WO2005080140A1

WO2005080140A1 - 車載用表示制御装置

Info

Publication number: WO2005080140A1
Application number: PCT/JP2005/002843
Authority: WO
Inventors: Takashi Kuwabara; Susumu Ibaraki; Toshikazu Hattori; Akihiro Morimoto; Hiroyuki Hamada; Masakazu Otsuka; Seiichi Nakagawa; Kazumasa Nagashima
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-02-23
Filing date: 2005-02-23
Publication date: 2005-09-01
Also published as: JP2005271902A

Abstract

　右左折・旋回、急加速・急制動等の車両の走行状況が変化することにより車両の乗員の目の位置が移動するような場合であっても、表示装置の映像を快適に視認することができる車載用表示制御装置を提供すること。　車両の走行状況を検出する走行状況検出手段１２と、走行状況検出手段１２が検出した走行状況を通知する画像を生成する表示画像生成手段１３と、表示画像生成手段１３が生成した画像を表示する表示手段１４とを備えた車載用表示制御装置を提供する。

Description

明細書

車載用表示制御装置

技術分野

[0001] 本発明は車載用表示制御装置に関し、例えば、車両に搭載され、車両の乗員に車両の走行状況に応じた映像を提供することができる車載用表示制御装置に関する。背景技術

[0002] 近時、各種情報の表示を行うディスプレイを搭載した車両が増えており、自車両の位置を中心として地図を表示するナビゲーシヨン装置用のディスプレイを搭載したものが増えている。

[0003] ところで、ナビゲーシヨン装置の画面、自車両の現在位置等の画面が車両の移動に応じて刻々と変化するため、ディスプレイの画面表示は、運転者の視野に入ったときに気になることが多い。

[0004] このような不具合を解消するものとして、特許文献 1に示すような車両用画面制御装置があり、例えば、図 7のように示される。図 7において、ライティング SW1は周囲が喑レ、とオンになって周囲が喑いことを判定するものであり、この状態で車両が左方向に旋回すると、左フラッシャ SW1がオンになる。

[0005] ライティング SW1および左フラッシャ SW1が共にオンになると、減光判定部 3が車両の左方向への旋回から運転者の視線が左方向に向くことを推定して、ノックライト駆動回路 4を駆動してバックライト 7の輝度を減少させることにより、ディスプレイ 8が運転者の視界に入った場合でも煩わしく感じなくて済むようにしている。なお、昼夜パレット 5は昼間には比較的明るいパターンを出力し、夜には比較的暗いパターンを出力することにより、描画部 6からディスプレイ 8に出力される映像信号の輝度を補正するようにしている。

特許文献 1：特開平 9 - 244003号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力、しながら、このような従来の特許文献 1に示す車両用画面制御装置にあっては、車両の旋回と周囲の明るさを検出し、これに応じてバックライト 7の輝度を減少させるようにしているものであり、車両が右左折 ·旋回等をすると、加速度により車両の乗員が左右に振られるため、ディスプレイ 8を長時間視聴する場合は著しい疲労を伴うという問題があった。

[0007] すなわち、特許文献 1は、車両の走行状況に応じて運転者にディスプレイ 8の映像を煩わしく感じさせないための技術であり、車両の乗員の快適視聴については考慮されていない。

[0008] 本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、右左折'旋回等の車両の走行状況が変化することにより車両の乗員の目の位置が移動するような場合であつても、表示装置の映像を快適に視認することができる車載用表示制御装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明の車載用表示制御装置は、車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、前記走行状況検出手段が検出した走行状況を通知する画像を生成する表示画像生成手段と、前記表示画像生成手段が生成した画像を表示する表示手段とを備免るものカゝら構成される。

[0010] この構成により、右左折 ·旋回等の車両の走行状況が変化することにより車両の乗員の目の位置が移動した場合であっても、走行状況を通知する画像を表示するので、乗員が目の位置の移動に対応することができ、表示装置の映像を快適に視認すること力 sできる。

[0011] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記車両の前後方向、左右方向および上下方向の少なくとも一方向に加わる加速度を検出する加速度検出手段を有し、前記走行状況検出手段は、前記加速度検出手段の検出情報に基づいて車両の走行状況を検出するものから構成される。

