JP2005114814A - 音声符号化・復号化方法、音声符号化・復号化装置、音声符号化・復号化プログラム、及びこれを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
中帯域以上の広帯域符号化と狭帯域の電話帯域符号化との相互接続性を得る。
【解決手段】
広帯域音声信号を狭帯域の電話帯域音声信号と、中帯域の高域側音声信号と、広帯域の高域側音声信号とに帯域分割する帯域分割処理と、帯域分割された電話帯域音声信号の周波数特性を高域強調特性に変更する周波数特性補償処理と、周波数特性補償処理が施された電話帯域音声信号と、中帯域の高域側音声信号と広帯域の高域側音声信号のそれぞれを符号化する符号化処理と、各符号化処理された符号化データをパケット信号として送出するパケット構築処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インターネットを始めとするパケット通信ネットワークにおいて音声を伝送し、音声信号を保存して再生する音声符号化・復号化方法、音声符号化・復号化装置、音声符号化・復号化プログラム、これらを記録した記録媒体に関する。
従来の広帯域音声符号化は、狭帯域の電話帯域(0〜3.4kHz)、や中帯域(0〜7kHz)、広帯域(0〜15kHz)までの音声信号を帯域分割を行なわず、単一の符号化方法を用いることが多い。電話帯域の音声信号を符号化する例としては、波形符号化としてG.711(非特許文献1)に用いられる非線形波形圧縮符号化(μ則・A則PCM)や、G.726(非特許文献2)などに用いられる差分予測波形圧縮符号化波形方式(ADPCM)が挙げられる。中帯域(0〜7kHz)については、AMR−WBなどのCELP方式などが挙げられる。
ITU−T (Telecommunication Standardization Sector, International Telecommunication Union), Geneva, Switzerland. ITU−T G.711‐Pulse code modulation (PCM) of voice frequencies, Nov. 1988. ITU−T (Telecommunication Standardization Sector, International Telecommunication Union), Geneva, Switzerland. ITU−T G.726‐40, 32, 24, 16 kbit/s adaptive, differential pulse code modulation (ADPCM), Dec. 1990.
中帯域以上の広帯域符号化と広く一般に普及している狭帯域の電話帯域符号化は相互接続性がない。また、従来技術として挙げた、電話帯域符号化方式は広く普及しているため、広帯域符号化へ網全体を一遍に変更することは容易ではない。本発明の課題は、広帯域での高品質再生機能を達成しながら、かつ狭帯域の再生能力しかない従来の再生機器における再生をも可能にすることである。
この発明では、広帯域音声信号を狭帯域の電話帯域音声信号と、中帯域の高域側音声信号と、広帯域の高域側音声信号とに帯域分割する帯域分割処理と、帯域分割された電話帯域音声信号の周波数特性を高域強調特性に変更する周波数特性補償処理と、周波数特性補償処理が施された電話帯域音声信号と中帯域の高域側音声信号と広帯域の高域側音声信号のそれぞれを符号化する符号化処理と、各符号化処理された符号化データをパケット信号として送出するパケット構築処理とを含む音声符号化方法を提案する。
この発明では更に、着信したパケット信号を広帯域の高域側音声符号化データ、中帯域の高域側音声符号化データ、電話帯域の音声符号化データに分解するパケット分解処理と、これらの音声符号化データのそれぞれを音声信号に復号化処理する復号化処理と、復号化処理された音声信号を合成し、広帯域信号を再生する合成処理とを含む音声復号化方法を提案する。
この発明によれば帯域分割により広帯域信号から電話帯域の音声信号を分割し、この分割した音声信号の周波数特性を高域強調特性に変更したから、この周波数補償により従来からの電話網での伝送特性によく合致し、従来の電話網への互換が維持され、電話レベルでの音声の再生が可能である。更に、電話帯域の音声信号に加えて中帯域の音声信号の高域側及び広帯域の音声信号の高域側も符号化し、パケットとして伝送するから、中帯域及び広帯域の再生機能を持つ端末でも不足なく忠実度の高い広帯域の音声を再生することができる。
また、本発明によれば、従来型(G.711やG.726)の音声受信機構しか備えない音声受信機構と対に接続する場合は、パケット構築部で、中帯域及び広帯域高域側のデータをパケットに詰めずに電話音声データのみをペイロードとしてネットワークAPIに渡せば、余分に符号化を行なうことなく相互接続が可能となる。
また、ここで本発明はスケーラブル符号化の一種であるため、実施例1に示す図1で与えられる32kHzサンプリングで入力され符号化された音声信号データパケットを図8に与えても、パケット分解部に擬似広帯域高域側符号データを無視して処理しないようにすれば、問題なく音声が再生できるという利点もある。
帯域分割フィルタはウェーブレット変換技術を利用した帯域分割フィルタバンクで構成することができる。帯域分割フィルタバンクに広帯域入力音声信号を入力し、その出力側に擬似電話帯域音声信号と、擬似中帯域高域側音声信号と、擬似広帯域高域側音声信号を分離して出力する。
擬似中帯域高域側音声信号と擬似広帯域高域側音声信号はそのまま各帯域に適した符号化方法により符号化し、パケット構築部に入力する。
電話帯域音声信号は周波数特性補償部で旧来の電話網における伝送特性に合致させるべく、高域強調特性に補償し、この周波数特性が補償された電話帯域信号を符号化し、パケット構築部に入力する。
パケット構築部では各符号化部から入力される電話帯域音声符号化データ、中帯域高域側符号データ、広帯域高域側符号化データをパケット化し、パケット通信網に送出する。
受信側では着信したパケットをパケット分解部で擬似広帯域高域側符号データと、擬似中帯域高域側符号データと、擬似電話帯域符号データに分解し、これらを復号部で音声信号に復号し、復号した音声信号を再合成フィルタバンクで合成し、広帯域の音声信号を再生する。
電話帯域のみを利用する場合は送信側では電話帯域音声信号のみを符号化し、パケットとして送信すればよく、また中帯域の音声信号を伝送する場合は電話帯域と中帯域の高域側音声信号を符号化し、この符号化データをパケットとして伝送すればよく、広帯域の信号を伝送するには電話帯域の音声信号と、中帯域の高域側音声信号と広帯域の高域側音声信号を符号化し、これらの符号データをパケットとして伝送すればよい。広帯域の音声信号の伝送中又は中帯域の音声信号の伝送中のどの状態でも、電話帯域の再生機能しか持たない端末は電話帯域のデータだけを用いて音声を再生することができる。
