JP2005014470A - スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法 - Google Patents

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JP2005014470A JP2003184089A JP2003184089A JP2005014470A JP 2005014470 A JP2005014470 A JP 2005014470A JP 2003184089 A JP2003184089 A JP 2003184089A JP 2003184089 A JP2003184089 A JP 2003184089A JP 2005014470 A JP2005014470 A JP 2005014470A
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Yoshiaki Tagami
義明 田上
Toshio Sakamoto
敏雄 坂本
Kenji Nomoto
憲治 野本
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Abstract

【課題】印刷精度を高くすることを目的とする。また、従来の加工パターンに比較し、スクリーン版を小さく製作でき、スクリーン版のコストを抑えることを目的とする。また、スクリーン版の寿命を長くすることを目的とする。
【解決手段】上記スクリーン製版100に対向して配置するテーブル10と、上記スクリーン製版100を取りつけ、上記スクリーン製版100の形状に合わせて環状に形成され、さらに、上記スクリーン製版100が取りつけられる側の面に溝136が環状に形成されたスクリーン受け部131と、上記溝136に配置され、上記スクリーン受け部131と上記スクリーン製版100とで挟まれた空間に対し上記溝136を境に上記溝の内側と外側とを略密閉するスポンジ141とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板への電気配線の印刷やエッチングにおけるレジストの印刷等に使用されるスクリーン印刷機に係り、より詳細にはスクリーンメッシュとワークとの間のガス圧をスクリーンメッシュのスキージ印刷面側のガス圧と比較し、高くすることを特徴とするスクリーン印刷方法に使用するスクリーン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクリーン印刷では、スクリーン版と印刷するワークとの間に数mmの隙間をあけ、スクリーン版にインクを供給後、スキージにてスクリーン版を下方向に押さえスクリーン版を伸ばしながら、加工基板であるワークとスクリーン版を密着させるようにして、スキージを手前に移動させ、スクリーン版の張力により加工基板であるワークからスクリーン版を離すようにして、加工基板であるワークに印刷を行っていた。
例えば、スクリーン枠内寸法が320mmでは、1.5mm程度、また、スクリーン枠内寸法が1000mm〜2500mm、あるいはそれ以上と大きくなるにつれて、2〜6mmの隙間を空けていた。あるいはさらに大きな隙間が必要であった。
【0003】
従来のスクリーン版とワークとの間に、例えば、上記2〜6mmの隙間をあけて印刷する方法では、スクリーン版を伸ばして印刷するため、印刷精度が悪い問題と、スクリーン版を伸ばして印刷するため、スクリーン版を大きく作る必要があり、スクリーン版のコストが上がる問題と、スクリーン版を伸ばして印刷するためスクリーン版の寿命が短くなる問題があった。
【0004】
また、従来技術として以下の手段が文献に記載されている。印刷精度を高めることができると共に、スクリーンメッシュを伸ばして使用することによるスクリーンメッシュの劣化等を防ぐことのできるスクリーン印刷方法及び装置を提供することを目的とし、手段として、スクリーンメッシュと前記スクリーンメッシュを保持するスクリーン枠とから成るスクリーン版に、インク供給部にてインクを供給し、前記インクの供給された前記スクリーンメッシュ上でスキージを摺動させてこの摺動面からインクを押出し、被印刷物の前記摺動面に対応する印刷面に前記インクを転移させるスクリーン印刷方法であって、少なくとも前記スクリーン版と前記被印刷物を、前記スキージの通過したスクリーンメッシュが被印刷物の前記印刷面から分離する圧力状態とする。(特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特開2003−089190号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1では、漠然とした方法を述べているだけで、実際の工業製品として製品化するには密閉化の構成、装置の制御方法、印刷の仕方等の具体的記載に欠けていた。
【0007】
本発明は、印刷精度を高くすることを目的とする。
また、従来の加工パターンに比較し、スクリーン版を小さく製作でき、スクリーン版のコストを抑えることを目的とする。
