JP2005020617A - 電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法 - Google Patents

電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005020617A
JP2005020617A JP2003185561A JP2003185561A JP2005020617A JP 2005020617 A JP2005020617 A JP 2005020617A JP 2003185561 A JP2003185561 A JP 2003185561A JP 2003185561 A JP2003185561 A JP 2003185561A JP 2005020617 A JP2005020617 A JP 2005020617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
message
call
mobile phone
mobile terminal
telephone terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003185561A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Imada
耕司 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENTERTAINMENT BIZU KK
Original Assignee
ENTERTAINMENT BIZU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ENTERTAINMENT BIZU KK filed Critical ENTERTAINMENT BIZU KK
Priority to JP2003185561A priority Critical patent/JP2005020617A/ja
Publication of JP2005020617A publication Critical patent/JP2005020617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】本発明の課題は、電話端末装置においてユーザがメッセージを利用する機能を改善し、これによりユーザの多様な要求を満たすとともに、ユーザの利便性を向上させることのできる電話端末装置を提供することにある。
【解決手段】所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される移動体端末であって、受話器から呼び出し音として出力される複数の呼出情報を記憶する記憶手段と、前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、前記発信手段が前記発呼を送出した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の呼出情報のうち予め設定された所定の条件に合致する呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力する呼出手段と、を備えることを特徴とする移動体端末。
【選択図】 図18

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話端末装置に関し、特に、インターネット等の通信回線を介して所定の情報処理装置(サーバ)と接続可能に構成された電話端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる留守番電話機能を備えた携帯電話機が知られている。留守番電話機能は、着信に使用者が応答しなくても、自動的に応答して発呼元との間に通信回線を接続し、発呼元から送信されてくるメッセージを自機のメモリに記憶して、後でそのメモリに記憶したメッセージを再生するというものである。
【0003】
このような留守番電話機能を備えた携帯電話機には、例えば、所定の条件発信者、時間、着信回数、発信者の位置といった所定の条件に応じて、再生する留守電応答メッセージの内容を変更するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、近年、インターネットなどの通信技術が普及しており、これらの通信技術は携帯電話機にも適用されている。その結果、携帯電話機は多機能化し、例えばインターネットに接続する接続機能を備えた携帯電話機や、電子メールの送受信の機能を備えた携帯電話機が登場している。これによれば、ユーザは、携帯電話機を操作することにより、所望のサーバから画像データを受信して画面上に表示させたり、人気の高い曲のメロディ(いわゆる着信メロディ)をダウンロードしてメモリに格納し着信時に再生させたりすることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−326718号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、携帯電話機を利用するユーザの多様な要求を満たすという点については、十分な考慮がなされていなかった。
【0007】
例えば、携帯電話機を仕事において重要なコミュニケーションツールであると認識するユーザの中には、携帯電話機の各種機能を自分の所望する内容に設定することで、携帯電話機が持つコミュニケーションツールとしての利便性を、より向上させたいという要求がある。また、携帯電話機を日常生活における重要なコミュニケーションツールであると認識するユーザの中には、携帯電話機の各種機能を自分の趣味や嗜好にあった内容に設定することでより自分の個性に合った携帯電話機に改良したいという要求がある。
【0008】
しかしながら、上述した従来技術は、携帯電話機の着信にユーザが応答しない場合に流れる留守電応答メッセージや、携帯電話機が着信した際に流れる着信メロディなど、携帯電話機においてユーザが自由に設定変更できるメッセージの機能や内容が限られていたため、このようなユーザの要求を十分に満たすものではなかった。
【0009】
また、従来の携帯電話機では、発信者と着信者は、両者の間で通話が成立した場合に、携帯電話機を用いてコミュニケーションを図ることができるが、通話が成立していない状態、例えば、通話が開始される前の状態や通話が切断された後の状態では、コミュニケーションを図ることができなかった。よって、例えば、発信者が発信中(着信者を呼出中)に、所定の事情により発信を中止してしまった場合には、着信者は、せっかく発信者から着信要求を受けていたにもかかわらず、発信者に対して何の応答もすることができずに終わってしまい、発信者に対して接触する機会を失ってしまうことになる。
【0010】
以上の点を鑑み、本願発明の課題は、電話端末装置が備える各種機能をユーザが所望の内容に設定変更できる電話端末装置または通信方法を提供することにより、電話端末装置のコミュニケーションツールとしての利便性を向上させることにある。
【0011】
また、本願発明の他の課題は、発信者と着信者との間で通話が成立していない状態であっても、発信者または着信者が相手に対して所望のメッセージを伝達することができる電話端末装置または通信方法を提供することにより、電話端末装置のコミュニケーションツールとしての利便性を向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、以下のように構成される。具体的に、本発明に係る電話端末は、所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される電話端末であって、他の電話端末宛ての複数の通信情報(メッセージ情報)を記憶する記憶手段と、前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、前記他の電話端末から前記所定の交換機を介して送出される発呼を着信する着信手段と、前記発信手段が前記発呼を送出した場合または前記着信手段が前記発呼を着信した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の通信情報のうち予め設定された所定の条件に合致する通信情報を、前記所定の交換機によって接続された通話路を介して前記他の電話端末に送出する送出手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る電話端末は、所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される電話端末であって、他の電話端末宛ての複数の通信情報を記憶する記憶手段と、前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、前記他の電話端末から前記所定の交換機を介して送出される発呼を着信する着信手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を前記所定の交換機によって接続された通話路を介して前記他の電話端末に送出する送出手段と、を備え、前記記憶手段は、通信情報として発信者に対する応答メッセージと着信者に対する挨拶メッセージをそれぞれ記憶し、前記送出手段は、前記発信手段が前記発呼を送出した場合に、前記記憶手段に記憶された挨拶メッセージを前記他の電話端末に送出する挿入手段と、前記着信手段が前記発呼を着信した場合に、前記記憶手段に記憶された応答メッセージを前記他の電話端末に送出する応答手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
前記挿入手段は、前記記憶手段に記憶された挨拶メッセージを前記他の電話端末に送出するとともに、該挨拶メッセージを音声信号として受話器を介して出力することを特徴とする。
【0015】
また、前記電話装置は、挨拶メッセージの送出の有無を示す送出条件を記憶する条件記憶手段をさらに備え、前記挿入手段は、前記発信手段が送出した発呼に対して前記他の電話端末が応答したことを示す応答通知を前記所定の交換機から受信した場合に、前記条件記憶手段の送出条件を参照し、該送出条件が送出することを示している場合には、前記記憶手段に記憶された挨拶メッセージを前記他の電話端末に送出することを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる移動体端末は、所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される移動体端末であって、受話器から呼び出し音として出力される複数の呼出情報を記憶する記憶手段と、前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、前記発信手段が前記発呼を送出した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の呼出情報のうち予め設定された所定の条件に合致する呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力する呼出手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
前記呼出手段は、前記発信手段が送出した発呼に基づいて前記他の電話端末に対する呼び出しが行われていることを示す呼び出し通知を前記所定の交換機から受信した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の呼出情報のうち所定の条件に合致する呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力することを特徴とする。
【0018】
前記呼出手段は、前記発信手段が送出した発呼に対して前記他の電話端末が応答したことを示す応答通知を前記所定の交換機から受信した場合に、前記呼び出し音の出力を中止することを特徴とする。
【0019】
前記呼出情報と発呼先とをそれぞれ対応付けた管理テーブルをさらに備え、前記呼出手段は、前記発信手段が送出した発呼の発呼先に対応する呼出情報を前記管理テーブルから読み出して、この読み出した呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力することを特徴とする。
【0020】
