JP2005037986A - 電子ペン用帳票、精算システム及びプログラム - Google Patents

電子ペン用帳票、精算システム及びプログラム Download PDF

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早苗 坂本
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Abstract

【課題】必要な情報を正確に取得し、当該情報に基づいて容易に交通費等の精算を行うことができる精算システムを提供する。
【解決手段】精算システム100において、利用者は、電子ペン10により路線図が印刷された精算用帳票3のチェックボックスに自身が利用した駅の情報を記入する。電子ペン10は、利用者が記入した事項に関する記入データと記入した時間に関する時間データを取得する。電子ペン10が取得した記入データ及び時間データは、精算サーバ5により取得される。精算用帳票3はチェックボックスに利用者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されているため、精算サーバ5は、まず、記入データに含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて利用者が利用した駅を特定する。そして、精算サーバ5は、特定した駅と時間データに基づいて、利用者が利用した駅の区間を特定する。さらに、精算サーバ5は、特定した区間に基づいて料金テーブルを参照することにより当該区間の料金を抽出し、交通費等の算出及び精算を行う。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンを使用することにより、交通費等の精算を容易にすることができる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、所定の会社で交通費の精算を行う場合、従業員は、乗降車した駅をはじめとする利用した交通機関の情報を端末や紙媒体に入力又は記入を行う必要がある。このとき、従業員は、自身の記憶や手帳の記載に頼って入力又は記入を行うことが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、記憶は曖昧なものであるし、乗降車した駅や区間を手帳に明確に記載していることは稀である。さらに、交通費の精算は1週間や1ヶ月単位でまとめて行うことが多いため、従業者は交通費の精算に必要な情報である乗降車した駅等を正確に把握しておくことが非常に困難である。また、交通費の精算に必要な情報として乗車した区間の料金が含まれている場合、従業員は乗降車した駅に基づいて本や専用ソフトにより当該料金を調査する必要がある。このことから、営業職のように頻繁に外出する従業員は交通費の精算を行う際の負担が大きく、交通費の精算に必要な情報は正確性を欠くものとなっていた。
【0004】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、必要な情報を正確に取得し、当該情報に基づいて容易に交通費等の精算を行うことができる精算システムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票は、前記電子ペンにより読み取り不能な状態で路線図が印刷されており、前記電子ペンにより読み取り可能な状態で記入者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されており、前記電子ペンを使用して前記駅の情報を特定するための記入が行われる複数の特定部を備える。
【0006】
上記の電子ペン用帳票によれば、記入者が電子ペンのインクペンユニットにより所定の記入を行うと、電子ペンは電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入した事項の記入データを取得する。本発明では、記入データを処理するアプリケーションは、記入者が電子ペンのインクペンユニットにより、路線図が印刷された帳票上の特定部に記入を行った際の記入データに含まれるドットパターンに基づいて、利用者が利用した駅の情報を容易に取得することができる。
【0007】
上記の電子ペン用帳票の一態様では、前記特定部は、前記電子ペンを使用して、乗車駅、降車駅及び経由駅に対応するそれぞれ異なる記号が記入される。これによれば、記入データを処理するアプリケーションは、記入データに基づく文字認識により特定部に記入された記号を認識することで、容易に、取得した駅の情報が、利用者が利用した乗車駅の情報、降車駅の情報及び経由駅の情報のいずれであるかを特定することができる。
【0008】
本発明の別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンと、前記電子ペンにより読み取り不能な状態で路線図が印刷された電子ペン用帳票を使用した精算システムであって、前記電子ペン用帳票は、利用者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されており、前記電子ペンを使用して前記駅の情報を特定するための記入が行われる複数の特定部を備え、前記精算システムは、前記電子ペン用帳票に記入された記入データを取得する記入データ取得手段と、前記記入データに含まれる前記ドットパターン上の位置座標に基づいて、前記利用者が利用した複数の駅を特定する駅特定手段と、複数の駅の区間と料金が対応づけされた情報を料金情報として取得する料金情報取得手段と、駅特定手段が特定した複数の駅及び前記料金情報に基づいて料金を算出する料金算出手段と、を備える。
【0009】
