JP2005125371A - 工具支持体保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パンチプレス等における交換使用される工具支持体の保持に適用される。待機中の工具支持体の回転規制を行うと共に、振動による工具支持体の上下動も防ぐことができる簡単な構成の工具支持体保持装置を提供する。
【解決手段】 この装置は、工具1,2を搭載可能な円形の工具支持体3,4を保持する装置である。この装置は、複数の工具支持体保持部18を有する保持装置本体16,17と、この保持装置本体16,17の各工具支持体保持部18に設けられて工具支持体3,4を載せる載置部18aと、爪部材24とを有する。爪部材24は、開閉自在であって、閉状態で工具支持体3,4の外周部に設けられた切欠き部に進入する爪部と、この爪部よりも上方に設けられ、爪部が切欠き部に進入した時に工具支持体3,4の所定の上向き面に位置する鍔部とを有する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、パンチプレス等に設けられ、工具を搭載可能な工具支持体を、交換使用等のために複数保持する工具支持体保持装置に関する。
従来、複数の工具を交換使用可能としたパンチプレスとして、工具支持体をタレットとするタレット式のものが一般的である。しかし、タレットパンチプレスでは、タレット上に保持できるツールの種類,サイズが限られ、多彩な加工を行うことができない。そのため、工具支持体として次のようなカートリッジを用いるカートリッジ式のパンチプレスが提案されている(例えば特許文献1)。これは、複数のツールを搭載した矩形のカートリッジを複数準備し、これらカートリッジを直線経路のレール上でパンチ位置に出し入れすることにより、カートリッジ交換を行うものである。
しかし、上記カートリッジ式のパンチプレスは、カートリッジ内に並べられたツールの割り出しを、ラムを有するパンチ駆動部の平面移動により行うものであるため、移動する部分の重量が重くてツールの高速割り出しが難しい。カートリッジの直線移動で一方向のツール割り出しを行うものもあるが、これもカートリッジ全体の直線移動が必要なため、高速割り出しが難しい。
そこで、本出願人は、カートリッジとなる円形の工具支持体としてを用い、旋回動作する工具支持体交換装置によりプレスフレームに渡すものを提案した(例えば、特願2003−29649号)。工具支持体は複数個を工具支持体交換装置に保持しておき、希望の工具支持体をプレスフレームに渡す。プレスフレームに渡した工具支持体は、位置決めして固定する。工具支持体交換装置は、複数の工具支持体保持部を有し、これら各工具支持体保持部に工具支持体が嵌まり込み状態に保持される。
特開2000−351028号公報
上記円形の工具支持体を交換使用するパンチプレスにおいて、プレスフレームに渡された工具支持体を除く他の各工具支持体は、工具支持体交換装置で保持しておく。しかし、この工具支持体交換装置に保持された工具支持体が、パンチ加工等の加工振動により回転方向にずれを生じたり、上下に動いたりすることがある。回転方向のずれが生じると、プレスフレームが工具支持体を受け取った後の工具割出の誤りにつながり、また上下方向の動きは、騒音発生や工具支持体の傾き等に繋がる。このような上下の動きは、専用のアクチュエータを設けて防ぐことができるが、構造の複雑化、コスト増を招く。
上述の説明は、パンチプレスにおける工具支持体交換装置の場合であるが、パンチプレス以外の機械においても、上記のような工具を搭載する工具支持体を用いる場合に、同様な課題が生じる。また、工具支持体の交換機能を有するものに限らず、複数の工具支持体を保持するようにした工具支持体保持装置において、上記のような課題が生じる。
この発明の目的は、簡単な構成で、円形の工具支持体を保持する際の回転規制を行うと共に、振動による上下動も防ぐことができる工具支持体保持装置を提供することである。 この発明の他の目的は、回転規制および上下動規制を行う爪部材を外したときに、この爪部材における上下動防止用の鍔部を確実に工具支持体の上向き面から退避させることができるものとすることである。
