JP2005063197A - 画像補間装置および方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像を拡大縮小するに際し、画像を構成する画素間にエッジが存在する場合でも、エッジ部分がぼけないように画素を補間する。
【解決手段】 拡大縮小する画像において画素が補間される2つの画素間にエッジが存在するか否かを判定する。エッジが存在する場合、2つの画素G2,G3間に中線Mを境界として設定し、補間画素が中線Mのいずれの側に存在するかを判定し、中線Mの右側に補間画素P1が存在する場合には、画素G3,G4を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P1の画素値として算出する。また、中線Mの左側に補間画素P2が存在する場合には、画素G1,G2を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P2の画素値として算出する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、例えば画像データにより表される画像を拡大縮小するに際し、画像を構成する画素間に新たな画素を補間する画像補間装置および方法並びに画像補間方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
従来より、写真フイルムに記録された画像を光電的に読み取ることにより得られた画像データあるいはデジタルカメラやカメラ付き携帯電話等の撮像装置により被写体を撮像することにより得られた画像データを、それを再生するモニタのサイズに適合するように拡大縮小することが行われている。とくにカメラ付き携帯電話により被写体を撮像することにより得られた画像データを電子メールとして送信する際に、送信先の携帯電話が有する液晶モニタのサイズに応じて画像データを拡大縮小するサービスも提供されている。
このような画像データの拡大縮小は、画像データにより表される画像を構成する画素の間に拡大率に応じて新たな画素を補間することにより行われる。このように新たな画素を補間する方法としては、線形補間法、最近傍法、バイリニア法およびバイキュービック法等の各種方法が知られている。
しかしながら、単一の方法のみを用いて画像データを拡大縮小した場合、画像に含まれるエッジ部分にボケやシャギーが発生するという問題がある。このため、画像に含まれるエッジ成分を検出し、エッジ部分と非エッジ部分とで異なる処理により補間演算を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−319020号公報
ところで、上記特許文献1に記載された方法においては、エッジ部分と非エッジ部分とで異なる処理により補間演算を行っているが、演算方法は上述した既知の方法であるため、やはりエッジ部分がぼけてしまうという問題がある。例えば、直列に隣接する4つの画素G1〜G4のプロファイル形状が図13(a)に示すものである場合、画素G2と画素G3との間に急峻なエッジが存在する。また、図13(b)に示す場合においても画素G2と画素G3との間にエッジが存在する。ここで、例えば線形補間法を用いて画素G2,G3間における補間画素の画素値を求める場合、図13(a),(b)に示すように、補間画素近傍の画素G2,G3を結ぶ直線上の値が補間画素の画素値となる。このため、画素G2,G3間にエッジが存在するにも拘わらず、エッジ付近の画素値の変化が滑らかなものとなってしまい、その結果、拡大縮小された画像上のエッジ部分がぼけてしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、エッジ部分がぼけないように画素を補間することを目的とする。
本発明による画像補間装置は、画像を拡大縮小するに際し、該画像の画素間に新たな画素を補間する画像補間装置において、
前記新たな画素を補間する前記画素間にエッジが存在する場合、該画素間に所定の境界を設定する境界設定手段と、
前記新たな画素の位置が前記所定の境界のいずれの側にあるかを判定する判定手段と、
前記新たな画素の位置が前記所定の境界の一方の側にある場合には、前記画像上の前記一方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出し、前記新たな画素の位置が前記所定の境界の他方の側にある場合には、前記画像上の前記他方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出する補間演算手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、新たな画素を補間する画素の間にエッジが存在しない場合には、線形補間法、最近傍法、バイリニア法およびバイキュービック法等の公知の各種方法により補間演算を行って補間画素の画素値を算出すればよい。
なお、本発明による画像補間装置においては、前記所定の境界を各画素間の距離を二等分する線としてもよい。
ここで、エッジの場所が分かるようなエッジ検出を行った場合には、エッジの位置を所定の境界と設定すればよい。
本発明による画像補間方法は、画像を拡大縮小するに際し、該画像の画素間に新たな画素を補間する画像補間方法において、
前記新たな画素を補間する前記画素間にエッジが存在する場合、該画素間に所定の境界を設定し、
前記新たな画素の位置が前記所定の境界のいずれの側にあるかを判定し、
