JP2005025621A - 通信システム、通信装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】不特定多数の会議参加者の中から所望の参加者のみを選択して接続することを可能とした通信装置を提供する。
【解決手段】通信を利用して行う会議の主催者が所有するホストPC402、アクセスポイント403と、会議の参加者が所有するクライアント端末406とを備えた通信システムにおいて、クライアント端末406は、会議参加者を識別するユーザデータをホストPC402に送信し、ホストPC402は、クライアント端末406から送信されたユーザデータを受信すると共に、過去にホストPC402に接続したクライアント端末406のユーザデータを記した参加者リストにユーザデータを追加する。
【選択図】 図1
【解決手段】通信を利用して行う会議の主催者が所有するホストPC402、アクセスポイント403と、会議の参加者が所有するクライアント端末406とを備えた通信システムにおいて、クライアント端末406は、会議参加者を識別するユーザデータをホストPC402に送信し、ホストPC402は、クライアント端末406から送信されたユーザデータを受信すると共に、過去にホストPC402に接続したクライアント端末406のユーザデータを記した参加者リストにユーザデータを追加する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信等により会議を行う場合などに利用される通信システムに関し、たとえば、会議において不特定多数の参加者の中から特定のグループにのみに接続する際の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IrDA(Infrared Data Association:赤外線を使用しデータ転送を行うための通信規格)、Bluetooth(パーソナルコンピュータと携帯電話機や家電機器等を無線で接続するための通信規格)、HomeRF(家庭内のパーソナルコンピュータと家電機器や音響機器等を無線ネットワークで接続することを目的とした通信規格)等の通信規格を用いた、パーソナルエリアでの無線通信システムが注目されている。特に、BluetoothやHomeRFは、IrDAのような赤外線通信方式と比較した場合、指向性が無い、透過性が高いなどの長所を有しており、今後の発展が期待されている。
【0003】
Bluetoothは、アドホック(無線LAN機器が備える動作設定の一つで、無線親機なしに無線子機同士が相互に通信可能な動作設定)によるマルチポイント接続を行うことで、機器の最大接続数が8機器、通信範囲が10mのピコネットを構築し通信を行うことができる。Bluetoothの通信速度に関しては、非同期通信において下り721Kbps、上り57.6Kbpsの通信を行うことができる(bps:bits per second)。更には、Bluetoothは、音声通信もサポートし、1つのチャネルで音声とデータを転送することができるなど多種多様な特徴を有しており、様々なプラットフォームでの利用が期待されている。
【0004】
そのプラットフォームの一つとして無線通信による会議システムが考えられている。従来、会議を行う際において有線通信によるネットワークを利用する場合に、機器を接続する配線が煩雑になるなどの問題が指摘されていたが、Bluetoothなどの無線通信を用いることでそれらの問題解決を目指している。
【0005】
ここで、一般的なBluetoothの接続処理の流れを説明する。ここでは、会議を主催するホスト(主催者)と会議に参加するクライアント(参加者)との間の通信の様子と認証及び暗号化処理について説明する。
【0006】
Bluetoothにおいて接続を確立するためには、「問い合わせ」(Inquiry)、「呼び出し」(Page)、「認証」(Authentication)、「暗号化」(Encryption)の流れで行うことになる。マスタ(ホスト(主催者))から問い合わせパケット(IQパケット)をブロードキャストすると、そのパケットを受信した、スレーブ(クライアント(参加者))側における接続可能な複数もしくは単数の機器がBluetooth特有のFHSパケットをマスタに送信する。マスタが受信したFHSパケットには、該FHSパケットを送信した機器のBluetoothアドレスが含まれており、マスタはBluetoothアドレスのリストを参照することで、特定の1台の機器に対して同期をとる。
【0007】
この時、BluetoothアドレスのリストにはFHSパケットに含まれるIDアドレスがそのまま表示されるため、マスタはスレーブとしての機器の特定がしにくい。そこで機器の特定をしやすいように、マスタは各機器の名称探索を行うことができる機能を有する。この場合のマスタとはネットワークのトラフィックや状態管理を行う役目を持つ機器をいい、スレーブとは管理される機器を指す。
【0008】
スレーブとしての各機器の名称探索を行うコマンドとして、LMP_name_Reqコマンドがある。それに対し、スレーブがBluetooth(BT)デバイスネームをマスタに返すコマンドは、LMP_name_Rspコマンドである。マスタ及びスレーブ間における上記コマンドのやり取りに基づいて、マスタはBluetoothデバイスネーム(ユーザフレンドリネーム)を獲得することができる。従来、Bluetoothデバイスネームは、最大248byteのエリアを有し、マスタがスレーブとしての各機器を識別しやすいように自由に設定することができるネームである。Bluetoothデバイスネームには、一般的には機種名などが格納されている。
【0009】
会議システムに接続するユーザ(機器)に対する認証は、機器に設定するユニークな認証パスワードと、この認証パスワード及び機器固有のID(IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)が管理し発番する48ビットのアドレス)等により作成される暗号鍵との2つにより行われ、管理されている。上記認証パスワードはPIN(Personal Identification Number)コードと呼ばれ、任意の文字列により構成される。上記暗号鍵はリンクキーと呼ばれ、ユーザ認証の他にデータの暗号化などにも用いられる。
【0010】
一般的にはクライアント(参加者)側でリンクキーの要求を行い、クライアント(参加者)、ホスト(主催者)ともにPINコードの入力を行う。ホスト(主催者)とクライアント(参加者)が会議システムに初めて接続される状況においては、クライアント(参加者)はホスト(主催者)が所有するPINコードと同じPINコードを入力する必要がある。ホスト(主催者)がクライアント(参加者)から入力されたPINコードが正しいと判定した場合には、ホスト(主催者)は認証可としてリンクを開設してクライアント(参加者)に接続を許可する。この時、ホスト(主催者)は自身のPINコード及びクライアント(参加者)のユーザデータに乱数を掛け合わせるなどして、クライアント(参加者)のリンクキーを作成し、これをクライアント(参加者)のユーザデータと共にリンクキーテーブルに保存しておく。
【0011】
尚、上記リンクキーを作成する場合には、接続相手のPINコードや自身のユーザデータも用いる。
【0012】
図9にリンクキーを作成する処理手順を示す。図9に示すように、クライアント(参加者)とホスト(主催者)において等価なシステム(アルゴリズム)を所持していれば、乱数とPINコードAを共有することで等価なリンクキーを作成することができる。
【0013】
一方、クライアント(参加者)が以前にホスト(主催者)に接続されたことがあれば、既に、クライアント(参加者)のリンクキーが上記リンクキーテーブルに登録されているので、ホスト(主催者)は上記リンクキーのみによる認証を行う。次に、ホスト(主催者)はデータの暗号化を行い、クライアント(参加者)とホスト(主催者)との間で接続完了通知を送受信することで接続完了となる。
【0014】
図10にBluetoothデバイスネームを格納するリンクマネージャ・パケットペイロードのパケットフォーマットを示す。リンクマネージャ・パケットペイロードは、L_CH(2bits)、Flow(1bit)、Length(9bits)、NU(4bits)、LM/L2CAP Payload(0−32/512bytes)、CRC16(16bits)から構成されている。一般的にBluetoothデバイスネームには、無線通信に使用する携帯端末の名称等を指定しておくことができるが、このBluetoothデバイスネームの領域は248byteまで自由に使用することができるため、使用者が手動でユニークな名称に変更することも可能である。
【0015】
他方、指紋センサから取得した個人識別番号を用いて送信データ(PINコード)を暗号化する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。該提案は本発明とは構成が異なり、Name情報を暗号化するようなことはしていない。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−186123号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては次のような問題があった。例えば、不特定多数のクライアント(参加者)の中から、特定のグループに属したクライアント(参加者)にのみ接続する場合を想定する。定例会のような毎回決まったメンバーのみが参加する会議ならば、参加者を実際に目視することで、参加者に対し口頭でBluetoothアドレスを聞いて接続することも考えられるが、参加者が新規の場合や多数参加者がいる場合では、Bluetoothアドレスを一人一人に聞くわけにも行かない。
【0018】
また、Inquiryによって得られたBluetoothアドレスを基に特定のクライアント(参加者)に接続する方法もあるが、この場合、所望のクライアント(参加者)を見つけるには、クライアント(参加者)が持参したBluetooth搭載機器のBluetoothアドレスを一人一人調べなければならない。このように、どちらにせよホスト(主催者)またはクライアント(参加者)に余計な作業を増やすことになり会議の開始が遅れるなどの問題がある。
【0019】
