JP2005045953A - モータコアおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキューを用いることなく、簡単な構成で特に薄型のモータのコギングトルクを効果的に低減できると共に、効率の良いモータを実現できるモータコアおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】環状の中央コアプレートが積層された中央コア部1と、上記中央コア部1の外側に放射状に配置され、周辺コアプレートをが積層された周辺コア部2とを有する。上記中央コア部1の中央コアプレートと周辺コア部2の周辺コアプレートとを連結部で連結する。上記周辺コア部2の傘部2cにおいて、周辺コアプレートの先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なる。
【選択図】図4

Description

この発明は、ブラシレスDCモータ等に使用されるモータコアおよびその製造方法に関する。
従来、モータコアとしては、帯状の鋼板を螺旋状に巻回して積層することによりスキューを設けたものがある(例えば、特開2000−262019号公報(特許文献1)参照)。このモータコアのスキューによって、モータのコギングトルクを低減している。
ところが、上記モータコアでは、軸方向寸法が薄い薄型形状の場合にコギングトルクの低減に有効なスキューを設けることができないという問題がある。また、上記モータコアでは、コアプレート全体の位相をずらしているために巻線部分の断面形状がひし形となり、同じ巻数でもコイルの抵抗が大きくなって損失が増大するという問題がある。
特開2000−262019号公報
そこで、この発明の目的は、スキューを用いることなく、簡単な構成で特に薄型のモータのコギングトルクを効果的に低減できると共に、効率の良いモータを実現できるモータコアおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明のモータコアは、環状の中央部とその中央部の外側に放射状に配置された周辺部とを有する複数のコアプレートが積層されたモータコアであって、上記複数のコアプレートの周辺部の先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なることを特徴としている。
上記構成のモータコアによれば、上記複数のコアプレートの周辺部の先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なるので、隣接する磁極間の磁界の変化を滑らかにすると共に、巻線部分である周辺部の断面形状を矩形のままになる。
なお、上記複数のコアプレートの周辺部の先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さは、積層されるコアプレート毎に異なっていてもよいし、複数枚のコアプレート毎に異なっていてもよい。
また、一実施形態のモータコアは、上記複数のコアプレートが積層された状態では、上記傘部の互いに隣接する部分の一方が凹形状で他方が凸形状であり、対向する上記凹形状の部分と上記凸形状の部分が隙間をあけて嵌まり合っていることを特徴としている。
上記実施形態のモータコアによれば、上記傘部の互いに隣接する部分の嵌まり合いによって、隣接する磁極間の磁界の変化を効果的に滑らかにできる。
また、一実施形態のモータコアは、上記複数のコアプレートが積層された状態では、上記傘部の互いに隣接する部分が厚さ方向に階段状になっており、対向する上記階段状の部分が隙間をあけて嵌まり合っていることを特徴としている。
上記実施形態のモータコアによれば、上記傘部の互いに隣接する部分の嵌まり合いによって、隣接する磁極間の磁界の変化を効果的に滑らかにできる。
また、一実施形態のモータコアは、上記複数のコアプレートは、上記環状の中央部としての中央コアプレートと、その中央コアプレートの外側に放射状に連結された上記周辺部としての周辺コアプレートとが連結部で連結された分割型であることを特徴としている。
上記実施形態のモータコアによれば、上記中央コアプレートと周辺コアプレートを連結するときに、予めコイルが巻かれた巻線ボビンを連結部分に装着することが可能となる。
