JP2005062764A - ポジ型感光性樹脂組成物 - Google Patents

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JP2005062764A JP2003296388A JP2003296388A JP2005062764A JP 2005062764 A JP2005062764 A JP 2005062764A JP 2003296388 A JP2003296388 A JP 2003296388A JP 2003296388 A JP2003296388 A JP 2003296388A JP 2005062764 A JP2005062764 A JP 2005062764A
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Abstract

【課題】 紫外線等の活性光線にて露光が可能な、半導体素子表面に成膜され、絶縁保護膜となるポジ型感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 (A)例えば化1などに示されるアルカリ可溶なフェノール樹脂、
【化1】

Figure 2005062764

(B)次の繰返し単位で示されるアミド酸重合体、
【化2】

Figure 2005062764

(但し、式中、R1 はジアミノジフェニルエーテルやビスアミノプロピルテトラメチルジシロキサンなどのジアミン残基を、R2 はベゾフェノンテトラカルボン酸二無水物などのテトラカルボン酸残基を、nは2〜100の整数をそれぞれ表す)(C)ナフトキノンジアジド系感光剤、(D)2,6−ジメチロール−p−クレゾールなどの多官能メチロール化合物および(E)N−メチルピロリドンなどの溶剤を必須成分とするポジ型感光性樹脂組成物である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、半導体デバイス等の製造において電気、電子絶縁材料として用いられるものであり、詳しくは、この感光性樹脂組成物は、ICやLSI等の半導体素子上に成膜される絶縁保護膜であって、かつ微細パターンの加工が必要とされるものの分野に適用される。
従来より、IC、LSI等では、半導体素子を保護するために耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等に優れたポリイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂等の有機保護膜がコーティングされている。
さらに、これらの樹脂への感光性機能を付与したポリイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂等を使用し、電極部分やダイシングライン等の保護膜が不要な部分を紫外線露光等の活性光線を用いて加工することで、工程短縮、工程合理化、また有害物質の使用量削減が行われている。
近年では、感光性樹脂の現像液を有機溶剤タイプからアルカリ水溶液タイプへ対応させて、有機溶剤の使用量削減も行われつつある。
これら感光性機能を付与されたポリイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂等は、溶剤に対して溶解性が低いため、ポリアミド酸樹脂やポリヒドロキシアミドのような樹脂前駆体を溶剤に溶解させた形でウェーハ上にコーティングされ、露光、現像処理後にポリイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂等へと熱閉環反応を行うため300℃以上の高温加熱処理が行われ、高温処理を嫌う半導体素子等への利用が難しい。
また、ポリイミド樹脂やポリベンゾオキサゾール樹脂等は高価であり、コスト面での負担も大きい。
一方、半導体素子の回路形成等で用いられるノボラック樹脂系レジストは、このレジストを用いて加工されたパターンをマスクとし、金属膜やシリコン系膜をウェットエッチングやドライエッチング等を行った後に除去されてしまう。
これらノボラック系樹脂は、ポリイミド樹脂系と比較して安価であることから、ノボラック樹脂系に架橋剤等を導入して耐熱性を向上させ、半導体素子の保護膜としての利用も検討されているが、200℃以上の高温では樹脂の劣化が激しく実用に耐えない。
本発明の目的は、前述した従来の欠点を解消し、従来の半導体素子表面保護膜と比較して300℃以下の低温でも硬化が可能で、紫外線露光により加工が可能となり、基材となるウェーハなどへの密着力が高く、樹脂コストが安価なポジ型感光性樹脂組成物を提供するものである。
本発明者は、上記の目的を達成しようと鋭意研究を進めた結果、後述の樹脂組成物によって、上記目的を達成できることを見いだし、本発明を完成したものである。
即ち、本発明の感光性樹脂組成物は、
(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂、
(B)次の繰返し単位で示されるアミド酸重合体、
Figure 2005062764

