JP2005108509A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の水蒸気改質反応に必要な水蒸気の不足を抑制し、安定に発電を継続することができる高効率な燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】二種類の燃料電池セルスタックを組み合わせた燃料電池発電システムにおいて、第二の燃料電池セルスタック9の燃料極6の排出ガスと空気極8の排出ガスを燃焼させる燃焼器96を設け、この燃焼器96の燃焼熱を利用して水蒸気を発生する水蒸気発生器95から改質器3へ水蒸気を供給できる構成となし、水蒸気改質反応に必要な水蒸気の不足を抑制し、安定に発電することができる構造にする。本発明の第二の燃料電池セルスタックとしては、CO選択酸化器や水分凝縮器が不要な発電システムにおいて、例えば、りん酸形燃料電池セルスタック9または固体高分子形燃料電池セルスタックなどが有効に用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料の水蒸気改質反応に必要な水蒸気の不足を抑制し、安定に発電を継続することができる高効率な燃料電池発電システムに関するものである。
図19は、二種類の燃料電池セルスタックを組み合わせて高効率に発電を行う従来の燃料電池発電システムを示す構成図である(例えば、特許文献1参照)。図19に示した従来の燃料電池発電システムでは、第一の燃料電池セルスタックとして固体酸化物形燃料電池セルスタックを用い、第二の燃料電池セルスタックとしてりん酸形燃料電池セルスタックを用いている。
図19に示した従来の燃料電池発電システムの主な構成要素は、脱硫器、改質器、固体酸化物形燃料電池セルスタック、COシフトコンバータ、りん酸形燃料電池セルスタック、出力調整器、流量制御弁、空気供給用ブロア、燃焼器、および配管類である。図19において、1は燃料である天然ガス、2は脱硫器、3は改質器、4はCOシフトコンバータ、5はりん酸形燃料電池セルスタック用改質ガス、6は燃料極、7はりん酸電解質、8は空気極、9は第二の燃料電池セルスタックであるりん酸形燃料電池セルスタックであり、このりん酸形燃料電池セルスタック9は、燃料極6、りん酸電解質7、および空気極8を構成要素とする。10はりん酸形燃料電池セルスタック用空気32の供給量を制御する流量制御弁、13は空気供給用ブロア、17はりん酸形燃料電池セルスタック9から排出される空気極排出ガス、18は空気、19はりん酸形燃料電池セルスタック9から排出される燃料極排出ガス、20は出力調整器、21は負荷、22は燃料電池直流出力、23は送電端交流出力、26はCOシフトコンバータ4の排出ガスである、一酸化炭素濃度を1%以下に低減させた改質ガス、27は水素豊富な改質ガス、28は改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス、29は脱硫天然ガス、32はりん酸形燃料電池セルスタック用空気、37は燃料である天然ガス1の供給量を制御する流量制御弁、50は脱硫器リサイクル用改質ガス、51は脱硫器リサイクル用改質ガス50の供給量を制御する流量制御弁、54は燃料極、55は固体酸化物電解質、56は空気極、57は第一の燃料電池セルスタックである固体酸化物形燃料電池セルスタックであり、この固体酸化物形燃料電池セルスタック57は、燃料極54、固体酸化物電解質55、および空気極56を構成要素とする。58は固体酸化物形燃料電池セルスタック用空気、59は改質器リサイクル用燃料極排出ガス60の供給量を制御する流量制御弁、60は燃料極54から排出され改質器リサイクルに用いられる改質器リサイクル用燃料極排出ガス、61は燃料極54から排出されるすべての燃料極排出ガスであり、この燃料極排出ガス61は改質器リサイクル用燃料極排出ガス60と排出用燃料極排出ガス64とに分配される。62は固体酸化物形燃料電池セルスタック用空気58の供給量を制御する流量制御弁、63は空気極56から排出される空気極排出ガス、64は排出用燃料極排出ガス、74は水素豊富な改質ガス27のCOシフトコンバータ4への供給量を制御する流量制御弁、75は水素豊富な改質ガス27の固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への供給量を制御する流量制御弁、86は出力調整器、87は負荷、88は燃料電池直流出力、89は送電端交流出力である。
なお、上記「水素豊富」は、電池反応によって発電に寄与するに足りる濃度の水素を含有することを意味する。
図19において、りん酸形燃料電池セルスタック9が一組の燃料極6、りん酸電解質7、および空気極8からなる単セルスタックによって構成されているように示されているが、実際には、りん酸形燃料電池セルスタック9は、複数の単セルから構成されている。同様に、固体酸化物形燃料電池セルスタック57も一組の燃料極54、固体酸化物電解質55、および空気極56からなる単セルによって構成されているように示されているが、実際には、固体酸化物形燃料電池セルスタック57は、複数の単セルから構成されている。
以下、図19を用いて、この従来の燃料電池発電システムの作用について説明する。燃料である天然ガス1を脱硫器2に供給する。燃料である天然ガス1の供給量は、あらかじめ設定された燃料電池直流出力22の電池電流および燃料電池直流出力88の電池電流と流量制御弁37の開度(すなわち、燃料である天然ガス1の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁37の開度を制御することによって、燃料電池直流出力22の電池電流および燃料電池直流出力88の電池電流に見合った値に設定する。
脱硫器2では、充填された脱硫触媒のコバルト−モリブデン系触媒と酸化亜鉛吸着剤の働きにより、改質器3の改質触媒とりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極6および固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54の電極触媒の劣化原因となる燃料である天然ガス1中のメルカプタン等の腐臭剤に含まれる硫黄成分を水添脱硫することにより吸着除去する。すなわち、コバルト−モリブデン系触媒により最初に硫黄と水素を反応させて硫化水素を生成させ、次にこの硫化水素と酸化亜鉛を反応さよせることによって硫化亜鉛を生成させ、硫黄分を除去する。硫化水素の生成に必要な水素を供給するために、COシフトコンバータ4から排出される水素豊富な一酸化炭素の濃度を1%以下に低減させた改質ガス26の一部を、脱硫器リサイクル用改質ガス50として脱硫器2にリサイクルする。脱硫器リサイクル用改質ガス50の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁37の開度(すなわち、燃料である天然ガス1の供給量)と流量制御弁51の開度(すなわち、脱硫器リサイクル用改質ガス50の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁51の開度を制御することによって、燃料である天然ガス1の供給量に見合った値に設定する。硫化水素と硫化亜鉛の生成反応は吸熱反応であり、反応に必要な反応熱は、後述する発熱反応であるCOシフトコンバータ4での水性シフト反応によって発生する熱をCOシフトコンバータ4から脱硫器2に供給することによって賄う。
脱硫器2で脱硫された脱硫天然ガス29は、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応により生成した水蒸気を含む改質器リサイクル用燃料極排出ガス60と混合し、改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28として改質器3に供給する。改質器リサイクル用燃料極排出ガス60の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁37の開度(すなわち、燃料である天然ガス1の供給量)と流量制御弁59の開度(すなわち、改質器リサイクル用燃料極排出ガス60の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁59の開度を制御することによって、燃料である天然ガス1の供給量に対して改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比(水蒸気の燃料である天然ガス中の炭素に対するモル比)が所定の値になるように設定する。
改質器3では、充填された改質触媒の働きにより燃料である天然ガス1に含まれる炭化水素の水蒸気改質反応が行われ、水素豊富な改質ガス27が作られる。
燃料である天然ガス1の主成分であるメタンの水蒸気改質反応は下記(化1)式で表される。
(メタンの水蒸気改質反応)
CH+HO→CO+3H………(化1)
この(化1)式に示したメタンの水蒸気改質反応等の炭化水素の水蒸気改質反応は吸熱反応であり、効率的に水素を生成させるためには、改質器3の外部から必要な反応熱を供給し、改質器3の温度を700〜750℃に維持することが必要である。このため、後述する改質器3の近傍に設置された800〜1000℃で発電を行う固体酸化物形燃料電池セルスタック57の高温排熱を、改質反応に必要な反応熱として改質器3に供給する。
改質器3で作られた水素豊富な改質ガス27の一部は、COシフトコンバータ4に供給し、残りは固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する。COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量は、あらかじめ設定された燃料電池直流出力22の電池電流と流量制御弁74の開度(すなわち、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁74の開度を制御することによって、燃料電池直流出力22の電池電流に見合った値に設定する。一方、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量は、あらかじめ設定された燃料電池直流出力88の電池電流と流量制御弁75の開度(すなわち、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁75の開度を制御することによって、燃料電池直流出力88の電池電流に見合った値に設定する。
