JP2005066954A - 化粧シートを張設した化粧部材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
基材の面に化粧シートを張設して構成された化粧部材において、外観の向上を図り高級感を持たせるようにする、化粧シートを張設した化粧部材及びその製造方法を提供する。また、化粧シートが連続して張設される面と面の境界部に、化粧シートの端部を目立たないようにする角部を残す必要がないようにして、いろいろなデザインのものが製造できるようにする、化粧シートを張設した化粧部材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
化粧板1は、基材10と化粧シート11を備えている。基材10は製品となる立体形状に予め加工されている。基材10の辺角部103、頂角部104、幅辺角部105は、角張らずにやや丸みを有するよう形成されている。化粧シート11は、基材10の面100に張り、更に、この面100が隣接する全ての側面101,101,102,102に面100から連続するよう折り曲げ、頂角部104や幅辺角部105に皺が生じないように張るために不用な部分(余剰部分)が切り落として(除去して)、基材の側面101,101,102,102に張られている。
【選択図】 図1
Description
また、化粧シートが連続して張設される面と面の境界部に、化粧シートの端部を目立たないようにする角部を残す必要がないようにして、いろいろなデザインのものが製造できるようにしたものに関する。
従来の化粧板は、基材の表面全体に化粧シートを張り、この基材を壁や扉等の部材として必要な所定の形状に切断し、基材が露出した側面(切断面)に化粧シートを張って作られていた。
(1) 従来の化粧板は、上記したように化粧シートを張った基材を切断して、製品としての形状を有するものを形成し、側面(切断面)に化粧シートを張って作られていたので、表面と側面の化粧シートが別部材であり繋がっていなかった。このため例えば、化粧シートが木目模様を有するものであれば、表面から側面にかけての木目模様が連続せず、または連続させるのが困難であり外観に違和感が生じていた。このような化粧板は見た目が悪く、高級感を持たせることが難しかった。
本発明の目的は、基材の面に化粧シートを張設して構成された化粧部材において、例えば、化粧シートの模様が所要の面から当該面が隣接する面にかけて連続するようにして、外観の向上を図り高級感を持たせることができる、化粧シートを張設した化粧部材及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、化粧シートが連続して張設される面と面の境界部に、化粧シートの端部を目立たないようにする角部を残す必要がないようにして、いろいろなデザインのものが製造できるようにする、化粧シートを張設した化粧部材及びその製造方法を提供することにある。
第1の発明にあっては、
製品となる立体形状に予め加工されている基材と、
変形性を有し、本質的に伸びない化粧シートと、
を備えており、
化粧シートは、基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設してあることを特徴とする、
化粧シートを張設した化粧部材である。
化粧シートは、基材の全ての面にかけて連続するよう張設してあることを特徴とする、
第1の発明に係る化粧シートを張設した化粧部材である。
基材は、化粧シートが連続して張設される面と面の境界部が、丸みを有するよう形成してあることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る化粧シートを張設した化粧部材である。
変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設することを特徴とする、
化粧シートを張設した化粧部材の製造方法である。
変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面に皺がよらないよう張設し、その後、上記所要の面が隣接する面にかけて折り曲げて皺がよらないよう連続して張設すると共に面に張設できない余剰部分を除去することを特徴とする、
化粧シートを張設した化粧部材の製造方法である。
変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設できる形状に形成し、その後、化粧シートを基材の上記所要の面に張設し、更に上記所要の面が隣接する面にかけて折り曲げて皺がよらないよう連続して張設することを特徴とする
化粧シートを張設した化粧部材の製造方法である。
本発明に係る化粧部材は、変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設することにより製造される。
(a)本発明に係る化粧部材及びその製造方法によれば、化粧シートが基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて連続するよう張設してあるので、例えば、化粧シートが表面に木目模様を備えたものであれば、木目模様が上記所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて連続した状態にできる。これにより化粧板は、外観に違和感が生じにくく、いわば無垢の板のように見せることができるので、集成材を基材とするものであっても見た目を良くすることができ、高級感を持たせることができる。
図1は本発明に係る化粧板の第1の実施の形態を示す斜視説明図、
図2は図1に示す化粧板の断面図である。
符号1は化粧部材である化粧板を示している。化粧板1は、基材10と、基材10を覆うよう設けた化粧シート11を備えている。
図4は図1に示す化粧板の製造工程の第二段階を示す説明図、
図5は図1に示す化粧板の製造工程の第三段階を示す説明図である。
図3ないし図5を参照して、本実施の形態で示す化粧板10の一製造工程を説明する。
化粧板1は以上の工程を経て製造される。
更に、化粧板1は辺角部103が丸く形成してあるので、当たったときに怪我をする危険性も小さい。
図7は図6に示す化粧板の断面図である。
本実施の形態で示す化粧板4は、裏面にも化粧シート21が張ってある点と辺角部203及び頂角部204が角張って形成してある点について、上記した化粧板1と構成が異なるものである。従って、以下の説明において構造について上記で示した箇所と重複する説明は、必要な事項を除き省略する。
基材20の辺角部203、頂角部204、幅辺各部205、辺各部207は角張って形成されている。
図9は図6に示す化粧板の製造工程の第二段階を示す説明図、
図10は図6に示す化粧板の製造工程の第三段階を示す説明図、
図11は図6に示す化粧板の製造工程の第四段階を示す説明図である。
図6ないし図11を参照して、本実施の形態で示す化粧板4の一製造工程を説明する。
化粧板4は以上の工程を経て製造される。
化粧板4の作用・効果は、デザイン性が付加できる点を除き、上記した化粧板1と略同じであるので説明は省略した。
10,20 基材
100,200 面
101,102,201,202 側面
103,203 辺角部
104,204 頂角部
105,205 幅辺角部
106,206 裏面
107,207 辺角部
11,21 化粧シート
110,210 切れ目
Claims (6)
- 製品となる立体形状に予め加工されている基材と、
変形性を有し、本質的に伸びない化粧シートと、
を備えており、
化粧シートは、基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設してあることを特徴とする、
化粧シートを張設した化粧部材。 - 化粧シートは、基材の全ての面にかけて連続するよう張設してあることを特徴とする、
請求項1記載の化粧シートを張設した化粧部材。 - 基材は、化粧シートが連続して張設される面と面の境界部が、丸みを有するよう形成してあることを特徴とする、
請求項1または2記載の化粧シートを張設した化粧部材。 - 変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設することを特徴とする、
化粧シートを張設した化粧部材の製造方法。 - 変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面に皺がよらないよう張設し、その後、上記所要の面が隣接する面にかけて折り曲げて皺がよらないよう連続して張設すると共に面に張設できない余剰部分を除去することを特徴とする、
化粧シートを張設した化粧部材の製造方法。 - 変形性を有し本質的に伸びない化粧シートを、製品となる立体形状に予め加工されている基材の所要の面から当該面が隣接する全ての面にかけて皺がよらないよう連続して張設できる形状に形成し、その後、化粧シートを基材の上記所要の面に張設し、更に上記所要の面が隣接する面にかけて折り曲げて皺がよらないよう連続して張設することを特徴とする
化粧シートを張設した化粧部材の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003297854A JP2005066954A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 化粧シートを張設した化粧部材及びその製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009143063A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
JP2017164941A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 凸版印刷株式会社 | 化粧板及び化粧板の製造方法 |
CN112327748A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-02-05 | 东莞长盈精密技术有限公司 | 一种移动终端、金属中框及其外形曲面加工方法 |
-
2003
- 2003-08-21 JP JP2003297854A patent/JP2005066954A/ja active Pending
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