更にまた、帯域分割手段として双直交フィルタバンクを用いると、基本的には符号化及び復号化の処理を経て得られる信号に重畳される雑音信号(すなわち復号化信号と原信号との差分信号)が合成時に直交化されて加算されるため、再合成フィルタ通過時にノイズが加算されて強調されることがなく、符号化などの処理には都合が良い。つまり、通常のoverlap and add方式のフィルタバンクより、双直交変換あるいはそれに準ずる変換方式を用いれば雑音信号の影響を低減することができる。ここで、帯域分割方法には従来から用いられるQMF(Quadrature Mirror Filter)などが挙げられる。このような変換は厳密には「フレーム」と呼ばれ、数学的にもそのような特性を持つことが証明されている(参考文献1)。
そのような条件を満たすフィルタバンクには、離散フーリエ変換(DFT)や離散ウェーブレット変換(DWT)(参考文献2)などが考えられるが、本実施例では高速離散ウェーブレット変換(FWT)(参考文献3)を用いた場合の実装について述べる。ここで、ウェーブレット変換を用いる理由としては、人間の聴覚は、低い周波数帯域では時間分解能よりも周波数分解能の方が重要で逆に高い周波数帯域では周波数分解能よりも時間分解能の方が重要であるということに基づく。つまり、例えば32kHzサンプリングの音声信号を符号化する場合には15kHzを電話帯域(0〜4kHz帯域)と中帯域の高域(4〜8kHz)、そして残りの広帯域の高域(8〜15kHz)と分割した方が既存の符号化方式にも適用しやすく、また人間の聴覚特性とも一致する。また、ウェーブレット分解によって得られるウェーブレット展開係数やスケーリング係数は、サンプリング変換に必要な低域通過フィルタ処理とサンプル間引き処理を同時に行うので高速に処理が可能であるという利点もある。
[参考文献1]
S. Mallat. A Wavelet Tour of Signal Processing. Academic Press, San Diego, 2nd edition, 1999.
[参考文献2]
G. Strang and T. Nguyen. Wavelets and Filter Banks. Wellesley‐Ca‐
Mbridge Press, Wallesley, MA, 1996.
[参考文献3]
I. Daubechies. Ten Lectures on Wavelets. SIAM, Philadelphia, PN, 1992.
基底(厳密には「フレーム基底」)としては、Mayers, Daubechies、Mexican Hatなど多数挙げられるが、Symmletを用い、14タップ長程度のものを用いることとする。このウェーブレット基底は時間領域では係数が比較的対称な形を持つという性質を持つため、時間領域の局所化の妥当性が高く、効率の良い符号化結果が望める。タップ数は大きくなると分割した帯域の重なりが減り、低域だけを再生した時にエイリアジングによる雑音が低減できるというメリットがあるが、演算量が増加してしまうためあまり好ましくない。
電話帯域音声信号の符号化に、既存のG.711やG.726などの高音質な符号化方式を用いても、本来それらが入力として期待するIRS特性(高域強調特性)に沿わない入力信号(例えば平坦の周波数特性の信号)が与えられると、本来の性能を発揮できず雑音が顕著に知覚できるようになってしまうため、周波数特性補償を用いれば、高音質の符号化処理が可能で、相互接続性を保つことができる。
しかし、周波数特性の補償だけでは、広帯域音声として再生した場合、低域が欠落しているために、臨場感のない信号しか再生できない。ここで、2段目に原音との差分信号を量子化するような機構を入れれば電話帯域のみの再生と広帯域の再生の双方の品質を高品質に保つことができる。
また、周波数特性の補償は音声信号の場合、信号のパワーはほぼ低域に集中していることにより、周波数特性補正により多くのパワーを損失し、明瞭性が低下する可能性がある。その音質劣化を回避するためには、利得調整を行えばよいのだが、逆に広帯域で再生する場合には、パワーが増大して不一致ができてしまう。ここで、受信機構では補正利得を乗ずることによって、その状態を回避することが可能となる。
図1に本発明の音声符号化方法を実施した場合の送信側のブロック図を示す。
本実施例では、広帯域入力音声信号を入力とする。この入力音声信号は、32kHzサンプリングでも良いし、それより大きなサンプリング周波数の信号を入力とする場合には、予め32kHzまでダウンサンプリングしておく必要がある。
本実施例で述べる処理系は、実時間処理を目的とするため通常5ms〜50ms程度の短時間処理フレーム毎の処理が行われる。もちろん、オフラインで実施するのであれば、メモリの許す限り信号を保存して一括処理をしても同じ結果が得られる。
まず広帯域入力音声信号を帯域分割フィルタバンク10を用いて分割し、擬似電話帯域音声信号と擬似中帯域高域側音声信号、擬似広帯域高域側音声信号を得る。この帯域分割には、双直交変換であるフィルタバンクを用いる。そのような条件を満たすフィルタバンクとしては、一般的なQMF(Quadrature Mirror Filter)や高速ウェーブレット変換(FWT)を用いたフィルタバンクなどが挙げられる。FWTを用いた帯域分割フィルタバンク10の実装例を図2に示す。ここでは、スケーリング係数分析フィルタ10−1と、ウェーブレット展開係数分析フィルタ10−2と、スケーリング係数分析フィルタ10‐3と、ウェーブレット展開係数分析フィルタ10−4とによって構成した場合を示す。ここで得られる各帯域の音声信号はウェーブレット分析で得られるスケーリング係数及びウェーブレット展開係数であるため、擬似電話帯域音声信号や擬似中帯域高域側音声信号、擬似広帯域高域側音声信号と呼ぶ。
こうして得られた擬似電話帯域音声信号(低域音声信号)は周波数特性補償部11で、周波数特性を平坦なものから、IRS特性等に代表される従来の電話器から出力される信号の周波数特性に準ずるものに変更される。ここでの IRS特性(参考文献4)とは、図3のような緩やかな高域強調特性を持つ。この周波数特性の操作には10〜20タップのFIRフィルタとして実装する。また、IRSに準ずる周波数特性とは、図4に示すような、擬似IRS特性として高域通過フィルタを代用することで聴感的に同じ効果を得られる。この場合より短いタップ長のフィルタで実装が可能である。
[参考文献4]
ITU−T (Telecommunication Standardization Sector, International Telecommunication Union), Geneva, Switzerland. ITU−T P.830 Anner D‐modifired IRS send and receive characteristics, Feb. 1996.
