JP2005037354A - レーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 狭ビームアンテナとMUSIC方式を組み合わせて、1系統の受信機による簡易な構成で高い方位分解能を有するレーダを実現する。
【解決手段】 放射方向制御部12がアンテナ11の放射角を逐次変更していき、その都度得られたアンテナパターンを得る。次に得られたアンテナパターンを複数個組み合わせて、方位探索部18においてMUSIC処理を適用し、入射角推定を行う。一つのアンテナ11から複数のアンテナパターンを取得するようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は電波到来方向推定機能を有するレーダ装置に係るものであり、特に受信処理に要する構成を簡素化しつつ、高い推定精度や分解能を得るレーダ技術に関する。
観測空間内の目標物を探索するレーダを構成する場合、従来の1つの方法として、パラボラアンテナのような狭いビームを持つアンテナを活用し、レーダエコーの電力が最大になる方位を推定し、また、エコーの電力が最大になるまでの遅延時間から距離も推定し、これらの方位と距離から目標物の位置を推定している(以下の説明において、ビーム幅の狭いビームを持つアンテナを「ビームアンテナ」と呼ぶこととする)。しかし、アンテナの指向性については、パラボラアンテナのような開口面アンテナでは、開口面積に反比例してビーム幅が決まるのでアンテナの大型化が必要になり、方位の推定精度及び分解能を向上させるためには、設置用地の確保や製造が困難となるなどの欠点がある。
また、アンテナをアレーアンテナで構成し、狭ビームを構成することも可能であるが、開口面積に反比例してビーム幅が決まる点では開口面アンテナと同じく、方位の推定精度及び分解能を向上させるためにはアンテナの大型化が必要になるので、不都合が生じる。さらに、複数の素子を配列し、同数の受信機を必要とするので、アンテナが大型になり受信システムが複雑になる欠点がある。
八木アンテナなどでも、同様に、方位の推定精度及び分解能の向上を目的として、十分な指向性を得るためには、反射器や導波器などの素子を増やして、アンテナが大型化せざるを得ないという不都合が生じる。
そこで、アレーアンテナを比較的に少ない複数(例えば、3以上)の素子数で構成し、各素子で受信された信号に対しMUSIC(MUltiple SIgnal Classification)処理を含めた方位探知処理(以下では、「方位探索処理」と略することがある)を施し、方位分解能を向上させることも可能である(例えば、非特許文献1)。しかし、ここでの方法によれば、素子数と同数の受信機を依然として必要としており、受信システムを簡素化できない。
また、アレーアンテナを用いて段階的に広いビーム幅によるビームと狭いビーム幅によるビームを形成することにより、電波の到来方向を推定できるアンテナ装置も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−196328「電波塔来方向推定方法及びアンテナ装置」第1図、第4頁−第6頁
R. O. Schmidt, "Multiple Emitter Location and Signal Parameter Estimation," IEEE Trans.,vol.AP−34,no.3,pp.276−280,1986.
特許文献1によれば、アレーアンテナを採用したレーダ装置において、受信機の個数を減少させることのできる方法が紹介されている。しかしこの方法は、アレーアンテナを前提とするものである。したがって、パラボラアンテナなどのように、アレーアンテナではないにも関わらずビーム幅の狭いビームアンテナを有するレーダ装置には採用することができない。
この発明は、レーダ装置に採用するアンテナの方式を限定せずに、かつ受信処理に要する構成を簡素化し、かつ高い方位分解能を有するレーダ装置を提供することを目的とするものである。
この発明に係るレーダ装置は、
送信信号を生成する送信手段と、
前記送信手段が生成した送信信号を放射するとともに、外部目標により反射された前記送信信号を受信信号として受信するアンテナと、
前記アンテナが前記送信信号を放射する方向を設定する放射方向制御手段と、
前記アンテナが受信した受信信号に受信処理を施して受信サンプルを出力する受信手段と、
前記放射方向制御手段が制御した前記送信信号の放射方向と前記受信サンプルとに基づいて、前記アンテナへの前記受信信号の入射方位を推定する方位推定手段と、
を備えるものである。
この発明によるレーダ装置は、指向性ビームアンテナを複数の方位に対して走査させることにより、受信したサンプリングデータに対してMUSIC処理を適用することとしたので、指向性ビームアンテナ以上の方位分解能で入射方位推定を行うことができるという極めて優れた効果を奏する。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。図において、レーダ装置1は、アンテナ11、駆動装置12、角度検出部13、高周波スイッチ14、送信機15、受信機16、ADC17、方位探索装置18を備えるものであって、FMICW(Frequency Modulated Interrupted Continuous Wave)方式、またはパルスドップラー方式のレーダ装置など、レンジ分解能を有するレーダ装置であるものとする。