また、第2の発明のモータコアの製造方法は、上記モータコアを製造するモータコアの製造方法であって、磁性材料からなる帯状の板材に、周辺コアプレートの傘部となる領域の一部を切除する切除対応穴を打ち抜く工程と、上記切除対応穴が打ち抜かれた上記帯状の板材に、上記切除対応穴に一部が重なるように基本形状の抜型を用いて打ち抜くことにより、先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なる複数の周辺コアプレートを作成する工程と、上記複数の周辺コアプレートを積層する工程とを有することを特徴としている。
また、第3の発明のモータコアの製造方法は、上記モータコアを製造するモータコアの製造方法であって、磁性材料からなる帯状の板材に、コアプレートの傘部となる領域の一部を切除する切除対応穴を打ち抜く工程と、上記切除対応穴が打ち抜かれた上記帯状の板材に、上記切除対応穴に一部が重なるように基本形状の抜型を用いて打ち抜くことにより、先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なる複数のコアプレートを作成する工程と、上記複数のコアプレートを積層する工程とを有することを特徴としている。
以上より明らかなように、第1の発明のモータコアによれば、上記複数のコアプレートの周辺部の先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが、積層されるコアプレート毎に異なるので、隣接する磁極間の磁界の変化を滑らかにすることができ、スキューを用いることなく、簡単な構成でコギングトルクを低減でき、モータの振動や騒音を抑えることができる。また、巻線部分の断面形状がひし形となるスキュー構造とは異なり、巻線部分である周辺部の断面形状を矩形のままにできるので、同じ巻数でもコイルの抵抗を小さくでき、低損失で高効率のモータを実現することができる。
また、上記複数のコアプレートが積層された状態において、上記傘部の互いに隣接する部分の一方が凹形状で他方が凸形状であり、対向する凹形状の部分と凸形状の部分が隙間をあけて嵌まり合っていることによって、隣接する磁極間の磁界の変化を効果的に滑らかにできる。
また、上記複数のコアプレートが積層された状態において、上記傘部の互いに隣接する部分が厚さ方向に階段状になっており、対向する階段状の部分が隙間をあけて嵌まり合っていることによって、隣接する磁極間の磁界の変化を効果的に滑らかにできる。
また、上記環状の中央部としての中央コアプレートと、その中央コアプレートの外側に放射状に連結された上記周辺部としての周辺コアプレートとが連結部で連結された分割型のコアプレートを積層することによって、上記中央コアプレートと周辺コアプレートを連結するときに、予めコイルが巻かれた巻線ボビンを連結部分に装着できるので、コギングトルクの原因となる周辺コア部間のスペースを小さくできると共に、巻線機の巻線ノズルを入れるスペース(隣接する周辺コア部間のスペース)に制約されることがないので、巻線条件の自由度が向上する。また、モータコアとは別に予めボビンにコイルを巻いておくので、ノズル回転式の巻線機ではなく、ボビン自体を回転させてコイルを巻く巻線機を用いることができ、ボビン自体を高速に回転させて生産でき、一体型のモータコアのように巻線機を多数用いてコイルを巻く必要がなく、設備コストを低減することができる。
また、第2の発明のモータコアの製造方法によれば、先端側の傘形状が異なる周辺コアプレート用の複雑な抜型を多数用意することなく、1つの周辺コアプレートの抜型と切除対応穴用の簡単な抜型を用いることにより製造でき、コストを低減できる。
また、第3の発明のモータコアの製造方法によれば、先端側の傘形状が異なるコアプレート用の複雑な抜型を多数用意することなく、1つのコアプレートの抜型と切除対応穴用の簡単な抜型を用いることにより製造でき、コストを低減できる。
