JP2005066410A - 静電塗装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高電圧を速やかに昇降させ、高電圧安全器を迅速に作動させる。
【解決手段】 塗装機1のハウジング2内にはエアモータ6を設けると共に、エアモータ6には回転霧化頭7を取付ける。また、ハウジング2の腕部5内には、エアモータ6等を通じて回転霧化頭7に高電圧を供給する高電圧発生器13を配置すると共に、高電圧制御器18および高電圧安全器21からなる高電圧制御装置17を高電圧発生器13に隣接して配置する。これにより、高電圧制御器18による駆動電圧の周波数を高めて高電圧の昇降を短時間で行うことができると共に、高電圧の電圧値Vm、電流値Imを遅延なく高電圧安全器21に伝えることができ、高電圧安全器21を迅速に作動させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、塗装機に高電圧を印加した状態で塗料を噴霧するようにした静電塗装装置に関する。
一般に、静電塗装装置として、被塗物に塗料を噴霧する塗装機と、該塗装機に高電圧を供給する高電圧発生器と、該高電圧発生器に駆動電圧を供給し前記高電圧を制御する高電圧制御器と、前記高電圧の電圧値と電流値とを用いて過電圧と過電流の発生を防止する高電圧安全器とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−298374号公報
このような従来技術による静電塗装装置では、塗装機は塗装ロボットに取付けられた状態で塗装ブース内に配置されるのに対し、塗装ロボットの動作設定等と一緒に塗装条件等に応じた各種の設定を容易に行うために、高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器は、塗装ロボットを制御する塗装ロボット制御装置と一緒に塗装ブースの外側に配置されていた。
また、他の従来技術として、昇圧トランス回路と多段倍圧整流回路(コッククロフト回路)とからなる高電圧発生器を塗装機に内蔵した構成(例えば、特許文献2参照)や、高電圧発生器と高電圧制御器を塗装機に内蔵した構成(例えば、特許文献3参照)も知られている。
実開昭60−151555号公報 実開昭58−108162号公報
ところで、特許文献1に示す静電塗装装置では、塗装機と高電圧発生器とを別個に配置すると共に、これらの間を高電圧ケーブルを用いて接続していた。このため、高電圧ケーブルとして例えば−60kV〜−120kVの高電圧に耐える大径の同軸ケーブルが必要となるのに加えて、塗装機を塗装ロボット等に取付けて動作するときに、高電圧ケーブルがその周囲の機器等に干渉して、当該高圧ケーブルの絶縁体を損傷するなどの危険性があった。
これに対し、特許文献2に示す静電塗装装置では、高電圧発生器を塗装機に内蔵することによって高電圧ケーブルを廃止している。しかし、この場合には、高電圧安全器を作動させるために、塗装機内の高電圧発生器によって発生した高電圧の電流値、電圧値を検出し、この検出信号を信号用ケーブル等を通じて高電圧安全器に伝送する必要がある。
このとき、高電圧安全器は例えば塗装ブースの外側等のように塗装機とは別個に配置されているから、信号用ケーブルの長さ寸法が例えば20〜30mにもなり、信号用ケーブルの抵抗、容量等の影響によって検出信号の伝達が遅延し易く、高電圧安全器を迅速に作動させることができないという問題がある。
また、このように長い信号用ケーブルは外部からのノイズの影響を受け易いから、ノイズによって高電圧安全器に誤作動が生じる傾向がある。このため、ノイズを除去するために例えば低域通過フィルタ等を設けた場合には、フィルタによって検出信号の俊敏な変化を捕らえることができず、高電圧安全器の動作が遅くなっていた。
特に、特許文献2に示す静電塗装装置では、塗装機内の高電圧発生器と外部の高電圧制御器とを低電圧ケーブルを用いて接続しているものの、この低電圧ケーブルも信号用ケーブルと同様に20〜30m程度の長さ寸法となっている。このため、低電圧ケーブルの抵抗や浮遊容量が増大し易く、これらの抵抗や浮遊容量の影響によって、駆動電圧の周波数を高くすると、高電圧発生器を駆動することができない。この結果、高電圧制御器は、駆動電圧の周波数を25kHz程度までしか上げることができず、高電圧を0V〜100kVとの間で昇圧、降圧するのに、1〜2秒程度の時間が必要となっていた。
このため、特許文献2に示す静電塗装装置では、高電圧の昇降に要する時間を見越して高電圧安全器を作動させる必要があるから、過電流や過電圧の設定値を例えば実際にスパーク等が生じる電流値、電圧値に比べて非常に低く設定していた。これにより、塗装機が被塗物に近付くと高電圧安全器が直ぐに高電圧を遮断するから、塗装作業の効率が低下していた。
