JP2001225478A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2001225478A
JP2001225478A JP2000036359A JP2000036359A JP2001225478A JP 2001225478 A JP2001225478 A JP 2001225478A JP 2000036359 A JP2000036359 A JP 2000036359A JP 2000036359 A JP2000036359 A JP 2000036359A JP 2001225478 A JP2001225478 A JP 2001225478A
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JP
Japan
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ink
recording head
wiper
tank
nozzles
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Application number
JP2000036359A
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English (en)
Inventor
Sadami Koyama
定美 小山
Kanta Haruyama
幹太 春山
Naohiro Arai
直浩 荒井
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Mutoh Industries Ltd
Original Assignee
Mutoh Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インクジェットプリンタにおいて、記録ヘッ
ドを清潔に保ち、作画品質を向上させる。 【解決手段】 記録ヘッド52のノズルから多数のイン
ク滴を吐出し作画を行うインクジェットプリンタにおい
て、記録ヘッド52のノズルをキャップ108で脱着可
能に密閉しバキューム力によってインクタンク54に連
通する記録ヘッド52内のインクを吸い出すようにした
キャッピング機構107と、記録ヘッド52の底面の長
手方向に相対移動可能なワイパを備えたワイピング装置
2が配設されている。作画終了あるいは作画待機状態の
とき、コントローラの制御により、記録ヘッド52のノ
ズルをキャップ108で密閉し記録ヘッド52内のイン
クをバキューム力で吸い出すキャッピングが行われ、キ
ャッピングの後、ワイパで記録ヘッド52底部の、ノズ
ルを除いたノズルの周囲部分を拭き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関し、更に特定すれば、記録ヘッド内のインク
を吸い出すキャッピング機構と記録ヘッドの底部を拭き
取るワイピング装置を備えたインクジェットプリンタに
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−112916号公報には、記
録ヘッドをリザーバの上方に移動せ、ここでインクの空
打ちを行い、記録ヘッドのノズルを清掃するようにした
インクジェットプリンタが開示されている。また、特許
2962964号公報には、液体吐出装置の液体吐出ヘ
ッドの液体吐出口面を払拭するための清掃部材に対して
ノズルから洗浄液を噴出し、また、清掃部材の洗浄液を
吸引手段により一部吸排出することにより、清掃部材に
吸液力を生じさせ、液体吐出ヘッドの液体吐出口面の払
拭時にノズル内から増粘したインク等を引き出すように
した液体吐出装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】用紙に記録するインク
として溶剤インクが従来知られている。この溶剤インク
は、インクが用紙に溶け込むため、記録面が落ちにくい
という長所がある。そのため、溶剤インクで用紙に記録
した記録面はラミレートなどの保護膜をコーティングす
る必要がない。しかしながら、溶剤インクはアルコール
分が高く揮発性が高いので水性インクよりも乾きやすい
反面、すぐ固まってしまう。又、そのままにすると顔料
成分が分離してしまうという性質がある。従って、この
ような溶剤インクやその他、蒸発しやすいインクをイン
クジェットプリンタに使用するには、インク供給経路全
般において密閉性が必要であり、基本的にインクへの大
気の接触をなるべく防ぎ、インクの蒸発を防ぐ必要があ
る。また、通常のインクを用いた場合、記録ヘッドをリ
ザーバの上方に移動し、ここでノズルからインクの空打
ちを行うことによってノズルの目詰まりは除去できる
が、溶剤インクを用いた場合には固まりやすく、インク
の空打ちだけではノズルの目詰まりを防止できない。そ
のため、記録ヘッドのノズルをキャッピングして記録ヘ
ッドを強制的に吸引し、インクを吸い出すクリーニング
が必要である。この場合、ヘッドノズル部分は吸引され
るためインクは付着しないが、ヘッドノズルの周囲にイ
ンクが付着し、この状態で記録ヘッドを作画面に移動す
るとインクが滴れてメディアを汚してしまうという問題
点があった。また、溶剤インクはクロス等のいろいろな
メディアに対応できる反面、メディアからのゴミが記録
ヘッドに付着しやすく、ノズルに目詰まりが生じ易い。
従って、クリーニングのためのワイピングが、記録ヘッ
ド底部の全面に行われると、逆にノズルに目詰まりが生
じてしまうという問題点があった。本発明は、上記問題
点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、作画媒体に対してインクジェット型記録
ヘッドをY軸方向に走査し、記録ヘッドのノズルから多
数のインク滴を作画媒体に制御可能に吐出し前記作画媒
体をX軸方向に搬送して作画媒体に作画を行うインクジ
ェットプリンタにおいて、作画領域外で且つ前記記録ヘ
ッドの移動範囲内に前記記録ヘッドのノズルをキャップ
で脱着可能に密閉しバキューム力によってインクタンク
に連通する記録ヘッド内のインクを吸い出すようにした
キャッピング機構と、前記記録ヘッドの底面に対して相
対移動可能なワイパを備えたワイピング装置を配設し、
作画終了あるいは作画待機状態のとき、前記記録ヘッド
のノズルをキャップで密閉し記録ヘッド内のインクをバ
キューム力で吸い出すキャッピング工程と、前記キャッ
ピング工程の後、前記ワイパで前記記録ヘッド底部のノ
ズルを除いたノズルの周囲部分の拭き取りを行う工程と
を備えたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
した図面を参照して詳細に説明する。図2において、
(22)はインクジェットプリンタ(24)の基板(2
6)の左右に配置された脚体(他方は図示省略)であ
り、これらの上端に基板(26)が固設されている。前
記脚体(22)及び基板(26)は、インクジェットプ
リンタ(24)の機体を構成している。
【0006】脚体(22)の上部には、軸ホルダ(2
8)が固設され、軸ホルダ(28)には、ロール紙ホル
ダ(32)の軸部が回転自在且つ脱着自在に支承されて
いる。ロール紙ホルダ(32)にはロール状に巻かれた
作画媒体(30)のロール部(30a)が脱着可能に保
持されている。
【0007】前記基板(26)にはプラテン(34)
(用紙案内板)が固定され、該プラテン(34)の上流
端の近傍には、Y軸方向に延びる、作画媒体(30)の
幅と略同長のガイドローラ(36)が配置されている。