[0012] この構成により、車両の右左折、旋回等の走行状況を確実、かつ容易に検出することができる。

[0013] また、本発明の車両用表示制御装置は、前記加速度検出手段は、車両のステアリングの旋回角度を検出するステアリング旋回角度検出手段と、車両の速度を検出する速度検出手段とを備えるものから構成される。

[0014] この構成により、車両の右左折や旋回の走行状況を確実に検出することができる。

[0015] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記車両の現在位置を検出して現在位置情報を出力する位置検出手段と、外部からの操作によって目的地を設定して目的地情報を出力する目的地設定手段と、前記目的地情報に基づいて進行経路を設定して経路情報を出力する経路案内手段と、前記現在位置情報に基づいて車両の走行状況を検出する前記走行状況検出手段と、前記走行状況検出手段が検出した走行状況と前記経路情報に基づいて未来の走行状況を予測し、予測情報を出力する走行状況予測手段とを備え、前記表示画像生成手段は、前記予測情報に基づいて未来の走行状況を前記表示手段に表示する画像を生成するものから構成される。

[0016] この構成により、現在位置情報に基づいて車両の右左折や旋回等の走行状況を検出し、この走行状況と経路情報に基づいて未来の走行状況を予測し、予測情報に基づいて未来の走行状況を表示するので、車両に左右方向の加速度が加わる場合に乗員はこれに事前に対応することができ、快適に映像を視認することができる。

[0017] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記加速度検出手段が車両にかかる加速度を加速度情報として出力したときに、前記走行状況検出手段が前記加速度情報を前記走行状況予測手段に転送し、前記走行状況予測手段は、前記加速度情報および前記予測情報に基づいて車両の走行状況を予測するものから構成される。

[0018] この構成により、加速度情報および予測情報に基づいて車両の走行状況を事前に確実に予測することができる。

[0019] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記加速度検出手段が車両にかかる加速度を加速度情報として出力したときに、前記走行状況検出手段が前記加速度情報を前記走行状況予測手段に転送し、前記走行状況予測手段は、車両が右左折または旋回する前に前記予測情報を出力し、車両が右左折または旋回しているときは、現在得られてレ、る加速度情報に基づレ、て車両の走行状況を検出するもの力も構成される。

[0020] この構成により、車両が右左折または旋回する前に予測情報を出力したり、車両が右左折または旋回しているときは、現在得られている加速度情報に基づいて車両の走行状況を検出するので、車両が右左折または旋回する前、または、右左折中または旋回中に走行状況を通知する画像を視認することができ、表示装置の映像を快適に視認することができる。

[0021] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、 1つまたは複数の物体またはキャラクターが動作する画像を生成するものから構成される。

[0022] この構成により、物体またはキャラクターによって走行状況に応じた画像を表示するので、飽きの来ない画像を得ることができる。

[0023] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像の表示位置または画像の形状を変化させた画像を生成するものから構成される。

[0024] この構成により、車両の走行状況が変化した場合に表示手段上での画像の表示位置または画像の形状を変化させれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させることができる。

[0025] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像の表示位置を上、下、左、右方向の内の少なくとも 1方向にシフトした画像を生成するものから構成される。

[0026] この構成により、右左折中、または旋回中および加速、減速中に表示手段上での画像の表示位置を上下左右にシフトすれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させること力 Sできる。

[0027] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像の表示を右回転または左回転させて画像を生成するものから構成される。

[0028] この構成により、右左折中、または旋回中に表示手段上での画像の表示を右回転または左回転させれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させることができる。

[0029] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像を拡大または縮小した画像を生成するものから構成される。

[0030] この構成により、急加速または急制動中に表示手段上での画像を拡大または縮小すれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させることができる。

[0031] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像の形状を台形状に変換するものから構成される。

[0032] この構成により、右左折中、または旋回中および加速、減速中に表示手段上での画像を台形状に変換すれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させることができる。

