JP2005077930A - トナー用結晶性ポリエステル - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性が高く、かつ耐環境性に優れたトナー用結晶性ポリエステル及び該ポリエステルを含有したトナーを提供すること。
【解決手段】分子量が1000以下の成分の含有量が3重量%以下であり、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が0.6〜1.3であるトナー用結晶性ポリエステル及び該結晶性ポリエステルを含有したトナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられるトナーの結着樹脂として好適なトナー用結晶性ポリエステル及び該結晶性ポリエステルを含有したトナーに関する。
省エネルギー対応のため結晶性ポリエステルを用いたトナーが提案され、優れた低温定着性が得られている(特許文献1、2参照)。
しかし、結晶性ポリエステルを含有したトナーは生産性が低く、例えば、トナーの溶融混練物の固化に時間がかかる。また、該トナーは耐環境安定性も十分とはいえず、それらの改善が望まれている。結晶性ポリエステルを含有するトナーの生産性の向上には、製造時に結晶核剤を添加する方法(特許文献3参照)等が、耐環境性の向上にはポリエステルの酸価を低下する方法(特許文献4参照)等が知られている。しかし、いずれの方法によっても、両課題を同時に解決することは困難である。
特開2001−222138号公報(請求項1) 特開2003−137991号公報(請求項1) 特開2002−72567号公報(請求項1) 特開平11−174733号公報(請求項1)
本発明の目的は、生産性が高く、かつ耐環境性に優れたトナー用結晶性ポリエステル及び該ポリエステルを含有したトナーを提供することにある。
本発明は、分子量が1000以下の成分の含有量が3重量%以下であり、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が0.6〜1.3であるトナー用結晶性ポリエステル及び該結晶性ポリエステルを含有したトナーに関する。
本発明のトナー用結晶性ポリエステルは、生産性が高く、かつ耐環境性に優れているため、トナーの結着樹脂として好適に用いることができる。
本発明者らは、生産性の向上には、結晶性ポリエステルの結晶化速度の向上が、耐環境性の向上には極性基の減少が有効と考え、これらの課題を同時に解決する方法を検討したところ、ポリエステル中の残存モノマーやオリゴマー等の低分子量成分の減少により前記目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明のトナー用結晶性ポリエステルは、低分子量成分の含有量が特定値以下である点に特徴を有し、本発明の結晶性ポリエステルにおける分子量が1000以下の成分の含有量は3重量%以下、好ましくは2〜0.1重量%であり、分子量が500以下の成分の含有量は好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5〜0.1重量%であるのが望ましい。
本発明において、「結晶性」とは、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が0.6〜1.3、好ましくは0.9〜1.2、より好ましくは0.95〜1.1であることをいい、また「非晶質」とは、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が1.3より大きく4以下、好ましくは1.5〜3であることをいう。
本発明において、結晶性ポリエステルは、炭素数が2〜6、好ましくは4〜6の脂肪族ジオールを80モル%以上含有したアルコール成分と炭素数が2〜8、好ましくは4〜6、より好ましくは4の脂肪族ジカルボン酸化合物を80モル%以上含有したカルボン酸成分を縮重合させて得られた樹脂が好ましい。
炭素数2〜6の脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等が挙げられ、特にα,ω−直鎖アルカンジオールが好ましい。炭素数2〜6の脂肪族ジオールは吸水性が高いため、吸水による帯電性の低下、即ち耐環境性の低下を招く原因となることがあるが、本発明の結晶性ポリエステルは低分子量成分の含有量が低減されているため、耐環境性の低下が抑制される。
炭素数2〜6の脂肪族ジオールは、アルコール成分中に、80モル%以上、好ましくは80〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%含有されているのが望ましい。特に、その中の1種の脂肪族ジオールが、アルコール成分中の70モル%以上、好ましくは80〜95モル%を占めているのが望ましい。なかでも、1,4−ブタンジオール又は1,6−ヘキサンジオールが、アルコール成分中、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70〜100モル%、特に好ましくは80〜100モル%含有されているのが望ましい。