さらに、前記移動体端末は、通話が終了した後に出力される所定の出力情報を記憶する出力情報記憶手段と、前記他の電話端末との間に接続された通話路を切断する切断手段と、前記切断手段が前記通話路を切断した場合に、前記記憶手段に記憶された所定の出力情報を表示装置に出力する出力手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
また、本発明は以下のような通信システムにおける通信方法である。具体的には、本発明に係る通信方法は、前記複数の移動体端末を収容する複数の交換機と、前記複数の移動体端末とそれぞれ対応付けられた通信情報を記憶する記憶手段を備える管理装置と、を備えた通信システムにおける通信方法であって、前記複数の移動体端末のうち第1の移動体端末に対応する第1の交換機は、前記第1の移動体端末から送出される第2の移動体端末あての発呼を受け付けると、前記第2の移動体端末に対応する第2の交換機に着呼を送出し、前記管理装置と前記第1の移動体端末との間の通話路を接続し、前記管理装置は、前記第1の交換機によって第1の移動体端末との間の通話路が接続されると、前記第2の移動体端末に対応付けられた通信情報のうち呼び出し音として設定された呼出情報を、前記接続された通話路を介して前記第1の移動体端末に送出し、前記第1の移動体端末の受話器から該呼出情報が呼び出し音として出力されるように制御することを特徴とする通信方法。
【0022】
前記通信方法における前記第1の交換機は、前記第1の移動体端末からの発呼に前記第2の移動体端末が応答した旨を前記第2の交換機から受信すると、前記管理装置と前記第1の移動体端末との間に接続された通話路を解除し、前記第2の交換機と前記第1の移動体端末との間の通話路を接続することを特徴とする。
【0023】
前記通信方法における前記第1の交換機は、前記第1の移動体端末から送出される切断要求を受け付けると、前記第2の交換機と前記第1の移動体端末との間に接続された通話路を解除し、前記管理装置と前記第1の移動体端末との間の通話路を接続し、前記管理装置は、前記第2の移動体端末に対応付けられた通信情報のうち終了メッセージとして設定されたメッセージ情報を、前記第1の交換機によって接続された通話路を介して前記第1の移動体端末に送出し、前記第1の移動体端末の表示装置に出力されるように制御することを特徴とする。
【0024】
なお、本明細書において、物の発明は方法の発明として把握することができ、方法の発明は物の発明として把握することができる。また、上記発明は、コンピュータに所定の機能を実現させるプログラムを記録した記録媒体またはプログラム製品としても成立する。なお、前記記録媒体とは、例えば、ハードディスク(HD)、DVD−RAM、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM等のほかに、RAMやROM等のメモリを含む。また、前記コンピュータとは、例えば、CPUやMPUといったいわゆる中央処理装置がプログラムを解釈することで所定の処理を行う、いわゆるマイクロコンピュータ等をも含む。
【0025】
また、本明細書において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合やハードウェア回路によって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されても良い。
【0026】
さらにまた、本明細書における手段は、ハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにより実現可能である。ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによる実行は、例えば、所定のプログラムを有するコンピュータ・システムにおける実行が該当する。そして、1つの手段が有する機能が2つ以上のハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにより実現されても、2つ以上の手段の機能が1つのハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにより実現されても良い。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0028】
[第1の実施形態]
本実施形態は、電話端末装置においてユーザが自由に設定変更できるメッセージの機能や内容を多様化した点を特徴とする。具体的には、電話端末装置は、外部のサーバに格納されているメッセージ情報を取得し、この取得したメッセージ情報をそのメッセージの種類に応じて利用する。ここで、サーバに格納されているメッセージ情報は、音声情報のみならず、音源情報、画像情報(静止画、動画)や文字情報も含まれることが好ましく、電話端末装置は、典型的には携帯電話機が相当する。また、メッセージの種類は、典型的には、留守番電話機能にて使用される応答メッセージ、通話中に使用される保留メッセージ、あるいは通話開始時に使用される挨拶メッセージが該当するが、本発明はこれに限られず、電話端末装置の機能に応じて他の種類のメッセージを適宜採用することが可能である。
【0029】
[全体システムの概要]
図1は、本実施形態に係る携帯電話機を実現する全体システムを説明するための図である。同図に示すように、携帯電話機10はデジタル無線網40に接続されており、メッセージ提供サーバ20は、通信網としてのインターネット50に接続されている。携帯電話機10とメッセージ提供サーバ20は、ゲートウェイ30を介して通信可能に構成され、両者の間の通信は、典型的には、携帯電話用に仕様を改良したHTTPプロトコルやHTML言語を用いて行われる。
【0030】
携帯電話機10は、メッセージ提供サーバ20から送信される携帯端末対応Webページを表示するための液晶画面や、ユーザが操作するための各種ボタンを備えている。また、携帯電話機10は、デジタル無線網40を介してデータの送受信を行うためのパケット処理部(図示せず)と、後述する携帯端末対応Webページを閲覧するためのブラウザプログラムとを備えている。なお、携帯電話機10は、メッセージ提供サーバ20からダウンロードしたプログラムを実行するためのプログラム実行環境を備え、例えば、上述したJava(登録商標)を動作させるための実行環境であるKVM(K Virtual Machine)を搭載するように構成してもよい。
【0031】
メッセージ提供サーバ20は、図示しないサーバプログラムを備えており、留守電サービスを利用するユーザの携帯電話機10から送られる例えば携帯端末対応HTTPによる要求を受け付けて、その要求に対応した処理を行う。典型的には、サーバプログラムは、所定のメッセージのリストに対する取得要求を受け付けた場合には、メッセージ管理DB201にアクセスして該当するメッセージリストを取得し、これをユーザの携帯電話機10に送信する。また、所定のメッセージのデータ(メッセージ情報)に対する取得要求を受け付けた場合には、メッセージ管理DB201にアクセスして該当するメッセージのデータを取得し、これをユーザの携帯電話機10に送信する。
【0032】
ゲートウェイ30は、インターネット50とデジタル無線網40とを相互接続するためのものであり、例えば、携帯電話機10からデジタル無線網40を介して受信した情報を、プロトコル変換して、インターネット50を介してメッセージ提供サーバ20に送信する。
【0033】
以上のように構成される全体システムにおいて、本実施形態に係る携帯電話機10の概略的な動作の流れを説明する。
【0034】
携帯電話機10は、ユーザの操作に従いメッセージ提供サーバ20にアクセスし、複数種類のメッセージ中から所望の種類のメッセージ(例えば、応答メッセージ)のリストを取得すると、これを画面に表示する。ユーザが、携帯電話機10の画面に表示された応答メッセージのリストから所望の応答メッセージを選択すると、携帯電話機10は、選択された応答メッセージのデータの取得要求をメッセージ提供サーバ20に送信し、これを取得する。取得した応答メッセージは、携帯電話機10内のメモリに留守番電話機能における応答メッセージとして記憶される。同様に、携帯電話機10は、ユーザの操作に従いメッセージ提供サーバ20にアクセスし、他の種類のメッセージ(保留メッセージ、挨拶メッセージ)のデータを取得すると、これを携帯電話機10内のメモリに、種類に応じて記憶する。
【0035】
一方、携帯電話機10が、他の携帯電話機10からの着呼を受けると、メッセージ提供サーバ20から取得した応答メッセージを他の携帯電話機10へ送出する。また、携帯電話機10は、他の携帯電話機10と通話中にユーザにより保留ボタンが押されると、メッセージ提供サーバ20から取得した保留メッセージを他の携帯電話機10へ送出する。また、携帯電話機10は、他の携帯電話機10へ発信した際に、ユーザにより挨拶メッセージの挿入が指定されている場合には、メッセージ提供サーバ20から取得した挨拶メッセージを、ユーザの通話に先立ち他の携帯電話機10へ送出する。
【0036】
このような携帯電話機10によれば、ユーザは、メッセージ提供サーバ20から多種類のメッセージを取得し、自機のメッセージとして利用することができるようになる。例えば、応答メッセージをタレントAのメッセージに設定すれば、ユーザが通話に出なくとも、ユーザがタレントAのファンであることが発信者に伝わる。一方、挨拶メッセージを応答メッセージと同じ分野の異なるタレント(例えば、応答メッセージが野球選手Bである場合に野球選手C)に設定すれば、通話に先立ち、ユーザが野球好きであることを発信者に伝えることができる。従って、メッセージを介してユーザの趣味や現在の状態などを発信者に伝達することができるようになるので、携帯電話機のコミュニケーションツールとしての機能をより向上させることが可能になる。
【0037】
[携帯電話機の機能構成図]
図2は、本実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。同図では、携帯電話機が備える機能を機能実現手段として記載している。同図に示すように、携帯電話機10は、携帯端末対応Webページを閲覧するためのWebブラウザ101、Webブラウザ101を介してメッセージ提供サーバ20から取得したメッセージ情報をメッセージ記憶手段110に登録するメッセージ登録手段102を備えている。
【0038】
また、携帯電話機10は、他の電話端末装置からの着信を受け付ける着信手段104と、着信を受けた場合に、所定の記憶領域に格納された着信条件(着信モードフラグ)の内容に基づいて自機が通常の通話モードであるか留守電モードであるかを判定する着信モード判定手段105と、着信モード判定手段105の判定結果が通話モードである場合に、ユーザの操作に応じて携帯電話機10と他の電話端末装置との間の通話路を接続し、発信者と着信者間の通話を制御する通話手段と、ユーザの操作に応じて携帯電話機10と他の電話端末装置との間の通話路を切断する切断手段107を備えている。
【0039】
また、携帯電話機10は、着信モード判定手段105の判定結果が留守電モードである場合に、携帯電話機10と他の電話端末装置との間の通話路を接続し、発信者へ応答する応答手段108と、応答手段108の応答の後、他の電話端末装置から送られる発信者からのメッセージを録音する録音手段109を備えている。具体的には、応答手段108は、所定の条件に合致する応答メッセージをメッセージ記憶手段から読み出して、これを発信者側の他の電話端末装置へ送出する。また、録音手段109は、所定の条件下で受信した発信者からのメッセージを伝言メッセージとしてメッセージ記憶手段110に登録する。
【0040】
また、携帯電話機10は、各種メッセージ情報(応答メッセージ、挨拶メッセージ、保留メッセージ、伝言メッセージなど)を記憶するメッセージ記憶手段110と、ユーザの操作に応じて、メッセージ記憶手段から発信者の伝言メッセージを読み出し、これを出力する再生手段112を備えている。なお、メッセージ記憶手段の具体的な構成は後述する。
【0041】
また、携帯電話機10は、ユーザの操作に応じて他の電話端末装置へ発信する発信手段113と、所定の記憶領域に格納された発信条件(発信モードフラグ)の内容に基づいて自機が通常の通話モードであるか挨拶モードであるかを判定する発信モード判定手段114と、メッセージ記憶手段110に記憶された挨拶メッセージを着信側の電話端末装置へ送出するメッセージ挿入手段115と、を備えている。メッセージ挿入手段115は、発信モード判定手段114の判定結果が挨拶モードである場合であって、着信側の電話端末装置と通話路が確立した後、ユーザの操作に応じて、メッセージ記憶手段110から挨拶メッセージを読み出し、これを送出し、その旨を通話手段106に通知する。
