JP2005080185A - コンテンツ提供サーバおよびコンテンツ再生機器ならびにコンテンツ提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子透かしの埋め込まれたコンテンツを正当なユーザおよび正当なコンテンツ再生機器で再生する場合は、その電子透かしを除去して再生可能とする。
【解決手段】 コンテンツ再生機器22のフラッシュROM221にユーザから秘匿された暗号鍵を書き込むととともに、コンテンツ提供サーバ1の顧客データベース11には、コンテンツ再生機器22に書き込まれた暗号鍵とコンテンツ再生機器22を管理するユーザIDとをコンテンツ再生機器22固有の機器情報を介して関連付けて登録し、当該ユーザからのコンテンツ要求を受けると、配布すべきコンテンツに、配布先のコンテンツ再生機器22に対応する暗号鍵を用いて電子透かし情報を電子透かし埋め込み手段13で埋め込んで提供する。一方、コンテンツ再生機器22側では取得したコンテンツから電子透かしを分離する処理を行い、適正に分離された場合には、電子透かしを除去したコンテンツを出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツ提供サーバおよびコンテンツ再生機器ならびにコンテンツ提供システム、コンテンツ提供方法、コンテンツ再生方法に関する。
ディジタル化されたコンテンツ(単にコンテンツという)をインターネットなどで提供する際、コンテンツの著作権などの権利を保護するために、電子透かしを挿入することが一般的に行われている。
電子透かしは、コンテンツの不正利用の抑制は勿論、不正に複製された場合にその不正利用者を特定するといった効果もある。
コンテンツ提供システムにおいて、可視の電子透かしと不可視の電子透かしを二重に埋め込む場合がある。この場合、可視の電子透かしは、著作権を持ったコンテンツであることを明示することを目的とし、特定の条件が満たされたとき(たとえば、購入手続きを行ったときなど)に、電子透かしの除去を可能としている。
一方、不可視の電子透かしは、コンテンツの不正利用を追跡するために利用され、電子透かしは除去しないのが一般的である。
たとえば、特開2002−236669号公報に記載の「コンテンツ販売システム」もその一例である。
この技術は、コンテンツに不可視の電子透かしと可視の電子透かしを埋め込むもので、可視の電子透かしは、たとえば、「見本」などの表示をユーザに見えるように埋め込む。ユーザがそのコンテンツを購入すると、ユーザは可視の電子透かしを除去できる暗号鍵を受け取り、その暗号鍵で可視の電子透かしを除去する。
一方、不可視の電子透かしは、コンテンツの不正利用を追跡するために利用するというものである。
不可視の電子透かしはユーザには認識できないように埋め込むのが基本であるが、付加情報を埋め込むという点で、コンテンツの劣化は避けられない。特に高解像度コンテンツの場合、コンテンツの劣化が視認されることがある。
特開2002−236669号公報
上述の従来技術によれば、可視の電子透かしは確かに除去できるが、不可視の電子透かしは埋め込まれたままである。不可視の電子透かしが埋め込まれていると、前述したように、コンテンツの劣化が視認される問題がある。
そこで、可視の電子透かしと同様に、暗号鍵を渡して不可視の電子透かしを除去する方法が考えられるが、電子透かしが除去されると不正利用の抑止効果やコンテンツの追跡機能が消失するという問題がある。
本発明は、電子透かしの埋め込まれたコンテンツを利用する場合、それを利用するユーザやそれを再生するコンテンツ再生機器が正当であると判定された場合は、コンテンツ再生機器側でコンテンツに埋め込まれた可視・不可視に係わらず電子透かしの除去を行うことを可能とし、さらに、電子透かしが除去されたコンテンツが不正利用されないことを可能としたコンテンツ提供サーバおよびコンテンツ再生機器ならびにコンテンツ提供システム、コンテンツ提供方法、コンテンツ再生方法を実現することを目的としている。
(1)本発明のコンテンツ提供サーバは、ディジタル化されたコンテンツの提供が可能なコンテンツ提供サーバであって、コンテンツの再生が可能なコンテンツ再生機器に記録された暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報とを関連付けて登録する顧客データベースと、あるユーザにコンテンツを提供する場合、前記顧客データベースから当該ユーザに与えられたユーザ固有情報に基づいて暗号鍵を取得し、取得した暗号鍵を用いて、提供すべきコンテンツに電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み手段とを有することを特徴としている。
このように、コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵とそのコンテンツ再生機器を管理するユーザのユーザ固有情報(ユーザID)とを関連つけて登録し、かつ、その登録された暗号鍵を用いて、提供すべきコンテンツに電子透かしを埋め込むようにしているので、ユーザからのコンテンツ取得要求に対し、そのコンテンツを再生しようとするコンテンツ再生機器に対応した暗号鍵によって電子透かしを埋め込むことができる。
(2)前記(1)のコンテンツ提供サーバにおいて、前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報との関連付けは、前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵と当該コンテンツ再生機器の有する固有の機器情報とを関連付けし、かつ、その機器情報と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザのユーザ固有情報とを関連付けることで行うようにしている。
このように、ユーザの固有情報(ユーザID)と当該ユーザの管理するコンテンツ再生機器の暗号鍵との対応付けを、当該コンテンツ再生機器固有の機器情報(機器の製造番号など)を介して行うようにしているので、そのユーザからコンテンツ取得要求が出されたとき、当該ユーザのユーザ固有情報とコンテンツを再生しようとするコンテンツ再生機器の暗号鍵とを確実に関連付けることができる。
