JP2005043229A - 透明板欠陥検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試料内部に導入した光を用いて、透明板の欠陥を暗視野で検出できる装置を提供する。
【解決手段】 本発明による透明板欠陥検査装置(1)は、透明板試料(2)の表面で全反射を生じるように、透明板試料(2)の側面から光を導入する側面光導入手段(4、5)と、導入された光が透明板試料(2)の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を暗視野で検出する手段(6〜8)と備える。
また、側面光導入手段(4、5)として、ファイバーグレーティング素子を3重に重ねてライン状の光を形成し、これを透明板試料2の側面から導入する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、透明板の欠陥を検査する検査装置に関する。詳しくは、試料内部に導入した光を用いて、透明板の欠陥を暗視野で検出できる検査装置に関する。
従来から、透明板試料の表面から光を照射して、明視野で欠陥を検査する検査装置があった(例えば特許文献1参照)。また、試料を斜め方向から照射して、暗視野で検査する検査装置があった(例えば特許文献2参照)。
特開2002−131242号公報(段落0011〜0014、図1等) 特開平7−103905号公報(段落0008〜0012、図1〜図3等)
従来技術による明視野による検査ではバックグラウンドが明るいため、微小な傷や薄い異物層などの欠陥については、画像が不鮮明になり、検出が困難であるという問題があった。また従来の暗視野での検査では、バックグラウンドが暗いためノイズが小さく鮮明な画像を得られ易い反面、試料を斜め方向から照射していたので、やはり試料の表面からの情報が主であり、情報が限られていた。
本発明は、試料内部に導入した光を用いて、透明板の欠陥を暗視野で検出できる装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の透明板欠陥検査装置は、例えば図1に示すように、透明板試料2の表面で全反射を生じるように、前記透明板試料2の側面から光を導入する側面光導入手段(4と5)と、前記導入された光が前記透明板試料2の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を暗視野で検出する手段(6〜8)と備える。ここにおいて、表面は裏面に対する表面の意味である。
このように構成すると、試料内部に導入した光を用いて、透明板の欠陥を暗視野で検出できる装置を提供できる。なお、暗視野の形成には側面光導入手段が寄与している。
また、請求項2に記載のように、請求項1に記載の透明板欠陥検査装置において、例えば図1に示すように、前記側面光導入手段は、ライン状の光を形成する手段4を有することが好ましい。このように構成すると、ライン状の光を用いて試料側面から効率的に光を導入できる。
また、請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2に記載の透明板欠陥検査装置において、例えば図1に示すように、前記側面光導入手段は、前記ライン状の光を拡散して前記透明板試料2の前記側面に導く拡散板5を有することが好ましい。このように構成すると、拡散板を通してほぼ等方向照射光を試料側面から導入できる。
また、請求項4に記載のように、請求項2又は請求項3に記載の透明板欠陥検査装置において、例えば図3に示すように、前記ライン状の光を形成する手段は、複数の光ファイバー11を各光ファイバーの軸線を第1の方向v1に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べた第1のファイバーグレーティング素子12と、複数の光ファイバー11を各光ファイバーの軸線を第1の方向v1と異なる第2の方向v2に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べた第2のファイバーグレーティング素子13と、複数の光ファイバー11を各光ファイバーの軸線を第1、第2の方向v1、v2と異なる第3の方向v3に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べた第3のファイバーグレーティング素子14をを重ね合わせて構成されるファイバーグレーティング4を有し、前記ファイバーグレーティング4は、前記各ファイバーグレーティング素子12〜14を構成する光ファイバー11の軸線にほぼ垂直方向から可干渉光L1を入射されたときに、光が入射された側と反対側にある投影面10にライン状の光10aを形成することが好ましい。
