JP2005035491A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 前席乗員の左右の温度バランスの不具合を是正する。
【解決手段】 フロントドア3L,3Rのトリム32の上縁に空調風の吹出口5を設けると共に、ドアの内部にダクト4を設けて、このダクトを前記吹出口に連通させる。ドア内部のダクト4の基端に、ドアを閉じた状態でインストルメントパネル1内のエアコンユニット2からの空調風導出ダクトと接続する接続口4aを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】 フロントドア3L,3Rのトリム32の上縁に空調風の吹出口5を設けると共に、ドアの内部にダクト4を設けて、このダクトを前記吹出口に連通させる。ドア内部のダクト4の基端に、ドアを閉じた状態でインストルメントパネル1内のエアコンユニット2からの空調風導出ダクトと接続する接続口4aを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、前席乗員の左右の温度バランスの不具合を是正することのできる車両用空調装置に関するものである。
通常の車両では、車室前方のインストルメントパネルの内部にエアコンユニットが装備されており、そのエアコンユニットで作り出した空調風を、インストルメントパネルに設けた吹出口を通して車室内に供給している。例えば、冷房時には、インストルメントパネルに設けたセンタベント吹出口やサイドベント吹出口から、前席乗員の上半身に向けて空調風を吹き出している(特許文献1参照)。
特許290490号公報
ところが、炎天下の夏場のように、ドアの窓ガラスを通しての日射の影響や外気温の影響が大きいときには、従来のようにインストルメントパネルに設けたベント吹出口から冷風を吹き出すだけでは、乗員の窓側半身と車内側半身の体感温度差が開いてしまい、空調フィーリングが悪くなるという問題がある。このような際には、サイドベント吹出口を全開にすることで、ある程度の不具合を軽減することができるが、サイドベント吹出口からの風はあくまで前方からの風であるので効き目が弱い。
本発明は、前席乗員の左右の温度バランスの不具合を是正することのできる車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、フロントドアのドアトリムの上縁に空調風の吹出口を設けると共に、前記フロントドアの内部にダクトを設けてこのダクトを前記吹出口に連通させ、前記フロントドアの内部のダクトの基端部に、フロントドアを閉じた状態でインストルメントパネル内のエアコンユニットからの空調風導出ダクトと接続する接続口を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置であって、前記吹出口をドアトリムの上縁の長手方向に沿って細長く配設したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車両用空調装置であって、フロントドアの車両進行方向の後端部に後席方向へ向けて空調風を吹き出す後席用の吹出口を設け、その後席用の吹出口に前記ドアの内部に設けたダクトを連通させたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、エアコンユニットから送り出されてくる空調風を、ダクトを通してドアトリムの上縁に設けた吹出口から車内に吹き出すことができる。つまり、ドアガラスの内側から空調風を車内に吹き出すことができるので、乗員の窓側半身に対して、側方から十分な量の空調風を供給できることになり、その結果、ドアガラスを通しての日射の影響や外気温の影響による乗員の左右の温度バランスの不具合を軽減することができる。
請求項2の発明によれば、ドアガラスの内面に沿ってカーテン状に空調風を車内に吹き出すことができるので、日射による輻射熱の影響を有効に減らすことができ、特に夏場における快適性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、ドア内部のダクトを通して後席の乗員に向けて空調風を吹き出すことができるので、後席の乗員の快適性も高めることができる。
以下、本発明の実施形態の車両用空調装置を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す平面図、図2はフロントドアの車内側から見た図、図3はフロントドアの断面図、図4は後席方向への空調風の吹出状況を示す概略平面図である。
図1に示すように、車室Aの前方のインストルメントパネル1の内部にはエアコンユニット2が装備されている。車室Aの前席部分には、運転席側と助手席側にフロントシート11、12が設置され、その左右側方には前端部をヒンジで車体に連結されたフロントドア3L、3Rが配置されている。
エアコンユニット2は、ケーシング20、ブロア21、エバポレータ22、ヒータ23等を有するもので、ユニットで作り出した空調風を、インストルメントパネル1内で左右方向に延在するベントダクト(導出ダクト)25を通して車室A内へ供給する。インストルメントパネル1の乗員に面する側には、センタベント吹出口13及びサイドベント吹出口14が設けられており、これらベント吹出口13、14を通して、配風ダクト25に流入した空調風を、前席乗員の上半身に向かって吹き出すようになっている。
図2、図3に示すように、フロントドア3L、3Rを構成するドアパネル31の車内側には、内装材としてのドアトリム32が取り付けられており、そのドアトリム32の上縁には、該ドアトリム32の上縁の長手方向(車両の前後方向)に沿って細長く形成された複数の吹出口5が設けられている。これらのドアトリム前端から後端までの範囲に並んだ複数の吹出口5は、ドアガラス35の内面に沿って空調風を吹き出せるように全て上向き乃至はやや車内側に向けて設けられている。また、ドアトリム32の上縁の後端部には、図4に示すように、リアシート42方向へ向けて空調風を吹き出すための吹出口6が設けられている。
なお、図3において、33はドアビーム、34はアームレストである。また、図4において、40はセンターピラー、43Lはリアドアである。後席方向へ向けた吹出口6は、センターピラー40を避ける方向へ向いている。