前記ガイドローラ(36)は、前記ロール紙(30)の
ロール部(30a)の上方に配置され、該ガイドローラ
(36)の両端は前記基板(26)にブラケットを介し
て回転自在に支承されている。(38)はY軸レールで
あり、前記プラテン(34)の上方に水平に配置され、
両端がブラケットを介して基板(26)に支承されてい
る。
【0008】前記Y軸レール(38)にはYカーソル
(40)(キャリッジ)が移動可能に取り付けられ、該
Yカーソル(40)は、プーリ間に無端状に掛け渡され
たスチールベルト(42)を介して、基板(26)に配
設されたY軸駆動装置(図示省略)に連係している。前
記プラテン(34)には、Y軸方向に沿ってスリットが
形成され、該スリットに駆動ローラ(44)が配置され
ている。
【0009】駆動ローラ(44)の両端は、ブラケット
を介して基板(26)に回転可能に支承され、該駆動ロ
ーラ(44)は、基板(26)に配設されたX軸駆動装
置(図示省略)に連係している。前記Y軸レール(3
8)には、ピンチローラ軸(46)が弾発機構(図示省
略)を介して昇降可能に取り付けられ、該ピンチローラ
軸(46)に回転自在に嵌着されたピンチローラ(4
8)は、前記駆動ローラ(44)の表面から離反した状
態と、該表面に水平に弾接した状態のいずれか一方の状
態に設定し得るように構成されている。
【0010】前記Yカーソル(40)の一方側にはヘッ
ドベース(50)が固設され、これに4色用の4個の、
それぞれノズル(52a)(図4参照)を備えたインク
ジェット記録ヘッド(52)が取り付けられている。前
記4列の記録ヘッド(52)の互いに同一平面上に配置
された底面(52b)は細長い長方形となっており、該
底面(52b)に、多数のインク吐出孔が一列状に開口
するノズル(52a)が若干突出して配設されている。
【0011】前記4列の記録ヘッド(52)の各々は互
いに所定の間隔を存して互いに平行に並列配置され、各
々の底面(52b)がY軸レール(38)に対して直角
なX軸線に対してある角度αを有して配列されている。
前記Yカーソル(40)の他方側には、記録ヘッド(5
2)と同数の、4色(ブラックK、シアンC、マゼンダ
M、イエローY)の溶剤インク用のサブタンク(54)
が取り付けられ、該サブタンク(54)の上蓋には、そ
れぞれ、電磁弁(56)が取り付けられている。
【0012】各サブタンク(54)には、インクのレベ
ルを検出するセンサが設けられている。前記記録ヘッド
(52)とこれに対応するサブタンク(54)間のイン
ク供給路即ちチューブ(53)内が負圧に保たれるよう
に、前記サブタンク(54)の液上面が対応する記録ヘ
ッド(52)のインク吐出口よりも下方に配置されてい
る。
【0013】(58)は基板(26)に配設されたメイ
ンタンクケースであり、これにサブタンク(54)と同
数の、4色溶剤インク用のメインタンク(60)(3個
は図示省略)と洗浄液タンク(62)が脱着可能に収納
されている。各タンク(60)(62)は、ばねにより
支えられ、各タンク(60)(62)の下に配置された
リミットスイッチから成るセンサ(136)(138)
(図5参照)により、インク残量が検出されるように構
成されている。
【0014】前記メインタンク(60)とサブタンク
(54)とは電磁弁を介してチューブケーブル(12
2)により連通している。(64)は基板(26)に取
り付けられたコントロールボックスであり、図5に示す
ポンプ(66)と電磁弁(68)(70)(72)(7
4)(76)(78)(80)(82)(84)(8
6)(88)(90)(92)(94)(96)(9
8)(100)(101)を内蔵し、更に、これら電子
機器を制御する電子制御回路部を備えている。またプリ
ンタ(24)の基板(26)には、XY軸駆動装置及び
記録ヘッド(52)等を制御するコントローラ(図示省
略)が取り付けられている。
【0015】(2)は記録ヘッド(52)の底面(52
b)のノズル周囲部分とノズル(52a)の吐出口を清
掃するためのワイピング装置であり、装置本体(4)が
基板(26)の作画範囲外の側部で且つ、記録ヘッド
(52)のY軸レール(38)に沿った移動範囲の下方
に配設されている。装置本体(4)の上面には図9に示
すように細長長方形状のワイパ移動通路(6)が開口し
ている。
【0016】ワイパ移動通路(6)の長手方向は、X軸
線に対して、記録ヘッド(52)の長手方向と同じ角度
αを有している。ワイパ移動通路(6)の下方には、液
体収納容部(8)が形成されている。装置本体(4)に
はワイパ移動通路(6)の長手方向に対して平行に、送
りねじ(10)が回転自在に軸支されている。送りねじ
(10)の一方は、装置本体(4)に固設されたモータ
(102)の出力軸にギア機構を介して連結している。
【0017】前記ワイパ移動通路(6)と前記記録ヘッ
ド(52)の底面(52b)とは、記録ヘッド(52)
がワイパ移動通路(6)の直上に移動すると互いに平行
に対向するように構成されている。前記ワイパ移動通路
(6)にはワイパ保持具(12)が配置され、これにワ
イパ(14)が取り付けられている。前記ワイパ保持具
(12)は連結具(65)を介して担体(67)に連結
している。前記担体(67)に設けられた横穴は、前記
送りねじ(10)に対して平行に、前記装置本体(4)
に軸支された一対のガイド軸(69)(71)にスライ
ド自在に嵌合している。
【0018】前記送りねじ(10)にはナット部材(7
3)のねじ部が螺合し、該ナット部材(73)に前記担
体(67)が結合している。前記ワイパ(14)は、ゴ
ム板その他の同効材から成り、上縁部(14a)が記録
ヘッド(52)の底面(52b)より若干高く、該底面
(52b)と係合し得る位置に設定され、更に上縁部
(14a)の長手方向は記録ヘッド(52)のノズル
(52a)の長手方向に対して直角に設定されている。
【0019】ワイパ(14)の上縁部(14a)の中央
にはノズル(52a)を避けるための三角形状の凹部か
ら成る逃げ(75)(図6参照)が穿設されている。前
記逃げ(75)の形状は三角形に特に限定されるもので
はなく、四角形等でも良い。装置本体(4)の上部に
は、ワイパ移動通路(6)の一端近傍の側方に位置して
取付板(77)が立設され、これにワイパ拭き取り用の
ワイパクリーナ(79)が回転自在且つ脱着可能に嵌着
された軸体(81)が固設されている。
【0020】前記ワイパクリーナ(79)はスポンジ、
発泡合成樹脂等のスポンジ状部材から成るローラにより
構成され、ワイパ(14)と接触し得るようにワイパ
(14)より所定間隔低く配置されている。前記装置本
体(4)にはワイパ移動通路(6)の前後に位置して液
体飛散防護壁(83)(85)が立設されている。
【0021】(107)は、パージボックス(106)
の上板部に、記録ヘッド(52)のノズル(52a)の
吐出口を蓋ぐためのゴムキャップ(108)と、液体排
出口(110)とを交互に有するキャッピング機構であ
り、基板(26)の、作画範囲外の側部で且つ記録ヘッ
ド(52)の移動範囲に配置され、モータ(112)に
よって昇降可能に構成されている。
【0022】図17乃至図19に示すように、パージボ
ックス(106)の上板部(106a)に細長矩形状の
ガイド穴(16)が所定間隔を存して4列穿設され、こ
れらにキャップ(108)が昇降自在に嵌合している。
前記ガイド穴(16)の各々の長手方向のY軸レール
(38)に対する角度は記録ヘッド(52)の各々の長
手方向のY軸レール(38)に対する角度と同一に設定
されている。前記キャップ(108)は、ゴム製のキャ
ップ本体(18)と、該キャップ本体(67)の両側面