このように構成すると、小寸法の光学部品として構成されるファイバーグレーティングを用いて、ライン状の光を形成でき、拡散板を通してほぼ等方向照射光を試料から導入できる。なお、ライン状の光は、ライン状に並んだ複数のスポット光でも良く、2次元に形成されたスポット光アレイから1次元方向に並ぶものを抽出しても良い。また、ほぼ平行とは、ファイバーグレーティング素子の製造ばらつきを含め実質的に平行であることを意味する。ほぼ垂直とは、ファイバーグレーティング素子の製造ばらつき及び光投影技術のばらつきを含め実質的に垂直であることを意味する。
また、ファイバーグレーティング素子間の関係は、例えば図3に示すように、前記第1の方向v1と前記第2の方向v2とがほぼ直交し、前記第3の方向v3が前記第1の方向v1又は前記第2の方向v2となす角度が約5度であることが好適である。このように構成すると、ライン状に並んだ複数のスポット光を密に形成できる。ほぼ直交とは、ファイバーグレーティングの製造ばらつきを含め実質的に直交することを意味する。
また、請求項5に記載のように、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の透明板欠陥検査装置は、例えば図6又は図7に示すように、前記透明板試料2の表面に垂直又は斜め方向からほぼ平行な光束を照射する手段(32と33、42〜46)と、前記照射された光束が前記透明板試料2の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を明視野で検出する手段(6〜8)と、前記透明板試料2の前記側面から導入する光と前記表面から導入する光束のいずれか一方を選択するスイッチング手段(34と35、34と47、34は図1参照)とを備える。このように構成すると、透明板の表面又は内部に係る明視野像と暗視野像を一つの装置で切り替え観察できる装置を提供できる。なお、明視野の形成には透明板試料の表面に垂直又は斜め方向からほぼ平行な光束を照射する手段が寄与している。また、ほぼ平行とは、光学系の製造ばらつき、調整ばらつきを含め実質的に平行であることを意味する。
また、請求項6に記載のように、請求項5に記載の透明板欠陥検査装置は、例えば図5に示すように、前記暗視野で検出する手段(図1の6〜8)による検出結果と前記明視野で検出する手段(図6又は図7の6〜8)による検出結果を共に照合して、前記透明板試料2の表面状態を判定する判定手段56を備えることが好ましい。このように構成すると、明視野像と暗視野像を比較、照合して、試料の表面状態を評価できる。
本発明は、側面からライン状の光を導入することにより、透明板の欠陥を暗視野で検出する装置を提供できる。また、暗視野で検出するので、ノイズが少なく、鮮明度の高い画像が得られる。さらに、透明板の表面での全反射を用いているので、検出用の光量を多くでき、さらに鮮明度を向上できる。
以下に図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1に、第1の実施の形態における透明板欠陥検査装置の構成を示す。1は透明板欠陥検査装置であり、2は透明板からなる欠陥検査用の試料である。透明板は例えば基板などに用いるガラス板、フォトマスクなどに用いる石英板、光学部品に用いるプラスチック板などである。光源3は可干渉性の光L1を発する光源3で、例えば半導体レーザが使用される。ファイバーグレーティング4により、試料2の一側面の前に置かれた拡散板5の表面に、ライン状に並んだ複数のスポット光を形成する。これらのスポット光は、拡散板5を通って、ほぼ等方向照射光となり、試料2の前記一側面から導入される。導入された光は、試料2表面に向かって進む光線を含み、これらの光線は試料の表面で反射される。
図2に、試料内部の光の進路を模式的に示す。この時、図2(a)のように、欠陥がなければ、試料2の表面21に平行に近い角度φで進む光線L2は、試料の屈折率をnとすると、sin(π/2−φ)>1/n を満たすような小さな角度では、表面21で全反射され、試料の内部に保たれる。光が全反射され続ける限り、試料2表面から垂直方向に出て行く光はないので、ビームスプリッタ6で反射され、撮像レンズ7を介して撮像素子8に結像される光は殆どない。
