JP2005039539A - 無線通信情報処理装置 - Google Patents

無線通信情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005039539A
JP2005039539A JP2003274696A JP2003274696A JP2005039539A JP 2005039539 A JP2005039539 A JP 2005039539A JP 2003274696 A JP2003274696 A JP 2003274696A JP 2003274696 A JP2003274696 A JP 2003274696A JP 2005039539 A JP2005039539 A JP 2005039539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
antenna
radio communication
antennas
radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003274696A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Mukoda
稔 向田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003274696A priority Critical patent/JP2005039539A/ja
Publication of JP2005039539A publication Critical patent/JP2005039539A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】無線通信情報処理装置が設置された環境や方向や位置等の条件に関わりなく、安定的かつ高信頼性を維持しながら継続してこの無線通信情報処理装置と無線通信基地局間の無線通信を行うことが可能であり、それによってこの無線通信情報処理装置による情報処理も安定的かつ高信頼性を維持しながら継続して実行する。
【解決手段】操作部106と、操作部106に対して開閉可能に接続された表示部筐体108と、電波を使って情報を通信するための無線通信手段と、無線通信手段が前記電波を送受信するための2つのアンテナ122、124とを有し、2つのアンテナ122、124は表示部筐体108の両側方に、それぞれ独立して回転可能に設置される。無線通信情報処理装置(ノート型パソコン100)はこの2つのアンテナ122、124を回転させ最も電波状況がよい状態で無線通信を行う。
【選択図】図1

Description

本特許出願に係る発明(以後単に、本発明ともいう)は、電波を使って情報を無線で送受信する機能を有する無線通信情報処理装置に関するものである。
従来の、電波を使って情報を無線で送受信することが可能な無線通信情報処理装置には、例えば下記特許文献1に記載の情報処理装置があった。
この情報処理装置の一実施の形態であるノート型パソコン900について図7を参照して説明する。
この情報処理装置は、例えば、表示パネル904を実装し下端部に設けたヒンジ機構907を介して本体部902に回動可能に支持された表示部筐体908を有してなるノート型パソコン900であり、無線通信機能を標準装備する際に、アンテナ905の実装位置および実装構造を特定することで、アンテナ905の性能を損なうことなくアンテナ905の性能を最大限に発揮でき、かつノイズの影響を最小限に抑えて、常に安定した信頼性の高い送受信動作を維持できる無線通信情報処理装置を提供することを目的とするものであった。
この目的を達成するために、この従来の無線通信情報処理装置の一実施の形態であるノート型パソコン900では、平面型のアンテナ905を、アンテナ905の放射パターンが最もよい表示部筐体908の特定位置、例えば図7に示すように、表示部筐体908の自由端側の略中央部に設置する。
このようにすることによって、表示部筐体908を開いた使用状態と閉じた保存状態の何れの状態においても、アンテナ905をマイクロプロセッサユニット(MPU)903等のノイズ発生源から離れた場所に位置させることが可能となり、かつその位置で無線通信を実行することができるので、アンテナ905の性能を損なうことなく、微弱電界強度下でも安定した無線通信を行うことが可能となる。
特開2000−172376号公報
通常、このようなノート型パソコンは室内のテーブル等の台上に設置されて使用されることが多い。ノート型パソコンはその使用の利便性のため、ネットワークに接続して使用できることが重要な要素の1つである。
このノート型パソコンをネットワークに接続する時、有線ケーブルを使用すると安定的かつ高速に情報通信を行うことができるが、その一方、有線ケーブルで接続されている制約から、折角のノート型パソコンの特徴である可搬性が損なわれることがあった。
この欠点を解消するため、近年無線通信機能を標準装備したノート型パソコンが多く使用されている。
このノート型パソコンは無線通信機能を標準装備すると同時に、所定の無線通信基地局と無線通信するための電波を送受信するアンテナを備えている。
