以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図1は、本発明の一実施の形態のテープ印刷装置の平面図である。図1に示すように、テープ印刷装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設されている。キーボード3の後方で本体フレーム2内には、印刷済みの積層テープ5を作成し、その積層テープ5を排出する印刷ユニット4が配設されている。この印刷ユニット4は、従来のテープカセット7を収納万能に構成され、その収納部分に対して開閉可能なカセットカバーを備える。また、キーボード3の後方には、文字・記号・画像などの印刷内容を表示可能な液晶ディスプレイ6が設けられている。キーボード3には、アルファベットや平仮名や片仮名を入力するための文字キー、数字キー等のほか、リターンキー、印刷を実行するための印刷開始指示キー、積層テープ5をテープ送りするためのテープ送りキー、余白印刷切り替え設定を行うための余白設定キー、境界カット種を設定するための境界カット種キーなどが設けられている。
図2は、図1の印刷ユニット4の内部構造を詳細に示す図である。本体フレーム2内のカセット収納部フレーム17には、後述する複数種類のテープを収納したテープカセット7が着脱自在に装着されている。このテープカセット7内には、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の透明な表層テープ8が巻装されたテープスプール9と、インクリボン10が巻装されたリボン供給スプール11と、このインクリボン10を巻き取る巻取りスプール12と、表層テープ8と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テープ13が剥離テープ14(図3参照)を外側にして巻装された両面接着テープ供給スプール15と、両面接着テープ13と表層テープ8とを重ねて接合させる接合ローラ16とが回動自在に設けられている。
表層テープ8とインクリボン10が重なる位置の近傍には、図示しない発熱素子群が列設されたサーマルヘッド18がカセット収納部フレーム17に取り付けられている。サーマルヘッド18の発熱素子と対向する位置には、カセット収納部フレーム17に対して回動可能に立設されたローラホルダ20にプラテンローラ21が設けられている。表層テープ8はインクリボン10と重なった状態でサーマルヘッド18とプラテンローラ21との間を通過し、このときプラテンローラ21がサーマルヘッド18に向かって付勢されるとともに発熱素子が選択的に通電駆動されることにより、所望のパターンのインクがインクリボン10から表層テープ8に転写されて表層テープ8への印刷が行われる。
使用済みのインクリボン10は、サーマルヘッド18の下流側において巻取りスプール12に巻き取られる。そして、サーマルヘッド18を出た印刷済みの表層テープ8は、両面接着テープ13と重ねられて送りローラ22と接合ローラ16との間を通過する。このとき、ローラホルダ20の先端側に装着された送りローラ22が接合ローラ16に向かって付勢されることにより、表層テープ8と両面接着テープ13とが接着させられる。そして、表層テープ8と両面接着テープ13とは接着し、積層された積層テープ24となる。この積層テープ24は、フルカッター部23及びハーフカッター部26を経て、所定長さに切断され又はハーフカットが施されて本体フレーム2の排紙部27から排出される。なお、巻取りスプール12、送りローラ22及び接合ローラ16は、テープ送りモータ25により図示しないギヤ機構を介して同期的に回転駆動され、このテープ送りモータ25の回転を制御することにより表層テープ8、インクリボン10、両面接着テープ13及び積層テープ24がフィード制御される。
図3は、排紙部27から排出された印刷済みの積層テープ24の拡大断面図である。積層テープ24は、上から順番に、表層テープ8、両面接着テープ13及び剥離テープ14が積層されて構成されている。PETフィルム等の透明な表層パータン8の裏面には、サーマルヘッド18にて印刷されたインク29のドット列が文字などの印刷パターンの鏡像となって付着している。両面接着テープ13は、基材テープ13aとその両側に設けられた2つの接着剤層13b、13cとからなっている。接着剤層13bは表層テープ8のインク29側に貼り付けられ、接着剤層13cには剥離テープ14が貼り付けられている。本実施の形態のテープ印刷装置1を用いてこの積層テープ24に対してハーフカットが行われる際は、後述するように、表層テープ8から接着剤層13cまでの厚さT1の部分だけが切断され、厚さT2の剥離テープ14は切断されない。なお、無色透明な表層テープ8と対峙する基材テープ13aの表面を種々の色に着色することにより、表層テープ8の背景色を様々に変更することができる。
図2に示されたフルカッター部23は、固定刃23aと、固定刃23aの一端側を支点として回動する回動刃23bとにより剪断を行う鋏形式である。本実施の形態において、フルカッター部23による積層テープ24の切断分離は、後述するように、CPU52(図6参照)からの命令によりフルカット用モータ66(図6参照)により自動的に行われる。あるいは、フルカッター部23は、ユーザがレバー(図示せず)を用いて手動により回動刃23bを回動させて積層テープ24を切断分離するものであってもよい。
次に、ハーフカッター部26について、図2、図4及び図5を参照にして説明する。図4は、ハーフカッター部26の開いた状態での部分正面図であり、図5は、ハーフカッター部26の閉じた状態での部分背面図である。フルカッター部23よりも下流側に設けられたハーフカッター部26は、図2、図4及び図5に示すように、カセット収納部フレーム17等に固定された金属製の厚板状の受け台33と、受け台33の基部に対してカシメピン34を中心に回動可能に装着された支持部材35と、この支持部材35にスポット溶接部37にて固定された切断刃36と、支持部材35を回動させる駆動手段(ハーフカット用モータ68及びハーフカット用モータ駆動回路69:図6参照)とを有している。