前記新たな画素の位置が前記所定の境界の一方の側にある場合には、前記画像上の前記一方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出し、前記新たな画素の位置が前記所定の境界の他方の側にある場合には、前記画像上の前記他方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出することを特徴とするものである。
なお、本発明による画像補間方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、新たな画素を補間する画素の間にエッジが存在する場合、新たな画素を補間する各画素の間に所定の境界が設定され、新たな画素の位置が所定の境界のいずれの側にあるかが判定される。そして、新たな画素の位置が所定の境界の一方の側にある場合には、画像上の一方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算が行われて新たな画素の画素値が算出される。一方、新たな画素の位置が所定の境界の他方の側にある場合には、画像上の他方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算が行われて新たな画素の画素値が算出される。このため、新たな画素の画素値は、新たな画素の両隣の画素の画素値には影響されず、片方の側の画素の画素値のみを反映させたものとなる。したがって、上記図13(a),(b)に示すように、新たな画素の画素値の両隣の画素の画素値を用いて新たな画素の画素値を算出する場合と比較して、エッジのボケが少なくなるように新たな画素の画素値を算出することができ、これによりエッジのボケの少ない拡大縮小された画像を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による画像補間装置を適用した画像拡大縮小装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本発明の実施形態による画像拡大縮小装置は、画像データS0および画像データS0の拡大率Kの入力を受け付ける入力部1、エッジ判定部2、補間画素の画素値を算出する補間演算部3、並びに入力部1、エッジ判定部2および補間演算部3の動作を制御する制御部4を備える。
ここで、画像データS0により表される画像(以下画像についても同様に参照符号S0を用いる)は、図2に示すように2次元状に画素が並んで構成されてなるものであり、本実施形態においては、図2に示すようにx方向およびy方向を定めるものとする。
エッジ判定部2は、フィルタリング部2Aおよび判定部2Bを備える。
フィルタリング部2Aは、以下のようにしてフィルタリング処理を行う。図3はフィルタリング部2Aにおいて行われるフィルタリング処理を説明するための図である。フィルタリング部2Aは、画像S0のx方向およびy方向のそれぞれについて一列毎に、補間画素Pが間に位置する隣接する2つの画素G2,G3およびこの2つの画素G2,G3のそれぞれに隣接する2つの画素G1,G4からなる直列に隣接する4つの画素G1〜G4について、互いに隣接する2つの画素からなる3つの画素ペアG1,G2、画素ペアG2,G3および画素ペアG3,G4に対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して、画素ペアG1,G2、画素ペアG2,G3および画素ペアG3,G4の画素値の差分を1次差分d1,d2,d3として算出する。
図4は差分フィルタの例を示す図である。図4に示すように、本実施形態において使用される差分フィルタは、フィルタ値が(−1,1)の2タップのフィルタである。なお、差分フィルタはこれに限定されるものではなく、2つの画素値の重み付け差分を求めるフィルタ値を有するものや、2タップ以上の偶数タップ数を有するものを用いてもよい。
続いて、フィルタリング部2Aは、3つの1次差分d1,d2,d3における隣接する2つの1次差分ペアd1,d2および1次差分ペアd2,d3に対して、同様に差分フィルタによるフィルタリング処理を施して、1次差分ペアd1,d2およびd2,d3の差分を2次差分d4,d5として算出する。
さらに、フィルタリング部2Aは、直列に隣接する4つの画素G1〜G4の中央の2つの画素G2,G3に対してフィルタリング処理を行い、画素G2,G3の画素値の差分d0(=d2)を算出する。なお、上記1次差分d2をそのまま差分d0として用いてもよい。
判定部2Bは、1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負の関係に基づいて、隣接する2つの画素G2,G3の間にエッジが存在するか否かを判定する(第1の判定)。
図5から図7は、直列に隣接する4つの画素の1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表である。直列に隣接する4つの画素の1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負は全18種類の組み合わせがある。隣接する2つの画素G2,G3の間にエッジが存在する組み合わせは、図5に示すエッジ1およびエッジ2の2通りある。エッジ1は(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,−)となる右上がりエッジおよび(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,+)となる左上がりエッジの2種類がある。エッジ2は(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,+,+)となる下に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(+,+,+,−,−)となる上に凸の右上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,+,+)となる下に凸の左上がりエッジ、(d1,d2,d3,d4,d5)=(−,−,−,−,−)となる上に凸の左上がりエッジの4種類がある。