本発明の目的は、不特定多数の会議参加者の中から所望の参加者のみを選択して接続することを可能とした通信システム、通信装置、及びプログラムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備え、前記参加者側通信装置は、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信し、前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを受信すると共に前記ユーザデータを参加者リストに追加することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す概念図である。本通信システムは、例えばパーソナルコンピュータから構成されるホストコンピュータ(ホストPCと略称)402及びアクセスポイント403を有する会議システム401と、アクセスポイント403に対し例えばRS232Cケーブル404によりシリアル接続されたパーソナルコンピュータ(パソコンと略称)405と、無線通信機能を搭載したPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)やノート型パーソナルコンピュータ(ノートPCと略称)等から構成されるクライアント端末406とを備えている。
【0023】
本実施形態では、上記会議システム401として、ホストPC402とアクセスポイント403を別々の構成とした場合を例に挙げて説明するが、会議システム401としては、ホストPC402とアクセスポイント403を一体化したものでもよく、会議システム401の構成は特定のものに限定されるものではなく、上記のうち何れの構成でもよいことは言うまでも無い。また、本実施形態では、クライアント端末406として、無線通信機能を搭載した場合を例に挙げて説明するが、クライアント端末406と会議システム401との間の接続は無線通信に限定されるものではなく、当然、有線通信による接続も考慮したものであることは言うまでも無い。
【0024】
図2は、上記クライアント端末406の構成例を示すブロック図である。クライアント端末406は、Bluetooth無線部510とクライアント端末本体516から構成されている。
【0025】
Bluetooth無線部510は、外部インタフェイス511と、リンクベースバンドコントローラ(LBC:Link Baseband Controller)512と、CPU513と、通信用アンテナ515を有するBluetooth通信用無線回路(無線回路と略称)514とを備えている。
【0026】
無線回路514は、ディジタル変調、スペクトル拡散、信号レベルの増幅などを行う。CPU513とLBC512は、無線リンクを構成するための処理や信号の符号化・復号化処理などを行うリンクマネージャとしての機能を有する。外部インタフェイス511は、ホストコマンドインタフェイス(HCI)としての機能を備える。
【0027】
一方、クライアント端末本体516は、送受信バッファ501と、RAM502と、PROM503と、CPU504と、音声・映像識別部505と、LCD制御部506と、操作部508及び表示部509を有する入出力部507とを備えている。
【0028】
送受信バッファ501は、送受信データを一時的に蓄えておく。CPU504は、クライアント端末406が有する機能の全体の制御を行う。RAM502は、CPU504が処理を行う際の作業領域となる。PROM503は、CPU504を動作させるプログラム、会議システムアプリケーション、通信先のアドレス等の各種データ等を格納している。音声・映像識別部505は、マルチメディア情報を音声データと画像データに識別する。操作部508は、マイクロフォン、スピーカ、キーボタン等から構成される。表示部509は、LCD制御部506の制御に従い画像を表示する例えばLCDから構成される。LCD制御部506は、表示部509に対する表示制御を行う。
【0029】
図3は、上記アクセスポイント403の構成例を示すブロック図である。アクセスポイント403は、Bluetooth無線部619とアクセスポイント本体620とから構成されている。
【0030】
Bluetooth無線部619は、上記クライアント端末406と同様に、外部インタフェイス614と、リンクベースバンドコントローラ(LBC)615と、CPU616と、通信用アンテナ618を有するBluetooth通信用無線回路(無線回路と略称)617とを備えている。
【0031】
無線回路617は、ディジタル変調、スペクトル拡散、信号レベルの増幅などを行う。CPU616とLBC615は、無線リンクを構成するための処理や信号の符号化・復号化処理などを行うリンクマネージャとしての機能を有する。外部インタフェイス614は、ホストコマンドインタフェイス(HCI)としての機能を有する。
【0032】
一方、アクセスポイント本体620は、CPU601と、電源部602と、ACアダプタ603と、RAM604と、ROM605と、モデム部606と、スイッチ607と、RTC(Real Time Clock)回路608と、コネクタ(PCカードインタフェイス)609と、モジュラジャック610と、公衆回線611と、RS232Cコネクタ612と、複数のLED613とを備えている。
【0033】
CPU601は、アクセスポイント403全体の動作を制御する。CPU601には、電源602、RAM604、ROM605、モデム部606、スイッチ607、RTC回路608、PCカードインタフェイスとしてのコネクタ609が接続されている。交流電源に接続されるACアダプタ603からの電源は、電源部602を通してCPU601に供給される。モデム部606は、モジュラジャック610を介して公衆回線611に接続される。モデム部606は、モジュラジャック610を介して公衆回線611から入力されたアナログデータをデジタルデータに変換しCPU601に転送する。RS232Cコネクタ612は、RS232Cケーブル404を介してパソコン405等の外部機器とアクセスポイント403をシリアル接続するために設けられている。モデム部606による変復調動作と、RS232Cコネクタ612を介したデータ転送は、CPU601の制御下で行われる。
【0034】
ROM605は、通信プロトコル、PINコード、リンクキー、接続先のアドレスリスト等を格納しており、不揮発性メモリとしての機能も有する。RAM604は、アクセスポイント403の動作プログラム、デバイスドライバ等を格納している。RTC回路608は、現在の時刻を計時するための回路である。RTC回路608には、複数のLED613が接続されている。
【0035】
図4は、Bluetoothの接続に関するシーケンスを示す図であり、会議を主催するホスト(主催者:ホスト端末402及びアクセスポイント403からなる会議システム401)と会議に参加するクライアント(参加者:クライアント端末406)との間の通信の様子と認証及び暗号化処理を示すものである。
【0036】
まず、ホスト(主催者)が、通信エリア内に通信可能な相手(クライアント(参加者))を探すために問い合わせ要求(インクワイアリ)を行う(701)。次に、ホスト(主催者)は、問い合わせ要求に応答したクライアントに、機器の名称探索用(クライアント(参加者)が所有する機器のBluetoothデバイスネームを取得するため)のコマンドであるLMP_name_Reqコマンドを、クライアント(参加者)に送信する(702)。それに対し、クライアント(参加者)は、Bluetoothデバイスネームをホスト(主催者)に返すコマンドであるLMP_name_Rspコマンドを、ホスト(主催者)に送信する(703)。この時、クライアント(参加者)は、LMP_name_Rspコマンドを送信する際に、クライアント端末406の操作部508のボタンを押すなどの操作を行う必要はない。
【0037】
ホスト(主催者)は、参加者リスト(過去にホスト(主催者)に接続したクライアント(参加者)のユーザデータを記したリスト)を参照し、所望の接続相手に対して、呼び出し(ページング)と呼ばれる同期処理を行う(704)。次に、クライアント(参加者)側では、ホスト(主催者)に対しリンクキーの要求を行う(705)。次に、クライアント(参加者)、ホスト(主催者)ともにPINコードの入力を行う(706)。次に、ホスト(主催者)は、PINコードにより作成したリンクキーを用いて認証処理を行い(707)、データの暗号化を行い(708)、接続完了通知をホスト(主催者)及びクライアント(参加者)が互いに受信して終了となる(709)。
【0038】
図5は、会議システム機能をホスト(主催者)及びクライアント(参加者)がそれぞれ所有する機器(ホストPC402、クライアント端末406)にインストールする際の手順の一例を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、ホスト(主催者)のホストPC402のCPU(図示略)、クライアント(参加者)のクライアント端末406のCPU504が、操作者の操作を受けてプログラムに基づき実行する。
【0039】
ホスト(主催者)、クライアント(参加者)は、ホストPC402、クライアント端末406それぞれの操作部からの所定操作により、会議システム機能のインストールを開始し(ステップS801)、インストール先の機器を指定する(ステップS802)。次に、操作部からの所定操作により、各種モードを指定する(ステップS803)。ここで、各種モードとは、機器にクライアント機能を搭載するモード、機器にホスト機能を搭載するモード、フルインストール(会議システム機能に制限が有るインストール)のモード、カスタムインストール(会議システム機能に制限が無いインストール)のモード、自動モード(ユーザデータとグループキーワードを機器の起動時に自動的に特定のパケットに格納するモード)、手動モード(ユーザデータとグループキーワードを手動で入力し特定のパケットに格納するモード)などのモードである。
【0040】
次に、操作部からの所定操作により、クライアント(参加者)を識別するユーザデータを入力する(ステップS804)。ここで、ユーザデータは、氏名、所属、内線番号、人名コード、クライアント(参加者)を特徴付けるようなデータ(特定のパスワード、クライアント(参加者)が所有する機器固有のBluetoothアドレス)、或いは会議開催日などのデータである。以上のユーザデータを入力することで、会議システム機能のインストールが終了する(ステップS805)。
【0041】