受け台33は、その深さが剥離テープ14の厚さT2より僅かに小さい寸法H2であり且つ剥離テープ14(積層テープ24)の幅寸法より広幅の段差部39と、段差部39の両側部に設けられた一対の端部33a,33bとを有している。支持部材35は、その深さが積層テープ24の全体の厚さT3(=T1+T2)よりも深く且つ積層テープ24の幅寸法より広幅の段差部40と、段差部40の一端で端部33aと対向するように設けられた足部35aとを有している。切断刃36は、支持部材35の足部35aが端部33aと当接するときに同じく端部33a,33bと当接するように位置合わせされている。
ハーフカッター部26で積層テープ24をハーフカットする際は、積層テープ24は剥離テープ14側が受け台33の段差部39と当接して配置されるようになっている。従って、支持部材35を駆動手段により回動させて、ハーフカッター部26を閉じると、積層テープ24のうち、端部33a,33bの縁面を結ぶ線よりも支持部材35方向に突出している部分、すなわち厚さT1の部分だけが切断される。これにより、積層テープ24のハーフカットが実現される。
また、ハーフカッター部26は、切断刃36を回動中心であるカシメピン34の回りに回動させて積層テープ24をハーフカットするものであるから、切断時には切断刃36の刃先と積層テープ24との隙間がカシメピン34に近い側から順に狭くなっていく。従って、切断刃36の刃先は積層テープ24のカシメピン34に近い側の縁から順に積層テープ24に当たって、いわば鋏のように積層テープ24を切断できる。よって、切断刃36の刃先が積層テープ24の幅方向全体にわたって同時に当たって切断する、いわゆる押し切りの場合に比べて、積層テープ24の切断に要する駆動力が少なくて済む。そのため、本実施の形態のテープ印刷装置1は、ハーフカッター部26の駆動手段がコンパクトとなり、その駆動モータを出力の小さいものにできて、低コスト化を図ることができるとい顕著な効果を奏する。
図6は、本実施の形態のテープ印刷装置1のブロック図である。テープ印刷装置1の動作は、制御部50によって制御される。制御部50は、CPU52、ROM53、揮発性の記憶装置54、CGROM55、入出力インターフェイス56及びFLASH・ROM58を含んでおり、これらはバス57を介して互いに接続されている。ROM53には、液晶ディスプレイ6の表示制御プログラム、サーマルヘッド18やテープ送りモータ25などの駆動制御プログラムなどテープ印刷装置1を動作させるために必要なプログラムやその他必要なデータなどが格納されている。CGROM55には、多数のキャラクタに関するドットパターンデータが格納されている。
記憶装置54には、通常印刷の内容(後述する通常印刷データ)を記憶する通常印刷バッファ領域54a及び、余白印刷の内容(後述する余白印刷データ)を記憶する余白印刷バッファ領域54b、CPU52の演算結果を一時的に格納するワーク領域54c(後述する1枚目フラグや切り替えフラグ)などが設けられている。FLASH・ROM58には、PCにより外部から受信したデータ(後述する通常印刷データや余白印刷データなどを含む)を記憶する領域などが確保されている。
入出力インターフェイス56には、キーボード3、テープカセット7のカセット収納部フレーム17への装着の有無と装着されたテープカセット7の種別を検出するための第1センサ、印刷ユニット4のカセットカバーの開閉を検出するための第2センサ61、フルカッター部23の回転刃23bの位置を検出するためのカッターセンサー62、液晶ディスプレイ6に接続されたディスプレイコントローラ(LCDC)63、サーマルヘッド18を駆動するヘッド駆動回路64、テープ送りのためのテープ送りモータ25を駆動するテープ送り用モータ駆動回路65、フルカッター部23のフルカット用モータ66を駆動するフルカット用モータ駆動回路67、ハーフカット部26のハーフカット用モータ68を駆動するハーフカット用モータ駆動回路69とがそれぞれ接続されている。なお、入出力インターフェイス56に接続された上述の各部材は、キーボード3や液晶ディスプレイ6を除いて図1〜図5には示されていない。
次に、本実施の形態のテープ印刷装置1の動作について説明する。本実施の形態のテープ印刷装置1では、例えば、図16に示すように、余白印刷データが印刷された余白印刷部分71と通常印刷データが印刷された通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を作成することができる。尚、図16では、余白印刷データとして、商店名や、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号が印刷され、通常印刷データとして、「お試し券」の文字や、会員番号、顧客名が印刷されており、余白印刷データと通常印刷データは互いに関連する内容になっている。
そして、図16に示す印刷済みテープ73を作成する手順は、本体フレーム4内のカセット収納部フレーム17にテープカセット7が装着された直後において作成する場合には、図7の手順と図8の手順の2通りがある。尚、図7と図8では、説明の便宜上、テープカセット7に収納された複数種類のテープをひとまとめにし、テープ70として記載している。さらに、図7(c)と図8(b)では、説明の便宜上、フルカッター部23及びハーフカッター部26を一つのマークで表している。
ここで、図7の手順について説明すると、本体フレーム4内のカセット収納部フレーム17にテープカセット7が装着された直後においては、テープカセット7に収納されたテープ70の先端がフルカッター部23と対向する位置にあることから、図7(a)に示すように、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間隔である所定距離Lの長さをもって、サーマルヘッド18で印刷することができないテープ70の見切部分74が発生する(図2参照)。そして、図7(b)に示すように、テープ70の一部がサーマルヘッド18を通過し、その間、余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が行われ、見切部分74の後端(余白印刷部分71の先端でもある)がフルカッター部23に到達すると、フルカッター部23でフルカットが行われ、テープ70から見切部分74が切り離される。
