JP2005015181A - Paper feeding device and image forming device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置の装置本体の原稿画像読み取り位置に用紙を送り込む用紙給送装置およびこの用紙給送装置が適用された画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、複写機やプリンタ、さらにはファクシミリ装置等の画像形成装置には、装置本体の頂部に開閉自在の用紙押えが設けられ、この用紙押えにさらに給紙トレイが設けられている。用紙押えは、ブックシート等の閉じ合わせられた原稿の画像や、マニュアルで一枚ずつの原稿の画像を読み取らせるときに開かれるものであり、用紙押えを開いた状態で画像形成装置の装置本体上面に設けられたコンタクトガラス上に用紙が載置された状態で原稿画像の読み取りに供されるようになっている。
【0003】
これに対し給紙トレイは、用紙押えを閉じた状態で積層状態の複数枚の用紙が載置可能に構成され、これら複数枚の用紙が所定の給送装置の駆動で1枚ずつ連続的にコンタクトガラスに向けて繰り出されるようになっている。因みに、普段は用紙押えが存在せず、メンテナンス時にのみ給紙トレイが装着された蓋が開放されるような機種も存在する。かかる機種の画像形成装置においては、ブックシート等の閉じ合わせの原稿の読み取りは行われず、専ら給紙トレイからの原稿給紙のみが行われる。
【0004】
ところで、このような画像形成装置において、給紙トレイに複数枚の用紙が載置された状態で用紙押え(あるいは蓋)を開放するために傾けると、給紙トレイに載置された原稿がずり落ちてしまうという不都合が生じる。かかる不都合を解消するために、特許文献1には、用紙押えが開放されることによって傾いたとき、この傾きを検出して給送装置で用紙が押圧され、これによって用紙のずり落ちが防止されるようになされている。
【0005】
しかしながら、このような用紙飛散防止方式にあっては、用紙押えが急激に開放されると、給送装置による用紙押圧動作が前記急激な開放に追随することができず、結果として用紙が飛散してしまうという不都合が生じる。
【0006】
かかる不都合を解消するものとして、特許文献2および特許文献3には、用紙押えに用紙の落下を防止する壁やストッパを設けたものが記載されている。また、特許文献4および特許文献5には、用紙押えを傾けると、この用紙押えの側縁に沿って設けられ、且つ普段は横臥している落下防止部材が立ち上がり、この落下防止部材に阻止されることによって用紙のずり落ちを防止するようにしたものが記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−116804号公報
【特許文献2】
特開平6−199443号公報
【特許文献3】
特開平11−20957号公報
【特許文献4】
特開2000−344398号公報
【特許文献5】
特開2001−163471号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2や特許文献3のように、給紙トレイの所定の位置にたとえ壁やストッパを設けても、用紙が固定されているわけではないため、用紙押えを勢いよく開放した場合など、用紙が勢い余って給紙トレイから飛散してしまう場合があるという不具合が生じる。
【0009】
また、特許文献4や特許文献5のものにあっては、用紙の落下を防止するべく用紙押えの側縁に沿って上下方に向けて出没可能な落下防止部材を設けなければならず、その構造が複雑で多くの部品を必要とするため、部品コストおよび組み付けコストが嵩むばかりか、用紙押えを勢いよく開放した場合に用紙が勢い余って給紙トレイから飛散してしまう場合があるという不具合については改善されるものではない。
【0010】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、部品の追加を最小限に抑えて部品コストおよび組み付けコストの高騰を抑えた上で給紙トレイからの用紙の飛散を確実に防止することができる用紙給送装置およびこの用紙給送装置が適用された画像形成装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、画像形成装置の装置本体の上部に設置され、原稿押えを下部に備えるとともに、上部に給紙トレイ上に載置された用紙を装置本体に向けて自動的に給送するための給紙機構を備えた用紙給送装置であって、前記給紙トレイに載置された用紙を給紙トレイの底板に押圧して固定する用紙固定姿勢と、この固定を解除する解除姿勢との間で姿勢変更可能な用紙固定手段と、前記給紙トレイに用紙が載置されたことを検出する用紙有無センサと、この用紙有無センサが給紙トレイ上の用紙を検出した検出信号に基づいて前記用紙固定手段を前記固定姿勢に変更する制御手段とが設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、例えば用紙の原稿画像を読み取らせるために用紙を給紙トレイ上に載置すると、用紙有無センサがそのことを検出し、この検出信号は制御手段へ入力される。そして、この検出信号が入力された制御手段は、用紙固定手段が給紙トレイ上の用紙を固定する用紙固定姿勢に姿勢変更させるように制御するため、用紙は給紙トレイの底部と用紙固定手段とで押圧挟持されて固定された状態になり、これによってたとえ原稿画像を1枚ずつの用紙から読み取るためや、メンテナンスのために用紙押えを傾けても、用紙が給紙トレイ上からばらけ落ちるのを確実に防止することができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記用紙固定手段は、前記給紙トレイ上に設けられ、給紙トレイ上の用紙を装置本体へ向けて繰り出すピックアップローラであり、前記制御手段は、前記用紙有無センサの検出信号に基づき前記ピックアップローラを回転停止させた状態で前記用紙固定姿勢に変更させるものであることを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、給紙トレイに用紙が載置されると、制御手段からの制御信号によってピックアップローラは、用紙の繰り出しを抑制した状態で用紙を押圧するため、給紙トレイ上の用紙は、ピックアップローラと給紙トレイの底部との間に押圧挟持された状態になり、飛散が防止される。
【0015】
しかも、用紙固定手段として用紙繰り出し用のピックアップローラが兼用されているため、用紙の飛散防止用として新たな部品を付加する必要がなくなり、部品コストの上昇を抑えた上で給紙トレイ上の用紙の飛散を確実に防止することが可能になる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記用紙固定手段は、前記給紙トレイの底部の一部に前記ピックアップローラに対向して設けられた可動底板であり、前記制御手段は、前記用紙有無センサの検出信号に基づき前記可動底板を用紙固定姿勢に変更させるものであることを特徴とするものである。
【0017】
この発明によれば、給紙トレイに用紙が載置されると、制御手段からの制御信号によって給紙トレイの可動底板が用紙を押し上げ、これによって給紙トレイ上の用紙は、ピックアップローラと可動底板との間に押圧挟持された状態になり、飛散が防止される。
【0018】
しかも、用紙の刳り出し用に可動底板が採用されている機種にあっては、用紙固定手段として既設の可動底板を兼用することができ、用紙の飛散防止用として新たな部品を付加する必要がなくなり、部品コストの上昇を抑えた上で給紙トレイ上の用紙の飛散を確実に防止することが可能になる。
【0019】
請求項4記載の発明は、原稿押えを下部に備えるとともに、上部に給紙トレイ上に載置された用紙を装置本体に向けて自動的に給送するための給紙機構を備えた用紙給送装置を前記装置本体の上部に設置してなる画像形成装置であって、前記給紙トレイに載置された用紙を給紙トレイの底板に押圧して固定する用紙固定姿勢と、この固定を解除する解除姿勢との間で姿勢変更可能な用紙固定手段と、前記給紙トレイに用紙が載置されたことを検出する用紙有無センサと、この用紙有無センサが給紙トレイ上の用紙を検出した検出信号に基づいて前記用紙固定手段を前記固定姿勢に変更する制御手段とが設けられていることを特徴とするものである。
【0020】
