JP2005039344A - 圧電振動片の接合方法および圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents
圧電振動片の接合方法および圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】パッケージ内に圧電振動片を収容する圧電デバイスの小型化を実現しつつ、電極部を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法と、圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供すること。
【解決手段】絶縁材料で形成された基板46に設けた電極部31,31に対して、圧電振動片32の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部33,33を接合する接合方法であって、前記基板側の各電極部31,31に対して、導電性接着剤43を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向Yに沿って、小さな塗布径B1で、複数箇所に塗布し、前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する。
【選択図】 図4
【解決手段】絶縁材料で形成された基板46に設けた電極部31,31に対して、圧電振動片32の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部33,33を接合する接合方法であって、前記基板側の各電極部31,31に対して、導電性接着剤43を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向Yに沿って、小さな塗布径B1で、複数箇所に塗布し、前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法とこの圧電振動片を基板に接合し、この基板を含むパッケージを蓋体で封止した圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
図12は、このような圧電デバイスの構成例を示す概略平面図、図13は図12のA−A線断面図である(特許文献1参照)。
これらの図において、圧電デバイス1は、パッケージ2の内部に、圧電振動片3を収容している。パッケージ2はこの場合、絶縁材料を浅い箱状に形成したもので、内部に圧電振動片3を収容固定した後で、蓋体4により封止されるようになっている。
【0003】
パッケージ2は、セラミックのグリーンシートでなる複数の基板を成形して積層し、焼結することにより形成されており、パッケージ2の内側には、成形時に材料を除去して形成した孔を設けることにより、図示するように圧電振動片3を収容する空間S1を形成している。
【0004】
圧電振動片3は、例えば水晶をエッチングすることにより、矩形の板状に形成された所謂ATカット振動片で構成されており、表面には駆動用の励振電極7が形成されている。そして、圧電発振器の一端部には、励振電極7と接続された接続用電極部7a,7aが形成されている。これら励振電極7および接続電極部7a,7aは、圧電振動片3の表裏に設けられている。
この圧電振動片3は、基部3aの箇所がパッケージ2の内部空間S1で、パッケージ側に接合されて、片持ち式に支持されている。
【0005】
具体的には、パッケージ2の基板2aの表面にパッケージ底面に設けた実装電極部(図示せず)と接続された電極部5,5が形成されており、この電極部5,5と圧電振動片3の基部3aに設けた接続電極部7a,7aが接合されている。
つまり、電極部5、5の表面に対して、導電性接着剤6,6を塗布し、その上に圧電振動片3の基部3aを載置して、導電性接着剤6,6が硬化されている。
この場合、特に圧電振動片3の接合強度を確保するために、導電性接着剤6,6は、圧電振動片3の短辺側端面3bと、長辺側端面3c,3cに回り込んで、付着するようにされている。
【0006】
これに対して、図14は、パッケージ2内に設けられる電極部5,5の間に溝8を形成した例を示している(特許文献2参照)。
溝8を形成することにより、近接して配置される電極部5,5がはみ出した導電性接着剤により、短絡されることを極力防止しようとするものである。
【0007】
【特許文献1】特開2001−77656
【特許文献2】特開平7−240653号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図12および図13の構造においては、圧電振動片3の接合強度を確保するために、導電性接着剤6,6は、圧電振動片3の短辺側端面3bと、長辺側端面3c,3cに回り込んで、付着するようにしているため、導電性接着剤6,6が、圧電振動片3の短辺方向にはみ出し、互いに接触すると、短絡を生じるおそれがある。
これに対して、図14の構造を採用すると、パッケージの底部に溝を設けることになり、パッケージ2の強度が不足するおそれがある。このためパッケージ2の底部の厚みを厚くすると、圧電デバイス全体が大きくなってしまい、小型化の要請に反することとなる。
【0009】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、パッケージ内に圧電振動片を収容する圧電デバイスの小型化を実現しつつ、電極部を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法と、圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、第1の発明によれば、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合方法であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布し、前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する、圧電振動片の接合方法により、達成される。
【0011】
第1の発明の構成によれば、圧電振動片の複数の接続電極部は、近接して設けられていることから、前記基板側の電極部に接合用の導電性接着剤を塗布するに際して、前記接続電極部が近接して配置されている方向と交叉する方向に沿って、該導電性接着剤を小さな塗布径で、複数箇所並べるように塗布する。塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。導電性接着剤を複数箇所塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
かくして、本発明によれば、パッケージ内に圧電振動片を収容する圧電デバイスの小型化を実現しつつ、電極部を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法を提供することができる。
【0012】
第2の発明は、第1の発明の構成において、 前記基板側の電極部が前記配置方向と交叉する方向に沿って長く形成されており、前記電極部の長さ方向に沿って前記導電性接着剤を小さな塗布径で、複数箇所塗布することを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、前記基板側の電極部を、圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向に沿って、長くするように設ければ、導電性接着剤を基板側の電極部の長さ方向に複数回に分けて塗布しやすい。
【0013】
上記目的は、第3の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合方法であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布し、前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する、圧電振動片の接合方法により、達成される。