この発明の工具支持体保持装置は、平面形状の外形が円形とされて工具を搭載可能な工具支持体を保持する工具支持体保持装置であって、複数の工具支持体保持部を有する保持装置本体と、この保持装置本体の前記各工具支持体保持部に設けられ前記工具支持体を載せる載置部と、この載置部の周囲に設けられ、工具支持体の外形の少なくとも一部に対応した周壁部と、前記各工具支持体保持部に開閉自在に設けられた爪部材とを備える。この爪部材は、閉状態で工具支持体の外周部に設けられた切欠き部に進入する爪部と、この爪部よりも上方に設けられ、爪部が切欠き部に進入した状態で工具支持体の所定の上向き面の上方に位置する鍔部とを有する。この工具支持体保持装置は、例えば、パンチプレスに装備され、上記工具支持体をプレスフレームに対して交換する交換装置に適用される。
この構成によると、保持装置本体の各工具支持体保持部において、工具支持体は上記載置部に載せられる。この載置部に載せられた工具支持体は、上記周壁部で位置規制され、この位置規制状態で上記爪部材により回転方向および上下方向の動きが規制される。すなわち、爪部材が閉状態となって工具支持体の外周部の切欠き部に進入することで、工具支持体の回転が規制される。また、この状態で、爪部材に設けられた鍔部が、工具支持体の上向き面の上方に位置し、工具支持体の上下動を妨げる。このように、爪部材により回転規制と上下動規制の両機能を持つものとしたため、上下動防止のために専用のアクチュエータを設けることが不要で、構成が簡単となる。このように、簡単な構成で、工具支持体を保持する際の回転規制を行うと共に、振動による上下動も防ぐことができる。
この発明において、前記工具支持体の切欠き部は、工具支持体の外周部の円周方向2か所に設けられ、各工具支持体保持部に、前記爪部材が切欠き部に対応して2つ設けられるものとしても良い。
この構成の場合、工具支持体の上記回動規制と上下動防止をより確実なものとすることができる。
また、この発明において、前記爪部材における前記爪部は前記鍔部よりも工具支持体の径方向の中心側へ突出させても良い。
この構成の場合、爪部が工具支持体の切欠き部から外れた係合解除状態において、鍔部を工具支持体の所定の上向き面の上方から確実に退避させることができる。そのため、工具支持体保持部からの工具支持体の離脱を円滑に行うことができる。
この発明の工具支持体保持装置は、平面形状の外形が円形とされて工具を搭載可能な工具支持体を保持する工具支持体保持装置であって、複数の工具支持体保持部を有する保持装置本体と、この保持装置本体の前記各工具支持体保持部に設けられ前記工具支持体を載せる載置部と、この載置部の周囲に設けられ、工具支持体の外形の少なくとも一部に対応した周壁部と、前記各工具支持体保持部に開閉自在に設けられた爪部材とを備え、この爪部材は、閉状態で工具支持体の外周部に設けられた切欠き部に進入する爪部と、この爪部よりも上方に設けられ、爪部が切欠き部に進入した状態で工具支持体の所定の上向き面の上方に位置する鍔部とを有するものとしたため、上下動防止のために専用のアクチュエータが不要であり、簡単な構成で、工具支持体を保持する際の回転規制を行うと共に、振動による上下動も防ぐことができる。
前記切欠き部は、工具支持体の外周部の円周方向2か所に設けられ、各工具支持体保持部に、前記爪部材が切欠き部に対応して2つ設けられる場合は、回転規制と上下動防止をより一層確実なものとできる。
前記爪部材における前記爪部を、前記鍔部よりも工具支持体の径方向の中心側へ突出するものとした場合は、爪部を外したときに、鍔部を工具支持体の上向き面の上方から確実に退避させることができ、工具支持体の離脱を円滑に行うことができる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1は、この工具支持体保持装置8,9を備えたパンチプレスを示す。このパンチプレスは工具1,2をそれぞれ搭載可能な工具支持体3,4を、プレス位置Pでプレスフレーム5の上下の工具支持体設置部6,7にそれぞれ支持させてパンチ加工を行うものである。この工具支持体設置部6,7に設置する交換用の複数の工具支持体3,4を保持する手段として、上記工具支持体保持装置8,9が設けられている。プレス位置Pは、パンチ駆動用のラム10を配置した平面位置のことである。このパンチプレスは、この他に板材送り手段11を有している。
