JP2005107409A - 光合分波装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の入力用光ファイバを有する光合波装置で、複数の入力用光ファイバの束である入力用光ファイバアレイを正確に位置決めする。
【解決手段】グレーティング21に対して相対的に出力用光ファイバアレイ10bを仮位置決めし、この出力用光ファイバアレイ10bの一の出力用光ファイバ11baから連続スペクトル光を出射し、グレーティング21に照射して、グレーティング21で複数の波長毎の光に分波された各光による結像点列14bを形成する。そして、入力用光ファイバアレイ10aの少なくとも二つの入力用光ファイバ11ac,11adで、結像点列14bを形成する光を受光し、各入力用光ファイバ11ac,11adでの受光量が最大になるよう、入力用光ファイバアレイ10aを位置決めする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複数の入力用光ファイバと、各入力用光ファイバからの各光をそれぞれ複数の波長毎の光に分波する光分波器、又は各入力用光ファイバからの各光を合波する光合波器と、光分波器又は光合波器からの光を受ける複数の出力用光ファイバと、を備えている光合分波装置の製造方法に関する。
光合分波装置の製造では、光合分波器に対する入力用光ファイバ及び出力用光ファイバの相対的な位置決めに関して、極めて高い精度が求められる。
このような位置決め技術としては、例えば、以下の特許文献1に記載されている技術がある。
この特許文献1に記載されている装置は、一本の入力用光ファイバと、この入力用光ファイバからの光を複数の波長毎の光に分波する光分波器と、この光分波器からの光を受ける受光素子とを備えている。光分波器に対して、受光素子を位置決めする際には、一本の入力用光ファイバから光分波器に光を出射して、この光分波器で分波された光の受光量が最大になるように受光素子を位置決めしている。
特開2002−196195号公報
光通信等で使用される光分波装置や光合波装置は、近年、各種多様化が求められていると共に、高い製造精度も求められている。多様化の一形態として、特許文献1における光分波装置の入力用光ファイバの複数化や、光合波装置の出力用光ファイバの複数化がある。入力用光ファイバや出力用光ファイバを複数化する場合、各光ファイバと光合分波器との相対的位置決めが極めて難しくなる。
本発明は、以上のような要望に応えるべく、複数の入力用光ファイバを備えている光分波装置や複数の出力用光ファイバを備えている光合波装置でも、極めて高い精度で複数の入力用光ファイバや複数の出力用光ファイバを位置決めすることができる製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための請求項1に係る発明の製造方法は、
複数の入力用光ファイバを有する入力用光ファイバアレイと、複数の出力用光ファイバを有する出力用光ファイバアレイと、複数の該入力用光ファイバからの各光をそれぞれ複数の波長毎に分波して、各波長毎の光を複数の前記出力用光ファイバへ送る光合分波モジュールと、を備えている光合分波装置の製造方法において、
前記光合分波モジュールに対して相対的に、前記出力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
位置決めされた前記出力用光ファイバアレイの複数の前記出力用光ファイバのうちのいずれか一つの出力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで複数の波長毎の光に分波された光を、前記入力用光ファイバアレイの少なくとも二つの前記入力用光ファイバで受光し、各入力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該入力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明の製造方法は、
請求項1に記載の光合分波装置の製造方法において、
前記光合分波モジュールは、互いに平行な直線状の複数の溝を有するグレーティングと、複数の前記入力用光ファイバからの光束を平行光束にすると共に該グレーティングで分波された各波長の光を複数の前記出力用光ファイバの各光入力端の位置に集光させる光学系と、を有し、
前記入力用光ファイバアレイは、複数の前記入力用光ファイバの光出力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
前記出力用光ファイバアレイは、複数の前記出力用光ファイバの光入力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、位置決めされた前記出力用光ファイバアレイの複数の前記出力用光ファイバのうちのいずれか一つの出力用光ファイバから光を出射して、前記グレーティングに照射し、該グレーティング及び前記光学系で、複数の波長毎の光に分波された各光の結像点列であって、該グレーティングの前記溝に対して垂直な方向に直線状に並んでいる結像点列を形成し、前記入力用光ファイバアレイの出力端が直線状に並んでいる複数の前記入力用光ファイバのうちの少なくとも二つの入力用光ファイバで受光し、各入力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該入力用光ファイバアレイを位置決めする、
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明の製造方法は、
請求項1及び2のいずれか一項に記載の光合分波装置の製造方法において、
前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程は、仮の位置決め工程であり、