この発明によれば、画像形成装置を対象として請求項1記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る用紙給送装置が適用された画像形成装置の一実施形態を示す側面視の説明図である。この図に示すように、画像形成装置10は、箱形を呈した機器本体(被給送装置)11の上面開口に蓋体(用紙押え)12が装着されることによって形成され、蓋体12部分に原稿画像を読み取るために原稿を給送する給送装置20を備えてた用紙給送部13が形成されているとともに、機器本体11に画像形成のための各種の機器が内装されて構成されている。
【0022】
すなわち、機器本体11内には、給送装置20によって給紙された用紙Pの原稿画像を読み取る図略の光学系16、この光学系16が読み取った原稿画像を所定の用紙Pにトナー画像として転写する現像装置171や感光体ドラム172等の機器を備えた現像部17、この現像部17でトナー画像の転写された用紙Pに定着処理を施す定着ローラ181等を備えた定着部18、および転写用の用紙Pを積層貯留する複数の給紙カセット191および手差しトレイ192等を備えた給紙部19等が内装されている。
【0023】
そして、給紙部19から給紙された用紙Pは、所定の搬送路を通って現像部17に送り込まれ、ここで現像装置171からのトナー(現像剤)の供給を受けて感光体ドラム172の周面のトナー像(このトナー像は、光学系により読み取られた画像データに基づき一旦感光体ドラム172の周面に形成された静電潜像にトナーが供給されることによって形成される)が転写される現像処理が施され、定着部18で定着ローラ181による熱定着処理が施された後、機器本体11の一側面に設けられた排紙部190に向けて排紙されるようになっている。
【0024】
前記蓋体12には、用紙給送部13内の給送装置20へ向かうように斜め上方へ向けて突設された給紙トレイ14と、この給紙トレイ14の下方位置の蓋体12の略全面に亘って形成された排紙トレイ15とが設けられている。給紙トレイ14の基端部(図1の左方)には、幅方向一対の用紙幅設定部材141が設けられ、読み込もうとする用紙Pのサイズに応じてこれら一対の用紙幅設定部材141間の内寸法を調節することにより、給紙トレイ14上における用紙Pの幅方向の位置決めが行われるようになっている。
【0025】
前記用紙給送部13は、幅方向一対のフレーム板131と、このフレーム板131の上縁部間に架設された開閉可能な天板132と、フレーム板131間の給紙トレイ14と反対側の面を覆う背面板133とによって囲繞された空間内に本発明に係る用紙送給装置20が装着されることによって形成されている。一対のフレーム板131と天板132とに囲まれた、背面板133と対向する開口部に、給紙トレイ14上に載置された用紙Pを用紙給送部13内に引き入れるための給送口134が形成されている。
【0026】
そして、用紙幅設定部材141によって位置決めされた状態で給紙トレイ14上に載置された積層状態の複数枚の用紙Pは、用紙送給装置20の駆動によって1枚ずつが用紙給送部13内に順次引き入れられ、光学系16によって原稿面の画像が光学的に読み取られるようになっている。
【0027】
かかる画像形成装置10において、機器本体11の上面のユーザー側から見て手前側には、蓋体12と干渉しない位置にスタートボタン111(図1)が設けられ、このスタートボタン111を押下操作することによって給紙トレイ14上に載置された用紙Pの読み込み処理が開始されるようになっている。
【0028】
図2および図3は、用紙送給装置20を説明するための天板132および背面板133が取り外された状態の用紙給送部13を示す斜視図であり、図2は、左側部側から見た図、図3は、右側部側から見た図である。また、図4は、蓋体12の側面視の断面図である。さらに、図5は、用紙給送部13に装着される用紙送給装置20を示す斜視図であり、(イ)は、用紙給送ユニットが駆動ユニットから取り外された状態、(ロ)は、用紙給送ユニットが駆動ユニットに装着された状態をそれぞれ示している。以下、これらの図を基に、本発明に係る第1実施形態の用紙ずり落ち防止構造が適用された給送装置20について説明する。
【0029】
用紙送給装置20は、給紙トレイ14に載置された用紙Pを機器本体11内に送り込む用紙給送ユニット30と、この用紙給送ユニット30を駆動させる駆動ユニット60とを備えて構成されている。
【0030】
前記用紙給送ユニット30は、幅方向一対のフレーム板131間に架設されるローラ軸31と、このローラ軸31の中央部に装着されるケーシング40と、このケーシング40に支持される給送ローラ対(用紙取込機構)50と、前記給送ローラ対50に取り付けられるストッパ39とを備えている。
【0031】
ローラ軸31は、図2および図3に示すように、幅方向一対のフレーム板131間であって、用紙幅設定部材141より若干下流側(図2の左方側、図3の右方側)の上部位置に架設されている。かかるローラ軸31は、図5に示すように、ローラ軸本体32と、このローラ軸本体32の図5における右端部に形成された扁平キー33と、同左端部に形成された切込み溝34とを備えて構成されている。
【0032】
扁平キー33は、ローラ軸31の一方の端部(図5における右端部)を、軸受部材21を介して駆動ユニット60に着脱自在に装着するためのものであり、切込み溝34は、軸受部材21を介してフレーム板131に嵌挿されたローラ軸31の他方の端部(図5における左端部)に抜け止め用のストップリング22を装着するためのものである。
【0033】
軸受部材21としては、ローラ軸31の図5における右端部に形成された扁平キー33が嵌入される第1軸受部材211と、同左端部が嵌入される第2軸受部材212とが採用されている。これらの軸受部材21は、外径寸法が各フレーム板131の所定の孔(後述の嵌挿孔134)に摺接状態で嵌入され得るように外径寸法が設定されている。第1軸受部材211には中心位置に伝達ギヤ64のボス部641に外嵌される円孔213が穿設されている。
【0034】
これに対し、第2軸受部材212には、その中心位置にローラ軸31へ摺接状態で外嵌され得るように内径寸法が設定された円形の軸受孔214が穿設されている。また、ローラ軸31の切込み溝34が設けられている側の端部には、半円球状に形成された半円球部35が形成され、この半円球部35によってもローラ軸31の端部が軸受孔211に嵌挿され易くなっている。なお、ローラ軸31の切込み溝34側の端部を半円球状に形成することに限定されるものではなく、径方向へ切断したような切断形状であってもよい。
【0035】
一方、各フレーム板131には、ローラ軸31を支持するための嵌挿孔134がそれぞれ穿設されている(図2)。各嵌挿孔134は、軸受部材21(第1軸受部材211および第2軸受部材212)が回り止め状態で嵌め込まれるように孔径寸法が設定されている。
【0036】
前記ケーシング40は、給送ローラ対50を支持するためのものであり、天板41と、この天板41の両側部が下方に向けて折り曲げられることにより形成した幅方向一対の側板42とを備えて構成されている。かかるケーシング40は、一対の側板42に前記ローラ軸本体32が貫通されることによりローラ軸31に装着されるようになっている。各側板42には、ローラ軸本体32の手前側(図2における用紙幅設定部材141側)に、ストッパ39を軸支するための十字軸43が外方に向かってそれぞれ突設されている。
【0037】
このようなケーシング40は、ローラ軸31より上流側(図2に右側)の端部が下方に下がって用紙Pを給送し得るようになった給紙姿勢と、同上流側端部が上方に退避した退避姿勢との間で姿勢変更可能になっている。ケーシング40が退避姿勢に姿勢設定された状態で用紙が給紙トレイ14上に供給される。
【0038】
そして、前記ストッパ39は、ケーシング40が給紙姿勢に姿勢設定された状態で、十字軸43回りに回動自在に設定され、これによって給送される用紙Pを暖簾のように遣り過ごさせ得るようになっている一方、ケーシング40が退避姿勢に姿勢設定された状態で、上部に突設された突片391が用紙給送部13の天板132の裏面に設けられた係止凸部136(図8)と干渉し、これによって垂下姿勢が固定されるようになっている。
【0039】