アルコール成分には、炭素数2〜6の脂肪族ジオール以外の多価アルコール成分が含有されていてもよく、該多価アルコール成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜10)付加物等の芳香族ジオールやグリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等の3価以上のアルコールが挙げられる。
炭素数2〜8の脂肪族ジカルボン酸化合物としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸、及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの中ではフマル酸及びアジピン酸が好ましく、フマル酸がより好ましい。なお、脂肪族ジカルボン化合物とは、前記の如く、脂肪族ジカルボン酸、その無水物及びそのアルキル(炭素数1〜3)エステルを指すが、これらの中では、脂肪族ジカルボン酸が好ましい。
炭素数2〜8の脂肪族ジカルボン酸化合物は、カルボン酸成分中に、80モル%以上、好ましくは80〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%含有されているのが望ましい。特に、その中の1種の脂肪族ジカルボン酸化合物が、カルボン酸成分中の60モル%以上、好ましくは70〜100モル%、より好ましくは80〜100モル%を占めているのが望ましい。
なかでも、フマル酸が、カルボン酸成分中、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70〜100モル%、特に好ましくは80〜100モル%含有されているのが望ましい。ただし、フマル酸が用いられる場合は、耐環境性の観点から、結晶性ポリエステル中に残存したフマル酸の含有量は、結晶性ポリエステル中、0.3重量%未満が好ましく、0.25重量%以下がより好ましく、0.03〜0.15重量%が特に好ましい。
カルボン酸成分には、炭素数2〜8の脂肪族ジカルボン酸化合物以外の多価カルボン酸成分が含有されていてもよく、該多価カルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;セバシン酸、アゼライン酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;トリメリット酸、ピロメリット酸等の3価以上の多価カルボン酸;及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられる。
なお、アルコール成分が有する水酸基とカルボン酸成分が有するカルボン酸基の比は、低分子量成分の含有量を低減する観点から、1.0に近づけることが好ましく、具体的には0.8〜1.2が好ましく、0.95〜1.05がより好ましい。
アルコール成分とカルボン酸成分は、不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒、重合禁止剤等を用いて、120〜230℃の温度で反応させること等により縮重合させることができるが、低分子量成分の含有量を低減する手段として、反応終了間際にエポキシ化合物などの反応性の高い化合物を添加する方法、減圧下、高温で低分子量成分を留去する方法、スチーミング処理、溶剤洗浄等の方法が挙げられる。これらの方法のなかでも、低分子量成分の除去効率の点から、溶剤洗浄が好ましい。
従って、本発明の結晶性ポリエステルは、溶剤洗浄工程を有する方法により製造することが好ましい。本発明において、溶剤洗浄とは、アルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合させた得られた重合体を溶剤により洗浄して、低分子量成分を溶剤中に溶解させて除去する方法をいう。なお、溶剤洗浄に用いられる溶剤としては、20℃で液体で、1気圧での沸点が150℃以下のものが好ましく、また高分子量成分はほとんど溶解しないが低分子量成分をよく溶解する溶剤が好ましい。Hildebrandの溶解パラメーターδ(「溶剤ハンドブック」,第14刷,講談社,1992年,p.62−63を参照)が、9.0前後の溶剤がポリエステルを溶解しやすいことから、この値から外れる溶剤、例えば、δが9.1以上または8.8以下の溶媒が好ましく、具体的には、水(21:δを示す。以下同じ)、メタノール(12.9)、エタノール(11.2)、ジオキサン(9.8)、テトラヒドロフラン(9.1)、酢酸エチル(8.6)、ヘキサン(7.3)、これらの混合物等が挙げられ、δが9.1〜13及び7〜8.8の溶剤が好ましく、δが9.1〜12の溶剤がより好ましく、ジオキサン(9.8)及びテトラヒドロフラン(9.1)が特に好ましい。さらに、低分子量物質を溶剤洗浄により効率的に除去する方法として、樹脂の回収率を犠牲にして溶解パラメーターが9.0に近い溶剤を用いる、あるいは水(21)等の溶解パラメーターが9.0から大きく外れる溶剤を加熱して用いる方法等が挙げられる。
溶剤洗浄に供する重合体は、低分子量成分を効率よく除去する観点から、好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下程度に粉砕した粗粉砕物であるのが好ましい。重合体と溶剤の比率は、樹脂の回収率、目的とする精製度、溶剤回収の手間等を考慮して適宜選択すれば良いが、樹脂100重量部に対して、50〜500重量部が好ましく、100〜300重量部がより好ましい。
