JP2005116090A - 薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法 Download PDF

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佐々木 芳高
Takehiro Kamikama
上釜 健宏
Hiroyuki Ito
浩幸 伊藤
Kazuo Ishizaki
和夫 石崎
Shigeki Tanemura
茂樹 種村
Hironori Araki
荒木 宏典
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Abstract

【課題】100(Gb/p)以上の高記録面密度に対応でき、狭トラック幅でありながら充分なオーバライト特性を確保することができ、5.5μm以下のヨーク長を持つ高周波対応型の薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置、及び、その製造方法を提供する。
【解決手段】上部に位置する第2のヨーク部(第3の磁性膜)222は、広い部分223と、細い部分224と、傾斜フレア部225とを含む。広い部分223は、表面が平坦で、媒体対向面を基準にして後方側のバックギャップ部216〜218により、第1の磁性膜211と結合されている。細い部分224は、第2のポール部を構成し、表面が、広い部分223の表面よりは低い位置にある。傾斜フレア部225は、細い部分224の表面から広い部分223の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法に関し、更に詳しくは、薄膜磁気ヘッドに備えられた書き込み素子の改良に係る。
近年、ハードディスク装置の面密度の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。薄膜磁気ヘッドの性能向上は、2つの側面から達成しなければならない。一つは読み取り素子の性能の向上であり、もう一つは書き込み素子の性能の向上である。
読み取り素子の性能は、スピンバルブ膜(SV膜)または強磁性トンネル接合を用いたGMR(Giant Magnetoresistive)ヘッドの開発及び実用化により、著しく向上した。最近では、面密度100(Gb/p)を超える勢いである。
一方、書き込み素子の性能向上に関しては、次に述べるような種々の解決すべき問題がある。
まず、薄膜磁気ヘッドは、コンピュータにおける磁気記録装置の構成要素として用いられるものであるから、高周波特性に優れ、高速データ転送に適合するものであることが要求される。薄膜磁気ヘッドの高周波特性は、書き込み素子を構成するヨーク部、及び、コイルの構造に密接に関連する。この様な観点から、従来より種々の先行技術が提案されている。
例えば、U.S.P.6,043,959号明細書は、第2のヨーク部(上部ヨーク部)を平面状に形成して、コイルの相互誘導インダクタンスを低減させ、高周波特性を改善する技術を開示している。U.S.P.6,259,583 B1号明細書は、第2のヨーク部を、高透磁率で低異方性の層と、非磁性層とを交互に積層して、平面状に形成する構造を開示している。
上述した先行技術に示されているような平面形状のポール構造は、フォトリソグラフィによって画定されたものであり、記録密度を高めるためには、さらに、半導体加工技術を適用して、ポール部にサブミクロン加工を施し、狭トラック構造を実現しなければならない。しかし、このサブミクロン加工には、次に述べるような問題が付きまとう。
まず、ポール部の構造が狭トラック構造になればなるほど、ポール部が磁気飽和を起こしやすくなり、書き込み能力が低下する。そこで、ポール部に飽和磁束密度の高い磁性材料(以下、HiBs材と称する)を用いることが必要になる。
HiBs材としては、FeN、CoFeN、NiFe、CoNiFeなどが知られている。このうち、FeN、CoFeNなどは、たとえば、2.4Tの高い飽和磁束密度を示すが、メッキによるパターン化が困難であり、スパッタによって成膜した後、イオンミリングでパターン化する必要がある。しかし、0.2μm以上の厚い膜厚を有するスパッタ膜の場合、フォトレジストで構成されるマスク、又は、上部ポールを構成する磁性膜によって構成されるマスクの関係から、0.2μm以下のトラック幅を、精度良くコントロールすることが非常に困難であった。
一方、NiFe、CoNiFeなどは、メッキにより、容易にパターン化できる。また、NiFeの場合、NiとFeとの組成比について、Feの比率を大きくすることにより、1.5T〜1.6Tの飽和磁束密度が得られる。しかも、組成比のコントロールも容易である。
しかし、80〜100(Gb/p)の面密度になると、トラック幅が0.1〜0.2μmの微小値になり、それに伴って、2.3〜2.4Tの高飽和磁束密度が要求されることになり、NiFeでは、この要求を満たすことができない。メッキ法では、CoNiFeが有力であるが、その飽和磁束密度は1.8T程度であり、トラック幅が0.1〜0.2μmの微小値になった場合に必要な2.3〜2.4Tの高飽和磁束密度を満たすことができない。
そこで、従来は、メッキ下地膜となるSeed膜に、例えば、飽和磁束密度2.4TのCoFeをスパッタ膜として形成し、その上に、飽和磁束密度2.3TのCoNiFeをメッキするのが一般的であった。
上述した手法によって、例えば、上部ポールを作成した場合、ポールを、目標の狭トラック幅にするためには、上部ポールの下に存在するSeed膜を、上部ポールをマスクとして、Ion Beamなどによってトリミングしなければならない。
ところが、Seed膜は、例えばCoFeのスパッタ膜であり、Ion Beamによるトリミングが非常に困難である。このため、上部ポールをマスクにして、下部ポールをトリミングする場合に、上部ポールの膜減りが大きくなり、例えば、3〜3.5μmのメッキ膜として形成された上部ポールが、例えば、1.0μmの膜厚まで薄くなってしまう。上部ポールが、このような薄い膜厚になると、書き込み時に、上部ポールで磁気飽和を起こし、オーバライト特性が著しく劣化してしまう。
また、イオン.ミリングによって、上部ポールの幅を0.1〜0.2μmの微小幅にトリミングする必要があるため、Ion Beamを広い角度で照射する必要があり、上部ポールの先端に向かうほどトリミング量が多くなり、上部ポールが三角形状、又は、台形状になってしまう。このため、上部ポールの体積が小さくなり、磁気飽和を一層生じやすくなる。
次に、ポールのトリミングに当たって、従来は、上部ヨーク部の形状に沿って、コイル部分を覆うようにトリミング.マスクを設け、上部ヨーク部及び上部ポールを、マスクで覆うことはしなかった。その理由は、上部ヨーク部及びそれに連なる上部ポールの全体をトリミング.マスクで覆うと、マスクパターンのエッジでサイドウオールが発生し、ポールに付着したサイドウオールによって、サイドライトやサイドイレーズなどを生じてしまうと考えられていたからである。
さらに、従来は、上部ヨーク部を、マスクで覆っていなかったために、上部ポールから上部ヨーク部の広い部分にかけて、次第に幅が増大するフレア部が、Ion Beamによってトリミングされ、幅の拡大を開始するフレア.ポイントが、空気ベアリング面(以下ABSと称する)から後退してしまう。これも、磁気ボリュームを減少させ、オーバライト特性を劣化させる。
一般に、フレア部のフレアポイントが、ABSに近いほど、優れたオーバライト特性が得られる。トラック幅が0.2μm以下に狭小化された場合は、特に、フレアポイントをABSに近づけなければならない。従来のトリミング方法では、上述した理由から、フレアポイントが後退するほか、次の理由によっても、フレアポイントが後退する。
すなわち、従来は、上部ヨーク部の形状に沿って、コイル部分を覆うようにトリミング.マスクを設け、上部ヨーク部及び上部ポールを、マスクで覆うことはしなかったから、Ion Beamで下部ポールをトリミングした場合、それによって飛散した金属粒子が、上部ポールの側壁面に再付着する。所定のトラック幅を得るためには、この再付着膜は除去しなければならない。再付着膜の除去にあたっては、50〜75度の広い角度で、Ion Beamを照射しなければない。この広い角度のIon Beamの照射は、上部ポールを更に細らせる。しかも、ポールが、フレアポイントからABSに向かって、幅が次第に縮小するテーパ角を持つようになり、ABSで見たトラック幅が個々の薄膜磁気ヘッドで変動してしまうという問題を生じる。
また、平面形状のポール構造に半導体加工技術を適用して、ポール部にサブミクロン加工を施し、狭トラック構造が実現されたとしても、ポール部からヨーク部に向かって幅の広がるフレア部の表面が、ポール部の表面とヨーク部の表面と同一平面を構成するため、書き込み動作時に、フレア部のサイドから漏洩する磁束によって、磁気記録媒体上の隣のトラックの磁気記録が消去(サイドイレーズ)され、又は、隣のトラックに磁気記録がなされる(サイドライト)などの問題を生じる。このため、0.2μm以下の正確なトラックコントロールが困難であり、100(Gb/p)以上の高記録面密度を実現することができない。
次に、この種の薄膜磁気ヘッドでは、バックギャップからポール部までのヨーク長YLが短いほど、優れた高周波特性が得られることが知られている。ヨーク長を短くするには、バックギャップからポール部までの間に配置されるコイルのターン数を減少させるか、又はターン数を減少させずに、コイル幅を小さくしなければならない。
しかし、コイルのターン数は、要求される起磁力によって定まるため、コイルターン数を減少させることによって、ヨーク長YLを短くすることには限界がある。
一方、ターン数を減少させずに、コイル幅を小さくした場合は、コイルの電気抵抗が増え、書き込み動作時に発熱温度が上昇する。発熱温度が上昇すると、ポール部が熱膨張し、ポール部がABSに盛り上がるサーマルプロトリュージョンを発生する。サーマルプロトリュージョンが発生すると、書き込み及び読み取り動作時に、サーマルプロトリュージョンを生じた部分が磁気記録媒体に接触し、ヘッドクラッシュ又は磁気記録媒体上の磁気記録の損傷若しくは破壊を招くから、厳に回避しなければならない。サーマルプロトリュージョンの回避が不可能であれば、結局は、薄膜磁気ヘッドの浮上量を増大させなければならず、そうすると、高記録密度のための低浮上量化の要求に応えることができなくなる。
米国特許第6,043,959号明細書 米国特許第6,259,583号明細書
本発明の課題は、100(Gb/p)以上の高記録面密度に対応できる高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供することである。
本発明のもう一つの課題は、狭トラック幅でありながら、充分なオーバライト特性を確保し得る高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、ポールが、2.2〜2.4(T)の高飽和磁束密度材料(HiBs材料と称する)を含み、0.1〜0.2μmのトラック幅を有する高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、ヨーク長を短くし、高周波特性を改善した高周波対応型の薄膜磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、ヨーク長が5.5μm以下のヨーク長を持つ高周波対応型の薄膜磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、コイルターン数を維持したままで、コイル抵抗値を下げ、発熱量を低減した薄膜磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、上述した薄膜磁気ヘッドを製造するのに適した製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る薄膜磁気ヘッドでは、書き込み素子に含まれる第2のヨーク部(上部ヨーク部)が、広い部分と、細い部分とを含む。前記広い部分は、表面が平坦で、前記媒体対向面を基準にして後方側のバックギャップ部により、前記第1のヨーク部と結合されている。これにより、第1のヨーク部、バックギャップ部、第2のヨーク部及び書き込みギャップ膜をめぐる書き込み磁気回路が構成される。
