JP2005071398A - 光ピックアップ装置及び光記録媒体再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光記録媒体再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】初期調整の段階で対物レンズが光記録媒体と衝突することを防止し得る光ピックアップ装置の提供。
【解決手段】光ピックアップ装置はサーボ回路22と対物レンズを駆動するレンズ駆動部14とを備える。サーボ回路22では、駆動信号生成部35は、対物レンズを情報記録層に近づける方向へ移動させる第1のフォーカス駆動信号と、対物レンズを情報記録層から離す方向へ移動させる第2のフォーカス駆動信号との何れか一方をレンズ駆動部14に供給する。タイミング生成部34内の制御部は、第1のフォーカス駆動信号をレンズ駆動部14に供給している期間に発生したサーボ信号のレベルが所定幅以上に変化したときに、レンズ駆動部14への供給信号を第1のフォーカス駆動信号から第2のフォーカス駆動信号に切り換える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びLD(Laser Disc)などの光記録媒体に記録された情報を光学的に再生し、若しくは前記光記録媒体に情報を光学的に記録する光ピックアップ装置などに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップ装置は、光記録媒体にレーザ光を照射し、この光記録媒体からの反射光(戻り光)を検出して光記録媒体に記録された情報を再生する。レーザ光は、対物レンズによって光記録媒体の情報記録層上に集光させられるが、光記録媒体の面ぶれなどの変動によってレーザ光の集光スポットの位置が合焦時の位置から外れることを防ぐ必要がある。このため、光ピックアップ装置は、光記録媒体の変動を補償するように対物レンズをリアルタイムに駆動するフォーカスサーボ機構を搭載している。
【0003】
このフォーカスサーボ機構は、光記録媒体からの戻り光を検出しその検出信号を用いてフォーカスエラー信号を生成し、このフォーカスエラー信号を、対物レンズを駆動するアクチュエータに与えるというフィードバック制御(フォーカスサーボ)を行う。光記録媒体の種類などにより表面反射率などが異なるため、フォーカスサーボの実行前に、フォーカスエラー信号に対するゲインなどを光記録媒体に合わせて調整する初期調整が必要である。
【0004】
特許文献1(特開平10−31828号公報)にはフォーカスサーボの初期調整方法の一例が開示されている。この初期調整方法では、アクチュエータのフォーカスコイルに鋸波電圧を複数回印可することで対物レンズが往復運動させられる。この往復運動によって対物レンズが合焦位置を通過する際にS字状または逆S字状のカーブ(Sカーブ)を持つフォーカスエラー信号が得られる。またフォーカスエラー信号のSカーブの振幅は測定され、その測定結果に応じて可変ゲインアンプの適正な利得が決定される。図1に、FD信号(鋸波電圧)の波形と、これに対応するフォーカスエラー信号(FE信号)の波形とを概略的に示す。FD信号のレベルが上昇する期間には、対物レンズは光ディスクに近接する方向へ移動させられ、FD信号のレベルが下降する期間には、対物レンズは光ディスクから離れる方向へ移動させられる。図1に示すように、フォーカスエラー信号のSカーブは、合焦点付近の非常に狭い範囲に出現する。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載される初期調整方法では、対物レンズが光ディスクに衝突する危険性がある。通常、鋸波電圧の周波数は、アクチュエータの特性によりサーボ帯域よりも非常に低く設定される。また鋸波電圧の周波数に対応するアクチュエータのドライブ感度は非常に高い。したがって、アクチュエータのドライブ感度やドライブゲインのばらつきによって対物レンズの往復運動の振幅が大きく変動した場合に、対物レンズが光ディスクに衝突する事態が発生するのである。
【0006】
また、近年、レーザ光の集光スポット径を小さくして高い記録密度を図るべく、レーザ光の短波長化と対物レンズのNA(開口数;Numerical Aperture)の高値化(対物レンズの高分解能化)が進んでいる。これに伴い、対物レンズと光記録媒体との間の作動距離は短くなっていることから、対物レンズが光ディスクに衝突する上述の事態が一層起こり易く、高精度の初期調整が要求されているという事情がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−31828号公報(段落番号「0013」)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した問題や事情などに鑑みて本発明の目的は、初期調整の段階で対物レンズが光記録媒体と衝突することを防止し得て、精度の高い初期調整を実行し得る光ピックアップ装置及びこれを搭載した光記録媒体再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載される発明は、光記録媒体の情報記録層に光ビームを照射し、前記情報記録層で反射した反射光ビームを検出する光ピックアップ装置であって、前記情報記録層に前記光ビームを集光させる対物レンズと、供給される駆動信号に応じて前記対物レンズの位置を移動させるレンズ駆動部と、前記反射光ビームを受光してこれに応じた信号を出力する複数の受光部を有する光検出器と、前記光検出器の出力信号を用いて単数または複数のサーボ信号を生成する信号生成部と、前記対物レンズを前記情報記録層に近づける方向へ移動させる第1のフォーカス駆動信号、若しくは、前記対物レンズを前記情報記録層から離す方向へ移動させる第2のフォーカス駆動信号を生成し、前記駆動信号として前記レンズ駆動部に供給する駆動信号生成部と、前記駆動信号生成部が前記第1のフォーカス駆動信号を前記レンズ駆動部に供給している期間に発生した前記サーボ信号のレベルが所定幅以上に変化したときに、前記レンズ駆動部に供給する信号を前記第1のフォーカス駆動信号から前記第2のフォーカス駆動信号に切り換える切換処理を実行する制御部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
また請求項29に記載される発明は、光記録媒体の情報記録層に光ビームを照射し、前記情報記録層で反射した反射光ビームを検出して生成した再生信号を出力する前記光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置から出力された前記再生信号を復号化するデコーダと、を備えることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る種々の実施例について説明する。
<光ピックアップ装置の構成>
図2は、本実施例の光ピックアップ装置1の構成を概略的に示す図である。この光ピックアップ装置1は、光学ヘッド2、LD駆動部(レーザダイオード駆動部)20、信号処理部21、サーボ回路22及び復調回路24を備えている。光学ヘッド2はさらに、レーザダイオード光源10、ビームスプリッタ11、コリメータレンズ12、対物レンズ13、アクチュエータ14及び光検出器15を備えており、ビームスプリッタ11、コリメータレンズ12及び対物レンズ13は光学軸OAに沿って配設されている。また円盤形状の光ディスク(光記録媒体)4の情報記録層4aには情報を表す微細なピット(信号溝)が形成されており、この光ディスク4は記録再生時に回転駆動させられる。
【0012】
レーザダイオード光源10は、LD駆動部20が供給する電流に応じて光ビームを射出する。このレーザダイオード光源10から射出されたコヒーレントな光ビームは、ビームスプリッタ11で反射してコリメータレンズ12で平行光にされた後、対物レンズ13に入射する。そして、対物レンズ13は、コリメータレンズ12から入射する光ビームを情報記録層4aの信号溝に集光させる。
【0013】
光ディスク4からの反射光ビームは、対物レンズ13、コリメータレンズ12及びビームスプリッタ11を順番に透過して光検出器15に入射する。光検出器15は、受光した反射光ビームを光電変換して得た検出信号を信号処理部21に出力する。信号処理部21は、光検出器15から入力した検出信号を電流−電圧変換をして得た信号をサーボ回路22と復調回路24とにそれぞれ供給する。そして、復調回路24は、入力信号を復調することで再生信号を生成する。
【0014】
一方、サーボ回路22は、信号処理部21から入力した信号から駆動信号FDを生成してアクチュエータ14に供給し、アクチュエータ14は、駆動信号FDに応じて対物レンズ13の位置を情報記録層4aに垂直な方向(フォーカス方向)に移動させる。なお、本実施形態のサーボ回路22は、フォーカスサーボとその初期調整を行う機能のみを有するが、トラッキングサーボやチルトサーボなどを行う機能を備えてもよい。
【0015】
図3にサーボ回路22の構成を概略的に示す。サーボ回路22は、信号生成部38、波形調整部31、位相補償器32、ループスイッチ33、波形調整部37、タイミング生成部34及び駆動信号生成部35を備えている。光検出器15は複数個の受光部(図示せず)を備えており、各受光部は、入射光を光電変換することで生成した検出信号を出力する。信号処理部21はこれら複数個の受光部から供給される複数の検出信号を電流−電圧変換してサーボ回路22に供給している。信号生成部38は、フォーカスエラー信号生成部30と和信号生成部36とで構成されており、フィードバック制御に使用されるサーボ信号を生成する。フォーカスエラー信号生成部30は、公知の非点収差法またはスポットサイズ法などに基づき、信号処理部21から供給される複数の検出信号を用いてフォーカスエラー信号FEを生成し、波形調整部31とタイミング生成部34とに供給する。また、和信号生成部36は、信号処理部21から供給される複数の検出信号を加算して和信号FSを生成し、波形調整部37とタイミング生成部34とに供給する。