(但し、式中、R1 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、R2 は4価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された4価の有機基を、nは2〜100の整数をそれぞれ表す)
(C)フェノール化合物に、次の一般式で示されるナフトキノンジアジドスルホン酸クロリド
Figure 2005062764

がエステル化反応した化合物、
(D)次の一般式で示される多官能メチロール化合物および
Figure 2005062764

(但し、式中、R3 は2〜6価の脂肪族基、2〜6価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2〜6価の有機基を、mは1〜3の整数を、xは2〜6の整数をそれぞれ表す)
(E)溶剤
を必須成分とすることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物である。
本発明に用いる(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂としては、次の一般式に示すものである。
Figure 2005062764

(但し、式中、R1 は−CH2 −、−CH2 −O−CH2 −、または芳香族環が−CH2 −若しくは−CH2 −O−CH2 −を単結合、−O−を介して結合する2価の有機基であり、XはCH2 OHであり、R2 は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基であり、p、qは0〜3の整数であってp+q=3の関係にあり、nは1以上の整数である)
次に請求項2に記載のアルカリ可溶なフェノールノボラック樹脂としては、次の一般式に示すもの
Figure 2005062764

(但し、式中、Rは、−CH2 −、−CH2 −O−CH2 −、または芳香族環が−CH2 −若しくは−CH2 −、−CH2 −O−CH2 −、−O−を介して結合する2価の有機基であり、nは1以上の整数である)
が挙げられ、重量平均分子量としては、1000〜20000のものが用いられるが、好ましくは重量平均分子量2000〜10000のものである。
次に請求項3に記載のアルカリ可溶なレゾール樹脂としては、次の一般式に示すもの
Figure 2005062764

(但し、式中、Rは、−CH2 −、−CH2 −O−CH2 −、または芳香族環が−CH2 −若しくは−CH2 −O−CH2 −を介して結合する2価の有機基であり、nは1以上の整数、mは1〜2の整数である)
が挙げられ、重量平均分子量としては、500〜10000のものが用いられるが、好ましくは重量平均分子量800〜5000のものである。
次に請求項4に記載のアルカリ可溶なクレゾールノボラック樹脂としては、次の一般式に示すp−クレゾールノボラック樹脂、o−クレゾールノボラック樹脂、m−クレゾールノボラック樹脂
Figure 2005062764

(但し、式中、n,x,yはnは1以上の整数である)
等が挙げられ、重量平均分子量としては、1000〜30000のものが用いられるが、好ましくは重量平均分子量3000〜15000のものである。
また、これらの樹脂は単独又は2種以上混合して使用することもできるが、特に次の一般式に示すp−クレゾールノボラック樹脂とm−クレゾールノボラック樹脂の共重合体
Figure 2005062764

(但し、式中、x,y,p,qは1以上の整数であり、x,y,p,qはそれぞれ任意に割合に変更できる)
として用いられ、重量平均分子量としては、1000〜30000のものが用いられるが、好ましくは重量平均分子量3000〜15000のものである。また、p−クレゾールノボラック樹脂とm−クレゾールノボラック樹脂の比率として、p+q=100とした場合、pは10〜90、qは90〜10の範囲で用いられるが、特に好ましくはpは40〜60、qは60〜40の範囲である。
次に、請求項1〜4の記載にある(B)のアミド酸重合体としては、次の繰返し単位式に示されるものである。
Figure 2005062764

