JP2005123778A - 光複合部品およびこれを用いる光伝送システム - Google Patents

光複合部品およびこれを用いる光伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】特定波長域の光信号と特定波長域外の光信号との光分波/合波器の機能と、特定波長域の光信号の光分岐器の機能を併せ持つ光複合部品を実現し、これにより1系統の光ファイバで波長多重された光信号の1波長を複数箇所に分配すること。
【解決手段】特定波長域の光の一部を透過し、特定波長域の他の光と特定波長域外の光を反射する特性の光学フィルタ203を有する光複合部品200を用いた光/電気変換部113aないし113cを縦続接続することにより、光/電気変換部113aないし113cが波長多重伝送された特定波長域外の光信号から特定波長域の光信号のみを分波しながら、順次分岐して電気信号に変換するので、光波長多重信号の特定波長域の光を複数の光/電気変換部113aないし113cに分配することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報信号等を光伝送する光伝送システムに関し、より特定的には、複数の信号を波長多重して伝送する光伝送システム、および前記光伝送システムに用いられる光複合部品に関し、より限定的には光分波/合波特性および光分岐/結合を有する光複合部品に関するものである。
近年、移動体電話の普及に伴い、利用者の利便性を向上するために、通常の屋外に設置した基地局からの電波が到来しない屋内やトンネル内などにおいても、移動体通信サービスを提供することが求められている。屋内やトンネル内では電波の到達範囲が狭くなるが、少ない基地局で広い範囲にサービスを提供するため、基地局から移動体端末側への信号を基地局に接続した光送受信親機と光ファイバを用いて複数の光送受信子機に分配伝送すると共に、複数の光送受信子機で受信した移動体端末側からの信号を光ファイバを用いて光送受信親機に伝送するシステムが用いられている。また、光送受信親機と光送受信子機の間を接続する光ファイバを少なくするため、異なる波長の光を多重伝送する光伝送システムも提案されている。このような従来の光伝送システムとしては、図26に示すような構成のものがあった(たとえば特許文献1参照)。光送受信親機51と複数の光送受信子機53、54、55を光ファイバ60および61で接続し、光送受信親機51では各光送受信子機への下り信号をそれぞれ電気/光変換部7、8、9で電気/光変換し、光分波/合波器13で合波して光ファイバ60で伝送し、各光送受信子機53、54、55では、光分波/合波器64、65、66で該当する受信信号を選択して受信回路2で光/電気変換する。一方、上り信号は、各光送受信子機53、54、55の電気/光変換部3で電気/光変換し、光分波/合波器67、68、69で合波して光ファイバ61で伝送し、光送受信親機51では光分波/合波器14で各光送受信子機53、54、55の信号に分離し、光/電気変換部10、11、12で光/電気変換していた。また、光ファイバを伝送する上り信号の光波長と下り信号の光波長を異なる波長にして、上り/下りの光信号を1本の光ファイバで双方向伝送される場合もあった。
特開平4−48832号公報(第4−5頁、第2図)
しかしながら、前記従来の構成では、各光送受信子機53、54、55に対して異なる波長の光信号を使用しなければならないため、光送受信親機51には、光送受信子機と同数の波長の異なる発光素子を必要としていた。特に、移動体通信において基地局から移動体端末側への信号を光ファイバを用いて複数の光送受信子機に伝送する場合には、光送受信親機51から光送受信子機53、54、55への信号は、全て同一でよい場合が多いが、そのような場合においても、光送受信子機と同数の電気/光変換部が必要になるという課題を有していた。また、移動体通信以外に、映像信号やデータ信号などをアナログ方式あるいはディジタル方式で光信号伝送する場合においても、光の波長多重伝送を行いながら、一部の伝送信号を分岐・分配する場合には、同様の課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、光送受信親機における少数の送信機によって複数の光送受信子機への信号伝送を可能とした光伝送システムと、それに用いる光複合部品を提供することを目的とする。
第1の発明の光複合部品は、第1の光路上に、前記第1の光路と直角以外の角度で光学フィルタを配置し、前記光学フィルタに対して前記第1の光路からの反射位置となる位置に第2の光路を設け、前記光学フィルタに対して前記第1の光路からの透過位置となる位置に第3の光路を設けた、分波特性を有する光複合部品であって、前記光学フィルタが、特定波長域の光の一部を反射し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を透過する特性を有することを特徴としている。
上記第1の発明によれば、簡単な構成で、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能を併せ持つ光複合部品が実現できる。
また、第2の発明の光複合部品は、第1の発明に従属する発明であって、第1、第2、第3のレンズの焦点位置付近にそれぞれ第1、第2、第3の光ファイバの入/出射端を配置して、前記第1、第2、第3の光ファイバからの出射光を第1、第2、第3の略平行光路に変換、あるいは第1、第2、第3の略平行光路を第1、第2、第3の光ファイバへの入射光に変換する構成とすることにより、第1の発明における前記第1、第2、第3の光路を、前記第1、第2、第3の略平行光路とした構成を有している。
上記第2の発明によれば、光ファイバを伝送路として、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能を併せ持つ光複合部品が容易に実現できる。
さらに、第3の発明の光複合部品は、第1のレンズの2つの焦点面の内、一方の焦点面付近に第1および第2の光ファイバの入/出射端を配置するとともに、前記第1および第2の光ファイバがほぼ平行となるように配置し、前記第1の光ファイバから光が出射した際に前記第1のレンズにより略平行光に変換された光の一部を反射して前記第1のレンズで集光されて前記第2の光ファイバに入射する角度で、前記第1のレンズの他の焦点面付近に光学フィルタを配置し、前記第1のレンズにより略平行光に変換された光のうち、前記光学フィルタを透過した光路に第2のレンズを設け、前記第2のレンズにより、その焦点面付近に集光された光に結合する位置に第3の光ファイバを設けた、分波特性を有する光複合部品であって、前記光学フィルタが、特定波長域の光の一部を反射し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を透過する特性とした構成を有している。
上記第3の発明によれば、より少ないレンズを用いて、光ファイバを伝送路とした、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能を併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第4の発明の光複合部品は、第1の発明に従属する発明であって、前記第2の光路に受光素子を設けた構成を有している。
上記第4の発明によれば、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能に加え、さらに前記特定波長域内の光の内の一部の光信号を電気信号に変換する機能も併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第5の発明の光複合部品は、第2または第3の発明に従属する発明であって、前記第2の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた受光素子に置き換えた構成を有している。
上記第5の発明によれば、光ファイバを伝送路として、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能に加え、さらに前記特定波長域内の光の内の一部の光信号を電気信号に変換する機能も併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第6の発明の光複合部品は、第1の発明に従属する発明であって、前記第2の光路に発光素子を設けた構成を有している。