しかし、この時、図2(b)のように、試料2の内部に傷や異物(基板と屈折率が異なる)などの欠陥22があったり、又は試料2の表面21に傷や異物などの欠陥23があったり、付着物(基板と屈折率が異なる)が付着していると、そこで散乱光L3が生じ、その一部は試料2の表面21に対してほぼ垂直方向に進む光L4となる。試料2の表面21に対してほぼ垂直方向に進む光L4は、ビームスプリッタ6で反射され、撮像レンズ7により、撮像素子8の撮像面に集光される。
このように、本実施の形態における透明板欠陥検査装置1は、透明板試料2の表面で全反射を生じるように、透明板試料2の側面から光を導入する側面光導入手段を備える。そして、側面光導入手段は、ファイバーグレーティング4と拡散板5により構成される。
撮像素子8では画像は暗視野像として検出される。暗視野では、試料内部に留まる光が多いほど、試料内部の欠陥を検出しやすくなると共に、バックグラウンドノイズが小さくなり、鮮明な画像が得られる。また、拡散板5通過後に試料2の側面から導入された光はほぼ等方向照射光となるので、表面で全反射される光が多く存在し、画像をさらに鮮明にする。
このように、本実施の形態における透明板欠陥検査装置1は、導入された光が透明板試料2の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を暗視野で検出する手段を備える。散乱光を暗視野で検出する手段は、ビームスプリッタ6、撮像レンズ7、撮像素子8で構成される。また、側面光導入手段が暗視野を形成するのに寄与している。なお、図1において、34はシャッターであるが、第1の実施の形態では必ずしも必要ではない。
図3に、本実施の形態におけるファイバーグレーティング4の構成を示す。図3(a)に光源3と投影面10の間にファイバーグレーティング4を挿入した状態を、図3(b)にファイバーグレーティング4を構成するファイバーグレーティング素子(以下、FG素子という)を重ね合わせた状態を示す。複数の光ファイバー11を各光ファイバー11の軸線を一方向に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べることによりFG素子が形成される。ファイバーグレーティング4は、かかるFG素子を用いて、第1のFG素子12、第2のFG素子13、第3のFG素子14を重ね合わせて構成される。第1のFG素子12の光ファイバー11の軸線の方向v1と第2のFG素子13の光ファイバー11の軸線の方向v2とをほぼ直交させ、第3のFG素子14の光ファイバー11の軸線の方向v3を、第1のFG素子12の光ファイバー11の軸線の方向v1から又は第2のFG素子13の光ファイバー11の軸線の方向v2から所定の角度θの方向に設定し、光源3からの可干渉光L1をファイバーグレーティング4に、各FG素子12〜14の各光ファイバー11の軸線の方向とほぼ垂直方向から(図のz方向から)入射すると、投影面10となる2次元平面(xy面)にライン状に並んだ複数のスポット光10aのパターンが形成される。
図4に上記のようにFG素子を重ね合わせた場合に形成されるスポット光のパターンの例を示す。図4(a)に所定の角度θが約5度の場合、図4(b)に所定の角度θが約45度の場合を示す。図4(a)、(b)とも、ライン状に並んだスポット光の列が複数ライン形成され、複数ラインのいずれか1列を抽出するとライン状に並んだ複数のスポット光10aが得られることがわかる。図4(a)の場合には、x方向にライン状に並んだスポット光が得られる。なお、所定の角度θが約85度の場合には、y方向にライン状に並んだスポット光が得られる。図4(b)の場合には、x方向から約45度傾斜した方向にライン状に並んだスポット光が得られる。したがって、試料2の一側面にライン状に並んだスポット光を導入するには、ファイバーグレーティング4を約45度時計回りに回転して設置すれば良い。
このように、本実施の形態における側面光導入手段は、ライン状の光を形成する手段を有する。ライン状の光を形成する手段は、ファイバーグレーティング4により構成される。
なお、ライン状の光はシリンドリカルレンズを用いても形成できる。しかし、ファイバーグレーティング4により形成したライン状の光は拡散板5を通すとほぼ等方向照射光となるのに対し、シリンドリカルレンズにより形成したライン状の光は拡散板を通しても一方向に収束気味になり、偏りを生じ易い。