前記給送ローラ対50は、給紙トレイ14上に載置された状態で一対の用紙幅設定部材141に挟持され、且つ先端縁部が垂下姿勢に姿勢設定された一対のストッパ39に当止されることにより位置決めされた用紙P(図2および図3参照)を1枚ずつ機器本体11内に給送するものであり、図5に示すように、ケーシング40の側板42間においてローラ軸本体32に同心で一体回転可能に装着された給紙ローラ51と、この給紙ローラ51の上流側(図5の紙面の手前側)で側板42間に設けられたピックアップローラ(用紙固定手段)52とからなっている。ピックアップローラ52は、一対の側板42間に架設されたピックアップローラ軸53回りに回転可能に軸支されている。
【0040】
ピックアップローラ軸53は、給紙トレイ14上に載置された用紙Pの束がストッパ39によって位置決めされた状態で、ピックアップローラ52の周面が当該用紙Pの最上位のものに当接するように設置位置が設定され、ピックアップローラ52の回転によって用紙束の最上位の用紙Pが引き取られて給紙ローラ51へ向かうようになされている。ピックアップローラ52によって取り込まれた用紙Pは、下流側の給紙ローラ51の回転によって機器本体11内に向けて給送される。
【0041】
そして、ケーシング40内における図5に示す給紙ローラ51の右側部には、ローラ軸本体32と一体で同心の給紙ローラ用ギヤ54が設けられているとともに、同ピックアップローラ52の右側部には、ピックアップローラ軸53回りに回転自在に軸支されたピックアップローラ軸用ギヤ55が設けられている。このピックアップローラ軸用ギヤ55と前記給紙ローラ用ギヤ54との間には中間ギヤ56が介設され、これによって給紙ローラ51とピックアップローラ52とは用紙Pを引き込むように同一方向(図2および図5に示す例では時計方向)に回転するようになっている。
【0042】
また、給紙ローラ51と給紙ローラ用ギヤ54との間には給紙ローラ側ワンウエイクラッチ511(図6)が介設されているとともに、ピックアップローラ52とピックアップローラ軸用ギヤ55との間にはピックアップローラ側ワンウエイクラッチ521(図6)が介設されている。
【0043】
これら各ワンウエイクラッチ511,521の作用によって、給紙トレイ14上の所定位置に用紙Pが載置され、且つ用紙Pの束の前縁部がストッパ39に当止された状態で、スタートボタン111が押下される前にケーシング40がローラ軸31回りに図2における時計方向に回動され、これによって給紙トレイ14上に載置された用紙Pが給紙トレイ14とピックアップローラ52との間に押圧挟持されるようになっている。
【0044】
また、これら各ワンウエイクラッチ511,521の作用によって給紙ローラ用ギヤ54およびピックアップローラ軸用ギヤ55がそれぞれ用紙Pを引き込む方向に回転(正回転)しているときには給紙ローラ51およびピックアップローラ52が各ギヤ54,55と一体回転する一方、各ギヤ54,55が逆回転するときには各ローラ51,52は回転しないようになされている。
【0045】
前記駆動ユニット60は、ローラ軸31に回転力を付与するものであり、一方のフレーム板131(図2の右側、図3の左側)の外面側に固定されている。かかる駆動ユニット60は、図5に示すように、支持板61を挟んで外面側に固定された駆動モータ62と、同内面側に付設されたギヤ群63とを備えて構成されている。
【0046】
前記ギヤ群63は、駆動モータ62の出力軸621と同心で一体回転する駆動ギヤ631と、この駆動ギヤ631に噛合した第1従動ギヤ632と、この第1従動ギヤ632に噛合した第2従動ギヤ633と、この第2従動ギヤ633に噛合した、ローラ軸31に回転力を伝達する伝達ギヤ64と、前記第1従動ギヤ632に噛合した第3従動ギヤ634と、この第3従動ギヤ634に噛合したレジストギヤ65とを有している。
【0047】
前記第2従動ギヤ633は、軸心回りに一体回転する大径ギヤ6321と小径ギヤ6322とからなり、大径ギヤ6321は駆動ギヤ631と噛合している一方、小径ギヤ6322は、第2従動ギヤ633および第3従動ギヤ634とそれぞれ噛合している。
【0048】
前記レジストギヤ65は、図6に示すように、レジストギヤ軸650に装着されたワンウエイクラッチ651を介してレジストローラ135に同心で連結され、駆動モータ62が逆駆動(出力軸621が軸心回りに時計方向に向かうように回転)したときにのみレジストギヤ65の回転がワンウエイクラッチ651を介してレジストローラ135に伝達されるようになっている。
【0049】
したがって、駆動モータ62が正駆動(出力軸621が軸心回りに反時計方向に向かうように回転)して給紙ローラ51およびピックアップローラ52が時計方向に回転し、これによって用紙Pがレジストローラ135の周面に当接する位置まで送り込まれるまでは、レジストローラ135は回転せず、従って、用紙Pが読取り位置161へ送り込まれることはない。
【0050】
そして、用紙Pのレジストローラ135との当接位置近傍には図略の当接センサが設けられ、この当接センサが用紙Pを検出することによって駆動モータ62が逆駆動するようになされている。したがって、当接センサが用紙Pを検出すると、レジストローラ135は、ワンウエイクラッチ651を介してレジストギヤ軸650回りに図6における反時計方向に回転し、用紙Pを読取り位置161へ向けて送り込むことになる。
【0051】
一方、ケーシング40は、駆動モータ62が逆駆動することによって給紙ローラ側ワンウエイクラッチ511を介してローラ軸31回りに図6における反時計方向に回転するため、ピックアップローラ52が用紙Pから離間し、これによって給送ローラ対50による用紙Pの繰り出しは行われなくなり、用紙Pを読取り位置161へ向けて送り込む役割は専らレジストローラ135が担うことになる。
【0052】
そして、本実施形態においては、給送ローラ対50によって引き込まれた用紙が用紙給送部13内の後方(図4の左方)であって、用紙Pの原稿画像を読み取る読取り位置161の真上に設けられたレジストローラ135に到達した時点で、所定のセンサがそのことを検出し、この検出信号に基づく駆動ユニット60の逆駆動でレジストローラ135を正回転させる一方、ローラ軸31が逆回転されるようになっている。ローラ軸31の逆回転時に給送ローラ対50の正回転で一旦引き込んだ用紙Pが逆戻りする方向に力を受けるのを避けるために前記各ワンウエイクラッチ511,521が設けられているのである。
【0053】
本発明は、このように構成された給送装置20を前提とし、用紙Pが給紙トレイ14上に載置されてその前端縁がストッパ39に当止された状態で、ケーシング40がローラ軸31回りに図4における時計方向に回動し、これによるピックアップローラ52の下降で用紙Pの前端縁が当該ピックアップローラ52と給紙トレイ14の底部との間に押圧挟持され、これによって蓋体12を開いて傾斜させても用紙Pが給紙トレイ14からずり落ちないようになされている。
【0054】
かかる制御を行うために、給紙トレイ14の下流端位置の適所には、給紙トレイ14上に用紙Pが存在しているか否かを検出する用紙有無センサ791(図2、図3)が設けられているとともに、ケーシング40の適所には、ピックアップローラ52が所定の圧力で用紙Pを押圧しているか否かを検出する感圧センサ792(図3)が設けられている。各センサ791,792の検出信号は、機器本体11内の適所に設けられた制御装置(制御手段)70(図1)へ入力されるようになっている。そして、これらの検出信号が入力された制御装置70が所定の制御を行うことでピックアップローラ52が給紙トレイ14上の用紙Pを押圧するようになされている。
【0055】
図7は、制御装置70による用紙落下防止制御を説明するためのブロック図である。この図に示すように、制御装置70は、中央演算処理装置であるCPU71と、読出し専用の外部記憶装置であるROM72と、読み書き自在の外部記憶装置であるRAM73とを備えて構成されている。
【0056】
ROM72には、ピックアップローラ52による用紙押圧制御に係るプログラムが記憶され、画像形成装置10の電源スイッチがスイッチオンされることによりROM72に記憶されたプログラムがCPU71に読み込まれるようになっている。この読み込み操作で画像形成装置10は、用紙押圧制御が実行し得る状態に設定される。RAM73には、予め感圧センサ792から入力された押圧力に係る判断基準が記憶されている。この判断基準は、状況に応じてRAM73の記憶内容を書き換えることで変更可能である。
【0057】
