JP2005096945A - エレベータのセキュリティシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】セキュリティを下げることなく、管理者によるビルの管理を容易に行えるようにし、また、無線カードの紛失などによる他人の侵入を防いでセキュリティを確保する。
【解決手段】各階のホール毎に無線カード102a〜102cと指紋認証装置104a〜104cとを統合する無線・指紋共通制御装置106a〜106cにおいて、無線カードあるいは指紋にて乗客を認証した際に、その乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録する。その際に、管理者であることを認証した場合には管理者用のオペレーションに切り替えて任意の階へ移動可能とする。また、無線カードを紛失した場合にそのカードIDを認証拒否データとしてデータベース203a〜203cに登録しておくことで、当該カードを用いた認証を拒否して不正利用を防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】各階のホール毎に無線カード102a〜102cと指紋認証装置104a〜104cとを統合する無線・指紋共通制御装置106a〜106cにおいて、無線カードあるいは指紋にて乗客を認証した際に、その乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録する。その際に、管理者であることを認証した場合には管理者用のオペレーションに切り替えて任意の階へ移動可能とする。また、無線カードを紛失した場合にそのカードIDを認証拒否データとしてデータベース203a〜203cに登録しておくことで、当該カードを用いた認証を拒否して不正利用を防止する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、無線カードと指紋認証装置を統合可能な共通制御盤を備えたエレベータのセキュリティシステムに関する。
エレベータのセキュリティシステムとして、無線カードを利用したセキュリティシステムが知られている(例えば、特許文献1)。このセキュリティシステムでは、ビル内の各階のホールにて無線カードの情報を読み取ることにより、その無線カードを持つ乗客を認証してエレベータの運行を制御している。
ここで、無線カードによる認証を実現するため、従来のシステムでは、全てのカード情報を予めエレベータの制御盤に登録しておく必要があった。このため、例えば引っ越しなどにより、当該ビル内のエレベータを利用する乗客に変更が生じると、その都度、上記カード情報の登録内容を変更しなければならなかった。
通常、上記カード情報の変更はビル内にいる管理者に任されているが、その変更作業は非常に面倒であり、また、誰でも簡単に行うことができないことから、エレベータ保守業者へ依頼することが多い。しかし、乗客の変更が頻繁にあると、その度にエレベータ保守業者へ依頼しなくてはならないため、その費用がかかるだけでなく、また、依頼してから保守員が現場に出向いてメンテナンスを行うまでに時間を要してしまうなどの問題があった。
特開平11−11807号公報
上述したようなメンテナンスの問題を解消するために、無線カードに利用階情報(その乗客が利用できる階を示した情報)を登録しておき、各階のホールにて無線カードの利用階情報を読み込むことで、当該乗客の行先階を自動登録するシステムが考えられている。このようなシステムによれば、ビル内の乗客に変更があった場合でも、無線カードを取り替えるだけで対応できるため、メンテナンスの負担を軽減することができる。
しかしながら、その反面、制御盤側でカード情報を管理しないため、無線カードを紛失するなどして他人の手に渡ると、その無線カードを用いてビル内を侵入する可能性があるため、セキュリティレベルが下がるといった問題が生じる。
また、乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録するオペレーションを用いた場合において、その行先階として登録できる階は1箇所だけである。すなわち、例えば玄関ホールが1階にあるマンションにおいて、4階に住んでいる乗客であれば、4階と1階が利用階情報として指定される。したがって、このような利用階情報を元にして行先階の自動登録を行うと、4階ホールでは1階が行先階として自動登録され、1階ホールでは4階が行先階として自動登録されることになる。