また、スクリーン版の寿命を長くすることを目的とする。
また、より実際の製品化に即した装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スクリーン製版を用いてスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
上記スクリーン製版に対向して配置するテーブルと、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
を備え、
上記スクリーン密封部は、
上記スクリーン製版を取りつけ、上記スクリーン製版の形状に合わせて環状に形成され、さらに、上記スクリーン製版が取りつけられる側の面に溝が環状に形成されたスクリーン受け部と、
上記スクリーン受け部に形成された溝に配置され、上記スクリーン受け部と上記スクリーン製版とで挟まれた空間に対し上記溝を境に上記溝の内側と外側とを略密閉する弾性体と
を有することを特徴とする。
【0009】
上記弾性体は、上記スクリーン受け部から上記スクリーン製版を取り外した場合にも、上記溝から外れないように配置されたことを特徴とする。
【0010】
上記弾性体は、上記スクリーン受け部から上記スクリーン製版を着脱する場合に、上記スクリーン製版と接触しないように縮み、上記スクリーン製版を取りつけた場合に上記スクリーン製版と接触するように膨らむことを特徴とする。
【0011】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スクリーン製版を用いてスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
上記スクリーン製版に対向して配置するテーブルと、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
を備え、
上記スクリーン密封部は、
上記テーブルの側面の形状に合わせて環状に形成され、上記テーブルの側面に沿って、上記テーブルの側面と非接触で移動自在に配置された中空部材と、
上記中空部材の内側に取り付けられ、上記テーブルの側面に沿って、上記テーブルの側面と接触して上記中空部材と共に移動し、上記テーブルの側面と自己が接触する位置で移動方向の前後を略密閉する弾性体と
を有することを特徴とする。
【0012】
上記弾性体は、上記テーブルの側面の内側に向かって上記スクリーン製版の方向に傾斜した凸部を有し、上記凸部の略先端部が上記テーブルの側面と接触することを特徴とする。
【0013】
上記スクリーン密封部は、さらに、上記弾性体が有する上記凸部と上記中空部材とに挟まれる位置に配置された第2の弾性体を有することを特徴とする。
【0014】
上記スクリーン密封部は、さらに、
上記中空部材の上面に配置された第2の弾性体と、
上記スクリーン製版を取りつけ、上記スクリーン製版の形状に合わせて環状に形成され、さらに、上記スクリーン製版が取りつけられる側の面に溝が環状に形成されたスクリーン受け部と、
環状に形成され、上記スクリーン受け部に取り付けられ、上記スクリーン受け部の内側に環状に形成された凸部を有し、上記凸部が上記第2の弾性体を上記中空部材の上面と狭持するスクリーン受け補助部と
を有することを特徴とする。
【0015】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スクリーン製版を用いてスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
上記スクリーン製版に対向して配置するテーブルと、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
を備え、
上記スクリーン密封部は、
上記テーブルの側面の形状に合わせて環状に形成され、上記テーブルの側面に沿って、上記テーブルの側面と非接触で移動自在に配置された中空部材と、
環状に形成され、上記中空部材の上面と上記テーブルの上面とに接触し、上記中空部材と上記テーブルとの間に撓みをもって取り付けられ、上記テーブルの側面側と上記テーブルの上面側とを略密閉する弾性体と
を有することを特徴とする。
【0016】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スキージとスクリーン製版とを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークを配置するテーブルと、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の略密封された空間に気体を供給する供給部と
を備え、
上記供給部は、上記スキージの位置に基づいて、上記スクリーン製版のスクリーンと上記テーブルに配置されるワークとの間の隙間を所定の大きさ以上に保つように供給する気体の供給量を制御することを特徴とする。