【0016】
タイミング生成部34は、図4に示すように、タイマー40と5個のレベル比較器41〜45とタイミングコントローラ46とで構成されている。タイミングコントローラ46はマイクロプロセッサ(図示せず)を内蔵した本発明の制御部に相当する構成要素である。タイマー40は、タイミングコントローラ46から指示された時点から時間を計測し、その計測結果Tsをタイミングコントローラ46に与える。またレベル比較器41〜45はいずれも、保持している閾値と入力信号のレベルとを比較し、入力信号のレベルが閾値以上の期間は高レベル信号を、入力信号のレベルが閾値未満の期間は低レベル信号をそれぞれタイミングコントローラ46に出力する。第1レベル比較器41は、保持している閾値TH1と和信号FSのレベルとを比較して比較信号CMP1を出力し、第2レベル比較器42及び第3レベル比較器43はそれぞれ、保持している閾値TH2及びTH3とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較して比較信号CMP2及びCMP3を出力する。また、第4レベル比較器44は、保持している閾値TH4と、波形調整部31から供給された波形整形後のフォーカスエラー信号FEGのレベルとを比較してその比較結果CMP4を出力する。そして、第5レベル比較器45は、保持している閾値TH5と、波形調整部37から供給された波形整形後の和信号FSGのレベルとを比較し、その比較結果CMP5を出力する。
【0017】
次に、波形調整部31は、図5に示すように、正ピーク検出器50、負ピーク検出器51、オフセット調整部52及びゲイン調整部53を備えている。正ピーク検出器50は、タイミング生成部34から供給された比較信号CMP3(図4)が高レベルとなる期間に入力したフォーカスエラー信号FEの正ピーク値(極大値)を検出し、負ピーク検出器51は、タイミング生成部34から供給された比較信号CMP2(図4)が低レベルとなる期間に入力したフォーカスエラー信号FEの負ピーク値(極小値)を検出する。正ピーク検出器50及び負ピーク検出器51の検出結果(正ピーク値PP及び負ピーク値NP)はオフセット調整部52及びゲイン調整部53に与えられる。
【0018】
オフセット調整部52は、フォーカスエラー信号FEをオフセットする機能を有する。オフセット演算器54は正ピーク値PP及び負ピーク値NPの平均値(=(PP+NP)/2)をオフセット量OCとして算出し加算器55に与える。またゲイン調整部53では、目標振幅値REFがレジスタ57に保持されており、ゲイン係数演算器56は、レジスタ57から供給された目標振幅値REFに、正ピーク値PP及び負ピーク値NPの差(=PP−NP)の逆数を乗算してゲイン係数GC(=REF/(PP−NP))を算出し乗算器58に与える。このようにフォーカスエラー信号FEの波形を適正化するパラメータとして、オフセット量OCとゲイン係数GCが算出される。
【0019】
また加算器55はフォーカスエラー信号FEからオフセット量OCを減算してゲイン調整部53に出力し、乗算器58はオフセット調整されたフォーカスエラー信号にゲイン係数GCを乗算する。この結果、乗算器58は、フォーカスエラー信号FEの波形を適正化した(オフセット調整及び利得調整された)フォーカスエラー信号FEGを出力することができる。
【0020】
また他方の波形調整部37は、図6に示すように、入力する和信号FSの最大値(正ピーク値)SPPを検出する正ピーク検出器60と、その最小値(負ピーク値)SNPを検出する負ピーク検出器61とを備えている。オフセット調整部62では、オフセット演算器64が正ピーク値SPP及び負ピーク値SNPの平均値(=(SPP+SNP)/2)をオフセット量OCとして算出し、加算器65は和信号FSからオフセット量OCを減算してゲイン調整部63に出力する。またゲイン調整部63では、目標振幅値SREFがレジスタ67に保持されており、ゲイン係数演算器66は、レジスタ67から供給された目標振幅値SREFに、正ピーク値SPP及び負ピーク値SNPの差(=SPP−SNP)の逆数を乗算してゲイン係数(GC=SREF×(SPP−SNP))を算出し、乗算器68は、オフセット調整された和信号にゲイン係数GCを乗算する。この結果、乗算器68は、和信号FSの波形を適正化した(オフセット調整及び利得調整された)和信号FSGを出力する。
【0021】
また、波形調整部31で波形整形されたフォーカスエラー信号FEGは、位相補償器32で位相調整された後にループスイッチ33に入力する。一方、駆動信号生成部35は、タイミング生成部34から供給される初期調整信号PA及び昇降制御信号UDのレベルの組み合わせに応じて鋸波信号(初期調整用のフォーカス制御信号)STを発生しループスイッチ33に供給する。
【0022】
そして、ループスイッチ33は、タイミング生成部34から供給される切換制御信号SCのレベルに応じて初期調整期間には鋸波信号STを選択しこれを駆動信号FDとしてアクチュエータ14に供給する。他方、初期調整終了後は、ループスイッチ33は、位相補償器32を介して供給されるフォーカスエラー信号FEGを選択しこれを駆動信号FDとしてアクチュエータ14に供給することによってフォーカスサーボループを形成する。
【0023】
なお、上記サーボ回路22は主にアナログ回路で構成されているが、図7に示すようにDSP(デジタルシグナルプロセッサ)72を搭載する構成を採用してもよい。かかる場合、サーボ回路22は、図7に示すように、フォーカスエラー信号生成部30及び和信号生成部36から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(ADC)70,71と、RAM73及びROM74を用いてデジタル処理を実行するDSP72と、DSP72の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(DAC)75とを備える。DSP72は、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理部、信号伝達用バス並びにDMAコントローラなどから構成されている。またDSP72は、図3に示した波形調整部31、位相補償器32、ループスイッチ33、タイミング生成部34、駆動信号生成部35及び波形調整部37のアナログ処理に相当するデジタル処理を実行するデジタル回路を搭載してもよいし、若しくは、それらの処理をソフトウェアで実行してもよい。
【0024】
以上の構成を有する光ピックアップ装置1は、例えば、映像データや音声データなどのマルチメディアデータを記録したり再生したりする光ディスク記録再生装置に搭載され得る。図8は、光ピックアップ装置1を搭載する光ディスク記録再生装置100の構成例を概略的に示すブロック図である。
この光ディスク記録再生装置100の動作を以下に概説する。スピンドル・モータ101は、情報の記録再生時にドライバ102から電力供給を受けて光ディスク4を回転駆動する。光ピックアップ装置1は、光ディスク4の情報記録層4aに集光ビームを照射し光ディスク4から反射した光を検出し、その検出信号から再生信号(RF信号)を生成してフロントエンド部103に出力する。フロントエンド部103は、光ディスク4の物理フォーマットに合わせて符号化されている再生信号を復号化し、その復号化データをバッファ・メモリ104に出力する。復号化データは、バッファ・メモリ104で一時的に蓄積された後にAVデコーダ105に転送される。そして、AVデコーダ105は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などに従って圧縮符号化されている転送データを復号化することで映像データと音声データとを生成し、それぞれ画像処理部106とオーディオ・インターフェース108に出力する。映像データは、画像処理部106によって階調処理やOSD(On Screen Display)処理などを施された後に、D/A変換器107によってアナログ映像信号に変換され、音声データは、オーディオ・インターフェース108によって変調された後に、D/A変換器109によってアナログ音声信号に変換され出力される。また、上記の画像処理部106、オーディオ・インターフェース108、AVデコーダ105、フロントエンド部103、ドライバ102などの処理ブロックは、制御バス及びデータバス(図示せず)を介して、CPUなどを内蔵する制御部110と接続され制御される。
【0025】
なお、図8に示した光ディスク記録再生装置100は、映像及び音声を再生する再生処理ブロック101〜110のみならず、外部から入力したアナログの映像信号と音声信号とをA/D変換し、圧縮符号化し、物理フォーマットに合わせて変換した後に、光ピックアップ装置1を通じて光ディスク4に映像データと音声データとを書き込む情報記録処理ブロック(図示せず)をも搭載している。
【0026】
上記構成を有する光ピックアップ装置1におけるフォーカスサーボの初期調整方法の実施例を以下に説明する。
<第1の実施例>