溶剤による重合体の洗浄は、例えば、好ましくは10〜50℃、より好ましくは20〜40℃に加熱した溶剤中で、重合体を、好ましくは1〜10時間、より好ましくは3〜6時間程度攪拌して行うことができ、洗浄した重合体は濾過等により採取することができる。
結晶性ポリエステルの軟化点は、60〜150℃が好ましく、60〜110℃がより好ましく、また、融解熱の最大ピーク温度は、50〜140℃が好ましく、55〜100℃がより好ましい。
本発明のトナーは、本発明の結晶性ポリエステルを結着樹脂として含有するものであるが、トナーには、さらに、結着樹脂として非晶質樹脂が含有されているのが好ましい。結晶性ポリエステルの含有量は、保存性、定着性及びトナーの製造性の観点から、結着樹脂中、1〜50重量%が好ましく、5〜40重量%がより好ましく、10〜30重量%が特に好ましい。
非晶質樹脂としては、非晶質ポリエステル、非晶質ポリエステルポリアミド、非晶質スチレン−アクリル樹脂等が挙げられるが、これらの中では、定着性及び結晶性ポリエステルとの相溶性の観点から、非晶質ポリエステルが好ましい。
非晶質ポリエステルも、結晶性ポリエステルと同様にして、アルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合させて製造することができる。ただし、非晶質ポリエステルとするためには、
(1) 炭素数2〜6の脂肪族ジオール、炭素数2〜8の脂肪族カルボン酸化合物等の樹脂の結晶化を促進するモノマーを用いる場合は、これらのモノマーを2種以上併用して結晶化を抑制すること、即ちアルコール成分及びカルボン酸成分のいずれにおいても、これらのモノマーの1種が各成分中10〜70モル%、好ましくは20〜60モル%を占め、かつこれらのモノマーが2種以上、好ましくは2〜4種用いられていること、又は
(2) 樹脂の非晶質化を促進するモノマー、好ましくはアルコール成分ではビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が、またはカルボン酸成分ではアルキル基もしくはアルケニル基で置換されたコハク酸が、アルコール成分中又はカルボン酸成分中、好ましくは両成分のそれぞれにおいて30〜100モル%、好ましくは50〜100モル%用いられていること
が好ましい。
非晶質ポリエステルの軟化点は、好ましくは70〜180℃、より好ましくは100〜160℃、ガラス転移点は、好ましくは45〜80℃、より好ましくは55〜75℃である。なお、ガラス転移点は非晶質樹脂に特有の物性であり、融解熱の最大ピーク温度とは区別される。
なお、非晶質ポリエステルは、低温定着性と耐高温オフセット性の観点から、軟化点が10℃以上異なる2種類の非晶質ポリエステルを用いてもよい。
本発明のトナーには、さらに、着色剤、荷電制御剤、離型剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が、適宜含有されていてもよい。
着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができ、本発明のトナーは、黒トナー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであってもよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。
荷電制御剤としては、ニグロシン染料、3級アミンを側鎖として含有するトリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等の正帯電性荷電制御剤及び含金属アゾ染料、銅フタロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、ベンジル酸のホウ素錯体等の負帯電性荷電制御剤が挙げられる。
離型剤としては、カルナウバワックス、ライスワックス等の天然ワックス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュ等の合成ワックス、モンタンワックス等の石炭系ワックス、アルコール系ワックス、エステル系ワックス等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して含有されていてもよく、またこれらのなかでは、結着樹脂との相溶性の観点から、カルナウバワックス、ポリプロピレンワックス及びフィッシャートロプッシュが好ましい。
本発明のトナーは、混練粉砕法による粉砕トナー、転相乳化法、乳化分散法等によるケミカルトナー等の従来より公知のいずれの方法により製造されたトナーであってもよいが、生産性の点から、混練粉砕法により得られた粉砕トナーが好ましく、例えば、本発明の結着樹脂、着色剤、荷電制御剤、離型剤等をヘンシェルミキサー等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機、オープンロール型混練機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して製造することができる。本発明では、結着樹脂として本発明の結晶性ポリエステルを用いているため、溶融混練後の混練物が速やかに凝固し、効率よくトナーを製造することができる。本発明のトナーの体積平均粒子径は、3〜15μmが好ましい。さらに、トナーの表面に疎水性シリカ等の流動性向上剤等が外添されていてもよい。