前記CPU71は、用紙押圧判別部711と、押圧信号出力部712とを有している。用紙押圧判別部711は、原稿画像の読み込み処理のために給紙トレイ14上に用紙Pが載置されたか否かを判別し、載置されている場合には、スタートボタン111が押下操作されるまでの間、ピックアップローラ52によって用紙Pを押圧させるように押圧信号出力部712に対して指令信号を出力するものである。
【0058】
そのために用紙押圧判別部711は、用紙有無センサ791からの用紙有りの検出信号に基づいて給紙トレイ14上に用紙Pが載置されたことを判別し、この判別結果を押圧信号出力部712に向けて出力するとともに、感圧センサ792からの検出信号に基づいてピックアップローラ52による用紙Pに対する押圧力を調節する信号を押圧信号出力部712に向けて出力するようになっている。RAM73には、前記押圧力の基準値(基準押圧力P0)が記憶されており、用紙押圧判別部711は、RAM73から呼び出した基準押圧力P0と感圧センサ792から入力された検出押圧力P1とを比較演算し、検出押圧力P1が基準押圧力P0より大きくなっているときにそのことを示す指令信号を押圧信号出力部712へ向けて出力するようになっている。
【0059】
前記押圧信号出力部712は、用紙押圧判別部711からの指令信号に基づいて駆動モータ62に対する電力供給をオン・オフさせるものである。具体的には、押圧信号出力部712は、用紙押圧判別部711からの用紙Pを押圧するための指令信号(この指令信号は、前述のとおり用紙有無センサ791からの用紙有りの検出信号に基づき出力される)を受けると、機器本体11(図1)内の適所に設けられた電力供給切替部66へ向けて電源67からの電力を当該駆動モータ62へ供給させるための制御信号を出力するようになっている。
【0060】
この制御信号を受けた電力供給切替部66は、回路を切り換えて電源67からの駆動モータ62を正転させるための電力が駆動モータ62に供給されるようにするため、駆動モータ62の正転駆動でケーシング40がローラ軸本体32回りに図3における反時計方向へ向けて一体回動し、これによってピックアップローラ52が給紙トレイ14上の用紙Pの前端縁部を押圧することになる。
【0061】
その後、押圧信号出力部712は、用紙押圧判別部711から用紙Pに対する押圧を継続するための指令信号(この指令信号は、感圧センサ792の検出押圧力P1が基準押圧力P0を越えた時点で出力される)を受けると、電力供給切替部66へ向けて駆動モータ62に対する電力供給をオフするための制御信号を出力するようになっている。
【0062】
この制御信号を受けた電力供給切替部66は、ピックアップローラ52が用紙Pを所定の押圧力により押圧した状態で電源67からの駆動モータ62への電力供給をオフするため、用紙Pは、その前端縁がピックアップローラ52と給紙トレイ14の底部との間に押圧挟持された状態になり、これによってこの時点でたとえ蓋体12が開放されることによって給紙トレイ14が傾いても、用紙Pが給紙トレイ14からずり落ちるような不都合は生じない。
【0063】
そして、用紙Pがピックアップローラ52によって押圧された状態でスタートボタン111が押下されると、このことを示す信号が用紙押圧判別部711へ入力される。この信号が入力された用紙押圧判別部711は、駆動モータ62の制御を、押圧信号出力部712を介することなく通常の駆動制御に引き渡すため、この通常の駆動制御によって駆動モータ62が駆動され、これによって用紙Pは、給送装置20の給送のための定常的な駆動によって読取り位置161(図4)へ向けて給送されることになる。
【0064】
図8は、給送装置20の作用を説明するための説明図あり、図9は、制御装置70による第1実施形態の用紙押圧制御を説明するためのフローチャートである。以下、図8および図9を基に本実施形態の作用について説明する。まず、用紙Pが給紙トレイ14の用紙読込み位置に載置されるまでは、図8の(イ)に示すように、ピックアップローラ52は、ケーシング40がローラ軸31回りに反時計方向に回動して傾斜した押圧解除姿勢に姿勢設定されることにより、給紙トレイ14から上方へ離間した状態になっている。この状態では、ストッパ39の突片391が天板132の裏面側に突設された係止凸部136と干渉し、これによる十字軸43回りの時計方向へ向かう回動が阻止された状態になっている。
【0065】
この状態で、用紙Pを給紙トレイ14上に載置し、図8の(イ)に矢印で示すようにその先端縁をストッパ39に当止させると、用紙有無センサ791が用紙Pを検出して図9のステップS1が実行され(すなわち、給紙トレイ14に用紙Pが載置されたか否かで用紙押圧判別部711によってYESと判別され)、押圧信号出力部712からの制御信号の出力によって電力供給切替部66を介して駆動モータ62(図5〜図7)が駆動される(S2)。
【0066】
この駆動モータ62の駆動(図6における出力軸621が軸心回りに時計方向へ回転する駆動)によってローラ軸31が時計方向へ向けて回転するため、給紙ローラ側ワンウエイクラッチ511の作用によってケーシング40もローラ軸31と一体的に時計方向へ向けて回動し、これによって図8の(ロ)に示すように、給紙トレイ14上に載置された用紙Pの前端縁部がピックアップローラ52によって下方に向けて押圧された状態になる。
【0067】
この状態で、ステップS3(図9)が実行され、感圧センサ792によって検出されたピックアップローラ52の用紙Pに対する検出押圧力P1が予めRAM73に記憶されている基準押圧力P0を超えているか否かが用紙押圧判別部711によって判別される。
【0068】
そして、検出押圧力P1が基準押圧力P0を越えると(P1>P0、ステップS3でYES)、押圧信号出力部712からの制御信号に基づく電力供給切替部66の切替操作によって電源67からの電力が駆動モータ62に供給されなくなるため駆動モータ62は停止し、これによってケーシング40のローラ軸31回りの時計方向へ向かう回動が停止されるため、給紙トレイ14上の用紙Pは、給紙トレイ14とピックアップローラ52との間に押圧挟持された状態になるため、この状態で蓋体12(図1)が開放されることにより給紙トレイ14が傾いても、用紙Pが給紙トレイ14からずり落ちるような不都合が確実に防止される。
【0069】
ついで、ステップS6が実行され、スタートボタン111(図1、図7)が押下されたか否かが問われ、押下されると(ステップS6でYES)用紙押圧制御が終了し、通常の原稿読取り制御に移行される(S7)。そして、原稿読取り制御においては、CPU71から電力供給切替部66に向けて駆動モータ62を駆動させるための制御信号が出力され、これによる駆動モータ62の駆動でローラ軸31が軸心回りに時計方向へ向けて再度回転させられる。
【0070】
このローラ軸31の回転によってピックアップローラ52が用紙Pに当止して時計方向へ向かう回転が阻止された状態のケーシング40もローラ軸31回りに一体回転しようとするが、給紙ローラ側ワンウエイクラッチ511がケーシング40との当接位置でスリップすることによりローラ軸31の回転がケーシング40へ伝達されなくなっているため、給紙ローラ51のみがローラ軸31と一体回転することになる。この給紙ローラ51の回転は、中間ギヤ56を介してピックアップローラ52に伝達され、ピックアップローラ52がピックアップローラ軸53回りに時計方向へ向けて回転するため、給紙トレイ14に載置されている用紙束の最上位の用紙Pが、図8の(ハ)に示すように、下流側(図8の左方)へ向けて給紙されることになる。
【0071】
以下、図10〜図13を基に、本発明に係る第2実施形態の用紙ずり落ち防止構造が適用された給送装置20′について説明する。図10は、第2実施形態の用紙ずり落ち構造が適用された給送装置20′を説明するための側面視の断面図である。また、図11は、リフト板(用紙固定手段)80の駆動構造を説明するための説明図であり、(イ)は、リフト板80が用紙Pを押圧しない押圧解除姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、リフト板80が用紙Pを押圧する押圧姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。これらの図に示すように、第2実施形態の用紙ずり落ち防止構造は、ピックアップローラ52の直下に設けられたリフト板(可動底板)80と、このリフト板80を姿勢変更させるアクチュエータ85とを備えて構成されている。
【0072】