自動モードは、会議システム機能の起動時にグループキーワードをBluetoothデバイスネームの先頭に付けることでBluetoothデバイスネームを作成するモードである。更に、自動モードの場合は、一定時間経過するとOKとみなし次の制御に移行するような動作も行う。手動モードは、クライアント端末406の入出力部507からグループキーワードを手動で入力するモードである。また、上記の各種モードについては、会議システム機能のインストール時のみでなく、インストール後にアプリケーションを立ち上げた時にも機器の設定画面上で設定を変更することが可能である。更に、設定を変更した後には、設定変更の趣旨を表すコマンドを相手先の機器に送信し、送信側と受信側において互いにモードを統一する処理が行われる。
【0042】
図6は、クライアント(参加者)が所有するクライアント端末406の処理を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、クライアント(参加者)のクライアント端末406のCPU504がプログラムに基づき実行する。
【0043】
クライアント(参加者)は会議室に入室したら、クライアント端末406の操作部508から所定操作を行うことで、PROM503に格納されている会議システムアプリケーションを起動する(ステップS901)。会議システムアプリケーションが起動すると、クライアント端末406に対するインストール時に入力したユーザデータがクライアント端末406の表示部509に表示されるので、クライアント(参加者)は表示部509の表示内容(パスワード、ユーザ名等)の確認を行う(ステップS902)。尚、クライアント端末406が自動モードに設定されている場合は、ある程度時間が経過したら自動的にOKと判断されるが、クライアント端末406が手動モードに設定されている場合は、操作部508のボタンを押下することで確認する動作を必要とする。
【0044】
そこで、クライアント端末406が手動モードに設定されている場合は、クライアント(参加者)は操作部508からグループキーワードを入力する。他方、クライアント端末406が自動モードに設定されている場合は、クライアント端末406に対する会議システム機能のインストール時に入力したグループキーワードがBluetoothデバイスネームの先頭に格納される。ここで言うグループキーワードは、例えば、「○×定例」(会議名)、「企画△課」(所属)、「優先度高」(会議の優先順位を示す優先度)などのキーワードを含む、会議参加者をグループ分けするためのものである。
【0045】
次に、上記図5に示した手順でクライアント端末406にインストールされた会議システム機能が、ユーザデータをBluetoothデバイスネームに書き込む(ステップS904)。この場合、クライアント(参加者)がクライアント端末406の操作部508のボタンを押下するなどの処理は必要としない。Bluetoothデバイスネームに格納した情報には、人名コードや内線番号など重要なデータが含まれているため、クライアント端末406において会議システム機能固有のアルゴリズムによりBluetoothデバイスネームに対し暗号化処理を施し(ステップS905)、ホスト(主催者)側からの通信を待つ(ステップS906)。
【0046】
次に、クライアント端末406において、Bluetooth無線部510を介してホスト(主催者)からLMP_name_Reqコマンドを受信し(ステップS907)、上記ステップS904でユーザデータを書き込んだBluetoothデバイスネームの情報を格納したパケットをホスト(主催者)に送信する(ステップS908)。これに伴い、ホスト(主催者)において認証及び暗号化が行われる(ステップS909)。クライアント端末406はホスト(主催者)から接続完了通知を受信することで接続完了となり(ステップS910)、クライアント(参加者)及びホスト(主催者)間においてデータ送受信が可能な状態となる(ステップS911)。
【0047】
図7は、ホスト(主催者)のホストPC402の処理を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、ホスト(主催者)のホストPC402のCPUがプログラムに基づき実行する。
【0048】
ホスト(主催者)のホストPC402はROM(図示略)に格納されている会議システムアプリケーションを起動する(ステップS1001)。次に、ホストPC402は通信可能な機器を探すために問い合わせを行う(ステップS1002)。次に、ホストPC402は、問い合わせに応答したクライアント機器のBluetoothデバイスネームを取得するためにLMP_name_Reqコマンドを、アクセスポイント403のBluetooth無線部619を介して送信する(ステップS1003)。次に、ホストPC402はクライアント(参加者)からLMP_name_RspコマンドとBluetoothデバイスネームを、アクセスポイント403のBluetooth無線部619を介して受信し(ステップS1004)、該受信したBluetoothデバイスネームを会議システム固有のアルゴリズムにより復号化する(ステップS1005)。
【0049】
この時、クライアント(参加者)とホスト(主催者)の会議システム機能が同じであれば暗号化アルゴリズムが同じであるため復号化できるが、クライアント(参加者)とホスト(主催者)が異なる会議システム機能をインストールしている場合や、クライアント(参加者)が会議システム機能をインストールしていない場合は、クライアント(参加者)からのデータは復号化できないため、ホスト(主催者)は当該クライアント(参加者)を不正な参加者とみなし接続を拒否する。また、第三者がBluetoothデバイスネームを横取りしたとしても、同一の会議システム機能をインストールしていなければ、クライアント(参加者)からのデータを復号化できないため、データの漏洩を軽減することができる。
【0050】
次に、ホスト(主催者)のホストPC402はハードディスク等の記憶装置における、会議に参加する参加者を示す参加者リストの有無を確認する(ステップS1006)。もし、参加者リストが無い場合は、参加者リストを作成する(ステップS1007)。参加者リストが無い場合というのは、クライアント(参加者)がホスト(主催者)側の会議システム機能を初めて使用する場合や、過去の参加者リストを削除した場合である。参加者リストの存在が確認された場合は、ホストPC402は取得したBluetoothデバイスネームの内容を参加者リストに付け加える(ステップS1008)。
【0051】
次に、ホスト(主催者)はホストPC402の操作部からグループキーワードを選択する。例えば、「品質保証会議」というグループキーワードを持つクライアント(参加者)にのみ接続したい場合は、「品質保証会議」というグループキーワードを選択する(ステップS1009)。次に、ホストPC402は選択されたグループキーワードで参加者リストをフィルタリングする(ステップS1010)。次に、ホストPC402は上記フィルタリングにより参加者リストから抽出した所望の氏名を接続相手先に決定し(ステップS1011)、呼び出しを行う(ステップS1012)。ホストPC402は以後は認証及び暗号化を行い(ステップS1013)、アクセスポイント403のBluetooth無線部619を介してクライアント(参加者)のクライアント端末406に対して接続完了通知を送信することで(ステップS1014)、スタンバイ状態となる。
【0052】
図8は、ホスト(主催者)がクライアント(参加者)から取得したBluetoothデバイスネームから接続先を決定するまでの概念を示す図である。図8では、ホスト(主催者)がクライアント(参加者)から取得したBluetoothデバイスネームを参加者リストに追加し、参加者リストをフィルタリングすることで接続先を決定する例を示している。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、予めクライアント(参加者)が、氏名、所属、内線番号、人名コード、氏名、所属、内線番号、人名コード、クライアント(参加者)を特徴付けるようなデータ(特定のパスワード、クライアント(参加者)が所有する機器固有のBluetoothアドレス)等のユーザデータをBluetoothデバイスネームに格納しておき、ホスト(主催者)がクライアント(参加者)からLMP_name_ReqコマンドによりBluetoothデバイスネームを取得し、そのBluetoothデバイスネームを示す情報に含まれるグループキーワードを基に所望の接続相手に接続する。このLMP_name_ReqコマンドはBluetoothの接続シーケンスの一つであるため、接続処理が完了するまでにユーザデータをホスト(主催者)が取得することができ、無駄なデータ通信を行わなくて済む。
【0054】
これにより、ホスト(主催者)は不特定多数のクライアント(参加者)の中から所望のクライアント(参加者)のみを選択して接続することが可能になる。また、ホスト(主催者)とクライアント(参加者)との間の通信で用いる、LMP_name_Reqコマンド(クライアント(参加者)が所有する機器のBluetoothデバイスネームを取得するためのコマンド)や、LMP_name_Rspコマンド(クライアント(参加者)からBluetoothデバイスネームをホスト(主催者)に返すコマンド)は、Bluetoothの接続シーケンスにおけるコマンドを用いることができるため、本発明を実施するためにわざわざシーケンス処理を追加することも不要であり、ホスト(主催者)とクライアント(参加者)との間の通信処理を簡略化することができる。
【0055】
尚、上記実施形態では、通信システムを図1に示す構成とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信システムを構成する構成要素の設置数、設置形態、設置機種などは任意とすることが可能である。例えば、クライアント端末は、PDAやノートPCに限定されるものではなく、これら以外にも、通信機能を有する他の装置を用いる構成としてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、不特定多数のクライアント(参加者)の中から所望のクライアント(参加者)のみを選択して接続する場合として会議を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、不特定多数のクライアント(参加者)が参加する会議以外の他の形態にも適用することが可能である。
