JP5255763B2 - 光学検査方法および装置 - Google Patents

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Description

この発明は光学検査方法および装置に関する。
レンズやミラー等の光学素子や、液晶ガラスやホトマスク等に対して非破壊で、キズやムラ等の欠陥を検査する検査装置として光学検査装置が知られている。光学検査装置は一般に検査対象である被検体に光を照射し、被検体を透過した検査光あるいは被検体に反射された検査光をスクリーン等の投射面上に投射する。
投射面上の光強度分布は、欠陥による検査光の散乱や屈折、遮蔽に応じたものであるので、この光強度分布から被検体における欠陥を知ることができる。
例えば、特許文献1には「透明帯状体に存在する欠陥部を光学的に検査する方法および装置」が開示されている。
一般の光学検査装置において投射面に投射されるのは、言ってみれば「被検体の影絵」である。影絵を生成する場合、検査光が放射される光源の大きさが大きいと所謂「半影」により影のパターンの周辺部がぼやけて検査精度が劣化し、欠陥が小さい場合には、欠陥の存在を検出できなくなる。
このような「半影」の影響を少なくするためには、光源は点光源であることが理想であり、特許文献1記載の光学検査装置においても、ハロゲンランプ等の発光源からの光を絞りにより絞ることにより「点光源」を実現している。しかしながら、絞りにより点光源を実現する場合、発光源が放射する光の大部分は絞りにより遮光されてしまうため、光の利用効率が著しく悪く、発光源にも極めて大きな発光強度が必要とされる。
特開平4−174545号公報
この発明は、光利用効率よく、かつ、精度の高い光学検査を行いうる光学検査方法および装置の実現を課題とする。
この発明の光学検査装置は「被検体の検査面積領域の全領域に検査光を照射し、被検体を透過した検査光もしくは被検体に反射された検査光を投射面に投射し、投射面上の光強度分布の目視により被検体における欠陥を検査する装置」であって、被検体保持手段と、光源手段と、スクリーンとを有する(請求項1)。
「被検体保持手段」は、光学検査の対象となる被検体を「検査態位に保持」する手段である。
「光源手段」は、検査光を放射する手段である。
スクリーン」は、被検体を透過した検査光もしくは被検体に反射された検査光を投射される。
光源手段は「光源部」と「光拡散部材」と「変位手段」とを少なくとも有する。
「光源部」は、微小な光放射部から発散性のレーザ光を放射させる。
「光拡散部材」は、光源部の微小な光放射部に極く近接もしくは合致して配置され、光放射部から放射される発散性のレーザ光束を透過させ、レーザ光束のコヒーレント性を低減させて検査光とするとともに、微小な光放射部から放射される発散性のレーザ光束の主光線に直交する面内で、レーザ光束に対して変位する。
「変位手段」は、光拡散部材を変位させる手段であり、投射面におけるスペックルノイズを解消させるように「光拡散部材のレーザ光束に対する変位」を行う。
即ち、変位手段は、スクリーンにおけるスペックルノイズの変化が視認できないような速さで、レーザ光束に対する変位を行う。
請求項1記載の光学検査装置において、光源手段における光源としては、半導体レーザ、ファイバレーザ、ガスレーザ、固体レーザの何れかの「レーザ光源」を用いることができる(請求項2)。
請求項1記載の光学検査装置において、光源手段は、1以上のレーザ光源、例えば1以上の半導体レーザからのレーザ光を、1本の光ファイバにカップリングして光ファイバの射出端から射出させるようにしたファイバ出力型レーザを光源部として用い、上記光ファイバの射出端が「光源部の微小な光放射部」となる。光ファイバの射出端は光ファイバの射出端面における「コア部」である。
請求項1記載の光学検査装置において、上記光拡散部材は、その拡散面を光源側に向け、拡散面を上記光ファイバの射出端面から0.3mmの位置に近接させて配置される。
請求項1記載の光学検査装置において、上記変位手段は、上記スクリーンにおけるスペックルノイズの変化が視認できないような速さで、上記光拡散部材を回転させる。
回転的な変位を行わせるには、変位手段として適宜のモータを用いればよい。