にねじによって固着された金属板から成るキャップ補強
板(20)(21)とから構成されている。
【0023】前記キャップ補強板(20)(21)は、
前記ガイド穴(16)の垂直ガイド面にスライド自在に
当接している。前記キャップ本体(18)の上部には皿
部(140)が形成され、該皿部(140)は、記録ヘ
ッド(52)の底面に圧着したとき、記録ヘッド(5
2)のノズル(52a)を密閉するように構成されてい
る。
【0024】前記皿部(140)の底部には吸水性のス
ポンジ材が固着配置されている。前記キャップ本体(1
8)は、その皿部(140)を残してキャップ補強板
(20)(21)間に挟圧配置され、キャップ補強板
(20)(21)は、キャップ本体(18)を貫くねじ
(142)によって互いに固定されている。前記キャッ
プ補強板(20)(21)は、それぞれ側面及び長手方
向の両端縁が前記ガイド穴(16)にスライド自在に嵌
合している。前記補強板(20)(21)の両端縁と前
記ガイド穴(16)の長手方向の両端縁との間には若干
のガタが形成されている。
【0025】これにより、キャップ(108)は、図1
2中、ガイド穴(16)に沿って昇降方向に自由度を持
つとともに、ガイド穴(16)の昇降案内面に対して平
行な平面内で左右方向に傾斜自在な自由度を持ってい
る。この自由度によって、パージボックス(106)の
上昇によりキャップ(108)の皿部(140)が記録
ヘッド(52)の底面に密着することができる。前記キ
ャップ本体(18)の中央部の底面には管状部(14
4)が突設され、該管状部(144)は、前記皿部(1
40)に連通している。
【0026】前記上板部(106a)には、支持板(1
46)が固定され、この支持板(146)に前記キャッ
プ本体(18)の下面に突設された軸部(148)に嵌
挿されたコイルスプリング(150)が支持されてい
る。前記キャップ(108)は、前記コイルスプリング
(150)によって上方向に付勢され、キャップ本体
(18)の両端近傍の上面が前記上板部(106a)の
下面に弾接し、キャップ(108)のパージボックス
(106)からの突出量が規定されている。
【0027】前記管状部(144)とパージボックス
(106)の排出口(152)にはチューブ連結金具
(154)(156)が取り付けられ、該チューブ連結
金具(154)(156)に連結するチューブは、電磁
弁を介して、基板(26)に固設された集合管(12
0)に接続している。
【0028】(158)は架台(160)に固定された
シャシ(162)に固設された台板であり、これに軸受
(164)(166)が固設されている。軸受(16
4)(166)の内輪には歯車(168)(170)が
固定されている。(172)(174)は外周面にねじ
が切られた昇降軸であり、前記歯車(168)(17
0)の中心に形成されたナット用のねじ穴に螺合し、各
々の上端が前記パージボックス(106)の底板に、左
右に所定の間隔を存して垂直に固定されている。
【0029】前記昇降軸(172)(174)は、架台
(160)に固定された軸受(176)(178)に昇
降自在に支承されている。前記昇降軸(176)の下端
には位置検出用のフラグ(180)が取り付けられ、該
フラグ(180)に対応して架台(160)に昇降位置
検出用のセンサ(182)が取り付けられている。(1
84)は中間歯車であり、前記台板(158)に回転自
在に軸支され、外周部が前記歯車(168)(170)
の外周部に噛み合っている。
【0030】架台(160)に固定された台板(18
6)と前記シャシ(162)間にはモータ(112)が
固定され、これの出力軸に固着された小歯車(188)
が前記中間歯車(184)と噛み合っている。前記昇降
軸(172)(174)、歯車(168)(170)、
中間歯車(184)及び小歯車(188)から成る歯車
機構は、左右対称に構成されている。
【0031】一対の昇降軸(172)(174)はパー
ジボックス(106)の略中央を、記録ヘッド(52)
の移動経路に沿って横切る軸線上に所定間隔を存して互
いに平行に配置されるとともに、各々の軸方向が記録ヘ
ッド(52)の移動経路に対して垂直に設定されてい
る。
【0032】パージボックス(106)の各キャップ
(108)と排出口(110)は、チューブ及び電磁弁
を介して、基板(26)に固設された集合管(120)
に接続している。(114)はメインタンク(60)内
のインクを攪拌するための攪拌用モータ、(116)は
脚体(22)に取り付けられた廃液タンクケース、(1
18)は廃液タンクである。
【0033】前記廃液タンク(118)は、ケース(1
16)に収納されたばねにより支持され、タンク(11
8)の底部とケース(116)の上面との間に配置され
たリミットスイッチから成るセンサ(134)によっ
て、インク量が検出されるように構成されている。
【0034】前記各メインタンク(60)の底部には、
磁性材から成る回転子が回転自在に軸支され、モータ
(114)の駆動によって回転子が回転し、各メインタ
ンク(60)内のインクが攪拌されるように構成されて
いる。上記各部品及び装置は、図5に示すようにチュー
ブによって配管されている。前記記録ヘッド(52)
は、Yカーソル(40)のY軸レール(38)に沿った
移動によって、作図範囲から外れた、パージボックス
(106)の直上まで移動し得るように構成されてい
る。
【0035】次に本実施形態の動作について説明する。
プラテン(34)上に作画媒体(30)をセットするに
は、ピンチローラ(48)を上昇させ、ロール部(30
a)から作画媒体(30)を引き出し、ガイドローラ
(36)を経て、駆動ローラ(44)とピンチローラ
(48)との間に挿入し、しかる後に、ピンチローラ
(48)を下降させて、ピンチローラ(48)を作画媒
体(30)の上から駆動ローラ(44)に弾接する。
【0036】これにより、作画媒体のセットが終了す
る。作画媒体のセットが完了し、プリンタが作画モード
にはいると、コントローラは、インク充填動作を行い、
しかる後に、作画動作に移行する。作画がスタートする
と、作画媒体(30)のくり出し部は、駆動ローラ(4
4)の一方向の間欠回転により、プラテン(34)上を
X軸方向即ち矢方向(C)に搬送される。
【0037】また、記録ヘッド(52)は、コントロー
ラの制御により画像情報に基いて駆動され、ノズル(5
2a)からインクを吐出するとともに、Yカーソル(4
0)のY軸レール(38)に沿った往復移動によって、
Y軸に沿って作画媒体(30)を走査し、コントローラ
のメモリに展開された画像情報が作画媒体(30)に可
視化される。
【0038】記録ヘッド(52)のピエゾ素子がインク
を吐出すれば、ピエゾ素子は、その分、インクをサブタ
ンク(54)から自動的に吸引する。この場合、サブタ
ンク(54)を負圧にしないと、記録ヘッド(52)
は、インクを吸引しすぎてインクが流れ出てしまうこと
になる。サブタンク(52)を負圧にするため、本実施
形態では、記録ヘッド(52)のインク吐出口に対して
サブタンク(54)底面のレベルを下方に設定してあ
る。
【0039】作画動作が終了すると、コントローラはサ
ブタンク(54)にインクが無いか否かセンサの信号に
よって判断し、インク無しと判断するとインク補給動作
に移行する。インク補給後、または、インク有りと判断
した場合には、作画して所定時間経過したか否か判断
し、肯定を判断したときは、クリーニング動作に移行す
る。クリーニング後あるいは作画して所定時間経過して
いない場合には、作画終了または待機状態で所定時間経