(但し、式中、R1 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、R2 は4価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された4価の有機基を、nは2〜100の整数をそれぞれ表す)
上記アミド酸重合体のR1 骨格となるジアミン成分としては、例えば、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,5−ジアミノトルエン、1−メトキシ−2,4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、1,3−ジアミノ−4,6−ジメチルベンゼン、1,2−ジアミノナフタレン、1,4−ジアミノナフタレン、1,5−ジアミノナフタレン、1,6−ジアミノナフタレン、1,7−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,3−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、1,4−ジアミノ−2−メチルナフタレン、1,5−ジアミノ−2−メチルナフタレン、1,3−ジアミノ−2−フェニルナフタレン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)エタン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジメチル−5,5′−ジエチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′,5,5′−テトラエチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、4,4′−メチレンビス(3,3−ジメチル−シクロヘキシルアミン)、2,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4′−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4′−ジアミノベンズアニリド、3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、ビス(4−アミノフェニル)ジエチルシラン、ビス(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、ビス(4−アミノフェニル)−N−メチルアミン、ビス(4−アミノフェニル)−N−フェニルアミン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、2,6−ジアミノピリジン、3,5−ジアミノピリジン、4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジヒドロキシ−4,4′−ジアミノビフェニル、o−トルイジンスルフォン、4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフォン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフォン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−1−フェニル−2,2,2−トリフルオロエタン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,7−ジアミノフルオレン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
アミド酸重合体のR2 骨格をもつ酸成分としては、例えば、ピロメリット酸、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、4,4′−オキシジフタル酸、3,3′,4,4′−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,4,5−シクロペンタンテトラカルボン酸、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸、3,3′,4,4′−ビシクロヘキシルテトラカルボン酸、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−コハク酸等とその無水物が挙げられ、これらは単独又は混合して使用することかができる。
次に、請求項5の記載にある(B)のアミド酸重合体としては、次式に示されるものである。
Figure 2005062764

(但し、式中、R1 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、R2 は4価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された4価の有機基を、R3 、R4 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、nは2〜100の整数をそれぞれ表す)
該アミド酸重合体は、前記式化9における組成物において、分子量制限すなわち、R3 、R4 骨格を有する2価の酸成分を用いて式中のnをコントロールしている。
上記の式化10に示すアミド酸重合体のR3 、R4 骨格となる酸成分としては、例えば、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、メチルナジック酸、4−ペンテン−1,2ジカルボン酸、4−ヘキセン−1,2ジカルボン酸、シス−4−シクロヘキセン−1,2ジカルボン酸、1−シクロヘキセン−1,2ジカルボン酸、3−メチル−4−シクロヘキセン−1,2ジカルボン酸、4−メチル−4−シクロヘキセン−1,2ジカルボン酸、メチル−5−ノルボルネン2,3−ジカルボン酸、4−メチル−4−ペンテン−1,2−ジカルボン酸、4,9−デカジエン−1,2−ジカルボン酸等とその酸無水物が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
本発明に用いるアミド酸重合体を溶解させる溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメチルアセトアミド、N,N′−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
このアミド酸重合体の合成方法としは、溶媒にジアミン成分を溶解させ十分に攪拌して溶解させる。次に、前記の式化9の構造においては4価の酸成分となる酸二無水物成分と、また前記の式化10の構造においては2価の酸成分となる酸無水物成分を添加することで縮合反応が進み高分子量体となる。この際、アミド酸重合体の分子量制御を行うため、式化10の構造においては4価の酸成分となる酸二無水物成分の添加量を増減させることで「n」の数、即ち分子量をコントロールすることとなり、かかる酸二無水物成分と酸無水物成分との比率が「n」の数、即ち分子量をコントロールすることになる。
また、請求項6にあるように、前記式化9、10のR1 骨格を有する2価のジアミン成分として、請求項6の化5のシロキサン構造を有する2価のジアミン化合物を用いることで、例えば基材となるウェーハとの密着性を向上させることが可能となる。このシロキサン構造を有するジアミン成分は、前記式化9、10のR1 骨格としては5mol%〜100mol%の割合で使用することが好ましく、より好ましくは10mol%〜100mol%の割合で合成することで、ウェーハとの密着性に一層効果がある。
シロキサン構造を有する2価のジアミン化合物として、例えば
Figure 2005062764