図9は、第1の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートであり、図10及び図11は、その初期調整処理の手順を示すフローチャートである。なお、図10及び図11のフローチャートは連結子C1を介して接続している。以下、図9〜図11を参照しつつ、本実施例に係る初期調整処理を工程順に詳説する。
【0027】
タイミングコントローラ46が初期調整開始指令を発すると、先ず、ステップS1の初期化処理が実行される。ここでは、タイマー40(図4)の計数値が初期化され、タイミングコントローラ46から出力される昇降制御信号UD、初期調整信号PA及び切換制御信号SCの信号レベルがいずれも低レベルに設定される。この結果、ループスイッチ33は駆動信号生成部35からの信号入力を選択する。
【0028】
次いで、初期調整信号PAの信号レベルが低レベルから高レベルに切り換えられ(ステップS2)、同時に、タイマー40の計測動作が開始される(ステップS3)。駆動信号生成部35は、初期調整信号PAが高レベル信号となる期間にのみレンズ上昇波形またはレンズ降下波形のいずれかを出力することができる。
駆動信号生成部35は、初期調整信号PAのレベルが高レベルで且つ昇降制御信号UDのレベルが低レベルとなる期間は、対物レンズ13を情報記録層4aから離す方向へ漸次移動させるフォーカス駆動信号(レンズ降下波形)を出力し、初期調整信号PAのレベルが高レベルで且つ昇降制御信号UDのレベルが高レベルとなる期間には対物レンズ13を情報記録層4aに近づける方向へ漸次移動させるフォーカス駆動信号(レンズ上昇波形)を出力する。
【0029】
ステップS2では、高レベルの初期調整信号PAと低レベルの昇降制御信号UDとが駆動信号生成部35に供給されており、駆動信号生成部35は、レンズ降下波形STをループスイッチ33を介してアクチュエータ14に供給する。この間、対物レンズ13は情報記録層4aから離れる下方向へ駆動されている。
次に、タイミングコントローラ46は、タイマー40から供給される計数信号Tsに基づいて、初期調整信号PAの立ち上がりエッジから所定時間Tuが経過したか否かを判定する(ステップS4)。タイミングコントローラ46は、所定時間Tuが経過したと判定すると、対物レンズ13が光ディスク4から十分に離れたと判断して、昇降制御信号UDのレベルを低レベルから高レベルに切り換えてレンズ上昇波形STをアクチュエータ14に供給させる(ステップS5)。この時点から、対物レンズ13の駆動方向は、光ディスク4から離れる方向から光ディスク4に向かう方向へ転換する。
【0030】
次のステップS6で、波形調整部37の負ピーク検出器61は、和信号生成部36から供給される和信号FSの最小値SNPを検出し、これをオフセット調整部62とゲイン調整部63とに出力する。オフセット調整部62のオフセット演算器64とゲイン調整部63のゲイン係数演算器66はそれぞれ、その最小値SNPを保持する。この段階で、対物レンズ13は光ディスク4の方向へ移動し続けており、対物レンズ13が合焦位置に近づくにつれて光検出器15の受光量が増大し、和信号FSのレベルが大きくなる。
【0031】
この後、タイミングコントローラ46は、第1レベル比較器41から供給される比較信号CMP1に基づいて、和信号FSのレベルが閾値TH1以上か否かを判定し(ステップS7)、和信号FSのレベルが閾値TH1以上であると判定した場合はさらに、第2レベル比較器42から供給される比較信号CMP2に基づいて、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2未満か否かを判定する(ステップS8)。フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2以上と判定された場合は、前記ステップS7に処理が戻る制御が実行される。具体的には、対物レンズ13が合焦位置に近づき、和信号FSのレベルが閾値TH1以上になると、第1レベル比較器41は高レベルの比較信号CMP1を出力する。これによりタイミングコントローラ46は、和信号FSのレベルが閾値TH1を以上であると判定し、ステップS8に処理を移行させる。ここで、対物レンズ13が合焦位置近傍を通過する際、図9に示すようにフォーカスエラー信号FEのレベルは低下して最小値に達した後に上昇し、その後、最大値に達した後に低下する。このようにフォーカスエラー信号FEは合焦点近傍でS字状の合焦波形を形成する。対物レンズ13が合焦位置に接近してフォーカスエラー信号FEのレベルが低下し閾値TH2未満になると、第2レベル比較器42は低レベルの比較信号CMP2を出力する。これによりタイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2未満と判定し、次のステップ9に処理を移行させる。
【0032】
次のステップS9では、波形調整部31の負ピーク検出器51(図5)が、フォーカスエラー信号FEの負ピーク値(最小値)NPを検出する。負ピーク検出器51には、第2レベル比較器42から比較信号CMP2が供給されており、負ピーク検出器51は比較信号CMP2のレベルが低レベルとなる期間に入力したフォーカスエラー信号FEの負ピーク値NPを検出し、これをゲイン調整部53とオフセット調整部52とに出力する。このように、比較信号CMP1のレベルが高レベルで且つ比較信号CMP2のレベルが低レベルとなる期間に限って負ピーク値NPが検出されるため、光ディスク4の表面性状やノイズの影響によってフォーカスエラー信号FEの合焦波形が乱れた場合でも、負ピーク値NPの誤検出を防止することが可能である。
【0033】
なお、負ピーク値NPの誤検出をさらに確実に防止すべく、このステップS9の処理と並行して、タイミングコントローラ46は比較信号CMP1のレベルを監視し、比較信号CMP1のレベルが低レベルに変化した場合は、負ピーク値NPの検出処理を中止してステップS7に処理を戻すように制御するのが好ましい。
【0034】
次のステップS10で、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP2に基づいて、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2以上か否かを判定する。前記ステップS9で負ピーク値NPが検出された後、フォーカスエラー信号FEのレベルが上昇し閾値TH2以上になると、第2レベル比較器42は高レベルの比較信号CMP2を出力する。これによりタイミングコントローラ46はフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2以上になったと判定し、次のステップ11に処理を移行させる。
【0035】
ステップS11では、波形調整部37の正ピーク検出器60(図6)は、和信号生成部36から供給される和信号FSの最大値SPPを検出し、これをオフセット調整部62とゲイン調整部63とに出力する。オフセット演算器64とゲイン調整部63はそれぞれ、入力した最大値SPPを保持する。この間、対物レンズ13は光ディスク4に向かって上昇し続けているため、フォーカスエラー信号FEのレベルは合焦点に対応するレベルを通過した後も増加し続ける。
【0036】
この後、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP1に基づいて和信号FSのレベルが閾値TH1以上か否かを判定し(ステップS12)、当該レベルが閾値TH1以上であると判定した場合はさらに、第3レベル比較器43から供給される比較信号CMP3に基づいて、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3以上か否かを判定する(ステップS13)。フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満と判定された場合は、前記ステップS12に処理が戻る制御が実行される。対物レンズ13が合焦位置を通過した後、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3以上になると、第3レベル比較器43は高レベルの比較信号CMP3を出力するため、タイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3以上になったと判定し、ステップS14に処理を移行させる。
【0037】
次のステップS14では、波形調整部31の正ピーク検出器50(図5)が、フォーカスエラー信号FEの正ピーク値(最大値)PPを検出する。正ピーク検出器50には、第3レベル比較器43から比較信号CMP3が供給されており、正ピーク検出器50は比較信号CMP3のレベルが高レベルとなる期間に入力したフォーカスエラー信号FEの正ピーク値PPを検出し、これをゲイン調整部53とオフセット調整部52とに出力する。このように、比較信号CMP3のレベルが高レベルとなる期間に限って正ピーク値PPが検出されるため、光ディスク4の表面性状やノイズの影響によってフォーカスエラー信号FEの合焦波形が乱れた場合でも、正ピーク値PPの誤検出を防止することが可能である。
【0038】
その後、タイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満か否かを判定し(ステップS15)、当該レベルが閾値TH3未満であると判定した場合には、フォーカスエラー信号FEのレベルが所定幅以上に変化したと判断し、ステップS16に処理を移行させる。具体的には、正ピーク値PPが検出された後、フォーカスエラー信号FEのレベルは低下して閾値TH3未満に遷移し、第3レベル比較器43から出力される比較信号CMP3のレベルが高レベルから低レベルに変化する。タイミングコントローラ46は、この比較信号CMP3の立ち下がりエッジを検出することでフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満になったと判定する。