そして、図7(c)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が開始され、テープ70の余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界がハーフカッター部26に到達すると、ハーフカッター部26によるハーフカットが行われる。尚、ユーザーの選択によっては、ハーフカッター部26によりハーフカットが行われない場合もある。また、ユーザーの選択によっては、テープ70の余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界がフルカッター部23に到達した際に、フルカッター部23によるフルカットを行うことも可能である。その後は、図7(d)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が終了する。そして、図7(e)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、次の余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が終了すると、フルカッター部23によるフルカットが行われ、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73が、テープ70から切り離される。尚、図7の手順では、図7(c)において、ハーフカッター部26により、余白印刷部分71と通常印刷部分72との境界でハーフカットが行われる。このハーフカットが行われたことを、説明の便宜上、図7(d),(e)では二点鎖線で示す。
また、図8の手順について説明すると、本体フレーム4内のカセット収納部フレーム17にテープカセット7が装着された直後においては、テープカセット7に収納されたテープ70の先端がフルカッター部23と対向する位置にあることから、図8(a)に示すように、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間隔である所定距離Lの長さをもって、サーマルヘッド18で印刷することができないテープ70の見切部分74が発生する(図2参照)。そして、図8(b)に示すように、テープ70の一部がサーマルヘッド18を通過し、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が開始され、テープ70の見切部分74と通常印刷部分72の境界がフルカッター部23に到達すると、フルカッター部23によるフルカットが行われ、テープ70から見切部分74が切り離される。
その後は、図8(c)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が終了する。そして、図8(d)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が終了すると、フルカッター部23によるフルカットが行われ、テープ70から通常印刷部分72が切り離される。その後は、上述した図7(c),(d),(e)を順に行って、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73が、テープ70から切り離される。
従って、図7と図8の手順における共通点は、最初に、テープ70から見切部分74が切り離される点である(図7(b)と図8(b)参照)。一方、図7と図8の手順によって生じる相違点は、図8の手順では、テープ70の見切部分74の次に通常印刷部分72が作成されるため、テープ70から通常印刷部分72のみを一度切り離した後でなければ(図8(d)参照)、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を作成できないが、図7の手順では、テープ70の見切部分74の次に余白印刷部分71が作成されるため、テープ70から通常印刷部分72のみを一度も切り離すことなく、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を作成できる点にある。
そして、上述した動作は、ROM53から供給されたプログラムなどに基づいて、CPU52からの命令によって行われる。図9〜図15は、当該プログラムを説明するためのフローチャートである。すなわち、本実施の形態のテープ印刷装置1では、電源スイッチがオンされると、図9のフローチャートで示されるプログラムが実行され、先ず、ステップ(以下、「S」と記す)11において、イニシャル処理が行われる。イニシャル処理のフローチャートを図10に示す。図10に示すように、イニシャル処理では、S111において、記憶装置54のワーク領域54cに確保された1枚目フラグをオンし、さらに、S112において、その他の初期化(例えば、記憶装置54のワーク領域54cに確保された切り替えフラグをオンとすることなど)を行った後、イニシャル処理を終了する。
図10のイニシャル処理が終了した後は、図9のS12に進んで、テープ交換検出処理が行われる。テープ交換検出処理のフローチャートを図11に示す。図11に示すように、テープ交換検出処理では、S121において、テープ交換があるか否かを判断する。具体的には、第1及び第2センサ60,61などからテープカセット7が交換されたか否かを判断している。このとき、テープ交換があると判断する場合には(S121:YES)、S122に進んで、記憶装置54のワーク領域54cに確保された1枚目フラグをオンした後、テープ交換検出処理を終了する。一方、テープ交換がないと判断する場合には(S121:NO)、何もすることなく、テープ交換検出処理を終了する。