Figure 2005062764

(但し、nは1〜16の整数を表す)
等が挙げられる。
また、このアミド酸重合体の数平均分子量は、200〜30000であるが、請求項1〜6に示す感光性樹脂組成物として用いるには、前記した式化4に示すようなアルカリ可溶なフェノール樹脂(前記の式化5〜8のアルカリ可溶なフェノールノボラック樹脂、アルカリ可溶なレゾール樹脂、アルカリ可溶なクレゾールノボラック樹脂)と相溶することだけでなく、成膜後も相溶していることが重要である。そのため、前記式化9および化10に示すようなアミド酸重合体の数平均分子量としては、400〜20000であることが好ましい。
上述した本発明に用いる(B)アミド酸重合体は、(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂100重量部に対して3〜60重量部添加できる。添加量が3重量部未満では硬化後の膜表面だけでなく、ウェーハ上などへの成膜時においても膜表面に無数の凹凸ができてしまい、60重量部を超えるとアルカリ溶液による現像の際に膜が膨潤してパターンが崩れてしまう。これは、アミド酸重合体の構造中にカルボキシル基が存在するためにアルカリ溶液に対しての溶解力が大きくなるためと考えられる。従って、より好ましい添加量としては5〜40重量部である。
本発明に用いる(C)感光剤としてナフトキノンジアジド化合物をフェノール化合物へエステル化反応させた化合物は、ポジレジストの分野で用いられている公知の物質である。
一般に、ナフトキノンジアジド系感光剤は、ジアゾナフトキノンスルホン酸クロリドとフェノール性水酸基を有する化合物との縮合反応によって得られる。ジアゾナフトキノンスルホン酸クロリドとしては、次式に示される1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸クロリド又は1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸クロリド
Figure 2005062764

等が挙げられる。
上記ジアゾナフトキノンスルホン酸クロリドと縮合反応させたフェノール性水酸基を有する化合物として、具体的には、例えば、は、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、4,4′,4′′−トリヒドロキシトリフェニルメタン、α,α,α′−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1−エチル−4−イソプロピルベンゼン等が挙げられる。
Figure 2005062764
Figure 2005062764

上記ナフトキノンジアジド化合物は、それ自身はアルカリ水溶液に対して難溶性を示す化合物であるが、紫外線等の活性光線による露光でカルボキシル基が生成されアルカリ水溶液に対して易溶になる。
これらナフトキノンジアジド化合物の配合割合は、(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂100重量部に対して5〜50重量部が可能である。5重量部未満ではアルカリ可溶なフェノール樹脂とナフトキノンジアジド化合物とのアゾカップリング効果によるフェノール樹脂のアルカリ溶液に対する溶解抑止力効果が小さくなるため、、形成されるパターンサイズがマスクより大きくなり、また膜の溶解速度も速くなるため膜減り量も大きい。また50重量部を超えると同様の溶解抑止力効果が大きくなりすぎて、露光部の樹脂が溶解し難くなりパターンサイズが小さくなると同時に、パターン形成時に大きな露光エネルギーが必要となる。そのため、より好ましい配合割合は15〜35重量部である。
本発明に用いる(D)多官能メチロール化合物としては、下記の一般式に示す化合物が挙げられる。
Figure 2005062764

(但し、式中、R3 は2〜6価の脂肪族基、2〜6価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2〜6価の有機基を、mは1〜3の整数を、xは2〜6の整数をそれぞれ表す)
上記多官能メチロール化合物の具体例としては、例えば、
Figure 2005062764

