JP2005075812A - プラスミン特異的活性阻害剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、特にプラスミン(Plasmin)の活性のみを特異的に阻害し、トリプシン(Trypsin)活性は阻害しないプラスミン特異的活性阻害剤を提供することを目的とする。
本発明のプラスミン特異的活性阻害剤は、プラスミンの活性変化が認められる種々の疾患を改善する製剤に適用される。特に、患部において、プラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等の皮膚疾患に対する製剤に適用される。プラスミンのみの活性を抑制し、トリプシンの活性を抑制したくない製剤に好ましく使用される。
【解決手段】 パセリ、コウチャ、ケイヒ、ブドウ、ヘーゼルナッツ、クジンの中から選ばれる1種または2種以上の植物、あるいは該植物の溶媒抽出物を含有する、プラスミン特異的活性阻害剤。
【選択図】なし

Description

本発明はプラスミン特異的活性阻害剤に関する。本発明の活性阻害剤は、セリンプロテアーゼの中で特にプラスミン(Plasmin)活性のみを特異的に阻害する阻害剤であり、トリプシン(Trypsin)活性は阻害しない。
本発明のプラスミン特異的活性阻害剤は、プラスミンの活性変化が認められる種々の疾患を改善する製剤に適用される。特に、患部において、プラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等の皮膚疾患に対する製剤に適用される。プラスミンのみの活性を抑制し、トリプシンの活性を抑制したくない製剤に好ましく使用される。
また、皮膚外用剤に好ましく配合され、乾燥や洗浄剤等による肌荒れに対して優れた改善若しくは予防効果を有する皮膚外用剤が提供される。
皮膚疾患や肌荒れに対し、改善若しくは予防効果を有するものとして、種々の治療薬、化粧料等の皮膚外用剤が知られている。これらの皮膚外用剤においては、有効成分として、消炎剤やアミノ酸、多糖、脂質等が配合されている。また、抗炎症作用あるいは保湿作用を有する各種植物抽出エキスが、皮膚の炎症や角質層の水分の消失を防ぐために配合されている。そして、さらに優れた効果を発揮する配合成分の開発が期待されている。
一方、非特許文献1によれば、皮膚の正常な角化過程においては、表皮細胞内のタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)が重要な役割を果たしていると考えられている。そして、種々の皮膚疾患においては、特にセリンプロテアーゼ(活性部位にセリン残基のあるプロテアーゼ)、中でもトリプシンやプラスミンあるいはプラスミノーゲンアクチベーターといった繊維素溶解系に関わるセリンプロテアーゼの活性変化が深く関与していることが明らかにされつつある。
プラスミノーゲンアクチベーター(PAと略す)は、プラスミンの前駆体であるプラスミノーゲンに特異的に働いて、それを活性なプラスミンに変換するセリンプロテアーゼである。このPAと皮膚疾患との関係については、非特許文献2において、炎症性異常角化性疾患の代表である乾癬では、その患部表皮の錯角化部位に強いPA活性が存在することが報告されている。また、非特許文献3には、乾癬鱗屑から高濃度の塩溶液を用いてPAを抽出したという報告がなされている。さらに、非特許文献4には、尋常性天疱瘡において表皮細胞内で多量に産生されたPAが、細胞外に存在するプラスミノーゲンをプラスミンに転換し、このプラスミンが細胞間結合物質を消化することにより細胞間に組織液が貯留して表皮内水疱が形成されることが、インビトロの実験系において明らかにされている。そして、非特許文献5には、セリンプロテアーゼ阻害剤として知られる化合物が、肌荒れを抑制したことが報告されている。
上述の観点から、本出願人は、皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善若しくは予防には、これらセリンプロテアーゼの活性を阻害する製剤が有効であると考え、広く種々の物質についてプロテアーゼ活性阻害作用を研究し、特定の植物抽出物が優れたプロテアーゼ活性阻害作用を有していることを見出してきた。
例えば、特許文献1には、表皮内において線溶系プロテアーゼの活性変化を伴う種々の皮膚疾患や、乾燥・洗浄剤等の刺激によって生じる肌荒れ及びニキビなど表皮の増殖性異常を認める皮膚状態に対して、優れた改善・防止効果を発揮し、且つ安全な線溶系プロテアーゼ阻害剤として、特定のトラネキサム酸のアミド体及びその塩から選ばれる1種または2種以上を有効成分とする線溶系プロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献2には、優れたMMP9活性阻害効果およびMMP3活性阻害効果を有し、MMPsによる皮膚細胞外マトリックス成分の分解を防止して、弾力のある、シワやたるみのない皮膚を維持することができ、皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維持することのできるゼラチナーゼ群またはストロムライシン群に属するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的とし、Symplocos racemosa,Cyperus rotundus(ハマスゲ),Cyperus scariosus,Gaultheria fragrantissima,Acacia fornensia,Terminalia chebula(ミロバランノキ),Ficus bengalensis(ベンガルボダイジュ(バンヤジュ)),Cassia fistula Linn(ナンバンサイカチ),Lyonia ovalifolia(ネジキ),Calophyllum inophyllum(テリハボク(ヤラボ、タマナ)),Ficus religiosa(テンジクボダイジュ)から選ばれる一種または二種以上の植物の抽出物よりなることを特徴とするゼラチナーゼ群に属するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)阻害剤が記載されている。