また、塗装ロボットを用いて自動車車体のエンジンルーム、トランクルーム、キャビン等の内側面のように複雑な形状の塗装面に対して静電塗装を行うときには、塗装ロボットの迅速な動作速度(例えば、最速で2200mm/秒程度)に応じて高電圧を昇降する必要がある。さらに、このようなアース体に囲まれた比較的狭い空間で静電塗装する場合は、塗装機と被塗物との間に充分な塗装距離を確保することができないから、スパークを防止しつつ静電塗装を継続するために、塗装距離に応じて高電圧を速やかに昇降する必要がある。しかし、特許文献2に示す静電塗装装置では、短時間で頻繁に高電圧を昇降することができず、複雑な形状の塗装面を効率的には塗装し難いという問題があった。
一方、特許文献3に示す静電塗装装置では、塗装機の内部に高電圧発生器に加えて高電圧制御器も内蔵するから、高電圧の昇降に要する時間は短縮することができる。しかし、特許文献3に示す静電塗装装置では、高電圧安全器に関する検討がされておらず、特許文献2の場合と同様に、高電圧の検出信号の遅延等によって高電圧安全器を迅速に作動させることができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、高電圧を速やかに昇降させ、高電圧安全器を迅速に作動させることができる静電塗装装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、被塗物に塗料を噴霧する塗装機と、該塗装機に高電圧を供給する高電圧発生器と、該高電圧発生器に駆動電圧を供給し前記高電圧を制御する高電圧制御器と、前記高電圧の電圧値と電流値とを用いて過電圧と過電流の発生を防止する高電圧安全器とを備えてなる静電塗装装置において、前記高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器は塗装機の内部に配設する構成としたことを特徴としている。
請求項2の発明では、高電圧発生器には、高電圧の電圧値を検出する電圧検出器と高電圧の電流値を検出する電流検出器とを接続して設け、前記電圧検出器と電流検出器とは雑音を除去するフィルタを介して高電圧安全器に接続する構成としている。
請求項3の発明では、高電圧安全器は、高電圧の電流値が予め定められた最大値を超えると高電圧の供給を停止する絶対感度回路を有する構成としている。
請求項4の発明では、高電圧安全器は、単位時間内の高電圧の電流値の増加分が予め定められた感度設定値を超えると高電圧の供給を停止するスロープ感度回路を有する構成としている。
請求項5の発明では、高電圧安全器は、高電圧の電流値が予め定められた設定値以上になるときに高電圧の電流値が一定となるように高電圧の電圧値を低下させる電流バッファ回路を有する構成としている。
請求項6の発明では、高電圧安全器は、高電圧の電圧値が予め定められた最大値を超えると高電圧の供給を停止する過電圧回路を有する構成としている。
請求項7の発明では、高電圧制御器は、駆動電圧の振幅を設定する電圧設定回路と、該電圧設定回路による振幅をもった交流の駆動電圧を出力する駆動回路とによって構成し、高電圧発生器は、前記駆動回路による駆動電圧を昇圧する昇圧トランス回路と、該昇圧トランス回路による昇圧された駆動電圧を用いて高電圧を発生する多段倍圧整流回路とによって構成している。
請求項1の発明によれば、高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器を塗装機の内部に配設する構成としたから、高電圧発生器と高電圧安全器とを近付けて配置することができ、これらの間で高電圧の電圧値、電流値を遅延なく伝達することができ、高電圧安全器を迅速に作動させることができる。また、高電圧の電圧値、電流値に対して外部ノイズの混入を低減できるから、高電圧安全器の誤動作を防止して塗装装置の信頼性を高めることができる。
さらに、高電圧発生器と高電圧安全器とに加えて高電圧制御器も塗装機の内部に配設する構成としたから、高電圧発生器と高電圧制御器とを近付けて配置することができ、高電圧発生器に供給する駆動電圧の周波数を高めることができる。このため、高電圧の昇降に必要な時間を短縮することができるから、例えば回転霧化頭が被塗物に異常接近したときには、高電圧安全器を用いて速やかに高電圧を降圧することができる。この結果、高速で動作する塗装ロボットの動作速度に応じて高電圧を昇降することができるから、複雑な形状の塗装面であっても、スパークの発生を確実に防止しつつ被塗物との塗装距離に応じた高電圧を印加した状態で静電塗装を行うことができ、塗着効率を高めることができると共に、塗装装置の安全性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、電圧検出器、電流検出器はフィルタを介して高電圧安全器にそれぞれ接続する構成としたから、フィルタを用いて各検出器の検出値(電圧値、電流値)から雑音を除去することができ、高電圧安全器の誤動作を防ぐことができる。また、高電圧発生器と高電圧安全器とは塗装機内で近付けて配置することができるから、各検出器と高電圧安全器との間で混入する雑音を低減することができる。このため、例えば低域通過フィルタを用いて雑音を除去するときには、その遮断周波数を高めることができるから、正確な高電圧の検出値を遅延なく高電圧安全器に伝えることができ、高電圧安全器を迅速に作動させることができる。
