JP2005105700A - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2005105700A
JP2005105700A JP2003341346A JP2003341346A JP2005105700A JP 2005105700 A JP2005105700 A JP 2005105700A JP 2003341346 A JP2003341346 A JP 2003341346A JP 2003341346 A JP2003341346 A JP 2003341346A JP 2005105700 A JP2005105700 A JP 2005105700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
maintenance
cover
engine
shielding plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003341346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4033102B2 (ja
Inventor
Atsuo Fujii
篤夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2003341346A priority Critical patent/JP4033102B2/ja
Priority to US10/945,028 priority patent/US7216734B2/en
Priority to AT04104636T priority patent/ATE462046T1/de
Priority to DE602004026141T priority patent/DE602004026141D1/de
Priority to EP04104636A priority patent/EP1518968B1/en
Priority to CNB2004100826253A priority patent/CN1308554C/zh
Publication of JP2005105700A publication Critical patent/JP2005105700A/ja
Priority to US11/677,130 priority patent/US7377346B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4033102B2 publication Critical patent/JP4033102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】 メンテナンス作業の作業性を向上する。
【解決手段】 シートスタンド15の上面部15a及び前壁部15bに、その接合部を含めてエンジンに向かって落ち込む凹部15dを形成する。凹部15dにメンテナンス用の開口部25を形成する。この開口部25は、シートスタンド15の上面部15aと前壁部15bとに跨る。開口部25を塞ぐためのメンテナンス用カバー27を設ける。メンテナンス用カバー27にブラケット33を設ける。このブラケット33にヒーター31を取り付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建設機械に関し、特にメンテナンス作業の作業性を向上する対策に係るものである。
従来、小型建設機械としてのミニショベルでは、上部旋回体をできる限りコンパクトにするため、操縦座席下方にエンジンを配置することが多い。そして、図7及び図8に示すように、エンジン74のメンテナンスを行うことができるように、操縦座席が固定されているガードカバー71の天板72を上方に開放させることができるようになっている。例えば、特許文献1に開示された建設機械では、ガードカバー71の天板72の前端部にヒンジを設けることにより、この天板72を前方に開放させるようにしている。そして、この天板72の下方に配置されたエンジン74やその周囲に配置された機器類のメンテナンスが行えるようになっている。
一方、前記文献の建設機械では、リレー等の機器類が配設された収納ボックス75を前記天板72とエンジン74との隙間に配置している。これにより、操縦座席の足元にスペースが形成されるので、このスペースにヒーター76からの温風を吹出させる吹出し口77を配置するようにしている。この建設機械では、ヒーター76がエンジン74の側方に配置されているために、ヒーター76と吹出し口77とを繋ぐダクト78を、エンジン74の側方から前方に引き回すように設置する必要がある。
特開2001−32327号公報
ところで、前記文献に開示された従来のものでは、エンジンやその周囲に配置されている機器類のメンテナンス作業を効率的に行うことができないという問題があった。