アンテナ11は、送信信号を入力として電波として空間に放出し、逆に空間の電波を吸収し受信信号を出力する部位である。このアンテナは、パラボラアンテナ・八木アンテナ・ホーンアンテナなどの指向性を持ったビームアンテナであって、そのアンテナパターンは既知であるとする。放射方向制御部12は、アンテナ11の電波放射方向を変更する部位である。アンテナ11の放射方向の変更方法としては、モーターなどの駆動によってアンテナ11を物理的に回転させる方法と、アンテナ11がアレーアンテナである場合に、アンテナ11を構成する各アンテナ素子間の電波を移相する方法があるが、そのどちらであってもよい。
角度検出部13は、アンテナ11の送受信する方位を探知し出力する部位である。アンテナ11の送受信する方位を取得する方法としては、直接アンテナ11の方位を取得する構成をとってもよいし、放射方向制御部12から角度や位相などの情報を取得して、アンテナ11の方位を推定する構成をとってもよい。またレーダ装置1が車載用レーダである場合は、放射方向制御部12の作用以外にも、車両全体が運動することによって、アンテナ11の放射方向あるいは受信方向が変化しうる。このような場合には、カーナビゲーションシステムが備えるジャイロセンサから方向を求めるようにしてもよい。
高周波スイッチ14は、時分割により、アンテナ11を送信アンテナ・受信アンテナとして使い分けるためのスイッチである。送信部15は、アンテナ11に給電する部位である。受信部16は、アンテナ11が受信した受信信号に対して、周波数変換、周波数フィルタリング、同期検波などの受信処理を行い、アナログ信号を出力する部位である。ADC17は、いわゆるA/D変換器であって、受信部16の出力を入力とし、入力されたアナログ信号による受信信号をA/D変換して、複素数のデジタルサンプリングデータ(又は「受信サンプル」)を出力するようになっている。
また、方位探索部18は、同時に角度検出部13から得たアンテナ方位とADC17からの受信サンプルを入力し、目標物からの信号の入射方位を推定し、出力する部位である。ここで、レーダ装置1において特徴的なことは、このレーダ装置が、アレーアンテナを用いない場合であっても、MUSICを用いて目標物の位置を推定することにある。そこで、方位探索部18は、MUSICによって方位推定を行うべく、図2に示すように共分散行列計算部31、固有値・固有ベクトル計算部32、方位スペクトル計算部33、方位推定部34を備えている。
共分散行列計算部31は、ADC17が出力した受信サンプルから、受信信号共分散行列を出力する部位であり、固有値・固有ベクトル計算部32は、受信信号共分散行列の固有値に対応する固有ベクトルと固有値を求める部位である。また、方位スペクトル計算部33は、固有ベクトルと固有値から方位スペクトルを算出する部位であり、方位推定部34は、方位スペクトルから入射方位を選択する部位である。
なお、放射方向制御部12は放射方向制御手段に相当する。ただし、放射方向制御手段は、能動的にアンテナの方向を変更制御する機能を有するものに限定されるものではなく、車両全体が移動することで受動的にアンテナの土台が移動・回転する場合に、アンテナの方向変更制御する機能も有するものも含む。また受信部16とADC17は受信手段に相当する。さらに方位探索部18は方位推定手段に相当する。また角度検出部13は角度検出手段に相当する。
次に、レーダ装置1の動作について説明する。放射方向制御部12は、アンテナ11の放射方向を変更する。アンテナ11は、送信部15の発生した送信信号を、複数の放射方向に向けて電波として放射する。ここで、放射方向制御部12は、アンテナ11の各放射方向におけるビームパターン同士が重なり合うように、放射方向を制御する。ここで、これらのビームパターンの個数がM個あり、それぞれのビームパターンをG〜Gであるとする。そうすると、ビームパターン同士が重なり合うように放射方向を制御する、とは、ビームパターンG(ただし、kはM以下の自然数)のビーム幅にビームパターンGk+1の所定のゲイン以上の部分が存在するように、ビームパターンGとビームパターンGk+1の放射方向を制御することを意味する。図3は、M=6の場合の放射方向制御部12が放射した各ビームパターンの様子を示した図である。
次に、高周波スイッチ14は、時分割によってアンテナ11を受信用途に切り換え、その間に、たとえば図3に示したG〜Gのビームパターンを受信する。ここで図のθは、観測対象となる目標物が存在する方位であって、実施の形態1によるレーダ装置にとって未知の方位である。受信されたビームパターンG〜Gは受信部16によって受信処理され、ADC17によってサンプリングデータX、X、…、Xとしてサンプリングされた後に、方位探索部18で処理される。
ここで、M個の受信サンプルX、X、…、Xを成分とするベクトルXを考える。このようなベクトルXを以後、受信信号ベクトルXと呼ぶ。すると、受信信号ベクトルXは、次式のように入射信号sの到来角θのステアリングベクトルa(θ)と、ノイズベクトルnに分解される。
Figure 2005037354
また、ステアリングベクトルa(θ)は式(2)によって与えられる。
Figure 2005037354
ここで、mはM以下の自然数であって、g(θ)は第mビームの複素ゲインパターン、pは第mビームを形成するアンテナの位相基準点からの位置ベクトル、q(θ)はsの入射方向の単位ベクトル、λは波長である。
また、ノイズベクトルnは式(3)によって与えられる。
Figure 2005037354
ここで、nは第mビームの受信システムに混入するノイズである。
さらに、同時にK個の電波が入射する場合の受信信号ベクトルXは式(4)によって与えられる。
Figure 2005037354