次に周波数特性補償部11を経た信号は利得調整部12で利得調整をされる。この利得調整部12では音声通信の場合ならば1.0〜4.0の範囲の値を取る定数gをサンプルに乗ずることである。
こうして得られた擬似電話帯域音声信号は電話帯域符号化部13で符号化される。このとき、電話帯域符号化部13は、従来の波形符号化方法を用いるが圧縮符号化を行なわなずに、デジタルデータそのままを送信しても良い。
これと共に、擬似電話帯域音声信号は、位相遅れ補償部14で位相操作が行われる。この位相遅れ補償部14は、原音声信号をバッファリングして電話帯域信号を遅れさせる機能を持つ。この位相遅れ補償部14は、位相のみを操作する全通過フィルタとしても実装することも可能である。この位相遅れは、周波数特性補償部11を経由して得られる位相遅れと一致しているものを用いるが、周波数特性補償部11がFIRフィルタで実装されている場合、そのフィルタのタップ長の半分だけ遅れさせればよい。
次に位相遅れが補償された原擬似電話帯域音声信号は、周波数特性を変更された信号との差分を減算部15でとり、電話帯域補償符号化部16に渡され、符号化される。
中帯域高域側(4〜8kHz帯域)および広帯域の高域側(8〜16kHz帯域)の信号はそれぞれ符号化部17および18に渡されて符号化データを得る。通常従来の電話帯域の符号化方式では広帯域を用いないため、これらの符号化方式は独自のものを用いてもよいし、従来の電話帯域符号化を用いても同じ効果が得られる。
その後、これらの符号化データはパケット構築部19に渡され、IPパケットのペイロードデータとしてネットワークAPIに渡されてIPネットワークに伝送される。この時、各帯域の符号データの優先度を演算し、優先度毎にパケット化して伝送することも可能である。尚この優先度付きパケット出力方法に関しては後に詳しく説明する。
図5に本発明の音声復合化方法を実施した場合の受信側の機構ブロック図を示す。ここでは、ネットワークAPIから受信したパケットのペイロード部分からパケット分解部50で擬似電話帯域補償符号データ、擬似電話帯域符号データおよび擬似中帯域高域側符号データ、擬似広帯域高域側符号データを分割し、それぞれ対応する復号部51、52、53、54に渡す。
電話帯域復号部以外の復号部53、54から出力された各信号は、位相遅れ補償部55でそれぞれ位相遅れ補償を施される。送信側で述べたとおり、この位相遅れ補償は信号のサンプルを遅れさせるバッファとして実装しても良いし、位相のみを操作する全通過フィルタとして実装することもできる。ここでは行う位相操作には図1に示した送信機構の位相遅れ補償部14と同じものを用いることができる。
電話帯域復号部52から得られる信号については、利得補償部56で補正利得を乗じる。この補正利得は、送信機構(図1)で用いた利得gの逆数(1/g)を用いる。この信号は加算部57で位相遅れ補償された電話帯域補償信号との和を取り、擬似電話帯域再生信号とする。
こうして擬似電話帯域復号信号、擬似中帯域高域側復号信号、擬似広帯域広域側復号信号は再合成フィルタバンク58へと渡され、広帯域音声に再合成される。このときの逆FWTによる再合成フィルタバンクの実装例を図6に示す。図6に示す例では再合成フィルタバンク58を2個のスケーリング係数合成フィルタ58−1および58−3と2個のウェーブレット展開係数合成フィルタ58−2、58−4とによって構成した場合を示す。
再合成フィルタバンク58を経て得られた広帯域音声信号は32kHzよりも大きい所望のサンプリング周波数にアップサンプリングされる。32kHzサンプリングのまま使用する場合は、アップサンプリングの必要はない。
なお、従来型(G.711やG.726)の音声受信機構しか備えない音声送信機構と対に接続する場合は、中帯域および広帯域高域側のデータに0を詰めて再合成フィルタバンク58を通過させることにより相互接続が可能となる。また、電話帯域復号部52のみを動かし、得られた8kHzサンプリングの再生音声信号を32kHzにアップサンプリングすることにより同じ効果を得ることができ、低演算量で実現することも可能である。
上述した実施例では、まず32kHzサンプリングの広帯域高域側音声を符号化する例を挙げたが、拡声系を用いた音声会議システムに於いては16kHzサンプリングの中帯域高域側音声でも十分とされる場合がある。そのような入力音声信号に適用する場合には、帯域分割フィルタバンク10は電話帯域が出力できるよう電話帯域音声信号と中帯域高音側音声信号の2分割で実装が可能となり、広帯域高域側音声信号を符号化および復号する機構は不要となる。この実装のブロック図を図7に示す。これに対となる受信機構のブロック図を図8に示す。また、その場合の帯域分割フィルタバンク10および再合成フィルタバンク58の実装例をそれぞれ図9と図10に示す。
図11に、実施例1の機構に1段目の電話帯域符号化部13で発生する雑音を2段目の電話帯域符号化部で補償する形の実施例を示す。
ここでは、1段目の電話帯域符号化器13から得られた符号データを電話帯域復号部111で復号し得られた信号に、利得補償部112で補正利得を乗じ、位相遅れ補償部14で位相補償された擬似電話帯域信号との差分信号を減算部113で求め、電話帯域補償符号化器114に与える。利得補償部112の補正利得は、実施例1の受信側と同様に、利得gの逆数(1/g)を用いる。
ここで得られる効果は、もし1段目の電話帯域符号化部13で十分なSNRが得られない場合、補償符号化で1段目で発生する雑音を含んだ形で符号化するため、受信側で雑音を相殺することができ、再生される音声の品質向上が望めることである。
これと対に用いる音声受信機構には、図5と同じものを用いる。
上述したこの発明の音声符号化装置および音声復号化装置はコンピュータにより機能させることもできる。その場合は上述したこの発明の方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムをCD−ROM、磁気ディスクなどの記録媒体から当該装置として機能させるコンピュータにインストールし、或は通信回線を介してダウンロードして実行させればよい。
以下では優先度付パケット信号の出力方法に関して説明する。
与えられたネットワークやシステム資源(音声、映像など)を用いて最大の効果が得られるように、各メディアの品質(アプリケーション品質)を調整することを、インターネットで自動的に制御する技術、いわゆるインターネットQoS(Quality of Service)制御技術として、DiffServ(参考文献5、6)が注目されている。この手法は特にネットワークに入るパケットを予め優先度でクラス分けしておき、輻輳時に各ネットワークロードで優先度の低いパケットから破棄する仕組みである。この仕組みを音声通信で利用するためには、音声の処理単位(すなわちパケット)毎に優先度が演算されているようにしておけば有効なネットワークの活用ができる。
一般に音声信号伝送に用いられているVAD(Voice Activity Detection)(参考文献7)は、基本的には音声信号の有無の制御に主眼が置かれ、音声区間と非音声区間と2つの粗い区別しかなかった。つまり従来の音声信号パケットにおいては、音声区間を高い優先度とし、無音区間を低い優先度とする2段階しかなかった。
[参考文献5]
IETF‐RFC2474 : Definition of the Differentiated Services Field (DS Field)in the IPv4 and IPv6 Headers,1998.