【0039】
ところで、前記閾値TH1,TH2及びTH3は、それぞれ、第1レベル比較器41,第2レベル比較器42及び第3レベル比較器43のレジスタ(図示せず)に記憶されている。本実施例では、これら閾値TH1〜TH3は、初期調整処理を通じて一定値に設定されるが、後述するようにタイミングコントローラ46が状況に応じて閾値TH1〜TH3を可変に設定することも可能である。閾値TH2及びTH3はフォーカスエラー信号FEの正ピーク値PPと負ピーク値NPとの間に設定されており、閾値TH2は正ピーク値PPよりも負ピーク値NPに近い値に設定され、閾値TH3は負ピーク値NPよりも正ピーク値PPに近い値に設定される。
【0040】
またタイミングコントローラ46は、比較信号CMP3の立ち下がりエッジの検出と同時にタイマー40に計測動作を開始させる(ステップS16)。
続いて、フォーカスエラー信号FEのゲイン調整及びオフセット調整が開始され(ステップS17)、和信号FSのゲイン調整及びオフセット調整が開始される(ステップS18)。具体的には、ステップS17では、オフセット調整部52(図5)のオフセット演算器54が、正ピーク検出器50及び負ピーク検出器51から与えられた正ピーク値PP及び負ピーク値NPを用いてオフセット値OCを算出し、加算器55は、入力するフォーカスエラー信号FEからオフセット値OCを減算して得たフォーカスエラー信号をゲイン調整部53に出力する。またゲイン調整部53のゲイン係数演算器56は、正ピーク値PP及び負ピーク値NPを用いてゲイン係数GCを算出し、乗算器58は、オフセット調整されたフォーカスエラー信号にゲイン係数GCを乗算して得たフォーカスエラー信号FEGを出力する。
【0041】
またステップS18では、オフセット調整部62のオフセット演算器64(図6)が、正ピーク検出器60及び負ピーク検出器61から与えられた最大値SPP及び最小値SNPを用いてオフセット値OCを算出し、加算器65は、入力する和信号FSからオフセット値OCを減算して得た和信号をゲイン調整部63に出力する。またゲイン調整部63のゲイン係数演算器66は、最大値SPP,最小値SNP及び目標振幅値SREFを用いてゲイン係数GCを算出し、乗算器68は、オフセット調整された和信号にゲイン係数GCを乗算して得た和信号FSGを出力する。
【0042】
なお、本実施例では、ステップS16の処理の後にステップS17及びS18の処理を実行しているが、本発明ではこれに限らず、ステップS16,S17及びS18の処理が並列に実行されてもよい。
次に、タイミングコントローラ46は、計数信号Tsに基づいて、比較信号CMP3の立ち下がりエッジの時点から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS19)。またタイミングコントローラ46は、所定時間が経過したと判定したとき、昇降制御信号UDのレベルを高レベルから低レベルに切り換えることで、駆動信号生成部35にレンズ降下波形STを出力させる(ステップS20)。アクチュエータ14は、ループスイッチ33を介して駆動信号生成部35から供給されるレンズ降下波形STを用いて、対物レンズ13を光ディスク4から離れる方向に駆動する。
【0043】
この後、タイミングコントローラ46は、対物レンズ13が所定位置に到達したか否かを判定し(ステップS21)、対物レンズ13が所定位置に到達したと判定したときに初期調整信号PAのレベルを高レベルから低レベルに切り換え、初期調整処理を終了させる。
このように第1の実施例に係る初期調整処理によれば、フォーカスエラー信号FEのレベルが所定幅以上に変化したときに、アクチュエータ14に供給するフォーカス駆動信号FDがレンズ上昇波形からレンズ降下波形に切り換えられ、対物レンズ13の駆動方向は情報記録層4aに向かう方向からその逆方向へ転換される。対物レンズ13は合焦位置近傍で駆動方向を転換されることから、初期調整処理を通じて対物レンズ13が光ディスク4に衝突する事態を防止することが可能になるとともに、初期調整処理に要する時間を短縮することが可能となる。
【0044】
さらに、フォーカスエラー信号FEに基づいて対物レンズ13の駆動方向が転換されるため、対物レンズ13と光ディスク4との間の作動距離(working distance)が極めて短い場合でも、両者の衝突を確実に回避することができる。したがって、光ディスク4の記録密度向上を図るための光ビームの短波長化と対物レンズ13の高分解能化にも十分に対応することが可能である。
【0045】
<第2の実施例>
次に、第2の実施例に係る初期調整処理について説明する。図12は、本実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートであり、図13及び図14は、その初期調整処理の手順を示すフローチャートである。なお、図13及び図14のフローチャートは連結子C2を介して接続している。
【0046】
本実施例の初期調整処理では、上記第1の実施例の処理と同様にステップS1〜S15の処理(図10及び図11)が実行される。ステップS15では、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP3に基づいて、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満に遷移し、フォーカスエラー信号FEのレベルが所定幅以上に変化したことを検出する。
【0047】
前記ステップS15の後のステップS30では、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP3の立ち下がりエッジの検出と同時にタイマー40に計測動作を開始させる。次いで、タイミングコントローラ46は、タイマー40から供給される計数信号Tsに基づいて、当該立ち下がりエッジの時点から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS31)。所定時間が経過したと判定されたときは、昇降制御信号UDのレベルが高レベルから低レベルに切り換えられ、駆動信号生成部35はレンズ降下波形STを出力する(ステップS32)。この結果、アクチュエータ14は、ループスイッチ33を介して駆動信号生成部35から供給されるレンズ降下波形STを用いて対物レンズ13の駆動方向を、光ディスク4へ近接する方向から、光ディスク4から離れる方向へ転換させる。
【0048】
この後、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP1に基づいて和信号FSのレベルが閾値TH1以上か否かを判定し(ステップS33)、当該レベルが閾値TH1以上であると判定した場合はさらに、第3レベル比較器43から供給される比較信号CMP3に基づいて、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3以上か否かを判定する(ステップS34)。フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満と判定された場合は、ステップS33に処理が戻る制御が実行される。対物レンズ13が合焦位置を再び通過した後、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3以上になると、第3レベル比較器43は高レベル比較信号CMP3を出力するため、タイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3以上になったと判定し、ステップS35に処理を移行させる。
【0049】
次のステップS35では、波形調整部31の正ピーク検出器50は、ステップS14(図13)の処理と同様にフォーカスエラー信号FEの第2の正ピーク値PP2を検出し、これをゲイン調整部53とオフセット調整部52とに出力する。
その後、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP3に基づいてフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満か否かを判定し(ステップS36)、当該レベルが閾値TH3未満であると判定した場合にはステップS37に処理を移行させる。具体的には、第2の正ピーク値PP2が検出された後、フォーカスエラー信号FEのレベルは再び低下して閾値TH3未満に遷移し、比較信号CMP3のレベルは高レベルから低レベルに変化するため、タイミングコントローラ46は、この比較信号CMP3の立ち下がりエッジを検出することでフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満になったと判定する。
【0050】
次いで、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP1に基づいて和信号FSのレベルが閾値TH1以上か否かを判定し(ステップS37)、当該レベルが閾値TH1以上であると判定した場合はさらに、比較信号CMP2に基づいてフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2未満か否かを判定する(ステップS38)。フォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2以上と判定された場合は、前記ステップS37に処理が戻る制御が実行される。具体的には、対物レンズ13が再び合焦位置を通過した後、フォーカスエラー信号FEのレベルは閾値TH2未満に遷移するため、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP2の立ち下がりエッジを検出することでフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2未満になったと判定し、ステップS39に処理を移行させる。