特許文献3には、特許文献2と同じく、優れたMMP9活性阻害効果およびMMP3活性阻害効果を有し、MMPsによる皮膚細胞外マトリックス成分の分解を防止して、弾力のある、シワやたるみのない皮膚を維持することができ、皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維持することのできるゼラチナーゼ群またはストロムライシン群に属するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的とし、カノコソウ(Valeriana fauriei Briquet)又はその他の近縁植物(Valerianaceae)、カキノキ(Diospyros kaki Thunberg (Ebenaceae))、レンゲソウ(Astragalus sinicus Linne(Leguminosae))、サンザシ(Crataegus cuneata Siebold et Zuccarini(Rosaceae))、ボタン(Paeonia suffruticosa Andrews(Poeonia montan Sims)(Paeoniaceae))、コウチャ(Thea sinensis Linne var. assamica Pierre(Theaceae))、ユーカリ(Eucalyptus globulus Labillardiere)、トルメンチラ(Potentilla tormentilla Schrk(Rosaceae))、シナノキ(Tilia cordata Mill., Tilia platyphyllus Scop., Tilia europaea Linne(Tiliaceae))、シラカバ(Betula alba Linne(Betulaceae))、マジョラム(Origanum majorana L.)、アセンヤク(Uncaria gambir Roxburgh(Rubiaceae))、クルミ殻(Juglans regia Linne var. sinensis De Candolle)又はその近縁植物(Juglandaceae)、クララ(Sophora flavescens Aiton(Leguminosae))、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis Linne(Rosaceae))、オトギリソウ(Hypericum perforatum Linne 又はHypericum erectum Thunberg(Guttiferae))、チャ(Thea sinensis Linne(Theaceae))の一種または二種以上の抽出物よりなることを特徴とするゼラチナーゼ群に属するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)阻害剤を記載している。
特許文献4には、カヤツリグサ科(Cyperaceae)及び/またはホルトノキ科(Elaeocarpaceae)に属する植物の中から選ばれる1種または2種以上を有効成分として含有するプロテアーゼ阻害剤およびそれを配合した抗肌荒れ用皮膚外用剤が記載されている。具体的には、カヤツリグサ科カヤツリグサ属に属する植物が、Cyperus rotundusであり、ホルトノキ科ホルトノキ属に属する植物が、Elaeocarpus decipiens Hemsl.であるプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献5には、カイノキ属(Pistacia L.)に属する植物、クロモジ属(Lindera Thunb.)に属する植物及びシラキ属(Sapium P.Br)に属する植物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出物を有効成分とするプロテアーゼ阻害剤が提供されている。具体的には、カイノキ属に属する植物が、オウレンボク(Pistacia chinensisBunge)であり、クロモジ属に属する植物がクロモジ(Lindera umbellata Thunb.)であり、シラキ属に属する植物がナンキンハゼ(Sapium sebiferum Roxb.)であるプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献6には、皮膚の老化に大きな影響を与えるゼラチナーゼ群またはストロムライシン群に属するマトリックスメタロプロテアーゼ(Matrix metalloproteinases;MMPs)の活性を阻害して皮膚の老化を防止することのできるマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、イブキジャコウソウ(学名:Thymus serpyllum L.)