[0033] また、本発明の車載用表示制御装置は、前記表示画像生成手段による状況通知の動作を有効または無効に設定する動作設定手段を備えたものから構成される。

[0034] この構成により、乗員が必要な場合に表示画像生成手段による状況通知の動作を有効にすることで、走行状況を知らせることができる。

発明の効果

[0035] 以上説明したように、本発明は、右左折'旋回、急加速'急制動等の車両の走行状況が変化することにより車両の乗員の目の位置が移動するような場合であっても、乗員に表示装置の映像を快適に視認させることができる車載用表示制御装置を提供すること力 Sできる。

図面の簡単な説明

[0036] [図 1]図 1は、本発明の第 1の実施の形態における車載用表示制御装置の構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、本発明の第 1、 2の実施の形態における車載用表示制御装置の表示手段での表示画像の例を示す図である。

[図 3]図 3は、本発明の第 1、 2の実施の形態における車載用表示制御装置の表示手段での表示画像の別の例を示す図である。

[図 4]図 4は、本発明の第 2の実施の形態における車載用表示制御装置の構成を示すブロック図である。

[図 5]図 5は、第 2の実施の形態における車載用表示制御装置を搭載した車両が進行する経路の一例を示す図である。

園 6]図 6は、図 5に示す経路を車両が進行する際の第 2の実施の形態における車載用表示制御装置の動作を示す図である。

園 7]図 7は、従来の車載用表示制御装置の構成を示すブロック図である。

符号の説明

[0037] 10 動作設定手段

11 加速度検出手段

12 走行状況検出手段

13 表示画像生成手段

14 表示手段

21 加速度検出手段

22 走行状況検出手段

23 位置検出手段

24 経路案内手段

25 走行状況予測手段

26 表示画像生成手段

27 表示手段

28 目的地設定手段

29 動作設定手段

発明を実施するための最良の形態

[0038] 以下、図面を参照し、本発明の実施の形態の車載用表示制御装置について説明する。

[0039] 図 1乃至図 3は本発明に係る車載用表示制御装置の第 1の実施の形態を示す図である。

[0040] まず、図 1を参照し、本発明の車載用表示制御装置の第 1の実施の形態の構成について説明する。図 1に示すように、車載用表示制御装置は、動作設定手段 10と、加速度検出手段 11と、走行状況検出手段 12と、表示画像生成手段 13と、表示手段 14とを備えている。 [0041] 加速度検出手段 11は、例えば、加速度センサ等などから構成され、走行時に車両の左右方向に加わる加速度を検出し、検出した加速度を加速度情報として走行状況検出手段 12に出力するようになっている。走行状況検出手段 12は、加速度検出手段 11から取得した加速度情報に基づいて車両の走行状況を表示画像生成手段 13 に出力するようになっている。

[0042] 表示画像生成手段 13は、走行状況検出手段 12によって検出された走行状況を通知する表示画像を生成し、表示手段 14に出力するようになっている。表示手段 14は、例えば、液晶ディスプレイ、 ELディスプレイなどから構成されており、走行状況に応じた映像を表示するようになってレ、る。

[0043] 動作設定手段 10は、表示画像生成手段 13の動作を有効または無効に設定するようになつており、機械的なスィッチゃタツチパネル等から構成されている。この動作設定手段 10により表示画像生成手段 13を有効にする操作を行うと、走行状況を通知する制御が実行され、動作設定手段 10により表示画像生成手段 13を無効にする操作が行われると、走行状況を通知する制御が実行されなレ、ようになってレ、る。

[0044] 次に、図 2、図 3に基づいて画像の表示方法を説明する。

[0045] まず、走行を開始する前に動作設定手段 10をオンにして、表示画像生成手段 13 の動作を有効にする。車両が等速で直進している場合には、車両に左右方向の加速度が加わらないため、表示手段 14に映し出される映像に変化はなレ、。ところ力車両が左折または左方向に旋回した場合、加速度検出手段 11は左方向の加速度を検出するので、表示画像生成手段 13は、加速度検出手段 11の検出情報に基づいて、例えば、図 2 (a)のように車両が左方向に進むことを示す人物画像（キャラクター）を生成し、表示手段 14に表示する。

[0046] 表示手段 14は、人物画像を画面全体または一部に表示または点滅表示し、乗員に注意を促す。また、逆に車両が右折または右方向に旋回した場合には、例えば、図 2 (b)のように車両が右方向に進むことを示す人物画像を表示手段 14の画面全体または一部に表示または点滅表示する。

