JP2005032491A - スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車のワイパーやフォグランプの切換え等に用いられる揺動操作型のスイッチに関し、衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを提供することを目的とする。
【解決手段】略中央に形成された支点としての軸１３Ａ，１３Ｂを中心に左右に揺動可能な駆動体１３の下面に設けたストッパ部１３Ｅ，１３Ｆを同じく駆動体１３の下面に設けた押圧部１３Ｃ，１３Ｄより支点としての軸１３Ａ，１３Ｂ側に設けてスイッチを構成するものである。
【選択図】 図１
【解決手段】略中央に形成された支点としての軸１３Ａ，１３Ｂを中心に左右に揺動可能な駆動体１３の下面に設けたストッパ部１３Ｅ，１３Ｆを同じく駆動体１３の下面に設けた押圧部１３Ｃ，１３Ｄより支点としての軸１３Ａ，１３Ｂ側に設けてスイッチを構成するものである。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のワイパーやフォグランプの切換え等に用いられる揺動操作型のスイッチに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、車内にエンジン音等の静音化が求められる中、自動車のワイパーやフォグランプの切換え等に用いられるスイッチにも様々な静音化が求められている。
【０００３】
このような従来のスイッチについて、図４〜図６を用いて説明する。
【０００４】
図４は従来のスイッチの断面図、図５は同分解斜視図であり、１は上面に開口を有する上カバー、２は操作ボタンであり、この上面が上カバー１の上面の開口から突出している。
【０００５】
そして、３は駆動体で、この上面の凸部に操作ボタン２が嵌め込まれていると共に、駆動体３の略中央に前後方向に突出させて設けられた支点としての軸３Ａ，３Ｂが、ケース４の軸受４Ａ，４Ｂに揺動可能に嵌め込まれて取り付けられている。
【０００６】
また、５は上下面に複数の配線パターン（図示せず）が形成された配線基板、６は下カバーであり、配線基板５の下面が下カバー上面に当接して配置されると共に、配線基板５の上面には２個の検知スイッチ７，８が支点に対して左右に分かれて配置されている。
【０００７】
そして、これらの検知スイッチ７，８は、それぞれの押圧軸７Ａ，８Ａが押圧されてオンとなり、押圧が解除されてオフとなる自動復帰式のものであり、押圧軸７Ａ，８Ａの上面がケース４の開口から突出し、駆動体３の下面の押圧部３Ｃ，３Ｄと対向している。
【０００８】
また、３Ｅ，３Ｆは駆動体３の下面の押圧部３Ｃ，３Ｄより外周側に設けられた略球面状のストッパ部で、ケース４上面の当接部４Ｅ，４Ｆと対向している。
【０００９】
そして、９は駆動体３の略中央から下方へ突出した筒部３Ｇに収納されたコイル状のスプリングで、ややたわんだ状態でこの下端のピン１０を下カバー６の底部と一体に形成されている波状の凹凸部６Ａへ付勢している。
【００１０】
また、これらのスプリング９とピン１０と凹凸部６Ａ，６Ｂ，６Ｃによって、付勢手段が構成されると共に、この付勢手段によって、例えば図４に示したように、駆動体３が中立位置に保たれて、スイッチが構成されている。
【００１１】
そして、このように構成されたスイッチは、検知スイッチ７，８の出力端子（図示せず）が配線基板５のコネクタ（図示せず）を介して自動車の電子回路（図示せず）に電気的に接続されている。
【００１２】
以上の構成において、図６の断面図の矢印で示すように操作ボタン２の右側上面を押圧すると、駆動体３の筒部３Ｇが中立位置から支点に対して左方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を左方向へ移動する。
【００１３】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｂの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｂへ移動するが、この時、駆動体３の下面のストッパ部３Ｆがケース４上面の当接部４Ｆに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００１４】
また、同時に、駆動体３の下面の右側の押圧部３Ｄが、検知スイッチ８の押圧軸８Ａを押圧して検知スイッチ８をオンにさせる。
【００１５】
そして、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを間欠動作させる。
【００１６】
また、同様にして、操作ボタン２の左側上面を押圧すると、駆動体３の筒部３Ｇが中立位置から支点に対して右方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を右方向へ移動する。
【００１７】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｃの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｃへ移動するが、この時、駆動体３の下面のストッパ部３Ｅがケース４上面の当接部４Ｅに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００１８】
また、同時に、検知スイッチ７がオンし、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを連続動作させる。
【００１９】
