JP2005128381A - トナー担持体及び画像形成装置 - Google Patents

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光治 高木
Takashi Sugimura
考之 杉村
Hiroyuki Kanesugi
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Abstract

【目的】 長期耐久時においてもトナ一帯電、トナー搬送性能の変動が少なく、初期画像と変わらない良好な画像を確実に得られる、帯電性能と耐久性とを両立させたトナー担持体を提供することを目的とする。
【解決手段】 表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体に該トナーを供給することにより、画像形成体に可視画像を形成させるトナー担持体において、表面に架橋性樹脂からなる樹脂層4を有し、かつ該樹脂層4中に多孔質微粒子が分散していると共に、該多孔質微粒子の孔内に架橋性樹脂が侵入して架橋硬化していることを特徴とするトナー担持体を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装置において、静電潜像を保持した感光体や紙等の画像形成体にトナーを供給して、該画像形成体表面に可視像を形成させるためのトナー担持体、及び該トナー担持体を用いた画像形成装置に関し、更に詳述すれば、長期使用においても安定的にトナー帯電特性を発現することができるトナー担持体、及び該トナー担持体を用いた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンター等の電子写真方式の画像形成装置等に於いて、静電潜像を保持した感光体等の画像形成体に一成分トナーを供給し、該トナーを潜像に付着させて可視化する画像形成方法として、加圧現像法が知られている(米国特許第3152012号、同第3731146号明細書等)。この加圧現像法は、トナーを担持したトナー担持体を、静電潜像を保持した画像形成体(感光体)に接触させて、トナーを該画像形成体の潜像に付着させることにより画像形成を行うもので、このため上記トナー担持体を導電性と弾性を有する導電性弾性体で形成する必要がある。
即ち、この加圧現像法では、例えば図2に示されているように、トナーを供給するためのトナー塗布用ローラ5と静電潜像を保持した画像形成体(感光体)6との間に、トナー担持体(現像ローラ)1が配設され、これらトナー担持体1、画像形成体6及びトナー塗布用ローラ5がそれぞれ図中失印方向に回転することにより、トナー7がトナー塗布用口ーラ5によりトナー担持体1の表面に供給され、このトナーが成層ブレード8により均一な薄層に整えられ、この状態でトナー担持体1が画像形成体6と接触しながら回転することにより、薄層に形成されたトナーがトナー担持体1から画像形成体6の潜像に付着して、画像形成体6の表面の静電潜像が現像され、トナーによる可視像が形成されるようになっている。なお、図中9は転写部であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画像を転写するようになっており、また10はクリーニング部であり、そのクリーニングブレード11により転写後に画像形成体6表面に残存するトナーを除去するようになっている。
このような加圧現像方式による画像形成装置においては、トナー担持体1は、画像形成体6に密着した状態を保持しつつ回転しなければならず、このため図1に示したように、金属等の良導電性材料からなるシャフト2の外周にシリコーンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリウレタンゴム等の弾性ゴムやフォーム等に導電剤を配合して導電性を付与した導電性弾性体からなる導電性弾性層3を形成した構造となっている。さらに、トナー7に対する帯電性や付着性の制御のため、画像形成体6および成層ブレード8との摩擦力制御のために、あるいは、弾性体による感光体の汚染防止等のため、通常は樹脂等からなる被覆層4が導電性弾性層3の表面に設けられている。
