JP2005108763A - カードコネクタ - Google Patents

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明 春日
Takeshi Sugimoto
岳 杉本
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Abstract

【課題】 カードのケース内からの不意な抜け止めを防止できる機構を有しつつ、カードをケース内に無理に押し込んだり無理に引き抜いたりした場合でもカム機構が破損することがないようにする。
【解決手段】 スライダ71には、スライダ71がカード100により押圧されて後方へ移動したときに、カード100の側面に形成された窪み部113内に嵌入してカード100をスライダ71に固定するカード固定部材74が設けられ、ケース10の前後方向に並んで配設された2つのカム機構80,90からカードロック排出機構70が構成される。カード固定部材74は、スライダ71に設けられたカード固定部材用スライド溝75内をケース10の横方向に移動自在に設けられ、上方に突出して設けられたガイド突起74bを上部カバー40に形成されたガイド溝48内に位置させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、携帯電話やディジタルカメラ等の電子機器に設置され、情報を記憶したメモリーカードを受容保持して電子機器との間で信号の伝送を行わせるカードコネクタに関する。
多量の情報を記憶できるメモリーカード(以下、カードと称する)と電子機器との情報のやり取りには専用のカードコネクタが用いられ、カードの大きさ等に応じて種々の形態のものが用いられている。最近では携帯電話やディジタルカメラなどの電子機器の小型化が進んでおり、これに伴ってカードコネクタも小型軽量化が図られている。カードコネクタが小型化すると電子機器側の基板への実装面積が小さくなり、電子機器本体の更なる小型化を促進することが可能となる。
ところで、従来のカードコネクタの中には、カードのケース内での保持とケースからの排出とを容易にするため、ケース内へ挿入されたカードに押圧されてカードとともにケース内を移動するスライダと、カードの挿入時にはこのスライダを所定位置にロックし、カードの排出時には上記ロックを解除するとともにスプリングの付勢力によりスライダが前方に移動するのを許容するカム機構(ハートカム)とからなるカードロック排出機構を備えているものがある(例えば、下記の特許文献1参照)。ここで、上記カム機構はケース底面又はスライダ上面に形成されたハート型のカム溝と、一端側がスライダ又はケースに回動自在に支持されるとともに、他端側の屈曲部をカム溝内に位置させたカム棒とから構成され、ケース内でのカードの押し込み限度位置を規定するストッパとしての壁部がケースの後部に設けられる。また、従来のカードコネクタの中には、ケース内に挿着されて信号伝送中のカードが不意にケースから抜け出てデータを破損させてしまう事態を防止するため、ケース内に挿着されたカードの側面に形成された窪み部内に嵌入してカードをスライダに固定する突起を有した片持ち状の板金加工部材をスライダ上に有したものがある。
特開2001−357931号公報 特開2002−134224号公報 特開2002−270287号公報
しかしながら、上記従来のカードコネクタでは、カードがケース内に挿着されている状態ではカードはスライダに固定されているため、カードをケース内に無理に押し込んだり、或いはケース内から無理に引き抜いたりしたときには、スライダがカードと一緒に移動し、カム機構を構成するカム棒、ハウジングに設けられたカム棒の支持部、スライダのカム溝部等に大きな力が作用してこれらを破損させてしまうおそれがあった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、カードのケース内からの不意な抜け止めを防止できる機構を有しつつ、カードをケース内に無理に押し込んだり無理に引き抜いたりした場合でもカム機構を破損させることのない構成のカードコネクタを提供することを目的としている。
本発明に係るカードコネクタは、前方に形成されたカード挿入口より挿入されたカード(例えば、実施形態におけるメモリーカード100)を内部に形成されたカード受容空間内に受容保持するケースと、ケースに取り付けられ、ケースに受容保持されたカードの端子と接触するコンタクトと、ケース内を前後方向移動自在に設けられ、ケース内へ挿入されたカードの幅方向一端側に押圧されてケース内を後方に移動するスライダと、スライダを常時ケースの前方へ付勢するばね部材(例えば、実施形態におけるリターンスプリング79)と、カードがケース内に挿入され、カードの端子とコンタクトとが接触する信号伝送可能位置にカードが位置したときにはスライダをケースにロックし、スライダがケースにロックされている状態からカードがケースの後方に押圧されたときにはスライダのケースに対するロックを解除してスライダがばね部材の付勢力により前方へ移動するのを許容するカードロック排出機構とを有して構成されるカードコネクタにおいて、スライダには、スライダがカードにより押圧されてケースの後方へ移動したときに、カードの側面に形成された窪み部内に嵌入してカードをスライダに固定するカード固定部材が設けられており、カードロック排出機構は、ケースの前後方向に並んで配設された第1のカム機構及び第2のカム機構からなり、第1のカム機構は、スライダに形成された第1のカム溝及び後端側がケースに回動自在に支持されて前方に延び、前端側に形成された屈曲部を第1のカム溝内に位置させた第1のカム棒から構成され、第2のカム機構は、ケースに形成された第2のカム溝及び後端側がスライダの前端部に回動自在に支持されて前方に延び、前端側に形成された屈曲部を第2のカム溝内に位置させた第2のカム棒から構成されている。