前記コイルは、前記第1のヨーク部の前記一面上に形成された第1の絶縁膜の面上で、前記バックギャップ部の周りを、渦巻き状に周回する。したがって、コイルに書き込み電流を供給し、第1のヨーク部、バックギャップ部、第2のヨーク部及び書き込みギャップ膜をめぐる書き込み磁気回路を通り、ギャップ膜の部分で漏洩する磁束によって、磁気記録媒体に磁気記録を与えることができる。
前記第2のヨーク部の前記細い部分は、前記第2のポール部と、傾斜フレア部とを含んでいる。前記第2のポール部は、表面が、前記広い部分の表面よりは低い位置にあり、前記傾斜フレア部は、前記第2のポール部の前記表面から前記広い部分の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大されている。
この構造により、第2のポール部の表面と、第2のヨーク部の表面との間には、傾斜フレア部による三次元的段差が生じることになる。この三次元的段差は、フレアポイントに至るまで、大きな磁気ボリュームを与えるから、オーバライト特性が改善される。従って、本発明によれば、狭トラック幅でありながら、充分なオーバライト特性を確保し得る高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッドを実現することができる。
しかも、傾斜フレア部は、ABSに近く、かつ、第2のポール部の表面から、第2のヨーク部の広い部分の表面に向かって、傾斜しているから、書き込み動作時に、傾斜フレア部から漏洩する磁束によって、磁気記録媒体上の隣のトラックの磁気記録が消去される(サイドイレーズ)ことも、磁気記録媒体上の隣のトラックに磁気記録がなされる(サイドライト)こともなくなる。
従って、本発明によれば、0.1〜0.2μmのトラック幅を有し、100(Gb/p)以上の高記録面密度に対応できる高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッドを実現することが可能になる。
具体的な態様として、第2のポール部の表面及び傾斜フレア部の表面は、第2の磁性膜の上に付着された第3の磁性膜の表面を、部分的にエッチングして得られる。好ましくは、第2の磁性膜は、Co及びFeを含む磁性材料でなる。より具体的には、第2の磁性膜はCoFe又はCoFeNの何れかでなる。CoFe又はCoFeNは、飽和磁束密度が2.2〜2.4(T)のHiBs材料であり、0.1〜0.2μmのトラック幅を有する高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッドを実現できる。
CoFe又はCoFeNでなる第2の磁性膜は、具体的には、スパッタ膜で構成する。その意図は、第2の磁性膜をSeed層として利用し、その上に第3の磁性膜をメッキによって形成することである。第3の磁性膜は、例えば、CoNiFeによって構成する。
一つの好ましい態様として、前記第1のポール部は、前記ギャップ膜と隣接するポール片が、幅方向の両側において、前記第2のポール部の幅に合わせてトリミングされ、トリミングによって生じた凹部の底部の厚みが、前記ポール片に向かうにつれて増大している。この構成によれば、ギャップ膜と隣接するポール片の磁気飽和を回避し、オーバライト特性を改善することができる。
前記ギャップ膜と隣接するポール片を構成する磁性膜は、CoFe、CoFeN、FeAlN、FeN、FeCo又はFeZrNのいずれかで構成される。CoFe、CoFeNの場合はメッキ膜として構成でき、FeAlN、FeN、FeCo又はFeZrNの場合は、スパッタ膜によって構成できる。
コイルは、第1のコイルと、第2のコイルとを含む。第1のコイル及び第2のコイルは、第1のヨーク部の一面上に形成された第1の絶縁膜の面上で、バックギャップ部の周りを、渦巻き状に周回し、一方が、他方のコイルターン間のスペースに、第2の絶縁膜を介して嵌め込まれ、同一方向の磁束を生じるように接続される。
第1のコイル及び第2のコイルの間に存在する第2の絶縁膜は、例えば、Chemical Vapor Deposition(以下、CVDと称する)を適用して、0.1μm程度の極薄膜のAl2O3膜として形成できる。したがって、バックギャップ部と第1のポール部との間で、第1のコイル及び第2のコイルの断面積を最大化し、コイルターン数を維持したままで、コイル抵抗値を下げ、発熱量を低減することができる。これにより、書き込み動作時に、ポール部におけるサーマルプロトリュージョンの発生を抑制し、ヘッドクラッシュ及び磁気記録媒体上の磁気記録の損傷若しくは破壊を回避し、延いては、高記録密度のための低浮上量の要求に応えることができることになる。
第1のコイル及び第2のコイルは、一方が、他方のコイルターン間のスペースに、第2の絶縁膜を介して嵌め込まれているから、コイル導体の配線密度が高くなる。このため、同一のターン数を保った状態では、ヨーク長YLを短くすることができる。
第1のコイル及び第2のコイルは同一方向の磁束を生じるように接続される。第1のコイル及び第2のコイルは、巻き方向が同一になるので、第1のコイルの内端と、第2のコイルの外端とを接続した直列接続構造をとることにより、同一方向の磁束を生じさせることができる。あるいは、第1のコイル及び第2のコイルを並列に接続して、同一方向の磁束を生じるようにしてもよい。この場合は、ターン数は少なくなるが、コイル抵抗値を低減できる。
第1のコイル及び第2のコイルは、上面が導体面による同一平面を構成している。この構成によれば、第1のコイル及び第2のコイルの上面に対して、共通の第3の絶縁膜を付与することができるので、第1のコイル及び第2のコイルの上面に対する絶縁構造が簡単化される。また、第1のコイル及び第2のコイルの上に更に他のコイルを形成する際に、安定したベースを提供し、他のコイルを高精度のパターンとして形成することが可能になる。
第1のコイル及び第2のコイルの上に、更に、他のコイルを形成する際は、第1のコイル及び第2のコイルの平坦化とあわせて、ポール片及びバックギャップ片の上面も、コイルの導体面と同一平面となるようにする。こうすることにより、他のコイルを形成する際に必要となるポール片及びバックギャップ片を、平坦化された第1のポール片及びバックギャップ片の上面に、高精度パターンとして形成することができる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、一般には、書き込み素子とともに、読み取り素子を含む複合型の薄膜磁気ヘッドを構成する。読み取り素子は、巨大磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子と称する)を含む。GMR素子は、スピンバルブ膜または強磁性トンネル接合の何れかを含む。
上述した薄膜磁気ヘッドの製造にあたっては、第3の磁性層を、均一な膜厚となるように形成した後、第3の磁性膜のうち、第2のポール部、および、傾斜フレア部となる部分を除き、第3の磁性膜の全体を、レジストマスクによって覆う。
次に、第3の磁性膜のうち、少なくとも、第2のポール部となる部分、および、傾斜フレア部となる部分であって、レジストマスクによって覆われていない部分をエッチングし、狭幅化されたトラック幅を得る。
上記製造方法によれば、本発明に係る薄膜磁気ヘッドを、確実に製造することができる。
前記エッチング工程は、前記レジストマスクの存在下で、前記第3の磁性膜及び前記ギャップ膜をエッチングした後、前記レジストマスクを剥離し、前記レジストマスクを剥離した後、前記第2の磁性膜をエッチングする工程を含むことができる。
さらに別の態様として、前記エッチング工程は、前記レジストマスクの存在下で、前記ギャップ膜の表面までエッチングした後、前記レジストマスクを剥離し、前記レジストマスクを剥離した後、前記ギャップ膜及び前記第2のポール部をエッチングする工程を含むこともできる。
本発明は、更に、薄膜磁気ヘッドとヘッド支持装置とを組み合わせた磁気ヘッド装置、及び、この磁気ヘッド装置と磁気記録媒体(ハードディスク)とを組み合わせた磁気記録再生装置についても開示する。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。図面は単なる例示にすぎない。
1.薄膜磁気ヘッド
図1〜図4を参照すると、本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、スライダ5と、書き込み素子2と、読み取り素子3とを含む。スライダ5は、例えば、Al2O3−TiC等でなる基体15の表面に、Al2O3、SiO2等の絶縁膜16を設けた(図3参照)セラミック構造体である。スライダ5は、媒体対向面に浮上特性制御用の幾何学的形状を有している。そのような幾何学的形状の代表例として、図示では、ABS側の基底面50に、第1の段部51、第2の段部52、第3の段部53、第4の段部54、及び、第5の段部55を備える例を示してある。基底面50は、矢印F1で示す方向に流れる空気に対する負圧発生部となり、第2の段部52及び第3の段部53は、第1の段部51から立ち上がるステップ状の空気軸受けを構成する。第2の段部52及び第3の段部53の表面は、ABSとなる。第4の段部54は、基底面50からステップ状に立ち上がり、第5の段部55は第4の段部54からステップ状に立ちあがっている。電磁変換素子2、3は第5の段部55に設けられている。
電磁変換素子2、3は、書き込み素子2と、読み取り素子3とを含む。書き込み素子2及び読み取り素子3は、空気の流れ方向F1で見て、空気流出端(トレーリング.エッジ)の側に備えられている。
図3、図4を参照するに、書き込み素子2は、第1のヨーク部211と、第2のヨーク部221、222と、アルミナ等でなるギャップ膜24と、第1のポール部P1と、第2のポール部P2と、第1のコイル231と、第2のコイル232とを有している。
第1のヨーク部211は、第1の磁性膜によって構成されている。図示実施例において、第1のヨーク部211は一層の第1の磁性膜によって構成されているので、第1のヨーク部211と第1の磁性膜とは同義である。以下の説明において、その簡単化のため、第1のヨーク部211を第1の磁性膜211と表現することがある。
第1の磁性膜211は、絶縁膜34によって支持され、その表面は実質的に平坦な平面となっている。絶縁膜34は、例えば、Al2O3、SiO2、AlNまたはDLC等の無機絶縁材料によって構成される。
第2のヨーク部221、222は、第1の磁性膜211とはインナーギャップを介して向き合っている。第2のヨーク部221、222は、第2の磁性膜221と第3の磁性膜222とを積層した構造を有する。説明の簡単化のため、第2のヨーク部221、222を、第2の磁性膜221及び第3の磁性膜222と表現することがある。
第1の磁性膜211、第2の磁性膜221及び第3の磁性膜222は、例えば、NiFe、CoFe、CoFeN、CoNiFe、FeNまたはFeZrN等の磁性材料から選択することができる。第1の磁性膜211、第2の磁性膜221及び第3の磁性膜222のそれぞれは、各膜厚が、例えば、0.25〜3μmの範囲に設定される。このような第1の磁性膜211、第2の磁性膜221及び第3の磁性膜222はスパッタ、フレームメッキ又は両者の組み合せによって形成できる。