請求項3の発明によれば、高電圧安全器は絶対感度回路を有する構成としたから、高電圧の電流値が最大値を超えるときには、絶対感度回路を用いて高電圧の供給を停止し、スパークの発生を防止することができる。また、高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器を塗装機内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、絶対感度回路に対して高電圧の電流値を正確かつ遅延なく伝達できると共に、高電圧制御器を用いて高電圧を速やかに昇降することができる。このため、過電流が生じる前に高電圧の供給を迅速に停止できるから、予め定めた最大値を実際にスパークが生じる電流値に近付けることができ、高電圧の供給が可能となる電流値の範囲を広げることができる。
請求項4の発明によれば、高電圧安全器はスロープ感度回路を有する構成としたから、高電圧の電流が急激に増加するときには、スロープ感度回路を用いて高電圧の供給を停止し、スパークの発生を防止することができる。また、高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器を塗装機内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、スロープ感度回路は、単位時間内での高電圧の電流値の増加分(増加割合)を正確に検出できると共に、高電圧制御器を用いて高電圧を速やかに昇降することができる。このため、スロープ感度回路は、過電流が生じる前に高電圧の供給を迅速に停止することができる。
請求項5の発明によれば、高電圧安全器は電流バッファ回路を有する構成としたから、電流バッファ回路を用いて過電流が生じないように電流値を一定となるように高電圧を低下させることができ、塗装機が被塗物に近付いたときでも静電塗装を継続することができる。また、高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器を塗装機内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、電流バッファ回路による高電圧の昇降を短時間で行うことができる。このため、電流バッファ回路が作動する電流の設定値を実際にスパークが生じる電流値が近付けることができ、電流バッファ回路が作動したときでも、高電圧の電圧値を高めて塗着効率を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、高電圧安全器は過電圧回路を有する構成としたから、高電圧の電圧値が最大値を超えるときには、過電圧回路を用いて高電圧の供給を停止し、スパークの発生を防止することができる。また、高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器を塗装機内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、過電圧回路に対して正確な高電圧の電圧値を遅延なく伝達することができると共に、高電圧制御器を用いて高電圧を速やかに昇降することができ、過電圧が生じる前に高電圧の供給を迅速に停止することができる。
請求項7の発明によれば、高電圧制御器を電圧設定回路と駆動回路とによって構成し、高電圧発生器を昇圧トランス回路と多段倍圧整流回路とによって構成したから、昇圧トランス回路は駆動回路から出力された交流の駆動電圧を昇圧し、多段倍圧整流回路に供給すると共に、多段倍圧性流回路は駆動電圧の周波数に応じて高電圧を昇降することができる。そして、高電圧制御器と高電圧発生器とは塗装機内に配設したから、これらを近付けて配置することができ、駆動電圧の周波数を高めることができる。このため、多段倍圧整流回路は高電圧を短時間で昇降することができ、高電圧安全器の作動時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態による静電塗装装置として回転霧化頭型塗装装置を例に挙げて添付図面に従って詳細に説明する。
図において、101は塗装作業機となる塗装用ロボットで、該塗装用ロボット101は、後述する塗装機1を用いた塗装作業を実行するものである。そして、塗装用ロボット101は、基台102と、該基台102上に回転可能かつ揺動可能に設けられた垂直アーム103と、該垂直アーム103の先端に揺動可能に設けられた水平アーム104と、該水平アーム104の先端に設けられた手首105とによって大略構成されている。
1は塗装用ロボット101に取付けられた塗装機で、該塗装機1は、後述のハウジング2、エアモータ6、回転霧化頭7、カートリッジ10等によって大略構成されている。