【0042】
なお、図示してはいないが、携帯電話機10は、携帯電話機10の動作を制御するCPU、CPUにおいて実行されるプログラムなどを予め記憶するROM、CPUがプログラム実行中に使用する作業領域として主に利用するRAM、応答メッセージ等を記憶する不揮発性メモリとしてのEEPROM(メッセージ記憶手段110が該当)がバスを介して接続された制御手段を備えている。CPUは、ROMに格納されているプログラムを実行することにより、後述するメッセージ登録処理など各種処理を実行する。また、携帯電話機10は、所定の無線基地局および交換機を介して他の電話端末装置との間で通信を行うために必要な受信系、送信系を備え、具体的には、デジタルデータとして受信された音声信号やEEPROMにデジタルデータとして記憶されたメッセージ情報がアナログ信号に変換された音声信号を外部に音声出力する受話器としてスピーカ、音声入力を音声信号に変換する送話器としてのマイクロホン、入力手段としてのキー操作部、表示手段としてのLCD、着信を振動で知らせるバイブレータなどを備えている。
【0043】
[メッセージ提供サーバの機能構成図]
図3は、本実施形態に係るメッセージ提供サーバの機能を示す機能構成図である。同図に示すように、メッセージ提供サーバ20は、各種メッセージ情報(応答メッセージ、挨拶メッセージ、保留メッセージなど)を記憶する記憶手段としてのメッセージデーターベース(以下、「メッセージDB」という。)201と、携帯電話機10から送られる所定のリクエストを受け付けるリクエスト受付手段202と、受け付けたリクエストに従ってメッセージ管理DB201から所定のメッセージ等を検索するメッセージ検索手段203と、検索したメッセージ等を検索結果として携帯電話機10へ送信する検索結果送信手段204と、を備えている。
【0044】
[データ構成]
図4は、メッセージ提供サーバ20が備えるメッセージ管理DB201のデータ構造の一例を示す図である。メッセージ管理DB201は、携帯電話機10が使用可能な各種メッセージに関するデータから構成され、例えば、メッセージを一意的に特定するメッセージID41、メッセージの種類を識別するための識別ID42、メッセージデータを構成する音声データ43、音源データ47及び画像データ48、メッセージの内容44、メッセージの利用期限45、メッセージの利用限度端末46等を含んでいる。
【0045】
各レコードは、メッセージID41によって一意的に特定可能に構成されている。識別ID42には、メッセージの種類を識別するための値を示す情報が格納される。本実施形態では、応答メッセージの場合は1、挨拶メッセージの場合は2、保留メッセージの場合は3が格納される。また、本実施形態では、音声データ43には、携帯電話機10にて再生出力可能な形式で保存された音声データが格納されている。
【0046】
音声データ43には、様々な目的に応じた多様な内容の音声データが格納され、例えば、人気のあるタレントや野球選手等のメッセージ(例えば、「もしもし。Aです。今シーズンも応援してくださいね!」)や、企業の宣伝広告(CM)を目的とするメッセージ(例えば、「はいもしもし、驚きました?Bです(タレント名)。電話をおつなぎしますので少々お待ちください。ところで私がいつも使っているC(商品名)はもう試して頂けました?とってもいいんですよ〜。あ、変わりますね。どうぞ〜」も」)、また、人気のある楽曲のメロディなどが該当する。また、音源データ47には同様に携帯電話機10にて再生出力可能な形式で保存された楽曲データが、画像データ48には携帯電話機10にて出力表示可能な形式で保存された静止画データや動画データが格納されている。なお、メッセージを構成するデータはこれらに限られず、文字データを含むように構成してもよい。また、本実施形態のメッセージデータは、音声データ43、音源データ47、画像データ48を含む概念である。また、本実施形態では、メッセージには利用期限45と利用限度端末46とが設定されている。利用期限45を設定することで、定番ものや流行ものを任意に指定することができるとともに、利用限度端末46を設定することで、メッセージの希少価値を促すことができる。
【0047】
図5は、携帯電話機10が備えるメッセージ記憶手段のデータ構造の一例を示す図である。メッセージ記憶手段110には、各種メッセージデータと、各種メッセージを管理するためのメッセージ管理テーブルを備えている。メッセージ管理テーブルは、メッセージの属性ごとに振り分けられたメッセージデータをそれぞれ管理する。
【0048】
図5(A)は、応答メッセージを管理するテーブルであり、応答メッセージを示す識別IDを備えた1または1以上のメッセージデータから構成され、例えば、応答メッセージID51、応答メッセージの設定条件52、応答メッセージデータの格納領域を示すポインタ53等を含んでいる。設定条件52には、応答メッセージの出力条件に関する設定が格納され、本実施形態では、通常使用する応答メッセージであるか否かを示す値が格納される。ここでは、通常フラグがONである応答メッセージが出力される(メッセージID=0002)。応答メッセージの出力に関する設定条件はこれに限られず、任意に設定することが可能であり、例えば、時間帯や発信者の番号に応じて出力する応答メッセージを決定するように構成してもよい。
【0049】
図5(B)は、挨拶メッセージを管理するテーブルであり、挨拶メッセージを示す識別IDを備えた1または1以上のメッセージデータから構成され、例えば、挨拶メッセージID54、挨拶メッセージの設定条件55、挨拶メッセージデータの格納領域を示すポインタ56等を含んでいる。設定条件55については、応答メッセージの設定条件52と同様の構成である。
【0050】
図5(C)は、保留メッセージを管理するテーブルであり、保留メッセージを示す識別IDを備えた1または1以上のメッセージデータから構成され、例えば、保留メッセージID57、保留メッセージの設定条件58、保留メッセージデータの格納領域を示すポインタ59等を含んでいる。設定条件58については、応答メッセージの設定条件52と同様の構成である。
【0051】
なお、携帯電話機10は、伝言メッセージを管理するテーブルも備えているが、ここでは説明を省略する。
【0052】
[メッセージ登録処理の流れ]
次に、携帯電話機10におけるメッセージ登録処理の流れを説明する。ここでは、一例として、応答メッセージを登録する場合について説明する。
【0053】
図6は、携帯電話機10におけるメッセージ登録処理の流れを説明するためのフローチャートである。すなわち、携帯電話機10(CPU)は、図示しない表示画面よりメッセージ提供サーバ20の位置情報が入力されると、入力された位置情報に従いメッセージ提供サーバ20にアクセスし(STEP601)、メッセージ提供サーバ20から応答メッセージのリストを取得して、これを画面に表示する(STEP602)。
【0054】
図7及び図8は、携帯電話機10の画面に表示された画面の一例を示す図である。同7は、メッセージ提供サーバ20のTOP画面の一例を示している。ここで、ユーザが、「留守電応答用メッセージ」を選択して「ダウンロード画面へ」を選択すると、図8に示す画面に遷移する。
【0055】
図8(A)は、応答メッセージのリストを表示しており、タレントや野球選手が作成した応答メッセージが提供されていることがわかる。ここで、ユーザが、所望の応答メッセージの「メッセージをダウンロード」を選択すると、図8(B)に示す応答メッセージのダウンロード画面に遷移する。図8(B)のダウンロード画面は、ユーザが、ダウンロード対象として、メッセージ、BGM、画像などを任意に選択することができるように構成されている。ここで、ユーザが、「BGMを添付」選択し、「メッセージをダウンロードする!」を選択すると、携帯電話機10は、ユーザが「BGMを添付」を選択した選択情報と、ユーザが選択した応答メッセージの応答メッセージIDとを含むメッセージの取得要求をメッセージ提供サーバ20に送信する。
【0056】
図6に戻り、携帯電話機10は、ユーザにより選択されたメッセージの取得要求をメッセージ提供サーバ20に送信する(STEP603)。メッセージ提供サーバ20は、メッセージの取得要求からメッセージIDを抽出してメッセージ管理DB201から該当するメッセージデータを特定するとともに、選択情報に従い音源データを読み出して、メッセージデータとともに送り返す。携帯電話機10は、メッセージに関するデータ(メッセージID、識別ID、メッセージデータ、音源データなど)を取得すると、これをメッセージ記憶手段110に記憶する(STEP604)。具体的には、携帯電話機10は、識別IDからメッセージが「応答用」であることを判別し、応答用メッセージテーブルにメッセージID等のデータを格納し、取得したメッセージの通常フラグをONに設定する(STEP605)。なお、本実施形態では、格納したメッセージを最新のものとして、当該メッセージの通常フラグを自動的にONに設定することとしたが、どのメッセージを通常使用とするか(どのメッセージの通常フラグをONに設定するか)は、別途、図示しない設定画面にてユーザが任意に変更することが可能である。
【0057】
[留守番電話モードにおける応答及び録音処理の流れ]
図9は、携帯電話機10における留守番電話モードにおける応答及び録音処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず、携帯電話機(CPU)10は、着信を受けたか否かを判断し(STEP901)、着信を受けた場合には、着信設定が留守電モードであるか否かを判断する(STEP902)。ここでは、着信設定は、所定の記憶領域に着信フラグとして格納されている。着信フラグは、着信時の携帯電話機10のモードを識別するための識別情報であり、少なくとも通話モードか留守電モードかを示す値が格納される。そして、携帯電話機10は、所定の記憶領域から読み出した着信フラグに従って留守電モードであると判断した場合には(STEP902のYes)、発信者側の電話端末装置と通話路を接続するとともに、応答メッセージ管理テーブルから条件に合致する応答メッセージを選択する(STEP904)。本実施の形態では、「通常フラグがONであること」が条件となっている。よって、携帯電話機10は、応答メッセージ管理テーブルから通常フラグの値がONであるものを特定し、特定した応答メッセージを発信者側の電話端末装置へ送出する(STEP905)。ここでは、図8(B)の画面にて選択した野球選手による「はい、今電話にでられません。Dが承りますので、20秒以内にメッセージをどうぞ!」という応答メッセージが、所定のBGMとともに送出される。
【0058】
携帯電話機10は、応答メッセージを出力後、メッセージの録音が可能な状態であることを発信者に通知し(例えば、「ピー」という音)、発信者からのメッセージを受け取ると、これを伝言メッセージとしてメッセージ記憶手段110に記憶する。携帯電話機10は、正常に録音が完了した場合には(STEP907;YES)、発信者側の電話端末装置と通話路を切断する。一方、録音が正常に完了しなかった場合には、所定のエラー処理を実行する(STEP908)。
【0059】
なお、STEP902にて携帯電話機10が、所定の記憶領域から読み出した着信フラグに従って通話モードであると判断した場合には(STEP902のNo)、通常の着信処理に移行する(STEP903)。
【0060】
[伝言メッセージの再生処理の流れ]
図10は、携帯電話機10における伝言メッセージの再生処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず、携帯電話機(CPU)10は、ユーザから再生指示が入力されたか否かを判断する(STEP1001)。再生指示が入力された場合には、伝言メッセージ管理テーブルから伝言メッセージを特定する(STEP1002)。そして、特定した伝言メッセージを再生し(STEP1003)、ユーザから消去指示を受け付けた場合には、再生した伝言メッセージをメッセージ記憶手段110から消去する(STEP1005)。そして、伝言メッセージ管理テーブルを更新する(STEP1006)。
【0061】
[発信処理(挨拶メッセージの挿入)の流れ]
図11は、携帯電話機10における発信処理(挨拶メッセージの挿入)の流れを説明するためのフローチャートである。まず、携帯電話機(CPU)10は、例えばユーザにより発信ボタンが選択されるなど発信指示があったか否かを判断し(STEP1101)、発信指示があった場合には、指定された着信側の電話端末装置へ通話路の確立を要求する。