【0057】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0058】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0059】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0060】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0061】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0062】
[実施態様の例]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0063】
「実施態様1」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備え、
前記参加者側通信装置は、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信し、前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを受信すると共に前記ユーザデータを参加者リストに追加し、
前記ユーザデータは、少なくとも、氏名、所属、内線番号、人名コード、特定のパスワード、前記参加者通信装置固有のアドレス、会議開催日の何れかを含むデータであり、
前記参加者リストは、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記したリストであることを特徴とする通信システム。
【0064】
「実施態様2」
前記参加者側通信装置は、前記ユーザデータをパケットに格納する格納手段と、前記パケットに格納した前記ユーザデータを近距離無線通信により前記主催者側通信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0065】
「実施態様3」
前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記近距離無線通信により受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記ユーザデータを、新たに前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータとして前記参加者リストに追加する追加手段とを備えることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0066】
「実施態様4」
前記参加者側通信装置の前記格納手段は、会議参加者をグループ分けするためのグループキーワードを前記パケットに格納することを特徴とする実施態様2記載の通信システム。
【0067】
「実施態様5」
前記主催者側通信装置は、前記追加手段により作成された前記参加者リストから、前記グループキーワードを用いて接続相手を抽出する抽出手段を備えることを特徴とする実施態様3又は4記載の通信システム。
【0068】
「実施態様6」
前記グループキーワードは、少なくとも、会議名、所属、会議の優先順位を示す優先度の何れかを含むキーワードであることを特徴とする実施態様4又は5記載の通信システム。
【0069】
「実施態様7」
前記参加者側通信装置は、前記ユーザデータと前記グループキーワードを前記参加者側通信装置の起動時に自動で前記パケットに格納する自動モードと、前記ユーザデータと前記グループキーワードを手動で入力し前記パケットに格納する手動モードとを備えることを特徴とする実施態様1又は4記載の通信システム。
【0070】
「実施態様8」
前記近距離無線通信は、Bluetoothによる無線通信であることを特徴とする実施態様2記載の通信システム。
【0071】
「実施態様9」
前記参加者側通信装置は、携帯情報端末、携帯型コンピュータ、及びこれら以外の通信機能を有する他の装置からなる群から選択される装置であることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0072】
「実施態様10」
前記主催者側通信装置と前記参加者側通信装置との間の有線通信により前記会議を行う場合に適用可能であることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0073】
「実施態様11」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と通信可能な参加者側通信装置において、
会議参加者を識別するユーザデータをパケットに格納する格納手段と、前記パケットに格納した前記ユーザデータを近距離無線通信により前記主催者側通信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする参加者側通信装置。
【0074】
「実施態様12」
通信を利用して行う会議の参加者が所有する参加者側通信装置と通信可能な主催者側通信装置において、
前記参加者側通信装置から送信された会議参加者を識別するユーザデータを近距離無線通信により受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記ユーザデータを、新たに前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータとして参加者リストに追加する追加手段とを備えることを特徴とする主催者側通信装置。
【0075】
「実施態様13」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備えた通信システムにより実行される通信接続方法において、
前記参加者側通信装置から、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信する送信工程と、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記主催者側通信装置により受信する受信工程と、前記受信工程により受信した前記ユーザデータを、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記した参加者リストに追加する追加工程とを備えることを特徴とする通信接続方法。
【0076】
「実施態様14」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備えた通信システムにより通信接続方法を実行するプログラムにおいて、
前記参加者側通信装置から、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信する送信機能と、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記主催者側通信装置により受信する受信機能と、前記受信機能により受信した前記ユーザデータを、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記した参加者リストに追加する追加機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0077】
「実施態様15」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備えた通信システムにより通信接続方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記通信接続方法は、前記参加者側通信装置から、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信する送信ステップと、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記主催者側通信装置により受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信した前記ユーザデータを、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記した参加者リストに追加する追加ステップとを備えることを特徴とする記憶媒体。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主催者側通信装置は、不特定多数の参加者側通信装置の中から所望の参加者側通信装置のみを選択して接続することが可能になる。また、主催者側通信装置と参加者側通信装置との間の通信で用いるコマンドは、近距離無線通信(Bluetoothによる無線通信)の接続シーケンスにおけるコマンドを用いることができるため、本発明を実施するためにわざわざシーケンス処理を追加することも不要であり、主催者側通信装置と参加者側通信装置との間の通信処理を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信システムの構成例を示す概念図である。
【図2】クライアント端末の概略的な構成例を示すブロック図である。
【図3】アクセスポイントの概略的な構成例を示すブロック図である。
【図4】Bluetoothの接続におけるBluetoothデバイスネームの情報のやり取りに関するシーケンスを示す図である。
【図5】会議システム機能のインストール手順を示すフローチャートである。
【図6】クライアント(参加者)側の接続手順を示すフローチャートである。
【図7】ホスト(主催者)側の接続手順を示すフローチャートである。
【図8】取得したBluetoothデバイスネームから接続先を決定するまでの概念を示す図である。
【図9】リンクキーを作成するための一般的な処理手順を示す図である。
【図10】Bluetoothデバイスネームを格納するパケットペイロードのパケットフォーマットの構成例を示す図である。
【符号の説明】
401 会議システム
402 ホストPC(主催者側通信装置、追加手段、抽出手段)
403 アクセスポイント(受信手段)
406 クライアント端末(参加者側通信装置)
510 Bluetooth無線部(送信手段)
516 クライアント端末本体(格納手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信等により会議を行う場合などに利用される通信システムに関し、たとえば、会議において不特定多数の参加者の中から特定のグループにのみに接続する際の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IrDA(Infrared Data Association:赤外線を使用しデータ転送を行うための通信規格)、Bluetooth(パーソナルコンピュータと携帯電話機や家電機器等を無線で接続するための通信規格)、HomeRF(家庭内のパーソナルコンピュータと家電機器や音響機器等を無線ネットワークで接続することを目的とした通信規格)等の通信規格を用いた、パーソナルエリアでの無線通信システムが注目されている。特に、BluetoothやHomeRFは、IrDAのような赤外線通信方式と比較した場合、指向性が無い、透過性が高いなどの長所を有しており、今後の発展が期待されている。