そして、自動車の走行時の衝撃や振動によっても、駆動体３が中立位置や左右位置を保持できるようにするために、スプリング９の付勢力はある程度大きなものであった。
【００２０】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献１が知られている。
【００２１】
【特許文献１】
実開平６−４１０３９号公報
【００２２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のスイッチにおいては、スプリング９の付勢力が大きいため、スイッチの切換え時に駆動体３のストッパ部３Ｅ，３Ｆがケースの当接部４Ｅ，４Ｆに当たる力が大きく、この時の衝突音も大きいという課題があった。
【００２３】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを提供することを目的とする。
【００２４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【００２５】
本発明の請求項１に記載の発明は、略中央に形成された支点を中心に左右に揺動可能な駆動体の下面に設けたストッパ部を同じく駆動体の下面に設けた押圧部より支点側に設けてスイッチを構成したものであり、例えば、ストッパ部を押圧部より外周側に設ける場合に比べて、ストッパ部と支点との間隔が小さいため、ストッパ部がケースの当接部に当たる力を小さくでき、この時の衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを得ることができるという作用を有する。
【００２６】
請求項２に記載の発明は、請求項１記載の発明において、ストッパ部を弾性材料で形成したものであり、この弾性材料のストッパ部がケースの当接部に当たる力を吸収して和らげるため、更に衝突音を小さくできるという作用を有する。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図１〜図３を用いて説明する。
【００２８】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【００２９】
（実施の形態）
図１は本発明の一実施の形態によるスイッチの断面図、図２は同分解斜視図であり、１は上面に開口を有する絶縁樹脂製の上カバー、２は同じく絶縁樹脂製の操作ボタンであり、この上面が上カバー１の上面の開口から突出している。
【００３０】
そして、１３は絶縁樹脂製の駆動体で、この上面の凸部に操作ボタン２が嵌め込まれていると共に、駆動体１３の略中央に前後方向に突出させて設けられた支点としての軸１３Ａ，１３Ｂが、絶縁樹脂製のケース４の軸受４Ａ，４Ｂに揺動可能に嵌め込まれて取り付けられている。
【００３１】
また、５は上下面に複数の配線パターン（図示せず）が形成された配線基板、６は絶縁樹脂製の下カバーであり、配線基板５の下面が下カバー上面に当接して配置されると共に、配線基板５の上面には２個の検知スイッチ７，８が支点に対して左右に分かれて配置されている。
【００３２】
そして、これらの検知スイッチ７，８は、それぞれの押圧軸７Ａ，８Ａが押圧されてオンとなり、押圧が解除されてオフとなる自動復帰式のものであり、押圧軸７Ａ，８Ａの上面がケース４の開口から突出し、駆動体１３の下面の押圧部１３Ｃ，１３Ｄと対向している。
【００３３】
また、１３Ｅ，１３Ｆは従来の技術の項で説明したものと同様の略球面状のストッパ部であるが、従来の技術の項で説明したように駆動体１３の下面の押圧部１３Ｃ，１３Ｄより外周側に設けられているのではなく、支点側に設けられ、ケース４上面の当接部４Ｇ，４Ｈと対向している。
【００３４】
そして、９は駆動体１３の略中央から下方へ突出した筒部１３Ｇに収納されたコイル状のスプリングで、ややたわんだ状態でこの下端のピン１０を下カバー６の底部と一体に形成されている波状の凹凸部６Ａへ付勢している。
【００３５】
また、これらのスプリング９とピン１０と凹凸部６Ａ，６Ｂ，６Ｃによって、付勢手段が構成されると共に、この付勢手段によって、例えば図１に示したように、駆動体１３が中立位置に保たれて、スイッチが構成されている。
【００３６】
そして、このように構成されたスイッチは、検知スイッチ７，８の出力端子（図示せず）が配線基板５のコネクタ（図示せず）を介して自動車の電子回路（図示せず）に電気的に接続されている。
【００３７】
以上の構成において、図３の断面図の矢印で示すように操作ボタン２の右側上面を押圧すると、駆動体１３の筒部１３Ｇが中立位置から支点に対して左方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を左方向へ移動する。
【００３８】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｂの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｂへ移動するが、この時、駆動体１３の下面のストッパ部１３Ｆがケース４上面の当接部４Ｈに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００３９】
但し、この時の衝突音は、ストッパ部１３Ｆを押圧部１３Ｄより従来の技術の項で説明した外周側ではなく支点側に設けているため、ストッパ部１３Ｆがケースの当接部４Ｈに当たる力は従来の技術の項で説明した場合に比べて小さく、この時の衝突音も小さい。
【００４０】
また、同時に、駆動体１３の下面の右側の押圧部１３Ｄが、検知スイッチ８の押圧軸８Ａを押圧して検知スイッチ８をオンにさせる。
【００４１】
そして、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを間欠動作させる。