図示実施例において、第1の磁性膜211は、CoFeNまたはCoNiFeのいずれかによって構成するものとする。第3の磁性膜222はCoNiFeによって構成し、第2の磁性膜221は飽和磁束密度の高いCoFeNで構成することができる。
第1の磁性膜211、第3の磁性膜222及び第2の磁性膜221の先端部は、微小厚みのギャップ膜24を隔てて対向する第1のポール部P1及び第2のポール部P2の一部を構成しており、第1のポール部P1及び第2のポール部P2において書き込みを行なう。ギャップ膜24は、非磁性金属膜またはアルミナ等の無機絶縁膜によって構成される。
図示実施例において、第1のポール部P1は、第1の磁性膜211の端部によって構成される第1のポール片の上に、第2のポール片212、第3のポール片213及び第4のポール片214を、この順序で積層した構造を有する。第2のポール片212、第3のポール片213及び第4のポール片214は、CoFeNまたはCoNiFeなどのHiBs材によって構成する。
第2のポール部P2は、ギャップ膜24の上に、第2の磁性膜221の端部によって構成される第5のポール片221、及び、第3の磁性膜222の端部によって構成される第6のポール片224を、順次に積層した構造となっている。
図4を参照すると、第1の磁性膜211の端部、第2のポール片212及び第3のポール片213は、ABSのトラック幅方向に広がりを見せているが、第4のポール片214は、その上端側が、両側から、狭トラック幅PWとなるように削減されており、その上に積層されているギャップ膜24、第2の磁性膜221の端部によって構成される第5のポール片221、及び、第3の磁性膜222の端部によって構成される第6のポール片224も、第4のポール片214とほぼ同じ狭トラック幅PWとなっている。これにより、高密度記録に対応した狭トラック幅PWが得られる。
第3の磁性膜222及び第2の磁性膜221は、更に、第1の磁性膜211との間にインナーギャップを保って、ABS52、53の後方に延び、バックギャップ片216、217及び218において、第1の磁性膜211に結合されている。これにより、第1の磁性膜211、第3の磁性膜222、第2の磁性膜221及びギャップ膜24を巡る薄膜磁気回路が完結する。
インナーギャップは、絶縁膜254〜256及びギャップ膜24によって埋められており、第3の磁性膜222及び第2の磁性膜221によって構成される第2のヨーク部は、ギャップ膜24の上に形成されている。
第2の磁性膜221、及び、第3の磁性膜222によって構成される第2のヨーク部は、広い部分223と、細い部分224と、傾斜フレア部225とを含む。広い部分223は、表面が平坦で、ABS52、53を基準にして後方側のバックギャップ部216〜218により、第1の磁性膜211と結合されている。これにより、第1の磁性膜211、バックギャップ部216〜218、第2の磁性膜221、第3の磁性膜222及び書き込みギャップ膜24をめぐる書き込み磁気回路が構成される。
細い部分224は、第2のポール部P2を構成する部分であって、表面が、広い部分223の表面よりは低い位置にある。傾斜フレア部225は、第2のポール部P2の表面から広い部分223の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大されている。
したがって、第2のポール部P2を構成する細い部分224の表面と、広い部分223の表面との間には、傾斜フレア部225による三次元的段差ΔH1が生じる(図3参照)ことになる。この三次元的段差ΔH1は、フレアポイントFP1(図3参照)においても、大きな磁気ボリュームを与えるから、オーバライト特性が改善される。従って、本発明によれば、狭トラック幅PWでありながら、充分なオーバライト特性を確保し得る高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッドを実現することができる。
しかも、傾斜フレア部225は、ABS52、53に近く、かつ、細い部分224の表面から、広い部分223の表面に向かって、傾斜しているから、書き込み動作時に、傾斜フレア部225から漏洩する磁束によって、磁気記録媒体上の隣のトラックの磁気記録が消去される(サイドイレーズ)ことも、磁気記録媒体上の隣のトラックに磁気記録がなされる(サイドライト)こともなくなる。
従って、本発明によれば、0.1〜0.2μmのトラック幅を有し、100(Gb/p)以上の高記録面密度に対応できる高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッドを実現することが可能になる。
第1のポール部P1において、ギャップ膜24と隣接する第4のポール片214は、その膜厚が、傾斜フレア部225による三次元的段差ΔH1よりも大きく、その基部に、両側に広がる部分を有している。このような構造によれば、第4のポール片214は、その材料的特性であるHiBs特性に加えて、増大された断面積を有することになるので、第4のポール片214における磁気飽和を回避し、改善されたオーバライト特性を得ることができる。
具体的な態様として、細い部分224の表面及び傾斜フレア部225の表面は、第2の磁性膜221の上に付着された第3の磁性膜222の表面を、部分的にエッチングして得られる。好ましくは、第2の磁性膜221は、Co及びFeを含む磁性材料でなる。より具体的には、第2の磁性膜221はCoFe又はCoFeNの何れかでなる。CoFe又はCoFeNは、飽和磁束密度が2.2〜2.4(T)のHiBs材料であり、0.1〜0.2μmのトラック幅を有する高記録面密度対応型の薄膜磁気ヘッドを実現できる。
CoFe又はCoFeNでなる第2の磁性膜221は、具体的には、スパッタ膜で構成する。その意図は、第2の磁性膜221をSeed層として利用し、その上に第3の磁性膜222をメッキによって形成することである。第3の磁性膜222は、例えば、CoNiFeによって構成する。
次に、図3〜図5とともに図6を参照すると、第1及び第2のコイル231、232は、バックギャップ部216〜218の周りを周回している。第1のコイル231は、スパイラル状であって、第1の磁性膜211の平坦な一面に形成された絶縁膜251の面上に配置され、絶縁膜251の面に対して垂直となる1つの軸の周りを平面状に周回する。第1のコイル231は、Cu(銅)などの導電金属材料によって構成される。絶縁膜251は、Al2O3、SiO2、AlNまたはDLC等の無機絶縁材料によって構成される。
第2のコイル232もスパイラル状であって、第1のコイル231のコイルターン間のスペースに、絶縁膜252を介して嵌め込まれ、軸の周りを平面状に周回する。第2のコイル232も、Cu(銅)などの導電金属材料によって構成される。絶縁膜252も、Al2O3、SiO2、AlNまたはDLC等の無機絶縁材料によって構成される。
第1のコイル231及び第2のコイル232の周りは、絶縁膜253によって埋められている(図3参照)。絶縁膜253も、Al2O3、SiO2、AlNまたはDLC等の無機絶縁材料によって構成される。
第1のコイル231及び第2のコイル232の間に存在する絶縁膜252は、例えば、CVDを適用して、0.1μm程度の極薄膜のAl2O3膜として形成できる。したがって、第1のコイル231及び第2のコイル232の断面積を最大化し、コイルターン数を維持したままで、コイル抵抗値を下げ、発熱量を低減することができる。これにより、書き込み動作時に、ポール部P1、P2におけるサーマルプロトリュージョンの発生を抑制し、ヘッドクラッシュ及び磁気記録媒体上の磁気記録の損傷若しくは破壊を回避し、延いては、高記録密度のための低浮上量の要求に応えることができることになる。
第2のコイル232は、第1のコイル231のコイルターン間のスペースに、絶縁膜252を介して嵌め込まれているから、コイル導体の配線密度が高くなる。このため、同一のターン数を保った状態では、ヨーク長YL(図3参照)を短くし、高周波特性を改善することができる。
第1のコイル231及び第2のコイル232は同一方向の磁束を生じるように接続される。第1のコイル231及び第2のコイル232は、巻き方向が同一になるので、第1のコイル231の内端281と、第2のコイル232の外端283とを、接続導体282で接続した直列接続構造をとることにより、同一方向の磁束を生じさせることができる。第1のコイル231の外端286は接続導体285により端子284に接続され、更に、リード導体291により外部に導かれ、取り出し電極に接続される。第2のコイル232の内端287は接続導体288により、端子289に接続され、更に、リード導体292により外部に導かれ、取り出し電極に接続される。
図6の図示とは異なって、第1のコイル231及び第2のコイル232を並列に接続して、同一方向の磁束を生じるようにしてもよい。この場合は、ターン数は少なくなるが、コイル抵抗値を低減できる。
しかも、第2のコイル232と、第2のポール片212及びバックギャップ片216とは、例えば、CVDを適用して、0.1μm程度の極薄膜となり得る絶縁膜252によって隔てられるので、ヨーク長YLの短縮化を、更に促進することができる。
第1のコイル231及び第2のコイル232は、上面が導体面による同一平面を構成している。この構成によれば、第1のコイル231及び第2のコイル232の上面に対して、共通の絶縁膜254を付与することができるので、第1のコイル231及び第2のコイル232の上面に対する絶縁構造が簡単化される。また、第1のコイル231及び第2のコイル232の上に、平坦な安定したベース面を形成し、その後に高精度のパターンを形成することができる。
この場合、第1のコイル231は、メッキ膜であり、第1の磁性膜211の一面に付着された絶縁膜251の上に形成される。第2のコイル232も、メッキ膜であり、第1のコイル231のコイルターン間に生じるスペース内において、絶縁膜252の上に形成される。絶縁膜252は、スペースの底面及び両側面に形成される。
保護膜258は、書き込み素子2の全体を覆っている。保護膜258は、Al2O3またはSiO2等の無機絶縁材料で構成されている。
読み取り素子3の付近には、第1のシールド膜31と、絶縁膜32と、第2のシールド膜33とが備えられている。第1のシールド膜31及び第2のシールド膜33は、NiFe等によって構成される。第1のシールド膜31は、Al2O3、SiO2等の絶縁膜16の上に形成されている。絶縁膜16はAl2O3−TiC等でなる基体15の表面に形成されている。
読み取り素子3は、第1のシールド膜31及び第2のシールド膜33の間の絶縁膜32の内部に配置されている。読み取り素子3は、端面がABS52、53に臨んでいる。読み取り素子3は、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)を含む。GMR素子は、スピンバルブ膜または強磁性トンネル接合素子の何れかによって構成することができる。
次に、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の実施例について、図7、図8を参照して説明する。図7及び図8において、図1〜図6に表れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。図示実施例の薄膜磁気ヘッドの基本的構造は、図1〜図6に図示した薄膜磁気ヘッドと同じである。
図7、図8に図示された薄膜磁気ヘッドが図1〜図6に図示され説明された薄膜磁気ヘッドと相違する点の1つは、図7、図8に図示された薄膜磁気ヘッドでは、第1のコイル231の内端281の上に、導体層282〜285を積層し、第1のコイル231を第2のコイル232に接続するための接続導体を形成したことである。導体層282〜285は、第3のポール片213、第4のポール片214、第2の磁性膜221及び第3の磁性膜222と同一の工程によって形成され、パターン化されたものである。
