JP2005022590A - 車両用表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】個人情報の保護を考慮し、情報の秘匿度に応じた表示をすることができる車両用表示装置を提供する。
【解決手段】情報を表示するセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２と、情報の秘匿度に応じて、該情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替えるマスターユニット７と、乗員検知センサ９と、情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替える手動のステアリングホイールスイッチ８とを備え、乗員検知センサ９により運転者以外の乗員を検知した場合には、秘匿情報をメーターディスプレイ２に表示する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、車両に搭載され、該車両の運転者に様々な情報を表示する車両用表示装置に関する。

下記特許文献１には、運転者の姿勢に応じた目視可能な範囲に、車両の運転状況を示す情報を表示する車両用表示装置が開示されている。
すなわち、この特許文献１では、シート位置取得部により取得した情報に基づいて、運転者の視点位置を視点位置推定部で推定する。一方、ステアリング位置取得部によりステアリング位置情報を取得する。そして、ステアリング位置取得部により取得したステアリング位置情報と、視点位置推定部で推定した運転者の視点位置とに基づいて、運転者の目視可能範囲を算出して推定する。次いで、この推定されたメータパネル上の運転者の目視可能範囲に納まるように情報を表示部に表示する。

特開平１１−３１４５３８号公報

しかしながら、上記特許文献１の発明では、車両用表示装置において個人情報を表示する場合、個人情報の保護については考慮がされていなかった。
本発明の目的は、個人情報の保護を考慮し、情報の秘匿度に応じた表示をすることができる車両用表示装置を提供することにある。

上記課題を解決するため、本発明の車両用表示装置は、情報を表示するセンターディスプレイとメーターディスプレイとを有し、情報の秘匿度に応じて、該情報の表示をセンターディスプレイとメーターディスプレイとの間で切り替えるという構成になっている。

本発明によれば、個人情報の保護を考慮し、情報の秘匿度に応じた表示をすることができる車両用表示装置を提供することができる。

以下、図面を用いて本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図１は本発明の実施の形態の車両用表示装置のディスプレイ配置の概要を示す図である。
図１において、３はインストルメントパネル、４はステアリングホイール、５はメーター、６はオーディオ装置、７はマスターユニット、１はセンターディスプレイ、２はメーターディスプレイ、８はステアリングホイールスイッチである。
図１に示すように、例えばナビゲーションシステム付き車両においては、インストルメントパネル３の中央上部（すなわち、クラスターリッドＣの上部）に、車両用表示装置の大型の表示器としてセンターディスプレイ１が配置されている。また、運転者の正面に位置し、ステアリングホイール４の隙間から視認するメーター５等のメーター類を配置した部分（以下、メーター部と称す）に、センターディスプレイ１とは別に、小型のメーターディスプレイ２が配置されている。なお、メーター部には、スピードメーター、エンジン回転数を示すタコメーター、燃料計、水温計、半ドア・シートベルト・ブレーキ・燃料残量等の各種警告灯などの表示が多数あるために、メーターディスプレイ２は限られた小さい領域にしか配置することができないが、運転者の正面に位置するため、走行中の視認性が高いという利点がある。

図２は本実施の形態の車両用表示装置のシステムの構成を示す図である。
図２において、９は乗員検知センサ、１０は信号路である。
図２に示すように、ＣＰＵ（中央処理装置）およびナビゲーションシステムやテレマティクス（テレマユニッット）等を含むマスターユニット７は、センターディスプレイ１、メーターディスプレイ２、ステアリングホイールスイッチ８、オーディオ装置６、乗員検知センサ９にそれぞれ信号路１０を介して接続されている。乗員検知センサ９は少なくとも運転者以外の乗員が座る各シートの座部の下に設置された圧力感知式のセンサである。また、ステアリングホイールスイッチ８は、ステアリングホイール４に設けられ、センターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で運転者が表示を手動で切り替えるスイッチである。

図３は本システムの信号系を示す図である。
図３において、１１はマスターニニット７内に設けられた描画回路、１２はメーターディスプレイ２内に設けられた描画回路、１３は画像信号、１４は情報信号、１５はオーディオ信号、１６は乗員検知信号である。
図４（ａ）〜（ｃ）は本実施の形態の車両用表示装置における秘匿情報の表示例を示す図で、運転者の所有する個人情報を示す。なお、運転者にとって運転者以外の乗員に対して秘匿すべき情報を秘匿情報と称す。（ａ）、（ｂ）はプライバシー情報であり、（ａ）は運転者の所有する電話番号リスト、（ｂ）は運転者が受信したメール、（ｃ）はセキュリティ情報であり、暗証番号とユーザーＩＤを示す。

図５は本実施の形態の車両用表示装置におけるその他の情報の表示例を示す図で、センターディスプレイ１に表示された画面の一例を示す。上部にはオーディオ装置６のオーディオ情報を示し、現在、オーディオ装置６のＣＤチャージャーの３枚目のディスクの１２番目のトラックを再生中であることを示している。また、その下方の画面の大部分には、現在走行中のナビゲーション画面が示され、地名（具体的な地名は省略）の信号まで残りあと２００ｍであることを示している。

図６（ａ）は本実施の形態の車両用表示装置のセンターディスプレイ１の表示例、（ｂ）はメーターディスプレイ２の表示例を示す図である。
図６（ａ）は、図４（ａ）に示した電話番号リストがセンターディスプレイ１に表示されている様子を示し、（ｂ）はメーターディスプレイ２に表示されている様子を示す。
センターディスプレイ１とメーターディスプレイ２は、画面の大きさや解像度が異なるため、図３に示すように、センターディスプレイ１の描画回路１１はマスターユニット７内に存在する。一方、メーターディスプレイ２は、車両情報や運転者が走行中に必要なナビゲーション情報を提供するため、メーターディスプレイ２部内に描画回路１２が存在する。これにより、マスターユニット７からセンターディスプレイ１には、ＲＧＢ信号などの画像信号１３を送信し、メーターディスプレイ２には、各情報を示す情報信号１４を送信する。また、その他の情報としては、図５に示すように、運転者が走行中に必要なナビゲーション情報であるターンバイターン表示や、オーディオ装置６の状態を表示する。
メーターディスプレイ２は運転者の正面に位置するため、走行中の視認性が高い利点があるが、視認性の他、表示する内容により運転者が期待する効果が別にもある。すなわち、ＩＴ関連機器が増えるにしたがって、図４（ａ）〜（ｃ）に示したプライバシー情報である電話番号リストやメール、セキュリティー情報である暗証番号やユーザーＩＤなどのユーザーに与える情報の提供方法に問題が生じている。プライバシー情報やセキュリティー情報などの個人情報は、他人が乗っている場合には、センターディスプレイ１に表示することにより、他人に見られてしまう。また、メーターディスプレイ２に表示する場合には、ステアリングホイール４の隙間から該メーターディスプレイ２を見るために領域が限られてしまい、小さいディスプレイしか配置することができず、１人で乗っている場合など他人の目を気にする必要がない場合には見にくい。また、逆に、他の乗員にも見せたい情報がメールなどにあった場合には、センターディスプレイ１に表示する方が都合が良い。
上記のような構成の車両用表示装置において、乗員検知センサ９から運転者以外の乗員が乗っていないことを示す信号をマスターユニット７が受けている場合には、図６（ａ）に示すように、秘匿情報である例えば図４（ａ）に示した電話番号リストをセンターディスプレイ１に表示する。一方、乗員検知センサ９から運転者以外の乗員が乗っていることを示す信号をマスターユニット７が受けた場合には、図６（ｂ）に示すように、秘匿情報での電話番号リストをメーターディスプレイ２に表示する。このように運転者以外の乗員が乗っているか否かで情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替える秘匿情報の表示例は、図４（ａ）〜（ｃ）に示すように、プライバシー情報は（ａ）の電話番号リスト、（ｂ）のメール、セキュリティー情報は、（ｃ）の暗証番号、ユーザーＩＤなどである。マスターユニット７は、表示する情報が秘匿情報であるか否かを判断する。マスターユニット７は、乗員検知センサ９による運転者以外の乗員が乗っているか否かの情報により、秘匿情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替える。また、図１に示すように、ステアリングホイール４のステアリングパッド上に配置されたステアリングホイールスイッチ８により手動で操作し、運転者の意志により情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替える。ステアリングホイールスイッチ８は、視線を前方に向けたままで操作可能である。
このように本実施の形態の車両用表示装置では、センターディスプレイ１とメーターディスプレイ２の少なくとも２つの表示器を持ち、運転者が他人に見られたくない秘匿情報を表示する場合には、運転者以外の乗員が乗っているか否かを乗員検知センサ９により検出して、センターディスプレイ１に表示するか、メーターディスプレイ２に表示するかをマスターユニット７により判断する。運転者以外の乗員が乗っていない場合には、秘匿情報を大画面のセンターディスプレイ１に表示することで見やすい情報を提供することができる。また、運転者以外の乗員が乗っている場合には、メーターディスプレイ２に表示して、他の乗員に見られることなく秘匿情報を運転者に提供することができる。このように他人に見られたくない情報を運転者のみが視認可能とすることで、プライバシー保護やセキュリティー保護が可能となる。また、運転者によるステアリングホイールスイッチ８の操作により、任意に表示を切り替えることも可能であるので、逆に他の乗員に見せたい場合には、センターディスプレイ１に表示させてすべての乗員が見ることができる。