上記第6の発明によれば、電気信号を光信号に変換する機能と、前記光信号を特定波長域内の他の光信号と結合する光結合器の機能と、光結合した前記特定波長域内の光信号を前記特定波長域外の光信号と合波する光合波器の機能とを併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第7の発明の光複合部品は、第2または第3の発明に従属する発明であって、前記第2の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた発光素子に置き換えた構成を有している。
上記第7の発明によれば、光ファイバを伝送路として、電気信号を光信号に変換する機能と、前記光信号を特定波長域内の他の光信号と結合する光結合器の機能と、光結合した前記特定波長域内の光信号を前記特定波長域外の光信号と合波する光合波器の機能とを併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第8の発明の光複合部品は、第1から第7のいずれかの発明に従属する発明であって、前記光学フィルタは、前記特定波長域の光の反射率が60%以下とした構成を有している。
上記第8の発明によれば、前記特定波長域の光を、等分に近い比率で分配することが可能となる。
また、第9の発明の光複合部品は、第1の発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換えた構成を有している。
上記第9の発明によれば、簡単な構成で、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能を併せ持つ光複合部品が実現できる。
さらに、第10の発明の光複合部品は、第2または第3の発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換えた構成を有している。
上記第10の発明によれば、光ファイバを伝送路として、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能を併せ持つ光複合部品が容易に実現できる。
さらに、第11の発明の光複合部品は、第9の発明に従属する発明であって、前記第3の光路に受光素子を設けた構成を有している。
上記第11の発明によれば、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能に加え、さらに前記特定波長域内の光の内の一部の光信号を電気信号に変換する機能も併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第12の発明の光複合部品は、第10の発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換えた構成を有している。
上記第12の発明によれば、光ファイバを伝送路として、前記特定波長域内の光のみを選択する光分波器の機能と前記特定波長域内の光の内の一部のみを取り出す光分岐器の機能に加え、さらに前記特定波長域内の光の内の一部の光信号を電気信号に変換する機能も併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第13の発明の光複合部品は、第3の発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換え、前記第3の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた受光素子に置き換え、ほぼ平行に配置された前記第1および第2の光ファイバの入出射端面の中心の間隔を、前記受光素子の受光感度を有する受光面範囲の最大幅より広くした構成を有している。
上記第13の発明によれば、前記第2の光ファイバから入射した光信号の前記受光素子への漏れ込みを抑制し、クロストークを少なくできることとなる。
さらに、第14の発明の光複合部品は、第9の発明に従属する発明であって、前記第3の光路に発光素子を設けた構成を有している。
上記第14の発明によれば、電気信号を光信号に変換する機能と、前記光信号を特定波長域内の他の光信号と結合する光結合器の機能と、光結合した前記特定波長域内の光信号を前記特定波長域外の光信号と合波する光合波器の機能とを併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第15の発明の光複合部品は、第10の発明に従属する発明であって、前記第3の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた発光素子に置き換えた構成を有している。
上記第15の発明によれば、光ファイバを伝送路として、電気信号を光信号に変換する機能と、前記光信号を特定波長域内の他の光信号と結合する光結合器の機能と、光結合した前記特定波長域内の光信号を前記特定波長域外の光信号と合波する光合波器の機能とを併せ持つ光複合部品が容易に実現できることとなる。
さらに、第16の発明の光複合部品は、第9から第15のいずれかの発明に従属する発明であって、前記光学フィルタは、前記特定波長域の光の透過率が60%以下とした構成を有している。
上記第16の発明によれば、前記特定波長域の光を、等分に近い比率で分配することが可能となる。
つぎに、第17の発明の光複合部品は、第1から第16のいずれかの発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、薄膜多重層を用いた干渉膜フィルタで形成した構成を有している。
上記第17の発明によれば、薄膜を形成する一般的な一連のプロセスで作成したフィルタにより、特定波長域の光の一部のみを取り出するという、分波器と分岐器の機能を併せ持つ光複合部品を実現できることとなる。
また、第18の発明の光複合部品は、第9から第15のいずれかの発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、特定波長域の光を透過し、特定波長域以外の波長の光を反射する特定波長域透過フィルタと、使用する全ての波長域の光の一部を透過し、その他の光を反射するハーフミラー層とを、重ねて合わせた構成を有している。
上記第18の発明によれば、従来から使用されている一般的な特定波長域透過フィルタとハーフミラー層を用いて、特定波長域の光の一部のみを取り出するという、分波器と分岐器の機能を併せ持つ光複合部品を実現できることとなる。
さらに、第19の発明の光複合部品は、第9から第15のいずれかの発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、特定波長域の光を透過し、特定波長域以外の波長の光を反射する特定波長域透過フィルタに積層して、使用する全ての波長域の光の一部を透過し、その他の光を反射するハーフミラー層を形成した構成を有している。
上記第19の発明によれば、従来から一般的に使用されている光学薄膜設計を組み合わせることにより、特定波長域の光の一部のみを取り出するという、分波器と分岐器の機能を併せ持つ光複合部品を実現できることとなる。
さらに、第20の発明の光複合部品は、第18または第19の発明に従属する発明であって、前記光学フィルタを、前記特定波長域以外の光が前記光学フィルタの特定波長域透過フィルタ側から入射する方向に設置した構成を有している。
上記第20の発明によれば、ハーフミラー層による反射損失を軽減することとなる。
つぎに、第21の発明の光伝送システムは、第1から第20のいずれかの発明に従属する発明であって、複数の電気/光変換部または光/電気変換部を順次、主系統光ファイバで縦続接続する光伝送システムであり、前記複数の電気/光変換部または光/電気変換部のそれぞれに、第1ないし第20の発明の光複合部品を用いて、主系統光ファイバで伝送する前記特定波長域内の波長の光信号を分岐または結合した構成を有している。
上記第21の発明によれば、1系統の主系統光ファイバに光複合部品を縦続接続するという簡単な構成により、前記特定波長域内の光信号を2以上に分岐できる、あるいは前記特定波長域内の2以上の光信号を結合できる光伝送システムが実現されることとなる。
また、第22の発明の光伝送システムは、第21の発明に従属する発明であって、前記主系統光ファイバには、前記特定波長域内の波長の光信号と共に、前記特定波長域外の波長の光信号を波長多重した構成を有している。