一方、紙やOHP用紙等の紙葉類からなる画像形成体に、トナー担持体上に担持させたトナーを孔状の制御電極を介して直接飛翔せしめて、画像を形成する画像形成法も提案されている。また、特開昭58−116559号公報に開示されているように、画像形成体(感光体)に近接して非接触状態に配設されたスリーブ状のトナー担持体の表面に、薄層に成層した非磁牲トナーを担持し、これを感光体上に飛翔させて現像を行い画像を形成する方法も提案されている。いずれの場合も、トナー担持体上には、トナーに対する帯電性や付着性の制御のため、あるいは感光体、成層ブレード、制御電極等の他の部材との摩擦力低減等のために、樹脂等からなる被覆層が導電性弾性層の表面に設けられている。
従来、上記トナー担持体には、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂等を用いて表面層を形成し、摩擦や画像を改良、改質することが提案されている(特許文献1〜3:特許第2956503号公報、特許第2930001号公報、特許第2885200号公報)。
特許第2956503号公報 特許第2930001号公報 特許第2885200号公報
しかしながら、最近に至って、低融点トナーの使用に伴いトナーに対するダメージを低減化させるためにトナー担持体の低硬度化が要求され、また、プリンター等が高速化されたり、微細画像が要求されたり、或いはカラー画像化されたりすることにより、画像形成に対する要求が厳しくなり、特にトナー帯電性、トナー搬送性が連続耐久時においても極力変動が少なく安定的に発現せしめる技術が求められるようになってきた。特にトナー帯電性を決定付けるプロセスとしてトナー担持体との接触・摩擦帯電が重要因子となり、特にトナー担持体が長期耐久時においても特性変動が少なく初期と同様なトナー帯電性能を有することが不可欠となってきている。
これらの要求特性を達成するためには、トナー担持体における弾性基材の硬度を低く保つことが要求されるが、その場合には基材からのブリード物により感光体やその他のトナー担持体に接触する部材を汚染してしまう虞があり、これを防ぐために、基材表面に低硬度な樹脂層を比較的厚めに設ける構成を採用することが提案されている。
ここで、トナー担持体においてはトナーを最適量搬送する機能を保持せねばならず、トナー担持体表面においては適度な粗さを保持することも必要である。しかしながら、前述のように樹脂層を厚膜化すると表面はごく平滑になってしまい、良好なトナー搬送を得ることができない。この対策として、樹脂層に微粒子を添加し、その徴粒子の一部を表面に露出させることで表面の粗さを確保することが提案されている。
しかしながら、トナー担持体表面はそれに当接するトナー層規正ブレードや感光体、供給部材に対して常に摺動しており、特に長時間の運転においては継続した高いストレスが生じることになる。これにより、表面に露出した微粒子は徐々に剥離、脱落し、それに伴い表面の粗さが低減するために、トナー搬送性が変化してしまう。よって、良好な画像が得られなくなるという問題があった。これを防ぐために微粒子を含む樹脂層の上にさらに微粒子脱落を防ぐ樹脂層を形成することも考えられるが、樹脂屑形成のための工程が多くなるために工業的生産には不適となる課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、長期耐久時においてもトナ一帯電、トナー搬送性能の変動が少なく、初期画像と変わらない良好な画像を確実に得られるような、帯電性能と耐久性とを両立させたトナー担持体、及び該トナー担持体を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、トナー担持体の表面に樹脂層を形成する場合に、その形成樹脂として架橋性樹脂を用いると共に、この架橋性樹脂中に多孔質微粒子を分散配合することにより、これら微粒子の剥離や脱離を効果的に防止して、長期に亘って良好な性能を保持し得るトナー担持体が得られることを見い出した。
即ち、樹脂層を形成する架橋性樹脂中に多孔質微粒子を添加分散すると、多孔質微粒子の孔内に未架橋状態の樹脂が侵入し、この多孔質微粒子が分散した樹脂をトナー担持体表面に塗布し熱や紫外線、電子線などにより樹脂を架橋させて樹脂層を形成することにより、樹脂層を形成する樹脂と多孔質微粒子の内部が連続的に架橋形態を形成した状態となる。このような状態においては、表面樹脂層と微粒子との結合は、微粒子を単に混入させた通常の形態と比べて非常に強固なものとなり、上述のような長期使用時における微粒子の剥離や脱離が可及的に防止され、長期使用においても良好な性能を安定的に発揮し得、長期に亘って初期画像と変わらない良好な画像を得ることができるトナー担持体が得られることを見い出し、本発明を完成したものである。