また、上記カードコネクタにおいてカード固定部材は、スライダに設けられた溝(例えば、実施形態におけるカード固定部材用スライド溝75)内をケースの横方向に移動自在に設けられるとともに、上下方向に突出して設けられた突起(例えば、実施形態におけるガイド突起74b)をケースに形成されたガイド溝内に位置させており、ガイド溝は、カードのケース内への挿入によるスライダの後方への移動に伴い、カード固定部材がカードの側方に設けられた窪み部内に嵌入するように突起を誘導する形状に形成されていることが好ましい。
本発明に係るカードコネクタでは、ケース内へ挿入されたカードの幅方向一端側に押圧されてケース内を後方に移動するスライダに、カードの側面に形成された窪み部内に嵌入してカードをスライダに固定するカード固定部材が設けられているため、ケースに挿着した状態のカードはケースから脱落しにくく、信号伝送中にカードが抜け出ることによりデータが破損する事態が防止される。また、ケースに挿着された状態のカードを無理に押し込んだり、或いは無理に引き抜いたりしたときには、ケースの前後方向に並んで設けられた二つのカム機構のうち、一方のカム機構のカム棒には圧縮力が作用するものの、他方のカム機構のカム棒には引っ張り力が作用することとなり、無理な力に対しては2つのカム棒に力を分散させることにより、どちらのカム機構も破損することがなく、使用に対する強度、耐久性を高めることができる。
また、上記カードコネクタにおいて、カード固定部材がスライダに設けられた溝内をケースの横方向に移動自在としたうえで、上下方向に突出して設けられた突起をケースに形成されたガイド溝内に位置させ、その一方で、ガイド溝が、カードのケース内への挿入によるスライダの後方への移動に伴い、カード固定部材がカードの側面に形成された窪み部内に嵌入するように突起を誘導する(スライダの前方への移動時には突起がカードの窪み部から離脱するように誘導する)形状に形成されるのであれば、カードのスライダへの固定を簡単な構成で確実に行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態に係るカードコネクタ1を示している。本実施形態では説明の便宜上、各図中に示すように前後、左右、上下方向を定義する。このカードコネクタ1は、平面視矩形状のケース10内に11本の信号伝送用及びグランド用のコンタクト61と、2本のカード挿着検出用のスイッチ片(固定スイッチ片62及び可動スイッチ片63)とを有した構成となっており、ケース10の前方には、後述するメモリーカード100を挿入するためのカード挿入口12が設けられており、内部にはカード受容空間14が形成されている。また、ケース10内の左方領域には、カード100のケース10内所定位置へのロック及びケース10からの排出のためのカードロック排出機構70が備えられている(図2参照)。
ケース10は下部ハウジング20と、この下部ハウジング20の上部に着脱自在に取り付けられた上部カバー40とから構成されている。下部ハウジング20は樹脂等の絶縁性材料から構成されており、下部ハウジング20は中央部よりも前方側に矩形状のリード部取り出し孔21(図2参照)を有した底面部22と、底面部22の左右両側から上方に延びて形成された左側壁23及び右側壁24と、底面部22の後端部から上方に延びて設けられた低背のリブ25(図2参照)とを有している。このリブ25は底面部22の曲げ剛性を向上させるためのものであり、ハウジング10は前方及び上方に加えて後方にも開放した(すなわち前後方向に貫通した)形状となっている。なお、上記下部ハウジング20の左側壁23と右側壁24にはスイッチ片等の部材が取り付けられないので、その厚さは極めて薄く形成されている。
上部カバー40は板金製の部材(金属製の薄板部材)を所定形状に打ち抜き加工した後、折り曲げ形成して構成される。上部カバー40の左右の側縁部は下方に折り曲げられており、カバー部左側壁41及びカバー部右側壁42を形成している。これらカバー部左側壁41及びカバー部右側壁42にはそれぞれ、図3に示すように複数の係止穴43aが設けられており、これら係止穴43aを下部ハウジング20の左右側壁23,24の外側面に設けられた係止突起26aに係止させることにより、上部カバー40を下部ハウジング20に取り付けることができるようになっている。
カバー部材40の後縁部は下方に折り曲げられてカバー部後壁44を形成しており、上記カバー部左側壁41及びカバー部右側壁42とともにカバー部材40の曲げ剛性を高める働きをしている。このカバー部後壁44は上部カバー40が下部ハウジング20に取り付けられた状態で下部ハウジング20の後部に垂直方向に位置するようになっており、これにより下部ハウジング10後方の開放部が閉じられるようになっている。カバー部後壁44の複数箇所には係止穴43bが設けられており、上部カバー40が下部ハウジング20に取り付けられた状態では、この係止穴43b内に下部ハウジング20の後部に形成された係止突起26bが係止される。また、カバー部後壁44の左右両側それぞれにはその下端部が更にケース10の前方に折り曲げられてなる係止片45(図3参照)が形成されている。これら係止片45それぞれの中央部には係止穴43cが設けられており、上部カバー40が下部ハウジング20に取り付けられた状態では、これら係止穴43c内に下部ハウジング20の後部から上方に突出して設けられた係止突起26cが係止される(図4参照)。なお、上記カード挿入口12は、下部ハウジング20の底面部22前端部、下部ハウジング20の左右側壁23,24の前端部及び上部カバー40の前端部において囲まれる領域として形成される。