工具1,2には上型となるパンチ工具1と、下型となるダイ工具2とがあり、上下の工具支持体3,4は、それぞれパンチ工具1を搭載可能なパンチ工具支持体3と、ダイ工具2を搭載可能なダイ工具支持体4となる。パンチ工具支持体3に対して、各パンチ工具1は、ばね部材(図示せず)により上昇復帰可能に支持されている。
パンチ工具1を搭載した工具支持体3を設置する上側の工具支持体設置部6と、ダイ工具2を搭載した工具支持体4を設置する下側の工具支持体設置部7は、互いに同心で上下に並んで設けられている。
ラム10は、工具支持体設置部6,7に設置された工具支持体3,4の上方に位置し、パンチ工具支持体3に支持されたパンチ工具1をパンチ駆動する。ラム10は、ラム昇降ガイド14によってプレス位置Pで昇降自在に支持されており、ラム昇降駆動装置15により昇降駆動される。ラム昇降駆動装置15は、例えばサーボモータ15aとその回転を往復直線運動に変換する運動変換機構15bとからなる。ラム昇降駆動装置15は油圧シリンダ等であっても良い。板材送り手段11は、テーブル12上で被加工物である板材Wを前後左右に移動させる手段であり、板材Wの縁部をワークホルダ13で把持してワークホルダ13の移動により上記板材Wの前後左右の移動を行うものとされている。
工具支持体3,4は、図3に上方から見た斜視図を、図4に下方から見た斜視図をそれぞれ示すように、いずれも平面形状が略円形に形成されている。上下の工具支持体3,4は、それぞれ工具1,2を支持する工具支持部3a,4aと、カップリング部3b,4bとを有している。工具支持部3a,4aは、工具支持体3,4の内周部に設けられ、その周囲にカップリング部3b,4bが設けられている。各カップリング部3b,4bは、それぞれ複数のカップリング歯3ba,4baを工具支持体3,4の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部3b,4bにおける隣合う各カップリング歯3ba間およびカップリング歯4ba間の凹部3bb,4bbに被係合部3c,4cが設けられている。
上下の工具支持体3,4の外周面には、回り止め用の切欠き部3d,4dが設けられている。これら切欠き部3d,4dは、円周方向の複数箇所、例えば直径方向に対向する2個所に設けられている。
図3(A)に示すように、パンチ側の工具支持体3の切欠き部3dは、工具支持体3の外周面における下縁に設けられ、この切欠き部3dの上側に続いて、横溝部3eが切欠き部3dよりも円周方向の両側へ延びて設けられている。この横溝部3eは、上下動阻止用の手段が係合する溝部である。工具支持体3は、図4(A)に示すように、下部3Aが小径部とされ、下部3Aの外径が上部の外径よりも段差を持って小径となっている。
図3(B)に示すように、ダイ側の工具支持体4は、外周面における上下縁にフランジ4A,4Bをそれぞれ有する。換言すれば、工具支持体4は、外周面における上下幅の中間部分が円周溝4Cとされている。ダイ側の工具支持体4の上記切欠部4dは、上側のフランジ4Aに設けられている。
図2に示すように、上下の工具支持体設置部6,7は、対応する工具支持体3,4におけるカップリング部3b,4bと噛合可能なカップリング部42a,43aと、引込結合手段36,37とを有する。引込結合手段36,37は、前記被係合部3c,4c(図3(A),図4(B)参照)に係合し、対応する工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7側に引き込むことで、両カップリング部3b,42a,4b,43aを互いに噛合させる手段である。この噛合状態で引き込むことで、工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7に結合する。