この電波を送受信する相手となる無線通信基地局とは、例えば室内ならば壁や天井に設置された端末装置であり、この端末装置は有線ケーブルによって構内ネットワークに接続されると同時に、電波を使った無線通信によって室内のノート型パソコンと情報通信を行う。
即ち、この無線通信基地局は、可搬性に優れたノート型パソコンの特徴を生かすために、このノート型パソコンと電波を使って無線通信を行い、その無線通信を構内の優先ネットワークに接続する仲介機能、即ちゲートウエイとしての役割を果すものである。
従って、この無線通信基地局は通常壁や天井等の定められた場所に固定されており、動かすことはできないし、その無線通信基地局が無線通信に使用する電波を送受信するためのアンテナも通常は方向が固定されており、動かすことはできない。
仮にアンテナの方向を変化させることが可能であったとしても、この無線通信基地局と無線通信を行うのは多くのノート型パソコンやその他の情報機器であり、その設置されている場所は様々であるから、それらの全てに対して好ましい方向に変化させることは非常に困難で、やはり固定して使用せざるを得なかった。
また、この室内の無線通信には高速通信の要請やその他の理由から、通常数GHzから数10GHz程度の非常に波長の短い電波が使われることが多いが、この波長の短い電波は指向性が強く、回折が少なく、減衰も大きいことから、アンテナの設置される場所や方向が、電波の伝播に与える影響は大きく、その結果無線通信状況が大きく影響を受けることがあった。
そのために、前記無線通信基地局と前記アンテナを介して最も良好な状態で無線通信を行うために、ノート型パソコンに付設するアンテナの大きさ、形状、特性、方向等に関して種々の工夫が行われており、前記従来技術もその1つである。
しかしながら、この従来の無線通信情報処理装置であるノート型パソコン900では、ノート型パソコン900に対してアンテナ905の設置方向が固定されており、無線通信に使用する電波の送受信状況が好ましくない場合でも、その方向を変えるにはノート型パソコン900そのものの設置方向を変えざるを得ないが、通常室内に設置されたテーブル等の台上では使用される方向が決まっていることが多く、自由にノート型パソコン900自体の方向を変化させて使用することは困難な場合が多かった。
また、無線通信に使用する電波の送受信状況が悪く、無線通信が不安定であったとしてもそれを的確に判断することができず、ノート型パソコン900の使用に何らかの障害が起っていると感じることがあったとしても、それが無線通信の不安定に起因するものであると判断することは困難な場合が多かった。
更にまた、仮にノート型パソコン900の使用の障害が無線通信の不安定に起因するものであることが解ったとしても、その無線通信の不安定を解消することは、上記のように自由にノート型パソコン900の設置方向を変えることが困難な状態では不可能な場合が多かった。
仮にノート型パソコン900の設置方向が変更できたとしても、無線通信の状態を良好なものとするには様々な方向に設置して暫く動作させ、その動作状況を観察することが必要であり、非常に使用利便性の悪いものであった。
前記課題を解決するため、
本特許出願に係る請求項1に記載の発明は、
操作部と、
操作部に対して開閉可能に接続された表示部と、
電波を使って情報を通信するための無線通信手段と、
無線通信手段が電波を送受信するための2つのアンテナと、
を有し、
2つのアンテナは表示部の両側方に、それぞれ独立して回転可能に設置される、
無線通信情報処理装置である。
このような発明の構成によって、例えばノート型パソコン等の無線通信情報処理装置がどのような位置に設置され、電波を使って無線通信する相手である無線通信基地局との位置関係や方向や周辺の電波障害物等の存在に関わりなく、最も電波による無線通信状況が良好な方向にそれぞれ2つのアンテナの回転方向を設定し、安定的に無線通信情報処理装置と無線通信基地局間との無線通信を行うことが可能になる。
本特許出願に係る請求項2に記載の発明は、
2つのアンテナによって受信される電波の状況が表示部に表示される、
請求項1に記載の無線通信情報処理装置である。
このような発明の構成によって、無線通信情報処理装置と無線通信基地局間との無線通信を最も安定的に実行することができるアンテナの回転方向を決めるのに際し、必ずしもアンテナの回転方向を変化させながら無線通信を行い、その無線通信でエラーが発生するのを待つ必要がなく、アンテナの回転方向を変化させた時の電波の送受信状況を直接確認することが可能となり、短時間に簡単な操作で通信のためのアンテナを最も電波の送受信状況がよい方向に設定することができる。
本特許出願に係る請求項3に記載の発明は、
無線通信手段は2つのアンテナの何れか一方を選択して電波の送受信を行う、
請求項1または請求項2の何れか1項に記載の無線通信情報処理装置である。
このような発明の構成によって、予め2つのアンテナの回転方向角度を電波の送受信状況が最も良好な状態に決定し、無線通信情報処理装置と無線通信基地局との間で無線通信を行いながら情報処理を行っている途中に、電波の状態が何らかの理由で変化した時にも、2つのアンテナの内の電波の送受信状況がよい方を選択して無線通信を継続することができ、無線通信が途切れたり、エラーが増えたりすることもなく、無線通信と情報処理を続けることが可能になる。