前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程が終了した後、該入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで複数の波長毎の光に分波された光を、前記出力用光ファイバアレイの少なくとも二つの前記出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該出力用光ファイバアレイを位置決めする本位置決め工程を有する、
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明の製造方法は、
請求項1及び2のいずれか一項に記載の光合分波装置の製造方法において、
前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程は、本位置決め工程であり、
前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程の前に実施される前記入力用光ファイバアレイの仮位置決め工程を有し、
前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、仮位置決めされた前記入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一の入力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで複数の波長毎の光に分波された光を、前記出力用光ファイバアレイの少なくとも二つの前記出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該出力用光ファイバアレイを位置決めする
ことを特徴とする。
請求項5に係る発明の製造方法は、
複数の入力用光ファイバを有する入力用光ファイバアレイと、複数の出力用光ファイバを有する出力用光ファイバアレイと、複数の該入力用光ファイバからの各光を合波して、合波した光を複数の該出力用光ファイバへ送る光合分波モジュールと、を備えている光合分波装置の製造方法において、
前記光合分波モジュールに対して相対的に、前記入力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
位置決めされた前記入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで分波された光を、前記出力用光ファイバアレイの複数の前記出力用光ファイバのうちの少なくとも二つの前記出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該出力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
を有することを特徴とする。
請求項6に係る発明の製造方法は、
請求項5に記載の光合分波装置の製造方法において、
前記光合分波モジュールは、互いに平行な直線状の複数の溝を有するグレーティングと、複数の前記入力用光ファイバからの光束を平行光束にすると共に該グレーティングで合波された光を複数の前記出力用光ファイバの各光入力端の位置に集光させる光学系と、を有し、
前記入力用光ファイバアレイは、複数の前記入力用光ファイバの光出力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
前記出力用光ファイバアレイは、複数の前記出力用光ファイバの光入力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、位置決めされた前記入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから光を出射して、前記グレーティングに照射し、該グレーティング及び前記光学系で、複数の波長毎の光に分波された各光の結像点列であって、該グレーティングの前記溝に対して垂直な方向に直線状に並んでいる結像点列を形成し、前記出力用光ファイバアレイの入力端が直線状に並んでいる複数の前記出力用光ファイバのうちの少なくとも二つの出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該入力用光ファイバアレイを位置決めする、
ことを特徴とする。
請求項7に係る発明の製造方法は、
請求項1から6のいずれか一項に記載の光合分波装置の製造方法において、
平坦なベース面上に置かれる第1の位置決め部材と、該第1の位置決め部材上に置かれる第2の位置決め部材と、該第2の位置決め部材上に置かれる第3の位置決め部材とを備え、該第1の位置決め部材と前記ベース面との接触が平面接触で、該第1の位置決め部材と該第2の位置決め部材との接触と、該第2の位置決め部材と該第3の位置決め部材との接触とのうち、一方の接触が前記ベース面に対して傾いている平面による平面接触で、他方の接触が、球面との点接触、又は球面と円状の線との線接触、又は球面相互の球面接触である、固定器具を前記入力用光ファイバアレイ用と前記出力用光ファイバアレイ用に製造する器具製造工程と、
前記入力用光ファイバアレイ用の前記固定器具の前記第3の位置決め部材に、前記入力用ファイバアレイを直接又は間接的に取り付る取付工程と、
前記出力用光ファイバアレイ用の前記固定器具の前記第3の位置決め部材に、前記出力用ファイバアレイを直接又は間接的に取り付る取付工程と、
前記入力用光ファイバアレイが目的の位置で且つ目的の方向を向くと、前記入力用光ファイバアレイ用固定器具の各位置決め部材相互の固定、及び前記ベース面に対す前記第1の位置決め部材の固定を実行するブロック固定工程と、
前記出力用光ファイバアレイが目的の位置で且つ目的の方向を向くと、前記出力用光ファイバアレイ用固定器具の各位置決め部材相互の固定、及び前記ベース面に対す前記第1の位置決め部材の固定を実行するブロック固定工程と、