【0017】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スクリーン製版を用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークを配置するテーブルと、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
を備え、
上記テーブルは、上記テーブルに配置されるワークの外側から上記ワークの側面を囲むように、上記スクリーン製版に向かって気体を供給する長穴状の開口部を形成したテーブル面を有することを特徴とする。
【0018】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部と、
インクを押圧しながら移動してワークにスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに向かい合うように配置された第1と第2のスキージを備え、
往路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの一方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、
復路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの他方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、
上記押し上げ部は、上記第1と第2のスキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動する場合に、気体を供給することでスクリーンを押し上げることを特徴とする。
【0019】
この発明に係るスクリーン印刷機は、スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部と、
上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給するスクレッパと
を備えていることを特徴とする。
【0020】
上記スクリーン印刷機は、さらに、上記スクレッパの移動方向に対し上記スクレッパの前後に、インクを押圧しながら移動してワークにスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに離れる方向になるように配置された第1と第2のスキージを備え、
往路において、上記第1のスキージが、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動し、上記スクレッパが上記第1のスキージの後方で上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給し、
復路において、上記第2のスキージが、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動し、上記スクレッパが上記第2のスキージの後方で上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給することを特徴とする。
【0021】
上記スクレッパは、スクリーンを上記ワークに接触させない位置で移動し、
上記スクリーンは、パターンが形成された部分を有し、
上記パターンが形成された部分は、上記スクレッパが移動する位置以上に上記スクレッパ側に押し上げられていることを特徴とする。
【0022】
スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
スクリーン製版のスクリーン上を摺動することでスクリーンのパターン孔にインクを供給するスクレッパと、
スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、上記スクレッパによりスクリーンのパターン孔に供給されたインクを用いてワークにスクリーン印刷するスキージと、
スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部と
を備え、
上記押し上げ部は、上記スクレッパがスクリーン上を摺動する場合に、上記気体を供給せず、上記スキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する場合に、気体を供給することでスクリーンを押し上げることを特徴とする。
【0023】
スキージとスクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークをテーブルに配置する配置工程と、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封工程と、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の略密封された空間に気体を供給する供給工程と
を備え、
上記供給工程は、上記スキージの位置に基づいて、上記スクリーン製版のスクリーンと上記テーブルに配置されるワークとの間の隙間を一定に保つように供給する気体の供給量を制御することを特徴とする。
【0024】