[0047] なお、加速度検出手段 11が検出する加速度の方向の情報に加え、加速度の大きさの情報を用いても良ぐこの場合には表示画像生成手段 13が加速度の方向'大きさに応じて異なる画像を生成する。

[0048] また、加速度検出手段 11は、さらに車両の前後または上下方向の加速度を検出しても良ぐこの場合には、表示画像生成手段 13は前後、上下、左右方向の加速度の方向 ·大きさに対応した画像を生成する。

[0049] なお、表示画像生成手段 13は、加速度の方向 '大きさに対応した画像を予め生成しておいても良ぐこの場合には、生成した画像を記憶する記憶手段を設け、表示画像生成手段 13が画像を出力する際に、表示画像生成手段 13により記憶手段から取り出す。

[0050] また、表示画像生成手段 13が生成する画像は、例えば、車両が右折または右方向に旋回した場合に右方向に進行したことを示す画像ではなぐ表示位置を左方向にシフトした画像を生成しても良い。

[0051] すなわち、図 3 (a)に示すように、直進時に画面中央に表示されていた画像 15を、車両が右折または右方向旋回、すなわち、加速度検出手段 11が左方向の加速度を検出したときに、図 3 (b)に示すように表示位置を左方向にシフトした画像 16としても良レ、。なお、左右方向にシフトした画像の代わりに図 3 (c) (d)のように右回転や左回転させた画像としても良い。

[0052] また、画像の表示位置が中央の状態において、表示したい画像の周囲に無地の画像領域が存在しても良ぐこの場合、無地の画像領域は画像がシフトされた場合にシフトされた画像を表示するのに用いられる。

[0053] なお、表示画像生成手段 13が生成する画像は、例えば、車両が右折または右方向に旋回した場合に表示位置を左方向にシフトした画像ではなぐ図 3 (e)に示すように、画像の左辺と右辺が平行で、左辺を短辺、右辺を長辺とする台形画像 19を生成しても良レ、。また、車両の上下方向に加速度がかかった場合に画像の上辺および下辺が平行な台形画像を生成しても良い。

[0054] このように台形にした場合には、例えば、車両の旋回方向を長辺にすれば良い。図 3 (e)では、右方向に旋回したことを示す台形画像 19である。勿論、車両の旋回方向を短辺にしても良レ、。この場合、図 3 (e)では、左方向に旋回したことを示す台形画像 19となる。 [0055] ここで、検出された加速度の方向と画像がシフトされる方向または画像形状の変換の方法との関係はこれに限定されない。車両が右左折 ·旋回し始めたときについてはもとより、車両が右左折 ·旋回し終えたときについても、加速度検出を含む同様の動作をする。なお、表示手段 14は、液晶ディスプレイ、 ELディスプレイに限定されることはなぐプロジェクタとそれにより投影された画像を映し出すスクリーンにより構成されたものでも良い。

[0056] なお、同様に、車両が急加速または急制動した場合は、それぞれ画像の拡大または縮小を行っても良ぐこの場合、拡大または縮小の比率は加速度検出手段 11が検出した加速度の大きさに対応する。また、車両の上下左右の動きと急加速または急制動が重なった場合、それぞれに対応する画像の変化を組み合わせても良い。

[0057] さらに、車両の速度 Vと、進行方向角度 Θを検出して車両の回転半径 rを求めることにより、加速度を v²/rとして求めても良い。この場合には、車両の速度 Vは、例えば、車輪に設置された車輪速センサから出力される車速パルスの信号から求めることができる。

[0058] また、進行方向角度 Θは、例えば、ステアリング舵角センサにより、車両のステアリングの角度から検出することができる。ここで、加速度の方向は進行方向角度 Θから知ること力 Sできる。なお、車輪速センサの代わりに、角速度センサにより車両のョ一方向の角速度 ωを検出して、加速度を r co ²として求めても良い。