上下の工具支持体設置部6,7は、パンチ加工時は工具支持体1,2を上下動不能に固定するものであり、中央にラム10の昇降する空間S、およびスラグが通過する空間S’をそれぞれ有し、工具支持体3,4の外周部を保持するものとされている。これら工具支持体設置部6,7は、具体的には円筒状の昇降部材40,41と、これら昇降部材40,41の内周に軸受93,94を介して回転のみ自在に支持された円筒状の回転部材42,43とを有し、回転部材42,43で工具支持体3,4を保持する。
上側の回転部材42の下端に上記カップリング部42aが設けられ、下側の回転部材43の上端に上記カップリング部43aが設けられている。これらカップリング部42a,43aは、それぞれ対応する工具支持体3,4のカップリング部4bのカップリング歯4baと噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成したものである。
図2において、昇降部材40,41は、フレーム本体5に対して昇降ガイド手段44,45を介して昇降自在に支持されている。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41に設けられたガイド突条44a,45aと、フレーム本体5に設置された直動軸受等のガイド部材44b,45bとでなる。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41の円周方向複数箇所、例えば4か所に設けられている。
昇降部材40,41は、それぞれ昇降機構22,23により昇降移動させられる。上側の昇降駆動機構22は、サーボモータ89とその駆動を伝達する駆動伝達手段58とで構成される。下側の昇降機構23は、サーボモータ69とその駆動を伝達するカム機構61、およびリンク機構63とで構成される。
下側の回転部材43は、回転機構39により任意の角度に回転させられる。回転機構39は、サーボモータ等の回転駆動源83と、その回転を回転部材43の外周のギヤ部43bに伝達するギヤ84等からなる伝達機構を有する。
図10に示すように、上側の回転部材42は回転機構38により任意の角度に回転させられる。この回転機構38は、昇降部材40の上端部に設けられたモータ等の回転駆動源81と、回転部材42の上端に設けられたギヤ部42bに噛合して回転駆動源81の回転を回転部材42に伝えるギヤ82とでなる。
回転機構38による回転部材42の回転は、他の回転伝達機構85により、ラム10に設けられたラム回転部10bに選択的に伝達される。ラム回転部10bは、ラム10のラム本体10aの下端にラム中心回りで回転自在に設けられたものであり、下面の偏心位置にストライカ10cが設けられている。上記回転伝達機構85は、回転部材42の内周に円周方向に沿って複数設けられたキー溝86と、ラム回転部10bに設けられて上記キー溝86にキーを係脱自在に係合させるキー係脱機構87とでなる。
図1において、工具支持体保持装置8,9は、工具支持体設置部6,7に対して工具支持体3,4を交換する装置であり、互いに同心で上下に位置するパンチ工具用の工具支持体保持装置8とダイ工具用の工具支持体保持装置9とがある。
工具支持体保持装置8,9は、平面形状の外形が略円形とされた保持装置本体16,17を有し、この保持装置本体16,17の外周部における円周方向複数箇所に設けられた工具支持体保持部18に、各工具支持体1,2が保持される。
保持装置本体16,17は、支持台19,20(図10,図11参照)を介して水平旋回自在に支持され、割出機構21により任意の工具支持体3,4がプレス位置Pに来るように旋回させられる。割出機構21は、上下の保持装置本体16,17を、それぞれサーボモータ等の駆動源21a,21aにより伝達機構21b,21bを介して旋回駆動させるものである。
図5(A)に示すように、保持装置本体16,17の各工具支持体保持部18は、U字形の切欠状部として設けられ、その内部に図5(A)のように工具支持体3,4を嵌合させ、嵌合した工具支持体3,4を、左右両側から爪部材24で係脱自在に支持するものとしてある。図5は、パンチ側の保持装置本体16を示すが、ダイ側の保持装置本体17は、特に説明する事項を除いて、保持装置本体16と同様な構成であるので、対応部分に同一符号を付してその説明を省略する。