以下、この発明のモータコアおよびその製造方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態のモータコアを構成するコアプレートの周辺部としての複数の周辺コアプレートの平面図である。図1に示すように、周辺コアプレート基部P1a〜P12aと、その周辺コアプレート基部P1a〜P12aの夫々の先端側から周方向両側に延びる周辺コアプレート傘部P1b〜P12bとを有する12枚の周辺コアプレートP1〜P12を順に積層することによって、分割型のモータコアの周辺コア部を構成する。上記周辺コアプレートP1〜P12の周辺コアプレート傘部P1b〜P12bは、両側の周方向(図1において左右の方向)の長さが異なる。
図2(a)は上記周辺コアプレートP1〜P12が積層された周辺コア部2の傘部2cを半径方向外側から見た図であり、図2(b)は上記周辺コア部2の平面図である。図2(b)に示すように、上記周辺コア部2は、周辺コア基部2aと、その周辺コア基部2aの後端側に設けられた周辺コア凹部2bと、周辺コア基部2aの先端側の周辺コア傘部2cとを有している。図2(a)に示すように、周辺コア部2の先端側の周辺コア傘部2cは、周方向(図2(a)では左右の方向)の一方がV字の凹形状となり、他方が凸形状となっている。
図2(a)に示すように、周辺コアプレートP1,P2では、周辺コアプレート傘部P1b,P2bの左側は最も長く、右側は最も短い。次に、周辺コアプレートP3では、周辺コアプレート傘部P3bの左側は周辺コアプレートP1よりも所定寸法短くなり、右側は周辺コアプレートP1と同じ長さである。次に、周辺コアプレートP4では、周辺コアプレート傘部P4bの左側は周辺コアプレートP3と同じ長さであり、右側は周辺コアプレートP3よりも所定寸法長くなっている。次に、周辺コアプレートP5では、周辺コアプレート傘部P5bの左側は周辺コアプレートP4よりも所定寸法短くなり、右側は周辺コアプレートP4と同じ長さである。次に、周辺コアプレートP6,P7では、周辺コアプレート傘部P6b,P7bの左側は周辺コアプレートP5と同じ長さであり、右側は周辺コアプレートP5よりも所定寸法長く、このときが最も長い。次に、周辺コアプレートP8では、傘部P8bの左側は周辺コアプレートP7と同じ長さであり、右側は周辺コアプレートP7よりも所定寸法短く、周辺コアプレートP8とP5は同一形状をしている。次に、周辺コアプレートP9では、周辺コアプレート傘部P9bの左側は周辺コアプレートP8よりも所定寸法長くなり、右側は周辺コアプレートP8と同じ長さであり、周辺コアプレートP9とP4は同一形状をしている。次に、周辺コアプレートP10では、周辺コアプレート傘部P10bの左側は周辺コアプレートP9と同じ長さであり、右側は周辺コアプレートP9よりも所定寸法短く、周辺コアプレートP10とP3は同一形状をしている。次に、周辺コアプレートP11,P12では、周辺コアプレート傘部P11b,P12bの左側は周辺コアプレートP10よりも所定寸法長くなり、右側は周辺コアプレートP10と同じ寸法であり、周辺コアプレートP11,P12と周辺コアプレートP1,P2は同一形状をしている。
図3はこの発明の第1実施形態のモータコアと巻線ボビンとを組み合わせる前の状態を示す図である。図3において、1は環状の中央コア部、2は上記中央コア部1の外側に放射状に配置された複数の周辺コア部、3は外側にコイル4が巻回された巻線ボビンである。
上記中央コア部1は、環状の中央部としての同一形状の複数の中央コアプレート10が積層されたものであり、中央コアプレート10は、環状の中央コアプレート基部10aと、その中央コアプレート基部10aの周方向に所定の間隔をあけてかつ半径方向外向に放射状に設けられた12枚の中央コアプレート凸部10bとを有している。また、上記周辺コア部2は、図1に示す12枚の周辺コアプレートP1〜P12が積層されたものである。
上記中央コアプレート10と周辺コアプレートP1〜P12(図3ではP1のみを示す)は、中央コアプレート凸部10bと周辺コアプレート凹部P1cの嵌合により各層毎に連結される。