[0059] ここで、加速度の方向は角速度 ωの符号から知ることができる。車両の左右方向の加速度を検出するためのその他の方法としては、例えば、車両に設置されたナビゲーシヨン装置から求めることができる。この場合には、ナビゲーシヨン装置の自車両の位置情報および設定経路情報から車両の回転半径 rが求まり、自車両の位置情報の時間変化から車両の速度 Vを求めれば、同様に左右方向の加速度を v²/rとして求めることができる。この場合には、車両の回転半径 rについては、精度の点から、先に述べたステアリング舵角センサなどから進行方向角度 Θを検出して求めてもよい。

[0060] 以上のように、本実施の形態では、加速度検出手段 11からの検出情報に基づいて走行状況検出手段 12が走行状況を検出し、表示画像生成手段 13が走行状況検出手段 12が検出した走行状況を通知する画像を生成し、この画像を表示手段 14に表示するようにしたので、右左折'旋回、急加速'急制動等の車両の走行状況が変化することにより車両の乗員の目の位置が移動した場合であっても、表示装置の映像を快適に視認することができる。

[0061] 特に、子供等の乗員が表示装置 14に表示される映像に意識を集中して、車外の景色を見ていない場合でも、車両の左右方向への加速度に対応することができないため、表示装置の映像により対応することができ、一層快適に視認することができる。

[0062] また、走行状況検出手段 12が加速度検出手段 11の検出情報に基づいて車両の走行状況を検出しているので、車両の右左折'旋回、急加速'急制動等の走行状況を確実、かつ容易に検出することができる。

[0063] また、加速度検出手段 11を、車両のステアリングの旋回角度を検出するステアリング舵角センサ (ステアリング旋回角度検出手段）と、車両の速度を検出する速度検出手段から構成した場合でも、車両の右左折や旋回の走行状況を確実に検出することができる。

[0064] また、走行状況検出手段 12が検出した走行状況に応じて、キャラクターが動作する画像を生成したので、飽きの来ない画像を得ることができる。また、キャラクターに代えて、 1つまたは複数の物体、例えば、 1つまたは複数の宇宙船や飛行機が走行状況に応じて変位するようにしても良レ、。

[0065] また、本実施の形態では、表示画像生成手段 13の動作を有効または無効に設定する動作設定手段 10を設けたので、乗員が必要な場合に表示画像生成手段 13による状況通知の動作を有効にして走行状況を知らせることができる。

[0066] 図 2乃至図 6を参照し、本発明に係る車載用表示制御装置の第 2の実施の形態について説明する。

[0067] 図 4に示すように、車載用表示制御装置は、加速度検出手段 21、走行状況検出手段 22、位置検出手段 23、経路案内手段 24、走行状況予測手段 25、表示画像生成手段 26、表示手段 27、目的地設定手段 28および動作設定手段 29を備え、ナビゲーシヨン装置と一部の手段を共有している。

[0068] 加速度検出手段 21は、例えば、加速度センサ等から構成されており、車両の左右方向の加速度を検出して加速度情報を走行状況検出手段 22に出力するようになつている。位置検出手段 23は、ナビゲーシヨン装置に設けられており、自車両の回転角速度を検出する角速度センサおよび自車両の走行距離を検出する距離センサを含む自律航法センサと、車両の現在位置と現在方位を衛星航法で測位する GPS受信機と、自律航法センサおよび GPS受信機からの入力に基づいて自車両位置を計算する自車両位置計算装置とを含んで構成されてレ、る。

[0069] 経路案内手段 24は、ナビゲーシヨン装置に設けられており、地図データが記憶される記憶部を有し、目的地設定情報と地図データに基づいて目的地までの経路データを作成して運転者を案内するようになっている。

[0070] 走行状況検出手段 22は、加速度検出手段 21と位置検出手段 23とにより検出された車両の走行状況を走行状況予測手段 25に出力するようになっている。一方、目的地設定手段 28は、ナビゲーシヨン装置に設けられており、ユーザ入力により目的地を設定して目的地設定情報を出力するようになっている。

[0071] 走行状況予測手段 25は、走行状況と経路データに基づいて数秒程度の近い未来の車両の走行状況を予測して予測情報を表示画像生成手段 26に出力するようになつている。

[0072] 表示画像生成手段 26は、検出された走行状況に基づいて表示画像を生成して表示手段 27に出力するようになっており、例えば、車両の乗員に映像を提供する液晶ディスプレイ、 ELディスプレイなどから構成される。