ここで、ビルの管理者は、その業務上、エレベータに乗って各階へ自由に移動しなければならない。しかし、上述したような行先階の自動登録を行うオペレーションを用いた場合に、管理者は複数枚の無線カードを持ち歩かないと、ビル内のすべての階へ自由に移動することができない。
この場合、高層ビルのように階床数が多いビルでは、その分、管理者が持ち歩く無線カードの枚数も非常に多くなり、また、誤って目的とする階以外の無線カードで認証されてしまったときに無駄な運転が発生するなど、ビルの管理を行う上では非常に使いづらいといった問題があった。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたもので、セキュリティを下げることなく、管理者によるビルの管理を容易に行えるようにし、また、無線カードの紛失などによる他人の侵入を防いでセキュリティを確保することのできるエレベータのセキュリティシステムを提供することを目的とする。
本発明は、個人認証用の無線カードと指紋認証装置を併用したエレベータのセキュリティシステムにおいて、上記無線カードおよび上記指紋認証装置のうちの少なくとも一方を用いて乗客を認証する認証手段と、この認証手段によって認証された乗客が管理者以外の一般乗客であった場合に、その一般乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録する行先階自動登録手段と、上記管理者であった場合に、その管理者用のオペレーションに切り替えて任意の階を登録可能とする制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、無線カードと指紋認証による二重セキュリティを持つシステムにおいて、無線カードと指紋認証の少なくとも一方を用いて乗客が認証された場合に、その乗客が一般乗客であれば、その一般乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階の自動登録がなされる。一方、管理者であった場合には、その管理者用のオペレーションに切り替えられて任意の階を登録可能な状態に設定される。
また、本発明は、個人認証用の無線カードと指紋認証装置を併用したエレベータのセキュリティシステムであって、上記無線カードおよび上記指紋認証装置のうちの少なくとも一方を用いて乗客を認証する認証手段と、この認証手段によって認証された乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録する行先階自動登録手段と、上記認証手段により上記無線カードを用いて乗客を認証する際に、上記無線カードが認証用として有効なカードであるか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって有効なカードでないと判断された場合に、上記無線カードを用いた認証を拒否する制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、無線カードと指紋認証による二重セキュリティを持つシステムにおいて、無線カードと指紋認証の少なくとも一方を用いて乗客が認証された場合に、その乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階の自動登録がなされる。その際、無線カードを用いた認証であれば、その無線カードが認証用として有効なカードであるか否かが判断され、有効なカードでないと判断された場合には当該無線カードを用いた認証が拒否される。
無線カードが有効なカードであるか否かの判断は、予め認証拒否すべきカードとして指定された無線カードのIDを記憶した記憶手段を備えることで、認証の際に上記無線カードのIDと上記記憶手段に記憶されたIDとを比較することにより行われる。
本発明のエレベータのセキュリティシステムによれば、一般乗客に対して利用階情報に基づく行先階の自動登録を行うことにより、他の階への利用を規制してセキュリティレベルを上げることができ、一方、管理者に対しては管理者用のオペレーションに切り替えることで任意の階への登録を可能として自由に移動させることができる。これにより、特に無線カードを用いた認証を行う場合において、管理者は1枚のカードで各階のホールで自分を認証させるだけで、全ての階を自由に行くことができるようになり、ビルの管理業務をやりやすくなる。
また、無線カードを用いた認証を行う場合において、無線カードを紛失するなどした際に、そのカードのIDを認証拒否すべきカードとして指定されたIDとして登録しておけば、当該カードが用いた認証が拒否されるので、他人がその紛失した無線カードを不正利用してビル内に侵入することを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータのセキュリティシステムの構成を示すブロック図であり、無線カードと指紋認証を併用した二重セキュリティシステムとしての構成が示されている。
