JP2005035756A - シート取扱装置及び画像読取装置 - Google Patents

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一秀 佐野
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Abstract

【課題】 シートスタッカの上に積載されたシートが一枚づつ正しく給送されたか否か(シート重送)を正確に行うことが可能なシート取扱装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 シートスタッカと、前記シートスタッカ上に積載されたシートを分離して繰り出す分離手段と、前記分離手段から繰り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラと、前記分離手段と前記レジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置された送波センサと受波センサとから成る超音波センサと、前記受波センサからの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別する判別手段と、前記レジストローラの停止及び駆動の回転制御を行う制御手段とを備え、前記判別手段は、前記レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における前記受波センサの出力信号に基づいて前記シートの重送状態を判別する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シートスタッカ上に積載されたシートを一枚づつ分離して下流側に繰り出すシート分離手段を備えるシート取扱装置に関し、特に送り出されたシートが2枚以上重なって送り出されたか否かを検出するシート取扱装置及び画像読取装置に関する。
シートスタッカ上に積載されたシート(カット紙やプラスチックシート等)を一枚ずつ分離して各シートの画像を読み取る画像読取装置は、複写機やファクシミリ装置に搭載される。また、複写機においては、用紙カセットからシート(用紙)を一枚ずつ分離して印字部に供給し、シート上に文字や図形を印字するようにしている。
このように、原稿トレイや用紙カセット等のシートスタッカ上に積載されているシートを1枚づつ確実に分離し繰り出すことは、原稿画像の読取処理や印字処理等を行うシート取扱装置において極めて重要な技術要素となっている。
このため、シートスタッカ(給紙トレイ)からシートを一枚づつ繰り出す自動原稿送り装置(Automated Document Feeder、以下、「ADF」という)等においては、シートスタッカ上に積載されたシートを1枚づつ分離するためのシート分離機構を備えている。特許文献1には、このようなシート分離機構の例が開示されている。
特許文献1に開示されたシート分離機構は、昇降可能な繰り出しローラ18がシートスタッカ11上に積載されたシートの最上面シートに接して原稿(シート)を繰り出し、繰り出された原稿(シート)の上面1枚のみを送り出す給紙ローラ19と下方2枚目以降の原稿が繰り出されるのを阻止する分離パット20とで構成されている。
しかし、シートスタッカ上に積載されたシート(特に原稿の場合)は、その端部が折れ曲っていたり、クリップやステイプラ等で綴じられている場合もあり、上記したようなシート分離機構を備えていても、シートが確実に1枚づつ分離されて繰り出されるとは限らない。このため、シートが正常に一枚づつ繰り出されたか又は2枚以上重なって送り出された(本願では「重送」という)か、を検出する必要性がある。
このようなシートの重送状態を検知するために、従来から超音波センサを利用することが知られている。
特許文献2は、検出対象14の移動面13の上方に配置された超音波送信機11と下方に配置された超音波受信機16とで構成される超音波伝播軸10を、移動面13に対して傾斜させることにより、超音波受信機16によって安定した量の超音波を測定するようにしている。
また、特許文献3も、給紙部から送り出された枚葉紙を後処理装置に受渡す部分に設けられた見当装置に設置され、枚葉紙を挟んで上方に下に配置された送波センサ23と下方に配置された受波センサ24とから成る超音波式2枚検知器において、検知する枚葉紙に斜めに超音波を当てる超音波2枚検知方法を開示している。
特開2001−354339号公報 実公平6−49567号公報 特開平6−72591号公報
しかし、例えば薄紙のようにシート厚が薄くて走行時に上下方向に振動したりバタつくようなシートを取り扱う場合、シートの重送状態を正確に検知するには、超音波センサをどのような位置で如何なるタイミングで受信するかが技術的に極めて重要となる。
殊に、超音波センサによるシートの正確な重送検知のためには、シート間に生じる空気の間隙が重要な要素となるために、シート間に敢えて一旦間隙を生じさせた後にシートを走行面に平行に伸ばした状態で検知するようにできれば、シートの重送状態を正確に検知することが可能となる。