そして、図3に示すように、上記周辺コア部2の後端側(周辺コアプレート凹部20c側)を巻線ボビン3に挿入した後、中央コア部1の中心に向かってそのまま挿入して、中央コア部1の中央コアプレート凸部10bと周辺コア部2の周辺コアプレート凹部P1cを各層毎に嵌合させる(周辺コアプレート凹部P2c〜P12cも同様)。そうして、上記周辺コアプレート凹部P1cにより中央コアプレート凸部10bを周方向から挟み込んで中央コアプレート10に周辺コアプレートP1を固定することによって、中央コアプレート10と周辺コアプレートP1とを一体化している。このように、別部材を介することなく、中央コアプレート10に半径方向外側から複数の周辺コアプレートP1を挿入することで、複数の中央コアプレート10が積層された中央コア部1と複数の周辺コアプレートP1が積層された周辺コア部2とを一体化ができるので、製造の自動化が容易にでき、低コスト化が図れる。
また、図4(a)は上記周辺コア部2と巻線ボビン3および中央コア部1を組み合わせた電機子30の平面図であり、図4(b)は周辺コア部2の傘部2cを半径方向外側から見た図であり、図4(c)は図4(b)の要部拡大図である。図4(b)に示すように、周辺コア部2の先端側の傘部2cは、互いに隣接する傘部の一方のV字の凹形状に他方の凸形状が収まる形態となっている。
図5は図4(a)の領域Aの連結部の拡大図であり、図を見やすくするために巻線ボビンは省略している。
図5に示すように、周辺コアプレートP1の周辺コアプレート凹部P1cの両側のアーム部22の先端近傍に周辺コアプレート凹部P1c側に突出する係止部21を設けている。一方、上記中央コアプレート10の中央コアプレート凸部10bの中央コアプレート基部10a近傍の両側に上記周辺コアプレートP1の係止部21が係止するように段部11を設けると共に、環状の中央コアプレート基部10aの外側かつ中央コアプレート凸部10bの両側に三角形状の抜け止め部12を設けている。すなわち、抜け止め部12は、環状の中央コアプレート基部10aの外側かつ中央コアプレート凸部10b間に夫々設けられている。上記抜け止め部12は、両側に隣接する周辺コアプレートP1のアーム部22の先端を周辺コアプレート凹部P1c側に押圧している。
上記構成のモータコアによれば、周辺コア部2の先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なる複数の周辺コアプレートを積層して周辺コア部2を形成することによって、周辺コア部2の先端側の傘部2cは、互いに隣接する傘部2cのV字の凹形状に凸形状が収まる形態となっている。これにより、隣接する磁極間の磁界の変化を滑らかにすることができ、コギングトルクを低減することができる。また、巻線部分の断面形状がひし形となるスキュー構造とは異なり、巻線部分である周辺部の断面形状を矩形のままにできるので、同じ巻数でもコイルの抵抗を小さくでき、損失を低減して効率を向上することができる。
したがって、上記第1実施形態のモータコアによれば、スキューを用いることなく、簡単な構成で特にモータコアが薄型のモータのコギングトルクを低減でき、モータの振動や騒音を効果的に抑えることができると共に、効率の良いモータを実現することができる。
また、上記モータコアによれば、中央コア部1の中央コアプレート10と周辺コア部2の周辺コアプレートP1〜P12は、他の部材を介することなく連結部で直接連結されて密に接しているため、連結部のエアギャップにより磁力が低下したり、エアギャップの程度により磁極毎の磁力がばらついたりするのを防止することができる。また、上記中央コア部1と周辺コア部2を連結するときに、予めコイルが巻かれた巻線ボビン5を連結部分に装着できるので、コギングトルクの原因となる周辺コア部間のスペースを小さくできると共に、巻線機の巻線ノズルを入れるスペース(隣接する周辺コア部間のスペース)に制約されることがないので、巻線条件の自由度が向上する。また、モータコアとは別に予めボビンにコイルを巻いておくので、ノズル回転式の巻線機ではなく、ボビン自体を回転させてコイルを巻く巻線機を用いることができ、ボビン自体を高速に回転させて生産でき、一体型のモータコアのように巻線機を多数用いてコイルを巻く必要がなく、設備コストを低減することができる。