この発明に係るスクリーン印刷方法は、スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークをテーブルに配置する配置工程と、
上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封工程と
上記テーブルのテーブル面に形成された長穴状の開口部から、上記テーブルに配置されるワークの外側から上記ワークの側面を囲むように、上記スクリーン製版に向かって気体を供給する供給工程と
を備えたことを特徴とする。
【0025】
この発明に係るスクリーン印刷方法は、スクリーン製版と、テーブルと、インクを押圧しながら移動してワークにスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに向かい合うように配置された第1と第2のスキージとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
往路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの一方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する第1の摺動工程と、
第1の摺動工程後、復路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの他方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する第2の摺動工程と、
第1と第2の摺動工程により、上記第1と第2のスキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動する場合に、スクリーン製版とテーブルとの間の略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ工程と
を備えたことを特徴とする。
【0026】
この発明に係るスクリーン印刷方法は、スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ工程と、
上記押し上げ工程により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給する供給工程と
を備えていることを特徴とする。
【0027】
この発明に係るスクリーン印刷工程は、スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
スクレッパによりスクリーン製版のスクリーン上を摺動することでスクリーンのパターン孔にインクを供給する供給工程と、
スキージにより、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、上記スクレッパによりスクリーンのパターン孔に供給されたインクを用いてワークにスクリーン印刷する印刷工程と、
上記供給工程によりスクレッパがスクリーン上を摺動する場合に、スクリーン製版とテーブルとの間の略密封された空間に気体を供給せず、上記印刷工程によりスキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する場合に、気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ工程と
を備えたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるスクリーン印刷機のテーブル部とスクリーン製版部との構成を示す図である。
図1において、1は、スクリーン、5は、スクリーン枠、10は、テーブル、11は、ばねサポート、12は、ばねサポート取り付け板、13は、テーブル支持部、100は、スクリーン製版、131は、スクリーン受け部、132は、スライドプレート、133は、凸部、134は、あて板、135は、シリンダサポート、136は、溝、141は、第1のパッキン材の一例であるスポンジ、142は、第2のパッキン材の一例であるスポンジ、143は、摺動パッキン、150は、弾性体の一例であるばね材、151は、シリンダ、152は、アジャスタボルト、153は、シリンダである。
【0029】
スクリーン製版100は、スクリーン1とスクリーン枠5とを備えている。
【0030】
テーブル10は、上記スクリーン製版100に対向して配置される。テーブル10は、テーブル支持部13の上に取り付けられている。図示していないが、テーブル支持部13は、上下に昇降可能に構成されている。また、テーブル支持部13は、吸引機構を有している。テーブル10には、ワークをテーブル面に吸引するための吸引口が空けられていて、テーブル支持部13の吸引機構が、テーブル面の吸引口を介してワークをテーブル面に吸引することで、ワークをテーブル面に配置する。
【0031】
スクリーン密封部は、ばねサポート11、ばねサポート取り付け板12、スクリーン受け部131、スライドプレート132、あて板134、スポンジ141,142、摺動パッキン143、ばね材150を備えている。スクリーン密封部は、上記スクリーン製版100と上記テーブル10との間の空間を略密封する。