請求項1または2記載の光学検査装置は「光拡散部材からの検査光が、レンズ系を介して被検体に照射される」構成とすることができる(請求項3)。この場合、光拡散部材からの検査光が「レンズ系とアパーチャとを介して被検体に照射される」構成とすることができる(請求項4)。
レンズ系は、正のパワーを持つものでもよいし負のパワーを持つものでもよい。
拡散手段を介した検査光は発散性であるので、正のパワーを持つレンズ系を介して被検体に照射するようにすると、被検体に照射される検査光の発散性が抑制され、被検体に利用効率よく照射することができる。また、負のパワーを持つレンズ系を介して被検体に照射するようにすると、検査光の発散性が強くなるので、比較的大きな被検体を拡散手段の近傍に配置しても、被検体の被検査領域(検査面積領域の全領域)を良好に照射できる。
また、アパーチャを用いて、検査光の周辺部を制限することにより、被検体の被検査領域に適した大きさの光束径をもつ検査光を実現できる。
請求項3におけるレンズ系や請求項4におけるアパーチャは「光源手段」の一部を構成するが、必ずしも光源手段の必須の構成要件であるわけではなく、上に説明したように、光源手段に最低限必要な構成要素は「光源部」と「光拡散部材」と「変位手段」である。
従って、これらレンズ系やアパーチャが光源手段に含まれない場合には、微小な光放射部から放射される「発散性のレーザ光」が光拡散部材で拡散されて発散性の検査光となるが、上記レンズ系を有する場合には、レンズ系の作用により発散性が強められあるいは抑制された検査光が得られるし、アパーチャを有する場合には、アパーチャにより光束径を調整された検査光が得られる。
スクリーン上に投射された検査光の光強度分布から「目視」で被検体の欠陥を観察できるが、その際に、スペックルノイズの変化は視認できない。
なお、投射面手段として用いられるスクリーンは「蛍光シート」が好適である。蛍光シート上に検査光(被検体を透過したもの、または被検体に反射されたもの)を投射すると、光強度分布におけるコントラストが高くなり、目視による観察が容易になる。また、これに限らず、白紙等、光強度分布におけるコントラストを視認できるものであれば、スクリーンとして適宜に利用できる。
撮像素子は、エリアセンサのように2次元的な受光面を持つものでもよいし、CCDラインセンサのように「1次元の受光面を持つものを受光面の長さ方向に直交する方向へ走査する方式のもの」でもよい。
この発明の光学検査方法は「被検体の検査面積領域の全領域に検査光を照射し、被検体を透過した検査光もしくは被検体に反射された検査光をスクリーンに投射し、スクリーン上の光強度分布の目視により被検体における欠陥を検査する方法」であって、上記請求項1〜4の任意の1に記載の光学検査装置を用いて実施する検査方法である(請求項5)。
補足すると、この発明の光学検査方法では、検査光の光源としてレーザ光源が用いられる。レーザ光源から放射されるレーザ光は、1本の光ファイバにカップリングして光ファイバの射出端から射出させたり、レーザ光をレンズ系により微小な集光部に集光させたりすることにより、点光源に近い「微小な光放射部」を容易に実現でき、しかもこのとき、レーザ光源から放射されるレーザ光の実質的に全てを「微小な光放射部」から放射させて検査光とすることができる。
また、光ファイバの射出端による微小な光放射部は、絞りやピンホールにより実現される「点光源」よりも「さらに微小な光放射部」として実現でき、「半影」の生成を極めて有効に防止できる。
しかし反面、レーザ光は、コヒーレント性が高いので、微小な光放射部から放射されるレーザ光をそのまま検査光とした場合には、投射面上に投射された光のパターンに「レーザ光のコヒーレント性によるスペックルノイズ」が現れるため、目視による検査に支障が生じる。
この発明の光学検査装置では、このスペックルノイズの問題を解消するために、微小な光放射部に極く近接させて光拡散部材を配置し、この光拡散部材による「レーザ光」の拡散により、レーザ光のコヒーレント性を低下させる。すなわち光拡散部材は「ランダム位相板」の機能を有する。光拡散部材は、上記「微小な光放射部」から離して設置すると、光拡散部材によるレーザ光束の滲みにより、検査光の持つべき「点光源光束(点光源から放射される光束)」の性質が損なわれて、実質的な光源の大きさが拡大するため、光拡散部材は、その拡散面が微小な光放射部に合致することが理想であるが、この発明においては、拡散面を微小な光放射部にできるだけ近接させて配置するのである。
