JP2005080080A - Cdma無線基地局送信電力制御方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基地局へのインプリメントを従来よりも複雑にすることなく、システム的に意図しない送信電力変動を抑制するとともに、より高精度な送信電力制御を可能とする。
【解決手段】 移動局から受信した送信電力制御ビットを用いて演算した第1の送信電力値を用いる第1の送信電力制御系と、上位装置より設定された第2の送信電力値を用いる第2の送信電力制御系とにより送信電力を制御するCDMA基地局送信電力制御方式で、第1及び第2の送信電力制御系による送信電力制御反映タイミング110を同一とする。
【選択図】 図5


Description

本発明は,CDMA無線通信システムにおける送信電力制御方式に関するものである。
従来のCDMA無線システムにおける送信電力制御においては、オープンループ(アウターループ)制御における制御誤差を補正し、また、クローズドループ(インナーループ)送信電力制御において、トラフィック変動に応じた移動局の送信電力の適応的な制御を、オープンループ制御において実現することを目的として、受信信号電力計算回路と、受信電力と送信電力設定値との初期関係を記憶する初期設定記憶回路と、前記関係を補正する補正回路と、送信電力判定回路とを有し、受信信号に周期的に含まれる制御信号により受信電力と送信電力設定値の関係を補正しながら、送信電力値を決定する構成をとっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−56421号公報
上記従来の技術では、クローズドループとオープンループとの制御の反映タイミングについては、特に規定されていない。また、移動局と基地局と、基地局の上位装置で構成さえるCDMA通信システムにおいて、上位装置からの基地局への送信電力上限値および下限値の設定タイミングや、基地局におけるクローズドループとオープンループとの制御の反映タイミングが異なり、このタイミングラグにより、システム的に意図しない送信電力の変動を引き起こすという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、基地局へのインプリメントを従来よりも複雑にすることなく、システム的に意図しない送信電力変動を抑制するとともに、より高精度な送信電力制御を可能としたCDMA無線基地局の送信電力制御方式を提供することを目的とする。
この発明に係るCDMA無線基地局送信電力制御方式においては、移動局から受信した送信電力制御ビットを用いて演算した第1の送信電力値を用いる第1の送信電力制御系と、上位装置より設定された第2の送信電力値を用いる第2の送信電力制御系とにより送信電力を制御するCDMA基地局送信電力制御方式であって、上記第1及び第2の送信電力制御系による上記送信電力制御の反映タイミングを同一とするようにしたものである。
以上のように、この発明によれば、移動局から受信した送信電力制御ビットを用いて演算した第1の送信電力値を用いる第1の送信電力制御系と、上位装置より設定された第2の送信電力値を用いる第2の送信電力制御系とにより送信電力を制御するCDMA基地局送信電力制御方式であって、上記第1及び第2の送信電力制御系による上記送信電力制御の反映タイミングを同一とするようにしたことにより、システム的に意図しない送信電力変動を抑制することを可能となり、また、送信電力制御に必要な基準タイミング信号の本数を削減できるため、無線基地局装置へのインプリメントが容易となる。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1におけるCDMA無線基地局送信電力制御方式を以下、図面に基づいて説明する。図1はCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図である。CDMA無線基地局装置の下り送信電力制御は、移動局から受信した受信TPC(Transmit Power Control)ビットから送信電力を演算するインナーループ(第1の送信電力制御系)による送信電力制御と、CDMA無線システムにおいて、基地局装置の上位装置、例えばRNC(Radio Network Control)から設定される送信電力値を下り送信電力として下り送信電力に反映するアウターループ(第2の送信電力制御系)による送信電力制御との2種類がある。
インナーループによる送信電力制御は、3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)によれば、下記式(1)で表される。ただし、ここではPbal(k)=0とし考慮しない。
P(k)=P(k−1)+PTPC(k)+Pbal(k) …(1)
P(k):k番目の受信TPCビットを反映した送信電力値、PTPC(k):k番目の受信TPCビットによる制御電力量。
受信TPC復調回路1において、入力された移動局から受信した受信信号に含まれる受信TPCビットを復調し、ここで得られた受信TPCビットによる制御電力量はインナーループ送信電力制御処理回路2に入力される。インナーループ送信電力制御処理回路2では、上記式(1)の演算が行われ、インナーループによる送信電力制御値を送信電力選択回路3に出力する。
インナーループによる送信電力制御値とアウターループによる送信電力制御値は、選択制御回路4の出力と所定の条件に従って送信電力選択回路3から切り替えられて出力される。送信電力選択回路3から出力された送信電力制御値は、送信電力制限回路5に入力され、上位装置から設定された送信電力下限値よりも下回っている場合、送信電力上限値より上回っている場合は、それぞれの下限値、上限値にクリップ処理が施された後に送信電力設定回路6に入力される。