固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極56には、空気供給用ブロア13を用いて取り込んだ空気18の一部を、固体酸化物形燃料電池セルスタック用空気58として供給する。固体酸化物形燃料電池セルスタック用空気58の供給量は、あらかじめ設定した燃料電池直流出力88の電池電流と流量制御弁62の開度(すなわち、固体酸化物形燃料電池セルスタック用空気58の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁62の開度を制御することによって、燃料電池直流出力88の電池電流に見合った値に設定する。
固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極56では、金属酸化物系電極触媒の働きで、固体酸化物形燃料電池用空気58中の酸素が下記(化2)式に示す空気極反応により電子と反応し酸素イオンに変わる。
(空気極反応)
(1/2)O+2e→O2−………(化2)
空気極56で生成した酸素イオンは、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)等の固体酸化物電解質55の内部を移動し、燃料極54に到達する。燃料極54では、ニッケル−YSZサーメット、ルテニウム−YSZサーメット等の金属系電極触媒の働きで、空気極56から固体酸化物電解質55の内部を燃料極54に移動してきた酸素イオンが、下記(化3)式および(化4)式に示す反応により燃料極54に供給された水素豊富な改質ガス27中の水素および一酸化炭素と反応し、水蒸気および二酸化炭素と電子が生成する。
(燃料極反応)
+O2−→HO+2e………(化3)
CO+O2−→CO+2e………(化4)
燃料極54で生成した電子は、外部回路を移動し、空気極56に到達する。空気極56に到達した電子は、前述した(化2)式に示した空気極反応により酸素と反応する。この電子が外部回路を移動する過程で、電気エネルギーを燃料電池直流出力88として取り出すことができる。
(化2)式と(化3)式、(化2)式と(化4)式を、それぞれまとめると、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の電池反応は、下記(化5)式に示す水素と酸素から水蒸気ができる水の電気分解の逆反応と、下記(化6)式に示す一酸化炭素と酸素から二酸化炭素が生成する反応として表すことができる。
(電池反応)
+(1/2)O→HO………(化5)
CO+(1/2)O→CO………(化6)
固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電によって得られた燃料電池直流出力88は、負荷87に合わせて出力調整器86で電圧の変換と直流から交流への変換を行った後に、送電端交流出力89として負荷87に供給する。なお、図19では、出力調整器86で直流から交流の変換を行っているが、出力調整器86で電圧変換のみを行い、送電端直流出力を負荷87に供給してもよい。
固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電温度は、一般的に800〜1000℃であり、電池反応による発熱により発電温度が維持される。このため、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の高温排熱は、前述したように改質器3での炭化水素の水蒸気改質反応の反応熱として利用することができる。
燃料極54で電池反応により生成した水蒸気を含む固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極排出ガス61の一部は、前述したように改質器3での炭化水素の水蒸気改質反応に必要な水蒸気を供給するために、改質器リサイクル用燃料極排出ガス60として脱硫天然ガス29と混合して改質器3に供給する。固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極排出ガス61の残りは、排出用燃料極排出ガス64として排出する。
水素豊富な改質ガス27中にはりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極6の電極触媒の劣化原因となる一酸化炭素が含まれているので、固体酸化物形燃料電池セルスタック57に供給しない水素豊富な改質ガス27は、銅−亜鉛系触媒等のシフト触媒が充填されたCOシフトコンバータ4に供給し、シフト触媒の働きにより下記(化7)式に示す水性シフト反応を行わせることによって、水素豊富な改質ガス27中の一酸化炭素濃度を1%以下まで低減させる。
(水性シフト反応)
CO+HO→CO+H………(化7)
水性シフト反応は発熱反応であり、発生した熱は脱硫器2に供給し、前述した吸熱反応である脱硫器2の硫化水素と硫化亜鉛の生成反応の反応熱として利用する。
COシフトコンバータ4でつくられた一酸化炭素濃度1%以下に低減させた改質ガス26の一部は、前述したように脱硫器リサイクル用改質ガス50として脱硫器2に供給し、残りは、りん酸形燃料電池セルスタック用改質ガス5としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極6に供給する。
また、空気供給用ブロア13で取り込んだ空気18の一部を、りん酸形燃料電池セルスタック用空気32としてりん酸形燃料電池セルスタック9の空気極8に供給する。りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極8へのりん酸形燃料電池セルスタック用空気32の供給量は、あらかじめ設定された燃料電池直流出カ22の電池電流と流量制御弁10の開度(すなわち、りん酸形燃料電池セルスタック用空気32の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁10の開度を制御することによって、燃料電池直流出力22の電池電流に見合った値に設定する。りん酸形燃料電池セルスタック9の発電温度は、190℃が一般的であり、電池反応による発熱により発電温度が維持される。
りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極6では、白金系電極触媒の働きで、りん酸形燃料電池セルスタック用改質ガス5中に含まれる水素の80%が、下記(化8)式に示す燃料極反応により水素イオンと電子に変わる。
(燃料極反応)
→2H+2e………(化8)
燃料極6で生成した水素イオンは、りん酸電解質7の内部に移動し、空気極8に到達する。一方、燃料極6で生成した電子は、外部回路を移動し、空気極8に到達する。この電子が外部回路を移動する過程で、電気エネルギーを燃料電池直流出力22として取り出すことができる。りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極8では、白金系電極触媒の働きで、燃料極6からりん酸電解質7の内部を空気極8に移動してきた水素イオン、燃料極6から外部回路を空気極8に移動してきた電子、および空気極8に供給されたりん酸形燃料電池セルスタック用空気32中の酸素が、下記(9)式に示す空気極反応により反応し、水が生成する。
(空気極反応)
2H+(1/2)O+2e→HO………(化9)
上記(化8)式と(化9)式をまとめると、りん酸形燃料電池セルスタック9の電池反応は、下記(化10)式に示す水素と酸素から水ができる水の電気分解の逆反応として表すことができる。
(電池反応)
十(1/2)O→HO………(化10)
りん酸形燃料電池セルスタック9の発電によって得られた燃料電池直流出力22は、負荷21に合わせて出力調整器20で電圧の変換と直流から交流へ変換を行った後に、送電端交流出力23として負荷21に供給する。なお、図19では、出力調整器20で直流から交流への変換を行っているが、出力調整器20で電圧変換のみ行い、送電端直流出力を負荷21に供給してもよい。
りん酸形燃料電池セルスタック用空気32は、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極8で酸素の一部を、(化9)式に示した空気極反応により消費した後に、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17として排出する。一方、りん酸形燃料電池セルスタック用改質ガス5は、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極6で水素の約80%を(化8)式に示した燃料極反応により消費した後に、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19として排出する。
次に、前述したような従来の燃料電池発電システムの間題点について説明する。図19に示した従来の燃料電池発電システムでは、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量の方が固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量より多い場合には、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54で電池反応により生成した水蒸気を含む改質器リサイクル用燃料極排出ガス60を供給するだけでは水蒸気が不足し、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下する恐れがある。
改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下すると、改質用水蒸気の不足により燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応が十分進行しなくなる、カーボン析出により改質器の性能低下が起こる等の理由で、燃料電池発電システムの発電を安定に継続することができない。
特開平8−45523号公報
本発明の解決しようとする課題は、従来の例えば図19に示した燃料電池発電システムでは、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量の方が固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量より多い場合には、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54で電池反応により生成した水蒸気を含む改質器リサイクル用燃料極排出ガス60を供給するだけでは水蒸気が不足し、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下する恐れがある。