図1において、図中の101a〜101cはビル内の各階のホール(エレベータの乗り場)である。本システムでは、これらのホールにて無線カードと指紋認証を併用して乗客を認証することにより、その乗客に対するエレベータの運行を制御している。なお、ここでは3つのホールしか図示されていないが、さらに多数のホールがある場合にも、これらのホールに対して同様のセキュリティ構成がなされる。
ホール101a〜101c内において、102a〜102cは無線カード、103a〜103cはアンテナ、104a〜104cは指紋認証装置である。
無線カード102a〜102cは、無線機能を備えた認証用のカードである。この無線カード102a〜102cには、利用階情報と認証情報が格納されている。利用階情報とは、乗客がエレベータを利用することのできる階を示した情報であり、ビルを出入りするために必要な2つの階(例えばマンションであれば、玄関ホールのある階と住居階)が指定されている。認証情報は、乗客を認証するのに必要な情報(乗客名など)の他に、各カード毎に固有のID情報(識別情報)を含む。
なお、無線カード102a〜102cに適用される無線システムについては、特に限定されるものではなく、一般的に知られているBluetooth(R)等の近距離無線システムなどを用いるものとする。
アンテナ103a〜103cは、ホール101a〜101c内の所定の位置に設置されており、無線カード102a〜102cから無線電波にて発信される情報(利用階情報と認証情報)を受信する。このアンテナ103a〜103cにて受信されたカード情報は、通信ケーブルを介して後述するエレベータ各階ボックス内の無線・指紋共通制御装置106a〜106cに伝送される。
一方、指紋認証装置104a〜104cは、指紋パターンによる認証を行うための装置であって、ホール101a〜101c内の所定の位置に指紋センサ画面を有し、そこに押し付けられた指先の指紋パターンを読み取って照合処理を行う。指紋パターンの照合後、その乗客に対応した利用階情報と認証情報を同装置内に設けられた図示せぬデータベースから読み出し、これらの情報を通信ケーブルを介して後述するエレベータ各階ボックス内の無線・指紋共通制御装置106a〜106cに伝送する。
なお、指紋認証装置104a〜104cにおける指紋パターンの読み取り方法やその照合方法についても特に限定されるものではなく、一般的に知られている方法を用いるものとする。
また、同図において、105はエレベータの昇降路、106a〜106cは無線・指紋共通制御装置、107はエレベータインターフェース(I/F)、108はエレベータ制御盤、109は乗りかご、110はかご内スイッチである。111はメンテナンス用スイッチ類ボックス、112はテンキー、113〜116はメンテナンス用スイッチ類、117は無電圧接点エレベータ用インターフェース(I/F)、118a〜118cはエレベータ各階ボックス、119はHUB、120a〜120cはホール呼びボタンを示している。
エレベータの各階ボックス118a〜118c内には、無線カードと指紋認証装置を統合する無線・指紋共通制御装置106a〜106cが設置されている。なお、この無線・指紋共通制御装置106a〜106の具体的な構成とその詳しい動作については後に図2を参照して説明する。これらの無線・指紋共通制御装置106a〜106cは、HUB119によって連結され、さらに、エレベータインターフェース107を介して主制御装置であるエレベータ制御盤108に接続されている。
エレベータ制御盤108は、例えばビルの最上階の上にある機械室内に設置されており、エレベータ全体の運行制御を行う。このエレベータ制御盤108は、例えばホール呼びボタン120a〜120cの操作によって発信されるホール呼び信号を受信して乗りかご109をそのホール呼びに応答させたり、かご内スイッチ110の操作によって発信される行先階指定信号を受信して乗りかご109をその行先階へ移動させるなどの制御を行う。
乗りかご109は、エレベータ制御盤108によって駆動制御される図示せぬ巻上機を介して昇降路105内を昇降動作する。この乗りかご109には、行先階を指定するためのスイッチ110が設けられている。
また、例えば管理人室などにメンテナンス用スイッチ類ボックス111が設置されている。このメンテナンス用スイッチ類ボックス111には、テンキー112やメンテナンス用スイッチ類113〜116が設けられている。