本発明のトナーは、磁性体微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用することができる。
〔樹脂の軟化点〕
高化式フローテスター((株)島津製作所製、CFT−500)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルを押し出すようにし、これによりフローテスターのプランジャー降下量(流れ値)―温度曲線を描き、そのS字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温度(樹脂の半分が流出した温度)を軟化点とする。
〔融解熱の最大ピーク温度及びガラス転移点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定し、融解熱の最大ピーク温度を求める。ガラス転移点は、前記測定で最大ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分から、ピークの頂点まで、最大傾斜を示す接線との交点の温度とする。
〔分子量が1000以下又は500以下の低分子量成分の含有量〕
以下の方法により得られる、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分子量分布を示すチャートから、分子量が1000以下又は500以下の低分子量成分の割合を求める。
(1) 試料溶液の調製
樹脂0.5gを40℃のクロロホルム100mlに添加し、攪拌して溶解させた後、室温に冷却する。次いで、この溶液をポアサイズ2μmのフッ素樹脂フィルター(住友電気工業(株)製、FP−200)を用いて濾過し、試料溶液とする。
(2) 分子量分布測定
溶離液としてクロロホルムを毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレンを標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:CO−8010(東ソー製)
分析カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー製)
〔フマル酸の含有量〕
1.試料溶液の調製
試料(樹脂)0.2gをトルエン20mlに溶解し、ふた付き試験管に前記トルエン溶液2ml及びイオン交換水5mlを加え、タッチミキサーを用いてよく攪拌し、遠心分離機を用いて分相させ、下層(水相)を試料溶液として分取する。
2.検量線の作成
1〜15mg/lのフマル酸の水溶液を用いて検量線を作成する。
3.高速液体クロマトグラフィー測定
溶離液:0.0001% リン酸水溶液
装置:東ソー社製、8020シリーズ
オートサンプラー:注入量 20μl
ポンプ:流速 1.0ml/min
カラムオーブン:40℃
カラム:化学物質評価研究機構 L−カラム ODS(4.0φ×10+4.6φ×150mm)
検出器:UVD 210nm
結晶性ポリエステルの製造例1
表1に示す原料モノマー、酸化ジブチル錫4g及びハイドロキノン1gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、160℃で5時間かけて反応させた後、200℃に昇温して1時間反応させた。さらに、8.3kPaにて所望の分子量の樹脂が得られるまで反応させて、樹脂a〜cを得た。
結晶性ポリエステルの製造例2
前記製造例1で得られた樹脂を粗粉砕し、目開き1mmの篩(上)と目開き710μmの篩(下)を重ね、篩にかけた。目開き710μmの篩上に残存した粗粉1kgを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、酢酸エチル2kgを添加し、20℃にて4時間攪拌した。
攪拌後、濾紙を用いて、濾過し、濾紙上に採取した樹脂を40℃、30kPaで2時間乾燥させて、樹脂d〜fを得た。粗粉の回収率はいずれも98%程度であった。
結晶性ポリエステルの製造例3
酢酸エチルの代わりにジオキサン2kgを用い、25℃で攪拌した以外は、前記製造例2と同様にして、樹脂g〜iを得た。粗粉の回収率はいずれも96%前後であった。
結晶性ポリエステルの製造例4
酢酸エチルの代わりにテトラヒドロフラン2kgを用い、50℃で攪拌した以外は、前記製造例2と同様にして、樹脂j〜lを得た。粗粉の回収率はいずれも90%前後であった。
得られた樹脂a〜lの軟化点、融解熱の最大ピーク温度、分子量が1000以下の成分の含有量(1000≧)、分子量が500以下の成分の含有量(500≧)及びフマル酸含有量を、表1、2に示す。
Figure 2005077930
Figure 2005077930
非晶質樹脂の製造例
表3に示すBPA−PO、BPA−EO、テレフタル酸及び酸化ジブチル錫4gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、220℃で8時間かけて反応させた後、8.3kPaにて1時間反応させた。フマル酸及び無水トリメリット酸を添加し、190℃で2時間反応させた後、さらに210℃にて所望の軟化点に達するまで反応させて、樹脂Aを得た。
