JP2005037237A - 車両用指針計器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フレキシブル基板に過大な力を及ぼすことを防止しつつ、組付け工数を低減可能な車両用指針計器およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 裏カバー19に、シャフト51aの軸方向においてフレキシブル基板4側に延びる第1突起部19bを、フレキシブル基板4に第1突起部19bと嵌合する貫通孔4bを設け、フレキシブル基板4が裏カバー19に装着されると、第1突起部19bの軸部断面の輪郭線である第1輪郭線19b1は、フレキシブル基板4の貫通孔4bの輪郭線である第2輪郭線4b1の内側であるように設定した。これにより、ケース18とムーブメント5a〜5c間に位置ずれが生じても、フレキシブル基板4が裏カバー19内を移動して位置ずれが吸収され、フレキシブル基板4に作用する引っ張り力は0となる。したがって、ムーブメント5a〜5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンの破損を防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に搭載されて被測定量に応じて指針を回動させる車両用指針計器に関するもので、たとえば自動車に用いて好適である。
従来、たとえば自動車に装備される車両用指針計器においては、表示部を備える文字盤と、表示部を発光表示させるための光源と、文字盤の前面側に指針軸を延出してなる指針駆動用ムーブメントと、ムーブメントの前面側に配置されてムーブメントおよび光源が実装されるプリント基板と、文字盤とプリント基板との間に配置されてムーブメントを保持固定する第1ケースと、ムーブメントの背面側に配置されてムーブメントを覆い且つ前記プリント基板を保持する第2ケースとを備えるものがある(たとえば、特許文献1参照)。
この場合、光源やムーブメントは、文字盤上に形成される表示部、すなわち、自動車各部の作動状態や異常の有無を表示するインジケータ、各種計器の目盛等の配置に対応させてプリント基板上に実装されている。
また、光源としては、たとえば発光ダイオードが用いられ、ムーブメントとしては、交差コイル式アクチュエータ、あるいはステッピングモータ等が用いられている。
また、上述の従来の車両用指針計器の組付け手順は、概略として、
・ ムーブメントや光源である発光ダイオードが実装されたプリント基板に上方から第1ケースを被せ、ムーブメントを第1ケースに固定する。
・ 第1ケースに上方から文字盤2を取り付ける。
・ 文字盤2の上方から、ムーブメントの指針軸に指針を取り付ける。
・ (1)〜(3)の工程が終了したワークの天地をひっくり返し、プリント基板の裏面を上面とする。
・ プリント基板に上方から第2ケースを被せ、第2ケースを第1ケースに固定する。の裏面の上方から第2ケースを第1ケース取り付ける。
この場合、ムーブメントは文字盤を保持する第1ケースに固定されており、ムーブメントと文字盤の位置関係、言い換えると指針と文字盤の位置関係が高精度に維持され、車両用指針計器の見映えを向上させることができる。
特開平8−276764号公報
しかしながら、工程(4)において、ワークの天地をひっくり返すため、車両用指針計器の組付け工数が増加する、という問題がある。
車両用指針計器の組付け工数を低減して生産性を向上するための手段の一つに、一方向組付けがある。
一方向組付けは、最前面側または最後面側の部品の上方から、順次部品を組み付けるやり方である。
この方法を、車両用指針計器の組付けに適用した場合、先ず、第2ケースを作業台にセットし、続いてプリント基板を上方から第2ケースに装着する。このとき、両者は何らかの位置決め手段により位置決めされる。
次に、プリント基板の上方から第1ケースを被せ、プリント基板に実装されているムーブメントを第1ケースに位置決め固定し、続いて第1ケースを第2ケースに固定する。
この場合、プリント基板は、第2ケースおよび第1ケースの両方に位置決めされることになる。このため、3者の寸法精度ばらつきにより、第1ケースを第2ケースに固定する際に、プリント基板に大きな力が作用し、ムーブメントとプリント基板とのはんだ付け部、あるいはプリント基板上の配線パタンが破損する可能性がある。
そこで本発明は上記の各問題に鑑み、プリント基板の取り付け方法に工夫を凝らして、プリント基板に過大な力を及ぼすことを防止しつつ、組付け工数を低減可能な車両用指針計器およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成する為に以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の車両用指針計器は、表示部を備える文字盤と、表示部を発光表示させるための光源と、文字盤の前面側に指針軸を延出してなる指針駆動用ムーブメントと、ムーブメントの前面側に配置されて前記ムーブメントおよび前記光源が実装されるフレキシブル基板と、文字盤とフレキシブル基板との間に配置されてムーブメントを保持固定する第1ケースと、ムーブメントの背面側に配置されて、ムーブメントを覆い且つフレキシブル基板を保持する第2ケースとを備える車両用指針計器であって、第2ケースに指針軸の軸方向においてフレキシブル基板側へ延出して設けられる第1突起部と、フレキシブル基板に設けられる貫通孔とを備え、フレキシブル基板が第2ケースに装着されると、第1突起部は貫通孔に嵌合し且つ第1突起部の軸部断面形状の輪郭線である第1輪郭線は貫通孔の輪郭線である第2輪郭線の内側にある構成とした。
この場合、フレキシブル基板を、第1突起部に貫通孔を嵌合させつつ第2ケース内にセットされた状態で、フレキシブル基板は、第2ケース内においてフレキシブル基板の面沿いにある範囲で移動可能であり、且つ第1突起部が貫通孔に当接することでフレキシブル基板の移動が規制されている。
一方、車両用指針計器の組付け工程において、第2ケース内にフレキシブル基板をセットした後に、第2ケースの上方から第1ケースを装着するとともにフレキシブル基板に実装されているムーブメントを位置決め固定して、第1ケースを第2ケースに固定する。
このとき、フレキシブル基板が第2ケース内の所定位置に予めタイトに位置決めされていると、第1ケースへのムーブメント固定作業の作業性が向上する。