[参考文献6]
IETF‐RFC2475 : An architecture for Differentiated Services,1998.
[参考文献7]
3GPP : ETSI TS 146 032, “Digital cellular telecommunications system (Phase 2+) ; Voice Activity Detection (VAD) , 2002
今後普及するであろう音声、音楽、映像とデータとの統合ネットワ−ク環境では一般的なピーク伝送レートの高い「データ通信」と、伝送レートが低くとも遅延時間が品質劣化に直接結びついてしまう「音声、音楽、映像通信」とが効率良く混在する必要がある。この場合滑らかな階段の優先度を持つパケットを生成して音声、楽音や映像などを品質を落とさずに効率良く伝送を可能とすることが望まれる。
このような要求に応えるべく、本出願人は特願2003−63445号にて滑らかな優先度を持つパケットを生成し、楽音や映像などを品質を落とさずに効率良く伝送を可能としたディジタル信号パケット出力方法を提案した。
この先願の方法によればディジタル信号をフレームごとに分割し、その分割されたフレーム毎のディジタル信号を符号化し、上記符号化に基づく特徴量又は/及び上記ディジタル信号の特徴量を説明変数として求め、上記説明変数の複数個を線形結合して指標値を求め、その指標値を量子化して優先度を求め、この優先度と上記符号化の符号とをパケットとして出力する。
更に好ましくはディジタル信号をフレームごとに複数帯域に分割し、各帯粋ごとのディジタル信号を符号化し、フレーム及び帯域毎に符号化に基づく特徴量、及び/又は帯域毎の各ディジタル信号の特徴量の複数個を説明変数として求め、これら説明変数を1時結合して1つの指標値を求め、その指標値を量子化し優先度を求め、フレーム及び帯域毎のその優先度及び符号化符号を組みとし、少なくともその組の一つを含むパケットとして出力する。フレームが消失した場合に、その説明変数が主観評価値に与える影響度を線形結合の各係数と対応づけて決定する。
図12に先願の第1実施形態を示す。入力端子1211からの各サンプルがディジタル値とされた音声ディジタル信号(以下音声信号と記す)s[n]はこの種の一般的な符号化器と同様に5ミリ秒から20ミリ秒の単位のフレームにフレーム分割部1212で分割され、各フレーム毎に、つまり音声信号s[n](nは離散的時刻)がまとめてNサンプル毎に符号化部1213で符号化される。例えば32kHzサンプリングの音声信号であれば、N=160サンプルからN=640サンプルである。またフレーム毎にパケットの優先度を優先度決定部1214で決定する。優先度決定部1214の具体例を図13に示す。この例ではそのフレームの音声信号s[n]の特徴量を、複数の説明変数生成部1311、1312、1313でそれぞれ説明変数x1[i]、x2[i]、x3[i]として生成する。i番目の処理フレームの説明変数をxj[i]として、そのフレームの音声信号s[n]を入力して、その絶対電力を説明変数生成部1311で次式(1)を計算して求める。
x1[i]=(1/N)Σn=1 s[Ni+n] (1)
あるいは、次式(2)に示すように絶対電力の対数表現としてx1[i]を求める。
x1[i]=log10((1/N)Σn=1 s[Ni+n]) (2)
説明変数生成部1312では説明変数生成部1311よりの説明変数x1[i]と、前フレーム(i−1)の説明変数x1[i−1]を入力して現フレームの電力の前フレームの電力に対する比を次式(3)により計算して説明変数x2[i]を出力する。
x2[i]=x1[i]/(x1[i−1]) (3)
前フレームの説明変数x1[i−1]を前フレームバッファ1312aに格納しておき、式(3)の計算を計算部1312bで行い、現フレームの説明変数x1「i」で前フレームバッファ1312aに保持する説明変数を更新する。
更に説明変数生成部1313では音声信号s「n」を入力して、その自己相関関数(ρ[n])の最大値(周期性)を次式(4)により計算して説明変数x3[i]とする。
x3[i]=max(ρ[k]) (4)
ここで正規化された自己相関関数ρ[n]は、次式(5)を用いて計算する。
ρ[k]=Σn=0 (s[Ni+n])(s[Ni+n+k])/
Σn=0 (s[Ni+n]) (5)
kは1、2…とし、kの最大値は音声信号s[n]のピッチ周期相当程度とする。この時、自己相関関数をアップサンプリングして、つまり補間してより正確な値を計算するようにした方が良い結果が得られる。
これら求めた説明変数x1[i]、x2[i]、x3[i]を指標値計算部1314で線形結合して指標値y[i]を求める。つまり例えば次式(6)、(7)を計算する。
y[i]=α0+Σj=1 αjxj[i]^ (6)
xj[i]^は説明変数xjの確率分布の平均を0、分散を1に正規化したもの、つまり次式(7)で求まる。
xj[i]^=(xj[i]−xj´)/γj (7)
xj´、γjはそれぞれ説明変数xjの平均値、標準偏差である。
これらの線形結合係数α0、α1は重回帰分析(例えば奥野忠−他:多変量解析法(改訂版)、日科技連、1981参照)を用いて事前に最適化した偏回帰係数値を用いる。例えば1つのパケット(フレーム)を消失させたときの受聴者が主観評価したMOS値をy[i]´とした時、このy[i]´と式(6)により計算された指標値y[i]との誤差が最小となるように、最小自乗法を用いて、係数αjを求める。α0はMOS値1〜5の平均値である。ここでMOS値1は「非常に悪い」、MOS値5は「非常に良い」と対応する。
係数α0〜α3は、このように決められるから、αjの絶対値が大きいことはその説明変数(特徴量)がパケット(フレーム)消失時の主観評価品質に大きく影響し、αjの絶対値が小さければその説明変数(特徴量)はパケット(フレーム)消失時の主観評価品質への影響が比較的小さいことになる。つまり主観評価品質への影響度が大きい程、係数αjが大きくなるようにαjが決定されている。また指標値y[i]は複数の説明変数(特徴量)x1[i]〜x3[i]を係数α1〜α3を用いて線形結合させたものであるから、1つの説明変数(特徴量)のみにて、パケット(フレーム)消失の主観評価品質に与える影響の程度よりも、より正しく、影響の程度を示すことになる。主観評価品質に対して大きく影響を与えるフレーム、この場合音声であるから聴感的に重要なものは指標値y[i]が小さくなり、重要でないものは指標値が大きくなる傾向になる。