本特許出願に係る請求項4に記載の発明は、
無線通信手段は2つのアンテナを使ってダイバーシティ通信を行う、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の無線通信情報処理装置である。
このような発明の構成によって、異なる周波数や異なる偏波面の電波や異なる位置のアンテナの中から最も電波の送受信状況がよいものを選択し、自動的に切り替えながら使用して無線通信を継続することができ、無線通信が途切れたり、エラーが増えたりすることもなく、より一層安定的に無線通信と情報処理を続けることが可能になる。
本発明によれば、無線通信情報処理装置が設置された環境や方向や位置等の条件に関わりなく、安定的かつ高信頼性を維持しながら継続してこの無線通信情報処理装置と無線通信基地局間の無線通信を行うことが可能であり、それによってこの無線通信情報処理装置による情報処理も安定的かつ高信頼性を維持しながら継続して実行することができる。
本特許出願に係る発明を実施するための形態を図面を使って詳細に説明する。
本発明に係る無線通信情報処理装置の一実施の形態であるノート型パソコン100の主要部の斜視図を図1に示す。
ノート型パソコン100はその主要な構成が、本体部102と、本体部102とヒンジ機構107を介して結合されている表示部筐体108とからなっている。
本体部102は、操作部106とMPU103とその他の構成要素を含んでいる。操作部106は詳細には図示しないがキーボードやポインティングデバイス等を含み、ユーザがデータをこのノート型パソコン100に入力するために使用する。
MPU103は通常マイクロプロセッサ或いはマイコンと呼ばれ、半導体集積回路(LSI)で構成される処理装置であるが、高速処理の要請から動作周波数が非常に高く、数GHzから数10GHzである。
またこのLSIの動作周波数が数GHzから数10GHzであるということは、このLSIが設置されているプリント基板の周辺回路も同様の周波数で動作しており、これらはいわゆるノイズの発生、具体的には周辺装置や機器に対する妨害電波となる不要輻射を生じることが多く、このことは本発明が生まれるに至った課題の1つである。
上記の通り、このノート型パソコン100の表示部筐体108は本体部102とヒンジ機構107を介して結合され、ヒンジ機構107の中心を軸とし、本体部102に対して回転することが可能である。
表示部筐体108は表示パネル104を含んでおり、表示パネル104は通常液晶表示装置を初めとする薄型かつ低消費電力の情報表示手段が使用される。
また、表示部筐体108は表示パネル104の左右両側にアンテナ122とアンテナ124とを有している。
ノート型パソコン100は、電波を使った無線方式によって情報を通信することが可能であり、この無線通信のための電波を送受信するためにアンテナ122とアンテナ124とを使用する。
アンテナ122とアンテナ124は、上記の通り、表示パネル104の左右両側の表示部筐体108にそれぞれ取り付けられ、それぞれ独立して回転することができる。
アンテナ122とアンテナ124のそれぞれは、例えば細長い平板形状であり、その長辺の略中央部が表示部筐体108の縦方向の略中央部と、例えば球保持機構等によって結合され、この球保持機構によって上記の通りアンテナ122とアンテナ124は表示部筐体108に対してそれぞれ独立して、3次元的に回転することができる。
球保持機構の概略図を図6に示す。回転部であるアンテナ122とアンテナ124とはアンテナ122またはアンテナ124との接続部603で接続棒602とつながっており、接続棒602は球部601とつながっている。
球部601は、固定部である表示部筐体108に取り付けられた球保持部604によって保持されている。図6では見やすいように球部601は球保持部604の外に出ている状態を示しているが、実際には矢印が示す方向に、球部601は球保持部604の中に挿入されている。
球保持部604は表示部筐体108との接続部605を介して表示部筐体108と接続され、固定されている。
球保持部604は球部601を包み込む形状によって球部601を保持し、包み込む形状の一部分に開けられた穴606から接続棒602は外に出ている。
この穴606の大きさは球部601の直径よりも僅かに小さく、球部601が穴606を通って球保持部604の外へ出ることは実際にはなく、球部601は球保持部604の中に入ることによって保持される。
このような構造によって球部601とこれに接続された接続棒602とアンテナ122またはアンテナ124とは、穴606の範囲内で接続棒602が動ける限り自由に回転することができる。
また、球保持部604にはスリット607が設けられている。図6ではこのスリット607を2つだけ示しているが、このスリット607は1つでも構わないし、球保持部604の強度が維持できる限り数多く設けられていても構わない。