を有し、
前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程、及び前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、各固定器具毎に、前記ベース面に対する前記第1の位置決め部材の相対移動と、該第1の位置決め部材に対する前記第2の位置決め部材の相対移動と、該第2の位置決め部材に対する前記第3の位置決め部材の相対移動のうち、少なくともいずれかを実行する、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の入力用光ファイバを備えている光分波装置や複数の出力用光ファイバを備えている光合波装置でも、極めて高い精度で複数の入力用光ファイバや複数の出力用光ファイバを位置決めすることができる。
以下、本発明に係る光合分波装置の製造方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、製造方法を説明する前に、この製造方法で製造される光合分波装置について、図1を用いて説明する。
光合分波装置1は、複数の入力用光ファイバを有する入力用光ファイバアレイ10aと、複数の出力用光ファイバを有する出力用光ファイバアレイ10bと、入力用光ファイバアレイ10aからの光を複数の波長毎の光に分波する光合分波モジュール20と、各光ファイバアレイ10a,10bを支持する固定器具30a,30bと、これらが搭載されるベース29と、を備えている。
光合分波モジュール20は、反射型グレーティング21と、コリメータ兼集光光学系である放物面鏡22と、2つのガラスブロック25a,25bと、これらが搭載される分波器ベース27とを備えている。反射型グレーティング21は、放物面鏡22の放物反射面23に対向する入出力面24に向かい合うように、分波器ベース27に固定されている。このグレーティング21の溝が伸びている方向は、ベース29のベース面29aと平行な方向(Y方向)である。また、各ガラスブロック25a,25bは、放物面鏡22の入出力面24であって、各光ファイバアレイ10a,10bと対向する位置に固定されている。
入力用光ファイバアレイ10aは、図6に示すように、複数の入力用光ファイバ11a,11a,…と、これらを覆うケーシング12aとを有し、各光ファイバ11aの光出力端が同じ方向を向き且つ直線状に並ぶようにケーシング12a内に配置されている。また、出力用光ファイバアレイ10bも、複数の出力用光ファイバ11b,11b,…と、これらを覆うケーシング12bとを有し、各ファイバ11bの光入力端が同じ方向を向き且つ直線状に並ぶようにケーシング12b内に配置されている。入力用光ファイバ11aの光出力端及び出力用光ファイバ11bの光入力端は、この端面での反射光が光学系に逆流しないよう、光ファイバ光軸に垂直な面に対して8°程度傾いている。また、各ガラスブロック25a,25bのファイバアレイ側端面も、そこでの反射光が光ファイバ11a,11bに逆流しないよう、光ファイバ光軸に垂直な面に対して8°程度傾き、光ファイバ11a,11bの端面と平行になっている。
ここで、以下の説明の都合上、放物面鏡22の光軸と平行な方向をZ方向、Z方向に垂直な方向であってグレーティング21の溝が伸びている方向をY方向、Z方向及びY方向に垂直な方向をX方向とする。
図1に示すように、入力用光ファイバアレイ10aの複数の入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから出射された連続スペクトル光は、ガラスブロック25aを通って、放物面鏡22の放物反射面23で反射して、平行光束となり、グレーティング21に照射させる。グレーティング21に照射された連続スペクトル光は、波長分散された後、放物面鏡22の放物反射面23で反射して、ガラスブロック25bを介して、出力用光ファイバアレイ10bの各出力用光ファイバの入力端面に集光する。
ところで、図6に示すように、一の入力用光ファイバ11aaからの連続スペクトル光は、グレーティング21に照射されると、グレーティング21の溝が伸びている方向(Y方向)に対して垂直なX方向に波長分散されて結像点列14aaを形成する。
仮に、複数の入力用光ファイバ11aの光出力端の配列基準線13が、X軸に対して傾いたとする。この場合も、各入力用光ファイバ11aa,11abから出射された連続スペクトル光は、グレーティング21により、X方向に波長分散された結像点列14aa,14abを形成する。しかしながら、複数の入力用光ファイバ11aa,11abのうちのいずれか一つの入力用光ファイバ11aaからの光で形成される結像点列14aaと、他の入力用光ファイバ11abからの光で形成される結像点列14abとは、いずれもX方向に平行になるが、互いにY方向にズレてしまう。このため、出力用光ファイバアレイ10bをどのように位置決めしても、各結像点列14aa,14abを各出力用光ファイバ11b,11b,…の光入力端に形成することができない。このため、入力用光ファイバアレイ10aの配列基準線13をグレーティング21の溝が伸びている方向(Y方向)に対して、高精度に垂直にする必要がある。
固定器具30a,30bは、図3に示すように、ベース29の平坦なベース面29aに置かれる第1の位置決め部材31と、第1の位置決め部材31上に置かれる第2の位置決め部材32と、第2の位置決め部材32上に置かれ、位置決め対象部品である各ファイバアレイ10a,10bが置かれる第3の位置決め部材33と、第1の位置決め部材31を特定の方向に付勢する圧縮バネ39と、を備えている。
