JP2005035609A - 段ボール箱 - Google Patents

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JP2005035609A
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Hiromi Kagawa
弘海 賀川
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Nihon Seikahoso Co Ltd
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Nihon Seikahoso Co Ltd
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Abstract

【課題】技術的困難性を伴わず、比較的安価な梱包機械でラップラウンド型段ボール箱と同様な使い方ができるA型段ボール箱を提供する。
【解決手段】上下に外フラップ4を有する長さ面1と上下に内フラップ5を有する幅面2とから構成される段ボール箱の幅面2に、該幅面2に開口部9を形成するための開口用切断線7を備える。開口用切断線7を略コ字形状としてほぼ背合わせにすると共に幅面2のほぼ中央に箱を周方向に切り裂くための略I字形状をした切れ込み6を設け、該切れ込み6の横幅方向の切込線6aが開口用切断線7の横幅方向の切断線7aの一部となるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は段ボール箱、特に缶ジュースや缶コーヒー、いわゆるペットボトル入りドリンクなど缶入り飲料の包装に適した段ボール箱に関する。
商品の運搬等に用いられる段ボール箱として、図6に示すいわゆるA型タイプと図7に示すいわゆるラップラウンドタイプが例示される。A型タイプの段ボール箱(以下「A型段ボール箱」と称する。)は、天面および底面が開放されるものであって、長さ面101および幅面102の上下にフラップ103を有する。なお、本明細書においては、段ボール箱の側面を構成する4つの面のうち、横幅方向の長い方を長さ面101とし、短い方を幅面102として説明する。A型段ボール箱への梱包は、あらかじめ底面が組み立てられた状態の箱に、一定の形に集積した商品を充填することにより行われる(例えば図1参照)。
ラップラウンドタイプの段ボール箱(以下「ラップラウンド型段ボール箱」と称する。)は、A型段ボール箱とは異なり、天面(および底面)111および高さ面112の上下にフラップ113を有する。このラップラウンド型段ボール箱への梱包は、展開された段ボールに、一定の形に集積した商品を配置し、それを包み込むことにより行われる。
缶ジュースやペットボトルの梱包には、通常、ラップラウンド型段ボール箱が使用される。開封後、箱の中に商品を残した状態で保管する際のスペースがA型段ボール箱に比べて小さくなるからである。
特開平3−256840号公報
しかしながら、ラップラウンド型段ボール箱への梱包は、その複雑な動作のために自動梱包装置が高価であって、梱包コストが高くなる。また、A型段ボール箱を使用しようとするならばジュース缶を寝かした状態で梱包しなければならず、梱包に技術的な困難性があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、技術的困難性を伴わず、比較的安価な梱包機械でラップラウンド型段ボール箱と同様な使い方が可能なA型段ボール箱を提供することにある。
本発明に係る段ボール箱は、上下にフラップを備えた4つの側面を有する段ボール箱であって、少なくとも前記側面の一つに、開口部を設けるための開口用切断線を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る段ボール箱は、上記段ボール箱において、前記開口用切断線は、その切断により上下に開かれるフラップを形成することを特徴としている。
さらに、本発明に係る段ボール箱は、上記上下に開かれるフラップが形成される段ボールにおいて、側面に箱を周方向に引き裂くための略I字形状をした切れ込みを備え、当該切れ込みの横幅方向の切込線が前記開口用切断線の横幅方向の切断線の一部をなしていることを特徴としている。
そして、本発明に係る段ボール箱は、前記切れ込みの高さ方向の切込線を横断して、箱の内面周方向にカットテープが貼付されたことを特徴としている。