このスリット607の幅は接続棒602の直径以上に設定され、接続棒602はこのスリット607の中をも自由に動くことができるので、球部601とこれに接続された接続棒602とアンテナ122またはアンテナ124とは、更に広い範囲で自由に回転することができる。
尚、アンテナ122とアンテナ124とを表示部筐体108に取り付け、自由に回転することができる機構として球保持機構を示したが、このような機構に限るものではなく、より簡単な1本の軸で保持し、この軸を中心とする方向だけで回転することができる機構や、その他の機構であっても構わない。
ノート型パソコン100はその使用時には本体部102がテーブル等の台上に水平に設置され、表示部筐体108が本体部102に対して略垂直に、即ちヒンジ機構107を使って表示部筐体108を回転させ、本体部102に対して90度或いは通常それよりもやや広い角度に開かれた状態に設置される。
また、ノート型パソコン100はその格納時、即ち不使用時には、ヒンジ機構107を使って表示部筐体108を回転させ、本体部102に対して0度、即ち通常閉じた状態で格納保存される。
アンテナ122とアンテナ124とは、上記の通り、表示部筐体108に対してそれぞれ独立に、3次元的に回転することができるので、ノート型パソコン100が設置された室の無線通信に使用する電波の状況に応じて、最も電波の送受信が安定的に行うことができる状態にその角度を設定することができる。
図2には、例えば1つの短い棒型ダイポールアンテナ201が送受信する電波の等電界強度面202を示す。
図2に示すようにこのダイポールアンテナ201はZ軸207方向に設置されていると仮定すると、その等電界強度面202は丁度X軸205−Y軸206が作る平面状に置かれたドーナツのような形状になる。
XZ平面での断面203は円形であり、YZ平面での断面204も円形である。
この2つの円はダイポールアンテナ201で接しているので、上記ドーナツのような形状というのは、中心の穴が閉じたドーナツのような形状になる。
1つのダイポールアンテナ201の例を示したが、他のどのような形状であったとしても1つのアンテナの等電界強度面はそのアンテナの形状や特性に応じた形をしており、完全な球形であることはない。
従って、そのアンテナの形状や特性によって決まる各方向別の電界強度と通信相手先のアンテナ位置を勘案し、このアンテナの最も電界強度の強い方向に通信相手先のアンテナが存在することが好ましい。
従って、このノート型パソコン100の表示パネル104の左右両側の表示部筐体108に取り付けられたアンテナ122とアンテナ124とを、表示部筐体108に対してそれぞれ独立に3次元的に回転することによって、それぞれのアンテナ122、124の電界強度が最も強い方向に通信相手先のアンテナが存在するような方向に、アンテナ122とアンテナ124との方向を設定することができる。
このノート型パソコン100が設置された室の状況の例を図3に示す。
この室は2つの鍵型の壁である壁301と壁302とに囲まれた空間で、2ヶ所の出入口である出入口307と出入口308とを有している。
出入口307は壁302と壁304とに囲まれた廊下305に通じており、出入口308は壁301と壁303とに囲まれた廊下306に通じている。
室の略中央部には柱309が存在する。
室には若干大きさの異なる4つのテーブルが設置されている。そのテーブルの1つは、例えばテーブル316である。
各テーブルの背面や中央部には、各利用者を仕切るための衝立である、衝立312、衝立313、衝立314、衝立315が設置されている。各衝立312、313、314、315の高さは床から略1.2メートル〜1.5メートルである。
各テーブル上には図3に示すようにノート型パソコン100が設置されている。図3に示す状態では全部で10台のノート型パソコンがこの室内に設置されており、各ノート型パソコンは各テーブルに向かって衝立のない方向から操作することができる。
上記の通り、これらのノート型パソコン100は電波を使って無線通信を行うことが可能で、その電波を使った通信は無線通信基地局を中継して構内ネットワーク(図示せず)に接続されている。
この無線通信基地局はこの室内に3つ設置されており、無線通信基地局322、無線通信基地局323、無線通信基地局324である。
この室内に設置された各ノート型パソコン100は、図1に示すアンテナ122とアンテナ124を使い、無線通信基地局322または無線通信基地局323または無線通信基地局324の何れか最も電波を安定的に送受信できる無線通信基地局を選択し、その無線通信基地局と電波を使って無線通信を行う。
この最も安定的に電波を送受信できる無線通信基地局を選択する時、ノート型パソコン100ではそのアンテナ122とアンテナ124の方向をそれぞれ独立に3次元的に回転させ、電波の受信状況を変化させてみることができる。
上記の通りこの室内には多くの壁や柱309や衝立312〜315が存在するため、各ノート型パソコンと無線通信基地局との電波の通信状況が複雑に変化し得るからである。
図4に、例えばノート型パソコン100が設置された上記室内に電波の電界強度に影響を与える壁が設置されているために生じる等電界強度面の変形を示す。
