JP2005068879A - 外装材の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上下左右に接続した外装材の内部を伝った雨水が建物の基礎を濡らすことのない外装材の接続構造を提供する。
【解決手段】 左右に隣接した外装材4を隙間Sをあけて配置する。隙間Sを含む外装材4の継ぎ目の裏側の外壁下地1の部位に上下に長尺のジョイナー8のベース9を取付ける。ベース9に形成した上下に長い取付溝11を外装材4間の隙間Sに開口させる。外装材4の外側から外装材4の継ぎ目を上下に長尺のジョイナー8のカバー10で覆う。カバー10から内方に突設した脚部20の突出先端を外装材4間の隙間Sを通して取付溝11に係合する。外装材4間の隙間Sに位置した脚部20の両側面に外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dの内パッキン26をそれぞれ付設する。外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面における少なくとも外装材4の上下の接続部分に内パッキン26を弾接する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ジョイナーを介して外装材の側端同士を接続する外装材の接続構造に関するものである。
従来から、外壁は外壁下地1の外側に外装を配設することで形成されるのであるが、この外装はたとえば複数枚の矩形パネル状の外装材4を上下左右に並べて接続することで形成される。一般的にこの外装材4は同断面の長尺板状の原板を長手方向に所定間隔で切断していくことで製造され、また長尺の原板における2辺の長辺端部には互いに結合可能な雄実5、雌実6を形成させている(図9)。しかして、上下左右に並設した外装材4にあって、上記雄実5、雌実6を対向させて隣接した外装材4の側端同士の接続はこの実結合にて行われるのである。一方、切断端面7を対向させて隣接した外装材4の側端同士の接続はたとえばジョイナー8を用いて行われている。このジョイナー8を介した外装材4の側端同士の接続は、図8のように、外壁下地1に長尺のジョイナー8のベース9を取付け、隣接する外装材4を隙間Sを隔ててベース9の外面に沿わせて配設し、ベース9に形成した取付溝11を外装材4間の隙間Sに開口し、隙間Sと共に隣接する外装材4の両外面を覆った長尺のジョイナー8のカバー10から脚部20を内方に突設し、この脚部20を隙間Sに通して脚部20の突出先端を取付溝11に係合させ、外装材4の側端をカバー10とベース9とで挟持させることで行われている。なお、カバー10の左右方向の両端には外パッキン21が付設され、この外パッキン21を外装材4の外面に弾接させることで、ジョイナー8と外装材4との間に水密構造を形成することが行われている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−282673号公報
ところで、上下に隣接した外装材4同士を実結合で接続した際には、図9中の矢印αに示すように、上位置の外装材4に降り掛かった雨水が下位置の外装材4の上端面に入り込み、下位置の外装材4の上端面を横方向に伝って流れるといった現象が生じるものである。そして、左右に隣接した外装材4の側端同士をジョイナー8を用いて接続したときには、上述した下位置の外装材4の上端面を横方向に伝って流れた雨水が外装材4間の隙間Sに流れ込み、この雨水がジョイナー8のベース9を伝って流下してしまい、建物の基礎などを濡らしてしまって建物の劣化を早めてしまうといった問題があった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、上下左右に接続した外装材の内部を伝った雨水が建物の基礎を濡らすことのない外装材の接続構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に係る外装材の接続構造は、外壁下地1の外側にパネル状の外装材4を上下左右に並べて配設し、上下に隣接した外装材4を実結合にて接続し、左右に隣接した外装材4を隙間Sをあけて配置し、この隙間Sを含む外装材4の継ぎ目の裏側の外壁下地1の部位に上下に長尺のジョイナー8のベース9を取付け、このベース9に形成した上下に長い取付溝11を外装材4間の隙間Sに開口し、外装材4の外側から外装材4の継ぎ目を上下に長尺のジョイナー8のカバー10で覆い、このカバー10から内方に突設した脚部20の突出先端を外装材4間の隙間Sを通して取付溝11に係合し、外装材4間の隙間Sに位置した脚部20の両側面に外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dの内パッキン26をそれぞれ付設し、外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面における少なくとも外装材4の上下の接続部分に内パッキン26を弾接したことを特徴とする。