[0073] 動作設定手段 29は、表示画像生成手段 26の動作を有効または無効に設定するようになつており、機械的なスィッチゃタツチパネル等から構成されている。この動作設定手段 29により表示画像生成手段 26を有効にする操作を行うと、走行状況検出手段 12が検出した走行状況を通知する制御が実行され、動作設定手段 29により表示画像生成手段 26を無効にする操作が行われると、走行状況検出手段 12が検出した走行状況を通知する制御が実行されなレ、ようになってレ、る。

[0074] 次に、図 2、図 3、図 5、図 6に基づいて画像の表示方法を説明する。

[0075] まず、走行を開始する前に動作設定手段 29をオンにして、表示画像生成手段 26 の動作を有効にする。走行状況検出手段 22は加速度検出手段 21により検出される加速度情報と位置検出手段 23により検出される位置情報から走行状況を検出すると、走行状況予測手段 25は経路案内手段 24が保持する経路データに基づいて近い未来の走行状況を予測する。

[0076] ここで、走行状況予測手段 25が車両が左折または左方向に旋回すると予測した場合には、加速度検出手段 21は右方向の加速度を検出するので、表示画像生成手段 26はこの情報に基づいて、例えば、図 2 (a)のように車両が左方向に進むことを示す人物画像を生成し、表示手段 27により画面全体または一部に表示または点滅表示し、乗員に注意を促す。

[0077] 一方、車両が右折または右方向に旋回すると予測した場合は、例えば、図 2 (b)のように車両が右方向に進むことを示す画像を表示手段 27の画面全体または一部に表示または点滅表示する。

[0078] 具体的には、例えば、図 5のように経路が設定されている場合のシーケンス図を図 6 に示す。なお、図 5における A地点および C地点はそれぞれ交差点である B地点および D地点の手前の地点であることを意味しており、 A地点と B地点および C地点と D地点の距離は、例えば、 30m等の一定距離や速度による一定時間前の位置等とする。

[0079] 図 2のように表示画像生成手段 26が進行方向を予告する画像を生成する場合は、図 6 (a)のようなデータの流れにするのが適切である。すなわち、走行状況予測手段 25は、 A地点において B地点を右折することを予測し、予測情報を表示画像生成手段 26に出力する（Sl)。

[0080] このとき、表示画像生成手段 26は、右折を予告するため、例えば、図 2 (b)のような画像を生成して表示手段 27に出力する（S2)。 B地点を通過後に、図 2(b)の画像を消す。 C地点および D地点についても同様であり、走行状況予測手段 25が左折すると予測した情報を出力し (S3)、表示画像生成手段 26が、例えば、図 2 (a)のような画像を生成し表示手段 27に出力する（S4)。そして、 D地点の通過後に、図 2 (a)の画像を消す。

[0081] このように A地点または C地点において、右折または左折を行うことが事前に予測される場合には、図 2に示すように右左折方向を乗員に促す画像を表示手段 27に表示する。

[0082] 一方、図 3に示すように、表示画像生成手段 26が画像の表示位置を画面上でシフトした画像を生成する場合は、図 6 (b)のようなデータの流れにするのが適切である。

[0083] すなわち、走行状況予測手段 25が A地点において B地点を右折することを予測し、予測情報を表示画像生成手段 26に出力する（Sl l)。表示画像生成手段 26は、右折時に右方向にかかる加速度に対応するため、例えば、図 3 (b)のような画像を生成し、車両が B地点を通過するときに画像を表示手段 27に出力する（S12)。

[0084] C地点および D地点にっレ、ても同様であり、 C地点で走行状況予測手段 25が左折すると予測した情報を出力し (S13)、表示画像生成手段 26が画像を生成し、車両が D地点を通過するときに画像を表示手段 27に出力する（S14)。

[0085] このように A地点または C地点において、右折または左折を行うことが事前に予測され、実際に B地点または D地点で右左折を行っている最中には、図 3に示すように画像の表示位置が画面上でシフトする画像を表示手段 27に表示する。