保持装置本体16,17の各工具支持体保持部18には、図5(B)に示すように、工具支持体3,4を載せる載置部18aと、この載置部18aの周辺に設けられ工具支持体3,4の外形と対応した周壁部18bと、開閉自在な爪部材24とが設けられている。載置部18aは、工具支持体保持部18における上記U字形の切欠状部の上縁に沿う部分であり、保持装置本体16,17の上面よりも凹んだ段差面部として設けられている。パンチ側の工具支持体3は、その下面が載置部18aに載せられ、ダイ側の工具支持体4はその上側のフランジ4A(図4(B)参照)の下面が載置部18aに載せられる。
爪部材24は、保持装置本体16,17のU字形の切欠状部とされた各工具支持体保持部18の対向する2個所にそれぞれ設けられ、この個所の爪部材24と対応して各工具支持体3,4の上記各切欠き部3d,4dが設けられる。
爪部材24は、次のように閉状態とすることで、工具支持体3,4の回り止めおよび上下の移動を阻止し、開状態とすることで、回り止めおよび上下の移動阻止を解除し、工具支持体3,4をプレスフレーム5の工具支持体設置部6,7に渡すことを可能とするものてある。
図6に示すように、爪部材24は保持装置本体16,17に対して基端で支軸24eの回りに開閉回動自在に支持されている。この爪部材24は、図8,図9に拡大して示すように、閉状態で工具支持体3,4の外周面の切欠き部3d,4d(図3)に進入する爪部24aと、この爪部24aよりも上方に設けられ、図9のように爪部24aが切欠き部3d,4dに進入した状態で工具支持体3,4の所定の上向き面のわずか上方に位置する鍔部24bを有する。ここで言う所定の上向き面は、ダイ側の工具支持体4については、工具支持体4の上面部分であり、パンチ側の工具支持体3については、外周部の横溝部3eの上面が、上記所定の上向き面となる。パンチ側の工具支持体3に対しては、外周面の切欠き部3dの上側に形成された横溝部3e(図3)内に爪部材24の鍔部24bが進入し、この横溝部3eの上向き面の上方に位置する。爪部材24における爪部24aは、鍔部24bより工具支持体3,4の径方向の中心側へ突出するものとされている。なお、爪部材24における爪部24aと鍔部24bとは、互いに一体に削り出し等で形成されたものであっても、また別部品として作成して互いに一体に固定したものであっても良い。
このように、爪部材24の爪部24aが工具支持体3,4の切欠き部3d,4dに係合することで、工具支持体3,4の回り止めがなされ、また鍔部24bが工具支持体3,4の上向き面の僅か上方に位置することで、工具支持体3,4の上下移動が阻止される。
爪部材24の開閉は、爪開閉用連動機構25,26(図6,図7)により行われる。この爪開閉用連動機構25,26は、工具支持体設置部6,7における上記昇降部材40,41(図2)の昇降動作を利用して、爪部材24を閉状態から開状態とするものである。爪部材24は、工具支持体保持部18における載置部18aの近傍で上記支軸24eの回りに水平回動自在に支持され、その基端部に支軸24eと同心のセクタギヤ部24c(図8参照)が設けられている。
図6,図7において、爪開閉用連動機構25,26は、爪部材24を閉じ方向に付勢する水平動自在な爪部材閉じ部材27と、工具支持体設置部6,7における昇降部材40,41に設けられて爪部材24が開く方向に爪部材閉じ部材27を移動させる操作部28,29と、操作部28,29の昇降動作を爪部材閉じ部材27の水平動作に変換する水平変換機構30,31とで構成される。
爪部材閉じ部材27は、一側部に前記爪部材24のセクタギヤ部24cが噛合するラック部32aを有し保持装置本体16,17にその径方向に進退材に設けられた進退ロッド32と、この進退ロッド32を保持装置本体16,17の外周側に突出するように付勢するばね部材33とからなる。
図6のように、上側の工具支持体保持装置8における水平変換機構30は、進退ロッド32の進退方向と平行な垂直面内で支軸34a回りに揺動自在となるように、保持装置本体16の外周部に略逆L字状のレバー34を支持して構成される。このレバー34の一端が、昇降部材40に設けられた操作部28で昇降部材40の下降時に押されて揺動することにより、その他端で爪部材閉じ部材27が爪部材24を開く方向に移動させられる。