【0051】
次のステップS39では、波形調整部31の負ピーク検出器51が、フォーカスエラー信号FEの第2の負ピーク値NP2を検出し、これをオフセット調整部52とゲイン調整部53とに出力する。なお、負ピーク値NP2の誤検出を防止すべく、このステップS39の処理と並行して、タイミングコントローラ46が比較信号CMP1のレベルを監視し、比較信号CMP1のレベルが低レベルに変化した場合には負ピーク値NP2の検出処理を中止してステップS37に処理を戻すのが好ましい。
【0052】
この後、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP2に基づいてフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH2以上か否かを判定し(ステップS40)、当該レベルが閾値TH2以上の場合にはステップS41及びS42に処理を移行させる。具体的には、フォーカスエラー信号FEのレベルは負ピーク値NP2に達した後に上昇し、比較信号CMP2のレベルは低レベルから高レベルに変化したとき、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP2の立ち上がりエッジを検出してステップS41及びS42に処理を移行させる。
【0053】
続いて、フォーカスエラー信号FEのゲイン調整及びオフセット調整が開始され(ステップS41)、和信号FSのゲイン調整及びオフセット調整が開始される(ステップS42)。ステップS41では、オフセット調整部52(図5)のオフセット演算器54が、正ピーク値PP及び負ピーク値NPの第1の組から算出したオフセット値と、正ピーク値PP2及び負ピーク値NP2の第2の組から算出したオフセット値とを平均化し、その結果得た平均値をオフセット値OCとして加算器55に供給する。またステップS42では、正ピーク値PP及び負ピーク値NPの第1の組から算出したゲイン係数と、正ピーク値PP2及び負ピーク値NP2の第2の組から算出したゲイン係数とを平均化し、その結果得た平均値をゲイン係数GCとして乗算器58に供給することになる。
【0054】
この後、タイミングコントローラ46は、対物レンズ13が所定位置に到達したか否かを判定し(ステップS43)、対物レンズ13が所定位置に到達したと判定したときに初期調整信号PAのレベルを高レベルから低レベルに切り換え、初期調整処理を終了させる。
このように第2の実施例に係る初期調整処理では、上記ステップS32で対物レンズ13の駆動方向を光ディスク4から離す方向へ転換した後に逆S字波形が出現するためこれを有効活用し、正ピーク値PP2及び負ピーク値NP2の第2の組を検出してこれをオフセット値とゲイン係数の算出に利用している。したがって、フォーカスエラー信号FEや和信号FSの波形を適正化するパラメータをより正確に算出することができ、初期調整の精度向上が可能となる。
【0055】
<第3の実施例>
次に、第3の実施例に係る初期調整処理を説明する。図15は、本実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートであり、図16は、その初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
本実施例の初期調整処理では、上記第2の実施例の処理と同様にステップS1〜S42の処理(図13及び図14)が実行される。ステップS41及びS42以後は、フォーカスエラー信号FE及び和信号FSに対するゲイン調整及びオフセット調整が行われている。ここで、図16のフローチャートには示されないが、タイミングコントローラ46は、タイマー40を用いて、図15に示すようにゲイン調整及びオフセット調整が安定化する期間Tu、初期調整信号PAのレベルを低レベルに維持し、その期間Tuが経過した後に再び初期調整信号PAのレベルを高レベルに切り換える。
【0056】
なお、図15のタイミングチャートでは、説明の便宜上、ステップS42以前の波形調整前のフォーカスエラー信号FEと、ステップS42から後の波形調整後のフォーカスエラー信号FEGとが連続するように表されているが、実際は、フォーカスエラー信号FEとフォーカスエラー信号FEGとは異なる信号である。同様に、波形調整前の和信号FSと波形調整後の和信号FSGも連続するように表されている。
【0057】
次にステップS50では、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP5に基づいて波形整形後の和信号FSGのレベルが閾値TH5に達したか否かを判定し、当該レベルが閾値TH5に達しているときは、当該レベルが所定幅以上に変化したと判断して、次のステップS51へ処理を移行させる。具体的には、上記ステップS43及びS44以後、波形調整部31,37(図5及び図6)から、波形調整後のフォーカスエラー信号FEGと和信号FSGとがタイミング生成部34(図4)に供給されている。対物レンズ13は下降し続けており、対物レンズ13が合焦位置から遠ざかるにつれて波形整形後の和信号FSGのレベルも低下する。タイミング生成部34の第5レベル比較器45は、和信号FSGのレベルが閾値TH5未満になったときに低レベルの比較信号CMP5を出力するため、タイミングコントローラ46は比較信号CMP5の立ち下がりエッジを検出することで和信号FSGのレベルが閾値TH5に達したと判定する。
【0058】
次のステップS51では、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP5の立ち下がりエッジの検出と同時に昇降制御信号UDのレベルを低レベルから高レベルに切り換えることで、駆動信号生成部35へレンズ上昇波形STを出力させる。アクチュエータ14は、ループスイッチ33を介して駆動信号生成部35から供給されるレンズ上昇波形STを用いて、対物レンズ13を光ディスク4に近づく方向へ駆動する。
【0059】
この後、タイミングコントローラ46は、第4レベル比較器44から供給される比較信号CMP4に基づいて、フォーカスエラー信号FEGのレベルが閾値TH4以上か否かを判定し(ステップS52)、当該レベルが閾値TH4未満であると判定したときは、当該レベルが所定幅以上に変化したと判断して、次のステップS53に処理を移行させる。具体的には、対物レンズ13が合焦位置へ近づくに従ってフォーカスエラー信号FEGにS字状の合焦波形が出現し、フォーカスエラー信号FEGのレベルは閾値TH4未満に遷移した後、再び閾値TH4以上に遷移する。このとき、比較信号CMP4のレベルは低レベルから高レベルに変化するため、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP4の立ち上がりエッジを検出することでフォーカスエラー信号FEGのレベルが閾値TH4以上になったと判定する。
【0060】
続いて、タイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEGのレベルが正か否かを確認し(ステップS53)、フォーカスエラー信号FEGのレベルが正であると確認したときは、サーボループを閉ループに切り換えるように制御する(ステップS54)。具体的には、タイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEGのレベルが正であると確認したときは、切換制御信号SCのレベルを低レベルから高レベルに切り換えることで、ループスイッチ33の接続先を駆動信号生成部35から位相補償器32に選択させる。これ以後、ループスイッチ33は位相補償器32から入力する位相調整後のフォーカスエラー信号FEGをフォーカス駆動信号FDとしてアクチュエータ14に供給し、フォーカスサーボループ(閉ループ)が形成される。
【0061】
そして、タイミングコントローラ46は、サーボループを閉ループに切り換えると同時に昇降制御信号UDのレベルを高レベルから低レベルに切り換えた後に初期調整処理を終了させる。
このように第3の実施例によれば、上記第1及び第2の実施例の初期調整処理と同様に、対物レンズ13が光ディスク4に衝突する事態の防止、初期調整処理に要する時間の短縮化、並びに、対物レンズ13と光ディスク4との間の作動距離が極めて短い場合の両者の衝突の防止を奏することが可能である。
【0062】
また、ステップS41及びS42でフォーカスエラー信号FEと和信号FSに対するゲイン調整とオフセット調整を開始してから、対物レンズ13が光ディスク4から或る程度離れた位置に達した後に、対物レンズ13の駆動方向を転換させて対物レンズ13を合焦位置近辺に配置させ、サーボループを閉ループに切り換えている。したがって、閉ループ状態のフォーカスサーボに短時間で移行することができる。
【0063】
さらに、ゲイン調整とオフセット調整が開始された後は、波形調整後の和信号FSGのレベル変化に基づいて対物レンズ13の駆動方向を転換し、波形調整後のフォーカスエラー信号FEGのレベル変化に基づいてサーボループを閉ループに切り換えるため、ゲイン調整及びオフセット調整の開始時からフォーカスサーボの開始時までの経過時間を極めて短時間にすることができるとともに、フォーカスサーボが安定化するまでの所要時間の短縮が可能である。