前記リフト板80は、給紙トレイ14の下流端(図10の左方)からピックアップローラ52の方向へ向けて給紙ローラ用ギヤ54の直下位置まで略水平に延設された底板142上に設けられ、底板142の基端側(図11の右方)で用紙搬送方向に直交する方向に延びたリフト軸81回りに回動可能に軸支されている。かかるリフト板80は、リフト軸81回りに一体的に正逆回動することにより、用紙Pに対する押圧を解除した図8の(イ)に示す押圧解除姿勢(水平姿勢)と、図8の(ロ)に示す用紙Pを押圧した押圧姿勢(傾斜姿勢)との間で姿勢変更可能になっている。
【0073】
前記リフト軸81は、一対のフレーム板131間に軸心回りに回転可能に支持され、一方の端部から垂下されたリンクアーム82を有している。このリンクアーム82は、アクチュエータ85によってリフト軸81回りに回動操作されるものであり、その下部には上下方向に延びた長孔83が穿設されている。
【0074】
前記アクチュエータ85は、本実施形態においては、磁力によって作動するものが採用され、電力が供給されることによって励磁するソレノイドの内装されたアクチュエータ本体86と、このアクチュエータ本体86から進退可能に突設されたリンクロッド87とを備えている。アクチュエータ本体86は、用紙給送部13内において、リンクアーム82の後方位置(図11の右方)でリンクロッド87の先端がリンクアーム82の長孔83に対応するように位置設定されて所定のフレームに固定されている。リンクロッド87は、その先端部から直交方向に向けて突設された連結突起88を有し、この連結突起88が前記長孔83に嵌挿されることによってリンクアーム82とリンクされるようになっている。
【0075】
そして、アクチュエータ本体86に電力が供給されていない状態では、リフト板80は、図11の(イ)に示すように、給紙トレイ14の底板142と平行になって重なった押圧解除姿勢に姿勢設定される一方、アクチュエータ本体86に電力が供給されることにより、内部のソレノイドが励磁してリンクロッド87が前方に向けて突出し、これによる連結突起88を介したリンクアーム82の時計方向に向かうリフト軸81回りの回動によって、リフト板80は、図11の(ロ)に示す押圧姿勢に姿勢変更されるようになっている。
【0076】
そして、用紙Pが給紙トレイ14に載置された状態でリフト板80が押圧解除姿勢から押圧姿勢に姿勢変更することによって、当該用紙Pは、リフト板80と下降してきたピックアップローラ52との間に押圧挟持され、これによってたとえ蓋体12の開放により給紙トレイ14が傾けられても、給紙トレイ14からのずり落ちが確実に防止されるようになっている。
【0077】
因みに用紙有無センサ791は、底板142におけるピックアップローラ52の直下位置であって、平面視でリフト板80と干渉し合わない位置に設けられている。
【0078】
図12は、制御装置70による用紙落下防止制御を説明するためのブロック図である。この図に示すように、制御装置70は、中央演算処理装置であるCPU71と、読出し専用の外部記憶装置であるROM72と、読み書き自在の外部記憶装置であるRAM73と、各種の情報を入出力するための入出力部84とを備えて構成されている点、およびCPU71に用紙押圧判別部711および押圧信号出力部712が設けられている点については、先の実施形態と同様であるが、感圧センサ792が採用されない点、および押圧信号出力部712から電力供給切替部66へ向けて出力される制御信号が、駆動モータ62に代えてアクチュエータ85を駆動させるためのものである点が先の実施形態と相違している。
【0079】
以下、図13を基に、必要に応じて図11および図12を参照しながら、第2実施形態の用紙押圧制御について説明する。図13は、制御装置70による第2実施形態の用紙押圧制御を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS10で、リフト板80の上に用紙Pが存在するか否かが、用紙押圧判別部711により用紙有無センサ791の検出信号に基づいて判別される。
【0080】
そして、リフト板80上に用紙Pが存在すると判別されると(S10でYES)、押圧信号出力部712からの制御信号に基づく電力供給切替部66のスイッチング操作で電源67からの電力がアクチュエータ本体86に供給される。これによアクチュエータ85の駆動(S11)で、図11の(イ)に示す状態であったリンクロッド87がアクチュエータ本体86から突出し、長孔83に嵌挿されている連結突起88がリンクアーム82を下流側(図11の左方)に向けて押圧するため、リフト板80がリンクアーム82を介してリフト軸81回りに時計方向に回動する。
【0081】
この回動によって用紙Pは、その先端部がリフト板80とピックアップローラ52とによって押圧挟持された状態になるため、たとえこの時点で蓋体12が開放されることにより給紙トレイ14が傾いても、用紙Pが給紙トレイ14上からずり落ちるような不都合の生じることはない。
【0082】
ついで、スタートボタン111(図1)が押下されたか否かが問われ(S12)、押下された場合(S12でYES)には、通常の原稿読取り制御に移行される(S13)。なお、通常の原稿読取り制御においては、駆動モータ62の正駆動により、アクチュエータ85の電磁力に抗してケーシング40がローラ軸31回りに時計方向に若干回動し、これによってストッパ39の突片391が用紙給送部13の天板132の係止凸部136から外れるため、用紙Pはストッパ39に阻止されることなく用紙給送部13内に給送される。
【0083】
本発明の給送装置20,20′は、以上詳述したように、機器本体11の読取り位置161へ給送する用紙Pを載置する給紙トレイ14と、この給紙トレイ14に載置された用紙Pから1枚ずつを取り込む給送ローラ対50とが機器本体11の上面に対して開閉自在に装着された蓋体12に設けられてなるものであり、給紙トレイ14に載置された用紙Pを押圧し得る用紙押圧姿勢と押圧を解除する解除姿勢との間で姿勢変更可能な用紙固定手段(第1実施形態の場合はピックアップローラ52、第2実施形態の場合はリフト板80)と、用紙Pが給紙トレイ14上に載置されたことを検出する用紙有無センサ791と、この用紙有無センサ791の検出信号に基づいてピックアップローラ52に用紙Pを押圧させるべく制御する制御装置70とが設けられているため、用紙Pが給紙トレイ14上に載置されると、用紙有無センサ791がそのことを検出してその検出信号が制御装置70へ入力され、制御装置70は、ピックアップローラ52が給紙トレイ14上の用紙Pを押圧するように制御するため、用紙Pは給紙トレイ14の底部と用紙固定手段とで押圧挟持された状態になり、これによってたとえ原稿を1枚ずつ読み取らせるためやメンテナンスなどのために蓋体12を開放して給紙トレイ14を傾けても、用紙Pが給紙トレイ14上からばらけ落ちるのを確実に防止することができる。
【0084】
また、第1実施形態においては、用紙固定手段そして蓋体12に設けられた、給紙トレイ14上の用紙Pを機器本体11へ向けて繰り出させるピックアップローラ52を採用し、用紙Pが給紙トレイ14に載置されると、制御装置70からの制御信号によってピックアップローラ52は、用紙Pの繰り出しを抑制した状態で用紙Pを押圧するため、給紙トレイ14上の用紙Pは、ピックアップローラ52と給紙トレイ14の底部との間に押圧挟持された状態になり、用紙Pの飛散を確実に防止することができる。
【0085】
しかも、用紙固定手段として用紙繰り出し用のピックアップローラ52が兼用されているため、用紙Pの飛散防止用として新たな部品を付加する必要がなくなり、部品コストの上昇を抑えた上で給紙トレイ14上の用紙Pの飛散を確実に防止することができる。
【0086】
また、第2実施形態においては、用紙固定手段として、給紙トレイ14上の用紙Pを機器本体11へ向けて繰り出させるピックアップローラ52に向けて用紙Pを押し付ける、給紙トレイ14の底部に設けられたリフト板80を採用しているため、給紙トレイ14に用紙が載置されると、制御装置70からの制御信号によって給紙トレイ14のリフト板80が用紙Pを押し上げ、これによって給紙トレイ14上の用紙Pは、ピックアップローラ52とリフト板80との間に押圧挟持された状態になり、これによって用紙Pの飛散を確実に防止することができる。
【0087】
しかも、用紙Pの繰り出し用に当初からリフト板80が採用されているような機種の画像形成装置10にあっては、用紙固定手段として既設のリフト板80を兼用することができ、用紙Pの飛散防止用として新たな部品を付加する必要がなくなり、部品コストの上昇を抑えた上で給紙トレイ14上の用紙Pの飛散を確実に防止することができる。