しかしながら、製造時に生じる各部品の寸法ばらつきにより第1ケースとムーブメントとの位置関係がずれた場合、第1ケースにムーブメントを強引に位置決め固定しようとすると、フレキシブル基板は第2ケースに対して移動不可能なため、ムーブメントとフレキシブル基板との接合部、つまりはんだ付け部に力が作用する。これにより、はんだ付け部が剥離してムーブメントとフレキシブル基板の電気的接続が不良になる、あるいは、フレキシブル基板上の配線パタンが破損する等の不具合が発生する可能性がある。
これに対して、本発明の請求項1に記載の車両用指針計器においては、フレキシブル基板を、第2ケース内においてフレキシブル基板の面沿いにある範囲で移動可能とするとともに、第1突起部が貫通孔に当接することでフレキシブル基板の移動を規制している。
この場合、フレキシブル基板の第2ケース内における移動可能量を、ムーブメントの第1ケースへの固定作業の良好な作業性を維持できる範囲内としている。
これにより、上述したように、第1ケースとムーブメントとの間に位置関係のずれが生じても、フレキシブル基板が第2ケースに対してわずかに移動することによりこのずれが解消されムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部に力が作用することを防止できるとともに、車両用指針計器の一方向組付けが可能となる。
したがって、プリント基板に過大な力を及ぼすことを防止しつつ、組付け工数を低減可能な車両用指針計器を提供することができる。
本発明の請求項2に記載の車両用指針計器は、貫通孔の内少なくとも1個は、他の貫通孔よりも長さが長い長孔である構成とした。
これにより、第1ケースとムーブメントとの間に位置関係のずれが生じても、フレキシブル基板を第2ケースに対して確実に移動させて、ムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部に力が作用することを防止できる。
本発明の請求項3に記載の車両用指針計器は、第2ケースの外縁部の内側には第1ケース側に突出する第2突起部が設けられ、フレキシブル基板には第2突起部が挿通可能な開口部が設けられ、第2突起部が第1ケースに当接することにより第2ケースと第1ケース間の最小隙間が所定の大きさに維持される構成とした。
第2ケース内のフレキシブル基板を気密的に収容するために、第2ケースの外縁部と第1ケースの外縁部とを密着させて両ケースが固定されるとともに、両ケースが密着固定されると両ケース間にはフレキシブル基板を収容保持する隙間が形成される。
ところで、車両用指針計器の使用過程において、環境温度変化等により、第1ケースおよび第2ケースの少なくとも一方が変形することがある。このとき、上述の隙間が小さくなると、フレキシブル基板がケースに引きずられ、ムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部やフレキシブル基板の配線パタンに力が作用し、これらが破損する可能性がある。
これに対して、本発明の請求項3に記載の車両用指針計器のような構成とすれば、第1ケースと第2ケースとは、その外縁部だけでなく内側の部分において当接して確実に隙間が確保される。
これにより、環境温度変化等により第1ケースおよび第2ケースの少なくとも一方が変形しても、両ケース間には必ず隙間が形成されるので、ケースによりフレキシブル基板が引きずられてムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部やフレキシブル基板の配線パタンが破損することを防止できる。
本発明の請求項4に記載の車両用指針計器は、最小隙間の大きさは、フレキシブル基板の厚さ寸法と同等に設定される構成とした。
これにより、第1ケースとムーブメントとの間に位置関係のずれが生じた時に、フレキシブル基板を第2ケースに対して確実に移動させる、または、環境温度変化等により第1ケースおよび第2ケースの少なくとも一方が変形した時に、ムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部やフレキシブル基板の配線パタンを破損させずにフレキシブル基板を移動させることができる。
本発明の請求項5に記載の車両用指針計器の製造方法は、光源およびムーブメントをフレキシブル基板に実装する工程と、光源およびムーブメントが実装されたフレキシブル基板を略水平に置かれた第2ケースに上方から第1突起部を貫通孔に嵌合させつつ装着する工程と、フレキシブル基板の上方から第1ケースをムーブメントに固定しつつ第1ケースを第2ケースに固定する工程と、文字盤を第1ケースに固定する工程とを備える構成とした。
これにより、第2ケースに対して、その上方から、フレキシブル基板、第1ケース等各種部品を順次組付ける、いわゆる一方向組み付けが可能となり、組付け工数を低減可能な車両用指針計器の製造方法を提供することができる。
以下、本発明による車両用指針計器を自動車用コンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による車両用指針計器であるコンビネーションメータ1の正面図である。
図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図1中のII−II線断面図である。図2において上方が運転席側であり、コンビネーションメータ1は運転者により図2の上方から視認される。
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2中のIII−III線断面図である。
図4は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2中のIV部拡大図である。
図5は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図4中のV−V線断面図である。
図6は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路を説明する構成図である。
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設され、自動車に関する各種情報を表示するものである。
コンビネーションメータ1は、大きくは、図1に示すように、指針計器である速度計A、回転計Bおよび燃料計C、表示部であるフォグランプインジケータ23、電圧インジケータ24およびオイルプレッシャインジケータ25が、その文字盤2上に形成されている。
文字盤2は、たとえば透明なポリカーボネート樹脂等の薄板から形成されている。