上記のように構成された精算システムにおいて、利用者は、電子ペンのインクペンユニットにより、路線図が印刷された電子ペン用帳票の特定部に自身が利用した駅の情報を記入する。電子ペンは、電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、利用者が記入した事項に関する記入データ取得する。なお、記入データには当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入データは、精算システムにより取得される。本発明における電子ペン用帳票は特定部に利用者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されているため、精算システムは、まず、記入データに含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて利用者が利用した駅を特定する。そして、精算システムは、特定した複数の駅に基づいて、予め取得した料金情報を参照することにより利用者が利用した駅に関する料金を抽出する。こうして、精算システムは、抽出した料金に基づいて例えば交通費等の算出を容易に行うことができる。
【0010】
上記の精算システムの一態様では、前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間データを取得する時間データ取得手段と、特定した前記複数の駅と前記時間データに基づいて、前記利用者が利用した区間を特定する区間特定手段と、をさらに備え、前記料金算出手段は、前記区間特定手段が特定した区間及び前記料金情報に基づいて料金を算出する。電子ペンは利用者が記入した時間に関する時間データを取得し、精算システムへ送信する。精算システムは、記入データに基づいて特定した駅と時間データに基づいて、利用者が利用した駅の区間を特定する。これによれば、精算システムは、特定した区間に基づいて、予め取得した料金情報を参照することにより当該区間の料金を抽出することができる。
【0011】
上記の精算システムの一態様では、前記記入データを文字認識することにより、前記駅特定手段が特定した駅が乗車駅及び降車駅のどちらであるかを判別する駅判別手段をさらに備え、前記区間特定手段は、前記駅判別手段の判別結果と、前記駅特定手段が特定した複数の駅と、前記時間データとに基づいて、前記利用者が利用した区間を特定する。これによれば、精算システムは、時間データに加え、記入データを文字認識した結果である乗車駅及び降車駅により利用者が利用した駅の区間を特定することができる。よって、正確に利用者が利用した駅の区間を特定することができ、適切な料金に基づいて交通費等の算出を行うことができる。
【0012】
上記の精算システムの他の一態様では、前記駅判別手段は、前記記入データを文字認識することにより、前記駅特定手段が特定した駅が乗車駅、降車駅及び経由駅のいずれであるかを判別する。これによれば、精算システムは、記入データを文字認識した結果である経由駅をも考慮して利用者が利用した駅の区間を特定することができる。よって、乗車駅から降車駅までの行き方が複数ある場合であっても、経由駅に基づいて適切な料金を抽出し、交通費等の算出を行うことができる。
【0013】
本発明のさらに他の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンと、前記電子ペンにより読み取り不能な状態で路線図が印刷された電子ペン用帳票を使用した精算システムを構成するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、前記電子ペン用帳票は、利用者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されており、前記電子ペンを使用して前記駅の情報を特定するための記入が行われる複数の特定部を備え、前記プログラムは、前記電子ペン用帳票に記入された記入データを取得する記入データ取得手段、前記記入データに含まれる前記ドットパターン上の位置座標に基づいて、前記利用者が利用した複数の駅を特定する駅特定手段、複数の駅の区間と料金が対応づけされた情報を料金情報として取得する料金情報取得手段、駅特定手段が特定した複数の駅及び前記料金情報に基づいて料金を算出する料金算出手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0014】
上記のプログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の精算システムを実現することができる。また、上述の精算システムの各態様も同様に実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本発明のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
【0016】
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0017】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0018】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0019】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
【0020】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
【0021】
