JP4020010B2 - 圧電振動片と圧電振動片を利用した圧電デバイス、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents

圧電振動片と圧電振動片を利用した圧電デバイス、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動片と、この圧電振動片をパッケージに収容した圧電デバイス、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、パッケージ内に圧電振動片を収容した水晶振動子や水晶発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
図8は、このような圧電デバイスに使用される圧電振動片の公知の構成例を示す概略平面図である(特許文献1参照)。また、図9は図8のA−A線切断端面図である。
【0003】
図8において、圧電振動片1は、例えば水晶の単結晶からなる水晶ウエハからエッチングにより図示するような音叉型に加工されて形成されている。
すなわち、圧電振動片1は、基部5と、この基部5から平行に延びる一対の振動腕6,7を備える音叉型水晶片で構成されている。
【0004】
圧電振動片1の基部5は、図示しないパッケージ側の電極部に対して固定されるようになっている。図8および図9を参照して理解されるように、振動腕6,7の表面および裏面には、長さ方向に延びる溝部4,5が形成されている。この溝部4,5内には、図示しない駆動用の電極が形成されている。基部51の振動腕6,7側の端部付近の幅方向の外縁には、切欠き部5a,5bが設けられている。
【0005】
このような圧電振動片1は、基部51に設けた図示しない引出し電極の部分を、パッケージ側の電極(図示せず)に対して、導電性接着剤等により固定されることによって、パッケージ側から各引出し電極を介して、溝部4,5内に形成した駆動用の電極に対して、駆動電圧が印加されるようになっている。
これにより、振動腕6,7はその先端側6a,7aを互いに接近、離間させるようにして、図8の矢印に示すように屈曲振動する。このような振動に基づく振動周波数を取り出すことにより、制御用のクロック信号等の各種信号に利用されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−261575
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構造の圧電振動片1が図8の矢印に示すように屈曲振動すると、図10に示すように歪みの分布が生じる。
すなわち、図10は、圧電振動片1が屈曲振動した場合に生じる歪みをシミュレーションした解析図であり、符号a、b、cの順に歪みが大きい方からその領域が示されている。つまり、領域aが一番歪みが大きく、領域cは歪みが最も小さい。
【0008】
図10によると、屈曲振動する振動腕6,7に歪みが大きな領域が存在するので、この領域に設けた溝部に駆動用の電極を設けることは、歪みの大きな領域に駆動のためのエネルギーを供給できるので、好ましい。
しかしながら、図10によると振動腕6と振動腕7との間の股部8に近接した振動腕6,7の根元の部分に大きな歪みを生じる領域があることが理解される。このことから、圧電振動片1やこれをパッケージに収容した圧電デバイス(図示せず)が落下したりして、外部から衝撃を受けた際に、振動腕6,7が変位して、振動腕6,7の根元の領域に大きな応力が働き、この領域に設けられる図8,図9で説明した溝部4,5に関して、その溝底部を挟む両側の壁部の厚みが薄いと、破損するおそれがあるという問題がある。
【0009】
本発明は、耐衝撃性にすぐれ、振動効率を高めて、CI(クリスタルインピーダンス)値を抑制することができる圧電振動片と、この圧電振動片をパッケージに収容した圧電デバイス、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、第1の発明によれば、全体が圧電材料により形成され、固定するための基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝部が形成されている圧電振動片であって、前記各振動腕に設けられる前記溝部が前記基部に向かって長さ方向に延長されて、前記基部の前記振動腕側端部に到達するようにされていて、前記溝部の溝底部両側に形成される壁部の壁厚みが、前記各振動腕の基端部である根元部の領域に向かって徐々に増すようにされることで、前記根元部の領域の前記壁厚みがそれ以外の領域における厚みよりも厚くなるようにされており、かつ、前記各溝部の外形が、前記基部に入り込んだ領域において、該溝部の端部が内向きとされ、かつ溝部の端部に向かって徐々に幅広くなるように、形成されている圧電振動片により、達成される。