具体的に説明すると、従来のものはガードカバー71の天板72を開放させる構成であったために、メンテナンス作業を行う際には、エンジンの上方から手を差し入れて作業を行う必要があり、作業がし辛いものであった。しかも、エンジンの前方や下方に配設された機器類などのメンテナンスを行うには手が届き難かったりして、このような構成ではメンテナンス作業の作業性が悪いものとなっていた。
また、運転スペースに温風を吹出させるためのヒーター76や、温風を送風するためのダクト78がエンジン74の周囲に設置されているために、このヒーター76、ダクト78等がメンテナンス作業を行う際に障害物となり、メンテナンス作業の作業性が悪いものとなっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メンテナンス作業の作業性を向上させることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、エンジンの上方又は前方を遮蔽する上部遮蔽板と前部遮蔽板とに跨ってメンテナンス用の開口部を形成するか、あるいは上部遮蔽板又は前部遮蔽板に形成されたメンテナンス用の開口部を塞ぐためのメンテナンス用カバーにヒーターを取り付けるようにしたものである。
具体的に、請求項1の発明は、エンジンの上方を遮蔽する上部遮蔽板と、前記上部遮蔽板に接合されるとともにエンジンの前方を遮蔽する前部遮蔽板と、前記上部遮蔽板及び前部遮蔽板に跨って形成されたメンテナンス用の開口部と、前記開口部を塞ぐためのメンテナンス用カバーとを備えている。
この発明では、メンテナンス用の開口部を上部遮蔽板と前部遮蔽板とに跨るように設けている。このため、従来の如くエンジンの上方に設けられた天板のみに開口が設けられる構成と異なり、本発明では、メンテナンス用の開口部をより大きな開口に形成することが可能となる。それ故、エンジン及びその周りに配設された機器類のメンテナンス作業を行うときには、この大きく形成された開口部を通してメンテナンス作業を行うことができるので、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。しかも、前記機器類のメンテナンス作業を行うに際し、作業者がエンジンの上方から手を延ばして作業を行うのに制限されることはなく、エンジンの前方から手を延ばしてメンテナンス作業を行うことも可能となる。このため、エンジンの前方や下方に配設された機器類のメンテナンス作業を行うときには、特に作業効率を向上することができる。さらに、エンジンの上方から手を延ばして行う作業は作業者にとっても非常に負担の重い作業であるが、エンジンの前方から手を延ばして作業を行うことが可能となることで、メンテナンス作業を楽に行うことができるようになる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の建設機械において、前記メンテナンス用カバーには、ヒーターを固定するための固定部材が設けられ、前記固定部材にヒーターが取り付けられている。
この発明では、ヒーターが固定部材を介してメンテナンス用カバーに固定される。このため、メンテナンス用カバーを取り外せば、ヒーターもメンテナンス用カバーと一緒に取り外されることとなる。したがって、本発明によれば、前記開口部を通して行うメンテナンス作業においてヒーターが障害物となることはなく、メンテナンス作業の作業性をさらに向上させることができる。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の建設機械において、前記上部遮蔽板と前部遮蔽板とには、その接合部を含めエンジンへ向かって落ち込む形状をなす凹部が形成され、前記凹部に前記開口部が形成され、前記凹部内に前記固定部材及びヒーターが配置されている。
この発明では、固定部材及びヒーターを上部遮蔽板及び前部遮蔽板に形成された凹部内に配置するようにしているので、固定部材及びヒーターを遮蔽板から出っ張らないように配置することができる。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の建設機械において、前記前部遮蔽板の前方は、運転スペースとして構成され、前記ヒーターは、前記運転スペースのフロア面よりも上方に浮かせた状態に配置されている。
この発明では、ヒーターがフロア面よりも上方に位置するように配置されるために、運転スペースにおける操縦者の足元のスペース、その中でも特に重要な踵の配置スペースを広く取ることできる。なお、ヒーターにヒーターカバーを被せる構成においては、このヒーターカバーを、その下部が凹んだ形態に形成することにより、踵の配置スペースを確保することができる。