【0003】
Bluetoothは、アドホック(無線LAN機器が備える動作設定の一つで、無線親機なしに無線子機同士が相互に通信可能な動作設定)によるマルチポイント接続を行うことで、機器の最大接続数が8機器、通信範囲が10mのピコネットを構築し通信を行うことができる。Bluetoothの通信速度に関しては、非同期通信において下り721Kbps、上り57.6Kbpsの通信を行うことができる(bps:bits per second)。更には、Bluetoothは、音声通信もサポートし、1つのチャネルで音声とデータを転送することができるなど多種多様な特徴を有しており、様々なプラットフォームでの利用が期待されている。
【0004】
そのプラットフォームの一つとして無線通信による会議システムが考えられている。従来、会議を行う際において有線通信によるネットワークを利用する場合に、機器を接続する配線が煩雑になるなどの問題が指摘されていたが、Bluetoothなどの無線通信を用いることでそれらの問題解決を目指している。
【0005】
ここで、一般的なBluetoothの接続処理の流れを説明する。ここでは、会議を主催するホスト(主催者)と会議に参加するクライアント(参加者)との間の通信の様子と認証及び暗号化処理について説明する。
【0006】
Bluetoothにおいて接続を確立するためには、「問い合わせ」(Inquiry)、「呼び出し」(Page)、「認証」(Authentication)、「暗号化」(Encryption)の流れで行うことになる。マスタ(ホスト(主催者))から問い合わせパケット(IQパケット)をブロードキャストすると、そのパケットを受信した、スレーブ(クライアント(参加者))側における接続可能な複数もしくは単数の機器がBluetooth特有のFHSパケットをマスタに送信する。マスタが受信したFHSパケットには、該FHSパケットを送信した機器のBluetoothアドレスが含まれており、マスタはBluetoothアドレスのリストを参照することで、特定の1台の機器に対して同期をとる。
【0007】
この時、BluetoothアドレスのリストにはFHSパケットに含まれるIDアドレスがそのまま表示されるため、マスタはスレーブとしての機器の特定がしにくい。そこで機器の特定をしやすいように、マスタは各機器の名称探索を行うことができる機能を有する。この場合のマスタとはネットワークのトラフィックや状態管理を行う役目を持つ機器をいい、スレーブとは管理される機器を指す。
【0008】
スレーブとしての各機器の名称探索を行うコマンドとして、LMP_name_Reqコマンドがある。それに対し、スレーブがBluetooth(BT)デバイスネームをマスタに返すコマンドは、LMP_name_Rspコマンドである。マスタ及びスレーブ間における上記コマンドのやり取りに基づいて、マスタはBluetoothデバイスネーム(ユーザフレンドリネーム)を獲得することができる。従来、Bluetoothデバイスネームは、最大248byteのエリアを有し、マスタがスレーブとしての各機器を識別しやすいように自由に設定することができるネームである。Bluetoothデバイスネームには、一般的には機種名などが格納されている。
【0009】
会議システムに接続するユーザ(機器)に対する認証は、機器に設定するユニークな認証パスワードと、この認証パスワード及び機器固有のID(IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)が管理し発番する48ビットのアドレス)等により作成される暗号鍵との2つにより行われ、管理されている。上記認証パスワードはPIN(Personal Identification Number)コードと呼ばれ、任意の文字列により構成される。上記暗号鍵はリンクキーと呼ばれ、ユーザ認証の他にデータの暗号化などにも用いられる。
【0010】
一般的にはクライアント(参加者)側でリンクキーの要求を行い、クライアント(参加者)、ホスト(主催者)ともにPINコードの入力を行う。ホスト(主催者)とクライアント(参加者)が会議システムに初めて接続される状況においては、クライアント(参加者)はホスト(主催者)が所有するPINコードと同じPINコードを入力する必要がある。ホスト(主催者)がクライアント(参加者)から入力されたPINコードが正しいと判定した場合には、ホスト(主催者)は認証可としてリンクを開設してクライアント(参加者)に接続を許可する。この時、ホスト(主催者)は自身のPINコード及びクライアント(参加者)のユーザデータに乱数を掛け合わせるなどして、クライアント(参加者)のリンクキーを作成し、これをクライアント(参加者)のユーザデータと共にリンクキーテーブルに保存しておく。
【0011】
尚、上記リンクキーを作成する場合には、接続相手のPINコードや自身のユーザデータも用いる。
【0012】
図9にリンクキーを作成する処理手順を示す。図9に示すように、クライアント(参加者)とホスト(主催者)において等価なシステム(アルゴリズム)を所持していれば、乱数とPINコードAを共有することで等価なリンクキーを作成することができる。
【0013】
一方、クライアント(参加者)が以前にホスト(主催者)に接続されたことがあれば、既に、クライアント(参加者)のリンクキーが上記リンクキーテーブルに登録されているので、ホスト(主催者)は上記リンクキーのみによる認証を行う。次に、ホスト(主催者)はデータの暗号化を行い、クライアント(参加者)とホスト(主催者)との間で接続完了通知を送受信することで接続完了となる。
【0014】
図10にBluetoothデバイスネームを格納するリンクマネージャ・パケットペイロードのパケットフォーマットを示す。リンクマネージャ・パケットペイロードは、L_CH(2bits)、Flow(1bit)、Length(9bits)、NU(4bits)、LM/L2CAP Payload(0−32/512bytes)、CRC16(16bits)から構成されている。一般的にBluetoothデバイスネームには、無線通信に使用する携帯端末の名称等を指定しておくことができるが、このBluetoothデバイスネームの領域は248byteまで自由に使用することができるため、使用者が手動でユニークな名称に変更することも可能である。
【0015】
他方、指紋センサから取得した個人識別番号を用いて送信データ(PINコード)を暗号化する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。該提案は本発明とは構成が異なり、Name情報を暗号化するようなことはしていない。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−186123号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては次のような問題があった。例えば、不特定多数のクライアント(参加者)の中から、特定のグループに属したクライアント(参加者)にのみ接続する場合を想定する。定例会のような毎回決まったメンバーのみが参加する会議ならば、参加者を実際に目視することで、参加者に対し口頭でBluetoothアドレスを聞いて接続することも考えられるが、参加者が新規の場合や多数参加者がいる場合では、Bluetoothアドレスを一人一人に聞くわけにも行かない。
【0018】
また、Inquiryによって得られたBluetoothアドレスを基に特定のクライアント(参加者)に接続する方法もあるが、この場合、所望のクライアント(参加者)を見つけるには、クライアント(参加者)が持参したBluetooth搭載機器のBluetoothアドレスを一人一人調べなければならない。このように、どちらにせよホスト(主催者)またはクライアント(参加者)に余計な作業を増やすことになり会議の開始が遅れるなどの問題がある。
【0019】
本発明の目的は、不特定多数の会議参加者の中から所望の参加者のみを選択して接続することを可能とした通信システム、通信装置、及びプログラムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備え、前記参加者側通信装置は、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信し、前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを受信すると共に前記ユーザデータを参加者リストに追加することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す概念図である。本通信システムは、例えばパーソナルコンピュータから構成されるホストコンピュータ(ホストPCと略称)402及びアクセスポイント403を有する会議システム401と、アクセスポイント403に対し例えばRS232Cケーブル404によりシリアル接続されたパーソナルコンピュータ(パソコンと略称)405と、無線通信機能を搭載したPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)やノート型パーソナルコンピュータ(ノートPCと略称)等から構成されるクライアント端末406とを備えている。
【0023】
本実施形態では、上記会議システム401として、ホストPC402とアクセスポイント403を別々の構成とした場合を例に挙げて説明するが、会議システム401としては、ホストPC402とアクセスポイント403を一体化したものでもよく、会議システム401の構成は特定のものに限定されるものではなく、上記のうち何れの構成でもよいことは言うまでも無い。また、本実施形態では、クライアント端末406として、無線通信機能を搭載した場合を例に挙げて説明するが、クライアント端末406と会議システム401との間の接続は無線通信に限定されるものではなく、当然、有線通信による接続も考慮したものであることは言うまでも無い。
【0024】
図2は、上記クライアント端末406の構成例を示すブロック図である。クライアント端末406は、Bluetooth無線部510とクライアント端末本体516から構成されている。