図6は上記第1実施形態のモータコアの製造方法を説明する図であり、図6に示すように、まず、磁性材料からなる帯状の板材50に、長手方向に所定の間隔をあけて複数の基準穴63を2列打ち抜くと同時に、各基準穴163の位置に合わせて周辺コア部の傘部となる領域の一部を切除する切除対応穴51〜62を打ち抜く。次に、上記切除対応穴51〜62が打ち抜かれた帯状の板材50に、上記切除対応穴51〜62に一部が重なるように基本形状の抜型(図6に示す70)を用いて打ち抜くことにより、先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なる複数の周辺コアプレートを作成する。そうして打ち抜かれた複数の周辺コアプレートを積層することによって、モータコアの周辺コア部を製造する。
このように、上記モータコアの製造方法によれば、先端側の傘形状が異なる周辺コアプレート用の複雑な抜型を多数用意することなく、1つの周辺コアプレートの抜型と切除対応穴用の簡単な抜型を用いることにより製造でき、コストを低減することができる。
なお、この第1実施形態では、複数の中央コアプレート10が積層された環状の中央コア部1と、その中央コア部1の外側に放射状に配置され、12枚の周辺コアプレートP1〜P12が積層された複数の周辺コア部2とを有するモータコアについて説明したが、夫々のコアプレートの枚数や形状はモータの仕様などに応じて適宜設定してよい。
(第2実施形態)
図7はこの発明の第2実施形態のモータコアを構成する複数のコアプレートの平面図である。図7に示すように、上記各コアプレートP101は、環状の中央部P101a〜P112aと、その環状の中央部P101a〜P112aの外側に放射状に配置された周辺部P101b〜P112bと、周辺部P101b〜P112bの先端側から周方向両側に延びる傘部P101c〜P112cとを有している。上記コアプレートP101〜P112毎に、傘部P101c〜P112cの両側の周方向(図7では左右の方向)の長さが異なり、コアプレートP101〜P112を順に積層することによりモータコアを構成する。
また、図8(a)は上記図7に示すコアプレートP101〜P112が積層されたモータコア101の傘部104を半径方向外側から見た要部の拡大図であり、図8(b)は上記モータコア101の平面図である。図8(a)に示すように、モータコア101は、12枚のコアプレートP101〜P112(図7に示す)を積層することによって、周辺コア部103の先端側の傘部104は、第1実施形態の図2(a)に示す周辺コア傘部2cと同様に、周方向(図8(a)において左右の方向)の一方がV字の凹形状となり、他方が凸形状となっている。
また、図9は上記モータコア101にボビン5がインサート成形された状態を示す平面図である。図9に示すように、各周辺コア部103にインサート成形によりボビン5を形成する。そして、インサート成形された各ボビン5の周りにコイル(図示せず)が巻回されて電機子が完成する。
また、図10(a)は上記電機子の平面図であり、図10(b)は周辺コア部103の先端側の傘部104を半径方向外側から見た図であり、図10(c)は図10(b)の要部拡大図である。
上記構成のモータコアによれば、傘部104の両側の周方向の長さが異なる複数のコアプレートP101〜P112(図8に示す)を積層してモータコア101を形成することによって、周辺コア部103の先端側の傘部104は、図10(b)に示すように、互いに隣接する傘部104のV字の凹形状に凸形状が対向する形態となっている。これにより、隣接する磁極間の磁界の変化を滑らかにすることができ、コギングトルクを低減する。
したがって、上記第2実施形態のモータコアによれば、スキューを用いることなく、簡単な構成でモータコアが薄型のモータのコギングトルクを低減でき、モータの振動や騒音を効果的に抑えることができると共に、効率の良いモータを実現することができる。
図11は上記第2実施形態のモータコアの製造方法を説明する図であり、図11に示すように、まず、磁性材料からなる帯状の板材150に、長手方向に所定の間隔をあけて複数の基準穴163を2列打ち抜くと同時に、各基準穴163の位置に合わせて周辺コア部の傘部となる領域の一部を切除する切除対応穴151〜162を打ち抜く。次に、上記切除対応穴151〜162が打ち抜かれた帯状の板材150に、上記切除対応穴151〜162に一部が重なるように基本形状の抜型(図11に示す170)を用いて打ち抜くことにより、先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なる複数のコアプレートを作成する。そうして打ち抜かれた複数のコアプレートを積層することによって、モータコアを製造する。