文字盤2には、表示部である目盛や文字、各種インジケータ等が形成されている。すなわち、図1に示すように、当該自動車の走行速度を表示するための速度計Aを構成する目盛21aおよび文字22a、当該自動車のエンジン回転数を表示するための回転計Bを構成する目盛21bおよび文字22b、当該自動車の残存燃料量を表示するための燃料計Cを構成する目盛21cおよび文字22c、当該自動車のフォグランプが点灯状態であることを知らせるためのフォグランプインジケータ23、当該自動車のバッテリ48電圧が規定値より低下したことを警告するための電圧インジケータ24、当該自動車の潤滑油量が規定値より減少したことを警告するためのオイルプレッシャインジケータ25が形成されている。目盛21a、21b、21c、文字22a、22b、22c、各インジケータ23、24、25は、文字盤2の表面2a(図2において上側の面)あるいは裏面2b(図2において下側の面)に印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。すなわち、目盛21a、21b、21c、文字22a、22b、22c、各インジケータ23、24、25以外の部分に不透光性を有する着色層を設けると共に、目盛21a、21b、21c、文字22a、22b、22c、各インジケータ23、24、25を透明なままとする、あるいは半透明着色層を設ける等の処理を施してある。
また、文字盤2の略中央部には、図2に示すように、貫通孔2cが設けられている。この貫通孔2cは、文字盤2の裏側(図2において下側)に配設されるムーブメント5a、5b、5cの指針軸であるシャフト51a、51b、51cを文字盤2の表側(図2において上側)に延出させるためのものである。
文字盤2の裏側(図2において下側)には、後述する光源である発光ダイオード61a、61b、61cが発する光を導いて目盛21a、21b、21c、文字22a、22b、22cを透過照明するための導光板3が、文字盤2に密着させて配置されている。導光板3は、たとえば、透明なポリカーボネート樹脂等から形成されている。
文字盤2の裏側(図2において下側)には、フレキシブル基板4が配置されている。フレキシブル基板4は、柔軟性を有する電気絶縁材料、たとえばシート状樹脂に電気導体としてたとえば銅箔等を貼着して所定の配線パタンを形成したもので、後述するプリント基板9とともにコンビネーションメータ1の電気回路部を形成している。
フレキシブル基板4には、図2に示すように、表示部を発光表示させるための光源である発光ダイオード61a、61b、61c、63、64、65が実装されている。すなわち、発光ダイオード61aが発する光により目盛21a、文字22aが、発光ダイオード61bが発する光により目盛21b、文字22bが、発光ダイオード61cが発する光により目盛21c、文字22cがそれぞれ透過照明されて発光表示される。さらに、発光ダイオード63が発する光によりフォグランプインジケータ23が、発光ダイオード64が発する光により電圧インジケータ24が、発光ダイオード65が発する光によりオイルプレッシャインジケータ25がそれぞれ透過照明されて発光表示される。
本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード61a、61b、61cには、白色発光ダイオードが用いられている。また、発光ダイオード63には緑色発光ダイオードが、発光ダイオード64、65には赤色発光ダイオードがそれぞれ用いられている。したがって、目盛21a、21b、21c、文字22a、22b、22cは白色で発光表示され、フォグランプインジケータ23は緑色で発光表示され、電圧インジケータ24およびオイルプレッシャインジケータ25は赤色で発光表示される。
また、フレキシブル基板4には、速度計A、回転計Bおよび燃料計Cの3個の指針計器において各指針を回動させるための3個のムーブメント5a、5b、5cが実装されている。すなわち、各ムーブメント5a、5b、5cのターミナルピン52a、52b、52cがフレキシブル基板4にはんだ付けされている。
ムーブメント5a、5b、5cは、交差コイル式アクチュエータ、あるいはステッピングモータ等からなり、外部からの電気信号(本発明の第1実施形態においては、それぞれ車速信号、エンジン回転信号、液面レベル信号)に対応した角度だけ指針軸であるシャフト51a、51b、51cを回動させている。各ムーブメント5a、5b、5cのシャフト51a、51b、51cは、文字盤2の貫通孔2cを通して外方へ延出し、その先端には指針7a、7b、7cが固定されている。
指針7a、7b、7cは、透光性材料、たとえば透明なアクリル樹脂等により形成され、フレキシブル基板4に実装される発光ダイオード62a、62b、62cが発する光が入射することにより発光表示される。すなわち、各発光ダイオード62a、62b、62cは、図2に示すように、フレキシブル基板4上に各貫通孔2cを通して各指針7a、7b、7cに光を入射可能に配置されている。また、各指針7a、7b、7cには、図2に示すように、各発光ダイオード62a、62b、62cからの光が直接運転者の眼に入ることを防止するための遮光キャップ8a、8b、8cが装着されている。なお、各ムーブメント5a、5b、5cは、図2に示すように、後述する第1ケースであるケース18に係止爪53a、53b、53cを介して位置決め固定されている。
また、フレキシブル基板4には、図3に示すように、コネクタ15bが実装されている。コネクタ15bは、文字や図形を画面上に表示する表示器である液晶パネル15に一体的に形成されるコネクタ15aと嵌合して、液晶パネル15とフレキシブル基板4とを電気的に接続するためのものである。液晶パネル15は、図1に示すように、文字盤2内に配置され、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、当該自動車の走行距離を数字により表示している。すなわち、液晶パネル15上は、積算距離計であるオドメータ(当該自動車の総走行距離を表示する)および区間距離計であるトリップメータ(運転者が所定の操作をした時点からの走行距離を表示する)としての機能を果たしている。また、液晶パネル15は、後述するケース18に保持固定されるとともに、文字盤2には、図3に示すように、運転者が液晶パネル15を視認できるように開口部2dが設けられている。
また、フレキシブル基板4には、図2に示すように、発音器であるブザー16が実装されている。ブザー16は、後述するケース18に位置決め保持されている。