図11のテープ交換検出処理が終了した後は、図9のS13に進んで、キー又はI/Fコマンドの入力があるか否かを判断する。具体的には、入出力インターフェイス6を介して、キーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などが転送されたか否かを判断している。このとき、キー又はI/Fコマンドの入力がないと判断する場合には(S13:NO)、S12に戻って、上述した処理を繰り返す一方、キー又はI/Fコマンドの入力があると判断する場合には(S13:YES)、S14に進む。
次のS14では、余白印刷データであるか否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などが余白印刷データであるか否かを判断している。このとき、余白印刷データであると判断する場合には(S14:YES)、S15に進んで、余白印刷データバッファリング処理を行い、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに当該余白印刷データを保持した後で、後述するS16に進む。一方、余白印刷データでないと判断する場合には(S14:NO)、S21に進む。
尚、余白印刷データとは、具体的に言えば、上述した図16では、余白印刷部分71に印刷された商店名や、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号をいう。そして、余白印刷データは、キーボード3のキーにより入力されたり、PCから受信されたり、キーボード3のキーにより入力された指令により、ROM53又はCGROM55に予め記憶された複数のデータの中から選択されたりすることにより、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに転送される。
次のS21では、通常印刷データであるか否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などが通常印刷データであるか否かを判断している。このとき、通常印刷データであると判断する場合には(S21:YES)、S22に進んで、余白印刷データバッファリング処理を行い、記憶装置54の通常印刷バッファ領域54aに当該通常印刷データを保持した後で、後述するS16に進む。一方、通常印刷データでないと判断する場合には(S21:NO)、S31に進む。
尚、通常印刷データとは、具体的に言えば、上述した図16では、通常印刷部分72に印刷された「お試し券」の文字や、会員番号、顧客名をいう。そして、通常印刷データは、キーボード3のキーにより入力されたり、PCから受信されたり、キーボード3のキーにより入力された指令により、ROM53又はCGROM55に予め記憶された複数のデータの中から選択されたりすることにより、記憶装置54の通常印刷バッファ領域54aに転送される。
次のS31では、印刷開始指示であるか否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などが印刷開始指示を意味する信号であるか否かを判断している。このとき、印刷開始指示であると判断する場合には(S31:YES)、S32に進んで、印刷処理を行った後で、後述するS16に進む。尚、説明の便宜上、S32の印刷処理の詳細は後述する。一方、印刷開始指示でないと判断する場合には(S31:NO)、S41に進む。
次のS41では、余白印刷切り替え設定であるか否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などが余白印刷切り替え設定を意味する信号であるか否かを判断している。このとき、余白印刷切り替え設定であると判断する場合には(S41:YES)、S42に進んで、余白印刷切り替え設定処理を行い、記憶装置54のワーク領域54cに確保された切り替えフラグをオン又はオフした後で、後述するS16に進む。一方、余白印刷切り替え設定でないと判断する場合には(S41:NO)、S51に進む。
次のS51では、境界カット種設定であるか否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などが境界カット種設定を意味する信号であるか否かを判断している。このとき、境界カット種設定であると判断する場合には(S51:YES)、S52に進んで、境界カット種設定処理を行い、フルカット・ハーフカット・カットなしのいずれを行うかを記憶する。具体的には、例えば、記憶装置54のワーク領域54cに確保した3つのフラグをオン・オフすることにより行う。その後は、後述するS16に進む。一方、境界カット種設定でないと判断する場合には(S51:NO)、S61に進んで、その他の処理を行った後に、後述するS16に進む。
次に、上述したS32の印刷処理について説明する。印刷処理のフローチャートを図12に示す。図12に示すように、印刷処理では、S131において、テキストコードであるか否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などがテキストコードであるか否かを判断する。このとき、テキストコードであると判断する場合には(S131:YES)、S132に進んで、イメージ作成処理を行った後、S133に進む。一方、テキストコードでないと判断する場合には(S131:NO)、何もすることなく、S133に進む。
次のS133では、1枚目フラグがオンであるか否かを判断する。具体的には、記憶装置54のワーク領域54cに確保された1枚目フラグがオンであるか否かを判断している。このとき、1枚目フラグがオフであると判断する場合には(S133:NO)、何もすることなく、S136に進む。一方、1枚目フラグがオンであると判断する場合には(S133:YES)、S134に進んで、1枚目フラグのオフ処理を行い、すなわち、記憶装置54のワーク領域54cに確保された1枚目フラグをオフした後に、S135に進む。
次のS135では、余白データ印刷処理が行われる。尚、説明の便宜上、S135の余白データ印刷処理の詳細は後述する。S135の余白データ印刷処理が終了した後は、S136に進んで、通常データ印刷処理が行われる。尚、説明の便宜上、S136の通常データ印刷処理の詳細は後述する。そして、S136の通常データ印刷処理が終了した後は、S137に進んで、余白データ印刷処理を行う。S137の余白データ印刷処理は、上述したS135の余白データ印刷処理と同じである。そして、S137の余白データ印刷処理が終了すると、図12の印刷処理は終了する。