改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下すると、改質用水蒸気の不足により燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応が十分進行しなくなる、カーボン析出により改質器の性能低下が起こる等の理由で、燃料電池発電システムの発電を安定に継続することができない。
本発明の目的は、燃料の水蒸気改質反応に必要な水蒸気の不足を抑制し、安定に発電を継続することができる高効率な燃料電池発電システムを提供することにある。
前記本発明の目的を達成するために、本発明においては、特許請求の範囲に記載のような構成とするものである。すなわち、
請求項1に記載のように、
燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、
前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含む燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
前記改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
前記第二の燃料電池セルスタックの燃料極排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器とを、少なくとも具備する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項2に記載のように、
燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含んだ燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
前記第二の燃料電池セルスタックの燃料極排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも具備する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項3に記載のように、
燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
燃料極で前記燃料の水蒸気改質反応を行わせ水素および一酸化炭素を生成させると共に、前記燃料極で生成した水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記水蒸気改質反応に必要な反応熱として消費し、前記発電に伴って生成した水蒸気を含む燃料極排出ガスを前記燃料極に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
前記第二の燃料電池セルスタックの燃料極排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも具備する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項4に記載のように、
燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、
前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含んだ燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
前記改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を選択的に分離する水素分離器と、
前記水素分離器で分離した前記水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
前記水素分離器の排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも具備する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項5に記載のように、
燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、
前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含んだ燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を選択的に分離する水素分離器と、
前記水素分離器で分離した前記水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
前記水素分離器の排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも具備する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項6に記載のように、
燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
燃料極で前記燃料の水蒸気改質反応を行わせ水素および一酸化炭素を生成させると共に、前記燃料極で生成した水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記水蒸気改質反応に必要な反応熱として消費し、前記発電に伴って生成した水蒸気を含む燃料極排出ガスを前記燃料極に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を選択的に分離する水素分離器と、
前記水素分離器で分離した前記水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
前記水素分離器の排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも具備する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項7に記載のように、
請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記燃焼器に空気を供給する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項8に記載のように、
請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記燃焼器に前記第二の燃料電池セルスタックの空気極排出ガスを供給する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項9に記載のように、
請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記燃焼器に前記第一の燃料電池セルスタックの空気極排出ガスを供給する燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項10に記載のように、
請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記第一の燃料電池セルスタックが固体酸化物形燃料電池セルスタックであり、前記第二の燃料電池セルスタックがりん酸形燃料電池セルスタックである燃料電池発電システムとするものである。
また、請求項11に記載のように、
請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記第一の燃料電池セルスタックが固体酸化物形燃料電池セルスタックであり、前記第二の燃料電池セルスタックが固体高分子形燃料電池セルスタックである燃料電池発電システムとするものである。
本発明によれば、発電効率を低下させることなく燃料の水蒸気改質反応に必要な水蒸気の不足を抑制し、安定に燃料電池発電システムの発電を継続することができる。
〈実施例1〉
図1は、本発明による燃料電池発電システムの一実施の形態を示す構成図であり、本発明を実施するための最良の形態として例示するものであって、これを〈実施例1〉とする。
図1において、前述した図19と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。図1において、90は補給水、91は補給水ポンプ、92は水タンク、93は水蒸気発生器用水供給ポンプ、94は水、95は水蒸気発生器、96は燃焼器、97は燃焼器排出ガス、98は水蒸気、99は水蒸気98の供給量を制御する流量制御弁である。
図1を用いて本実施例1を説明する。本実施例は、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは、図1に示したようにりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と空気極排出ガス17を供給して燃焼反応を行わせる燃焼器96と、補給水ポンプ91で供給される補給水90を貯蔵する水タンク92と、水タンク92から水蒸気発生器用水供給ポンプ93で供給した水94を燃焼器96の燃焼熱で気化させて水蒸気98を生成させる水蒸気発生器95を備え、水蒸気発生器95で発生した水蒸気98を改質器3に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図1を参照して説明する。補給水ポンプ91を作動させ、外部から補給水90を水タンク92に供給する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19とりん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17中の未反応酸素と燃焼させ、燃焼器排出ガス97を排出する。燃焼器96の燃焼熱を利用して水タンク92から水蒸気発生器95に供給した水94を気化させることによって水蒸気98を生成させる。水蒸気発生器95で生成させた水蒸気98は、改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて改質器3に供給する。水蒸気98の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁37の開度(すなわち、燃料である天然ガス1の供給量)および流量制御弁59の開度(すなわち、改質器リサイクル用燃料極排出ガス60の供給量)と流量制御弁99の開度(すなわち、水蒸気98の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁99の開度を制御することによって、燃料である天然ガス1の供給量に対して改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値になるように設定する。