また、フレキシブル基板4には、後述するプリント基板9の第2コネクタ12と勘合してフレキシブル基板4をプリント基板9に電気的に接続するための第1コネクタ11が実装されている。また、第1コネクタ11は、フレキシブル基板4の一部を延出させて形成された接続部4a上に実装されている。すなわち、接続部4aは、リード線の役割を果たしている。なお、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、接続部4aをフレキシブル基板4と一体的に形成しているが、接続部4aに替えて必要数のリード線を用いてもよい。
ところで、フレキシブル基板4に実装されている各種電気部品、すなわち、発光ダイオード61a、61b、61c、発光ダイオード62a、62b、62c、発光ダイオード63、64、65、ムーブメント5a、5b、5c、コネクタ15bおよびブザー16は、コンビネーションメータ1が搭載される自動車の車種変更あるいはモデルチェンジ等により文字盤2のデザインが変更されると、それに連動して、フレキシブル基板4上における実装位置が変更されるものである。言い換えると、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、文字盤2のデザインの変更に連動して配置が変更される電気部品を集中的にフレキシブル基板4上に実装している。
フレキシブル基板4の裏側(図2における下方)には、図2に示すように、上述のフレキシブル基板4とともに、コンビネーションメータ1の電気回路を構成しているプリント基板9が配置されている。プリント基板9は、たとえばガラスエポキシ基板等から形成されている。
プリント基板9には、フレキシブル基板4に実装されている各種電気部品、すなわちムーブメント5a、5b、5c、発光ダイオード61a、61b、61c、62a、62b、62c、63、64、65、、液晶パネル15、ブザー16を駆動する制御回路であるコントローラ10が実装されている。
プリント基板9には、図2に示すように、フレキシブル基板4の第1コネクタ11と勘合してプリント基板9とフレキシブル基板4を電気的に接続するための第2コネクタ12が実装されている。第2コネクタ12には、図2および図4に示すように、第1コネクタ11側に開口する凹部13が形成されている。嵌合している第1コネクタ11と第2コネクタ12を外す際に、凹部13に工具、たとえば、ねじ回しを差し込んで回すことにより、フレキシブル基板4と第1コネクタ11とのはんだ付け部、およびプリント基板9と第2コネクタ12とのはんだ付け部に損傷を与えること無しに、両コネクタ11、12を外すことができる。
また、プリント基板9には、図2に示すように、コンビネーションメータ1を外部と電気的に接続するためのコネクタ14が実装されている。すなわち、コンビネーションメータ1へは、このコネクタ14を介して、バッテリ48から電力が供給されるとともに、コンビネーションメータ1の表示作動に必要な各種電気信号が入力される。
また、プリント基板9は、図2に示すように、ムーブメント5aとムーブメント5cの間に、ムーブメント5a、5cの軸方向(図2中において上下方向)において両ムーブメント5a、5bと重ならない位置に配置されている。
コントローラ10は、たとえば、マイクロコンピュータを含むハイブリッドIC等から構成され、コンビネーションメータ1外部から入力される各種電気信号に基づいて、フレキシブル基板4に実装される各種デバイスの作動を制御している。すなわち、発光ダイオード61a、61b、61c、発光ダイオード62a、62b、62c、発光ダイオード63、64、65の点灯・消灯を制御するとともに、各ムーブメント5a、5b、5cを駆動して、各シャフト51a、51b、51cを所定角度に回動させている。さらに、コントローラ10は、必要に応じてブザー16を駆動、つまり発音させる。
ここで、プリント基板9に実装されているコントローラ10は、ムーブメント5a、5b、5cの駆動用に高速スイッチング回路を備えており、このため電気ノイズを発生し、自動車に搭載される他の電子装置、たとえばラジオ受信機等の作動に影響を及ぼす可能性がある。そこで、コントローラ10からの電気ノイズ放射を阻止するために、プリント基板9のコントローラ10周辺に各種電子素子を実装し、電気ノイズ遮断回路を形成している。
ところで、プリント基板9上におけるコントローラ10やその電気ノイズ対策用デバイスの配置は、自動車のモデルチェンジ等によりフレキシブル基板4上のムーブメントや発光ダイオード等の配置が変更された場合でも、ほとんど変更がない。言い換えると、プリント基板9には、自動車のモデルチェンジ等による文字盤のデザイン変更の影響をほとんど受けない電気素子が実装されている。
このように、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、自動車のモデルチェンジ等による文字盤のデザイン変更により、基板上の配置が変更される電気素子と、文字盤のデザイン変更に依っても基板上の構成が変わらず且つ電気ノイズを発生し易い電気部品とを分離して、それぞれフレキシブル基板4とプリント基板9とに実装している。
これにより、プリント基板9において、コントローラ10からの電気ノイズ放射対策を容易且つ確実に実施できるとともに、自動車のモデルチェンジ等によりフレキシブル基板4上のムーブメントや発光ダイオード等が変更された場合でも、プリント基板9の変更はほとんど不要となり、モデルチェンジ等に対応するコンビネーションメータ1の設計工数を大幅に低減することができる。
以上説明した、文字盤2、導光板3、フレキシブル基板4、各ムーブメント5a、5b、5cおよびプリント基板9は、第1ケースであるケース18に保持固定されている。
第1ケースであるケース18は、たとえば樹脂の型成形により作られて、コンビネーションメータ1の骨格を成している。
各ムーブメント5a、5b、5cは、図2に示すように、ケース18に係止爪53a、53b、53cを介して位置決め固定されている。
ここで、ケース18は、各ムーブメント5a、5b、5cを、各シャフト51a、51b、51cが文字盤2と直交するように保持している。これにより、各指針7a、7b、7cの回動範囲である回動面が文字盤2と平行、言い換えると、各指針7a、7b、7cと文字盤2との隙間は、各指針7a、7b、7cの回動角度に依らず常に一定として、コンビネーションメータ1の見映えを向上させることができる。