の抽出物よりなるマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献7には、患部においてセリンプロテアーゼの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等の種々の皮膚疾患の他、乾燥や洗浄剤等によって惹起される肌荒れ、荒れ性に対して改善、予防効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、セイヨウハッカ(Mentha piperita L.)またはミドリハッカ(Mentha viridis L.)のようなシソ科(Labiatae)ハッカ属(Mentha)あるいはバラ科(Rosaceae)ボケ属(Chaenomeles)カリン(Chaenomeles sinensis Koehne)の抽出物を有効成分として配合するプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献8には、プラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等や肌荒れを伴う種々の皮膚疾患の他、健常人の肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的とし、キク科(Compositae)ベニバナ属(Carthamus)ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の溶媒抽出物を有効成分とするプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献9には、プラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等や肌荒れを伴う種々の皮膚疾患の他、健常人の肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的としてブドウ科(Vitaceae)ブドウ属(Vitis)に属する植物、特にブドウ葉の溶媒抽出物を有効成分とするプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献10には、優れたプロテアーゼ阻害作用を有し、種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、オレアノール酸(oleanolic acid)またはその塩を有効成分として配合するプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献11には、優れたプロテアーゼ阻害作用を有し、種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、ウルソール酸(Ursolic acid)またはその塩を有効成分として配合するプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献12には、プロテアーゼに起因する種々の皮膚疾患、健常人の肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として P.armeniaca L.、P.ansu Komar、P.mandshurica Koehne およびP.sibirica L.のようなバラ科(Rosaceae)サクラ属(Prunus)のアンズまたはその抽出物を有効成分として含有させるプロテアーゼ阻害剤が記載されている。具体的には、アンズが、学名:P.armeniaca L.(和名:ホンアンズ)、学名:P.ansu Komar(和名:アンズ)、学名:P.mandshurica Koehne(和名:マンシュウアンズ)、学名:P.sibirica L.(和名:モウコアンズ)である前記プロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献13には、プロテアーゼ阻害作用に優れ、種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に優れた効果を有する新規なプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、キク科ヨモギ属カワラヨモギの抽出物を含有することを特徴とするプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献14には、プロテアーゼ阻害作用に優れ、種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に優れた効果を有する新規なプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、ドクダミ科植物から選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出物を含有することを特徴とするプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
特許文献15には、プロテアーゼ阻害作用に優れ、種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善に優れた効果を有するプロテアーゼ阻害剤を提供することを目的として、サノ−サノ(SANO−SANO、学名:Alsophilla sp.)の抽出物を配合するプロテアーゼ阻害剤が記載されている。