第3の発明の構成によれば、圧電振動片の複数の接続電極部は、近接して設けられていることから、前記基板側の電極部に接合用の導電性接着剤を塗布するに際して、前記接続電極部が近接して配置されている方向と交叉する方向に沿って、該導電性接着剤を引き延ばすように塗布することで、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。導電性接着剤を引き延ばし塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
【0014】
第4の発明は、第3の発明の構成において、 前記基板側の電極部が前記配置方向と交叉する方向に沿って長く形成されており、前記電極部の長さ方向に沿って前記導電性接着剤を引き延ばすことを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、前記基板側の電極部を、圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向に沿って、長くするように設ければ、導電性接着剤を基板側の電極部の長さ方向に引き延ばして塗布しやすい。
【0015】
また、上記目的は、第5の発明にあっては、 圧電振動片を収容するためのパッケージの基板に設けた電極部に対して、導電性接着剤を塗布する塗布工程と、前記塗布された導電性接着剤の上に、前記圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合工程と、前記パッケージを気密に封止する工程とを含んでおり、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布する、圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第5の発明の構成によれば、圧電デバイスを製造するために、前記した塗布工程と、接合工程と、封止工程を順番に実行する。そして、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布するようにした。これにより、塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。導電性接着剤を複数箇所塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
【0016】
また、上記目的は、第6の発明にあっては、 圧電振動片を収容するためのパッケージの基板に設けた電極部に対して、導電性接着剤を塗布する塗布工程と、前記塗布された導電性接着剤の上に、前記圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合工程と、前記パッケージを気密に封止する工程とを含んでおり、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布する、圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第6発明の構成によれば、圧電デバイスを製造するために、前記した塗布工程と、接合工程と、封止工程を順番に実行する。そして、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばして塗布するようにした。これにより、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。そして、導電性接着剤を引き延ばす方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
【0017】
また、上記目的は、第7の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスであって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、達成される。
第7の発明の構成によれば、この発明の圧電デバイスは、圧電振動片を接合する上で、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布して、接合されている。これにより、塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度が確保されている。また、導電性接着剤を複数箇所塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することが防止されている。
【0018】
さらに、上記目的は、第8の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスであって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、達成される。
第8の発明の構成によれば、この発明の圧電デバイスは、圧電振動片を接合する上で、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばして塗布して、接合されている。これにより、接合面積を増大させ、接合強度が確保されている。また、導電性接着剤を引き延ばして塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することが防止されている。
【0019】
さらにまた、上記目的は、第9の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、携帯電話装置により、達成される。
【0020】
また、上記目的は、第10の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスを利用した電子機器であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、電子機器により、達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の圧電デバイスの第1の実施の形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のB−B線概略断面図である。
図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイス30は、パッケージ36内に圧電振動片32を収容している。パッケージ36は、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。
【0022】
すなわち、この実施形態では、パッケージ36は、図2に示すように、第1の基板45と第2の基板46と第32の基板47とを積層して形成されており、第3の基板47の内側の材料を除去することで、内部空間S2のスペースを形成している。この内部空間S2が圧電振動片を収容するための収容空間である。このパッケージ36を形成するための第2の基板46が本発明の「基板」に相当する。
ここで、本実施形態では、箱状のパッケージ36を形成して、圧電振動片32を収容するようにしているが、例えば、基板である第1の基板45に圧電振動片32を接合し、厚みの薄い箱状のリッドないしは蓋体をかぶせて封止する構成としてもよい。
【0023】
パッケージ36の内部空間S2内の図において左端部付近において、内部空間S2に露出して内側底部を構成する第1の基板45には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31,31が設けられている。
この電極部31,31は、外部と接続されて、駆動電圧を供給するものである。具体的には、例えば、第1の基板45の底面に実装電極部を形成し(図示せず)、この実装電極部と電極部31,31を、第2の基板46の焼成前に後述するタングステンメタライズ等を利用して形成した導電スルーホール等で接続することができる。これら第2の基板46の電極部31,31は、パッケージ36の概略平面図である図4に示すように、X方向に近接して並んでいる。
【0024】
この各電極部31,31の上に導電性接着剤43,43が塗布され、この導電性接着剤43,43の上に圧電振動片32の基部51の幅方向両端部に設けた接続電極部33,33が載置されて、導電性接着剤43,43が硬化されるようになっている。
【0025】
圧電振動片32は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図示する形状とされている。