フロントドア3L、3Rの内部には、ドアトリム32の上縁に沿って車両前後方向に延在するダクト4が設けられており、このダクト4に前記ドアトリム上縁の各吹出口5が連通し、ダクト4の先端が後席用の吹出口6に連通している。また、このダクト4の基端部はフロントドア3L、3Rの前端近傍に位置しており、その基端部には、フロントドア3L、3Rを閉じた状態でインストルメントパネル1内のベントダクト25の左右接続端と接続可能な接続口4aが設けられている。なお、この接続口4aとベントダクト25側の接続端との間には、接続を気密に行うためのシール材7が設けられている。
次に作用を説明する。
この車両用空調装置では、フロントドア3L、3Rの内部に、エアコンユニット2からの空調風を誘導するダクト4を配設し、そのダクト4に連通させてドアトリム32の上縁に吹出口5を設けているので、図2、図3に示すように、空調風をドアトリム32の上縁の吹出口5から車内に吹き出すことができる。つまり、ドアガラス35の内側から空調風を車室A内に吹き出すことができるので、乗員の窓側半身に対して側方から十分な量の空調風を供給することができる。その結果、ドアガラス35を通しての日射の影響や外気温の影響による乗員の左右の温度バランスの不具合を軽減することができる。
特に、ドアトリム32上縁の吹出口5は、ドアトリム32の上縁に沿って細長く形成されているので、ドアガラス35の内面に沿ってカーテン状に空調風を吹き出すことができる。従って、日射による輻射熱の影響を有効に減らすことができ、特に夏場における快適性を高めることができる。
また、フロントドア3L、3Rの後端に後席用の吹出口6を設けているので、この吹出口6から、リアシート42の乗員に向けて空調風を供給することができ、後席の乗員の快適性も高めることができる。
図5は別のタイプのフロントドア53Lの車内側から見た斜視図である。
このフロントドア53Lの場合、ドアトリム32の上縁の前端付近にウインドウレギュレータ等のスイッチ類54が配置されている。従って、そのドアトリム32の前端付近を除いた範囲に、上向きに空調風を吹き出す吹出口5が設けられている。このように前端付近に吹出口5を設けることができない場合でも、その範囲はサイドベント吹出口で十分にカバーできるので、特に問題は生じない。
1 インストルメントパネル
2 エアコンユニット
3L,3R,53L フロントドア
4 ダクト
4a 接続口
5 吹出口
6 後席用の吹出口
25 ベントダクト(導出ダクト)
32 ドアトリム
2 エアコンユニット
3L,3R,53L フロントドア
4 ダクト
4a 接続口
5 吹出口
6 後席用の吹出口
25 ベントダクト(導出ダクト)
32 ドアトリム
Claims (3)
- フロントドア(3L、3R)のドアトリム(32)の上縁に空調風の吹出口(5)を設けると共に、前記フロントドア(3L、3R)の内部にダクト(4)を設けてこのダクト(4)を前記吹出口(5)に連通させ、前記フロントドア(3L、3R)の内部のダクト(4)の基端部に、フロントドア(3L、3R)を閉じた状態でインストルメントパネル(1)内のエアコンユニット(2)からの空調風導出ダクト(25)と接続する接続口(4a)を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
- 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
前記吹出口(5)をドアトリム(32)の上縁の長手方向に沿って細長く配設したことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1または2に記載の車両用空調装置であって、
前記フロントドア(3L、3R)の車両進行方向の後端部に後席方向へ向けて空調風を吹き出す後席用の吹出口(6)を設け、その後席用の吹出口(6)に前記ドアの内部に設けたダクト(4)を連通させたことを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003276897A JP2005035491A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003276897A JP2005035491A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005035491A true JP2005035491A (ja) | 2005-02-10 |
Family
ID=34213077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003276897A Pending JP2005035491A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005035491A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103802636A (zh) * | 2012-11-09 | 2014-05-21 | 绿晁科技股份有限公司 | 具有太阳能通风温控***的汽车 |
US11390139B2 (en) | 2018-12-03 | 2022-07-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle air conditioning device |
-
2003
- 2003-07-18 JP JP2003276897A patent/JP2005035491A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103802636A (zh) * | 2012-11-09 | 2014-05-21 | 绿晁科技股份有限公司 | 具有太阳能通风温控***的汽车 |
US11390139B2 (en) | 2018-12-03 | 2022-07-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle air conditioning device |
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