本実施例においては、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために、燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図1に示した実施例1では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量の方が固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量より多い場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例2〉
図2は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例2とする)を示す構成図である。図2において、前述した図19および図1と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。図2においては、100は燃焼用空気101の供給量を制御する流量制御弁、101は燃焼用空気である。
図2を用いて実施例2を説明する。本実施例は、図1に示した実施例1とは、図2に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給する代わりに、燃焼器用空気101を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図2を参照して説明する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、燃焼用空気101中の酸素と燃焼させる。燃焼器96への燃焼用空気101の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁99の開度(すなわち、水蒸気98の供給量)と流量制御弁100の開度(すなわち、燃焼用空気101の供給量)の関係に基づいて、水蒸気98の供給量に見合った値に設定する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図2に示した本実例では、図1に示した実施例1と同様に、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量の方が固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量より多い場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例3〉
図3は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例3とする)を示す構成図である。図3において、前述した図19、図1、および図2と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図3を用いて実施例3を説明する。本実施例による燃料電池発電システムは、図1に示した実施例1とは、図3に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給する代わりに、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図3を参照して説明する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63中の未反応酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図3に示した本実施例では、図1に示した実施例1と同様に、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量の方が固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54への水素豊富な改質ガス27の供給量より多い場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例4〉
図4は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例4とする)を示す構成図である。図4において、前述した図19、図1、図2、および図3と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。図4において、111は脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス、112は脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス111の供給量を制御する流量制御弁、113はCOシフトコンバータ用燃料極排出ガス、114はCOシフトコンバータ4の排出ガスである、一酸化炭素の濃度を1%以下に低減させた燃料極排出ガス、115はりん酸形燃料電池セルスタック用燃料極排出ガスを表す。
図4を用いて実施例4を説明する。本実施例は、図1に示した実施例1とは、図4に示したように、水素豊富な改質ガス27の代わりにCOシフトコンバータ用燃料極排出ガス113をCOシフトコンバータ4に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図4を参照して説明する。本実施例では、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54から排出した燃料極排出ガス61は、改質器リサイクル用燃料極排出ガス60とCOシフトコンバータ用燃料極排出ガス113に分配され、それぞれ改質器3とCOシフトコンバータ4に供給される。
脱硫器2での硫化水素の生成に必要な水素を供給するために、COシフトコンバータでつくられた水素を含む一酸化炭素濃度を1%以下に低減させた燃料極排出ガス114の一部を、脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス111として脱硫器2にリサイクルする。脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス111の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁37の開度(すなわち、燃料である天然ガス1の供給量)と流量制御弁112の開度(すなわち、脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス111の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁112の開度を制御することによって、燃料である天然ガス1の供給量に見合った値に設定する。
COシフトコンバータ4で作られた一酸化炭素濃度を1%以下に低減させた燃料極排出ガス114の一部は、前述したように脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス111として脱硫器2に供給し、残りは、りん酸形燃料電池セルスタック用燃料極排出ガス115としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極6に供給する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図4に示した実施例4では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多い場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例5〉
図5は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例5とする)を示す構成図である。図5において、前述した図19、図1、図2、図3、および図4と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図5を用いて実施例5を説明する。本実施例は、図4に示した実施例4とは、図5に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給する代わりに、燃焼器用空気101を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図5を参照して説明する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、燃焼用空気101中の酸素と燃焼させる。燃焼器96への燃焼用空気101の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁99の開度(すなわち、水蒸気98の供給量)と流量制御弁100の開度(すなわち、燃焼用空気101の供給量)の関係に基づいて、水蒸気98の供給量に見合った値に設定する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図5に示した実施例5では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多い場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例6〉
図6は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例6とする)を示す構成図である。図6において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、および図5と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図6を用いて実施例6を説明する。本実施例は、図4に示した実施例4とは、図6に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給する代わりに、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図6を参照して説明する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63中の未反応酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図6に示した実施例6では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多い場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例7〉