【0032】
スクリーン受け部131は、上記スクリーン製版100を取りつけ、上記スクリーン製版100の形状に合わせて環状に形成され、さらに、上記スクリーン製版100が取りつけられる側の面に溝136が環状に形成されている。言い換えれば、スクリーン受け部131には、スクリーン製版100が上部に乗せられ配置される。スクリーン受け部131には、環状に形成された溝136がスクリーン枠5が乗せられる位置に空けられている。弾性体の一例として、スポンジ141は、上記スクリーン受け部131に形成された溝136に配置され、上記スクリーン受け部131と上記スクリーン製版100とで挟まれた空間に対し上記溝136を境に上記溝136の内側の空間の雰囲気と外側の空間の雰囲気とを漏れにくいように略遮断し、略密閉する。スポンジ141は、上記スクリーン受け部131から上記スクリーン製版100を取り外した場合にも、上記溝136から外れないように配置されている。例えば、ここでは、溝136の底面とスポンジ141とを両面テープ等で接着しておく。溝136から外れないように配置されていることで、上記スクリーン製版100を交換する場合に作業効率を向上させることができる。
【0033】
また、スクリーン受け部131には、あて板134が内側に位置するようにねじで固定されている。スクリーン受け部131には、シリンダ153が下面側から取り付けられている。スクリーン受け部131の側部には、アジャスタボルト152が水平方向に移動可能なように取り付けられ、アジャスタボルト152によりスクリーン製版100の水平方向の位置決めがされている。スクリーン受け部131の側部の上面には、シリンダサポート135がねじで取り付けられている。シリンダサポート135には、シリンダ151が上面側から取り付けられ、下部に位置するスクリーン枠5を上部からシリンダ151のロッドによりスクリーン受け部131に押し付けることによりスクリーン製版100を固定する。
【0034】
テーブル10のテーブル支持部13からつば状に突き出た外周部の下面には、ばねサポート取り付け板12がねじで取り付けられている。ばねサポート取り付け板12の下面には、ばねサポート11がねじで取り付けられている。ばねサポート11の外周部の上面とスライドプレート132の間には、図示していないロッドがねじで取り付けられている。ロッドの外周側には、ばね材150が配置されている。
【0035】
中空部材の一例として、スライドプレート132は、上記テーブル10の側面の形状に合わせて環状に形成され、上記テーブル10の側面に沿って、上記テーブル10の側面と非接触で移動自在に配置されている。言い換えれば、環状に形成されたスライドプレート132は、テーブル10の側面に隙間を空けて非接触に配置され、図示していないロッドにより上下に昇降可能に取り付けられている。スライドプレート132には、摺動パッキン143がねじで取り付けられている。
【0036】
弾性体の一例として、摺動パッキン143は、上記スライドプレート132の内側に取り付けられ、上記テーブル10の側面に沿って、上記テーブル10の側面と接触して上記スライドプレート132と共に移動し、上記テーブル10の側面と自己が接触する位置について移動方向の前後の雰囲気を漏れにくいように略遮断し、略密閉する。摺動パッキン143は、上記テーブル10の側面の内側に向かって上記スクリーン製版100の方向に傾斜した凸部を有し、上記凸部の略先端部が上記テーブル10の側面と接触する。言い換えれば、摺動パッキン143は、内周側につば状の凸部を有していて、凸部の先端付近がテーブル10の側面を取り囲むように接触している。
【0037】
第2の弾性体の一例として、スポンジ142は、上記スライドプレート132の上面に配置されている。スクリーン受け補助部の一例として、あて板134は、環状に形成され、上記スクリーン受け部131に取り付けられ、上記スクリーン受け部131の内側に環状に形成された凸部133を有し、上記凸部133が上記スポンジ142を上記スライドプレート132の上面と狭持する。言い換えれば、あて板134は、内周側に環状に形成された凸部133を有し、凸部133は、スライドプレート132の上面に配置されたスポンジ142を押し付け、ばね材150の伸びようとする弾性力により下部方向から押されたスライドプレート132をばねサポート11との間で挟持するように上部から支持している。
【0038】
図2は、実施の形態1におけるスクリーン印刷機のテーブル部とスクリーン製版部との断面図である。
図2において、121は、開口部、122は、供給コネクタ、14は、コネクタサポートである。その他の構成は、図1と同様である。
テーブル10は、上記テーブル10のテーブル面に形成され、上記テーブル10に配置されるワーク6の外側から上記ワーク6の側面を囲むように、上記スクリーン製版100に向かって気体を供給する長穴状の開口部121を有する。
【0039】