[0086] なお、走行状況予測手段 25は、交差点通過前（図 5における A地点または C地点）の車速情報および経路上の交差点の道路形状に基づいて走行状況を予測しても良レ、。また、 A地点および C地点は、交差点、 B地点および D地点の手前であれば良い。交差点からの距離は、例えば、 30mや 50mなどの一定距離としても良いし、変化してもよい。

[0087] また、交差点通過前（図 5における A地点または C地点）において走行状況を予測し、実際に交差点を通過（図 5における B地点または D地点）して予測と異なっていた場合は、表示画像生成手段 26は現在測定中の加速度または車速の情報をもとに画像を生成しても良ぐ予測により生成した画像は、加速度が加わり始めたときのこれからかかる加速度の目安として用いられても良レ、。

[0088] 現在測定中の加速度情報に基づいて画像を生成する方法については、第 1の実施形態と同様である。また、走行状況予測手段 25が、経路案内手段 24が保持する経路データから得た道路形状の情報に基づいて交差点直前等での減速の度合い、または交差点直後等での加速の度合いを予測しても良ぐ表示画像生成手段 26が走行状況予測手段 25の加減速の予測に応じて画像を生成しても良い。

[0089] また、車内に車両の前方を撮像する車載用カメラを設け、走行状況予測手段 25は車載用カメラが撮像した映像に基づいて走行状況を予測しても良い。この場合には、車載用カメラを走行状況検出手段 22または経路案内手段 24の代わりに設置しても良ぐ走行状況検出手段 22および経路案内手段 24と共に設置しても良い。

[0090] なお、加速度検出手段 21が検出する加速度の方向の情報に加え、加速度の大きさの情報を用いても良ぐこの場合には表示画像生成手段 26が加速度の方向'大きさに応じて異なる画像を生成する。

[0091] また、加速度検出手段 21は車両の前後方向の加速度を検出しても良ぐこの場合には、表示画像生成手段 26は前後左右方向の加速度の方向 *大きさに対応した画像を生成する。なお、表示画像生成手段 26は、加速度の方向 ·大きさに対応した画像を予め生成して記憶手段に記憶しておいても良い。

[0092] 以上のように、本実施の形態では、現在位置情報に基づいて車両の右左折や旋回等の走行状況を検出し、この走行状況と経路情報に基づいて未来の走行状況を予測し、予測情報に基づいて未来の走行状況を表示しているので、車両に左右方向の加速度が加わる場合に乗員はこれに事前に対応することができ、快適に映像を視認すること力 Sできる。

[0093] 特に、子供等の乗員が表示手段 27に表示される映像に意識を集中して、車外の景色を見ていない場合には、車両の左右方向への加速度に対応することができないため、表示装置の映像により対応することができ、一層快適に視認することができる。

[0094] また、加速度検出手段 21が車両にかかる加速度を加速度情報として出力したときに、走行状況検出手段 22が加速度情報を走行状況予測手段 25に転送し、走行状況予測手段 25が、加速度情報および予測情報に基づいて車両の走行状況を予測しているので、加速度情報および予測情報に基づいて車両の走行状況を事前に確実に予測することができる。

[0095] また、加速度検出手段 21が車両にかかる加速度を加速度情報として出力したときに、走行状況検出手段 22が加速度情報を走行状況予測手段 25に転送し、走行状況予測手段 25が、車両が右左折または旋回する前に予測情報を出力し、車両が右左折または旋回しているときは、現在得られている加速度情報に基づいて車両の走行状況を検出しているので、車両が右左折または旋回を開始を行う前に予測情報を出力したり、車両が右左折または旋回する前、または、右左折中または旋回中に走行状況を通知する画像を乗員が視認することができ、表示装置の映像を快適に視認すること力 Sできる。

[0096] また、走行状況検出手段 22が検出した走行状況に応じて、表示手段 27上での画像の表示位置を上、下、左および右方向にシフトした画像を生成しているので、右左折中、または旋回中および加速、減速中に表示手段 27上での画像の表示位置を上下左右にシフトすれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させることができる。

[0097] また、走行状況検出手段 22が検出した走行状況に応じて、表示手段 27上での画像の表示を右回転、左回転、拡大、縮小、台形状等に変換して表示すれば、走行状況を乗員にリアルタイムで視認させることができる。