第1の位置決め部材31は、ベース面29aに平面接触する平面31aと、ベース面29aに対して傾き第2の位置決め部材32と平面接触する傾斜平面31bと、を有しており、楔形を成している。また、第2の位置決め部材32も、第1の位置決め部材31と同様に、楔形を成しており、第1の位置決め部材31の傾斜平面31bと平面接触する傾斜平面32aを有している。この第2の位置決め部材32は、傾斜平面32aから、この傾斜平面32aに対向する水平面32bに向って円筒状の貫通孔32cが形成されている。水平面32bと貫通孔32cとの縁は、切り欠かれており、その切り欠き面が球面32dを成している。第三の位置決め部材33は、半球状で、その球面33aの半径は第2の位置決め部材32の球面32dの半径と実質的に同じである。位置決め対象部品である各光ファイバアレイ10a,10bは、この半球状の第3の位置決め部材33の平面33d上に取り付けられる。
各光ファイバアレイ10a,10bのY方向及びZ方向の位置は、ベース面29aに対して、第1の位置決め部材31をY方向及びZ方向に移動させることで、目的の位置になる。また、各ファイバアレイ10a,10bのX方向の位置は、第2の位置決め部材32を第1の位置決め部材31に対して相対的にZ方向に移動させることで、第2の位置決め部材32がX方向に移動し、これにより目的の位置になる。各ファイバアレイ10a,10bのX軸回りの角度θx、Y軸回りの角度θy、Z軸回りの角度θzは、第2の位置決め部材32に対して第3の位置決め部材33を回転又は傾けることで、目的の角度になる。
以上のように、3つの位置決め部材31,32,33を相対的に移動等させることで、6自由度で、具体的には、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、角度θx、角度θy、角度θzで、各ファイバアレイ10a,10bを自由に移動等させることができる。
なお、圧縮バネ39は、第1の位置決め部材31を(−)Z方向に押す付勢部材として機能する。この圧縮バネ39は、第3の位置決め部材33及び第2の位置決め部材32にかかる重力等、第2の位置決め部材32の傾斜平面32aから、第1の位置決め部材31の傾斜平面31bに対してかかる荷重により、第1の位置決め部材31が(+)Z方向に逃げて、各位置決め部材31,32,33相互間での密着性が低下するのを防ぐために設けられている。
次に、光合分波装置を組立てる際に必要な調芯装置について、図2を用いて説明する。
調芯装置は、光合分波装置1をベース29ごと支持する支持台41と、光合分波装置1の入力用光ファイバアレイ10aを保持して位置決めする6軸移動ステージ42aと、出力用光ファイバアレイ10bを保持して位置決めする6軸移動ステージ42bと、入力用光ファイバアレイ10aと出力用光ファイバアレイ10bとのうちの一方の光ファイバアレイに連続スペクトル光を出射する光源44と、他方の光ファイバアレイからの光を受光して、その波長と強度とを測定する光センサ45と、光センサ45からの信号に基づいて各6軸移動ステージ42a,42bを駆動制御する制御回路46と、を備えている。
次に、図5に示すフローチャートに従って、第1の実施形態としての光合分波装置1の製造手順について説明する。
まず、光合分波装置1を構成する各部品を製造する(ステップ1)。具体的には、入力用光ファイバアレイ10a、出力用光ファイバアレイ10b、光合分波モジュール20、固定器具30a,30b、ベース29を製造する。そして、光合分波モジュール20をベース29上に固定する。なお、光合分波モジュール20は、部品製造段階で、ベース29と一体的にしておいてもよい。また、部品製造段階で、分光器ベース27とベース29と一体的にしておいてもよい。
次に、出力用光ファイバアレイ10bを仮位置決めする(ステップ2)。この工程では、まず、図4に示すように、出力用光ファイバアレイ10bに、固定器具30bの第3の位置決め部材33を固定すると共に、出力用光ファイバアレイ10bを6軸移動ステージ42bのアーム43に、ネジ49等を用いて取り付ける。そして、この固定器具30bの第1の位置決め部材31及び第2の位置決め部材32をベース29上に置く。続いて、6軸移動ステージ42bを駆動し、出力用光ファイバアレイ10bをある程度の精度で位置決めする。この際、光合分波モジュール20の一点、例えば、出力用光ファイバアレイ10b側のガラスブロック25bの角等を基準として、出力用光ファイバアレイ10bの設計上の位置を予め求めておき、この位置に出力用光ファイバアレイ10bが至るようにする。また、この仮位置決め過程で、出力用光ファイバアレイ10bと共に、これに固定されている第3の位置決め部材33が移動及び/回転し、この移動及び/又は回転で、第二の位置決め部材32及び第一の位置決め部材31が相対的に移動する。
次に、出力用光ファイバアレイ10bが6軸移動ステージ42bに取り付けられて、静止している状態のまま、入力用光ファイバアレイ10aを位置決めする(ステップ3)。この工程でも、まず、入力用光ファイバアレイ10aに、固定器具30aの第3の位置決め部材33を固定すると共に、入力用光ファイバアレイ10aを6軸移動ステージ42aのアーム43に、ネジ49等を用いて取り付ける。なお、この入力用光ファイバアレイ10aの取付等は、ステップ2での出力用光ファイバアレイ10bの取付時に併せて行ってもよい。次に、この固定器具30aの第1の位置決め部材31及び第2の位置決め部材32をベース29上に置く。続いて、入力用光ファイバアレイ10aの少なくとも2つの入力用光ファイバ11ac,11ad(図7)に、調芯装置の光センサ45を取り付ける。次に、仮位置決めされた出力用光ファイバアレイ10bの一の出力用光ファイバ11ba(図7)に、調芯装置の光源44からの連続スペクトル光を出射する。一の出力用光ファイバ11baから出射された連続スペクトル光は、ガラスブロック25bを通って、放物面鏡22の放物反射面23で反射して、平行光束となり、グレーティング21に照射させれ、波長分散される。各波長毎の光は、放物面鏡22の放物反射面23で反射して、ガラスブロック25aを出たところで集光し、図7に示すように、X方向に伸びる結像点列14bを形成する。そして、6軸移動ステージ42aを駆動し、この結像点列14bを形成する複数の結像点のうちのいずれか2つの結像点を、光センサ45を取り付けた少なくも2つの入力用光ファイバ11ac,11adで捕えて、各入力用光ファイバ11ac,11adからの光量が最大になるようにする。この結果、結像点列14bと入力用光ファイバアレイ10aの配列基準線13とが一致する。言い換えると、入力用光ファイバアレイ10aの配列基準線13がグレーティング21の溝に対して垂直なX軸と平行になる。