また、請求項5の発明は、請求項2から4の何れか1項に記載の建設機械において、前記前部遮蔽板の前方は、運転スペースとして構成され、前記ヒーターの前側にはヒーターカバーが備えられ、前記ヒーターカバーには、前記運転スペースへ温風を吹出すための吹出し通路が設けられている。
この発明では、前部遮蔽板の前方が運転スペースとして構成される。そして、ヒーターの前側に配置されたヒーターカバーに、運転スペースへの温風の吹出し通路を設けるようにしているので、従来の如くエンジンの側方にヒーターが配置される構成と異なり、エンジンの側方からエンジンの前方、即ち運転スペースの後方に亘って温風を送風するためのダクトが不要となる。しかも、エンジンの側方にはヒーターが設置されない構成となるので、エンジンの側方に空きスペースを確保することができる。これにより、運転スペース周辺を省スペース化することができる。さらに、本発明では、運転スペースのすぐ後方に配置されたヒーターで加熱された温風が、ダクトを通ることなく直接運転スペースに吹出されるために、ヒーターによる運転スペースの暖房効率を向上することができる。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の建設機械において、前記ヒーターカバーには、操縦者が着座するためのシートが一体に設けられている。
この発明では、ヒーターカバーを取り外す際にシートも一緒に取り外すことができるので、メンテナンス時においてシートが邪魔にならないようにすることができる。
また、請求項7の発明は、エンジンの上方を遮蔽する上部遮蔽板と、上記エンジンの前方を遮蔽する前部遮蔽板と、前記上部遮蔽板又は前部遮蔽板の一方に形成されたメンテナンス用の開口部と、前記開口部を塞ぐためのメンテナンス用カバーと、前記メンテナンス用カバーに設けられ、ヒーターを固定するための固定部材とを備え、前記固定部材にヒーターが取り付けられている。
この発明では、ヒーターが固定部材を介してメンテナンス用カバーに固定されるため、メンテナンス用カバーを取り外せば、ヒーターもメンテナンス用カバーと一緒に取り外されることとなる。したがって、本発明によれば、前記開口部を通して行うメンテナンス作業においてヒーターが障害物となることはなく、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の建設機械において、前記前部遮蔽板の前方は、運転スペースとして構成され、前記ヒーターは、前記運転スペースのフロア面よりも上方に浮かせた状態に配置されている。
この発明では、ヒーターがフロア面よりも上方に位置するように配置されるために、運転スペースにおける操縦者の足元のスペース、その中でも特に重要な踵の配置スペースを広く取ることできる。なお、ヒーターにヒーターカバーを被せる構成においては、このヒーターカバーを、その下部が凹んだ形態に形成することにより、踵の配置スペースを確保することができる。
以上説明したように、請求項1から6の発明によれば、上部遮蔽板及び前部遮蔽板に亘ってメンテナンス用の開口部を設けるようにしているので、従来の如くエンジンの上方に設けられた天板のみに開口が設けられる構成と異なり、メンテナンス用の開口部としてより大きな開口に形成することが可能となる。それ故、エンジン及びその周りに配設された機器類のメンテナンス作業を行うときには、この大きな開口部を通してメンテナンス作業を行うことができるために、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。しかも、メンテナンス作業を楽に行うことができるばかりでなく、エンジンの前方や下方に配設された機器類のメンテナンス作業を行うときには、特に作業効率を向上することができる。
また、請求項7及び8の発明によれば、ヒーターをメンテナンス用カバーに固定するようにしているので、メンテナンス用カバーと一緒にヒーターを取り外すことができる。この結果、メンテナンス作業時にヒーターが障害物となることはなく、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図示省略しているが、下部走行体と、この下部走行体の上部に旋回自在に設けられた上部旋回体とを備えた例えば油圧式ミニショベル等の建設機械に適用したものである。
上部旋回体には、図1に示すように、運転スペース12が設けられている。運転スペース12には、この運転スペース12の後部に設けられたシートスタンド15と、シートスタンド15の側方に隣接して配置されたコントロールスタンド17とが設けられている。
本実施形態では、コントロールスタンド17は、シートスタンド15に対し、操縦者が乗り降りする乗降側(図1における右側)とは反対側となる奥側(図1における左側)、即ちシートスタンド15の右側にのみ配置されている。コントロールスタンド17の後方で且つ上側には、図示省略しているが、操作レバー、スイッチ類等が配設されたコントロールボックスが設置されている。