2は塗装用ロボット101の手首105の先端に取付けられたハウジングで、該ハウジング2には、絶縁性樹脂材料によって形成されると共に、前側に位置してモータ取付部3が形成され、後側にはボンベ取付部4が形成されている。そして、ハウジング2には、各取付部3,4の中心位置を通るように後述のフィードチューブ挿通孔9が軸方向(前,後方向)に延びて形成されている。さらに、ハウジング2には、前,後方向の途中位置から垂直方向に延びる腕部5が設けられ、該腕部5は塗装用ロボット101の手首105に接続されている。
6はハウジング2のモータ取付部3内に取付けられたエアモータで、該エアモータ6は、静圧エア軸受6Aを介して回転可能に支持された中空の回転軸6Bと、該回転軸6Bの基端側に固定されたエアタービン6Cとによって構成されている。そして、エアモータ6は、ハウジング2のエア通路2Aを通じてエアタービン6Cにエアが供給されることにより、回転軸6Bを例えば3000〜100000rpmで高速回転させるものである。
7はエアモータ6の回転軸6Bに取付けられた回転霧化頭で、該回転霧化頭7は、例えば金属材料または導電性の樹脂材料によって形成され、エアモータ6によって高速回転する。そして、回転霧化頭7は、高速回転した状態で後述のフィードチューブ12を通じて塗料が供給されると、その塗料を遠心霧化して微粒化し、アース電位となった被塗物に向けて噴霧する。また、回転霧化頭7にはエアモータ6等を介して後述の高電圧発生器13が接続され、回転霧化頭7全体に高電圧が印加される。これにより、静電塗装を行う場合には、回転霧化頭7は、その表面を流れる塗料を直接的に高電圧に帯電させるものである。
8は回転霧化頭7を囲繞するようにハウジング2の前端側に設けられたシェーピングエアリングで、該シェーピングエアリング8には複数個のエア吐出孔8Aが穿設され、該エア吐出孔8Aは回転霧化頭7から噴霧される塗料に向けてシェーピングエアを噴出する。
9はボンベ取付部4の中央部からエアモータ6の回転軸6B内に延びたフィードチューブ挿通孔で、該フィードチューブ挿通孔9には、後述するカートリッジ10のフィードチューブ12が挿脱可能に挿嵌される。
10は塗料を回転霧化頭7に向けて供給する塗装用のカートリッジで、該カートリッジ10は、前,後方向に延びる円筒体(シリンダ)として形成されたボンベ11と、該ボンベ11から軸方向に延びるフィードチューブ12と、前記ボンベ11内を塗料収容室と押出しシンナ収容室とに画成するピストン(いずれも図示せず)等とにより大略構成されている。
また、カートリッジ10は、フィードチューブ12をフィードチューブ挿通孔9に挿通した状態でハウジング2のボンベ取付部4に取付けられる。そして、塗装時には、ハウジング2のシンナ通路2Bを通じて押出しシンナ収容室にシンナを供給することによってピストンを摺動変位させ、ボンベ11内の塗料を、フィードチューブ12を通じて回転霧化頭7に向けて吐出する。また、塗料の充填時には、カートリッジ10をボンベ取付部4から取外して塗料充填装置(図示せず)に取付け、フィードチューブ12を通じてボンベ11の塗料収容室内に塗料を充填する。
13はハウジング2の腕部5に内臓された高電圧発生器で、該高電圧発生器13は、後述の高電圧制御器18による駆動電圧を昇圧する昇圧トランス回路14と、該昇圧トランス回路14による昇圧された駆動電圧を用いて高電圧を発生させる複数のコンデンサ、ダイオード(いずれも図示せず)からなる多段倍圧整流回路15(所謂、コッククロフト回路)とによって構成されている。
ここで、昇圧トランス回路14は、その入力側が後述の高電圧制御装置17に接続され、出力側が多段倍圧整流回路15に接続されている。また、多段倍圧整流回路15の出力側は、スパークを防止するための数百MΩ程度の高抵抗16を介してエアモータ6に接続されている。そして、高電圧発生器13は、例えば−30〜−120kVの高電圧を発生し、エアモータ6、回転霧化頭7を通じて塗料を直接的に高電圧に帯電させている。
17は高電圧発生器13に接続された状態で塗装機1のハウジング2内に設けられた高電圧制御装置で、該高電圧制御装置17は、後述の高電圧制御器18と高電圧安全器21とによって構成されている。
18は高電圧発生器13に駆動電圧を供給し高電圧を制御する高電圧制御器で、該高電圧制御器18は、処理装置(CPU)等を含んで構成され駆動電圧の振幅を設定する電圧設定回路としての処理回路19と、該処理回路19によって設定された振幅で振動する交流の駆動電圧を出力する駆動回路20とによって構成されている。また、駆動回路20は、その入力側に後述の塗装制御装置32を通じて例えば24Vの直流電圧(DC24V)が供給され、出力側が高電圧発生器13の昇圧トランス回路14に接続されている。