各コンタクト61は、図2に示すように下部ハウジング20の中央を前後方向に延びて互いに平行に位置しており、中間部よりもやや前方に形成された固定部61aが下部ハウジング20の底面部22に固定されている。固定部61aの前方には下部ハウジング20のリード部取り出し孔21より下部ハウジング20の下面側に露出するように延びて形成されたリード部61bを有しており、固定部61aの後部には後方に片持ち状に延びて形成された弾性部61cを有している。また、弾性部61cの後端部には上方に凸となるように屈曲形成された接触部61dを有している。
カードコネクタ1に挿着されるメモリーカード(以下、単にカードと称する)100は、図5に示すように、樹脂等の絶縁性材料からなる長方形平板状の本体部110と、この本体部110の裏面側(図5(B)における紙面表側)に取り付けられた11個の平板状の端子120,120,…とを有して構成されている。各端子120は、本体部110の内部に設けられたICチップ(図示せず)と本体部110内に配線されたケーブル(図示せず)により繋がっている。カード100は、本体部110の左側に形成された斜辺部111がカード100の挿入方向に対して左側に位置する姿勢でカードコネクタ1のケース10内に挿入される(カード100のカードコネクタ1への挿入方向を図1、図2及び図5において矢印Aで示す)。カード100をカード挿入口12よりケース10内に挿入し、それ以上ケース10内に押し込むことができなくなったところで手を放すと、カード100はケース10内の所定位置(後述する信号伝送可能位置)において保持された状態を維持し、この状態においては、カード100の端子120とコンタクト61の接触部61dとは接触し、コンタクト61の弾性部61cは端子120に押圧されて下方に撓んだ状態となる。
カードロック排出機構70は、図2、図6及び図7に示すように、下部ハウジング20の左方領域にケース10内を(下部ハウジング20内を)前後方向移動自在に取り付けられたスライダ71と、スライダ71と上部カバー40のカバー部後壁44との間に縮設され、スライダ71を常時ケース10の前方に付勢するリターンスプリング79と、ケース10の左方領域に前後方向に直列に並んで設けられた第1のカム機構80及び第2のカム機構90(図6及び図7参照)とを有して構成される。
図8及び図9に示すように、スライダ71は上面に第1のカム機構80の一部を構成する第1のカム溝81を有するとともに、下面側に開口した断面円弧状のスプリング収容溝72を有している。このスプリング収容溝72の前端部に形成された当接部72aには、上記リターンスプリング79の前端部が当接する。また、スライダ71の上面前部には、第2のカム機構90の一部を構成する第2のカム棒92(図2、図6及び図7参照)の後端部を回動自在に支持するカム棒支持穴73と、ケース10内に挿入されたカード100をスライダ71に固定するためのカード固定部材74(図2、図6及び図7参照)をスライダ71の横方向にスライド移動自在に支持するカード固定部材用スライド溝75とが設けられている。
スライダ71は、上述したようにリターンスプリング79により常時ケース10の前方(カード100の排出方向)に付勢されており、カード100がケース10内に挿入されていない状態では、図2及び図6(A)に示すようにその前端面71aを下部ハウジング20の左方領域に形成された排出側スライダストッパ27にケース10の後方から当接させた姿勢を保持する。カード100がケース10内に挿入されると、カード100の斜辺部111がスライダ71の斜辺部71bに前方より当接し、そのままカード100がケース10内に押し込まれると、スライダ71はカード100の斜辺部(すなわちカード100の幅方向左端側)に押圧されてケース10内を後方にスライド移動する。そして、スライダ71に形成されたストッパ当接面71cが下部ハウジング20に形成された挿入側スライダストッパ28に前方から当接したところで、カード100のケース10内での押し込み限度位置となり、同時にカード100の端子120とコンタクト61とが接触し、カード100がカードコネクタ1を介して図示しない電子機器との間で信号伝送(情報のやり取り)を行う信号伝送可能位置となる。また、このカード10の押し込み限度位置(信号伝送可能位置)では、カード100の挿入方向右側端部に形成された溝112の端部112a(図5参照)が、上部カバー40の右側角部の後方に位置する一部分を切り欠いたうえでこれを内方に屈曲させて形成したカードストッパ46の前端面46a(図3参照)に前方より当接する(図10参照)。このためカード100のケース10内での押し込み限度位置において、カード100の左右両端にケース10側からの反力がバランスよく作用し、カード100を過度に押し込み過ぎたときでもカード100やスライダ71に無理な力がかかることがない。
第1のカム機構80はカム溝がハート型を有して一般にハートカムといわれるカム機構であり、スライダ71に形成された上述の第1のカム溝81と、後端側が下部ハウジング20に形成されたカム棒支持部29に回動自在に支持されて前方に延び、前端側に形成された屈曲部82aを第1のカム溝81内に位置させた第1のカム棒82とから構成される。また、第2のカム機構90もカム溝がハート型を有するハートカムであり、下部ハウジング20の底面部22における左前方領域に形成された第2のカム溝91と、後端側が前述したスライダ71の前端部に形成されたカム棒支持穴73において回動自在に支持されて前方に延び、前端側に形成された屈曲部92aを上記第2のカム溝91内に位置させた第2のカム棒92とから構成される。これら第1のカム機構80と第2のカム機構90とは、図6からも分かるように、第1のカム機構80が第2のカム機構90の後方に位置して設けられている。なお、第1のカム機構80を構成する第1のカム棒82は上部カバー40の左後方において前下方に延びて形成されたカム棒抑え47により下方へ(第1のカム溝81内へ)抑え付けられており、第2のカム機構90を構成する第2のカム棒92は上部カバー40の左前方領域全体により下方へ(第2のカム溝91内へ)抑え付けられている。