【0064】
<第4の実施例>
次に、第4の実施例に係る初期調整処理を説明する。図17は、本実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートであり、図18は、その初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
本実施例の初期調整処理では、上記第1の実施例の処理と同様にステップS1〜S15の処理(図11)が実行される。ステップS15で比較信号CMP3に基づいてフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満に遷移したことが確認された後、昇降制御信号UDのレベルを高レベルから低レベルに切り換えることで、レンズ降下波形が発生させられる。この結果、フォーカスエラー信号FEの最初のS字状の合焦波形から正ピーク値PP及び負ピーク値NPが検出された後に、対物レンズ13は光ディスク4から離れる方向へ移動する。
【0065】
次のステップS60では、フォーカスエラー信号FEのゲイン調整及びオフセット調整が開始され、ステップS61では、和信号FSのゲイン調整及びオフセット調整が開始される。なお、図17のタイミングチャートでは、説明の便宜上、ステップS60以前の波形調整前のフォーカスエラー信号FEと、ステップS60から後の波形調整後のフォーカスエラー信号FEGとが連続するように表されているが、実際は、フォーカスエラー信号FEとフォーカスエラー信号FEGとは異なる信号である。同様に、波形調整前の和信号FSと波形調整後の和信号FSGも連続するように表されている。
【0066】
次に、タイミングコントローラ46は、波形調整後のフォーカスエラー信号FEGのレベルが閾値TH4未満か否かを判定し(ステップS62)、当該レベルが閾値TH4未満である場合にはさらに、ステップS63に処理を移行させる。具体的には、図17に示すように昇降制御信号UDのレベルを高レベルから低レベルに切り換えた後は、フォーカスエラー信号FEGに逆S字状の合焦波形が出現し、フォーカスエラー信号FEGのレベルは最大点に達した後に降下する。このとき、タイミングコントローラ46は比較信号CMP4の立ち下がりエッジを検出することで、フォーカスエラー信号FEGのレベルが閾値TH4未満になったと判定し、逆S字状の合焦波形の出現を確認する。
【0067】
続いて、タイミングコントローラ46は、フォーカスエラー信号FEGのレベルが負か否かを確認し(ステップS63)、フォーカスエラー信号FEGのレベルが負であると確認したときは、上記ステップS54の処理と同様にサーボループを閉ループに切り換えるように制御する(ステップS64)。以上で、初期調整処理は終了する。
【0068】
このように第4の実施例では、負ピーク値NPと正ピーク値PPとを検出した後に、対物レンズ13を光ディスク4から離れる方向へ駆動させつつ、ゲイン調整及びオフセット調整(上記ステップS60及びS61)を実行し、波形調整後のフォーカスエラー信号FEGのレベルが所定幅以上に変化したときにフォーカスサーボを閉ループに移行させている(上記ステップS62〜S64)。したがって、極めて短時間でフォーカスサーボへ移行できるとともに、フォーカスサーボが安定化するまでの所要時間の短縮が可能である。さらに、たとえフォーカスサーボへの移行に失敗したとしても、対物レンズ13が光ディスク4に衝突する事態を回避することが可能である。
【0069】
<第5の実施例>
次に、第5の実施例に係る初期調整処理を説明する。上記第1〜第4の実施例では、フォーカスエラー信号FEのレベルを監視し当該レベルの所定幅以上の変化を検出したときに、昇降制御信号UDのレベルが高レベルから低レベルに切り換えられ、対物レンズ13の駆動方向が転換された。これに対し本実施例では、和信号FSのレベルの所定幅以上の変化が検出されたときに、昇降制御信号UDのレベルが高レベルから低レベルに切り換えられる。
【0070】
図19は、本実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートであり、図20は、その初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
本実施例の初期調整処理では、上記第1の実施例の処理と同様にステップS1〜S15の処理(図10及び図11)が実行される。ステップS15では、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP3に基づいてフォーカスエラー信号FEのレベルが閾値TH3未満に遷移したことを確認する。
【0071】
前記ステップS15の後のステップS70では、タイミングコントローラ46は、比較信号CMP1に基づいて和信号FSのレベルが閾値TH1未満か否かを判定し、当該レベルが閾値TH1未満である場合には当該レベルが所定幅以上変化したと判断してステップS71に処理を移行させ、タイマー40の計測動作を開始させる。すなわち、対物レンズ13が光ディスク4に近づく方向へ移動し合焦位置から離れるに従って和信号FSのレベルも低下するため、タイミングコントローラ46は比較信号CMP1の立ち下がりエッジを検出することで比較信号CMP1のレベルが閾値TH1未満になったと判定する。
【0072】
次に、上記ステップS17及びS18の処理と同様にして、フォーカスエラー信号FEのゲイン調整及びオフセット調整が開始され(ステップS72)、和信号FSのゲイン調整及びオフセット調整が開始される(ステップS73)。なお、本実施例では、ステップS71の処理の後にステップS72及びS73の処理を実行しているが、本発明ではこれに限らず、ステップS71,S72及びS73の処理が並列に実行されてもよい。
【0073】
次に、タイミングコントローラ46は、計数信号Tsに基づいて、比較信号CMP1の立ち下がりエッジの時点から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS74)。またタイミングコントローラ46は、所定時間が経過したと判定したとき、昇降制御信号UDのレベルを高レベルから低レベルに切り換えることで、駆動信号生成部35にレンズ降下波形STを出力させる(ステップS75)。アクチュエータ14は、駆動信号生成部35から供給されるレンズ降下波形STを用いて、対物レンズ13を光ディスク4から離れる方向に駆動する。
【0074】
この後、タイミングコントローラ46は、対物レンズ13が所定位置に到達したか否かを判定し(ステップS76)、対物レンズ13が所定位置に到達したと判定したときに初期調整信号PAのレベルを高レベルから低レベルに切り換え、初期調整処理を終了させる。
なお、図19に示した例では、フォーカスエラー信号FEのS字状の合焦波形が現れた後に再び逆S字状の合焦波形が現れるため、最初のS字状の合焦波形から正ピーク値PPと負ピーク値NPを検出する代わりに、逆S字状の合焦波形から正ピーク値PP2と負ピーク値NP2を検出しこれらをゲイン係数とオフセット値の算出に使用してもよい。
【0075】
また、上記した例では、正ピーク値PPと負ピーク値NPの組からゲイン係数とオフセット値が算出されるが、この代わりに、上記第2の実施例と同様の処理を実行して、正ピーク値PP及び負ピーク値NPの組と、正ピーク値PP2及び負ピーク値NP2の組とからゲイン係数とオフセット値を算出してもよい。
このように第5の実施例によれば、和信号FSのレベルが所定幅以上に変化したときに、アクチュエータ14に供給するフォーカス駆動信号FDがレンズ上昇波形からレンズ降下波形に切り換えられ、対物レンズ13の駆動方向が情報記録層4aに向かう方向からその逆方向へ転換される。したがって、初期調整処理を通じて対物レンズ13が光ディスク4に衝突する事態を防止することができる。
【0076】
<第6の実施例>
次に、第6の実施例に係る初期調整処理について説明する。光ディスク4の記録密度を向上させる技術として記録膜の多層化が知られており、基板上に複数の情報記録層が数十マイクロメートル間隔で形成される。また対物レンズ13の高分解能化(開口数の高値化)と記録膜の多層化とは、球面収差と称する光スポットの歪みを引き起こすことが知られており、光ピックアップ装置1は、球面収差を各情報記録層毎に自動的に補正し得る収差補正機構(図示せず)を搭載している。以下に説明するように、本実施例に係る初期調整処理はこの種の多層ディスクに対する初期調整を実現可能にする。
【0077】
図21は、2枚の情報記録層を有する光ディスク4に対して初期調整処理を実行する際に現れる各種信号波形を示すタイミングチャートである。初期調整信号PA、昇降制御信号UD及びフォーカス駆動信号FDの波形は、上記第1の実施例のそれらの信号波形(図9)と同じであり、本実施例の処理手順も、上記第1の実施例の処理手順(図10及び図11)と略同じである。以下、2枚の情報記録層のうち一方の目標層L0に対する球面収差は適正化されており、他方の情報記録層L1に対する球面収差は適正化されていないものとする。
【0078】
図21に示すように目標層L0の合焦点近傍で、フォーカス駆動信号FDをレンズ上昇波形からレンズ降下波形に切り換えた場合、フォーカスエラー信号FEにおいては、最初に情報記録層L1に対応するS字状の合焦波形が出現し、その後、目標層L0に対応するS字状の合焦波形が出現する。目標層L0に対応する合焦波形が出現した直後にフォーカス駆動信号FDがレンズ降下波形に切り換えられるため、目標層L0のS字状の合焦波形が現れた後に、当該目標層L0に対応する逆S字状の合焦波形が出現し、その後、情報記録層L1に対応する逆S字状の合焦波形が出現する。