本発明は、シートスタッカの上に積載されたシートが一枚づつ正しく給送されたか否か(シート重送)を正確に行うことが可能なシート取扱装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、シートスタッカと、前記シートスタッカ上に積載されたシートを分離して繰り出す分離手段と、前記分離手段から繰り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラと、前記分離手段と前記レジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置された送波センサと受波センサとから成る超音波センサと、前記受波センサからの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別する判別手段と、前記レジストローラの停止及び駆動の回転制御を行う制御手段とを備え、前記判別手段は、前記レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における前記受波センサの出力信号に基づいて前記シートの重送状態を判別することを特徴とするシート取扱装置を提供するものである。
このように、本シート取扱装置においては、送波センサと受波センサとから成る超音波センサは、分離手段とレジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置され、レジストローラにおいてスキュー状態が是正される際にシート間において一旦空気の間隙が生じ、その後、レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における受波センサの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別することにより、シートの重送状態を正確に検知することを可能にしているのである。
ここで、前記受波センサは、前記分離手段と前記レジストローラ間の前記シート走行面の上方側に、前記送波センサは、前記シート走行面の下方側にそれぞれ配置されたことにより、シートの紙紛等の埃が受波センサのセンサ面の上に降り注がれて時間の経過と共に検知精度が劣化することを排除している。
また、前記判別手段は、シートの後端が前記レジストローラを通過するまでの間に、前記分離手段から繰り出されたシートが重送であるか否かを連続的に判別することにより、より確実な重送検知を可能にしたのである。
そして、前記判別手段により前記分離手段から繰り出されたシートが重送と判別された時には、それ以降の前記シートスタッカからのシート供給を停止するようにする。
本発明は、さらに、シートスタッカと、前記シートスタッカ上に積載されたシートを分離して繰り出す分離手段と、前記分離手段から繰り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラと、前記レジストローラから送り出されたシートを読取位置に搬送する搬送手段と、前記読取位置に搬送されたシートを読み取る光学読取手段と、前記分離手段と前記レジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置された送波センサと受波センサとから成る超音波センサと、前記受波センサからの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別する判別手段と、前記レジストローラの停止及び駆動の回転制御を行う制御手段と、を備え、前記判別手段は、前記レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における前記受波センサの出力信号の基づいて前記シートの重送状態を判別することを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
ここで、前記判別手段により前記分離手段から繰り出されたシートが重送と判別された時には、前記光学読取手段によるシートの画像読み取りを停止するか、又は、前記シートスタッカ上に載置された全シートの読み取りの終了後において、その旨を表示するようにしたのである。
本シート取扱装置は、薄紙のようにシート厚が薄くて走行時に上下方向に振動したりバタつくようなシートを取り扱う場合であっても、シートの重送状態を正確に検知することを実現したのである。
また、本シート取扱装置においては、受波センサがシート走行面の上側に配置されているので、シートの紙紛等の埃が受波センサのセンサ面の上に降り注がれて時間の経過と共に重送状態の検知精度の劣化を防止した。これは、送波センサは、受波センサと比較してそのセンサ面において大きな超音波振動が生じるために、センサ面が重力方向との直交面に対して傾斜して取り付けられている送波センサのセンサ面から、紙紛等の埃が容易に落下するからである。
さらに、シートの後端が前記レジストローラを通過するまでの間に分離手段から繰り出されたシートが重送であるか否かを連続的に判別することにより、より確実な重送検知を可能にしたのである。
以下、本発明の詳細を図面の記載に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るシート取扱装置の一つの態様であるADF10の構成例を示す。図1において、ADF10は、画像読取装置20の上に搭載され、シート(原稿)を当該装置本体20のプラテン12の上面を通過させる。画像読取装置20は、プラテン12の下方に配置された光学読取手段を構成する光源21からの光をシートに照射し、その反射光をミラー22又はプリズム等を用いてCCD(図示せず)に導くことにより、CCDにおいてシート上の画像を電気信号に変換する。