前記シートスタンド15は、およそ箱形に構成されるものであり、上面部15aと、前壁部15bと、左側壁部15cと、後側壁部(図示省略)とを溶接等により一体的に形成したものである。シートスタンド15は、その下面部が開放されるとともに、上部旋回体のフロア面を構成するフロアプレート(図示省略)に固定されている。
シートスタンド15の下方、即ち運転スペース12の後方には、図示省略するがエンジン等の機器類が配設されている。そして、シートスタンド15の上面部15aは、このエンジンの上方において水平方向に延びるように配置されており、この上面部15aは、エンジンの上方を遮蔽する上部遮蔽板を構成している。また、シートスタンド15の前壁部15bは、エンジンの前方において略鉛直方向に延びるように配置されており、この前壁部15bは、エンジンの前方を遮蔽する前部遮蔽板を構成している。
シートスタンド15の上面部15aには操縦者が着座するためのシート19が、また前壁部15bにはヒーターカバー21が、それぞれ設置されている。ヒーターカバー21の詳細については後述する。
図2にも示すように、シートスタンド15とコントロールスタンド17とは、平面視で鉤形の形状に一体的に形成されている。具体的には、前方に向かって見てシートスタンド15の右側に隣接してコントロールスタンド17が配置されており、このコントロールスタンド17は、シートスタンド15の前壁部15bよりも前方に膨出するような形態に形成されている。コントロールスタンド17の下面部は開放されるとともに、前記フロアプレートに固定されている。
シートスタンド15及びコントロールスタンド17の内側は、1つの大きな空間に区画形成されている。この内側空間には、前記エンジン等の機器、部品類が収納されている。このエンジン周りには、図示省略しているが、オルタネーター、スターター等が配設されている。このオルタネーター及びスターターは、エンジンとシートスタンド15の前壁部15bとの間に配置されている。
シートスタンド15の上面部15aと前壁部15bとには、その接合部を含めた部位の左右方向の中央部に凹部15dが形成されている。この凹部15dは、上面部15aの前端に位置する前記接合部を含めた部位がエンジンに向かって、即ち後方且つ下方に向かって落ち込むように形成されるもので、この凹部15dは、段々に折り曲げられた形状に形成されている。
シートスタンド15には、その左右方向の中央部に大きな開口部25が形成されている。この開口部25は、前記凹部15dを跨ぐように上面部15aから前壁部15bに亘って形成されている。この開口部25は、メンテナンス用の開口部であり、エンジン及びその周辺に配置される機器等のメンテナンス作業を考慮した大きさに形成されている。
開口部25には、図2に示すように、この開口部25を塞ぐためのメンテナンス用カバー27が取り付けられている。このメンテナンス用カバー27は、図3〜図5にも示すように、開口部25に対応した形状に形成されており、この開口部25を隙間なく塞ぐことができるようになっている。具体的に、メンテナンス用カバー27は、シートスタンド15の上面部15aに対応する上側部27aと、この上側部27aの下側に接続される中間部27bと、この中間部27bの下側に接続され、前壁部15bに対応する下側部27cとからなる。つまり、このメンテナンス用カバー27は、シートスタンド15の上面部15a、凹部15d及び前壁部15bに対応して段々に折り曲げられた形状を有する一枚板で構成されている。
メンテナンス用カバー27には、上側部27a、中間部27b及び下側部27cにそれぞれボルト挿通孔27dが形成されている。そして、メンテナンス用カバー27は、図外のボルトによって締結することにより、開口部25に着脱可能に構成されている。
メンテナンス用カバー27には、固定部材としてのヒーター固定用ブラケット33が一体となって設けられている。このブラケット33は、運転スペース12に温風を吹出させるヒーター31を固定するためのものである。このブラケット33は、メンテナンス用カバー27の中間部27bにおける上面側(前面側)に取り付けられている。ブラケット33は、鉛直方向に延びる平板状に形成された本体部33aと、本体部33aの下端部に接合された脚部33bと、本体部33aの上端部に接合された支持部33cとを備えている。脚部33bは、本体部33aの下端部から水平に延びていて、その先端部においてメンテナンス用カバー27の中間部27bに接合されている。本体部33aは、その上端部において略直角に折り曲げられており、支持部33cは、この本体部33aの折り曲げられた部位に締結されている。支持部33cは、本体部33aの上端部から水平に延びる略矩形の平板状に形成されている。支持部33cは、ヒーター31を吊下げるようにして該ヒーター31を固定するように構成されている。尚、図2においては、便宜上支持部33cを省略しており、また図3〜5においては支持部33cを仮想線にて示している。