ここで、駆動回路20は、直流電圧を交流の駆動電圧に変換する2個のFET(電界効果トランジスタ)と駆動電圧の振幅を設定するNPN型のパワートランジスタ(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。また、パワートランジスタのコレクタには直流電圧が供給されると共に、エミッタは昇圧トランス回路14の入力側に接続されている。そして、駆動回路20は、処理回路19によってパワートランジスタのベース電圧が設定され、該ベース電圧に応じてエミッタの電圧値(昇圧トランス回路14の入力電圧値)を設定している。
また、2個のFETも昇圧トランス回路14の入力側にそれぞれ接続されると共に、これらのFETは、処理回路19からの駆動信号に応じて交互に閉成、開成(ON、OFF)する。これにより、駆動回路20は、パワートランジスタによって設定された直流電圧を例えば250kHz程度の周波数で振動する交流の駆動電圧に変換している。
さらに、処理回路19は、その入力側に後述の電圧センサ26、電流センサ27が接続され、これらのセンサ26,27による高電圧の電圧値Vm、電流値Imを用いて高電圧発生器13から出力される高電圧をフィードバック制御している。
21は高電圧の電圧値Vmと電流値Imとを用いて過電圧と過電流の発生を防止する高電圧安全器で、該高電圧安全器21は、後述する絶対感度回路22、スロープ感度回路23、電流バッファ回路24および過電圧回路25によって構成され、その入力側が電圧センサ26、電流センサ27に接続されると共に、出力側が高電圧制御器18の処理回路19に接続されている。
22は高電圧の電流値Imが予め定められた最大値Imaxを超えると高電圧の供給を停止する絶対感度回路で、該絶対感度回路22は、その入力側が電流センサ27に接続されると共に、出力側が処理回路19に接続されている。そして、絶対感度回路22は、電流センサ27による電流値Imが例えば150μA程度の最大値Imaxを超えると、処理回路19に対して高電圧の供給を停止するための停止信号を出力する。これにより、処理回路19は、駆動回路20による駆動電圧をOVに設定し、高電圧の供給を停止する。
23は単位時間内の高電圧の電流値Imの増加分ΔImが予め定められた感度設定値ΔImaxを超えると高電圧の供給を停止するスロープ感度回路で、該スロープ感度回路23は、その入力側が電流センサ27に接続されると共に、出力側が処理回路19に接続されている。そして、スロープ感度回路23は、例えば数msから数十ms程度の単位時間内に電流センサ27による電流値Imの増加分ΔImが感度設定値ΔImaxを超えると、絶対感度回路22と同様に、処理回路19に対して高電圧の供給を停止するための停止信号を出力し、処理回路19を用いて高電圧の供給を停止する。
24は高電圧の電流値Imが予め定められた設定値Im0以上になるときに高電圧の電流値Imが設定値Im0で一定となるように高電圧の電圧値Vmを低下させる電流バッファ回路で、該電流バッファ回路24は、その入力側が電圧センサ26および電流センサ27に接続されると共に、出力側が処理回路19に接続されている。そして、電流バッファ回路24は、電流センサ27による電流値Imが設定値Im0以上となると、処理回路19に対して高電圧の電圧値Vmを低下させるための降圧信号を出力する。これにより、処理回路19は、駆動回路20による駆動電圧を低下させ、高電圧を降圧する。
なお、電流バッファ回路24の設定値Im0は、絶対感度回路22の最大値Imaxよりも大きな値(Im0>Imax)として例えば155μA程度に設定されている。これにより、電流バッファ回路24は絶対感度回路22のバックアップとして機能する。また、電流バッファ回路24は、高電圧の降圧によって電圧値Vmが予め決められた最小値Vminよりも低下したときには、処理回路19を用いて高電圧の供給を停止する。
25は高電圧の電圧値Vmが予め定められた最大値Vmaxを超えると高電圧の供給を停止する過電圧回路で、該過電圧回路25は、その入力側が電圧センサ26に接続されると共に、出力側が処理回路19に接続されている。そして、過電圧回路25は、電圧センサ26による電圧値Vmが最大値Vmaxを超えると、絶対感度回路22と同様に、処理回路19に対して高電圧の供給を停止するための停止信号を出力し、処理回路19を用いて高電圧の供給を停止する。
26は多段倍圧整流回路15の出力側に接続された電圧センサ(電圧検出器)で、該電圧センサ26は、高抵抗16と多段倍圧整流回路15との間に接続され、エアモータ6、回転霧化頭7に印加された高電圧を分圧して検出し、この電圧検出値を電圧値Vmとして高電圧安全器21に向けて出力している。
27は多段倍圧整流回路15の入力側に接続された電流センサ(電流検出器)で、該電流センサ27は、多段倍圧整流回路15を含む高電圧発生経路内を流れる電流を検出し、この電流検出値を電流値Imとして高電圧安全器21に向けて出力している。
なお、電流センサ27は、多段倍圧整流回路15の入力側に限らず、例えば多段倍圧整流回路15の出力側を流れる電流を検出する構成としてもよい。
28,29は電圧センサ26、電流センサ27と高電圧安全器21との間にそれぞれ設けられたフィルタで、該各フィルタ28,29は、例えば低域通過フィルタ等によって構成され、電圧値Vm、電流値Imに外部から混入したノイズを除去している。