2つの入力用光ファイバ11ac,11adのそれぞれで結像点を捕える際には、各入力用光ファイバ11ac,11adの光出力端が、Z方向における結像位置から僅かにズレた位置、すなわち像のボケた位置で行うことが好ましい。これは、Z方向における結像位置から僅かにズレた位置では、光像の径が大きく、各入力用光ファイバ11ac,11adで捕え易いからである。一旦、各波長の光像を各入力用光ファイバ11ac,11adで捕えたら、入力用光ファイバアレイ10aをXY平面内で移動及び回転させて、各入力用光ファイバ11ac,11adからの光量が最大になるようにする。そして、入力用光ファイバアレイ10aをZ方向に移動させて、各入力用光ファイバ11ac,11adの光出力端が、Z方向における結像位置に至るようにする。このXY平面内での移動及び回転、Z方向の移動を繰り返して行い、入力用光ファイバアレイ10aを理想の位置にできる限り近づける。
以上の入力用光ファイバアレイ10aの位置決め工程(ステップ3)で、この入力用光ファイバアレイ10aが他の部品と接触する等の不具合があれば(ステップ4)、再び、ステップ2に戻って、出力用光ファイバアレイ10bの仮位置決めを行い、不具合がなければ、出力用光ファイバアレイ10bの本位置決めを行う(ステップ5)。
この出力用光ファイバアレイ10bの本位置決めでは、この出力用光ファイバアレイ10bの少なくとも2つの出力用光ファイバ11bm,11bn(m,nは任意の自然数)に、調芯装置の光センサ45を取り付ける。次に、位置決めされた入力用光ファイバアレイ10aの一つの出力用光ファイバ11aに、調芯装置の光源44からの連続スペクトル光を出射する。その後は、入力用光ファイバアレイ10aの位置決めと同様に、光センサ45を取り付けた各出力用光ファイバ11bm,11bnからの光量が最大になるように、出力用光ファイバアレイ10bを移動させる。
各光ファイバアレイ10a,10bの位置決めが終了すると、各固定器具30a,30bを固定する(ステップ6)。具体的には、各固定器具30a,30bの第1の位置決め部材31の平面31aとベース面29aとの接触部分の回り、第1の位置決め部材31の傾斜平面31bと第2の位置決め部材32の傾斜平面32aとの接触部分の回り、第2の位置決め部材32の球面32dと第3の位置決め部材33の球面33aとの接触部分の回りに、UV(紫外線)硬化型接着剤を塗布し、接着剤の塗布部分に紫外線を照射して、接着剤を硬化させる。なお、各位置決め部材相互の接触面に接着剤を塗布しないのは、接着剤の硬化過程で、接着剤の収縮によりその容積が小さくなり、この変化により位置決め部材相互間の相対位置が変化するのを回避するためである。また、各位置決め部材相互の接合は、以上のようなUV硬化型接着剤ではなく、可視光硬化型、熱硬化型、常温硬化型、嫌気硬化型、湿気硬化型の接着剤や、ハンダ、さらにレーザ溶接でもよい。各固定器具30a,30bが完全に固定されると、各6軸移動ステージ42a,42bのアーム43,43から各光ファイバアレイ10a,10bを外す。さらに、必要に応じて、各固定器具30の圧縮バネ39も外す。なお、各固定器具30a,30bの固定は、以上のように、製造工程の最終段階でおこなってもよいが、各光ファイバアレイ10a,10bの位置決め(ステップ3,5)がそれぞれ終了した毎に、行ってもよい。
以上で、最終的な検査工程等以外の工程は終了し、光合分波装置1が完成する。
以上のように、本実施形態では、極めて高い精度で、入力用光ファイバアレイ10a及び出力用光ファイバアレイ10bを位置決め固定することができる。
なお、以上の実施形態では、グレーティングとして、反射型グレーティング21を用いたが、これは反射型である必要はなく、透過型であってもよい。また、光学系として、放物面鏡22を用いたが、この換わりにレンズを用いてもよい。また、光合分波モジュール20の光路中に、マイクロミラーアレイを設けて、特定の波長の光を特定の出力用光ファイバに導くようにしてもよい。また、以上の実施形態は、入力用光ファイバ11aからの光を各波長毎の光に分波し、各波長毎の光を出力用光ファイバ11bへ入射させる光分波装置であるが、複数の入力用光ファイバのそれぞれから単色光を出射し、こらの単色光を合波して、これを出力用光ファイバへ入射させる光合波装置に、本発明を適用してもよい。すなわち、光合波装置で、複数の出力用光ファイバを有する場合、複数の出力用光ファイバを有する出力用光ファイバアレイの位置決めが極めて難しい。そこで、この出力用光ファイバアレイの位置決めに、本発明の位置決めを適用してもよい。なお、このような光合波装置は、本実施形態における光合分波装置をそのまま適用できる。この場合、複数の出力用光ファイバ11bを入力用光ファイバとし、入力用光ファイバとしての出力用光ファイバ11bから単色光を出射し、これを光合分波モジュール20で合波して、出力用光ファイバとしての入力用光ファイバ11aへ入射させることになる。
次に、本発明に係る第2の実施形態としての光合分波装置1の製造手順について、図8に示すフローチャートに従って説明する。