上記第22の発明によれば、1系統の主系統光ファイバに光複合部品を縦続接続するという簡単な構成により、前記特定波長域外の光信号には影響することなく、前記特定波長域内の光信号を2以上に分岐できる、あるいは前記特定波長域内の2以上の光信号を結合できる光伝送システムが実現されることとなる。
さらに、第23の発明の光伝送システムは、第2から第5、または第11、または第13のいずれかの発明に従属する発明であって、複数の光送受信子機を順次、主系統光ファイバで縦続接続する光伝送システムであり、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、第2または第3の発明の光複合部品の前記第2の光ファイバに光/電気変換部を接続するか、あるいは第10の発明の光複合部品の前記第3の光ファイバに光/電気変換部を接続するか、あるいは第4または第5または第11ないし第13の発明の受光素子を有する光複合部品を用いて光/電気変換部を構成することにより主系統光ファイバで伝送する前記特定波長域内の波長の光信号を分岐して受信すると共に、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長の光信号を送信する電気/光変換部に前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長に対応した光合波器を接続することにより、前記主系統光ファイバに前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長の光信号を送出する構成を有している。
上記第23の発明によれば、1系統の前記主系統光ファイバに前記複数の光送受信子機を縦続接続するという簡単な構成で、前記特定波長域内の単一波長の信号光を複数の光送受信子機で分岐受信すると共に、前記特定波長域外の波長の光信号を波長多重送信する光伝送システムが実現できることとなる。
また、第24の発明の光伝送システムは、第23の発明に従属する発明であって、前記複数の光送受信子機に対向して前記主系統光ファイバに光送受信親機を接続し、前記複数の光送受信子機と前記光送受信親機の間で双方向光信号伝送を行う光伝送システムでり、前記光送受信親機は前記複数の光送受信子機の電気/光変換部が送出する前記特定波長域外の異なる波長の光信号のそれぞれを分波して受光する複数の光/電気変換部と、前記特定波長域内の波長の光信号を送出する電気/光変換部とを有する構成としている。
上記第24の発明によれば、前記光送受信親機に備えたひとつの電気/光変換部からの光信号を複数の光送受信子機で分岐受信することが可能となり、さらに簡単な構成の光伝送システムが実現できることとなる。
さらに、第25の発明の光伝送システムは、第23の発明に従属する発明であって、前記複数の光送受信子機に対向して前記主系統光ファイバに光送受信親機を接続し、前記複数の光送受信子機と前記光送受信親機の間で双方向光信号伝送を行う光伝送システムであり、前記光送受信親機は前記複数の光送受信子機の電気/光変換部が送出する前記特定波長域外の異なる波長の光信号の内の複数の波長の光信号を合わせて受光する光/電気変換部と、前記特定波長域内の波長の光信号を送出する電気/光変換部とを有する構成としている。
上記第25の発明によれば、前記複数の光送受信子機からの光信号を、前記光送受信親機に備えたひとつの光/電気変換部で受信することが可能となり、さらに簡単な構成の光伝送システムが実現できることとなる。
つぎに、第26の発明の光伝送システムは、第23の発明に従属する発明であって、光送受信親機と前記複数の光送受信子機とをループ状の主系統光ファイバで縦続接続する光通信システムであり、前記特定波長域内の光信号を送信する前記光送受信親機の電気/光変換部、複数の光送受信子機、前記特定波長域外の光信号を受信する前記光送受信親機の光/電気変換部の順に縦続接続した構成としている。
上記第26の発明によれば、光送受信親機に光分波/合波器を要することなく、簡単な構成の光伝送システムが実現できる。
さらに、第27の発明の光伝送システムは、複数の光送受信子機を順次、主系統光ファイバで縦続接続する光伝送システムであって、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、第2または第3の発明の光複合部品の前記第2の光ファイバに受光素子を接続して第1の光/電気変化部を構成するか、あるいは第10の発明の光複合部品の前記第3の光ファイバに受光素子を接続して第1の光/電気変化部を構成するか、あるいは第4または第5または第11ないし第13の発明の受光素子を有する光複合部品を用いて第1の光/電気変換部を構成することにより主系統光ファイバで伝送する前記特定波長域内の波長の光信号を分岐して受信すると共に、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長の光信号を分波する光合波/分波器と、前記光合波/分波器で分波した光信号を電気信号変換する受光素子からなる第2の光/電気変換部で前記特性波長域外の光信号を受信する構成としている。
上記第27の発明によれば、一系統の前記主系統光ファイバに前記複数の光送受信子機を縦続接続するという簡単な構成で、前記各光送受信子機へ、それそれ異なる光信号の多重伝送と、全てに共通な光信号の分配伝送とを、同時に行うことができる。
本発明の光複合部品およびこれを用いる光伝送システムによれば、簡単な構成で特定波長域の光の一部のみを取り出すことができ、例えば光送受信親機と複数の光送受信子機の間で、一本の光ファイバで波長多重により複数の信号を多重伝送する場合などにおいても、複数の信号の内の特定の信号のみを、複数の光送受信子機に分岐・分配する等のシステムを簡単な構成で実現することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は、本発明の実施の形態1における光伝送システムの構成図、およびこれに用いる光複合部品の構成図である。
図1において、光伝送システム101は、光送受信親機102と、複数の光送受信子機103a、103b、103cを、一系統の主系統光ファイバ104a、104b、104cで縦続接続しており、これにより、複数の光送受信子機103a、103b、103cと光送受信親機102との間で、光信号を伝送するものである。光送受信親機102は、外部から入力電気信号を受け、光送信回路104で増幅などの電気信号処理を行い、電気/光変換部105で波長λaの光を変調した光信号に変換する。この光信号は、光ファイバ106、光分波/合波器107を介して主系統光ファイバ104aに出力される。光分波/合波器107は、波長λa付近の波長の光を主系統光ファイバ104aと光ファイバ106との間で接続し、波長λb1、λb2、λb3付近の波長の光を主系統光ファイバ104aと光ファイバ106との間で接続する特性のものである。主系統光ファイバ104aから光分波/合波器107に入力された波長λb1、λb2、λb3の光信号は光/電気変換部109で電気信号に変換され、光受信回路110で増幅などの電気信号処理を行い、出力電気信号を出力する。
一方、光送受信子機103a、103b、103cは、それぞれ同様の構成であり、電気/光変換部111a、111b、111c、光送信回路112a、112b、112c、光/電気変換部113a、113b、113c、光受信回路114a、114b、114cを備えており、電気/光変換部111a、111b、111cはそれぞれ光/電気変換部113a、113b、113cと光ファイバ115a、115b、115cで縦続接続されている。
光送受信子機103a、103b、103cは同様の構成であるので、光送受信子機103aを例に、詳細な説明と動作説明を行う。光送信回路112aは、電気入力信号を受け増幅などの電気信号処理を行う。電気/光変換部111aは図4に図示した構成であり、光分波/合波器401と発光素子402から構成され、光送信回路112aからの電気信号を波長λb3の光変調信号に変換すると共に、光/電気変換部113aから(図中Bから)の光信号と合波して光送受信親機102側の主系統光ファイバ104a(図中A)に送出する。光送受信子機103b、103cも同様の構成であるが、送出する光信号の波長が異なり、それぞれλb2、λb1となるよう発光素子402の特性を変えている。