(3)前記(1)または(2)のコンテンツ提供サーバにおいて、前記電子透かしは、可視の電子透かしと不可視の電子透かしの少なくとも一方としている。
これは、埋め込む電子透かしは、可視・不可視の一方、また、その両方をも埋め込むことを可能とするということであり、これによって、より多様な電子透かしを埋め込むことができ、コンテンツの著作権などの保護を確実に行うことができる。
(4)前記(1)から(3)のいずれかのコンテンツ提供サーバにおいて、前記コンテンツ再生機器が1人のユーザについて複数存在する場合、その1人のユーザに与えられたユーザ固有情報でコンテンツ再生機器ごとの暗号鍵を管理可能としている。
これによって、1人のユーザが複数のコンテンツ再生機器を使用するような場合にも、それぞれのコンテンツ再生機器ごとに異なった暗号鍵を用いて電子透かしを埋め込むことができる。
(5)本発明のコンテンツ再生機器は、前記(1)から(4)のいずれかに記載のコンテンツ提供サーバから提供されたディジタル化されたコンテンツをアナログ情報として再生可能なコンテンツ再生機器であって、自身に与えられた暗号鍵を記録可能な記録手段と、再生すべきコンテンツに対し埋め込まれた電子透かしを前記記録手段に記録された暗号鍵を用いて分離処理を行う電子透かし分離手段と、この電子透かし分離手段での分離処理結果に基づいて、前記コンテンツに埋め込まれた電子透かしが適正に分離されたか否か判定する分離結果判定手段と、前記コンテンツをアナログ情報のコンテンツとして出力するコンテンツ再生処理手段とを有し、前記分離結果判定手段によって電子透かしが適正に分離されたと判定された場合には、その電子透かしを除去したコンテンツを前記コンテンツ再生処理手段で再生処理することを特徴としている。
これは、コンテンツ提供サーバから取得した電子透かしの埋め込まれたコンテンツ(ディジタル化されたコンテンツ)に対して、まずは、自身の記録手段に記録された暗号鍵を用いて電子透かしを分離する処理を試み、その分離処理によって電子透かしが適正に分離されたか否かを判定する。そして、電子透かしが適正に分離されれば、コンテンツ提供サーバ側で電子透かしの埋め込みに用いた暗号鍵とこのコンテンツ再生機器に記録された暗号鍵が対応付けられると判断できるので、このコンテンツ再生機器の正当性を判断することができる。
このように、コンテンツ再生機器の正当性が判断できた場合のみに、埋め込まれた電子透かしを除去したコンテンツを再生処理する。これによって、そのコンテンツ再生機器からは電子透かしの除去された高品質なコンテンツを得ることができる。
特に、コンテンツ再生機器が解像度の高いプリンタである場合、たとえ、埋め込まれた電子透かしが不可視の電子透かしであっても、その不可視の電子透かしの埋め込まれたコンテンツを印刷した場合、視認できるような劣化が認められることが多いが、本発明によれば、印刷処理の直前でその電子透かしが除去されるので、本来のコンテンツそのものを印刷することができるので、高品質な印刷結果を得ることができる。
また、本発明では、ディジタル化されたコンテンツをアナログ情報として出力、すなわち、上述したように、コンテンツ再生機器がたとえばプリンタである場合、コンテンツを印刷処理する直前、すなわちプリンタ内部で、電子透かしを除去するようにしているので、PCなどのハードディスクに電子透かしの除去されたコンテンツ(ディジタル化されたままのコンテンツ)がコピーされる心配がなく、コンテンツの不正使用を防ぐことができる。
(6)前記(5)のコンテンツ再生機器において、前記分離結果判定手段によって電子透かしが適正に分離されなかったと判定された場合は、電子透かしの埋め込まれたコンテンツを前記コンテンツ再生処理手段で再生処理するようにしている。
これによって、仮に、分離結果判定手段によって電子透かしが適正に分離されないと判定されなかった場合でも、取得したコンテンツを電子透かしの埋め込まれた状態で出力させることが可能であるので、1人のユーザがコンテンツ再生機器としてたとえば複数のプリンタを所有していて、本来、そのコンテンツを再生すべきプリンタがその時点で使用できない状況にあるような場合、他のプリンタで取り敢えずはそのコンテンツを再生してみるというような使い方もできる。
(7)前記(5)または(6)記載のコンテンツ再生機器において、前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵は、そのコンテンツ再生機器を管理するユーザから秘匿された状態で記録されるようにしている。
これによって、ユーザは自分の管理するコンテンツ再生機器に記録された暗号鍵を操作することはできないので、電子透かしを許可なく除去するといった不正使用を未然に防止することができる。
(8)本発明のコンテンツ提供システムは、ディジタル化されたコンテンツの提供が可能なコンテンツ提供サーバと、このコンテンツ提供サーバから提供されるディジタル化されたコンテンツを取得してアナログ情報として再生可能なコンテンツ再生機器とを含むコンテンツ提供システムであって、前記コンテンツ提供サーバは前記(1)から(4)のいずれかに記載のコンテンツ提供サーバであって、前記コンテンツ再生機器は、前記(5)から(7)のいずれかに記載のコンテンツ再生機器であることを特徴としている。
このように、コンテンツの提供先であるコンテンツ再生機器に記録された暗号鍵とそのコンテンツ再生機器を管理するユーザのユーザ固有情報(ユーザID)とを関連つけて登録し、かつ、その登録された暗号鍵を用いて電子透かしを提供すべきコンテンツに埋め込むようにしているので、ユーザからのコンテンツ取得要求に対し、そのコンテンツを再生しようとする再生機器に対応した暗号鍵によって電子透かしを埋め込むことができる。
一方、コンテンツ再生機器側では、コンテンツ再生機器の正当性が判断された場合のみに、埋め込まれた電子透かしを除去したコンテンツを出力することができる。これによって、そのコンテンツ再生機器からは電子透かしの除去されたコンテンツが出力されるので、高品質なコンテンツ再生が行える。