[0098] また、本実施の形態にあっても、表示画像生成手段 26の動作を有効または無効にする動作設定手段 29を設けたので、動作設定手段 29により表示画像生成手段 26 を無効にする操作を行って上述した画像表示制御を行わないようにすることができる

産業上の利用可能性

[0099] 以上のように、本発明に係る車載用表示制御装置は、右左折 ·旋回、急加速 ·急制動等の車両の走行状況が変化することにより車両の乗員の目の位置が移動するような場合であっても、表示装置の映像を快適に視認することができるという効果を有し、車両に搭載され、車両の乗員に車両の走行状況に応じた映像を提供することができる車載用表示制御装置等として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、前記走行状況検出手段が検出した走行状況を通知する画像を生成する表示画像生成手段と、前記表示画像生成手段が生成した画像を表示する表示手段とを備えることを特徴とする車載用表示制御装置。

[2] 前記車両の前後方向、左右方向および上下方向の少なくとも一方向に加わる加速度を検出する加速度検出手段を有し、前記走行状況検出手段は、前記加速度検出手段の検出情報に基づいて車両の走行状況を検出することを特徴とする請求項 1に記載の車載用表示制御装置。

[3] 前記加速度検出手段は、車両のステアリングの旋回角度を検出するステアリング旋回角度検出手段と、車両の速度を検出する速度検出手段とを備えることを特徴とする請求項 2に記載の車載用表示制御装置。

[4] 前記車両の現在位置を検出して現在位置情報を出力する位置検出手段と、外部力の操作によって目的地を設定して目的地情報を出力する目的地設定手段と、前記目的地情報に基づいて進行経路を設定して経路情報を出力する経路案内手段と、前記現在位置情報に基づいて車両の走行状況を検出する前記走行状況検出手段と、前記走行状況検出手段が検出した走行状況と前記経路情報に基づいて未来の走行状況を予測し、予測情報を出力する走行状況予測手段とを備え、前記表示画像生成手段は、前記予測情報に基づいて未来の走行状況を前記表示手段に表示する画像を生成することを特徴とする請求項 1乃至請求項 3の何れかに記載の車載用表示制御装置。

[5] 前記加速度検出手段が車両にかかる加速度を加速度情報として出力したときに、前記走行状況検出手段が前記加速度情報を前記走行状況予測手段に転送し、前記走行状況予測手段は、前記加速度情報および前記予測情報に基づいて車両の走行状況を予測することを特徴とする請求項 4に記載の車載用表示制御装置。

[6] 前記加速度検出手段が車両に力かる加速度を加速度情報として出力したときに、前記走行状況検出手段が前記加速度情報を前記走行状況予測手段に転送し、前記走行状況予測手段は、車両が右左折または旋回する前に前記予測情報を出力し、車両が右左折または旋回しているときは、現在得られている加速度情報に基づいて車両の走行状況を検出することを特徴とする請求項 4に記載の車載用表示制御装置。

[7] 前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、 1つまたは複数の物体またはキャラクターが動作する画像を生成することを特徴とする請求項 1に記載の車載用表示制御装置。

[8] 前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像の表示位置または形状を変化させることを特徴とする請求項 1に記載の車載用表示制御装置。

[9] 前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて、前記表示手段上での画像の表示位置を上、下、左、右方向の内の少なくとも 1方向にシフトした画像を生成することを特徴とする請求項 8に記載の車載用表示制御装置

[10] 前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて

、前記表示手段上での画像の表示を右回転または左回転させて画像を生成することを特徴とする請求項 8に記載の車載用表示制御装置。

[11] 前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて

、前記表示手段上での画像を拡大または縮小した画像を生成することを特徴とする請求項 8に記載の車載用表示制御装置。

[12] 前記表示画像生成手段は、前記走行状況検出手段が検出した走行状況に応じて

、前記表示手段上での画像の形状を台形状に変換することを特徴とする請求項 8に記載の車載用表示制御装置。

[13] 前記表示画像生成手段による状況通知の動作を有効または無効に設定する動作設定手段を備えることを特徴とする請求項 1に記載の車載用表示制御装置。