Ogawa H., Yoshiike T., "Int. J. Dermatol.";23,1984 Haustein, "Arch. Klin. Exp. Dermatol.";234,1969 Fraki,Hopsu-Havu, "Arch. Dermatol. Res";256,1976 Morioka S. et al., "J. Invest. Dermatol."; 76, 1981 Kenji Kitamura, J.Soc.Cosmet. Chem. Chem..Japan; 29(2),1995 特開2002−212068 特開2001−192317 特開2001−192316 特開2001−151659 特開2001−122728 特開2000−256122 特開2000−136146 特開平11−240843 特開平11−240842 特開平11−29468 特開平11−29467 特開平10−338642 特開平10−291926 特開平10−251155 特開平9−20641
本発明者は、上記事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、セリンプロテアーゼの活性変化に起因する種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改善・予防には、これらセリンプロテアーゼの活性を阻害する製剤が有効であると考え、広く種々の物質についてセリンプロテアーゼ活性阻害作用を調べた結果、特定の植物抽出物が、驚くべきことにトリプシン活性阻害作用はないものの、特異的に優れたプラスミン活性阻害作用を有していることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、パセリ、コウチャ、ケイヒ、ブドウ、ヘーゼルナッツ、クジンの中から選ばれる1種または2種以上の植物、あるいは該植物の溶媒抽出物を含有する、プラスミン特異的活性阻害剤を提供するものである。
また、本発明は、上記のプラスミン特異的活性阻害剤を含有する肌荒れ改善用皮膚外用剤を提供するものである。
本発明者が知る限りにおいて、上記植物抽出物のプラスミン特異的活性阻害作用についての報告はこれまでにない。なお、特許文献9には、ブドウのプラスミン阻害効果が記載されているが、トリプシン活性阻害効果はなく、プラスミン活性に対して特異的に阻害効果があることは記載されていない。
本発明によれば、プラスミンに対して特異的に優れた拮抗作用を有する活性阻害剤が提供される。本発明のプラスミン特異的活性阻害剤は、プラスミンの活性変化が認められる種々の疾患を改善する製剤に適用される。特に、患部においてプラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等の皮膚疾患に対する皮膚外用剤に好ましく用いることが出来る。また、乾燥や洗浄剤等によって惹起される肌荒れ、荒れ性に対して優れた改善若しくは予防効果を有する皮膚外用剤に好ましく用いることができる。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いるパセリ(Petroselium crispum)はオランダセリであり、セリ科に属する植物である。
本発明に用いるコウチャ(Thea sinensis)は、特にアッサム茶が好ましい。
本発明に用いるケイヒ(Cinnamomum cassia Blume)は、クスノキ科に属する植物である。
本発明に用いるブドウ(Vitis vinipera L.)は、ブドウ科に属し、ブドウ葉エキスを用いるのが好ましい。
本発明に用いるヘーゼルナッツ(Guevina avellana Mol)は、ヤマモガシ科に属し、種子から採取した油分(ヘーゼルナッツ油)を用いるのが好ましい。
本発明に用いるクジン(Sophorae radix)は、マメ科に属し、根を用いるのが好ましい。
本発明に用いる上記各植物は、種々の薬理活性が知られているが、いずれの植物においても、プラスミン特異的活性阻害作用を有すること、およびそれに基づく肌荒れ改善作用を有していることは今まで知られておらず、今回、本発明者らが初めて見出したものである。
本発明に用いる上記各植物は、生のままでも乾燥したものでも使用することができるが、使用性、製剤化等の点から乾燥粉末あるいは溶媒抽出物として用いることが好ましい。特にコウチャ及びケイヒについては溶媒抽出物が好ましい。
上記植物の使用部位としては、葉、枝、花、根、果実、種子、樹皮など、各植物体の任意の部位を用いることができるが、特には下記部位がそれぞれ好ましく用いられる。
本発明に用いるパセリは、全草を用いるのが好ましい。
本発明に用いるコウチャは、葉を用いるのが好ましい。
本発明に用いるケイヒは、樹皮を用いるのが好ましい。特に樹皮から得られるケイヒエキスが好ましく用いられる。
本発明に用いるブドウは、葉を用いるのが好ましい。
本発明に用いるヘーゼルナッツは、種子の油分抽出物を用いるのが好ましい。
本発明に用いるクジンは、根を用いるのが好ましい。
上記各植物の抽出物は常法により得ることができ、例えば、上記各植物を抽出溶媒とともに浸漬または加熱還流した後、濾過し濃縮して得ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の有機溶媒等を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。上記溶媒で抽出して得た抽出液をそのまま使用できる。あるいは、抽出液を濃縮したエキスを吸着法、例えばイオン交換樹脂を用いて不純物を除去したものや、ポーラスポリマー(例えばアンバーライトXAD−2)のカラムにて吸着させた後、メタノールまたはエタノールで溶出し、濃縮したものも使用することができる。また、分配法、例えば水/酢酸エチルで抽出した抽出物等も用いられる。
