JP2005086102A - 電界効果トランジスタ、及び電界効果トランジスタの作製方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ、及び電界効果トランジスタの作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】良好なピンチオフ特性を有する、高耐圧、高出力動作及び高出力化の新規な電界効果トランジスタ、及びその作製方法を提供する。
【解決手段】 絶縁性の基板21上において、GaN緩衝層22、下側AlGaN障壁層23、GaNチャネル層24、上側AlGaN障壁層25、及びGaNキャップ層26を順次に形成する。さらに、GaNキャップ層26上に、オーミック性のソース電極27及びドレイン電極28を形成し、これらの電極間において整流性のゲート電極29を形成し、ダブルへテロ型の電界効果トランジスタ20を作製する。GaN緩衝層22及び下側AlGaN障壁層23間には、Al組成がGaN緩衝層22から下側AlGaN障壁層23に向けて増大するようにして傾斜した、AlGaN組成傾斜層31を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、電界効果トランジスタ、及び電界効果トランジスタの作製方法に関する。
高耐圧及び高出力動作を実現する電界効果トランジスタとして、AlGaN/GaN系の電界効果トランジスタが提案されており、さらなる高出力化を実現するために、GaNチャネル層の上下をAlGaN障壁層で挟んだダブルへテロ型の電界効果トランジスタが提案されている。
図1は、従来のAlGaN/GaN系のダブルへテロ型の電界効果トランジスタの一例を示す構成図であり、図2は、図1に示す電界効果トランジスタの、厚さ方向における伝導帯のエネルギーバンド図である。
図1に示すように、従来のAlGaN/GaN系ダブルへテロ型の電界効果トランジスタ10においては、絶縁性の基板11上において、GaN緩衝層12、下側AlGaN障壁層13、GaNチャネル層14、上側AlGaN障壁層15、及びGaNキャップ層16が順次に積層され、GaNキャップ層16上においてソース電極17及びドレイン電極18が形成されるとともに、これら電極間にゲート電極19が形成されている。
しかしながら、図1に示す電界効果トランジスタ10においては、図2に示すように、GaN緩衝層12及び下側AlGaN障壁層15間において、伝導帯不連続が存在し、この部分に2次元電子ガスが形成されるようになる。この2次元電子ガス濃度はゲート電極19に印加すべきゲート電圧によって制御することができないため、電界効果トランジスタ10は良好なピンチオフ特性を奏することができないという問題があった。
本発明は、良好なピンチオフ特性を有する、高耐圧、高出力動作及び高出力化の新規な電界効果トランジスタ、及びその作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、
所定の基板と、
前記基板上に形成された緩衝層と、
前記緩衝層上に形成された組成傾斜層と、
前記組成傾斜層上に形成された下側障壁層と、
前記下側障壁層上に形成されたチャネル層と、
前記チャネル層上に形成された上側障壁層と、
前記上側障壁層上に形成されたオーミック性のソース電極及びドレイン電極と、
前記上側障壁層上において、前記ソース電極及び前記ドレイン電極間に設けられた整流性のゲート電極とを具え、
前記組成傾斜層は、少なくとも前記下側障壁層中の一元素を含み、この一元素の組成が前記組成傾斜層の厚さ方向に傾斜し、前記緩衝層及び前記下側障壁層間の伝導帯不連続の生成を抑制したことを特徴とする、電界効果トランジスタに関する。
また、本発明は、
所定の基板上に緩衝層を形成する工程と、
前記緩衝層上に組成傾斜層を形成する工程と、
前記組成傾斜層上に下側障壁層を形成する工程と、
前記下側障壁層上にチャネル層を形成する工程と、
前記チャネル層上に上側障壁層を形成する工程と、
前記上側障壁層上にオーミック性のソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記上側障壁層上において、前記ソース電極及び前記ドレイン電極間に整流性のゲート電極を形成する工程とを具え、
前記組成傾斜層は、少なくとも前記下側障壁層中の一元素を含み、この一元素の組成が前記組成傾斜層の厚さ方向に傾斜させ、前記緩衝層及び前記下側障壁層間の伝導帯不連続の生成を抑制するようにしたことを特徴とする、電界効果トランジスタの作製方法に関する。
本発明によれば、前記緩衝層と前記下側障壁層との間に組成傾斜層を設けており、これによって前記緩衝層と前記下側障壁層との間の前記伝導帯不連続の生成を抑制し、前記伝導帯が実質的に連続となるようにしている。したがって、前記伝導帯のエネルギー的な観点から2次元電子の生成を抑制することができる。この結果、良好なピンチオフ特性を有する電界効果トランジスタを提供できるようになる。