【0025】
Bluetooth無線部510は、外部インタフェイス511と、リンクベースバンドコントローラ(LBC:Link Baseband Controller)512と、CPU513と、通信用アンテナ515を有するBluetooth通信用無線回路(無線回路と略称)514とを備えている。
【0026】
無線回路514は、ディジタル変調、スペクトル拡散、信号レベルの増幅などを行う。CPU513とLBC512は、無線リンクを構成するための処理や信号の符号化・復号化処理などを行うリンクマネージャとしての機能を有する。外部インタフェイス511は、ホストコマンドインタフェイス(HCI)としての機能を備える。
【0027】
一方、クライアント端末本体516は、送受信バッファ501と、RAM502と、PROM503と、CPU504と、音声・映像識別部505と、LCD制御部506と、操作部508及び表示部509を有する入出力部507とを備えている。
【0028】
送受信バッファ501は、送受信データを一時的に蓄えておく。CPU504は、クライアント端末406が有する機能の全体の制御を行う。RAM502は、CPU504が処理を行う際の作業領域となる。PROM503は、CPU504を動作させるプログラム、会議システムアプリケーション、通信先のアドレス等の各種データ等を格納している。音声・映像識別部505は、マルチメディア情報を音声データと画像データに識別する。操作部508は、マイクロフォン、スピーカ、キーボタン等から構成される。表示部509は、LCD制御部506の制御に従い画像を表示する例えばLCDから構成される。LCD制御部506は、表示部509に対する表示制御を行う。
【0029】
図3は、上記アクセスポイント403の構成例を示すブロック図である。アクセスポイント403は、Bluetooth無線部619とアクセスポイント本体620とから構成されている。
【0030】
Bluetooth無線部619は、上記クライアント端末406と同様に、外部インタフェイス614と、リンクベースバンドコントローラ(LBC)615と、CPU616と、通信用アンテナ618を有するBluetooth通信用無線回路(無線回路と略称)617とを備えている。
【0031】
無線回路617は、ディジタル変調、スペクトル拡散、信号レベルの増幅などを行う。CPU616とLBC615は、無線リンクを構成するための処理や信号の符号化・復号化処理などを行うリンクマネージャとしての機能を有する。外部インタフェイス614は、ホストコマンドインタフェイス(HCI)としての機能を有する。
【0032】
一方、アクセスポイント本体620は、CPU601と、電源部602と、ACアダプタ603と、RAM604と、ROM605と、モデム部606と、スイッチ607と、RTC(Real Time Clock)回路608と、コネクタ(PCカードインタフェイス)609と、モジュラジャック610と、公衆回線611と、RS232Cコネクタ612と、複数のLED613とを備えている。
【0033】
CPU601は、アクセスポイント403全体の動作を制御する。CPU601には、電源602、RAM604、ROM605、モデム部606、スイッチ607、RTC回路608、PCカードインタフェイスとしてのコネクタ609が接続されている。交流電源に接続されるACアダプタ603からの電源は、電源部602を通してCPU601に供給される。モデム部606は、モジュラジャック610を介して公衆回線611に接続される。モデム部606は、モジュラジャック610を介して公衆回線611から入力されたアナログデータをデジタルデータに変換しCPU601に転送する。RS232Cコネクタ612は、RS232Cケーブル404を介してパソコン405等の外部機器とアクセスポイント403をシリアル接続するために設けられている。モデム部606による変復調動作と、RS232Cコネクタ612を介したデータ転送は、CPU601の制御下で行われる。
【0034】
ROM605は、通信プロトコル、PINコード、リンクキー、接続先のアドレスリスト等を格納しており、不揮発性メモリとしての機能も有する。RAM604は、アクセスポイント403の動作プログラム、デバイスドライバ等を格納している。RTC回路608は、現在の時刻を計時するための回路である。RTC回路608には、複数のLED613が接続されている。
【0035】
図4は、Bluetoothの接続に関するシーケンスを示す図であり、会議を主催するホスト(主催者:ホスト端末402及びアクセスポイント403からなる会議システム401)と会議に参加するクライアント(参加者:クライアント端末406)との間の通信の様子と認証及び暗号化処理を示すものである。
【0036】
まず、ホスト(主催者)が、通信エリア内に通信可能な相手(クライアント(参加者))を探すために問い合わせ要求(インクワイアリ)を行う(701)。次に、ホスト(主催者)は、問い合わせ要求に応答したクライアントに、機器の名称探索用(クライアント(参加者)が所有する機器のBluetoothデバイスネームを取得するため)のコマンドであるLMP_name_Reqコマンドを、クライアント(参加者)に送信する(702)。それに対し、クライアント(参加者)は、Bluetoothデバイスネームをホスト(主催者)に返すコマンドであるLMP_name_Rspコマンドを、ホスト(主催者)に送信する(703)。この時、クライアント(参加者)は、LMP_name_Rspコマンドを送信する際に、クライアント端末406の操作部508のボタンを押すなどの操作を行う必要はない。
【0037】
ホスト(主催者)は、参加者リスト(過去にホスト(主催者)に接続したクライアント(参加者)のユーザデータを記したリスト)を参照し、所望の接続相手に対して、呼び出し(ページング)と呼ばれる同期処理を行う(704)。次に、クライアント(参加者)側では、ホスト(主催者)に対しリンクキーの要求を行う(705)。次に、クライアント(参加者)、ホスト(主催者)ともにPINコードの入力を行う(706)。次に、ホスト(主催者)は、PINコードにより作成したリンクキーを用いて認証処理を行い(707)、データの暗号化を行い(708)、接続完了通知をホスト(主催者)及びクライアント(参加者)が互いに受信して終了となる(709)。
【0038】
図5は、会議システム機能をホスト(主催者)及びクライアント(参加者)がそれぞれ所有する機器(ホストPC402、クライアント端末406)にインストールする際の手順の一例を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、ホスト(主催者)のホストPC402のCPU(図示略)、クライアント(参加者)のクライアント端末406のCPU504が、操作者の操作を受けてプログラムに基づき実行する。
【0039】
ホスト(主催者)、クライアント(参加者)は、ホストPC402、クライアント端末406それぞれの操作部からの所定操作により、会議システム機能のインストールを開始し(ステップS801)、インストール先の機器を指定する(ステップS802)。次に、操作部からの所定操作により、各種モードを指定する(ステップS803)。ここで、各種モードとは、機器にクライアント機能を搭載するモード、機器にホスト機能を搭載するモード、フルインストール(会議システム機能に制限が有るインストール)のモード、カスタムインストール(会議システム機能に制限が無いインストール)のモード、自動モード(ユーザデータとグループキーワードを機器の起動時に自動的に特定のパケットに格納するモード)、手動モード(ユーザデータとグループキーワードを手動で入力し特定のパケットに格納するモード)などのモードである。
【0040】
次に、操作部からの所定操作により、クライアント(参加者)を識別するユーザデータを入力する(ステップS804)。ここで、ユーザデータは、氏名、所属、内線番号、人名コード、クライアント(参加者)を特徴付けるようなデータ(特定のパスワード、クライアント(参加者)が所有する機器固有のBluetoothアドレス)、或いは会議開催日などのデータである。以上のユーザデータを入力することで、会議システム機能のインストールが終了する(ステップS805)。
【0041】
自動モードは、会議システム機能の起動時にグループキーワードをBluetoothデバイスネームの先頭に付けることでBluetoothデバイスネームを作成するモードである。更に、自動モードの場合は、一定時間経過するとOKとみなし次の制御に移行するような動作も行う。手動モードは、クライアント端末406の入出力部507からグループキーワードを手動で入力するモードである。また、上記の各種モードについては、会議システム機能のインストール時のみでなく、インストール後にアプリケーションを立ち上げた時にも機器の設定画面上で設定を変更することが可能である。更に、設定を変更した後には、設定変更の趣旨を表すコマンドを相手先の機器に送信し、送信側と受信側において互いにモードを統一する処理が行われる。
【0042】
図6は、クライアント(参加者)が所有するクライアント端末406の処理を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、クライアント(参加者)のクライアント端末406のCPU504がプログラムに基づき実行する。
【0043】
クライアント(参加者)は会議室に入室したら、クライアント端末406の操作部508から所定操作を行うことで、PROM503に格納されている会議システムアプリケーションを起動する(ステップS901)。会議システムアプリケーションが起動すると、クライアント端末406に対するインストール時に入力したユーザデータがクライアント端末406の表示部509に表示されるので、クライアント(参加者)は表示部509の表示内容(パスワード、ユーザ名等)の確認を行う(ステップS902)。尚、クライアント端末406が自動モードに設定されている場合は、ある程度時間が経過したら自動的にOKと判断されるが、クライアント端末406が手動モードに設定されている場合は、操作部508のボタンを押下することで確認する動作を必要とする。
【0044】
そこで、クライアント端末406が手動モードに設定されている場合は、クライアント(参加者)は操作部508からグループキーワードを入力する。他方、クライアント端末406が自動モードに設定されている場合は、クライアント端末406に対する会議システム機能のインストール時に入力したグループキーワードがBluetoothデバイスネームの先頭に格納される。ここで言うグループキーワードは、例えば、「○×定例」(会議名)、「企画△課」(所属)、「優先度高」(会議の優先順位を示す優先度)などのキーワードを含む、会議参加者をグループ分けするためのものである。