【0062】
携帯電話機10は、通話路が確立した場合には、発信設定が挿入モードであるか否かを判断する(STEP1102)。ここでは、発信設定は、所定の記憶領域に発信フラグとして格納されている。発信フラグは、発信時の携帯電話機10のモードを識別するための識別情報であり、少なくとも通話モードか発信モードかを示す値が格納される。そして、携帯電話機10は、所定の記憶領域から読み出した発信フラグに従って挿入モードであると判断した場合には(STEP1102のYes)、挨拶メッセージ管理テーブルから所定の条件に合致する挨拶メッセージを特定する(STEP1104)。本実施の形態では、「通常フラグがONであること」が条件となっている。
【0063】
よって、携帯電話機10は、挨拶メッセージを管理するテーブルから通常フラグの値がONであるものを特定し、特定した挨拶メッセージを発信者側の電話端末装置へ送出する(STEP1105)。例えば、応答メッセージと同じ野球選手による「もしもし。Eです。今シーズンも応援してくださいね!」という挨拶メッセージが流れることになる。また、携帯電話機10が、音声情報と動画情報を送信する機能を備えている場合には、挨拶メッセージとメッセージを話す野球選手の画像情報などを一緒に送信してもよい。また、設定によっては、「はいもしもし、驚きました?Aです(タレント名)。電話をおつなぎしますので少々お待ちください。ところで私がいつも使っているF(商品名)はもう試して頂けました?とってもいいんですよ〜。あ、変わりますね。どうぞ〜」という企業のCMや、所定の楽曲のメロディのみが流れるので、CMで宣伝する商品の画像情報や楽曲を歌う歌手の画像情報を、挨拶メッセージのメッセージデータと関連づけて送信することもできる。
【0064】
なお、発信設定が挿入モードである場合には、携帯電話機10は、挨拶メッセージを着信側の電話端末装置に送信するとともに、自機10の出力手段(スピーカ)にも出力する。これによれば、携帯電話機10のユーザは、挨拶メッセージが着信側の電話端末装置に送信されている様子を把握することができるので、挨拶メッセージが終了したタイミングで、相手との会話を開始することができる。
【0065】
携帯電話機10は、挨拶メッセージを送信した後、通常の通話処理へ移行する(STEP1106)。また、携帯電話機10は、所定の記憶領域から読み出した発信フラグに従って挿入モードでないと判断した場合には(STEP1102のNo)、そのまま通常の通話処理へ移行する。
【0066】
携帯電話機10は、例えばユーザにより終了ボタンが選択されるなど通話の終了指示があったか否かを判断し(STEP1107)、通話の終了指示があった場合には、着信側の電話端末装置と通話路を切断する(STEP1109)。
【0067】
なお、上記通話処理中に、例えばユーザにより保留ボタンが選択されるなど保留の指示があった場合には、携帯電話機10は、保留メッセージ管理テーブルから所定の条件に合致する保留メッセージを特定する。本実施の形態では、「通常フラグがONであること」が条件となっている。よって、携帯電話機10は、保留メッセージを管理するテーブルから通常フラグの値がONであるものを特定し、特定した保留メッセージを発信者側の電話端末装置へ送出する。例えば、応答メッセージと同じ野球選手による「Aの好きなBGMを流しますので、電話を切らず、その状態でしばらくお待ちください。」という保留メッセージの後、BGMが流れる。その後、例えばユーザにより保留ボタンが解除されるなど保留解除が指示された場合には、通常の通話処理へ移行する。
【0068】
以上のように、本実施形態によれば、メッセージ提供サーバ20が取得した性質の異なるメッセージを携帯電話機10にて登録することとしたので、ユーザは、携帯電話機10に予め設定されているメッセージを所望のメッセージに変更することが可能になる。
【0069】
また、本実施形態によれば、電話端末装置においてユーザが自由に設定変更できるメッセージの機能や内容が多様化されているので、携帯電話機が持つコミュニケーションツールとしての利便性を、より向上することが可能になる。
【0070】
また、通話をする相手側としても、タレントやスポーツ選手などのメッセージを聞くことができるので、楽しみながら通話をすることができ、携帯電話機を個性的で娯楽性の高いコミュニケーションツールとして提供することが可能になる。
【0071】
[第2の実施形態]
本実施形態は、上記第1の実施形態の応用である。第2の実施形態では、携帯電話機10が、メッセージ提供サーバ20から取得した自動更新プログラムを実行することにより、メッセージ提供サーバ20から自動的にメッセージを取得し、メッセージ記憶手段のメッセージを更新する場合について説明する。
【0072】
図1を用いて、本実施形態に係る携帯電話機の主な動作の流れについて説明する。前提として、メッセージ提供サーバ20は、メッセージ自動更新プログラムを備えている。これは、携帯電話機10が実行可能なプログラム言語によって作成されたアプリケーション・プログラムであり、例えば、携帯端末対応Java(登録商標)によって作成される。メッセージ提供サーバ20は、メッセージ自動更新プログラムを所定のメッセージと一緒にまたは別々に、携帯電話機10に送信することができる。
【0073】
携帯電話機10は、ユーザの操作に従いメッセージ提供サーバ20にメッセージ自動更新プログラムに対する取得要求を送信すると、メッセージ提供サーバ20は、メッセージ自動更新プログラムを送り返す。携帯電話機10は、受信したメッセージ自動更新プログラムを所定の記憶領域に格納する。メッセージ自動更新プログラムは、携帯電話機10において起動されると、携帯電話機10は、自動的にメッセージ提供サーバ20にアクセスし、所定の設定条件に合致するメッセージを取得し、この取得したメッセージでメッセージ記憶手段を更新する。
【0074】
以上によれば、ユーザは、自らメッセージ提供サーバ20にアクセスすることなく、最新のメッセージを取得することができるようになる。
【0075】
図12は、本実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。なお、上記各実施形態と同じ構成要素ないしは機能実現手段には同じ符号を付しているとともに、所定の機能実現手段については記載を省略している。同図に示すように、携帯電話機10は、新たにメッセージ更新手段115を備えている。メッセージ更新手段115は、メッセージ自動更新処理に関する各種設定を受け付けるとともに、この設定に従ってメッセージ自動更新プログラムを起動してメッセージ提供サーバ20にアクセスし、所定の設定条件に合致するメッセージを取得し、この取得したメッセージでメッセージ記憶手段を更新する。
【0076】
図13は、携帯電話機10の画面に表示された画面の一例を示す図である。ユーザは、同図に示す応答メッセージ自動更新設定画面において、自動更新の条件を設定する。例えば、自動更新の有無、更新単位、作成者などを指定することができる。作成者に「同じ」が指定されている場合には、応答メッセージとして格納されているメッセージの作成者と同じ作成者による最新のメッセージを、メッセージ提供サーバ20から取得する。一方、作成者に「ランダム」が指定されている場合には、メッセージ提供サーバ20側で任意に決定されるメッセージを取得する。なお、自動更新のタイミングや更新するメッセージの内容など、自動更新に関する設定条件は、図13に示した条件に限られず、任意にこれを設定することができる。例えば、「人気度の高いメッセージを取得する」といった条件を設定してもよい。なお、当該画面にて設定された条件は、携帯電話機10の所定の記憶領域に記憶される。
【0077】
図14は、携帯電話機10におけるメッセージ自動更新処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず、携帯電話機10は、所定の記憶領域を参照し、設定条件が「自動更新する」旨であるか否かを判断する(STEP1401)。自動更新する旨の設定である場合には、携帯電話機10は、所定の記憶領域から取得した更新単位の情報と前回更新時の時刻情報、所定の計時手段から取得した現在の時刻情報とから、更新時であるか否かを判断する(STEP1402)。
【0078】
そして、携帯電話機10は、更新時であると判断した場合には(STEP1403)、メッセージ提供サーバ20にアクセスし(STEP1404)、携帯電話機識別情報、現在使用中のメッセージID、更新条件(同じ作成者である等)を含むメッセージ更新要求を送信する。なお、ここでいう携帯電話機識別情報は、電話番号ではなく、個々の携帯電話機自体を一意的に特定するために予め携帯電話機に与えられている情報を意味する。
【0079】
メッセージ提供サーバ20は、メッセージ更新要求を受け付けると、メッセージID、更新条件に基づいてメッセージ管理DB201を参照し、送信すべきメッセージが存在するか否かを判断する。そして、送信すべきメッセージが存在する場合には、該当するメッセージをその旨とともに送信し、送信すべきメッセージが存在しない場合には、その旨(存在しない旨)を送信する。
【0080】
携帯電話機10は、該当するメッセージがあったか否かを判断し(STEP1407)、新たなメッセージのデータを取得した場合には、このメッセージのデータによってメッセージ記憶手段110の該当するメッセージを更新する(STEP1409)。
【0081】
以上のような本実施形態によれば、ユーザは、自動更新の条件を「日」とすれば、自らメッセージ提供サーバ20にアクセスすることなく、最新のメッセージを取得することが可能になる。また、自動更新の条件を「日」「ランダム」とすれば、日々、自分の予期しないメッセージを取得して楽しむことができるようになる。
【0082】
[第3の実施形態]
本実施形態は、上記第1及び第2の実施形態の応用である。第3の実施形態では、携帯電話機10が、メッセージ提供サーバ20から取得したメッセージを電子メールの形態で他の携帯電話機に送信する場合について説明する。
【0083】
図15は、本実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。なお、上記各実施形態と同じ構成要素ないしは機能実現手段には同じ符号を付しているとともに、所定の機能実現手段については記載を省略している。同図に示すように、携帯電話機10は、新たに、メッセージを送信する条件をユーザの操作に従い設定する送信条件設定手段118と、メールの送受信を管理するとともに、送信条件設定手段118から通知される情報に従って所定のメッセージデータを添付した電子メールを生成するメールクライアント119を備えている。
【0084】
図16は、携帯電話機10の画面に表示された画面の一例を示す図である。ユーザは、同図に示すメッセージ転送画面において、メッセージを転送する条件を設定する。例えば、転送するメッセージの種類、転送先となるメールアドレスを指定する。
【0085】
図17は、携帯電話機10におけるメッセージ送信処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず、携帯電話機10は、メッセージ転送画面にてメッセージが選択されているか否かを判断し(STEP1701)、次に、メッセージ転送画面にて宛先となるメールアドレスが指定されているか否かを判断する(STEP1702)。次に、携帯電話機10は、例えば「野球選手Aの応答メッセージを送ります」という内容のコンテンツを作成し、指定されたメールアドレスを宛先に設定して(STEP1704)、メッセージ記憶手段から読み出した応答メッセージのデータを添付した電子メールを送信する(STEP1705)。
【0086】
以上のような本実施形態によれば、他の携帯電話機10のユーザが、携帯電話機10から送信されたメッセージを聞いてこれを気に入った場合に、ユーザはそのメッセージを電子メールに添付して直接他の携帯電話機10へ送信することができるようになる。また、逆に、他の携帯電話機10から送られたメッセージを聞いたユーザがそのメッセージを気に入った場合にも、他の携帯電話機10からそのメッセージをユーザの携帯電話機10へ直接送ることができるようになるので、携帯電話機10のコミニュケーションツールとしての機能を、より一層充実させることができるようになる。
【0087】