ここで、Skは第k番目(ただし、kはK以下の自然数)の入射信号である。
式(4)の受信信号ベクトルXを、ステアリングベクトルを並べたM×K行列Aを用いて表すと、式(5)のようになる。
Figure 2005037354
ここで、MUSIC方式が成立する条件として、a(θ)〜a(θ)が互いに線形独立でなければならない。これに対して、レーダ装置1は、同一のアンテナ11を時分割利用しているものの、指向する方向毎にアンテナパターンが異なるので、目標物からの信号の入射方位θ〜θに対して、a(θ)〜a(θ)が互いに線形独立(すなわち、行列Aはフルランク)となり、MUSIC方式適用の前提条件が成立する。
方位探索部18において、共分散行列計算部31は、M個の受信信号サンプリングデータX、X、…、Xを入力として、受信信号共分散行列Rを出力する。受信信号共分散行列Rは式(6)によって与えられる。
Figure 2005037354
ここで、Hは共役転置を意味し、またEはサンプルの平均を意味する。
式(6)は、式(5)を用いて次のように展開される。
Figure 2005037354
ここで、Rsは、
Figure 2005037354
と定義される入射信号共分散行列であり、フルランクである(rank(R)=0)。また、σはノイズ電力であり、式(B)の右辺第2項は、各素子のノイズが互いに無相関であることを前提としている。Rのm番目の固有値λmと対応する固有ベクトルemには次式が成り立つ。
Figure 2005037354
次にARHとσ2Iの固有関係について述べる。ここでは、入射波の総数Kがビームパターン数M未満(すなわち、K<M)を前提とする。ARHはM×M行列であるが、0でない固有値はK個しかない。固有値をζk、対応する固有ベクトルをeとすれば(ただし、k=1〜K)、次式が成り立つ。
Figure 2005037354
一方、ARHの0固有値に対する固有ベクトルをe(ただし、j=K+1〜M)とすれば、次式が得られる。
Figure 2005037354
ARH の全ての固有ベクトルe(m=1〜M)は、同時に(σ2I)の固有ベクトルである。なぜなら、
Figure 2005037354
が成り立つからである。したがって、式(13)が成り立ち、eはRの固有ベクトルでもある。
Figure 2005037354
また、Rの固有値の定義より、
Figure 2005037354
であり、それぞれに対応する固有ベクトルはe(k=1〜K)、e(j=K+1〜M)である。
最小固有値λmin=σ2を決定すると、式(14)より、これらに対応する固有ベクトル(ノイズ空間固有ベクトル)e(j=K+1〜M)が定まる。このeは、式(11)を満足する。式(11)の左辺は、AR=(AR)(A)のように、(AR)と(A)との積であり、また入射信号共分散行列Rと行列Aはフルランクであることから
Figure 2005037354
が成り立ち、これを書き換えた結果、式(16)が得られる。
Figure 2005037354
固有値・固有ベクトル計算部32は、共分散行列計算部31が算出した受信信号共分散行列Rについて、固有値λ〜λ(ただし、λ>λ>…>λ)と、それぞれの固有値に対応する固有ベクトルe〜eを算出する。そして、この固有値の分布から入射波数Kを推定する。ここで、入射波数Kを推定する方法としては、固有値の閾値λを設定しておき、この閾値λを上回る固有値の個数を数える方法などが考えられる。なお、入射波数Kが予め分かっている場合には、この処理を省略してもよい。以上の手順により、固有値λ〜λ、固有ベクトルe〜e、入射波数Kが算出される。
方位スペクトル計算部33は、固有値λ〜λ、固有ベクトルe〜e、入射波数Kから、方位スペクトルPMU(θ)を出力する。方位スペクトルPMU(θ)は、ステアリングベクトルa(θ)を用いて、式(2)により与えられる。
Figure 2005037354
ここで、θは方位を表す。
電波が入射するK個の方位θ〜θでは、式(16)が成り立ち(あるいは近似し)、P(θ)がピークを示す。したがって、P(θ)のピークをサーチすることにより、入射方位が推定されることになる。
すなわち、目標物からの信号の入射方位θ〜θは推定可能となって、MUSIC方式を用いてアンテナ11のビーム幅以上の方位推定精度と分解能が得られることになる。
また、距離推定については、レーダ装置1がパルスドップラーレーダである場合には、レンジゲートを用いて行い、FMICWレーダであるならば、送信信号と受信信号のビート信号を分析して、距離分解能のあるサンプルデータを取得する。
以上から明らかなように、レーダ装置1によれば、指向性ビームアンテナを走査させることにより、受信したサンプリングデータに対してMUSIC処理を適用することによって、指向性ビームアンテナの諸元から得られる方位分解能以上の方位分解能で入射方位推定を行うことができる。
また一つの指向性ビームアンテナにより目標物を走査させることとしたので、受信部16とADC17を一個だけ準備すればよく、レーダ装置の構造を簡素化することができる。
さらに、送信用と受信用のアンテナを共用するようにしたので、送受信両方で指向性ビームの効果を奏することができるとともに、同じ開口面積のアンテナを送受信用あるいは受信用に利用するよりも、狭ビーム化したことと同じ効果が得られるので、アンテナを小型化でき、さらに送信電力を低減することが可能となる。
なお、上記においてMUSIC方式に代えて、その上位概念であるスーパーレゾリューション法を用いることも当然に可能である。その場合にも、実施の形態1のレーダ装置1による効果と同様の効果が得られることになる。
実施の形態2.