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0022】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0023】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0024】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0025】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0026】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
【0027】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0028】
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetoothの無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
【0029】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Y座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0030】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0031】
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0032】
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0033】
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
【0034】
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
【0035】
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
【0036】
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
【0037】
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0038】
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
【0039】
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
【0040】
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
【0041】
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する精算サーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
【0042】
[精算システム]
次に、本発明の精算システムについて説明する。図7に精算システム100の概略構成を示す。図7に示す精算システム100は、路線図が印刷された精算用帳票に電子ペンを使用して情報を記入することにより、当該情報を使用して容易に交通費の精算を行うものである。
【0043】
図7に示すように、精算システム100は、端末装置25及び精算サーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワークを介してデータの授受が可能な端末である。なお、精算サーバ5は、利用者データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)51に接続されている。
【0044】
まず、本システムによる交通費精算方法の概要を述べておく。会社の従業員等である利用者は、まず、電子ペン10を使用して精算用帳票3上において、外出や出張などで利用した駅に関する情報を所定の記号によりチェックボックスへ記入する。ここで、記号とは、例えば、「○」や「×」などである。なお、乗車駅に対応するチェックボックスには「○」、降車駅に対応するチェックボックスには「×」を記入するなど、記号には予めルールが設定されている。よって、利用者は当該ルールに基づいて精算用帳票3に記号を記入するものとする。そして、利用者が記入した記入データは、電子ペン10から端末装置25へ送信され、端末装置25から精算サーバ5へ送信される。
【0045】
精算サーバ5は、記入データ及び精算用帳票3に印刷されたドットパターンの座標データに基づいて利用者が利用した駅に関する情報を取得する。さらに、精算サーバ5は、記入データを文字認識することにより、利用者が記入した乗車駅及び降車駅を特定する。そして、精算サーバ5は、特定した乗車駅及び降車駅の区間に基づいて、料金テーブルを参照することにより当該区間の料金を抽出する。次に、精算サーバ5は、記入データに含まれるペンIDをキーとして利用者DB51に利用者が乗車した区間や抽出した料金等の情報を記憶する。これによれば、精算サーバ5は、利用者の交通費に関する情報を利用者DB51により一括管理し、所定の期間毎に利用者の交通費を容易に算出及び精算することができる。ここで、交通費の精算は、例えば、算出した交通費を利用者の口座に振り込む等である。また、利用者は、手帳等に利用した駅を記録しておく必要がなく、精算用帳票3に電子ペン10を使用して記号を記入するだけで、容易に精算サーバ5へ交通費申請を行うことができる。
【0046】