またケース18は、文字盤2を単一平面状に保持固定するとともに、フレキシブル基板4を、文字盤2と平行に保持固定している。すなわち、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1において、文字盤2とフレキシブル基板4は平行に配置されている。これにより、発光ダイオード61a、61b、61c、発光ダイオード62a、62b、62cから発した光を、文字盤2への入射角を略0度として、つまりほぼ垂直に入射させることができる。したがって、各発光ダイオードが発する光の利用効率を高めることができる。
ケース18の裏側(図2中の下側)には、第2ケースである裏カバー19が取り付けられている。裏カバー19は、たとえば樹脂材料からなり、ケース18の裏側を覆っている。
第2ケースである裏カバー19には、図2に示すように、シャフト51a、51b、51cの軸方向においてフレキシブル基板4側に延びる第1突起部19bが2個、コンビネーションメータ1の両端部に設けられている。本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、第1突起部19bの軸部は、断面形状を円形に形成されている。各第1突起部19bは、それぞれフレキシブル基板4に設けられた貫通孔4bに嵌合している。
第1突起部19bと貫通孔4bの位置関係は、図4に示すように、コンビネーションメータ1の完成状態において、第1突起部19bの軸部断面形状の輪郭線である第1輪郭線19b1は、フレキシブル基板4の貫通孔4bの輪郭線である第2輪郭線4b1の内側であるように設定されている。すなわち、フレキシブル基板4は、裏カバー19内において、フレキシブル基板4の面沿い方向に移動可能であるとともに、第1突起部19bが貫通孔4bに当接することによりフレキシブル基板4の移動が規制されている。
ところで、コンビネーションメータ1の組付け方法として、一方向組付け、すなわち、裏カバー19に、その上方から、フレキシブル基板4、ケース18、導光板3、文字盤2を順次組み付けていく方法を採用できれば、作業時の組付け工数を低減することができる。
この場合、裏カバー19にフレキシブル基板4を装着し、続いてケース18を取り付ける際に、ケース18には、各ムーブメント5a、5b、5cが位置決め固定されると同時に、ケース18は、裏カバー19に固定される。
このとき、裏カバー19とフレキシブル基板4との位置決めがタイト、つまり第1突起部19bと貫通孔4bとの嵌合部に隙間が無いと、ケース18と各ムーブメント5a、5b、5c間に、言い換えるとケース18とフレキシブル基板4間に位置ずれが生じた場合、ケース18を裏カバー19に固定することにより、フレキシブル基板4は、裏カバー19に対して引っ張られて、各ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンに力が作用し、これらが破損する可能性がある。
これに対して、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、フレキシブル基板4は、裏カバー19内において、フレキシブル基板4の面沿い方向に移動可能であるとともに、第1突起部19bが貫通孔4bに当接することによりフレキシブル基板4の移動が規制される構成としている。これにより、ケース18と各ムーブメント5a、5b、5c間に位置ずれが生じても、フレキシブル基板4は、各ムーブメント5a、5b、5cを介してケース18に引きずられて裏カバー19内を移動するので、フレキシブル基板4に作用する引っ張り力は0となる。したがって、各ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを防止できる。
したがって、フレキシブル基板4基板に過大な力を及ぼすことを防止しつつ、組付け工数を低減可能なコンビネーションメータ1を提供することができる。
また、裏カバー19には、外縁部の内側、つまり図2に示すように、両端部よりも内側に第2突起部19cが2個設けられている。各第2突起部19cは、それぞれフレキシブル基板4に設けられた開口部4cに挿通されている。この第2突起部19cは、コンビネーションメータ1の完成状態においてケース18に当接することにより、ケース18と裏カバー19間の最小隙間の大きさを規制している。つまり、最小隙間Cを維持している。
また、第2突起部19cと開口部4cの位置関係は、図6に示すように、コンビネーションメータ1の完成状態において、第2突起部19cの軸部断面形状の輪郭線である第3輪郭線19c1は、フレキシブル基板4の開口部4cの輪郭線である第4輪郭線4b1の内側であるように設定されている。すなわち、各部品の寸法ばらつきによる、フレキシブル基板4と裏カバー19との位置関係の変動範囲内において、第3輪郭線19c1が必ず第4輪郭線4c1内にあるように設定されている。
ここで、ケース18と裏カバー19間におけるシャフト51aの軸方向の最小隙間Cは、図5に示すように、フレキシブル基板4の厚さtと同等に設定されている。さらに詳しくは、ケース18に各ムーブメント5a、5b、5cを位置決め固定する際、ケース18と各ムーブメント5a、5b、5c間に位置ずれが生じた場合、フレキシブル基板4が裏カバー19に対して移動可能、つまり、ケース18と裏カバー19に挟まれた状態で両者間を容易に滑りながら移動可能な大きさに設定されている。
一般に、車両用指針計器においては、その内部にフレキシブル基板を気密的に収容するために、第1ケースの外縁部と第2ケースの外縁部とを密着固定させている。
ところで、車両用指針計器の使用過程において、環境温度変化等により、第1ケースおよび第2ケースの少なくとも一方が変形することがある。このとき、フレキシブル基板収容部において第1ケースと第2ケース間の隙間が小さくなると、フレキシブル基板がケースに引きずられ、ムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部やフレキシブル基板の配線パタンに力が作用し、これらが破損する可能性がある。
これに対して、上述の本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1のような構成とすれば、ケース18および裏カバー19は、外縁部だけでなく内側の部分においても互いに当接して確実に最小隙間Cが維持されるので、コンビネーションメータ1の使用過程において、環境温度変化等によりケース18および裏カバー19の少なくとも一方が変形しても、両者18、19間には必ず最小隙間Cが確保されるので、ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを確実に防止できる。
また、裏カバー19には、図2に示すように、開口部19aが設けられ、この開口部を介して外部の電気配線(図示せず)がコネクタ14に接続される。