図7は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例7とする)を示す構成図である。図7において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、および図6と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。図7において、120は固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス、121は固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス120の供給量を制御する流量制御弁、122は固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガスを表す。
図7を用いて実施例7を説明する。本実施例は、図4に示した実施例4とは、図7に示したように改質器3が不要で、固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122をそのまま固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給し、燃料極54で燃料である天然ガス1に含まれる炭化水素の水蒸気改質反応を行わせる点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図7を参照して説明する。本実施例では、脱硫器2で脱硫された脱硫天然ガス29は、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電に伴って生成した水蒸気を含む固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス120と混合し、固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの渥合ガス122として固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する。固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス120の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁37の開度(すなわち、燃料である天然ガス1の供給量)と流量制御弁121の開度(すなわち、固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス122の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁121の開度を制御することによって、燃料である天然ガス1の供給量に対して固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値になるように設定する。
固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54では、燃料極触媒の働きにより燃料である天然ガス1に含まれる炭化水素(主にメタン)の水蒸気改質反応が行われ、水素と一酸化炭素が生成する。燃料極54で生成した水素と一酸化炭素がその場で前記(化3)式および(化4)式に示した燃料極反応により消費され、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電が行われる。炭化水素の水蒸気改質反応は吸熱反応であるので、固体酸化物燃料電池セルスタック57の発熱を炭化水素の水蒸気改質反応に必要な反応熱として利用する。固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電温度は、一般的に800〜1000℃であり、電池反応による発熱により発電温度が維持されている。このため、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発熱を、前述したように燃料極54での炭化水素の水蒸気改質反応の反応熱として利用することができる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図7に示した実施例7では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量がりん酸形燃料電池セルスタック9での電池反応による水蒸気生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122に混ぜて固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給することによって、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例8〉
図8は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例8とする)を示す構成図である。図8において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、および図7と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図8を用いて実施例8を説明する。本実施例は、図7に示した実施例7とは、図8に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給する代わりに、燃焼器用空気101を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図8を参照して説明する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、燃焼用空気101中の酸素と燃焼させる。燃焼器96への燃焼用空気101の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁99の開度(すなわち、水蒸気98の供給量)と流量制御弁100の開度(すなわち、燃焼用空気101の供給量)の関係に基づいて、水蒸気98の供給量に見合った値に設定する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。図8に示した実施例8では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量がりん酸形燃料電池セルスタック9での電池反応による水蒸気生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122に混ぜて固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給することによって、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例9〉
図9は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例9とする)を示す構成図である。図9において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、および図8と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図9を用いて実施例9を説明する。本実施例は、図7に示した実施例7とは、図9に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の空気極排出ガス17を燃焼器96に供給する代わりに、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図9を参照して説明する。りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19と固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給し、りん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19中の未反応燃料および未反応水素を、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63中の未反応酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料としてりん酸形燃料電池セルスタック9の燃料極排出ガス19を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図9に示した実施例9では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力22の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量がりん酸形燃料電池セルスタック9での電池反応による水蒸気生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122に混ぜて固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給することによって、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例10〉
図10は、本発明による燃料電池発電システムのさらに他の一実施例(これを実施例10とする)を示す構成図である。図10において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、および図9と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図10において130は水素分離器用改質ガス、131は水素分離器、132は水素分離器排出ガス、136は水素、137は燃料極、138は固体高分子電解質、139は空気極、140は固体高分子形燃料電池セルスタックであり、この固体高分子形燃料電池セルスタック140は、燃料極137、固体高分子電解質138、および空気極139を構成要素とする。141は固体高分子形燃料電池セルスタック用空気142の供給量を制御する流量制御弁、142は固体高分子形燃料電池セルスタック用空気、143は空気極排出ガス、144は燃料極水素排出ガス、145はパージ弁、146はパージガス、147は出力調整器、148は負荷、149は燃料電池直流出力、150は送電端交流出力、151は電池反応による生成水を表す。