(9)本発明のコンテンツ提供方法は、ディジタル化されたコンテンツの提供が可能なコンテンツ提供方法であって、コンテンツの再生が可能なコンテンツ再生機器に書き込まれた暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報とを関連付けて顧客データベースに登録する登録ステップと、あるユーザにコンテンツを提供する場合、前記顧客データベースから当該ユーザに与えられたユーザ固有情報に基づいて暗号鍵を取得し、取得した暗号鍵を用いて、提供すべきコンテンツに電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込みステップとを有することを特徴としている。
これによって、前記(1)のコンテンツ提供サーバと同様の効果が得られる。
(10)本発明のコンテンツ再生方法は、前記(9)に記載のコンテンツ提供方法により提供されたディジタル化されたコンテンツをアナログ情報として再生可能なコンテンツ再生機器上でコンテンツ再生を行うコンテンツ再生方法であって、前記提供されたコンテンツに対し、前記コンテンツ提供サーバ側において暗号鍵を用いて埋め込まれた電子透かしを、自身に与えられた暗号鍵を用いて分離処理する電子透かし分離ステップと、この電子透かし分離ステップでの分離処理結果に基づいて、前記コンテンツに埋め込まれた電子透かしが適正に分離されたか否か判定する分離結果判定ステップと、前記分離結果判定ステップによって電子透かしが適正に分離されたと判定された場合には、その電子透かしを除去したコンテンツを再生処理するコンテンツ再生処理ステップとを有することを特徴としている。
これによって、前記(5)のコンテンツ再生機器と同様の効果が得られる。
なお、(9)のコンテンツ提供方法は前記コンテンツ提供サーバ同様、前記コンテンツ再生機器に書き込まれた暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報との関連付けは、前記コンテンツ再生機器に書き込まれた暗号鍵と当該コンテンツ再生機器の有する固有の機器情報とを関連付けし、かつ、その機器情報と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザのユーザ固有情報とを関連付けることで行うようにしている。
また、前記埋め込むべき電子透かしは、可視の電子透かしと不可視の電子透かしの少なくとも一方としている。
また、前記コンテンツ再生機器が1人のユーザについて複数存在する場合、その1人のユーザに与えられたユーザ固有情報で複数のコンテンツ再生機器ごとの暗号鍵を管理可能としている。
また、(10)のコンテンツ再生方法においても、前記(5)のコンテンツ再生機器と同様、前記分離結果判定手段によって電子透かしが適正に分離されなかったと判定されなかった場合は、電子透かしの埋め込まれたコンテンツを前記コンテンツ再生処理手段で再生処理するようにしている。
また、前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵は、そのコンテンツ再生機器を管理するユーザから秘匿された状態で記録されるようにしている。
以下、本発明の実施形態を説明する。なお、この実施形態で説明する内容は、本発明のコンテンツ提供サーバおよびコンテンツ再生機器ならびにコンテンツ提供システム、コンテンツ提供方法、コンテンツ再生方法の説明を含むものである。
また、この実施形態では、ユーザに提供されるコンテンツは画像データであるとして説明するが、本発明は画像に限らず音楽など音データにも適用できることは勿論である。
図1は本発明のコンテンツ提供システムの実施形態を説明する図であり、その構成を大別すると、サービスプロバイダ側のコンテンツ提供サーバ1と、少なくとも1つのユーザ側のユーザ端末2を有する構成となっており、両者はネットワーク3で接続されている。なお、ユーザ端末2はこの実施形態では、ネットワーク3に接続可能な情報処理機器(たとえば、PC)21とこのPC21に接続されたコンテンツ再生機器22を有している。
コンテンツ提供サーバ1は、顧客データベース11、ユーザに提供可能なコンテンツを管理するコンテンツ管理サーバ12、電子透かしの埋め込み処理を行う電子透かし埋め込み手段13、埋め込むべき電子透かし(可視の電子透かしおよび不可視の電子透かし)を管理するライセンスサーバ14を有している。このコンテンツ提供サーバ1の機能や動作などについては後に説明する。
一方、コンテンツ再生機器22は、ディジタル化されたコンテンツ(この実施形態では画像データであるとする)をアナログ情報として出力可能な機器であって、たとえば、プリンタや画像表示装置などが考えられる。また、このコンテンツ再生機器22は、記録手段としてたとえばフラッシュROM221、電子透かしを分離する電子透かし分離手段222、分離結果を判定する分離結果判定手段223、コンテンツ(ディジタル化されたコンテンツ)をアナログ情報のコンテンツとして再生するコンテンツ再生処理手段224を有している。
このコンテンツ再生機器22は、上述したように、プリンタや画像表示装置などであり、これら、プリンタや画像表示装置そのものは市販されている汎用的なものであるが、本発明を実現するために特定の機能を持たせている。
その特定の機能は、概略的には、記録手段(この例では、フラッシュROM221)に書き込まれた暗号鍵とコンテンツ提供サーバ1側で電子透かしの埋め込みに用いられた暗号鍵との対応を判断し、対応が取れれば、コンテンツに埋め込まれた電子透かしを除去するといった機能であるが、その詳細は後に説明する。
図1で示した電子透かし分離手段222と分離結果判定手段223は、上述した機能を実現するためのものであり、電子透かし分離手段222は、電子透かしの埋め込まれたコンテンツに対し、フラッシュROM221に記録された暗号鍵を用いて分離処理を行う。また、分離結果判定手段223は、電子透かし分離手段222による分離処理結果に基づいて、コンテンツに埋め込まれた電子透かしが適正に分離されたか否か判定するものである。
なお、フラッシュROM221への暗号鍵の書き込みは、たとえば、コンテンツ再生機器22の製造会社が製品出荷のときなどに書き込むことが考えられる。
この暗号化鍵は個々のコンテンツ再生機器22ごとに固有なものであり、ユーザから秘匿された状態で書き込まれている。すなわち、そのコンテンツ再生機器22を管理するユーザ(主にはそのコンテンツ再生機器22を使用するユーザ)は、書き込まれた暗号鍵は認識することはできない。なお、この実施形態では、コンテンツ再生機器22の製造会社がコンテンツ提供を行うサービスプロバイダを兼ねるものとする。