また、文字盤2の表面には、図2に示すように、略枠状の見返し板30を介し透明カバー31が装着されている。透明カバー31は、透明な樹脂の薄板あるいはガラス等から形成され、コンビネーションメータ1内部への埃等の侵入を防止している。
次に、以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について説明する。
図7の電気回路構成図に示すように、コントローラ10には、バッテリ48から電力が常時供給されている。また、コントローラ10には、イグニッションスイッチ47が、その作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。また、コントローラ10には、速度センサ41、回転センサ42、燃料レベルセンサ43、フォグランプスイッチ44、電圧センサ45、潤滑油圧力センサ46が検出信号を入力可能に接続されている。なお、以上のコンビネーションメータ1外部との電気的接続は、プリント基板9に実装されるコネクタ14を介して行われている。
また、コントローラ10には、フレキシブル基板4に実装されている、ムーブメント5a、5b、5c、発光ダイオード61a、61b、61c、発光ダイオード62a、62b、62c、発光ダイオード63、64、65、ブザー16および切り替えスイッチ17が接続されている。なお、フレキシブル基板4とプリント基板9との電気的接続は、コネクタ11、12を嵌合させることで行われている。
次に、このように構成した本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の作動について説明する。
運転者によりイグニッションスイッチ47がONされて、自動車が作動状態になると、コントローラ10はイグニッションスイッチ47がONされたことを検知して、発光ダイオード61a、61b、61c、発光ダイオード62a、62b、62c、を点灯させる。これにより、文字盤2において、目盛21a、21b、21c、文字22a、22b、22cが発光表示され、同時に、指針7a、7b、7cが発光表示される。
また、コントローラ10は、速度センサ41、回転センサ42、燃料レベルセンサ43からの検出信号に基づいて、ムーブメント5a、5b、5cを駆動して各検出信号に対応した角度だけシャフト51a、51b、51cを回動させ、これにより、指針7a、7b、7cはそれぞれ、走行速度、エンジン回転数、残存燃料量を指示する。
また、コントローラ10は、液晶パネル15を駆動して、切り替えスイッチ17の選択信号に基づき、自動車の総走行距離または区間走行距離のどちらかを表示する。
運転者がフォグランプスイッチ44を操作してフォグランプ(図示せず)を点灯させると、コントローラ10はそれを検知して、発光ダイオード63を点灯させる。これにより、文字盤2上において、フォグランプインジケータ23が緑色で発光表示される。
自動車の作動中において、何らかの原因によりバッテリ48電圧が低下して規定値を下回ると、コントローラ10は、電圧センサ45によりそれを検出して、発光ダイオード64を点灯させる。これにより、文字盤2上において、電圧インジケータ24が赤色で発光表示される。同時に、コントローラ10は、ブザー16を所定時間だけ駆動して警告音を鳴らす。
自動車の作動中において、何らかの原因によりエンジンの潤滑油圧力が規定値よりも低くなると、コントローラ10は、潤滑油圧力センサ46によりそれを検出して、発光ダイオード65を点灯させる。これにより、文字盤2上において、オイルプレッシャインジケータ25が赤色で発光表示される。同時に、コントローラ10は、ブザー16を所定時間だけ駆動して警告音を鳴らす。
次に、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の組付け方法について説明する。
なお、ここまでに、フレキシブル基板4には、各ムーブメント5a、5b、5c、各発光ダイオード61a、61b、61c、62a、62b、62c、63、64、65、ブザー16の実装が完了している。またプリント基板9には、コントローラ10等の実装が完了している。
先ず、第1コネクタ11と第2コネクタ12をつなげてフレキシブル基板4とプリント基板9とを接続する。
次に、ほぼ水平に置かれた裏ケース19に、上方からフレキシブル基板4を、第1突起部19bに貫通孔4bを嵌合させながら装着する。このとき、プリント基板9も、裏カバー19内の所定位置に装着される。
このとき、第1突起部19bと貫通孔4bとの嵌合部に隙間が形成されるため、裏ケース19内におけるフレキシブル基板4の装着位置は、ある範囲内の任意の位置となる。
次に、フレキシブル基板4の上方から、ケース18に各ムーブメント5a、5b、5cを固定しつつ、すなわち、各係止部53a、53b、53cをケース18に係合させつつ、ケース18を裏カバー19に固定する。
ここで、上述の第1突起部19bと貫通孔4bとの嵌合部に形成される隙間の大きさ、言い換えると、図3における、第1輪郭線19b1および第2輪郭線4b1の形状は、ケース18の組付け作業、つまりケース18への各ムーブメント5a、5b、5c固定作業時に、各ムーブメント5a、5b、5cの各係止部53a、53b、53cをケース18に係合させる際のケース18の位置合わせが容易に行えるように設定されている。
つまり、上述の隙間が大きすぎると、ケース18の位置合わせが困難となる。一方、上述の隙間が小さすぎると、ケース18とフレキシブル基板4間に位置ずれが生じた場合、フレキシブル基板4の裏カバー19内での移動量が小さく、位置ずれを完全には解消できず、各ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンに応力が生じる可能性がある。
次に、ケース18に文字盤2および導光板3を固定する。
次に、文字盤2から突き出している各ムーブメント5a、5b、5cのシャフト51a、51b、51cに、指針7a、7b、7cをそれぞれ固定する。
次に、ケース18に見返し板30、透明カバー31を固定する。
以上で、コンビネーションメータ1の組み付けが完了する。
上述したように、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の組付工程においては、裏カバー19に、その上方から、フレキシブル基板4、ケース18、導光板3、文字盤2を順次組み付けていく方法、すなわち、一方向組付けが採用されている。