図13中の指標値計算部1314において、各説明変数x1〜x3はそれぞれ正規化部1314a1〜1314a3で正規化され、正規化説明変数x1〜x3はそれぞれ正規化部1314b1〜1314b3で係数α1〜α3がそれぞれ乗算され、これら乗算結果と定数α0は加算部1314c1、1314c2により加算されて指標値y[i]が出力される。
こうして求められた指標値y[i]は、量子化部1315でスカラ量子化され、離散的な値、例えば0、1、…、7の何れかの値の優先度p[i]が出力される。つまり一般的に指標値の小さいパケットは高優先度のものへ、大きいものは低優先度のものへと写像する。写像は以下のような関数で表わすことができる。
p[i]=f(y[i]) (8)
このとき用いる写像関数f(y)は、パケットを総優先度ステップ数に写像するスカラ量子化を用いればよい。このときの量子化のしきい値は、指標値y「i」を等確率で分割する方法や、指標値y[i]の範囲を等分割する等の方法がある。
線形結合係数の各値は例えばα1=−0.37、α2=−0.1、α3=−0.2であり、その絶対値が大きい程、主観評価品質への影響が大きい。これらの3つの説明変数(特徴量)において絶対電力が大きいフレームが消失すると、主観評価品質への影響が最も大きい、これは音声信号中の大きなレベルのフレームが消失すれば大きな影響を与えることを意味している。自己相関関数の最大値が大きいフレームが消失すると主観評価品質への影響は次に大きい。このことは、そのフレームの絶対電力が小さくても、音声信号があれば、自己相関関数の最大値が大きくなり、そのように音声信号を含むフレームの消失は小さい絶対電力でも比較的大きく影響することを意味している。
従って、説明変数x1〜x3のうち少なくともx1とx3を用い、更にx2も用いると、一層なめらかな階段をもつ優先度p「i」が得られ、そのフレームの消失の主観評価品質への影響がより正確になる。以上の具体例は係数が負の値であり、評価値y[i]が小さい程、高い優先度p[i]とされる。
このようにして各フレームごとに決定された優先度p[i]は符号化部1213よりのそのフレームiの符号P「i」と、パケット送出部1215(図12)でパケットとして組立てられて出力される。
第2実施形態
この第2実施形態は広帯域音声信号を複数帯域に分割して符号化を行なう場合に適用したものである。
図14に示すように広帯域音声信号はフレーム分割部1212で一定区間ごとのフレームに分割され、帯域分割部1411で帯域通過フィルタを用いてF個の複数帯域に分割される。この帯域の分割方法は、音声信号s[n]が例えば16kHzサンプリングであれば上下各4kHz帯域(F=2)に分割し、32kHzサンプリングであればF=3で0〜4kHz帯域と、4kHz〜8kHz帯域と、8kHz〜16kHz帯域というようにウェーブレットで分割しても良いし、F=4で総て等間隔に各4kHz帯域に分割しても良い。各帯域分割された音声信号は個々の符号化器で、固定時間長(フレーム)ごとに符号化される。このときの音声ブロック(パケット)の分割イメージを図15に示す。図15の例はF=3でフレームごとに各帯域の信号がそれぞれブロック(パケット)とされ、フレームごとに3つのブロック(パケット)が生成されることになる。
図14に示す例では音声信号を上、下2帯域に分割した場合で、分離された低域音声信号s1[n]、高域音声信号s2[n]はそれぞれ低域符号化部1412L、高域符号化部1412Hで符号化される。また低域音声信号s1[n]、高域音声信号s2[n]はそれぞれ低域優先度決定部1413L、高域優先度決定部1413Hに入力され、フレームごとのパケット優先度がそれぞれ決定される。
低域優先度決定部1413Lの具体例を図16に示す。図16において図13と対応する機能構成部分に同一番号を付し、その番号に符号Lを付けてある。低域音声信号s1[n]は説明変数生成部1311Lで式(1)又は(2)と同様に絶対電力又はその対数が計算されて説明変数x1[1,i]が生成される。説明変数生成部1312Lで式(3)と同様に前フレーム電力比が計算されて説明変数x2[1,i]が生成される。また説明変数生成部1313Lで式(4)、(5)と同様に自己相関関数の最大値が計算されて、説明変数x3[1,i]が生成される。
更にこの実施形態では説明変数生成部1316Lでこの帯域の絶対電力x1[f,i]と、他帯域の絶対電力とが入力されてこの帯域の絶対電力の総電力に対する比が次式(9)により計算され、説明変数x4[f、i]として出力される。
x4[f,i]=x1[f,i]/Σf=1 x1[f,i] (9)
図16の例ではF=2であるから、低域のx1[1,i]と高域のx1[2,i]により
x4[1,i]=x1[1,i]/(x1[1,i]+x1[2,i])
が計算される。
指標値計算部1314Lで説明変数x1[1,i]、x2[1,i]、x3[1,i]、x4[1,i]が線形結合され、次式による指標値y[1,i]が計算される。
y[1,i]=α0+Σj=1 αjxj[1,i]^
xj[1,i]^=(xj[1,i]−xj[1]´)/γj[1]
この指標値y[1,i]は量子化部1315Lで量子化され、優先度p[1,i]=f(y[1,i])が出力される。
同様にして高域優先度決定部1413Hで指標値
y[2,i]=α0+Σj=1 αjxj[2,i]^
xj[2,i]^=(xj[2,i]−xj[2]´)/γj[2]
が計算され、更に優先度p[2,i]=f(y[2,i])が出力される。パケット送出部1215は、低域符号化部1412Lよりの符号化符号P[1,i]と優先度p[1,i]が1つのパケットとして、また符号化部1412Hよりの符号化符号P[2,i]と優先度p[2,i]が1つのパケットとして送出される。
なお一般にF個に帯域分割された場合、f番目の帯域の指標値y[f,i]は
y[f,i]=α0+Σj=1 αjxj[f,i]^
xj[f,i]^=(xj[f,i]−xj[f]´)/γj[f]
により計算され、優先度p[f,i]はf(y[f,i])により求められる。
係数α4は例えば−0.43であり、α1より大とされる。つまり分割された帯域のフレームの全帯域電力に対する比が大きいことは、その部分に大きな電力の音声信号成分があることになりα1〜α4中で優先度を最も高くすることが好ましいことを意味している。