従って、図7及び図8に示した薄膜磁気ヘッドによれば、図1〜図6に示した薄膜磁気ヘッドの有する作用効果が得られる他、第1のコイル231を第2のコイル232に接続するための接続導体形成工程が簡単化されるという利点が得られる。
更に、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の実施例について、図9を参照して説明する。図9において、図1〜図6に表れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。図示実施例の薄膜磁気ヘッドの基本的構造は、図1〜図6に図示され、説明された薄膜磁気ヘッドと同じである。
図9に図示された薄膜磁気ヘッドが、図1〜図6に図示され説明された薄膜磁気ヘッドと相違する点の1つは、図9に図示された薄膜磁気ヘッドでは、第1のコイル231の内端281の上に、導体層282〜284を積層し、第1のコイル231を第2のコイル232に接続するための接続導体を形成したことである。導体層282〜284は、第3のポール片213、第2の磁性膜221及び第3の磁性膜222と同一の工程によって形成され、パターン化されたものである。
図9に示した薄膜磁気ヘッドによれば、図1〜図6に示した薄膜磁気ヘッドの有する作用効果が得られる他、第1のコイル231を第2のコイル232に接続するための接続導体形成工程が簡単化されるという利点が得られる。
もう一つの相違点は、第1のコイル231のみを備え、第1のコイル231のコイルターン間に生じるスペースを、絶縁膜252で埋め、絶縁膜252を絶縁膜254で覆ったことである。
2.薄膜磁気ヘッドの製造方法
(1)実施例1
製造方法に係る実施例1は、上述した薄膜磁気ヘッドのうち、第1のコイル231及び第2のコイル232を有する第1の態様に係る薄膜磁気ヘッド(図1〜図6)の製造プロセスである。図11〜図44に図示するプロセスは、ウエハー上で実行されるものであることを予め断っておく。
まず、図10を参照すると、基体15の上に付着された絶縁膜16の上に、第1のシールド膜31、読み取り素子3、絶縁膜32、第2のシールド膜33、絶縁膜34及び第1の磁性膜211を、周知のプロセスによって形成する。その後、第1の磁性膜211の平坦な表面に、コイル形成に要する面積よりも少し大きい面積で、絶縁膜251を形成し、絶縁膜251の表面にSeed膜260を形成する。Seed膜260は、絶縁膜251の表面及び第1の磁性膜211の表面を覆うように形成する。Seed膜260は、Cuメッキ下地膜として適切な材料を用い、Cu−CVDの適用によって、50nm〜80nmの膜厚となるように形成する。
次に、Seed膜260の上にフォトレジスト膜RS1を、スピンコート法などの適用によって形成した後、コイルパターンを有するマスクMSKを用いて露光し、現像する。これにより、図11に図示するように、所定のパターンを有するレジストフレームFR1が形成される。フォトレジスト膜RS1は、ポジティブフォトレジスト、ネガティブフォトレジストの何れでもよい。実施例では、ポジティブフォトレジストを用いた場合を例にとって説明する。
次に、選択的Cuメッキ処理を実行し、コイル形成用パターンS1の内部に存在するSeed膜260の上に、第1のコイル231を、例えば3〜3.5μmの厚みとなるように成長させる。図12は、上記選択的Cuメッキ処理終了後の状態を示している。
次に、図13に図示するように、レジストフレームFR1を、ケミカルエッチングなどの手段によって除去した後、ポール片及びバックギャップ片を形成するためのフォトリソグラフィ工程を実行して、ポール片及びバックギャップ片のためのレジストフレームを形成する。
次に、選択的メッキ処理を行い、第1の磁性膜211の上にポール片及びバックギャップ片を成長させ、その後、レジストフレームを、ケミカルエッチングなどの手段によって除去する。これにより、図14に示すように、第1の磁性膜211の一面上に、ポール片212及びバックギャップ片216が間隔を隔てて形成される。
次に、図15に示すように、第1のコイル231、ポール片221及びバックギャップ片216を覆うフォトレジスト膜RS2を形成する。この後、フォトレジスト膜RS2に対してフォトリソグラフィ工程を実行し、図16に示すように、第1のコイル231及びその周囲を覆うレジストカバーFR2を形成し、更に、レジストカバーFR2の全体を覆う絶縁膜253を付着させる。絶縁膜253は、4〜5μmの範囲の膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜253及びレジストカバーFR2を、Chemical Mechanical Polishing(以下、CMPと称する)によって研磨し、平坦化する。CMPにあたっては、アルミナ系スラリーを用いる。図17はCMP処理を施した後の状態を示している。
次に、レジストカバーFR2を除去した後、絶縁膜251、253、第1のコイル231、第2のポール片212及びバックギャップ片216の表面及び側面に、絶縁膜252を付着させる。絶縁膜252は、具体的には、Al2O3−CVDによって形成されるもので、0.1μm程度の膜厚となるように形成する。
更に、絶縁膜252の表面に、Cu−CVDによって、0.05〜0.1μmの範囲の膜厚となるように、Seed膜261を付着させる。
次に、図18に図示するように、Seed膜261の上に、第2のコイルとなるメッキ膜232を、例えば、5μmの膜厚となるように形成する。メッキ膜232は、Cuを主成分とする。
次に、図19に図示するように、メッキ膜232をCMPによって研磨し、平坦化する。CMPにあたっては、アルミナ系スラリーを用いる。これにより、第2のコイル232が、平面状の渦巻きパターンとなるように、パターン化されるとともに、第1のコイル231から、絶縁膜252によって分離される。CMPにおいては、第2のポール片212、バックギャップ片216および絶縁膜253の表面も、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面と同一の平面となるように研磨される。
次に、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面を覆う絶縁膜254を付着させる。絶縁膜254は、Al2O3でなり、例えば、0.2μmの膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜254を形成してある一面上で、フォトリソグラフィ工程を実行し、第1のコイル231の内端281と第2のコイル232の外端283(図6参照)とを接続する接続導体282のためのレジストフレーム、第3のポール片213及びバックギャップ片217(図7参照)のためのレジストフレームを形成し、得られたレジストフレームによって画定されたパターンにしたがって、フレームメッキを実行する。これにより、図20に示すように、接続導体282、第3のポール片213及びバックギャップ片217が形成される。接続導体282、第3のポール片213及びバックギャップ片217は、CoFe又はCoNiFeのメッキ膜であり、例えば、1〜2μmの範囲の膜厚を有する。
次に、接続導体282、第3のポール片213及びバックギャップ片217を形成してある表面に、Al2O3でなる絶縁膜255を、例えば、2〜3μmの膜厚となるように付着させた後、絶縁膜255、第3のポール片213、バックギャップ片217及び接続導体281の表面を、CMPによって研磨する。このCMPは、第3のポール片213及びバックギャップ片217の膜厚が、例えば、0.2〜0.6μmの範囲となるように実行する。図21はCMP実行後の状態を示している。
次に、図22に図示するように、絶縁膜255、第3のポール片213及びバックギャップ片217の被研磨面に、第4のポール片214(図3参照)のための磁性膜214を、例えば、0.5μm〜1μmの膜厚となるように、スパッタ形成する。磁性膜214は、CoFeN(2.4T)、FeAlN、FeN、FeCoまたはFeZrNによって構成することができる。実施例では、磁性膜214は、CoFeN(2.4T)によって構成されている。更に、磁性膜214の表面に、フレームメッキ法によって、NiFeまたはCoNiFeなどのパターンメッキ250を形成する。パターンメッキ250は、バックギャップ216、217及び第3のポール片213の真上に位置するように形成する。
次に、図23に図示するように、パターンメッキ250をマスクとして、磁性膜214を、Ion Beamによってエッチングした後、アルミナなどでなる絶縁膜256を、2〜3μmの膜厚となるようにスパッタし、次に、絶縁膜256を、パターンメッキ250が除去される位置まで、CMPによって研磨し平坦化する。図24は、このCMP処理が終了した後の状態を示している。
次に、図25に図示するように、CMPによって平坦化された面に、ギャップ膜24を0.06〜0.1μmの膜厚となるように形成する。ギャップ膜24は、例えば、Ruなどの非磁性金属材料でなり、スパッタ等によって形成することができる。次に、ギャップ膜24の表面、及び、平坦化面に、第2の磁性膜221を形成する。第2の磁性膜221は、HiBs材を用いて構成する。具体的には、FeAlN、FeN、CoFe、CoFeN、FeZrNなどのHiBs材料のうち、特に、CoFe、CoFeNが適している。第2の磁性膜221は、この後、第3の磁性膜をメッキによって形成する際に、Seed膜として用いられるものであり、例えば、0.3〜0.6μmの膜厚となるように形成する。
この後、第2の磁性膜221をSeed膜として、フレームメッキ法により、第3の磁性膜222を形成する。第3の磁性膜222は、例えば、NiFe(組成比55:45)、CoNiFe(組成比約67:15:18、1.9T〜2.1T)、または、CoFe(組成比40:60、2.3T)等によって構成される。その厚みは、3.5〜4.0μmの範囲である。第3の磁性膜222は、図26にも示すように、広い部分223と、細い部分224とを有するように形成される。広い部分223は、第2のヨーク部を構成する部分であり、細い部分224は第2のポール部を構成する部分である。
次に、図27〜図29に図示するように、第3の磁性膜222のうち、細い部分224を除き、第3の磁性膜222の広い部分23の全体を、レジストマスクFR3によって覆う。レジストマスクFR3は、第1のコイル231及び第2のコイル232をも覆うように広がっている。また、レジストマスクFR3は、その端面が、細い部分224の表面に対して、直交するように形成する。
次に、図30及び図31に図示するように、レジストマスクFR3によって覆われていない領域を、Ion Beamによってエッチングする。このエッチングにより、レジストマスクFR3の周囲に露出しているSeed膜221、及び、第3の磁性膜222の細い部分224がトリミングされる。
レジストマスクFR3を有した状態でのエッチングは、Seed膜221の厚み内で留めてもよいし、ギャップ膜24に達するまで実行してもよいし、ギャップ膜24を通過し、第1のポール部を構成する磁性膜214に達するように実行してもよい。
図示実施例では、図31に図示するように、レジストマスクFR3を有した状態でのエッチングは、Seed膜221の厚み内でとどめている。そして、図32、図33に図示するように、レジストマスクFR3を除去した後、磁性膜214までエッチングする。これにより、ギャップ膜と隣接する第4のポール片214が、幅方向の両側において、第2のポール部の幅に合わせてトリミングされる。トリミングによって生じた凹部の底部の厚みは、第4のポール片214に向かうにつれて増大している。この後、保護膜258(図2参照)する等して、製造プロセスが終了する。