これにより、ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを確実に防止しつつ、作業時の組付け工数を低減することができる。
以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、裏カバー19に、シャフト51a、51b、51cの軸方向においてフレキシブル基板4側に延びる第1突起部19bを設け、フレキシブル基板4に貫通孔4bを設け、フレキシブル基板4が裏カバー19に装着されると、第1突起部19bは貫通孔4bに嵌合し、第1突起部19bの軸部断面形状の輪郭線である第1輪郭線19b1は、フレキシブル基板4の貫通孔4bの輪郭線である第2輪郭線4b1の内側であるように設定されている。
すなわち、フレキシブル基板4は、裏カバー19内において、フレキシブル基板4の面沿い方向に移動可能であるとともに、第1突起部19bが貫通孔4bに当接することによりフレキシブル基板4の移動が規制されている。
これにより、ケース18と各ムーブメント5a、5b、5c間に位置ずれが生じても、フレキシブル基板4は、各ムーブメント5a、5b、5cを介してケース18に引きずられて裏カバー19内を移動するので、フレキシブル基板4に作用する引っ張り力は0となる。したがって、各ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを防止できる。
したがって、フレキシブル基板4基板に過大な力を及ぼすことを防止しつつ、組付け工数を低減可能なコンビネーションメータ1を提供することができる。
また、裏カバー19には、外縁部の内側、つまり図2に示すように、両端部よりも内側に第2突起部19cが2個設けられている。各第2突起部19cは、それぞれフレキシブル基板4に設けられた開口部4cに挿通されている。この第2突起部19cは、コンビネーションメータ1の完成状態においてケース18に当接することにより、ケース18と裏カバー19間の最小隙間Cの大きさを規制している。つまり、最小隙間Cを維持している。
さらに、この最小隙間Cは、フレキシブル基板4の厚さtと同等に設定されている。
従来の車両用指針計器においては、その内部にフレキシブル基板を気密的に収容するために、第1ケースの外縁部と第2ケースの外縁部とを密着固定させている。
この場合、車両用指針計器の使用過程において、環境温度変化等により第1ケースおよび第2ケースの少なくとも一方が変形すると、フレキシブル基板収容部において第1ケースと第2ケース間の隙間が小さくなり、フレキシブル基板がケースに引きずられ、ムーブメントとフレキシブル基板とのはんだ付け部やフレキシブル基板の配線パタンに力が作用し、これらが破損する可能性がある。
これに対して、上述の本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1のような構成とすれば、ケース18および裏カバー19は、外縁部だけでなく内側の部分においても互いに当接して確実に最小隙間Cが維持される。
これにより、コンビネーションメータ1の使用過程において、環境温度変化等によりケース18および裏カバー19の少なくとも一方が変形しても、両者18、19間には必ず最小隙間Cが確保され、ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを確実に防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図である。
本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、図8に示すように、文字盤2は曲面状に形成されている。
この場合も、第1突起部19bと貫通孔4bの形状および位置関係、第2突起部19cと開口部4cの形状および位置関係を、上述の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の場合と同様に設定すれば、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる、つまり、ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを確実に防止できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1について説明する。
図9は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図である。
本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1においては、図9に示すように、文字盤2は折れ面状に形成されている。一方、フレキシブル基板4は、文字盤2と平行関係に、すなわち、文字盤2と同様の折れ面状に配置されている。
この場合も、第1突起部19bと貫通孔4bの形状および位置関係、第2突起部19cと開口部4cの形状および位置関係を、上述の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の場合と同様に設定すれば、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる、つまり、ムーブメント5a、5b、5cとフレキシブル基板4とのはんだ付け部やフレキシブル基板4の配線パタンが破損することを確実に防止できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1について説明する。
図10は、本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図である。
本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、図10に示すように、裏カバー19に、プリント基板9が通過可能な大きさの開口部19aを設けるとともに、カバー32を設けて、この開口部19aを覆う構成としている。
これにより、コンビネーションメータ1を自動車に搭載したままで、プリント基板9をコンビネーションメータ1から容易に取り外すことができる。
なお、以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、3個のムーブメント5a、5b、5cを設けているが、ムーブメントの個数を3個に限る必要は無く、1個、2個、あるいは4個以上あってもよい。