本実施形態では、まず、第1の実施形態と同様に、光合分波装置1を構成する各部品を製造する(ステップ1)。次に、入力用光ファイバアレイ10aを仮位置決めする(ステップ2a)。次に、仮位置決めされた入力用光ファイバアレイ10aの一の入力用光ファイバ11aから連続スペクトル光を出射して、出力用光ファイバアレイ10bの少なくとも2つの出力用光ファイバ11b,11bでの受光量が最大になるように、この出力用光ファイバアレイ10bを位置決めする。この位置決め過程で、この出力用光ファイバアレイ10bが他の部品と接触する等の不具合があれば(ステップ4a)、再び、ステップ2aに戻って、入力用光ファイバアレイ10aの仮位置決めを行い、不具合がなければ、入力用光ファイバアレイ10aの本位置決めを行う(ステップ5)。最後に、第1の実施形態と同様に、各固定器具30a,30bを固定する。
すなわち、第1の実施形態では、入力用光ファイバアレイ10aを位置決めした後(ステップ3)、出力用光ファイバアレイ10bを位置決めしたが(ステップ5)、本実施形態では、先に、出力用光ファイバアレイ10bを位置決めし(ステップ3a)、その後に、入力用光ファイバアレイ10aを位置決めする(ステップ5a)。
このように、位置決めの順番を替えても、基本的に、第1の実施形態と同様、極めて高い精度で、入力用光ファイバアレイ10a及び出力用光ファイバアレイ10bを位置決め固定することができる。
次に、図9〜図11を用いて、固定器具の各種実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、すでに説明した部材及び部分に関しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、固定器具の第二の実施形態について、図9を用いて説明する。
本実施形態は、6軸移動ステージ42のアーム43に、光ファイバアレイ10をネジ等の連結具で直接取り付けることができない場合の適用例である。
本実施形態の固定器具30Aは、第一の実施形態と同様で楔形を成す第1の位置決め部材31と、同じく楔形を成す第2の位置決め部材32Aと、球形の第3の位置決め部材33Aと、光ファイバアレイ10を6軸移動ステージ42のアーム43に取り付けるための補助支持部材34と、第1の位置決め部材31を特定の方向に付勢する圧縮バネ39と、を備えている。
第2の位置決め部材32Aは、その傾斜平面32aが第1の位置決め部材31の傾斜平面31bと平面接触し、この傾斜平面32aから、傾斜平面32aに対向する平面32bに向って円筒状の貫通孔32cが形成されている。第2の位置決め部材32Aの平面32bと貫通孔32cとの縁は、第一の実施形態のように切り欠かれていない。このため、この第2の位置決め部材32Aと第3の位置決め部材33Aとは、第2の位置決め部材32Aの貫通孔32cと平面32bとの縁の形状である円形の線と第3の位置決め部材33Aの球面33aとの接触となる。このように、本実施形態では、球面33aに対する接触が、第一の実施形態の第2の位置決め部材32のように、球面ではなく、円形の線で接触しているので、第3の位置決め部材33Aの球面33aを受けるために球面を形成する必要が無く、第2の位置決め部材32Aの加工工数を抑えることができる。また、第3の位置決め部材33Aは、球形であるため、第一の実施形態のように半球を形成するための球形の一部を平坦に加工する必要がなく、部品製作コストを抑えることができる。
補助支持部材34は、直方体形状を成しており、その一面から対向面に貫通するネジ孔34aが形成されている。このネジ孔34aに対して、補助支持部材34の一面側からは、この補助支持部材34をアーム43に取り付けるためのネジ49が捩じ込まれ、補助支持部材34の一面の対抗面側からは球形の第3の位置決め部材33Aの一部がネジ孔34aの下部に入り込む。
なお、本実施形態では、第2の位置決め部材32Aと第3の位置決め部材33Aとは、円形の線と球面との線接触であるが、第2の位置決め部材32Aの貫通孔32cの縁に3つ以上の突起を形成し、3つ以上の突起の先端の点と球面との点接触にしてもよい。
次に、図10を用いて、第三の実施形態としての固定器具について説明する。
本実施形態の固定器具30Bは、第一の実施形態と同様で楔形を成す第1の位置決め部材31と、半球状を成す第2の位置決め部材32Bと、第二の実施形態における補助支持部材34である第3の位置決め部材33Bと、第1の位置決め部材31を特定の方向に付勢する圧縮バネ39と、を備えている。
半球状の第2の位置決め部材32Bの平面は、傾斜平面32aとして、第1の位置決め部材31の傾斜平面31bと平面接触する。また、この第2の位置決め部材32Bの球面32eの一部は、第3の位置決め部材33Bのネジ孔33cの下部に入り込み、このネジ孔33cの下端の円形の縁と接触する。
次に、図11を用いて、本発明に係る第四の実施形態としての固定器具について説明する。
本実施形態の固定器具30Cは、第一の実施形態の第1の位置決め部材31を第3の位置決め部材33Cとし、第一の実施形態の第2の位置決め部材32をそのまま第2の位置決め部材32Cとし、第一の実施形態の第3の位置決め部材33を第1の位置決め部材31Cとしたものである。
従って、半球状の第1の位置決め部材31Cの平面31dは、ベース面29aと平面接触し、半球状の第1の位置決め部材31Cの球面31eは、第2の位置決め部材32Cと球面接触し、第2の位置決め部材32Cの傾斜平面32aは、第3の位置決め部材33Cの傾斜平面33cと平面接触する。
以上、第二の実施形態から第四の実施形態の固定器具30A,30B,30Cも、第一の実施形態の固定器具30と同様に、ベース面29aに対して、第三の位置決め部材33A,33B,33Cが6自由度で移動及び回転できるので、固定支持対象である光ファイバブロック10を自由な位置で且つ自由な向きに支持固定することができる。