第1の発明の構成によれば、圧電振動片の複数の振動腕が屈曲振動する際に歪みが大きくなる領域に対応して前記溝部が、溝底部の両側に設けられる壁部の壁厚みを厚くするようにされている、このため、屈曲振動の際だけでなく、外部から衝撃が加わった際に、応力が集中する領域が構造的に強化されるので、耐衝撃性が向上する。また、このため各振動腕および溝部を長くして、屈曲振動に際して、振動腕を大きく振る構造としても、破損の心配がない。あるいは従来と同様に振動させるためには、少ない駆動電圧で済むから、CI値の低い圧電振動片を実現できる。
かくして、本発明によれば、耐衝撃性にすぐれ、振動効率を高めて、CI値を抑制することができるという効果を発揮することができる。
さらに、特に各振動腕の基端部である根元部において、前記壁部の厚みを厚くしたので、最も応力が集中する箇所が特に強靱な構造となる。
しかも、前記溝部が基部に到達するまで延長されている。この溝部は駆動用の電極を形成する領域であり、従来、駆動電極が形成されることがなかった基部の領域に、駆動用の電極を形成することができるので、従来利用されていなかった領域を利用しつつ、歪みの大きくなる領域に効率良く振動のためのエネルギーを供給することが可能となる。
さらに、前記各溝部の外形が、前記基部の領域において、その端部が内向きとされることで、基部における歪み分布に対応して振動領域を形成することができる。さらに、各溝部の外形が溝部の端部に向かって徐々に幅広くなるようにされることで、基部において面状に広がる歪みの大きな領域に対応して、このような領域を積極的に利用して振動させる箇所を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の圧電デバイスの実施の形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のB−B線概略断面図である。
図1および図2において、圧電デバイス30は、水晶振動子を構成した例を示しており、この圧電デバイス30は、パッケージ36内に圧電振動片32を収容している。パッケージ36は、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。複数の各基板は、その内側に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所定の内部空間S2を形成するようにされている。
この内部空間S2が圧電振動片を収容するための収容空間である。
すなわち、図2に示されているように、この実施形態では、パッケージ36は、例えば、下から第1の積層基板52、第2の積層基板53を重ねて形成されている。
【0018】
パッケージ36の内部空間S2内の図において左端部付近において、内部空間S2に露出して内側底部を構成する第1の積層基板52には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキおよび金メッキで形成した電極部31,31が設けられている。
この電極部31,31は、外部と接続されて、駆動電圧を供給するものである。この各電極部31,31の上に導電性接着剤43,43が塗布され、この導電性接着剤43,43の上に圧電振動片32の基部51が載置されて、導電性接着剤43,43が硬化されるようになっている。尚、導電性接着剤43,43としては、接合力を発揮する接着剤成分としての合成樹脂剤に、銀製の細粒等の導電性の粒子を含有させたものが使用でき、シリコーン系、エポキシ系またはポリイミド系導電性接着剤等を利用することができる。
尚、基部51には、図8で説明した切欠き部5a,5bのような切欠き部もしくは凹部を形成してもよい。
【0019】
パッケージ36の開放された上端には、ロウ材33を用いて蓋体39が接合されることにより、封止されている。蓋体39は、好ましくは、パッケージ36に封止固定した後で、図2に示すように、外部からレーザ光L2を圧電振動片32の金属被覆部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行うために、光を透過する材料,特に、薄板ガラスにより形成されている。
蓋体39として適するガラス材料としては、例えば、ダウンドロー法により製造される薄板ガラスとして、例えば、硼珪酸ガラスが使用される。
【0020】
圧電振動片32は、水晶をエッチングして形成されており、本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図3に拡大して示す形状とされている。また、図4は図3のC−C線切断端面図である。図3において圧電振動片32は、X軸が電気軸、Y’軸が機械軸およびZ’軸が光軸となるように水晶の単結晶から切り出された水晶ウエハをウエットエッチングして形成されている。圧電振動片32は、パッケージ36側と固定される基部51と、この基部51を基端として、図において上方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕34,35を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