なお、本発明において、利用者は必ず特定の電子ペン10を使用して精算用帳票3に記入を行うものとする。これによれば、精算サーバ5は、電子ペン10の識別情報であるペンIDに基づいて利用者を特定することが可能となる。また、本発明において、精算サーバ5は、記入データに基づいて記号を認識するための文字認識プログラムを予め保有しているものとする。
【0047】
次に、各構成要素について個別に説明する。まず、精算用帳票3について説明する。本発明のシステムでは、精算用帳票3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に路線図や所定のチェックボックスなどが印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、路線図やチェックボックスなどの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
【0048】
精算用帳票3の例を図8(a)に示す。図示のように、精算用帳票3は路線図が印刷されており、当該路線図上の駅に対応するエリアにそれぞれチェックボックスが設けられている。なお、図8(a)では、便宜上チェックボックスが6つしか設けられていないが、実際は路線図上に示された全ての駅に対応するエリアにチェックボックスが設けられている。さらに、精算用帳票3には、送信指示部79が設けられている。このような複数のチェックボックス及び送信指示部79は、予め設定されたドットパターン上の位置座標に対して印刷されている。即ち、複数のチェックボックスと送信指示部79は、精算用帳票3の位置座標(XY座標)により規定されている。なお、送信指示部79は、前述の送信コマンドを送信するための送信ボックスに相当する。
【0049】
利用者による記号記入後の精算用帳票3の例を図8(b)に示す。例えば、外出した際に東京駅から乗車して上野駅で降車した場合、利用者は、電子ペン10を使用して図8(b)に示すように、東京駅に該当するチェックボックス71に「○」を、上野駅に該当するチェックボックス72に「×」を記入する。すると、電子ペン10は、精算用帳票3上のドットパターンに基づいて、精算用帳票3のどの座標に記入が行われたかを示す記入位置座標のデータを生成し、内部メモリ12に記憶する。即ち、東京駅に該当するチェックボックス71と上野駅に該当するチェックボックス72に記号が記入されたことを示す記入データを作成する。そして、利用者が精算用帳票3上に設けられている送信指示部79にチェックマークを記入すると、メモリ12内に記憶されていた記入データが端末装置25を介して精算サーバ5へ送信される。
【0050】
なお、電子ペン10のプロセッサ11は、上述のように使用者の記入をタイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶している。よって、電子ペン10が所定の端末装置25へ送信するデータは、記入データのみならず、記入データが記入されたタイムスタンプに基づく時間データも含むものとする。
【0051】
次に、精算サーバ5について詳しく説明する。図9は、精算システム100における、特に精算サーバ5の内部構成を示す。図示のように、精算サーバ5は、精算プログラム501、データ取得機能502、座標テーブル503、乗車駅ID取得機能504、降車駅ID取得機能505、料金テーブル506、料金抽出機能507、情報記憶機能508及び交通費精算機能509を有する。なお、各機能は、精算サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
【0052】
精算プログラム501は、端末装置25を介して電子ペン10から取得したデータ、座標テーブル503及び料金テーブル506に基づいて利用者が乗車した区間の料金を抽出するプログラムである。また、精算プログラム501は、利用者を特定するペンIDをキーとして当該料金に関する情報を利用者DB51に記憶し、所定の期間毎に交通費の算出及び精算を行うプログラムである。
【0053】
データ取得機能502は、精算プログラム501を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して精算用帳票3に記入した記入データ及び時間データを取得する機能である。
【0054】
乗車駅ID取得機能504は、精算プログラム501を実行することにより、データ取得機能502が取得した記入データを文字認識することにより、当該記入データから乗車駅を示す記号「○」が記入されたチェックボックスの位置座標を示す座標データを取得する機能である。さらに、乗車駅ID取得機能504は、取得した座標データに基づいて座標テーブル503を参照することにより、当該乗車駅の識別情報である駅IDを乗車駅IDとして取得する機能である。
【0055】
降車駅ID取得機能505は、精算プログラム501を実行することにより、データ取得機能502が取得した記入データを文字認識することにより、当該記入データから乗車駅を示す記号「×」が記入されたチェックボックスの位置座標を示す座標データを取得する機能である。さらに、降車駅ID取得機能505は、取得した座標データに基づいて座標テーブル503を参照することにより、当該降車駅の識別情報である駅IDを降車駅IDとして取得する機能である。
【0056】
ここで、座標テーブル503について図10を参照して説明する。座標テーブル503は、駅ID、座標データ及び駅名から構成されている。駅IDは、精算用帳票3の路線図上に設けられた駅の識別情報である。座標データは、各駅に対応するチェックボックスの配置を示す精算用帳票3の位置座標である。駅名は、座標データで示されるチェックボックスに対応する駅の名称である。つまり、座標テーブル503は、駅IDをキーとして、座標データ及び駅名を記憶している。