Figure 2005077930
実施例1〜6、比較例1〜6
表4に示す結晶性ポリエステル25重量部及び樹脂A 75重量部、カーボンブラック「Mogul L」(キャボット社製)4重量部、荷電制御剤「T−77」(保土谷化学工業社製)0.5重量部、ポリプロピレンワックス「NP−055」(三井化学社製)1重量部をヘンシェルミキサーで十分に混合した後、同方向回転二軸押出機(混練部分の全長:1560mm、スクリュー径:42mm、バレル内径:43mm)を用い、ロール回転速度を150回転/分、ロール内の加熱温度を100℃、混合物の供給速度を20kg/時に調整して溶融混練した。混練物の出口温度は約150℃、混合物の平均滞留時間は約18秒であった。
圧延ロールを用いて得られた溶融混練物を、5mm厚に圧延、冷却し、粗粉砕した後、ジェットミルにより粉砕し分級して、体積平均粒子径が8.0μmの粉体を得た。
得られた粉体100重量部に、外添剤として疎水性シリカ「アエロジル R−972」(日本アエロジル(株)製)1.0重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合することにより、トナーを得た。
試験例1
トナーの製造において、溶融混練工程により得られた混練物を圧延する際の、混練物の状態より、以下の評価基準に従って、製造性を評価した。結果を表4に示す。
〔評価基準〕
◎:圧延ロールに水を通さなくても圧延できる。
○:圧延ロールに20℃程度の水を通すことにより圧延できる。
×:20℃程度の水を通した圧延ロールに混練物が張り付き、トナーの製造が困難である。
試験例2
トナー4重量部とシリコーンコートフェライトキャリア(関東電化工業社製、平均粒子径:90μm)96重量部とを10分間ターブラーミキサーにて混合して現像剤を得た。
次いで、複写機「AR−505」(シャープ(株)製、定着速度:100mm/sec)を装置外での定着が可能なように改造した装置に、現像剤を実装し、トナー付着量を0.5mg/cm2 に調整して、2cm×12cmの未定着画像を得た。定着ロールの温度を90℃から240℃へと5℃づつ順次上昇させながら未定着画像を定着させ、定着試験を行った。定着紙には、「CopyBond SF−70NA」(シャープ社製、75g/m2 )を用いた。
各定着温度で得られた画像を、500gの荷重をかけた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴムで5往復擦り、擦る前後の光学反射密度を反射濃度計「RD−915」(マクベス社製)を用いて測定した。両者の比率(擦り後/擦り前)が最初に70%を超える定着ローラーの温度を最低定着温度とし、以下の評価基準に従って、低温定着性を評価した。結果を表4に示す。
〔評価基準〕
◎ : 最低定着温度が110℃未満
○ : 最低定着温度が110℃以上、130℃未満
× : 最低定着温度が130℃以上
試験例3
試験例2と同様の複写機を用い、現像剤を実装した複写機を温度37℃、相対湿度70%の環境下に1日放置した後、ベタ画像を印刷し、160℃で定着させた。得られたベタ画像を目視により観察し、以下の評価基準に従って、耐環境性を評価した。結果を表4に示す。
〔評価基準〕
◎:ベタ画像がしっかり出ており、カブリもほとんどない。
○:ベタ画像はしっかり出ており、カブリは若干あるものの実使用上全く問題ない。
△:ベタ画像は若干濃度薄く、カブリも若干あるものの実使用上問題ない。
×:ベタ画像の濃度が薄く、カブリも多い。
Figure 2005077930
以上の結果から、比較例1〜6と対比して、実施例1〜6では、低分子量成分が極めて低減された結晶性ポリエステルが結着樹脂として用いられているため、低温定着性と共に耐環境性に優れたトナーを効率よく製造できることが分かる。
本発明のトナー用結晶性ポリエステルは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられるトナーの結着樹脂等として用いられる。

Claims (5)

  1. 分子量が1000以下の成分の含有量が3重量%以下であり、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が0.6〜1.3であるトナー用結晶性ポリエステル。
  2. 炭素数が2〜6の脂肪族ジオールを80モル%以上含有したアルコール成分と炭素数が2〜8の脂肪族ジカルボン酸化合物を80モル%以上含有したカルボン酸成分を縮重合させて得られる、請求項1記載の結晶性ポリエステル。
  3. カルボン酸成分が、フマル酸を60モル%以上含有してなる請求項1又は2記載の結晶性ポリエステル。
  4. フマル酸の含有量が0.3重量%未満である請求項3記載の結晶性ポリエステル。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の結晶性ポリエステルを含有したトナー。
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