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、上記実施形態で説明したメッセージの種類をさらに多様化するために、通話が終了した時点で例えば携帯電話機の画面に表示するための終了メッセージと、携帯電話機の呼び出し音(相手を呼び出し中に流れる音)として再生出力するための呼び出しメッセージと、をユーザが適宜設定可能なメッセージとして新たに設定したことを特徴とする。具体的には、携帯電話機は、外部のサーバに格納されているこれらのメッセージ情報を取得して格納しておく。ユーザが他の携帯電話機に電話をかけると、外部のサーバから取得した呼び出しメッセージが既存の呼び出し音の代わりに再生出力される。また、相手との通話が終了すると、外部のサーバから取得した終了メッセージが画面に表示される。
【0088】
これによれば、従来画一的で単調であった呼び出し音を、ユーザが所望する内容の音に自由に設定変更することができるようになるので、携帯電話機の仕様をユーザの所望する内容に変更できるようになる。また、例えば、相手がなかなか応答せず呼び出し時間が長時間にわたるような場合でも、ユーザは、好きなメロディを繰り返し聞くことができるので、退屈感や苛立ち感を覚えることなく相手の応答を待つことができるようになる、という効果がある。
【0089】
なお、これらのメッセージ情報は、音声情報、音源情報(楽曲情報)、画像情報、文字情報などから適宜構成することができるが、本実施形態では、終了メッセージは、文字情報から構成され、呼び出しメッセージは音源情報から構成される場合について説明する。
【0090】
[機能構成図]
図18は、本実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。なお、上記各実施形態と同じ構成要素ないしは機能実現手段には同じ符号を付しているとともに、所定の機能実現手段については記載を省略している。同図に示すように、携帯電話機10は、メッセージ記憶手段110に格納された終了メッセージを読み出して携帯電話機10の画面に表示する表示制御手段120と、発信手段113による発信の結果、所定の交換機から着信先の携帯電話機10の呼び出し通知を受け付けた場合に呼び出し音を出力する呼出手段122と、所定の交換機から着信先の携帯電話機10の応答通知を受け付けると、呼出手段122の呼び出しを中止するように制御するとともに、通話手段106に応答通知を受け付けたことを通知する応答確認手段123と、を備える。
【0091】
[データ構成図]
図19は、第4の実施形態に係るメッセージ管理DB201のデータ構造の一例を示す図である。上記各実施形態と基本的なデータ構成は同じであるため、データ構成についての説明は省略する。本実施形態では、識別ID42に、終了メッセージの場合は「3」、呼び出しメッセージの場合は「5」が格納されている。なお、文字データ199には、携帯電話機10が可読可能な形式で保存された文字データが格納される。呼出メッセージの音源データには、例えば人気のある楽曲のデータ(メロディ)などが、携帯電話機10が再生可能な形式で格納される。
【0092】
図20、第4の実施形態に係る携帯電話機10が備えるメッセージ記憶手段のデータ構造の一例を示す図である。メッセージ記憶手段110のデータ構成は基本的には上記各実施形態と同じである。メッセージ記憶手段110には、終了メッセージや呼出メッセージを含む各種メッセージデータと、終了メッセージや呼出メッセージを含む各種メッセージを管理するためのメッセージ管理テーブルを備えている。メッセージ管理テーブルは、メッセージの属性ごとに振り分けられたメッセージデータをそれぞれ管理する。
【0093】
図20(A)は、終了メッセージを管理するテーブルであり、終了メッセージを示す識別IDを備えた1または1以上のメッセージデータから構成される。例えば、終了メッセージID61、終了メッセージの設定条件62、終了メッセージデータの格納領域を示すポインタ63等を含んでいる。設定条件202には、終了メッセージの出力条件に関する設定が格納され、本実施形態では、通常使用する終了メッセージであるか否かを示す値が格納される。ここでは、通常フラグがONである終了メッセージが出力される。終了メッセージの出力に関する設定条件はこれに限られず、任意に設定することが可能であり、例えば、時間帯に応じて出力する終了メッセージを決定するように構成してもよい。
【0094】
図20(B)は、呼出メッセージを管理するテーブルであり、呼出メッセージを示す識別IDを備えた1または1以上のメッセージデータから構成される。例えば、呼出メッセージID64、呼出メッセージの設定条件65、呼出メッセージデータの格納領域を示すポインタ66等を含んでいる。設定条件202には、呼出メッセージの出力条件に関する設定が格納される。本実施形態では、着呼先の携帯電話機の登録番号によって異なる呼出メッセージが出力されるように、呼出メッセージと着呼先の携帯電話機の登録番号とを対応付けて記憶している。呼出メッセージの出力時には、着呼先の携帯電話機の登録番号を検索キーとして該当する呼出メッセージが抽出される。よって、例えば着呼先の携帯電話機の番号を間違えて入力した場合には、意図しない呼出メッセージが再生出力されるので、相手が応答する前に、番号の入力を間違えたことに気がつき、発呼を中止することもできるようになる。なお、呼出メッセージの出力に関する設定条件はこれに限られず、任意に設定することが可能であり、例えば、時間帯に応じて出力する呼出メッセージが決定されるように構成してもよい。
【0095】
[終了メッセージや呼出メッセージの登録]
次に、終了メッセージや呼出メッセージを携帯電話機10に登録する場合について説明する。メッセージの登録処理は、図6に示したメッセージ登録処理の流れと同様の手順により進められるため、ここでは説明を省略する。
【0096】
同21(A)は、携帯電話機10の画面に表示されたメッセージ提供サーバ20のTOP画面の一例を示している。ここで、ユーザが、「呼出メッセージ」を選択して「ダウンロード画面へ」を選択すると、図21(B)に示す画面に遷移する。図21(B)は、呼出メッセージのリストを表示するリスト表示画面であり、ここでは、複数の曲のメロディに対応する呼出メッセージが提供されている。ユーザが、所望の呼出メッセージの「メッセージをダウンロード」を選択すると、携帯電話機10は、選択された呼出メッセージをサーバから取得し、メッセージ記憶手段110に記憶する。
【0097】
[終了メッセージの表示処理の流れ]
次に、通話終了後に終了メッセージを表示する処理の流れについて説明する。図22は、携帯電話機10における終了メッセージの表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、携帯電話機(CPU)10のユーザが他の電話機のユーザと通話中であることを前提とする。
【0098】
まず、携帯電話機10は、切断指示の入力を受け付けたか否かを判断する(STEP2201)。切断の判断は、特定の操作手段をユーザが操作することより切断指示が入力された場合に、切断指示があったものと判断する。携帯電話機10が、切断指示を受け付けたと判断すると(STEP2201のYes)、所定の切断要求を送信する(STEP2202)。
【0099】
携帯電話機10は、切断要求を送信すると、切断設定が表示モードであるか否かを判断する(STEP2203)。ここでは、切断設定は、所定の記憶領域に切断フラグとして格納されている。切断フラグは、切断時の携帯電話機10のモードを識別するための識別情報であり、少なくとも表示モードか通常モードかを示す値が格納される。そして、携帯電話機10は、所定の記憶領域から読み出した切断フラグに従って表示モードであると判断した場合には(STEP2203のYes)、終了メッセージ管理テーブルから条件に合致する終了メッセージを選択する(STEP2204)。本実施の形態では、「通常フラグがONであること」が条件となっている。よって、携帯電話機10は、終了メッセージ管理テーブルから通常フラグの値がONであるものを特定し、特定した終了メッセージを表示装置10aに出力表示する(STEP2205)。
【0100】
図23は、終了メッセージが表示された携帯電話機10の画面の例を示す図である。同図によれば、通話時間と一緒に終了メッセージ22a(「OOの新商品のご案内 夏季限定版が出ました。限定300枚!詳細情報はこちら」という文章とURL)が表示されている。ユーザが、表示されたURLを選択すると、携帯電話機10は、このURLにて指定された場所にアクセスし、表示された商品の詳細情報を取得する。
【0101】
[呼出メッセージの出力処理の流れ]
次に、発信後にユーザが設定登録した呼出メッセージを呼び出し音として出力する処理の流れを説明する。図24は、携帯電話機10における呼出メッセージの出力処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0102】
まず、携帯電話機10は、発呼指示が入力されたか否かを判断する(STEP2401。発呼指示の入力の有無は、携帯電話機10の操作手段が操作されることにより着呼先の電話番号と発呼指示が入力された場合に、発呼指示の入力があったものと判断する。携帯電話機10は、発呼指示が入力された場合(STEP2401のYes)には、発呼要求と着呼先の電話番号を発信する(STEP2402)。
【0103】
携帯電話機10から発信された発呼要求と着呼先の電話番号とを受信した所定の交換機は、所定の手順に従って着呼先の携帯電話機が属する交換機を特定し、特定した交換機に対して発呼要求があった旨を送信する。着呼先の携帯電話機が属する交換機は、発呼元の交換機から送られる発呼設定を受信すると、着呼処理を実行する。つまり、着呼先の携帯電話機に着信要求を送信する。着呼先の携帯電話機は、この着信要求に応答して所定の着信音を出力し携帯電話機の利用者に着信があった旨を通知する。また、着呼先の携帯電話機が属する交換機は、着呼先の携帯電話機を呼び出し中である旨を交換機に送り返す。交換機は、着呼先の携帯電話機が属する交換機から送られる呼び出し中である旨を受信すると、発呼元の携帯電話機10に呼び出し通知を送信する。
【0104】
携帯電話機10は、交換機から送られる呼び出し通知を受信すると(STEP2403)、呼出メッセージ管理テーブルから条件に合致する呼出メッセージを選択し(STEP2404)、選択した呼出メッセージを再生出力する(STEP2405)。なお、呼出メッセージ管理テーブルの出力条件には、着呼先の携帯電話機の登録番号によって異なる呼出メッセージが出力されるように、呼出メッセージと着呼先の携帯電話機の登録番号とが対応付けて記憶されている。従って、携帯電話機10は、呼出メッセージ管理テーブルから着呼先の携帯電話機の登録番号を検索キーとして該当する呼出メッセージを抽出する。
【0105】
一方、着呼先の携帯電話機において利用者が着信に応答すると、着呼先の携帯電話機は、交換機に応答する旨を通知する。交換機10は、着呼先の携帯電話機から応答する旨の通知を受け付けると、発呼元の携帯電話機10に応答通知を送信する。携帯電話機10は、交換機から送られる応答通知を受信すると(STEP2406)、呼出メッセージの出力を中止して、通話処理を開始する(STEP2407)。
【0106】
なお、呼出メッセージ管理テーブルには、着呼先を呼び出し中である場合と着呼先が話し中である場合とで異なる呼出メッセージが出力されるように、呼出メッセージと着呼先の状況とを対応付けて記憶してもよい。携帯電話機10が、着呼先の携帯電話機を呼び出し中である旨を示す呼び出し通知のかわりに、着呼先の携帯電話機が話し中である旨を受信した場合には、呼出メッセージ管理テーブルから着呼先の携帯電話機の登録番号と着呼先の状況(呼び出し中)を検索キーとして該当する呼出メッセージを抽出する。
【0107】
上記実施形態によれば、携帯電話機10に呼出メッセージを登録する手段を設けるとともに、着呼先の携帯電話機を呼び出している間は、登録された呼出メッセージを出力することとしたので、ユーザは、いわゆる呼び出し音を自分の所望する呼び出し音に設定することができるようになる。その結果、ユーザは、既存の携帯電話機を自分の個性により合った携帯電話機に改良することが可能になる。
【0108】
また、ユーザは、相手を呼び出している間、従来単調であった呼び出し音の代わりに自分の好きな楽曲を聴くことができるので、呼び出し時間が長時間にわたるような場合であっても、退屈感を感じることなく相手の応答を待つことができるようになる。
【0109】
なお、本実施形態の構成は、上記第1から第3の実施形態の構成に適宜組み合わせあるいは応用することが可能である。