【0088】
このような用紙のずれ落ち防止構造が採用された画像形成装置10は、用紙Pの1枚ずつの処理やメンテナンス等で蓋体12を傾けても給紙トレイ14上の用紙Pが飛散することがないため、非常に使い易いものになる。
【0089】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0090】
(1)本発明は、用紙のずり落ち防止構造が給紙トレイ14に適用されることに限定されるものではなく、機器本体11の側面の適所に設けられた手差しトレイ192にも適用することができる。
【0091】
(2)上記の実施形態においては、1台の駆動モータ62の正転および逆転を利用することによって給送ローラ対50の回転駆動と、レジストローラ135の回転駆動を併用させるようにしているが、本発明は、1台の駆動モータ62によって給送ローラ対50およびレジストローラ135を回転させることに限定されるものではなく、給送ローラ対50およびレジストローラ135のそれぞれを専用の駆動モータで駆動させるようにしてもよい。
【0092】
(3)上記の第1実施形態においては、用紙Pのずり落ち防止の押圧用としてケーシング40に支持された用紙繰り出し用のピックアップローラ52が兼用されているが、こうする代わりに、上方から用紙Pを押圧する押圧部材をケーシング40と平行に設け、用紙有無センサ791が用紙Pの存在を検出することにより駆動モータ62とは独立して設けられた所定のアクチュエータの駆動でこの押圧部材を降下させ、これによる押圧処理で用紙Pのずり落ちを防止するようにしてもよい。
【0093】
(4)上記の実施形態においては、用紙Pの給送を制御する制御手段として、機器本体11に内装された画像形成装置10の全般的な制御を行う、いわゆるメインの制御装置70を利用しているが、本発明は、用紙給送部13における用紙給送制御において、機器本体11に内装されたメインの制御装置70を利用することに限定されるものではなく、用紙給送部13にメインの制御装置70とは独立した、あるいは制御装置70と連係しながら機能する専用の制御手段(いわゆるユビキタスコンピュータ)を設けるようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】
本発明の給送装置によれば、給紙トレイに載置された用紙を押圧し得る用紙押圧姿勢と押圧を解除する解除姿勢との間で姿勢変更可能な用紙固定手段と、給紙トレイに用紙が載置されたことを検出する用紙有無センサと、この用紙有無センサが給紙トレイ上の用紙を検出した検出信号に基づいて前記用紙固定手段に用紙を押圧固定させるべく制御する制御手段とが設けられており、用紙を給紙トレイ上に載置すると、用紙有無センサがそのことを検出し、この検出信号は制御手段へ入力され、この検出信号が入力された制御手段は、用紙固定手段が給紙トレイ上の用紙を押圧固定するように制御するため、用紙は給紙トレイの底部と用紙固定手段とで押圧挟持されて固定された状態になり、これによってたとえ原稿画像を1枚ずつの用紙から読み取るためや、メンテナンスのために用紙押えを傾けても、用紙が給紙トレイ上からばらけ落ちるのを確実に防止することができる。
【0095】
このように、用紙を給紙トレイに載置しただけで給紙トレイ上の用紙は用紙固定手段によって押圧されるため、従来の用紙押えが傾けられたときに、この傾きを検出して用紙を押えるように構成されたものでは、用紙押えを急激に傾けたような場合には、用紙の押圧操作が追いつかずに用紙が給紙トレイからばらけ落ちてしまうような不都合が存在したが、本発明ではこのような不都合を確実に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙給送装置が適用された画像形成装置の一実施形態を示す側面視の説明図である。
【図2】用紙送給装置を説明するための天板および背面板が取り外された状態の用紙給送部を示す斜視図であり、左側部側から見た図である。
【図3】用紙送給装置を説明するための天板および背面板が取り外された状態の用紙給送部を示す斜視図であり、右側部側から見た図である。
【図4】蓋体の側面視の断面図である。
【図5】用紙給送部に装着される用紙送給装置を示す斜視図であり、(イ)は、用紙給送ユニットが駆動ユニットから取り外された状態、(ロ)は、用紙給送ユニットが駆動ユニットに装着された状態をそれぞれ示している。
【図6】用紙給送部に適用されたギヤ構造を説明するための説明図である。
【図7】制御装置による用紙落下防止制御を説明するためのブロック図である。
【図8】給送装置の作用を説明するための説明図あり、(イ)は、用紙の先端がピックアップローラの直下に位置させられる直前の状態、(ロ)は、用紙の先端がピックアップローラと給紙トレイの底部との間に押圧挟持された状態、(ハ)は、用紙がピックアップローラの回転によって繰り出されつつある状態をそれぞれ示している。
【図9】制御装置による第1実施形態の用紙押圧制御を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2実施形態の用紙ずり落ち構造が適用された給送装置20を説明するための側面視の断面図である。
【図11】リフト板の駆動構造を説明するための説明図であり、(イ)は、リフト板が用紙を押圧しない押圧解除姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、リフト板が用紙を押圧する押圧姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
【図12】制御装置による用紙落下防止制御を説明するためのブロック図である。
【図13】制御装置による第2実施形態の用紙押圧制御を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置 11 機器本体
111 スタートボタン 12 蓋体(用紙押え)
13 用紙給送部 131 フレーム板
132 天板 133 背面板
134 嵌挿孔 135 レジストローラ
136 係止凸部 14 給紙トレイ
141 用紙幅設定部材 142 底板
15 排紙トレイ 16 光学系
17 現像部 171 現像装置
172 感光体ドラム 18 定着部
181 定着ローラ 19 給紙部
191 給紙カセット 192 手差しトレイ
20,20′ 給送装置 21 軸受部材
211 第1軸受部材 212 第2軸受部材
213 円孔 214 軸受孔
22 ストップリング 30 用紙給送ユニット
31ローラ軸 32 ローラ軸本体
33 扁平キー 34 切込み溝
35 半円球部 39 ストッパ
391 突片 40 ケーシング
41 天板 42 側板
43 十字軸 50 給送ローラ対
51 給紙ローラ 52 ピックアップローラ
511 給紙ローラ側ワンウエイクラッチ
521 ピックアップローラ側ワンウエイクラッチ
53 ピックアップローラ軸 54 給紙ローラ用ギヤ
55 ピックアップローラ軸用ギヤ
56 中間ギヤ 60 駆動ユニット
61 支持板 62 駆動モータ
63 ギヤ群 631 駆動ギヤ
632 第1従動ギヤ 6321 大径ギヤ
6322 小径ギヤ 634 第3従動ギヤ
64 伝達ギヤ 641 ボス部
65 レジストギヤ 650 レジストギヤ軸
651 ワンウエイクラッチ
66 電力供給切替部 67 電源
70 制御装置 71 CPU
711 用紙押圧判別部 712 押圧信号出力部
72 ROM 73 RAM
791 用紙有無センサ 792 感圧センサ
80 リフト板 81 リフト軸
82 リンクアーム 83 長孔
85 アクチュエータ 86アクチュエータ本体
87 リンクロッド 88 連結突起
P 用紙[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet feeding apparatus that feeds a sheet to a document image reading position of an apparatus main body of an image forming apparatus, and an image forming apparatus to which the sheet feeding apparatus is applied.