上記エッチングプロセスによって、細い部分224の表面が、広い部分223の表面よりは低い位置まで、トリミングされる。これにより、細い部分224の表面から広い部分223の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大された傾斜フレア部225が生じる。
したがって、第2のポール部P2を構成する細い部分224の表面と、広い部分223の表面との間には、傾斜フレア部225による三次元的段差が生じることになる。この三次元的段差の利点については、既に述べたとおりである。
次に、ポールトリミングのプロセスについて、更に詳しく説明する。
ポールトリミングは、第1のポール部及び第2のポール部を同じ幅にすることにより、実効書き込みトラック幅の広がりを防止するために不可欠である。図34及び図35を参照すると、レジストマスクFR3は、第3の磁性膜222のうち、細い部分224に対応する部分が開口し、第3の磁性膜222の広い部分23の全体、及び、コイルを覆っている。この状態で、細い部分224の表面をIon Beamによってトリミングする。このとき、レジストマスクFR3の周囲に存在する磁性膜213も、細い部分224のトリミング深さに応じた分だけエッチングされる。
図35を参照すると、レジストフレームFR3は、ABSよりも、コイル側(後方側)で、かつ、フレアポイントFP1とほぼ一致する位置で立ち上がっている。従って、図34及び図35に示すトリミング工程において、フレアポイントFP1が変動することがないから、薄膜磁気ヘッドとしたときのABSからフレアポイントFP1までの距離を、一定した微小寸法に設定し、オーバライト特性を確保することができる。
次に、図36、図37に示すように、レジストマスクFR3を除去し、Seed膜として用いられている第2の磁性膜221を、第3の磁性膜222をマスクとして、Ion Beamによってエッチングする。第2の磁性膜221のエッチングプロセスでは、レジストマスクFR3は、既に除去されているので、第2の磁性膜221のエッチングによって生じた金属微粒子が、レジストマスクの側端面を介して、第2のポール部となる細い部分224に再付着することがない。このため、トラック幅を、例えば、0.2μm以下まで、狭小化がすることができる。
トリミングは、図38、図39に図示するように、さらに、第1のポール部を構成する最上層の磁性膜213まで達するように実行する。これにより、第1のポール部及び第2のポール部が同じトラック幅を有するようになり、実効書き込みトラック幅の広がりが防止される。
また、第3の磁性膜222のトリミング量は、ポール両側のトリミング量よりも大きくなる第3の磁性膜222の表面では、トリミングを妨げるものがないのに対し、ポール部の両側では、ポール自体が、ビームの妨げとなるからである。これにより、三次元的な段差構造が得られる。
次に、本発明に係るトリミング方法の利点について、従来トリミング方法と対比して説明する。
図40は本発明に係るトリミング方法を示す平面図、図42は図40に示したトリミングを経た後の状態を示す図である。図40は、図35及び図36に図示したプロセスを、平面的に示した図である。図40を参照すると、レジストフレームFR3は、ABSよりも、コイル側(後方側)で、かつ、フレアポイントFP1とほぼ一致する位置で立ち上がっている。ただし、レジストフレームFR3の立ち上がり位置は、フレアポイントFP1と一致する必要はなく、その前後に設定されていてもよい。
本発明に係るトリミング方法によれば、レジストフレームFR3は、ABSよりも、コイル側(後方側)で立ち上がっているから、図40に示すトリミング工程において、フレアポイントFP1が変動することがない。このため、薄膜磁気ヘッドとしたときのABSからフレアポイントFP1までの距離Aを、一定した微小寸法に設定し、オーバライト特性を確保することができる。
図41は従来のトリミング方法を示す平面図、図43は図41のトリミングを経た後の状態を示す平面図である。従来は図41に図示するように、上部ヨークを構成する第3の磁性膜222の形状に沿って、コイル部分を覆うようにトリミング.マスクFR3を設け、上部ヨークとなる広い部分223及び上部ポールとなる細い部分224を、マスクで覆うことはしなかった。
このために、上部ポールとなる細い部分224から上部ヨークとなる広い部分223にかけて、次第に幅が増大する傾斜フレア部225が、Ion Beamによってトリミングされ、図43に示すように、幅の拡大を開始するフレア.ポイントFP1が、点FP2まで後退し、ABSからフレアポイントFP2までの距離Bまで拡大される。距離Bは距離Aよりも大きい(B>A)。
この後退は、磁気ボリュームを減少させ、オーバライト特性を劣化させる。なぜなら、傾斜フレア部225において、フレアポイントFP1が、ABSに近いほど、優れたオーバライト特性が得られるからである。トラック幅が0.2μm以下に狭小化された場合は、特に、フレアポイントをABSに近づけなければならない。
従来のトリミング方法では、上述した理由から、フレアポイントが後退するほか、別の問題点も生じる。この点について、図44〜図47を参照して説明する。
図44は本発明に係るトリミング方法によって得られたポール構造を示す図、図45は従来のトリミング方法によって得られたポール構造を示す図である。
本発明に係るトリミング方法では、図44に図示するように、レジストマスクFR3を除去した後に、ポール部及びSeed膜を含む全体をIon Beamでトリミングする。この段階では、レジストマスクFR3はすでに除去されているから、30度〜45度と、比較的、小さい角度で、Ion Beamを照射することができる。このため、ポール部のトラック幅を高精度でコントロールすることができる。
これに対して、従来は、上部ヨークとなる第3の磁性膜222の形状に沿って、コイル部分を覆うようにトリミングマスクFR3を設け、第3の磁性膜222及び上部ポールを、マスクで覆うことはしなかったから、Ion Beamで磁性膜213をトリミングした場合、それによって飛散した金属粒子が、上部ポールの側壁面に再付着DP1、DP2する。所定のトラック幅を得るためには、この再付着膜DP1、DP2は除去しなければならない。再付着膜DP1、DP2の除去にあたっては、50〜75度の広い角度で、Ion Beamを照射しなければない。この広い角度のIon Beamの照射は、図46に図示するように、上部ポールを構成する磁性膜222、221を更に細らせる。
しかも、ポールが、フレアポイントからABSに向かって、幅が次第に縮小するテーパ角を持つようになり、ABSで見たトラック幅が個々の薄膜磁気ヘッドで変動してしまうという問題を生じる。
また、平面形状のポール構造に半導体加工技術を適用して、ポール部にサブミクロン加工を施し、狭トラック構造が実現されたとしても、ポール部からヨーク部に向かって幅の広がる傾斜フレア部の表面が、ポール部の表面とヨーク部の表面と同一平面を構成するため、書き込み動作時に、傾斜フレア部のサイドから漏洩する磁束によって、磁気記録媒体上の隣のトラックの磁気記録が消去(サイドイレーズ)され、又は、隣のトラックに磁気記録がなされる(サイドライト)などの問題を生じる。このため、0.2μm以下の正確なトラックコントロールが困難であり、100(Gb/p)以上の高記録面密度を実現することができない。
本発明によれば、これら、従来のトリミング方法に付随する問題点を解決できることは、上述した説明から明らかである。
(2)実施例2
実施例2は、図7、図8に図示された薄膜磁気ヘッドの製造方法に係る。図47〜図65は、その製造プロセスを示している。図47〜図63に図示するプロセスも、ウエハー上で実行されるものであることを予め断っておく。
(A)図47の状態に至るプロセス
図47を参照すると、基体15の上に付着された絶縁膜16の上に、第1のシールド膜31、読み取り素子3、絶縁膜32、第2のシールド膜33、絶縁膜34及び第1の磁性膜211が、周知のプロセスによって形成されている。
第1の磁性膜211は、NiFe(80%:20%)、NiFe(45%:55%)またはCoNiFeのメッキ膜で構成できるほか、FeAlN、FeN、FeCo、CoFeNまたはFeZrNなどのスパッタ膜により、0.5〜0.6μmの膜厚として形成することもできる。
その後、第1の磁性膜211の平坦な表面に、コイル形成に要する面積よりも少し大きい面積で、絶縁膜251を、例えば、0.2μmの膜厚となるように形成し、絶縁膜251の表面にSeed膜260を形成する。Seed膜260は、絶縁膜251の表面及び第1の磁性膜211の表面を覆うように形成する。Seed膜260は、Cuメッキ下地膜として適切な材料を用い、Cu−CVDの適用によって、50nm〜80nmの膜厚となるように形成する。
次に、Seed膜260の上にフォトレジスト膜を、スピンコート法などの適用によって形成した後、コイルパターンを有するマスクを用いて露光し、現像する。フォトレジスト膜は、ポジティブフォトレジスト、ネガティブフォトレジストの何れでもよい。上述した露光工程を経て現像することにより、レジストフレームが得られる。次に、選択的Cuメッキ処理を実行し、コイル形成用パターンの内部に存在するSeed膜260の上に、第1のコイル231を、例えば3〜3.5μmの厚みとなるように成長させる。図47は、上記選択的Cuメッキ処理終了後の状態を示している。
(B)図48の状態に至るプロセス
図47の状態から図48の状態に至るプロセスでは、ポール片及びバックギャップ片を形成するためのフォトリソグラフィ工程を実行し、ポール片及びバックギャップ片のためのレジストフレームを形成する。
次に、選択的メッキ処理を行い、第1の磁性膜211の上にポール片及びバックギャップ片を、例えば3.5μmの膜厚となるように形成し、その後、レジストフレームを、ケミカルエッチングなどの手段によって除去する。これにより、図48に示すように、第1の磁性膜211の一面上に、ポール片212及びバックギャップ片216が間隔を隔てて形成される。ポール片212及びバックギャップ片216は、CoNiFe(組成比67:15:18 1.8T〜1.9T)又はFeCo(組成比60:40 2.4T)で構成することができる。
(C)図49の状態に至るプロセス
図48の状態から図49の状態に至るプロセスでは、第1のコイル231、ポール片221及びバックギャップ片216を覆うフォトレジスト膜RS4を形成する。そして、フォトレジスト膜RS4によるレジストカバーをマスクにして、Ion Beam Etching(以下、IBEと称する)により、第1の磁性膜211を、選択的にエッチングする。
(D)図50の状態に至るプロセス
図49の状態から図50の状態に至るプロセスでは、図49に図示されたレジストカバーRS4を除去した後、図50に図示するように、絶縁膜251、第1のコイル231、第2のポール片212及びバックギャップ片216の表面及び側面に、絶縁膜252を付着させる。絶縁膜252は、具体的には、Al2O3−CVDによって形成されるもので、0.05〜0.15μmの膜厚となるように形成する。絶縁膜252は、減圧雰囲気下で、100℃以上の温度で形成する。絶縁膜252をAl2O3膜として形成する場合、H2O、N2、N2OまたはH2O2の減圧雰囲気中に、Al(CH3)3またはAlCl3を交互に断続的に噴射するアルミナCVD膜形成方法を採用することができる。
次に、絶縁膜252の表面に、Seed膜261を付着させる。Seed膜261は、例えば、膜厚50nmのCuスパッタ膜、及び、膜厚50nmのCu−CVD膜の積層膜として構成することができる。