ヒーター31は、この支持部33cとメンテナンス用カバー27との間に配置されている。そして、このヒーター31とブラケット33とは、シートスタンド15の凹部15dに収まるように配置されている。この結果、ヒーター31は、フロア面よりも上方に浮かんだ状態に配置されている。
本体部33aには円形に形成された開口33dが設けられている。この開口33dは、ヒーター31を構成する一部の部品がブラケット33と干渉するのを防止するために設けられるものである。
ヒーター31は、およそ円柱形のケーシング31aを有しており、このケーシング31aは、図示省略したホースによってエンジンと接続されている。ヒーター31は、ホースを通してケーシング31a内にエンジンの冷却水が導入されることで、この冷却水を熱源として空気を加熱するように構成されている。つまり、ヒーター31は、メンテナンス用カバー27に固定される一方、ホースによってエンジンと繋がっている。したがって、メンテナンス用カバー27をシートスタンド15から取り外したときには、ホースの届く範囲内でメンテナンス用カバー27を移動させることができる。尚、ヒーター31は、図2及び図4において便宜上仮想線にて示している。
ケーシング31aの前側には、略矩形断面の吹出し通路31bが配置されている。この吹出し通路31bは、前記ヒーターカバー21に設けられるものであり、ヒーター31のケーシング31a内で加熱された空気を送風し、この空気を運転スペース12に向かって吹出すように構成されている。
ヒーターカバー21は、図6に示すように、略矩形深皿状に形成されるものであり、開放面が後ろ側に位置するようにシートスタンド15に取り付けられている。ヒーターカバー21の取り付けは、例えば図外のボルトによる締結固定である。ヒーターカバー21の上面部21aにおける後端部には2つのボルト挿通孔21dが、また、前面部21bにおける下端部には、2つのボルト挿通用の切り欠き部21eがそれぞれ形成されている。ヒーターカバー21は、シート19の前端部のすぐ下方に配置されるとともに、上面部21aがシートスタンド15の上面部15aと略同一面上に位置するように配置されている。
ヒーターカバー21の内側には、前記ヒーター31が収納されている。ヒーターカバー21の前面部21bには、ヒーター31の吹出し通路31bに連通するように温風の吹出し口21cが設けられている。ヒーターカバー21の前面部21bは、吹出し口21cよりも下方が凹んだ形態に形成されている。つまり、前面部21bは、吹出し口21cのある上部よりも吹出し口21cよりも下方の下部の方が機体後方へ向かって凹んでいる。このことで、操縦者の踵を配置するスペースが後方へ拡大されている。
ヒーターカバー21には、図1に示すように、取付プレート37を介装して前記シート19が取り付けられている。この取付プレート37は、前端部にヒンジが設けられて2つ折りに折り畳み可能に構成されている。そして、取付プレート37は、折り畳まれた状態でヒーターカバー21の上面部21aに固定されており、この状態で前記シート19が取付プレート37に固定されている。つまり、ヒーターカバー21とシート19とは、一体に設けられている。
メンテナンス時等においてメンテナンス用カバー27を取り外す際には、シート19とヒーターカバー21とが一体となった状態でこれらを取り外すこととなる。このとき、まず取付プレート37を展開することで、シート19を前に倒し、ヒーターカバー21の上面部21aをシートスタンド15に締結するためのボルトを外す。また、ヒーターカバー21の前面部21bのボルトを外すことにより、ヒーターカバー21をシートスタンド15から取り外すことができる。このとき、シート19は、取付プレート37を介してヒーターカバー21と一体となっており、シート19とヒーターカバー21とが一緒に取り外される。
そして、メンテナンス用カバー27を固定しているボルトを取り外すことにより、メンテナンス用カバー27が取り外され、シートスタンド15の開口部25が開放される。このとき、ヒーター31がメンテナンス用カバー27と一緒にシートスタンド15から取り外されることとなる。このときもヒーター31は、ホースによってエンジンと連結されているので、メンテナンス用カバー27は、このホースの届く範囲内で移動可能となっている。このため、エンジンの駆動中にメンテナンス用カバー27を取り外したい時などには、ヒーター31を停止させることなく開口部25を開放させることも可能となっている。
尚、本実施形態では、図2に示すように、シートスタンド15とコントロールスタンド17とに跨るように形成された開口部41が設けられている。この開口部41は、操縦者の右足の足元付近に位置するものである。この開口部41は、例えばエンジンの前方に配置されるオルタネーターや、コントロールスタンド17内に配置されるタンク(図示省略)等のメンテナンス時に利用できる。この開口部41には、図1に示すように、該開口部41を塞ぐためのカバー42がボルト締結されている。この開口部41は、省略することも可能である。