また、光送受信親機102からの波長λaの光信号は、電気/光変換部111aの光分波/合波器401と光ファイバ115aを経由して光/電気変換部113aに入射する。この光/電気変換部113aに、本発明の光複合部品が用いられており、図2がその一実施の形態の構成図である。光複合部品200において、屈折率分布型ロッドレンズ201は0.25ピッチ程度のものを用いており、従って、その両端面付近が屈折率分布型ロッドレンズ201の焦点面となる。この焦点面付近に端面が位置するよう、ほぼ並行に2本の光ファイバ202a、202bを配置している。この2本の光ファイバ202a、202bは、図2に示したB、Cがそれぞれ図1の光送受信子機103aの部分に示したB、Cに接続されているか、あるいは連続した光ファイバとなっている。また、光学フィルタ203を、屈折率分布型ロッドレンズ201の他の焦点面付近(すなわち他の端面付近)に設置している。そして、この光学フィルタ203は、図3に示した透過率(実線)、反射率(破線)の特性としている。(また、本実施の形態における光信号λb3、λb2、λb1およびλaの波長配置の例も図3に破線で示している。)この光学フィルタ203の特性が、本発明の光複合部品として特徴的な特性であり、λa付近の特定波長域の光に対しては、その一部(図3においては約33%)を透過して、特定波長域の他の光(図3では約67%)を反射すると共に、λa付近の特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%反射する特性を有している。図3に示した光学フィルタの特性は、例えば図5のように、ガラスや樹脂などの透明基板501上に薄膜多重層による干渉膜フィルタ502を形成する構成として、干渉膜フィルタ502の薄膜多重層の膜厚を適切に設計することにより実現することができる。薄膜多重層の材料としては誘電体などを用いることができる。これにより、2本の光ファイバ202a、202bを適当に位置に調整すれば、光送受信子機103b、103c側の光ファイバ202b(図2のC)からの波長λb2、λb3の光信号は屈折率分布型ロッドレンズ201で平行光に変換されるが、光学フィルタ203で反射され再び集光して、光送受信親機102側の光ファイバ202b(図2のB)に結合する。一方、光ファイバ202bからの波長λaの光信号は屈折率分布型ロッドレンズ201で平行光に変換され、約67%は光学フィルタ203で反射され再び集光して、光ファイバ202a(図2のC)に結合するが、残りの約33%は透過する。光複合部品200には、光学フィルタ203の反対側に、第2の屈折率分布型レンズ204と受光素子205が設置されており、光学フィルタ203を透過した約33%の波長λaの光信号は、屈折率分布型レンズ204により受光素子205の受光面205aに集光され、受光素子205で電気信号に光/電気変換される。このように構成することにより、図2に示した本発明の光複合部品200の構成により、波長λa付近の特定波長域の光信号と、λb2、λb3などの特定波長域外の光信号とを分波/合波する光分波/合波器の機能と、波長λa付近の光信号の一部のみを受光素子側に分岐する光分岐器の機能と、光信号を電気信号に変換する光/電気変換器の機能を併せ持つ光部品として機能するのである。たとえばこの機能を、従来の一般的な光通信用の部品で構成する場合には、図6に示したように、2個の光分波/合波器と光分岐器と受光素子モジュールを要することになり、複雑な構成となってしまう。
光送受信子機103b、103cに用いる光/電気変換部113b、113c構成も図2と同様であるが、光学フィルタ203の特性を、それぞれ変えることが望ましい。例えば、λa付近の特定波長域の光に対する透過率と反射率とをそれぞれ、光/電気変換部113bに用いる場合には約50%と約50%、光/電気変換部113cに用いる場合には約100%と約0%にする。
光/電気変換部113aから得られる電気信号は光受信回路114aで増幅など電気的に処理され出力電気信号として光送受信子機103aから出力される。図1は、実施の形態1における光伝送システム101を移動体通信基地局装置に適用した場合を示しており、光送受信親機102は、移動体通信基地局装置116から電気信号を入出力する。また、光送受信子機103a、103b、103cは、アンテナ共用器118a、118b、118cとの間で電気信号を入出力し、アンテナ共用器118a、118b、118cに接続されたアンテナ117a、117b、117cから、移動体端末などと通信する無線信号が送受信される。
この構成により、移動体通信基地局装置116に接続された光送受信親機102と、複数のアンテナ117a、117b、117cに接続された光送受信子機103a、103b、103cとを一系統の主系統光ファイバ104a、104b、104cで縦続接続するという構成で、電気/光変換部105からの波長λaの光信号は、光送受信子機103a、103b、103cに分配されると共に、反対方向に光送受信子機103a、103b、103cからの光信号は順次合波されて光送受信親機102に伝送され、双方向光伝送が可能となる。
また、電気/光変換部105からの波長λaの光信号は、光ファイバ106、光分波/合波器107、主系統光ファイバ104a、電気/光変換器111a、光ファイバ115aを透過し、その約33%が光/電気変換部113aで電気信号に変換される。残りの約67%は、主系統光ファイバ104b、光ファイバ115bを透過し、その約50%が光/電気変換部113bで電気信号に変換される。またその残りの約50%は、主系統光ファイバ104c、光ファイバ115cを透過し、光/電気変換部113cで電気信号に変換される。したがって、λaの光信号に対する、主系統光ファイバ104b、光ファイバ115b、主系統光ファイバ104c、光ファイバ115cの損失など、光/電気変換部113a、113b、113cの反射、透過率以外の損失が無視できる場合には、電気/光変換部105からの波長λaの光信号は光送受信子機103a、103b、103cにほぼ等分に分配され、光受信回路114aなどの回路設計が容易になる。主系統光ファイバ104b、光ファイバ115b、主系統光ファイバ104c、光ファイバ115cの損失などが無視できない場合には、それに応じて光学フィルタ203の波長λa付近の特定波長域に対する反射率、透過率を調整することにより、やはり光信号をほぼ等分に分配することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、光複合部品200に用いる光学フィルタ203の特性を、λa付近の特定波長域の光に対しては、その一部を透過して、特定波長域の他の光を反射すると共に、λa付近の特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%反射する特性とすることにより、波長λa付近の特定波長域の光信号と、λb2、λb3などの特定波長域外の光信号とを分波/合波する光分波/合波器の機能と、波長λa付近の光信号の一部のみを受光素子側に分岐する光分岐器の機能と、光信号を電気信号に変換する光/電気変換器の機能を併せ持つ光複合部品が簡単な構成で実現する。
また、本実施の形態によれば、この光複合部品200を光送受信子機103a、103b、103cに用い、これらを1系統の主系統光ファイバ104a、104b、104cで縦続接続するという簡単な構成で、光送受信親機102と複数の光送受信子機103a、103b、103cとが、1系統の光ファイバのみで波長多重により双方向で光信号を伝送することが可能となるのである。
なお、光複合部品200の光学フィルタ203は、図3に示したように、λb1、λb2、λb3に対する透過率がほぼ0%となるように設計するのが望ましいが、実際にはわずかながら透過光が生じてしまうことが多い。特に、透過率をほぼ0%にして反射させようとする波長帯域が広いほど、その全ての波長域において透過率を低く保つことが難しくなる。このため、図2において光ファイバ202bから入射する波長λb2、λb3の光信号の一部(例えば1%程度)は、光学フィルタ203を透過し、この透過光は図2に破線で示したように屈折率分布型レンズ204によって集光されることになる。この透過光が受光素子205に漏れ込んで入射すると、この入射光も含めて電気信号に変換することになり、クロストークによる電気信号の雑音が増大することになってしまう。このクロストークによる電気信号の雑音を防止するために、光ファイバ202aと202bの間隔d1は、受光素子205の受光面205aの最大幅d2より大きく拡げておくことが望ましい。光ファイバ202bからの出射光を光学フィルタ203においてほぼ平行光に変換する光学系の焦点距離と、光学フィルタ203の透過光を受光素子205付近に集光する光学系の焦点距離は、同程度に設計することが多いため、その集光位置は、光ファイバ202aと202bの間隔d1とほぼ同等の距離の位置ずれを生じる。したがって、この集光位置は受光素子205の受光面205aの外部となり、クロストークによる雑音を低減することが可能となるのである。