すなわち、圧電振動片32は、パッケージ36側と後述するようにして固定される基部51と、この基部51を基端として、図において右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕34,35を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
各振動腕34,35には、それぞれ長さ方向に延びる溝44,44を有している。この各溝44,44は、図1のC−C線切断端面図である図3に示されているように、各振動腕34,35の表裏両面に形成されている。
【0026】
また、圧電振動片32の基部51の端部(図1では左端部)の幅方向両端付近には、上述したように、パッケージ36の電極部31,31と接続するための接続電極部33,33が形成されている。各接続電極部33,33は、圧電振動片32の基部51の表裏に設けられている。また、これら接続電極部33,33は、圧電振動片32の幅方向である図1のX方向に隣接して配置されている。このため、接続電極部33,33は圧電振動片32のきわめて狭い幅方向に並んでいるために、互いに近接している。
また、接続電極部33,33と接合される第2の基板46の電極部31,31も図1のX方向に近接して並んでいる。これらの各接続電極部33,33は、各振動腕34,35の溝44,44内に設けた励振電極と接続されている。すなわち、図3に示すように、圧電振動片の各振動腕34,35にはそれぞれの側面と溝44内とに、互いに異極となる励振電極31a,31bが形成されている。図1の圧電振動片32の2つの接続電極部33,33は、一方が励振電極31aに、他方が励振電極31bに対して接続されている。これにより、接続電極部33,33から、励振電極31a,31bに駆動電圧が印加されることにより、各振動腕34,35内で電界が適切に形成され、振動腕34,35の各先端部34a,35aが互いに接近したり離間したりするように駆動されて、所定の周波数で振動する。
【0027】
パッケージ36の圧電振動片32の先端寄りの底部には、第2の基板46の一部を除去することによって、凹部48が形成されている。これにより、外部から衝撃が加えられた場合に、図2に示すように、圧電振動片32の先端が矢印D方向に振れた際に、底部に衝突することが回避できるようにされている。このため、圧電デバイス30の耐衝撃性が向上されている。
【0028】
パッケージ36の開放された上端には、蓋体39が接合されることにより、封止されている。蓋体39は、パッケージ36に封止固定した後で、図2に示すように、外部からレーザ光LBを圧電振動片32の金属被覆部もしくは励振電極の一部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行うために、光を透過する材料,特に、薄板ガラスにより形成されている。
蓋体39として適するガラス材料としては、例えば、ダウンドロー法により製造される薄板ガラスとして、例えば、硼珪酸ガラスが使用される。
【0029】
図4は、パッケージ36の概略平面図である。
図において、基板である第2の基板46に形成される電極部31,31は、例えば、第2の基板46の表面に配置される下地層としてのタングステン(W)メタライズと、タングステンメタライズの上に順次設けられるニッケル(Ni)メッキ層、金(Au)メッキ層を有している。
【0030】
また、図4において、パッケージ36の内部空間S2の幅方向(X方向)の寸法W1は、小さい場合には0.5mm程度であり、大きくても1.0mm程度である。そして、電極部31,31は、小型に形成したパッケージ36の幅方向の寸法W1の制約から、X方向に近接して並んで配置されており、その間隔W2は0.05mmないし0.30mm程度である。
そして、電極部31,31は、好ましくはY方向に長い形態とされており、接合のための面積をできるだけ大きくしている。つまり、各電極部31,31は、短絡を防止する観点から、X方向に大きくできないので、必要な面積をY方向に長くすることで確保するようにされていると好ましい。
【0031】
図5は、圧電デバイス30の製造方法の一例を示すフローチャート、図6は図5の製造方法における圧電振動片の接合工程(接合方法)の第1の実施形態を示すフローチャートである。
図5において、図1および図2で説明したパッケージ36を上述した方法により、用意しておき、さらに、上述した構造の圧電振動片32と、蓋体39を製造しておく。
次いで、図4に示すように、パッケージ36側の電極部31,31に導電性接着剤43,43を塗布し(ST11)(塗布工程)、その上に図2に示されているように、圧電振動片32の基部51を載置し、導電性接着剤43を硬化させることにより、圧電振動片32接合する、所謂マウント工程を実行する(ST12)(接合工程)。
【0032】
続いて、図1および図2で説明したように、パッケージ36に対して、真空雰囲気において、封止材36aを介して蓋体39を接合し、パッケージ36を気密に封止する(ST13)。
そして、図2で説明したように、透明な蓋体39を介して、外部からレーザ光LBを圧電振動片32の金属被覆部もしくは励振電極の一部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行う(ST14)。
最後に、必要な検査を行い(ST15)、圧電デバイス30が完成する。
【0033】
ここで、上述したST12のマウント工程ともいう圧電振動片32の接合工程は、図7に示す塗布装置60を用いて、図6のフローチャートに示す手順で行う。
先ず、図7の塗布装置60の移動可能なシリンジ61の先端部61aに導電性接着剤を吐出する(ST21)。導電性接着剤43,43としては、例えば、接合力を発揮する接着剤成分としての合成樹脂剤に、銀製の細粒等の導電性の粒子を含有させたものが使用でき、シリコーン系、エポキシ系またはポリイミド系導電性接着剤等を使用することができる。この実施形態では、塗布工程における導電性接着剤43の粘性は溶剤の種類や分量を調節することにより10cpないし40cp程度とされている。
【0034】
そして、シリンジ61は先端部61aに吐出した導電性接着剤43を付着した状態で、図7の矢印E方向に下降し、電極部31の上に導電性接着剤43aとして塗布する。この場合、導電性接着剤43aは、この実施形態における圧電デバイスに使用されるパッケージのサイズにおいて、従来行われていた導電性接着剤の塗布径よりも小さくされている。すなわち、従来の導電性接着剤の塗布径は、最も小さくても0.4mm程度であるが、本実施形態における塗布径B1は、それより小さく、0.1mm<B1<0.4mm程度である。
【0035】
次いで、シリンジ61は、矢印E方向と反対の方向に上昇し(ST23)、先端部61aに導電性接着剤を吐出し(ST24)、矢印Fの方向、すなわちY方向に僅かに移動させて、シリンジ61が矢印E方向に下降して、電極部31の上に導電性接着剤43bとして塗布する(ST26)。この導電性接着剤43bの塗布径は、導電性接着剤43aの塗布径B1と同じである。このようにして、少なくとも2回以上、上述の塗布動作を繰り返し、シリンジ61は上昇し(ST27)、塗布作業が終了する(ST28)。
【0036】
このように、上述の実施形態によれば、電極部31,31に接合用の導電性接着剤43を塗布するに際して、圧電振動片32の接続電極部33,33が近接して配置されている方向である図1のXと交叉する図7のY方向に沿って、導電性接着剤43a,43bとして、小さな塗布径B1で、複数箇所並べるように塗布するようにしている。この場合、塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度を確保することができる。しかも、複数箇所塗布する方向Yを図1に示すように、圧電振動片32の複数の接続電極33,33が近接して配置される方向Xと交叉する方向、すなわち、図示の場合、直交する方向とすることにより、導電性接着剤43がはみ出して、隣接する電極部31,31どうしが短絡することを防止することができる。
したがって、本実施形態によれば、パッケージ36内に圧電振動片32を収容する圧電デバイス30の小型化を実現しつつ、電極部32,32を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片32をパッケージ36側に接合することができる。