判定部2Bは、図5から図7に示す表を記憶しており、直列に隣接する4つの画素の1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負の関係が、図5に示すエッジ1およびエッジ2の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2,G3の間にエッジが存在すると判定する。また、直列に隣接する4つの画素の1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負の関係が、図6および図7に示す山、谷およびその他の関係となる場合に、隣接する2つの画素G2,G3の間にエッジが存在しないと判定する。
さらに判定部2Bは、第1の判定によりエッジが存在すると判定された場合に、画素G2,G3の画素値の差分d0の絶対値が所定のしきい値Th1以上であるか否かを判定し(第2の判定)、第2の判定が肯定されると、そこに真にエッジが存在すると判定する。一方、第2の判定が否定されるとそこにはエッジは存在しないものと判定する。このように第2の判定を行うのは、第1の判定においてエッジが存在すると判定されても、例えば図8に示すように、画素G2,G3の画素値の差が非常にわずかでノイズと見なせるような場合に、そこがエッジであるとして補間演算部3が後述するようにエッジ部分に適した補間演算を行い、かえってノイズが強調されてしまうことを防止するためである。このようにして判定がなされると、エッジ判定部2は、判定結果を補間演算部3に出力する。
補間演算部3は、境界設定部3A、判定部3Bおよび演算部3Cを備え、エッジ判定部2の判定結果に基づいて、補間画素Pが間に位置する2つの隣接する画素の間がエッジであると判定された場合とエッジでないと判定された場合とで、演算部3Cがそれぞれ異なる演算により補間画素Pの画素値を算出する。具体的には、エッジでないと判定された場合は、演算部3Cはバイキュービック法を用いて補間画素Pの画素値を算出する。
ここで、バイキュービック法は3次補間の一手法であり、補間画素Pの近傍の16画素を用いて補間画素Pの画素値を求める方法である。以下、バイキュービック法について説明する。
図9はバイキュービック法を説明するための図である。図9に示すように点Pを補間画素Pの位置とした場合、図9中黒丸で示される画素は第1次近傍、白丸で示される画素は第2次近傍と称される。第1次近傍および第2次近傍のそれぞれについて、下記の式(1)に示すようにx方向およびy方向それぞれに独立に距離dx,dy(式(1)においては単にdと示す)に対して重みWx,Wyを求め、最終的にその画素に対する重みW=WxWyを得る。
Figure 2005063197
例えば、図9における(−1,−1)の画素(第2次近傍)に対して、重みWx,Wy,Wを求めると、
Figure 2005063197
となる。
そして、W(i,j)を画素(i,j)の重み、f(i,j)を画素(i,j)の画素値とすると、補間画素Pの画素値f′(P)は、
Figure 2005063197
により算出することができる。
なお、本実施形態においては、バイキュービック法をx方向またはy方向の1次元方向にのみ適用して、補間画素Pの画素値を算出するものとする。
一方、エッジであると判定された部分については、以下のようにして補間画素Pの画素値を求める。図10は、エッジであると判定された部分についての画素値のプロファイルを示す図である。なお、図10において、水平方向が画素が並ぶ方向であり、垂直方向が画素値の大きさを示す方向である。2つの隣接する画素G2,G3の間にエッジが存在すると判定された場合、その2つの画素にさらにそれぞれ隣接する2つの画素G1,G4を加えた直列に隣接する4つの画素G1〜G4の画素値のプロファイルは図10(a)または図10(b)に示すものとなる。
プロファイルが図10(a)に示すステップエッジ形状をなす場合、境界設定部3Aが画素が並ぶ方向において画素G2,G3間の距離を二等分する中線M(一点鎖線参照)を境界として設定する。そして判定部3Bが補間画素Pが中線Mの右側に存在するか左側に存在するかを判定し、中線Mの右側に補間画素(P1とする)が存在する場合には、演算部3Cが画素G3,G4を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P1の画素値として算出する。また、中線Mの左側に補間画素(P2とする)が存在する場合には、演算部3Cが画素G1,G2を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P2の画素値として算出する。なお、ここでは、画素G2,G3間の距離を二等分する中線Mを境界として設定しているが、エッジの場所が分かるようなエッジ検出を行った場合には、エッジの位置を境界と設定すればよい。