なお、本実施の形態において、光送受信子機103a、103b、103cのそれぞれで、電気/光変換部111a、111b、111cを光送受信親機102側にして光/電気変換部113a、113b、113cと縦続接続しているが、光/電気変換部113a、113b、113cを送受信親機102側にして電気/光変換部111a、111b、111cと縦続接続しても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態において、光/電気変換部113cも光/電気変換部113a、113bと同様の構成としたが、光送受信親機102から最も遠い光送受信子機の光/電気変換部は、光ファイバと受光素子を光学的に結合した、従来の一般的な受光素子モジュールであってもかまわない。
また、本実施の形態では、3台の光送受信子機103a、103b、103cを縦続接続した場合を例示したが、光送受信子機の台数を限定するものではなく、3台以外の台数であっても同様の効果を奏することは言うまでもない。ただし、この場合は、波長λaの光を等分に分配するために光学フィルタの反射率、透過率を調整することが望ましい。
なお、本実施の形態において、光複合部品200の用いる光学フィルタ203の図3に示した特性は、図5のように薄膜多重層による干渉膜フィルタ502を用いて実現できると記載したが、これ以外に、図7のように透明基板701上に薄膜多重層による干渉膜フィルタ702とハーフミラー層703を積層して形成することも可能である。ハーフミラー層703については、金属薄膜などにより形成することができる。この構成の場合、干渉膜フィルタ702は、波長λa付近の特定波長帯の光をほぼ100%透過する特性とすることができ、従来の一般的な光学フィルタの設計を適用することができる。また、光送受信子機103a、103b、103cで光学フィルタ203の特性を変更する場合には、ハーフミラー層703の特性を変更することで可能となる。干渉膜フィルタ702とハーフミラー層703は、どちらを基板側に形成してもかまわないが、特定波長帯域外の光を干渉膜フィルタ702側から入射するように配置しなければならないことに注意が必要である。
またさらに、光学フィルタ203は、図8のように、透明基板801上に薄膜多重層による干渉膜フィルタ802を形成したものと、透明基板804上にハーフミラー層803を形成したものとを近接して設けて実現することも可能である。この構成の場合には、干渉膜フィルタ802を形成した透明基板801と、ハーフミラー層803を形成した透明基板804とが、従来の一般的な特性であるため、一般的な部品の組み合わせで実現できるという利点がある。また、光送受信子機103a、103b、103cで光学フィルタ203の特性を変更する場合にも、ハーフミラー層803を形成した透明基板804のみを特性のとなるものに入れ替えることで可能となる。
また、本実施の形態では、光複合部品200を、図2のように屈折率分布型ロッドレンズ201、204を用いる構成としたが、これらのレンズは、必ずしも屈折率分布型ロッドレンズである必要はなく、図9のように、凸レンズ901、904等を用いて光複合部品900を構成しても、同様の効果が得られる。さらに、図10の様に、集光のために複数のレンズ1004a、1004bによるレンズを用いて光複合部品1000を構成する場合も同様の効果が得られることは言うまでもない。またさらには、屈折率分布型ロッドレンズや光ファイバの端面での反射戻り光を防止するために、端面を斜めに傾斜させる場合などにおいても、同様な効果が得られる。
また、本実施の形態では、光/電気変換部113a、113b、113cを、図2のように、受光素子205が屈折率分布型レンズ204による集光位置に配置する光複合部品200のみで構成したが、図11に示したように、屈折率分布型レンズ204による集光位置に光ファイバ1102を配置した光複合部品1100と、光ファイバ1102に接続した光ファイバ1103と受光素子205を光学的に結合した受光モジュール1104とで構成してもよい。この構成によれば、波長λa付近の特定波長域の光信号と、λb2、λb3などの特定波長域外の光信号とを分波/合波する光分波/合波器の機能と、波長λa付近の光信号の一部のみを受光素子側に分岐する光分岐器の機能と、光信号を電気信号に変換する光/電気変換器の機能を併せ持つ光複合部品1100が簡単な構成で実現し、これと、一般的な受光モジュール1104との組み合わせで光/電気変換部113a、113b、113cを構成できる。
また、本実施の形態では、光複合部品200で用いる光学フィルタ203の特性を、図3のように、λa付近の特定波長域の光に対しては、その一部を透過して、特定波長域の他の光を反射すると共に、λa付近の特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%反射する特性としていたが、これと逆の特性の光学フィルタでも同様の効果を得ることができる。図12は、図11に示した光複合部品1100を元にした場合を例に、光複合部品1100の光学フィルタ203の特性を逆にした光複合部品1200の構成図である。光複合部品1200の光学フィルタ1203は、図13に示したような特性であり、λa付近の特定波長域の光に対しては、その一部(図13においては約33%)を反射して、特定波長域の他の光(図13では約67%)を透過すると共に、λa付近の特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%透過する特性としている。このような特性の光学フィルタ1203も、図5と同様に、透明基板上に薄膜多重層による干渉膜フィルタを形成するなどして製作することができる。この構成により、図11に示した光複合部品1100と同様の効果が得られるが、ただし、光複合部品1100と光複合部品1200では、光ファイバ202bと光ファイバ1102の機能が入れ替わっている。
また、本実施の形態の光複合部品では、図2や図9に示したように、2本の光ファイバ202aと202bに入射、出射する光を、一つの屈折率分布型レンズ201または凸レンズ901によって集光または平行光変換していたが、図14に構成図を示したように、レンズ1401を加え、このレンズで光ファイバ202bに入射、出射する光を集光または平行光変換する構成としてもよい。もちろん、図14における凸レンズ901、902、レンズ1401の代わりに、屈折率分布型ロッドレンズを用いたり、複数のレンズによるレンズ系を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
さらに、本実施の形態の光複合部品200では、光ファイバ202a、202bや受光素子205への集光のためにレンズを使用していたが、光ファイバや受光素子、および光学フィルタを近接して設ければ、必ずしもレンズを必要としない。図15は、レンズを使用しない場合の光複合部品1500の構成図である。端面を斜めに加工した光ファイバ1502aと1502bで挟むように光学フィルタ1503を配置し、光ファイバ1502aから光学フィルタ1503へ向かって出射した光が反射する位置に近接して受光素子1505を設けている。この場合にも、光学フィルタ1503の特性が本発明の特徴であり、図15の場合には、図13のようにλa付近の特定波長域の光に対しては、その一部を反射して、特定波長域の他の光を透過すると共に、λa付近の特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%透過する特性としている。このように構成することにより、レンズを必要としない構成で、光分波/合波器と光分岐/結合器と受光素子モジュールの機能を併せ持つ光複合部品1500が実現できる。
また、光導波路を用いても同様の効果を有する光複合部品が構成できる。図16にその光複合部品1600の平面図を示す。また、図16の一点鎖線での断面図を図17に示す。クラッド材に、コア材からなるY字型の導波路1602a、1602b、1602cを形成した導波路基板1601に、光学フィルタ1603を設けている。この光学フィルタを、図3に示した特性とすることにより、光分波/合波器と光分岐/結合器の機能を併せ持つ光複合部品1600が実現する。
(実施の形態2)