【0079】
球面収差の影響が大きい方の情報記録層L1の合焦波形の振幅は、球面収差の影響が小さい方の目標層L0の合焦波形の振幅よりも小さくなる。かかる事実に着目して、本実施例では、閾値TH2は、目標層L0の合焦波形の負ピーク値NP以上で且つ情報記録層L1の負ピーク値未満に設定されており、閾値TH3は、目標層L0の合焦波形の正ピーク値PP以下で且つ情報記録層L1の正ピーク値を超える値に設定される。このように閾値TH2及びTH3を設定することで、目標層L0のみに選択的に初期調整処理を施すことが可能となる。
【0080】
<第7の実施例>
次に、第7の実施例は、多層ディスクの初期調整を実現する他の閾値設定方法を提供するものである。図22及び図23を参照しつつ本実施例に係る初期調整方法を説明する。
図22は、単一の情報記録層を有する光ディスク4に対して初期調整処理を実行する際に現れる各種信号波形を示すタイミングチャートである。初期調整信号PA、昇降制御信号UD及びフォーカス駆動信号FDの波形は、上記第1の実施例のそれらの信号波形(図9)と同じである。
【0081】
タイミングコントローラ46は、時間的に変化する和信号FSのレベルを取得し、このレベルを用いて時間的に変化する閾値TH2,TH3を生成し、第2レベル比較器42及び第3レベル比較器43のレジスタに設定する機能を有する。
本実施例では、和信号FSのレベルに比例する閾値TH2,TH3がリアルタイムに生成されている。また図22に示すように閾値TH3は、和信号FSのレベル分布に比例するレベル分布を形成し、閾値TH2は、和信号FSのレベルを反転させた反転信号のレベル分布に比例するレベル分布を形成している。換言すれば、閾値TH3の波形は和信号FSの波形に相似し、閾値TH2の波形は当該反転信号の波形に相似している。
【0082】
次に、図23は、上記2枚の情報記録層を有する光ディスク4に対して初期調整処理を実行する際に現れる各種信号波形を示すタイミングチャートである。図23に示すように閾値TH3は、和信号FSのレベル分布に比例するレベル分布を形成し、閾値TH2は、和信号FSのレベルを反転させた信号のレベル分布に比例するレベル分布を形成しており、目標層L0に対応する合焦波形のみに閾値TH2,TH3が有効であることが分かる。
【0083】
このように第7の実施例では、光ディスク4の記録層が単層と複層との何れの場合でも、目標層に対して適正な閾値を設定することが可能である。
以上、第1〜第5の実施例に係る初期調整方法について説明したが、本発明はこれら実施例に限るものでは無く、第1〜第5の実施例のうち2種以上の実施例を組み合わせた形態をも含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォーカス駆動信号の鋸波形とこれに対応するフォーカスエラー信号の波形とを概略的に示す図である。
【図2】本発明に係る実施例の光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。
【図3】本発明に係る実施例のサーボ回路の構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明に係る実施例のタイミング生成部の構成を概略的に示す図である。
【図5】フォーカスエラー信号の波形を調整する波形調整部の構成を概略的に示す図である。
【図6】和信号の波形を調整する波形調整部の構成を概略的に示す図である。
【図7】DSPを搭載したサーボ回路の構成を概略的に示す図である。
【図8】本発明に係る実施例の光ピックアップ装置を搭載した光ディスク記録再生装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図9】第1の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図10】第1の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図13】第2の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図16】第3の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】第4の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図18】第4の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】第5の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図20】第5の実施例に係る初期調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】第6の実施例に係る初期調整処理を実行する際に発生する各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図22】単一の情報記録層を有する光ディスクに対して初期調整処理を実行する際に現れる各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【図23】2枚の情報記録層を有する光ディスクに対して初期調整処理を実行する際に現れる各種信号波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置
2 光学ヘッド
4 光ディスク
4a 情報記録層
10 レーザダイオード光源
11 ビームスプリッタ
12 コリメータレンズ
13 対物レンズ
14 アクチュエータ(レンズ駆動部)
15 光検出器
20 LD駆動部(レーザダイオード駆動部)
21 信号処理部
22 サーボ回路
24 復調回路
30 フォーカスエラー信号生成部
31,37 波形調整部
32 位相補償器
33 ループスイッチ
34 タイミング生成部
35 駆動信号生成部
36 和信号生成部
72 DSP(デジタルシグナルプロセッサ)
100 光ディスク記録再生装置(光記録媒体記録再生装置)

Claims (29)

  1. 光記録媒体の情報記録層に光ビームを照射し、前記情報記録層で反射した反射光ビームを検出する光ピックアップ装置であって、
    前記情報記録層に前記光ビームを集光させる対物レンズと、
    供給される駆動信号に応じて前記対物レンズの位置を移動させるレンズ駆動部と、
    前記反射光ビームを受光してこれに応じた信号を出力する複数の受光部を有する光検出器と、
    前記光検出器の出力信号を用いて単数または複数のサーボ信号を生成する信号生成部と、
    前記対物レンズを前記情報記録層に近づける方向へ移動させる第1のフォーカス駆動信号、若しくは、前記対物レンズを前記情報記録層から離す方向へ移動させる第2のフォーカス駆動信号を生成し、前記駆動信号として前記レンズ駆動部に供給する駆動信号生成部と、
    前記駆動信号生成部が前記第1のフォーカス駆動信号を前記レンズ駆動部に供給している期間に発生した前記サーボ信号のレベルが所定幅以上に変化したときに、前記レンズ駆動部に供給する信号を前記第1のフォーカス駆動信号から前記第2のフォーカス駆動信号に切り換える切換処理を実行する制御部と、を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1記載の光ピックアップ装置であって、前記信号生成部は、前記対物レンズの現在位置と合焦位置との間の距離に応じてレベル変化するフォーカスエラー信号を生成し前記サーボ信号として出力するフォーカスエラー信号生成部を備える、光ピックアップ装置。
  3. 請求項2記載の光ピックアップ装置であって、
    前記駆動信号生成部が前記第1のフォーカス駆動信号または前記第2のフォーカス駆動信号を前記レンズ駆動部に供給している期間に、前記フォーカスエラー信号の波形を適正化するパラメータを決定する波形調整部をさらに備える光ピックアップ装置。
  4. 請求項2または請求項3記載の光ピックアップ装置であって、前記制御部は、前記フォーカスエラー信号の正ピークおよび負ピークを検出した後に前記切換処理を実行する、光ピックアップ装置。
  5. 請求項2または請求項3記載の光ピックアップ装置であって、
    前記フォーカスエラー信号の正ピーク値と負ピーク値との間に設定された閾値と前記フォーカスエラー信号のレベルとを比較する第1のレベル比較器をさらに備え、
    前記制御部は、前記切換処理において、前記第1のレベル比較器の比較結果に基づいて前記フォーカスエラー信号のレベルが前記所定幅以上に変化したか否かを決定する、光ピックアップ装置。
  6. 請求項5記載の光ピックアップ装置であって、前記波形調整部は、前記フォーカスエラー信号の前記正ピーク値及び前記負ピーク値を検出するピーク検出器と、検出された前記正ピーク値及び前記負ピーク値を用いて前記パラメータを算出する演算器とを備える、光ピックアップ装置。
  7. 請求項6記載の光ピックアップ装置であって、前記演算器は、前記正ピーク値と前記負ピーク値との加算値を用いて前記フォーカスエラー信号のオフセット量を前記パラメータの一つとして算出するとともに、前記正ピーク値と前記負ピーク値との間の差の逆数を用いて前記フォーカスエラー信号のゲインを前記パラメータの一つとして算出する、光ピックアップ装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記ピーク検出器は、前記第1のフォーカス駆動信号が前記レンズ駆動部に供給される期間に発生した前記フォーカスエラー信号の前記正ピーク値及び前記負ピーク値の第1の組を検出するとともに、前記第2のフォーカス駆動信号が前記レンズ駆動部に供給される期間に発生した前記フォーカスエラー信号の前記正ピーク値及び前記負ピーク値の第2の組を検出し、