このようにして得た上記各植物抽出物は、安全性が高く、優れたプラスミン活性阻害作用を有する。
本発明において、「プラスミン特異的活性阻害剤」は、活性部位にセリン残基のあるプラスミン(EC.3.4.21.7)に対し拮抗作用を有し、プラスミンを特異的に阻害するが、他のセリン酵素、トリプシンやウロキナーゼに対しては、ほとんど阻害活性を有しない薬剤を言う。プラスミンの活性発現を直接あるいは間接的に阻害し、プラスミンの活性発現を直接あるいは間接的に阻害しない製剤を広く意味する。
なお、セリンプロテアーゼ活性阻害作用を有する植物は多く知られている。セリンプロテアーゼとしては、具体的にはトリプシン、キモトリプシン、トロンビン、プラスミン、組織型プラスミノーゲンアクチベーター、ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター、エラスターゼ等が例示される。本発明は、プラスミンの活性発現を抑制したいが、トリプシンの活性発現を直接あるいは間接的に阻害したくない製剤に特に有効である。
特に、トリプシンによる角層剥離の過程に影響を与えることなく、プラスミンによる肌荒れを改善するのに特に有効である。
本発明のプラスミン特異的活性阻害剤は主として皮膚外用剤に用いられ、その場合の植物またはその抽出物の配合量は、外用剤全量中乾燥質量若しくは抽出物エキスとして0.005〜20質量%配合するのが好ましく、特に好ましくは0.01〜10質量%である。0.005質量%未満ではプラスミン活性阻害効果、肌荒れ改善・予防効果が十分に発揮され難く、一方、20質量%を超えて配合してもさほど大きな効果の向上は認められず、また製剤化が難しくなるので好ましくない。
上記プラスミン特異的活性阻害剤を皮膚外用剤に用いる場合、上記各植物抽出物に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、乳化剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リンゴ酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA誘導体類なども適宜配合することができる。
また、本発明を皮膚外用剤に用いる場合、外皮に適用される化粧料、医薬品、医薬部外品、特に好適には化粧料に広く適用することが可能であり、その剤型も、皮膚に適用できるものであればいずれでもよく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、ゲル、エアゾール等、任意の剤型が適用される。
また、その使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーションの他、メーキャップ化粧料、毛髪用化粧料、芳香化粧料、浴用剤等に用いることができる。
なお、本発明のプラスミン特異的活性阻害剤が上記の剤型および使用形態にのみに利用されることが限定されるものではない。また、本発明の肌荒れ改善用皮膚外用剤が上記の剤形及び製品形態のみに限定されるものではない。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。配合量は質量%を表す。
実施例に先立ち、本発明に用いられる植物抽出物のプラスミン特異的活性阻害作用に関する試験方法およびその評価基準について説明する。
I.プラスミン特異的活性阻害作用試験
本実施例では、セリンプロテアーゼの代表例として知られるプラスミンおよびトリプシンを用い、該プラスミン、トリプシンに対する活性阻害率を調べ、これによりプラスミン特異的活性阻害作用の評価を行った。
(1)試料の調製
表1に示すように、各植物をそれぞれ溶媒に浸漬し、抽出液を得た。この抽出液を濃縮、乾留し、各植物抽出物を得た。なお、溶媒への浸漬は常温で1週間程度行った。
この植物抽出物をそれぞれ、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、濃度0.01%溶液を作成した。これを用いて以下の実験を行った。
(2)プラスミン活性阻害作用の測定
フィブリン平板法にて阻害率%を求めた。すなわち1.0%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含むベロナール緩衝液(0.125モル/L−NaOHを含む25ミリモル/Lバルビタール酸ナトリウム水溶液、pH7.4)6mLを9cmφシャーレに注ぎ、そこに1.0モル/L−CaCl2を0.2mLと25U/mLのトロンビン0.1mLを加えて静かに混和し、1時間放置した。フィブリノーゲンがフィブリンに変化することによって形成された平板上に、5U/mLのプラスミンと被験物質を29:1の割合で混合した混合物を、37℃で10分間保温した後20μL添加し、さらに37℃で18時間放置した。対照として被験試料の替わりにDMSOを用いて同様の操作を行い、その後、フィブリンが溶解して形成された溶解円の面積を測定し、下記の数1により繊維素溶解活性阻害率(プラスミン活性阻害率)を求めた。結果を表1に示す。
[数1]
阻害率(%)=〔1−(被験試料の溶解円面積/対照の溶解円面積)〕×100
(3)トリプシン活性阻害作用の測定