図4に示す電界強度の図は、例えば図2に示す等電界強度面を、Z軸方向の上方から見たものに相当する。
壁等が存在しないと仮定した時の、Z軸方向の上方から見た等電界強度面は円形であり等電界強度面のXY平面における断面402で示される。
そこに、例えば電波の電界強度に影響を与える壁等が設置されたと仮定すると、その電界強度は壁等の影響による等電界強度面の変形を示す矢印401のように変形され、例えば壁等の影響によって変形した等電界強度面のXY平面における断面403のように、歪んだ円形になる。
1つの壁等による等電界強度面の変形のみを模式的に示したが、図3に示す室の配置のように、多くの壁や衝立312〜315や柱309が設置されている環境では、等電界強度面の強弱や変形はより顕著かつ複雑なものとなり、最も電波の送受信状況がよい方向にアンテナ122とアンテナ124を設置できることは無線通信の安定化にとってより有効なものとなる。
また、この実施の形態ではノート型パソコン100は、2つのアンテナであるアンテナ122とアンテナ124との何れか一方のアンテナ、即ち、電波の受信状況がよい方のアンテナを選択して通信に使用するが、他の実施の形態では2つのアンテナから受信した電波に対して何らかの処理、例えばこれらのアンテナで受信した電波に対して何らかのフィルター処理を行い、特定の周波数だけを抽出したり、これらのアンテナで受信した電波を合成して1つの信号を作り出し、その信号を使って通信を行っても構わない。
また、このアンテナ122とアンテナ124との方向を3次元的に回転させた時の電波の受信状況は、図5に示すように表示パネル104のアンテナ受信状況モニタ画面501に表示されるので、最も電波の受信状況が安定的であるアンテナの状態を簡単に見つけることができる。
ノート型パソコン100でもしもこのような表示が行われなかったならば、ある方向に2つのアンテナを設置し、その状態で無線通信を行いながら何らかの情報処理を行い、その結果通信エラーやデータエラー等何らかのエラーが生じることによって初めてアンテナの方向が好ましくないため、電波の送受信状況が悪いのかも知れないと予想することができることになる。しかしながらこのケースでも、通信エラーやデータエラーが発生したのは他に原因があって、アンテナの方向とは無関係である可能性も残されている。
しかしアンテナの方向が好ましくないため電波の送受信状況が悪い可能性もあるので、アンテナの方向を変化させ、その状態で無線通信を行いながら何らかの情報処理を再開することになる。
これで通信エラーやデータエラーが発生しなければそれでも構わないが、再度通信エラーやデータエラーが発生すれば、再度アンテナの方向角度を変更してみるか、他の原因を考えてみることが必要であり、大変操作性が悪い。
アンテナ122とアンテナ124とによる電波の受信状況が表示パネル104のアンテナ受信状況モニタ画面501に表示されることによって、最初から電波の受信状況が最もよい方向角度にアンテナ122とアンテナ124とを設置することが可能となり、操作性が非常に改善される。
また、図5に示すこの実施の形態では、アンテナ受信状況モニタ画面501において電波の受信状態は、表示パネル104の表示画面中に1つのウインドウを開き、その1つのウインドウ内に2つのアンテナの電波受信状況をグラフ化して表示しているが、2つのアンテナの電波受信状態をそれぞれ別のウインドウで表示しても構わないし、必ずしもグラフ化せず、数値で表示しても構わないし、表示パネル104以外の何らかの表示部を使って表示しても構わない。
また、この実施の形態ではノート型パソコン100と無線通信基地局との無線通信にダイバーシティ通信を行っている。
具体的には、例えば、アンテナ122とアンテナ124とを使ったノート型パソコン100と無線通信基地局間の無線通信に複数の周波数の電波を使用し、その時の状況に応じて最も電波の送受信状況がよい周波数を使用するよう自動的に切り替えを行ったり、アンテナ122とアンテナ124とを使ったノート型パソコン100と無線通信基地局間の無線通信に複数の偏波面の電波を使用し、その時の状況に応じて最も電波の送受信状況がよい偏波面を使用するよう自動的に切り替えを行ったり、無線通信基地局側にも複数のアンテナを用意し、その時の状況に応じて最も電波の送受信状況がよいアンテナを使用するように自動的に切り替えを行ったりすることも可能である。
このように各種のダイバーシティ通信を組み合わせて実施することにより、アンテナ122とアンテナ124とを使ったノート型パソコン100と無線通信基地局間の無線通信を更に安定的に、エラー等を生じることなく実行することが可能になる。
本発明の無線通信情報処理装置は、情報を処理する、例えばパーソナルコンピュータを初めとする各種コンピュータや、携帯情報端末と呼ばれる各種持ち運び可能な情報処理装置や、情報処理機能を有する種々の電子機器、例えば携帯電話や電子文具、その他の電子機器であって持ち運び可能なものや固定されているもの等であって、無線方式で情報を通信することのできる各種機器として利用することができる。