過したか否か判断し、否定を判断すると作画動作に戻
る。また肯定を判断すると、インク回収動作、ヘッド洗
浄動作に順次移行する。
【0040】次にインク充填動作について説明する。コ
ントローラはインク充填動作に移行すると、まず後述す
るインク圧送と、キャッピング吸引を順次行う。これに
より、サブタンク(54)内にインクが充填され、記録
ヘッド(56)内及びこれに接続するヘッド−サブタン
ク間チューブ(53)は空になる。次に、電磁弁(6
8)(70)(72)(101)が吸引側に切り換えら
れた状態で、電磁弁(56)をインク吸引方向に切り換
え、ポンプ(66)を駆動する。
【0041】これにより、廃液タンク(118)内が負
圧となり、記録ヘッド(52)はサブタンク(54)か
らインクを吸い込む。コントローラは、サブタンク(5
4)内のインク量を検出し、サブタンク(54)から記
録ヘッド(52)へ所定量インクが供給されたところ
で、ポンプ(66)の吸引を停止し、インクの吸い込み
をストップする。これで、記録ヘッド(52)へのイン
クの充填が完了する。このとき、排出口(110)用電
磁弁(92)は閉じている。
【0042】ポンプ(66)の吸引を停止した後、モー
タ(112)を駆動して、パージボックス(106)を
下降し、記録ヘッド(52)からキャップ(108)を
外し、Yカーソル(40)をY軸レール(38)に沿っ
て作画位置へ移動する。次に、廃液タンク電磁弁(10
1)とキャップ電磁弁(92)(94)(96)(9
8)(100)を大気に開放する。これにより、キャッ
プ(108)内のインクは、集合管(120)に自由に
落下する。
【0043】次に、インク補給動作について説明する。
記録ヘッド(52)を駆動し、ノズルからインクを吐出
して作画を行う。次に作画が終了したかどうか判断し、
否定を判断したときは、次にサブタンク(54)にイン
クが無いかどうか判断する。インクが無いと判断したと
きは、後述するインク圧送動作に移行し、サブタンク
(54)にインクを補給した後、作画動作に戻る。次に
本願発明の要旨であるクリーニング動作について図1に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0044】このクリーニング動作の特徴は、記録ヘッ
ドのノズルからインクをパージ吐出させ、次にキャッピ
ング吸引動作でインクを強制吸引した後、記録ヘッドの
底部のノズルを除いた、ノズルの周囲をワイピング(拭
き取り)することである。コントローラはクリーニング
動作をスタートさせると、インクパージ吐出動作に移行
する。コントローラはまず、廃液タンク(118)が満
タンか否か、センサ(134)の信号に基づいて判断
し、肯定を判断した場合は、廃液タンク満タンを表示
し、エラー処理へ移行する。
【0045】否定を判断したときは、記録ヘッド(5
2)をパージ位置即ち排出口(110)へ移動し、ノズ
ル(52a)を排出口(110)の直上に位置させる
(ステップ1)。次にコントローラは、サブタンク(5
4)のインク量がHighレベルであるか否かセンサの
信号によって検出し(ステップ2)、インク量がHig
hレベルでないと判断した場合は、メインタンク(6
0)よりサブタンク(54)へインクを供給する(ステ
ップ3)。
【0046】サブタンク(54)のインク量がHigh
レベルであると判断すると、記録ヘッド(52)のノズ
ル(52a)からインクを高速で約100発程度パージ
吐出する(ステップ4)。次にコントローラは、記録ヘ
ッド(52)をキャップ(108)の直上に移動する
(ステップ5)。次にコントローラは、ポンプ電磁弁
(68)(70)を吸引方向に切り換え、ポンプ−廃液
タンク電磁弁(72)(101)を吸引方向に切り換え
る。
【0047】次にコントローラはモータ(112)を駆
動し、小歯車(88)を回転させる。小歯車(88)の
回転は、中間歯車(184)を経て歯車(168)(1
70)に伝達される。歯車(168)(170)のナッ
ト部の回転により昇降軸(172)(174)が同期し
て上昇する。昇降軸(172)(174)の上昇が上死
点に近づくとまずキャップ(108)の皿部(140)
が記録ヘッド(52)のノズル(52a)の周囲の底面
にコイルスプリング(150)の弾発力で圧接し、ノズ
ル(52a)が皿部(140)によって密閉される(ス
テップ6)。
【0048】パージボックス(106)が最上昇に達す
るとこの位置はセンサ(134)によって検出され、コ
ントローラはモータ(112)の駆動を停止する。該状
態において、キャップ(108)の皿部(140)はコ
イルスプリング(150)の弾力に抗して初期突出位置
からパージボックス(106)の上板部(106a)か
ら若干後退した状態で記録ヘッド(52)の底面に弾接
する。
【0049】該状態において、キャップ電磁弁(94)
(96)(98)(100)は開き、排出口電磁弁(9
2)は閉じている。次に、コントローラは、ポンプ(6
6)を駆動し、廃液タンク(118)内を負圧にして
(ステップ7)、記録ヘッド(52)内のインクを、記
録ヘッド(52)と電磁弁(56)との間のチューブ
(53)内のインクも含めて、連続10秒、間欠20秒
の間隔で数回廃液タンク(118)側に吸い出す(ステ
ップ8)。
【0050】このインク吸引をサブタンク(54)のイ
ンク量がLowレベルになるまで続行し(ステップ
9)、Lowレベルに達すると、コントローラは、ポン
プ(66)の駆動を停止し、記録ヘッド(52)及びサ
ブタンク(54)からのインク吸出し動作を停止する
(ステップ10)。これにより、記録ヘッド(52)内
及びチューブ(53)内は空になる。次にコントローラ
き、廃液タンク電磁弁(101)と、キャップ電磁弁
(92)(94)(96)(98)(100)を大気に
開放して、キャップ(108)内のインクを集合管(1
20)に自由落下させる(ステップ11)。
【0051】次にコントローラは、パージボックス(1
06)を下降して記録ヘッド(52)をキャップ(10
8)から離し、ノズル(52a)をオープン状態とす
る。次にコントローラは、Yカーソル(40)をY軸レ
ール(38)に沿って移動し、4列の一番前の記録ヘッ
ド(52)の底面(52b)をワイパ移動通路(6)の
直上に移動させる(ステップ13)。このとき、ワイパ
(14)は予めワイパ移動通路(6)のいずれか一方の
端に位置しているため、記録ヘッド(52)はワイパ
(14)に衝突することなくワイパ移動通路(6)の直
上に移動することができる。
【0052】次にコントローラは、モータ(102)を
駆動し、送りねじ(10)を回転させる。送りねじ(1
0)の回転により、ナット部材(73)は送りねじ(1
0)に沿って移動する。このナット部材(73)の移動
によって、担体(67)及び連結具(65)が移動し、
ワイパ(14)は、一方の待機位置からワイパ移動通路
(6)に沿って記録ヘッド(52)に向かって移動す
る。
【0053】ワイパ(14)が記録ヘッド(52)に到
達すると、ワイパ(14)の上縁部(14a)が記録ヘ
ッド(52)の底部に衝突し、ワイパ(14)がその弾
力によって撓み、上縁部(14a)が記録ヘッド(5
2)の底面(52b)に弾接する。このとき、ワイパ
(14)の逃げ(75)はノズル(52a)に位置し、
ノズル(52a)のインク吐出面は開放された状態を保
持する。
【0054】更にワイパ(14)が記録ヘッド(52)
の底面(52b)に弾接しつつ底面(52b)を走査す
る方向に移動する(ステップ14)。ワイパ(14)が
記録ヘッド(52)の底面(52b)の略全域を走査
し、底面(52b)に付着しているインクや糸クズ等の