カゼインを基質として阻害率を求めた。すなわち、2mLのリン酸緩衝液にトリプシン20μgを溶かし、これに6.0%のカゼインを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)を0.9mLと、試料溶液0.1mLを加えて37℃で10分間保温した。その後、5%のトリクロロ酢酸3mLを添加して室温に1時間放置し、3,500rpmで15分間遠心した後、その上澄みの280nmの吸光度を測定した。なお、以上の操作をTest(T)、トリプシンの添加の順序をトリクロロ酢酸の後に変えたものをControl(C)、被験試料の代わりにDMSOを添加したものをStandard(S)、Standardのトリプシン添加の順序をトリクロロ酢酸の後に変えたものをBlank(B)とし、下記の数2によりトリプシン活性阻害率を求めた。結果を表1に示す。
[数2]
阻害率(%)=〔1−(T−C)/(S−B)〕×100
[表1]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
植物 プラスミン阻害率*
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
パセリ(全草のエタノール抽出物) 95〜100%
コウチャ(葉のエタノール抽出物) 80〜95%
ケイヒ(樹皮のエタノール抽出物) 80〜95%
ブドウ(葉のエタノール抽出物) 80〜95%
ヘーゼルナッツ(種子のエタノール抽出物) 80〜95%
クジン(根のエタノール抽出物) 50〜80%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
植物 トリプシン阻害率*
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
パセリ(全草のエタノール抽出物) 6%
コウチャ(葉のエタノール抽出物) 0%
ケイヒ(樹皮のエタノール抽出物) 0%
ブドウ(葉のエタノール抽出物) 0%
ヘーゼルナッツ(種子のエタノール抽出物) 20%
クジン(根のエタノール抽出物) 0%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
*阻害率は複数試験サンプル(サンプル数3)の測定値の幅で示している。
表1から明らかなように、本発明で用いる各植物抽出物は、プラスミンに対して極めて高い活性阻害効果を有している。しかしながら、トリプシンに対しては活性阻害効果を示さない。したがって、特異的にプラスミンに対して極めて高い阻害活性を有するプラスミン特異的活性阻害剤であることが分る。
以下に、本発明のプラスミン特異的活性阻害剤を配合した肌荒れ改善用皮膚外用剤の実施例を挙げる。
「実施例1 クリーム」
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ステアリン酸 5.0
(2)ステアリルアルコール 4.0
(3)イソプロピルミリステート 18.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
(5)プロピレングリコール 10.0
(6)パセリ(全草のエタノール抽出物) 0.05
(7)苛性カリ 0.2
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(9)防腐剤 適 量
(10)香料 適 量
(11)イオン交換水 残 余
(製法)
(11)に(5)〜(7)を加えて溶解し、加熱して70℃に保つ(水相)。(1)〜(4)、(8)〜(10)を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わってからしばらく70℃に保温し反応を起させる。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
「実施例2 クリーム」
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)コウチャ(葉のエタノール抽出物) 0.05
(10)トラネキサム酸 0.2
(11)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(12)エチルパラベン 0.3
(13)香料 適 量
(14)イオン交換水 残 余
(製法)
(14)に(8)を加え、加熱して70℃に保つ(水相)。(1)〜(7)、(9)〜(13)を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
「実施例3 クリーム」
(配 合 成 分) (質量%)
(1)固形パラフィン 5.0
(2)ミツロウ 10.0
(3)ワセリン 15.0
(4)流動パラフィン 41.0
(5)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(6)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリル酸エステル 2.0
(7)石けん粉末 0.1
(8)硼砂 0.2
(9)ケイヒ(樹皮のエタノール抽出物) 0.1
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適 量
(13)イオン交換水 残 余
(製法)
(13)に(7)、(8)を加え、加熱して70℃に保つ(水相)。(1)〜(6)、(9)〜(12)を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかき混ぜながら徐々に加え反応を行う。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