【0021】
図3に示すように、圧電振動片32の各振動腕34,35の表面および裏面には、それぞれ長さ方向に延びる溝部56と溝部57が設けられている。
振動腕34には、その主面である表面と裏面にそれぞれ溝部56,56が設けられており、振動腕35には、その主面である表面と裏面にそれぞれ溝部57,57が設けられている。これらの溝部は、例えば、水晶ウエハをエッチングして圧電振動片32の外形を形成した後で、振動腕の部分をハーフエッチングすることにより形成することができる。
【0022】
図4に示すように、振動腕34には、溝部の底部を構成する部分21と、この部分21の両側で起立する壁部が形成されている。振動腕34の構造は図3に示すように、厚み方向の中心に関して上下対称の形態である。このため、厚み方向の中心に位置する部分21に対して、上側に壁部22,22が、同様に下側にも壁部22,22が形成されている。振動腕35も振動腕34と同じ構造で、厚み方向の中心に位置する部分21に対して、上側に壁部23,23が、同様に下側にも壁部23,23が形成されている。
【0023】
さらに、図3において、圧電振動片32の基部51の幅方向両端付近には、引出し電極58,59が形成されている。各引出し電極58,59は、圧電振動片32の基部51の裏面にも同様に形成されている。
これらの各引出し電極58,59は、上述したように図1に示されているパッケージ側の電極部31,31と導電性接着剤43,43により接続される部分である。そして、各引出し電極58,59は、各振動腕34,35の溝部56,57内等に設けた駆動用の電極である励振電極63,64(図4にのみ図示)と接続されている。
【0024】
すなわち、図4に示すように、各振動腕34,35の溝部56,57内には、電極が形成されている。具体的には、振動腕34の溝部56,56には、励振電極63,63が、振動腕34の両側面には、これと対となる励振電極64,64とが形成されている(側面電極)。一方、振動腕35の溝部57,57には、励振電極64,64が、振動腕35の両側面には、これと対となる励振電極63,63とが形成されている(側面電極)。これにより、溝部に形成した電極と対となる側面電極との間が、溝の壁部を隔てるだけの近い距離となることで、圧電材料内部に効率的に電界を形成することができる。
ここで、これら電極の構造は、各振動腕34,35の主面である表面と裏面、すなわち、図4において上面と下面とで同じ構造である。図4の上面の励振電極63,64が表面電極であり、下面の励振電極63,64が裏面電極である。
【0025】
次に、本実施形態の溝部56,57の特徴的な構造について詳しく説明する。図5は、圧電振動片32について、振動腕34,35が、その各先端34a,35aを矢印に示すように接近・離間させるように屈曲振動する場合に、歪みが生じる領域の分布状態をシミュレーションした図であり、符号a、b、cの順に歪みが大きい方からその領域が示されている。つまり、領域aが一番歪みが大きく、領域cは歪みが最も小さい。
図5によると、振動腕34,35に関して、これらの根元部R1の箇所から、各先端34a,35aに向けて、L1の範囲にわたって、a領域とb領域が拡がっている。さらに、L1の範囲に加えて、基部51の振動腕側の端部にもa領域とb領域が分布している。この範囲を含めると、L2の範囲が歪みの大きい領域である。
【0026】
そこで、図3に示されているように、この実施形態では、振動腕34,35の各溝部56,57の壁部22,22、23,23の厚みを、他の箇所よりも厚くなるように構成している。しかも、好ましくは、これらの壁部の厚みが振動腕34,35の根元部R1に向かって、徐々に増すようにされることで、図5の歪みの分布領域の分布態様に適合するようにされている。
【0027】
このため、振動腕34,35の屈曲振動の際だけでなく、外部から衝撃が加わった際に、応力が集中する領域が構造的に強化されるので、耐衝撃性が向上する。また、このため各振動腕および溝部を長くして、屈曲振動に際して、振動腕を大きく振る構造としても、破損の心配がない。さらに、例えば、従来と同様に振動させるためには、少ない駆動電圧で済むから、CI値の低い圧電振動片を実現できる。
特に各振動腕34,35の基端部である根元部R1において、上述の壁部22,22、23,23の厚みを厚くしたので、最も応力が集中する箇所が特に強靱な構造となる。
【0028】
また、図3に示されているように、各振動腕34,35に設けられる溝部56,57が基部51に向かって長さ方向に延長されて、上述したL2の範囲を含むように、基部51の振動腕側端部(以下、「端部領域」という)まで延ばされている。このため、従来、駆動電極が形成されることがなかった基部51の領域に、駆動用の電極を形成することができるので、従来利用されていなかった領域を利用しつつ、歪みの大きくなる領域に効率良く振動のためのエネルギーを供給することが可能となる。
【0029】
そして、溝部56,57の外形が、基部51の領域において、その端部26,27が内向きとされている。
すなわち、図5に示されているように、基部51の端部領域においては、歪みが大きな領域が曲線状に分布しており、これに適合させて、溝部を延長したことにより端部26,27が内向きに形成されている。これにより、歪みの大きな領域をできるだけ無駄なく活用することができる。
さらに、各溝部56,57の外形が溝部の端部26,27に向かって拡径部24,25によって徐々に幅広くなるようにされている。このため、基部51の端部領域において、面状に拡がる歪みの大きな領域に対応して、このような領域を積極的に利用して振動させる箇所を形成することができる。
【0030】
図6は、本発明の実施形態において、上述した圧電振動片32の溝部構造を採用した圧電デバイスを高さ1.5mの位置から落下させた際に、床等への衝突時に圧電振動片32の各振動腕の根元部にかかる力を計測した結果を示すグラフである。
図示されているように、従来の圧電デバイスと比べると、接合箇所に加わる力が40パーセント程度低減している。
【0031】
図7は、本発明の上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。
図において、送信者の音声を受信するマイクロフォン308および受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備えており、さらに、送受信信号の変調および復調部に接続された制御部としての集積回路等でなるコントローラ(CPU)301を備えている。
コントローラ301は、送受信信号の変調および復調の他に画像表示部としてのLCDや情報入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段であるメモリ303の制御を行うようになっている。このため、コントローラ301には、圧電デバイス30が取り付けられて、その出力周波数をコントローラ301に内蔵された所定の分周回路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック信号として利用するようにされている。このコントローラ301に取付けられる圧電デバイス30は、圧電デバイス30単体でなくても、圧電デバイス30と、所定の分周回路等とを組み合わせた発振器であってもよい。
【0032】
コントローラ301は、さらに、温度補償水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続されている。これにより、コントローラ301からの基本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部307および受信部306に与えられるようになっている。
このように、デジタル式携帯電話装置300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧電デバイス30を利用することにより、CI値を抑制するができ信頼性の高いデジタル式携帯電話装置300を得ることができる。
【0033】
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容するものであれば、水晶振動子、水晶発振器等の名称にかかわらず、全ての圧電デバイスに適用することができる。
さらに、上述の実施形態では、パッケージに水晶材料を使用した箱状のものを利用しているが、このような形態に限らず、金属やセラミックのシリンダー状のケースに圧電振動片を収容するもの等、いかなるパッケージやケースを伴うものについても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧電デバイスの実施形態を示す概略平面図。
【図2】 図1のB−B線概略断面図。
【図3】 図1の圧電振動片の拡大した概略平面図。
【図4】 図3のC−C線切断端面図。
【図5】 図1の圧電振動片の屈曲振動における歪み領域の分布を示す図。
【図6】 従来の圧電デバイスと本発明の実施形態の圧電デバイスの耐衝撃性を比較したグラフ。
【図7】 本発明の実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図。
【図8】 従来の圧電デバイスを示す概略平面図。
【図9】 図8のA−A線切断端面図。
【図10】 図8の圧電振動片の屈曲振動における歪み領域の分布を示す図。
【符号の説明】