実施の形態1によるレーダ装置1では、高周波スイッチ14を用いてアンテナ11を送受信兼用とした。これに対して送信専用アンテナと受信専用アンテナを用いて構成するようにしてもよい。図4は、このように構成したレーダ装置の構成を示すブロック図である。図において、レーダ装置2は送信専用のレーダ装置であって、送信部15と、アンテナ20とを備えている。アンテナ20は、ビーム幅が広く、観測域全体に送信信号を放射する送信専用アンテナである。送信部15は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
またレーダ装置3は、受信専用のレーダ装置であって、レーダ装置2とは別体で構成されている。レーダ装置3はアンテナ19と、放射方向制御部12、角度検出部13、受信部16、ADC17、方位探索部18とを備えている。アンテナ19は受信専用アンテナであって、ビーム幅の狭い指向性を有するビームアンテナである。その他、実施の形態1のレーダ装置1と同じ符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
レーダ装置3における受信処理及び方位推定処理については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。ただし、アンテナ20はビーム幅が広いので、送受信両方のアンテナで合成されるゲインパターンは受信アンテナ程度のビーム幅しか得られない点に留意すべきである。しかし、実施の形態1と同様にアンテナを小型化、あるいは、送信電力を低減できるという特徴は変わらない。
以上から明らかなように、このレーダ装置2および3によれば、実施の形態1と同様に、指向性ビームアンテナを走査させて、受信したサンプルに対してMUSIC処理を適用することによって、指向性ビームアンテナの諸元から得られる方位分解能以上の方位分解能によって入射方位推定が可能となる。
また、送信用の広ビーム幅のアンテナ19を別に設けたので、実施の形態1と比して、高周波スイッチ14が不要となり、アンテナを別にすることにより例えばFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)レーダ方式などのように、送受信を同時に行うCW(Continuous Wave)レーダにも適用でき、送信機および受信機を簡素化し、送信デューティー比の向上によって感度を向上できる。
なお、上記においてMUSIC方式に代えて、その上位概念であるスーパーレゾリューション法を用いることも当然に可能である。その場合にも、実施の形態2のレーダ装置2及び3による効果と同様の効果が得られることになる。
実施の形態3.
なお、実施の形態1によるレーダ装置2および3では、受信専用アンテナの受信方位を変更することとしたが、受信専用アンテナの受信方位を固定とし、送信専用アンテナの送信方位を変更するようにしてもよい。図5は、このような構成を有するレーダ装置の構成を示すブロック図である。図に示すように、レーダ装置4はアンテナ21と放射方向制御部12、送信部15と角度検出部13を備えている。アンテナ21は送信専用アンテナであって、送信部15により生成された送信信号を放射方向制御部12によって指定された方向に放射するようになっている。角度検出部13は実施の形態1の角度検出部13と同様であるが、レーダ装置4の外部に対し、バス接続などの方法によって放射方向の角度を出力する点で相違している。
またレーダ装置5は、アンテナ22と受信部16、ADC17、方位探索部18を備えている。アンテナ22は受信専用アンテナであって、ビーム幅の広いビームアンテナであるものとする。他の構成要素であって、実施の形態1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。ただし方位探索部18は、レーダ装置4の角度検出部13とバス接続などの手段によって、放射方向の角度を取得するようになっている。
レーダ装置5における受信処理及び方位推定処理については実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。ただし、アンテナ22はビーム幅が広いため、実施の形態1とは異なり、ゲインパターンはアンテナ22のビーム幅しか得られない。したがって実施の形態1のようにアンテナを小型化、あるいは、送信電力を低減することはできない。しかし、実施の形態1における高周波スイッチ14を省略したので、機構的に簡素化され、さらに実施の形態2と同様に、例えばFMCWレーダ方式などのように、送受信を同時に行うCWレーダにも適用可能になり、送信機および受信機の簡素化や、送信デューティー比の向上による感度を向上できるという特徴は共通である。
以上から明らかなように、実施の形態3によるレーダ装置4および5によれば、実施の形態1と同様に、レーダ装置5に実装している指向性ビームアンテナを走査させて、受信したサンプリングデータに対してMUSIC処理を適用するので、指向性ビームアンテナの諸元から得られる方位分解能以上の方位分解能で入射方位推定が可能となる。
なお、上記においてMUSIC方式に代えて、その上位概念であるスーパーレゾリューション法を用いることも当然に可能である。その場合にも、実施の形態3のレーダ装置4及び5による効果と同様の効果が得られることになる。
実施の形態4.