従って、本発明は、表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体に該トナーを供給することにより、画像形成体に可視画像を形成させるトナー担持体において、表面に架橋性樹脂からなる樹脂層を有し、かつ該樹脂層中に多孔質微粒子が分散していると共に、該多孔質微粒子の孔内に架橋性樹脂が侵入して架橋硬化していることを特徴とするトナー担持体を提供する。
また、本発明は、トナー担持体の表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、このトナー担持体を画像形成体に接触又は近接させて、該画像形成体表面にトナーを供給することにより、画像形成体表面に可視画像を形成させる画像形成装置において、トナー担持体として上記本発明のトナー担持体を用いたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明のトナー担持体によれば、長期使用時における微粒子の剥離や脱離が可及的に防止され、長期使用においても良好な性能を安定的に発揮し得、長期に亘って初期画像と変わらない良好な画像を得ることができる。従って、このトナー担持体を用いた本発明の画像形成装置によれば、長期に亘って良好な画像を確実に得ることができる。
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明のトナー担持体は、例えば図1に示されたローラ1のように、良導電性シャフト2の外周に導電性の弾性層3を形成し、更に該導電性弾性層3上に樹脂層4を形成したものであり、本発明ではこのようなトナー担持体において、上記樹脂層4を形成する樹脂として架橋性樹脂を用いると共に、この架橋性樹脂中に多孔質微粒子を分散させて樹脂層4を形成したものである。
ここで、上記シャフト2としては、良好な導電性を有するものであれば、いずれのものも使用し得るが、通常は鉄、ステンレススチール、アルミニウム等の金属製の中実体からなる芯金や内部を中空にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフトが用いられる。
次に、このシャフト2の外周に形成する導電性弾性層3は、エラストマー単体もしくはそれを発泡させたフォーム体にカーボンブラック等の電子導電剤や過塩素酸ナトリウム等のイオン導電剤を配合して抵抗値を調整した半導電性の弾性体により形成される。
上記エラストマーとしては、シリコーンゴム、EPDM、NBR、天然ゴム、SBR、ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、EVA、ポリウレタン、及びこれらの混合物等が挙げられるが、特にシリコーンゴム、EPDM、エピクロロヒドリンゴム、ポリウレタンが好ましく用いられる。また、これらエラストマーを発泡剤を用いて化学的に発泡させたり、ポリウレタンフォームのように空気を機械的に巻き込んで発泡させたフォーム体としても用いることができる。
この導電性弾性層3に配合される導電剤には、電子導電剤又はイオン導電剤が通常用いられる。
まず、電子導電剤を例示すれば、ケッチェンブラック,アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラ−(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー、カーボンウィスカー、黒鉛ウィスカー、炭化チタンウィスカー、導電性チタン酸カリウムウィスカー、導電性チタン酸バリウムウィスカー、導電性酸化チタンウィスカー、導電性酸化亜鉛ウィスカー等の導電性ウィスカーなどが挙げられる。これら電子導電剤の配合量は、通常上記エラストマー100重量部に対して0.5〜50重量部、特に1〜40重量部の範囲で好適に用いられる。
