JP2005099674A - 画像情報読取装置 - Google Patents

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Shinji Otokuni
伸次 乙訓
Kimihiko Sato
公彦 佐藤
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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、装置本体内を密閉するとともに、該装置本体内の温度上昇を良好に阻止することを可能にする。
【解決手段】放射線画像情報記録読取装置10は、撮影部14と、この撮影部14を昇降可能に保持する昇降部12とを備える。撮影部14を構成する筐体28は、内部が密閉空間に構成されるとともに、前記筐体28内には、該筐体28の内部温度を一定温度以下に維持するための温度維持手段55を構成するファン56が配設される。このファン56は、筐体28内で冷却風を循環させるとともに、待機中の読取部42に対向する位置に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された被写体の放射線画像情報を光電的に読み取る画像情報読取装置に関する。
従来より、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)が知られている。この種の蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を写真感光材料等に再生させる、あるいはCRT等に可視像として出力させるシステムが採用されている。
上記のシステムでは、具体的には、人体等の被写体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートに一旦記録(撮影)する撮影部と、この蓄積性蛍光体シートにレーザ光等の励起光を照射することにより輝尽発光光を発生させ、この輝尽発光光を光電的に読み取る読取部と、読み取り後に前記蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去する消去部とを装置本体内に組み込むとともに、該蓄積性蛍光体シートを前記装置本体内に収容した、いわゆる、ビルトイン方式の放射線画像情報記録読取装置(画像情報読取装置)が採用されている。
ところで、この種の放射線画像情報記録読取装置では、装置全体のコンパクト化を図ることが望まれており、読取部や消去部の他、モータ等の各種駆動源を狭小なスペースにコンパクトに配置する工夫がなされている。その際、読取部を構成するCCD、消去部を構成する光源及びモータ自体が熱源となり、装置内の温度が上昇してしまい、温度による種々の不具合が懸念される。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている放射線画像読取装置が知られている。この装置は、図9に示すように、画像情報を担持した放射線が入射される位置に輝尽性蛍光体パネルを保持する画像記憶部1と、画像情報を記憶した前記パネルと相対的に移動してパネルに走査励起光を照射する励起光照射手段2と、走査励起光の照射によりパネルが発する輝尽発光光を光電変換素子に導いて画像信号を得る情報変換手段3と、走査励起光が入射されたパネルの残像を消去する消去手段4とを備えている。
さらに、装置背面の外壁には、相対的移動の方向(矢印A方向)と直角方向(矢印B方向)の一方の側に吸気手段5が設けられるとともに、他方の側に排気手段6が設けられている。そして、矢印B方向にある装置側面の両外壁内側に、それぞれダクト7、8が設けられ、パネルの読取消去部側に沿って矢印B1方向に空気が流れることにより、消去手段4及びパネル等を冷却する空気を流すように構成されている。
特開平8−18733号公報(図1)
しかしながら、上記の特許文献1では、装置側面の両外壁内側にダクト7、8が設けられるため、装置全体が矢印B方向に長尺化するという問題がある。しかも、吸気手段5及び排気手段6には、それぞれ外部に開放されてクロスフロウファン5a、6aが配置されている。このため、画像記憶部1内への外光の侵入やレーザ光の漏れ等が惹起される他、画像記憶部1に塵埃や異物が侵入するおそれがある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、装置本体内を密閉するとともに、前記装置本体内の温度上昇を良好に阻止することが可能な画像情報読取装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像情報読取装置では、装置本体内には、蓄積性蛍光体シートに対し主方向に励起光を照射する一方、前記励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を読み取る読取部、前記読取部を前記蓄積性蛍光体シートに対して前記主方向に略直交する副方向に相対的に搬送する搬送部、及び各種駆動源が収容されるとともに、前記装置本体内が密閉空間に構成されており、前記密閉空間内の温度は、温度維持手段を介して一定温度以下に維持されている。