ゴミを除去した後、ワイパ(14)が記録ヘッド(5
2)から外れて、ワイパ移動通路(6)の他方の待機位
置まで移動する。このとき連結具(65)の位置がセン
サによって検出され、モータ(102)が停止してワイ
パ(14)の移動が停止する。
【0055】ワイパ(14)によって記録ヘッド(5
2)の底面(52b)を拭い取るとき底面(52b)に
付着するインクがワイパ(14)の走査移動方向に飛び
散ることになるが、この飛散するインクは、液体飛散防
護壁(83)または(85)に当たり、インクの飛散を
防止する。従ってワイピング時、装置本体(4)の他の
箇所にインクが飛び散って汚す恐れがない。
【0056】また、記録ヘッド(52)の底面(52
b)をワイパ(14)で拭き取るとき、ノズル(52
a)部分は逃げ(75)によってワイパ(14)と接触
しない。そのため、ゴミや糸クズ等あるいはノズル(5
2a)に付着するインクの固まりがワイパ(14)によ
ってノズル(52a)の吐出穴に押し込まれることがな
く、ノズル(52a)の目詰まりを防ぐことができる。
【0057】次にコントローラは、Yカーソル(4)を
所定量Y軸レール(38)に沿って移動し、2列目の記
録ヘッド(52)の底面(52b)をワイパ移動通路
(6)の直上に移動する。次に、モータ(102)が逆
回転方向に駆動されワイパ(14)は、ワイパ移動通路
(6)に沿って元の待機位置の方向に移動し、2列目の
記録ヘッド(52)の、ノズル(52a)を除いた、ノ
ズル周囲の底面(52b)の略全域をワイパ(14)の
上縁部(14a)で拭き取る。
【0058】上記の要領で、3列目と4列目の記録ヘッ
ド(52)の底面(52b)のワイピングを順次行い、
ワイピング動作を完了する。次にコントローラは、記録
ヘッド(52)をパージ位置に移動し(ステップ1
6)、次にコントローラは、作図データが有るか否か判
断し(ステップ17)、否定を判断すると、待機モード
へ移行し(ステップ19)、肯定を判断すると、作図動
作に移行する(ステップ18)。
【0059】次に、インク回収動作について説明する。
まず、ポンプ電磁弁(68)(70)を吸引方向に切り
換え、ポンプ−メインタンク間電磁弁(76)を吸引方
向に切り換える。更に、サブタンク大気開放電磁弁(9
0)を大気に開放する。更に、メインタンク−サブタン
ク間電磁弁(80)(82)(84)(86)を開き、
ポンプ(66)を駆動して、サブタンク(54)内のイ
ンクをメインタンク(60)内に吸引する。次にコント
ローラは、所定時間経過後、サブタンク(54)のイン
クが無いかどうか判断する。
【0060】インク有りを判断したときは、コントロー
ラの表示部にエラーを表示し、エラー処理に移行する。
サブタンク(54)内にインクが無いと判断した場合に
は、ポンプ(66)を所定時間だけ駆動して、メインタ
ンク(60)にサブタンク(80)内のインクを吸引
し、しかる後、ポンプ(66)を停止する。該状態にお
いて、サブタンク(54)内及びサブタンク−メインタ
ンク間チューブケーブル(122)内のインクがメイン
タンク(60)内に回収される。次に、電磁弁(56)
とサブタンク大気開放弁(90)を遮断する。次に、モ
ータ(114)を駆動し、メインタンク(60)内の回
転子を磁力によってつれ回りさせて、メインタンク(6
0)内のインクを所定時間攪拌する。
【0061】次にキャッピング吸引動作を行う。次に、
記録ヘッド(52)からキャップ(108)を離し、廃
液タンク電磁弁(101)とキャップ電磁弁(92)
(94)(96)(98)(100)を大気に開放す
る。これにより、キャップ(108)内のインクを集合
管(120)に自由落下させる。次にヘッド洗浄動作に
ついて説明する。まず、洗浄タンク(62)に残量が有
るか否かセンサ(138)の信号に基いて判断し、残量
が無いときは、表示部に洗浄タンク残量無しを表示して
エラー処理を行う。
【0062】残量有りと判断した場合には、記録ヘッド
(52)をパージボックス(106)の排出口(11
0)の直上に移動する。次にポンプ電磁弁(68)(7
0)を圧送方向へ切り換える。次に、ポンプ−メインタ
ンク間電磁弁(72)(76)(74)と、ヘッド電磁
弁(56)と、洗浄タンク電磁弁(78)(88)を洗
浄タンク方向へ切り換える。次に、ポンプ(66)を駆
動し、所定時間(約30秒)記録ヘッド(52)内へ洗
浄液を圧送する。
【0063】次に、ヘッドエアー電磁弁(74)(8
8)をエアー送り込み方向に切り換える。次にポンプ
(66)を駆動し、所定時間(約5秒)記録ヘッド(5
2)内へエアーを送り込み、記録ヘッド(52)内を乾
燥させる。次に、コントローラは、上記エアー送り込み
乾燥動作を何回行ったか判断し、所定回数(5回程度)
実施したことを判断すると、ポンプ(66)の駆動を停
止する。
【0064】次に、記録ヘッド(52)をワイピング位
置へ移動してワイピングを行う。このワイピングによ
り、まず、記録ヘッド底部のノズル(52a)部分を除
いた底面(52b)のワイピング動作が行われる。コン
トローラはヘッド底面ワイピングモードに移行すると、
Yカーソル(40)をY軸レール(38)に沿って移動
し、4列の一番前の記録ヘッド(52)の底面(52
b)をワイパ移動通路(6)の直上に移動させる。この
とき、ワイパ(14)は予めワイパ移動通路(6)のい
ずれか一方の端に位置しているため、記録ヘッド(5
2)はワイパ(14)に衝突することなくワイパ移動通
路(6)の直上に移動することができる。
【0065】次にコントローラは、モータ(102)を
駆動し、送り軸(10)を回転させる。送りねじ(1
0)の回転により、ナット部材(73)は送りねじ(1
0)に沿って移動する。このナット部材(73)の移動
によって、担体(67)及び連結具(65)が移動し、
ワイパ(14)は、一方の待機位置からワイパ移動通路
(6)に沿って記録ヘッド(52)に向かって移動す
る。
【0066】ワイパ(14)が記録ヘッド(52)に到
達すると、ワイパ(14)の上縁部(14a)が記録ヘ
ッド(52)の底部に衝突し、ワイパ(14)がその弾
力によって撓み、上縁部(14a)が記録ヘッド(5
2)の底面(52b)に弾接する。このとき、ワイパ
(14)の逃げ(75)はノズル(52a)に位置し、
ノズル(52a)のインク吐出面は開放された状態を保
持する。
【0067】更にワイパ(14)が記録ヘッド(52)
の底面(52b)に弾接しつつ底面(52b)を走査す
る方向に移動する。ワイパ(14)が記録ヘッド(5
2)の底面(52b)の略全域を走査し、底面(52
b)に付着している糸クズ等のゴミを除去した後、ワイ
パ(14)が記録ヘッド(52)から外れて、ワイパ移
動通路(6)の他方の待機位置まで移動する。このとき
連結具(65)の位置がセンサによって検出され、モー
タ(102)が停止してワイパ(14)の移動が停止す
る。
【0068】次にコントローラは、Yカーソル(4)を
所定量Y軸レール(38)に沿って移動し、2列目の記
録ヘッド(52)の底面(52b)をワイパ移動通路
(6)の直上に移動する。次に、モータ(102)が逆
回転方向に駆動されワイパ(14)は、ワイパ移動通路
(6)に沿って元の待機位置の方向に移動し、2列目の
記録ヘッド(52)の、ノズル(52a)を除いた、ノ
ズル周囲の底面(52b)の略全域をワイパ(14)の
上縁部(14a)で拭き取る。
【0069】上記の要領で、3列目と4列目の記録ヘッ
ド(52)の底面(52b)のワイピングを順次行う。
次にノズルのワイピング動作をおこなう。記録ヘッド
(52)のノズル(52a)をワイピングする場合に
は、Yカーソル(40)をY軸レール(38)に沿って