なお、本発明の好ましい態様においては、前記組成傾斜層が含む前記一元素が前記緩衝層から前記下側障壁層へ向けて組成傾斜していることが好ましい。これによって、前記電界効果トランジスタは、さらに良好なピンチオフ特性を有するようになる。
また、本発明の他の好ましい態様においては、前記組成傾斜層の少なくとも一部にp型不純物を添加し、前記組成傾斜層中の、分極に起因した電子層の生成を抑制する。前記組成傾斜層中には分極が発生し、これを補償するためにその内部に電子層が形成される場合がある。しかしながら、前記組成傾斜層の少なくとも一部に前記p型不純物を含有させるようにすれば、前記電子層の形成を抑制することができる。
さらに、本発明のその他の好ましい態様においては、前記下側障壁層の少なくとも一部にn型不純物を添加する。この場合、前記ゲート電極近傍の電界集中を抑制しつつ、前記チャネル層を流れる電流を増大させることができ、前記電界効果トランジスタのさらなる高出力動作を実現することができる。
また、本発明のさらに他の好ましい態様においては、前記上側障壁層の少なくとも一部にn型不純物を添加する。この場合、前記電界効果トランジスタのさらなる高出力動作を実現することができる。
さらに、本発明の他の好ましい態様においては、前記上側障壁層及び前記ゲート電極間にゲート絶縁膜を設けることができる。これによって、ドレイン電圧の増大に伴ってドレイン電流が減少するという現象、いわゆる電流コプラスを抑制することができる。
また、前記上側障壁層と前記ゲート電極との間には、閾値電圧を制御するためにキャップ層を設けることができ、この場合は、前記キャップ層と前記ゲート電極との間に前記ゲート絶縁膜を設けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、良好なピンチオフ特性を有する、高耐圧、高出力動作及び高出力化の新規な電界効果トランジスタ、及びその作製方法を提供することができる。
以下、本発明を発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図3は、本発明の電界効果型トランジスタの一例を示す構成図である。図3に示す電界効果トランジスタ20は、絶縁性の基板21上において、順次に形成されたGaN緩衝層22、下側AlGaN障壁層23、GaNチャネル層24、上側AlGaN障壁層25、及びGaNキャップ層26を具えている。さらに、GaNキャップ層26上には、オーミック性のソース電極27及びドレイン電極28が設けられているとともに、これらの電極間において整流性のゲート電極29が設けられ、ダブルへテロ型の電界効果トランジスタを構成している。
さらに、GaN緩衝層22及び下側AlGaN障壁層23間にはAlGaN組成傾斜層31が設けられている。AlGaN組成傾斜層31においては、Al組成がGaN緩衝層22から下側AlGaN障壁層23に向けて増大するようにして傾斜している。
なお、GaNキャップ層26は必ずしも必要ではなく、電界効果トランジスタ20の閾値電圧を制御する観点から、その存在は任意である。
図4は、図3に示す電界効果トランジスタ20の、厚さ方向における伝導帯のエネルギーバンド図である。図4から明らかなように、図3に示す電界効果トランジスタ20においては、Al組成がGaN緩衝層22から下側AlGaN障壁層23へ向けて増大するように傾斜した組成傾斜層31を有しているので、伝導帯のエネルギーバンドはGaN緩衝層22から下側AlGaN層23に向けて連続となっている。したがって、電界効果トランジスタ20においては、GaN緩衝層22内での2次元電子の形成が抑制され、良好なピンチオフ特性を呈するようになる。
図3に示すGaN緩衝層22からGaNキャップ層26までは、例えばMOCVD法などによって形成することができ、この場合、組成傾斜層31は、トリメチルアルミニウム(TMA)などのAl原料ガスの供給割合を形成初期から後期にかけて増大させることによって、形成することができる。
また、ソース電極27及びドレイン電極28、並びにゲート電極29は蒸着法やスパッタリング法などを用いて形成することができ、またメッキ法を用いることもできる。これらの方法は単独で用いることもできるし、併用することもできる。
図3に示す電界効果トランジスタ20において、組成傾斜層31の少なくとも一部にp型不純物を添加し、組成傾斜層31中の、分極に起因した電子層の生成を抑制するようにすることもできる。組成傾斜層31中には分極が発生し、これを補償するためにその内部に電子層が形成される場合がある。しかしながら、組成傾斜層31の少なくとも一部に前記p型不純物を含有させるようにすれば、前記電子層の形成を抑制することができる。この結果、良好なピンチオフ特性を呈することができるようになる。