本発明の無線通信情報処理装置の一実施の形態であるノート型パソコン100の主要部の斜視図 ダイポールアンテナ201の等電界強度面202を示す図 ノート型パソコン100が設置されている室の例を示す配置図 壁等の影響による等電界強度面の変形を示す図 アンテナ受信状況モニタ画面501を示す図 球保持機構の概略図 従来の無線通信情報処理装置の一実施の形態であるノート型パソコン900の主要部の斜視図
符号の説明
100,900 ノート型パソコン
102,902 本体部
103,903 MPU
104,904 表示パネル
106 操作部
107,907 ヒンジ機構
108,908 表示部筐体
122,124,905 アンテナ
201 ダイポールアンテナ
202 等電界強度面
203 XZ平面での断面
204 YZ平面での断面
205 X軸
206 Y軸
207 Z軸
301,302,303,304 壁
305,306 廊下
307,308 出入口
309 柱
312,313,314,315 衝立
316 テーブル
322,323,324 無線通信基地局
401 壁等の影響による等電界強度面の変形を示す矢印
402 等電界強度面のXY平面における断面
403 壁等の影響によって変形した等電界強度面のXY平面における断面
501 アンテナ受信状況モニタ画面
601 球部
602 接続棒
603 アンテナ122またはアンテナ124との接続部
604 球保持部
605 表示部筐体108との接続部
606 穴
607 スリット

Claims (4)

  1. 操作部と、
    前記操作部に対して開閉可能に接続された表示部と、
    電波を使って情報を通信するための無線通信手段と、
    前記無線通信手段が前記電波を送受信するための2つのアンテナと、
    を有し、
    前記2つのアンテナは前記表示部の両側方に、それぞれ独立して回転可能に設置される、
    無線通信情報処理装置。
  2. 前記2つのアンテナによって受信される前記電波の状況が前記表示部に表示される、
    請求項1に記載の無線通信情報処理装置。
  3. 前記無線通信手段は前記2つのアンテナの何れか一方を選択して前記電波の送受信を行う、
    請求項1または請求項2の何れか1項に記載の無線通信情報処理装置。
  4. 前記無線通信手段は前記2つのアンテナを使ってダイバーシティ通信を行う、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の無線通信情報処理装置。
JP2003274696A 2003-07-15 2003-07-15 無線通信情報処理装置 Pending JP2005039539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274696A JP2005039539A (ja) 2003-07-15 2003-07-15 無線通信情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274696A JP2005039539A (ja) 2003-07-15 2003-07-15 無線通信情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005039539A true JP2005039539A (ja) 2005-02-10

Family

ID=34211582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003274696A Pending JP2005039539A (ja) 2003-07-15 2003-07-15 無線通信情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005039539A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008532421A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド 埋込可能型装置との通信のためのダイバーシティ・アンテナ・システム
US8238975B2 (en) 2005-02-28 2012-08-07 Cardiac Pacemakers, Inc. Method and apparatus for antenna selection in a diversity antenna system for communicating with implantable medical device
US8509911B2 (en) 2005-02-28 2013-08-13 Cardiac Pacemakers, Inc. Method and apparatus for operating a diversity antenna system for communicating with implantable medical device
CN106450651A (zh) * 2016-07-21 2017-02-22 联想(北京)有限公司 一种电子设备及其连接轴、天线实现方法