図7のように、下側の工具支持体交換装置9における水平変換機構31は、進退ロッド32の進退方向と平行な垂直面内で支軸35a回りに揺動自在となるように、保持装置本体17の外周部にバー状のレバー35を支持して構成される。このレバー35の下端が、昇降部材41に設けられた操作部29で昇降部材41の上昇時に押されて揺動することにより、その上端で爪部材閉じ部材27が爪部材24を開く方向に移動させられる。
上記構成の動作を説明する。図5(A)に上下の工具支持体保持装置8,9の保持装置本体16,17を示すように、これら保持装置本体16,17の円周方向複数箇所に設けられた各工具支持体保持部18には、種々の工具1,2を支持した工具支持体3,4が保持され、閉状態の爪部材24で抜け止めされている。すなわち図10,図11のように、工具支持体保持部18に搭載されている工具支持体3,4の円周方向2箇所に設けられた切欠き部3d,4dに爪部材24の爪部24aが進入して、工具支持体3,4が回転不能に支持されると共に、爪部材24の鍔部24bが工具支持体3,4の所定の上向き面の上方に位置して、工具支持体3,4の上下動が規制される。鍔部24bは、具体的には、パンチ工具支持体3に対しては横溝部3e(図4)内に進入し、ダイ工具支持体4に対してはその上面に位置する。
希望の工具支持体3,4を使用するには、保持装置本体16,17を旋回させてその工具支持体保持部18をプレス位置Pに位置させる。このとき、図2のパンチ側の工具支持体設置部6の昇降部材40は、回転部材42と共に上方に、またダイ側の工具支持体設置部7の昇降部材41は回転部材43と共に下方に退避していて、工具支持体3,4がプレス位置Pに旋回移動することの妨げとなることが防止される。
希望の工具支持体3,4を保持した工具支持体保持部18(図5)がプレス位置Pに来ると、上側の昇降部材40の下降、および下側の昇降部材41の上昇が、昇降機構22,23により行われる。昇降部材40,41の昇降に伴い、上側の回転部材42が下降し、下側の回転部材43が上昇する。これにより、図10,図11のように、回転部材42,43のカップリング部42a,43aと工具支持体3,4のカップリング部3b,4bとの噛み合いが行われる。このカップリング歯の噛み合い状態で、上下の引込結合手段36,37が工具支持体3,4の被係合部3c,4cに係合して引き込み移動し、工具支持体3,4を上下の工具支持体設置部6,7の回転部材42,43に固定する。このときに、円周方向にカップリング歯が並ぶカップリング部42a,43aとカップリング部3b,4bとが噛み合うため、工具支持体3,4が精度良く位置決めされる。
上記結合動作における上下の昇降部材40,41の昇降動作に伴い、上下の保持装置本体16,17における工具支持体保持部18(図6(B))の爪部材24が工具支持体3,4に対して係合解除される。
すなわち、図10のようにパンチ側の昇降部材40が下降すると、その下端の操作部28が、図6(B)のように水平変換機構30を構成するレバー34に作用して、このレバー34を回動させる。これにより爪開閉用連動機構25の爪部材閉じ部材27が、ばね部材33の復元力に抗して保持装置本体16の径方向内側に押し戻され、爪部材閉じ部材27のラック部32aにセクタギヤ部24cが噛合する爪部材24が開き姿勢(係合解除姿勢)に回動して、爪部材24の爪部24aがパンチ工具支持体3の切欠き部3dから係合解除される。爪部材24の爪部24aは鍔部24bよりも工具支持体3の径方向の中心側へ突出するものとされているので、爪部24aの係合解除と共に、鍔部24bも工具支持体3の横溝部3eから外径側に確実に退避する。
ダイ側の工具支持体4に対しても、図11のように昇降部材41の上昇により、その上端の操作部29が図7のように水平変換機構31を構成するレバー35に作用して、このレバー35を回動させる。これにより保持装置本体17の爪開閉用連動機構26が同様に動作して、爪部材24の爪部24aがダイ工具支持体4の切欠き部4dから係合解除される。爪部材24の鍔部24bも工具支持体4の上面から外径側に確実に退避する。