第3実施形態
第3実施形態は単一帯域の品質スケーラブル符号化器、つまり各種の品質の符号化を行うことができる符号化器を用いて音声を符号化する場合にこの発明を適用した実施形態である。この場合の音声ブロック(パケット)の分割イメージは図15中に括弧書きで品質qとフレームとの関係を示すようになる。またQ=2段構成の、一般的な固定処理時間単位で音声信号を符合化する場合に適用した機能構成を図17に示す。
音声信号s[n]はフレーム分割部1212でフレーム単位で分割され、1段目符号化部1412‐1でフレームごとに符号化されると共に1段目優先度決定部1413−1で優先度p[1,i]が決定される。1段目符号化部1412−1よりの符号化符号P[1,i]は1段目復号化部1711−1で復号化され、この復号化信号が音声信号から減算部1712−1で差し引かれて、1段目の残差信号(符号化誤差信号)e1[n]が生成される。この残差信号は2段目符号化部1412−2でフレームごとに符号化されると共に2段目優先度決定部1413−2で優先度p2[2,i]が決定される。2段目符号化部1412−2よりの符号化符号P[2,i]は2段目復号化部1711−2で復号化され、その復号化信号が、1段目の残差信号e1[n]から減算部1712−2で差し引かれて2段目残差信号e2[n]が生成される。
1段目優先度決定部1413−1の具体例を図18に示す。図13に示した優先度決定部1214と同様に、絶対電力の説明変数x1[1,i]と前フレーム電力比の説明変数x2[1,i]と、自己相関関数最大値の説明変数x3[1,i]とがそれぞれ説明変数生成部1311と1312と1313で生成される。
この第3実施形態では更に説明変数生成部1317で符号P[1,i]の品質、例えば信号に対する雑音比が説明変数x5[1,i]として生成される。すなわち信号電力計算部1317aでS=Σn=1 s[Ni+n]が計算され、また雑音計算部1317bでE=Σn=1 e1[Ni+n]が計算され、これらの比の対数log10E/Sが対数割算部1317cで計算され、その結果が説明変数x5[1,i]として出力される。
これら4個の説明変数は指標計算部1314で線形結合されて指標値y[1,i]が計算される。例えば先の場合と同様に正規化部1414aj(j=1,…,4)で説明変数xj[1,i]がそれぞれ正規化され、その正規化値xj[1,i]^が線形結合y[1,i]=α0+Σj=1 αjxj[1,i]^、xj[1,i]^=(xj[1,i]−xj[1]´)γjされる。この指標値y[1,i]は量子化部1315で量子化され、1段目優先度p[1,i]が出力される。
2段目優先度p[2,i]も同様に求められる。この場合は図18中に括弧書きで示しているように、1段目残差信号e1[n]の代わりに2段目残差信号e2[n]がそれぞれ入力され、これら信号に対して同様に処理され、2段目優先度p[2、i]が出力される。
パケット送出部1215(図17)では1段目符号P[1,i]と優先度p[1,i]を1つのパケットとし、2段目符号P[2,i]と優先度p[2,i]を1つのパケットとして出力する。
この説明変数x5[q,i](q=1,2,…,Q)は符号化に基づく特徴量といえる。これを求める計算式は一般的に示すと以下となる。
x5[q,i]=log10(Σn=1 eq[Ni+n]/Σn=1 s[Ni+n]
この場合の線形結合係数α5は−0.1程度が考えられる。qが大きいものは高品質の信号の再生には必要であるが、トラヒックが輻輳している状態では品質よりも伝送される情報の意味内容がより需要であるから、qが大きいパケットはx5[q,i]が小さくなり、かつα5が比較的小さいから優先度にあまり関与しないようになる。
第4実施形態
一般的なスケーラブル複数帯域符号化器の場合は、第1実施形態に挙げた説明変数x1[i]、x2[i]、x3[i]の他に、第2実施形態に挙げた説明変数x4[f,i]と第3実施形態に挙げた説明変数x5[q,i]の双方を用いて指標値y[f,q,i]の演算を行なう。このときの音声ブロック(パケット)の分割イメージを図19に示す。
つまり各種サンプリング周波数、各種サンプル量子化精度(振幅ビット数)の組合せを持つ各品質の音声信号に符号化する、いわゆるスケーラブル符号化の場合で、図19はサンプリング周波数は3段階、量子化精度(品質)も3段階とした場合で周波数帯域がf=1、f=2、f=3の3帯域に分割され、振幅ビット長がq=1、q=2、q=3の3領域に分割され、互に直交する周波数帯軸(帯域番号)と品質軸(振幅ビット分割番号)と時間軸(フレーム番号)で表わされていた3次現空間における1つの信号ブロック(パケット)として[f,q,i]で識別される。
この場合の各説明変数はそれぞれ次式で求める。帯域f、品質(ビット分割番号q)の音声信号をsfqと表わす。
x1[f,q,i]=(1/N)Σn=1 sfq[Ni+n]
又はx1[f,q,i]=log10((1/N)Σn=1 sfq[Ni+n])
x2[f,q,i]=x1[f,q,i]/x1[f,q,i−1]
x3[f,q,i]=max(ρf,q,i[k])
ρf,q,i[k]=Σn=0 (sfq[Ni+n])(sfq[Ni+n+k])/Σn=0 (sfq[Ni+n])
x4[f,q,i]=x1[f,q,i]/Σf=1 x1[f,q,i]
x5[f,q,i]=log10(Σn=1 efq[Ni+n]/Σn=1 sfq[Ni+n]
指標値y[f,q,i]=α0+Σj=1 αjxj[f,q,i]
優先度p[f,q,i]=ff,q(y[f,q,i])
このようにして決定された優先度p[f,q,i]と対応する符号化符号P[f,q,i]とを一つのパケットとして送出する。
第5実施形態
上述においては分割された各音声ブロックごとその符号化符号と優先度とを組として
1パケットとして出力したが、第5実施形態では同一優先度の信号ブロックの符号をまとめて1つのパケットとして送出する。
例えば図20に示すようにフレーム分割された音声信号を、F個の帯域に帯域分割部1411で分割し、これら1〜F番目の帯域信号をそれぞれ符号化部2011−1〜2011−Fで符号化すると共に優先度決定部2012−1〜2012−Fでそれぞれ優先度を決定する。この第5実施形態ではこれら符号化符号P[1,i]〜P[F,i]と優先度p[1,i]〜p[F,i]をパケット集約部2013に供給し、所定フレーム数ごとに、同一優先度の符号をまとめて、1つのパケットとして送出部1215より送出する。