上記第1のカム機構80及び第2のカム機構90は、カード100がカード挿入口12よりケース10内へ挿入され、ケース10の奥側(ケース10の後方)へ押し込まれた際には、カード100の幅方向左端部(斜辺部111)に押圧されてケース10内を後方へスライド移動したスライダ71をカード100の押し込み限度位置近傍にロックし、このときカード100は上記信号伝送可能位置に位置する。また、カード100がこの信号伝送可能位置にある状態から更にカード10の挿入方向(ケース10の奥側)に押圧された際には、スライダ71の上記ロック保持を解除する。
図11はスライダ71に形成された第1のカム溝81の平面形状及び上下方向の凹凸形状と、下部ハウジング20に形成された第2のカム溝91の平面形状及び上下方向の凹凸形状とを示している。図11(A),(B)においては紙面の右方がケース10の右方に相当し、紙面の左方がケース10の左方に相当する。したがって紙面の下方から紙面の上方に向かう方向がカード100の挿入方向に相当し、紙面の上方から下方に向かう方向がカード100の排出方向に相当する。
図11(A)に示すように、スライダ71に形成された第1のカム溝81は、スライダ71の後方から前方に延びる第1スライド溝A〜B及び第2スライド溝B〜C〜D〜Eと、第2スライド溝B〜C〜D〜Eの前方端Eからスライダ71の後左方に延びる第3スライド溝E〜F〜Gと、この第3スライド溝E〜F〜Gの後方端Gからスライダ71の前左方に延びる第4スライド溝G〜H〜Iと、この第4スライド溝G〜H〜Iの前方端Iからスライダ71の後方に延びて第1スライド溝A〜Bの前方端Bに接続する第5スライド溝I〜Jとから構成されている。また、図11(B)に示すように、下部ハウジング20に形成された第2のカム溝91は、下部ハウジング20の前方から後方に延びる第1スライド溝A〜B及び第2スライド溝B〜C〜D〜Eと、第2スライド溝B〜C〜D〜Eの後方端Eからスライダ71の前右方に延びる第3スライド溝E〜F〜Gと、この第3スライド溝E〜F〜Gの前方端Gからスライダ71の後右方に延びる第4スライド溝G〜H〜Iと、この第4スライド溝G〜H〜Iの後方端Iからスライダ71の前方に延びて第1スライド溝A〜Bの後方端Bに接続する第5スライド溝I〜Jとから構成されている。
図11(C)のグラフは、図11(A)中のアルファベットで示すポイントA,B,…,JをA→B→…→J→Aの順に結ぶ線で切断したスライダ71の断面形状を示しており、図11(D)のグラフは、図11(B)中のアルファベットで示すポイントA,B,…,JをA→B→…→J→Aの順に結ぶ線で切断した下部ハウジング20の断面形状を示している。これらの図から分かるように、第1のカム溝81及び第2のカム溝92双方のポイントD,F,H,Jには段差が設けられており、第1のカム溝81内に位置する第1のカム棒82の屈曲部82a及び第2のカム溝91内に位置する第2のカム棒92の屈曲部92aはそれぞれC→D→E、E→F→G、G→H→I、I→J→Aの方向へは移動できるが、その逆の方向ヘはいずれも移動できないようになっている。このため、スライダ71がカード100の挿排方向であるケース10の前後方向(図11では紙面の上下方向)に往復動したときには、第1のカム棒82の屈曲部82aは第1のカム溝81内を必ずA→B→…→J→Aの順に移動し、第2のカム棒92の屈曲部92aは第2のカム溝91内を必ずA→B→…→J→Aの順に移動する。ここで、スライダ71がケース10内を前後方向に移動するときには、第1のカム棒82の屈曲部82aと第2のカム棒92の屈曲部92aとは、それぞれ対応するカム溝81,91内の同一符号のポイントに同時に位置するように設計されている(例えば、第1のカム棒82の屈曲部82aが第1のカム溝81内のポイントE上に位置しているときには、第2のカム棒92の屈曲部92は第2のカム溝91内のポイントE上に位置する)。
カード固定部材74は図2、図6及び図7に示すように、スライダ71の上面に形成されたカード固定部材用スライド溝75内をケース10の横方向(左右方向)に移動自在に設けられている。カード固定部材74は右方に突出して延びたカード固定突起74aと、上方に突出して延びたガイド突起74bとを有しており(図2、図6、図7等参照)、ガイド突起74bは上部カバー40の左方領域に形成された逆「く」の字状のガイド溝48内に位置している(図1、図10及び図12参照)。ここで、上記ガイド溝48は、カード100のケース10内への挿入によるスライダ71のケース後方への移動に伴い、上記ガイド突起74bをケース10の後方かつカード100に近接する方向に移動させる形状に形成されている。なお、カード固定部材74は強度の面から金属製材料から構成されることが好ましい。