このサービスプロバイダは、コンテンツ再生機器22のフラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵と当該コンテンツ再生機器22の機器固有の情報としてたとえば機器製造番号(シリアル番号)とを関連付けてコンテンツ提供サーバ1の顧客データベース11に登録する。
この暗号鍵を機器製造番号と関連付けて顧客データベース11に登録するまでの処理を図2のフローチャートのステップS1からS4に示す。すなわち、コンテンツ再生機器22に書き込むべき暗号鍵を生成して(ステップS1)、生成した暗号鍵をそのコンテンツ再生機器22のフラッシュROM221に書き込む(ステップS2)。そして、書き込んだ暗号鍵と機器製造番号とを関連付けて(ステップS3)、それを顧客データベース11に登録する(ステップS4)。
一方、コンテンツ再生機器22を管理(この「管理」を以下では「使用」という)するユーザは、サービスプロバイダにユーザ登録を行う。このとき、ユーザは自身に関する情報(住所、氏名、年齢など)の登録とともに、自分が使用するコンテンツ再生機器22の機器製造番号を登録する。これによって、そのユーザには、当該プロバイダからユーザIDとこのユーザIDに対応したパスワードが与えられ、そのユーザIDとパスワードによって、有償・無償のサービスを受けることができるようになる。
サービスプロバイダは、ユーザに対してユーザIDとパスワードを発行すると、そのユーザIDとパスワードを当該ユーザによって登録された機器製造番号に関連付けて、コンテンツ提供サーバ1の顧客データベース11に登録する。これによって、ユーザIDとそのユーザIDを有するユーザが使用するコンテンツ再生機器22に書き込まれた暗号鍵とが当該コンテンツ再生機器22の機器製造番号を介して関連付けられることになる。
このユーザIDを登録して、そのユーザIDとコンテンツ再生機器22に書き込まれた暗号鍵とをコンテンツ再生機器22の機器製造番号を介して関連付けるための登録処理手順を図3のフローチャートのステップS1からS4に示す。すなわち、当該ユーザに与えるべきユーザIDを生成して(ステップS11)、生成したユーザIDをユーザに通知する(ステップS12)。
そして、そのユーザIDとすでに登録された機器製造番号とを関連付けて(ステップS13)、それを顧客データベース11に登録する(ステップS14)。
サービスプロバイダは、これら図2および図3のフローチャートに示すような登録処理を行うことにより、個々のユーザのユーザIDとそのユーザが使用するコンテンツ再生機器22のフラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵とを当該コンテンツ再生機器22の機器製造番号を介して関連付けることができる。このとき、そのコンテンツ再生機器22のフラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵は、前述したように、当該ユーザは認識することはできない。
図4は顧客データベース11のある1人のユーザについての登録内容を示す図である。
この図4からもわかるように、そのユーザに対しては、ユーザIDとこのユーザIDに対応したパスワードが与えられ、また、このユーザIDはそのユーザが使用するコンテンツ再生機器22の機器製造番号(これをN1とする)と関連付けられ、さらに、この機器製造番号N1は、当該コンテンツ再生機器22のフラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵(これを暗号鍵K1とする)と対応つけられている。
これによって、ユーザIDとそのユーザが使用するコンテンツ再生機器22に書き込まれた暗号鍵K1は、当該コンテンツ再生機器22の機器製造番号N1を介して関連付けられる。
なお、個々のユーザは複数のコンテンツ再生機器22を使用する場合もあるので、コンテンツ提供サーバ1は、ある1人のユーザに与えたユーザIDで複数のコンテンツ再生機器22を管理することができるようにする。この場合、当該ユーザが使用する複数のコンテンツ再生機器22ごとに固有の暗号鍵(これを暗号鍵K1,K2とする)を生成し、それぞれの暗号鍵K1,K2を、対応するコンテンツ再生機器22に書き込む。
図5は1人のユーザが複数(この例では2台)のコンテンツ再生機器22を使用する場合の顧客データベース11の登録内容を示す図である。
このように、1人のユーザが複数(この例では2台)のコンテンツ再生機器22を使用する場合は、この図5からもわかるように、そのユーザのユーザIDとそのユーザが使用する2台のコンテンツ再生機器(一方をコンテンツ再生機器22Aとし、他方をコンテンツ再生機器22Bとする)それぞれに書き込まれたそれぞれの暗号鍵K1,K2とがそれぞれのコンテンツ再生機器22A,22Bの機器製造番号(これをN1,N2とする)を介して関連付けられている。すなわち、ユーザIDとコンテンツ再生機器22Aの暗号鍵K1は、コンテンツ再生機器22Aの機器製造番号N1を介して関連付けられ、また、ユーザIDとコンテンツ再生機器22Bの暗号鍵K2は、コンテンツ再生機器22Bの機器製造番号N2を介して関連付けられている。
以上のようにして、ユーザのサービスプロバイダへの登録、すなわち、コンテンツ提供サーバ1の顧客データベース11への登録が終了する。
次に、コンテンツ提供サーバ1からユーザに対するコンテンツ提供処理について説明する。まず、実施形態1として、ユーザの使用するコンテンツ再生機器22は1台であって、そのコンテンツ再生機器22はプリンタであるとして説明する。また、この実施形態1では、コンテンツ提供サーバ1側では、配信すべきコンテンツに対して埋め込む電子透かしは、不可視の電子透かしであるとする。
まず、コンテンツを取得しようとするユーザは、自分に与えられたユーザIDとパスワードによって、そのサービスプロバイダの運営するコンテンツ販売サイトにログインし、希望するコンテンツのダウンロード要求を行う。
このように、ユーザから希望するコンテンツのダウンロード要求がなされると、そのサービスプロバイダのコンテンツ提供サーバ1では、図6に示すような手順によるコンテンツ配信処理を行う。