上記のように本実施の形態の車両用表示装置では、情報を表示するセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２とを有し、情報の秘匿度に応じて、該情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替えるマスターユニット７を有する。なお、図１のマスターユニット７（自動切り替えの場合）あるいはステアリングホイールスイッチ８（手動切り替えの場合）が特許請求の範囲の切り替え手段に相当する。このような構成により、個人情報の保護を考慮した情報の秘匿度に応じた表示をすることができる。
また、乗員を検知する乗員検知センサ９を備え、乗員検知センサ９により運転者以外の乗員を検知した場合には、マスターユニット７（自動切り替えの場合）あるいはステアリングホイールスイッチ８（手動切り替えの場合）により秘匿情報をメーターディスプレイ２に表示する。なお、図２の乗員検知センサ９が特許請求の範囲の乗員検知手段に相当する。このような構成により、個人情報の保護を考慮した情報の秘匿度に応じた表示を自動的にすることができる。
さらに、情報の表示をセンターディスプレイ１とメーターディスプレイ２との間で切り替える手動のステアリングホイールスイッチ８を備えている。なお、図１のステアリングホイールスイッチ８が特許請求の範囲の表示切り替えスイッチに相当する。このような構成により、個人情報の保護を考慮した情報の秘匿度に応じた表示を手動ですることができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。

本発明の実施の形態の車両用表示装置のディスプレイ配置を示す図である。 本発明の実施の形態の車両用表示装置のシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態の車両用表示装置のシステムの信号系を示す図である。 （ａ）〜（ｃ）は本発明の実施の形態の車両用表示装置における秘匿情報の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態の車両用表示装置におけるその他の情報の表示例を示す図である。 （ａ）は本発明の実施の形態の車両用表示装置のセンターディスプレイの表示例、（ｂ）はメーターディスプレイの表示例を示す図である。

符号の説明

１…センターディスプレイ
２…メーターディスプレイ
３…インストルメントパネル
４…ステアリングホイール
５…メーター
６…オーディオ装置
７…マスターユニット
８…ステアリングホイールスイッチ
９…乗員検知センサ
１０…信号路
１１、１２…描画回路
１３…画像信号
１４…情報信号
１５…オーディオ信号
１６…乗員検知信号

Claims (3)

1. 情報を表示するセンターディスプレイとメーターディスプレイとを有する車両用表示装置において、
   前記情報の秘匿度に応じて、該情報の表示を前記センターディスプレイと前記メーターディスプレイとの間で切り替える切り替え手段を有することを特徴とする車両用表示装置。
2. 乗員を検知する乗員検知手段を備え、
   前記乗員検知手段により運転者以外の前記乗員を検知した場合には、前記切り替え手段により秘匿情報を前記メーターディスプレイに表示することを特徴とする請求項１記載の車両用表示装置。
3. 前記切り替え手段が、
   前記情報の表示を前記センターディスプレイと前記メーターディスプレイとの間で切り替える手動の表示切り替えスイッチであることを特徴とする請求項１または２記載の車両用表示装置。

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