また、供給部の一例として、開口部121と供給コネクタ122とは、上記スクリーン製版100と上記テーブル10との間の略密封された空間に気体を供給する。また、上記供給部は、図示していないブロアを有し、ブロアの回転数をインバータで調整することで、上記スキージ3の位置に基づいて、上記スクリーン製版100のスクリーン1と上記テーブル10に配置されるワーク6との間の隙間を一定に保つように供給する気体の供給量を制御する。
以上のように、押し上げ部の一例として、供給部とスクリーン密封部は、スクリーン製版100とテーブル10との間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーン1を押し上げる。
【0040】
テーブル10のテーブル支持部13からつば状に突き出た外周部の下面には、ばねサポート取り付け板12とは別の位置にコネクタサポート14がねじで取り付けられている。コネクタサポート14には、供給コネクタ122が取り付けてある。コネクタサポート14の供給コネクタ122が取り付けられた位置は、テーブル10まで貫通する孔が空けられている。テーブル10に形成されている開口部121は、貫通する孔を有し、コネクタサポート14は、コネクタサポート14の孔が開口部121の孔と位置が合うように取り付けられている。供給コネクタ122には、圧縮気体が供給され、略密封状態となったテーブル10とスクリーン1との間の空間に対し、開口部121を通じてスクリーン1に向かって供給される。
【0041】
図3は、テーブル部の上面図である。
図3において、各構成は、図1と同様である。
図3において、テーブル10は、略四角柱の形状をしており、テーブル10の側面には、スライドプレート132がすきまばめ、言い換えれば非接触で保持されている。すなわち、スライドプレート132は、テーブル10と摺動パッキン143を介し摺動自在に配置される。スライドプレート132は、テーブル10に合わせ略四角形の枠状に形成され、スライドプレート132は、下面をテーブル10に数本のボルトで固定されたばねサポート11により複数のばね材150を介してテーブル10の側面に保持されている。
テーブル10の上面には、略直角方向に長い長穴状の開口部121が、略四角形のテーブル10の各辺に沿って2つずつ計8箇所設けられている。図3においては、テーブル10中央部に、2点鎖線で囲まれた位置において吸引口123によりワークが吸引され、ワークが配置される。開口部121は、吸引口123が被印刷物を吸引することによりテーブル10に固定した際に、被印刷物(ワーク)に接しない位置に形成される。
【0042】
ここで、スライドプレート132は、上面をスライドプレート132の上面の形状に合わせて略四角形の枠状に形成されたスポンジ142を介してスクリーン受け部131により押圧され、保持されている。スクリーン受け部131は、印刷機体に固定されている。あて板134の一部である凸部133は、スライドプレート132の枠から内側にも外側にもはみ出さないように、略四角の枠状に形成されている。凸部133は、環状に形成され、スポンジ142を押圧するように下向きに凸に形成されている。下向きに凸に形成することにより広い平面でスポンジ142を押圧するよりも押圧面積を小さくし、広い平面でスポンジ142を押圧するよりもある一定の押す力に対する圧力を高めている。スライドプレート132は、ばね材150の反発力により、ばねサポート11とスポンジ142を介した凸部133とに狭持され、凸部133を押圧している。すなわち、スライドプレート132は、テーブル10により弾性体を介して上記あて板134に押圧される。また、反対に、上記凸部がスポンジ142を介して上記スライドプレート132に押圧される。テーブル10は、被印刷物の寸法に合わせて上下に位置調整のため移動するが、テーブル10が移動してもスライドプレート132が凸部133を押圧するように、テーブル10の移動量より大きい伸縮量を有するばね材150を用いる。
したがって、凸部133とスライドプレート132との間は、テーブル10が移動しても略密封(シール)されている。
【0043】
図4は、スクリーン受け部付近の上面図である。
図4において、スクリーン受け部131は、スクリーン製版100の形状に合わせて略四角形の枠状に形成されている。また、あて板134は、外周をスクリーン受け部131に合わせ、内周側をスライドプレート132の形状に合わせて略四角形の枠状に形成されている。
スクリーン受け部131の上面は、スクリーン枠5の形状に合わせて略四角形の枠状に溝136が形成されている。スポンジ141は、溝136の形状に合わせて略四角の枠状に形成されている。
【0044】
図5は、摺動パッキンの形状を示す図である。
図6は、別の摺動パッキンの形状を示す図である。
摺動パッキン143は、細長い直線状に形成されている。4つの摺動パッキン143を組み合わせて、略四角形の枠状にしている。本実施の形態では、4つの摺動パッキン143を組み合わせているため、つなぎ目の位置で隙間ができてしまいシール性に影響する。そこで、密閉性(シール性)を向上させるため図6に示すように、略四角形の枠状に成型された摺動パッキン143を用いてもよい。
【0045】