前記p型不純物は組成傾斜層31の全体に亘って含有させることもできるし、一部分のみに含有させることもできる。一部分のみに含有させた場合においても、前記p型不純物の含有量を適宜制御することによって、電子層の形成を十分に抑制することができるようになる。
前記p型不純物は、組成傾斜層31の形成時に所定の原料ガスを用いて含有させることもできるし、組成傾斜層31の形成後においてイオン注入法などによって含有させることもできる。前記p型不純物としては、炭素イオン、Mgイオン及びBeイオン、並びにこれらのイオンを少なくとも2種類以上用いることもできる。
また、図3に示す電界効果トランジスタ20において、下側AlGaN障壁層23の少なくとも一部にn型不純物を添加することができる。この場合、ゲート電極29近傍の電界集中を抑制しつつ、GaNチャネル層24を流れる電流を増大させることができ、電界効果トランジスタ20のさらなる高出力動作を実現することができる。前記n型不純物は、所定の原料ガスを用いて下側AlGaN障壁層23の形成時に含有させることもできるし、下側AlGaN障壁層23の形成後においてSiイオンなどのイオン注入法などによって含有させることもできる。
さらに、図3に示す電界効果トランジスタ20において、上側AlGaN障壁層25の少なくとも一部にn型不純物を添加することができる。この場合、電界効果トランジスタ20のさらなる高出力動作を実現することができる。
前記n型不純物は、障壁層23及び25の厚さ方向の全体に亘って含有させることもできるし、一部分のみに含有させることもできる。一部分のみに含有させた場合においても、前記n型不純物の含有量を適宜制御することによって、上述した作用効果を十分に奏することができる。
図5は、図3に示す電界効果トランジスタの変形例を示す構成図である。なお、本例において、図3に示す電界効果トランジスタと同様の構成要素については同一の参照符号を用いている。図5に示す電界効果トランジスタ30は、図3に示すように、絶縁性の基板11上に、GaN緩衝層22、AlGaN組成傾斜層31、下側AlGaN障壁層23、GaNチャネル層24、上側AlGaN障壁層25、及びGaNキャップ層26が順次に形成され、さらに、GaNキャップ層26上に、オーミック性のソース電極27及びドレイン電極28が設けられているとともに、これらの電極間において整流性のゲート電極29が設けられ、ダブルへテロ型の電界効果トランジスタを構成している。
但し、本例においては、GaNキャップ層26及びゲート電極29間にゲート絶縁層32が設けられている点で、図3に示す電界効果トランジスタ20と相異する。この場合、ドレイン電圧の増大に伴ってドレイン電流が減少するという現象、いわゆる電流コプラスを抑制することができるようになる。
なお、ゲート絶縁層32は、SiN、AlN、AlO、SiO、ZrO、及びHfOなどから構成することができる。
上述したように、GaNキャップ層26は必須の要件ではないため、必要に応じて省略することができる。この場合、ゲート絶縁膜32は上側AlGaN障壁層25上に直接形成されるようになる。
サファイアからなる絶縁性基板上に、厚さ3μmGaN緩衝層、厚さ60nmのAlGaN組成傾斜層、厚さ25nmの下側AlGaN障壁層、厚さ30nmのGaNチャネル層、厚さ15nmの上側AlGaN障壁層、及び厚さ10nmのGaNキャップ層を順次に形成し、GaNキャップ層上に、Ti−Alから構成されるオーミック性のソース電極及びドレイン電極を形成し、これらの電極間においてNi−Auから構成される整流性のゲート電極を形成して、図3に示すようなダブルへテロ型の電界効果トランジスタを作製した。
なお、前記組成傾斜層では、Al組成を前記GaN緩衝層から前記下側AlGaN障壁層へ向けて増大するようにして傾斜させた。
図6は、上述のようにして得た電界効果トランジスタの、ドレイン電圧とドレイン電流との関係を示すグラフである。図6から明らかなように、ドレイン電圧が飽和電圧を越えるとドレイン電流は前記ドレイン電圧に依存することなくほぼ一定となり、前記電界効果トランジスタが良好なピンチオフ特性を呈することが分かる。また、590mA/mmという大きな飽和電流が得られていることが分かる。
以上、具体例を挙げながら発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記内容に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいてあらゆる変形や変更が可能である。
例えば、上記具体例においては、GaNチャネル層を用いているが、Inを含有したInGa1−YN(0≦Y≦1)なる組成のIII族窒化物半導体から構成することもできる。また、絶縁性基板としてサファイア基板を用いたが、SiC基板などを用いることもできる。さらには、GaN緩衝層の上方に位置する各層の結晶品質を増大させるべく、例えばAlNから構成される追加の緩衝層を設けることもできる。
産業上の利用分野
本発明によれば、良好なピンチオフ特性を有する、高耐圧、高出力動作及び高出力化の新規な電界効果トランジスタを提供することができ、高周波の通信器や測定器などのマイクロ波源などに適用することができる。
従来の電界効果トランジスタの一例を示す構成図である。 図1に示す電界効果トランジスタの、厚さ方向における伝導帯のエネルギーバンド図である。 本発明の電界効果トランジスタの一例を示す構成図である。 図3に示す電界効果トランジスタの、厚さ方向における伝導帯のエネルギーバンド図である。 図3に示す電界効果トランジスタの変形例を示す構成図である。 本発明の電界効果トランジスタにおける、ドレイン電圧及びドレイン電流間の関係を示すグラフである。
符号の説明
10、20、30 電界効果トランジスタ
11、21 基板
12、22 GaN緩衝層
13、23 下側AlGaN障壁層
14、24 GaNチャネル層
15、25 上側AlGaN障壁層
16、26 GaNキャップ層
17、27 ソース電極
18、28 ドレイン電極
19、29 ゲート電極
31 AlGaN組成傾斜層

Claims (34)

  1. 所定の基板と、
    前記基板上に形成された緩衝層と、
    前記緩衝層上に形成された組成傾斜層と、
    前記組成傾斜層上に形成された下側障壁層と、
    前記下側障壁層上に形成されたチャネル層と、
    前記チャネル層上に形成された上側障壁層と、
    前記上側障壁層上に形成されたオーミック性のソース電極及びドレイン電極と、
    前記上側障壁層上において、前記ソース電極及び前記ドレイン電極間に設けられた整流性のゲート電極とを具え、
    前記組成傾斜層は、少なくとも前記下側障壁層中の一元素を含み、この一元素の組成が前記組成傾斜層の厚さ方向に傾斜し、前記緩衝層及び前記下側障壁層間の伝導帯不連続の生成を抑制したことを特徴とする、電界効果トランジスタ。
  2. 前記一元素は、前記緩衝層側から前記下側障壁層側へ向けて増大していることを特徴とする、請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記組成傾斜層の少なくとも一部にp型不純物を添加し、前記組成傾斜層中の、分極に起因した電子層の生成を抑制したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記下側障壁層の少なくとも一部にn型不純物を添加したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記上側障壁層の少なくとも一部にn型不純物を添加したことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記上側障壁層と前記ゲート電極との間に設けられたゲート絶縁膜を具えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  7. 前記上側障壁層と前記ゲート電極との間に設けられたキャップ層を具えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  8. 前記キャップ層と前記ゲート電極との間に設けられたゲート絶縁膜を具えることを特徴とする、請求項7に記載の電界効果トランジスタ。
  9. III族窒化物半導体から構成されたことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  10. 前記III族窒化物半導体は、AlGa1−XN (0≦X≦1)なる組成を有することを特徴とする、請求項9に記載の電界効果トランジスタ。
  11. 前記緩衝層はGaNから構成されるとともに、前記下側障壁層はAlGaNから構成され、前記組成傾斜層はAlGaNから構成されて、Al組成が膜厚方向において傾斜していることを特徴とする、請求項10に記載の電界効果トランジスタ。
  12. 前記チャネル層はInGa1−YN(0≦Y≦1)から構成されたことを特徴とする、請求項11に記載の電界効果トランジスタ。
  13. 前記チャネル層はGaNから構成されたことを特徴とする、請求項12に記載の電界効果トランジスタ。
  14. 前記上側障壁層はAlGaNから構成されたことを特徴とする、請求項11〜13のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  15. 前記キャップ層はGaNから構成されたことを特徴とする、請求項11〜14のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  16. 前記基板と前記緩衝層との間に追加の緩衝層を具えることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  17. 前記追加の緩衝層はAlNから構成されたことを特徴とする、請求項16に記載の電界効果トランジスタ。
  18. 所定の基板上に緩衝層を形成する工程と、
    前記緩衝層上に組成傾斜層を形成する工程と、
    前記組成傾斜層上に下側障壁層を形成する工程と、
    前記下側障壁層上にチャネル層を形成する工程と、
    前記チャネル層上に上側障壁層を形成する工程と、
    前記上側障壁層上にオーミック性のソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記上側障壁層上において、前記ソース電極及び前記ドレイン電極間に整流性のゲート電極を形成する工程とを具え、
    前記組成傾斜層は、少なくとも前記下側障壁層中の一元素を含み、この一元素の組成が前記組成傾斜層の厚さ方向に傾斜させ、前記緩衝層及び前記下側障壁層間の伝導帯不連続の生成を抑制するようにしたことを特徴とする、電界効果トランジスタの作製方法。
  19. 前記一元素は、前記緩衝層側から前記下側障壁層側へ向けて増大させることを特徴とする、請求項18に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  20. 前記組成傾斜層の少なくとも一部にp型不純物を添加し、前記組成傾斜層中の、分極に起因した電子層の生成を抑制する工程を具えることを特徴とする、請求項18又は19に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  21. 前記下側障壁層の少なくとも一部にn型不純物を添加する工程を具えることを特徴とする、請求項18〜20のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  22. 前記上側障壁層の少なくとも一部にn型不純物を添加する工程を具えることを特徴とする、請求項18〜21のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  23. 前記上側障壁層と前記ゲート電極との間にゲート絶縁膜を形成する工程を具えることを特徴とする、請求項18〜22のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  24. 前記上側障壁層と前記ゲート電極との間にキャップ層を形成する工程を具えることを特徴とする、請求項18〜23のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  25. 前記キャップ層と前記ゲート電極との間にゲート絶縁膜を形成する工程を具えることを特徴とする、請求項24に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  26. III族窒化物半導体から構成することを特徴とする、請求項18〜25のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  27. 前記III族窒化物半導体は、AlGa1−XN (0≦X≦1)なる組成を有することを特徴とする、請求項26に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  28. 前記緩衝層はGaNから構成するとともに、前記下側障壁層はAlGaNから構成し、前記組成傾斜層はAlGaNから構成して、Al組成を膜厚方向において傾斜させることを特徴とする、請求項27に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  29. 前記チャネル層はInGa1−YN(0≦Y≦1)から構成されたことを特徴とする、請求項28に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  30. 前記チャネル層はGaNから構成することを特徴とする、請求項29に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  31. 前記上側障壁層はAlGaNから構成することを特徴とする、請求項28〜30のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  32. 前記キャップ層はGaNから構成することを特徴とする、請求項28〜31のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  33. 前記基板と前記緩衝層との間に追加の緩衝層を形成する工程を具えることを特徴とする、請求項18〜32のいずれか一に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
  34. 前記追加の緩衝層はAlNから構成されたことを特徴とする、請求項33に記載の電界効果トランジスタの作製方法。
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