JP2005096541A - 車両ステアリング装置の中間軸装置 - Google Patents

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博 関根
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Abstract

【課題】 使用時のがた打ち音及び摺動抵抗が小さく、コストが安い伸縮軸を有する車両ステアリング装置の中間軸装置を提供する。
【解決手段】 中間軸3の両端に等速自在継手を使用しているので、従来の十字軸自在継手を有する中間軸の場合とは異なり、雄スプライン311と雌スプライン321の円周方向の位相が一箇所に限定されることが無いため、雄スプライン311と雌スプライン321の円周方向の位相を変えて嵌合し、嵌合隙間が最も小さくなる円周方向の位相を見つけることが極めて容易になるため、選択嵌合に要する時間が短縮され、コストの安い中間軸装置を製作することが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、2つの異なる向きの軸間に回転を伝達するための中間軸装置に関し、特に車両ステアリング装置の中間軸装置に関する。
両端に自在継手を有し、雌スプラインと雄スプライン等からなる伸縮軸を有する中間軸装置においては、良好な操舵フィーリングを得るために、回転操作時におけるスプライン等の嵌合部分のがた打ち音を低減し、伸縮動作時の摺動抵抗を低減することが要求されている。
このような伸縮軸の嵌合部分のがた打ち音と伸縮動作時の摺動抵抗を低減した伸縮軸として、特開2000−9148号(特許文献1)に記載された伸縮軸は、雄スプライン又は雌スプラインの少なくとも一方の表面に、0.03mmから0.06mmの二硫化モリブデンの薄膜を塗布し、この薄膜を加熱乾燥させて、嵌合隙間を小さくしている。また、特許文献1には、雄スプライン又は雌スプラインの少なくとも一方にナイロン膜をコーティングした後、削り加工を行って嵌合隙間を小さくした伸縮軸が、従来技術として記載されている。
上記特許文献1の伸縮軸は、薄膜形成後の削り加工が不要なため、製造工程数が少なくて済むため製造コストを低減できるが、雄、雌スプラインの製造誤差に薄膜厚さの誤差が加わるため、上記特許文献1記載の従来技術の伸縮軸よりも嵌合隙間が大きくなり、スプライン嵌合部分のがた打ち音を低減できない場合があった。従って、嵌合隙間をさらに小さくするために、雄、雌スプラインの選択嵌合を行っている。
また、上記特許文献1記載の従来技術においても、製作誤差や、この中間軸を使用する車種によって、がた打ち音や摺動抵抗が基準値を満たさない場合が有り、その場合には、特許文献1の伸縮軸と同様に、嵌合隙間をさらに小さくするために、雄、雌スプラインの選択嵌合を行っている。
ところが、上記特許文献1の伸縮軸及び従来技術の伸縮軸では、伸縮軸両端の自在継手が十字軸自在継手で構成されているため、十字軸自在継手同士の円周方向の位相ずれによるトルク変動を避けるために、雄、雌スプラインの選択嵌合位置は、円周方向の一箇所に限定して行わざるを得なかった。従って、選択嵌合によって雄、雌スプラインの嵌合隙間を小さくするためには、多数の雄、雌スプラインを用意し、雄、雌スプラインの組み合わせを試行錯誤で変えながら、所定の性能を満たす組み合わせを探す必要があるため、工数が掛かりコスト高となっていた。
特開2000−9148号明細書
本発明は、ハンドル操作時のがた打ち音及び摺動抵抗が小さく、コストが安い伸縮軸を有する車両ステアリング装置の中間軸装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、
第1番目の発明の解決手段は、ステアリングホィールからの回転を伝達するための入力軸、上部中間軸、下部中間軸、及び上記上部中間軸と下部中間軸を軸方向に摺動可能かつ回転力を伝達可能に結合する結合装置を備えた中間軸、車両側の操舵機構を駆動するための出力軸、及び、上記入力軸と上記上部中間軸との間、及び、上記下部中間軸と上記出力軸との間を結合するそれぞれの自在継手を備えた車両ステアリング装置の中間軸装置であって、上記自在継手は、少なくとも一方が等速自在継手であることを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
第2番目の発明の解決手段は、ステアリングホィールからの回転を伝達するための入力軸、上部中間軸、下部中間軸、及び上記上部中間軸と下部中間軸を軸方向に摺動可能かつ回転力を伝達可能に結合する結合装置を備えた中間軸、車両側の操舵機構を駆動するための出力軸、及び、上記入力軸と上記上部中間軸との間、及び、上記下部中間軸と上記出力軸との間を結合するそれぞれの自在継手を備えた車両ステアリング装置の中間軸装置であって、上記自在継手は、ともに等速自在継手であることを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