次に、図12のS135及びS137の余白データ印刷処理について説明する。余白データ印刷処理のフローチャートを図13に示す。図13に示すように、余白データ印刷処理では、S151において、余白印刷切り替え設定はオンか否かを判断する。具体的には、記憶装置54のワーク領域54cに確保された切り替えフラグがオンか否かを判断している。このとき、余白印刷切り替え設定はオンであると判断する場合には(S151:YES)、S152に進んで、余白印刷データがあるか否かを判断する。具体的には、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに余白印刷データが保持されているか否かを判断している。
このとき、余白印刷データがあると判断する場合には(S152:YES)、S153に進んで、印刷制御処理を行い、テープ送りモータ25によりテープ70がサーマルヘッド18を通過することにより、当該テープ70上に余白印刷データが印刷され、その後に、S155に進む。一方、余白印刷切り替え設定はオフであると判断する場合(S151:NO)や、余白印刷データがないと判断する場合には(S152:NO)、S156に進んで、余白送り処理を行い、テープ送りモータ25によりテープ70が所定距離Lだけ送られ、その後に、S155に進む。次のS155では、カット処理を行い、フルカッター部23によるフルカットをテープ70に対して行った後、余白データ印刷処理を終了する。
次に、図12のS136の通常データ印刷処理について説明する。図14は、通常データ印刷処理のフローチャート図である。図14に示すように、通常データ印刷処理では、S161において、通常印刷データがあるか否かを判断する。具体的には、記憶装置54の通常印刷バッファ領域54aに通常印刷データが保持されているか否かを判断している。このとき、通常印刷データがないと判断する場合には(S161:NO)、通常データ印刷処理を終了する。一方、通常印刷データがあると判断する場合には(S161:YES)、S162に進んで、印刷制御処理を行い、テープ送りモータ25によりテープ70がサーマルヘッド18を通過することにより、当該テープ70上に通常印刷データの印刷が開始され、その後に、S163に進む。
次のS163では、境界カット位置であるか否かを判断している。具体的には、テープ送りモータ25によりフルカッター部23又はハーフカッター部26を通過している現在のテープ70の位置が、余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界であるか否かを判断している。このとき、境界カット位置であると判断する場合には(S163:YES)、S164に進んで、境界カット処理を行った後に、S165に進む。尚、説明の便宜上、S164の境界カット処理の詳細は後述する。一方、境界カット位置でないと判断する場合には(S163:NO)、何もすることなく、S165に進む。
次のS165では、通常印刷データの印刷終了であるか否かを判断している。具体的には、記憶装置54の通常印刷バッファ領域54aに保持されている通常印刷データの全てが当該テープ70上に印刷されたか否かで判断している。このとき、全ての通常印刷データが印刷されておらず、通常印刷データの印刷終了でないと判断する場合には(S165:NO)、S162に戻って、当該テープ70上に対する通常印刷データの印刷が引き続き行われ、上述したS163以降の処理を繰り返す。一方、通常印刷データの印刷終了であると判断する場合には(S165:YES)、通常データ印刷処理を終了する。
次に、上述したS164の境界カット処理について説明する。境界カット処理のフローチャートを図15に示す。図15に示すように、境界カット処理では、S171において、境界カットするか否かを判断する。具体的には、例えば、境界カット種設定処理のために記憶装置54のワーク領域54cに確保した3つのフラグのうち、カットなしのフラグのオン・オフに基づいて判断する。このとき、カットなしのフラグがオンで、境界カットしないと判断する場合には(S171:NO)、境界カット処理を終了する。一方、カットなしのフラグがオフで、境界カットすると判断する場合には(S171:YES)、S172に進んで、テープ送り停止を行い、テープ送りモータ25を停止させた後、S173に進む。
次のS173では、ハーフカットを行うか否かを判断する。具体的には、境界カット種設定処理のために記憶装置54のワーク領域54cに確保した3つのフラグのうち、ハーフカットのフラグのオン・オフに基づいて判断する。このとき、ハーフカットのフラグがオンで、ハーフカットを行うと判断する場合には(S173:YES)、S174に進んで、ハーフカット処理を行い、ハーフカッター部26によるハーフカットをテープ70に対して行った後、次のS176に進む。一方、ハーフカットのフラグがオフで、ハーフカットを行わないと判断する場合には(S173:NO)、S175に進んで、フルカット処理を行い、フルカッター部23によるフルカットをテープ70に対して行った後、次のS176に進む。次のS176では、テープ送り再開を行い、テープ送りモータ25を再開させた後で、境界カット処理を終了する。
尚、図9において、S15の余白印刷データバッファリング処理を行った後や、S22の通常印刷データバッファリング処理を行った後、S32の印刷処理を行った後、S42の余白印刷切り替え設定処理を行った後、S52の境界カット種設定処理を行った後、S61のその他の処理を行った後は、S16に進んで、システム終了か否かを判断する。具体的には、上記S13で判断対象となったキーボード3のキーからの入力信号又はPCからの入力信号などがシステム終了を意味する信号であるか否かを判断している。このとき、システム終了であると判断する場合には(S16:YES)、本実施の形態のテープ印刷装置1のシステムを終了する。一方、システム終了でないと判断する場合には(S16:NO)、S12に戻って、上述した処理を繰り返す。