【0045】
次に、上記図5に示した手順でクライアント端末406にインストールされた会議システム機能が、ユーザデータをBluetoothデバイスネームに書き込む(ステップS904)。この場合、クライアント(参加者)がクライアント端末406の操作部508のボタンを押下するなどの処理は必要としない。Bluetoothデバイスネームに格納した情報には、人名コードや内線番号など重要なデータが含まれているため、クライアント端末406において会議システム機能固有のアルゴリズムによりBluetoothデバイスネームに対し暗号化処理を施し(ステップS905)、ホスト(主催者)側からの通信を待つ(ステップS906)。
【0046】
次に、クライアント端末406において、Bluetooth無線部510を介してホスト(主催者)からLMP_name_Reqコマンドを受信し(ステップS907)、上記ステップS904でユーザデータを書き込んだBluetoothデバイスネームの情報を格納したパケットをホスト(主催者)に送信する(ステップS908)。これに伴い、ホスト(主催者)において認証及び暗号化が行われる(ステップS909)。クライアント端末406はホスト(主催者)から接続完了通知を受信することで接続完了となり(ステップS910)、クライアント(参加者)及びホスト(主催者)間においてデータ送受信が可能な状態となる(ステップS911)。
【0047】
図7は、ホスト(主催者)のホストPC402の処理を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、ホスト(主催者)のホストPC402のCPUがプログラムに基づき実行する。
【0048】
ホスト(主催者)のホストPC402はROM(図示略)に格納されている会議システムアプリケーションを起動する(ステップS1001)。次に、ホストPC402は通信可能な機器を探すために問い合わせを行う(ステップS1002)。次に、ホストPC402は、問い合わせに応答したクライアント機器のBluetoothデバイスネームを取得するためにLMP_name_Reqコマンドを、アクセスポイント403のBluetooth無線部619を介して送信する(ステップS1003)。次に、ホストPC402はクライアント(参加者)からLMP_name_RspコマンドとBluetoothデバイスネームを、アクセスポイント403のBluetooth無線部619を介して受信し(ステップS1004)、該受信したBluetoothデバイスネームを会議システム固有のアルゴリズムにより復号化する(ステップS1005)。
【0049】
この時、クライアント(参加者)とホスト(主催者)の会議システム機能が同じであれば暗号化アルゴリズムが同じであるため復号化できるが、クライアント(参加者)とホスト(主催者)が異なる会議システム機能をインストールしている場合や、クライアント(参加者)が会議システム機能をインストールしていない場合は、クライアント(参加者)からのデータは復号化できないため、ホスト(主催者)は当該クライアント(参加者)を不正な参加者とみなし接続を拒否する。また、第三者がBluetoothデバイスネームを横取りしたとしても、同一の会議システム機能をインストールしていなければ、クライアント(参加者)からのデータを復号化できないため、データの漏洩を軽減することができる。
【0050】
次に、ホスト(主催者)のホストPC402はハードディスク等の記憶装置における、会議に参加する参加者を示す参加者リストの有無を確認する(ステップS1006)。もし、参加者リストが無い場合は、参加者リストを作成する(ステップS1007)。参加者リストが無い場合というのは、クライアント(参加者)がホスト(主催者)側の会議システム機能を初めて使用する場合や、過去の参加者リストを削除した場合である。参加者リストの存在が確認された場合は、ホストPC402は取得したBluetoothデバイスネームの内容を参加者リストに付け加える(ステップS1008)。
【0051】
次に、ホスト(主催者)はホストPC402の操作部からグループキーワードを選択する。例えば、「品質保証会議」というグループキーワードを持つクライアント(参加者)にのみ接続したい場合は、「品質保証会議」というグループキーワードを選択する(ステップS1009)。次に、ホストPC402は選択されたグループキーワードで参加者リストをフィルタリングする(ステップS1010)。次に、ホストPC402は上記フィルタリングにより参加者リストから抽出した所望の氏名を接続相手先に決定し(ステップS1011)、呼び出しを行う(ステップS1012)。ホストPC402は以後は認証及び暗号化を行い(ステップS1013)、アクセスポイント403のBluetooth無線部619を介してクライアント(参加者)のクライアント端末406に対して接続完了通知を送信することで(ステップS1014)、スタンバイ状態となる。
【0052】
図8は、ホスト(主催者)がクライアント(参加者)から取得したBluetoothデバイスネームから接続先を決定するまでの概念を示す図である。図8では、ホスト(主催者)がクライアント(参加者)から取得したBluetoothデバイスネームを参加者リストに追加し、参加者リストをフィルタリングすることで接続先を決定する例を示している。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、予めクライアント(参加者)が、氏名、所属、内線番号、人名コード、氏名、所属、内線番号、人名コード、クライアント(参加者)を特徴付けるようなデータ(特定のパスワード、クライアント(参加者)が所有する機器固有のBluetoothアドレス)等のユーザデータをBluetoothデバイスネームに格納しておき、ホスト(主催者)がクライアント(参加者)からLMP_name_ReqコマンドによりBluetoothデバイスネームを取得し、そのBluetoothデバイスネームを示す情報に含まれるグループキーワードを基に所望の接続相手に接続する。このLMP_name_ReqコマンドはBluetoothの接続シーケンスの一つであるため、接続処理が完了するまでにユーザデータをホスト(主催者)が取得することができ、無駄なデータ通信を行わなくて済む。
【0054】
これにより、ホスト(主催者)は不特定多数のクライアント(参加者)の中から所望のクライアント(参加者)のみを選択して接続することが可能になる。また、ホスト(主催者)とクライアント(参加者)との間の通信で用いる、LMP_name_Reqコマンド(クライアント(参加者)が所有する機器のBluetoothデバイスネームを取得するためのコマンド)や、LMP_name_Rspコマンド(クライアント(参加者)からBluetoothデバイスネームをホスト(主催者)に返すコマンド)は、Bluetoothの接続シーケンスにおけるコマンドを用いることができるため、本発明を実施するためにわざわざシーケンス処理を追加することも不要であり、ホスト(主催者)とクライアント(参加者)との間の通信処理を簡略化することができる。
【0055】
尚、上記実施形態では、通信システムを図1に示す構成とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信システムを構成する構成要素の設置数、設置形態、設置機種などは任意とすることが可能である。例えば、クライアント端末は、PDAやノートPCに限定されるものではなく、これら以外にも、通信機能を有する他の装置を用いる構成としてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、不特定多数のクライアント(参加者)の中から所望のクライアント(参加者)のみを選択して接続する場合として会議を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、不特定多数のクライアント(参加者)が参加する会議以外の他の形態にも適用することが可能である。
【0057】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0058】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0059】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0060】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0061】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0062】
[実施態様の例]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0063】
「実施態様1」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備え、
前記参加者側通信装置は、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信し、前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを受信すると共に前記ユーザデータを参加者リストに追加し、
前記ユーザデータは、少なくとも、氏名、所属、内線番号、人名コード、特定のパスワード、前記参加者通信装置固有のアドレス、会議開催日の何れかを含むデータであり、
前記参加者リストは、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記したリストであることを特徴とする通信システム。
【0064】
「実施態様2」
前記参加者側通信装置は、前記ユーザデータをパケットに格納する格納手段と、前記パケットに格納した前記ユーザデータを近距離無線通信により前記主催者側通信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0065】
「実施態様3」
前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記近距離無線通信により受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記ユーザデータを、新たに前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータとして前記参加者リストに追加する追加手段とを備えることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0066】
「実施態様4」
前記参加者側通信装置の前記格納手段は、会議参加者をグループ分けするためのグループキーワードを前記パケットに格納することを特徴とする実施態様2記載の通信システム。
【0067】
「実施態様5」
前記主催者側通信装置は、前記追加手段により作成された前記参加者リストから、前記グループキーワードを用いて接続相手を抽出する抽出手段を備えることを特徴とする実施態様3又は4記載の通信システム。
【0068】
「実施態様6」
前記グループキーワードは、少なくとも、会議名、所属、会議の優先順位を示す優先度の何れかを含むキーワードであることを特徴とする実施態様4又は5記載の通信システム。
【0069】
「実施態様7」
前記参加者側通信装置は、前記ユーザデータと前記グループキーワードを前記参加者側通信装置の起動時に自動で前記パケットに格納する自動モードと、前記ユーザデータと前記グループキーワードを手動で入力し前記パケットに格納する手動モードとを備えることを特徴とする実施態様1又は4記載の通信システム。
【0070】
「実施態様8」
前記近距離無線通信は、Bluetoothによる無線通信であることを特徴とする実施態様2記載の通信システム。
【0071】
「実施態様9」
前記参加者側通信装置は、携帯情報端末、携帯型コンピュータ、及びこれら以外の通信機能を有する他の装置からなる群から選択される装置であることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0072】
「実施態様10」
前記主催者側通信装置と前記参加者側通信装置との間の有線通信により前記会議を行う場合に適用可能であることを特徴とする実施態様1記載の通信システム。
【0073】
「実施態様11」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と通信可能な参加者側通信装置において、
会議参加者を識別するユーザデータをパケットに格納する格納手段と、前記パケットに格納した前記ユーザデータを近距離無線通信により前記主催者側通信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする参加者側通信装置。
【0074】
「実施態様12」
通信を利用して行う会議の参加者が所有する参加者側通信装置と通信可能な主催者側通信装置において、
前記参加者側通信装置から送信された会議参加者を識別するユーザデータを近距離無線通信により受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記ユーザデータを、新たに前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータとして参加者リストに追加する追加手段とを備えることを特徴とする主催者側通信装置。
【0075】
「実施態様13」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備えた通信システムにより実行される通信接続方法において、
前記参加者側通信装置から、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信する送信工程と、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記主催者側通信装置により受信する受信工程と、前記受信工程により受信した前記ユーザデータを、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記した参加者リストに追加する追加工程とを備えることを特徴とする通信接続方法。
【0076】
「実施態様14」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備えた通信システムにより通信接続方法を実行するプログラムにおいて、
前記参加者側通信装置から、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信する送信機能と、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記主催者側通信装置により受信する受信機能と、前記受信機能により受信した前記ユーザデータを、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記した参加者リストに追加する追加機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0077】
「実施態様15」
通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備えた通信システムにより通信接続方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記通信接続方法は、前記参加者側通信装置から、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信する送信ステップと、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを前記主催者側通信装置により受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信した前記ユーザデータを、過去に前記主催者側通信装置に接続した参加者側通信装置のユーザデータを記した参加者リストに追加する追加ステップとを備えることを特徴とする記憶媒体。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主催者側通信装置は、不特定多数の参加者側通信装置の中から所望の参加者側通信装置のみを選択して接続することが可能になる。また、主催者側通信装置と参加者側通信装置との間の通信で用いるコマンドは、近距離無線通信(Bluetoothによる無線通信)の接続シーケンスにおけるコマンドを用いることができるため、本発明を実施するためにわざわざシーケンス処理を追加することも不要であり、主催者側通信装置と参加者側通信装置との間の通信処理を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信システムの構成例を示す概念図である。
【図2】クライアント端末の概略的な構成例を示すブロック図である。
【図3】アクセスポイントの概略的な構成例を示すブロック図である。
【図4】Bluetoothの接続におけるBluetoothデバイスネームの情報のやり取りに関するシーケンスを示す図である。
【図5】会議システム機能のインストール手順を示すフローチャートである。
【図6】クライアント(参加者)側の接続手順を示すフローチャートである。
【図7】ホスト(主催者)側の接続手順を示すフローチャートである。
【図8】取得したBluetoothデバイスネームから接続先を決定するまでの概念を示す図である。
【図9】リンクキーを作成するための一般的な処理手順を示す図である。
【図10】Bluetoothデバイスネームを格納するパケットペイロードのパケットフォーマットの構成例を示す図である。
【符号の説明】
401 会議システム
402 ホストPC(主催者側通信装置、追加手段、抽出手段)
403 アクセスポイント(受信手段)
406 クライアント端末(参加者側通信装置)
510 Bluetooth無線部(送信手段)
516 クライアント端末本体(格納手段)
Claims (7)
- 通信を利用して行う会議の主催者が所有する主催者側通信装置と、前記会議の参加者が所有する参加者側通信装置とを備え、
前記参加者側通信装置は、会議参加者を識別するユーザデータを前記主催者側通信装置に送信し、前記主催者側通信装置は、前記参加者側通信装置から送信された前記ユーザデータを受信すると共に前記ユーザデータを参加者リストに追加することを特徴とする通信システム。 - 前記主催者側通信装置は、前記参加者リストの含まれるユーザデータに基づいて、会議参加者を決定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 前記ユーザデータはグループキーワードを含み、前記主催者側通信装置は、前記グループキーワードに基づいて、接続相手を抽出することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 会議システムを提供する通信装置において、
会議参加者を識別するユーザデータをパケットに格納する格納手段と、
前記パケットに格納した前記ユーザデータを会議主催者側通信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする通信装置。 - 会議システムを提供する通信装置において、
参加者側通信装置から送信された会議参加者を識別するユーザデータを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記ユーザデータを、新たに接続した参加者側通信装置のユーザデータとして参加者リストに追加する追加手段とを備えることを特徴とする通信装置。 - 会議システムを提供するためのプログラムにおいて、
ユーザデータを登録するための登録ステップと、
前記登録ステップにおいて登録されたユーザデータに基づいて、機器名を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定した機器名を、通信を行う際の機器名に利用するステップを有することを特徴とするプログラム。 - 会議システムを提供するためのプログラムにおいて、
会議参加者機器への問い合わせに対する応答により取得した複数のユーザデータを記憶するための記憶ステップと、
前記記憶ステップにおいて記憶されたユーザデータと、オペレータにより指定された情報とに基づいて、会議参加者を抽出するステップを有することを特徴とするプログラム。
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2003
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