なお、MUSIC方式を用いて入射波の到来方向を推定すると、入射波数Kの誤推定や、アンテナパターンの誤差などの要因によって、入射方位を誤推定する場合がある。そこで、各観測方位の受信電力を評価関数として参照し、受信電力が大きい場合にその方位周辺において入射波を到来しているとみなして、それ以外の方位の方位探索結果を排除するようにしてもよい。
図6は、このような処理を行う実施の形態4によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。図に示すレーダ装置6において、方位制限部23は角度検出部13が出力した方位とADC17が出力する受信サンプルから、目標物が存在しうる有効な方位と無効な方位とを算出する部位である。また方位検査部24は、方位探索部18が出力する入射方位の推定結果のうち、方位制限部23が算出した無効な方位にある推定結果を排除する部位である。
次にレーダ装置6の動作について、その特徴である方位制限部23と方位検査部24を中心に説明する。放射方向制御部12から方位探索部18までの各部位は実施の形態1と同様の処理を行っているものとして、ここでは説明を省略する。
まず、方位制限部23は角度検出部13が出力した方位とADC17が出力する受信サンプルから受信電力Pを算出する。図7は、第1観測方位〜第6観測方位までの各ビームの受信電力を示した図である。図では、第3観測方位のビームの受信電力のみが閾値Pを超えている。そこで、方位制限部23は、第3観測方位を中心とするビーム幅θを有効な方位として出力し、それ以外の方位を無効な方位として出力する。
続いて、方位検査部24は、方位制限部23が算出した有効・無効の方位情報に基づいて、方位探索部18が推定した入射方位の有効性を判断する。例えば図7に示すように方位探索部18が入射方位としてθとθを出力したとする。このうちθは、第3観測方位を中心とするビーム幅θの方位に含まれているので、有効な方位探索結果として判定される。一方、θは第3観測方位を中心とするビーム幅θの方位に含まれていないので、無効な方位探索結果として棄却される。
以上から明らかなように、実施の形態4のレーダ装置6によれば、受信電力を評価関数として参照することにより、誤推定した入射方位を排除できる。
なお、実施の形態4では、実施の形態1の構成に方位制限部23と方位検査部24とを追加する構成としたが、実施の形態2および3の構成に方位制限部23と方位検査部24を追加する構成としても同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、方位検査部24と方位探索部18を別個の構成要素とせずに、たとえば方位制限部23の算出結果に基づいて、方位探索部18が無効な方位の入射波を除外するようにしてもよい。
なお、上記においてMUSIC方式に代えて、その上位概念であるスーパーレゾリューション法を用いることも当然に可能である。その場合にも、実施の形態4のレーダ装置6による効果と同様の効果が得られることになる。
実施の形態5.
次に、この発明をFMICW(Frequency Modulated Interrupted Continuous Wave)方式のレーダ装置に適用した例について説明する。図8は、この発明の実施の形態5によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。図において、変調信号送信部35は、徐々に周波数を上昇させていく周波数変調の繰り返しを伴う送信信号を生成する回路又は素子である。ビート信号生成部36は、周波数変調を伴う送信信号と、この送信信号を外部の目標に照射し反射された電波を受信して得られた受信信号とをミキシング(混合)して、ビート信号を生成する回路又は素子である。方位探索信号生成部37は、サンプリングされた受信信号から方位探索を行うために用いる信号を生成する回路又は素子である。その他、図1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態5によるレーダ装置の動作について、図を用いて説明する。変調信号送信部35は、周波数変調を伴う送信信号を、高周波スイッチ14に出力するとともに、その変調信号を受信信号復調のための参照信号としてビート信号生成部36にも出力する。高周波スイッチ14は、送受信を切り替えており、送信時には、変調信号をアンテナ11に出力し、受信時にはアンテナ11の受信した信号を受信部16に出力する。ここで、高周波スイッチ14は、一定のタイミングで送受信を切り換えているので、アンテナ11に出力される送信信号は断続的となり、結果としてアンテナ11は、パルス状の送信波を外部目標に周波数変調を伴う送信波を照射する。