前記、実施の形態1の光伝送システムは、電気/光変換部111a、111b、111cの発光素子401が互いに異なる波長λb3、λb2、λb1の光信号を送出し、順次光分波/合波器401で合成し、合成光信号を光送受信親機102の単一の光/電気変換部109で電気信号に変換していた。このように合成光信号を電気信号に変換しているのは、移動体通信基地局などに使用する場合には、複数のアンテナ117a、117b、117cからの信号を分離しなくてよい場合があるためである。また、異なる波長を用いているのは、光信号を合成する際に光分波/合波器を用いることにより、損失を低減するためである。しかし、伝送距離が短いなど光信号を合成する際の損失が問題にならない場合には、波長λb3、λb2、λb1を近接した波長にして、光結合することも可能である。
図18は、そのような場合などに、電気/光変換部111a、111b、111cに用いるに適した光複合部品1800の構成図である。なお、本実施の形態における光伝送システムの構成は、図1と同一である。光複合部品1800の構成は、実施の形態1において光/電気変換部113aに用いた光複合部品200と類似した構成である。光複合部品200と異なるのは、受光素子205を発光素子1805に置き換えたことと、光学フィルタ203を特性の異なる光学フィルタ1803に置き換えたことである。光学フィルタ1803の特性を図19に示す。また、本実施の形態における光信号λb3、λb2、λb1およびλaの波長配置の例も図19に破線で示している。光信号λb3、λb2、λb1は、実施の形態1と比べて近接して配置している。ただし、合成信号を電気変換する際に、各波長の光周波数差に等しい周波数のビート雑音が、電気信号周波数帯に現れることを防止するため、電気信号周波数帯より広い光周波数差を設けることが望ましい。この光複合部品1800も、光学フィルタ1803の特性を、λb1、λb2、λb3付近の特定周波数帯域内の光に対しては、その一部を透過して、特定波長域の他の光を反射すると共に、λb1、λb2、λb3付近の特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%反射する特性を有していることが、本発明の独特の構成である。この光複合部品1800の光ファイバ202a、202bに付した記号A、Bに対応して、図1のA、Bを付した光ファイバに接続して使用する。
この構成によれば、光学フィルタ1803の特性を、特定周波数帯域内の光に対しては、その一部を透過して、特定波長域の他の光を反射すると共に、特定波長域から離れた波長域の光は、ほぼ100%反射する特性とすることにより、光分波/合波器と光分岐/結合器と発光素子モジュールの機能を併せ持つ光複合部品1800が簡単な構成で実現できる。
(実施の形態3)
図20は、本発明の実施の形態3の光伝送システムの構成図である。実施の形態1と類似した構成であるが、異なる点は、光送受信親機2002に、波長λa、λb1、λb2、λb3の4波長を分波/合波する光分波/合波器2007を設け、波長λb1、λb2、λb3のそれぞれに対応して、光/電気変換部2009a、2009b、2009c、光受信回路2010a、2010b、2010cを設けていることである。なお、光送受信子機103a、103b、103cの光/電気変換部113a、113b、113cには、実施の形態1と同様、光複合部品200を用いている。実施の形態1では、複数のアンテナ117a、117b、117cからの信号を分離しなくてよい場合の構成を示していたが、本実施の形態では、複数のアンテナ117a、117b、117cからの信号を分離する必要がある場合に、それぞれの信号を光受信回路2010a、2010b、2010cから出力することができる。
かかる構成においても、光複合部品200を光送受信子機103a、103b、103cに用い、これらを1系統の主系統光ファイバ104a、104b、104cで縦続接続するという簡単な構成で、光送受信親機2002と複数の光送受信子機103a、103b、103cとが、1系統の光ファイバのみで波長多重により双方向で光信号を伝送することが可能となるのである。
(実施の形態4)
図21は、本発明の実施の形態4の光伝送システムの構成図である。図21において、光伝送システム2101が、図1に示した実施の形態1における光伝送システム101と異なる点は、以下の点である。まず、光送受信親機2102と、複数の光送受信子機2103a、2103b、2103cを、ループ状の1系統の主系統光ファイバ104a、104b、104c、104dにより縦続接続している。また、光送受信親機2102には光分波器が無く、電気/光変換部105と光/電気変換部109は直接、主系統光ファイバ104d、104aと接続されている。そして、光送受信子機2103a、2103b、2103cの光/電気変換部2113a、2113b、2113cが、光伝送システム101の光/電気変換部113a、113b、113cと異なることである。上記以外は、光伝送システム101と同様である。
つぎに、光/電気変換部2113a、2113b、2113cについて説明する。光/電気変換部2113a、2113b、2113cは同様の構成であるので、ここでは光/電気変換部2113bを例に説明する。図22が、光/電気変換部2113bの構成図である。光/電気変換部2113bも、図2の光/電気変換部113aと同じく光複合部品200を用いる。光/電気変換部113aと異なるのは、光ファイバ202a、202bの接続であり、図22に示したB、Cが図21のB、Cに対応するように接続する。すなわち、実施の形態1とは逆に、光ファイバ202aを主系統光ファイバ104cと、光ファイバ202bを主系統光ファイバ104bと接続する。また、光学フィルタ203の特性は、例えば光/電気変換部2113bでは図23のように、波長λa付近の特定波長域内で、反射率が約50%、透過率が約50%であり、特定波長域から離れた波長域では、ほぼ100%反射する特性としている。この光学フィルタ203の特性は、実施の形態1と同様、光送受信子機103a、103b、103cで変えることが望ましいが、本実施の形態では、特定波長域での透過率と反射率を、光送受信子機103aでは約100%と0%、光送受信子機103cでは約33%と67%にすることが望ましい。すなわち、実施の形態1と比較して、光送受信子機103aと光送受信子機103cとで光学フィルタ203を入れ替えた特性である。これによって、波長λaの光信号が、3台の光送受信子機にほぼ等分に分配される。
この構成によって、光送受信子機103a、103b、103cから光送受信親機2102への光信号は、実施の形態1と同様、順次光合波されて、光送受信親機2102の光/電気変換部109で電気信号に変換される。一方、光送受信親機2102から光送受信子機103a、103b、103cへの光信号は、主系統光ファイバ104dから、光送受信子機103c、103b、103aという順(実施の形態1と逆の順)に分配されて、それぞれの光/電気変換部2113c、2113b、2113aで電気信号に変換される。
以上のように、本実施の形態によれば、光複合部品200を光送受信子機2103a、2103b、2103cに用い、これらをループ状の1系統の主系統光ファイバ104a、104b、104c、104dで縦続接続するという簡単な構成で、光送受信親機2102と複数の光送受信子機103a、103b、103cとが、1系統の光ファイバのみで波長多重により光信号を伝送することが可能となるのである。また、実施の形態1と比較すると、光送受信親機2102には光分波器を必要とせず、簡単な構成とすることができる。
(実施の形態5)