移動し、4列の一番前の記録ヘッド(52)の底部をワ
イパ移動通路(6)の直上に移動させ、図6(B)に示
すようにノズル(52a)をワイパ(14)の上縁部
(14a)の移動経路に位置させる。
【0070】次にコントローラは、モータ(102)を
駆動し、送り軸(10)を回転させる。送りねじ(1
0)の回転により、ナット部材(73)は送りねじ(1
0)に沿って移動する。このナット部材(73)の移動
によって、担体(67)及び連結具(65)が移動し、
ワイパ(14)は、一方の待機位置からワイパ移動通路
(6)に沿って記録ヘッド(52)に向かって移動す
る。
【0071】ワイパ(14)が記録ヘッド(52)に到
達すると、ワイパ(14)の上縁部(14a)が記録ヘ
ッド(52)のノズル(52a)に衝突し、ワイパ(1
4)がその弾力によって撓み、図6(B)に示すように
上縁部(14a)が記録ヘッド(52)のノズル(52
a)に弾接する。
【0072】更にワイパ(14)が記録ヘッド(52)
のノズル(52a)に弾接しつつノズル走査方向に移動
する。このときワイパ(14)はノズル(52a)を擦
りながら移動するが、ノズル(52a)の中から何も吹
き出していないと、ノズル(52a)のインク吐出穴の
周囲のインクなどの付着物がインク吐出穴に押し込ま
れ、インク吐出穴が詰まってしまうことになる。そこで
本実施形態では、ノズル(52a)のワイピング中、エ
アーをノズル(52a)のインク吐出穴から外部に吐出
し、インク吐出穴に付着物が押し込まれるのを防止して
いる。
【0073】ノズル(52a)からエアーを噴射する場
合には、ポンプ電磁弁(68)(70)を圧送方向に切
り換え、電磁弁(72)をエアー送り込み方向に切り換
える。更に、ヘッドエアー電磁弁(74)(88)及び
電磁弁(56)をエアー送り込み方向に切り換える。次
にポンプ(66)を駆動すると、記録ヘッド(52)内
にエアーが圧送され、ノズル(52a)から残留インク
とともにエアーが噴射される。
【0074】本実施形態では、ノズル(52a)からエ
アーを噴射させながらノズルのワイピングを行っている
が、ノズル(52a)から洗浄液を吹き出すようにして
も良い。ノズル(52a)から洗浄液を吹き出すには、
ポンプ電磁弁(68)(70)を圧送方向に切り換え、
電磁弁(72)(74)(76)を洗浄液タンク方向に
切り換える。更に、洗浄液タンク電磁弁(78)(8
8)及びヘッド電磁弁(56)を洗浄液タンク方向に切
り換える。
【0075】次にポンプ(66)を駆動すれば、記録ヘ
ッド(52)内に洗浄液が圧送され、記録ヘッド内残留
インクとともにノズル(52a)から洗浄液が吹き出
す。ノズル(52a)からエアーを吹き出した状態でワ
イパ(14)がノズル(52a)の略全域を走査する
と、ノズル(52a)に付着している糸クズ等のゴミや
インクが除去されるとともにワイパ(14)が記録ヘッ
ド(52)から外れて、ワイパ移動通路(6)の他方の
待機位置まで移動しエアーの吹き出しが停止する。この
とき連結具(65)の位置がセンサによって検出され、
モータ(102)が停止してワイパ(14)の移動が停
止する。
【0076】次にコントローラは、Yカーソル(4)を
所定量Y軸レール(38)に沿って移動し、2列目の記
録ヘッド(52)のノズル(52a)をワイパ移動通路
(6)の直上に移動する。次に、モータ(102)が逆
回転方向に駆動されワイパ(14)は、ワイパ移動通路
(6)に沿って元の待機位置の方向に移動し、2列目の
記録ヘッド(52)のノズル(52a)の全域をノズル
(52a)からエアーあるいは洗浄液を吹き出しなが
ら、ワイパ(14)の上縁部(14a)で拭き取る。
【0077】上記の要領で、3列目と4列目の記録ヘッ
ド(52)のノズル(52a)のワイピングを順次行
い、ワイピング動作を完了する。上記ワイピング動作に
おいて、ワイパ(14)がワイパ移動通路(6)の一方
の待機位置と他方の待機位置間を往復動するとき、ワイ
パ(14)がワイパクリーナ(79)の下を接触しなが
ら通過し、これによりワイパ(14)の両面の汚れがワ
イパクリーナ(79)によって拭き取られる。
【0078】ワイパクリーナ(79)は汚れが大きくな
る前に所定のタイミングで新しいワイパクリーナに交換
し、常に清潔な状態にしておく。尚、ワイパを記録ヘッ
ドに対して相対変位させて、ノズル周囲とノズルの拭き
取りの2つの工程を選択して行う構成は、本実施形態の
構成に特に限定されるものではない。
【0079】ワイピングが完了すると、記録ヘッド(5
2)をキャップ(108)上に移動し、記録ヘッド(5
2)にキャップ(108)を押し当てる。次に、洗浄タ
ンク電磁弁(78)(88)を洗浄タンク方向に切り換
え、ポンプ−洗浄タンク電磁弁(76)を大気に開放す
る。次に、記録ヘッド(52)を所定時間駆動し、ノズ
ルから洗浄液を吐出する。次にキャッピング吸引動作に
移行する。次に、記録ヘッド(52)からキャップ(1
08)を離す。次に、廃液タンク電磁弁(101)とキ
ャップ電磁弁(92)(94)(96)(98)(10
0)を大気に開放する。これにより、キャップ(10
8)内の洗浄液が集合管(102)に自由落下する。次
に記録ヘッド(52)底部の、ノズルを除いたノズル周
囲のワイピングを行う。
【0080】次に、インク圧送動作について説明する。
まず、コントローラは、センサ(136)の信号に基い
て、メインタンク(60)内にインクの残量が有るか否
か判断し、否定を判断した場合には、表示部にメインタ
ンク残量なしを表示し、エラー処理へ移行する。肯定を
判断したときは、ポンプ電磁弁(68)(70)を圧送
方向に切り換え、ポンプ−メインタンク間電磁弁(7
2)(76)(74)を圧送方向に切り換える。また、
メインタンク−サブタンク間電磁弁(80)(82)
(84)(86)を開き、ポンプ(66)を駆動し、サ
ブタンク(54)にインクを圧送する。
【0081】次に、レベルセンサの信号によって、サブ
タンク(54)内のインクの下限レベルが検出されてい
るか否か、又は、所定時間(約10秒)が経過している
か否か判断し、肯定を判断すると、ポンプ(66)の駆
動を停止し、ポンプ−メインタンク間電磁弁(76)を
大気に開放する。これにより、30秒間インクをメイン
タンク(60)からサブタンク(54)に自由落下させ
る。この時間内にサブタンク(54)内の上限レベルセ
ンサが検出しない場合はエラーを発生させる。
【0082】正常にインクがサブタンク(54)に供給
された時点でメインタンク(60)の大気開放を遮断す
るために電磁弁(76)を遮断し、且つ、メインタンク
−サブタンク間電磁弁(80)(82)(84)(8
6)を閉める。この時点で作画が行われていなければ、
サブタンク(54)の大気開放弁(90)を閉めてサブ
タンク(54)内のインク成分の蒸発を防ぐ。逆に言え
ば、このサブタンク(54)の大気開放弁(90)は、
作画中、キャッピング吸引中、クリーニング中等、記録
ヘッド(52)がアクションをおこしている場合以外は
閉じておく。
【0083】
【発明の効果】本発明は上述の如く、記録ヘッドをキャ
ッピングで強制吸引した後、すぐにヘッドノズル周囲を
ワイピングするために、ヘッドノズル周囲に付着したイ
ンクを取り除くことができ、インク落下によるメディア
の汚れを防止でき、しかもヘッドノズルを除いてワイピ
ングするためへっどノズルの目詰まりを防止することが
できる等の効果が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作を示すフローチャートである。
【図2】インクジェットプリンタの外観図である。