カード固定部材74のガイド突起74bは、カード100がケース10内に押し込まれておらず、スライダ71がケース10内の最前方位置に位置している状態(スライダ71の前端面71aが下部ハウジング20の排出側スライダストッパ27に当接している状態)ではガイド溝48の最前方位置に位置しており(図12(A)参照)、このときカード固定部材74はスライダ71のカード固定部材用スライド溝75内の左方に位置し、カード固定突起74aはカード100の左側方に設けられた窪み部113(図5も参照)から離間した位置に位置している(図6(A)参照)。そして、カード100がケース10内に押し込まれてスライダ71がケース10の後方へ移動すると、ガイド突起74bはガイド溝48にガイドされてケース10の後方かつ右方に移動し(図12(B)参照)、カード固定部材74はスライダ71のカード固定部材用スライド溝75内を右方に移動して、カード固定突起74aをカード100の上記窪み部113内に左方から嵌入させる(図6(B)参照)。
固定スイッチ片62及び可動スイッチ片63は、図2及び図6に示すように、下部ハウジング20の底面部22の左方領域にコンタクト61と平行に前後方向に延びて設けられており、それぞれ前方側の固定部62a,63a(図13参照)が下部ハウジング20の底面部22に固定されている。固定スイッチ片62の固定部62aの前部には下部ハウジング20のリード部取り出し孔21より下部ハウジング20の下面側に露出するように延びたリード部62bを有しており、固定部62aの後部には後方に片持ち状に延びた弾性部62cを有している。弾性部62cの後端部には下方から上方に反転屈曲して設けられた屈曲部62dを有しており、この屈曲部62dの左方端部にはケース10の左方に延びて形成された接点62eが設けられている。また、可動スイッチ片63の固定部63aの前部には下部ハウジング20のリード部取り出し孔21より下部ハウジング20の下面側に露出するように延びたリード部63bを有しており、固定部63aの後部には後方に片持ち状に延びた弾性部63cを有している。弾性部63cの後端部には上方に屈曲形成された被押圧部63dを有しており、弾性部63cにおける被押圧部63dの近傍位置には上方に突出した接点62eが設けられている(図13参照)。
可動スイッチ片63は、カード100がケース10内の上記信号伝送可能位置まで挿入されていないときには、被押圧部63dがカード100の先端部により押圧されておらず、下方に弾性変形していない通常の姿勢を保持している。このとき可動スイッチ片63の接点63eと固定スイッチ片62の接点62eとは互いに接触した状態となっている(図14(A)参照)。一方、カード100がケース10内の信号伝送可能位置まで挿入されたときには、可動スイッチ片63の被押圧部63dがスライダ71の後方右側先端面71d(図8及び図9参照)により下方に押圧される。このとき可動スイッチ片63の弾性部63cは弾性変形して下方に撓み、これにより可動スイッチ片63の接点63eは固定スイッチ片62の接点62eから離間する(図14(B)参照)。
本カードコネクタ1は図示しない電子機器の基板上に取り付けられる。基板上への取り付けの際には、下部ハウジング20の下面から下方に突出して延びて形成された位置決め突起30(図1、図7及び図10参照)が基板に設けられた位置決め孔(図示せず)内に上方から嵌入するように下部ハウジング20が基板上に位置決めされ、カバー部材40の後方左右両端部に形成されたカバー固定片49,50(図1、図3等参照)が基板上の所定箇所に固定される。また、各コンタクト61のリード部61bは基板上に形成された信号又はグランド用の配線パターン(図示せず)の所定位置に半田等により固定され、固定スイッチ片62のリード部62b及び可動スイッチ片63のリード部63bはそれぞれ基板上に形成されたカード挿着検出回路用の配線パターン(図示せず)の所定位置に半田等により固定される。この基板上に形成されたカード挿着検出回路用の配線パターンは、カード挿着検出回路CC(図13(B)参照)の一部を構成している。
上記カード挿着検出回路CCは、固定スイッチ片62(の接点62e)と可動スイッチ片63(の接点63e)とが接触しているか否かに基づいてカード100のケース10内への挿着検出を行う。すなわち、固定スイッチ片62と可動スイッチ片63とが接触している状態で出力される信号と、両スイッチ片62,63が非接触の状態で出力される信号とにより、カード100がケース10内に挿着されているか否かを検出する。具体的には、固定スイッチ片62と可動スイッチ片63とが接触状態にあるときに出力される信号に基づいてカード100の非挿着状態を検出し、両スイッチ片62,63が非接触状態にあるときに出力される信号に基づいてカード100の挿着状態を検出する(いわゆるB接点型のスイッチ構造)。
次に、本カードコネクタ1にカード100を挿着した後、カード100と電子機器との間の信号伝送が終了してカード100をカードコネクタ1より引き抜くまでの間におけるカードコネクタ1の各部の動作を説明する。
カード100をカードコネクタ1に挿着するには、先ず、カード100をケース10の前方に設けられたカード挿入口12よりケース10内に挿入する。カード100がカード挿入口12より挿入されると、カード100の幅方向左側端部に形成された斜辺部111がスライダ71の斜辺部71bに前方より当接する(図6(A)参照)。このとき、上部カバー40の右方に設けられてケース10の内方に延びた係止片51の突起部51aがカード100の右側方に設けられた窪み部114(図5参照)内に嵌入し、クリック音が発生する。