図24は、本発明の実施の形態5の光伝送システムの構成図である。光伝送システム2401は、図20に示した実施の形態3における光伝送システム2001と類似した構成である。光伝送システム2401が光伝送システム2001と異なる点は、以下の通りである。まず、光伝送システム2401の光送受信親機2402では、光伝送システム2001の光送受信親機2002で用いている、光/電気変換部2009a、2009b、2009cと光受信回路2010a、2010b、2010cの代わりに、光/電気変換部2409a、2409b、2409cと光送信回路2410a、2410b、2410cを接続している。すなわち、光伝送システム2401の光送受信親機2402は、λa、λb1、λb2、λb3の4つの波長の光信号を光分波/合波器2007で合波して送出する。他の異なる点は、光伝送システム2401の光送受信子機2403a、2403b、2403cでは、光伝送システム2001の光送受信子機103a、103b、103cで用いている、電気/光変換部111a、111b、111cと光送信回路112a、112b、112cの代わりに、電気/光変換部2411a、2411b、2411cと光送信回路2412a、2412b、2412cを接続している。そして、電気/光変換部2411a、2411b、2411cは、それぞれが同様の構成であって、電気/光変換部2411aは図25に示した構成となっている。つまり、電気/光変換部2411aは、光分波/合波器2501で波長λa、λb1、λb2の光信号と波長λb3の光信号とを分波し、波長λb3の光信号のみを受光素子2502で電気信号に変換する構成となっている。電気/光変換部2411b、2411cも同様の構成であるが、光分波/合波器2501の特性が異なり、それぞれ波長λb1、λb2の光信号のみを分波して受光素子2502で電気信号に変換する。上記以外の光伝送システム2401は、光伝送システム2001と同様の構成である。例えば、光送受信子機2403a、2403b、2403cの光/電気変換部113a、113b、113cには、図2に示した光複合部品200が用いられている。
すなわち、光伝送システム2001では、波長λaの信号と波長λb1、λb2、λb3の信号を対向する方向で周波数多重伝送していたが、光伝送システム2401では、波長λaの信号と波長λb1、λb2、λb3の信号を同一方向で周波数多重伝送している。このような構成とすることにより、光伝送システム2401では、1系統の光ファイバを用いて、光送受信親機2402から、複数の光送受信子機2403a、2403b、2403cに対して、それぞれ異なる光信号(波長λb1、λb2、λb3)を伝送すると同時に、同一の光信号(波長λa)を分配伝送できる。
たとえばこのような光伝送システム2401は、一系統の光ファイバで、複数の家庭に、それぞれ異なるデータ信号をパソコン2417a、2417b、2417cに配信すると同時に、同じ光ファイバで放送用の映像信号を受像器2419a、2419b、2419cに同報配信する場合などに利用することができる。
以上のように、かかる本実施の形態によれば、光送信親機2402と一系統の光ファイバで縦続接続された光送受信子機2403a、2403b、2403cの光/電気変換部113a、113b、113cに光複合部品200を用いることによって、複数の光送受信子機2403a、2403b、2403cへの異なる光信号の多重伝送と、同じ光信号の同報分配伝送とを簡単な構成で行うことができるのである。
なお、本実施の形態のみ、映像信号、データ信号の伝送システムを応用例とし、実施の形態1ないし実施の形態4においては移動体通信システムを応用例としたが、いずれの場合においても、移動体通信システム、映像信号伝送システム、データ信号伝送システム等の用途や、アナログ信号、ディジタル信号等の信号形態に関わらず、特定波長の光信号を光分波/合波すると同時に、光分岐/結合する必要のある光伝送システムにおいて、本発明が特有の効果を発揮することは明らかである。
本発明にかかる光複合部品およびこれを用いる光伝送システムは、光分波器/合波器の機能と光分岐器/結合器の機能を併せ持つ光複合部品を実現でき、またこれを用いて、簡単な構成で特定波長域内の波長の光信号のみを分岐/結合できるという効果を有し、複数の光信号を波長多重伝送する光伝送システム等の用途として有用である。
本発明の実施の形態1における光伝送システムの構成図 本発明の実施の形態1における光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における光複合部品に用いる光学フィルタの特性を表すグラフ 本発明の実施の形態1における光伝送システムに用いる電気/光変換部の構成図 本発明の実施の形態1における光複合部品に用いる光学フィルタの構成例を示す断面図 本発明の実施の形態1における光複合部品の機能と等価な従来の光部品による構成例を示す構成図 本発明の実施の形態1における光複合部品に用いる光学フィルタの他の構成例を示す断面図 本発明の実施の形態1における光複合部品に用いる光学フィルタの他の構成例を示す断面図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品に用いる光学フィルタの特性を表すグラフ 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の構成図 本発明の実施の形態1における他の光複合部品の断面図 本発明の実施の形態2における光複合部品の構成図 本発明の実施の形態2における光複合部品に用いる光学フィルタの特性を表すグラフ 本発明の実施の形態3における光伝送システムの構成図 本発明の実施の形態4における光伝送システムの構成図 本発明の実施の形態4における光伝送システムに用いる光複合部品の構成図 本発明の実施の形態4における光複合部品に用いる光学フィルタの特性を表すグラフ 本発明の実施の形態5における光伝送システムの構成図 本発明の実施の形態5における光伝送システムに用いる光/電気変換部の構成図 従来の光伝送システムの構成図
符号の説明
101 光伝送システム
102 光送受信親機
103a,103b,103c 光送受信子機
104a,104b,104c 主系統光ファイバ
105 電気/光変換部
107 光分波/合波器
109 光/電気変換部
111a,111b,111c 電気/光変換部
113a,113b,113c 光/電気変換部
115a,115b,115c 光ファイバ
200 光複合部品
201,204 屈折率分布型ロッドレンズ
202a,202b 光ファイバ
203 光学フィルタ
205 受光素子
205a 受光素子の受光面
501 透明基板
502 薄膜多重層による干渉膜フィルタ
701 透明基板
702 薄膜多重層による干渉膜フィルタ
703 ハーフミラー層
801,804 透明基板
802 薄膜多重層による干渉膜フィルタ
803 ハーフミラー層
900 光複合部品
901,904 凸レンズ
1000 光複合部品
1004a,1004b 凸レンズ
1100 光複合部品
1102,1103 光ファイバ
1104 受光素子モジュール
1200 光複合部品
1203 光学フィルタ
1400 光複合部品
1401 レンズ
1500 光複合部品
1502a,1502b 光ファイバ
1503 光学フィルタ
1505 受光素子
1600 光複合部品
1601 導波路基板
1602a,1602b,1602c 導波路
1603 光学フィルタ
1800 光複合部品
1803 光学フィルタ
1805 発光素子
2001 光伝送システム
2002 光送受信親機
2007 光分波/合波器
2009a,2009b,2009c 光/電気変換部
2101 光伝送システム
104d 光ファイバ
2102 光送受信親機
2113a,2113b,2113c 光/電気変換部
2401 光伝送システム
2402 光送受信親機
2403a,2403b,2403c 光送受信子機
2409a,2409b,2409c 光/電気変換部
2411a,2411b,2411c 電気/光変換部

Claims (27)

  1. 第1の光路上に、前記第1の光路と直角以外の角度で光学フィルタを配置し、前記光学フィルタに対して前記第1の光路からの反射位置となる位置に第2の光路を設け、前記光学フィルタに対して前記第1の光路からの透過位置となる位置に第3の光路を設けた、分波特性を有する光複合部品であって、前記光学フィルタが、特定波長域の光の一部を反射し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を透過する特性を有することを特徴とする光複合部品。
  2. 第1、第2、第3のレンズの焦点面付近にそれぞれ第1、第2、第3の光ファイバの入/出射端を配置して、前記第1、第2、第3の光ファイバからの出射光を第1、第2、第3の略平行光路に変換、あるいは第1、第2、第3の略平行光路を第1、第2、第3の光ファイバへの入射光に変換する構成とすることにより、請求項1における前記第1、第2、第3の光路を、前記第1、第2、第3の略平行光路とした請求項1記載の光複合部品。