30は塗装ブースの外側等に配置された静電塗装制御装置で、該静電塗装制御装置30は、塗装ロボット制御装置31と塗装制御装置32とによって構成され、商用電源33が接続されると共に、ケーブル34,35を介して塗装用ロボット101、塗装機1とにそれぞれ接続されている。そして、塗装ロボット制御装置31は、塗装時や塗料充填時等の塗装用ロボット101の動作を制御する。
一方、塗装制御装置32は、電源変換回路等を用いて商用電源33の交流電圧を例えば24V程度の直流電圧に変換して高電圧制御器18の駆動回路20に供給すると共に、高電圧制御器18の処理回路19を用いて高電圧の電圧値Vm等を制御している。
本実施の形態による回転霧化頭型塗装装置は上述のような構成を有するもので、次に、塗装装置としての作動について説明する。
コンベア装置等を用いて被塗物が塗装用ロボット101の近傍に配置されると、塗装ロボット制御装置31は予め記憶されたティーチング動作に基いて塗装用ロボット101を作動させ、被塗物の近くに塗装機1を移動させる。
このとき、塗装機1は、エアモータ6によって回転霧化頭7を高速回転させ、この状態でフィードチューブ12を通じて回転霧化頭7に塗料を供給する。これにより、塗装機1は、回転霧化頭7が回転するときの遠心力によって塗料を微粒化して噴霧すると共に、シェーピングエアリング8を通じてシェーピングエアを供給することによって噴霧パターンを制御しつつ、塗料粒子をアースに接続された被塗物に塗着させる。
また、回転霧化頭7にはエアモータ6を介して高電圧発生器13による高電圧が印加されている。これにより、塗料粒子は、回転霧化頭7を通じて直接的に高電圧に帯電すると共に、回転霧化頭7と被塗物との間に形成された静電界に沿って飛行し、アース電位となった被塗物に塗着する。
ここで、例えば回転霧化頭7がアース電位となった被塗物に異常接近した場合には、高電圧発生器13を含む高電圧発生経路内を流れる電流が絶縁破壊(スパーク)を生じ得る程度に増大することがある。このとき、電流センサ27による電流値Imが予め塗装制御装置32等によって設定された最大値Imaxよりも大きくなるから、絶対感度回路22は、処理回路19に対して高電圧の供給を停止するための停止信号を出力し、高電圧の供給を停止する。これにより、回転霧化頭7と被塗物との間でスパークが生じるのを未然に防止することができる。
また、絶対感度回路22の故障等によって、電流値Imが最大値Imaxを超えたにも拘わらず絶対感度回路22が作動しないときには、電流値Imが電流バッファ回路24の設定値Im0以上となる。このため、電流バッファ回路24は、処理回路19に対して高電圧の電圧値Vmを低下させるための降圧信号を出力し、電流値Imが設定値Im0で一定となるように、高電圧の降圧させる。これにより、電流バッファ回路24を用いて絶対感度回路22をバックアップすることができる。
また、例えば回転霧化頭7が被塗物に異常接近に伴って電流値Imが急速に増大することがある。このとき、単位時間内に電流センサ27による電流値Imの増加分ΔImが感度設定値ΔImaxを超えるから、スロープ感度回路23は、処理回路19に対して高電圧の供給を停止するための停止信号を出力し、処理回路19を用いて高電圧の供給を停止する。これにより、電流値Imの急速な増大に伴ってスパークが生じるのを防ぐことができる。
さらに、高電圧の電圧値Vmが予め定められた最大値Vmaxを超えるときには、過電圧回路25は、処理回路19に対して高電圧の供給を停止するための停止信号を出力し、処理回路19を用いて高電圧の供給を停止する。
然るに、本実施の形態では、高電圧発生器13、高電圧制御器18および高電圧安全器21は塗装機1の内部に配設する構成としたから、高電圧発生器13と高電圧安全器21とを近付けて配置することができる。このため、従来技術のような高電圧発生器13と高電圧安全器21との間を接続する長い信号用ケーブルを廃止することができるから、外部ノイズを容易に排除することができ、誤動作を防いで塗装装置の信頼性を高めることができる。また、高電圧発生器13と高電圧安全器21とを近付けて配置することができるから、これらの間で高電圧の電圧値Vm、電流値Imを遅延なく伝達することができ、高電圧安全器21を迅速に作動させることができる。
また、高電圧発生器13と高電圧安全器21とに加えて高電圧制御器18も塗装機1の内部に配設する構成としたから、高電圧発生器21と高電圧制御器18とを近付けて配置することができ、高電圧発生器21に供給する駆動電圧の周波数を高めることができる。このため、高電圧の昇降に必要な時間を短縮することができるから、例えば回転霧化頭7がアース電位となった被塗物に異常接近したときには、高電圧安全器21を用いて速やかに高電圧を降圧することができる。