Figure 2005062764

Figure 2005062764

Figure 2005062764

が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
(D)多官能メチロール化合物の配合割合は、(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂100重量部に対して1〜30重量部が可能である。請求項1記載の感光性樹脂組成物を硬化させて成膜する際に、式化16の多官能メチロール化合物が1重量部未満ではアルカリ可溶なノボラック樹脂との十分な架橋反応が行われずパターン形状が崩れ、耐熱性も低下してしまう。また、30重量部を超えるとアルカリ溶液による現像の際に膜が膨潤してパターンが崩れてしまう。これは式化16の構造中にフェノール基を有するため、アルカリ溶液に対しての溶解力が大きくなるためと考えられる。従ってより好ましい配合割合は3〜15重量部である。
本発明に用いる(E)溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメチルアセトアミド、N,N′−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチルメトキシプロピオネート等が用いられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
次に、本発明によって得られたポジ型感光性樹脂組成物の使用方法について説明する。
半導体デバイスへの適用を考える場合、まず、この樹脂組成物を対象とするウェーハ上にスピンコーターを用いてコーティングし、次に80〜140℃、望ましくは100〜130℃で塗膜を乾燥させる。塗膜を乾燥させる方法としては、例えば、ホットプレートやオーブン等がある。得られた塗膜上にパターンが描画されているマスクを透過させてi線(365nm)、g線(436nm)といった活性紫外線を照射する。次に、現像液として例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキサイド等の4級アンモニウム塩類やエチルアミン、n−プロピルアミン、コリン等のアミン系のアルカリ水溶液、または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等の無機アルカリ類等が挙げられ、単独又は2種以上混合して使用することができる。これら水溶液を使用して紫外線の照射部のみを溶解現像し、純水によってリンス洗浄を行い、スピンドライにて乾燥させる。現像方式としては、スプレー、パドル、浸漬、超音波等の方式が考えられる。これによって、対象とするウェーハ上には所望するポジ型パターンを得ることができる。さらに、この塗膜を150〜300℃で加熱処理させることによって熱硬化反応を行い、耐熱性、耐薬品性に優れた塗膜を形成することができる。
即ち、本発明における最大の特徴は、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、前述の(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂と(C)ナフトキノンジアジド系化合物により、紫外線等の活性光線によつてポジ型のパターニングが可能であると同時に、(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂と(B)アミド酸重合体と(D)多官能メチロール化合物を添加することによって硬化前だけでなく硬化後の膜表面が平滑となり、耐熱性、耐薬品性、ウェーハに対する密着力が向上することを見いだした点にある。
本発明の樹脂組成物は、上記使用方法において、基材上にスピンコーティングと乾燥工程を行い、次いで、この塗膜に紫外線等の活性光線を照射することによって活性光線照射部のナフトキノンジアジド系感光剤がアルカリ現像可能な構造へと変化する。次にアルカリ水溶液による現像にて、露光部では(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂の構造中にあるフェノール基、(B)アミド酸重合体中にあるカルボキシル基および(D)多官能メチロール化合物中のフェノール基がアルカリ水溶液によって溶解すると同時に、(C)ナフトキノンジアジド系感光剤によって溶解が促進される。
一方、未露光部は、(C)ナフトキノンジアジド系感光剤と(A)アルカリ可溶なフェノール樹脂の構造中にあるフェノール基が、前記式化15(ナフトキノンジアジドスルホン酸クロリド)中のジアゾ基とのアゾカップリングもしくはスルホン酸基との水素結合によってアルカリ水溶液への溶解を阻害し溶解性が低下する。このように、溶解部と不溶部とが形成されることで、ポジ型パターンを形成することが可能となる。
次に、パターニング後の加熱処理によって、(D)多官能メチロール化合物の有するメチロール基によりフェノール樹脂とフェノール樹脂や、フェノール樹脂とアミド酸重合体との架橋反応が行われることで三次元架橋構造が形成されることにより、耐熱性および耐薬品性等が向上する。同時に、(B)アミド酸重合体が配合されていることで通常のフェノール樹脂の硬化物と比較して耐熱性が向上するだけでなく、硬化物の膜の表面が平滑となり、基材との密着性に優れた強固な塗膜が生成されることになり、特にシロキサン構造を有するアミド酸重合体を用いると塗膜の表面が更に平滑となる。
かりに(B)アミド酸重合体が添加されず、フェノール樹脂単独もしくはフェノール樹脂と(D)多官能メチロール化合物を架橋剤として加えた樹脂組成物を硬化させた場合には、塗膜表面には無数の凹凸が生じ、また、基材となるウェーハとの密着性は得られない。
次に、実施例によって本発明を詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。なお、実施例および比較例において「部」とは「重量部」を意味する。
原材料として以下のものを用いる。
・アルカリ可溶なフェノール樹脂
(a)次式に示すアルカリ可溶なフェノールノボラック樹脂(重量平均分子量9000)
Figure 2005062764