本実施の形態では、θが5度と45度の例を挙げており、他の組み合わせもあり得るが、5度の場合にスポット光間の間隔が最も密になり、最適である。また、5度の近くでは、0.1〜10度でも良く、1〜8度が好ましい。なお、第1〜第3のFG素子12〜14は複数の各光ファイバー11の軸線を一方向に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べてガラス板に貼り付けると取り扱いが容易になる。そして、第1のFG素子12の光ファイバー11の軸線の方向v1と第2のFG素子13の光ファイバー11の軸線の方向v2とをほぼ直交させ、第3のFG素子14の光ファイバー11の軸線の方向v3を、第1のFG素子12の光ファイバー11の軸線の方向v1から又は第2のFG素子13の光ファイバー11の軸線の方向v2から約5度の方向に設定して固定しておくのが好適である。なお、第3のFG素子14の光ファイバー11の軸線の方向v3を第1のFG素子12の光ファイバー11の軸線の方向v1に対して又は第2のFG素子13の光ファイバー11の軸線の方向v2に対して回転可能に構成しても良い。
第1〜第3のFG素子12〜14として、例えば長さ1cm、直径10μmの光ファイバー11を1000本並べて約1cm角の素子にできる。グレーティングの周期は10μmであり、例えば、波長0.6μmの光を用い、ファイバーグレーティング4を投影面の50mm手前に配置すると、スポット光の間隔は3mm程度となる。
また、本実施の形態では、ライン状の光10aを、拡散板5の表面(したがって、図3の投影面10となる)に照射し、拡散板5を通して試料2の一側面に導入する。拡散板5は、例えば試料2の側面を覆う寸法のガラス板の表面に小さな凹凸を多数形成したものあるいはその複数枚を重ね合わせたものを用いて、これらの凹凸で光を散乱させても良く、上記ガラス板の内部に屈折率の異なる小領域を多数形成して、これらの小領域で光を散乱させても良い。また、試料2の一側面に1列のライン状に並んだスポット光のみを導入し、他の列のスポット光を遮断するために拡散板5の前にスリット9が挿入される。
本実施の形態における透明板欠陥検査装置は、試料内部に導入した光を用いて、透明板の欠陥を暗視野で検出できるので、試料内部の欠陥を検出しやすくなると共に、バックグラウンドノイズが小さくなり、鮮明な画像が得られる。さらに、透明板の表面での全反射を用いているので、検出用の光量を多くでき、さらに鮮明度を向上できる。
図5に本実施の形態における画像処理部分の構成を示す。撮像素子8で撮影された画像(暗視野像)をメモリ51に記憶する。中央処理装置(CPU)52はメモリ51に記憶した画像をモニタ53に表示する。中央処理装置52は制御部54を有し、試料2を搭載するステージ(図示せず)の位置や角度、撮像レンズ7の位置、光源3の照度、照射時間などを制御し、撮影に適する状況に設定する。また、試料2の内部の傷や異物などの欠陥、及び試料2の表面21の傷や異物などの欠陥、付着物、塵芥などについて多様な暗視野像を予めデータベース55に収録しておく。中央処理装置52はデータベース55に接続され、判定部56において、メモリ51に記憶した暗視野像をデータベース55に収録した暗視野像と照合し、最も近似する画像を抽出し、その画像に係る欠陥から、欠陥の種類、表面の状態を判定する。
図6に、第2の実施の形態における透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分の構成を示す。第2の実施の形態は第1の実施の形態の透明板欠陥検査装置1にこの明視野での検査部分31を合体させたものである。第1の実施の形態と同一の部分には同じ番号を付して説明を省略する。31は透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分であり、2は透明板からなる欠陥検査対象の試料である。光源32は低コヒーレンス光を発する光源であり、例えばSLD(スーパールミネッセントダイオード)などである。干渉性の強いレーザではスペックルノイズという斑点状のノイズが、誤って傷と判断されるおそれがあるが、SLDはコヒーレント性が低いために、このような誤判断を避けられ、また、比較的高輝度である。コリメータレンズ33を介して、ほぼ平行な光線束を試料の表面に対してほぼ垂直方向から検査試料2に照射する。