このようにして外部目標に照射されたパルス送信波は、外部目標によって反射され、アンテナ11から外部目標までの距離を往復する時間が経過した後に、再びアンテナ11にパルス波として到来する。送信波は周波数変調を伴っているから、再びアンテナ11によって受信される外部目標からのパルス反射波も、外部目標までの距離を往復する時間だけ遅れて、周波数変調していることになる。ここで、高周波スイッチ14の送受信切替周期をTPRIとすると、送信パルスの時間長さもTPRIとなる。また、周波数掃引時間(周波数が単調増加を続ける時間)をTc、アンテナ11が外部目標に照射した電波が再びアンテナ11に到来するまでの時間をτ[s]とする。そうすると、目標距離はc×τ/2[m](c:光速[m/s])となる。
図9は、アンテナ11からの送信信号と受信信号についての周波数の関係を表したグラフである。図において、符号101及び102を付した二重線は、最初の周波数掃引時間(周波数が単調増加を続ける時間)における送信パルス波を表している。また、符号103及び104を付した実線は、受信パルス波を表しており、受信パルス波103は送信パルス波101の反射波、受信パルス波104は送信パルス波102の反射波である。
変調信号送信部35は、高周波スイッチ14だけでなく、ビート信号生成部36にも周波数変調を伴う送信信号を出力する。そこで、ビート信号生成部36は、この送信信号を参照信号として、アンテナ11が外部目標に照射した電波が再びアンテナ11に到来するまでの時間だけ前の周波数を有する受信信号とのミキシングを行う。時刻tにおける受信信号をSi(t)、参照信号をSr(t)とすれば、時刻tにおいてビート信号生成部36が出力するビート信号は、式(18)で与えられる。
Figure 2005037354
なお、上式において、C*は複素数Cの複素共役である。
次に、ADC17は、式(18)で得られるビート信号をデジタル信号に変換し、方位探索信号生成部37に出力する。方位探索信号生成部37は、放射方向制御部12によるアンテナ11のビーム掃引に基づいて、方位探索用信号を生成する。方位探索用信号は次のように生成される。まず、放射方向制御部12の制御により、アンテナ11がビーム掃引を1回行う間に、変調信号送信部35が周波数掃引をM回行うものとする。図10は、このようなビーム掃引と周波数掃引の関係を図示したタイムチャートである。
いま、ビームの掃引時間が、周波数掃引時間Tcに比較して十分長いものとし、ある周波数掃引時間Tcの間にビーム方向は一定であるとする。また、周波数掃引時間Tcは十分小さいために、この間に外部目標までの距離は変化しないとする。そうすると、方位探索用信号生成部37は、m(ただしm=1,2,…,M)番目の周波数掃引時のiサンプリング目における方位探索用信号ベクトル成分xm(i)は、式(19)によって算出する。
Figure 2005037354
ここで、nm(i)は、m番目の周波数掃引におけるiサンプリング目の雑音成分である。
またSb,m,iは、m番目の周波数掃引におけるiサンプリング目の各目標のビート信号の総和であって、具体的には式(20)によって算出される。
Figure 2005037354
式(19)において、Kは目標数、gm(θ)はm番目の周波数掃引時における電波入射角度θ(ビーム方向基準)のアンテナゲインであって、θkはk番目の目標によって反射されて受信した電波の入射角度(ビーム方向基準)、Tはサンプリング間隔、φkはk番目の目標に反射されて受信した受信信号の初期位相である。またfb,kはk番目の目標のビート周波数であって、式(21)によって算出される。
Figure 2005037354
式(21)において、Bは周波数掃引幅、Rは目標までの相対距離、Vは目標の相対速度、λは送信信号の波長である。
方位探索用信号生成部37は、xm(i)を算出した後、方位探索用信号ベクトルx(i)=[x1(i),x2(i),…,xM(i)]Tを方位探索部18に出力する。続いて、方位探索部18は、式(22)により、方位探索用信号ベクトルx(i)から、相関ベクトルRを算出
する。
Figure 2005037354
なお、x(i)Hはベクトルx(i)のエルミート共役である。そして、方位探索部18は、ステアリングベクトルa(θ)=[g1(θ),g2(θ),…,gM(θ)]を用いて、実施の形態1と同様にMUSIC処理を行い、目標信号の入射方位を推定する。
以上から明らかなように、この発明の実施の形態5のレーダ装置によれば、FMICW方式のレーダにおいても、指向性ビームアンテナを走査して得られる受信信号に対してMUSIC処理を適用することで、指向性ビームアンテナの諸元から得られる方位分解能以上の分解能で入射方位推定が行うことができるのである。
実施の形態6.