これによると、実結合にて接続された上下の外装材4の接続部位では、上位置の外装材4に降りかかった雨水が下位置の外装材4の上端面に入り込み、外装材4の上端面を横方向に伝って流れるのであるが、隙間Sを隔てて配設された左右に隣接した外装材4をジョイナー8で接続し、このとき外装材4の隙間Sに配置されるジョイナー8のカバー10の脚部20に外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dの内パッキン26を設け、この内パッキン26を外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面における外装材4の上下の接続部分に弾接したことから、この内パッキン26によって、下位置の外装材4の上端面を横方向に伝って流れた雨水の外装材4間の隙間Sへの侵入を防止できるのであり、したがって、上記雨水が外装材4の内部で流下して建物の基礎2などを濡らしてしまうことを防止し、建物の劣化を早めてしまうことを回避することができる。
また、請求項2に係る外装材の接続構造は、外壁下地1の外側にパネル状の外装材4を上下左右に並べて配設し、上下に隣接した外装材4を実結合にて接続し、左右に隣接した外装材4を出隅の角部Bを挟んで隙間Sをあけて配置し、上下に長尺のジョイナー8のベース9を出隅の角部Bの形状に合わせて屈曲形成すると共に、このベース9を外壁下地1の角部に沿わせて取付け、このベース9に形成した上下に長い取付溝11を外装材4間の隙間Sに開口し、上下に長尺のジョイナー8のカバー10を出隅の角部Bの形状に合わせて一対の片をL字状に突き合わせるように形成し、外装材4の外側から外装材4の継ぎ目をカバー10で覆い、カバー10の各片からそれぞれ脚部20を内方に突設し、この脚部20の突出先端を外装材4間の隙間Sを通して取付溝11に係合し、外装材4間の隙間Sに位置した脚部20に外装材4の側端面に対向する対向面29を形成し、この対向面29に外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dの内パッキン26を付設し、外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面における少なくとも外装材4の上下の接続部分に内パッキン26を弾接したことを特徴とする。
これによると、実結合にて接続された上下の外装材4の接続部位では、上位置の外装材4に降りかかった雨水が下位置の外装材4の上端面に入り込み、外装材4の上端面を横方向に伝って流れるのであるが、出隅の角部Bを挟んで隙間Sをあけて配置した左右に隣接した外装材4を出隅の角部Bの形状に合わせたジョイナー8で接続し、このとき外装材4の隙間Sに配置されるジョイナー8のカバー10の脚部20に外装材4の側端面に対向する対向面29を形成し、この対向面29に外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dの内パッキン26を設け、この内パッキン26を外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面における外装材4の上下の接続部分に弾接したことから、上記外装材4の上端面を横方向に伝って流れた雨水が外装材4間の隙間Sに入り込まないように内パッキン26で止水できるのであり、したがって、出隅の角部Bにあっても、上記雨水が外装材4の内部で流下して建物の基礎2などを濡らしてしまうことを防止し、建物の劣化を早めてしまうことを回避することができる。
本発明は、左右に隣接した外装材を隙間をあけて配置し、この隙間を含む外装材の継ぎ目の裏側の外壁下地の部位に上下に長尺のジョイナーのベースを取付け、このベースに形成した上下に長い取付溝を外装材間の隙間に開口し、外装材の外側から外装材の継ぎ目を上下に長尺のジョイナーのカバーで覆い、このカバーから内方に突設した脚部の突出先端を外装材間の隙間を通して取付溝に係合し、外装材間の隙間に位置した脚部の両側面に外装材の厚み寸法より長い幅寸法の内パッキンをそれぞれ付設し、外装材間の隙間に露出した外装材の側端面における少なくとも外装材の上下の接続部分に内パッキンを弾接したので、実結合にて接続された上下の外装材の接続部位では、上位置の外装材に降りかかった雨水が下位置の外装材の上端面に入り込むと共に外装材の上端面を横方向に伝って流れるといった現象が生じるのであるが、この外装材の上端面を横方向に伝って流れた雨水を外装材間の隙間に入り込ませないように内パッキンで止水できるのであり、したがって、上記雨水が外装材の内部で流下して建物の基礎部分などを濡らしてしまうことを防止し、建物の劣化を早めてしまうことを回避することができるのである。