また、本発明に係る画像情報読取装置では、装置本体内には、被写体に放射線を照射して蓄積性蛍光体シートに前記被写体の放射線画像情報を記録する撮影部と、前記蓄積性蛍光体シートに対し主方向に励起光を照射する一方、前記励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を読み取る読取部と、前記読取部を前記蓄積性蛍光体シートに対して前記主方向に略直交する副方向に相対的に搬送する搬送部と、該蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去する消去部と、各種駆動源とが収容されるとともに、前記装置本体内が密閉空間に構成されており、前記密閉空間内の温度は、温度維持手段を介して一定温度以下に維持されている。
さらに、温度維持手段は、待機中に駆動源の消費電力を低減させる手段を備えることが好ましい。
さらにまた、温度維持手段は、密閉空間内で冷却風を循環させるファンを備えることが好ましく、また、前記ファンの近傍には、主として待機中の前記読取部に冷却風を案内するための風向板が配置されることが好ましい。
この場合、読取部による蓄積性蛍光体シートの読み取り処理中は、ファンの駆動を停止させておくことにより、ファンによって発生した風や電磁ノイズの影響を受けることなく、放射線画像情報を読み取ることができる。特に、輝尽発光光を電気信号に変換する光電変換部としてフォトマルチプライヤを使用する場合に好適である。
また、ファンによる冷却風の流通部に塵埃を除去するフィルタを配設することにより、塵埃による読取部の機能低下を好適に回避することができる。
さらに、温度維持手段は、駆動源に接続されるヒートパイプと、装置本体の外部に配設されて前記ヒートパイプの熱を外部に放熱させる放熱部材とを備えることが好ましい。
本発明によれば、装置本体内が密閉空間に構成されるため、この装置本体内に塵埃や異物が侵入することがなく、放射線画像情報の読み取り処理に障害が発生することを有効に阻止することができる。しかも、装置本体内が密閉空間であるため、この装置本体の外部に駆動源等からの騒音が洩れ難くなるとともに、遮光構造が不要になって構成の簡素化を図ることが可能になる。
さらに、密閉空間内の温度は、温度維持手段を介して一定温度以下に維持され、温度上昇に伴う不具合の発生が良好に回避される。具体的には、待機中に駆動源の消費電力を低減させることにより、簡単な制御で、装置本体内の温度上昇が阻止される。
また、ファンにより密閉空間内で冷却風を循環させるため、この密封空間内を円滑且つ良好に冷却することができる。その際、風向板の作用下に、主として待機中の読取部が効率的に冷却されるため、前記読取部が必要以上に高温になることがない。
なお、読み取り処理中にファンの駆動を停止させるように制御することにより、ファンによって発生した風や電磁ノイズの影響を回避して、放射線画像情報を高精度に読み取ることができる。また、ファンによる冷却風の流通部に塵埃を除去するフィルタを配設することにより、塵埃による読取部の機能低下を好適に回避することができる。
さらにまた、特に高温になり易い駆動源の熱は、ヒートパイプを介して装置本体の外部に配設された放熱部材に移動する。これにより、駆動源の熱は、装置本体の外部で良好に放熱され、前記駆動源を冷却するとともに、前記装置本体内に熱が蓄積されることがない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線画像情報記録読取装置(画像情報読取装置)10の斜視説明図であり、図2は、前記放射線画像情報記録読取装置10の概略構成図である。
放射線画像情報記録読取装置10は、鉛直方向(矢印A方向)に延在する昇降部12を備え、この昇降部12には、撮影部14が撮影部昇降機構16を介して昇降自在に支持されている。撮影部昇降機構16は、図2に示すように、昇降部12の内部下端に装着される昇降モータ18を備え、この昇降モータ18の駆動軸がギアヘッド20に連結されるとともに、前記ギアヘッド20にボールねじ22の下端部が連結される。
ボールねじ22は、昇降部12内を矢印A方向(鉛直方向)に延在しており、前記昇降部12の上端部に回転自在に支持されている。昇降部12内には、ボールねじ22に平行してガイドレール24が設けられる一方、撮影部14には、前記ボールねじ22が螺合するナット部26及び前記ガイドレール24に係合するガイド部27が設けられる。
撮影部14を構成する筐体(装置本体)28は、内部が密閉空間に構成されており、この筐体28の前部には、人体等の被写体30が位置決めされる撮影台32が設けられる。撮影台32には、放射線源34から被写体30を介して曝射されるX線の線量を計測して曝射量を制御するフォトタイマ36と、散乱線除去用のグリッド38とが配設される。