(E)図51の状態に至るプロセス
図50の状態から図51の状態に至るプロセスでは、Seed膜261の上に、第2のコイルとなるメッキ膜232を、フレームメッキ法により、例えば、3〜4μmの膜厚となるように形成する。メッキ膜232は、Cuを主成分とし、選択メッキ法によって形成する。メッキ膜232によって覆われていないSeed膜261を希塩酸、希硫酸もしくは硫酸銅などを用いたウエットエッチング、又は、Ion Millingなどのドライエッチングによって除去する。
その後、メッキ膜232及びメッキ膜232によって覆われていない領域、及び、メッキ膜232を覆うように、Al2O3でなる絶縁膜253を形成する。絶縁膜253は、4〜6μmのスパッタ膜として形成する。
(F)図52の状態に至るプロセス
図51の状態から図52の状態に至るプロセスでは、絶縁膜253及びメッキ膜232をCMPによって研磨し、平坦化する。これにより、第2のコイル232が、平面状の渦巻きパターンとなるように、パターン化されるとともに、第1のコイル231から、絶縁膜252によって分離される。CMPにおいては、第2のポール片212、バックギャップ片216および絶縁膜253の表面も、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面と同一の平面となるように研磨される。
(G)図53の状態に至るプロセス
図52の状態から図53の状態に至るプロセスでは、図53に図示するように、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面を覆う絶縁膜254を付着させる。絶縁膜254は、Al2O3でなり、例えば、0.2μm〜0.5μmの膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜254に対して、リアクティブ.イオン.エッチング(RIE)又はIon Millingを施し、第3のポール片213及びバックギャップ片217(図7、図8参照)のための開口を形成する。その後、メッキにより、第3のポール片213及びバックギャップ片217を形成する。第3のポール片213及びバックギャップ片217を形成した後は、レジストフレームは除去する。第3のポール片213及びバックギャップ片217は、CoFe又はCoNiFe(2.1〜2.3T)のメッキ膜であり、例えば、1〜2μmの範囲の膜厚を有する。
次に、第3のポール片213及びバックギャップ片217を形成してある表面に、Al2O3でなる絶縁膜255を、例えば、1〜2μmの膜厚となるように付着させた後、絶縁膜255、第3のポール片213及びバックギャップ片217の表面を、CMPによって研磨する。
(H)図54及び図55の状態に至るプロセス
図53の状態から図54の状態に至るプロセスでは、絶縁膜255、第3のポール片213及びバックギャップ片217の被研磨面に、磁性膜214を、例えば、0.5〜1.0μmの膜厚となるように形成する。磁性膜214は、CoFeN(2.4T)のメッキ膜、又は、FeAlN、FeN、FeCoもしくはFeZrNのスパッタ膜によって構成することができる。この後、第3のポール片213及びバックギャップ片217の上に、NiFeまたはCoNiFeのパターンメッキ膜でなるマスク250が形成される。そして、マスク250を介して、磁性膜214をIBEの適用によってパターニングする。これにより、図55に図示するように、第4のポール片214と、バックギャップ片218が形成される。
パターンメッキ膜でなるマスク250を用いて磁性膜214をパターニングする場合、Ion Beamが用いられ、その照射角度を零度と75度に設定する。これにより、HiBs材でなる磁性膜214を選択的にパターニングすることができる。
磁性膜214は上記とは異なる方法によってもパターニングすることができる。例えば、Cl2またはBCl3+Cl2などのハロゲン系ガス雰囲気中、50℃〜300℃の高温で、RIEを実行し、磁性膜214を、例えば、その膜厚の80%程度までエッチングする。RIEを行うときの温度は、50℃以上、特に、200〜250℃の範囲が好ましい。この温度範囲であれば、高精度のパターンを得ることができる。
また、Cl2系ガスにO2を導入することで、エッチングプロファイルを正確にコントロールできる。特に、BCl3+Cl2ガスにO2を混入することにより、残存ボロンガスの堆積物を綺麗に除去できるので、エッチングプロファイルを極めて正確にコントロールできる。
さらに、Cl2、BCl3+Cl2またはこれらにO2を混入したガスに、CO2ガスを混合したエッチングガスを用いることにより、RIEのエッチングスピードが速まり、Mask材との選択比が30〜50%も向上する。
上述のようにして、磁性膜214を一部(80%程度)エッチングした後、残存する磁性膜214に対して、追加的なIon Beam Etching(以下、IBEと称する)を施す。このIBEは、例えば、40〜70度の照射角度で行う。
上述したように、NiFeまたはCoNiFeのパターンメッキ膜でなるマスク250を用いて、磁性膜214をパターニングすることにより、第4のポール片214を正確に形成することができる。このため、第4のポール片214によって定まるスロートハイトを高精度でコントロールすることができる。例えば、スロートハイトを、0.1〜0.5μm又は0.2〜0.7μmのように、自由にコントロールすることができる。したがって、書き込み電流の立ち上がりが速く、かつ、オーバライト特性の優れた薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
しかも、厚いHiBs材で構成された第4のポール片214によってスロートハイトが決定されるため、メディアに磁気記録を与えるための書き込み磁束を、途中の漏洩を減少させながら、ポール端に集中させることができる。このため、サイドライトやサイドイレーズの問題が解消される。
(I)図56及び図57の状態に至るプロセス
図55の状態から図56の状態に至るプロセスでは、Al2O3でなる絶縁膜256を、スパッタなどの手段によって付着させる。この後、図57に図示するように、絶縁膜256、第4のポール片214及びバックギャップ片218の表面を、CMPによって研磨して平坦化する。
(J)図58及び図59の状態に至るプロセス
図57の状態から図58及び図59の状態に至るプロセスでは、第3の磁性膜222のうち、細い部分224を除き、第3の磁性膜222の広い部分223の全体を、レジストマスクFR4によって覆う。レジストマスクFR4は、第1のコイル231及び第2のコイル232をも覆うように広がっている。また、レジストマスクFR4は、その端面が、細い部分224の表面に対して、直交するように形成する。
次に、図58及び図59に図示するように、レジストマスクFR4によって覆われていない領域を、Ion Beamによってエッチングする。このエッチングにより、レジストマスクFR4の周囲に露出しているSeed膜221、及び、第3の磁性膜222の細い部分224がトリミングされる。
レジストマスクFR4を有した状態でのエッチングは、Seed膜221の厚み内で留めてもよいし、ギャップ膜24に達するまで実行してもよいし、ギャップ膜24を通過し、第1のポール部を構成する磁性膜214に達するように実行してもよい。
(K)図60及び図61の状態に至るプロセス
図58及び図59の状態から図60及び図61の状態に至るプロセスでは、レジストマスクFR4を除去した後、磁性膜214までエッチングする。この後、保護膜258(図2参照)する等して、製造プロセスが終了する。
上記エッチングプロセスによって、細い部分224の表面が、広い部分223の表面よりは低い位置まで、トリミングされるとともに、細い部分224の表面から広い部分223の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大された傾斜フレア部225が生じる。
したがって、第2のポール部P2を構成する細い部分224の表面と、広い部分223の表面との間には、傾斜フレア部225による三次元的段差が生じることになる。この三次元的段差の利点については、既に述べたとおりである。
(L)9図62及び図63の状態に至るプロセス
図60及び図61の状態から図62及び図63の状態に至るプロセスでは、第3の磁性膜222及び、第2の磁性膜221をマスクにして、IBEを実行し、第1のポール部P1に属する第4のポール片214を、例えば、0.25〜0.35μmの深さでトリミングした後、図64、図65に図示するように、保護膜258を、20〜40μmの膜厚となるように、付着させる。保護膜258はスパッタによって付着させることができる。
以上の工程は、ウエハ上で実行される。この後、ウエハからのバー状ヘッド集合体の切り出し、スロートハイト設定のための研磨、及び、ABS52、53加工などの周知の後加工が実行される。
(3)実施例3
実施例3は、図9に図示した薄膜磁気ヘッドの製造プロセスであり、図66〜図71に図示されている。実施例1または実施例2において図示され、説明されたプロセスであって、実施例3においても適用されるプロセスについては、実施例1又は実施例2の説明を参照し、図示は省略することがある。
(A)図66の状態に至るプロセス
基体15の上に付着された絶縁膜16の上に、第1のシールド膜31、読み取り素子3、絶縁膜32、第2のシールド膜33、絶縁膜34及び第1の磁性膜211を、周知のプロセスによって形成する。その後、第1の磁性膜211の平坦な表面に、コイル形成に要する面積よりも少し大きい面積で、絶縁膜251を形成する。絶縁膜251は、バックギャップ部及びポール部に相当する部分に開口が生じるように形成する。そして、この開口に、フレームメッキ法の適用によって、第2のポール片212及び第1のバックギャップ片216を形成する。図66は第2のポール片212及び第1のバックギャップ片216を形成した後の状態を示している。
(B)図67の状態に至るプロセス
図66の工程の後、絶縁膜251を形成してある一面上で、フォトリソグラフィ工程を実行し、レストフレームメッキ法により、第1のコイル231を形成する。次に、第1のコイル231のコイルターン間のスペースに、フォトレジストでなる絶縁膜252を形成する。
次に、ポール片213及びバックギャップ片217を形成してある表面に、Al2O3でなる絶縁膜254を、例えば、3〜4μmの膜厚となるように付着させた後、絶縁膜254、ポール片212及びバックギャップ片216の表面を、CMPによって研磨する。図67はCMPが終了した後の状態を示している。
(C)図68及び図69の状態に至るプロセス
図67の工程から図68及び図69に至るには、図20〜図27の工程が実行される。まず、絶縁膜254を形成してある一面上で、フォトリソグラフィ工程を実行し、第1のコイル231の内端281と接続される接続導体282のためのレジストフレーム、第3のポール片213及びバックギャップ片217(図27参照)のためのレジストフレームを形成し、得られたレジストフレームによって画定されたパターンにしたがって、フレームメッキを実行する。これにより、接続導体282、第3のポール片213及びバックギャップ片217が形成される。接続導体282、第3のポール片213及びバックギャップ片217は、CoFe又はCoNiFeのメッキ膜であり、例えば、1〜2μmの範囲の膜厚を有する(図20参照)。
次に、接続導体282、第3のポール片213及びバックギャップ片217を形成してある表面に、Al2O3でなる絶縁膜255を、例えば、2〜3μmの膜厚となるように付着させた後、絶縁膜255、第3のポール片213、バックギャップ片217及び接続導体281の表面を、CMPによって研磨する。このCMPは、第3のポール片213及びバックギャップ片217の膜厚が、例えば、0.2〜0.6μmの範囲となるように実行する(図21参照)。