図1〜6に本発明の実施の形態の例を示す。建物の外壁は、外壁下地1を基礎2上に立設し、この外壁下地1の外側に縦胴縁3などを介して外装を配設して形成される。この外装は、パネル工法にて形成され、つまり矩形パネル状の外装材4を上下左右に配置・接続することで形成される。本例では外装材4としては、発泡材層4aで構成された基材の表面を金属材層4bで覆って形成された金属サイディングを用いている。無論、図示はしないが金属材層4bの代わりに樹脂材層を設けた樹脂サイディングを用いることもできる。この外装材4も、従来一般の外装材同様、同断面の長尺の原板をその長手方向に所定間隔に切断することで製造されており、また長尺の原板はその2辺の長辺端部に突条5aを有する雄実5及び凹条溝6aを有する雌実6がそれぞれ形成されたものを用いているから、製造された外装材4の四周の端縁にあって平行する一対の側端部には雄実5・雌実6が設けられ、他の平行する一対の側端部は面一の切断端面7となっている(図9参照)。本例の外装は、雄実5を上端面に位置させると共に雌実6を下端面に位置させた外装材4を上下左右に並設して形成している。つまり、上下に隣接した外装材4は雄実5と雌実6との結合(実結合)にて接続されている。一方、左右に隣接した外装材4の側端は面一の切断端面7が対向するのであるが、本例では、この左右に隣接した外装材4を隙間Sをあけて配置し、この隙間Sに配置するジョイナー8を用いてこの左右に隣接した外装材4同士を接続させている。このジョイナー8は、基本的に、外壁下地1に取付けるベース9と、外装材4の外側からベース9に取り付けて隙間Sを覆うと共に左右の外装材4の側端部をベース9との協働にて挟持接続するカバー10とで構成される。なお、カバー10は外装材4の表面材料に合わせて形成される。すなわち本例のように外装材4が金属サイディングであればカバー10は金属材で形成され、また外装材4が樹脂サイディングであればカバー10は樹脂材で形成される。これにより、外装材4とカバー10とが違和感なく連続するような建物の外観にできて外観の向上が図られる。ところで、図2,3のように本例では、左右に隣接して並設した外装材4は、平面状の外壁の部位Aや、出隅の角部Bにて、ジョイナー8を介して接続されている。
図1及び4には、平面状の外壁の部位Aで左右に隣接配置した外装材4をジョイナー8を用いて接続した構造を示す。この場合に用いるジョイナー8のベース9は、上下に長尺で矩形断面を有した基材9aの左右中央部分に取付溝11を上下に亙って凹設したことで形成されている。基材9aは縦胴縁の役割も果たすもので、他の縦胴縁3と同様の厚み寸法を有して形成されている。取付溝11は左右対称に形成されており、詳しくは、取付溝11の溝底から立設した中央壁12を有し、中央壁12の左側に左溝部13を有し、中央壁12の右側に右溝部14を有して構成されている。基材9aの外面と略面一の位置にある中央壁12の突出先端には左溝部13に向けて傾斜する左ガイド面15及び右溝部14に向けて傾斜する右ガイド面16が形成されている。左溝部13の溝底部位には左側に凹設した左係合凹所17が形成されており、右溝部14の溝底部位には右側に凹設した右係合凹所18が形成されている
また、ジョイナー8のカバー10は、同断面で上下に長尺の部材であり、平板状の金属板を折り曲げたことで形成されている。このカバー10は、少なくともベース9の取付溝11の開口幅よりも幅広に形成された平板状の覆い板部19を有し、この覆い板部19の内側面の左右中央部分から略垂直内方に突出された脚部20を有して形成されている。覆い板部19の内側面の左右端部には外パッキン21がカバー10の上下に亙ってそれぞれ付設されている。また、脚部20はその突出先端が外装材4を厚み方向に通り抜けて取付溝11の溝底部位に届く程の長さに突出されており、具体的に、所定間隔をあけて対向配置された一対の左脚部22と右脚部23とで構成される。ここで、左脚部22と右脚部23は左右方向に弾性変形可能にされている。また、左脚部22と右脚部23との所定間隔aは少なくともベース9の中央壁12の左右の壁厚寸法bよりも狭い寸法に形成される。また、左脚部22にはその突出先端に左側にレ状に折り曲げた左係合爪24が形成されており、右脚部23にはその突出先端に右側にレ状に折り曲げた右係合爪25が形成されている。また、左脚部22の左側面及び右脚部23の右側面には、少なくとも外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dを有する内パッキン26がカバー10の上下に亙るようにそれぞれ付設されている。