本発明に係る第一の実施形態としての光合分波装置の斜視図である。 本発明に係る第一の実施形態としての調芯装置の構成を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態としての固定器具の斜視図である。 本発明に係る第一の実施形態としての固定器具の要部切欠き側面図である。 本発明に係る第一の実施形態としての光合分波装置の製造手順を示すフローチャートである。 入力用光ファイバアレイからの光の光路及び結像点の位置を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態としての入力用光ファイバアレイの位置決め方法を示す説明図である。 本発明に係る第二の実施形態としての光合分波装置の製造手順を示すフローチャートである。 本発明に係る第二の実施形態としての固定器具の要部切欠き側面図である。 本発明に係る第三の実施形態としての固定器具の要部切欠き側面図である。 本発明に係る第4の実施形態としての固定器具の要部切欠き側面図である。
符号の説明
1:光合分波装置、10:光ファイバアレイ、10a:入力用光ファイバアレイ、10b:出力用光ファイバアレイ、11a:入力用光ファイバ、11b:出力用光ファイバ、13:配列基準線、14a,14b:結像点列、20:光合分波モジュール、21:グレーティング、22:放物面鏡、23:放物反射面、25a,25b:ガラスブロック、29:ベース、29a:ベース面、30a,30b,30A,30B,30C:固定器具、31,31C:第一の位置決め部材、32,32A,32B,32C:第二の位置決め部材、33,33A,33B,33C:第三の位置決め部材、34:補助支持部材、42,42a,42b:6軸移動ステージ、43:アーム、44:光源、45:光センサ、46:制御回路、49:ネジ

Claims (7)

  1. 複数の入力用光ファイバを有する入力用光ファイバアレイと、複数の出力用光ファイバを有する出力用光ファイバアレイと、複数の該入力用光ファイバからの各光をそれぞれ複数の波長毎に分波して、各波長毎の光を複数の前記出力用光ファイバへ送る光合分波モジュールと、を備えている光合分波装置の製造方法において、
    前記光合分波モジュールに対して相対的に、前記出力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
    位置決めされた前記出力用光ファイバアレイの複数の前記出力用光ファイバのうちのいずれか一つの出力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで複数の波長毎の光に分波された光を、前記入力用光ファイバアレイの少なくとも二つの前記入力用光ファイバで受光し、各入力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該入力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
    を有することを特徴とする光合分波装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の光合分波装置の製造方法において、
    前記光合分波モジュールは、互いに平行な直線状の複数の溝を有するグレーティングと、複数の前記入力用光ファイバからの光束を平行光束にすると共に該グレーティングで分波された各波長の光を複数の前記出力用光ファイバの各光入力端の位置に集光させる光学系と、を有し、
    前記入力用光ファイバアレイは、複数の前記入力用光ファイバの光出力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
    前記出力用光ファイバアレイは、複数の前記出力用光ファイバの光入力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
    前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、位置決めされた前記出力用光ファイバアレイの複数の前記出力用光ファイバのうちのいずれか一つの出力用光ファイバから光を出射して、前記グレーティングに照射し、該グレーティング及び前記光学系で、複数の波長毎の光に分波された各光の結像点列であって、該グレーティングの前記溝に対して垂直な方向に直線状に並んでいる結像点列を形成し、前記入力用光ファイバアレイの出力端が直線状に並んでいる複数の前記入力用光ファイバのうちの少なくとも二つの入力用光ファイバで受光し、各入力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該入力用光ファイバアレイを位置決めする、
    ことを特徴とする光合分波装置の製造方法。
  3. 請求項1及び2のいずれか一項に記載の光合分波装置の製造方法において、
    前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程は、仮の位置決め工程であり、
    前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程が終了した後、該入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで複数の波長毎の光に分波された光を、前記出力用光ファイバアレイの少なくとも二つの前記出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該出力用光ファイバアレイを位置決めする本位置決め工程を有する、
    ことを特徴とする光合分波装置の製造方法。
  4. 請求項1及び2のいずれか一項に記載の光合分波装置の製造方法において、
    前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程は、本位置決め工程であり、