このように工具支持体3,4の割り出しが完了した後、工具支持体3,4における希望の工具1,2を割出し、パンチ加工を行う。
この構成の工具支持体保持装置8,9によると、保持装置本体16,17の各工具支持体保持部18に設けられた開閉自在な爪部材24が、閉状態で工具支持体3,4の外周部に設けられた切欠き部3d,4dに進入する爪部24a、およびこの爪部24aよりも上方に設けられ、爪部24aが切欠き部3d,4dに進入した時に工具支持体3,4の所定の上向き面に位置する鍔部24bを有するものとしたため、工具支持体3,4を回動不能に保持できると共に、工具支持体3,4がパンチ加工時の振動などで工具支持体保持部18に対して上下動するのを確実に規制でき、これらの機能を特別なアクチュエータを用いることなく簡単な構成で得ることができる。
工具支持体3,4の切欠き部3d,4dは、工具支持体3,4の外周部の円周方向2か所に設けられ、これら2個所の切欠き部3d,4dに対応して爪部材24が2つ設けられているので、工具支持体3,4の上記回動規制と上下動防止をより確実なものとすることができる。
爪部材24における爪部24aは、鍔部24bよりも工具支持体3,4の径方向の中心側へ突出するものとしたので、爪部24aが工具支持体3,4の切欠き部3d,4dから外れた係合解除状態において、鍔部24bを工具支持体3,4の所定の上向き面から確実に退避させることができ、工具支持体保持部18からの工具支持体3,4の離脱を円滑に行うことができる。
この発明の一実施形態にかかる工具支持体保持装置を備えたパンチプレスの破断側面図である。 同パンチプレスの拡大破断正面図である。 (A)はそのパンチ工具支持体を上方から見た斜視図、(B)はそのダイ工具支持体を上方から見た斜視図である。 (A)はパンチ工具支持体を下方から見た斜視図、(B)はダイ工具支持体を下方から見た斜視図である。 (A)は工具支持体保持装置本体の工具支持体支持状態の平面図、(B)は同工具支持体省略状態の平面図である。 (A)は上側の工具支持体保持装置における爪開閉用連動機構の平面図、(B)は同機構の側面図である。 下側の工具支持体保持装置における爪開閉用連動機構の側面図である。 (A)は爪部材の平面図、(B)は同爪部材の側面図である。 爪部材の工具支持体への係合状態を示す説明図である。 パンチ側の工具支持体設置部と工具支持体保持装置の関係を示す破断側面図である。 ダイ側の工具支持体設置部と工具支持体保持装置の関係を示す破断側面図である。
符号の説明
1…パンチ工具
2…ダイ工具
3…パンチ工具支持体
3d…切欠き部
4…ダイ工具支持体
4d…切欠き部
6,7…工具支持体設置部
8,9…工具支持体保持装置
16,17…保持装置本体
18…工具支持体保持部
18a…載置部
18b…周壁部
24…爪部材
24a…爪部
24b…鍔部
40,41…昇降部材
42,43…回転部材

Claims (3)

  1. 平面形状の外形が円形とされて工具を搭載可能な工具支持体を保持する工具支持体保持装置であって、
    複数の工具支持体保持部を有する保持装置本体と、この保持装置本体の前記各工具支持体保持部に設けられ前記工具支持体を載せる載置部と、この載置部の周囲に設けられ、工具支持体の外形の少なくとも一部に対応した周壁部と、前記各工具支持体保持部に開閉自在に設けられた爪部材とを備え、この爪部材は、閉状態で工具支持体の外周部に設けられた切欠き部に進入する爪部と、この爪部よりも上方に設けられ、爪部が切欠き部に進入した状態で工具支持体の所定の上向き面の上方に位置する鍔部とを有する工具支持体保持装置。
  2. 前記切欠き部は、工具支持体の外周部の円周方向2か所に設けられ、各工具支持体保持部に、前記爪部材が切欠き部に対応して2つ設けられる請求項1記載の工具支持体保持装置。
  3. 前記爪部材における前記爪部は前記鍔部よりも工具支持体の径方向の中心側へ突出するものとした請求項1または請求項2記載の工具支持体保持装置。
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