[0002]
[Prior art]
Normally, image forming apparatuses such as copying machines, printers, and facsimile machines are provided with a paper presser that can be opened and closed at the top of the main body of the apparatus, and a paper feed tray is further provided on the paper presser. The paper presser is opened when the image of a closed document such as a book sheet or the image of each original is read manually. The main body of the image forming apparatus with the paper presser open. An original image is read while a sheet is placed on a contact glass provided on the upper surface.
[0003]
On the other hand, the paper feed tray is configured so that a plurality of stacked sheets can be placed with the sheet presser closed, and the plurality of sheets are continuously fed one by one by driving a predetermined feeding device. It is to be paid out toward the contact glass. Incidentally, there is a model in which there is usually no paper presser and the cover with the paper feed tray is opened only during maintenance. In this type of image forming apparatus, a closed original such as a book sheet is not read, and only the original is fed from the paper feed tray.
[0004]
By the way, in such an image forming apparatus, if the sheet presser (or the lid) is tilted in a state where a plurality of sheets are placed on the sheet feed tray, the document placed on the sheet feed tray is displaced. The inconvenience of falling off occurs. In order to eliminate such inconvenience, Patent Document 1 discloses that when the paper presser is tilted by being released, this tilt is detected and the paper is pressed by the feeding device, thereby preventing the paper from slipping down. It is made so that.
[0005]
However, in such a paper scattering prevention system, when the paper presser is suddenly released, the paper pressing operation by the feeding device cannot follow the sudden release, and as a result, the paper is scattered. Inconvenience occurs.
[0006]
In order to solve such inconvenience,
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-116804
[Patent Document 2]
JP-A-6-199443
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-20957
[Patent Document 4]
JP 2000-344398 A
[Patent Document 5]
JP 2001-163471 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, as in Patent Document 2 and
[0009]
Moreover, in the thing of patent document 4 and
[0010]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and the scattering of paper from the paper feed tray is suppressed while minimizing the cost of parts and assembly by minimizing the addition of parts. It is an object of the present invention to provide a sheet feeding device capable of reliably preventing the occurrence of the trouble and an image forming apparatus to which the sheet feeding device is applied.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention described in claim 1 is installed at the upper part of the apparatus main body of the image forming apparatus, has a document presser at the lower part, and automatically feeds the paper placed on the paper feed tray at the upper part toward the apparatus main body. A sheet feeding device having a sheet feeding mechanism for feeding, a sheet fixing posture for pressing and fixing a sheet placed on the sheet feeding tray against a bottom plate of the sheet feeding tray, and releasing the fixing A sheet fixing means that can change its position between the release position, a sheet presence sensor that detects that a sheet is placed on the sheet feed tray, and a detection that the sheet presence sensor detects a sheet on the sheet feed tray. Control means for changing the sheet fixing means to the fixed posture based on a signal is provided.
[0012]
According to the present invention, for example, when a sheet is placed on the sheet feed tray in order to read a document image on the sheet, the sheet presence / absence sensor detects this, and this detection signal is input to the control means. The control means to which the detection signal is input controls the paper fixing means to change the posture to the paper fixing posture for fixing the paper on the paper feed tray. In this way, even if the original image is read from one sheet at a time, or even if the sheet presser is tilted for maintenance, the sheet will fall from the paper feed tray. Can be surely prevented.
[0013]
The invention according to claim 2 is the pickup roller according to claim 1, wherein the sheet fixing means is a pickup roller that is provided on the sheet feed tray and feeds the sheet on the sheet feed tray toward the apparatus main body. The control means is configured to change the pickup roller to the paper fixing posture in a state where the pickup roller is stopped based on a detection signal of the paper presence / absence sensor.
[0014]
According to the present invention, when the paper is placed on the paper feed tray, the pickup roller presses the paper in a state in which the feeding of the paper is suppressed by the control signal from the control means. In addition, the state is pressed between the pickup roller and the bottom of the paper feed tray, and scattering is prevented.
[0015]
In addition, since the pickup roller for feeding out the paper is also used as the paper fixing means, it is not necessary to add a new part for preventing the paper from scattering, and the paper on the paper feed tray is suppressed while suppressing an increase in parts cost. It is possible to surely prevent the scattering.
[0016]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the sheet fixing means is a movable bottom plate provided on a part of the bottom of the paper feed tray so as to face the pickup roller, and the control means. Is characterized in that the movable bottom plate is changed to a paper fixing posture based on a detection signal of the paper presence / absence sensor.
[0017]
According to the present invention, when a sheet is placed on the sheet feeding tray, the movable bottom plate of the sheet feeding tray pushes up the sheet by a control signal from the control means, whereby the sheet on the sheet feeding tray is movable with the pickup roller. It will be in the state clamped between the bottom plates, and scattering will be prevented.
[0018]
In addition, in a model in which a movable bottom plate is used for paper output, the existing movable bottom plate can also be used as a paper fixing means, and it is necessary to add a new part for preventing paper scattering. As a result, it is possible to reliably prevent scattering of the paper on the paper feed tray while suppressing an increase in the component cost.
[0019]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a paper feed mechanism having a document presser provided at the lower portion and a paper feed mechanism for automatically feeding the paper placed on the paper feed tray at the upper portion toward the apparatus main body. An image forming apparatus in which a feeding device is installed on an upper portion of the apparatus main body, and a sheet fixing posture for pressing and fixing a sheet placed on the sheet feeding tray against a bottom plate of the sheet feeding tray, and fixing the sheet A paper fixing means whose posture can be changed between a release posture to be released, a paper presence sensor for detecting that the paper is placed on the paper feed tray, and the paper presence sensor detects the paper on the paper feed tray. And a control means for changing the paper fixing means to the fixing posture based on the detected signal.
[0020]
According to the present invention, it is possible to obtain the same effect as that of the first aspect of the invention for the image forming apparatus.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is an explanatory view in a side view showing an embodiment of an image forming apparatus to which a paper feeding apparatus according to the present invention is applied. As shown in this figure, the
[0022]
That is, in the apparatus
[0023]
Then, the paper P fed from the
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
A plurality of stacked sheets P placed on the
[0027]
In the
[0028]
2 and 3 are perspective views showing the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
2 and 3, the
[0032]
The
[0033]
As the bearing
[0034]
On the other hand, the
[0035]
On the other hand, each
[0036]
The
[0037]
Such a
[0038]
The
[0039]
The pair of feeding
[0040]
The
[0041]
In the
[0042]
A paper feed roller side one-way clutch 511 (FIG. 6) is interposed between the
[0043]
By the action of each of the one-
[0044]
When the one-
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
The second driven
[0048]
As shown in FIG. 6, the
[0049]
Accordingly, the
[0050]
A contact sensor (not shown) is provided in the vicinity of the contact position of the sheet P with the
[0051]
On the other hand, the
[0052]
In the present embodiment, the sheet drawn by the pair of feeding
[0053]
The present invention is premised on the
[0054]
In order to perform such control, a sheet presence / absence sensor 791 (FIGS. 2 and 3) for detecting whether or not the sheet P is present on the
[0055]
FIG. 7 is a block diagram for explaining sheet fall prevention control by the
[0056]
The
[0057]
The
[0058]
For this purpose, the paper
[0059]
The press
[0060]
Upon receiving this control signal, the power
[0061]
Thereafter, the press
[0062]
Upon receiving this control signal, the power
[0063]
When the
[0064]
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining the operation of the
[0065]
In this state, when the paper P is placed on the
[0066]
Since the
[0067]
In this state, step S3 (FIG. 9) is executed, and whether or not the detected pressing force P1 of the
[0068]
When the detected pressing force P1 exceeds the reference pressing force P0 (P1> P0, YES in step S3), the power from the
[0069]
Next, step S6 is executed, and it is asked whether or not the start button 111 (FIGS. 1 and 7) is pressed. If pressed (YES in step S6), the paper pressing control is terminated, and normal document reading control is performed. (S7). In the document reading control, a control signal for driving the
[0070]
The
[0071]
Hereinafter, based on FIGS. 10 to 13, a
[0072]
The
[0073]
The
[0074]
In the present embodiment, the
[0075]
In a state in which no power is supplied to the
[0076]
When the
[0077]
Incidentally, the sheet presence /
[0078]
FIG. 12 is a block diagram for explaining sheet fall prevention control by the
[0079]
Hereinafter, based on FIG. 13, the paper pressing control of the second embodiment will be described with reference to FIGS. 11 and 12 as necessary. FIG. 13 is a flowchart for explaining sheet press control according to the second embodiment by the
[0080]
When it is determined that the sheet P is present on the lift plate 80 (YES in S10), the power from the
[0081]
Since the leading end of the sheet P is pressed and held by the
[0082]
Next, it is asked whether or not the start button 111 (FIG. 1) has been pressed (S12). If pressed (YES in S12), the process proceeds to normal document reading control (S13). In normal document reading control, the
[0083]
As described in detail above, the
[0084]
Further, in the first embodiment, a
[0085]
In addition, since the
[0086]
In the second embodiment, the sheet fixing unit is provided at the bottom of the
[0087]
In addition, in the
[0088]
In the
[0089]
The present invention is not limited to the above embodiment, and includes the following contents.