【0037】
図8は、圧電デバイス30の圧電振動片32の接合方法の第2の実施形態を説明する概略平面図であり、図示した構成以外は、第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。図9は、第2の実施形態に係る接合方法に対応したフローチャートである。
【0038】
図8において、第2の実施形態が、第1の実施形態と異なっているのは、導電性接着剤43―1の塗布方法である。
図9において、図7で説明したのと同じ塗布装置60を用いて、先ず、シリンジ61の先端部61aに導電性接着剤を吐出する(ST31)。導電性接着剤43,43としては、例えば、第1の実施形態で使用したものと同じものが使用できる。シリンジ61は先端部61aに吐出した導電性接着剤43を付着した状態で、図7の矢印E方向に下降し、電極部31の上に導電性接着剤を塗布する。その塗布径は、図7のB1と同じである。つまり、この塗布径B1を小さくすることで、図8のX方向に導電性接着剤が大きくはみ出すことがなく、電極部31,31を短絡することが有効に防止される。
【0039】
次いで、シリンジ61は、上昇せず、導電性接着剤の塗布位置のまま、水平に図7の矢印F方向に所定距離移動する(ST33)。この移動距離は、電極部31のY方向の寸法よりも小さいと好ましい。そして、シリンジ61は上昇し(ST34)、塗布作業が終了する(ST35)。
このように、第2の実施形態によれば、電極部31,31に接合用の導電性接着剤43―1を塗布するに際して、圧電振動片32の接続電極部33,33が近接して配置されている方向である図1のXと交叉する図7のY方向に沿って、引き延ばすように塗布することで、接合面積を増大させ、接合強度を確保することができる。しかも、導電性接着剤を引き延ばす方向Yを図1に示すように、圧電振動片32の複数の接続電極部33,33が近接して配置される方向Xと交叉する方向、すなわち、図示の場合、直交する方向とすることにより、導電性接着剤43がはみ出して、隣接する電極部31,31どうしを短絡することを防止することができる。
【0040】
図10は、圧電デバイス30の変形例である圧電デバイス70を示している。図10において、図1および図2と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この変形例では、電極部31―1の厚みD1が、特に厚く形成されており、例えば、15ないし60μm程度である。すなわち、電極部31−1は、第1層31aの上に、同じ材料で第2層31bが形成されており、その分、図2の場合よりも電極部31―1の厚みが厚くなるようにされている。これにより、上述した製造工程において、導電性接着剤43を塗布した際には、電極部31―1の表面は、パッケージ36底部と厚みD1の分だけ離れることになり、導電性接着剤43の硬化前のたれ込みと、それにともなう電極部31―1どうしの短絡を防止することができる。
【0041】
図11は、本発明の上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。
図において、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続された制御部としての集積回路等でなるCPU(CentralProcessing Unit)301を備えている。
CPU301は、送受信信号の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段(メモリ)303の制御を行うようになっている。このため、CPU301には、圧電デバイス30が取り付けられて、その出力周波数をCPU301に内蔵された所定の分周回路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック信号として利用するようにされている。このCPU301に取付けられる圧電デバイス30は、圧電デバイス30等単体でなくても、圧電デバイス30等と、所定の分周回路等とを組み合わせた発振器であってもよい。
【0042】
CPU301は、さらに、温度補償水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続されている。これにより、CPU301からの基本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部307及び受信部306に与えられるようになっている。
【0043】
このように、制御部を備えたデジタル式携帯電話装置300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧電振動片32の接合構造と、この接合構造を有する圧電デバイス30を利用することにより、パッケージを小型に形成しても、圧電振動片に破損が生じないので、正確なクロック信号を生成することができる。
【0044】
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージや箱状の蓋体に被われるようにして、内部に圧電振動片を収容するものであれば、圧電振動子、圧電発振器等の名称にかかわらず、全ての圧電デバイスに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電デバイスの実施形態を示す概略平面図。
【図2】図1のB−B線概略断面図。
【図3】図1のC−C線概略端面図。
【図4】図1のパッケージの概略平面図。
【図5】図1の圧電デバイスの製造方法の実施形態を示すフローチャート。
【図6】本発明の実施形態の圧電デバイスの製造工程の要部である圧電振動片の接合方法の第1の実施形態を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施形態としての圧電振動片の接合方法に用いる導電性接着剤の塗布装置の概略構成を示す図。
【図8】図1のパッケージの概略平面図であり、導電性接着剤の別の塗布方法に対応した図。
【図9】本発明の実施形態の圧電デバイスの製造工程の要部である圧電振動片の接合方法の第2の実施形態を示すフローチャート。
【図10】図1の圧電デバイスの変形例を示す概略断面図。
【図11】本発明の実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図。
【図12】従来の圧電デバイスの一例を示す概略平面図。
【図13】図12の圧電デバイスのA−A線概略断面図。
【図14】従来の圧電デバイスのパッケージの構造例を示す要部の図。
【符号の説明】
30・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、34,35・・・振動腕、31,31・・・電極部、33,33・・・接続電極部、36・・・パッケージ、43,43・・・導電性接着剤、45・・・第1の基板(基板)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法とこの圧電振動片を基板に接合し、この基板を含むパッケージを蓋体で封止した圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
図12は、このような圧電デバイスの構成例を示す概略平面図、図13は図12のA−A線断面図である(特許文献1参照)。
これらの図において、圧電デバイス1は、パッケージ2の内部に、圧電振動片3を収容している。パッケージ2はこの場合、絶縁材料を浅い箱状に形成したもので、内部に圧電振動片3を収容固定した後で、蓋体4により封止されるようになっている。
【0003】
パッケージ2は、セラミックのグリーンシートでなる複数の基板を成形して積層し、焼結することにより形成されており、パッケージ2の内側には、成形時に材料を除去して形成した孔を設けることにより、図示するように圧電振動片3を収容する空間S1を形成している。
【0004】
圧電振動片3は、例えば水晶をエッチングすることにより、矩形の板状に形成された所謂ATカット振動片で構成されており、表面には駆動用の励振電極7が形成されている。そして、圧電発振器の一端部には、励振電極7と接続された接続用電極部7a,7aが形成されている。これら励振電極7および接続電極部7a,7aは、圧電振動片3の表裏に設けられている。
