JP2005104568A - 箱の封緘不良検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 箱体に接着された蓋の現実の封緘不良を高い生産性と高精度・高確率で全数検査すること。
【解決手段】 箱１の封緘不良検査装置であって、蓋吸着具３１を箱搬送経路に並ぶ蓋吸着経路Ｌａと、該蓋吸着経路Ｌａに後続して該箱搬送経路から離隔する蓋持上経路Ｌｂに沿って循環移動する蓋吸着具移動装置３０と、蓋持上経路Ｌｂにある蓋吸着具３１が蓋３に及ぼす持上力により箱体２から剥離されて持上げられた蓋３の上面を検出する蓋検出センサ５０とを有するもの。
【選択図】 図１

Description

本発明は箱の封緘不良検査装置に関する。
洗剤用紙箱等では、箱体に内容物を充填した後、封緘機において箱体にホットメルト等の接着剤を付着し、この接着剤を介して箱体に蓋を接着している。
箱体に対する蓋の接着の確実を図るため、特許文献１では、箱体に対するホットメルトの付着品質を、センサの検出結果に基づいて判定するものを開示している。
特開平6-263118
従来技術は、蓋が接着される以前の箱体に対するホットメルトの付着品質を判定するものであり、箱体に接着された蓋の現実の封緘不良を検査するものでなく、検査の信頼性に乏しい。
本発明の課題は、箱体に接着された蓋の現実の封緘不良を高い生産性と高精度・高確率で全数検査することにある。
請求項１の発明は、箱体に蓋を接着した箱の封緘不良検査装置であって、箱を搬送する箱搬送装置と、蓋吸着具を備え、蓋吸着具を箱搬送経路に並ぶ蓋吸着経路と、該蓋吸着経路に後続して該箱搬送経路から離隔する蓋持上経路に沿って循環移動する蓋吸着具移動装置と、蓋持上経路にある蓋吸着具が蓋に及ぼす持上力により箱体から剥離されて持ち上げられた蓋の上面を検出する蓋検出センサと、箱が蓋検出センサによる検出位置に到達したことを検出し、蓋吸着具による蓋の吸着を解除させる吸着解除センサとを有するようにしたものである。
図１、図２の封緘不良検査装置１０は、箱１の封緘不良の有無を検査するものである。箱１は、封緘機１１で、箱体２に蓋３を接着したものであり、例えば蓋３に設けた封緘片４を箱体２の側面に付着したホットメルト、酢酸ビニル糊等の接着剤に接着するものである。箱１は、蓋３の周囲の一辺を箱体２にヒンジ結合するものでも良い。
封緘不良検査装置１０は、箱搬送装置２０と、蓋吸着具移動装置３０と、箱体保持装置４０と、蓋検出センサ５０と、吸着解除センサ６０とを有する。
箱搬送装置２０は、封緘機１１の出側に接続された例えば直列接続される複数基の無端周回状ベルトコンベア２１からなり、封緘機１１が封緘した箱１を順次、一定のピッチＰ、かつ一定の搬送速度で連続的に搬送する。
蓋吸着具移動装置３０は、複数の蓋吸着具３１を一定のピッチ（箱搬送装置２０による箱１の搬送ピッチＰ）で備えた無端周回状のチェーン３２（スプロケット車３３）からなる。蓋吸着具３１は例えば負圧供給されるバキュームパットからなり、箱搬送装置２０の搬送経路上にある箱１における蓋３の上面を吸着可能にする。
蓋吸着具移動装置３０は、蓋吸着具３１を箱１の蓋３に対する連続吸着状態に設定しつつ、該蓋吸着具３１を蓋吸着経路Ｌａと、蓋吸着経路Ｌａに後続する蓋持上経路Ｌｂに沿って箱搬送装置２０に同期して循環移動する。蓋吸着具移動装置３０は、蓋吸着経路Ｌａにおいて、蓋吸着具３１が吊下げられたチェーン３２を箱搬送装置２０の箱搬送経路（ベルトコンベア２１の上面）の上方に平行に並ぶように延在し、箱搬送経路上の箱１の蓋３に対して連続吸着状態にある蓋吸着具３１を箱搬送経路に平行に移動する。蓋吸着具移動装置３０は、蓋持上経路Ｌｂにおいて、蓋吸着具３１が吊下げられたチェーン３２をスプロケット車３３に巻付け、箱搬送経路上の箱１の蓋３に対して未だ吸着状態にある蓋吸着具３１を箱搬送経路から徐々に上方に離隔せしめ、箱１の蓋３に持上力を付与する。
箱体保持装置４０は、箱搬送装置２０による箱１の搬送過程で、蓋吸着具３１が箱１の蓋３に及ぼす持上力に対し箱体２を箱搬送装置２０の搬送面上（ベルトコンベア２１の上面）に保持し、箱体２の浮上りを防止する。本発明の箱体保持装置４０は、箱搬送装置２０の箱搬送経路の両側に配置されて箱搬送装置２０と同期して循環する左右のサイドベルト装置４１、４１からなる。サイドベルト装置４１は、箱搬送装置２０の箱搬送経路に沿って搬送される箱体２の両側部を挟持する。箱搬送装置２０のベルトコンベア２１を多数の小孔が散在するように設けられたバキュームベルトとして箱体２の底面を吸着保持可能にし、このバキュームベルトを箱体保持装置４０とするものでも良い。