【００４２】
また、同様にして、操作ボタン２の左側上面を押圧すると、駆動体１３の筒部１３Ｇが中立位置から支点に対して右方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を右方向へ移動する。
【００４３】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｃの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｃへ移動するが、この時、駆動体１３の下面のストッパ部１３Ｅがケース４上面の当接部４Ｇに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００４４】
また、同時に、検知スイッチ７がオンし、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを連続動作させる。
【００４５】
このように本実施の形態によれば、略中央に形成された支点としての軸１３Ａ，１３Ｂを中心に左右に揺動可能な駆動体１３の下面に設けたストッパ部１３Ｅ，１３Ｆを同じく駆動体１３の下面に設けた押圧部１３Ｃ，１３Ｄより支点としての軸１３Ａ，１３Ｂ側に設けてスイッチを構成することによって、例えば、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆを押圧部１３Ｃ，１３Ｄより外周側に設ける場合に比べて、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆと軸１３Ａ，１３Ｂとの間隔が小さいため、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆがケースの当接部４Ｇ，４Ｈに当たる力を小さくでき、この時の衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを得ることができるものである。
【００４６】
また、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆをゴムやエラストマー等の弾性材料で形成することによって、この弾性材料のストッパ部１３Ｅ，１３Ｆがケースの当接部４Ｇ，４Ｈに当たる力を吸収して和らげるため、更に衝突音を小さくできる。
【００４７】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを得ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態によるスイッチの断面図
【図２】同分解斜視図
【図３】同断面図
【図４】従来のスイッチの断面図
【図５】同分解斜視図
【図６】同断面図
【符号の説明】
１ 上カバー
２ 操作ボタン
４ ケース
４Ａ，４Ｂ 軸受
４Ｇ，４Ｈ 当接部
５ 配線基板
６ 下カバー
６Ａ，６Ｂ，６Ｃ 凹凸部
７，８ 検知スイッチ
７Ａ，８Ａ 押圧軸
９ スプリング
１０ ピン
１３ 駆動体
１３Ａ，１３Ｂ 軸
１３Ｃ，１３Ｄ 押圧部
１３Ｅ，１３Ｆ ストッパ部
１３Ｇ 筒部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のワイパーやフォグランプの切換え等に用いられる揺動操作型のスイッチに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、車内にエンジン音等の静音化が求められる中、自動車のワイパーやフォグランプの切換え等に用いられるスイッチにも様々な静音化が求められている。
【０００３】
このような従来のスイッチについて、図４〜図６を用いて説明する。
【０００４】
図４は従来のスイッチの断面図、図５は同分解斜視図であり、１は上面に開口を有する上カバー、２は操作ボタンであり、この上面が上カバー１の上面の開口から突出している。
【０００５】
そして、３は駆動体で、この上面の凸部に操作ボタン２が嵌め込まれていると共に、駆動体３の略中央に前後方向に突出させて設けられた支点としての軸３Ａ，３Ｂが、ケース４の軸受４Ａ，４Ｂに揺動可能に嵌め込まれて取り付けられている。
【０００６】
また、５は上下面に複数の配線パターン（図示せず）が形成された配線基板、６は下カバーであり、配線基板５の下面が下カバー上面に当接して配置されると共に、配線基板５の上面には２個の検知スイッチ７，８が支点に対して左右に分かれて配置されている。
【０００７】
そして、これらの検知スイッチ７，８は、それぞれの押圧軸７Ａ，８Ａが押圧されてオンとなり、押圧が解除されてオフとなる自動復帰式のものであり、押圧軸７Ａ，８Ａの上面がケース４の開口から突出し、駆動体３の下面の押圧部３Ｃ，３Ｄと対向している。
【０００８】
また、３Ｅ，３Ｆは駆動体３の下面の押圧部３Ｃ，３Ｄより外周側に設けられた略球面状のストッパ部で、ケース４上面の当接部４Ｅ，４Ｆと対向している。
【０００９】
そして、９は駆動体３の略中央から下方へ突出した筒部３Ｇに収納されたコイル状のスプリングで、ややたわんだ状態でこの下端のピン１０を下カバー６の底部と一体に形成されている波状の凹凸部６Ａへ付勢している。
【００１０】
また、これらのスプリング９とピン１０と凹凸部６Ａ，６Ｂ，６Ｃによって、付勢手段が構成されると共に、この付勢手段によって、例えば図４に示したように、駆動体３が中立位置に保たれて、スイッチが構成されている。
【００１１】
そして、このように構成されたスイッチは、検知スイッチ７，８の出力端子（図示せず）が配線基板５のコネクタ（図示せず）を介して自動車の電子回路（図示せず）に電気的に接続されている。