図2は図1のCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図であり、選択制御回路4には送信電力反映タイミング信号とインナーループ制御信号が入力され、(201)のステップ(以下、ステップを省略する)では、送信電力反映タイミングかどうかを判定する。この時送信電力反映タイミングであれば、次ぎに(202)ではインナーループ制御信号ONかどうかを判定する。インナーループ制御信号がONであれば(203)でインナーループ送信電力処理回路2において上記式(1)よりP(k)を求めて送信電力値として送信電力選択回路3に出力する(204)。この送信電力値は送信電力制限処理を行う(205)送信電力制限回路5を介して送信電力設定回路6に入力され、下り送信データに反映されて、送信信号として無線送信処理を行い、移動局に送信する。また、送信電力制限回路5より出力された送信電力値は、インナーループ送信電力制御処理回路2にフィードバックされ、次のインナーループ反映タイミングでの送信電力演算に使用する。
(201)で送信電力反映タイミングでなければ送信電力は変更せずに制御処理を終了する(206)。また、(202)でインナーループ制御信号がOFFであれば(207)で送信電力制御回路3において、P(k)にアウターループによる送信電力設定値を代入してこの値を送信電力値として出力する(204)。
図3は送信電力制限回路5の送信電力制限処理(205)を示すフロー図で、(203)で求めた送信電力値、(207)で設定された送信電力値を送信電力上限値及び送信電力下限値と比較して、送信電力上限値を上回っていた場合は送信電力上限値、送信電力下限値を下回っていた場合は送信電力下限値をその時の送信電力値とする。
送信電力制御についてはインナーループによる制御とアウターループによる制御の2種類あるが、それぞれの制御の反映タイミングについては本実施の形態1では同一タイミングとし、この同一にしたタイミングを送信電力制御反映タイミングと呼んでいる。
図4はCDMA無線基地局装置における下り送信スロット信号フォーマットを示す図で、送信電力制御反映タイミングは、必ずしも下り送信物理チャネルスロットやフレームの先頭である必要はなく、また一定の周期である必要もないが、CDMA無線基地局装置のインプリメントを考慮して、ここでは送信電力制御反映タイミングは、スロット周期で、変更タイミングはスロット中のパイロット(PILOT)の先頭(A点)とする。なお、下りの送信スロット信号フォーマットを変更して、スロット先頭とパイロット先頭が一致するようにして、送信電力制御反映タイミングをスロット先頭にしても構わない。
図5は本実施の形態1におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図であり、インナーループによる送信電力制御は、受信TPCビットを復調して求められた下り送信電力の移動局からの要求変化量である受信TPC判定値ΔTPCを用いて行われ、送信電力制御反映タイミング110毎に下り送信電力501に反映される。
アウターループによる送信電力制御は、送信電力上限値101、アウターループ送信電力設定値102、送信電力下限値(図5には図示せず)を用いて行われる。
ここで下り送信電力501について、スロット番号ごとの変化に着目する。スロット(k−3)では、受信TPC判定値は−ΔTPCなので、送信電力反映タイミング110で下り送信電力501が−ΔTPC変化する。スロット(k−2)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、送信電力反映タイミング110で下り送信電力501が+ΔTPC変化する。スロット(k−1)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、送信電力反映タイミング110で下り送信電力501が+ΔTPC変化する。なお、送信電力反映タイミング110でアウターループ送信電力設定102が変化しているが、インナーループによる送信電力制御中なので、下り送信電力501には反映されない。スロット(k)では、受信TPC判定値は+ΔTPCとなっているが、送信電力反映タイミング110で送信電力上限値101が変化し、(送信電力上限値101)<(下り送信電力501)となるため、下り送信電力501は送信電力上限値101と等しくなる。スロット(k+1)では、受信TPC判定値は−ΔTPCなので、送信電力反映タイミング110で下り送信電力501が−ΔTPC変化する。
図6は、本実施の形態1におけるインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けの例を示す図である。ここでは、図5と同じ部分は、説明を省略する。送信電力反映タイミング110は、図5に示している反映タイミングと同一である。
ここで、下り送信電力601の変化に着目した場合、スロット番号(k−1)の送信電力反映タイミング110で、インナーループ制御信号がONからOFFに切り替わっているため、スロット番号(k−1)での受信TPC判定値である+ΔTPCは、下り送信電力601に反映されず、下り送信電力601は、アウターループ送信電力設定102と等しくなる。また、スロット番号(k)の送信電力反映タイミング110で、インナーループ制御信号がOFFからONに切り替わっているため、下り送信電力601が+ΔTPC変化する。