また、以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、文字盤2に設けられる表示部としてフォグランプインジケータ23、電圧インジケータ24およびオイルプレッシャインジケータ25を設けているが、これらのうちの少なくとも1つを他の表示部に置き換える、あるいは他の表示部を追加してもよい。他の表示部としては、たとえば方向指示器インジケータ、ブレーキ液レベルインジケータ、エアバッグ異常インジケータ等がある。
また、以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、液晶パネル15を、オドメータ/トリップメータとして使用しているが、オドメータ/トリップメータに限る必要はなく、他の情報を表示してもよい。たとえば、車室内温度/車外温度、各種警告等を表示してもよい。
本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の正面図である。 本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図1中のII−II線断面図である。 本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図1中のIII−III線断面図である。 本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2中のIV−IV線断面図である。 本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2中のV部拡大図である。 本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図5中のVI−VI線断面図である。 本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路を説明する構成図である。 本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図である。 本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図である。 本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図である。
符号の説明
1 コンビネーションメータ(車両用指針計器)
2 文字盤
2a 表面
2b 裏面
2c 貫通孔
21a、21b、21c 目盛(表示部)
22a、22b、22c 文字(表示部)
23 フォグランプインジケータ(表示部)
24 電圧インジケータ(表示部)
25 オイルプレッシャインジケータ(表示部)
3 導光板
4 フレキシブル基板
4a 接続部
4b 貫通孔
4b1 第2輪郭線
4c 開口部
4c1 第4輪郭線
5a、5b、5c ムーブメント
51a、51b、51c シャフト(指針軸)
52a、52b、52c ターミナルピン
53a、53b、53c 係止爪
61a、61b、61c 発光ダイオード(光源)
62a、62b、62c 発光ダイオード(光源)
63、64、65 発光ダイオード(光源)
7a、7b、7c 指針
8a、8b、8c 遮光キャップ
9 プリント基板
10 コントローラ
11 第1コネクタ
12 第2コネクタ
13 凹部
14 コネクタ
15 液晶パネル
15a コネクタ
15b コネクタ
16 ブザー
18 ケース(第1ケース)
19 裏カバー(第2ケース)
19a 開口部
19b 第1突起部
19b1 第1輪郭線
19c 第2突起部
19c1 第3輪郭線
30 見返し板
31 透明カバー
32 カバー
41 速度センサ
42 回転サンサ
43 燃料レベルセンサ
44 フォグランプスイッチ
45 電圧センサ
46 潤滑油圧力センサ
47 イグニッションスイッチ
48 バッテリ
A 速度計(車両用指針計器)
B 回転計(車両用指針計器)
C 燃料計(車両用指針計器)
D 最小隙間
t 厚さ

Claims (5)

  1. 表示部を備える文字盤と、
    前記表示部を発光表示させるための光源と、
    前記文字盤の前面側に指針軸を延出してなる指針駆動用ムーブメントと、
    前記ムーブメントの前面側に配置されて前記ムーブメントおよび前記光源が実装されるフレキシブル基板と、
    前記文字盤と前記フレキシブル基板との間に配置されて前記ムーブメントを保持固定する第1ケースと、
    前記ムーブメントの背面側に配置されて、前記ムーブメントを覆い且つ前記フレキシブル基板を保持する第2ケースとを備える車両用指針計器であって、
    前記第2ケースに前記指針軸の軸方向において前記フレキシブル基板側へ延出して設けられる第1突起部と、
    前記フレキシブル基板に設けられる貫通孔とを備え、
    前記フレキシブル基板が前記第2ケースに装着されると、前記第1突起部は前記貫通孔に嵌合し且つ前記第1突起部の軸部断面形状の輪郭線である第1輪郭線は前記貫通孔の輪郭線である第2輪郭線の内側にあることを特徴とする車両用指針計器。
  2. 前記貫通孔の内少なくとも1個は、他の貫通孔よりも長さが長い長孔であることを特徴とする請求項1に記載の車両用指針計器。
  3. 前記第2ケースの外縁部の内側には前記第1ケース側に突出する第2突起部が設けられ、
    前記フレキシブル基板には前記第2突起部が挿通可能な開口部が設けられ、
    前記第2突起部が前記第1ケースに当接することにより前記第2ケースと前記第1ケース間の最小隙間が所定の大きさに維持されることを特徴とする請求項1または請求2に記載の車両用指針計器。
  4. 前記最小隙間の大きさは、前記フレキシブル基板の厚さ寸法と同等に設定されることを特徴とする請求項3に記載の車両用指針計器。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用指針計器の製造方法であって、
    前記光源および前記ムーブメントを前記フレキシブル基板に実装する工程と、
    前記光源および前記ムーブメントが実装された前記フレキシブル基板を略水平に置かれた前記第2ケースに上方から前記第1突起部を前記貫通孔に嵌合させつつ装着する工程と、
    前記フレキシブル基板の上方から前記第1ケースを前記ムーブメントに固定しつつ前記第1ケースを前記第2ケースに固定する工程と、
    前記文字盤を前記第1ケースに固定する工程とを備えることを特徴とする車両用指針計器の製造方法。
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