【００１２】
以上の構成において、図６の断面図の矢印で示すように操作ボタン２の右側上面を押圧すると、駆動体３の筒部３Ｇが中立位置から支点に対して左方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を左方向へ移動する。
【００１３】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｂの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｂへ移動するが、この時、駆動体３の下面のストッパ部３Ｆがケース４上面の当接部４Ｆに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００１４】
また、同時に、駆動体３の下面の右側の押圧部３Ｄが、検知スイッチ８の押圧軸８Ａを押圧して検知スイッチ８をオンにさせる。
【００１５】
そして、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを間欠動作させる。
【００１６】
また、同様にして、操作ボタン２の左側上面を押圧すると、駆動体３の筒部３Ｇが中立位置から支点に対して右方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を右方向へ移動する。
【００１７】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｃの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｃへ移動するが、この時、駆動体３の下面のストッパ部３Ｅがケース４上面の当接部４Ｅに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００１８】
また、同時に、検知スイッチ７がオンし、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを連続動作させる。
【００１９】
そして、自動車の走行時の衝撃や振動によっても、駆動体３が中立位置や左右位置を保持できるようにするために、スプリング９の付勢力はある程度大きなものであった。
【００２０】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献１が知られている。
【００２１】
【特許文献１】
実開平６−４１０３９号公報
【００２２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のスイッチにおいては、スプリング９の付勢力が大きいため、スイッチの切換え時に駆動体３のストッパ部３Ｅ，３Ｆがケースの当接部４Ｅ，４Ｆに当たる力が大きく、この時の衝突音も大きいという課題があった。
【００２３】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを提供することを目的とする。
【００２４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【００２５】
本発明の請求項１に記載の発明は、略中央に形成された支点を中心に左右に揺動可能な駆動体の下面に設けたストッパ部を同じく駆動体の下面に設けた押圧部より支点側に設けてスイッチを構成したものであり、例えば、ストッパ部を押圧部より外周側に設ける場合に比べて、ストッパ部と支点との間隔が小さいため、ストッパ部がケースの当接部に当たる力を小さくでき、この時の衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを得ることができるという作用を有する。
【００２６】
請求項２に記載の発明は、請求項１記載の発明において、ストッパ部を弾性材料で形成したものであり、この弾性材料のストッパ部がケースの当接部に当たる力を吸収して和らげるため、更に衝突音を小さくできるという作用を有する。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図１〜図３を用いて説明する。
【００２８】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【００２９】
（実施の形態）
図１は本発明の一実施の形態によるスイッチの断面図、図２は同分解斜視図であり、１は上面に開口を有する絶縁樹脂製の上カバー、２は同じく絶縁樹脂製の操作ボタンであり、この上面が上カバー１の上面の開口から突出している。
【００３０】
そして、１３は絶縁樹脂製の駆動体で、この上面の凸部に操作ボタン２が嵌め込まれていると共に、駆動体１３の略中央に前後方向に突出させて設けられた支点としての軸１３Ａ，１３Ｂが、絶縁樹脂製のケース４の軸受４Ａ，４Ｂに揺動可能に嵌め込まれて取り付けられている。
【００３１】
また、５は上下面に複数の配線パターン（図示せず）が形成された配線基板、６は絶縁樹脂製の下カバーであり、配線基板５の下面が下カバー上面に当接して配置されると共に、配線基板５の上面には２個の検知スイッチ７，８が支点に対して左右に分かれて配置されている。
【００３２】
そして、これらの検知スイッチ７，８は、それぞれの押圧軸７Ａ，８Ａが押圧されてオンとなり、押圧が解除されてオフとなる自動復帰式のものであり、押圧軸７Ａ，８Ａの上面がケース４の開口から突出し、駆動体１３の下面の押圧部１３Ｃ，１３Ｄと対向している。
【００３３】
また、１３Ｅ，１３Ｆは従来の技術の項で説明したものと同様の略球面状のストッパ部であるが、従来の技術の項で説明したように駆動体１３の下面の押圧部１３Ｃ，１３Ｄより外周側に設けられているのではなく、支点側に設けられ、ケース４上面の当接部４Ｇ，４Ｈと対向している。