【0110】
[第5の実施の形態]
本実施形態では、上記携帯電話機における各メッセージの出力を交換機側で制御することを特徴とする。具体的には、各メッセージ情報を交換機側に設けられたメッセージ管理装置に記憶するとともに、所望のメッセージやその出力条件等をユーザが登録するための登録手段を交換機側のメッセージ管理装置に設ける。そして、交換機側では、ユーザの携帯電話機から発呼等に関する各要求信号を受信すると、所定の条件に合致するメッセージをメッセージ管理装置から発呼元の携帯電話機や着信先の携帯電話機に送出するように制御する。
【0111】
これによれば、例えば、交換機側が、各種設定条件に基づいて、発呼元のユーザの携帯電話機に所定の呼出メッセージを送信したり、着呼先の携帯電話機に所定の終了メッセージを送信したりすることが可能になる。
【0112】
[全体システムの概要]
図25は、第5の実施形態に係るメッセージ管理システムを実現する全体システムを説明するための図である。このメッセージ管理システムは、たとえば携帯電話機を用いた移動通信網におけるメッセージ管理機能を有する。メッセージ管理システムは、公衆網40に対して第1〜第n(nは自然数)の交換機60−1〜60−nと、各種メッセージに関するサービスを提供するメッセージ管理装置70と、携帯端末位置管理装置80と、が収容されている。公衆網14は、図示しない複数の交換機によって、広範な範囲で回線の接続や切り替えが行われる。第1〜第nの交換機60−1〜60−nは、それぞれ図示しない第1〜第nの無線基地局を収容し、各無線基地局は、それぞれの無線エリアに所在する携帯電話機10を認識している。メッセージ管理装置70は、公衆網40が収容する携帯電話機10から利用可能な各種メッセージ情報や、各種メッセージ情報に対して携帯電話機10のユーザが設定した設定条件を管理する。また、設定条件に従うメッセージ情報を各携帯電話機10に提供する。メッセージ情報としては、上記各実施形態にて説明した各種メッセージを適用することができるが、本実施形態では、終了メッセージおよび呼出メッセージについて説明する。携帯端末位置管理装置80は、予め登録されている携帯電話機が、どの無線基地局の無線エリア内に所在するかを示す登録位置情報が記憶されている。この登録位置情報は、所定の位置登録処理により適時更新される。
【0113】
このような構成のメッセージ管理システムにおいて、携帯電話機10−1から携帯電話機10−nへの発呼した場合の接続処理について簡単に説明する。携帯電話機10−1から携帯電話機10−nへの発呼は、携帯電話機10−1が認識される無線エリアの無線基地局と交換機60−1そして公衆網40を介して携帯端末位置管理装置80に接続される。携帯端末位置管理装置80には、上述したように、予め登録されている携帯電話機がどの無線基地局の無線エリア内に所在するかを示す登録位置情報が記憶されている。よって、携帯端末位置管理装置80は、携帯電話機10−1の発呼に対応して、着信先の携帯電話機10−nの所在に対応する無線基地局を収容する交換機60−nを示す登録位置情報を検索し、公衆網40を介して交換機60−1に送出する。交換機60−1は、この登録位置情報を参照して、公衆網40を介して交換機60−nと接続して通話路を確立する。これにより、携帯電話機10−1と携帯電話機10−n間の通話が可能になる。なお、本実施形態では、メッセージ管理装置70と携帯端末位置管理装置80とを別々に構成した場合について説明するが、これらを1の装置として構成してもよい。
【0114】
[交換機の概要]
次に、このように構成される交換機の構成について説明する。図26は、交換機の構成要部の概要を表わしたものである。交換機60は、収容される各装置との間で呼処理を行う呼制御手段601と、呼制御手段601で行われる呼処理に応じて回線切替および接続を行うスイッチング手段602とを有している。この交換機には、配下の無線基地局が収容する携帯電話機からの発呼や、この携帯電話機への着呼のみならず、メッセージ管理装置70により提供されるサービスを指示する各種信号が入出力される。
【0115】
呼制御手段601は、例えば、入力される各種信号が、発呼、発着呼またはメッセージサービスの設定に関する要求のうち、どの種別であるかを判別する機能を備える。本実施形態に係る各種信号フォーマットの一例を説明する。各種信号は、ヘッダフィールドと、データフィールドとを有している。ヘッダフィールドは、プロトコルを識別するためのプロトコル識別子や、信号の種別を示す信号種別フィールドなどが記入され、伝送される信号自体の送受信制御に用いられる。データフィールドは、発信元電話番号と着信先電話番号と伝送すべきデータ自身であるメッセージ内容とを有し、信号種別フィールドで種別される信号に応じて異なる。本実施形態では、このようなフォーマットの信号が、そのままあるいは多重あるいは分離されて送受信される。このような交換機60の呼制御手段601は、図示しないCPUを有しており、ROMなどの所定の記憶装置に格納された制御プログラムに基づいて各種制御を実行することができるようになっている。
【0116】
[携帯端末位置管理装置]
次に、図25に図示される携帯端末位置管理装置の構成について説明する。図27は、携帯端末位置管理装置80の構成要部の概要を表わしたものである。この携帯端末位置管理装置80は、上述した登録位置情報およびメッセージ管理装置への接続情報等が記憶されている位置情報記憶手段801(位置情報DB)と、この位置情報DB801を検索する検索手段803とを備えている。さらに携帯端末位置管理装置80は、第1〜第nの交換機60との間で携帯端末位置管理装置80の登録情報に対するアクセス要求やアクセス結果を制御するアクセス制御手段802を有している。このような携帯端末位置管理装置80のアクセス制御手段802は、図示しないCPUを有しており、ROMなどの所定の記憶装置に格納されたプログラムに基づいて各種制御を実行することができるようになっている。
【0117】
[メッセージ管理装置の概要]
次に、図25に構成されるメッセージ管理装置の構成について説明する。図28は、メッセージ管理装置70の構成要部の概要を表わしたものである。メッセージ管理装置70は、携帯電話機10から利用可能な各種メッセージに関する情報を記憶するメッセージ記憶手段701(メッセージDB)と、ユーザが設定したメッセージに関する設定情報をユーザの携帯電話機に関する情報と対応づけて記憶管理するユーザ記憶手段702(ユーザDB)と、携帯電話機10からのメッセージ登録要求を受け付けてその内容をユーザDB702に格納するとともに、メッセージDB701を更新するメッセージ設定手段703を備える。また、メッセージ管理装置70は、交換機60や携帯電話機10から送信される発呼に関する信号を受け付けて処理する呼制御手段704と、呼制御手段704が受け付けた内容に合致するメッセージをメッセージDB701やユーザDB702から検索する検索手段705を備える。このようなメッセージ管理装置70は、図示しないCPUを有しており、ROMなどの所定の記憶装置に格納されたプログラムに基づいて各種制御を実行することにより、メッセージ設定手段703や呼制御手段704および検索手段705として機能する。
【0118】
[データ構成]
次に、携帯端末位置管理装置80が備える位置情報DB801のデータ構成について説明する。図29は、位置情報DB801のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように、位置情報DB801は、携帯電話機に予め固有に割り当てられている携帯端末ID291、携帯電話機に設定されている電話番号292、携帯電話機の所在する無線エリアを配下とする無線基地局とこれを収容する交換機とを特定する位置情報293、呼出メッセージに対する設定内容を示す呼出設定情報294、終了メッセージに対する設定内容を示す終了設定情報295を備える。なお、呼出設定情報294および終了設定情報295には、それぞれ呼出メッセージ機能または終了メッセージ機能を利用するか否かを示す情報が格納される。ここでは、利用する場合はON、利用しない場合はOFFが格納される。
【0119】
次に、メッセージ管理装置80が備えるメッセージDB701の構成は、上記実施形態の図4及び図19にて説明したメッセージDBの構成を適用することができるので、ここでは説明を省略する。
【0120】
次に、メッセージ管理装置80が備えるユーザDB702のデータ構成について説明する。図30は、ユーザDB702のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように、ユーザDB702は、携帯電話機に予め固有に割り当てられている携帯端末ID301、携帯電話機に設定されている電話番号302、終了メッセージに対する設定内容を示す終了設定情報303、呼出メッセージに対する設定内容を示す呼出設定情報304、メッセージDB701に格納されている終了メッセージを特定する終了メッセージID305、メッセージDB701に格納されている呼出メッセージを特定する呼出メッセージID306、終了メッセージID305の利用期間を示す終了メッセージ期間307、呼出メッセージID306の利用期間を示す呼出メッセージ期間308と、を備える。なお、本実施形態では、終了設定情報303および呼出設定情報304には、終了メッセージや呼出メッセージを送出するか否かを示す情報(送出する場合はON、送出しない場合はOFF)が格納される。また、本実施形態では、終了メッセージID305や呼出メッセージID306に1のメッセージIDを設定しているが、複数のメッセージIDを登録してもよい。その場合には、発呼元の電話番号に応じて異なるメッセージを設定するように構成してもよい。
【0121】
なお、携帯電話機10からのメッセージの登録は、予め設定された特定の番号を携帯電話機10に入力することによりメッセージ登録要求を発信し、また、携帯電話機10の所定のメニューに従って操作手段を操作することによりメッセージ登録要求を発信することにより行う。メッセージ管理装置80のメッセージ設定手段703は、携帯電話機10から送られるメッセージ登録要求を受信すると、メッセージ登録要求に従い、ユーザDBの内容を更新する。また、メッセージ管理装置70がインターネットに接続されている場合には、メッセージ管理装置80は、携帯電話機10のブラウザ機能を利用して送信されるメッセージ登録要求に従い、ユーザDB701の内容を更新する。
【0122】
[交換機の処理]
次に、交換機60の動作について説明する。図31は、交換機60における呼制御手段601の制御プログラムの処理内容の概要を表わしたものである。まず、呼制御手段601は、図示しない対応する無線基地局および携帯端末位置管理装置80または他の交換機から入力される予め決められたフォーマットの各種信号の種別を判別する(STEP3101)。つまり、呼制御手段601は、受信した信号の信号種別フィールドを参照して、信号種別を判別する。呼制御手段601は、入力された信号が、通常の発呼であると判別したときは(STEP3101のYes)、携帯端末位置管理装置80に対して、着信先の携帯電話機の位置情報を検索するための検索要求を行う。
【0123】
そして、携帯端末位置管理装置80から、着信先の携帯電話機が所在する無線基地局とこれを収容する交換機とを特定するための位置情報を取得する。また、携帯端末位置管理装置80から、着信先の携帯電話機に関する設定情報(呼出メッセージの設定の有無、終了メッセージの設定の有無)を取得する。そして、この発呼の着信先が所定のメッセージサービスの利用を設定しているとき、携帯端末位置管理装置80から、メッセージ管理装置70に対する接続情報を取得する(STEP3102)。
【0124】
着信先の携帯電話機の位置情報を取得した呼制御手段601は、着信先の携帯電話機60を配下とする交換機に対して、着呼を送出する(STEP3103)。そして、設定情報を取得した呼制御手段601は、呼出メッセージの設定の有無を判断し(STEP3104)、着信先の携帯端末機が呼出メッセージの設定を行なっている場合には、取得した接続情報に基づいてスイッチング手段602を制御して、メッセージ管理装置70との間に通話路を接続させる。また、呼制御手段601は、呼出メッセージの送信要求と、発信元および着信先の電話番号をメッセージ管理装置70に対して送出する(STEP3105)。
【0125】