「実施例4 乳液」
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 5.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 2.0
(6)ポリエチレングリコール(1500) 3.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール941」、B.F.グッドリッチ社)
(9)ブドウ(葉のエタノール抽出物) 0.02
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適 量
(13)イオン交換水 残 余
(製法)
(13)少量部に(8)を溶解する(A相)。残りの(13)に(6)、(7)を加え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。(1)〜(5)、(9)〜(12)を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
「実施例5 乳液」
(配 合 成 分) (質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(2)ミツロウ 2.0
(3)ラノリン 20.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)スクワラン 5.0
(6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
(8)プロピレングリコール 7.0
(9)ヘーゼルナッツ油 2.0
(10)トラネキサム酸 1.0
(11)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(12)エチルパラベン 0.3
(13)香料 適 量
(14)イオン交換水 残 余
(製法)
(14)に(8)を加え、加熱して70℃に保つ(水相)。(1)〜(7)、(9)〜(13)を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかき混ぜながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
「実施例6 ゼリー化粧料」
(配 合 成 分) (質量%)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ジプロピレングリコール 15.0
(3)ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
(4)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール940」、B.F.グッドリッチ社)
(5)苛性ソーダ 0.15
(6)L−アルギニン 0.1
(7)クジン(根のエタノール抽出物) 0.1
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(9)エチルパラベン 0.3
(10)香料 適 量
(11)イオン交換水 残 余
(製法)
(11)に(4)を均一に溶解し、一方、(1)に(7)、(3)を溶解し、水相に添加する。次いで(2)、(8)〜(10)を加えた後、(5)、(6)で中和し増粘する。
「実施例7 パック化粧料」
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
(C相)
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール(けん化度90、重合度2,000) 13.0
エチルアルコール 7.0
パセリ(全草のエタノール抽出物) 0.5
クジン(根のエタノール抽出物) 0.5
精製水 残 余
(製法)
A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化する。次いで混合したC相を加えた後、容器に充填する。
実施例1〜7はいずれも、優れたプラスミン特異的活性阻害作用を有し、肌荒れ改善・予防効果に優れる。また、上記実施例において、本発明のプラスミン特異的活性阻害剤の配合は1種類に限定されるものではなく、2種類以上を組み合わせて配合することも可能である。
本発明によれば、プラスミンに対して特異的に優れた拮抗作用を有する活性阻害剤が提供される。本発明のプラスミン特異的活性阻害剤は、プラスミンの活性変化が認められる種々の疾患を改善する製剤に適用される。特に、患部においてプラスミンの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、先天性水疱瘡等の皮膚疾患に対する皮膚外用剤に好ましく用いることが出来る。また、乾燥や洗浄剤等によって惹起される肌荒れ、荒れ性に対して優れた改善若しくは予防効果を有する皮膚外用剤に好ましく用いることができる。

Claims (2)

  1. パセリ、コウチャ、ケイヒ、ブドウ、ヘーゼルナッツ、クジンの中から選ばれる1種または2種以上の植物、あるいは該植物の溶媒抽出物を含有する、プラスミン特異的活性阻害剤。
  2. 請求項1記載のプラスミン特異的活性阻害剤を含有する肌荒れ改善用皮膚外用剤。
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