更にカード100をケース10内に押し込むと、カード100に押圧されたスライダ71がカード100の挿入方向(ケース10の後方)にスライド移動する。これに従って第1のカム棒82の屈曲部82aは第1のカム溝81の第1スライド溝A〜B及び第2スライド溝B〜C〜D〜E内をこの方向に移動し、第2のカム棒92の屈曲部92aは第2のカム溝91の第1スライド溝A〜B及び第2スライド溝B〜C〜D〜E内をこの方向に移動する。なお、前述のように第1のカム溝81における第5スライド溝I〜Jと第1スライド溝A〜Bとの合流点であるポイントJ及び第2のカム溝91における第5スライド溝I〜Jと第1スライド溝A〜Bとの合流点であるポイントJにはそれぞれ段差が設けられているので、カード100をケース10の後方に押し込んだ際に、第1のカム棒82の屈曲部82aがA→J→Iと進むことはなく、また第2のカム棒92の屈曲部92aもA→J→Iと進むことはない(ともに、必ずA→B→Cと進む)。
カード100によるスライダ71の上記押圧に伴い、第1のカム棒82の屈曲部82aが第1のカム溝81内のポイントEに至り、またこれと同時に第2のカム棒92の屈曲部92aが第2のカム溝91内のポイントEに至った時点でスライダ71のストッパ当接面71cが下部ハウジング20の挿入側スライダストッパ28にケース10の前方から当接する。これによりカード100はケース10内での押し込み限度位置に達し、それ以上はカード100をケース10の後方(奥側)に押し込むことができなくなる。また、このカード100の押し込み限度位置においては、カード100の端子120とコンタクト61とは接触状態となる。なお、挿入側スライダストッパ28によるスライダ71の押し込み規制が何らかの原因によりなされなかった場合でも、ケース10の後部には上部カバー40の後縁部を下方に折り曲げて形成した前述のカバー部後壁44が位置しており、これにより押し込み規制がかかるため、カード100がそのままケース10の後方に抜け出て脱落し、カード100を紛失等してしまうおそれはない。
スライダ71のストッパ当接面71cが下部ハウジング20の挿入側スライダストッパ28に当接してカード100をそれ以上押し込むことができなくなったら、カード100を手から放すことになる。これによりスライダ71はリターンスプリング79による付勢力を受けてケース10の前方(カード100の排出方向)へ若干量スライド移動するが、このとき第1のカム棒82の屈曲部82aは第1のカム溝81の第3スライド溝E〜F〜G内をこの方向に移動した後ポイントGに至った時点で停留し、また第2のカム棒92の屈曲部92aは第2のカム溝91の第3スライド溝E〜F〜G内をこの方向に移動した後ポイントGに至った時点で停留するため、スライダ71はその位置にロックされた状態となる(図6(B)参照)。これは、第1のカム棒82の屈曲部82aが第1のカム溝81内のポイントGに位置し、また第2のカム棒92の屈曲部92aが第2のカム棒91内のポイントGに位置している状態では、スライダ71はリターンスプリング79によりケース10の前方(カード100の排出方向)に付勢される一方で、第1のカム棒82及び第2のカム棒92によりスライダ71のケース10前方への移動が阻止される状態となるからである。なお、前述のように第1のカム溝81上のポイントD及び第2のカム溝91上のポイントDにはそれぞれ段差が設けられているので、カード100から手を放した際に第1のカム棒82の屈曲部82aが第1のカム溝81内をE→D→Cと進むことはなく、第2のカム棒92の屈曲部92aが第2のカム溝91内をE→D→Cと進むことはない(ともに、必ずE→F→Gと進む)。
ここで、上記のようにカード100から手を放した後スライダ71がケース10の前方に若干量移動するのに従って、ケース10内に挿入されたカード100もケース10の前方(カード100の排出方向)に若干量スライド移動し、コンタクト61と端子120との間にはワイピング効果が生じるので、コンタクト61或いは端子120に付着したごみや埃等による接触不良が未然に防止される。また、上記のようにスライダ71がケース10の前方に若干量移動しても、カード100の端子120とコンタクト61とは接触状態を維持する(カード100は信号伝送可能位置に位置し続ける)。
また、カード100がケース10内に挿入され、カード100に押圧されたスライダ71がケース10の後方へ移動すると、これに従ってスライダ71に設けられたカード固定部材74はケース10の後方かつ右方へ移動し、前述のようにカード固定突起74aをカード100の上記窪み部113内に左方から嵌入させる(図6(B)参照)。このため、カード100が少なくとも信号伝送可能位置に位置したときには、カード100はスライダ71に固定された状態となっている。
また、カード100が上記のようにカード受容空間14内に受容保持され、信号伝送可能位置に位置した状態では、下部ハウジング20の底面部22に設けられた可動スイッチ片63はスライダ71の後方右側先端面71dにより下方に押圧されて弾性的に撓み(図6(B)及び図14(B)参照)、それまで接触していた可動スイッチ片63の接点63eと固定スイッチ片62の接点62eとは離間して固定スイッチ片62と可動スイッチ片63とは非接触状態になる。これによりカード挿着検出回路CCにおいてカード100が信号伝送可能位置まで挿入されていることが検知され、カードコネクタ1を介したカード100と電子機器との間で信号伝送が開始される。