まず、コンテンツ提供サーバ1は、コンテンツダウンロード要求のあったユーザのユーザIDとパスワードを取得し(ステップS21)、パスワードが正当か否かを判定する(ステップS22)。
そして、パスワードが正当でなければ、その時点でコンテンツ配信処理を終了し、パスワードが正当であれば、電子透かし埋め込み手段13は、当該ユーザに配信すべきコンテンツをコンテンツ管理サーバ12から取得し、取得したコンテンツに電子透かしを埋め込む(ステップS23)。
このとき、上述したように、ここでは、埋め込む電子透かしは、不可視の電子透かしとしているので、電子透かし埋め込み手段13は、埋め込むべき不可視の電子透かしをライセンスサーバ14から読み出して、その読み出された不可視の電子透かしを、ユーザに配信すべきコンテンツに埋め込む。
この不可視の電子透かしの埋め込みは、そのユーザIDに関連付けられて顧客データベース11に登録されている暗号鍵、すなわち、そのユーザIDを持つユーザが使用するコンテンツ再生機器22(プリンタとする)の機器製造番号に対応つけられている暗号鍵K1を用いて、あらかじめ設定されたアルゴリズムにより埋め込む。
このようにして、配信すべきコンテンツに不可視の電子透かしが埋め込まれると、その不可視の電子透かしが埋め込まれコンテンツはネットワーク3を介して該当するユーザ宛に配信される(ステップS24)。
図7はコンテンツ再生機器22側の処理手順を説明するフローチャートであり、このフローチャートを参照しながらコンテンツ再生機器22側の処理について説明する。
ネットワーク3を介して配信されてくるコンテンツは、まず、PC21によって受信されたのち、そのPC21からコンテンツ再生機器22にコンテンツが渡される。
そして、コンテンツ再生機器22はPC21から電子透かしの埋め込まれたコンテンツを受け取ると(ステップS31)、そのコンテンツ再生機器22に設けられた電子透かし分離手段222では、まず、フラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵K1を用いて、予め設定されたアルゴリズムにより、電子透かしの分離処理を行う(ステップS32)。そして、この分離処理によって電子透かしが適正に分離されたか否かを判定する(ステップS33)。
このステップS33での電子透かしが適正に分離されたか否かの判定処理は、分離結果判定手段223で行われるもので、たとえば、電子透かしが適正に分離されたときのみに読み出すことのできるデータ(配信先のユーザ機器を特定できる情報やユーザを特定できる情報など種々考えられる)が付加されていれば、その電子透かしは適正に分離されたと判定する。
このように、コンテンツ提供サーバ1側で埋め込まれた電子透かしがコンテンツ再生機器22側で適正に分離できるということは、コンテンツ提供サーバ1側で電子透かしデータの埋め込みに用いた暗号鍵K1と、コンテンツ再生機器22のフラッシュROMに書き込まれている暗号鍵K1が対応しているということであり、それは、このコンテンツ再生機器22が正当なコンテンツ再生機器であることが認証されたことでもある。
そして、ステップS33において、電子透かし(不可視の電子透かし)が適正に分離されたと判定された場合は、不可視の電子透かしが除去されたコンテンツがコンテンツ再生処理手段224によって再生処理される(ステップS34)。この場合は、コンテンツ再生機器22はプリンタであるとしているので、コンテンツ再生処理手段224は印刷処理を行うものであり、その印刷結果が出力される。このとき、印刷処理されるコンテンツは、不可視の電子透かしが除去されているので、本来のコンテンツそのものが印刷処理される。したがって、その印刷結果としての画像は高品質なものとなる。
一方、ステップS33において、電子透かしが適正に分離されなかった場合は、その電子透かし(不可視の電子透かし)の埋め込まれたコンテンツがコンテンツ再生処理手段224によって再生処理される(ステップS35)。なお、不可視の電子透かし埋め込まれたまま印刷されると、プリンタは解像度が高いのが一般的であるので、その印刷結果は、不可視の電子透かしの存在により多少の画質の劣化が確認される場合もある。
以上説明したように、ユーザからのコンテンツダウンロード要求に基づいて、コンテンツ提供サーバ1から配信されてきたコンテンツを当該ユーザの使用するコンテンツ再生機器22で再生しようとする場合、そのユーザとそのユーザの使用するコンテンツ再生機器が正当であると判定されると、ディジタル化されたコンテンツがアナログ情報として出力される段階、すなわち、上述の例では、コンテンツ再生機器22としてのプリンタによって印刷される段階で、当該コンテンツに埋め込まれた電子透かし(この例では不可視の電子透かし)を除去するようにしている。
このように、ディジタル化されたコンテンツがアナログ情報として出力される段階で、当該コンテンツに埋め込まれた電子透かしを除去するようにしているので、たとえば、これらコンテンツ再生機器22が図1に示すように、PC21に接続されている場合、PC21上では電子透かしの除去はなされない。したがって、当該コンテンツデータをPC21上でハードディスクや他の記録媒体にコピーしたとしても、そのコンテンツは電子透かしが埋め込まれたままのデータであるので、ディジタル化されたコンテンツの不正利用を防止することができる。
また、前述したように、このコンテンツ再生機器22で電子透かし(不可視の電子透かし)を正常に分離できなかった場合は、その不可視の電子透かしの埋め込まれたコンテンツをそのままコンテンツ再生機器22(この場合はプリンタ)で印刷させることができる。
次に本発明の実施形態2について説明する。この実施形態2は、1人のユーザが複数(ここでは2台)のコンテンツ再生機器22を使用する場合についての一例を説明するものであり、この実施形態2では、一方をコンテンツ再生機器22A、他方をコンテンツ再生機器22Bとする。
ここで、コンテンツ再生機器22Aは画像表示の可能な画像表示装置、コンテンツ再生機器22Bはプリンタであるとし、これら、画像表示装置とプリンタは、図1で示したように、フラッシュROM221、電子透かし分離手段222、分離結果判定手段223、コンテンツ再生処理手段224を有しているものとする。