第3番目の発明の解決手段は、ステアリングホィールからの回転を伝達するための入力軸、上部中間軸、下部中間軸、及び上記上部中間軸と下部中間軸を軸方向に摺動可能かつ回転力を伝達可能に結合する結合装置を備えた中間軸、車両側の操舵機構を駆動するための出力軸、及び、上記入力軸と上記上部中間軸との間、及び、上記下部中間軸と上記出力軸との間を結合するそれぞれの自在継手を備えた車両ステアリング装置の中間軸装置であって、上記自在継手の一方は等速自在継手、他方は十字軸自在継手であることを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
第4番目の発明の解決手段は、第1番目から第3番目までのいずれかの発明の車両ステアリング装置の中間軸装置において、上記等速自在継手は、等速ボール自在継手であることを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
第5番目の発明の解決手段は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明の車両ステアリング装置の中間軸装置において、上記結合装置は、スプライン結合装置またはセレーション結合装置であり、上記スプライン結合装置またはセレーション結合装置の雄側または雌側の少なくとも一方の結合部表面にポリアミド樹脂の被膜を形成したことを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
第6番目の発明の解決手段は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明の車両ステアリング装置の中間軸装置において、上記結合装置は、セレーション結合装置であり、上記セレーション結合装置の雄側と雌側との間に軸直角方向の付勢力を付与する付勢部材を装着したことを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
第7番目の発明の解決手段は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明の車両ステアリング装置の中間軸装置において、上記結合装置は、スプライン結合装置であり、上記スプライン結合装置の少なくとも一箇所の歯のたけが他の歯のたけよりも低いことを特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置である。
本発明の車両ステアリング装置の中間軸装置では、両端に自在継手を有する中間軸装置の、少なくとも一方の自在継手を等速自在継手にしている。従って、選択嵌合時、伸縮軸の嵌合部分の位相を円周方向の一箇所に限定する必要がなくなるため、選択嵌合に要する時間が大幅に短縮され、がた打ち音や摺動抵抗の小さな中間軸装置を安いコストで製造することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
*第1実施例
図1は、本発明が適用された自動車の操舵機構全体を示す説明図である。この図には、車体側操舵機構6から上の部分が示されている。車体本体91には、ステアリングコラム52が調整レバー522によってその傾斜が調整可能に固定されている。ステアリングコラム52には、内部を貫通するホィールシャフト521が回転自在に支持されており、ハンドル51は、ホィールシャフト521の上端に固定される。他端、すなわちステアリングコラム52の下端側には、中間軸装置1が結合されている。
中間軸装置1は、上側、及び下側に等速ボール自在継手2、4、中間にはこれらの自在継手を結ぶ中間軸3を備えている。各等速ボール自在継手2は、締め付けボルト21、41によって、ホィールシャフト521および車体側操舵機構6の入力軸61にそれぞれ結合される。
図2は、第1実施例の中間軸装置1の説明図であって、(A)は一部断面図、(B)は図2(A)のB−B断面図、(C)は図2(A)のC−C断面図である。
中間軸装置1は以下のようになっている。中間軸3の両端には、等速ボール自在継手2、4が形成され、等速ボール自在継手2、4の一部をなす内側継手部材22、42がそれぞれ形成されている。等速ボール自在継手2、4の内側継手部材22、42の先端近傍は球状に形成されており、更にこの球面にボール案内溝221、421が形成されている。
一方、外側継手部材23、43は球状の凹所を備えた外側継手部分239、439を有し、この凹所にボール案内溝231、431が形成されている。2つのボール案内溝221、421、231、431は、ともに中間軸3および外側継手部材23、43の軸方向に沿って伸びており、これらの溝内にはトルク伝達ボール24、44が転動可能に嵌合することにより、内側継手部材22、42と外側継手部材23、43が回転に関して結合する。