次に、本実施形態に係る建設機械による作用効果について説明する。
本実施形態に係る建設機械では、メンテナンス用の開口部25をシートスタンド15の上面部15aと前壁部15bとに跨るように設けている。このため、従来の如くエンジンの上方に設けられた天板のみに開口が設けられる構成と異なり、本実施形態に係る建設機械では、メンテナンス用の開口部25をより大きな開口に形成することが可能となる。それ故、エンジン及びその周りに配設された機器類のメンテナンス作業を行うときには、この大きな開口部25を通してメンテナンス作業を行うことができるので、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。しかも、前記機器類のメンテナンス作業を行うに際し、作業者がエンジンの上方から手を延ばして作業を行うのに制限されることはなく、エンジンの前方から手を延ばしてメンテナンス作業を行うことも可能となる。このため、オルタネーターやスターター等のエンジンの前方や下方に配設されている機器類のメンテナンス作業を行うときには、特に作業効率を向上することができる。さらに、エンジンの上方から手を延ばして行う作業は作業者にとっても非常に負担の重い作業であるが、エンジンの前方から手を延ばして作業を行うことが可能となることで、メンテナンス作業を楽に行うことができるようになる。
また、本実施形態では、ヒーター31がブラケット33を介してメンテナンス用カバー27に固定される。このため、メンテナンス用カバー27を取り外せば、ヒーター33もメンテナンス用カバー31と一緒に取り外されることとなる。したがって、前記開口部25を通して行うメンテナンス作業においてヒーター31が障害物となることはなく、メンテナンス作業の作業性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、シートスタンド15に凹部15dを設け、この凹部15dに対応するメンテナンス用カバー27の部位にブラケット33を設けるようにしているので、ヒーター31をシートスタンド15から出っ張らないように配置することができる。すなわち、シートスタンド15内において従来は比較的ゆとりのあったエンジン前方の空間を有効に利用すべく、シートスタンド15の前側の部位を凹ませ、この凹んだ部位にヒーター31を配置するようにしている。この結果、本実施形態では、空いているスペースを有効利用することができるとともに、シートスタンド15が大型化するのを回避できるようになっている。
また、本実施形態では、シートスタンド15の前壁部15bの前方が運転スペース12として構成される。そして、ヒーター31の前側にはヒーターカバー21が備えられ、このヒーターカバー21に、運転スペース12へ温風を吹出すための吹出し通路31b及び吹出し口21cを設けるようにしているので、従来の如くエンジンの側方にヒーターが配置される構成と異なり、エンジンの側方からエンジンの前方、即ち運転スペース12の後方に亘って温風を送風するためのダクトが不要となる。しかも、エンジンの側方にはヒーター31が設置されない構成となるので、エンジンの側方にスペースを確保することができる。これにより、運転スペース12周辺を省スペース化することができる。
また、本実施形態では、ヒーター31が運転スペース12のフロア面よりも上方に位置するように配置されるとともに、これに合わせてヒーターカバー21を、その下部が凹んだ形態に形成するようにしているので、運転スペース12における操縦者の足元のスペース、その中でも特に重要な踵の配置スペースを広く取ることできる。
また、本実施形態では、シート19をヒーターカバー21と一体に設けるようにしたので、ヒーターカバー21を取り外す際にシート19も一緒に取り外すことができ、これによりメンテナンス時においてシート19が邪魔にならないようにすることができる。
《その他の実施形態》
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態では、シートスタンド15の上面部15aから前壁部15bに亘ってメンテナンス用の開口部25を形成するようにしたが、これに代え、メンテナンス用の開口部25をシートスタンド15の前壁部15bのみ、あるいは上面部15aのみに形成する構成としてもよい。この場合には、メンテナンス用カバー27を開口部25に対応した形状に構成するとともに、このメンテナンス用カバー27にヒーター31を固定するためのブラケット33が取り付けられることとなる。このため、開口部25がシートスタンド15の前壁部15bに形成されるときには、ヒーター31は、この前壁部15bの前側に設置される。また、開口部25がシートスタンド15の上面部15aに形成されるときには、ヒーター31は、この上面部15aの上側に設置される。そして、前壁部15bの前側にヒーター31が設置されるときには、この前壁部15bに後方へ落ち込む凹部を設け、この凹部内にヒーター31を配置するとよい。また、上面部15aの上側にヒーター31が設置されるときには、この上面部に下方へ落ち込む凹部を設け、この凹部内にヒーター31を設置するとよい。