コリメータレンズ33と試料2の中間にビームスプリッタ6が挿入されており、試料2表面からの反射光はビームスプリッタ6で反射され、撮像レンズ7を介して撮像素子8に結像される。この時、試料2の内部に傷や異物(基板と屈折率が異なる)などの欠陥22があったり、又は試料2の表面21に傷や異物などの欠陥23があったり、付着物(基板と屈折率が異なる)が付着していたり、塵芥などが載っていると、反射光が散乱されて、撮像素子8に検出される画像においてその部分が暗くなる。撮像素子8では画像は明視野像として検出される。なお、明視野系において、試料2からビームスプリッタ6までの距離を長くし、平行光線となるようにすると、すなわちテレセントリック系に近づけると、欠陥22、23の凹凸が浮き上がり、より鮮明な画像が得られる。
このように、本実施の形態における透明板欠陥検査装置は、透明板試料2の表面に垂直又は斜め方向からほぼ平行な光束を照射する手段を備える。かかる光束を照射する手段は、光源32、コリメータレンズ33により構成される。また、照射された光束が前記透明板試料2の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を明視野で検出する手段を備える。散乱光を明視野で検出する手段は、ビームスプリッタ6、撮像レンズ7、撮像素子8で構成される。なお、上記の光束を照射する手段が明視野の形成に寄与している。
図1と図6において、試料2から、ビームスプリッタ6、撮像レンズ7、撮像素子8までの光学系は共通である。すなわち、第2の実施の形態における透明板欠陥検査装置は、第1の実施の形態における透明板欠陥検査装置1に、光源32から、コリメータレンズ33、ビームスプリッタ6までの光学系(ビームスプリッタ6を除く)を追加したものである。明視野での検査と暗視野での検査を切り替えるために、スイッチング手段を設ける。スイッチング手段として例えば、光源3の前にシャッター34を(図1参照)、光源32の前にシャッター35を設け、一方の光源からの光のみ試料2に照射されるようにシャッター34、35を開閉する。
このように、本実施の形態における透明板欠陥検査装置では、透明板試料の側面から導入する光と表面から導入する光束のいずれか一方を選択するスイッチング手段を備える。スイッチング手段はシャッター34、35により構成される。
このように撮像された明視野像と暗視野像を比較すると、例えば、試料2の表面に塵芥などが載っていると、明視野像では検出されるが、暗視野像では検出されないので、塵芥などの切り分けが可能となる。また、明視野像は試料表面からの情報が主であるのに対し、暗視野像は試料内部からの情報が主である。
画像処理部分の構成は図5の第1の実施の形態とほぼ同様である。差異点は、撮像素子8で撮影された画像、メモリ51に記憶される画像、データベース55に収録される画像に明視野像が含まれること、制御部54が、光源32の照度、照射時間、シャッター34、35の開閉なども制御すること、判定部56において、メモリ51に記憶した検査対象試料に係る明視野像、暗視野像をデータベース55に収録した明視野像、暗視野像と照合し、それぞれの近似度から両者を併せて最も近似する画像を抽出し、その画像に係る欠陥から、欠陥の種類、表面の状態を判定すること等である。
このように、本実施の形態おける透明板欠陥検査装置は、暗視野で検出する手段による検出結果と明視野で検出する手段による検出結果を共に照合して、透明板試料2の表面状態を判定する判定手段を備える。判定手段は、データベース55と判定部56で構成される。
図7に、第3の実施の形態における透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分の構成を示す。第3の実施の形態は第1の実施の形態の透明板欠陥検査装置1にこの明視野での検査部分41を合体させたものである。第1の実施の形態と同一の部分には同じ番号を付して説明を省略する。41は透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分であり、2は透明板からなる欠陥検査対象の試料である。光源42は白色光を発する光源であり、例えばLED(発光ダイオード)などである。コリメータレンズ43を介して、ほぼ平行な光線束を形成し、このほぼ平行な光線束を集光レンズ44で集光し、ピンホール45で絞り、点光源から発光しているのと同様の状態にして、コリメータレンズ46で再度ほぼ平行な光線束を形成する。このほぼ平行な光線束を試料2の表面に対してほぼ垂直方向から照射する。コリメータレンズ46と試料2の中間にビームスプリッタ6が挿入されており、試料2表面からの反射光はビームスプリッタ6で反射され、撮像レンズ7を介して撮像素子8に結像される。