この圧電振動片3は、基部3aの箇所がパッケージ2の内部空間S1で、パッケージ側に接合されて、片持ち式に支持されている。
【0005】
具体的には、パッケージ2の基板2aの表面にパッケージ底面に設けた実装電極部(図示せず)と接続された電極部5,5が形成されており、この電極部5,5と圧電振動片3の基部3aに設けた接続電極部7a,7aが接合されている。
つまり、電極部5、5の表面に対して、導電性接着剤6,6を塗布し、その上に圧電振動片3の基部3aを載置して、導電性接着剤6,6が硬化されている。
この場合、特に圧電振動片3の接合強度を確保するために、導電性接着剤6,6は、圧電振動片3の短辺側端面3bと、長辺側端面3c,3cに回り込んで、付着するようにされている。
【0006】
これに対して、図14は、パッケージ2内に設けられる電極部5,5の間に溝8を形成した例を示している(特許文献2参照)。
溝8を形成することにより、近接して配置される電極部5,5がはみ出した導電性接着剤により、短絡されることを極力防止しようとするものである。
【0007】
【特許文献1】特開2001−77656
【特許文献2】特開平7−240653号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図12および図13の構造においては、圧電振動片3の接合強度を確保するために、導電性接着剤6,6は、圧電振動片3の短辺側端面3bと、長辺側端面3c,3cに回り込んで、付着するようにしているため、導電性接着剤6,6が、圧電振動片3の短辺方向にはみ出し、互いに接触すると、短絡を生じるおそれがある。
これに対して、図14の構造を採用すると、パッケージの底部に溝を設けることになり、パッケージ2の強度が不足するおそれがある。このためパッケージ2の底部の厚みを厚くすると、圧電デバイス全体が大きくなってしまい、小型化の要請に反することとなる。
【0009】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、パッケージ内に圧電振動片を収容する圧電デバイスの小型化を実現しつつ、電極部を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法と、圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、第1の発明によれば、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合方法であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布し、前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する、圧電振動片の接合方法により、達成される。
【0011】
第1の発明の構成によれば、圧電振動片の複数の接続電極部は、近接して設けられていることから、前記基板側の電極部に接合用の導電性接着剤を塗布するに際して、前記接続電極部が近接して配置されている方向と交叉する方向に沿って、該導電性接着剤を小さな塗布径で、複数箇所並べるように塗布する。塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。導電性接着剤を複数箇所塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
かくして、本発明によれば、パッケージ内に圧電振動片を収容する圧電デバイスの小型化を実現しつつ、電極部を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片を絶縁材料でなる基体に接合する方法を提供することができる。
【0012】
第2の発明は、第1の発明の構成において、 前記基板側の電極部が前記配置方向と交叉する方向に沿って長く形成されており、前記電極部の長さ方向に沿って前記導電性接着剤を小さな塗布径で、複数箇所塗布することを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、前記基板側の電極部を、圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向に沿って、長くするように設ければ、導電性接着剤を基板側の電極部の長さ方向に複数回に分けて塗布しやすい。
【0013】
上記目的は、第3の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合方法であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布し、前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する、圧電振動片の接合方法により、達成される。
第3の発明の構成によれば、圧電振動片の複数の接続電極部は、近接して設けられていることから、前記基板側の電極部に接合用の導電性接着剤を塗布するに際して、前記接続電極部が近接して配置されている方向と交叉する方向に沿って、該導電性接着剤を引き延ばすように塗布することで、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。導電性接着剤を引き延ばし塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
【0014】
第4の発明は、第3の発明の構成において、 前記基板側の電極部が前記配置方向と交叉する方向に沿って長く形成されており、前記電極部の長さ方向に沿って前記導電性接着剤を引き延ばすことを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、前記基板側の電極部を、圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向に沿って、長くするように設ければ、導電性接着剤を基板側の電極部の長さ方向に引き延ばして塗布しやすい。
【0015】
また、上記目的は、第5の発明にあっては、 圧電振動片を収容するためのパッケージの基板に設けた電極部に対して、導電性接着剤を塗布する塗布工程と、前記塗布された導電性接着剤の上に、前記圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合工程と、前記パッケージを気密に封止する工程とを含んでおり、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布する、圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第5の発明の構成によれば、圧電デバイスを製造するために、前記した塗布工程と、接合工程と、封止工程を順番に実行する。そして、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布するようにした。これにより、塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。導電性接着剤を複数箇所塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
【0016】
また、上記目的は、第6の発明にあっては、 圧電振動片を収容するためのパッケージの基板に設けた電極部に対して、導電性接着剤を塗布する塗布工程と、前記塗布された導電性接着剤の上に、前記圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合工程と、前記パッケージを気密に封止する工程とを含んでおり、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布する、圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第6発明の構成によれば、圧電デバイスを製造するために、前記した塗布工程と、接合工程と、封止工程を順番に実行する。そして、前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばして塗布するようにした。これにより、接合面積を増大させ、接合強度を確保する。そして、導電性接着剤を引き延ばす方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することを防止することができる。