蓋検出センサ５０は、箱搬送装置２０の出側に設けられ、蓋吸着具移動装置３０の蓋持上経路Ｌｂにある蓋吸着具３１が箱１の蓋３に及ぼす持上力により、該蓋３の箱体２に対する接着不良の故に、箱体２から剥離されて持上げられた蓋３の上面を検出する。蓋検出センサ５０は、例えば箱搬送装置２０の箱搬送経路の両側に相対するように配置される一対の光センサ５１からなり、光センサ５１は箱搬送装置２０の搬送面上の箱体２に正常に接着されている蓋３の上面レベルより上方に配置される。一対の光センサ５１が蓋３によって遮光されたことにより、蓋３の持上状態を検出する。
吸着解除センサ６０は、箱搬送装置２０の蓋検出センサ５０よりも出側に設置され、箱１が蓋検出センサ５０による検出位置に到達したことを検出し、この検出結果に基づいて蓋吸着具３１への負圧供給を遮断し、正圧供給する等により、蓋吸着具３１による蓋３の吸着を解除させる。吸着解除センサ６０は、例えば箱搬送装置２０の箱搬送経路の両側に相対するように配置される一対の光センサ６１からなり、光センサ６１は箱搬送装置２０の搬送面上の箱体２のレベルに配置される。蓋吸着具３１は、再び蓋吸着経路Ｌａに入ったときに蓋３に対する連続吸着状態を再開される。
従って、封緘不良検査装置１０による箱１の封緘不良検査は以下の如くなされる。
(1)封緘機１１で蓋３が箱体２に接着された箱１が箱搬送装置２０の箱搬送経路にて搬送される過程で、蓋吸着具移動装置３０の蓋吸着具３１は箱搬送装置２０の箱搬送経路に並行する蓋吸着経路Ｌａにおいて蓋３を吸着する。
(2)蓋吸着具移動装置３０の蓋吸着具３１が蓋吸着経路Ｌａに後続する蓋持上経路Ｌｂに入って上昇するとき、箱体２に正常に接着されている蓋３は蓋吸着具３１の吸着力から離脱する（図３）。他方、接着不良の蓋３は蓋吸着具３１の吸着力により箱体２から剥離されて持上げられ、蓋検出センサ５０により検出される（図４）。
(3)上述(2)で箱１が蓋検出センサ５０による検出位置に到達したことを吸着解除センサ６０により検出したことを条件に、蓋吸着具３１は蓋３に対する吸着を解除する。これにより、上述(2)で接着不良が検出された蓋３をもつ箱１は箱搬送装置２０によりリジェクトされ、正常な蓋３をもつ箱１は箱搬送装置２０により出荷される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
（請求項１）
ａ 蓋吸着具移動装置３０の蓋吸着経路Ｌａにおいて蓋３を吸着した蓋吸着具３１は箱搬送装置２０による箱搬送速度と同期して蓋吸着経路Ｌａを移動後、蓋持上経路Ｌｂに入って上昇する。接着不良の蓋３は吸着具３１により箱体２から剥離されて持上げられ、蓋検出センサ５０により検出され、この蓋３の箱１はリジェクトされる。蓋吸着具３１は、吸着解除センサ６０により蓋３の吸着を解除され、循環使用される。
封緘された箱１の搬送経路上で、箱１の搬送速度に同期して箱体２に接着された蓋３の接着力そのものを検査するものであり、蓋３の封緘検査の生産性と信頼性を向上できる。
（請求項２）
ｂ 蓋吸着具３１が蓋３に及ぼす持上力に対し箱体２を保持する箱体保持装置４０を有するから、軽量の箱１であっても、蓋吸着具３１が箱１の全体を持上げて蓋検出センサ５０が蓋３を検出してしまう誤検出を回避できる。
（請求項３）
ｃ 箱体２の両側部を挟持する左右のサイドベルト装置４１により簡易に箱体保持装置４０を構成できる。
図１は封緘不良検査装置を示す側面図である。 図２は図１のII−II線に沿う平面図である。 図３は封緘不良検査装置による良品検査状態を示す側面図である。 図４は封緘不良検査装置による不良品検査状態を示す側面図である。
符号の説明
１ 箱
２ 箱体
３ 蓋
１０ 封緘不良検査装置
２０ 箱搬送装置
３０ 蓋吸着具移動装置
３１ 蓋吸着具
４０ 箱体保持装置
４１ サイドベルト装置
５０ 蓋検出センサ
６０ 吸着解除センサ

Claims (3)

  1. 箱体に蓋を接着した箱の封緘不良検査装置であって、
    箱を搬送する箱搬送装置と、
    蓋吸着具を備え、蓋吸着具を箱搬送経路に並ぶ蓋吸着経路と、該蓋吸着経路に後続して該箱搬送経路から離隔する蓋持上経路に沿って循環移動する蓋吸着具移動装置と、
    蓋持上経路にある蓋吸着具が蓋に及ぼす持上力により箱体から剥離されて持ち上げられた蓋の上面を検出する蓋検出センサと、
    箱が蓋検出センサによる検出位置に到達したことを検出し、蓋吸着具による蓋の吸着を解除させる吸着解除センサとを有する箱の封緘不良検査装置。
  2. 前記蓋吸着具が蓋に及ぼす持上力に対し箱体を保持する箱体保持装置を有する請求項１に記載の箱の封緘不良検査装置。
  3. 前記箱体保持装置が、箱搬送経路に沿って搬送される箱体の両側部を挟持する左右のサイドベルト装置からなる請求項２に記載の箱の封緘不良検査装置。
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