ここで、下り送信電力について、スロット番号ごとの変化についての従来との比較例として、従来、例えば3GPPによれば、インナーループ反映タイミングとアウターループ反映タイミングは、異なるタイミングで規定されており、インナーループ反映タイミングをスロット中パイロットの先頭(図4のA点)、アウターループ反映タイミングをスロットの先頭(図4のB点)とした場合のインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを図7に示す。なお、この場合のCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図としては図1と同様であるが、選択制御回路4には送信電力反映タイミングとして、インナーループ反映タイミングとアウターループ反映タイミングの2種類の信号が入力される。
図7は上記従来の場合のインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図であり、下り送信電力701の変化に着目する。スロット(k−3)では、受信TPC判定値は−ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力701が−ΔTPC変化する。スロット(k−2)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力701が+ΔTPC変化する。スロット(k−1)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力701が+ΔTPC変化する。スロット(k)では、アウターループ反映タイミング112で、アウターループ送信電力設定104が変化しているが、インナーループによる送信電力制御中なので、下り送信データ701には反映されない。受信TPC判定値103は+ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力701が+ΔTPC変化する。スロット(k+1)では、アウターループ反映タイミング112で、送信電力上限値103が変化し、(送信電力上限値103)<(下り送信電力701)となるため、下り送信電力701は送信電力上限値103と等しくなる。受信TPC判定値は−ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力701が−ΔTPC変化する。
図8は上記従来の場合のインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けの例を示す図である。ここでは、図7と同じ部分は、説明を省略する。ここで、下り送信電力801の変化に着目した場合、スロット(k)では、アウターループ反映タイミング112で、インナーループ制御信号がOFFとなり、下り送信電力801は、アウターループ送信電力設定104と等しくなる。受信TPC判定値は+ΔTPCだが、インナーループ制御信号がOFFなので、インナーループ反映タイミング111が来ても下り送信電力801には反映されない。スロット(k+1)では、アウターループ反映タイミング112で、インナーループ制御信号がONとなるが、下り送信電力102は、変化しない。受信TPC判定値は−ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で、下り送信電力801は−ΔTPC変化する。
ここで、インナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す本実施の形態1における図5と従来の例における図7を比較してみると、スロット(k)で、図5ではインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御の反映タイミングが同じであるため、図7で見られるようなインナーループとアウターループの反映タイミング差による送信電力の変動は見られない。
また、インナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す本実施の形態1における図6と従来の例における図8を比較してみると、スロット(k−1)で、図6ではインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御の反映タイミングが同じであるため、図8で見られるようなインナーループとアウターループの反映タイミング差による送信電力の変動は見られない。
従って、本実施の形態1では、システム的に意図しない送信電力変動を抑制することを可能となる。また、従来はインナーループ制御反映タイミング信号とアウターループ制御反映タイミング信号の2種類のタイミング信号があったが、本実施の形態1では、送信電力反映タイミング信号の1種類だけであり、送信電力制御に必要な基準タイミング信号の本数を削減できるため、無線基地局装置へのインプリメントが容易となる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2におけるCDMA無線基地局送信電力制御方式を以下、図面に基づいて説明する。図9はCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図であり、図1と同じ部分は説明を省略する。図10は図9のCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。
本実施の形態2では、インナーループによる送信電力制御を下記式(2)、式(3)で求める。
P(k)=P1+P'TPC(k) …(2)
P'TPC(k)=P'TPC(k−1)+PTPC(k)…(3)
P(k):k番目の受信TPCビットを反映した送信電力値、P1:送信電力反映タイミング時のアウターループによる送信電力値、P'TPC(k):k番目までの受信TPCビットによる制御電力積算量、PTPC(k):k番目の受信TPCビットによる制御電力量。