US9755312B2 (en) 2012-03-09 2017-09-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Antenna device and manufacturing method for antenna device
JP2021029016A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社タムラ製作所 無線システム、受信機、送信機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008532421A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド 埋込可能型装置との通信のためのダイバーシティ・アンテナ・システム
US8238975B2 (en) 2005-02-28 2012-08-07 Cardiac Pacemakers, Inc. Method and apparatus for antenna selection in a diversity antenna system for communicating with implantable medical device
US8352040B2 (en) 2005-02-28 2013-01-08 Cardiac Pacemakers, Inc. Diversity antenna system for communication with an implantable medical device
US8509911B2 (en) 2005-02-28 2013-08-13 Cardiac Pacemakers, Inc. Method and apparatus for operating a diversity antenna system for communicating with implantable medical device
US9755312B2 (en) 2012-03-09 2017-09-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Antenna device and manufacturing method for antenna device
CN106450651A (zh) * 2016-07-21 2017-02-22 联想(北京)有限公司 一种电子设备及其连接轴、天线实现方法
CN106450651B (zh) * 2016-07-21 2020-02-21 联想(北京)有限公司 一种电子设备及其连接轴、天线实现方法
JP2021029016A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社タムラ製作所 無線システム、受信機、送信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101460970B1 (ko) 정보 처리 장치
JP2000172376A (ja) 情報処理装置
US7113395B2 (en) Information processing apparatus installable in docking station of car
US20100167645A1 (en) Information processing apparatus
US7852273B2 (en) Display device
US20140256373A1 (en) Test System Having Test Stations With Adjustable Antennas
US20100265648A1 (en) Information processing device
US20050266903A1 (en) Information device and diversity antenna control method
JP2001345619A (ja) 無指向性アンテナシステム及びノート型パソコン
JP4810601B2 (ja) 情報処理装置および制御方法
JP2002312070A (ja) 無線通信用アンテナ及び該アンテナを有する移動用電子機器
JP2007074446A (ja) 無線通信アンテナを内蔵した携帯型情報機器
JP2010258490A (ja) アンテナ装置
US8344953B1 (en) Omni-directional flexible antenna support panel
JP2020120298A (ja) 電子機器
JP2000174527A (ja) 携帯型電子機器
CN112310658A (zh) 天线模组、电子设备及电子设备的控制方法
JP2005039539A (ja) 無線通信情報処理装置
JP2000284854A (ja) 携帯型電子機器
JP4703536B2 (ja) 電子機器
CN105938383B (zh) 具有隔离的腔天线的电子设备
JP2009231952A (ja) 情報処理装置
JP2008160421A (ja) 情報処理装置
JP5010728B2 (ja) 無線通信装置
JP2003309499A (ja) 携帯型情報機器