なお、この実施形態2では、コンテンツ再生機器22Aを画像表示装置22A、コンテンツ再生機器22Bをプリンタ22Bとして説明する。
また、ここで用いる画像表示装置22Aは、図8に示すように、PCなどに接続することなく、その画像表示装置22Aに設けられた記録媒体挿入口226に、CDROMやメモリカードなどの記録媒体31を挿入して、所定の操作を行うことによって、その記録媒体31に記録されたコンテンツを読み取ってディスプレイ画面225上に表示可能な機能を有しているものであるとする。
また、この画像表示装置22Aは、プリンタ22Bの接続が可能となっており、そのプリンタ22Bでコンテンツを印刷させることができるようになっているものとする。
また、この実施形態2では、コンテンツ提供サーバ1で提供されるコンテンツは、サービスプロバイダ側でユーザの要求に応じて、ユーザの所望とするコンテンツを記録したCDROMやメモリカードなどの記録媒体31を作成し、その記録媒体31を当該ユーザに何らかの方法で配布するものとする。
または、ネットワーク3を介してコンテンツをPC21にダウンロードした後、記録媒体31にコンテンツを書き込んでもよい。
なお、画像表示装置22Aがネットワークに接続可能な機能を有していれば、実施形態1で説明した同様に、ネットワーク3を介してコンテンツの取得ができることは勿論である。
また、画像表示装置22Aおよびプリンタ22Bは、それぞれのフラッシュROM221に暗号鍵(画像表示装置22Aには暗号鍵K1、プリンタ22Bには暗号鍵K2)が書き込まれているとする。
また、これら画像表示装置22Aおよびプリンタ22Bは、コンテンツ提供サーバ1の顧客データベース11に対して、図5で示すような関連付けがなされた状態ですでに登録されているものとする。
次に、この実施形態2の処理手順について説明する。まず、コンテンツの配布を要求するユーザは、自分に与えられたユーザIDとパスワードによって、そのサービスプロバイダの運営するコンテンツ販売サイトにログインし、コンテンツの配布要求を行う。
このように、ユーザからコンテンツの配布要求がなされると、サービスプロバイダでは、図9に示すような手順によるコンテンツ配布処理を行う。なお、この場合、埋め込む電子透かしは、可視の電子透かしと不可視の電子透かしの両方であるとし、可視の電子透かしは、暗号鍵K1を用いて埋め込みを行い、不可視の電子透かしは暗号鍵K2を用いて埋め込むものとする。
まず、サービスプロバイダは、コンテンツ配布要求のあったユーザのユーザIDとパスワードを取得し(ステップS41)、パスワードが正当か否かを判定する(ステップS42)。
そして、パスワードが正当でなければ、その時点でコンテンツ配布処理を終了し、パスワードが正当であれば、当該ユーザに配布すべきコンテンツに電子透かしを埋め込む。
このとき、上述したように、この実施形態2では、埋め込む電子透かしは、可視の電子透かしと不可視の電子透かしの両方であるとしているので、電子透かし埋め込み手段13は、まず、埋め込むべき可視の電子透かしをライセンスサーバ14から取得して、その取得した可視の電子透かしを、配布すべきコンテンツに埋め込む。
この可視の電子透かしの埋め込みは、そのユーザIDに関連付けられて顧客データベース11に登録されている暗号鍵、すなわち、この場合、画像表示装置22Aの機器製造番号に対応つけられて顧客データベース11に登録されている暗号鍵K1を用いて、予め設定されたアルゴリズムにより埋め込む(ステップS43)。
このようにして、配布すべきコンテンツに可視の電子透かしが埋め込まれると、埋め込むべき不可視の電子透かしをライセンスサーバ14から取得して、その取得した不可視の電子透かしを、配布すべきコンテンツに埋め込む(ステップS44)。
この不可視の電子透かしの埋め込みは、そのユーザIDに関連付けられて顧客データベース11に登録されている暗号鍵、すなわち、この場合、プリンタ22Bの機器製造番号に対応つけられつけ顧客データベース11に登録されている暗号鍵K2を用いて、予め設定されたアルゴリズムにより埋め込む。
以上のようにして、可視の電子透かしと不可視の電子透かしが、配布すべきコンテンツに埋め込まれると、その可視の電子透かしと不可視の電子透かしの埋め込まれたコンテンツは、CDROMやメモリカードなどの記録媒体31に記録され、その記録媒体31を該当するユーザに何らかの方法で配布する(ステップS45)。
図10はコンテンツ再生機器側、すなわち、画像表示装置22Aとプリンタ22Bの処理手順を説明するフローチャートであり、このフローチャートを参照しながらコンテンツ再生処理について説明する。
ユーザが電子透かし(この例では、可視の電子透かしと不可視の電子透かし)の埋め込まれたコンテンツの記録された記録媒体31を受け取り、その記録媒体31を画像表示装置22Aの記録媒体挿入口226に挿入し、所定の操作を行うことで、画像表示装置22Aはコンテンツの読み取りを行う(ステップS51)。
そして、その画像表示装置22Aに設けられた電子透かし分離手段222では、まず、フラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵K1を用いて、予め設定されたアルゴリズムにより電子透かしの分離処理を行う(ステップS52)。続いて、この分離処理によって電子透かしが適正に分離されたか否かを判定する(ステップS53)。このステップS53の判定処理は、前述の実施形態1の図7のステップS33の処理で説明したのでここでは省略する。
そして、ステップS53において、電子透かしが適正に分離されたと判定された場合は、コンテンツ再生処理手段224によって、電子透かし(可視の電子透かし)の除去されたコンテンツ(このときは不可視の電子透かしは埋め込まれている)の再生処理が行われる(ステップS54)。これによって、画像表示装置22Aのディスプレイ画面225上には、可視の電子透かしの除去されたコンテンツの表示がなされる。
このディスプレイ画面225上で表示されるコンテンツは、可視の電子透かしは除去されているが、不可視の電子透かしは埋め込まれたままである。しかし、画像表示装置22Aなどの表示装置は、プリンタなどに比べると、解像度が低いのが一般的である。したがって、不可視の電子透かしが埋め込まれていても、画質の劣化が視認できるほどではない。