実施の形態1における式(1)では,前の送信電力値より次の送信電力値を求めていたが、式(2)、式(3)では,前の受信TPCビットによる制御電力積算量から次の制御電力積算量を求め、これにアウターループによる送信電力値を加算して、次の送信電力値を求める。式(2)、(3)より、インナーループによる送信電力制御開始時の送信電力は,アウターループによる送信電力値と等しく、制御電力積算量P'TPC(k)=0である。
選択制御回路4にはインナーループ反映タイミング信号とアウターループ反映タイミング信号とインナーループ制御信号とが入力され、(1001)のステップ(以下、ステップを省略する)では、インナーループ反映タイミングかどうかを判定する。この時インナーループ反映タイミングであれば、次ぎに(1002)ではインナーループ制御信号ONかどうかを判定する。インナーループ制御信号がONであれば(1003)でインナーループ送信電力処理回路7において上記式(3)よりP'TPC(k)を求め、(1004)で上記式(2)よりP(k)を求めて送信電力値として送信電力選択回路3に出力する(1005)とともに次のインナーループ反映タイミングで受信TPCビットによる制御電力積算量の演算に使用するために、インナーループ送信電力処理回路7にフィードバックされる。また、送信電力制限回路5で、上限もしくは下限クリップが発生した場合は、送信電力選択回路3にクリップ情報を通知するため、クリップ情報通知信号が追加されている。
(1006)でアウターループ反映タイミングであり、(1007)でインナーループ制御がOFFであれば、(1008)でP'TPC(k)=0にして、送信電力値には、このアウターループ反映タイミング時のアウターループ送信電力設定値を適用する。
(1002)でインナーループ制御がONとなっていなければ、送信電力は変更せずに制御処理を終了する(1009)。また、(1006)でアウターループ反映タイミングでない場合、(1007)でインナーループ制御がOFFとなっていない場合も送信電力は変更せずに制御処理を終了する(1010)。
図11は本実施の形態2におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図であり、下り送信電力1101の変化に着目する。スロット(k−3)では、受信TPC判定値は−ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力1101が−ΔTPC変化する。スロット(k−2)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力1101が+ΔTPC変化する。スロット(k−1)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、インナーループ反映タイミング111で下り送信電力1101が+ΔTPC変化する。スロット(k)では、アウターループ反映タイミング104で、アウターループ送信電力設定104が変化しており、インナーループによる送信電力制御演算式である上記式(2)、(3)により、アウターループ送信電力設定104の変化分が下り送信電力1101に反映される。そして、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、インナーループ反映タイミングで+ΔTPC変化する。
本実施の形態2におけるインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けについては、実施の形態1で従来との比較例として示した図8と同じになる。
以上のように、本実施の形態2では、インナーループによる送信電力制御中に、アウターループによる送信電力設定によって、下り送信電力を補正することができ、より高精度な送信電力制御が可能となる。また、インナーループ送信電力制御処理回路は、従来および実施の形態1では式(1)の演算機能を有していたため、送信電力値をフィードバックして入力としていたが、本実施の形態2では、P'TPC(k−1)に対応する受信TPCビットによる制御電力積算量をフィードバックするようにしたので、このフィードバックループが小さくなったため、ハードウエアで構成する場合に配線長を短くできるという長所がある。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3におけるCDMA無線基地局送信電力制御方式を以下、図面に基づいて説明する。図12はCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図であり、図13は図12のCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。
本実施の形態3では,インナーループによる送信電力制御の反映タイミングとアウターループによる反映タイミングを同一にし、インナーループによる送信電力制御に上記実施の形態2で記載した式(2)、式(3)を適用する。
送信電力演算回路8には送信電力反映タイミング信号とインナーループ制御信号とアウターループ送信電力値とが入力され、(1301)のステップ(以下、ステップを省略する)では、送信電力反映タイミングかどうかを判定する。この時送信電力反映タイミングであれば、(1302)でインナーループ送信電力処理回路7において式(3)よりP'TPC(k)を求め、(1303)でインナーループ制御信号ONかどうかを判定する。インナーループ制御信号がONであれば(1304)でインナーループ送信電力処理回路7において式(2)よりP(k)を求めて送信電力値として送信電力演算回路8に出力する(1305)とともに次のインナーループ反映タイミングで受信TPCビットによる制御電力積算量の演算に使用するために、インナーループ送信電力処理回路7にフィードバックされる。また、送信電力制限回路5で、上限もしくは下限クリップが発生した場合は、送信電力演算回路8にクリップ情報を通知するため、クリップ情報通知信号が追加されている。