図1と図7において、試料2から、ビームスプリッタ6、撮像レンズ7、撮像素子8までの光学系は共通である。すなわち、第3の実施の形態における透明板欠陥検査装置は、第1の実施の形態における透明板欠陥検査装置1に、光源42から、コリメータレンズ43、集光レンズ44、ピンホール45、コリメータレンズ46、ビームスプリッタ6までの光学系(ビームスプリッタ6を除く)を追加したものである。明視野での検査と暗視野での検査を切り替えるために、スイッチング手段を設ける。スイッチング手段として例えば、光源3の前にシャッター34を(図1参照)、光源42の前にシャッター47を設け、一方の光源からの光のみ試料2に照射されるようにシャッター34、47を開閉する。
第2の実施の形態では光源32が低コヒーレンス光を発する光源を使用しているのに対して、光源42が白色光を発する光源を使用している点、明視野像を形成する光学系でコリメータレンズ43、集光レンズ44、ピンホール45が追加されている点は異なるが、明視野像を検出する機構は第2の実施の形態と同様であり、明視野と暗視野での検査を切り替えて行うことができる。
このように、本実施の形態における透明板欠陥検査装置は、透明板試料2の表面に垂直又は斜め方向からほぼ平行な光束を照射する手段を備える。かかる光束を照射する手段は、光源42から、コリメータレンズ43、集光レンズ44、ピンホール45、コリメータレンズ46までの光学系により構成される。また、照射された光束が前記透明板試料2表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を明視野で検出する手段を備える。散乱光を明視野で検出する手段は、ビームスプリッタ6、撮像レンズ7、撮像素子8で構成される。なお、光源42からコリメータレンズ46までの光学系が明視野の形成に寄与している。また、透明板試料2の側面から導入する光と表面から導入する光束のいずれか一方を選択するスイッチング手段を備える。スイッチング手段はシャッター34、47により構成される。また、画像処理部分は第2の実施の形態と同様であり(図5参照)、暗視野で検出する手段による検出結果と明視野で検出する手段による検出結果を共に照合して、透明板試料の表面状態を判定する判定手段は、データベース55と判定部56で構成される。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更を加えられることは明白である。
例えば、光源からの光は可視光に限定されず、赤外線、紫外線でも良い。この場合、透明板は赤外線に透明なシリコンなどでも良い。また、透明板の形状も四角形に限られず、多角形や円形であっても良い。多角形の場合には、少なくとも一側面を含む側面からライン状の光を導入すれば良く、円形の場合には、側面に一方向からライン状の光を導入すれば良い。
また、ライン状の光を形成する手段はファイバーグレーティングに限られず、多数のほぼ平行な溝を並べて掘った透明板を3枚重ねてグレーティングを形成しても良く、多数のほぼ平行な線状の不純物領域(基板と屈折率が異なる)を有する透明板を3枚重ねてグレーティングを形成しても良い。また、ライン状の光をシリンドリカルレンズで形成しても良い。また、ほぼ平行に並べた複数の光ファイバーの一端からライン状に並んだ光を試料の側面に導入しても良い。この場合、複数の光ファイバーは他端で別の形に束ねられ、光源から光を導入されても良い。また、拡散板は透明板試料に貼り付けても良く、透明板試料自体の側面を含む一部に形成しても良い。また、明視野での検出について、透過光を用いて検出しても良く、また、試料の表面に斜めから光を照射し、反射光の方向から散乱光を明視野で検出しても良い。また、第1の実施の形態において、ビームスプリッタを反射鏡に代えても良い。また、透明板試料の側面から導入する光と表面から導入する光束のいずれか一方を選択するスイッチング手段を、シャッターに代えて、電源スイッチのオンオフで行っても良い。
ガラス、石英、プラスチックなどの透明板の欠陥検査に利用される。