即ち、この発明では、実質的な点光源である光ファイバの射出端面から0.3mmの位置に近接させて拡散面を配置する。
光拡散部材によりコヒーレント性を低下させることによりスペックルノイズは軽減されるが、コヒーレント性を低下させすぎると検査光の点光源光束としての性質が弱まり、半影が生じて照射面上の影絵周辺部の輪郭を「ぼやけさせる」副作用を生じる。このような「ぼやけによる検査精度の低下を抑える程度」にコヒーレント性を低下させた場合にはスペックルノイズを完全に除去することはできない。
そこで、この発明においては、微小な光放射部から放射されるレーザ光のコヒーレント性の低下により、スペックルノイズをある程度低減しつつ点光源光束としての性質(半影の発生が有効に抑えられる)を保持し、除去しきれないスペックルノイズを「光拡散部材のレーザ光束に対する変位」により解消するのである。
即ち、光拡散部材による拡散は、光拡散部材の位置(レーザ光を透過させる位置)ごとに全くランダムであるので、光拡散部材をレーザ光束に対して変位させると、投射面上に現れるスペックルノイズのパターンは、光拡散部材の変位に応じて変化するので、「スペックルノイズの変化が視認できないような速さ」となるように光拡散部材を変位させればよい
このようにして「投射面におけるスペックルノイズ」は、光拡散部材により「半影による検査精度の低下が許容される程度」にコヒーレント性を低下させ、残存するスペックルノイズを光拡散部材の変位により解消するのである。
以上に説明したように、この発明によれば、新規な光学検査方法および装置を実現できる。この発明の光学検査方法および装置によれば、極めて高い光利用効率で、精度良く、被検体の光学検査を行うことができる。
以下、実施の形態を説明する。
図1は光学検査装置の実施の1形態を説明図的に示している。
この光学検査装置は、光学レンズを被検体として、その欠陥であるレンズ面のキズ、異物付着、成形時のヒケ、ウェルドライン、面われ等を目視で検査する装置である。
図中、符号Obは「被検体」である被検レンズ、符号HLは被検体保持手段、符号10は光ファイバ、符号12は光拡散部材、符号14は「変位手段」であるモータ、符号16はレンズ系、符号18はアパーチャ、符号20は「スクリーン」を示している。
光ファイバ10は光源手段の光源部の一部をなす。
即ち、光源部は、図示されていない複数の半導体レーザと、これら複数の半導体レーザからのレーザ光を合成して、光ファイバ10の入射端に入射させて光ファイバ10にカップリングするカップリング手段と光ファイバ10とを有している。光ファイバ10は適宜の長さを有し、その可撓性により自在に曲げられるので、上記半導体レーザやカップリング手段の側を適宜の位置に配置することができる。カップリング手段としては、公知の適宜のものを用いることができる。
光ファイバ10にカップリングしたレーザ光は光ファイバ10中を伝搬し、光ファイバ10の射出端(図において光ファイバ10の右側端面のコア部であり「微小な光放射部」である。)から発散性のレーザ光として検査光を射出する。
光ファイバ10の上記射出端に極く近接して光拡散部材12が配置されている。光拡散部材12は「円板状の拡散板」であり、中心をモータ14の回転軸に軸支され、光ファイバ10の射出端から放射される発散性のレーザ光線の「主光線に直交する面内」で、回転によりレーザ光束に対して変位するようになっている。この実施の形態において光拡散部材12は「フロスト拡散板」である。
発散性の検査光は光拡散部材により拡散されたのち、正のパワーを持つレンズ系16に入射して発散性を抑えられ、アパーチャ18により光束周辺部を遮断されて、被検レンズObの検査面積領域の全領域に入射する。この実施の形態において、被検レンズObは、負のパワーを持つメニスカスレンズであり、検査光は、被検レンズObの負のパワーにより発散性を強められてスクリーン20に投射される。
このとき、検査光は「実質的に点光源と看做しうる微小な光放射部から射出したレーザ光が光拡散部材12により拡散されてコヒーレント性を低下された」ものであり、コヒーレント性の低下の程度は「半影は発生するもののその影響が許容できる範囲」のものであり、被検レンズObにおける欠陥の存在が「明確な輪郭」をもってスクリーン20上に投射される。コヒーレント性の低下の程度は「半影の影響を許容できる」程度であるため、前述の如く、照射面上にはスペックルノイズも発生する。
