JP2005069045A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吸気行程時における燃料の直入率に基づき追加噴射許可クランク角θを設定し、上記追加噴射許可クランク角θ近傍における所定時間(5ms)毎に予測されたインテークマニホールド(I/M)の吸気圧力或いは吸気量の変化量(C点、D点)を用いて吸気行程終了時の吸気圧力(E点)或いは吸気量を予測し、例えば、運転状態の過渡時、上記予測吸気圧力(E点)或いは吸気量に基づいて算出された追加噴射燃料量(II)を、吸気行程中に追加噴射して、所定の空燃比を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置。
【選択図】 図3
Description
主噴射燃料量は、従来のいずれの方法を用いて算出されてもよく、運転状態に応じて主噴射燃料量を設定し、所定のクランク角度に同期して主噴射燃料量の燃料を吸気中に供給する。
そして、前記スロットル前後の圧力比を検出又は推定する圧力比検出手段と、前記圧力比検出手段により検出又は推定した圧力比と、前記有効開口面積算出手段による有効開口面積とを用い、前記スロットルの下流側の前記吸気通路内の吸気圧力或いは筒内吸気量を所定時間毎に予測する予測手段と、吸気行程時における燃料の直入率に基づき、追加噴射を許可するクランク角を設定する追加噴射許可クランク角設定手段とを備え、前記予測手段は、前記追加噴射許可クランク角近傍において予測した吸気圧力或いは筒内吸気量の変化量に基づき吸気行程終了時の吸気圧力或いは筒内吸気量を予測し、前記燃料噴射制御手段は、予測した吸気圧力或いは筒内吸気量に基づいて算出された追加噴射燃料量を、吸気行程中の前記追加噴射許可クランク角以降に追加噴射することにより、前記内燃機関の空燃比を所定の空燃比に制御する。
更に、1つの気筒に対する主燃料噴射、第1の追加噴射、及び第2の追加噴射による複数の噴射パルス幅と噴射時期に応じて付着液膜量を算出し、同一気筒における次回の吸気行程時の蒸発輸送量を補正するので、空燃比エラーを解消して、排ガス、燃費、ドライバビリティを改善することができる。
ここでは、内燃機関として、4気筒の4サイクルガソリンエンジンを例にとり説明を行うが、他の多気筒エンジンへも、本発明は適用可能なものである。
ここで、直入率とは燃料噴射弁7から吸気ポート8に噴射された燃料の内、燃料噴射後(燃料噴射中も含む)最初の吸気行程で、気筒内に直接或いは気化した状態で導入され燃焼した燃料の比率である。
本発明では、クランク角に対する吸気行程中の気筒への吸気流速に着目し、遅いクランク角では直入率が低下することを考慮している。
本吸気圧予測法は、主に、スロットル開度TPS及び大気圧Patmに基づき、I/M圧予測値Pm(k)を算出している。又、本吸気圧予測法は、追加噴射許可クランク角以降の追加噴射の燃料量を算出するため、吸気行程終了時のI/M圧予測値の算出にも用いている。
S0=Fa[TPS]
S=(1−aX)×S0
ここで、aは所定の補正係数、Xは大気圧P0と前回のI/M圧予測値Pm(k−1)との圧力比Pm(n)/P0である。
尚、上記の代わりに、TPS信号に対して、前記圧力比Pm(n)/P0に応じて、スロットルの有効面積を導き出すマップデータのテーブルから、スロットルの有効面積を求めることができる。
ここで、スロットル開度TPSに対するスロットルバルブの有効開口面積Sの特性は、スロットル前後の圧力差の影響を受ける。この現象は、スロットルバルブのエッヂ部で吸気の剥離により乱流が形成されて、有効開口面積Sに影響を及ぼすものと推測される。
dPth=S×P0×Fv[Pm(k−1)/Patm]×KAT
ここで、KATは吸気温補正係数、Fv[Pm(k−1)/Patm]は、上記の圧力比[Pm(k−1)/Patm]に対する単位面積当たりの流量を導き出すマップデータのテーブル、Pm(k−1)は前回のI/M圧予測値である。
又、気筒内に吸入される推定吸気量dPeは以下の式で示される。
dPe=KMAP×Pm(k−1)×5/TSGT
ここで、KMAPは体積効率係数、TSGTは1ストローク分の所要時間である。
Pm(k)=Pm(k−1)+(dPth−dPe)×Vc/Vm
ここで、Vcは気筒容積、Vmは吸気管容積である。