ここで、本実施形態におけるエレベータのセキュリティシステムの構成について、図2を用いてさらに詳しく説明する。
図2は上記図1のセキュリティシステムの一部を詳細に示したブロック図である。一例を説明するにあたり、例えばマンションなどのビルにおいて、4階と1階を利用する乗客Aを想定する。4階はこの乗客Aの住居階であり、1階は玄関ホールがある階であるとする。
図2において、無線カード102cと無線カードアンテナ103c、指紋認証装置104cは4階ホールに設置されている。また、無線・指紋認証共通制御盤106cは4階の昇降路内に設置されている。一方、無線カード102aと無線カードアンテナ103a、指紋認証装置104aは1階ホールに設置され、無線・指紋認証共通制御盤106aは1階の昇降路内に設置されている。
無線カード102a〜102cと指紋認証装置104a〜104cには、予め乗客者の利用階を示す利用階情報と認証情報が格納されている。乗客Aは、自身の利用階情報(4階と1階)と認証情報を有する無線カードを持つ。これに対し、このビルの管理者は、マスターカードとして認証情報のみが格納された無線カードを持つ。
乗客Aが4階ホールに行くと、この乗客Aの持つ無線カード102cの情報が無線電波にて発信され、4階ホールに設置されたアンテナ103cにより受信される。このアンテナ103cに受信されたカード情報は、4階ボックス118c内に設置された無線・指紋共通制御盤106cに入り、認証部400cへ送られる。
認証部400cでは、無線カード以外に指紋認証装置104cが設置されている場合には、指紋認証装置104cから認証結果として得られる乗客Aの利用階情報と認証情報が送られてくるのを待つ。
なお、本実施形態では、ホール側に設置された指紋認証装置104a〜104cにて乗客の指紋パターンの読み取りからその照合までも含めて行うようにしたが、例えば指紋認証装置104a〜104c側では乗客の指紋パターンの読み取りのみを行い、無線・指紋共通制御装置106a〜106c側でその読み取った指紋パターンを受け取り、データベースに照らし合わせて照合処理するような構成であっても良い。
また、本システムにおいて、無線カードだけで認証するか、指紋だけで認証するか、さらに、2つのを組み合わせて無線カード+指紋で認証するのかは、例えばシステム納品時に任意に選択することができる。この場合、無線カードによる認証に加えて指紋認証を行えば、セキュリティレベルは上がるものの、指紋パターンとの照合に時間がかかる。
以下では、説明を簡単にするため、無線カードだけで認証する場合を想定して説明する。図3はその認証方法を説明するためのフローチャートである。
図3に示すように、無線・指紋共通制御盤106cでは、4階ホールで検知された無線カード102cの情報(利用階情報と認証情報)を受信すると(ステップ500)、その受信したカード情報から認証情報を抽出して個人認証を行う(ステップ503)。
その際に、当該無線カード102cが認証用として有効なカードであるか否かを判断する。この判断は、データベース203cに予め登録されている認証拒否データ410cを用いて行う。
すなわち、認証拒否データ410cには、紛失等により認証拒否しなければならない無線カードのID情報が含まれている。そこで、上記ステップ500にてカード情報から認証情報を抽出した際に、その認証情報に含まれているカードIDと上記認証拒否データ410cとして指定されたカードIDとを比較する(ステップ502)。その結果、両者が一致した場合、つまり、無線カードから取得した認証情報に紛失カードのID情報が含まれていた場合には(ステップ502のYes)、その無線カードは紛失したカードであり、認証用として有効なカードでないものと判断して、当該無線カードを用いた認証を拒否する。このときに、例えば管理人に報知したり、警報ブザーを鳴らすなどの対策を施しても良い。
一方、認証情報に含まれているカードIDと上記認証拒否データ410cとして指定されたカードIDとが一致しなかった場合、つまり、無線カードから取得した認証情報に紛失カードのID情報が含まれていなかった場合には(ステップ502のNo)、認証用として有効なカードであるとし、上記認証情報に基づいてデータベース203cを検索するなどして認証処理を行い、乗客者が誰であるのかを特定する(ステップ503)。