30・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片 、34,35・・・振動腕、56,57・・・溝部、63,64・・・励振電極(駆動用の電極)

Claims (4)

  1. 全体が圧電材料により形成され、固定するための基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝部が形成されている圧電振動片であって、
    前記各振動腕に設けられる前記溝部が前記基部に向かって長さ方向に延長されて、前記基部の前記振動腕側端部に到達するようにされていて、前記溝部の溝底部両側に形成される壁部の壁厚みが、前記各振動腕の基端部である根元部の領域に向かって徐々に増すようにされることで、前記根元部の領域の前記壁厚みがそれ以外の領域における厚みよりも厚くなるようにされており、
    かつ、前記各溝部の外形が、前記基部に入り込んだ領域において、該溝部の端部が内向きとされ、かつ溝部の端部に向かって徐々に幅広くなるように、形成されている
    ことを特徴とする、圧電振動片。
  2. ケースまたはパッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、
    前記圧電振動片が、
    全体が圧電材料により形成され、固定するための基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝部が形成されている圧電振動片であって、
    前記各振動腕に設けられる前記溝部が前記基部に向かって長さ方向に延長されて、前記基部の前記振動腕側端部に到達するようにされていて、前記溝部の溝底部両側に形成される壁部の壁厚みが、前記各振動腕の基端部である根元部の領域に向かって徐々に増すようにされることで、前記根元部の領域の前記壁厚みがそれ以外の領域における厚みよりも厚くなるようにされており、
    かつ、前記各溝部の外形が、前記基部に入り込んだ領域において、該溝部の端部が内向きとされ、かつ溝部の端部に向かって徐々に幅広くなるように、形成されている
    ことを特徴とする、圧電デバイス。
  3. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、
    前記圧電振動片が、
    全体が圧電材料により形成され、固定するための基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝部が形成されている圧電振動片であって、
    前記各振動腕に設けられる前記溝部が前記基部に向かって長さ方向に延長されて、前記基部の前記振動腕側端部に到達するようにされていて、前記溝部の溝底部両側に形成される壁部の壁厚みが、前記各振動腕の基端部である根元部の領域に向かって徐々に増すようにされることで、前記根元部の領域の前記壁厚みがそれ以外の領域における厚みよりも厚くなるようにされており、
    かつ、前記各溝部の外形が、前記基部に入り込んだ領域において、該溝部の端部が内向きとされ、かつ溝部の端部に向かって徐々に幅広くなるように、形成されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした
    ことを特徴とする、携帯電話装置。
  4. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、
    前記圧電振動片が、
    全体が圧電材料により形成され、固定するための基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝部が形成されている圧電振動片であって、
    前記各振動腕に設けられる前記溝部が前記基部に向かって長さ方向に延長されて、前記基部の前記振動腕側端部に到達するようにされていて、前記溝部の溝底部両側に形成され る壁部の壁厚みが、前記各振動腕の基端部である根元部の領域に向かって徐々に増すようにされることで、前記根元部の領域の前記壁厚みがそれ以外の領域における厚みよりも厚くなるようにされており、
    かつ、前記各溝部の外形が、前記基部に入り込んだ領域において、該溝部の端部が内向きとされ、かつ溝部の端部に向かって徐々に幅広くなるように、形成されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした
    ことを特徴とする、電子機器。
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CN102035498A (zh) * 2009-10-08 2011-04-27 精工爱普生株式会社 振动片、振子、振荡器以及电子仪器
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