一方、ステップS53において、電子透かし(可視の電子透かし)が適正に分離されなかった場合は、その可視の電子透かしの埋め込まれたコンテンツに対する再生処理がなされる(ステップS55)。これによって、可視の電子透かしが埋め込まれたコンテンツが画像表示装置22Aのディスプレイ画面225上に表示される。
なお、可視の電子透かしが適正に分離されなかった場合は、もともと埋め込まれていた可視の電子透かしをそのまま表示することも勿論可能であるが、他の情報(たとえば、可視の電子透かしが埋め込まれていることをそのユーザに積極的に知らせるような情報など)に変換して表示させるようにしてもよい。
次に、この可視の電子透かしの除去されたコンテンツはプリンタ22Bに転送される(ステップS56)。このプリンタ22Bでは転送されてきたコンテンツに対して画像表示装置22Aとほぼ同様の処理を行う。
すなわち、このプリンタ22Bに設けられた電子透かし分離手段222は、電子透かし(この例では、可視の電子透かしはすでに除去されているので、不可視の電子透かし)の埋め込まれたコンテンツに対し、まず、フラッシュROM221に書き込まれた暗号鍵K2を用いて、予め設定されたアルゴリズムにより電子透かしの分離処理を行う(ステップS57)。
そして、電子透かしが適正に分離されたか否かを判定し(ステップS58)、適正に分離された場合は、その電子透かし(不可視の電子透かし)の分離されたコンテンツ(可視の電子透かしはすでに除去されている)に対して、コンテンツ再生処理を行い(ステップS59)、そのコンテンツ再生処理結果(この場合は印刷結果)を出力する。
このように、プリンタ22Bにおいて、不可視の電子透かしが適正に分離されると、このプリンタ22Bで印刷処理されるコンテンツは、可視の電子透かしと不可視の電子透かしの除去されたコンテンツであるので、本来のコンテンツそのものの品質で印刷処理がなされ、その印刷結果として、高品質な画像を得ることができる。
一方、ステップS58において、電子透かし(不可視の電子透かし)が適正に分離されなかった場合は、その不可視の電子透かしの埋め込まれたコンテンツに対してコンテンツ再生処理がなされ(ステップS60)、不可視の電子透かしの埋め込まれたコンテンツが印刷結果として出力される。
なお、不可視の電子透かし埋め込まれたままプリンタ22Bで印刷されると、プリンタはディスプレイなどの表示装置に比べて解像度が高いのが一般的であるので、不可視の電子透かしの存在により多少の画質の劣化が確認される場合もある。
この実施形態2の場合も、実施形態1と同様に、ディジタル化されたコンテンツをアナログ情報に変換する段階で、それぞれのコンテンツ再生機器(画像表示装置22Aとプリンタ22B)が正当であると認められた場合に、電子透かしを除去するようにしている。これによって、電子透かしの除去されたディジタルデータのコンテンツが他の記録媒体にコピーされるのを防ぐことができ、ディジタル化されたコンテンツの不正使用を防止することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、前述の各実施形態では、コンテンツは画像データとして説明したが、画像データに限らず音楽などの音データであってもよい。この場合、コンテンツ再生機器22は、その音データの出力が可能な音出力装置であり、図1で説明したように、フラッシュROM221、電子透かし分離手段222、分離結果判定手段223、コンテンツ再生処理手段224を有した構成とすればよい。
また、本発明は以上説明した本発明を実現するための処理手順が記述された処理プログラムを作成し、その処理プログラムをフロッピィディスク、光ディスク、ハードディスクなどの記録媒体に記録させておくこともでき、本発明は、その処理プログラムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークから当該処理プログラムを得るようにしてもよい。
本発明のコンテンツ提供システムの一例を示す構成図である。 本発明の顧客データベースへの登録処理(暗号鍵を機器製造番号と関連付けて顧客データベースに登録する処理)を説明するフローチャートである。 本発明の顧客データベースへの登録処理(ユーザIDとコンテンツ再生機器22に書き込まれた暗号鍵とを機器製造番号を介して関連付けるための登録処理)を説明するフローチャートである。 ユーザIDとそのユーザが使用するコンテンツ再生機器に書き込まれた暗号鍵とを当該コンテンツ再生機器の機器製造番号を介して関連付けた状態を示す図である。 図4において1人のユーザが使用するコンテンツ再生機器が複数台の場合を説明する図である。 本発明の実施形態1におけるコンテンツ提供サーバ側のコンテンツ提供処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態1におけるコンテンツ再生機器のコンテンツ再生処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態2のユーザ端末側の構成を説明する図である。 本発明の実施形態2におけるコンテンツ提供サーバ側のコンテンツ提供処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態2におけるコンテンツ再生機器のコンテンツ再生処理手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 コンテンツ提供サーバ、2 ユーザ端末、3、ネットワーク、11 顧客データベース、12 コンテンツ管理サーバ、13 電子透かし埋め込み手段、14 ライセンスサーバ、21 パーソナルコンピュータ(PC)、22 コンテンツ再生機器、221 フラッシュROM、222 電子透かし分離手段、223 分離結果判定手段、224 コンテンツ再生処理手段、22A コンテンツ再生機器(画像表示装置)、22B コンテンツ再生機器(プリンタ)、31 記録媒体

Claims (10)

  1. ディジタル化されたコンテンツの提供が可能なコンテンツ提供サーバであって、
    コンテンツの再生が可能なコンテンツ再生機器に記録された暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報とを関連付けて登録する顧客データベースと、