したがって、スクリーン受け部131とスクリーン枠5と間は、密封(シール)されている。
したがって、スクリーン密封部は、スクリーン製版100と上記テーブル10との間の空間を略密封する。
【0046】
図1〜6では、スクリーン密封部の各構成を略四角の形状としているが、テーブル10を円筒形にして、スクリーン密封部の各構成をテーブル10の形状に合わせて円筒形の枠状に形成してもよい。シール性を向上するためには、円筒形の枠状に形成するほうがなおよい。
【0047】
図7は、スクリーン受け部とスクリーン製版とのシール機構の別の構成を示す図である。
図7においては、スポンジ141の代わりに、上記スクリーン受け部131から上記スクリーン製版100を取り外す場合に、上記スクリーン製版100と接触しないように縮み、上記スクリーン製版100を取りつけた後に上記スクリーン製版100と接触するように膨らむ風船パッキン146(弾性体の一例である)を用いてもよい。例えば、空気の出し入れをおこなうことにより、縮ませ、膨らませる。上記スクリーン製版100を出し入れする場合に、スクリーン製版100と接触しないように縮むことにより、スクリーン製版100と擦れて弾性体が劣化することを防ぐことができる。
【0048】
図8は、テーブルとスライドプレートのシール機構の別の構成を示す図である。
図8では、図1のスポンジ142の代わりに、環状に形成され、上記スライドプレート132の上面と上記テーブル10の上面とに接触し、上記スライドプレート132と上記テーブル10との間に撓みをもって取り付けられ、上記テーブル10の側面側の雰囲気と上記テーブル10の上面側の雰囲気とを略遮断し、略密閉するスポンジ144(弾性体の一例である)を用いてもよい。撓みをもって取り付けることで、スライドプレート132は、テーブル10に対して相対移動することができる。スポンジ144と摺動パッキン143との二重シールによりシール性を向上させることができる。また、スポンジ144は、スポンジ142とさらに取り付けるわけではなく、スポンジ142の代わりに、スポンジ142の機能をも兼ねて取り付けるため、別々に取りつける場合のような隙間が存在せず、シール性を向上させることができる。
【0049】
図9は、テーブルとスライドプレートのシール機構の別の構成を示す図である。
図9では、摺動パッキン143が有する凸部と上記スライドプレート132とに挟まれる位置に配置された第2の弾性体としての円柱形パッキン145をさらにもちいてもよい。上記スクリーン製版100と上記テーブル10との間の空間に圧縮気体を供給することで上昇した圧力が摺動パッキン143の凸部をテーブル10の側面側に押し付ける際に、円柱形パッキン145がシール性を向上させる。4つの円柱形パッキン145を摺動パッキン143が有する凸部と上記スライドプレート132とに挟まれる位置に合うように組み合わせてもよいし、0リング等を用いても構わない。
【0050】
図10は、実施の形態1における印刷の状態を示す図である。
図10において、2は、スクレッパ、3は、スキージ、4は、スキージユニット、6は、ワーク、8は、インクである。その他の構成は、図1と同様である。
スキージユニット4は、スクレッパ2、スキージ3をそれぞれ昇降可能に支持している。また、スキージユニット4は、スクリーン面と平行な水平方向に移動する。
【0051】
図10(a)において、スクレッパ2が矢印の移動方向に向かってスクリーン1上を摺動し、インク8をスクリーン1上に均一となるようにコーティングする。コーティングすることで、スクリーン1のパターン孔にインク8を充填或いはふたをする。この時、スキージ3は、上部に移動している。
【0052】
図10(b)において、スキージ3が矢印の移動方向に向かってスクリーン1上を摺動し、スキージ3がワーク6を押圧しながらインク8をワーク6に押出すように移動することによりワーク6は印刷される。スキージ3は、スクリーン1のパターン幅よりは少なくとも大きい幅に形成され、この幅でもって、スクリーン1と面ではなく線で接触するように接触位置の角を面取り、或いはR凸状にせず、なるべく尖らせるように形成されている。
スキージ3が矢印の移動方向に向かってスクリーン1上を摺動する場合に、開口部121は、図示していない圧縮気体供給部により供給された気体をスクリーン製版100に向かって供給する。供給された気体によりスクリーン1下部の雰囲気圧力がスクリーン1上部の雰囲気圧力よりも高くなれば、すなわち、スクリーン製版100に対し、対向して配置されたテーブルとは反対側に有する雰囲気の圧力よりも高い圧力であれば、スクリーン1とワーク6との隙間が少なくてもスキージ3にて印刷時にスクリーン1とワーク6が容易に版離れしながら印刷することが可能となる。圧縮気体の供給量は、スクリーン1とワーク6との隙間Gが一定、或いは、少なくともパターンが形成された部分における隙間が所定の大きさ以上となるように調整制御される。例えば、上記所定の大きさの隙間がスクリーン製版の枠内寸法が320mmのスクリーン製版なら1mm程度、スクリーン製版の枠内寸法が2500mmのスクリーン製版なら2〜3mmとなるように調整される。