なお、実施の形態5において、得られたビート周波数をレンジ毎に分離し、各目標信号の入射方位を推定するようにしてもよい。この発明の実施の形態6によるレーダ装置は、かかる特徴を有するものである。
図11は、この発明の実施の形態6によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。図において、復調処理部38は、ビート信号をそのビート周波数を基にレンジごとに分離する部位である。また、レンジ単位方位探索部39は、復調処理部38が生成した信号を、レンジごとに各目標信号の入射方位を推定する部位である。その他、図8と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態5と同様であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態6によるレーダ装置の動作について説明する。このレーダ装置においても、方位探索信号生成部37は、方位探索用信号ベクトルx(i)を生成する。そして方位探索用信号ベクトルx(i)は、復調処理部38に出力される。復調処理部38は、方位探索用信号ベクトルx(i)にFFT(Fast Fourier Transform)を施して、ビート信号を復調し、受信信号をレンジビン単位でレンジごとに分離する。その結果として、復調処理部38は、サンプリング毎で、かつレンジビン単位での信号ベクトルを生成する。
以下、方位探索用信号ベクトルの成分の個数(ビート信号のサンプリングの点の個数)をNとする。また、方位探索信号生成部37は、Nf+N−1個のサンプリングに対して方位探索用信号ベクトルを出力したものとする。そして、これらの方位探索用信号ベクトルを、時系列順にx(1),x(2),…,x(N),…,x(Nf),…,x(Nf+N−1)と表す。ただしNfは、N<Nfを満たす整数である。また方位探索用信号ベクトルx(i)(i=1,2,…,Nf+N−1)はそれぞれM次元のベクトルである。この場合、復調処理部38は、第1サンプリングから第Nサンプリングまでのそれぞれのサンプリングについて、Nf個のレンジビンの信号ベクトルを算出する。そこで第iサンプリング目(ただし、1≦i≦N)の第j番目(ただし、1≦j≦Nf)のレンジビンの信号ベクトルを大文字のXを用いて、Xr,j(i)と表すこととする。
以上の定義に基づいて、復調処理部38の処理を説明する。図12は、復調処理部38の処理のフローチャートである。まず図のステップST601において、カウンタ変数Iを1に初期化する。続いて、ステップST602において、方位探索用信号ベクトル列x(1)〜x(Nf+N−1)から、x(I)で始まるNf個の連続する信号ベクトルからなる部分列x(I),x(I+1),x(I+2),…,x(Nf+I−1)を取り出す。ステップST603において、カウンタ変数Jを1に初期化する。ステップST604において、部分列の各ベクトルの第J成分を取り出し、それらをxJ(I),xJ(I+1),…,xJ(Nf+I−1)とする。
続くステップST605において、取り出した第J成分の列に対してFFTを行う。FFTの結果得られた数列をxr,J(1),xr,J(2),…,xr,J(Nf)とする。ステップST606において、カウンタ変数Lを1に初期化する。そしてステップST607において、第Iサンプリングにおける第L番目のレンジビン単位での信号ベクトルXr,L(I)のJ番目の成分にxr,J(L)を代入する。
ステップST608において、カウンタ変数Lに1を加える。そしてステップST609において、LがNfを超えたかどうかを調べる。LがNf以下である場合は、ステップST607に戻り、このレンジビン単位での信号ベクトルの他の成分への代入を行う。一方、LがNfを超えた場合には、ステップST610に進む。ステップST610において、カウンタ変数Jに1を加える。そしてステップST611において、JがMを超えたかどうかを調べる。JがM以下である場合には、ステップST604に戻って次の第J成分についてFFTを行う。またJがMを超えた場合には、ステップST612に進む。
ステップST612において、カウンタ変数Iに1を加える。そしてステップST613において、IがNを超えたかどうかを調べる。IがNを超えていない場合には、次のx(I)で始まるNf個の連続する信号ベクトルからなる部分列について、成分ごとにFFTの処理を繰り返す。またIがNを超えた場合には、復調処理部38は処理を終了する。
続いて、レンジ方位探索部39は、レンジビン毎に方位探索部18に信号ベクトルを伝達する。そして方位探索部18は、Xr,J(i)(ただし1≦i≦N)を式(22)におけるx(i)に置換して、MUSIC処理を行い、目標信号の方位推定を行うのである。
ところで、第(Nf/2)番目〜第Nf番目のレンジビンに、目標が存在しないことが既知のときは、復調処理部38に入力する信号が実信号(ビート信号の実部)であっても処理を行って構わない。このような場合に、実信号にFFTを施すと、図13に示すように第1番目のレンジビンから第(Nf/2)番目のレンジビンまでの領域(領域1)の信号と、第(Nf/2+1)番目のレンジビンから第Nf番目のレンジビンまでの領域(領域2)の信号は、互いに対称となるからである。
図13は、領域1の信号の振幅特性と位相特性が互いに対称となる状況を表した図である。第(Nf/2+1)番目のレンジビン以降のレンジビンに目標の存在しないことが既知の場合、第1番目のレンジビンから第(Nf/2)番目のレンジビンまでの信号は、実際に存在する目標からの反射信号となっており、受信信号がレンジビンごとに分離されているので、第1番目のレンジビンから第(Nf/2)番目の範囲の目標に関して方位推定が行えるのである。
以上から明らかなように、この発明の実施の形態6のレーダ装置では、受信信号をあらかじめレンジごとに分離した後、レンジごとにMUSICを用いた方位推定を行うようにしたので、一回のMUSIC処理で方位推定される目標信号数が、実施の形態5におけるMUSIC処理での目標信号数に比較して低減される。MUSICでは、ステアリングベクトルの次元数以上の目標に関して同時に方位推定できないという問題点があるが、実施の形態6では一回のMUSIC処理で方位推定する目標信号数が低減するように構成したので、目標数が増加しても上記のMUSIC処理の問題点を回避することが可能となるのである。