この結果、高速で動作する塗装用ロボット101の動作速度に応じて高電圧を昇降することができるから、複雑な形状の塗装面であっても、スパークの発生を確実に防止しつつ被塗物との塗装距離に応じた高電圧を印加した状態で静電塗装を行うことができ、塗着効率を高めることができると共に、塗装装置の安全性を向上することができる。
また、電圧センサ26、電流センサ27はフィルタ28,29を介して高電圧安全器21に接続する構成としたから、フィルタ28,29を用いて電圧センサ26、電流センサ27の検出値(電圧値Vm、電流値Im)からノイズを除去することができ、高電圧安全器21の誤動作を防ぐことができる。また、高電圧発生器13と高電圧安全器21とは塗装機1内で近付けて配置することができるから、各センサ26,27と高電圧安全器21との間で混入するノイズを低減することができる。このため、フィルタ26,27として例えば低域通過フィルタを用いて雑音を除去するときには、その遮断周波数を高めることができるから、正確な高電圧の電圧値Vm、電流値Imを遅延なく高電圧安全器21に伝えることができ、高電圧安全器21を迅速に作動させることができる。
また、高電圧安全器21は絶対感度回路22を有する構成としたから、電流値Imが最大値Imaxを超えるときには、絶対感度回路22を用いて高電圧の供給を停止し、スパークの発生を防止することができる。また、高電圧発生器13、高電圧制御器18および高電圧安全器21を塗装機1内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、絶対感度回路22に対して高電圧の電流値Imを正確かつ遅延なく伝達できると共に、高電圧制御器18を用いて高電圧を速やかに昇降することができる。このため、過電流が生じる前に高電圧の供給を迅速に停止できるから、予め定めた最大値Imaxを実際にスパークが生じる電流値Isに近付けることができ、高電圧の供給が可能となる電流値Imの範囲を広げることができる。
また、高電圧安全器21はスロープ感度回路23を有する構成としたから、高電圧の電流が急激に増加するときには、スロープ感度回路23を用いて高電圧の供給を停止し、スパークの発生を防止することができる。また、高電圧発生器13、高電圧制御器18および高電圧安全器21を塗装機1内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、スロープ感度回路23は高電圧の電流値Imの増加分ΔImを正確に検出できると共に、高電圧制御器18を用いて高電圧を速やかに昇降することができる。このため、スロープ感度回路23は、過電流が生じる前に高電圧の供給を迅速に停止することができる。
また、高電圧安全器21は電流バッファ回路24を有する構成としたから、電流バッファ回路24を用いて過電流が生じないように電流値Imを設定値Im0で一定となるように高電圧を低下させることができ、塗装機1が被塗物に近付いたときでも静電塗装を継続することができる。また、高電圧発生器13、高電圧制御器18および高電圧安全器21を塗装機1内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、電流バッファ回路24による高電圧の昇降を短時間で行うことができる。このため、電流バッファ回路24が作動する電流の設定値Im0を実際にスパークが生じる電流値Isが近付けることができ、電流バッファ回路24が作動したときでも、高電圧の電圧値を高めて塗着効率を向上させることができる。
また、高電圧安全器21は過電圧回路25を有する構成としたから、高電圧の電圧値Vmが最大値Vmaxを超えるときには、過電圧回路25を用いて高電圧の供給を停止し、スパークの発生を防止することができる。また、高電圧発生器13、高電圧制御器18および高電圧安全器21を塗装機1内に配設したから、これらを互いに近付けて配置することができ、過電圧回路25に対して正確な高電圧の電圧値Vmを遅延なく伝達することができると共に、高電圧制御器18を用いて高電圧を速やかに昇降することができ、過電圧が生じる前に高電圧の供給を迅速に停止することができる。
さらに、高電圧制御器18を処理回路19と駆動回路20とによって構成し、高電圧発生器13を昇圧トランス回路14と多段倍圧整流回路15とによって構成したから、昇圧トランス回路14は駆動回路20から出力された交流の駆動電圧を昇圧し、多段倍圧整流回路15に供給すると共に、多段倍圧整流回路15は駆動電圧の周波数に応じて高電圧を昇降することができる。そして、高電圧制御器18と高電圧発生器13とは塗装機1内に配設したから、これらを近付けて配置することができ、駆動電圧の周波数を高めることができる。このため、多段倍圧整流回路15は高電圧を短時間で昇降することができ、高電圧安全器21の作動時間を短縮することができる。