また、イオン導電剤を例示すれば、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸ジメチルエチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ弗化水素酸塩、硫酸塩、エチル硫酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩などのアンモニウム塩;リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ弗化水素酸塩、硫酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スルホン酸塩などが挙げられる。これらイオン導電剤の配合量は、通常上記エラストマー100重量部に対して0.01〜10重量部、特に0.05〜5重量部の範囲で好適に用いられる。
なお、上記導電剤は、1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよく、この場合電子導電剤とイオン導電剤とを組み合わせることも可能である。
この導電性弾性層3は、特に制限されるものではないが、上記導電剤の配合により、その抵抗値を1×103〜1×108Ωcm、特に1×104〜1×107Ωcmとすることが好ましい。抵抗値が1×103Ωcm未満であると電荷が感光ドラム等にリークしたり、電圧によりトナー担持体自身が破壊したりする場合があり、一方1×108Ωcmを超えると、現像バイアスが電圧降下を起こし、正常な画像濃度が得られない場合や、地かぶりが発生しやすくなる。
この導電性弾性層3には、必要に応じて上記エラストマーをゴム状物質とするために架橋剤、加硫剤を添加することができる。この場合、有機過酸化物架橋及び硫黄架橋のいずれの場合でも加硫助剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤等を用いることができる。更にまた、上記以外にもゴムの配合剤として一般に用いられているしゃく解剤、発泡剤、可塑剤、軟化剤、粘着付与剤、粘着防止剤、分離剤、離型剤、増量剤、着色剤等を添加することができる。
また、導電性弾性層3の硬度は、特に制限されるものではないが、アスカーC硬度で80度以下、特に40〜70度とすることが好ましい。この場合、硬度が80度を超えると、例えば現像ローラとして用いる場合に、感光ドラム等との接触面積が小さくなり、良好な現像が行えなくなるおそれがある。更に、トナーに損傷を与え感光体や成層ブレードへのトナー固着などが発生して画像不良となりやすい。逆に、あまり低硬度にすると感光体や成層ブレードとの摩擦力が大きくなり、ジッターなどの画像不良が発生する虞がある。また、この導電性弾性層3は、感光体や成層ブレードなどに当接して使用されるため、硬度を低硬度に設定する場合でも、圧縮永久歪をなるべく小さくすることが好ましく、具体的には20%以下とすることが好ましい。
また、導電性弾性層3の表面粗さは、特に制限されるものではないが、JIS10点平均粗さで15μmRz以下、特に1〜10μmRzとすることが好ましい。表面粗さが15μmRzを超えると一成分現像剤(トナー)のトナー層の層厚や帯電の均一性が損なわれる場合があるが、15μmRz以下とすることにより、トナーの付着性を向上させることができると共に、長期使用時でのローラの摩耗による画像劣化をより確実に防止し得る。ここで、適切な表面粗さを得るために、導電性弾性層3の表面を研摩してもよいが、研摩工程を設けるとローラの生産性が悪くなり、製造コストが上昇するため、弾性体の成形モールド表面の粗面を転写させて上記表面粗さを達成することが好ましい。
本発明のトナー担持体には、図1に示したように、上記導電性弾性層3上に抵抗調整やトナーの帯電量、搬送量を制御するために樹脂層4を形成する。この樹脂層を形成する樹脂としては、架橋性の樹脂が用いられるが、架橋性樹脂であれば特に制限はなく、感光ドラム等の画像形成体に対して非汚染性のもので密着しないものであればよい。具体的には、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。更に、これらの樹脂に特定の官能基を導入した変性樹脂を用いることもできる。
本発明では、この樹脂層4中に多孔質微粒子を添加分散させる。ここで、本発明における多孔質微粒子とは比表面積の大きい粒子をいい、好ましくはBET比表面積が10m2/g以上、より好ましくは50m2/g以上の微粒子である。また、この多孔質微粒子の粒子径は樹脂層表面が適当な表面祖度となるものであればよく、特に制限されるものではないが、通常は体積平均粒子径で3〜20μm程度のものが好ましく用いられる。