そして、メッセージ管理装置70から、メッセージDB701に格納された呼出メッセージを再生した音声情報や楽曲情報が送出されると、これを発信元の携帯電話機60に送出する。なお、メッセージ管理装置70は、着信先の携帯電話機の電話番号に関連づけて記憶されている呼出メッセージに対応する音声情報や楽曲情報を送出する。換言すれば、発信元の携帯電話機60には、着信先の携帯電話機60のユーザAが設定した呼出メッセージ(例えば、ユーザAが好きなタレントの楽曲のメロディ)が呼び出し音として流れることになる。
【0126】
呼制御手段601は、着信先の携帯電話機60にてユーザが応答操作をすることにより着信先の携帯電話機60を配下とする交換機60から送られる応答信号を受信すると(STEP3106のYES)、発信元の携帯電話機60と着信先の携帯電話機60との間の通話を開始するため、着信先の携帯電話機60の位置情報に基づいてスイッチング手段602を制御し、メッセージ管理装置70から着信先の携帯電話機60を配下とする交換機60に接続先を変更する(STEP3107)。これにより、発信元の携帯電話機60から発呼を受けた交換機60と着信先の携帯電話機60を配下とする交換機60との間で通話路が確立する(STEP3108)。
【0127】
その後、呼制御手段601は、発信元の携帯電話機60から切断信号を受信すると(STEP3109)、STEP3102にて受信した設定情報から、終了メッセージの設定の有無を判断し(STEP3110)、着信先の携帯端末機が終了メッセージの設定を行なっている場合には、取得した接続情報に基づいてスイッチング手段602を制御して、メッセージ管理装置70との間に通話路を接続させる。そして、終了メッセージの送信要求と、発信元および着信先の電話番号をメッセージ管理装置70に対して送出する(STEP3111)。これに応答してメッセージ管理装置70から、メッセージDB701に格納された終了メッセージがメール形式で送出されると、これを発信元の携帯電話機60に送出する。また、呼制御手段601は、STEP3107で確立した通話路を解放する(STEP3112)。なお、発信元の携帯電話機60は送出された終了メッセージを受信すると、これを表示装置に出力表示する。よって、発信元のユーザは、着信先のユーザが設定した所定の終了メッセージを通話終了後に受信することになる。
【0128】
[携帯端末位置管理装置の処理]
次に、携帯端末位置管理装置70の動作について説明する。図32は、携帯端末位置管理装置70におけるアクセス制御手段802の制御プログラムの処理内容の概要を表わしたものである。
【0129】
まず、アクセス制御手段802は、各交換機から各種要求を受信する。これら各種要求は、専用線を介した所定フォーマットの要求信号であっても良いし、上述した信号フォーマットの要求信号であっても良い。いずれの場合であっても、各種要求が識別できれば良い。ここでは、各交換機60と、携帯端末位置管理装置70との間で、上述した信号フォーマットの各種信号が送受信されているものとする。
【0130】
アクセス制御手段802は、受信信号のヘッダフィールドを参照して、まず交換機60から受信する各種要求の種別を判別する。すなわち、交換機60から受信した要求信号が、着信先の携帯電話機の位置情報を検索する着信先検索要求であると判断した場合(STEP3210)、検索手段803を介して着信先検索要求に含まれる着信先電話番号に基づいて位置情報DB801を検索し、着信先の携帯電話機60の位置情報と設定情報(呼出メッセージ情報および終了メッセージ設定情報)を取得する(STEP3202)。
【0131】
アクセス制御手段802は、取得した着信先の携帯電話機60の設定情報を参照し、呼出メッセージまたは終了メッセージの設定が有効であるか否かを判断する(STEP3204)。つまり、呼出メッセージ設定情報または終了メッセージ設定情報がそれらの利用を示すONである場合には、該当するメッセージの設定が有効であると判断し、着信先の位置情報、設定情報、およびメッセージ管理装置70への接続情報を、着信先検索要求を送信した交換機60に送出する(STEP3205)。一方、呼出メッセージ設定情報及び終了メッセージ設定情報がいずれもそれらの利用を示さないOFFである場合には、該当するメッセージの設定が有効でないと判断し、着信先の位置情報のみを、要求元である着信先検索要求を送信した交換機60に送出する(STEP3206)。
【0132】
[メッセージ管理装置の処理]
次に、メッセージ管理装置80の動作について説明する。図33は、メッセージ管理装置80における呼制御手段704の制御プログラムの処理内容の概要を表わしたものである。
【0133】
まず、呼制御手段704は、各交換機や携帯端末位置管理装置80から各種要求を受信する。これら各種要求は、専用線を介した所定フォーマットの要求信号であっても良いし、上述した信号フォーマットの要求信号であっても良い。いずれの場合であっても、各種要求が識別できれば良い。ここでは、上述した信号フォーマットの各種信号が送受信されているものとする。
【0134】
呼制御手段704は、所定の信号を受信すると、受信信号のヘッダフィールドを参照して、交換機60から受信する各種要求の種別を判別する。そして、交換機60から受信した要求信号が、呼出メッセージの送出を指示する呼出要求信号であると判別した場合は(STEP3301)、検索手段705を介して呼出要求信号に含まれる着信先番号に基づいてユーザDB702を検索し、着信先番号に対応付けて記憶されている呼出メッセージIDを取得する。そして、取得した呼出メッセージIDに対応するメッセージデータをメッセージDB701から抽出し(STEP3302)、抽出したメッセージデータを再生した音声情報を、要求元である発信元の携帯電話機を配下とする交換機60に送出する(STEP3303)。
【0135】
一方、交換機60から受信した要求信号が、終了メッセージの送出を指示する終了要求信号であると判別した場合は(STEP3304)、検索手段705を介して終了要求信号に含まれる着信先番号に基づいてユーザDB702を検索し、着信先番号に対応付けて記憶されている終了メッセージIDを取得する。そして、取得した終了メッセージIDに対応するメッセージデータをメッセージDB701から抽出し(STEP3305)、抽出したメッセージデータをメール形式で、要求元である発信元の携帯電話機を配下とする交換機60に送出する(STEP3306)。図34は、送出された終了メッセージが表示された発信元の携帯電話機60の画面の一例を示す図である。
【0136】
以上、本実施形態によれば、着信側の携帯電話機よりユーザが設定した呼出メッセージや終了メッセージが発呼側の携帯電話機に送信される。よって、着信側のユーザは、通話の前後(着呼に応答する前や、通話を切断した後)の状態においても、発呼側のユーザに所望の情報を送信することが可能になる。
【0137】
従って、着呼側のユーザは、仮に着呼に応答できないような場合であっても、発呼側のユーザに自分が設定したメロディや音声情報を聞かせることで一種のコミュニケーションを図ることができるとともに、発呼側のユーザは、着呼側のユーザが応答するまでの間、着呼側のユーザが設定した呼び出し音を聞くことができるので、楽しみながら相手の応答を待つことができるようになる。
【0138】
[その他の実施の形態]
なお、上記実施の形態では、各処理をシーケンシャルに説明したが、動作に矛盾が生じない限り、処理の順序を入れ替えまたは並行動作するように構成しても良い。
【0139】
例えば、上記実施形態における呼び出しメッセージが企業CMである場合に、ユーザがその企業CMを呼び出しメッセージとして登録したときは、この登録したユーザに対して所定の広告料金が支払われるように構成する。また、広告料金の支払は、例えば、ユーザの通話料金から広告料金を差し引くことによって処理される。これによれば、ユーザは、企業CMとしての呼び出しメッセージを設定することで、通話料金を安く抑えることができるようになるとともに、呼び出しメッセージを提供する企業側は、発呼あるいは着呼のたびに自身のCMを流すことができるようになる。
【0140】
【発明の効果】
電話端末装置が備える各種機能をユーザが所望の内容に設定変更できる電話端末装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る携帯電話機を実現する全体システムを説明するための図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。
【図3】図3は、本実施形態に係るメッセージ提供サーバの機能を示す機能構成図である。
【図4】メッセージ提供サーバ20が備えるメッセージ管理DB201のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】携帯電話機10が備えるメッセージ記憶手段のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】携帯電話機10におけるメッセージ登録処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】携帯電話機10の表示装置に表示された画面の一例を示す図である。
【図8】携帯電話機10の表示装置に表示された画面の一例を示す図である。
【図9】携帯電話機10における留守番電話モードにおける応答及び録音処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図10】携帯電話機10における伝言メッセージの再生処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図11】携帯電話機10における挨拶メッセージの送信処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。
【図13】携帯電話機10の表示装置に表示された画面の一例を示す図である。
【図14】携帯電話機10におけるメッセージ自動更新処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図15】第3の実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。
【図16】携帯電話機10の表示装置に表示された画面の一例を示す図である。
【図17】携帯電話機10におけるメッセージ送信処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図18】第4の実施形態に係る携帯電話機の機能を示す機能構成図である。
【図19】第4の実施形態に係るメッセージ管理DB201のデータ構造の一例を示す図である。
【図20】第4の実施形態に係る携帯電話機10が備えるメッセージ記憶手段のデータ構造の一例を示す図である。
【図21】第4の実施形態に係る携帯電話機10の表示装置に表示された画面の一例である。
【図22】携帯電話機10における終了メッセージの表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図23】終了メッセージが表示された携帯電話機10の画面の例を示す図である。
【図24】携帯電話機10における呼出メッセージの出力処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図25】第5の実施形態に係るメッセージ管理システムを実現する全体システムを説明するための図である。
【図26】交換機の構成要部の概要を表わしたものである。
【図27】携帯端末位置管理装置80の構成要部の概要を表わしたものである。
【図28】メッセージ管理装置70の構成要部の概要を表わしたものである。
【図29】位置情報DB801のデータ構成の一例を示す図である。
【図30】ユーザDB702のデータ構成の一例を示す図である。
【図31】交換機60の処理内容の概要を表わしたものである。
【図32】携帯端末位置管理装置70の処理内容の概要を表わしたものである。
【図33】メッセージ管理装置80の処理内容の概要を表わしたものである。
【図34】終了メッセージが表示された発信元の携帯電話機60の画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…携帯電話機
20…メッセージ提供サーバ
30…ゲートウェイ
40…デジタル無線網
50…インターネット

Claims (12)

  1. 所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される電話端末であって、
    他の電話端末宛ての複数の通信情報を記憶する記憶手段と、