カード100と電子機器との間の信号伝送が終了したら、カード100をカードコネクタ1から排出させることになる。このカード100の排出操作は、カード100をケース10の後方(カード100の挿入方向)に押圧することにより行うが、これによりスライダ71はリターンスプリング79の付勢力に抗してケース10内を後方へスライド移動するので、第1のカム棒82の屈曲部82aは第1のカム溝81内における第4スライド溝G〜H〜Iをこの方向に移動し、第2のカム棒92の屈曲部92aは第2のカム溝91内における第4スライド溝G〜H〜Iをこの方向に移動する(これによりスライダ71のロック位置でのロックが解除される)。そして、第1のカム棒82の屈曲部82aがポイントIに至り、またこれと同時に第2のカム棒92の屈曲部92aがポイントIに至った時点でスライダ71のストッパ当接面71cは下部ハウジング20の挿入側スライダストッパ28にケース10の前方より当接する。これによりカード100はケース10内での押し込み限度位置に達し、それ以上はカード100をケース10の後方(奥側)に押し込むことができなくなる。なお、前述のように第1のカム溝81上のポイントF及び第2のカム溝91上のポイントFにはそれぞれ段差が設けられているので、カード100の後方への押圧により第1のカム棒82の屈曲部82aは第1のカム溝81内をG→H→Fと進むことはなく、第2のカム棒92の屈曲部92aは第2のカム溝91内をG→H→Fと進むことはない(ともに、必ずF→H→Iと進む)。
スライダ71のストッパ当接面71cが下部ハウジング20の挿入側スライダストッパ28に当接してカード100をそれ以上押し込むことができなくなったら、カード100を手から放す。これによりスライダ71はリターンスプリング79による付勢力を受けてケース10の前方(カード100の排出方向)へスライド移動し、これに従って第1のカム棒82の屈曲部82aは第1のカム溝81の第5スライド溝I〜Jをこの方向に移動し、更に第1スライド溝A〜Bをこの方向とは逆の方向に移動する。また、これと同時に、第2のカム棒92の屈曲部92aは第2のカム溝91の第5スライド溝I〜Jをこの方向に移動し、更に第1スライド溝A〜Bをこの方向とは逆の方向に移動する。そして、スライダ71はその前端面71aがケース10の排出側スライダストッパ27に後方より当接したところで静止し、カード100がケース10に挿入される前の初期位置に復帰する。すなわち、カード100はケース10から排出された状態となる。なお、この状態ではカード100の右側方に設けられた窪み部114内に上部カバー40に形成された係止片51の突起部51aが嵌入するので、カード100はカード挿入口12からケース10外に飛び出てしまうことはない。
また、上記のようにカム機構(第1のカム機構80及び第2のカム機構90)によるスライダ71のロックが解除され、リターンスプリング79により付勢されたスライダ71がケース10の前方へ移動すると、スライダ71に設けられたカード固定部材74のガイド突起74bはガイド溝48にガイドされてケース10の後方かつ左方に移動し(図12(A)参照)、カード固定部材74はスライダ71のカード固定部材用スライド溝75内を左方に移動する。このため、カード固定突起74aはカード100の窪み部113内から離脱し(図6(A)参照)、カード100がケース10から排出された上記状態では、カード100をケース10から引き抜くことが可能となる。
本カードコネクタ1の構成は以上の通りであるが、本カードコネクタ1では前述のように、ケース10内へ挿入されたカード100の幅方向一端側(上述の例では幅方向左端側)に押圧されてケース10内を後方に移動するスライダ71に、カード100の側面に形成された窪み部113内に嵌入してカード100をスライダ71に固定するカード固定部材74が設けられているため、ケース10に挿着した状態のカード100はケース10から脱落しにくく、信号伝送中にカード100が抜け出ることによりデータが破損する事態が防止される。また、ケース10に挿着された状態のカード100を無理に押し込んだり、或いは無理に引き抜いたりしたときには、ケース10の前後方向に並んで設けられた二つのカム機構(第1のカム機構80と第2のカム機構90)のうち、一方のカム機構のカム棒には圧縮力が作用するものの、他方のカム機構のカム棒には引っ張り力が作用することとなり、無理な力に対しては2つのカム棒82,92に力を分散させることにより、どちらのカム機構80,90も破損することがなく、使用に対する強度、耐久性を高めることができる。なお、上述の例では、無理な押し込みに対しては第1のカム棒82に圧縮力が作用し、第2のカム棒92に引っ張り力が作用する。一方、無理な引き抜きに対しては第2のカム棒92に圧縮力が作用し、第1のカム棒82に引っ張り力が作用する。
また、本カードコネクタ1では、カード固定部材74がスライダ71に設けられたカード固定部材用スライド溝75内をケース10の横方向に移動自在としたうえで、上方に突出して設けられたガイド突起74bをケース10に形成されたガイド溝48内に位置させ、その一方で、ガイド溝48が、カード100のケース10内への挿入によるスライダ71の後方への移動に伴い、カード固定部材74のカード固定突起74aがカード100の側面に形成された窪み部113内に嵌入するようにガイド突起74bを誘導する(スライダ71の前方への移動時にはカード固定突起74aがカード100の窪み部113から離脱するように誘導する)形状に形成されているので、カード100のスライダ71への固定を簡単な構成で確実に行うことが可能となっている。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明は上述の実施形態に記載したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、カード固定部材74は、スライダ71に設けられた溝(カード固定部材用スライド溝75)内をケース10の横方向に移動自在に設けられるとともに、上下方向に突出して設けられた突起(ガイド突起74b)をケース10(上部カバー40)に形成されたガイド溝48内に位置させており、ガイド溝48は、カード100のケース10内への挿入によるスライダ71の後方への移動に伴い、カード固定部材74がカード100の窪み部113内に嵌入するようにガイド突起74bを誘導する形状に形成されている構成であったが、これは一例であり、スライダ71がカード100により押圧されて後方へ移動したときに、カード100の側面に形成された窪み部113内に嵌入してカード100をスライダ71に固定する構成であれば、他の構成を有していてもよい。また、上記実施形態におけるカードの形態(カード100の本体部110の形状や端子120の数など)は一例に過ぎず、本発明に係るカードコネクタは、その対象とするカードの形態に応じて上述の実施形態とは異なる形状等にすることにより、上記効果を維持したまま構成を変更することが可能である。