[0090]
(1) The present invention is not limited to the paper slip-off prevention structure applied to the
[0091]
(2) In the above embodiment, the rotation driving of the feeding
[0092]
(3) In the first embodiment described above, the paper feeding
[0093]
(4) In the above embodiment, a so-called
[0094]
【The invention's effect】
According to the feeding device of the present invention, the sheet fixing unit capable of changing the posture between the paper pressing posture capable of pressing the paper placed on the paper feeding tray and the releasing posture for releasing the pressing, and the paper feeding tray A paper presence / absence sensor for detecting that the paper is placed, and a control means for controlling the paper fixing means to press and fix the paper on the basis of a detection signal detected by the paper presence / absence sensor on the paper feed tray; When the paper is placed on the paper feed tray, the paper presence / absence sensor detects this, and this detection signal is input to the control means. Since the control is performed so that the means presses and fixes the paper on the paper feed tray, the paper is pressed and clamped between the bottom of the paper feed tray and the paper fixing means. From each paper To take seen and even tilt the paper pressing for maintenance, the paper can be reliably prevented from falling loose from the paper feed tray.
[0095]
In this way, since the paper on the paper feed tray is pressed by the paper fixing means just by placing the paper on the paper feed tray, when the conventional paper presser is tilted, this tilt is detected and the paper is loaded. In the case where the presser is configured so that the paper presser is tilted sharply, the paper press operation cannot catch up and the paper will fall off the paper feed tray. In the invention, such inconvenience can be surely solved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view illustrating an embodiment of an image forming apparatus to which a sheet feeding device according to the invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view illustrating a sheet feeding unit in a state where a top plate and a back plate for removing the sheet feeding device are removed, as viewed from the left side.
FIG. 3 is a perspective view showing the paper feeding unit in a state where a top plate and a back plate for removing the paper feeding device are removed, as viewed from the right side.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the lid body in a side view.
FIGS. 5A and 5B are perspective views showing a paper feeding device mounted on a paper feeding unit, in which FIG. 5A shows a state where the paper feeding unit is removed from the drive unit, and FIG. 5B shows a paper feeding unit. Shows the state of being attached to the drive unit.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining a gear structure applied to a paper feeding unit.
FIG. 7 is a block diagram for explaining sheet fall prevention control by the control device;
FIGS. 8A and 8B are explanatory diagrams for explaining the operation of the feeding device. FIG. 8A is a state immediately before the leading end of the sheet is positioned immediately below the pickup roller, and FIG. 8B is a state where the leading end of the sheet is the pickup roller. (C) shows a state where the paper is being fed out by the rotation of the pickup roller.
FIG. 9 is a flowchart for explaining sheet pressing control according to the first embodiment by the control device;
FIG. 10 is a cross-sectional view in a side view for explaining a
FIGS. 11A and 11B are explanatory views for explaining a drive structure of the lift plate, in which FIG. 11A is a state in which the lift plate is set to a pressure release posture that does not press the paper, and FIG. The state where the posture is set to the pressing posture for pressing is shown.
FIG. 12 is a block diagram for explaining sheet fall prevention control by the control device;
FIG. 13 is a flowchart for explaining sheet press control according to the second embodiment by the control device;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
13
132
134
136 Locking
141 Paper
15
17 Developing
172
181
191
20, 20 '
211
213
22
31
33 Flat key 34 Cut groove
35
391
41
43
51
511 Feedway side one-way clutch
521 Pickup roller side one-way clutch
53
55 Pickup roller shaft gear
56
61
63
632 First driven
6322
64
65
651 One-way clutch
66 Power
70
711 Paper
72
791
80
82
85
87 Link rod 88 Connecting protrusion
P paper
Claims (4)
前記給紙トレイに載置された用紙を給紙トレイの底板に押圧して固定する用紙固定姿勢と、この固定を解除する解除姿勢との間で姿勢変更可能な用紙固定手段と、
前記給紙トレイに用紙が載置されたことを検出する用紙有無センサと、
この用紙有無センサが給紙トレイ上の用紙を検出した検出信号に基づいて前記用紙固定手段を前記固定姿勢に変更する制御手段とが設けられていることを特徴とする用紙給送装置。A paper feed mechanism installed at the upper part of the image forming apparatus main body and having a document presser at the lower part and automatically feeding the paper placed on the paper feed tray at the upper part toward the apparatus main body. A paper feeding device provided,
A paper fixing means capable of changing a posture between a paper fixing posture for pressing and fixing the paper placed on the paper feeding tray to the bottom plate of the paper feeding tray and a releasing posture for releasing the fixing;
A paper presence sensor for detecting that paper is placed on the paper feed tray;
A paper feeding apparatus comprising: a control means for changing the paper fixing means to the fixed posture based on a detection signal when the paper presence sensor detects a paper on a paper feed tray.
前記給紙トレイに載置された用紙を給紙トレイの底板に押圧して固定する用紙固定姿勢と、この固定を解除する解除姿勢との間で姿勢変更可能な用紙固定手段と、
前記給紙トレイに用紙が載置されたことを検出する用紙有無センサと、
この用紙有無センサが給紙トレイ上の用紙を検出した検出信号に基づいて前記用紙固定手段を前記固定姿勢に変更する制御手段とが設けられていることを特徴とする画像形成装置。An upper part of the apparatus main body is provided with a paper feeding device having a document presser at the lower part and a paper feeding mechanism for automatically feeding the paper placed on the paper feed tray to the apparatus main body at the upper part. An image forming apparatus installed in
A paper fixing means capable of changing a posture between a paper fixing posture for pressing and fixing the paper placed on the paper feeding tray to the bottom plate of the paper feeding tray and a releasing posture for releasing the fixing;
A paper presence sensor for detecting that paper is placed on the paper feed tray;
An image forming apparatus comprising: a control unit configured to change the sheet fixing unit to the fixed posture based on a detection signal when the sheet presence sensor detects a sheet on the sheet feeding tray.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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---|---|---|---|---|
KR100589862B1 (en) | 2005-06-27 | 2006-06-19 | 주식회사신도리코 | Auto reset structure of pick-up roller assembly for auto document feeder |
JP2009132521A (en) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Brother Ind Ltd | Document conveying device |
JP2013155011A (en) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Brother Industries Ltd | Sheet conveyor apparatus |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184150A patent/JP2005015181A/en not_active Withdrawn
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