(但し、式中、nは1以上の整数を表す)
(b)次式に示すアルカリ可溶なレゾール樹脂(重量平均分子量2500)
Figure 2005062764

(但し、式中、nは1〜2以上の整数を表す)
(c)アルカリ可溶なクレゾールノボラック樹脂として、mクレゾールとpクレゾールの配合比が、60%と40%で重量平均分子量7000のクレゾールノボラック樹脂、
(d)アルカリ可溶なクレゾールノボラック樹脂として、mクレゾールとpクレゾールの配合比が、40%と60%で重量平均分子量4500のクレゾールノボラック樹脂、
・アミド酸重合体
アミド酸重合体(1)
窒素導入管を備えた反応フラスコに、ジアミノジフェニルエーテル48.1部、ビスアミノプロピルテトラメチルジシロキサン25.6部を投入し、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドン820部を加え1時間攪拌して溶解する。次にフラスコにアイスバスセットし、フラスコ内の液温が10℃以上、30℃以下となるように調節しながら、4,4′−オキシジフタル酸無水物105部を3回に分けて加え溶解させ、8時間攪拌して十分に反応させる。得られたサンプルをアミド酸重合体(1)とする。
アミド酸重合体(2)
アミド酸重合体(1)と同様の方法合成を行い、ジアミン成分としてジアミノジフェニルエーテル27.9部、1,3−ビス(アミノフェノキシ)ベンゼン40.7部、ビスアミノプロピルテトラメチルジシロキサン17.3部をN−メチル−2−ピロリドン820部に溶解させ、酸無水物成分として3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物56.1部、ピロメリット酸無水物37部を加えて合成した。得られたサンプルをアミド酸重合体(2)とする。 アミド酸重合体(3)
アミド酸重合体(1)と同様の方法合成を行い、ジアミン成分としてビスアミノプロピルテトラメチルジシロキサン166部をN−メチル−2−ピロリドン650部に溶解させ、酸無水物成分として3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物71.6部、4,4′−オキシジフタル酸無水物68.9部、マレイン酸無水物43.6部を加え合成したサンプルをアミド酸重合体(3)とする。
アミド酸重合体(4)
アミド酸重合体(1)と同様の方法合成を行い、ジアミン成分としてビスアミノプロピルテトラメチルジシロキサン198部をN−メチル−2−ピロリドン600部に溶解させ、酸無水物成分として4,4′−オキシジフタル酸無水物123.6部、マレイン酸無水物78.2部を加え合成したサンプルをアミド酸重合体(4)とする。
・多官能メチロール化合物
多官能メチロール化合物[1]:2,6−ジメチロール−p−クレゾール、
多官能メチロール化合物[2]:3,3′−メチレンビス(2−ヒドロキシ− 5−メチルベンゼンメタノール、
多官能メチロール化合物[3]:2,2′−ビス(4−ヒドロキシ−3,5− ジヒドロキシメチルフェニルプロパン、
多官能メチロール化合物[4]:p−キシレノール
・ナフトキノンジアジド感光剤
DNQ1:次式に示す感光剤
Figure 2005062764