    あるユーザにコンテンツを提供する場合、前記顧客データベースから当該ユーザに与えられたユーザ固有情報に基づいて暗号鍵を取得し、取得した暗号鍵を用いて、提供すべきコンテンツに電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み手段と、
    を有することを特徴とするコンテンツ提供サーバ。
  2. 前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報との関連付けは、前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵と当該コンテンツ再生機器の有する固有の機器情報とを関連付けし、かつ、その機器情報と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザのユーザ固有情報とを関連付けることで行うことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ提供サーバ。
  3. 前記電子透かしは、可視の電子透かしと不可視の電子透かしの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ提供サーバ。
  4. 前記コンテンツ再生機器が1人のユーザについて複数存在する場合、その1人のユーザに与えられたユーザ固有情報でコンテンツ再生機器ごとの暗号鍵を管理可能とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコンテンツ提供サーバ。
  5. 前記請求項1から4のいずれかに記載のコンテンツ提供サーバから提供されたディジタル化されたコンテンツをアナログ情報として再生可能なコンテンツ再生機器であって、
    自身に与えられた暗号鍵を記録可能な記録手段と、
    再生すべきコンテンツに対し埋め込まれた電子透かしを前記記録手段に記録された暗号鍵を用いて分離処理を行う電子透かし分離手段と、
    この電子透かし分離手段での分離処理結果に基づいて、前記コンテンツに埋め込まれた電子透かしが適正に分離されたか否か判定する分離結果判定手段と、
    前記コンテンツをアナログ情報のコンテンツとして再生処理するコンテンツ再生処理手段と、
    を有し、前記分離結果判定手段によって電子透かしが適正に分離されたと判定された場合には、その電子透かしを除去したコンテンツを前記コンテンツ再生処理手段で再生処理することを特徴とするコンテンツ再生機器。
  6. 前記分離結果判定手段によって電子透かしが適正に分離されなかったと判定された場合は、電子透かしの埋め込まれたコンテンツを前記コンテンツ再生処理手段で再生処理することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生機器。
  7. 前記コンテンツ再生機器に記録された暗号鍵は、そのコンテンツ再生機器を管理するユーザから秘匿された状態で記録されることを特徴とする請求項5または6記載のコンテンツ再生機器。
  8. ディジタル化されたコンテンツの提供が可能なコンテンツ提供サーバと、このコンテンツ提供サーバから提供されるディジタル化されたコンテンツを取得してアナログ情報として再生可能なコンテンツ再生機器とを含むコンテンツ提供システムであって、
    前記コンテンツ提供サーバは前記請求項1から4のいずれかに記載のコンテンツ提供サーバであって、前記コンテンツ再生機器は、前記請求項5から7のいずれかに記載のコンテンツ再生機器であることを特徴とするコンテンツ提供システム。
  9. ディジタル化されたコンテンツの提供が可能なコンテンツ提供方法であって、
    コンテンツの再生が可能なコンテンツ再生機器に書き込まれた暗号鍵と当該コンテンツ再生機器を管理するユーザに与えられたユーザ固有情報とを関連付けて顧客データベースに登録する登録ステップと、
    あるユーザにコンテンツを提供する場合、前記顧客データベースから当該ユーザに与えられたユーザ固有情報に基づいて暗号鍵を取得し、取得した暗号鍵を用いて、提供すべきコンテンツに電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込みステップと、
    を有することを特徴とするコンテンツ提供方法。
  10. 前記請求項9記載のコンテンツ提供方法により提供されたディジタル化されたコンテンツをアナログ情報として再生可能なコンテンツ再生機器上でコンテンツ再生を行うコンテンツ再生方法であって、
    前記提供されたコンテンツに対し、前記コンテンツ提供サーバ側において暗号鍵を用いて埋め込まれた電子透かしを、自身に与えられた暗号鍵を用いて分離処理する電子透かし分離ステップと、
    この電子透かし分離ステップでの分離処理結果に基づいて、前記コンテンツに埋め込まれた電子透かしが適正に分離されたか否か判定する分離結果判定ステップと、
    前記分離結果判定ステップによって電子透かしが適正に分離されたと判定された場合には、その電子透かしを除去したコンテンツを再生処理するコンテンツ再生処理ステップと、
    を有することを特徴とするコンテンツ再生方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007188120A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Toshiba Corp コンテンツデータ管理システム、及びコンテンツデータ管理方法
JP2008281792A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Casio Comput Co Ltd コンテンツ再生方法、再生装置、及びプログラム
JP2015103994A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社沖データ 情報処理装置及び画像形成システム

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