ここで、認証結果としてビルの管理者であることが判明した場合には(ステップ504のYes)、利用階情報変換部401cにより管理者データ411cを生成する。管理者でなかった場合つまり一般乗客者であった場合には(ステップ504のNo)、そのときのカード情報に含まれる利用階情報を読み取り(ステップ505)、その利用階情報とデータベース203cに記憶されている設置階とに基づいてホール呼び演算および行先階登録演算を行い、ホール呼び403cと行先階登録403cを生成する(ステップ506、507)。
ここでは、上記利用階情報は乗客Aの利用する4階と1階であり、上記設置階は4階である。したがって、ホール呼び403cとして4階、行先階登録403cとして1階といったデータが生成されることになる。
図2に戻って、利用階情報変換部401cによって生成されたホール呼び402cと行先階登録403cのデータまたは管理者データ411cは、送受信部405cを通じて1階の無線・指紋認証共通制御盤106aへ送られる。無線・指紋認証共通制御盤106aでは、送受信部405aでこれらのデータを受取る。
無線カード102aと指紋認証装置104aにおいての認証方法及び処理方法については無線カード102cと指紋認証装置104cと同じ動作なので、説明を省く。
全ての階の情報が無線・指紋認証共通制御盤106a内の送受信部405aを通り、エレベータ用データ生成部407へ送られる。ここでエレベータ制御用にまとめられ、エレベータ通信部408によりエレベータインターフェース107を介してエレベータ制御盤108へ情報が伝えられる。
エレベータ制御盤108は、これらの情報を元に客先に応じたオペレーションを行う。すなわち、乗客Aに対しては4階ホールから乗って来た場合には、乗りかご109を4階ホールに応答させた後、そのかご内行先階登録を1階にして、そこから乗客Aを1階に直接に運ぶといった運行制御を行う。
また、ビルの管理者の場合には、管理者のみ不停止解除のオペレーションを行えるようにし、ホール呼び及びかご内行先階登録が自由に行える状態に切り替える。これにより、特に無線カードを用いた認証を行う場合において、従来のように管理者が複数枚のカードを持ち歩かなくとも、1枚のマスターカードだけを持ち、各階のホールにて自分が管理者であることを認証させるだけで、ビル内のすべての階へ自由に行くことができるので、ビルの管理業務がやりやすくなる。
次に、具体的な運用方法について説明する。
メンテナンス用スイッチボックス111にテンキー112、メンテナンス用のスイッチ類113〜116を設置する。テンキー112は取り外し可能であるが、スイッチ類113〜116については固定である。スイッチ113は設定モード/平常モードの切り替え、スイッチ114は削除モードの切り替え、スイッチ115は登録モードの切り替え、スイッチ116は特殊モード/平常モードの切り替えを行うためのものである。
ここで、無線カード102a〜102cには、それぞれに乗客の利用階情報が予め格納されているため、基本的に無線・指紋共通制御盤105a〜105cをメンテナンスする必要がない。この場合、運用面では乗客に合わせた利用階の設定は無線カード内のデータをメンテナンスするだけで対応できるため、管理人の負担がとても少なくて済む。したがって、例えば引っ越しなどにより当該ビル内のエレベータを利用する乗客に変更があっても、その都度、エレベータ保守業者へ依頼する必要がなくなる。
しかしながら、無線カード102a〜102cに利用階情報を入れておくと、カードを紛失した場合などに他人が悪用できてしまうため、セキュリティレベルを下げてしまうといった問題が発生する。そこで、このような問題を回避するため、紛失したカードのIDを無線・指紋共通制御盤105a〜105cへ認証拒否データとして登録しておくことにより、上述したように当該カードの悪用を防止することができる。
これについて、さらに詳しく説明すると、無線カードが発行されると、その無線カードに固有のIDが発番される。管理人はこのIDと乗客とを1:1対応させた表を作成することで、無線カードを管理する。もし、乗客が無線カードを紛失した場合には、上記表から該当するIDを調べた後、メンテナンス用ボックス111へ行き、テンキー112を接続する。そして、設定/平常のスイッチ113を「設定」側に切り替える。
この設定/平常のスイッチ113の切り替え操作により「設定」の信号が無電圧接点エレベータ用インターフェース117に送られる。これにより、ホールにおいて設定が始まると認識でき、その設定情報がエレベータインターフェース107を介して無線・指紋認証共通制御盤106aへ送られる。無線・指紋認証共通制御盤106a内ではデータ保守部406aにおいて、データのメンテナンス管理を行っており、設定が始まることを認知する。