なお、前記実施の形態では、処理装置(CPU)等を含む処理回路19とは別に高電圧安全器21を設ける構成としたが、例えば処理回路19を用いて高電圧安全器21と同様の動作を行うプログラムを作動させる構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、ハウジング2に着脱可能なカートリッジ10を用いて塗料を供給するカートリッジ型の塗装機1を用いる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばフィードチューブを色替弁装置等の塗料源を接続し、該塗料源から塗料を供給する塗装機を用いる構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、回転霧化頭7を金属材料または導電性の樹脂材料によって形成し、該回転霧化頭7を介して直接的に塗料を高電圧に帯電させる直接帯電式の回転霧化頭型塗装装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば回転霧化頭型塗装装置のカバーの外周側に外部電極を設け、この外部電極によって回転霧化頭から噴霧された塗料を間接的に高電圧に帯電させる間接帯電式の回転霧化頭型塗装装置に適用してもよい。
また、前記実施の形態では、塗装用ロボット101に手首105を設け、該手首105に取付けられる塗装機1のハウジング2内に高電圧発生器13と高電圧制御装置17とを配設する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばハウジングとは別体または一体の手首を含めて塗装機を構成する場合には、ハウジング内に高電圧発生器を配設すると共に、手首内に高電圧制御装置を配設し、これらを接続する構成としてもよい。具体的には、手首内には塗装機を揺動、回動するアクチュエータが配置されているから、これらのアクチュエータと一緒に高電圧制御装置を配設することができる。
さらに、前記実施の形態では静電塗装装置として回転霧化頭7を用いて塗料を噴霧する回転霧化頭型塗装装置に適用する場合を例に挙げて説明したが、ノズルチップから塗料を噴霧するスプレーガン型塗装装置に適用してもよい。
本発明の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す正面図である。 図1中の塗装機を拡大して示す縦断面図である。 図1中の塗装機を示す構成図である。
符号の説明
1 塗装機
2 ハウジング
5 腕部
6 エアモータ
7 回転霧化頭
10 カートリッジ
13 高電圧発生器
14 昇圧トランス回路
15 多段倍圧整流回路
17 高電圧制御装置
18 高電圧制御器
19 処理回路(電圧設定回路)
20 駆動回路
21 高電圧安全器
22 絶対感度回路
23 スロープ感度回路
24 電流バッファ回路
25 過電圧回路
26 電圧センサ(電圧検出器)
27 電流センサ(電流検出器)
28,29 フィルタ

Claims (7)

  1. 被塗物に塗料を噴霧する塗装機と、該塗装機に高電圧を供給する高電圧発生器と、該高電圧発生器に駆動電圧を供給し前記高電圧を制御する高電圧制御器と、前記高電圧の電圧値と電流値とを用いて過電圧と過電流の発生を防止する高電圧安全器とを備えてなる静電塗装装置において、前記高電圧発生器、高電圧制御器および高電圧安全器は塗装機の内部に配設する構成としたことを特徴とする静電塗装装置。
  2. 前記高電圧発生器には、前記高電圧の電圧値を検出する電圧検出器と前記高電圧の電流値を検出する電流検出器とを接続して設け、前記電圧検出器と電流検出器とは雑音を除去するフィルタを介して前記高電圧安全器に接続する構成としてなる請求項1に記載の静電塗装装置。
  3. 前記高電圧安全器は、前記高電圧の電流値が予め定められた最大値を超えると前記高電圧の供給を停止する絶対感度回路を有してなる請求項1または2に記載の静電塗装装置。
  4. 前記高電圧安全器は、単位時間内の前記高電圧の電流値の増加分が予め定められた感度設定値を超えると前記高電圧の供給を停止するスロープ感度回路を有してなる請求項1,2または3に記載の静電塗装装置。
  5. 前記高電圧安全器は、前記高電圧の電流値が予め定められた設定値以上になるときに前記高電圧の電流値が一定となるように前記高電圧の電圧値を低下させる電流バッファ回路を有してなる請求項1,2,3または4に記載の静電塗装装置。
  6. 前記高電圧安全器は、前記高電圧の電圧値が予め定められた最大値を超えると前記高電圧の供給を停止する過電圧回路を有してなる請求項1,2,3,4または5に記載の静電塗装装置。
  7. 前記高電圧制御器は、前記駆動電圧の振幅を設定する電圧設定回路と、該電圧設定回路による振幅をもった交流の駆動電圧を出力する駆動回路とによって構成し、
    前記高電圧発生器は、前記駆動回路による駆動電圧を昇圧する昇圧トランス回路と、該昇圧トランス回路による昇圧された駆動電圧を用いて高電圧を発生する多段倍圧整流回路とによって構成してなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の静電塗装装置。
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