筐体28の内部には、グリッド38に対して近接する撮影位置(実線で示す。)と、前記グリッド38から離間する読取消去位置(二点鎖線で示す。)との間で、矢印B方向に移動可能な蓄積性蛍光体シートIPが配設される。蓄積性蛍光体シートIPは、筐体28の略中央部上方側に配設された蓄積性蛍光体シート駆動モータ(駆動源)39によって移動される。蓄積性蛍光体シート駆動モータ39の上方には、グリッド38を移動させるためのブッキーモータ(駆動源)41が配設される。
筐体28の内部には、二点鎖線で示す読取消去位置に配置された蓄積性蛍光体シートIPの画像記録面に沿って上下方向に移動する読取消去ユニット40が配設される。読取消去ユニット40は、蓄積性蛍光体シートIPに対して励起光Lを照射し、蓄積された放射線エネルギの強度に応じて前記蓄積性蛍光体シートIPから出力される輝尽発光光Rを光電的に読み取る読取部42と、放射線画像情報の読み取られた前記蓄積性蛍光体シートIPに対して消去光を照射し、残存する放射線エネルギを除去する消去部44とを備える。
読取消去ユニット40は、移動方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に長尺に構成され、両端部が上下方向に延在する搬送ベルト46a、46bに連結されている。搬送ベルト46a、46bは、筐体28内の略中央部に配設される読取消去ユニット駆動モータ(駆動源)48により駆動され、読取消去ユニット40を上下に移動させる。
読取部42は、励起系を構成するレーザダイオード50と、複数のCCDラインセンサ52とを備える。消去部44は、蓄積性蛍光体シートIPに消去光を照射して該蓄積性蛍光体シートIPに残存している放射線エネルギを放出させるため、前記蓄積性蛍光体シートIPの幅方向以上の長さを有する複数の蛍光灯54を備える。
筐体28内には、この筐体28の内部温度を一定温度以下に維持するための温度維持手段55を構成するファン56が配設される。このファン56は、筐体28内で冷却風を循環させるとともに、待機中の読取部42に対向する位置に設定される。ファン56の近傍には、主として待機中の読取部42に冷却風を案内するための一対の風向板57a、57bが配置される。待機中とは、放射線画像情報の読み取り時を除く状態であり、アイドリング時を含む。
図1に示すように、昇降部12の上部には、操作パネル58が装着される。この操作パネル58は、放射線画像情報記録読取装置10の起動を行うとともに、患者情報、撮影サイズ表示及び選択、ユーティリティ操作等を表示する機能を有する。操作パネル58からケーブル60を介してリモコン式の昇降スイッチ部62が接続され、この昇降スイッチ部62は、撮影部14を昇降させるための下降スイッチ64a及び上昇スイッチ64bを備える。
撮影部14の外部には、放射線画像情報記録読取装置10の制御を行うコントローラ70が配設される。このコントローラ70は、待機中に駆動源である蓄積性蛍光体シート駆動モータ39、ブッキーモータ41及び読取消去ユニット駆動モータ48の消費電力を低減させる手段(温度維持手段)としての機能を有する。
このように構成される放射線画像情報記録読取装置10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2に示すように、放射線画像情報の記録を行うべく、被写体30が放射線撮影位置に移動すると、技師等が昇降スイッチ部62を操作することによって(図1参照)、撮影部14を昇降させる等の位置合わせが行われる。さらに、被写体30が撮影台32に対応して配置された状態で、技師等によって放射線源34が駆動される(図2参照)。この放射線源34から出力される放射線は、被写体30を透過して撮影位置の蓄積性蛍光体シートIPに到達することにより、前記蓄積性蛍光体シートIPに放射線画像情報が記録される。
被写体30の放射線画像情報が蓄積性蛍光体シートIPに記録された後、前記蓄積性蛍光体シートIPは、蓄積性蛍光体シート駆動モータ39の駆動作用下に読取消去位置(図2中、二点鎖線の位置)に移動する。そこで、読取消去ユニット駆動モータ48が駆動され、読取消去ユニット40は、搬送ベルト46a、46bを介して副走査方向(鉛直上方向)に移動する(図3参照)。
その際、読取部42を構成するレーザダイオード50が駆動され、前記レーザダイオード50から出力される励起光Lが、蓄積性蛍光体シートIPに矢印A方向に略直交する主走査方向に沿って照射される。このため、放射線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光体シートIPは、励起光Lによって二次元的に走査され、この蓄積性蛍光体シートIPから前記放射線画像情報に応じた輝尽発光光Rが発生する。
輝尽発光光Rは、CCDラインセンサ52に入射され、この輝尽発光光Rが電気信号に変換されて蓄積性蛍光体シートIPの放射線画像情報が光電的に読み取られる。そして、読取消去ユニット40が昇降上限位置に至ることにより、放射線画像情報の読み取り処理が終了する(図3中、実線の位置参照)。
次いで、放射線画像情報の読み取りが終了した蓄積性蛍光体シートIPは、蓄積性蛍光体シート駆動モータ39が駆動されることにより、鉛直上方向に移動して消去位置に配置される(図4中、二点鎖線の位置から実線の位置参照)。この状態で、読取消去ユニット駆動モータ48が前記とは逆方向に駆動され、読取消去ユニット40が鉛直下方向に移動する。