ここで、上述した図7の手順を、図9〜図15のフローチャートに基づいて説明する。すなわち、本体フレーム4内のカセット収納部フレーム17にテープカセット7が装着されると、図11のS122において、記憶装置54のワーク領域54cに確保された1枚目フラグがオンされる。このとき、上述したように、テープカセット7に収納されたテープ70の先端がフルカッター部23と対向する位置にあることから、図7(a)に示すように、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間隔である所定距離Lの長さをもって、サーマルヘッド18で印刷することができないテープ70の見切部分74が発生する(図2参照)。
そして、図12のS133では、1枚目フラグがオンであると判断されて(図12のS133:YES)、図12のS135の余白データ印刷処理を行い、図13のS153の印刷制御に進んで、図7(b)に示すように、テープ70の一部がサーマルヘッド18を通過し、その際に、余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が行われる。その後、余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が終了すると、図13のS155のカット処理に進んで、フルカッター部23でフルカットが行われ、テープ70から見切部分74が切り離される。
その後は、図12のS136の通常データ印刷処理を行い、図14のS162の印刷制御に進んで、図7(c)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、その際に、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が開始される。そして、図14のS163において、境界カット位置であるか否かの判断が行われ、テープ70の余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界がハーフカッター部26に到達すると(図14のS163:YES)、図14のS164の境界カット処理を行い、図15のS171に進んで、境界カットするか否かの判断を行う。
このとき、図9のS52の境界カット種設定処理において、既に、カットなしの設定を行った場合には、図15のS171においては、境界カットしないと判断され(図15のS171:NO)、テープ70の余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界に対するカットは行われない。一方、図9のS52の境界カット種設定処理において、既に、ハーフカットの設定を行った場合には、図15のS171において、境界カットすると判断され(図15のS171:YES)、さらに、図15のS173において、ハーフカットであると判断されて(図15のS173:YES)、図15のS174のハーフカット処理に進み、テープ70の余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界に対するハーフカットが行われる。
尚、図9のS52の境界カット種設定処理において、既に、フルカットの設定を行った場合には、図15のS171において、境界カットすると判断され(図15のS171:YES)、さらに、図15のS173において、ハーフカットでないと判断されて(図15のS173:NO)、図15のS175のフルカット処理に進み、テープ70の余白印刷部分71と通常印刷部分72の境界に対するフルカットが行われる。その後は、図14のS162の印刷制御に戻って、図7(d)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が引き続き行われ、その後に、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が終了すると、図14のS165において、通常印刷データの印刷終了であると判断され(図14のS165:YES)、図12のS137の余白データ印刷処理に進む。
そして、図13のS153の印刷制御に進んで、図7(e)に示すように、テープ70の一部がサーマルヘッド18を通過し、次の余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が行われる。その後、次の余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が終了すると、図13のS155のカット処理に進んで、フルカッター部23によるフルカットが行われ、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73が、テープ70から切り離される。
また、上述した図8の手順を、図9〜図15のフローチャートに基づいて説明する。尚、図8の手順では、イニシャル処理のS111が「1枚目フラグOFF」に変更され、また、テープ交換検出処理が不要となる。先ず、図9のS11のイニシャル処理において、記憶装置54のワーク領域54cに確保された1枚目フラグがオフされる。そして、本体フレーム4内のカセット収納部フレーム17にテープカセット7が装着されると、上述したように、テープカセット7に収納されたテープ70の先端がフルカッター部23と対向する位置にあることから、図8(a)に示すように、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間隔である所定距離Lの長さをもって、サーマルヘッド18で印刷することができないテープ70の見切部分74が発生する(図2参照)。
また、図9のS42の余白印刷切り替え設定処理において、記憶装置54のワーク領域54cに確保された切り替えフラグをオフする。