次に、管理人は削除−切スイッチ114を「削除」側に切り替える。このときの「削除」の信号も上記「設定」の信号と同じ流れで、無線・指紋認証共通制御盤106aへ送られる。ここで、管理人がテンキー112にて上記紛失したIDの番号を入力することで、データ保守部406aにおいて、その入力されたIDが認識され、データベース203cに認証拒否データとして登録される。これにより、当該IDを有する無線カードを用いた認証は拒否されることになる。
また、無線・指紋共通制御盤106aでは、送受信部405aにデータベース更新データを送り、無線・指紋共通制御盤106bや無線・指紋共通制御盤106cにも上記紛失カードのIDを転送することで、各階のホールで認証拒否する状態を設定する。
最後に、管理人は設定−平常りスイッチ113を「平常」側に戻し、また、削除−切のスイッチ114を「切」側に戻して作業が完了する。
このような簡単な操作により、紛失したカードのIDを登録しておけば、それ以後のカード利用ができなくなるため、他人が勝手に使用してビル内に侵入することを防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
101a〜101c…ホール、102a〜102c…無線カード、103a〜103c…アンテナ、104a〜104c…指紋認証装置、105…昇降路、106a〜106c…無線・指紋共通制御装置、107…エレベータインターフェース、108…レベータ制御盤、109…乗りかご、110…かご内スイッチ、111…メンテナンス用スイッチ類ボックス、112…テンキー、113〜116…メンテナンス用スイッチ類、117…無電圧接点エレベータ用インターフェース、118a〜118c…エレベータ各階ボックス
119…HUB、120a〜120c…ホール呼びボタン、203a〜203c…データベース、400a〜400c…認証部、401a〜401c…利用階情報変換部、402a〜402c…ホール呼び、403a〜403c…行先階登録、405a〜405c…送受信部、406a〜406c…データ保守部、407…エレベータ用データ生成部、408…エレベータ通信部、409a〜409c…設置階、410a〜410c…認証拒否データ。
119…HUB、120a〜120c…ホール呼びボタン、203a〜203c…データベース、400a〜400c…認証部、401a〜401c…利用階情報変換部、402a〜402c…ホール呼び、403a〜403c…行先階登録、405a〜405c…送受信部、406a〜406c…データ保守部、407…エレベータ用データ生成部、408…エレベータ通信部、409a〜409c…設置階、410a〜410c…認証拒否データ。
Claims (3)
- 個人認証用の無線カードと指紋認証装置を併用したエレベータのセキュリティシステムにおいて、
上記無線カードおよび上記指紋認証装置のうちの少なくとも一方を用いて乗客を認証する認証手段と、
この認証手段によって認証された乗客が管理者以外の一般乗客であった場合に、その一般乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録する行先階自動登録手段と、
上記管理者であった場合に、その管理者用のオペレーションに切り替えて任意の階を登録可能とする制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 個人認証用の無線カードと指紋認証装置を併用したエレベータのセキュリティシステムにおいて、
上記無線カードおよび上記指紋認証装置のうちの少なくとも一方を用いて乗客を認証する認証手段と、
この認証手段によって認証された乗客に対応した利用階情報に基づいて行先階を自動登録する行先階自動登録手段と、
上記認証手段により上記無線カードを用いて乗客を認証する際に、上記無線カードが認証用として有効なカードであるか否かを判断する判断手段と、
この判断手段によって有効なカードでないと判断された場合に、上記無線カードを用いた認証を拒否する制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 予め認証拒否すべきカードとして指定された無線カードのIDを記憶しておく記憶手段を備え、
上記判断手段は、上記無線カードのIDと上記記憶手段に記憶されたIDとを比較することにより、その比較結果に応じて上記無線カードが認証用として有効なカードであるか否かを判断することを特徴とする請求項2記載のエレベータのセキュリティシステム。
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