その際、消去部44を構成する蛍光灯54から消去光が照射される。従って、蓄積性蛍光体シートIPの画像記録面全面に残存する放射線エネルギの放出が行われる。消去処理が完了した後、蓄積性蛍光体シート駆動モータ39が駆動されることにより、蓄積性蛍光体シートIPは、記録位置(図2中、実線参照)に移動して次の撮影に供されることになる。
この場合、第1の実施形態では、筐体28の内部が密閉空間に構成されている。このため、筐体28の内部に塵埃や異物が侵入することがなく、例えば、読取部42による放射線画像情報の読み取り処理に障害が発生することを有効に阻止することができる。しかも、筐体28の内部が密閉空間であるため、この筐体28の外部に駆動源等からの騒音が洩れ難くなるとともに、遮光構造が不要になって撮影部14全体の構成が有効に簡素化されるという効果が得られる。
さらに、筐体28内には、温度維持手段55を構成するファン56が配設されている。従って、図5に示すように、ファン56が駆動されると、筐体28の密閉空間内で冷却風が矢印方向に循環し、この密封空間内を円滑且つ良好に冷却することができる。
その際、ファン56の近傍には、主として待機中の読取部42に冷却風を案内するための一対の風向板57a、57bが配置されている。これにより、風向板57a、57bの作用下に、待機中の読取部42、具体的には、レーザダイオード50及びCCDラインセンサ52が効率的に冷却され、前記読取部42が必要以上に高温になることがない。
ここで、ファン56の動作タイミングの一例につき、図6に示すタイミングチャートに基づいて具体的に説明する。
先ず、ファン56は、放射線画像情報記録読取装置10の電源が投入されたタイミングT1で駆動され、送風動作を開始する。これにより、読取部42の昇温が抑制される。その後、技師等による放射線源34の駆動タイミング、すなわち、被写体30の放射線画像情報の撮影タイミングT2でファン56の動作を一旦停止させる。
次いで、蓄積性蛍光体シートIPを図3に示す読取消去位置に移動させた後、読取部42による放射線画像情報の読み取り処理を行う。この場合、ファン56が停止状態となっているため、装置内には風が発生しておらず、従って、レーザダイオード50から出力された励起光Lが風の影響によって揺らぐことがない。また、ファン56を回転させる駆動源から電磁ノイズが発生することもない。
この結果、CCDラインセンサ52は、風や電磁ノイズの影響を受けることなく、蓄積性蛍光体シートIPから得られた輝尽発光光Rを処理して良好な放射線画像情報を得ることができる。
放射線画像情報の読み取り処理が完了すると、そのタイミングT3でファン56が再び駆動されて送風動作が再開されるとともに、消去部44による消去処理が行われる。この場合、ファン56によって発生した風や電磁ノイズが消去処理に影響を与えることはなく、装置内の温度上昇を好適に抑制した状態で消去処理が遂行される。
一方、コントローラ70は、待機中に駆動源である蓄積性蛍光体シート駆動モータ39、ブッキーモータ41及び読取消去ユニット駆動モータ48の消費電力を低減(OFF状態を含む)させている。このため、各種駆動源の温度上昇を緩和させることができ、簡単な制御で、筐体28内の温度を一定温度以下に維持することが可能になる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像情報記録読取装置(画像情報読取装置)80を構成する撮影部81の概略構成図である。なお、第1の実施形態に係る放射線画像情報記録読取装置10を構成する撮影部14と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
撮影部81は、内部が密閉空間に構成される筐体(装置本体)82を備え、この筐体82には、温度調整手段84が設けられる。温度調整手段84は、ブッキーモータ41、蓄積性蛍光体シート駆動モータ39及び読取消去ユニット駆動モータ48に接続されるヒートパイプ86a、86b及び86cと、筐体82の外部に配設されて前記ヒートパイプ86a〜86cの熱を外部に放熱させるフィン(放熱部材)88とを備える。
このように構成される第2の実施形態では、特に高温になり易い駆動源、すなわち、ブッキーモータ41、蓄積性蛍光体シート駆動モータ39及び読取消去ユニット駆動モータ48の熱は、ヒートパイプ86a〜86cを介して筐体82の外部に配設されたフィン88に移動する。これにより、駆動源の熱は、筐体82の外部で良好に放熱され、前記駆動源を冷却するとともに、前記筐体82内に熱が蓄積されることを確実に阻止することが可能になる。
なお、放熱部材としては、フィン88に代替して筐体82の図示しないフレームを採用してもよい。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る画像情報読取装置90の概略構成図である。