【0057】
料金抽出機能507は、精算プログラム501を実行することにより、乗車駅ID取得機能504が取得した乗車駅ID及び降車駅ID取得機能505が取得した降車駅IDに基づいて、料金テーブル506を参照することで、利用者が乗車した区間を特定する機能である。さらに、料金抽出機能507は、特定した区間に基づいて料金を抽出する機能である。ここで、料金テーブル506について図11を参照して説明する。料金テーブル506は、区間及び料金から構成されている。さらに、区間は、乗車駅ID及び降車駅IDから構成されている。このような料金テーブル506を参照することにより、料金抽出機能507は、取得した乗車駅ID及び降車駅IDに基づいて利用者が乗車した区間を特定し、当該区間に対応する料金を抽出することができる。
【0058】
情報記憶機能508は、データ取得機能502が取得したデータに含まれるペンIDをキーとして、取得した乗車駅ID、降車駅ID、年月日及び料金を利用者DB51に記憶する機能である。
【0059】
ここで、利用者DB51について図12を参照して説明する。利用者DB51は、ペンID、区間、年月日、料金及び精算項目から構成されている。ペンIDは、利用者が使用する電子ペンを識別する情報であり、精算サーバ5はペンIDにより利用者を特定することができる。区間は、さらに乗車駅ID及び降車駅IDから構成されており、外出等において利用者が乗車した区間を記憶している。年月日は利用者が当該区間を乗車した年月日であり、料金は当該区間の料金である。精算は、後述する交通費精算機能509による精算が済んでいるか否かを記憶している。なお、年月日は時間データから取得可能な利用者による精算用帳票3への記入時刻を基に記録することもできる。また、ペンID、区間、年月日及び料金項目は情報記憶機能508により記憶され、精算項目は交通費精算機能509により記憶されるものである。
【0060】
交通費精算機能509は、精算プログラム501を実行することにより、予め設定された所定の期間毎に利用者DB51を参照して利用者の交通費の算出及び精算を行い、精算が済んでいるか否かを利用者DB51の精算項目に記憶する機能である。具体的に、1ヶ月毎に交通費の精算を行うことが設定されている場合、精算サーバ5は、ペンID「001」に対応する利用者DB51を参照し、年月日に基づき5月の料金を全て合計する。これにより、精算サーバ5は、ペンID「001」の電子ペン10を使用する利用者の5月分の交通費を容易に算出し、精算を行うことができる。利用者への精算が終了した場合、精算サーバ5は、利用者DB51のペンID「001」に対応する精算項目に「済」を記憶する。なお、必要があれば、精算サーバ5は、利用者DB51を参照することにより、区間や年月日に基づいて交通費精算用データを作成し、利用者が使用する端末装置25上に当該データを表示させること等も可能である。
【0061】
[精算処理]
次に、上記の精算システム100により実行される精算処理について説明する。図13は、精算処理のフローチャートである。
【0062】
まず、利用者は、精算用帳票3に電子ペン10を使用して外出や出張等において利用した駅に関する情報を記入する。具体的に、利用者は、図8(a)に示すような精算用帳票3において乗車駅に該当するチェックボックスに「○」を記入する。さらに、利用者は、精算用帳票3において降車駅に該当するチェックボックスに「×」を記入する。そして、利用者は、精算用帳票3上の送信指示部79にチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して、記入データ及び時間データを精算サーバ5へ送信する。
【0063】
精算サーバ5は、記入データ及び時間データを取得する(ステップS1)。そして、精算サーバ5は、記入データに基づいて文字認識を行い、当該記入データから乗車駅を示す記号「○」が記入されたチェックボックスの位置座標を示す座標データを取得する。また、精算サーバ5は、記入データに基づいて文字認識を行い、当該記入データから降車駅を示す記号「×」が記入されたチェックボックスの位置座標を示す座標データを取得する(ステップS2)。そして、精算サーバ5は、乗車駅に対応するチェックボックスの座標データ及び座標テーブル503に基づいて乗車駅IDを取得する(ステップS3)。さらに、精算サーバ5は、降車駅に対応するチェックボックスの座標データ及び座標テーブル503に基づいて降車駅IDを取得する(ステップS4)。
【0064】
次に、精算サーバ5は、取得した乗車駅ID及び降車駅IDに基づいて料金テーブル506から利用者が乗車した区間の料金を抽出する(ステップS5)。また、精算サーバ5は、記入データから利用者が使用する電子ペン10のペンIDを取得し、時間データから当該利用者が精算用帳票3への記入を行った年月日を取得する。そして、精算サーバ5は、取得したペンIDをキーとして、乗車駅ID、降車駅ID、年月日及び料金を利用者DB51に記憶する(ステップS6)。さらに、精算サーバ5は、交通費の精算を行うか否かを判定し(ステップS7)、精算を行わない場合、ステップS1乃至S6を繰り返す。一方、精算を行う場合、精算サーバ5は、利用者DB51を参照して利用者の交通費を算出し、精算を行う。さらに、精算サーバ5は、利用者DB51の精算項目に「済」を記憶する。これにより、精算処理は完了する(ステップS8)。
【0065】
本発明において、精算用帳票3は紙媒体であるため、利用者は手帳等に添付して容易に携帯することができる。また、駅で配布される路線図が専用ペーパーで構成された精算用帳票3であれば、利用者は当該精算用帳票3を携帯する必要もない。これによれば、利用者は精算用帳票3に電子ペン10で記号やチェックマークを記入するだけで簡便に、外出や出張等で利用した駅に関する情報を電子データとして保存することができる。よって、精算サーバ5は、当該電子データを利用して、利用者に負担をかけることなく、迅速に交通費の精算を行うことができる。