検査を行うときには、光拡散部材12を回転させることにより、レーザ光束に対して変位させ、前述した「スペックルノイズの解消」を行い、スペックルノイズが目視では観察できないようにする。
このようにして、目視での観察がスペックルノイズに影響されない状況で、欠陥の有無を観察できる。検査光は、被県レンズの検査面積領域の全領域に照射されるので、検査面積の全領域における欠陥の有無を一度に観察できる。
例えば、被検レンズObの表面にキズや異物の付着などの欠陥があると、この欠陥部分では検査光が散乱されるので、スクリーン20上の光強度分布では、欠陥に対応する部分の光強度が図示の如くに小さくなるので、このような部分を目視で観察することにより、欠陥の有無を容易に判別することができる。
欠陥部の存在はまた、スクリーン20上に「他の部分よりも光強度の高い部分」となって現れることもある。いずれにせよ、光強度分布における光強度が他の部分よりも高い部分・低い部分の有無を観察することにより、欠陥の存在を検査することができる。
図2には、参考例の形態を示す。繁雑を避けるため、混同の虞が無いと思われるものについては、図1におけると同一の符号を付した。図1におけると同一の符号を付したものは、図1におけると同じものであり、これらについての説明は図1の説明を援用する。
図2において、符号11は半導体レーザ、符号13はレンズ系を示す。レンズ系13は正のパワーを持ち、半導体レーザ11からの発散性のレーザ光を集光させる。レーザ光の集光部Pは「微小な光放射部」となり発散性のレーザ光を放射することになる。
モータ14により中心部を軸支された光拡散部材12は、拡散面を集光部Pに合致させモータ14により回転され「レーザ光線の主光線に直交する面内でレーザ光束に対して変位」する。即ち、この実施の形態においては、微小な光放射部には「機械的な実体」が存在しないので、光拡散部材12の拡散面を「微小な光放射部」である集光部Pに合致させることができるのである。光拡散部材12を透過した後の検査光の振る舞いは、図1の実施の形態と同じであり、図1の実施の形態の説明を援用する。
図3に示す実施の形態は、凸面鏡Obmを被検体として欠陥検査を行うように、図1に示す実施の形態を変形したものである。図1におけると同一の符号を付したものは、図1におけると同じものであり、これらについての説明は図1の説明を援用する。
この実施の形態では、欠陥の有無を検査する被検体は凸面鏡Obmであり、アパーチャ18から射出する検査光は凸面鏡Obmの鏡面の検査面積領域の全領域を照射し、鏡面に反射される。そして、反射された検査光は発散しつつスクリーン20に照射され、鏡面の欠陥に応じた光強度分布を持つ影絵を形成する。従って、光強度分布において光強度が「他の部分より大きい」部分や「他の部分より小さい」部分の有無を目視で観察することにより、欠陥の有無を容易に判定できる。
上に図1、図3に即して説明した実施の形態では、被検体を透過した検査光や被検体に反射された検査光は何れも「発散性の光束」となるので、スクリーン上には欠陥が拡大した状態で照射されることになり、従って、極めて小さい傷のような欠陥の有無も、目視で判別することができる。
「被検体」は、上記の如き「負のパワーのレンズや凸面鏡」に限らない。例えば、平板状の透明体や凸レンズ、平面鏡や凹面鏡を被検体とすることもできる。
これらの被検体の場合、被検体を透過した検査光や被検体に反射された検査光は、照射された状態と同じ状態であるか、あるいは、発散性が抑制されたり、さらには収束性の光束となったりするが、このような場合でも、上記の透過検査光や反射された検査光の光束形態を、例えば凹レンズを用いて発散光束に変換することができるし、被検体を透過した検査光や被検体に反射された検査光が収束光束である場合には、一旦、光束を収束させた後の発散光束をスクリーンに拡大状態で照射することができる。
また、スクリーンを用いずに、投射面を受光面とするエリアセンサ等の撮像素子を用いる場合には、図1〜図3のような被検体の場合、被検体を透過した検査光や被検体に反射された検査光を、収束光束に変換して撮像素子の受光面に照射する必要があるが、スクリーンを用いるこの発明の場合には、このような操作は不要であり、スクリーン上の光強度分布を直接目視して、欠陥の有無を視認できる。