このような構成であっても、ヒーター31がブラケット33を介してメンテナンス用カバー27に固定されるため、メンテナンス用カバー27を取り外せば、ヒーター31もメンテナンス用カバー27と一緒に取り外されることとなる。したがって、前記開口部25を通して行うメンテナンス作業においてヒーター31が障害物となることはなく、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態においてシートスタンドにシート及びヒーターカバーを装着した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるシートスタンド及びコントロールスタンドの全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるメンテナンス用カバーをブラケットと共に示す正面図である。 本発明の実施形態におけるメンテナンス用カバーをブラケットと共に示す側面図である。 本発明の実施形態におけるメンテナンス用カバーをブラケットと共に示す上面図である。 ヒーターカバーの全体構成を示す斜視図である。 従来の建設機械におけるガードカバーを示す側面図である。 従来の建設機械におけるヒーターとダクトとの配置構成を示す上面図である。
符号の説明
12 運転スペース
15 シートスタンド
15a 上面部(上部遮蔽板)
15b 前壁部(前部遮蔽板)
15d 凹部
19 シート
21 ヒーターカバー
25 開口部
27 メンテナンス用カバー
31 ヒーター
31b 吹出し通路
33 ブラケット(固定部材)

Claims (8)

  1. エンジンの上方を遮蔽する上部遮蔽板と、
    前記上部遮蔽板に接合されるとともにエンジンの前方を遮蔽する前部遮蔽板と、
    前記上部遮蔽板及び前部遮蔽板に跨って形成されたメンテナンス用の開口部と、
    前記開口部を塞ぐためのメンテナンス用カバーとを備えている建設機械。
  2. 前記メンテナンス用カバーには、ヒーターを固定するための固定部材が設けられ、
    前記固定部材にヒーターが取り付けられている請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記上部遮蔽板と前部遮蔽板とには、その接合部を含めエンジンへ向かって落ち込む形状をなす凹部が形成され、
    前記凹部に前記開口部が形成され、
    前記凹部内に前記固定部材及びヒーターが配置されている請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記前部遮蔽板の前方は、運転スペースとして構成され、
    前記ヒーターは、前記運転スペースのフロア面よりも上方に浮かせた状態に配置されている請求項2又は3に記載の建設機械。
  5. 前記前部遮蔽板の前方は、運転スペースとして構成され、
    前記ヒーターの前側には、ヒーターカバーが備えられ、
    前記ヒーターカバーには、前記運転スペースへ温風を吹出すための吹出し通路が設けられている請求項2から4の何れか1項に記載の建設機械。
  6. 前記ヒーターカバーには、操縦者が着座するためのシートが一体に設けられている請求項5に記載の建設機械。
  7. エンジンの上方を遮蔽する上部遮蔽板と、
    上記エンジンの前方を遮蔽する前部遮蔽板と、
    前記上部遮蔽板又は前部遮蔽板の一方に形成されたメンテナンス用の開口部と、
    前記開口部を塞ぐためのメンテナンス用カバーと、
    前記メンテナンス用カバーに設けられ、ヒーターを固定するための固定部材とを備え、
    前記固定部材にヒーターが取り付けられている建設機械。
  8. 前記前部遮蔽板の前方は、運転スペースとして構成され、
    前記ヒーターは、前記運転スペースのフロア面よりも上方に浮かせた状態に配置されている請求項7に記載の建設機械。
JP2003341346A 2003-09-25 2003-09-30 建設機械 Expired - Fee Related JP4033102B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341346A JP4033102B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 建設機械