【0066】
[変形例]
上記の実施形態では、精算用帳票3において、利用者は電子ペン10を使用して乗車駅に該当するチェックボックスに「○」、降車駅に該当するチェックボックスに「×」を記入することとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、乗車駅及び降車駅のみならず、経由駅に該当するチェックボックスに「△」といった記号を記入することとしてもよい。これによれば、乗車駅から降車駅まで複数の行き方があり、料金を特定することができない場合であっても、精算サーバ5は、経由駅を考慮に入れて利用者が利用した交通機関の適切な料金を特定することができる。この場合、具体的に、料金テーブル506の区間項目は、乗車駅ID及び到着駅IDに加え経由駅IDにより構成されている。そして、精算サーバ5は、記入データに基づいて文字認識を行い、当該記入データから経由駅を示す記号が記入されたチェックボックスの位置座標を示す座標データを取得する。さらに、精算サーバ5は、取得した座標データに基づいて座標テーブル503を参照することで経由駅IDを取得する。そして、精算サーバ5は、乗車駅ID、到着駅IDに加え経由駅IDに基づいて料金テーブル506を参照し、適切な料金を抽出する。
【0067】
また、上記の実施形態では、乗車駅及び降車駅に対応するチェックボックスに記号を記入することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、単にチェックマークを記入することとしてもよい。さらに、上記の実施形態では、乗車駅及び降車駅に対応するチェックボックスに記号をそれぞれ1つずつ記入した後すぐに記入データ及び時間データを精算サーバ5へ送信している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、乗車駅、降車駅の順にチェックマーク又は記号を記入すれば複数の乗車駅及び降車駅に対応するチェックボックスに記号を記入することができる。
【0068】
具体的に、外出した際に東京駅から乗車して上野駅で降車し、その後神田駅から乗車して池袋駅で降車した場合、利用者は、電子ペン10を使用して図8(a)に示すような精算用帳票3において、東京駅に対応するチェックボックスに「○」を、上野駅に対応するチェックボックスに「×」を記入する。さらに、利用者は、神田駅に対応するチェックボックスに「○」を、池袋駅に対応するチェックボックスに「×」を記入する。この場合、精算サーバ5は、時間データに基づいて、記号が記入された順序を時系列に把握することで乗車駅と降車駅のペアを特定し、料金テーブル506を参照して適切な料金を抽出する。なお、電子ペン10による記入が記号ではなくチェックマークであった場合も同様に、時間データに基づいて、チェックマークが記入された順序を時系列に把握することで乗車駅と降車駅のペアを特定し、料金テーブル506を参照して適切な料金を抽出する。
【0069】
また、上記の実施形態では、利用者は精算用帳票3上にインク入りの電子ペン10で直接記号やチェックマークを記入している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、インクなしの電子ペン10で該当するチェックボックスに記入を行ったり、精算用帳票3に透明のシートを重ねて当該シートの上からインク入りの電子ペン10で記入を行ったりする方法にも適用することができる。これによれば、精算用帳票3を使い捨てではなく何度も使用することができるため経済的である。
【0070】
また、上記の実施形態では、精算用帳票3上に電車の路線図が印刷されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パスの路線図など交通機関を表すものであれば本発明を適用することができる。
【0071】
また、上記の実施形態では、精算サーバ5が座標テーブル503及び料金テーブル506を保有することとしているが、電子ペン10又は端末装置25が保有することとしてもよい。この場合、電子ペン10又は端末装置25内で、図13に示すステップS1乃至S5を行い、抽出した料金等に関する情報を精算サーバ5へ送信する。そして、精算サーバ5は、受信した料金等に関する情報を利用者DB51へ記憶し、所定のタイミングで交通費の精算を行う。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、必要な情報を正確に取得し、当該情報に基づいて容易に交通費等の精算を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。
【図3】専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】電子ペン用帳票の例を示す。
【図7】本発明における精算システムの概略構成を示す図である。
【図8】精算用帳票の例を示す。
【図9】図7に示す精算システムに含まれる精算サーバの機能ブロック図である。
【図10】本発明における座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。
【図11】本発明における料金テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。
【図12】本発明における利用者DBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図13】本発明による精算処理のフローチャートである。