【0017】
また、上記目的は、第7の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスであって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、達成される。
第7の発明の構成によれば、この発明の圧電デバイスは、圧電振動片を接合する上で、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布して、接合されている。これにより、塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度が確保されている。また、導電性接着剤を複数箇所塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することが防止されている。
【0018】
さらに、上記目的は、第8の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスであって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、達成される。
第8の発明の構成によれば、この発明の圧電デバイスは、圧電振動片を接合する上で、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばして塗布して、接合されている。これにより、接合面積を増大させ、接合強度が確保されている。また、導電性接着剤を引き延ばして塗布する方向を圧電振動片の複数の接続電極が近接して配置される方向と交叉する方向とすることにより、導電性接着剤がはみ出して、隣接する電極どうしを短絡することが防止されている。
【0019】
さらにまた、上記目的は、第9の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、携帯電話装置により、達成される。
【0020】
また、上記目的は、第10の発明にあっては、絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスを利用した電子機器であって、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、電子機器により、達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の圧電デバイスの第1の実施の形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のB−B線概略断面図である。
図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイス30は、パッケージ36内に圧電振動片32を収容している。パッケージ36は、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。
【0022】
すなわち、この実施形態では、パッケージ36は、図2に示すように、第1の基板45と第2の基板46と第32の基板47とを積層して形成されており、第3の基板47の内側の材料を除去することで、内部空間S2のスペースを形成している。この内部空間S2が圧電振動片を収容するための収容空間である。このパッケージ36を形成するための第2の基板46が本発明の「基板」に相当する。
ここで、本実施形態では、箱状のパッケージ36を形成して、圧電振動片32を収容するようにしているが、例えば、基板である第1の基板45に圧電振動片32を接合し、厚みの薄い箱状のリッドないしは蓋体をかぶせて封止する構成としてもよい。
【0023】
パッケージ36の内部空間S2内の図において左端部付近において、内部空間S2に露出して内側底部を構成する第1の基板45には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31,31が設けられている。
この電極部31,31は、外部と接続されて、駆動電圧を供給するものである。具体的には、例えば、第1の基板45の底面に実装電極部を形成し(図示せず)、この実装電極部と電極部31,31を、第2の基板46の焼成前に後述するタングステンメタライズ等を利用して形成した導電スルーホール等で接続することができる。これら第2の基板46の電極部31,31は、パッケージ36の概略平面図である図4に示すように、X方向に近接して並んでいる。
【0024】
この各電極部31,31の上に導電性接着剤43,43が塗布され、この導電性接着剤43,43の上に圧電振動片32の基部51の幅方向両端部に設けた接続電極部33,33が載置されて、導電性接着剤43,43が硬化されるようになっている。
【0025】
圧電振動片32は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図示する形状とされている。
すなわち、圧電振動片32は、パッケージ36側と後述するようにして固定される基部51と、この基部51を基端として、図において右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕34,35を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
各振動腕34,35には、それぞれ長さ方向に延びる溝44,44を有している。この各溝44,44は、図1のC−C線切断端面図である図3に示されているように、各振動腕34,35の表裏両面に形成されている。
【0026】
また、圧電振動片32の基部51の端部(図1では左端部)の幅方向両端付近には、上述したように、パッケージ36の電極部31,31と接続するための接続電極部33,33が形成されている。各接続電極部33,33は、圧電振動片32の基部51の表裏に設けられている。また、これら接続電極部33,33は、圧電振動片32の幅方向である図1のX方向に隣接して配置されている。このため、接続電極部33,33は圧電振動片32のきわめて狭い幅方向に並んでいるために、互いに近接している。
また、接続電極部33,33と接合される第2の基板46の電極部31,31も図1のX方向に近接して並んでいる。これらの各接続電極部33,33は、各振動腕34,35の溝44,44内に設けた励振電極と接続されている。すなわち、図3に示すように、圧電振動片の各振動腕34,35にはそれぞれの側面と溝44内とに、互いに異極となる励振電極31a,31bが形成されている。図1の圧電振動片32の2つの接続電極部33,33は、一方が励振電極31aに、他方が励振電極31bに対して接続されている。これにより、接続電極部33,33から、励振電極31a,31bに駆動電圧が印加されることにより、各振動腕34,35内で電界が適切に形成され、振動腕34,35の各先端部34a,35aが互いに接近したり離間したりするように駆動されて、所定の周波数で振動する。
【0027】
パッケージ36の圧電振動片32の先端寄りの底部には、第2の基板46の一部を除去することによって、凹部48が形成されている。これにより、外部から衝撃が加えられた場合に、図2に示すように、圧電振動片32の先端が矢印D方向に振れた際に、底部に衝突することが回避できるようにされている。このため、圧電デバイス30の耐衝撃性が向上されている。
【0028】
パッケージ36の開放された上端には、蓋体39が接合されることにより、封止されている。蓋体39は、パッケージ36に封止固定した後で、図2に示すように、外部からレーザ光LBを圧電振動片32の金属被覆部もしくは励振電極の一部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行うために、光を透過する材料,特に、薄板ガラスにより形成されている。
蓋体39として適するガラス材料としては、例えば、ダウンドロー法により製造される薄板ガラスとして、例えば、硼珪酸ガラスが使用される。
【0029】
図4は、パッケージ36の概略平面図である。