本発明の段ボール箱は、上下にフラップを備えた4つの側面を有する段ボール箱であって、少なくとも前記側面の一つに、開口部を設けるための開口用説段線を備えているので、いわゆるA型段ボール箱と同じ梱包装置で商品の梱包ができ、最も小さな側面を上に開口した状態で保管することができる。こうして、技術的困難性を伴わずに、ラップラウンド型段ボール箱と同様な使い方が可能な梱包形態を安価に提供できる。
特に、切断によって上下に開かれるフラップが形成されるように開口用切断を備えるとともに、側面に箱を周方向に引き裂くための略I字形状をした切れ込みを備え、当該切れ込みの横幅方向の切込線が前記開口用切断線の横幅方向の切断線の一部をなす段ボール箱では、切れ込みに指を入れて、箱を左右に引き裂くことが容易になる。
そして、カットテープを切れ込みの高さ方向の切込線を横断して、箱の内面周方向に貼付された段ボールにあっては、カットテープの引き裂きによって、箱を上下に開くこともできる。
このように本発明の段ボール箱は、省スペースでの保管および使い勝手に優れた梱包形態を、低コストで提供する。
以下、各図を参照しながら本発明について説明する。図1は本発明に係る段ボール箱の梱包時における斜視図、図2は当該段ボール箱の開封時における斜視図、図3は該段ボール箱を展開した時の裏面平面図である。
当該段ボール箱は、いわゆるA型と呼ばれる段ボールの基本形状を有している。この段ボール箱では、長さ面1とそれよりも横幅の小さな幅面2が交互に連接され、幅面2の開放端側に継ぎしろ3が備えられている。2つの長さ面1はその上下に外フラップ4を有し、2つの幅面2はその上下に内フラップ5を有している。長さ面1および幅面2の高さは、梱包される商品の高さ、例えばジュース缶やコーヒー缶、ペットボトルの高さに合わせられる。段ボール箱の大きさとして、例示すれば、長さ面1の長さ(横長方向)は320〜430mm、幅面2の長さ(同)170〜290mm、高さは109〜270mmである。もちろん、本発明の段ボール箱の大きさはこの範囲に限定されるものではない。なお、図面中、一点鎖線はフラップの折り曲げ位置を示す。
段ボール箱の長さ面1および幅面2には、その略中央にI字形状をした切れ込み6が設けられている。この切れ込み6に指を入れて左右に引き裂き、段ボール箱を上下に切り開くことができる。この切れ込み6は、後に説明するカットテープ8とともに、開口用切断線7の位置など実施態様に応じて備えられるものである。なお、図示する段ボール箱では後述のごとく、幅面2に開口部9を形成するためには切れ込み6があるのが好都合である。
本発明の段ボール箱は、幅面2に開口部9を形成するための開口用切断線7(各図では長鎖線で示される。)を備えている。この開口用切断線7は、開封の際、手で容易に切り裂けるように、いわゆるミシン線などから構成されている。開口用切断線7は少なくとも一つの幅面2に設けられる。
図1〜図3に示す開口用切断線7は略コ字形状をしている。そして、2つの開口用切断線7は、上下にコの字の口を開けるようにして、少しの間隔を空けて互いに背合わせにして備えられている。この開口用切断線7を切断すれば、幅面2を上下に開口する2枚の開口用フラップ10が形成される。開口用フラップ10は、頂点部分が作業者を傷付けないように、面取した形状とすることが好ましい。
幅面2にある切れ込み6は、その横幅方向の切込線6aが、開口用切断線7の横幅方向の切込線7aと重なり合うように設けられ、開口用切断線7の一部を成している。切れ込み6からの引き裂きと同時に開口用フラップ10の下端が形成される。つまり、この切れ込み6は、開口用切断線7を切り裂くきっかけともなっている。切込線6aの長さは、例えば10mm〜50mm、好ましくは20mm〜30mmとする。
さらに、長さ面1および幅面2の内面にはカットテープ8が箱の周方向に、切れ込み6(正確には、その高さ方向の切込線6b)を横断して貼付されている。このカットテープ8は、指を入れた切れ込み6からの周方向への連続した引き裂きを容易にする。
梱包時、図1に示すようにあらかじめ底面が組み立てられた状態で、梱包装置に供給された後、段ボール箱の高さ(深さ)方向にジュース缶が整列された状態で充填される。開封時には、幅面2にある切れ込み6から指を入れて長さ面1および幅面2を左右引き裂く。それと同時に開口用切断線7の横幅方向の切込線7aが切り開かれる。そして、開口用切断線7の残る部分(その高さ方向の切込線7b)を切り開いて開口用フラップ10を作り、それを上下に広げて、図2に示すように開口部9を作る。なお、開口用フラップ10を作った後に残る切込線7aで挟まれたスリップ片の幅と、切込線7bと幅面2の短辺との幅は、好ましくは略等しい幅とする。