平面状の外壁の部位Aで、このジョイナー8を用いて左右に隣接した外装材4を接続するには、図2のようにベース9を外壁下地1の外面に取付ける。このとき取付溝11の開口は建物外方を向くようにする。また、図3のようにベース9の外面に沿わせるように外装材4を左右に並べて配設する。左右に隣接する外装材4は隙間Sをあけて配設されるのであるが、このときには隣接する外装材4の側端部をベース9の取付溝11の開口縁に合わせて位置させ、外装材4間の隙間Sと取付溝11とを連通させる。そして、図1のように外装材4の外側からカバー10を近接させてベース9に取付ける。カバー10のベース9への取付けは、カバー10の脚部20を外装材4間の隙間Sに挿通させて脚部20の突出先端をベース9の取付溝11に係合させることで行われる。詳しくは、脚部20を取付溝11に挿入するときには、取付溝11の中央壁12の左ガイド面15によって左脚部22が左溝部13に導入されると共に、中央壁12に押されて左側に弾性変形された左脚部22の左係合爪24が左係合凹所17に係止されるのであり、また、取付溝11の中央壁12の右ガイド面16によって右脚部23が右溝部14に導入されると共に、中央壁12に押されて右側に弾性変形された右脚部23の右係合爪25が右係合凹所18に係止されるのである。このように、取付溝11への脚部20の導入から係合までの施工作業が脚部20の取付溝11への押込み作業、つまりワンタッチ作業で可能とされており、カバー10のベース9への取り付けが施工性良く行えるようになっている。
そして、カバー10をベース9に取付けた状態では、図4のように、カバー10の覆い板部19が左右に隣接する外装材4の側端部の外面間に渡って隙間Sを覆い隠すように配置される。このときには外パッキン21は対応する外装材4の端縁の外面に弾接されている。つまり、外パッキン21によってカバー10と外装材4の外面との間に水密構造が形成されるのである。またこのとき、外装材4間の隙間Sに臨む各外装材4の側端面には内パッキン26が弾接される。この内パッキン26の外装材4の側端面への弾接は、脚部20の取付溝11への係合時に中央壁12によって左脚部22が左側に弾性変形されると共に右脚部23が右側に弾性変形されることで、強い押圧力で行われるのである。つまり、この取付溝11への脚部20の係合によると、取付溝11への脚部20の導入から係合、加えて内パッキン26の外装材4への弾接までの施工作業をワンタッチ作業で可能にし、良好な施工性が確保されているのみならず、内パッキン26の外装材4への強い弾接による良好な止水性の確保も同時になされているのである。このように内パッキン26によると外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面に止水構造が形成されるのである。
ところで、実結合にて接続された上下の外装材4の接続部位では、上位置の外装材4に降りかかった雨水は下位置の外装材4の上端面に入り込むと共に外装材4の上端面を横方向に伝って流れるといった現象が生じるのであるが(図9矢印α参照)、本例では上述したように内パッキン26によって外装材4の側端面に止水構造の形成がなされたことで、上記外装材4の上端面を横方向に伝って流れた雨水が外装材4間の隙間Sに入り込まないように止水できるのであり、したがって、上記雨水が外装材4の内部で流下して建物の基礎2などを濡らしてしまうことを防止し、建物の劣化を回避できるようになっている。なお、本例では、内パッキン26はカバー10の上下に亙るように形成されて外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面全てに弾接されているが、外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面における少なくとも外装材4の上下の接続部分に内パッキン26を弾接すれば、上記作用効果が得られるのは言うまでもない。
図5及び6には、出隅の角部Bを挟んで左右に隣接配置した外装材4をジョイナー8を用いて接続した構造を示す。出隅の角部Bに位置する外壁下地1は、出隅の角部Bの形状に合わせて断面L字状に形成されている。また、出隅の角部Bに配設する外装材4は、左右に隣接した外装材4を出隅の角部Bを挟んで隙間Sをあけて配置する。そして、この場合に用いるジョイナー8は、先の平面状の外壁の部位Aで外装材4を接続させるジョイナー8と形状は異なるものの基本構造は同じである。しかして、同様部位には同符合を付して説明を省き、異なる部位につき説明していく。
ベース9は、上下に長尺で出隅の角部Bの形状に合わせて断面L字状に基材9aを形成し、この基材9aの角部の外縁部位に取付溝11を上下に亙って凹設したことで形成されている。ベース9に設けた取付溝11は、ベース9の角部の頂部より左側に位置する左溝部13とベース9の角部の頂部より右側に位置する右溝部14とを中央壁12で隔てるように形成されており、中央壁12の突出先端は基材9aの角部の頂部に位置している。また、カバー10は、その覆い板部19が出隅の角部Bの形状に合わせて一対の片(左片19a、右片19b)をL字状に突き合わせるように断面L字状に形成されている。カバー10の脚部20は、具体的に、断面L字状の覆い板部19の左片19aの内側面から突出した左脚部22と、右片19bの内側面から突出した右脚部23とで構成される。詳しくは、左脚部22及び右脚部23には、覆い板部19から略垂直内方に突出した突出基部域27、突出基部域27の先端から覆い板部19の角部の頂部から離れる方向に連設した突出先端域28を有して構成されている。なお、左脚部22及び右脚部23の各突出基部域27は先端に行くほど互いに近接するように形成され、左脚部22及び右脚部23の各突出先端域28は所定間隔aをあけて対向するように形成されている。また、外装材4の厚み寸法cより長い幅寸法dを有した内パッキン26は、左脚部22の突出基部域27の左側面及び右脚部23の突出基部域27の右側面にそれぞれ付設されている。外パッキン21は覆い板部19の内側面における左脚部22より左側部位及び右脚部23より右側部位にそれぞれ付設されている。本例にあって内パッキン26及び外パッキン21は、カバー10の上下に亙るように形成されると共に断面L字状の一体物で構成されている。このように内パッキン26と外パッキン21とを同一部材で構成すると部品点数を抑制して構成の簡単化や製造の簡略化を図ることができる。無論、図7のように内パッキン26と外パッキン21とを覆い板部19に別体に付設してもよい。
このジョイナー8を用い、出隅の角部Bを挟んで左右に隣接配置した外装材4を接続するには、図2のようにL字状のベース9を外壁下地1の角部の外面に沿って取付ける。このとき取付溝11の開口は出隅の角部Bの外方を向くようにする。また、図3のように角部を挟んだベース9の各外面にそれぞれ沿わせるようにそれぞれ外装材4を配設する。つまり、左右に隣接する外装材4はその間に隙間Sを設けると共にこの隙間Sを角部に位置させて配設されるのであるが、このときには隣接する外装材4の側端部をベース9の取付溝11の開口縁に合わせて位置させ、外装材4間の隙間Sと取付溝11とを連通させる。そして、図5のように出隅の角部Bの外側からカバー10を近接させてベース9に取付ける。カバー10のベース9への取付けは、カバー10の脚部20を外装材4間の隙間Sに挿通させて脚部20の突出先端をベース9の取付溝11に係合させることで行われる。詳しくは、脚部20を取付溝11に挿入するときには、取付溝11の中央壁12の左ガイド面15によって左脚部22が左溝部13に導入されると共に、中央壁12に押されて左側に弾性変形された左脚部22の左係合爪24が左係合凹所17に係止されるのであり、また、取付溝11の中央壁12の右ガイド面16によって右脚部23が右溝部14に導入されると共に、中央壁12に押されて右側に弾性変形された右脚部23の右係合爪25が右係合凹所18に係止されるのである。つまり、この出隅の角部Bのジョイナー8でも、取付溝11への脚部20の導入から係合までが押込みといったワンタッチ作業で可能とされており、カバー10のベース9への取り付けが施工性良く行えるようになっている。
そして、カバー10をベース9に取付けた状態では、図6のように、カバー10の覆い板部19が左右に隣接する外装材4の側端部の外面間に渡って隙間Sを覆い隠すように配置される。このときには外パッキン21は対応する外装材4の端縁の外面に弾接され、カバー10と外装材4の外面との間に水密構造が形成される。またこのとき、左脚部22の突出基部域27の左側面は左側の外装材4における隙間Sに露出する側端面に対向する対向面29となっており、また、右脚部23の突出基部域27の右側面は右側の外装材4における隙間Sに露出する側端面に対向する対向面29となっている。この対向面29となる左脚部22の突出基部域27の左側面及び右脚部23の突出基部域27の右側面には、内パッキン26が付設されているから、外装材4間の隙間Sに臨む各外装材4の側端面には内パッキン26が弾接される。この内パッキン26の外装材4の側端面への弾接は、脚部20の取付溝11への係合時に中央壁12によって左脚部22が左側に弾性変形されると共に右脚部23が右側に弾性変形されることで、強い押圧力で行われるのである。つまり、このジョイナー8における取付溝11への脚部20の係合によっても、施工性の向上のみならず、内パッキン26による良好な止水性の確保も同時になされているのである。
このように内パッキン26によると外装材4間の隙間Sに露出した外装材4の側端面に止水構造が形成されるのである。したがって、出隅の角部Bにおいてジョイナー8を用いて左右に隣接した外装材4を接続する場合も、先の平面状の外壁の部位Aでジョイナー8を用いて左右に隣接した外装材4を接続する場合と同様、内パッキン26によって外装材4の側端面に止水構造の形成がなされるので、外装材4の上端面を横方向に伝って流れた雨水が外装材4間の隙間Sに入り込まず、上記雨水が外装材4の内部で流下して建物の基礎2などを濡らしてしまうことが防止され、建物の劣化が回避されるようになっている。なお、左右に隣接した外装材4間の隙間S内に侵入できなかった雨水は、外装材4の外面を伝って流下するのであるが、本例では外装の直下部分に亙って水切り片30を設けているので、上記外装材4の表面を流下した雨水は外装材4の下端から水切り片30に至り、水切り片30の下端から地面に滴り落とされるようになっている。
本発明の実施の形態の例における平面状の外壁の部分での左右に隣接配置した外装材の接続構造を説明する上面断面図である。 同上の外装材を配設する前の建物の外壁の斜視図である。 同上の外装材を配設した後の建物の外壁の斜視図である。 同上の平面状の外壁の部分での左右に隣接配置した外装材の接続構造を示す上面断面図である。 同上の出隅の角部での左右に隣接配置した外装材の接続構造を説明する上面断面図である。 同上の出隅の角部での左右に隣接配置した外装材の接続構造を示す上面断面図である。 他の例のジョイナーのカバーを示す上面断面図である。 従来技術の例を示す上面断面図である。 外装材の上下の接続部分での雨水の動きを説明する斜視図である。
符号の説明
1 外壁下地
4 外装材
8 ジョイナー
9 ベース
10 カバー
11 取付溝
20 脚部
26 内パッキン
S 隙間

Claims (2)

  1. 外壁下地の外側にパネル状の外装材を上下左右に並べて配設し、上下に隣接した外装材を実結合にて接続し、左右に隣接した外装材を隙間をあけて配置し、この隙間を含む外装材の継ぎ目の裏側の外壁下地の部位に上下に長尺のジョイナーのベースを取付け、このベースに形成した上下に長い取付溝を外装材間の隙間に開口し、外装材の外側から外装材の継ぎ目を上下に長尺のジョイナーのカバーで覆い、このカバーから内方に突設した脚部の突出先端を外装材間の隙間を通して取付溝に係合し、外装材間の隙間に位置した脚部の両側面に外装材の厚み寸法より長い幅寸法の内パッキンをそれぞれ付設し、外装材間の隙間に露出した外装材の側端面における少なくとも外装材の上下の接続部分に内パッキンを弾接したことを特徴とする外装材の接続構造。
  2. 外壁下地の外側にパネル状の外装材を上下左右に並べて配設し、上下に隣接した外装材を実結合にて接続し、左右に隣接した外装材を出隅の角部を挟んで隙間をあけて配置し、上下に長尺のジョイナーのベースを出隅の角部の形状に合わせて屈曲形成すると共に、このベースを外壁下地の角部に沿わせて取付け、このベースに形成した上下に長い取付溝を外装材間の隙間に開口し、上下に長尺のジョイナーのカバーを出隅の角部の形状に合わせて一対の片をL字状に突き合わせるように形成し、外装材の外側から外装材の継ぎ目をカバーで覆い、カバーの各片からそれぞれ脚部を内方に突設し、この脚部の突出先端を外装材間の隙間を通して取付溝に係合し、外装材間の隙間に位置した脚部に外装材の側端面に対向する対向面を形成し、この対向面に外装材の厚み寸法より長い幅寸法の内パッキンを付設し、外装材間の隙間に露出した外装材の側端面における少なくとも外装材の上下の接続部分に内パッキンを弾接したことを特徴とする外装材の接続構造。
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