次に、絶縁膜255、第3のポール片213及びバックギャップ片217の被研磨面に、第4のポール片214(図27参照)のための磁性膜214を、例えば、0.5μm〜1μmの膜厚となるように、スパッタ形成する(図22参照)。磁性膜214は、CoFeN(2.4T)、FeAlN、FeN、FeCoまたはFeZrNによって構成することができる。実施例では、磁性膜214は、CoFeN(2.4T)によって構成されている。更に、磁性膜214の表面に、フレームメッキ法によって、NiFeまたはCoNiFeなどのパターンメッキ250を形成する。パターンメッキ250は、バックギャップ216、217及び第3のポール片213の真上に位置するように形成する。
次に、パターンメッキ250をマスクとして、磁性膜214を、Ion Beamによってエッチングした後、アルミナなどでなる絶縁膜256を、2〜3μmの膜厚となるようにスパッタし(図23参照)、次に、絶縁膜256を、パターンメッキ250が除去される位置まで、CMPによって研磨し平坦化する(図24参照)。
次に、CMPによって平坦化された面に、ギャップ膜24を0.06〜0.1μmの膜厚となるように形成する(図25参照)。ギャップ膜24は、例えば、Ruなどの非磁性金属材料でなり、スパッタ等によって形成することができる。次に、ギャップ膜24の表面、及び、平坦化面に、第2の磁性膜221を形成する。第2の磁性膜221は、HiBs材を用いて構成する。具体的には、FeAlN、FeN、CoFe、CoFeN、FeZrNなどのHiBs材料のうち、特に、CoFe及びCoFeNが適している。第2の磁性膜221は、この後、第3の磁性膜をメッキによって形成する際に、Seed膜として用いられるものであり、例えば、0.3〜0.6μmの膜厚となるように形成する。
この後、第2の磁性膜221をSeed膜として、フレームメッキ法により、第3の磁性膜222を形成する。第3の磁性膜222は、例えば、NiFe(組成比55:45)、CoNiFe(組成比約67:15:18、1.9T〜2.1T)、または、CoFe(組成比40:60、2.3T)等によって構成される。その厚みは、3.5〜4.0μmの範囲である。第3の磁性膜222は、広い部分223と、細い部分224とを有するように形成される(図26参照)。広い部分223は、第2のヨーク部を構成する部分であり、細い部分224は第2のポール部を構成する部分である。
次に、第3の磁性膜222のうち、細い部分224を除き、第3の磁性膜222の広い部分23の全体を、レジストマスクFR3によって覆う(図27〜図29参照)。レジストマスクFR3は、第1のコイル231及び第2のコイル232をも覆うように広がっている。また、レジストマスクFR3は、その端面が、細い部分224の表面に対して、直交するように形成する。図68及び図69はレジストマスクFR3を形成した後の状態を示している。
次に、図68及び図69に図示するように、レジストマスクFR3によって覆われていない領域を、Ion Beamによってエッチングする。このエッチングにより、レジストマスクFR3の周囲に露出しているSeed膜221、及び、第3の磁性膜222の細い部分224がトリミングされる。
レジストマスクFR3を有した状態でのエッチングは、Seed膜221の厚み内で留めてもよいし、ギャップ膜24に達するまで実行してもよいし、ギャップ膜24を通過し、第1のポール部を構成する磁性膜213に達するように実行してもよい。
図示実施例では、図69に図示するように、レジストマスクFR3を有した状態でのエッチングは、Seed膜221の厚み内でとどめている。そして、図70、図71に図示するように、レジストマスクFR3を除去した後、磁性膜213までエッチングする。この後、保護膜258(図2参照)を形成する等して、製造プロセスが終了する。
上記エッチングプロセスによって、細い部分224の表面が、広い部分223の表面よりは低い位置まで、トリミングされる。このトリミングにより、細い部分224の表面から広い部分223の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大された傾斜フレア部225が生じる。
したがって、第2のポール部P2を構成する細い部分224の表面と、広い部分223の表面との間には、傾斜フレア部225による三次元的段差が生じることになる。この三次元的段差の利点については、既に述べたとおりである。
3.磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
本発明は、更に、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置についても開示する。図72及び図73を参照すると、本発明に係る磁気ヘッド装置は、図1〜図10に示した薄膜磁気ヘッド400と、ヘッド支持装置6とを含む。ヘッド支持装置6は、金属薄板でなる支持体61の長手方向の一端にある自由端に、同じく金属薄板でなる可撓体62を取付け、この可撓体62の下面に薄膜磁気ヘッド400を取付けた構造となっている。
具体的には、可撓体62は、支持体61の長手方向軸線と略平行して伸びる2つの外側枠部621、622と、支持体61から離れた端において外側枠部621、622を連結する横枠623と、横枠623の略中央部から外側枠部621、622に略平行するように延びていて先端を自由端とした舌状片624とを有する。横枠623のある方向とは反対側の一端は、支持体61の自由端付近に溶接等の手段によって取付けられている。
支持体61の下面には、例えば半球状の荷重用突起625が設けられている。この荷重用突起625により、支持体61の自由端から舌状片624へ荷重力が伝えられる。
薄膜磁気ヘッド400は、舌状片624の下面に接着等の手段によって取付けられている。薄膜磁気ヘッド400は、ピッチ動作及びロール動作が許容されるように支持されている。
本発明に適用可能なヘッド支持装置6は、上記実施例に限定するものではなく、これまで提案され、またはこれから提案されることのあるヘッド支持装置を、広く適用できる。例えば、支持体61と舌状片624とを、タブテープ(TAB)等のフレキシブルな高分子系配線板を用いて一体化したもの等を用いることもできる。また、従来より周知のジンバル構造を持つものを自由に用いることができる。
次に、図74を参照すると、本発明に係る磁気記録再生装置は、軸70の回りに回転可能に設けられた磁気ディスク71と、磁気ディスク71に対して情報の記録及び再生を行う薄膜磁気ヘッド72と、薄膜磁気ヘッド72を磁気ディスク71のトラック上に位置決めするためのアッセンブリキャリッジ装置73とを備えている。
アセンブリキャリッジ装置73は、軸74を中心にして回動可能なキャリッジ75と、このキャリッジ75を回動駆動する例えばボイスコイルモータ(VCM)からなるアクチュエータ76とから主として構成されている。
キャリッジ75には、軸74の方向にスタックされた複数の駆動アーム77の基部が取り付けられており、各駆動アーム77の先端部には、薄膜磁気ヘッド72を搭載したヘッドサスペンションアッセンブリ78が固着されている。各ヘッドサスペンションアセンブリ78は、その先端部に有する薄膜磁気ヘッド72が、各磁気ディスク71の表面に対して対向するように駆動アーム77の先端部に設けられている。
駆動アーム77、ヘッドサスペンションアッセンブリ78及び薄膜磁気ヘッド72は、図72、図73を参照して説明した磁気ヘッド装置を構成する。薄膜磁気ヘッド72は、図1〜図10に示した構造を有する。従って、図74に示した磁気記録再生装置は、図1〜図10を参照して説明した作用効果を奏する。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドをABS側から見た平面図である。 図1に示した薄膜磁気ヘッドの断面図である。 図1、図2に示した薄膜磁気ヘッドの電磁変換部分の構造を、拡大して示す断面図である。 図3に示した電磁変換部分をABS側から見た図である。 図3及び図4に示した電磁変換部分の内、書き込み素子の部分を切り取って示す斜視図である。 図3乃至図5に示した電磁変換部分における書き込み素子のコイル構造を示す平面図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドの電磁変換部分について、別の実施例を、拡大して示す断面図である。 図7に示した電磁変換部分をABS側から見た図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドの電磁変換部分について、更に別の実施例を、拡大して示す断面図である。 図3乃至図6に示した電磁変換部を持つ薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図である。 図10に示した工程の後の工程を示す図である。 図11に示した工程の後の工程を示す図である。 図12に示した工程の後の工程を示す図である。 図13に示した工程の後の工程を示す図である。 図14に示した工程の後の工程を示す図である。 図15に示した工程の後の工程を示す図である。 図16に示した工程の後の工程を示す図である。 図17に示した工程の後の工程を示す図である。 図18に示した工程の後の工程を示す図である。 図19に示した工程の後の工程を示す図である。 図20に示した工程の後の工程を示す図である。 図21に示した工程の後の工程を示す図である。 図22に示した工程の後の工程を示す図である。 図23に示した工程の後の工程を示す図である。 図24に示した工程の後の工程を示す図である。 図25に示した工程において、ABS側から見た図である。 図25及び図26に示した工程の後の工程を示す図である。 図27に示した工程において、ABS側から見た図である。 図27及び図28に示した工程において、書き込み素子の部分を切り取って示す斜視図である。 図28及び図29に示した工程の後の工程を示す図である。 図30に示した工程をABS側から見た図である。 図30及び図31に示した工程の後の工程を示す図である。 図32に示した工程をABS側から見た図である。 図32及び図33に示した工程の詳細を示す図である。 図34に示した工程を上面側から見た図である。 図34及び図35に示した工程の後の工程を示す図である。 図36に示した工程を上面側から見た図である。 図36及び図37に示した工程の後の工程を示す図である。 図38に示した工程をABS側から見た図である。 図30、図31に示す工程を上面側から見た図である。 図40と対比される従来工程を上面側から見た図である。 図40に示した工程を経た後の状態を上面側から見た図である。 図41に示した従来工程を経た後の状態を上面側から見た図である。 図40に示した後の工程を示す図である。 図41に示した後の工程を示す図である。 図44に示した後の従来工程による結果を示す図である。 図7及び図8に示した薄膜磁気ヘッドの工程を示す図である。 図47に示した工程の後の工程を示す図である。 図48に示した工程の後の工程を示す図である。 図49に示した工程の後の工程を示す図である。 図50に示した工程の後の工程を示す図である。 図51に示した工程の後の工程を示す図である。 図52に示した工程の後の工程を示す図である。 図53に示した工程の後の工程を示す図である。 図54に示した工程の後の工程を示す図である。 図55に示した工程の後の工程を示す図である。 図56に示した工程の後の工程を示す図である。 図57に示した工程の後の工程を示す図である。 図58に示した工程をABS側から見た図である。 図58及び図59に示した工程の後の工程を示す図である。 図60に示した工程をABS側から見た図である。 図60及び図61に示した工程の後の工程を示す図である。 図62に示した工程をABS側を示す図である。 図62及び図63に示した工程の後の工程(完成工程)を示す図である。 図64の完成状態を、ABS側から見た図である。 図9に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図である。 図66に示した工程の後の工程を示す図である。 図67に示した工程の後の工程を示す図である。 図68に示した工程をABS側から見た図である。 図67及び図68に示した工程の後の工程を示す図である。 図70に示した工程をABS側から見た図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ヘッド装置の正面図である。 図72に示した磁気ヘッド装置を底面側(ABS側)から見た図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置と磁気記録媒体とを組み合わせた磁気記録再生装置を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