US10/945,028 US7216734B2 (en) 2003-09-25 2004-09-21 Construction machine
DE602004026141T DE602004026141D1 (de) 2003-09-25 2004-09-23 Baumaschine
EP04104636A EP1518968B1 (en) 2003-09-25 2004-09-23 Construction machine
AT04104636T ATE462046T1 (de) 2003-09-25 2004-09-23 Baumaschine
CNB2004100826253A CN1308554C (zh) 2003-09-25 2004-09-24 建筑机械
US11/677,130 US7377346B2 (en) 2003-09-25 2007-02-21 Construction machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341346A JP4033102B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005105700A true JP2005105700A (ja) 2005-04-21
JP4033102B2 JP4033102B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=34535971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003341346A Expired - Fee Related JP4033102B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-30 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4033102B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011061993A1 (ja) * 2009-11-20 2011-05-26 日立建機株式会社 建設機械

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011061993A1 (ja) * 2009-11-20 2011-05-26 日立建機株式会社 建設機械
JP4976594B2 (ja) * 2009-11-20 2012-07-18 日立建機株式会社 建設機械
CN102648319A (zh) * 2009-11-20 2012-08-22 日立建机株式会社 工程机械
US8632122B2 (en) 2009-11-20 2014-01-21 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4033102B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5758338B2 (ja) 作業機
JP5949730B2 (ja) 建設機械の電装品配設構造
KR20100053481A (ko) 건설 기계
JP5324612B2 (ja) 建設機械
JP2016069864A (ja) 建設機械のインテリア配設構造
JP2010168839A (ja) 旋回作業機
JP4033102B2 (ja) 建設機械
JP4347730B2 (ja) 建設機械
JP2010195339A (ja) 作業車両
JP4291221B2 (ja) 建設機械
JP6257541B2 (ja) 建設機械
EP1518968A1 (en) Construction Machine
JP5154466B2 (ja) 旋回作業機のボンネット装置
JP2005146741A (ja) キャブおよび作業機械
JP4303156B2 (ja) 建設機械用キャブ
JPH10140613A (ja) 建設機械
JP2004137883A (ja) 旋回作業車
JP2004257333A (ja) エンジン吸気配管構造
JP2020172124A (ja) 走行車両におけるボンネット内部配置構造
JP2001315535A (ja) 旋回作業車の上部体構造
JP4082323B2 (ja) 建設機械
JP2006336351A (ja) ショベル系建設機械におけるバッテリ
JP3955908B2 (ja) 旋回作業車
JPH093972A (ja) 作業機の機体構造
JPH10181358A (ja) 走行作業機におけるエンジン等の配置機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4033102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees