JP2005082265A - 建設機械の操作装置 - Google Patents

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Katsuyoshi Nasu
且良 那須
Tatsuo Takishita
竜夫 滝下
Takatomi Miyakubo
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Abstract

【課題】吊り荷作業時における作業性が向上できる建設機械の操作装置を提供する。
【解決手段】油圧ポンプ38からブーム用油圧シリンダ21への圧油の流れを制御するブーム用コントロールバルブ40と、ブーム用コントロールバルブ40へのパイロット圧を制御する電磁比例減圧弁56A,56Bと、ブーム用油圧シリンダ21を操作するための第1の電気操作信号Vを出力する操作装置37Rと、フック26近傍へ移動可能に設けられ、ブーム用油圧シリンダ21等を操作するための第2の電気操作信号Vを出力配線49を介し出力する操作装置39と、掘削モードと吊り荷モードとを選択可能なモードスイッチ44とを備え、コントローラ31は、モードスイッチ44で吊り荷モードが選択されたとき、第1の電気操作信号V又は第2の電気操作信号Vのいずれかに応じた駆動信号S又はSを生成し、電磁比例減圧弁56A,56Bに出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械の操作装置に係わり、特に、多関節型のフロント作業機に吊り具を介し吊り荷を吊架する建設機械の操作装置に関する。
例えば油圧ショベル等の建設機械は、掘削作業を行うだけでなく、安全装置を設けることで吊り荷量が所定の制限(例えば3トン)以下の吊り荷作業を行うものがある。このような油圧ショベルとして、例えば、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に装架される上部旋回体と、この上部旋回体前部に府仰動可能に枢着されたブーム、アーム、掘削作業具(バケット)、及び吊り具からなるフロント作業機(アタッチメント)と、前記ブーム及び前記アームの回動角を検出する角度センサと、前記ブームを駆動するブームシリンダのボトム圧を検出する圧力センサと、操作者によるスイッチ操作で、前記角度センサ及び前記圧力センサにより検出された検出値に基づいて吊り荷の地切り直前及び直後のブームフートピン回りのモーメントを求め、このモーメントの釣り合いから吊り荷重を演算するコントローラとを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、コントローラに予め記憶されている所定の安全率を考慮した作業範囲内での様々なフロント作業機の姿勢に対応する制限荷重のうち、フロント作業機の姿勢に見合った値を常に取り出し、この制限荷重に対し前記吊り荷重量が超えた時に警報を発するようになっている。
特開平7−252091号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
例えば作業者1人による吊り荷作業においては、まず、作業者は油圧ショベルの運転室に設けられた操作手段を操作して、フロント作業機を吊り荷の上方位置まで移動させた後、フロント作業機の先端側に設けた吊り具近傍へ移動して、吊り荷のロープを吊り具に掛ける。そして、作業者は運転室に戻って前記操作手段を操作して、フロント作業機を吊り荷の地切り位置まで上昇させた後、フロント作業機の吊り具近傍へ移動して、地切り位置でのロープ状態を確認する。そして、作業者は運転室に戻って前記操作手段を操作して、吊り荷を所定の位置に運搬した後、フロント作業機の吊り具近傍へ移動して、吊り荷のロープを外す。
このように上記従来技術においては、吊り荷のロープを吊り具に掛けたり外したり、地切り位置でのロープ状態を確認したりするために、操作者が油圧ショベルの運転室とフロント作業機の先端側の吊り具との間を行き来することになり、吊り荷作業時における作業性が低下していた。
本発明の目的は、吊り荷作業時における作業性が向上できる建設機械の操作装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、上部旋回体と、この上部旋回体に回動支持され掘削作業具及び吊り具を備えた多関節型のフロント作業機と、油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット式のコントロールバルブと、このコントロールバルブへのパイロット圧を制御する電磁弁と、前記油圧アクチュエータを操作するための第1の電気操作信号を出力する第1の操作手段と、この第1の操作手段からの前記第1の電気操作信号を入力するコントローラと、通常の掘削作業を行う掘削モードと吊り荷作業を行う吊り荷モードとを選択可能なモード選択手段とを備えた建設機械の装置装置において、前記吊り具近傍へ移動可能に設けられ、前記油圧アクチュエータを操作するための第2の電気操作信号を出力配線を介し前記コントローラに出力する第2の操作手段を備え、前記コントローラは、前記モード選択手段で吊り荷モードが選択されたとき、前記第1の電気操作信号又は前記第2の電気操作信号のいずれかに応じた駆動信号を生成し、この駆動信号を前記電磁弁に出力する。
本発明においては、例えば作業者1人で吊り荷作業を行う場合、まず、作業者がモードスイッチを吊り荷モードに選択し、第2の操作手段を持ってフロント作業機の吊り具近傍へ移動する。そして、作業者が第2の操作手段を操作すると、これに応じた第2の電気操作信号がコントローラに入力されて対応する駆動信号が生成され、この駆動信号によって電磁弁からのパイロット圧がコントロールバルブに入力される。この結果、油圧アクチュエータが駆動されてフロント作業機及び上部旋回体が動作する。このように、フロント作業機の吊り具近傍に配置した第2の操作手段を操作して吊り荷作業を行うので、第1の操作手段を操作するために、あるいは吊り荷のロープを吊り具に掛けたり外したり、地切り位置でのロープ状態を確認したりするために、建設機械の運転室と吊り荷との間を行き来しなくなり、吊り荷作業時における作業性が向上できる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第2の操作手段は、前記フロント作業機に取付可能である。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記第2の操作手段は、操作者が前記油圧アクチュエータの動作態様に対応して入力可能な複数の押しボタン式スイッチを有する。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記フロント作業機の前記吊り具による吊り荷重を検出する荷重検出手段をさらに備えており、前記第2の操作手段には、前記荷重検出手段が検出した前記吊り荷重を表示する吊り荷重表示手段と、前記吊り荷重が所定の制限荷重を越えるときに警報を発する警報手段とが設けられる。
本発明によれば、フロント作業機の吊り具近傍に配置した第2の操作手段を操作して吊り荷作業を行うので、建設機械の運転室と吊り荷との間を行き来しなくなり、吊り荷作業時における作業性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用対象となる建設機械の一例である吊り荷作業が行える油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1において、この油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履体(クローラ)1L,1R(但し1Lのみ図1に図示)を備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト5と、このスイングポスト5に回動可能に(俯仰可能に)取り付けられた多関節型のフロント作業機6と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室7と、旋回フレーム4上の運転室7以外の大部分を覆う上部カバー8とを備えている。
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪10L,10R(但し10Lのみ図1に図示)と、駆動輪10L,10Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ11L,11R(但し11Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し駆動輪10L,10Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)12L,12R(但し12Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9の前方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ13により上下動する排土用のブレード14とを備えている。また、下部走行体2の中央部に旋回台軸受(旋回輪)15が配置され、この旋回輪15の中心近傍に下部走行体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モータ16(後述の図2参照)が内蔵されている。
スイングポスト5は、垂直ピン(図示せず)を介し旋回フレーム4に対し水平に回動可能となっている。またスイングポスト5は、旋回フレーム4に設けられたスイング用油圧シリンダ17に、連結ピン(図示せず)を介して連結されており、スイング用油圧シリンダ17の伸縮でスイングポスト5全体が鉛直方向の軸心まわりに回動することによって、フロント作業機6が左・右にスイングするようになっている。
フロント作業機6は、ブーム18と、ブーム18に回動可能に結合されたアーム19と、アーム19に回動可能に結合されたバケット20とを備えている。そして、ブーム18、アーム19、及びバケット20は、それぞれブーム用油圧シリンダ21、アーム用油圧シリンダ22、及びバケット用油圧シリンダ23により動作する。また、アーム19の先端部付近には、後述する吊り荷作業時に吊り荷24のロープ25を掛けるフック26が設けられている。但し通常、吊り荷作業時には、バケット用油圧シリンダ23は駆動しない。
また、ブーム18の回動基部には、旋回フレーム4に対するブーム18の回動角度αを検出するブーム角度センサ27(後述の図2参照)が取り付けられ、アーム19の回動基部には、ブーム18に対するアーム19の回動角度βを検出するアーム角度センサ28(後述の図2参照)が取り付けられている。また、上記ブーム用油圧シリンダ21のロッド側(図1中上方)油室及びボトム側(図1中下方)油室には、それぞれの内圧P、Pを検出する圧力センサ29,30(後述の図2参照)が取り付けられている。これらブーム18及びアーム19の回動角度α,β、ブーム用油圧シリンダ21のロッド側及びボトム側の内圧P、P等の検出信号は、運転室7内に設けたコントローラ31(後述の図2参照)に出力されるようになっている。
運転室7は、上記した旋回フレーム4上の左側に設けられており、操作者が着座する座席(運転席)32と、この座席32の上方に設けられたルーフ33と、このルーフ33を支持する支柱34とを有している。
上記運転室7内の操作者が着座する座席32より前方には左・右走行用油圧モータ11L,11Rをそれぞれ駆動し油圧ショベルの前進又は後進走行等をさせるための手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー35L,35R(但し35Lのみ図1に図示)とを備えている。
また、座席32の左側には、左側又は右側に操作することで旋回用油圧モータ16を駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるとともに、前側又は後側に操作することでアーム用油圧シリンダ22を駆動しアーム19をダンプ又はクラウドさせる十字操作式の旋回・アーム用手動操作レバー36Lを備えた操作装置37L(後述の図2参照)を備えている。また、座席32の右側には、左側又は右側に操作することでバケット用油圧シリンダ23を駆動しバケット20をクラウド又はダンプさせるとともに、前側又は後側に操作することでブーム用油圧シリンダ21を駆動しブーム18を下げ又は上げる十字操作式のバケット・ブーム用手動操作レバー36R(後述の図2参照)を備えた操作装置37R(後述の図2参照)を備えている。
上部カバー7は、その内部に、エンジン(図示せず)、このエンジンに駆動される油圧ポンプ38(後述の図2参照)、前記エンジンの燃料を貯留する燃料タンク(図示せず)、及び油圧ポンプ38の圧油源となる作動油タンク(図示せず)等の機器を収納している。
ここで、本実施形態の大きな特徴として、掘削作業時においてはフロント作業機6に取り付けられ(図1中点線で図示、例えば磁石の磁力等で取り付けられ)、吊り荷作業時においてはフロント作業機6から取り外されてフック26近傍へ配置可能とし、ブーム18の上下動作、アーム19の屈曲動作、及び上部旋回体3の旋回動作を操作するための操作装置39が設けられている。
図2は、上記操作装置39とともに関連する油圧駆動装置の要部構成を表す油圧回路図である。
この図2において、上記油圧ポンプ38と、この油圧ポンプ38から吐出される圧油によって駆動される例えば上記ブーム用油圧シリンダ21、上記アーム用油圧シリンダ22、上記旋回用油圧モータ16と、油圧ポンプ38からそれらブーム用油圧シリンダ21、アーム用油圧シリンダ22、旋回用油圧モータ16への圧油の流れをそれぞれ制御する例えば電気−油圧変換弁タイプのブーム用コントロールバルブ40、アーム用コントロールバルブ41、旋回用コントロールバルブ42を含む弁ユニット43と、アーム19の屈曲動作及び上部旋回体3の旋回動作を指示する上記十字操作式操作レバー36Lを備えた上記操作装置37Lと、ブーム18の上下動作等を指示する上記十字操作式の手動操作レバー36Rを備えた上記操作装置37Rと、ブーム18の上下動作、アーム19の屈曲動作、上部旋回体3の旋回動作を操作するための上記操作装置39と、上記コントローラ31と、上記ブーム角度センサ27と、上記アーム角度センサ28と、上記ブーム用油圧シリンダ21のロッド側及びボトム側圧力センサ29,30と、操作者が掘削作業を行う掘削モード又は吊り荷作業を行う吊り荷モードのどちらかを選択し、その選択信号をコントローラ31へ出力するモードスイッチ44とが設けられている。
操作装置37L,37Rは、上記した十字操作式の左・右手動操作レバー36L,36Rと、それぞれの変位を検出するレバー変位検出器45L,45Rとを備えており、レバー変位検出器45L,45Rは左・右手動操作レバー36L,36Rの変位方向(十字方向のいずれの方向であるか)及び変位量(操作量)をそれぞれ検出し、これに応じた第1の電気操作信号(操作量信号)Vをコントローラ31に出力するようになっている。
操作装置39は、ブーム18の動作態様(上げ・下げ)にそれぞれ対応する押しボタン式のブーム用操作スイッチ46a,46bと、アーム19の動作態様(ダンプ・クラウド)にそれぞれ対応する押しボタン式のアーム用操作スイッチ47a,47bと、上部旋回体3の動作態様(左旋回・右旋回)にそれぞれ対応する押しボタン式の旋回用操作スイッチ48a,48bとを備えており、これら操作スイッチ46a,46b,47a,47b,48a,48bの入力に応じた第2の電気操作信号Vが出力配線49を介しコントローラ31に出力されるようになっている。なお、操作装置39に接続された出力配線49等は、前述の図1に示すように、ブーム18に配設されるとともにアーム19の回動基部近傍で係止されており、アーム19の回動基部近傍から垂下されて操作装置39がフック26近傍へ配置されるか、あるいは操作装置39がブーム18側面に配置されるようになっている。
コントローラ31は、バッテリ(電源)50に接続された電源部51と、操作装置37L,37Rからの第1の電気操作信号Vを入力し、モードスイッチ44からの選択信号を入力し、ブーム角度センサ27、アーム角度センサ28、ブーム用油圧シリンダ21の圧力センサ29,30からの検出信号(ブーム角度α、アーム角度β、ロッド側内圧P、ボトム側内圧P)を入力する入力部52と、操作装置39からの第2の電気操作信号Vを入力する等の通信部53と、後述の所定の演算処理を行う制御部54とを有する。
コントローラ31の制御部54は、まず第1の機能として、第1及び第2の電気操作信号V,Vに基づいてそれぞれ所定の演算処理(詳細には、メータリングテーブルを参照し、後述の電磁比例減圧弁の出力目標値を算出すること)を行い、生成した第1の駆動信号Sまたは第2の駆動信号Sのいずれかを出力部55からブーム用コントロールバルブ40の電磁比例減圧弁56A,56B、アーム用コントロールバルブ41の電磁比例減圧弁57A,57B、旋回用コントロールバルブ42の電磁比例減圧弁58A,58Bにそれぞれ出力する。
そして、ブーム用電磁比例減圧弁56A,56B、アーム用電磁比例減圧弁57A,57B、旋回用電磁比例減圧弁58A,58Bは、それらコントローラ31からの駆動信号SまたはSに基づき、パイロットポンプ等の油圧源(図示せず)からの1次パイロット圧を減圧して操作パイロット圧を生成し、それぞれ、ブーム用コントロールバルブ40のパイロット操作部40a,40b、アーム用コントロールバルブ41のパイロット操作部41a,41b、旋回用コントロールバルブ42のパイロット操作部42a,42bへ出力し、これによってブーム用コントロールバルブ40、アーム用コントロールバルブ41、及び旋回用コントロールバルブ42を切り換えるようになっている。
また、コントローラ31の制御部54は、第2の機能として、モードスイッチ44で吊り荷モードが選択された場合には、ブーム角度α、アーム角度β、ロッド側内圧P、及びボトム側内圧Pに基づいて所定の演算処理を行い(詳細には、ロッド側内圧P及びボトム側内圧Pからブーム用油圧シリンダ21の保持力モーメントを算出し、ブーム角度α及びアーム角度β等からフロント作業機6のモーメント及び吊り荷24の水平距離を算出する。そして、前記保持力モーメントとフロント作業機6のモーメントとの差が吊り荷24のモーメントとなり、このモーメントにより)吊り荷24の重量を算出する。
そして、この算出した吊り荷24位置、定格荷重(吊り荷24位置に応じて予め定められた所定の最大許容荷重で例えば設定記憶されている)、吊り荷重等の数値は表示信号として出力部55から運転室7内に設けた表示器59に出力されて表示され、また通信部53から操作装置39に設けた表示部60に出力されて表示される。また、吊り荷重と所定の制限荷重(例えば定格荷重、あるいは定格荷重を基準に設定した荷重等)とを比較し、吊り荷重が所定の制限荷重を越えるときには、運転室7内に設けたブザー61及び操作装置39に設けたブザー62をそれぞれ駆動させる駆動信号を生成し、これら駆動信号が出力部55及び通信部53からブザー61,62にそれぞれ出力され鳴動させる。
次に、上記コントローラ31の制御手順について説明する。図3は、コントローラ31の上記第1の機能の制御処理内容(プログラム)を表すフローチャートであり、図4は、コントローラ31の上記第2の機能の制御処理内容を表すフローチャートである。
これら図3及び図4において、まず、ステップ100で、上記操作装置37L,37Rからの第1の電気操作信号Vが入力され、ステップ110に進んで、第1の電気操作信号Vに基づいて所定の演算処理が行われ、第1の駆動信号Sを生成する。その後、ステップ120に進んで、上記操作装置39からの第2の電気操作信号Vが入力され、ステップ130に進んで、第2の電気操作信号Vに基づいて所定の演算処理が行われ、第1の駆動信号Sを生成する。そして、ステップ140に進んで、吊り荷モードであるかどうかを、モードスイッチ44からの選択信号により判定する。
モードスイッチ44にて吊り荷モードが選択されている場合は、ステップ140の判定が満たされ、ステップ150の吊り荷重警報処理に移る。
ステップ150の吊り荷重警報処理は、まず、ステップ151で、ブーム角度センサ27からのブーム角度α、アーム角度センサ28からのアーム角度β、ブーム用油圧シリンダ21の圧力センサ29,30からのロッド側内圧P、ボトム側内圧Pが入力され、ステップ152に進んで、上述したように所定の演算処理が行われて吊り荷重が算出され、この吊り荷重等が表示信号として運転室7内の表示器59及び操作装置39の表示部60にそれぞれ出力され表示される。そして、ステップ153に進んで、吊り荷重が所定の制限荷重より大きいかどうかを判定する。吊り荷重が所定の制限荷重より大きい場合は、ステップ153の判定が満たされ、ステップ154に移る。ステップ154では、所定の演算処理が行われ、生成した駆動信号が運転室7内のブザー61に出力され、ステップ155に進んで、生成した駆動信号が操作装置39のブザー62に出力される。ステップ155が終了すると、ステップ150の吊り荷重警報処理は終了して、ステップ160に移る。また、ステップ153で、吊り荷重が所定の制限荷重より小さい場合は、判定が満たされず、ステップ150の吊り荷重警報処理は終了して、ステップ160に移る。
そして、ステップ160では、第1及び第2の駆動信号S,Sのうち駆動電流値の大きい方を選択して出力する(なお、例えば第1の駆動信号Sを優先して出力するようにしてもよい)。ステップ160が終了すると、ステップ100に戻って同様の手順を繰り返す。
また、ステップ140で、モードスイッチ44にて掘削モードが選択されている場合は、判定が満たされず、ステップ170に移る。ステップ170では、第1の駆動信号Sを選択して出力する。ステップ170が終了すると、ステップ100に戻って同様の手順を繰り返す。
なお、上記において、バケット20は、特許請求の範囲記載の掘削作業具を構成し、フック26は、特許請求の範囲記載の吊り具を構成する。また、モードスイッチ44は、通常の掘削作業を行う掘削モードと吊り荷作業を行う吊り荷モードとを選択可能なモード選択手段を構成する。
また、ブーム角度センサ27、アーム角度センサ28、ブーム用油圧シリンダのロッド側圧力センサ29、ボトム側圧力センサ30、及びコントローラ31の行う図4のステップ152が、フロント作業機の吊り具による吊り荷重を検出する荷重検出手段を構成する。また、表示部60は、第2の操作手段に設けられ、荷重検出手段が検出した吊り荷重を表示する吊り荷重表示手段を構成し、ブザー62は、第2の操作手段に設けられ、吊り荷重が所定の制限荷重を越えるときに警報を発する警報手段を構成する。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
例えば作業者1人が吊り荷作業を行う場合、まず、作業者が運転室7内のモードスイッチ44を吊り荷モードに選択し(これによって図3のステップ140の判定が満たされ)、ブーム18側面から取り外した操作装置39を持ってフロン作業機6のフック26近傍へ移動する。そして、例えばブーム18を上げさせることを意図して、作業者が操作装置39の操作スイッチ46aを操作すると、図3のステップ100及び110を経てステップ120及び130において、操作装置39からの第2の電気操作信号Vがコントローラ31に入力されて対応する第2の駆動信号Sが生成され、ステップ140及び150を経てステップ160において、第2の駆動信号Sが電磁比例減圧弁56Aに出力され、電磁比例減圧弁56Aからのパイロット圧によってブーム用コントロールバルブ40が切り換えられる。この結果、ブーム用油圧シリンダ21が駆動されブーム18が上がる。このとき、ステップ150の吊り荷重警報処理は、ステップ151及び152において、コントローラ31で上記検出信号α、β、P、Pに基づいて吊り荷24の荷重が算出され、この算出した荷重等が表示信号としてそれぞれ出力されて運転室7内の表示器59及び操作装置39の表示部60で表示し、吊り荷重が所定の制限荷重より大きい場合は、ステップ153の判定が満たされ、ステップ154及び155において駆動信号がそれぞれ出力され、運転室7内のブザー61及び操作装置39のブザー62が鳴動する。
このように本実施形態においては、フロント作業機6のフック26近傍に配置した操作装置39を操作して吊り荷作業を行うので、運転室7内の操作装置37L,37Rを操作するために、あるいは吊り荷24のロープ25をフック26に掛けたり外したり、地切り位置でのロープ25状態を確認したりするために、運転室7と吊り荷24との間を行き来しなくなり、吊り荷作業時における作業性が向上できる。
また、吊り荷24の荷重を運転室7内の表示器59だけでなく、操作装置39の表示部60に表示するとともに、吊り荷24の荷重が所定の荷重より大きい場合は、運転室7内に設けたブザー61だけでなく、操作装置39に設けたブザー62も鳴動するので、吊り荷作業を安全に行うことができる。また、操作装置39は、ブーム18の上下動作、アーム19の屈曲動作、上部旋回体3の旋回動作に対応する複数の押しボタン式の操作スイッチ46a,46b,47a,47b,48a,48bを備えた構成とすることで、例えば操作レバーを設けた場合等による誤操作を十分に回避することができる。
なお、上記本発明の一実施形態では、操作装置39がブーム18、アーム19、上部旋回体3の動作態様に対応する複数の操作スイッチ46a,46b,47a,47b,48a,48bを備えた構成を例に取り説明したが、これに限られない。すなわち、例えばフック26の上下方向及び左右方向への動作距離を操作者が入力指示する操作スイッチを備えた構成としてもよい。この場合には、前記操作スイッチの入力に応じた第2の電気操作信号がコントローラに入力され、これに応じてコントローラがフロント作業機6を姿勢制御する。また、例えば十字操作式又は前後方向操作式の手動操作レバー等を備え、この手動操作レバーの変位方向及び変位量に応じた第2の電気操作信号を出力するような構成としてもよい。また、例えばON・OFF状態に切換操作可能な電源スイッチを追設し、この電源スイッチがON状態のときに第2の電気操作信号を出力するような構成としてもよい。これらの場合も上記同様の効果を得る。
また、上記本発明の一実施形態では、操作装置39がフロント作業機6のブーム18側面に取付可能とする例について説明したが、これに限らず、例えば上部旋回体3の前部等に収納可能としてもよい。この場合も上記同様の効果を得る。
また、上記本発明の一実施形態では、フロント作業機6の吊り具による吊り荷重を検出する荷重検出手段として、ブーム角度センサ27、アーム角度センサ28、ブーム用油圧シリンダのロッド側圧力センサ29、ボトム側圧力センサ30等により検出した例について説明したが、これに限られない。すなわち、例えばバケット20の回動基部にクレーン用リンクを介して吊り具を設け、クレーン用リンクと吊り具の間にロードセル等の電気式荷重検出器(掘削時には取り外す)を配設してもよい。この場合も上記同様の効果を得る。