【図3】ワイピング装置とキャッピング機構の外観図で
ある。
【図4】記録ヘッドとワイパとの関係を示す外観図であ
る。
【図5】インクジェットプリンタのインク供給系統を示
す配管説明図である。
【図6】ワイピング動作を示す説明図である。
【図7】記録ヘッドとワイパとの関係を示す説明的平面
図である。
【図8】ワイピング装置の側面図である。
【図9】ワイピング装置の平面図である。
【図10】D−D線断面図である。
【図11】ワイピング装置の側面図である。
【図12】キャッピング機構の断面図である。
【図13】キャッピング機構の正面図である。
【図14】キャップ本体の断面図である。
【図15】A−A線断面図である。
【図16】キャップ補強板を示す部品図である。
【図17】キャッピング機構の平面図である。
【図18】B−B線断面図である。
【図19】キャッピング機構の側面図である。
【符号の説明】
2 ワイピング装置 4 装置本体 6 ワイパ移動通路 8 液体収納容部 10 送りねじ 12 ワイパ保持具 14 ワイパ 14a 上縁部 16 ガイド穴 18 キャップ本体 20 キャップ補強板 21 キャップ補強板 22 脚体 24 インクジェットプリンタ 26 基板 28 軸ホルダ 30 作画媒体 30a ロール部 32 ロール紙ホルダ 34 プラテン 36 ガイドローラ 38 Y軸レール 40 Yカーソル 42 スチールベルト 44 駆動ローラ 46 ピンチローラ軸 48 ピンチローラ 50 ヘッドベース 52 インクジェット記録ヘッド 52a ノズル 52b 底面 53 チューブ 54 サブタンク 56 電磁弁 58 メインタンクケース 60 メインタンク 62 洗浄液タンク 64 供給コントローラ 65 連結具 66 ポンプ 67 担体 68 電磁弁 69 ガイド軸 70 電磁弁 71 ガイド軸 72 電磁弁 73 ナット部材 74 電磁弁 75 逃げ 76 電磁弁 77 取付板 78 電磁弁 79 ワイパクリーナ 80 電磁弁 81 軸体 82 電磁弁 83 液体飛散防護壁 84 電磁弁 85 液体飛散防護壁 86 電磁弁 88 電磁弁 90 電磁弁 92 電磁弁 94 電磁弁 96 電磁弁 98 電磁弁 100 電磁弁 101 電磁弁 102 ワイパモータ 106 パージボックス 107 キャッピング機構 108 キャップ 110 液体排出口 112 モータ 114 モータ 116 廃液タンクケース 118 廃液タンク 120 集合管 122 チューブケーブル 134 センサ 136 センサ 138 センサ 140 皿部 142 ねじ 144 管状部 146 支持板 148 軸部 150 コイルスプリング 152 排出口 154 チューブ連結金具 156 チューブ連結金具 158 台板 160 架台 162 シャシ 164 軸受 166 軸受 168 歯車 170 歯車 172 昇降軸 174 昇降軸 176 軸受 178 軸受 180 フラグ 182 センサ 184 中間歯車 186 台板 188 小歯車
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月11日(2000.4.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】用紙に記録するインク
として溶剤インクが従来知られている。この溶剤インク
は、インクが用紙に溶け込むため、記録面が落ちにくい
という長所がある。そのため、溶剤インクで用紙に記録
した記録面はラミレートなどの保護膜をコーティングす
る必要がない。しかしながら、溶剤インクは揮発性が高
いので水性インクよりも乾きやすい反面、すぐ固まって
しまう。又、そのままにすると顔料成分が分離してしま
うという性質がある。従って、このような溶剤インクや
その他、蒸発しやすいインクをインクジェットプリンタ
に使用するには、インク供給経路全般において密閉性が
必要であり、基本的にインクへの大気の接触をなるべく
防ぎ、インクの蒸発を防ぐ必要がある。また、通常のイ
ンクを用いた場合、記録ヘッドをリザーバの上方に移動
し、ここでノズルからインクの空打ちを行うことによっ
てノズルの目詰まりは除去できるが、溶剤インクを用い
た場合には固まりやすく、インクの空打ちだけではノズ
ルの目詰まりを防止できない。そのため、記録ヘッドの
ノズルをキャッピングして記録ヘッドを強制的に吸引
し、インクを吸い出すクリーニングが必要である。この
場合、ヘッドノズル部分は表面コートされている為イン
クは付着しないが、ヘッドノズルの周囲にインクが付着
し、この状態で記録ヘッドを作画面に移動するとインク
が滴れてメディアを汚してしまうという問題点があっ
た。また、溶剤インクはクロス等のいろいろなメディア
に対応できる反面、メディアからのゴミが記録ヘッドに
付着しやすく、ノズルに目詰まりが生じ易い。従って、
クリーニングのためのワイピングが、記録ヘッド底部の
全面に行われると、逆にノズルに目詰まりが生じてしま
うという問題点があった。本発明は、上記問題点を解決
することを目的とするものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】(58)は基板(26)に配設されたメイ
ンタンクケースであり、これにサブタンク(54)と同
数の、4色溶剤インク用のメインタンク(60)(3個
は図示省略)と洗浄液タンク(62)が脱着可能に収納
されている。各タンク(60)(62)は、ばねにより
支えられ、各タンク(60)(62)の下に配置された
リミットスイッチから成るセンサ(136)(138)
(図5参照)により、インク及び洗浄液の残量が検出さ
れるように構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(2)は記録ヘッド(52)の底面(52
b)のノズル周囲部分とノズル(52a)の吐出口を清
掃するためのワイピング装置であり、装置本体(4)
(図8参照)が基板(26)の作画範囲外の側部で且
つ、記録ヘッド(52)のY軸レール(38)に沿った
移動範囲の下方に配設されている。装置本体(4)の上
面には図9に示すように細長長方形状のワイパ移動通路
(6)が開口している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図17乃至図19に示すように、パージボ
ックス(106)の上板部(106a)に細長矩形状の
ガイド穴(16)が所定間隔を存して4列穿設され、こ
れらにキャップ(108)が昇降自在に嵌合している。
前記ガイド穴(16)の各々の長手方向のY軸レール
(38)に対する角度は記録ヘッド(52)の各々の長
手方向のY軸レール(38)に対する角度と同一に設定
されている。前記キャップ(108)は、ゴム製のキャ
ップ本体(18)と、該キャップ本体(18)の両側面
にねじによって固着された金属板から成るキャップ補強
板(20)(21)とから構成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】前記皿部(140)の底部には吸水性のス
ポンジ材が固着配置されている。前記キャップ本体(1
8)は、その皿部(140)を残してキャップ補強板
(20)(21)間に挟圧配置され、キャップ補強板
(20)(21)は、キャップ本体(18)を貫くねじ
104)によって互いに固定されている。前記キャッ
プ補強板(20)(21)は、それぞれ側面及び長手方
向の両端縁が前記ガイド穴(16)にスライド自在に嵌
合している。前記補強板(20)(21)の両端縁と前
記ガイド穴(16)の長手方向の両端縁との間には若干