プロファイルが図10(b)に示すエッジ形状をなす場合、境界設定部3Aが画素G1,G2を結ぶ直線の延長線と、画素G3,G4を結ぶ直線の延長線との交点Cを境界として設定する。そして、判定部3Bが補間画素Pが交点Cの右側に存在するか左側に存在するかを判定し、交点Cの右側に補間画素P1が存在する場合には、演算部3Cが画素G3,G4を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P1の画素値として算出する。また、交点Cの左側に補間画素P2が存在する場合には、演算部3Cが画素G1,G2を結ぶ直線の延長線上の値を補間画素P2の画素値として算出する。
なお、ここでは2つの画素の画素値のみを用いて補間画素Pの画素値を算出しているが、3以上の画素の画素値を用いてもよい。この場合、画素を直線で結ぶことが困難な場合がある。このため、スプライン曲線等の任意の関数により規定される曲線により画素を結び、その曲線の延長線上の値を補間画素Pの値とすればよい。
ここで、以降の説明において、エッジであると判定された場合の演算を第1の補間演算、エッジでないと判定された場合の演算を第2の補間演算と称する。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図11は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、補間画素Pは、画像S0の画素の間に存在するものとする。まず、入力部1が拡大する画像データS0および画像データS0の拡大率Kの入力を受け付ける(ステップS1)。そして、画素を補間する方向をまずx方向に設定する(ステップS2)。次いで、拡大率Kに応じた最初の補間画素P(例えば拡大された画像データS1により表される画像(以下画像についても同様に参照符号S1を用いる)上左上に位置する画素)について、エッジ判定部2のフィルタリング部2Aがその補間画素Pが間に位置する直列に隣接する4つの画素G1〜G4から1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5を算出する(ステップS3)。また、フィルタリング部2Aは画素G2,G3に対して差分フィルタによるフィルタリング処理を施して差分d0を算出する(ステップS4)。
そして、判定部2Bが1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負の関係に基づいて、補間画素Pが間に位置する隣接する2つの画素G2,G3の間にエッジが存在するか否かを判定する(第1の判定、ステップS5)。ステップS5が肯定されると、判定部2Bが差分d0の絶対値がしきい値Th1以上であるか否かを判定する(第2の判定、ステップS6)。
ステップS6が肯定されると、直列に隣接する4つの画素G1〜G4の中央の2つの画素G2,G3間にエッジが存在するものとして、補間演算部3は上記第1の補間演算により補間画素Pの画素値を算出する(ステップS7)。一方、ステップS5およびステップS6が否定されると、中央の2つの画素G2,G3間にエッジが存在しないものとして、補間演算部3は上記第2の補間演算により補間画素Pの画素値を算出する(ステップS8)。
図12は第1の補間演算のフローチャートである。まず、補間演算部3の境界設定部3Aが中央の2つの画素G2,G3間に中線Mまたは交点Cを境界として設定する(ステップS21)。そして、判定部3Bが補間画素Pが境界のいずれの側にあるかを判定し(ステップS22)、演算部3Cが補間画素Pが存在する側の画素のみを用いて補間演算を行って補間画素Pの画素値を算出する(ステップS23)。
図11に戻り、次いで制御部4が全ての補間画素Pについて画素値を算出したか否かを判定し(ステップS9)、ステップS9が否定されると、画素値を算出する補間画素Pを次の補間画素Pに設定し(ステップS10)、ステップS3に戻る。
ステップS9が肯定されると、y方向についても全ての補間画素Pについて画素値を算出したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11が否定されると、補間方向をy方向に設定し(ステップS12)、ステップS3に戻る。ステップS11が肯定されると、補間画素Pからなる拡大された画像データS1を出力し(ステップS13)、処理を終了する。
このように本実施形態においては、画像S0の画素の間にエッジが存在する場合には、図10(a),(b)に示すように境界のいずれの側に補間画素Pが存在するかを判定し、補間画素Pが存在する側の画素のみを用いて補間画素Pの画素値を算出するようにしたため、補間画素Pの画素値は、補間画素Pの両隣の画素G2,G3の画素値には影響されず、片方の側の画素値のみを反映させたものとなる。したがって、上記図13(a),(b)に示すように、補間画素Pの両隣の画素G2,G3の画素値を用いて補間画素Pの画素値を算出する場合と比較して、エッジのボケが少なくなるように補間画素Pの画素値を算出することができ、これによりエッジのボケの少ない拡大縮小された画像S1を得ることができる。
なお、上記実施形態においては、隣接する画素G1〜G4に図4に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を行って1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5を算出し、1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負の関係および差分d0の絶対値がしきい値Th1以上であるか否かの判定結果に基づいて、画素G2,G3間にエッジが存在するか否かを判定しているが、1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負の関係にのみ基づいて画素G2,G3間にエッジが存在するか否かを判定してもよい。