上に図1および図3に即して説明した実施の形態は、被検体Ob(Obm)の検査面積領域の全領域に検査光を照射し、被検体Obを透過した検査光もしくは被検体Obmに反射された検査光をスクリーン20に投射し、スクリーン20上の光強度分布により被検体における欠陥を検査する装置であって、被検体Ob(Obm)を検査態位に保持する被検体保持手段HLと、検査光を放射する光源手段と、被検体を透過した検査光もしくは上記被検体に反射された検査光を投射されるスクリーン20とを有し、光源手段は、複数のレーザ光源からのレーザ光を、1本の光ファイバ10にカップリングして光ファイバの射出端から射出させるようにしたファイバ出力型レーザで、光ファイバの射出端が微小な光放射部であり、光放射部に極く近接して配置され、光放射部から放射される発散性のレーザ光束を透過させ、レーザ光束のコヒーレント性を低減させて検査光とするとともに、レーザ光線の主光線に直交する面内でレーザ光束に対して変位する光拡散部材12と、この光拡散部材を変位させる変位手段14とを少なくとも有し、変位手段14は、スクリーン20におけるスペックルノイズを解消させるように、光拡散部材12のレーザ光束に対する変位を行う光学検査装置である
また、これら図1、図3の実施の形態では、光源手段におけるレーザ光源として半導体レーザ11が用いられ、1以上のレーザ光源からのレーザ光を、1本の光ファイバ10にカップリングして光ファイバ10の射出端から射出させるようにしたファイバ出力型レーザを光源部として用い、光ファイバの出力端(コア部)が微小な光放射部である
変位手段14による光拡散板12の回転は、スクリーンにおけるスペックルノイズの変化が視認できないような速さで行われる。
また、光拡散部材12がフロスト型拡散板であり、この光拡散部材を変位手段14により回転的に変位させる。また、光拡散部材12からの検査光は、レンズ系16を介して被検体Ob(Obm)に照射される。
また、光拡散部材12からの検査光が、レンズ系16とアパーチャ18とを介して被検体Ob(Obm)に照射される。
上に図1に即して説明した実施の形態の具体的な実施例を示す。
レーザ光源としては発光波長:405nmの半導体レーザを8個用い、これらの半導体レーザからのレーザ光をカップリング手段により1本の光ファイバ10にカップリングさせた。光ファイバ10はファイバコア径:φ=100μmのものである。従って、微小な光放射部は直径:100μmの円形状であり極めて小さい。
光拡散部材12は「砂番:No.1500のフロスト型拡散板」を用い、その拡散面を光源側に向け、拡散面と光ファイバ10の射出端面から0.3mmの位置に近接させて配置した。
また、光拡散部材12は半径:20mmの円板状であり、中心をモータ14の回転軸に固定し、モータ14による回転中心から18mmはなれた部分が、光ファイバ10の射出端面に近接対向するようにした。モータ14により光拡散板12を毎分100回転(100rpm)で回転させ、光拡散部材12が、レーザ光に対して188mm/秒で変位するようにした。
レンズ系16は正のパワーを持ち、検査光の発散性を抑制する。
被検体である被検レンズObは、有効径:14mm、焦点距離:−18mmの負のパワーのガラスモールドレンズであり、ホルダHLにより保持され、光ファイバ10から射出するレーザ光の主光線とレンズ光軸が合致するようにセットされる。
光拡散部材12からのコヒーレント性を低減されたレーザ光束をレンズ系16により弱い発散性の光束に変換し、アパーチャ18により光束周辺部を遮断して検査光となし、被検レンズの有効径:14mmの範囲内のレンズ面(即ち「検査面積領域の全領域」)に照射した。このとき、レンズ面上における照度は35ルックスであり、照射面内での光強度の最大・最小の差は5%であり、レンズ面は略均一に照射された。なお、照射部の照度は、説明中の実施例において最大4000ルックスまで増大させることができる。
被検レンズObは負のパワーを持つので、検査光は被検レンズObを透過すると発散性を増し、発散しつつ蛍光シートによるスクリーン20を照射する。被検レンズObとスクリーン20との間隔を400mmに設定し、被検レンズObに照射する検査光の発散状態をレンズ系16により調整し、スクリーン20上に直径:略140mmの円形状のスポットが形成されるようにした。即ち、スクリーン20を照射するスポットは、被検レンズObの有効径の10倍である。