この多孔質微粒子の材質には特に制限はないが、アクリル、スチレンを材料とした多孔質微粒子が汎用に用いられる。また、多孔質シリカ微粒子、多孔質炭素微粒子、多孔質酸化チタン微粒子、多孔質アルミナ微粒子なども好適に用いることができる。
この多孔質微粒子の添加量は、特に制限されるものではないが、通常は上記樹脂成分100重量部に対して5〜100phr、特に10〜40phrであることが好ましい。
この樹脂層4には、その導電性を制御する目的で導電剤を配合することができ、導電剤としては、上記導電性弾性層3に用いられる導電剤として例示したものと同様のものを例示することができる。
この樹脂層4は、上記架橋性樹脂を架橋硬化させて形成される。この場合、架橋構造の導入には、樹脂層4を構成する樹脂の分子構造に応じて、熱、触媒、空気(酸素)、湿気(水)、紫外線、電子線などにより架橋する自己架橋による方法と、架橋剤や架橋性樹脂と反応させる方法とがある。
なお、この樹脂層4には、その他必要に応じて種々の添加剤を適量添加することができる。
この樹脂層4を上記導電性弾性層3上に形成する方法としては、上記樹脂成分、多孔質微粒子及び添加剤を含有する樹脂溶液で上記導電性弾性層3を表面処理する方法が好適に採用される。この場合表面処理は、樹脂溶液を調製した後、スプレー法、ロールコーター法、ディッピング法などにより行うことができる。なお、樹脂溶液を調製するための溶剤は、上記樹脂を溶解するものであればいずれのものでもよいが、通常はメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレンなどが好ましく用いられる。
この樹脂層4の厚さは、特に制限されるものではないが、通常1〜50μm、特に2〜15μm程度とすることが好ましく、厚さが1μm未満であると、耐久時の摩擦により十分に表面層の帯電性能が確保することができなくなる場合があり、一方50μmを超えると、トナー担持体の表面が硬くなり、トナーにダメッジを与えて感光体等の画像形成体や成層ブレードへのトナーの固着が発生して画像不良となる場合がある。
本発明のトナー担持体は、非磁性一成分現像剤(トナー)を用いる現像装置などの画像形成装置に組み込むことができ、具体的には図2に示されているように、トナーを供給するためのトナー塗布用ローラ5と静電潜像を保持した画像形成体(感光ドラム)6との間に、本発明トナー担持体を現像ローラ1として感光ドラム6と接触又は近接した状態で配設し、トナー塗布用ローラ5によりトナー7をこの現像ローラ1に供給し、これを成層ブレード8により均一な薄層に整え、更にこの薄層からトナーを感光ドラム6に供給し、該感光ドラム6の静電潜像にトナーを付着させて潜像を可視化することができる。なお、図2の詳細については、従来技術において説明しているのでその説明を省略する。
また、このような現像装置だけではなく、例えば紙葉類からなる画像形成体に、トナー担持体に担持させたトナーを孔状の制御電極を介して直接飛翔せしめて、画像を形成する画像形成装置にも好適に使用されるものである。
[実施例]
サンニックスFA(三洋化成工業(株)製、ポリエーテルポリオール、OH価=37)100部(重量部、以下同じ)に、エチレングリコール4.0部、デンカブラック(電気化学工業社製、カーボンブラック)2.0部、水0.6部、SRX274C(東レダウコーニングシリコーン(株)製、制泡剤)1部、TOYOCAT NP(東ソー(株)製、アミン触媒)2.8部、TOYOCAT EP(東ソー(株)製、アミン触媒)1.5部、及びサンフォームIC−716(三洋化成工業(株)製、トリレンジイソシアネート)59部を添加し、機械的に攪拌して発泡させ、原料を調製した。
内径16mm、長さ250mmの表面をフッ素加工した金属製円筒型内に、外径6.0mm、長さ240mmの金属製シャフトを配置し、RIM成形用発泡機を用いてこの金属製円筒型内に上記発泡ウレタン原料を注入した。次いで、この円筒型を80℃のオーブン中で加熱し、発泡ウレタン原料を20分間キュアした後、脱型して、外径16mm、弾性層部分の長さ210mmのローラ本体を得た。