画像情報読取装置90は、ケーシング92の上部にカセッテ装填部94を備え、このカセッテ装填部94に対して、蓄積性蛍光体シートIPを収納したカセッテ98が装填される。カセッテ装填部94に装填されたカセッテ98の蓋部材99の近傍には、蓋部材99が開蓋されたカセッテ98から蓄積性蛍光体シートIPを吸着して取り出す吸着盤100が配設される。
吸着盤100に連設し、蓄積性蛍光体シートIPを挟持搬送する複数の搬送ローラ102及び複数のガイド板104を有する湾曲した搬送路106が形成される。搬送路106には、吸着盤100に近接して蛍光灯107を備えた消去部108が配設され、また、搬送路106の中間部には、走査部110及び読取部112が配設される。
走査部110は、励起光Lを出力するレーザ発振器114と、励起光Lを偏向走査するポリゴンミラー116と、励起光Lを反射させて蓄積性蛍光体シートIPに導く反射ミラー118とが配設される。読取部112は、一端部が搬送路106に近接して配置される集光ガイド120と、集光ガイド120の他端部に連結され、蓄積性蛍光体シートIPから得られた輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤ122とから構成される。
この場合、ケーシング92の内部空間は、消去部108が配設される空間(明室部)と、走査部110及び読取部112が配設される空間(暗室部)とが遮光隔壁123によって分離して構成される。遮光隔壁123は、走査部110及び読取部112に対して消去部108側からの光が侵入するのを防止する。
また、走査部110及び読取部112に近接して、ファン124が配設される。ファン124は、ケーシング92内の暗室部で冷却風を循環させることにより、走査部110及び読取部112を冷却する。
このように構成される画像情報読取装置90では、装置の電源が投入されると、ファン124が駆動されて送風動作が開始され、装置内の構成要素、例えば、走査部110及び読取部112に対して送風が行われる。その後、放射線画像情報が記録されたカセッテ98がカセッテ装填部94に装填されると、そのタイミングでファン124の動作が一旦停止される。
次いで、図示しない開蓋機構によりカセッテ98の蓋部材99が開蓋され、蓄積性蛍光体シートIPが吸着盤100によってカセッテ98から取り出される。カセッテ98から取り出された蓄積性蛍光体シートIPは、搬送路106を構成する複数の搬送ローラ102及びガイド板104により搬送され、走査部110及び読取部112が配設されている部位に供給され、放射線画像情報の読み取り処理が行われる。
すなわち、レーザ発振器114から出力された励起光Lは、回転するポリゴンミラー116によって主方向に偏向走査された後、反射ミラー118により反射されて蓄積性蛍光体シートIPに導かれる。励起光Lが照射された蓄積性蛍光体シートIPからは、放射線画像情報に応じた輝尽発光光が出力され、この輝尽発光光は、集光ガイド120を介してフォトマルチプライヤ122に導かれ、電気信号に変換される。この間、蓄積性蛍光体シートIPは、搬送ローラ102によって副方向に搬送されているため、放射線画像情報が二次元的に読み取られる。
ここで、蓄積性蛍光体シートIPから放射線画像情報を読み取っている間、ファン124が停止状態とされているため、ファン124によって発生した風の影響により装置内の空気の密度に揺らぎが発生することはない。従って、ポリゴンミラー116によって偏向走査され蓄積性蛍光体シートIPに照射される励起光Lが安定し、放射線画像情報を担持した輝尽発光光を高精度に読み取ることができる。また、ファン124を回転させる駆動源から電磁ノイズが発生することもないため、フォトマルチプライヤ122による光電変換に影響が生じることがない。この結果、ノイズやアーチファクトのない良好な放射線画像情報を得ることができる。
放射線画像情報の読み取り処理が完了すると、再びファン124が駆動されて送風動作が再開され、これによって装置内の温度上昇が好適に抑制される。なお、画像情報読取装置90の内部の風が流通する部位にフィルタを配設しておけば、ファン124の送風によって発生する塵埃を除去し、良好な読み取り状態を維持することができる。
読み取り処理が完了し、蓄積性蛍光体シートIPが搬送路106によって消去部108まで搬送されると、蛍光灯107が点灯し、消去光が照射されることにより、残存する放射線エネルギが蓄積性蛍光体シートIPから除去される。
消去処理が完了した蓄積性蛍光体シートIPは、吸着盤100によってカセッテ98に収納され、蓋部材99が閉塞された後、外部に排出される。