なお、I/M圧予測値Pm(k)は、大気圧Patmを越えないものとする。又、厳密には、センサの応答遅れを考慮してI/M圧予測値Pm(k)に補正を行うが、ここでは簡単にするため省略する。
ECUは、上記5ms毎ルーチンと並行して、行程毎に吸気圧予測法を実行している。具体的には、クランク角センサからSGT信号が出力されるタイミングと連動して、つまり、次の行程が始める5°前(SGT5°B割込)で本吸気圧予測法を行っており、I/M圧センサにより検出されたI/M圧Pbを読み込み、以下に示される式を用いて、所定行程数後のI/M圧予測値Pbetmを算出している。
Pbmean=ΣPbi/i
次に、1ストローク間のI/M圧変化値dPmを下記式より求める。このとき、本吸気圧予測法を実行する前に、上記5ms毎ルーチンにて予測した2つのI/M圧予測値Pm(k)及びPm(k−1)を用いる。
dPm={Pm(k)−Pm(k−1)}×TSGT/5
Pbetm=Pbmean+Getm×dPm (1)
ここで、Getmはストローク数を示す係数であり、例えば、Getm=1.0であれば、1行程後のI/M圧予測値Pbetmを予測することとなり、Getm=2.0であれば、2行程後のI/M圧予測値Pbetmを予測することとなる。
次に、上記予測法を用いた各実施例を各々説明する。
具体的には、1つの気筒の一連の行程において、過渡時の変化に伴う吸気圧の変化及び吸気圧の予測値を図示したものであり、その予測値等に基づく主噴射(I)及び追加噴射(II)の燃料量の設定及び制御方法を説明するものである。
又、TPS(後述の図4、5、6においても同じ)は、スロットルバルブの開度を表すものであり、アクセル開度等に応じて制御されており、開度が大きくなるに従い、吸気量が増大していく。
主噴射(I)の燃料量は、従来の算出方法を用いて噴射パルス幅を決定する。例えば、排気行程開始時のI/M圧の実測値Pb、A点の実測値平均又はB点の予測値を用いてもよい。ここでは、運転状態が定常状態(TPSが一定)であり、この時点の吸気圧を吸気行程終了時の吸気圧と仮定して、主噴射燃料量、つまり、噴射パルス幅を決定する。
Tinj1=Kinj×Kev×Pb
ここで、KinjはI/M圧から噴射パルス幅へ変換するための係数であり、KevはI/M圧に対する体積効率係数である。これらの係数は、マップデータとしてECUにて読み出されて用いられる。
Tinj1=Kinj×Qb
このように、運転状態に応じて設定された主噴射燃料量の燃料は、所定のクランク角度に同期して、吸気中に噴射されて気筒中に供給される(燃料噴射制御手段)。
Pmetm=Pm(k)+ΔPm×K1×TSGT/5
ここで、K1は予測期間を補正する係数である。
Pbetm=Pmetm+(Pbmean(n−1)−PmSGT(n−1)) (2)
上記式は、予測値をより正確にするため、測定値と予測値の差分を補正値としている。
ΔTinj1=K2×{Kinj×Kev×Pbetm−Tinj1B} (3)
ここで、K2は前述した直入率に基づく補正係数、Tinj1Bは直前の主噴射パルス幅Tinj1を、後述の図7にて説明する直入率及び蒸発輸送量に基づき減量補正したもの、つまり、気筒内に実際導入される量に該当するパルス幅である。
本実施例の追加噴射は、実施例1と同様のものであるので、重複する説明は省略する。
PbetmEX=Pbmean+GetmEX×dPm
但し、図4に示す本実施例の場合、排気行程開始時の運転状態が定常状態であり、dPm=0となるため、PbetmEX=Pbmeanとなり、A点での実測値平均Pbmeanを用いて、主噴射(I)の燃料量を算出することとなる。又、厳密には、上記PbetmEXは、実施例1の(2)式を用いて、補正されている。
したがって、主噴射(I)の噴射パルス幅Tinj2は下記式により求められ、所定のクランク角度に同期して、吸気中に噴射されて気筒中に供給される(燃料噴射制御手段)。
Tinj2=Kinj×Kev×PbetmEX
ΔTinj2=K2×{Kinj×Kev×Pbetm−Tinj2B}
なお、上述の吸気行程終了時の吸気圧PbetmEXの替わりに、エアフローセンサ30(図8参照)による1行程(例えば、排気行程)間の平均吸気量と、1行程間の筒内吸気量の変化量とを用いて、吸気行程終了時の筒内吸気量を予測しても良い(予測手段、実施例6の(1')式参照)。そして、予測された筒内吸気量に基づいて主噴射燃料量、すなわち、主噴射パルス幅を算出し、所定のクランク角度に同期して、吸気中に噴射されて気筒中に供給される(燃料噴射制御手段)。
なお、主噴射については、実施例2と同様であるので、重複する説明は省略する。
PbetmIN=Pbmean+GetmIN×ΔPm-1
ここで、GetmIN=1.0とし、1ストローク先、つまり、吸気行程終了時の吸気圧を予測している。又、厳密には、上記PbetmINは、実施例1の(2)式を用いて、補正されている。
したがって、第1の追加噴射(II)の燃料量(第1燃料量)、つまり、噴射パルス幅ΔTinj3は、吸気終了時H点における予測吸気圧PmetmIN(第1吸気量)に基づいて、下記式により求まり、吸気行程開始前以降に追加噴射される(燃料噴射制御手段)。
ΔTinj3=K2×(Kinj×Kev×PbetmIN−Tinj3B)
ここで、Tinj3Bは直前の主噴射パルス幅Tinj3を、直入率及び蒸発輸送量に基づき減量補正したものである。
ΔTinj4=K2×(Kinj×Kev×PbetmIN−Tinj3B−ΔTinj3B)
ここで、式中のPbetmINは、追加噴射許可クランク角θ近傍における2つの5ms毎ルーチンの吸気圧予測値(C点、D点)の変化量ΔPm-1と、排気行程中の吸気圧実測値平均Pbmeanと、前述のSGTルーチンの(1)式を用いて、吸気行程終了時E点における予測吸気圧PmetmINを算出したものである(予測手段)。
なお、主噴射については、実施例1又は実施例2のいずれの方法を用いてもよいが、図6中では、便宜的に実施例1と同様とし、重複する説明を省略する。
dPr=Pb(n)−Pb(n−1)
又、前述のSGTルーチンの(1)式を用いて、吸気行程終了時L点の予測吸気圧PmetmINは以下の式より求まる。
PbetmIN=Pbmean+GetmIN×dPr
ここで、GetmIN=1.0とし、1ストローク先、つまり、吸気行程終了時の吸気圧を予測する。
したがって、追加噴射(II)の燃料量、つまり、噴射パルス幅ΔTinj5が下記式により求まる。
ΔTinj5=K2×(Kinj×Kev×PbetmIN−Tinj5B)
ここで、Tinj5Bは直前の主噴射パルス幅Tinj5を、直入率及び蒸発輸送量に基づき減量補正したものである。
なお、実施例3の燃料噴射制御を行うときには、エンジンの回転速度が所定回転数より大きい場合、吸気行程終了時E点の予測吸気圧PbetmINの予測を禁止したり、又は、第2の追加噴射(III)を禁止したりすればよい。
I/M圧予測値を算出する際に、上述した実施形態では、5ms毎ルーチン、及びSGTルーチンの2つの予測ルーチンにおいて、各センサからの検出値を用いて、I/M圧予測値を算出しているが、I/M圧センサの替わりに、吸気通路3に流れる吸気量を検出するエアフローセンサ30(吸気量検出手段)を設け、エアフローセンサ30からの検出値を用いて、吸気量予測値を求めるようにしてもよい。I/M圧と同様に吸気量からも適正な噴射燃料量を算出でき、前述の燃料噴射制御を行うことが可能である。
図8に示す内燃機関の構成は、図1の構成に対し、I/M圧センサ25の代わりにスロットルバルブ6の上流側にエアフローセンサ30を設けた点で相違する。従って、図8に示す内燃機関のエアフローセンサ30以外の構成は、図1の構成と同一であるため、詳細な説明を省略する。
以下、エアフローセンサ30からの検出値を用いて、吸気量予測値を求める方法について説明する。
本吸気量予測法は、主に、スロットル開度TPS及び大気圧センサにより検出された大気圧Patmに基づき、吸気量予測値dGe(k)を算出している。又、本吸気量予測法は、追加噴射許可クランク角以降の追加噴射の燃料量を算出するため、吸気行程終了時の吸気量予測値の算出にも用いることができる。
S=Farea[VTPS]
尚、上記の代わりに、スロットル開度TPSにより、スロットルバルブの基本開口面積S0を算出し、さらに、基本開口面積S0と、大気圧P0と前回の吸気管内圧推定値Pm(k−1)との圧力比Pm(n)/P0とにより、スロットルバルブの有効開口面積Sを算出しても良い。ここで、大気圧P0と吸気管内圧推定値Pm(k−1)との圧力比を算出する部分が、圧力比検出手段に相当する。
S0=Fa[TPS]
S=(1−aX)×S0
ここで、aは所定の補正係数、Xは大気圧P0と前回の吸気管内圧推定値Pm(k−1)との圧力比Pm(n)/P0である。尚、吸気管内圧推定値Pmの算出方法については、後述する。
ここで、スロットル開度TPSに対するスロットルバルブの有効開口面積Sの特性は、スロットル前後の圧力差の影響を受ける。この現象は、スロットルバルブのエッヂ部で吸気の剥離により乱流が形成されて、有効開口面積Sに影響を及ぼすものと推測される。
dGth=S×[Patm/760]×Fv[Pm(k−1)/Patm]×KAT
ここで、KATは吸気温補正係数、Fv[Pm(k−1)/Patm]は、上記の圧力比[Pm(k−1)/Patm]に対する単位面積当たりの流量を導き出すマップデータのテーブル、Pm(k−1)は前回の吸気管圧推定値である。
又、気筒内に吸入される推定吸気量dGeは以下の式で示される。
dGe=KMAP×Pm(k−1)×5/TSGT
ここで、KMAPは体積効率係数、TSGTは1ストローク分の所要時間である。
Pm(k)=Pm(k−1)+Km(dGth−dGe)×Vc/Vm
ここで、Kmは、質量から圧力に変換するための変換係数、Vcは気筒容積、Vmは吸気管容積である。
つまり、圧力比検出手段がI/M圧センサ25(図1参照)を有さず、大気圧センサ23、エアフローセンサ30を有する場合は、これらを用いて、上記手順によりスロットルバルブ6前後の圧力比を推測して、吸気量を推測している。
ECUは、上記5ms毎ルーチンと並行して、行程毎に吸気量予測法を実行している。具体的には、クランク角センサからSGT信号が出力されるタイミングと連動して、つまり、次の行程が始まる5°前(SGT5°B割込)で本吸気量予測法を行っており、エアフローセンサ30により検出された吸気量Gafsを読み込み、以下に示される式を用いて、所定行程数後の吸気量予測値Geetmを算出している。
dGafs(n)=ΣGafs(k)/m
ここで、mは、エアフローセンサ30による1ストローク間の測定回数である。
更に、1ストローク間の吸気量平均値dGafs(n)を筒内吸気量Gafs(n)に換算する。
Gafs(n)=K×Gafs(n-1)+(1−K)×dGafs(n)
次に、5ms毎ルーチンで求めた1ストローク間の推定吸気量dGeの平均推定吸気量GeAVEをエアフローセンサ30に併せて下記式より求める。
GeAVE(n)=(ΣdG(k)/L)×TSGT/5
ここで、Lは、1ストローク間の吸気量の推定回数である。
ΔGe={Ge(k)−Ge(k-1)}×TSGT/5
更に、1ストローク平均の遅れ分ΔGAVEは次式より算出される。
ΔGAVE=Ge(n)−GeAVE(n)
そして、545°B時点における吸気行程終了時の推定吸気量GeetmEXは、次式により算出される。
GeetmEX=Gafs+ΔGAVE+KetmEX×ΔGe
また、365°B時点における吸気行程終了時の推定吸気量GeetmINは、次式により算出される。
GeetmIN=Gafs+ΔGAVE+KetmIN×ΔGe (1')
ここで、Gafsは、エアフローセンサ30から求めた平均吸気量であり、ΔGAVEは、平均下による応答遅れ分であり、Kは予測ゲインであり、KetmEX=2.0であり、KetmIN=1.0であり、ΔGeは、1ストローク間の吸気量変化率である。
例えば、下式成立の際には、上記ゲインKを所定倍数としてゲインを増加する。
TPSobj≧TPS(n)+所定値
Geetm=Ge(k)+ΔGe×K3×TSGT/5
ここで、K3は予測期間を補正する係数である。
Geetm=Geetm+(Gafs(n−1)−GSGT(n−1))
上記式は、予測値をより正確にするため、測定値と予測値の差分を補正値としている。
ΔTinj1=K4×{Kinj×Geetm−Tinj1B} (3')
ここで、K4は前述した直入率に基づく補正係数、Tinj1Bは直前の主噴射パルス幅Tinj1を、前述の図7にて説明する直入率及び蒸発輸送量に基づき減量補正したもの、つまり、気筒内に実際導入される量に該当するパルス幅である。
GeetmIN=Gafs+ΔGAVE+KetmIN×ΔGe
ここで、KetmIN=1.0とし、1ストローク先、つまり、吸気行程終了時の吸気量を予測している。
したがって、第1の追加噴射(II)の燃料量(第1燃料量)、つまり、噴射パルス幅ΔTinj3は、吸気終了時H点における予測吸気量GeetmIN(第1吸気量)に基づいて、下記式により求まり、吸気行程開始前以降に追加噴射される(燃料噴射制御手段)。
ΔTinj3=K4×(Kinj×GeetmIN−Tinj3B)
ここで、Tinj3Bは直前の主噴射パルス幅Tinj3を、直入率及び蒸発輸送量に基づき減量補正したものである。
ΔTinj4=K4×(Kinj×GeetmIN−Tinj3B−ΔTinj3B)
ここで、式中のGeetmINは、追加噴射許可クランク角θ近傍における2つの5ms毎ルーチンの推定吸気量(C点、D点)の変化量と、排気行程中の平均吸気量Gafsと、前述のSGTルーチンの(1')式を用いて、吸気行程終了時E点における予測吸気量GeetmINを算出したものである(予測手段)。
2 エアクリーナー
3 吸気通路
4 サージタンク
5 インテークマニホールド
6 スロットルバルブ
7 燃料噴射弁
8 吸気ポート
9 排気通路
10 点火プラグ
11 排気ポート
21 ECU
22 アクセル開度センサ
23 大気圧センサ
24 スロットルバルブ開度センサ
25 I/M圧センサ
26 クランク角センサ
27 水温センサ
28 ステップモータ
30 エアフローセンサ
Claims (9)
- 内燃機関の吸気通路に配設されたスロットルの開度を検出するスロットル開度検出手段と、
前記スロットル開度検出手段により検出したスロットルの開度に応じて前記スロットルの有効開口面積を算出する有効開口面積算出手段と、
運転状態に応じて主噴射燃料量を設定し、所定のクランク角度に同期して前記主噴射燃料量の燃料を吸気中に供給する燃料噴射制御手段と、
前記スロットル前後の圧力比を検出又は推定する圧力比検出手段と、
前記圧力比検出手段により検出又は推定した圧力比と、前記有効開口面積算出手段による有効開口面積とを用い、前記スロットルの下流側の前記吸気通路内の吸気圧力或いは筒内吸気量を所定時間毎に予測する予測手段と、
吸気行程時における燃料の直入率に基づき、追加噴射を許可するクランク角を設定する追加噴射許可クランク角設定手段とを備え、
前記予測手段は、前記追加噴射許可クランク角近傍において予測した吸気圧力或いは筒内吸気量の変化量に基づき吸気行程終了時の吸気圧力或いは筒内吸気量を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、予測した吸気圧力或いは筒内吸気量に基づいて算出された追加噴射燃料量を、吸気行程中の前記追加噴射許可クランク角以降に追加噴射することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記圧力比検出手段は、前記スロットル下流の前記吸気通路内の吸気圧力を検出する吸気通路圧検出手段を含み、
前記予測手段は、前記吸気通路圧検出手段により検出された吸気圧力の1行程間の平均圧力と、吸気行程開始前に予測された吸気圧力の変化量とを用いて、吸気行程終了時の吸気圧力を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、前記主噴射燃料量を予測された吸気圧力を基に設定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記内燃機関の回転速度が所定回転速度以上の場合には、
前記予測手段は、前記吸気通路圧検出手段による吸気圧力の1行程間の平均圧力と、吸気行程開始前に予測した吸気圧力の変化量とを用いて、吸気行程終了時の吸気圧力を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、該予測された吸気圧力に基づいて算出された燃料量を吸気行程開始前以降に追加噴射するように制御し、
前記予測手段による前記吸気行程開始前における吸気行程終了時の吸気圧力を予測した以降の吸気圧力の予測、又は、前記燃料噴射制御手段による前記吸気行程開始前以降の追加噴射後の追加噴射を禁止することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記圧力比検出手段は、前記吸気通路を流れる吸気量を検出する吸気量検出手段を含み、
前記予測手段は、前記吸気量検出手段による吸気量の1行程間の平均吸気量と、吸気行程開始前に予測された筒内吸気量の変化量とを用いて、吸気行程終了時の筒内吸気量を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、前記主噴射燃料量を予測された筒内吸気量を基に設定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記燃料噴射制御手段は、主噴射燃料量及びその直入率と追加噴射燃料量及びその直入率とにより、前記吸気通路の壁面に付着する燃料の付着量を算出する燃料付着量算出手段を有し、
前記燃料噴射制御手段は、今回の主噴射燃料量を前記燃料付着量算出手段による前回までの燃料付着量から蒸発輸送される量を減量補正することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記圧力比検出手段は、前記スロットル下流の前記吸気通路内の吸気圧力を検出する吸気通路圧検出手段を含み、
前記予測手段は、前記吸気通路圧検出手段により検出された吸気圧力の1行程間の平均圧力と、吸気行程開始前の予測された吸気圧力の変化量とを用いて、吸気行程終了時の第1吸気圧力を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、該予測された第1吸気圧力に基づいて算出された第1燃料量を吸気行程開始前以降に追加噴射するように制御し、更に、
前記予測手段は、前記追加噴射許可クランク角近傍において予測した吸気圧力の変化量に基づき吸気行程終了時の第2吸気圧力を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、予測した第2吸気圧力に基づいて算出された第2燃料量を、吸気行程中の前記追加噴射許可クランク角以降に追加噴射するよう制御する、
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項6に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記内燃機関の回転速度が所定回転速度以上の場合には、
前記予測手段による前記第2吸気圧力の予測、又は、前記燃料噴射制御手段による前記第2燃料量の追加噴射を禁止することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項6に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記燃料噴射制御手段は、主噴射燃料量及びその直入率と第1燃料量及びその直入率と第2燃料量及びその直入率とにより、前記吸気通路の壁面に付着する燃料の付着量を算出する燃料付着量算出手段を有し、
前記燃料噴射制御手段は、今回の主噴射燃料量を前記燃料付着量算出手段による前回までの燃料付着量から蒸発輸送される量を減量補正することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記圧力比検出手段は、前記吸気通路を流れる吸気量を検出する吸気量検出手段を有し、
前記予測手段は、前記吸気量検出手段により検出された筒内吸気量の1行程間の平均吸気量と、吸気行程開始前の予測された筒内吸気量の変化量とを用いて、吸気行程終了時の第1吸気量を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、該予測された第1吸気量に基づいて算出された第1燃料量を吸気行程開始前以降に追加噴射するように制御し、更に、
前記予測手段は、前記追加噴射許可クランク角近傍において予測した筒内吸気量の変化量に基づき吸気行程終了時の第2吸気量を予測し、
前記燃料噴射制御手段は、予測した第2吸気量に基づいて算出された第2燃料量を、吸気行程中の前記追加噴射許可クランク角以降に追加噴射するよう制御する、
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003297001A JP2005069045A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
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