DNQ2:次式に示す感光剤
Figure 2005062764
窒素導入管を備えた反応フラスコに、アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(a)のノボラック樹脂50部、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドンを75部を投入し、70℃に加熱して3時間攪拌し溶解せる。次に反応液を室温(23℃)まで十分に冷却後、アミド酸重合体として前記の(4)を25部、多官能メチロール化合物[1]を1.5部、DNQ2を12部添加し、3時間攪拌し溶解させる。この際の反応液温度が室温(23℃)となるようにアイスバスを用いて液音の調節を行う。この溶液を1μmフィルターで濾過し、これをサンプル1とした。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル2を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル3を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(d)のクレゾールノボラック樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル4を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル5を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(2)50部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル6を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(3)30部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル7を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル8を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(2)50部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル9を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(3)30部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル10を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部、多官能メチロール化合物[2]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル11を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部、多官能メチロール化合物[3]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル12を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部、多官能メチロール化合物[2]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル13を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部、多官能メチロール化合物[3]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル14を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(4)25部、多官能メチロール化合物[2]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル15を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(4)25部、多官能メチロール化合物[3]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル16を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(4)25部、多官能メチロール化合物[2]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル17を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(4)25部、多官能メチロール化合物[3]1部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル18を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部、多官能メチロール化合物[1]1.5部、感光剤としてDNQ(1)11部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル19を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部、多官能メチロール化合物[3]1部、感光剤としてDNQ(1)11部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル20を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(4)25部、多官能メチロール化合物[1]1.5部、感光剤としてDNQ(1)11部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル21を得た。
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(4)25部、多官能メチロール化合物[3]1部、感光剤としてDNQ(1)11部を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、サンプル22を得た。
比較例1
アミド酸重合体を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル23を得た。
比較例2
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル24を得た。
比較例3
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル25を得た。
比較例4
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(d)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル26を得た。
比較例5
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部と多官能メチロール化合物[1]を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル27を得た。
比較例6
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、多官能メチロール化合物[1]を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル28を得た。
比較例7
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、アミド酸重合体(1)50部と多官能メチロール化合物[1]を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル29を得た。
比較例8
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、多官能メチロール化合物[1]を添加しないこと以外は実施例1と同様の操作により、サンプル30を得た。
比較例9
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(b)のレゾール樹脂を用い、多官能メチロール化合物[4]1.5部を添加すること以外は実施例1と同様の操作により、サンプル31を得た。
比較例10
アルカリ可溶フェノール樹脂として前記(c)のクレゾールノボラック樹脂を用い、多官能メチロール化合物[4]1.5部を添加すること以外は実施例1と同様の操作により、サンプル32を得た。
実施例1〜22と比較例1〜10の組成を「表1、2の各組成の組合せ」に要約して示す。
これら組成物(サンプル1〜32)を用いて下記に示す特性評価を行い、結果を表3、4に示す。各評価試験条件および摘要を以下に示す。
[塗膜性]
各サンプルをスピンコーターにて4インチシリコンウェーハ上にコートし、ベーク板にて120℃で3min間加熱することによって膜厚6μmの塗膜を得た。このコート済みウェーハを温風循環式乾燥機にセットし、100℃から300℃まで昇温速度0.5℃/minで昇温させ、300℃で30min保温後、5℃/minで室温まで冷却して膜厚5μmの塗膜を得た。この塗膜を目視と光学顕微鏡(対物5倍×接眼10倍)による表面状態の検査で、表面状態が平滑な物を○、不均一な格子状の模様や波状の模様が観察できたものを×と表示した。
[対ウェーハ密着性]
上記の[塗膜性]の評価で得られた塗膜に対してJIS−K−5400に基づき、1mm□×100個の碁盤目にカットし、セロハンテープを貼って後に引き剥がして塗膜の接着性を確認した。剥離数/100の結果で、剥離のないものを○、剥離のあるものを×として表示した。
[硬化後解像性]
各サンプルをスピンコーターにて4インチシリコンウェーハ上にコートし、ベーク板にて120℃で3min間加熱することによって膜厚6μmの塗膜を得た。この塗膜を4枚用いてそれぞれi線(365nm)のみを透過させるフィルターを使用した紫外線露光機によって露光エネルギー100mj/cm2 、200mj/cm2 、300mj/cm2 、500mj/cm2 と露光量を変化させてテストパターンを照射し、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド2.38%水溶液にて3分間のパドル現像を行い、純水にて洗浄し、スピン乾燥を行った。この操作によって塗膜の紫外線照射部を溶解させたポジ型パターンを形成させた。このパターンを形成させた塗膜を上記塗膜性の評価と同じく温風循環式乾燥機にセットし、100℃から300℃まで昇温速度0.5℃/minで昇温させ、300℃で30min保温後、5℃/minで室温まで冷却してパターンの形成された塗膜を得た。得られたパターンを光学顕微鏡によって観察し、10μmスペースが開口しているサンプルを○、10μm〜100μmまでのスペースが開口しているサンプルを△、またパターンが溶融して潰れていたり、パターンが剥離しているサンプルを×と表示した。
[耐薬品性]
上記の[硬化後解像性]にてパターンが形成されたウェーハを、薬品(A)として溶剤のN−メチル−2−ピロリドンに常温で30min、薬品(B)として剥離液105(東京応化製)に常温で30min、薬品(C)としてフッ化アンモニウム水溶液(フッ酸6%、フッ化アンモニウム30%)の溶液に常温で1.5minと、各々浸漬させた。
表3、4において耐薬品性の欄は(外観/接着性)と表示され、各パターン付きウェーハのパターンが膨潤・剥離等の外観上の変化が無ければ○、変化があれば×と表示し、浸漬後のパターン付きウェーハにテープ剥離試験を行うことによりウェーハとパターンとの接着性を確認して、剥離がなければ○、剥離があれば×と表示した。また、確認ができない場合は−で表した。
Figure 2005062764
Figure 2005062764
Figure 2005062764
Figure 2005062764