また、エッジが存在するか否かの判定は、差分フィルタを用いた方法に限定されるものではなく、任意の方法を用いることができる。例えば、ソーベルフィルタやラプラシアンフィルタ等により画像S0をフィルタリング処理することによりエッジを検出してもよく、隣接する2つの画素のみに対して図4に示す差分フィルタによるフィルタリング処理を施して差分を算出し、この差分の絶対値が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定することによりエッジを検出してもよい。
また、上記実施形態においては、エッジでないと判定された場合、バイキュービック法を用いて補間画素P近傍の16画素の画素値(1次元方向では4画素)から補間画素Pの画素値を算出しているが、補間画素P近傍の9画素(1次元方向では3画素)あるいは4画素(1次元方向では2画素)の画素値から補間画素Pの画素値を算出してもよい。また、x方向またはy方向の1次元の補間演算により補間画素Pの画素値を算出しているが、2次元の補間演算により補間画素Pの画素値を算出してもよい。さらに、バイキュービック法のみならず、線形補間法、最近傍法およびバイリニア法等を用いて補間画素Pの画素値を算出してもよい。
本発明の実施形態による画像補間装置を適用した画像拡大縮小装置の構成を示す概略ブロック図 画像データにより表される画像の画素配列を示す図 フィルタリング部において行われるフィルタリング処理を説明するための図 差分フィルタの例を示す図 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その1) 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その2) 1次差分d1,d2,d3および2次差分d4,d5の正負と、直列に隣接する4つの画素のプロファイル形状との関係を示す表(その3) 隣接する2つの画素の画素値の差が非常にわずかであるのにエッジと判定されるプロファイル形状の例を示す図 バイキュービック法を説明するための図 エッジであると判定された部分についての補間画素の画素値の算出を説明するための図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第1の補間演算のフローチャート 従来の補間演算を説明するための図
符号の説明
1 入力部
2 エッジ判定部
2A フィルタリング部
2B 判定部
3 補間演算部
3A 境界設定部
3B 判定部
3C 演算部
4 制御部

Claims (4)

  1. 画像を拡大縮小するに際し、該画像の画素間に新たな画素を補間する画像補間装置において、
    前記新たな画素を補間する前記画素間にエッジが存在する場合、該画素間に所定の境界を設定する境界設定手段と、
    前記新たな画素の位置が前記所定の境界のいずれの側にあるかを判定する判定手段と、
    前記新たな画素の位置が前記所定の境界の一方の側にある場合には、前記画像上の前記一方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出し、前記新たな画素の位置が前記所定の境界の他方の側にある場合には、前記画像上の前記他方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出する補間演算手段とを備えたことを特徴とする画像補間装置。
  2. 前記所定の境界は、各画素間の距離を二等分する線であることを特徴とする請求項1記載の画像補間装置。
  3. 画像を拡大縮小するに際し、該画像の画素間に新たな画素を補間する画像補間方法において、
    前記新たな画素を補間する前記画素間にエッジが存在する場合、該画素間に所定の境界を設定し、
    前記新たな画素の位置が前記所定の境界のいずれの側にあるかを判定し、
    前記新たな画素の位置が前記所定の境界の一方の側にある場合には、前記画像上の前記一方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出し、前記新たな画素の位置が前記所定の境界の他方の側にある場合には、前記画像上の前記他方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出することを特徴とする画像補間方法。
  4. 画像を拡大縮小するに際し、該画像の画素間に新たな画素を補間する画像補間方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    前記新たな画素を補間する前記画素間にエッジが存在する場合、該画素間に所定の境界を設定する手順と、
    前記新たな画素の位置が前記所定の境界のいずれの側にあるかを判定する手順と、
    前記新たな画素の位置が前記所定の境界の一方の側にある場合には、前記画像上の前記一方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出し、前記新たな画素の位置が前記所定の境界の他方の側にある場合には、前記画像上の前記他方の側に存在する少なくとも1つの画素の画素値による補間演算を行って、前記新たな画素の画素値を算出する手順とを有することを特徴とするプログラム。
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