入力音声信号s[n]を例えばウェーブレット分析を用いた0−4kHz、4kHz−8kHz、8−16kHzのF=3帯域に分割し、5msで時間方向に分割し、時間20msごとにパケット送出するものとする。各パケット送出番号tにおけるフレーム番号i=1,…,4とし、フレーム番号iの帯域番号fの信号ブロックの符号化符号をP[f,i]と、優先度をp[f,i]とそれぞれ表わす。各第t番目の送出区間における各ブロックの符号P[f、i]と優先度p[f,i]が図21Aに示すようになった場合パケット集約部2013では図21Bに示すように、同じ優先度を持つブロックをそれぞれ集約して1つのパケットする。この例では優先度p=4のブロック(1,2)及び(1,3)の符号P[1,2]、P[1,3]をまとめ、かつその各符号P[1,2]、P[1,3]の帯域−時間座標上の位置情報(1,2)、(1,3)を優先度p=4のパケットに組み込む。優先度p=3のパケットには符号P[2,2],P[1,4]とその位置情報(2,2)、(1,4)を組み込む。以下同様に同一優先度の符号をまとめ、その位置情報と共に一つのパケットとして組み込む。
こうして同一の優先順位を持つ符号が集約されたパケットは、この例では20ms毎にネットワークへと送出される。このとき、ネットワークの状況に応じて、優先度が低いパケットは品質への影響が少ないので、送出しなくても良い。また、ネットワークの各ノ−ドにおいてトラフィックの混雑状況に応じて低い優先度のパケットは破棄されても通話品質への影響は最小限に留められる。
こうして、ネットワークに送出されたパケットは、受信側において図22に示すようにパケット分解部2211でt番目の送出区間の全てのパケット、図21の場合は優先度p=1〜p=4の4つのパケットP[1,t]〜P[4,t]を図21に示した組立てと逆の手順を経て帯域−時間座標上に再構成し、各帯域符号P[1,i]〜P[F,i]を復号化部2212−1〜2212−Fでそれぞれ帯域音声復号に復号する。このとき、受信側に到達しなかった低い優先度の符号がある場合は、基本的にはその符号に対する復号化部の動作を停止する。高優先度の符号が到達しない場合は、フレーム(ブロック)消失対策をブロック消失補償部2213−1〜2213−Fの対応する部分で行い、品質低下を避ける。このようにして復号され、必要に応じて消失補償された各帯域音声信号は帯域合成部2214で合成されて再生音声信号s[n]として出力される。なおパケット分解部2211よりブロック消失情報がブロック消失補償部2213−1〜2213−Fへ供給されている。このブロック消失補償は公知の技術により行なえばよい。
図19に示したように音声信号を3次元座標(空間)にブロック化する第4実施形態の場合も所定のフレーム数ごとに、同一優先度のブロック符号をその位置情報と共にまとめて1つのパケットとして送出するようにしてもよい。
上述では、優先度付パケット出力方法を音声信号に適用したが、音楽信号、映像信号にも適用できる。また符号化に基づく特徴量の説明変数としては次のものなども考えられる。例えば、予測符号化を用いた音声符号化器によっては語頭などのパケットが破棄されると、その後の音声品質(SN比)が著しく劣化する可能性がある。そのようなパケットが破棄されることによって伝播するSN比の劣化も説明変数xj(m,j)としてもよい。音声信号の特徴量の説明変数、符号化に基づく特徴量の説明変数の何れも上述した例に限らず、各種のものを使用することができる。
以上説明した優先度付パケット送出方法は図1乃至図11で説明した本発明の音声符号化方法及び符号化方法に適用することができる。その適用によりトラヒックが輻輳している状況でも通話品質への影響は最小限に留められる効果が得られる。
この発明の音声符号化方法、復号化方法はインターネットのようなパケット通信網で利用することができ、低機能の端末から高機能の端末まで相互接続が可能となる。
この発明の音声符号化方法を実行する音声符号化装置の第1実施例を説明するためのブロック図。 図1に示した実施例に用いた帯域分割フィルタバンクの構成を説明するためのブロック図。 図1に示した実施例に用いた周波数特性補償部の周波数特性の一例を説明するためのグラフ。 図1に示した実施例に用いた周波数特性補償部の周波数特性の他の例を説明するためのグラフ。 この発明の音声復号化方法を実行する音声復号化装置の実施例を説明するためのブロック図。 図5に示した音声復号化装置に用いた再合成フィルタバンクの構成を説明するためのブロック図。 図1に示した音声符号化装置を16kHzサンプリングに適用した場合の音声符号化装置の実施例を示すブロック図。 図7に示した音声符号化装置で送信したパケットを着信して復号する音声復号化装置の構成を示すブロック図。 図7に示した音声符号化装置に用いた帯域分割フィルタバンクの構成の一例を説明するためのブロック図。 図8に示した音声復号化装置に用いた再合成フィルタバンクの構成の一例を説明するためのブロック図。 この発明の実施例2で説明した音声符号化装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明に適用することができる優生度付パケット信号の送出方法の第1実施形態の機能構成例を示すブロック図。 図13中の優先度決定部1214の具体的機能構成例を示すブロック図。 この優先度付パケット信号の送出方法の第2実施形態の機能構成例を示すブロック図。 信号を帯域−時間座標のブロックに分割した例を示す図。 図14中の低域優先度決定部1413Lの具体的機能構成例を示すブロック図。 優先度付パケット送出方法の第3実施形態の機能構成例を示すブロック図。 図17中の1段目優先度決定部1413−1の具体的機能構成例を示すブロック図。 優先度付パケット送出方法の第4実施形態に用いる品質−帯域−時間の3次元座標に信号をブロック分割する例を示す図。 優先度付パケット送出方法の第5実施形態の機能構成例を示すブロック図。 図20の中のパケット集約部2013の処理を説明するための図。 図20に示したパケット送出装置と対応するパケット受信装置の機能構成例を示すブロック図。
符号の説明