図において、基板である第2の基板46に形成される電極部31,31は、例えば、第2の基板46の表面に配置される下地層としてのタングステン(W)メタライズと、タングステンメタライズの上に順次設けられるニッケル(Ni)メッキ層、金(Au)メッキ層を有している。
【0030】
また、図4において、パッケージ36の内部空間S2の幅方向(X方向)の寸法W1は、小さい場合には0.5mm程度であり、大きくても1.0mm程度である。そして、電極部31,31は、小型に形成したパッケージ36の幅方向の寸法W1の制約から、X方向に近接して並んで配置されており、その間隔W2は0.05mmないし0.30mm程度である。
そして、電極部31,31は、好ましくはY方向に長い形態とされており、接合のための面積をできるだけ大きくしている。つまり、各電極部31,31は、短絡を防止する観点から、X方向に大きくできないので、必要な面積をY方向に長くすることで確保するようにされていると好ましい。
【0031】
図5は、圧電デバイス30の製造方法の一例を示すフローチャート、図6は図5の製造方法における圧電振動片の接合工程(接合方法)の第1の実施形態を示すフローチャートである。
図5において、図1および図2で説明したパッケージ36を上述した方法により、用意しておき、さらに、上述した構造の圧電振動片32と、蓋体39を製造しておく。
次いで、図4に示すように、パッケージ36側の電極部31,31に導電性接着剤43,43を塗布し(ST11)(塗布工程)、その上に図2に示されているように、圧電振動片32の基部51を載置し、導電性接着剤43を硬化させることにより、圧電振動片32接合する、所謂マウント工程を実行する(ST12)(接合工程)。
【0032】
続いて、図1および図2で説明したように、パッケージ36に対して、真空雰囲気において、封止材36aを介して蓋体39を接合し、パッケージ36を気密に封止する(ST13)。
そして、図2で説明したように、透明な蓋体39を介して、外部からレーザ光LBを圧電振動片32の金属被覆部もしくは励振電極の一部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行う(ST14)。
最後に、必要な検査を行い(ST15)、圧電デバイス30が完成する。
【0033】
ここで、上述したST12のマウント工程ともいう圧電振動片32の接合工程は、図7に示す塗布装置60を用いて、図6のフローチャートに示す手順で行う。
先ず、図7の塗布装置60の移動可能なシリンジ61の先端部61aに導電性接着剤を吐出する(ST21)。導電性接着剤43,43としては、例えば、接合力を発揮する接着剤成分としての合成樹脂剤に、銀製の細粒等の導電性の粒子を含有させたものが使用でき、シリコーン系、エポキシ系またはポリイミド系導電性接着剤等を使用することができる。この実施形態では、塗布工程における導電性接着剤43の粘性は溶剤の種類や分量を調節することにより10cpないし40cp程度とされている。
【0034】
そして、シリンジ61は先端部61aに吐出した導電性接着剤43を付着した状態で、図7の矢印E方向に下降し、電極部31の上に導電性接着剤43aとして塗布する。この場合、導電性接着剤43aは、この実施形態における圧電デバイスに使用されるパッケージのサイズにおいて、従来行われていた導電性接着剤の塗布径よりも小さくされている。すなわち、従来の導電性接着剤の塗布径は、最も小さくても0.4mm程度であるが、本実施形態における塗布径B1は、それより小さく、0.1mm<B1<0.4mm程度である。
【0035】
次いで、シリンジ61は、矢印E方向と反対の方向に上昇し(ST23)、先端部61aに導電性接着剤を吐出し(ST24)、矢印Fの方向、すなわちY方向に僅かに移動させて、シリンジ61が矢印E方向に下降して、電極部31の上に導電性接着剤43bとして塗布する(ST26)。この導電性接着剤43bの塗布径は、導電性接着剤43aの塗布径B1と同じである。このようにして、少なくとも2回以上、上述の塗布動作を繰り返し、シリンジ61は上昇し(ST27)、塗布作業が終了する(ST28)。
【0036】
このように、上述の実施形態によれば、電極部31,31に接合用の導電性接着剤43を塗布するに際して、圧電振動片32の接続電極部33,33が近接して配置されている方向である図1のXと交叉する図7のY方向に沿って、導電性接着剤43a,43bとして、小さな塗布径B1で、複数箇所並べるように塗布するようにしている。この場合、塗布箇所を複数にすることで、接合面積を増大させ、接合強度を確保することができる。しかも、複数箇所塗布する方向Yを図1に示すように、圧電振動片32の複数の接続電極33,33が近接して配置される方向Xと交叉する方向、すなわち、図示の場合、直交する方向とすることにより、導電性接着剤43がはみ出して、隣接する電極部31,31どうしが短絡することを防止することができる。
したがって、本実施形態によれば、パッケージ36内に圧電振動片32を収容する圧電デバイス30の小型化を実現しつつ、電極部32,32を短絡させずに、十分な接合強度を得られるように圧電振動片32をパッケージ36側に接合することができる。
【0037】
図8は、圧電デバイス30の圧電振動片32の接合方法の第2の実施形態を説明する概略平面図であり、図示した構成以外は、第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。図9は、第2の実施形態に係る接合方法に対応したフローチャートである。
【0038】
図8において、第2の実施形態が、第1の実施形態と異なっているのは、導電性接着剤43―1の塗布方法である。
図9において、図7で説明したのと同じ塗布装置60を用いて、先ず、シリンジ61の先端部61aに導電性接着剤を吐出する(ST31)。導電性接着剤43,43としては、例えば、第1の実施形態で使用したものと同じものが使用できる。シリンジ61は先端部61aに吐出した導電性接着剤43を付着した状態で、図7の矢印E方向に下降し、電極部31の上に導電性接着剤を塗布する。その塗布径は、図7のB1と同じである。つまり、この塗布径B1を小さくすることで、図8のX方向に導電性接着剤が大きくはみ出すことがなく、電極部31,31を短絡することが有効に防止される。
【0039】
次いで、シリンジ61は、上昇せず、導電性接着剤の塗布位置のまま、水平に図7の矢印F方向に所定距離移動する(ST33)。この移動距離は、電極部31のY方向の寸法よりも小さいと好ましい。そして、シリンジ61は上昇し(ST34)、塗布作業が終了する(ST35)。
このように、第2の実施形態によれば、電極部31,31に接合用の導電性接着剤43―1を塗布するに際して、圧電振動片32の接続電極部33,33が近接して配置されている方向である図1のXと交叉する図7のY方向に沿って、引き延ばすように塗布することで、接合面積を増大させ、接合強度を確保することができる。しかも、導電性接着剤を引き延ばす方向Yを図1に示すように、圧電振動片32の複数の接続電極部33,33が近接して配置される方向Xと交叉する方向、すなわち、図示の場合、直交する方向とすることにより、導電性接着剤43がはみ出して、隣接する電極部31,31どうしを短絡することを防止することができる。
【0040】
図10は、圧電デバイス30の変形例である圧電デバイス70を示している。図10において、図1および図2と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この変形例では、電極部31―1の厚みD1が、特に厚く形成されており、例えば、15ないし60μm程度である。すなわち、電極部31−1は、第1層31aの上に、同じ材料で第2層31bが形成されており、その分、図2の場合よりも電極部31―1の厚みが厚くなるようにされている。これにより、上述した製造工程において、導電性接着剤43を塗布した際には、電極部31―1の表面は、パッケージ36底部と厚みD1の分だけ離れることになり、導電性接着剤43の硬化前のたれ込みと、それにともなう電極部31―1どうしの短絡を防止することができる。
【0041】
図11は、本発明の上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。