本発明の一実施形態に係るカードコネクタの斜視図である。 上部カバーを取り外した状態のカードコネクタの斜視図である。 上部カバー単体を下方から見た斜視図である。 図1における矢視IV−IVより見た部分断面図である。 (A)はカードの斜視図、(B)はカードの裏面図である。 上部カバーを取り外した状態のカードコネクタをカードとともに示す図であり、(A)はカードをカードコネクタに挿着する前の状態、(B)はカードをカードコネクタに挿着した状態をそれぞれ示している。 上部カバーを取り外した状態のカードコネクタを、装着したカードとともに示す斜視図である。 (A)はスライダ単体の平面図、(B)はスライダ単体の裏面図、(C)はスライダ単体の背面図である。 (A),(B)はともにスライダ単体の斜視図である。 カードコネクタを、装着したカードとともに示す斜視図である。 (A)はスライダに形成された第1のカム溝の平面形状を示す図、(B)は下部ハウジングに形成された第2のカム溝の平面形状を示す図、(C)はスライダに形成された第1のカム溝の凹凸形状を示す図、(D)は下部ハウジングに形成された第2のカム溝の凹凸形状を示す図である。 カードコネクタをカードとともに示す図であり、(A)はカードをカードコネクタに挿着する前の状態、(B)はカードをカードコネクタに挿着した状態をそれぞれ示している。 2本のカード挿着検出用のスイッチ片(固定スイッチ片及び可動スイッチ片)の斜視図であり、(A)は両スイッチ片をそれぞれ単体で示す図、(B)は両スイッチ片を下部ハウジングに取り付ける状態で並べて示す図である。 固定スイッチ片及び可動スイッチ片の位置関係を示す図であり、(A)はカードが信号伝送可能位置まで挿入されておらず両スイッチ片が接触状態となっている様子を示しており、(B)はカードが信号伝送可能位置まで挿入されて両スイッチ片が非接触状態となっている様子を示している。
符号の説明
1 カードコネクタ
10 ケース
12 カード挿入口
20 下部ハウジング
40 上部カバー
48 ガイド溝
61 コンタクト
70 カードロック排出機構
71 スライダ
74 カード固定部材
74a カード固定突起
74b ガイド突起(突起)
75 カード固定部材用スライド溝(溝)
79 リターンスプリング(ばね部材)
80 第1のカム機構
81 第1のカム溝
82 第1のカム棒
90 第2のカム機構
91 第2のカム溝
92 第2のカム棒
100 メモリーカード(カード)
113 窪み部
120 端子

Claims (2)

  1. 前方に形成されたカード挿入口より挿入されたカードを内部に形成されたカード受容空間内に受容保持するケースと、前記ケースに取り付けられ、前記ケースに受容保持された前記カードの端子と接触するコンタクトと、前記ケース内を前後方向移動自在に設けられ、前記ケース内へ挿入された前記カードの幅方向一端側に押圧されて前記ケース内を後方に移動するスライダと、前記スライダを常時前記ケースの前方へ付勢するばね部材と、前記カードが前記ケース内に挿入され、前記カードの前記端子と前記コンタクトとが接触する信号伝送可能位置に前記カードが位置したときには前記スライダを前記ケースにロックし、前記スライダが前記ケースにロックされている状態から前記カードが前記ケースの後方に押圧されたときには前記スライダの前記ケースに対するロックを解除して前記スライダが前記ばね部材の付勢力により前方へ移動するのを許容するカードロック排出機構とを有して構成されるカードコネクタにおいて、
    前記スライダには、前記スライダが前記カードにより押圧されて前記ケースの後方へ移動したときに、前記カードの側面に形成された窪み部内に嵌入して前記カードを前記スライダに固定するカード固定部材が設けられており、
    前記カードロック排出機構は、前記ケースの前後方向に並んで配設された第1のカム機構及び第2のカム機構からなり、前記第1のカム機構は、前記スライダに形成された第1のカム溝及び後端側が前記ケースに回動自在に支持されて前方に延び、前端側に形成された屈曲部を前記第1のカム溝内に位置させた第1のカム棒から構成され、前記第2のカム機構は、前記ケースに形成された第2のカム溝及び後端側が前記スライダの前端部に回動自在に支持されて前方に延び、前端側に形成された屈曲部を前記第2のカム溝内に位置させた第2のカム棒から構成されていることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記カード固定部材は、前記スライダに設けられた溝内を前記ケースの横方向に移動自在に設けられるとともに、上下方向に突出して設けられた突起を前記ケースに形成されたガイド溝内に位置させており、前記ガイド溝は、前記カードの前記ケース内への挿入による前記スライダの後方への移動に伴い、前記カード固定部材が前記カードの前記窪み部内に嵌入するように前記突起を誘導する形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
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