(1303)でインナーループ制御がOFFであれば、(1306)でP'TPC(k)=0にして、式(2)よりP(k)を求める。(1301)で送信電力制御反映タイミングでなければ、送信電力は変更せずに制御処理を終了する(1307)。
図14は本実施の形態3におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図であり、下り送信電力1401の変化に着目する。スロット(k−3)では、受信TPC判定値は−ΔTPCなので、送信電力反映タイミング110で下り送信電力1401が−ΔTPC変化する。スロット(k−2)では、受信TPC判定値は+ΔTPCなので、送信電力反映タイミング110で下り送信電力1401が+ΔTPC変化する。スロット(k−1)では、受信TPC判定値は+ΔTPCであり、アウターループ送信電力設定は−ΔTPC変化しており、送信電力反映タイミング110での下り送信電力1401の変化量は、+ΔTPC+(−ΔTPC)=0となる。スロット(k)では、送信電力反映タイミング110で、受信TPC判定値は+ΔTPCで、下り送信電力1401は+ΔTPC増加しようとするが、送信電力上限値101が変化しており、この送信電力上限値101にクリップされるため、送信電力上限値101と等しくなる。
本実施の形態3におけるインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けについては、実施の形態1で示した図6と同じになる。
ここで、インナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す本実施の形態3における図14と従来の例における図7を比較してみると、スロット(k−1)とスロット(k)で、図14ではインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御の反映タイミングが同じであるため、図7で見られるようなインナーループとアウターループの反映タイミング差による送信電力の変動は見られない。
以上のように、本実施の形態3では、システム的に意図しない送信電力変動を抑制することを可能となる。かつ、インナーループによる送信電力制御中に、アウターループによる送信電力設定によって、下り送信電力を補正することができ、より高精度な送信電力制御が可能となる。また、インナーループ送信電力制御処理回路は、従来および実施の形態1では式(1)の演算機能を有していたため、送信電力値をフィードバックして入力としていたが、本実施の形態3では、P'TPC(k−1)に対応する受信TPCビットによる制御電力積算量をフィードバックするようにしたので、このフィードバックループが小さくなったため、ハードウエアで構成する場合に配線長を短くできるという長所がある。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4におけるCDMA無線基地局送信電力制御方式を以下、図面に基づいて説明する。図15はCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図であり、図16は図15のCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。
本実施の形態4では、実施の形態3と同様にインナーループによる送信電力制御の反映タイミングとアウターループによる反映タイミングを同一にし、インナーループによる送信電力制御に実施の形態2で記載した式(2)、式(3)を適用し、送信電力上限値/下限値の適用は、送信電力P(k)に対してではなく、受信TPCビットによる制御電力積算量P'TPC(k)に対して行う。
P'TPC(k)に対する送信電力上限値/下限値の反映は、下記の式(4)を適用する。
P(k)>PMAXの場合:P'TPC(k)=PMAX−P1、P(k)<PMINの場合:P'TPC(k)=PMIN−P1 …(4)
P(k):k番目の受信TPCビットを反映した送信電力値、P1:送信反映タイミング時のアウターループによる送信電力値、P'TPC(k):k番目までの受信TPCビットによる制御電力積算量、PMAX:送信反映タイミング時の送信電力上限値、PMIN:送信反映タイミング時の送信電力下限値
送信電力演算回路8には送信電力反映タイミング信号とインナーループ制御信号とアウターループ送信電力値とが入力され、(1601)のステップ(以下、ステップを省略する)では、送信電力反映タイミングかどうかを判定する。この時送信電力反映タイミングであれば、(1602)でインナーループ送信電力処理回路7において式(3)よりP'TPC(k)を求め、次に(1603)で送信電力制限回路9においてP'TPC(k)に式(4)を適用し、(1604)でインナーループ制御信号ONかどうかを判定する。インナーループ制御信号がONであれば(1605)でインナーループ送信電力処理回路7において式(2)よりP(k)を求め、このP(k)を送信電力とする(1606)。
(1604)でインナーループ制御がOFFであれば、(1607)でP'TPC(k)=0にして、式(2)よりP(k)を求める。(1601)で送信電力制御反映タイミングでなければ、送信電力は変更せずに制御処理を終了する(1608)。