次に、表面層樹脂としてポリウレタン樹脂(東洋紡社製 UR8401)を用い、架橋剤としてイソシアネート(旭化成社製 コロネート HX 16)、溶媒としてメチルエチルケトンを用いて、これらを混合し、全体固形分濃度20%の塗料を調製した。本塗料に固形分率25phrとなるようにカーボン(Degussa製 Printex 35)を混合させ、多孔質粒子としてアクリル微粒子(積水化成社製 MBP8、比表面積92m2/g、体積平均粒径8μm)を30phr混合して、ペイントシェーカーを用いて分散させた。
本塗料液中に上記ローラ本体を浸漬して引き上げ、これを110℃にて3時間加熱し、表面に硬化した樹脂層を有する図1と同様のローラ状トナー担持体を得た。
[比較例]
微粒子として通常のアクリル微粒子(積水化成社製 MX800、比表面積0.9m2/g、体積平均粒径8μm)を用いた以外は、実施例と同様にしてローラ状トナー担持体を得た。
上記実施例及び比較例で得られたローラにつき、以下の特性試験を行った。結果を表1に示す。
(1)表面粗さ(Rz)
各ローラについて、表面粗さ計サーフコム590A(東京精密社製)を用い、軸方向に対して直交する向きに測定長さ2.4mm、測定速さ0.3mm/sec.、カットオフ波長0.8mmで、ローラのシャフト方向及び円周方向で偏りが無いように、300個所以上測定した値を平均してJlS10点平均粗さを求めた。
(2)ローラ抵抗
各ローラを銅板上に両端に各500gの荷重をかけて押し付け、抵抗率計R8340A(アドバンテスト社製)を用い、100Vの電圧を印加して抵抗値を測定した。
(3)トナー帯電、搬送性能
各ローラを現像ローラとして図2に示した現像ユニットに装着し、50mm/sec.の周速で回転させ、現像ローラ表面に均一なトナー薄層を形成し、このトナー薄層を吸引してファラディゲージ内に導入し、電荷量を測定した。同時に吸引された部分の面積を測定し、単位面積当たりのトナー帯電量および搬送量を求めた。なお、トナーには負帯電性のものを用いた。
(4)長時間耐久試験
トナー帯電性能試験に用いた装置を用いて1%印宇濃度で間欠印刷試験を行ない、初期及び10000枚数印刷後の画像を評価し、またトナー帯電、搬送性能を測定した。
Figure 2005128381
表1の通り、本発明のトナー帯電体は、長期使用後まで、良好な性能を保持し得る耐久性に優れたものであることが確認された。
本発明の一実施例にかかるトナー担持体を示す断面図である。 本発明の一実施例にかかる画像形成装置を示す概略図である。
符号の説明
1 トナー担持体
2 シャフト
3 導電性弾性層
4 樹脂層
5 トナー塗布用ローラ
6 感光ドラム(画像形成体)
7 トナー
8 成層ブレード
9 転写部
10 クリーニング部
11 クリーニングブレード

Claims (5)

  1. 表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体に該トナーを供給することにより、画像形成体に可視画像を形成させるトナー担持体において、
    表面に架橋性樹脂からなる樹脂層を有し、かつ該樹脂層中に多孔質微粒子が分散していると共に、該多孔質微粒子の孔内に架橋性樹脂が侵入して架橋硬化していることを特徴とするトナー担持体。
  2. 上記多孔質微粒子が、体積平均粒径3〜20μmでBET比表面積が10m2/g以上のものである請求項1記載のトナー担持体。
  3. 上記多孔質微粒子が、多孔質アクリル微粒子、多孔質スチレン微粒子、多孔質シリカ微粒子、多孔質炭素微粒子、多孔質酸化チタン微粒子、多孔質アルミナ微粒子から選ばれた1種又は2種以上である請求項1又は2記載のトナー担持体。
  4. 上記樹脂層を形成する架橋性樹脂が、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナー担持体。
  5. トナー担持体の表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、このトナー担持体を画像形成体に接触又は近接させて、該画像形成体表面にトナーを供給することにより、画像形成体表面に可視画像を形成させる画像形成装置において、トナー担持体として請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー担持体を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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