【符号の説明】
2 ネットワーク
3 精算用帳票
5 精算サーバ
10 電子ペン
11 プロセッサ
12 メモリ
13 データ通信ユニット
14 バッテリー
25 端末装置
26 問い合わせサーバ
27 サービスサーバ
100 精算システム

Claims (10)

  1. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票であって、
    前記電子ペンにより読み取り不能な状態で路線図が印刷されており、
    前記電子ペンにより読み取り可能な状態で記入者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されており、前記電子ペンを使用して前記駅の情報を特定するための記入が行われる複数の特定部を備えることを特徴とする電子ペン用帳票。
  2. 前記特定部は、前記電子ペンを使用して、乗車駅、降車駅及び経由駅に対応するそれぞれ異なる記号が記入されることを特徴とする請求項1に記載の電子ペン用帳票。
  3. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンと、前記電子ペンにより読み取り不能な状態で路線図が印刷された電子ペン用帳票を使用した精算システムであって、
    前記電子ペン用帳票は、利用者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されており、前記電子ペンを使用して前記駅の情報を特定するための記入が行われる複数の特定部を備え、
    前記精算システムは、
    前記電子ペン用帳票に記入された記入データを取得する記入データ取得手段と、
    前記記入データに含まれる前記ドットパターン上の位置座標に基づいて、前記利用者が利用した複数の駅を特定する駅特定手段と、
    複数の駅の区間と料金が対応づけされた情報を料金情報として取得する料金情報取得手段と、
    駅特定手段が特定した複数の駅及び前記料金情報に基づいて料金を算出する料金算出手段と、を備えることを特徴とする精算システム。
  4. 前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間データを取得する時間データ取得手段と、
    特定した前記複数の駅と前記時間データに基づいて、前記利用者が利用した区間を特定する区間特定手段と、をさらに備え、
    前記料金算出手段は、前記区間特定手段が特定した区間及び前記料金情報に基づいて料金を算出することを特徴とする請求項3に記載の精算システム。
  5. 前記記入データを文字認識することにより、前記駅特定手段が特定した駅が乗車駅及び降車駅のどちらであるかを判別する駅判別手段をさらに備え、
    前記区間特定手段は、前記駅判別手段の判別結果と、前記駅特定手段が特定した複数の駅と、前記時間データとに基づいて、前記利用者が利用した区間を特定することを特徴とする請求項4に記載の精算システム。
  6. 前記駅判別手段は、前記記入データを文字認識することにより、前記駅特定手段が特定した駅が乗車駅、降車駅及び経由駅のいずれであるかを判別することを特徴とする請求項5に記載の精算システム。
  7. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンと、前記電子ペンにより読み取り不能な状態で路線図が印刷された電子ペン用帳票を使用した精算システムを構成するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、利用者が利用した駅の情報に対応するドットパターンが印刷されており、前記電子ペンを使用して前記駅の情報を特定するための記入が行われる複数の特定部を備え、
    前記プログラムは、
    前記電子ペン用帳票に記入された記入データを取得する記入データ取得手段、
    前記記入データに含まれる前記ドットパターン上の位置座標に基づいて、前記利用者が利用した複数の駅を特定する駅特定手段、
    複数の駅の区間と料金が対応づけされた情報を料金情報として取得する料金情報取得手段、
    駅特定手段が特定した複数の駅及び前記料金情報に基づいて料金を算出する料金算出手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間データを取得する時間データ取得手段、
    特定した前記複数の駅と前記時間データに基づいて、前記利用者が利用した区間を特定する区間特定手段、としてさらに前記コンピュータを機能させ、
    前記料金算出手段は、前記区間特定手段が特定した区間及び前記料金情報に基づいて料金を算出することを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記記入データを文字認識することにより、前記駅特定手段が特定した駅が乗車駅及び降車駅のどちらであるかを判別する駅判別手段としてさらに前記コンピュータを機能させ、
    前記区間特定手段は、前記駅判別手段の判別結果と、前記駅特定手段が特定した複数の駅と、前記時間データとに基づいて、前記利用者が利用した区間を特定することを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記駅判別手段は、前記記入データを文字認識することにより、前記駅特定手段が特定した駅が乗車駅、降車駅及び経由駅のいずれであるかを判別することを特徴とする請求項9に記載の精算システム。
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