その結果、被検レンズObにおける幅:10μm、深さ:0.03μm程度のキズが、スクリーン20上では10μm程度に拡大されるとともに、周囲に対する光強度が小さくなり、目視により観察することができた。このとき、スクリーン20上のスペックルノイズは目視では全く認められなかった。
モータ14による光拡散部材12の回転速度を100mm/秒程度まで低下させると、スクリーン20上の検査光のスポットにスペックルノイズが目視で認められたが、160mm/秒程度の変位速さ以上では、スペックルノイズは殆ど認められなかった。
なお、光拡散部材における拡散性が小さくなる(拡散面における凹凸が大きくなる)と、光拡散部材による「レーザ光のコヒーレント性低減」の効果は少なくなり、投射面上の検査光スポットにスペックルノイズが現れやすくなるが、このような場合にも、光拡散部材のレーザ光に対する変位速さを十分に大きく設定することにより、スペックルノイズを検査に影響できないように解消することができる。
上に説明した実施の形態・実施例は、スクリーン20上に検査光が形成するスポットを目視で観察する光検査装置であるが、これに限らず、スクリーン20上の検査光のスポットを外部カメラで撮像し、これを画像処理して欠陥の有無を検出したり、あるいは撮影された像をモニタ上で観察したりしても良いことは勿論である。
また、上記実施の形態・実施例の光学検査装置を用いることにより、請求項5記載の光学検査方法を実施できる。
発明の実施の1形態を説明するための図である。 参考例の形態を説明するための図である。 発明の実施の他の形態を説明するための図である。
符号の説明
Ob 被検レンズ(被検体)
10 光ファイバ
12 光拡散部材
14 モータ(変位手段)

Claims (5)

  1. 被検体の検査面積領域の全領域に検査光を照射し、上記被検体を透過した検査光もしくは上記被検体に反射された検査光をスクリーンに投射し、上記スクリーン上の光強度分布の目視により上記被検体における欠陥を検査する装置であって、
    被検体を検査態位に保持する被検体保持手段と、
    検査光を放射する光源手段と、
    上記被検体を透過した検査光もしくは上記被検体に反射された検査光を投射されるスクリーンと、を有し、
    上記光源手段は、微小な光放射部から発散性のレーザ光を放射させる1以上のレーザ光源部と、上記光放射部に極く近接して配置され、上記光放射部から放射される発散性のレーザ光束を透過させ、上記レーザ光束のコヒーレント性を低減させて検査光とするとともに、上記レーザ光線の主光線に直交する面内で上記レーザ光束に対して変位する光拡散部材と、
    この光拡散部材を、上記スクリーンにおけるスペックルノイズの変化が視認できないような速さで、上記レーザ光束に対する変位を行う変位手段と、を少なくとも有し、
    上記光源部は、1以上のレーザ光源からのレーザ光を、1本の光ファイバにカップリングして上記光ファイバの射出端から射出させるようにしたファイバ出力型レーザで、上記光ファイバの射出端が微小な光放射部であり、
    上記光拡散部材は、その拡散面を光源側に向け、拡散面を上記光ファイバの射出端面から0.3mmの位置に近接させて配置され、
    上記変位手段は、上記スクリーンにおけるスペックルノイズの変化が視認できないような速さで、上記光拡散部材を回転させることを特徴とする光学検査装置。
  2. 請求項1記載の光学検査装置において、
    光源手段における光源として半導体レーザ、ファイバレーザ、ガスレーザ、固体レーザの何れかのレーザ光源が用いられることを特徴とする光学検査装置。
  3. 請求項1または2記載の光学検査装置において、
    光拡散部材からの検査光が、レンズ系を介して被検体に照射されることを特徴とする光学検査装置。
  4. 請求項3記載の光学検査装置において、
    光拡散部材からの検査光が、レンズ系とアパーチャとを介して被検体に照射されることを特徴とする光学検査装置。
  5. 被検体の検査面積領域の全領域に検査光を照射し、上記被検体を透過した検査光もしくは上記被検体に反射された検査光をスクリーンに投射し、上記スクリーン上の光強度分布の目視により上記被検体における欠陥を検査する方法であって、
    請求項1〜4の任意の1に記載の光学検査装置を用いて実施することを特徴とする光学検査方法。
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