のガタが形成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】これにより、キャップ(108)は、図1
2中、ガイド穴(16)に沿って昇降方向に自由度を持
つとともに、ガイド穴(16)の昇降案内面に対して平
行な平面内で左右方向に傾斜自在な自由度を持ってい
る。この自由度によって、パージボックス(106)の
上昇によりキャップ本体(18)の皿部(140)が記
録ヘッド(52)の底面に密着することができる。前記
キャップ本体(18)の中央部の底面には管状部(14
4)が突設され、該管状部(144)は、前記皿部(1
40)に連通している。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】前記廃液タンク(118)は、ケース(1
16)に収納されたばねにより支持され、タンク(11
8)の底部とケース(116)の上面との間に配置され
たリミットスイッチから成るセンサ(134)によっ
て、廃液量が検出されるように構成されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】前記各メインタンク(60)の底部には、
磁性材から成る回転子が回転自在に軸支され、モータ
(114)の駆動によってメインタンク内の回転子が回
転し、各メインタンク(60)内のインクが攪拌される
ように構成されている。上記各部品及び装置は、図5に
示すようにチューブによって配管されている。前記記録
ヘッド(52)は、Yカーソル(40)のY軸レール
(38)に沿った移動によって、作図範囲から外れた、
パージボックス(106)の直上まで移動し得るように
構成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】次にインク充填動作について説明する。コ
ントローラはインク充填動作に移行すると、まず後述す
るインク圧送が行なわれる。これにより、サブタンク
(54)内にインクが充填される。次に、電磁弁(6
8)(70)(72)(101)が吸引側に切り換えら
れた状態で、ポンプ(66)を駆動する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】これにより、廃液タンク(118)内が負
圧となる。次にヘッド(52)をキャップ(18)の上
方に移動させモータ(112)の駆動により、キャップ
(18)をヘッド(52)に押し付ける。この状態で電
磁弁(92〜100)を選択的に導通させる。記録ヘッ
ド(52)はサブタンク(54)からインクを吸い込
む。コントローラは、サブタンク(54)内のインク量
を検出し、サブタンク(54)から記録ヘッド(52)
へ所定量インクが供給されたところで、ポンプ(66)
の吸引を停止し、インクの吸い込みをストップする。こ
れで、記録ヘッド(52)へのインクの充填が完了す
る。このとき、排出口(110)用電磁弁(92)は閉
じている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】次に、インク補給動作について説明する。
記録ヘッド(52)を駆動し、ノズルからインクを吐出
して作画を行うと、サブタンク(54)内のインクが消
費される。サブタンク(54)にインクが無いかどうか
判断し、インクが無いと判断したときは、後述するイン
ク圧送動作に移行し、サブタンク(54)にインクを補
する。これは作画中も実行される。次に本願発明の要
旨であるクリーニング動作について図1に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】サブタンク(54)のインク量がHigh
レベルであると判断すると、次にコントローラは、記録
ヘッド(52)をキャップ(108)の直上に移動する
(ステップ4)。次に記録ヘッド(52)のノズル(5
2a)からインクを高速で約100発程度パージ吐出す
る(ステップ)。次にコントローラは、ポンプ電磁弁
(68)(70)を吸引方向に切り換え、ポンプ−廃液
タンク電磁弁(72)(101)を吸引方向に切り換え
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】このインク吸引をサブタンク(54)のイ
ンク量がLowレベルになるまで続行し(ステップ
9)、Lowレベルに達すると、コントローラは、ポン
プ(66)の駆動を停止し、記録ヘッド(52)及びサ
ブタンク(54)からのインク吸出し動作を停止する
(ステップ10)。これにより、記録ヘッド(52)内
及びチューブ(53)内は空になる。次にコントローラ
は、廃液タンク電磁弁(101)と、キャップ電磁弁
(92)(94)(96)(98)(100)を大気に
開放して、キャップ(108)内のインクを集合管(1
20)に自由落下させる(ステップ11)。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】更にワイパ(14)が記録ヘッド(52)
の底面(52b)に弾接しつつ底面(52b)を走査す
る方向に移動する(ステップ14)。ワイパ(14)が
記録ヘッド(52)の底面(52b)の略全域を走査
し、底面(52b)に付着しているインクや糸クズ等の
ゴミを除去した後、ワイパ(14)が記録ヘッド(5
2)から外れて、ワイパ移動通路(6)の他方の待機位
置まで移動する。このとき連結具(65)の位置がセン
サによって検出され、モータ(102)が停止してワイ
パ(14)の移動が停止する。この状態では、ワイパ
(14)にかきとられたゴミは、軸体(81)に転写さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 直浩 東京都世田谷区池尻3−1−3 武藤工業 株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EA16 EA27 EB20 EB21 EB50 EC07 EC20 EC23 EC54 EC57 EC62 EC64 JA10 JA16 JB04 JB09 JB10 JC06 JC13 JC20 JC23 JC27 KA01 KB04 KB05 KB08 KB11 KB21 KB37 KC02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作画媒体に対してインクジェット型記録
    ヘッドをY軸方向に走査し、記録ヘッドのノズルから多
    数のインク滴を作画媒体に制御可能に吐出し前記作画媒
    体をX軸方向に搬送して作画媒体に作画を行うインクジ
    ェットプリンタにおいて、作画領域外で且つ前記記録ヘ
    ッドの移動範囲内に前記記録ヘッドのノズルをキャップ
    で脱着可能に密閉しバキューム力によってインクタンク
    に連通する記録ヘッド内のインクを吸い出すようにした
    キャッピング機構と、前記記録ヘッドの底面に対して相
    対移動可能なワイパを備えたワイピング装置を配設し、
    作画終了あるいは作画待機状態のとき、前記記録ヘッド
    のノズルをキャップで密閉し記録ヘッド内のインクをバ
    キューム力で吸い出すキャッピング工程と、前記キャッ
    ピング工程の後、前記ワイパで前記記録ヘッド底部のノ
    ズルを除いたノズルの周囲部分の拭き取りを行う工程と
    を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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