Claims (6)

  1. (A)アルカリ可溶なフェノール樹脂、
    (B)次の繰返し単位で示されるアミド酸重合体、
    Figure 2005062764

    (但し、式中、R1 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、R2 は4価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された4価の有機基を、nは2〜100の整数をそれぞれ表す)
    (C)フェノール化合物に、次の一般式で示されるナフトキノンジアジドスルホン酸クロリド
    Figure 2005062764

    がエステル化反応した化合物、
    (D)次の一般式で示される多官能メチロール化合物および
    Figure 2005062764

    (但し、式中、R3 は2〜6価の脂肪族基、2〜6価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2〜6価の有機基を、mは1〜3の整数を、xは2〜6の整数をそれぞれ表す)
    (E)溶剤
    を必須成分とすることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
  2. (A)アルカリ可溶なフェノール樹脂が、アルカリ可溶なフェノールノボラック樹脂である請求項1記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  3. (A)アルカリ可溶なフェノール樹脂が、アルカリ可溶なレゾール樹脂である請求項1記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  4. (A)アルカリ可溶なフェノール樹脂が、アルカリ可溶なクレゾールノボラック樹脂である請求項1記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  5. (B)のアミド酸重合体が次の一般式で示されるアミド酸重合体
    Figure 2005062764

    (但し、式中、R1 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、R2 は4価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された4価の有機基を、R3 、R4 は2価の脂肪族基、2価の芳香族基又は複数の芳香族環が単結合、−O−、−CO−、−SO2 −、−CH2 −、−C(CH3 2 −若しくは−C(CF3 2 −で結合された2価の有機基を、nは2〜100の整数をそれぞれ表す)
    である請求項1〜4記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5記載の(B)のアミド酸重合体におけるR1 骨格で示されるジアミン残基として、次の一般式で示されるジアミンの残基を、
    Figure 2005062764

    (但し、式中、Rは2価の脂肪族基または2価の芳香族基を、nは1〜16の整数を表す)
    5〜100mol%の割合で含有する請求項1〜5いずれか1項記載のポジ型感光性樹脂組成物。
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