この場合、画像情報読取装置90のように、蓄積性蛍光体シートIPを収納するカセッテ98を着脱する構成からなる略密閉空間に走査部110及び読取部112を配置してなる装置においても、内部の温度上昇を好適に阻止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線画像情報記録読取装置の斜視説明図である。 前記放射線画像情報記録読取装置の概略構成図である。 蓄積性蛍光体シートの放射線画像情報を読み取る際の動作説明図である。 前記蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去する際の動作説明図である。 前記放射線画像情報記録読取装置を構成する撮影部内で冷却風が循環される際の動作説明図である。 前記放射線画像情報記録読取装置における動作のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る放射線画像情報記録読取装置を構成する撮影部の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像情報読取装置の概略構成図である。 特許文献1の放射線画像読取装置の説明図である。
符号の説明
10、80…放射線画像情報記録読取装置
12…昇降部 14、81…撮影部
16…撮影部昇降機構 28、82…筐体
30…被写体 32…撮影台
39…蓄積性蛍光体シート駆動モータ 40…読取消去ユニット
41…ブッキーモータ 42、112…読取部
44、108…消去部 48…読取消去ユニット駆動モータ
50…レーザダイオード 52…CCDラインセンサ
55…温度維持手段 56、124…ファン
57a、57b…風向板 58…操作パネル
62…昇降スイッチ部 84…温度調整手段
86a〜86c…ヒートパイプ 88…フィン
90…画像情報読取装置 110…走査部
IP…蓄積性蛍光体シート

Claims (9)

  1. 蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された被写体の放射線画像情報を光電的に読み取る画像情報読取装置であって、
    前記蓄積性蛍光体シートに対し主方向に励起光を照射する一方、前記励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を読み取る読取部、前記読取部を前記蓄積性蛍光体シートに対して前記主方向に略直交する副方向に相対的に搬送する搬送部、及び各種駆動源を収容するとともに、内部が密閉空間に構成される装置本体と、
    前記密閉空間内の温度を一定温度以下に維持する温度維持手段と、
    を備えることを特徴とする画像情報読取装置。
  2. 蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された被写体の放射線画像情報を光電的に読み取る画像情報読取装置であって、
    前記被写体に放射線を照射して前記蓄積性蛍光体シートに前記被写体の放射線画像情報を記録する撮影部と、前記蓄積性蛍光体シートに対し主方向に励起光を照射する一方、前記励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を読み取る読取部と、前記読取部を前記蓄積性蛍光体シートに対して前記主方向に略直交する副方向に相対的に搬送する搬送部と、該蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去する消去部と、各種駆動源とを収容するとともに、内部が密閉空間に構成される装置本体と、
    前記密閉空間内の温度を一定温度以下に維持する温度維持手段と、
    を備えることを特徴とする画像情報読取装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像情報読取装置において、前記温度維持手段は、待機中に前記駆動源の消費電力を低減させる手段を備えることを特徴とする画像情報読取装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像情報読取装置において、前記温度維持手段は、前記密閉空間内で冷却風を循環させるファンを備えることを特徴とする画像情報読取装置。
  5. 請求項4記載の画像情報読取装置において、前記ファンの近傍には、主として待機中の前記読取部に冷却風を案内するための風向板が配置されること特徴とする画像情報読取装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像情報読取装置において、前記温度維持手段は、前記駆動源に接続されるヒートパイプと、
    前記装置本体の外部に配設されて前記ヒートパイプの熱を外部に放熱させる放熱部材と、
    を備えることを特徴とする画像情報読取装置。
  7. 請求項4記載の画像情報読取装置において、前記ファンは、前記読取部による読み取り処理中、停止状態に制御されることを特徴とする画像情報読取装置。
  8. 請求項7記載の画像情報読取装置において、前記読取部は、蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤを備えることを特徴とする画像情報読取装置。
  9. 請求項4記載の画像情報読取装置において、前記ファンによる冷却風の流通部には、塵埃を除去するフィルタが配設されることを特徴とする画像情報読取装置。

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