【００３４】
そして、９は駆動体１３の略中央から下方へ突出した筒部１３Ｇに収納されたコイル状のスプリングで、ややたわんだ状態でこの下端のピン１０を下カバー６の底部と一体に形成されている波状の凹凸部６Ａへ付勢している。
【００３５】
また、これらのスプリング９とピン１０と凹凸部６Ａ，６Ｂ，６Ｃによって、付勢手段が構成されると共に、この付勢手段によって、例えば図１に示したように、駆動体１３が中立位置に保たれて、スイッチが構成されている。
【００３６】
そして、このように構成されたスイッチは、検知スイッチ７，８の出力端子（図示せず）が配線基板５のコネクタ（図示せず）を介して自動車の電子回路（図示せず）に電気的に接続されている。
【００３７】
以上の構成において、図３の断面図の矢印で示すように操作ボタン２の右側上面を押圧すると、駆動体１３の筒部１３Ｇが中立位置から支点に対して左方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を左方向へ移動する。
【００３８】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｂの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｂへ移動するが、この時、駆動体１３の下面のストッパ部１３Ｆがケース４上面の当接部４Ｈに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００３９】
但し、この時の衝突音は、ストッパ部１３Ｆを押圧部１３Ｄより従来の技術の項で説明した外周側ではなく支点側に設けているため、ストッパ部１３Ｆがケースの当接部４Ｈに当たる力は従来の技術の項で説明した場合に比べて小さく、この時の衝突音も小さい。
【００４０】
また、同時に、駆動体１３の下面の右側の押圧部１３Ｄが、検知スイッチ８の押圧軸８Ａを押圧して検知スイッチ８をオンにさせる。
【００４１】
そして、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを間欠動作させる。
【００４２】
また、同様にして、操作ボタン２の左側上面を押圧すると、駆動体１３の筒部１３Ｇが中立位置から支点に対して右方向へ揺動し、ピン１０が凹凸部６Ａ上を右方向へ移動する。
【００４３】
そして、ピン１０は凹凸部６Ａと凹凸部６Ｃの間の凸部を乗り越えて凹凸部６Ｃへ移動するが、この時、駆動体１３の下面のストッパ部１３Ｅがケース４上面の当接部４Ｇに当たって衝突音が発生すると共に、揺動動作が停止する。
【００４４】
また、同時に、検知スイッチ７がオンし、このオン信号を自動車の電子回路が検出し、例えば、自動車のワイパーを連続動作させる。
【００４５】
このように本実施の形態によれば、略中央に形成された支点としての軸１３Ａ，１３Ｂを中心に左右に揺動可能な駆動体１３の下面に設けたストッパ部１３Ｅ，１３Ｆを同じく駆動体１３の下面に設けた押圧部１３Ｃ，１３Ｄより支点としての軸１３Ａ，１３Ｂ側に設けてスイッチを構成することによって、例えば、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆを押圧部１３Ｃ，１３Ｄより外周側に設ける場合に比べて、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆと軸１３Ａ，１３Ｂとの間隔が小さいため、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆがケースの当接部４Ｇ，４Ｈに当たる力を小さくでき、この時の衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを得ることができるものである。
【００４６】
また、ストッパ部１３Ｅ，１３Ｆをゴムやエラストマー等の弾性材料で形成することによって、この弾性材料のストッパ部１３Ｅ，１３Ｆがケースの当接部４Ｇ，４Ｈに当たる力を吸収して和らげるため、更に衝突音を小さくできる。
【００４７】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、衝突音が小さく静音化が図れるスイッチを得ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態によるスイッチの断面図
【図２】同分解斜視図
【図３】同断面図
【図４】従来のスイッチの断面図
【図５】同分解斜視図
【図６】同断面図
【符号の説明】
１ 上カバー
２ 操作ボタン
４ ケース
４Ａ，４Ｂ 軸受
４Ｇ，４Ｈ 当接部
５ 配線基板
６ 下カバー
６Ａ，６Ｂ，６Ｃ 凹凸部
７，８ 検知スイッチ
７Ａ，８Ａ 押圧軸
９ スプリング
１０ ピン
１３ 駆動体
１３Ａ，１３Ｂ 軸
１３Ｃ，１３Ｄ 押圧部
１３Ｅ，１３Ｆ ストッパ部
１３Ｇ 筒部
Claims (2)
- 略中央に形成された支点を中心に左右に揺動可能で、下面にストッパ部及び押圧部が設けられた駆動体と、この駆動体の支点が揺動可能に軸支される軸受部、及び上記駆動体の揺動により上記ストッパ部が当接する当接部が設けられたケースと、上記駆動体を所定の揺動位置へ付勢する付勢手段と、上記押圧部の押圧により電気的接離を行うスイッチ接点からなり、上記ストッパ部を上記押圧部より上記支点側に設けたスイッチ。
- ストッパ部を弾性材料で形成した請求項１記載のスイッチ。
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