内側継手部材22、42の球面と相補的内面を備えたボール保持器25、45は、トルク伝達ボール24、44を保持しながらこの球面中心回りに回転可能となっている。内側継手部材22、42と外側継手部分239、439との境界近傍は、柔軟なカバーをなすブーツ26、46によって覆われており、外部から塵埃が侵入するのを防止している。
外側継手部材23及び内側継手部材42は、ホィールシャフト521及び車体側操舵機構6の入力軸61にそれぞれ固定するためのヨーク28、48を有している。ヨーク28、48は、シャフト孔27、47を有しており、このシャフト孔27、47にはスリ割り271、471が設けられている。スリ割り271、471の両サイドに形成されたバカ孔273、473とボルト孔272、472に締め付けボルト21、41を螺合させて、外側継手部材23をホィールシャフト521に、内側継手部材42を入力軸61にそれぞれ固定する。
車体への組み付け時に、締め付けボルト21、41の締め付け作業を同じ方向から行うことができるように、図2に示されるようにバカ孔273、473を中間軸装置1の同じ側に設けることにより、作業効率を向上させることができる。
第1実施例の中間軸3は、内側継手部材22から一体的に下方に延びる上部中間軸31と、外側継手部材43から一体的に上方に延びる下部中間軸筒32から構成されている。上部中間軸31には雄スプライン311が、また下部中間軸筒32には雄スプライン311に嵌合する雌スプライン321が形成されている。このスプライン結合によって、上部中間軸31と下部中間軸筒32は、軸方向に互いに摺動可能であって回転力のみを伝達するように結合されている。中間軸3が伸縮することによって、車体本体91に対してステアリングコラム52の傾斜を調整したとき、ホィールシャフト521の下端の位置が移動する構造を可能とし、さらに車体側操舵機構6とステアリングコラム間に発生する相対変位を吸収することができる。
図3は図2のA−A断面図であり、インボリュート歯形の雄スプライン311のみを示す。図3に示すように、雄スプライン311の表面には、潤滑性並びに耐摩耗性に優れた皮膜33、例えばポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の皮膜33がコーティングされ、削り加工によって仕上げられている。また、皮膜33としては、二硫化モリブデンを含む薄膜でも良い。皮膜33は雌スプライン321側の表面にコーティングしても良く、また、雄スプライン311及び雌スプライン321の両方にコーティングしても良い。このようにして構成した雄スプライン311と雌スプライン321とを嵌合させ、嵌合部にグリースを塗布して中間軸3を構成する。
図4は図2のA−A断面図であり、図3とは歯形形状の異なるインボリュート歯形の雄スプライン311のみを示す。図4の場合も図3と同様に、雄スプライン311の表面には、潤滑性並びに耐摩耗性に優れた皮膜33、例えばポリアミド樹脂の皮膜33がコーティングされ、削り加工によって仕上げられている。図3と異なる点は、対向する二箇所の歯312、312のたけ(高さ)が他の歯のたけよりも低く形成されていることである。
これによって、中間軸3を車両で使用中に、低い山の部分を通してエアー抜きを行わせ、雄スプライン311と雌スプライン321の円滑な摺動動作を行わせることが可能となる。対向する二箇所の歯312、312のたけを低くすれば、中間軸3が回転する際の動バランスが良くなるため好ましいが、一箇所の歯のたけを低くしても良い。また、雌スプライン321側の歯のたけを低くしても良い。
図5は図2のA−A断面図であり、図3、図4とは歯形形状の異なる直線歯の雄スプライン313のみを示す。図5の場合も図3、図4と同様に、雄スプライン313の表面には、潤滑性並びに耐摩耗性に優れた皮膜33、例えばポリアミド樹脂の皮膜33がコーティングされ、削り加工によって仕上げられている。
以上に示すように、第1実施例の車両ステアリング装置の中間軸装置において、ハンドル操作時のがた打ち音を完全に無くすため、雄スプライン311と雌スプライン321の嵌合隙間を限りなくゼロに近づけ、かつ摺動抵抗を小さくすることが求められた場合、雄スプライン311と雌スプライン321の選択嵌合を行うことになる。
第1実施例では、中間軸3の両端に等速自在継手を使用しているので、従来の十字軸自在継手を有する中間軸の場合とは異なり、雄スプライン311と雌スプライン321の円周方向の位相が一箇所に限定されることが無い。従って、雄スプライン311と雌スプライン321の円周方向の位相を変えて嵌合し、嵌合隙間が最も小さくなる円周方向の位相を見つけることが極めて容易になるため、選択嵌合に要する時間が短縮され、コストの安い中間軸装置を製作することが可能になる。例えば図3、図4に示す10山のスプラインでは、一組の雄、雌スプラインの組み合わせで、選択嵌合が良好に行われる可能性が10回生じる。
*第2実施例
第2実施例の中間軸装置1は、第1実施例と同様に、上側、及び下側に等速ボール自在継手2、4、中間にはこれらの軸継手を結ぶ上部中間軸31、下部中間軸筒32から成る中間軸3を備えているが、上部中間軸31と下部中間軸筒32の結合がセレーション結合になっており、セレーション結合部のがた止め用のバネを装着している点が相違する。