この段ボール箱は、いわゆるA型タイプであるため、あらかじめ底面が組み立てられた状態で商品を充填、梱包できるので、比較的安価な梱包装置を使用できる。また、梱包開封時には、幅面2を上にして開封することができるので、商品が残った状態で保管スペースを最も小さくすることができる。上記開口用切断線7は、切れ込み6と同時に形成できるため、製造工程が複雑になることもない。このように、従来のラップラウンドタイプの段ボール箱と同様な保管が可能な梱包形態を低コストで提供できる。
また、略I字形状をした切れ込み6の横幅方向の切込線6aが開口用切断線7(その横幅方向の切込線7a)の一部をなしているので、この切れ込み6が開口用切断線7を引き裂くきっかけともなり、指での開封が容易になる。この実施形態では、カットテープ8が左右への引き裂きを確実なものにしているが、カットテープ8が無くとも、開口用切断線7に沿って周方向への引き裂きを確実なものする。
本発明における開口用切断線7は、開封時に横面2に開口部9を形成できればどのような形状のものでもよい。例えば、図4に示す段ボール箱では、幅面2の周囲に沿う略コの字形状をした開口用切断線7が形成されている。この開口用切断線7の切断により、幅面2を開口する開口用フラップ10(図中破線で示される。図5においても同様。)が形成される。
また、図5に示す段ボール箱では、幅面略コの字形状をした2つの開口用切断線7が隙間なく背合わせに形成されている。この開口用切断線7の切断により、幅面2を上下に開口する2枚の開口用フラップ10が形成される。この形態では、開口用切断線7の横幅方向の切込線7aがカットテープ8の機能を果たすため、幅面2にはカットテープ8は不要になる。
そして、図4、図5に示す段ボールにおいては、開口用切断線7の切り裂きのきっかけとして、幅面2には開口用切断線7と交差する略円形状もしくは略半円形状をした切欠き11が備えられる。この切欠き11に指を入れれば、至極簡単に幅面2に開口部9を形成できる。
本発明を利用して、缶ジュースを梱包する段ボール箱を安価に利用できる。
本発明の一実施形態に係る段ボール箱の梱包時における斜視図である。 同上の段ボール箱の開封時における斜視図である。 同上の段ボール箱を展開した時の裏面平面図である。 本発明の別な実施形態に係る段ボール箱の斜視図である。 本発明のさらに別な実施形態に係る段ボール箱の斜視図である。 従来例であるA型段ボール箱の斜視図である。 別な従来例であるラップラウンド型段ボール箱の斜視図である。
符号の説明
2 幅面
4 外フラップ
6 切れ込み
6a 切れ込みの横幅方向の切込線
7 開口用切断線
7a 開口用切断線の横幅方向の切込線
8 カットテープ
9 開口部
10 開口用フラップ
20 ジュース缶

Claims (4)

  1. 上下にフラップを備えた4つの側面を有する段ボール箱であって、
    少なくとも前記側面の一つに、開口部を設けるための開口用切断線を備えたことを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記開口用切断線は、その切断により上下に開かれるフラップを形成することを特徴とする請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 側面に箱を周方向に引き裂くための略I字形状をした切れ込みを備え、当該切れ込みの横幅方向の切込線が前記開口用切断線の横幅方向の切断線の一部をなしていることを特徴とする請求項2に記載の段ボール箱。
  4. 前記切れ込みの高さ方向の切込線を横断して、箱の内面周方向にカットテープが貼付されたことを特徴とする請求項3に記載の段ボール箱。
JP2003274533A 2003-07-15 2003-07-15 段ボール箱 Pending JP2005035609A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132923A1 (ja) * 2006-05-17 2007-11-22 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. フラーレン含有水溶液及びその製造法

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