2 書き込み素子
211 第1の磁性膜
221 第2の磁性膜
222 第3の磁性膜
P1、P2 第1、第2のポール部
212〜215、223 ポール片
216〜219、224 バックギャップ片
231〜234 第1のコイル〜第4のコイル
24 ギャップ膜
260〜262 Seed膜
3 読み取り素子
16、32、34、251〜257、271〜273 絶縁膜
400 薄膜磁気ヘッド

Claims (18)

  1. 書き込み素子を含む薄膜磁気ヘッドであって、
    前記書き込み素子は、第1のヨーク部と、第1のポール部と、第2のポール部と、第2のヨーク部と、ギャップ膜と、コイルとを含んでおり、
    前記第1のヨーク部は、第1の磁性膜によって構成され、一面が平面であり、
    前記第1のポール部は、媒体対向面側において、前記第1の磁性膜の前記一面上に突設され、上端が縮小された幅を有しており、
    前記第2のポール部は、前記第1のポール部の前記上端と、前記ギャップ膜を介して、同一幅で対向しており、
    前記第2のヨーク部は、広い部分と、細い部分と、傾斜フレア部とを含み、
    前記広い部分は、表面が平坦で、前記媒体対向面を基準にして後方側のバックギャップ部により、前記第1の磁性膜と結合されており、
    前記細い部分は、前記第2のポール部を構成し、表面が、前記広い部分の表面よりは低い位置にあり、
    前記傾斜フレア部は、前記細い部分の前記表面から前記広い部分の表面に向かって、傾斜して連続し、かつ、幅が次第に拡大されており、
    前記コイルは、前記第1の磁性膜の前記一面上に形成された第1の絶縁膜の面上で、前記バックギャップ部の周りを、渦巻き状に周回している
    薄膜磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記第1のポール部は、前記ギャップ膜と隣接するポール片が、幅方向の両側において、前記第2のポール部の幅に合わせてトリミングされ、トリミングによって生じた凹部の底部の厚みが、前記ポール片に向かうにつれて増大している
    薄膜磁気ヘッド。
  3. 請求項1又は2の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記ギャップ膜と隣接するポール片を構成する磁性膜は、CoFe、CoFeN、FeAlN、FeN、FeCo又はFeZrNのいずれかで構成されている
    薄膜磁気ヘッド。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記第2のヨーク部は、第2の磁性膜と第3の磁性膜とを含み、前記第3の磁性膜は前記第2の磁性膜の上に付着されており、
    前記広い部分は、前記第2の磁性膜及び前記第3の磁性膜の膜厚の均一な部分によって構成されており、
    前記細い部分の表面及び傾斜フレア部の表面は、前記第3の磁性膜の表面を、部分的にエッチングして得られたものである
    薄膜磁気ヘッド。
  5. 請求項4に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記第2の磁性膜は、Co及びFeを含む磁性材料でなる薄膜磁気ヘッド。
  6. 請求項4又は5の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記第2の磁性膜はCoFe又はCoFeNの何れかでなる薄膜磁気ヘッド。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記第2の磁性膜は、スパッタ膜である薄膜磁気ヘッド。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記コイルは、第1のコイルと、第2のコイルとを含み、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記第1の磁性膜の前記一面上に形成された第1の絶縁膜の面上で、前記バックギャップ部の周りを、渦巻き状に周回し、一方が、他方のコイルターン間のスペースに、第2の絶縁膜を介して嵌め込まれ、同一方向の磁束を生じるように接続されており、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、上面が平坦化された平面を構成する
    薄膜磁気ヘッド。
  9. 請求項8に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記第1のコイルは、メッキ膜であり、前記第1の磁性膜の前記一面に付着された前記第1の絶縁膜の上に形成されており、
    前記第2のコイルは、メッキ膜であり、前記スペース内において、前記第2の絶縁膜の上に形成されており、前記第2の絶縁膜は、前記スペースの底面及び両側面に形成されている薄膜磁気ヘッド。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記第1のポール部は、第1のポール片と、第2のポール片と、第3のポール片と、第4のポール片とを含み、
    前記第1のポール片は、前記第1の磁性膜の端によって構成されており、
    前記第2のポール片は、一面が前記第1のポール片に隣接しており、
    前記第3のポール片は、一面が前記第2のポール片の他面に隣接しており、
    前記第4のポール片は、一面が前記第3のポール片の他面に隣接し、他面が前記ギャップ膜に隣接しており、
    前記第2のポール片は、前記他面が、前記第1のコイル及び前記第2のコイルの平坦化された平面と、同一位置になるように平坦化されており、
    前記第3のポール片は、前記他面が、前記平坦化された平面の上に設けられた第3の絶縁膜の表面と同一位置になるように平坦化されており、
    前記第4のポール片は、前記他面が、前記第3の絶縁膜の上に設けられた第4の絶縁膜の表面と同一位置になるように平坦化されており、
    前記ギャップ膜は、前記第4のポール片及び前記第4の絶縁膜の平坦化された表面上に存在する薄膜磁気ヘッド。
  11. 請求項10に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記第4のポール片は、第2の磁性膜、第3の磁性膜の前記広い部分の表面と、第2のポール部の表面との間の段差よりも厚い膜厚を有する
    薄膜磁気ヘッド。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記コイルは、コイルターン間のスペースが、有機絶縁樹脂によって埋められており、
    前記コイル及び前記有機樹脂は、無機絶縁材料でなる第5の絶縁膜によって覆われており、
    前記第5の絶縁膜は、表面が平坦化されており、
    前記第1のポール部は、第1のポール片と、第2のポール片と、第3のポール片とを含み、
    前記第1のポール片は、前記第1の磁性膜の端によって構成されており、
    前記第2のポール片は、一面が前記第1のポール片に隣接しており、
    前記第3のポール片は、一面が前記第2のポール片の他面に隣接しており、
    前記第2のポール片は、前記他面が、前記第5の絶縁膜の平坦化された平面と、同一位置になるように平坦化されており、
    前記第3のポール片は、前記他面が、前記第5の絶縁膜の平坦化された平面に設けられた第6の絶縁膜の表面と同一位置になるように平坦化されており、
    前記ギャップ膜は、前記第3のポール片及び前記第6の絶縁膜の平坦化された表面上に存在する
    薄膜磁気ヘッド。
  13. 請求項1乃至12の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドであって、更に、読み取り素子を含んでおり、前記読み取り素子は、巨大磁気抵抗効果素子を含む
    薄膜磁気ヘッド。
  14. 請求項13に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記巨大磁気抵抗効果素子は、スピンバルブ膜または強磁性トンネル接合の何れかを含む
    薄膜磁気ヘッド。
  15. 薄膜磁気ヘッドと、磁気記録媒体とを含む磁気記録再生装置であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、請求項1乃至14に記載されたものでなり、
    前記磁気記録媒体は、前記薄膜磁気ヘッドと協働して磁気記録再生を行う
    磁気記録再生装置。
  16. 書き込み素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、請求項1乃至14に記載されたものでなり、
    前記書き込み素子の製造にあたり、
    前記第3の磁性層を、均一な膜厚となるように形成した後、前記第3の磁性膜のうち、細い部分を除き、前記第3の磁性膜の広い部分の全体を、レジストマスクによって覆い、
    次に、前記第3の磁性膜のうち、少なくとも、前記第2のポール部となる部分、および、前記傾斜フレア部となる部分であって、前記レジストマスクによって覆われていない部分をエッチングし、狭幅化されたトラック幅を得る工程を含む
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  17. 請求項16に記載された薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記エッチング工程は、前記レジストマスクの存在下で、前記第3の磁性膜及び前記ギャップ膜をエッチングした後、前記レジストマスクを剥離し、
    前記レジストマスクを剥離した後、前記第2の磁性膜をエッチングする工程を含む
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  18. 請求項17に記載された薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記エッチング工程は、前記レジストマスクの存在下で、前記ギャップ膜の表面までエッチングした後、前記レジストマスクを剥離し、
    前記レジストマスクを剥離した後、前記ギャップ膜及び第2のポール部をエッチングする工程を含む
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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