以下の説明では、第1実施例との相違点についてのみ説明し、他の説明及び図6のB−B断面、C−C断面については第1実施例の説明を援用する。図6は、第2実施例の中間軸装置1の説明図であって、図7は図6のセレーション嵌合部の拡大断面図である。
図6から図7に示すように、第2実施例の中間軸3は、内側継手部材22から一体的に下方に延びる上部中間軸31と、外側継手部材43から一体的に上方に延びる下部中間軸筒32で構成され、上部中間軸31には雄セレーション314が、また下部中間軸筒32には雄セレーション314に嵌合する雌セレーション322が形成されている。
このセレーション結合によって、上部中間軸31と下部中間軸筒32は、軸方向に互いに摺動可能であって回転力のみを伝達するように結合されている。中間軸3が伸縮することによって、車体本体91に対してステアリングコラム52の傾斜を調整したとき、ホィールシャフト521の下端の位置が移動する構造を可能とし、さらに車体側操舵機構6とステアリングコラム間に発生する相対変位を吸収することができる。
雄セレーション314には、上部中間軸31の軸方向に平行に長溝315が形成され、長溝315内には波形の板バネ316が挿入されている。板バネ316は、雄セレーション314と雌セレーション322との間に軸直角方向の付勢力を付与することで、雄セレーション314と雌セレーション322との間のがたを無くし、がた打ち音の発生を防止している。
第2実施例の場合も第1実施例と同様に、雄セレーション314または雌セレーション322のどちらか一方、もしくは、両方の表面に、潤滑性並びに耐摩耗性に優れた皮膜33、例えばポリアミド樹脂の皮膜33をコーティングし、削り加工によって仕上げを行う処理を施すことができる。
第2実施例の車両ステアリング装置の中間軸装置において、ハンドル操作時のがた打ち音を完全に無くし、かつ摺動抵抗を小さくすることが求められた場合、雄セレーション314と雌セレーション322の選択嵌合を行うことになるが、上記第1実施例の場合と同様に、中間軸3の両端に等速自在継手を使用しているので、従来の十字軸自在継手を有する中間軸の場合とは異なり、雄セレーション314と雌セレーション322の円周方向の位相が一箇所に限定されることが無い。
従って、雄セレーション314と雌セレーション322の円周方向の位相を変えて嵌合し、嵌合隙間が最も小さくなる円周方向の位相を見つけることが極めて容易になるため、選択嵌合に要する時間が短縮され、コストの安い中間軸装置を製作することが可能になる。
*第3実施例
図8は第3実施例の中間軸装置1を説明するための一部断面図である。以下、第1実施例との相違点についてのみ説明し、他の説明及び図8のA−A断面、B−B断面、C−C断面については第1実施例の説明を援用する。第3実施例は、第1実施例における等速ボール自在継手のうちの一方を十字軸自在継手に置き換えたものである。
上部中間軸31の右端には、十字軸自在継手7の一部をなす一対のアームからなる第1ヨークアーム対71が形成されている。十字軸自在継手7のヨーク78は、ホィールシャフト521に差し込まれ、バカ孔773に挿入された締め付けボルトにより固定される。ヨーク78には、一対のアームからなる第2ヨークアーム対72が形成されている。
十字軸部材73は十字状に伸びる4本の軸部分を備えており、互いに反対側にある軸部分が第1ヨークアーム対71、第2ヨークアーム対72にそれぞれ軸受されている。上部中間軸31とヨーク78は、十字軸部材73を介在させることにより結合され、回転が伝達される。
以上に示すように、第3実施例の車両ステアリング装置の中間軸装置は、一方が安価な十字軸自在継手を使用し、他方が等速自在継手を使用しているため、上記第1実施例、第2実施例と同様に、雄スプライン311と雌スプライン321の選択嵌合を行う際、中間軸3の一方に等速自在継手を使用しているので、従来の両端に十字軸自在継手を有する中間軸の場合とは異なり、雄スプライン311と雌スプライン321の円周方向の位相が一箇所に限定されることが無い。
従って、雄スプライン311と雌スプライン321の円周方向の位相を変えて嵌合し、嵌合隙間が最も小さくなる円周方向の位相を見つけることが極めて容易になるため、選択嵌合に要する時間が短縮され、コストの安い中間軸装置を製作することが可能になる。
本発明が適用された自動車の操舵機構全体を示す説明図である。 第1実施例の中間軸装置1の説明図であって、(A)は一部断面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図である。 図2のA−A断面図であって、インボリュート歯形の雄スプラインのみを示す。 図2のA−A断面図であって、図3とは歯形形状の異なるインボリュート歯形の雄スプラインのみを示す。 図2のA−A断面図であって、直線歯の雄スプラインのみを示す。 第2実施例の中間軸装置1の説明図である。 図6のセレーション嵌合部の拡大断面図である。 第3実施例の中間軸装置1の説明図である。