画像読取装置20には、シート全面を載置可能な面積の第2のプラテン13も備えており、ADF10を開閉してプラテン13上面に載置されたシートの画像を読み取ることもできるようになっている。
本ADF10は、複数枚のシートを載置可能なシートスタッカ11と、このシートスタッカ11上に積載されたシートをピックアップして下流側に繰り出す繰出ローラ1と、繰出ローラ1によって繰り出されたシートを1枚づつ分離してプラテン12に向けて給送する分離手段2と、分離手段2から送り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラ対5と、分離手段2とレジストローラ対5間に設置され分離手段2から送り出されたシートの重送状態を検知するための超音波センサ3と、レジストローラ対5から給送されたシートをプラテン12の上面に接触させる状態で通過させる第1の搬送ローラ対6と、プラテン12の上面を通過したシートを受け取って下流側に側に搬送する第2の搬送ローラ対7と、この第2の搬送ローラ対7から搬送されるシート排出スタッカ14上に排出する排出ローラ対8と、を備えている。
さらに、レジストローラ対5の上流側にはレジストセンサ4が設置されており、分離手段3から繰り出されたシートの先端がレジストローラ対5に到着するタイミングを検知するようにしている。
超音波センサ3は、送波センサ3aと受波センサ3bとから構成されており、分離手段2とレジストローラ対5間のシート走行面に対して傾斜した状態で互いに対峙した状態で配置される。そして、シート走行面の下方に送波センサ3aが、シート走行面の上方に受波センサ3bが配置される。
本ADF10は、さらに、プラテン12から排出スタッカ14に至る排出径路においてスイッチバックさせ、再びレジストローラ対5に送り込んでプラテン12の上面に給送させるスイッチバック径路14とを備えている。
シートスタッカ11は、所定の角度で傾斜して、排出スタッカ14の上方に配置されている。シートスタッカ11の上に載置されたシートは、その側部を規制するサイドガイド24で規制される。シートは、その先端がシートスタッカ11の先端部11aに接触するように押し込まれた状態で載置され、シートを繰り出す昇降自在な繰出ローラ1が下降してシートスタッカ11上に積載されているシートの最上位のシート面に接し、シートを下流(分離手段2側)に繰り出す。この際、繰り出されるシートは1枚とは限らない。
分離手段2は、繰出ローラ1から繰り出されたシートを下流側に給送する給送ローラ2aと、最上位のシート1枚のみを通過して下位側2枚目以降のシートの繰り出しを阻止する分離ローラ2bと、により構成される。分離ローラ2bは、シートを送り出す際に停止しており、これにより下位側2枚目以降のシートが繰り出されるのを阻止している。従って分離ローラ2bに替えて、回転しない分離パッドを使用してもよい。
分離手段2を通過したシートは、次のレジストローラ対5側に送られる。レジストローラ対5は、分離手段2から繰り出されたシートの先端がレジストローラ対5に突き当った時には停止しており、シート先端がレジストローラ対5に到着してから所定時間後に回転駆動される。これにより、シートは、レジストローラ対5と分離手段2の間で一旦ループ状態を形成してその先端が揃うこととなる。これによりシートのスキュー状態が是正される。
本ADF10においては、分離手段を構成する分離ローラ3bとレジストローラ対5の一方の駆動ローラ5aは、単一の給送駆動モータ(図示せず)により駆動されるように構成されており、当該給送駆動モータを正方向に回転制御すると、分離ローラ3bが回転駆動してレジストローラ対5が停止し、当該給送駆動モータを逆方向に回転制御すると、分離ローラ3bが停止してレジストローラ対5が回転駆動するようになっている。
本ADFにおいては、後で詳しく説明するように、超音波センサ3によるシートの重送状態の判別は、シートがレジストローラ対5と分離手段2の間で一旦ループ状態を形成し、その後レジストローラ対5が停止から回転駆動された後このループ状態が解消された後の受波センサ3bの出力信号に基づいて行うことを特徴としている。これにより、シートの重送状態の正確な検知を実現する。
レジストローラ対5から給送されたシートは、第1の搬送ローラ対6に供給され、この第1の搬送ローラ対6によりプラテン12の上面に接触した状態で走行するように搬送され、プラテン12の下方に配置された光学読取手段によってシートが光学的に読み取られることとなる。
一方のシート面の画像が光学的に読み取られたシートは、片面読取モードの場合は第2の搬送ローラ対7によって排出径路23を経由して排出スタッカ14上に排出されるが、両面読取モードの場合は排出ローラ対8の逆回転駆動によりスイッチバックされてスイッチバック径路24を経由して再びレジストローラ対5に送り出される。このため、排出径路23とスイッチバック径路24の交差位置には、フラッパ29が設けられている。このフラッパ29は、付勢バネ(図示せず)により常時下方に付勢されており、シートが排出路23に沿って排出ローラ対8に送られる際には、排出されるシートの先端により上方に押し上げられてシートの通過を許容し、排出ローラ対8によりシートをスイッチバックする際には下方に位置して排出径路23を塞ぎ、スイッチバック径路24にシートを案内するように構成されている。