この発明は、電波到来方向推定機能を有するレーダ装置に適用することで有用なものである。
この発明の実施の形態1によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による方位探索部の詳細な構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による放射方向制御部のビーム方向制御を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4によるビーム方向の有効性判断の方法を示した図である。 この発明の実施の形態5によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による送信波と受信波の周波数の時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態5によるビーム掃引と周波数送信のタイムチャートである。 この発明の実施の形態6によるレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6による信号処理のフローチャートである。 この発明の実施の形態6における振幅特性及び位相特性のレンジビン単位での分布状況の例を示す図である。
符号の説明
11 アンテナ、12 放射方向制御部、
13 角度検出部、14 高周波スイッチ、
15 送信部、16 受信部、
17 ADC、18 方位探索部
19〜22 アンテナ、23 方位制限部、
24 方位検査部、31 共分散行列計算部、
32 固有値・固有ベクトル計算部、
33 方位スペクトル計算部、34 方位推定部、
35 変調信号送信部、36 ビート信号生成部、
37 方位探索信号生成部、38 復調処理部、
39 レンジ単位方位探索部。

Claims (11)

  1. 送信信号を生成する送信手段と、
    前記送信手段が生成した送信信号を放射するとともに、外部目標により反射された前記送信信号を受信信号として受信するアンテナと、
    前記アンテナが前記送信信号を放射する方向を設定する放射方向制御手段と、
    前記アンテナが受信した受信信号に受信処理を施して受信サンプルを出力する受信手段と、
    前記放射方向制御手段が制御した前記送信信号の放射方向と前記受信サンプルとに基づいて、前記アンテナへの前記受信信号の入射方位を推定する方位推定手段と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. 外部目標により反射された所定のアンテナパターンによる電波を受信信号として受信するアンテナと、
    前記アンテナが受信信号を受信する方向を設定する放射方向制御手段と、
    前記アンテナが受信した受信信号に受信処理を施して受信サンプルを出力する受信手段と、
    前記放射方向制御手段が制御した前記受信信号の受信方向と前記受信サンプルとに基づいて、前記アンテナへの前記受信信号の入射方位を推定する方位推定手段と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  3. 送信信号を生成する送信手段と、
    前記送信手段が生成した送信信号を、請求項2に記載のレーダ装置により受信される所定のアンテナパターンの電波として放射するアンテナと、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  4. 所定の方向に放射された後、外部目標に反射された所定のアンテナパターンの電波を受信信号として受信するアンテナと、
    前記アンテナが受信した受信信号に受信処理を施して受信サンプルを出力する受信手段と、
    前記所定の方向を取得し、該方向と前記受信サンプルとに基づいて、前記アンテナへの前記受信信号の入射方位を推定する方位推定手段と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  5. 送信信号を生成する送信手段と、
    前記送信手段が生成した送信信号を請求項4に記載のレーダ装置により受信される所定のアンテナパターンの電波として放射するアンテナと、
    前記アンテナが電波を放射する方向を設定する放射方向制御手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  6. 前記受信信号の受信電力が所定の閾値以上である場合に、該ビームの観測方位を中心としたビーム幅を有効な方位として算出する方位制限手段をさらに備え、
    前記方位推定手段は、前記方位制限手段が算出する有効な方位に含まれる入射方位のみを推定することを特徴とする請求項1、2、4のいずれか一に記載のレーダ装置。
  7. 前記方位推定手段は、MUSIC方式を用いて前記受信信号の入射方位を推定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のレーダ装置。
  8. 前記方位推定手段は、スーパーレゾリューション法を用いて前記受信信号の入射方位を推定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のレーダ装置。
  9. 前記送信手段は、一定期間ごとに周波数が変化する周波数変調を伴う送信信号を生成し、
    前記受信手段は、前記アンテナが受信した受信信号と前記送信手段が生成した送信信号とのビート信号を生成して、そのビート信号から方位探索信号を生成して出力し、
    前記方位推定手段は、前記受信手段が出力した方位探索信号を前記受信サンプルとして用いて前記入射方位を推定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  10. 前記受信手段は、前記方位探索信号をレンジビン毎に分類して出力し、
    前記方位推定手段は、前記受信手段によりレンジビン毎に分類された方位探索信号に基づいて前記入射方位を推定することを特徴とする請求項9に記載のレーダ装置。
  11. 前記受信手段は、所定の方位に目標が存在しないことが明らかな場合に、前記ビート信号の実部からレンジビン毎に前記方位探索信号を生成することを特徴とする請求項10に記載のレーダ装置。
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