    前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、
    前記他の電話端末から前記所定の交換機を介して送出される発呼を着信する着信手段と、
    前記発信手段が前記発呼を送出した場合または前記着信手段が前記発呼を着信した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の通信情報のうち予め設定された所定の条件に合致する通信情報を、前記所定の交換機によって接続された通話路を介して前記他の電話端末に送出する送出手段と、
    を備えることを特徴とする電話端末。
  2. 所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される電話端末であって、
    他の電話端末宛ての複数の通信情報を記憶する記憶手段と、
    前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、
    前記他の電話端末から前記所定の交換機を介して送出される発呼を着信する着信手段と、
    前記記憶手段に記憶された通信情報を前記所定の交換機によって接続された通話路を介して前記他の電話端末に送出する送出手段と、を備え、
    前記記憶手段は、通信情報として発信者に対する応答メッセージと着信者に対する挨拶メッセージをそれぞれ記憶し、
    前記送出手段は、前記発信手段が前記発呼を送出した場合に、前記記憶手段に記憶された挨拶メッセージを前記他の電話端末に送出する挿入手段と、前記着信手段が前記発呼を着信した場合に、前記記憶手段に記憶された応答メッセージを前記他の電話端末に送出する応答手段と、を備えることを特徴とする電話端末。
  3. 前記挿入手段は、
    前記記憶手段に記憶された挨拶メッセージを前記他の電話端末に送出するとともに、該挨拶メッセージを音声信号として受話器を介して出力することを特徴とする請求項2記載の電話端末。
  4. 挨拶メッセージの送出の有無を示す送出条件を記憶する条件記憶手段をさらに備え、
    前記挿入手段は、前記発信手段が送出した発呼に対して前記他の電話端末が応答したことを示す応答通知を前記所定の交換機から受信した場合に、前記条件記憶手段の送出条件を参照し、該送出条件が送出することを示している場合には、前記記憶手段に記憶された挨拶メッセージを前記他の電話端末に送出することを特徴とする請求項2または3記載の電話端末。
  5. 所定の交換機を介して他の電話端末と通信可能に接続される移動体端末であって、
    受話器から呼び出し音として出力される複数の呼出情報を記憶する記憶手段と、
    前記所定の交換機を介して前記他の電話端末に対して発呼を送出する発信手段と、
    前記発信手段が前記発呼を送出した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の呼出情報のうち予め設定された所定の条件に合致する呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力する呼出手段と、
    を備えることを特徴とする移動体端末。
  6. 前記呼出手段は、前記発信手段が送出した発呼に基づいて前記他の電話端末に対する呼び出しが行われていることを示す呼び出し通知を前記所定の交換機から受信した場合に、前記記憶手段に記憶された複数の呼出情報のうち所定の条件に合致する呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力することを特徴とする請求項5記載の移動体端末。
  7. 前記呼出手段は、
    前記発信手段が送出した発呼に対して前記他の電話端末が応答したことを示す応答通知を前記所定の交換機から受信した場合に、前記呼び出し音の出力を中止することを特徴とする請求項5または6記載の移動体端末。
  8. 前記呼出情報と発呼先とをそれぞれ対応付けた管理テーブルをさらに備え、
    前記呼出手段は、
    前記発信手段が送出した発呼の発呼先に対応する呼出情報を前記管理テーブルから読み出して、この読み出した呼出情報を呼び出し音として前記受話器を介して出力することを特徴とする請求項5から7いずれか記載の移動体端末。
  9. 通話が終了した後に出力される所定の出力情報を記憶する出力情報記憶手段と、
    前記他の電話端末との間に接続された通話路を切断する切断手段と、
    前記切断手段が前記通話路を切断した場合に、前記記憶手段に記憶された所定の出力情報を表示装置に出力する出力手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5から8いずれか記載の移動体端末。
  10. 前記複数の移動体端末を収容する複数の交換機と、前記複数の移動体端末とそれぞれ対応付けられた通信情報を記憶する記憶手段を備える管理装置と、を備えた通信システムにおける通信方法であって、
    前記複数の移動体端末のうち第1の移動体端末に対応する第1の交換機は、
    前記第1の移動体端末から送出される第2の移動体端末あての発呼を受け付けると、前記第2の移動体端末に対応する第2の交換機に着呼を送出し、
    前記管理装置と前記第1の移動体端末との間の通話路を接続し、
    前記管理装置は、
    前記第1の交換機によって第1の移動体端末との間の通話路が接続されると、前記第2の移動体端末に対応付けられた通信情報のうち呼び出し音として設定された呼出情報を、前記接続された通話路を介して前記第1の移動体端末に送出し、前記第1の移動体端末の受話器から該呼出情報が呼び出し音として出力されるように制御することを特徴とする通信方法。
  11. 前記第1の交換機は、
    前記第1の移動体端末からの発呼に前記第2の移動体端末が応答した旨を前記第2の交換機から受信すると、前記管理装置と前記第1の移動体端末との間に接続された通話路を解除し、前記第2の交換機と前記第1の移動体端末との間の通話路を接続することを特徴とする請求項10記載の通信方法。
  12. 前記第1の交換機は、
    前記第1の移動体端末から送出される切断要求を受け付けると、前記第2の交換機と前記第1の移動体端末との間に接続された通話路を解除し、前記管理装置と前記第1の移動体端末との間の通話路を接続し、
    前記管理装置は、
    前記第2の移動体端末に対応付けられた通信情報のうち終了メッセージとして設定されたメッセージ情報を、前記第1の交換機によって接続された通話路を介して前記第1の移動体端末に送出し、前記第1の移動体端末の表示装置に出力されるように制御することを特徴とする請求項10または11記載の通信方法。
JP2003185561A 2003-06-27 2003-06-27 電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法 Pending JP2005020617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003185561A JP2005020617A (ja) 2003-06-27 2003-06-27 電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003185561A JP2005020617A (ja) 2003-06-27 2003-06-27 電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005020617A true JP2005020617A (ja) 2005-01-20

Family

ID=34184979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003185561A Pending JP2005020617A (ja) 2003-06-27 2003-06-27 電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005020617A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008035114A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Nakayo Telecommun Inc 着信応答時認証機能付き電話システム
JP2012034360A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Pantech Co Ltd 移動通信端末及びそのコンテンツ処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008035114A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Nakayo Telecommun Inc 着信応答時認証機能付き電話システム
JP2012034360A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Pantech Co Ltd 移動通信端末及びそのコンテンツ処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Okada Youth culture and the shaping of Japanese mobile media: Personalization and the keitai Internet as multimedia
EP2174476B1 (en) Communication system and method for displaying contact user content
KR100415761B1 (ko) 무선단말기간에 음성에 의한 전화통화 연결 직전에상대방의 화상이미지를 제공받게 해주는 기능을 가진웹브라우저 시스템 및 방법
KR101192534B1 (ko) 하나 이상의 비디오 서버 컴포넌트를 포함하는 장치 및이의 동작 방법
JP2007020193A (ja) 移動通信システムで待機時間を用いる加入者情報提供装置及び方法
JP2002176449A (ja) 通信装置
US8392525B2 (en) Mobile electronic device, content playback device, content acquisition method, content location notification method, content acquisition program, and content use system
JP5135042B2 (ja) 情報配信システム及び情報通信端末
WO2009076881A1 (zh) 设置回铃业务的方法、实现回铃业务的方法、***及装置
JP2005020617A (ja) 電話端末装置及び電話端末装置のメッセージ管理方法
CN101056337B (zh) 多种音乐业务统一展现的方法及***
JP2005033442A (ja) テレビ電話システム
JP2006129379A (ja) 携帯電話端末の録画メッセージ提供システム
KR20050036355A (ko) 이동통신망에서의 발신자 중심의 통화대기 컨텐츠전송서비스 장치 및 방법
KR20000064039A (ko) 휴대폰 또는 유선전화기를 이용한 음악과 가사의실시간감상 서비스방법
JP2007306192A (ja) 携帯電話機ネットワークの音声応答システム及び音声応答方法
JP2003101610A (ja) 発信側から着信側を制御する通信システム及び方法
JP2002123273A (ja) 情報端末装置
KR20090131523A (ko) 온라인 dj 음악 서비스 시스템 및 방법
KR100692385B1 (ko) 무선 인터넷 메신저에서의 음악 방송 서비스 제공 시스템및 방법
JP3869148B2 (ja) 携帯電話用着信メロディーの配信方法
KR101349799B1 (ko) 이동 단말기 및 이를 위한 통화 연결음 제공 방법
JP2006148198A (ja) 呼び出しメロディーサービス方法、呼び出しメロディーサービスシステム及びそのプログラム
JP2005518154A (ja) 無線網に接続された無線装置を用いた呼情報及びメッセージに対するリモートアクセス
JP2001265719A (ja) 情報提供システム