符号の説明
1 中間軸装置
2 等速ボール自在継手
21 締め付けボルト
22 内側継手部材
221 ボール案内溝
23 外側継手部材
231 ボール案内溝
239 外側継手部分
24 トルク伝達ボール
25 ボール保持器
26 ブーツ
27 シャフト孔
271 スリ割り
272 ボルト孔
273 バカ孔
28 ヨーク
3 中間軸
31 上部中間軸
311 雄スプライン
312 歯
313 雄スプライン
314 雄セレーション
315 長溝
316 板バネ
32 下部中間軸筒
321 雌スプライン
322 雌セレーション
33 皮膜
4 等速ボール自在継手
41 締め付けボルト
42 内側継手部材
421 ボール案内溝
43 外側継手部材
431 ボール案内溝
439 外側継手部分
44 トルク伝達ボール
45 ボール保持器
46 ブーツ
47 シャフト孔
471 スリ割り
472 ボルト孔
473 バカ孔
48 ヨーク
51 ハンドル
52 ステアリングコラム
521 ホィールシャフト
522 調整レバー
6 車体側操舵機構
61 入力軸
7 十字軸自在継手
71 第1ヨークアーム対
72 第2ヨークアーム対
73 十字軸部材
773 バカ孔
78 ヨーク
91 車体本体

Claims (7)

  1. ステアリングホィールからの回転を伝達するための入力軸、
    上部中間軸、下部中間軸、及び上記上部中間軸と下部中間軸を軸方向に摺動可能かつ回転力を伝達可能に結合する結合装置を備えた中間軸、
    車両側の操舵機構を駆動するための出力軸、及び、
    上記入力軸と上記上部中間軸との間、及び、上記下部中間軸と上記出力軸との間を結合するそれぞれの自在継手
    を備えた車両ステアリング装置の中間軸装置であって、
    上記自在継手は、少なくとも一方が等速自在継手であること
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
  2. ステアリングホィールからの回転を伝達するための入力軸、
    上部中間軸、下部中間軸、及び上記上部中間軸と下部中間軸を軸方向に摺動可能かつ回転力を伝達可能に結合する結合装置を備えた中間軸、
    車両側の操舵機構を駆動するための出力軸、及び、
    上記入力軸と上記上部中間軸との間、及び、上記下部中間軸と上記出力軸との間を結合するそれぞれの自在継手
    を備えた車両ステアリング装置の中間軸装置であって、
    上記自在継手は、ともに等速自在継手であること
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
  3. ステアリングホィールからの回転を伝達するための入力軸、
    上部中間軸、下部中間軸、及び上記上部中間軸と下部中間軸を軸方向に摺動可能かつ回転力を伝達可能に結合する結合装置を備えた中間軸、
    車両側の操舵機構を駆動するための出力軸、及び、
    上記入力軸と上記上部中間軸との間、及び、上記下部中間軸と上記出力軸との間を結合するそれぞれの自在継手
    を備えた車両ステアリング装置の中間軸装置であって、
    上記自在継手の一方は等速自在継手、他方は十字軸自在継手であること
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載された車両ステアリング装置の中間軸装置において、
    上記等速自在継手は、
    等速ボール自在継手であること
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載された車両ステアリング装置の中間軸装置において、
    上記結合装置は、
    スプライン結合装置またはセレーション結合装置であり、
    上記スプライン結合装置またはセレーション結合装置の雄側または雌側の少なくとも一方の結合部表面にポリアミド樹脂の被膜を形成したこと
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載された車両ステアリング装置の中間軸装置において、
    上記結合装置は、
    セレーション結合装置であり、
    上記セレーション結合装置の雄側と雌側との間に軸直角方向の付勢力を付与する付勢部材を装着したこと
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載された車両ステアリング装置の中間軸装置において、
    上記結合装置は、
    スプライン結合装置であり、
    上記スプライン結合装置の少なくとも一箇所の歯のたけが他の歯のたけよりも低いこと
    を特徴とする車両ステアリング装置の中間軸装置。
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