図において、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続された制御部としての集積回路等でなるCPU(CentralProcessing Unit)301を備えている。
CPU301は、送受信信号の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段(メモリ)303の制御を行うようになっている。このため、CPU301には、圧電デバイス30が取り付けられて、その出力周波数をCPU301に内蔵された所定の分周回路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック信号として利用するようにされている。このCPU301に取付けられる圧電デバイス30は、圧電デバイス30等単体でなくても、圧電デバイス30等と、所定の分周回路等とを組み合わせた発振器であってもよい。
【0042】
CPU301は、さらに、温度補償水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続されている。これにより、CPU301からの基本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部307及び受信部306に与えられるようになっている。
【0043】
このように、制御部を備えたデジタル式携帯電話装置300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧電振動片32の接合構造と、この接合構造を有する圧電デバイス30を利用することにより、パッケージを小型に形成しても、圧電振動片に破損が生じないので、正確なクロック信号を生成することができる。
【0044】
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージや箱状の蓋体に被われるようにして、内部に圧電振動片を収容するものであれば、圧電振動子、圧電発振器等の名称にかかわらず、全ての圧電デバイスに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電デバイスの実施形態を示す概略平面図。
【図2】図1のB−B線概略断面図。
【図3】図1のC−C線概略端面図。
【図4】図1のパッケージの概略平面図。
【図5】図1の圧電デバイスの製造方法の実施形態を示すフローチャート。
【図6】本発明の実施形態の圧電デバイスの製造工程の要部である圧電振動片の接合方法の第1の実施形態を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施形態としての圧電振動片の接合方法に用いる導電性接着剤の塗布装置の概略構成を示す図。
【図8】図1のパッケージの概略平面図であり、導電性接着剤の別の塗布方法に対応した図。
【図9】本発明の実施形態の圧電デバイスの製造工程の要部である圧電振動片の接合方法の第2の実施形態を示すフローチャート。
【図10】図1の圧電デバイスの変形例を示す概略断面図。
【図11】本発明の実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図。
【図12】従来の圧電デバイスの一例を示す概略平面図。
【図13】図12の圧電デバイスのA−A線概略断面図。
【図14】従来の圧電デバイスのパッケージの構造例を示す要部の図。
【符号の説明】
30・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、34,35・・・振動腕、31,31・・・電極部、33,33・・・接続電極部、36・・・パッケージ、43,43・・・導電性接着剤、45・・・第1の基板(基板)。
Claims (10)
- 絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合方法であって、
前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布し、
前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する
ことを特徴とする、圧電振動片の接合方法。 - 前記基板側の電極部が前記配置方向と交叉する方向に沿って長く形成されており、前記電極部の長さ方向に沿って前記導電性接着剤を小さな塗布径で、複数箇所塗布することを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片の接合方法。
- 絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合方法であって、
前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布し、
前記導電性接着剤を介して、前記基板側と前記圧電振動片とを接合する
ことを特徴とする、圧電振動片の接合方法。 - 前記基板側の電極部が前記配置方向と交叉する方向に沿って長く形成されており、前記電極部の長さ方向に沿って前記導電性接着剤を引き延ばすことを特徴とする請求項3に記載の圧電振動片の接合方法。
- 圧電振動片を収容するためのパッケージの基板に設けた電極部に対して、導電性接着剤を塗布する塗布工程と、
前記塗布された導電性接着剤の上に、前記圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合工程と、
前記パッケージを気密に封止する工程と
を含んでおり、
前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布する
ことを特徴とする、圧電デバイスの製造方法。 - 圧電振動片を収容するためのパッケージの基板に設けた電極部に対して、導電性接着剤を塗布する塗布工程と、
前記塗布された導電性接着剤の上に、前記圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合する接合工程と、
前記パッケージを気密に封止する工程と
を含んでおり、
前記塗布工程においては、前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤を、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布する
ことを特徴とする、圧電デバイスの製造方法。 - 絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスであって、
前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている
ことを特徴とする、圧電デバイス。 - 絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスであって、
前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、引き延ばすようにして塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている
ことを特徴とする、圧電デバイス。 - 絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、
前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたことを特徴とする、携帯電話装置。 - 絶縁材料で形成された基板に設けた電極部に対して、圧電振動片の端部に互いに近接して設けた複数の接続電極部を接合することにより、前記基板を含むパッケージに前記圧電振動片を収容するようにした圧電デバイスを利用した電子機器であって、
前記基板側の各電極部に対して、導電性接着剤が、前記圧電振動片側の前記複数の接続電極部が近接して配置されている配置方向と交叉する方向に沿って、小さな塗布径で、複数箇所に塗布されており、この導電性接着剤が硬化されることにより、前記圧電振動片が接合されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたことを特徴とする、電子機器。
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