図10を用いて実施例10を説明する。本実施例は、図1に示した実施例1とは、図10に示したように、りん酸形燃料電池セルスタック9の代わりに水素分離器131と固体高分子形燃料電池セルスタック140を設けた点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図10を参照して説明する。水素分離器用改質ガス130は、パラジウム膜やマイクロポーラスなセラミック膜等の水素分離手段を有する水素分離器131に供給され、水素136が分離される。その際、効率的な水素分離を行うために、必要に応じて水素分離器用改質ガス130の加圧を行う。水素136は、固体高分子形燃料電池セルスタック140の燃料極137に供給する。
固体高分子形燃料電池セルスタック140の燃料極137では、白金系電極触媒の働きで、水素136の80%が、下記(化11)式に示す燃料極反応により水素イオンと電子に変わる。
(燃料極反応)
→2H+2e………(化11)
燃料極137で生成した水素イオンは、ナフィオン等のスルフォン酸基を有するフッ素系高分子から構成される固体高分子電解質138の内部に移動し、空気極139に到達する。一方、燃料極137で生成した電子は、外部回路を移動し、空気極139に到達する。この電子が外部回路を移動する過程で、電気エネルギーを燃料電池直流出力149として取り出すことができる。
固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極139では、白金系電極触媒の働きで、燃料極137から固体高分子電解質138の内部を空気極139に移動してきた水素イオン、燃料極137から外部回路を空気極139に移動してきた電子、および空気極139に供給された固体高分子形燃料電池セルスタック用空気142中の酸素が、下記(化12)式に示す空気極反応により反応し、水が性成する。
(空気極反応)
2H+(1/2)O+2e→HO………(化12)
固体高分子形燃料電池セルスタック用空気142の供給量は、あらかじめ設定した燃料電池直流出力149の電池電流と流量制御弁141の開度(すなわち、固体高分子形燃料電池セルスタック用空気142の供給量)の関係に基づいて、流量制御弁141の開度を制御することによって、燃料電池直流出力149の電池電流に見合った値に設定する。
(化11)式と(化12)式をまとめると、固体高分子形燃料電池セルスタック140の電池反応は、下記(化13)式に示す水素と酸素から水ができる水の電気分解の逆反応として表すことができる。
(電池反応)
+(1/2)O→HO………(化13)
固体高分子形燃料電池セルスタック140の発電によって得られた燃料電池直流出力149は、負荷148に合わせて出力調整器147で電圧の変換と直流から交流へ変換を行った後に、送電端交流出力150として負荷148に供給する。なお、図10では、出力調整器147で直流から交流への変換を行っているが、出力調整器147で電圧変換のみ行い、送電端直流出力を負荷148に供給してもよい。
水素からなる燃料極水素排出ガス144は、固体高分子形燃料電池セルスタック140の発電効率を向上させるために、すべて燃料極137にリサイクルして発電に利用する。しかし、燃料極水素排出ガス144中には、水素以外の不純物が若干含まれるので、パージ弁145を間欠的に開け、パージガス146を放出する。水素分離器排出ガス132は、燃焼器96に供給する。固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極139から排出する電池反応による生成水151を水タンク92に貯蔵する。水素分離器排出ガス132と固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス139を燃焼器96に供給し、水素分離器排出ガス132中の未反応燃料および未反応水素を、固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス139中の未反応酸索と燃焼させ、燃焼器排出ガス97を排出する。燃焼器96の燃焼熱を利用して水タンク92から水蒸気発生器95に供給した水94を気化させることによって水蒸気98を生成させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図10に示した実施例10では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水蒸気生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例11〉
図11は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例11とする)を示す構成図である。図11において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9および図10と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図11を用いて実施例11を説明する。本実施例は、図10に示した実施例10とは、図11に示したように、固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス143を燃焼器96に供給する代わりに、燃焼器用空気101を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図11を参照して説明する。水素分離器排出ガス132と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、水素分離器乾燥排出ガス134の未反応燃料および未反応水素を燃焼用空気101中の酸素と燃焼させる。燃焼器96への燃焼用空気101の供給量は、あらかじめ設定された流量制御弁74の開度(すなわち、COシフトコンバータ4への水素豊富な改質ガス27の供給量)と流量制御弁100の開度(すなわち、燃焼用空気101の供給量)の関係に基づいて、水素分離器排出ガス132の供給量に見合った値に設定する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図11に示した本実施例では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流カミ燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例12〉
図12は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例12とする)を示す構成図である。図12において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、および図11と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図12を用いて実施例12を説明する。本実施例は、図10に示した実施例10とは、図12に示したように、固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス143を燃焼器96に供給する代わりに、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図12を参照して説明する。水素分離器排出ガス132と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、水素分離器排出ガス132中の未反応燃料および未反応水素を固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63中の未反応酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図12に示した本実施例では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例13〉
図13は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例13とする)を示す構成図である。図13において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、および図12と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。図13において、160は水素分離器用燃料極排出ガスを表す。
図13を用いて実施例13を説明する。本実施例は、図10に示した実施例10とは、図13に示したように水素豊富な改質ガス27の代わりにCOシフトコンバータ用燃料極排出ガス113をCOシフトコンバータ4に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図13を参照して説明する。COシフトコンバータ4で作られた一酸化炭素濃度を1%以下に低減させた燃料極排出ガス114の一部は、脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス111として脱硫器2に供給し、残りは、水素分離器用燃料極排出ガス160として水素分離器131に供給する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図13に示した本実施例では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例14〉
図14は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例14とする)を示す構成図である。図14において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、および図13と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図14を用いて実施例14を説明する。本実施例は、図13に示した実施例13とは、図14に示したように固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス143を燃焼器96に供給する代わりに、燃焼器用空気101を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図14を参照して説明する。水素分離器排出ガス132と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、水素分離器排出ガス132中の未反応燃料および未反応水素を燃焼用空気101中の酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図14に示した実施例14では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例15〉