図2は、分離手段2とレジストローラ5間におけるシートの状態の変化と超音波センサ3の配置関係を示す。
上述したように、超音波センサ3は、送波センサ3aと受波センサ3bとから構成されており、分離手段2とレジストローラ対5間のシート走行面に対して傾斜した状態で互いに対峙した状態で配置される。そして、シート走行面の下方に送波センサ3aが、シート走行面の上方に受波センサ3bが配置される。
超音波センサ3をシート走行面に対して傾斜した状態で互いに対峙した状態で配置する理由は、受波センサ3bが受ける超音波の量を安定化させるためである。もしも、送波センサ3aと受波センサ3bがシート走行面に対して直角する位置に対峙するように配置されたとすると、シート面に生じた少しの歪みにより超音波の受波量は大きく変動してしまう。これによりシートの重送状態が正確に検知できないこととなるからである。
また、受波センサ3bをシート走行面の上方に配置するのは、紙紛等の埃や汚れが超音波を受けるセンサ面に堆積することにより超音波の正確な受波量検知を劣化させるのを防止するためである。
図2において、レジストローラ対5は、分離手段2から繰り出されたシートPの先端が到着する時点において停止制御されている。このため、図2(a)に示すように、分離手段2から繰り出されたシートPは、その先端がレジストローラ対5に突き当った後の分離手段2によりさらに押し出されることからループ状態を形成する。このループ形状は、そのループの大きさ(径)が変動したり揺れ動いたりすることから、シートの重送状態を検知するには不適当である。
次に、シートPの先端がレジストローラ対5に突き当ってから所定時間経過時点において、それまで停止していたレジストローラ対5が起動される。レジストローラ対5が起動されると同時に分離手段2を構成する分離ローラ2aは停止するので、ループ形状は徐々に伸ばされてループ状態は解消されるに至る。図2(b)は、一旦ループしたシートPが、分離手段2及びレジストローラ対5間の走行面に対して直線的に伸延された状態を示す。この時が、シートPの重送状態を検知するのに最も適するタイミングである。この時、シートPは分離手段2及びレジストローラ対5によってその前後をニップされているので上下に振動したりバタついたりしない。さらに、もしもシートPが重送状態であるならば、図2(a)に示したループ状態が形成された際にシート間に空気の間隙を生じさせており、この空気層によって超音波が減衰することから、超音波センサ3は、シートの重送状態を正確に検知できるのである。
図2(c)は、レジストローラ対5によってシートPが更に下流側に搬送されてその後端が分離ローラ2のニップを離れた状態を示す。この状態においては、シートPはレジストローラ対5のニップ点を中心に上下に移動したりバタついたりするので、この時の受波センサ3bの出力信号に基づいては、シートの重送状態を正確に検知することはできない。
図3は、超音波センサ3を構成する受波センサ3bの出力信号を読み取るタイミングを説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートを、図1を参照しつつ説明する。
繰出ローラ1から繰り出されたシートは、分離手段2において最上位のシート1枚のみを通過して下位側2枚目以降のシートの繰り出しを阻止するようにして次のレジストローラ対5側に送り出される(S1)。レジストローラ対5は、分離手段2から繰り出されたシートの先端がレジストローラ対5に突き当った時には停止していることからシートはレジストローラ対5においてループを形成する(S2)。分離手段2を構成する分離ローラ2a、2bは、このとき停止しておりシートの分離は終了する(S3)。
次に、レジストローラ対5は、シート先端がレジストローラ対5に到着してから所定時間後に回転駆動される。これにより、シートの給送は開始され(S4)、シートは、レジストローラ対5が停止している間に形成されたループ状態は解消される(S5)。これにより、シートのスキュー状態も是正される。この時点で、超音波センサ3を構成する受波センサ3bの出力信号を読み込む(S6)。
このようにシートのレジストローラ対5におけるループ状態が解消した時点における受波センサ3bの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別し(S7)、もしも重送であると判断された場合は、その時点でADFの動作を停止する(S9)。尚、ここで、シートの重送を検知したとしても、シートの読み取りを継続して全シートの読取終了後にその旨の表示を行うようにしても良い。
さらに、シートの重送を検知しなかった場合、当該シートの後端が分離手段2を通過するまでは(S8)、上記した受波センサ3bの出力信号に基づくシートの重送状態の判別を連続的に行う(S6及びS7の繰り返し動作)ことにより、より正確なシートの重送状態を検知するようにする。
そして、シートの後端が分離手段5を抜け出た段階で、当該シートを下流側に給送し(S10)、次のシートの繰り出しと分離を継続することとなる。
図4は、ADF10を搭載する画像読取装置20の制御におけるタイミングチャートの例を示す。
図4において、シートスタッカ11(図1)にはシートが載置されたか否かを検知するシート載置検知センサ(図示せず)が設けられており、シートスタッカ11の上にシートが載置された状態で本画像読取装置20の画像読取開始ボタンが押されるとシート給送を開始するべくシート給送スタート信号が立ち上がる。