  3. 第1のレンズの2つの焦点面の内、一方の焦点面付近に第1および第2の光ファイバの入/出射端を配置するとともに、前記第1および第2の光ファイバがほぼ平行となるように配置し、前記第1の光ファイバから光が出射した際に前記第1のレンズにより略平行光に変換された光の一部を反射して前記第1のレンズで集光されて前記第2の光ファイバに入射する角度で、前記第1のレンズの他の焦点面付近に光学フィルタを配置し、前記第1のレンズにより略平行光に変換された光のうち、前記光学フィルタを透過した光路に第2のレンズを設け、前記第2のレンズにより、その焦点面付近に集光された光に結合する位置に第3の光ファイバを設けた、分波特性を有する光複合部品であって、前記光学フィルタが、特定波長域の光の一部を反射し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を透過する特性を有することを特徴とする光複合部品。
  4. 前記第2の光路に受光素子を設けた請求項1記載の光複合部品。
  5. 前記第2の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置と同じ位置に設けた受光素子に置き換えた請求項2または請求項3記載の光複合部品。
  6. 前記第2の光路に発光素子を設けた請求項1記載の光複合部品。
  7. 前記第2の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置と同じ位置に設けた発光素子に置き換えた請求項2または請求項3記載の光複合部品。
  8. 前記光学フィルタは、前記特定波長域の光の反射率が60%以下である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光複合部品。
  9. 前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換えた請求項1記載の光複合部品。
  10. 前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換えた請求項2または請求項3記載の光複合部品。
  11. 前記第3の光路に受光素子を設けた請求項9記載の光複合部品。
  12. 前記第3の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた受光素子に置き換えた請求項10記載の光複合部品。
  13. 前記光学フィルタを、特定波長域の光の一部を透過し、前記特定波長域の光の他の一部と、前記特定波長域外の波長の光を反射する特性を有する光学フィルタに置き換え、前記第3の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた受光素子に置き換え、ほぼ平行に配置された前記第1および第2の光ファイバの入出射端面の中心の間隔が、前記受光素子の受光感度を有する受光面範囲の最大幅より広い請求項3記載の光複合部品。
  14. 前記第3の光路に発光素子を設けた請求項9記載の光複合部品。
  15. 前記第3の光ファイバを、光ファイバ入/出射端面位置に設けた発光素子に置き換えた請求項10記載の光複合部品。
  16. 前記光学フィルタは、前記特定波長域の光の透過率が60%以下である請求項9から請求項15のいずれか一項に記載の光複合部品。
  17. 前記光学フィルタを、薄膜多重層を用いた干渉膜フィルタで形成した請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の光複合部品。
  18. 前記光学フィルタを、特定波長域の光を透過し、特定波長域以外の波長の光を反射する特定波長域透過フィルタと、使用する全ての波長域の光の一部を透過し、その他の光を反射するハーフミラー層とを、重ね合わせて構成した、請求項9から請求項15のいずれか一項に記載の光複合部品。
  19. 前記光学フィルタを、特定波長域の光を透過し、特定波長域以外の波長の光を反射する特定波長域透過フィルタに積層して、使用する全ての波長域の光の一部を透過し、その他の光を反射するハーフミラー層を形成した、請求項9から請求項15のいずれか一項に記載の光複合部品。
  20. 前記光学フィルタを、前記特定波長域以外の光が前記光学フィルタの特定波長域透過フィルタ側から入射する方向に設置する、請求項18または請求項19記載の光複合部品。
  21. 複数の電気/光変換部または光/電気変換部を順次、主系統光ファイバで縦続接続する光伝送システムであって、前記複数の電気/光変換部または光/電気変換部のそれぞれに、請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の光複合部品を用いて、主系統光ファイバで伝送する前記特定波長域内の波長の光信号を分岐または結合することを特徴とする光伝送システム。
  22. 前記主系統光ファイバには、前記特定波長域内の波長の光信号と共に、前記特定波長域外の波長の光信号を波長多重する、請求項21記載の光伝送システム。
  23. 複数の光送受信子機を順次、主系統光ファイバで縦続接続する光伝送システムであって、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、請求項2または請求項3記載の光複合部品の前記第2の光ファイバに受光素子を接続して光/電気変化部を構成するか、あるいは請求項10記載の光複合部品の前記第3の光ファイバに受光素子を接続して光/電気変化部を構成するか、あるいは請求項4または請求項5または請求項11ないし請求項13の受光素子を有する光複合部品を用いて光/電気変換部を構成することにより主系統光ファイバで伝送する前記特定波長域内の波長の光信号を分岐して受信すると共に、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長の光信号を送信する電気/光変換部に前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長に対応した光合波器を接続することにより、前記主系統光ファイバに前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長の光信号を送出する光伝送システム。
  24. 前記複数の光送受信子機に対向して前記主系統光ファイバに光送受信親機を接続し、前記複数の光送受信子機と前記光送受信親OLE_LINK1機OLE_LINK1の間で双方向光信号伝送を行う光伝送システムであって、前記光送受信親機は前記複数の光送受信子機の電気/光変換部が送出する前記特定波長域外の異なる波長の光信号のそれぞれを分波して受光する複数の光/電気変換部と、前記特定波長域内の波長の光信号を送出する電気/光変換部とを有する請求項23記載の光伝送システム。
  25. 前記複数の光送受信子機に対向して前記主系統光ファイバに光送受信親機を接続し、前記複数の光送受信子機と前記光送受信親機の間で双方向光信号伝送を行う光伝送システムであって、前記光送受信親機は前記複数の光送受信子機の電気/光変換部が送出する前記特定波長域外の異なる波長の光信号の内の複数の波長の光信号を合わせて受光する光/電気変換部と、前記特定波長域内の波長の光信号を送出する電気/光変換部とを有する請求項23記載の光伝送システム。
  26. 光送受信親機と前記複数の光送受信子機とをループ状の主系統光ファイバで縦続接続する光通信システムであって、前記特定波長域内の光信号を送信する前記光送受信親機の電気/光変換部、複数の光送受信子機、前記特定波長域外の光信号を受信する前記光送受信親機の光/電気変換部の順に縦続接続した請求項23記載の光伝送システム。
  27. 複数の光送受信子機を順次、主系統光ファイバで縦続接続する光伝送システムであって、前記複数の光送受信子機のそれぞれは、
    請求項2または請求項3記載の光複合部品の前記第2の光ファイバに受光素子を接続して第1の光/電気変化部を構成するか、あるいは請求項10記載の光複合部品の前記第3の光ファイバに受光素子を接続して第1の光/電気変化部を構成するか、あるいは請求項4または請求項5または請求項11ないし請求項13の受光素子を有する光複合部品を用いて第1の光/電気変換部を構成することにより主系統光ファイバで伝送する前記特定波長域内の波長の光信号を分岐して受信すると共に、
    前記複数の光送受信子機のそれぞれは、前記特定波長域外のそれぞれ異なる波長の光信号を分波する光合波/分波器と、前記光合波/分波器で分波した光信号を電気信号変換する受光素子からなる第2の光/電気変換部で前記特性波長域外の光信号を受信することを特徴とする光伝送システム。
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