    前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程の前に実施される前記入力用光ファイバアレイの仮位置決め工程を有し、
    前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、仮位置決めされた前記入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一の入力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで複数の波長毎の光に分波された光を、前記出力用光ファイバアレイの少なくとも二つの前記出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該出力用光ファイバアレイを位置決めする
    ことを特徴とする光合分波装置の製造方法。
  5. 複数の入力用光ファイバを有する入力用光ファイバアレイと、複数の出力用光ファイバを有する出力用光ファイバアレイと、複数の該入力用光ファイバからの各光を合波して、合波した光を複数の該出力用光ファイバへ送る光合分波モジュールと、を備えている光合分波装置の製造方法において、
    前記光合分波モジュールに対して相対的に、前記入力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
    位置決めされた前記入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから光を出射して、前記光合分波モジュールに照射し、該光合分波モジュールで分波された光を、前記出力用光ファイバアレイの複数の前記出力用光ファイバのうちの少なくとも二つの前記出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該出力用光ファイバアレイを位置決めする工程と、
    を有することを特徴とする光合分波装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の光合分波装置の製造方法において、
    前記光合分波モジュールは、互いに平行な直線状の複数の溝を有するグレーティングと、複数の前記入力用光ファイバからの光束を平行光束にすると共に該グレーティングで合波された光を複数の前記出力用光ファイバの各光入力端の位置に集光させる光学系と、を有し、
    前記入力用光ファイバアレイは、複数の前記入力用光ファイバの光出力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
    前記出力用光ファイバアレイは、複数の前記出力用光ファイバの光入力端が互いに同じ方向を向き且つ直線状に並んでおり、
    前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、位置決めされた前記入力用光ファイバアレイの複数の前記入力用光ファイバのうちのいずれか一つの入力用光ファイバから光を出射して、前記グレーティングに照射し、該グレーティング及び前記光学系で、複数の波長毎の光に分波された各光の結像点列であって、該グレーティングの前記溝に対して垂直な方向に直線状に並んでいる結像点列を形成し、前記出力用光ファイバアレイの入力端が直線状に並んでいる複数の前記出力用光ファイバのうちの少なくとも二つの出力用光ファイバで受光し、各出力用光ファイバでの受光量が最大になるよう、該入力用光ファイバアレイを位置決めする、
    ことを特徴とする光合分波装置の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の光合分波装置の製造方法において、
    平坦なベース面上に置かれる第1の位置決め部材と、該第1の位置決め部材上に置かれる第2の位置決め部材と、該第2の位置決め部材上に置かれる第3の位置決め部材とを備え、該第1の位置決め部材と前記ベース面との接触が平面接触で、該第1の位置決め部材と該第2の位置決め部材との接触と、該第2の位置決め部材と該第3の位置決め部材との接触とのうち、一方の接触が前記ベース面に対して傾いている平面による平面接触で、他方の接触が、球面との点接触、又は球面と円状の線との線接触、又は球面相互の球面接触である、固定器具を前記入力用光ファイバアレイ用と前記出力用光ファイバアレイ用に製造する器具製造工程と、
    前記入力用光ファイバアレイ用の前記固定器具の前記第3の位置決め部材に、前記入力用ファイバアレイを直接又は間接的に取り付る取付工程と、
    前記出力用光ファイバアレイ用の前記固定器具の前記第3の位置決め部材に、前記出力用ファイバアレイを直接又は間接的に取り付る取付工程と、
    前記入力用光ファイバアレイが目的の位置で且つ目的の方向を向くと、前記入力用光ファイバアレイ用固定器具の各位置決め部材相互の固定、及び前記ベース面に対す前記第1の位置決め部材の固定を実行するブロック固定工程と、
    前記出力用光ファイバアレイが目的の位置で且つ目的の方向を向くと、前記出力用光ファイバアレイ用固定器具の各位置決め部材相互の固定、及び前記ベース面に対す前記第1の位置決め部材の固定を実行するブロック固定工程と、
    を有し、
    前記入力用光ファイバアレイの前記位置決め工程、及び前記出力用光ファイバアレイの前記位置決め工程では、各固定器具毎に、前記ベース面に対する前記第1の位置決め部材の相対移動と、該第1の位置決め部材に対する前記第2の位置決め部材の相対移動と、該第2の位置決め部材に対する前記第3の位置決め部材の相対移動のうち、少なくともいずれかを実行する、
    ことを特徴とする光合分波装置の製造方法。
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