図15は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例15とする)を示す構成図である。図15において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、および図14と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図15を用いて実施例15を説明する。本実施例は、図13に示した実施例13とは、図15に示したように固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス143を燃焼器96に供給する代わりに、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図15を参照して説明する。水素分離器排出ガス132と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、水素分離器排出ガス132中の未反応燃料および未反応水素を固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63中の未反応酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図15に示した本実施例15では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28に混ぜて供給することによって、改質器3に供給する改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス28のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する改質器3の性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例16〉
図16は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例16とする)を示す構成図である。図16において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、および図15と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図16を用いて実施例16を説明する。本実施例は、図13に示した実施例13とは、図16に示したように改質器3が不要で、固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122をそのまま固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給し、燃料極54で燃料である天然ガス1に含まれる炭化水素の水蒸気改質反応を行わせる点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図16を参照して説明する。脱硫器2で脱硫された脱硫天然ガス29は、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電に伴って生成した水蒸気を含む固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス120と混合し、固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122として固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する。固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54では、燃料極触媒の働きにより燃料である天然ガス1に含まれる炭化水素(主にメタン)の水蒸気改質反応が行われ、水素と一酸化炭素が生成する。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図16に示した本実施例では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を固体酸化物セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122に混ぜて供給することによって、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例17〉
図17は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例17とする)を示す構成図である。図17において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、および図16と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図17を用いて実施例17を説明する。本実施例は、図16に示した実施例16とは、図17に示したように固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス143を燃焼器96に供給する代わりに、燃焼器用空気101を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図17を参照して説明する。水素分離器排出ガス132と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、水素分離器排出ガス132中の未反応燃料および未反応水素を燃焼用空気101中の酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図17に示した本実施例では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を固体酸化物セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122に混ぜて供給することによって、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
〈実施例18〉
図18は、本発明による燃料電池発電システムの他の一実施例(これを実施例18とする)を示す構成図である。図18において、前述した図19、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、および図17と同一のものは同一符号で表し、これらのものについてはその説明を省略する。
図18を用いて実施例18を説明する。本実施例は、図16に示した実施例16とは、図18に示したように固体高分子形燃料電池セルスタック140の空気極排出ガス143を燃焼器96に供給する代わりに、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63を燃焼器96に供給する点が大きく異なる。
次に、本実施例の作用について、図16を参照して説明する。水素分離器排出ガス132と燃焼用空気101を燃焼器96に供給し、水素分離器排出ガス132中の未反応燃料および未反応水素を固体酸化物形燃料電池セルスタック57の空気極排出ガス63中の未反応酸素と燃焼させる。
本実施例においても、燃焼器96の燃料として水素分離器排出ガス132を利用し、新たに外部から燃料である天然ガス1を供給することがないので、水蒸気98を供給するために燃料電池発電システムの発電効率を低下させることはない。
図18に示した本実施例では、図19に示した従来の燃料電池発電システムとは異なり、燃料電池直流出力149の電池電流が燃料電池直流出力88の電池電流より多く、固体酸化物形燃料電池セルスタック57での電池反応による水蒸気生成量が固体高分子形燃料電池セルスタック140での電池反応による水生成量よりも少ない場合には、水蒸気発生器95で燃焼器96の燃焼熱を利用して生成させた水蒸気98を固体酸化物セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122に混ぜて供給することによって、固体酸化物形燃料電池セルスタック57の燃料極54に供給する固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス122のスチームカーボン比が所定の値より低下することを抑制することができる。このため、改質用水蒸気の不足による燃料である天然ガス1中の炭化水素の水蒸気改質反応の阻害やカーボン析出に起因する固体酸化物形燃料電池セルスタック57の発電性能低下が起こらず、燃料電池発電システムの発電を発電効率を低下させることなく安定に継続することが可能である。
本発明の実施例1で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例2で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例3で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例4で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例5で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例6で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例7で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例8で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例9で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例10で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例11で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例12で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例13で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例14で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例15で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例16で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例17で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 本発明の実施例18で例示した燃料電池発電システムの構成を示す図。 従来の燃料電池発電システムの構成の一例を示す図。