第1の実施の形態における透明板欠陥検査装置の構成を示す図である。 試料側面から内部に導入された光の進路を模式的に示す図である。 ファイバーグレーティングの構成を示す図である。 FG素子を重ね合わせた場合に形成されるスポット光のパターンの例を示す図である。 画像処理部分の構成を示す図である。 第2の実施の形態における透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分の構成を示す図である。 第3の実施の形態における透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分の構成を示す
符号の説明
1 透明板欠陥検査装置
2 透明板試料
3 可干渉性の光を発する光源
4 ファイバーグレーティング
5 拡散板
6 ビームスプリッタ
7 撮像レンズ
8 撮像素子
9 スリット
10 投影面
10a ライン状の光
11 光ファイバー
12 第1のFG素子
13 第2のFG素子
14 第3のFG素子
21 試料表面
22 試料内部の欠陥
23 試料表面の欠陥
31 透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分
32 低コヒーレンス光を発する光源
33 コリメータレンズ33
34 シャッター
35 シャッター
41 透明板欠陥検査装置における明視野での検査部分
42 白色光を発する光源
43 コリメータレンズ
44 集光レンズ
45 ピンホール
46 コリメータレンズ
51 メモリ
52 中央処理装置(CPU)
53 モニタ
54 制御部
55 データベース
56 判定部
L1 可干渉性の光
L2 試料表面に平行に近い角度で進む光線
L3 試料の欠陥による散乱光
L4 試料の表面に対してほぼ垂直方向に進む光
v1 第1のFG素子の光ファイバーの軸線の方向
v2 第2のFG素子の光ファイバーの軸線の方向
v3 第3のFG素子の光ファイバーの軸線の方向
θ v1又はv2とv3とがなす角度
φ 試料内部を進む光線と表面とがなす角度

Claims (6)

  1. 透明板試料の表面で全反射を生じるように、前記透明板試料の側面から光を導入する側面光導入手段と;
    前記導入された光が前記透明板試料の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を暗視野で検出する手段とを備える;
    透明板欠陥検査装置。
  2. 前記側面光導入手段は、
    ライン状の光を形成する手段を有する;
    請求項1に記載の透明板欠陥検査装置。
  3. 前記側面光導入手段は、
    前記ライン状の光を拡散して前記透明板試料の前記側面に導く拡散板を有する;
    請求項1又は請求項2に記載の透明板欠陥検査装置。
  4. 前記ライン状の光を形成する手段は、
    複数の光ファイバーを各光ファイバーの軸線を第1の方向に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べた第1のファイバーグレーティング素子と、
    複数の光ファイバーを各光ファイバーの軸線を第1の方向と異なる第2の方向に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べた第2のファイバーグレーティング素子と、
    複数の光ファイバーを各光ファイバーの軸線を第1、第2の方向と異なる第3の方向に向けてほぼ平行に且つ平面状に並べた第3のファイバーグレーティング素子を重ね合わせて構成されるファイバーグレーティングを有し;
    前記ファイバーグレーティングは、前記各ファイバーグレーティング素子を構成する光ファイバーの軸線にほぼ垂直方向から可干渉光を入射されたときに、光が入射された側と反対側にある投影面にライン状の光を形成する;
    請求項2又は請求項3に記載の透明板欠陥検査装置。
  5. 前記透明板試料の表面に垂直又は斜め方向からほぼ平行な光束を照射する手段と;
    前記照射された光束が前記透明板試料の表面又は内部の欠陥又は異物により散乱される散乱光を明視野で検出する手段と;
    前記透明板試料の前記側面から導入する光と前記表面から導入する光束のいずれか一方を選択するスイッチング手段とを備える;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の透明板欠陥検査装置。
  6. 前記暗視野で検出する手段による検出結果と前記明視野で検出する手段による検出結果を共に照合して、前記透明板試料の表面状態を判定する判定手段を備える;
    請求項5に記載の透明板欠陥検査装置。
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