このように、上記モータコアの製造方法によれば、先端側の傘形状が異なるコアプレート用の複雑な抜型を多数用意することなく、1つのコアプレートの抜型と切除対応穴用の簡単な抜型を用いることにより製造でき、コストを低減することができる。
なお、この第2実施形態では、環状の中央部の外側に放射状に12個の周辺部が配置された12枚のコアプレートP101〜P112を積層したモータコアについて説明したが、コアプレートの枚数や形状はモータの仕様などに応じて適宜設定してよい。
(第3実施形態)
図12(a)はこの発明の第3実施形態のモータコアを用いた電機子の平面図であり、図12(b)は上記モータコアの周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た図であり、図12(c)は図12(b)の要部拡大図である。この第3実施形態のモータコアは、傘部を除いて第1実施形態のモータコアと同様、中央コアプレートと周辺コアプレートとが連結部で連結された分割型である。
図12(b)に示すモータコア201は、周辺コア部203の先端側の傘部204は、互いに隣接する傘部の傾斜形状が対向する形態となっている。
上記第3実施形態のモータコアによれば、第1実施形態のモータコアと同様の効果を有する。
(第4実施形態)
図13(a)はこの発明の第4実施形態のモータコアを用いた電機子の平面図であり、図13(b)は上記モータコアの周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た図であり、図13(c)は図13(b)の要部拡大図である。この第4実施形態のモータコアは、傘部を除いて第2実施形態のモータコアと同様、一体型のコアプレートが積層されたものである。
図13(b)に示すように、このモータコア301は、周辺コア部303の先端側の傘部304は、互いに隣接する傘部の傾斜形状が対向する形態となっている。
上記第4実施形態のモータコアによれば、第2実施形態のモータコアと同様の効果を有する。
上記第1,第2実施形態では、互いに隣接する傘部のV字の凹形状と凸形状が対向する形態であり、上記第3,第4実施形態では、互いに隣接する傘部の傾斜形状が対向する形態であったが、互いに隣接する傘部の形態はこれに限らないのは勿論である。
図1はこの発明の第1実施形態のモータコアの周辺コア部を構成する複数の周辺コアプレートの平面図である。 図2(a)は上記周辺コアプレートが積層された周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た図であり、図2(b)は上記周辺コア部の平面図である。 図3は上記周辺コア部と巻線ボビンおよび中央コア部を組み合わせる前の状態を示す図である。 図4(a)は上記周辺コア部と巻線ボビンおよび中央コア部を組み合わせた電機子の平面図であり、図4(b)は周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た要部の拡大図である。 図5は図4(a)の領域Aの拡大図である。 図6は上記周辺コアプレートの製造方法を説明する図である。 図7はこの発明の第2実施形態のモータコアを構成する複数のコアプレートの平面図である。 図8(a)は上記コアプレートが積層されたモータコアの傘部を半径方向外側から見た図であり、図8(b)は上記モータコアの平面図である。 図9は上記モータコアにボビンがインサート成形された状態を示す平面図である。 図10(a)は電機子の平面図であり、図10(b)は周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た図であり、図10(c)は図10(b)の要部拡大図である。 図11は上記コアプレートの製造方法を説明する図である。 図12(a)はこの発明の第3実施形態のモータコアを用いた電機子の平面図であり、図12(b)は上記モータコアの周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た図であり、図12(c)は図12(b)の要部拡大図である。 図13(a)はこの発明の第4実施形態のモータコアを用いた電機子の平面図であり、図13(b)は上記モータコアの周辺コア部の傘部を半径方向外側から見た図であり、図13(c)は図13(b)の要部拡大図である。