シート給送スタート信号の立ち上がりによって、上記した給送駆動モータ(図示せず)を正方向に回転させることにより、繰出ローラ1がシートスタッカ11上の最上面のシートに接触してシートを繰り出すと共に分離ローラ2aを回転駆動させる。このとき超音波センサ3も動作状態にする。
このようにして分離モータ2aが回転駆動を開始するとシートの先端がレジストセンサ4の位置に到着する。レジストセンサ4がシート先端を検知してから予め設定された所定時間だけ分離ローラ3aは、回転駆動を継続して停止する。この間レジストローラ対5は停止しているので、シートは、レジストローラ対5によって行く手を阻まれてループ形状を成しスキュー状態が是正される。
その後、所定のタイミングで、給送駆動モータ(図示せず)が逆回転されることにより、レジストローラ対5が回転駆動を開始する。レジストローラ対5の回転駆動開始と同時に分離ローラ2aが停止するので、シートのループ状態(レジストループ)が徐々に解消する。レジストローラ対5の回転駆動開始から所定時間経過後にはレジストループが解消されるのでその時点で超音波センサ3を構成する受波センサ3bの出力信号を読み込む。
本発明においては、この状態における出力信号に基づいてシートが重送状態であるか否かを判別するのである。そして、受波センサ3bの出力信号を読み込みは、当該シートの後端が分離手段2のニップを離れるまで連続的に行われ、シートの重送状態の判別を正確に行うようにしている。
レジストローラ対5を通過したシートの先端が画像読取位置の上流側に配置されたリードセンサ9(図1参照)によって検知されてから所定時間後に、画像読取が開始され、CCD(光学読取手段)の出力信号をメモリに取り込むのである。同時に、この間シートスタッカ11に積載されている次のシートが繰り出されることとなる。
図5は、超音波センサ3の信号を処理する制御回路の構成例をブロック図を用いて示したものである。
上記したように、超音波センサ3は、送波センサ3aと受波センサ3bとから構成されるが、図5に示すように、送波センサ3aは、超音波発振回路31が発振する超音波信号を増幅する増幅回路32により駆動される。ここで、超音波発振回路31が発振した超音波信号を増幅する増幅回路32のゲイン(増幅率)は、CPU33によって任意に調整可能に構成される。このためCPU33と増幅器32は、D/A変換器38を介して接続される。これによって、送波センサ3aから出される超音波の出力レベルが自由に設定できるので、センサ(素子)感度のバラツキ、シート走行面に対する設置角度、受波センサ3bとの間隔等を調整することができ、シートの重送状態のための適切な条件設定を可能にしている。
一方、受波センサ3bの出力信号は、所定のゲインを有する増幅回路34によって増幅され、平滑回路35において増幅された電気信号が整流され所定の時定数を有する積分回路により平滑化される。平滑回路36を通過した電気信号は、比較回路37において予め設定された基準値と比較される。比較回路37から出力される比較値は、CPU36に入力され、シートの重送か否かが判別されるのである。上述したように、このような重送判別は、分離手段3とレジストローラ対5の間でシートのループ形成が解除された時点からシート後端が分離手段3におけるニップを離れるまでに連続的に行われる。これにより、正確なシート重送検知を可能としている。
図6は、受波センサ3bの出力信号の波形例を基準値と共に示したものである。ここで図6(a)は、適正に1枚のみのシートの場合、図6(b)は、重送状態の場合をそれぞれ表す。図6(a)においては、受波センサ3bの出力値が基準値を上回っており適正にシートが1枚だけ繰り出されたことを示し、図6(b)においては、受波センサ3bの出力値が基準値を下回っておりシートが重送されたことを示している。
図6において、受波センサ3bの出力信号の波形を3つの区分[A]、[B]及び[C]に区分けしている。区分[A]は、シートがループ状態にあって(図2(a)の状態)、受波センサ3bが受ける超音波のレベルが不安定であることを示し、区分[B]は、ループ状態が解消してシートの前後が分離手段3とレジストローラ対5によりニップされている状態であって(図2(b)の状態)、受波センサ3bの出力信号が安定していることを示し、区分[C]は、シートの後端が分離手段3を離れた時(図2(c)の状態)に、シートの後端が振動して受波センサ3bの出力信号が少し不安定であることを示している。
本発明においては、区分[B]における受波センサ3bの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別するので正確なシートの重送検知を実現したのである。
上記したように、本願は、シートスタッカと、前記シートスタッカ上に積載されたシートを分離して繰り出す分離手段と、前記分離手段から繰り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラと、前記分離手段と前記レジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置された送波センサと受波センサとから成る超音波センサと、前記受波センサからの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別する判別手段と、前記レジストローラの停止及び駆動の回転制御を行う制御手段とを備え、前記判別手段は、前記レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における前記受波センサの出力信号に基づいて前記シートの重送状態を判別するものである。