符号の説明
1:天然ガス 2:脱硫器 3:改質器
4:COシフトコンバータ 5:りん酸形燃料電池セルスタック用改質ガス
6:燃料極 7:りん酸電解質 8:空気極
9:りん酸形燃料電池セルスタック 10:流量制御弁
13:空気供給用ブロア 17:空気極排出ガス 18:空気
19:燃料極排出ガス 20:出力調整器 21:負荷
22:燃料電池直流出力 23:送電端交流出力
26:一酸化炭素濃度を1%以下に低減させた改質ガス
27:水素豊富な改質ガス
28:改質器リサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス
29:脱硫天然ガス32:りん酸形燃料電池セルスタック用空気
37:流量制御弁 50:脱硫器リサイクル用改質ガス
51:流量制御弁 54:燃料極55:固体酸化物電解質
56:空気極57:固体酸化物形燃料電池セルスタック
58:固体酸化物形燃料電池セルスタック用空気 59:流量制御弁
60:改質器リサイクル用燃料極排出ガス 61:燃料極排出ガス
62:流量制御弁 63:空気極排出ガス
64:排出用燃料極排出ガス 74:流量制御弁
75:流量制御弁 86:出力調整器 87:負荷
88:燃料電池直流出力 89:送電端交流出力 90:補給水
91:補給水ポンプ92:水タンク
93:水蒸気発生器用水供給ポンプ 94:水
95:水蒸気発生器96:燃焼器97:燃焼器排出ガス
98:水蒸気99:流量制御弁100:流量制御弁
101:燃焼用空気 111:脱硫器リサイクル用燃料極排出ガス
112:流量制御弁 113:COシフトコンバータ用燃料極排出ガス
114:一酸化炭素の濃度を1%以下に低減させた燃料極排出ガス
115:りん酸形燃料電池セルスタック用燃料極排出ガス
120:固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガス
121:流量制御弁
122:固体酸化物形燃料電池セルスタックリサイクル用燃料極排出ガスと脱硫天然ガスの混合ガス
130:水素分離器用改質ガス131:水素分離器
132:水素分離器排出ガス 136:水素
137:燃料極 138:固体高分子電解質
139:空気極 140:固体高分子形燃料電池セルスタック
141:流量制御弁 142:固体高分子形燃料電池セルスタック用空気
143:空気極排出ガス
144:燃料極水素排出ガス 145:パージ弁
146:パージガス 147:出力調整器148:負荷
149:燃料電池直流出力 150:送電端交流出力
151:電池反応による生成水
160:水素分離器用燃料極排出ガス

Claims (11)

  1. 燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、
    前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含む燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
    前記改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
    前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
    前記第二の燃料電池セルスタックの燃料極排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器とを、少なくとも有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含んだ燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
    前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
    前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
    前記第二の燃料電池セルスタックの燃料極排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
    燃料極で前記燃料の水蒸気改質反応を行わせ水素および一酸化炭素を生成させると共に、前記燃料極で生成した水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記水蒸気改質反応に必要な反応熱として消費し、前記発電に伴って生成した水蒸気を含む燃料極排出ガスを前記燃料極に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
    前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
    前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
    前記第二の燃料電池セルスタックの燃料極排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  4. 燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、
    前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含んだ燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
    前記改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
    前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を選択的に分離する水素分離器と、
    前記水素分離器で分離した前記水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
    前記水素分離器の排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  5. 燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料の水蒸気改質反応によって水素豊富な改質ガスを作る改質器と、
    前記改質ガス中の水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記改質器に供給すると共に、前記発電に伴って生成した水蒸気を含んだ燃料極排出ガスを前記改質器に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
    前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
    前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を選択的に分離する水素分離器と、
    前記水素分離器で分離した前記水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
    前記水素分離器の排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記改質器へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  6. 燃料の水蒸気改質反応により生成する水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う燃料電池発電システムにおいて、
    燃料極で前記燃料の水蒸気改質反応を行わせ水素および一酸化炭素を生成させると共に、前記燃料極で生成した水素、もしくは水素および一酸化炭素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行い、前記発電に伴って発生した熱を前記水蒸気改質反応に必要な反応熱として消費し、前記発電に伴って生成した水蒸気を含む燃料極排出ガスを前記燃料極に供給する第一の燃料電池セルスタックと、
    前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極排出ガス中の一酸化炭素を水蒸気と反応させることによって二酸化炭素と水素に変換するCOシフトコンバータと、
    前記COシフトコンバータの排出ガス中の水素を選択的に分離する水素分離器と、
    前記水素分離器で分離した前記水素を酸素と電気化学的に反応させることによって発電を行う第二の燃料電池セルスタックと、
    前記水素分離器の排出ガス中の燃料、水素、および一酸化炭素を酸素と燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼熱を利用して水を水蒸気に変換して前記第一の燃料電池セルスタックの前記燃料極へ供給する水蒸気発生器と、を少なくとも有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記燃焼器に空気を供給することを特徴とする燃料電池発電システム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記燃焼器に前記第二の燃料電池セルスタックの空気極排出ガスを供給することを特徴とする燃料電池発電システム。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記燃焼器に前記第一の燃料電池セルスタックの空気極排出ガスを供給することを特徴とする燃料電池発電システム。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記第一の燃料電池セルスタックが固体酸化物形燃料電池セルスタックであり、前記第二の燃料電池セルスタックがりん酸形燃料電池セルスタックであることを特徴とする燃料電池発電システム。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記第一の燃料電池セルスタックが固体酸化物形燃料電池セルスタックであり、前記第二の燃料電池セルスタックが固体高分子形燃料電池セルスタックであることを特徴とする燃料電池発電システム。
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