符号の説明
1…中央コア部、
2…周辺コア部、
2a…周辺コア基部、
2b…周辺コア凹部、
2c…周辺コア傘部、
3…巻線ボビン、
4…コイル、
5…ボビン、
10…中央コアプレート
10a…中央コアプレート基部、
10b…中央コアプレート凸部、
11…段部、
12…抜け止め部、
21…係止部、
22…アーム、
30…電機子、
50…帯状の板材、
51〜62,151〜162…切除対応穴、
63,163…基準穴、
P1〜P12…周辺コアプレート、
P1a〜P12a…周辺コアプレート基部、
P1b〜P12b…周辺コアプレート傘部、
P1c〜P12c…周辺コアプレート凹部、
P101〜P112…コアプレート、
P101a〜P112a…中央部、
P101b〜P112b…周辺部、
P101c〜P112c…傘部。

Claims (6)

  1. 環状の中央部とその中央部の外側に放射状に配置された周辺部とを有する複数のコアプレート(P1〜P12,10,P101〜P112)が積層されたモータコアであって、
    上記複数のコアプレート(P1〜P12,10,P101〜P112)の周辺部の先端側から周方向両側に延びる傘部の両側の周方向の長さが異なることを特徴とするモータコア。
  2. 請求項1に記載されたモータコアにおいて、
    上記複数のコアプレート(P1〜P12,10,P101〜P112)が積層された状態では、上記傘部の互いに隣接する部分の一方が凹形状で他方が凸形状であり、対向する上記凹形状の部分と上記凸形状の部分が隙間をあけて嵌まり合っていることを特徴とするモータコア。
  3. 請求項1に記載されたモータコアにおいて、
    上記複数のコアプレートが積層された状態では、上記傘部の互いに隣接する部分が厚さ方向に階段状になっており、対向する上記階段状の部分が隙間をあけて嵌まり合っていることを特徴とするモータコア。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のモータコアにおいて、
    上記複数のコアプレートは、上記環状の中央部としての中央コアプレート(10)と、その中央コアプレート(10)の外側に放射状に連結された上記周辺部としての周辺コアプレート(P1〜P12)とが連結部で連結された分割型であることを特徴とするモータコア。
  5. 請求項4に記載のモータコアを製造するモータコアの製造方法であって、
    磁性材料からなる帯状の板材(50)に、周辺コアプレート(P1〜P12)の傘部(P1b〜P12b)となる領域の一部を切除する切除対応穴(51〜62)を打ち抜く工程と、
    上記切除対応穴(51〜62)が打ち抜かれた上記帯状の板材(50)に、上記切除対応穴(51〜62)に一部が重なるように基本形状の抜型を用いて打ち抜くことにより、先端側から周方向両側に延びる傘部(P1b〜P12b)の両側の周方向の長さが異なる複数の周辺コアプレート(P1〜P12)を作成する工程と、
    上記複数の周辺コアプレート(P1〜P12)を積層する工程とを有することを特徴とするモータコアの製造方法。
  6. 請求項1に記載のモータコアを製造するモータコアの製造方法であって、
    磁性材料からなる帯状の板材(150)に、コアプレート(P101〜P112)の傘部(P101c〜P112c)となる領域の一部を切除する切除対応穴(151〜162)を打ち抜く工程と、
    上記切除対応穴(151〜162)が打ち抜かれた上記帯状の板材(150)に、上記切除対応穴(151〜162)に一部が重なるように基本形状の抜型を用いて打ち抜くことにより、先端側から周方向両側に延びる傘部(P101c〜P112c)の両側の周方向の長さが異なる複数のコアプレート(P101〜P112)を作成する工程と、
    上記複数のコアプレート(P101〜P112)を積層する工程とを有することを特徴とするモータコアの製造方法。
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