実施の形態3では,送信電力制限処理反映前のP'TPC(k−1)をインナーループ送信電力処理回路7へフィードバック入力していたが、本実施の形態4では、送信電力制限処理反映後のP'TPC(k−1)をフィードバックする。
実施の形態3で必要であった送信電力制限回路からのクリップ情報通知信号を削除することができ、また、P'TPC(k)をクリアしたい場合はP1=PMAX=PMANを設定すればよく、この時の下り送信電力は、P1と等しくなる。
本実施の形態4におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けは、実施の形態3で示した図14と同じであり、インナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けについては、実施の形態1で示した図6と同じになる。
以上のように、本実施の形態4では、実施の形態3の効果に加えて、下り送信電力に送信電力上限値および下限値を反映する時、インナーループによる送信電力制御値演算と同時に行うため、別に送信電力制限制御を行う必要がなく、送信電力制御処理部の規模を小さくすることが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図である。 本発明の実施の形態1におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1における送信電力制限回路の送信電力制限処理を示すフロー図である。 CDMA無線基地局装置における下り送信スロット信号フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態1におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図である。 本実施の形態1におけるインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御をインナーループ制御信号のON/OFFで切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けの例を示す図である。 従来のインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けの例を示す図である。 従来のインナーループによる送信電力制御とアウターループによる送信電力制御を切り替えた場合の下り送信スロットと送信電力の対応付けの例を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図である。 本発明の実施の形態2におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図である。 本発明の実施の形態3におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図である。 本発明の実施の形態3におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3におけるインナーループによる送信電力制御時の下り送信スロットと送信電力の対応付けを示す図である。 本発明の実施の形態4におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部の回路ブロック構成図である。 本発明の実施の形態4におけるCDMA無線基地局装置の下り送信電力制御部における制御処理を示すフロー図である。
符号の説明
1 受信TPC復調回路
2 インナーループ送信電力制御処理回路
3 送信電力選択回路
4 選択制御回路
5 送信電力制限回路
6 送信電力設定回路
101 送信電力上限値
102 アウターループ送信電力設定
110 送信電力反映タイミング
501 下り送信電力

Claims (4)

  1. 移動局から受信した送信電力制御ビットを用いて演算した第1の送信電力値を用いる第1の送信電力制御系と、上位装置より設定された第2の送信電力値を用いる第2の送信電力制御系とにより送信電力を制御するCDMA基地局送信電力制御方式であって、
    上記第1及び第2の送信電力制御系による上記送信電力制御の反映タイミングを同一とすることを特徴とするCDMA無線基地局送信電力制御方式。
  2. 移動局から受信した送信電力制御ビットを用いて演算した第1の送信電力値を用いる第1の送信電力制御系と、上位装置より設定された第2の送信電力値を用いる第2の送信電力制御系とにより送信電力を制御するCDMA基地局送信電力制御方式であって、
    上記第1の送信電力制御系は、移動局から受信した現在及び過去スロットにおける送信電力制御ビットによる制御電力量を積算して第1の送信電力値とし、
    この第1の送信電力値と上記第2の送信電力値とを加算した送信電力値を上記送信電力とすることを特徴とするCDMA基地局送信電力制御方式。
  3. 第1の送信電力制御系は、移動局から受信した現在及び過去スロットにおける送信電力制御ビットによる制御電力量を積算して第1の送信電力値とし、
    この第1の送信電力値と第2の送信電力値とを加算した送信電力値を送信電力とすることを特徴とする請求項1記載のCDMA基地局送信電力制御方式。
  4. 送信電力値が上位装置より設定された送信電力上限値以上もしくは送信電力下限値以下かどうかを判定し、この判定結果を移動局から受信した送信電力制御ビットによる制御電力量を積算した積算電力値に対して反映させることを特徴とする請求項3記載の送信電力制御方式。
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