従って、本発明は、原稿シートを画像読取位置に搬送するADFのみならず、用紙スタッカから1枚づつ用紙を繰り出して印字部に供給する複写機等が装備するシート取扱装置一般において適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係るシート取扱装置は、シートスタッカ上に積載されたシートを一枚づつ分離して下流側に繰り出すシート分離手段と、シートが確実に分離して繰り出された否かを検知する検知手段を備えるシート取扱装置に関するものであることから、産業上の利用性を有する。
本発明に係るシート取扱装置の一つの態様であるADFの構成例を示す。 本シート取扱装置における分離手段とレジストローラ間におけるシートの状態の変化と超音波センサの配置関係を示す。 超音波センサを構成する受波センサの出力信号を読み取るタイミングを説明するためのフローチャートを示す。 ADFを搭載する画像読取装置の制御におけるタイミングチャートの例を示す。 超音波センサの信号を処理する制御回路の構成ブロック図を示す。 受波センサの出力信号の波形例を基準値と共に示す。
符号の説明
1:繰出ローラ
2:分離手段
2a:給送ローラ
2b:分離ローラ
3:超音波センサ
3a:送波センサ
3b:受波センサ
4:レジストセンサ
5:レジストローラ対
6:第1の搬送ローラ対
7:第2の搬送ローラ対
8:排出ローラ対
9:リードセンサ
10:ADF(シート取扱装置)
12:プラテン
13:第2のプラテン
20:画像読取装置

Claims (7)

  1. シートスタッカと、
    前記シートスタッカ上に積載されたシートを分離して繰り出す分離手段と、
    前記分離手段から繰り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラと、
    前記分離手段と前記レジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置された送波センサと受波センサとから成る超音波センサと、
    前記受波センサからの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別する判別手段と、
    前記レジストローラの停止及び駆動の回転制御を行う制御手段と、を備え、
    前記判別手段は、前記レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における前記受波センサの出力信号に基づいて前記シートの重送状態を判別することを特徴とするシート取扱装置。
  2. 前記受波センサは、前記分離手段と前記レジストローラ間の前記シート走行面の上方側に、前記送波センサは、前記シート走行面の下方側に、それぞれ配置されたことを特徴とする請求項1に記載のシート取扱装置。
  3. 前記判別手段は、シートの後端が前記レジストローラを通過するまでの間に、前記分離手段から繰り出されたシートが重送であるか否かを連続的に判別することを特徴とする請求項1に記載のシート取扱装置。
  4. 前記判別手段により前記分離手段から繰り出されたシートが重送と判別された時には、それ以降の前記シートスタッカからのシート供給を停止することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のシート取扱装置。
  5. シートスタッカと、
    前記シートスタッカ上に積載されたシートを分離して繰り出す分離手段と、
    前記分離手段から繰り出されたシートのスキュー状態を是正するレジストローラと、
    前記レジストローラから送り出されたシートを読取位置に搬送する搬送手段と、
    前記読取位置に搬送されたシートを読み取る光学読取手段と、
    前記分離手段と前記レジストローラ間のシート走行面に対して傾斜した状態で配置された送波センサと受波センサとから成る超音波センサと、
    前記受波センサからの出力信号に基づいてシートの重送状態を判別する判別手段と、
    前記レジストローラの停止及び駆動の回転制御を行う制御手段と、を備え、
    前記判別手段は、前記レジストローラの停止状態から駆動起動後の所定時間経過時における前記受波センサの出力信号の基づいて前記シートの重送状態を判別することを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記判別手段により前記分離手段から繰り出されたシートが重送と判別された時には、前記光学読取手段によるシートの画像読み取りを停止することを特徴とする請求項5に記載された画像読取装置。
  7. 前記判別手段により前記分離手段から繰り出されたシートが重送と判別された場合、前記シートスタッカ上に載置された全てのシートの読み取りの終了後において、その旨を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項5に記載された画像読取装置。
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