そして、図12のS133では、1枚目フラグがオフであると判断されて(図12のS133:NO)、図12のS136の通常データ印刷処理を行い、図14のS162の印刷制御に進んで、図8(b)に示すように、テープ70の一部がサーマルヘッド18を通過し、その際に、通常印刷データの印刷が開始される。そして、図14のS163において、境界カット位置であるか否かの判断が行われ、テープ70の見切部分74と通常印刷部分72の境界がフルカッター部23に到達すると(図14のS163:YES)、図14のS164の境界カット処理を行い、図15のS171に進んで、境界カットするか否かの判断を行う。
以後は、図7の手順と同様に、カットなしの設定が行われた場合には、テープ70の見切部分74と通常印刷部分72の境界に対するカットは行われない。また、ハーフカットの設定が行われた場合には、テープ70の見切部分74と通常印刷部分72の境界に対するハーフカットが行われる。また、フルカットの設定が行われた場合には、テープ70の見切部分74と通常印刷部分72の境界に対するフルカットが行われる。図8(b)には、フルカットの設定が行われた場合を示す。
その後は、図14のS162の印刷制御に戻って、図8(c)に示すように、テープ70の一部がさらにサーマルヘッド18を通過し、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が引き続き行われ、その後に、通常印刷部分72への通常印刷データの印刷が終了すると、図14のS165において、通常印刷データの印刷終了であると判断され(図14のS165:YES)、図12のS137の余白データ印刷処理に進む。
そして、図13のS153の印刷制御に進んで、図8(d)に示すように、テープ70の一部がサーマルヘッド18を通過し、余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が行われる。その後、余白印刷部分71への余白印刷データの印刷が終了すると、図13のS155のカット処理に進んで、フルカッター部23によるフルカットが行われ、テープ70から通常印刷部分72が切り離される。その後は、上述した図7(c),(d),(e)を順に行って、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73が、テープ70から切り離される。尚、図8の手順において、見切部分74を必ずフルカットされるように設定することも可能である。
また、図7の手順又は図8の手順のいずれかで印刷するかについては、キーボード3に設けられた印刷モード設定キーにより、どちらの手順を使用するか選択設定できることは言うまでもない。
尚、本実施の形態のテープ印刷装置1では、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに余白印刷データを保持しなければ、図13のS152において、余白印刷データなしと判断され(図13のS152:NO)、図13のS156の余白送り処理が行われて、図13のS153の印刷制御が行われることがないので、余白印刷部分71には何も印刷されていない通常印刷部分72のみ印刷が行われた印刷済みテープ73を作成することができる。尚、図9のS42の余白印刷切り替え設定処理において、記憶装置54のワーク領域54cに確保された切り替えフラグをオフした場合には、図13のS151において、余白印刷切り替え設定はオフであると判断され(図13のS151:NO)、図13のS156の余白送り処理が行われて、図13のS153の印刷制御が行われることがないので、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに余白印刷データが保持されていても、余白印刷部分71には何も印刷されていない通常印刷部分72のみ印刷が行われた印刷済みテープ73を作成することができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1において、本体フレーム4内のカセット収納部フレーム17にテープカセット7が装着された直後に、図7又は図8の手順により、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を作成した後は、図7(c)〜図7(e)の手順に従えば、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を続けて作成することができる。このとき、記憶装置54の通常印刷バッファ領域54aに保持される通常印刷データを変更すれば、2枚目以降の印刷済みテープ73の通常印刷部分72の印刷内容を変更させることができるし、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに保持される余白印刷データを変更すれば、3枚目以降の印刷済みテープ73の余白印刷部分71の印刷内容を変更させることができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態のテープ印刷装置1では、サーマルヘッド18とフルカッター部23とが所定距離Lだけ離れているため(図7(a),図8(a)参照)、テープ送りモータ25により送られたテープ70の通常印刷部分72に対してサーマルヘッド18が通常印刷データの印刷を行った後で、サーマルヘッド18による通常印刷データの印刷の終了時から、当該テープ70の通常印刷部分72の最終端がフルカッター部23を通過するまで、テープ送りモータ25により当該テープ70が送られると、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の所定距離Lだけ、当該テープ70に、通常印刷データの印刷が行われていない余白部分が生じることになる。