本発明の建設機械の操作装置の適用対象となる油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を関連する油圧駆動装置の要部構成とともに表す油圧回路図である。 本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構成するコントローラの第1機能の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の建設機械の操作装置の一実施形態を構成するコントローラの第2機能の制御処理内容を表すフローチャートである。
符号の説明
2 下部走行体
3 上部旋回体
6 フロント作業機
7 運転室
16 旋回用油圧モータ
18 ブーム
19 アーム
20 バケット(掘削作業具)
21 ブーム用油圧シリンダ
22 アーム用油圧シリンダ
26 フック(吊り具)
27 ブーム角度センサ(荷重検出手段)
28 アーム角度センサ(荷重検出手段)
29 ロッド側圧力センサ(荷重検出手段)
30 ボトム側圧力センサ(荷重検出手段)
31 コントローラ(荷重検出手段)
37L 操作装置(第1の操作手段)
37R 操作装置(第1の操作手段)
38 油圧ポンプ
39 操作装置(第2の操作手段)
40 ブーム用コントロールバルブ
41 アーム用コントロールバルブ
42 旋回用コントロールバルブ
44 モードスイッチ(モード選択手段)
46a ブーム用操作スイッチ
46b ブーム用操作スイッチ
47a アーム用操作スイッチ
47b アーム用操作スイッチ
48a 旋回用操作スイッチ
48b 旋回用操作スイッチ
49 出力配線
56A ブーム用電磁比例減圧弁
56B ブーム用電磁比例減圧弁
57A アーム用電磁比例減圧弁
57B アーム用電磁比例減圧弁
58A 旋回用電磁比例減圧弁
58B 旋回用電磁比例減圧弁
60 表示部(吊り荷重表示手段)
62 ブザー(警報手段)
第1の駆動信号
第2の駆動信号
第1の電気操作信号
第2の電気操作信号

Claims (4)

  1. 下部走行体と、上部旋回体と、この上部旋回体に回動支持され掘削作業具及び吊り具を備えた多関節型のフロント作業機と、油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット式のコントロールバルブと、このコントロールバルブへのパイロット圧を制御する電磁弁と、前記油圧アクチュエータを操作するための第1の電気操作信号を出力する第1の操作手段と、この第1の操作手段からの前記第1の電気操作信号を入力するコントローラと、通常の掘削作業を行う掘削モードと吊り荷作業を行う吊り荷モードとを選択可能なモード選択手段とを備えた建設機械の装置において、
    前記吊り具近傍へ移動可能に設けられ、前記油圧アクチュエータを操作するための第2の電気操作信号を出力配線を介し前記コントローラに出力する第2の操作手段を備え、
    前記コントローラは、前記モード選択手段で吊り荷モードが選択されたとき、前記第1の電気操作信号又は前記第2の電気操作信号のいずれかに応じた駆動信号を生成し、この駆動信号を前記電磁弁に出力することを特徴とする建設機械の操作装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の操作装置において、前記第2の操作手段は、前記フロント作業機に取付可能であることを特徴とする建設機械の操作装置。
  3. 請求項1又は2記載の建設機械の操作装置において、前記第2の操作手段は、操作者が前記油圧アクチュエータの動作態様に対応して入力可能な複数の押しボタン式スイッチを有することを特徴とする建設機械の操作装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機械の操作装置において、前記フロント作業機の前記吊り具による吊り荷重を検出する荷重検出手段をさらに備えており、前記第2の操作手段には、前記荷重検出手段が検出した前記吊り荷重を表示する吊り荷重表示手段と、前記吊り荷重が所定の制限荷重を越えるときに警報を発する警報手段とが設けられることを特徴とする建設機械の操作装置。
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