10 帯域分割フィルタバンク 50 パケット分解部
11 周波数特性補償部 51 電話帯域補償復号部
12 利得調整部 52 電話帯域復号部
13 電話帯域符号化部 53 中帯域高域側復号部
14 位相遅れ補償部 54 広帯域高域側復号部
15 減算部 55 位相遅れ補償部
16 電話帯域補償符号化部 56 利得調整部
17 中帯域高域側符号化部 57 加算部
18 広帯域高域側符号化部 58 再合成フィルタバンク
19 パケット構築部

Claims (18)

  1. 広帯域音声信号を狭帯域の電話帯域音声信号と、中帯域の高域側音声信号と、広帯域の高域側音声信号とに帯域分割する帯域分割処理と、
    帯域分割された上記電話帯域音声信号の周波数特性を高域強調特性に変更する周波数特性補償処理と、
    周波数特性補償処理が施された電話帯域音声信号と、上記中帯域の高域側音声信号と広帯域の高域側音声信号のそれぞれを符号化する符号化処理と、
    各符号化処理された符号化データをパケット信号として送出するパケット構築処理と、
    を含むことを特徴とする音声符号化方法。
  2. 請求項1記載の音声符号化方法において、上記符号化処理前の上記電話帯域音声信号に利得補償を施すことを特徴とする音声符号化方法。
  3. 請求項1又は2記載の音声符号化方法の何れかにおいて、上記各帯域音声信号の優先度を求め、優先度付きディジタル信号パケット出力方法を併用することを特徴とする音声符号化方法。
  4. 請求項1乃至3記載の音声符号化方法の何れかにおいて、上記周波数特性補償処理を施した電話帯域音声信号と周波数特性補償処理を施さない電話帯域音声信号との差を求め、この差分信号を符号化処理し、その符号化データを補償符号データとしてパケット化し、送出することを特徴とする音声符号化方法。
  5. 請求項1乃至3記載の音声符号化方法の何れかにおいて、上記電話帯域音声信号の符号化処理された符号化データを復号する復号処理と、この復号処理された電話帯域信号と上記周波数特性補償処理しない電話帯域音声信号との差を求める減算処理と、この減算処理で得られた差分信号を符号化する符号化処理と、この符号化処理で得られた補償符号データをパケット信号として送出するパケット構築処理とを付加することを特徴とする音声符号化方法。
  6. 着信したパケット信号を広帯域の高域側音声符号化データ、中帯域の高域側音声符号化データと、電話帯域の音声符号化データに分解するパケット分解処理と、
    これらの音声符号化データのそれぞれを音声信号に復号化処理する復号化処理と、
    復号化処理された音声信号を合成し、広帯域信号を再生する合成処理と、
    を含むことを特徴とする音声復号化方法。
  7. 請求項6記載の音声復号化方法において、上記パケット分解処理で補償符号データを抽出し、この補償符号データを復号処理し、復号処理した補償成分を上記電話帯域音声信号に加算する処理を付加したことを特徴とする音声復号化方法。
  8. 請求項6又は7記載の音声復号化方法の何れかにおいて、上記電話帯域符号化データを復号処理して得られた音声信号に利得補正処理を施すことを特徴とする音声復号化方法。
  9. 広帯域音声信号を狭帯域の電話帯域と、中帯域の広域側音声信号と、広帯域の広域側音声信号とに帯域分割する帯域分割部と、
    帯域分割された上記電話音声信号の周波数特性を高域強調特性に変更する周波数特性補償部と、
    周波数特性補償部で周波数特性補償された電話帯域音声信号と上記中帯域の広域側音声信号と広帯域の広域側音声信号のそれぞれを符号化する符号化部と、
    各符号化部で符号化された符号化データをパケット信号として送出するパケット構築部と、
    を具備することを特徴とする音声符号化装置。
  10. 請求項9記載の音声符号化装置において、上記符号化部に入力される電話帯域音声信号に利得補償を施す利得補償部を付加したことを特徴とする音声符号化装置。
  11. 請求項9又は10記載の音声符号化装置の何れかにおいて、上記周波数特性補償部で周波数特性補償された上記電話帯域音声信号と周波数特性補償を施さない電話帯域信号の差分を求める減算部と、この減算部で減算して求めた差分信号を符号化する符号化部と、この符号化部で符号化した差分符号化データをパケットとして送出するパケット構築部とを具備したことを特徴とする音声符号化装置。
  12. 請求項9又は10記載の音声符号化装置の何れかにおいて、上記電話帯域音声信号の符号化データを復号する復号部と、この復号部で復号した電話帯域信号と上記周波数特性補償部で周波数特性補償しない電話帯域信号との差を求める減算部と、この減算部で得られた差分信号を符号化する符号化処理と、この符号化処理で得られた補償符号データをパケット信号として送出するパケット構築部とを具備したことを特徴とする音声符号化装置。
  13. 着信したパケット信号を広帯域の高域側音声符号化データ、中帯域の高域側音声符号化データと、電話帯域の音声符号化データに分解するパケット分解部と、
    これらの音声符号化データのそれぞれを音声信号に復号化処理する復号化部と、
    復号化処理された音声信号を合成し、広帯域信号を再生する合成部と、
    を具備することを特徴とする音声復号化装置。
  14. 請求項13記載の音声復号化装置において、上記パケット分解部で補償符号データを抽出し、この補償符号データを復号処理し、復号処理した補償成分を上記電話帯域音声信号に加算する加算部を付加したことを特徴とする音声復号化装置。
  15. 請求項13又は14記載の音声復号化装置の何れかにおいて、上記電話帯域符号化データを復号して得られた音声信号に利得補正を施す利得調整部を設けたことを特徴とする音声復号化装置。
  16. コンピュータに請求項1乃至5記載の音声符号化方法の少なくとも一つを各処理ステップに従って実行させる音声符号化プログラム。
  17. コンピュータに請求項6乃至8記載の音声復号化方法の少なくとも一つを各処理ステップに従って実行させる音声復号化プログラム。
  18. コンピュータが読み取り可能な記録媒体で構成され、請求項16及び17記載の音声符号化プログラム、音声復号化プログラムの少なくとも一つを記録した記録媒体。

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