しかしながら、CPU50がサーマルヘッド18を制御することにより、サーマルヘッド18による通常印刷データの印刷の終了時から、当該テープ70の通常印刷部分72の最終端がフルカッター部23を通過するまでの間に、サーマルヘッド18を通過する当該テープ70上に、次に印刷される通常印刷部分72の通常印刷データと関連する余白印刷データが印刷されるため(図7(e),図8(d)参照)、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の所定距離Lだけ生じる当該テープ70の余白部分には、当該テープ70の余白印刷部分71として、次に印刷される通常印刷部分72の通常印刷データと関連する余白印刷データを印刷することが可能となるので、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を使用することができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1では、サーマルヘッド18によって通常印刷データが当該テープ70上に始めて印刷されると判断された場合には(図12のS133:YES)、CPU50がサーマルヘッド18を制御することにより、サーマルヘッド18によって通常印刷データが当該テープ70に始めて印刷される前までに、サーマルヘッド18を通過する当該テープ70の余白印刷部分71に対して、次に印刷される通常印刷部分72の通常印刷データと関連する余白印刷データを印刷することが可能となるので(図7(b),(c),(d)参照)、当該テープ70に始めて印刷される通常印刷データに先だって、その通常印刷データに関連する余白印刷データを印刷することができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1では、図9のS42の余白印刷切り替え設定処理において、記憶装置54のワーク領域54cに確保された切り替えフラグをオフ・オンすることにより、図12のS135の余白データ印刷処理を行ったり(図12のS133:YES)、図12のS135の余白データ印刷処理を行わなかったりすることができるので(図12のS133:NO)、当該テープ70に始めて印刷される通常印刷データに先だって、その通常印刷データに関連する余白印刷データを連続して印刷させるか否かの選択を行うことができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1では、PCからの受信データを余白印刷データとして使用するためのインターフェイス56を備えているので(図6参照)、ROM53やCGROM55がなくとも、余白印刷データの種類を豊富にすることができるとともに、余白印刷データをユーザー自らが作成しなくても、新たな余白印刷データを用意することができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1では、キーボード3からの入力データを余白印刷データとして使用するためのインターフェイス56を備えているので(図6参照)、ROM53やCGROM55がなくとも、余白印刷データの種類を豊富にすることができるとともに、新たな余白印刷データをユーザー自らが作成することができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1では、PCからの受信データ又はキーボード3からの入力データを記憶し、記憶したデータを余白印刷データとして使用するためのFLASH・ROM58を備えているので、豊富な余白印刷データを持ち合わせることができる。
また、本実施の形態のテープ印刷装置1では、図9のS52の境界カット種設定処理において、フルカット・ハーフカット・カットなしのいずれを行うかを設定しており、この設定によって、当該テープ70に対して、余白印刷データが印刷された余白印刷部分71と主印刷データが印刷された通常印刷部分72との間で、フルカッター部23を動作させるか(図15のS173:NO)、又は、ハーフカッター部26を動作させるか(図15のS173:YES)、フルカッター部23とハーフカッター部26ともに動作させないか(図15のS171:NO)のいずれかを選択しているので、余白印刷部分71と通常印刷部分72とが一体となった印刷済みテープ73を使用することができることに加えて、余白印刷部分71と通常印刷部分72とを分離させて使用することもできる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態のテープ印刷装置1では、図16に示すように、印刷済みテープ73の余白印刷部分71に印刷される余白印刷データとして、商店名や、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号が印刷され、印刷済みテープ73の通常印刷部分72に印刷される通常印刷データとして、「お試し券」の文字や、会員番号、顧客名が印刷されており、余白印刷データと通常印刷データは互いに関連する内容になっている。この点、図17に示すように、印刷済みテープ73の余白印刷部分71に印刷される余白印刷データとして、「部門」と「氏名」の文字が印刷され、印刷済みテープ73の通常印刷部分72に印刷される通常印刷データとして、開発部の名称と人の名前が印刷されてもよい。この場合でも、余白印刷データと通常印刷データは互いに関連する内容になっている。
また、図18に示すように、印刷済みテープ73の余白印刷部分71に印刷される余白印刷データとして、飲食店の地図が印刷され、印刷済みテープ73の通常印刷部分72に印刷される通常印刷データとして、当該飲食店における会計内容が印刷されてもよい。この場合でも、余白印刷データと通常印刷データは互いに関連する内容になっている。
また、図19(a)に示すように、印刷済みテープ73の余白印刷部分71に印刷される余白印刷データとして、「定価」と「売価」の文字が印刷され、印刷済みテープ73の通常印刷部分72に印刷される通常印刷データとして、「¥39、800」と「¥24、800」の文字が印刷されてもよい。このとき、記憶装置54の余白印刷バッファ領域54bに保持された余白印刷データを変更させれば、余白印刷データの「売価」の文字を、図19(b)に示すように、「特価」の文字に変更させることもできる。これらの場合でも、余白印刷データと通常印刷データは互いに関連する内容になっている。
尚、図16〜図19中、余白印刷部分71と通常印刷部分72との境界を、説明の便宜上、二点鎖線で示したが、この二点鎖線は実際印刷されるものではない。