    前記演算器は、前記第1及び第2の組の前記正ピーク値及び前記負ピーク値を用いて前記パラメータを算出する、光ピックアップ装置。
  9. 請求項5から請求項8のうちの何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記フォーカスエラー信号のレベルと閾値とを比較する第2のレベル比較器をさらに備え、
    前記閾値は、前記フォーカスエラー信号の正ピーク値と負ピーク値との間に且つ前記正ピーク値よりも前記負ピーク値に近い値に設定されており、前記ピーク検出器は、前記第2のレベル比較器の比較結果に基づいて前記フォーカスエラー信号のレベルが前記閾値未満となる期間に前記最小値を検出する機能を有する、光ピックアップ装置。
  10. 請求項5から請求項9のうちの何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記フォーカスエラー信号のレベルと閾値とを比較する第3のレベル比較器をさらに備え、
    前記閾値は、前記フォーカスエラー信号の正ピーク値と負ピーク値との間に且つ前記負ピーク値よりも前記正ピーク値に近い値に設定されており、前記ピーク検出器は、前記第3のレベル比較器の比較結果に基づいて前記フォーカスエラー信号のレベルが前記閾値以上となる期間に前記正ピーク値を検出する機能を有する、光ピックアップ装置。
  11. 請求項1から請求項10のうちの何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記制御部は、前記レンズ駆動部に与える供給信号を前記第1のフォーカス駆動信号から前記第2のフォーカス駆動信号へ切り換える第1の前記切換処理を実行してから所定時間経過後に、前記供給信号を前記第2のフォーカス駆動信号から前記第1のフォーカス駆動信号へ切り換える第2の切換処理を実行し、該第2の切換処理の後に前記供給信号を前記第1のフォーカス駆動信号から前記フォーカスエラー信号に切り換える第3の切換処理を実行する、光ピックアップ装置。
  12. 請求項11記載の光ピックアップ装置であって、
    前記光検出器の出力信号を加算して和信号を生成する和信号生成部を備えており、
    前記制御部は、前記第2の切換処理において、前記和信号のレベルが所定幅以上に変化したときに、前記レンズ駆動部に与える信号を前記第2のフォーカス駆動信号から前記第1のフォーカス駆動信号に切り換える、
    光ピックアップ装置。
  13. 請求項12記載の光ピックアップ装置であって、
    前記和信号のレベルと所定の閾値とを比較する第4のレベル比較器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2の切換処理において、前記第4のレベル比較器の比較結果に基づいて前記和信号のレベルが前記所定幅以上に変化したか否かを決定する、光ピックアップ装置。
  14. 請求項11から請求項13のうち何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記制御部は、前記第3の切換処理において、前記フォーカスエラー信号のレベルが所定幅以上に変化したときに、前記レンズ駆動部に与える信号を前記第2のフォーカス駆動信号から前記フォーカスエラー信号に切り換える、
    光ピックアップ装置。
  15. 請求項14記載の光ピックアップ装置であって、
    前記フォーカスエラー信号のレベルと所定の閾値とを比較する第5のレベル比較器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第3の切換処理において、前記第5のレベル比較器の比較結果に基づいて前記フォーカスエラー信号のレベルが前記所定幅以上に変化したか否かを決定する、光ピックアップ装置。
  16. 請求項1から請求項10のうち何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記制御部は、前記レンズ駆動部へ与える供給信号を前記第1のフォーカス駆動信号から前記第2のフォーカス駆動信号へ切り換える第1の前記切換処理を実行した後に、前記フォーカスエラー信号のレベルが所定幅以上に変化したときに、前記供給信号を前記第2のフォーカス駆動信号から前記フォーカスエラー信号に切り換える第2の切換処理を実行する、
    光ピックアップ装置。
  17. 請求項16記載の光ピックアップ装置であって、
    前記フォーカスエラー信号のレベルと所定の閾値とを比較する第6のレベル比較器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2の切換処理において、前記第6のレベル比較器の比較結果に基づいて前記フォーカスエラー信号のレベルが前記所定幅以上に変化したか否かを決定する、光ピックアップ装置。
  18. 請求項1から請求項10のうちの何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、前記信号生成部は、前記光検出器の出力信号を加算して和信号を生成し前記サーボ信号として出力する和信号生成部を備える、光ピックアップ装置。
  19. 請求項18記載の光ピックアップ装置であって、前記制御部は、前記和信号の正ピークを検出した後に前記切換処理を実行する、光ピックアップ装置。
  20. 請求項18または請求項19記載の光ピックアップ装置であって、
    前記和信号の正ピーク値と負ピーク値との間に設定された閾値と前記和信号のレベルとを比較する第7のレベル比較器をさらに備え、
    前記ピーク検出器は、前記第7のレベル比較器の検出結果に基づいて前記和信号のレベルが前記閾値以上となる期間に前記フォーカスエラー信号の前記正ピーク値及び前記負ピーク値を検出する、光ピックアップ装置。
  21. 請求項18または請求項19記載の光ピックアップ装置であって、
    前記和信号の正ピーク値と負ピーク値との間に設定された閾値と前記和信号のレベルとを比較する第8のレベル比較器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第8のレベル比較器の比較結果に基づいて前記和信号のレベルが前記所定幅以上に変化したか否かを決定する、光ピックアップ装置。
  22. 請求項18から請求項21のうちの何れか1項に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記駆動信号生成部が前記第1のフォーカス駆動信号または前記第2のフォーカス駆動信号を前記レンズ駆動部に供給している期間に、前記和信号の波形を適正化するパラメータを決定する波形調整部をさらに備える光ピックアップ装置。
  23. 請求項22記載の光ピックアップ装置であって、前記波形調整部は、前記和信号の前記正ピーク値及び前記負ピーク値を検出するピーク検出器と、検出された前記正ピーク値及び前記負ピーク値を用いて前記パラメータを算出する演算器とを備える、光ピックアップ装置。
  24. 請求項23記載の光ピックアップ装置であって、前記演算器は、前記正ピーク値と前記負ピーク値との加算値を用いて前記和信号のオフセット量を前記パラメータの一つとして算出するとともに、前記正ピーク値と前記負ピーク値との間の差の逆数を用いて前記和信号のゲインを前記パラメータの一つとして算出する、光ピックアップ装置。
  25. 請求項5または請求項9に記載の光ピックアップ装置であって、前記光記録媒体は、前記情報記録層を2枚備えており、
    前記閾値は、前記情報記録層のうち一方の目標層に対応する前記フォーカスエラー信号の最小値以上であり、且つ前記情報記録層のうち他方の層に対応する前記フォーカスエラー信号の最小値未満に設定される、光ピックアップ装置。
  26. 請求項5または請求項10に記載の光ピックアップ装置であって、前記光記録媒体は、前記情報記録層を2枚備えており、
    前記閾値は、前記情報記録層のうち一方の目標層に対応する前記フォーカスエラー信号の正ピーク値以下であり、且つ前記情報記録層のうち他方の層に対応する前記フォーカスエラー信号の正ピークを超えるように設定される、光ピックアップ装置。
  27. 請求項5記載の光ピックアップ装置であって、
    前記光検出器の出力信号を加算して和信号を生成する和信号生成部をさらに備え、
    前記閾値は、前記光検出器の出力信号を加算して生成された和信号のレベルに応じて時間的に可変に設定される、光ピックアップ装置。
  28. 請求項27記載の光ピックアップ装置であって、前記閾値の分布は前記和信号のレベル分布に比例する、光ピックアップ装置。
  29. 光記録媒体の情報記録層に光ビームを照射し、前記情報記録層で反射した反射光ビームを検出して生成した再生信号を出力する請求項1〜請求項28のうち何れか1項に記載の光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置から出力された前記再生信号を復号化するデコーダと、
    を備えることを特徴とする光記録媒体再生装置。
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