ここで、供給する気体は、空気と窒素とのいずれかであることが望ましい。空気は、ワーク6を汚染しないためにもクリーンエアであるとなおよい。ワーク6を汚染しないためにも不活性ガスである窒素と同様に、アルゴン等でもよい。
【0053】
図11は、スキージの位置と、エアー供給量及びスクリーンとワークとの隙間との関係を示す図である。
まず、スクリーン製版100が、スクリーン受け部131に配置される。その後、図10(a)で示すスクレッパ2によりコーティングされ、スクリーン1とワーク6との初期ギャップ(隙間)が所定の隙間になるようにテーブル10が上昇する。例えば、スクリーン製版の枠内寸法が320mmのスクリーン製版なら初期ギャップを0.1〜0.2mm、スクリーン製版の枠内寸法が2500mmのスクリーン製版なら初期ギャップを1〜2mmになるように設定する。そして、図10(b)で示すスキージ3によりワーク6にスクリーン印刷が行なわれる。図11では、図10(b)で示すスキージ3によりワーク6にスクリーン印刷が行なわれる際のスキージ3の位置と、エアー供給量及びスクリーン1とワーク6との隙間との関係を示している。
【0054】
スキージ3は、スクリーン1中央部においてスクリーン製版の枠内寸法の約3分の1程度の距離を摺動しながらスクリーン1を押圧する。
図11において、示されているギャップGは、印刷方向に対しスキージ3の後方にスキージ3から所定の位置離れた位置での値を示している。スキージ3がスクリーン1上に下降し、スキージ3がスクリーン1を押圧すると、初期ギャップがそもそも小さいため、スクリーン1とワーク6との隙間Gが0に近い値となる。この時は、まだ、エアー供給はおこなっていない。
【0055】
スキージ3がスクリーン1に設けられているパターンの開始位置まで進んだところで、或いは直前でエアー供給を開始する。エアー供給量は、その後、スクリーン1とワーク6との隙間が所定の距離となるように調整される。スクリーン印刷が行なわれるとパターンに充填されていたインク8がワーク6に転写されパターン孔が空洞となるため、供給した気体がパターン孔から漏れていく。よって、スキージ3が進み、インク8がワーク6に転写されるに従って空洞となるパターン孔の面積が増加する。この増加に伴い、エアー供給量を増加させながらスクリーン1とワーク6との隙間が所定の距離(大きさ)となるように調整される。
ここで、エアー供給を開始すると、スクリーン1は、スキージ3で押えつけられている位置から大きく立ちあがり、その他の部分では、水平面に近い上部に凸となる円弧を形成する。エアーは、テーブル10の各縁近くから供給され、スキージ3の印刷方向両側の隙間を抜けてスクリーン1全面にわたって広がる。スクリーン1は、局所的にスキージ3で押えつけられているように押し上げられる。したがって、スキージ3で押えつけられている位置の前後のワーク6上部におけるスクリーン1とワーク6とのギャップは、略同一のギャップとなる。
【0056】
印刷が終了し、スキージ3がスクリーン1の押圧終了位置まで来て、スキージ3が上昇すると、それまで、枠5とスキージ3とでエアー供給によりスクリーン1の上側への撓みを押えていたものが枠5だけでスクリーン1を押えることになるので、スクリーン1の上側への撓み量が増加してしまう。撓み量が増加するとそれだけスクリーン1を引き伸ばすことになりスクリーン1の劣化を早めてしまう。そこで、スキージ3がスクリーン1の押圧終了位置まで来て、スキージ3が上昇するとほぼ同時にエアー供給量を減少させ、スクリーン1とワーク6との隙間が所定の距離となるように調整される。
【0057】
図12は、実施の形態1におけるスクリーン印刷機の動作のフローチャート図である。
S(ステップ)1201において、まず、初期状態としてテーブル10の位置は、まだ、上記スクリーン製版100と上記テーブル10との間の空間が略密封されていない位置まで下降している。また、スクリーン製版100自体もまだ、スクリーン受け部131に設置されていない。
S1202において、スクリーン製版100が、スクリーン受け部131に設置される。
S1203において、インク8がスクリーン1上に供給され、スクレッパ2によりスクリーン1上がコーティングされる。
S1204において、ワーク6が搬入され、テーブル10に配置される。
S1205において、テーブル10が上昇し、スクリーン製版100と上記テーブル10との間の空間が略密封される。そして、テーブル10の昇降によりスクリーン製版100とワーク6との初期隙間G0が調整セットされる。
S1206において、スキージ3が下降し、スクリーン1の押圧を開始する。
S1207において、スキージ3がスクリーン1上を摺動し、スキージ3の位置がスクリーンのパターン位置までくると、或いは直前まで来ると、圧縮気体の供給が開始される。圧縮気体の供給は、テーブル10に設けられた開口部121すべてから供給される。したがって、スクリーン1は、スキージ3により押圧されている箇所を除いて、ワーク6から離れる方向に凸に撓む。
S1208において、スキージ3の移動と共に気体供給量を増加させ、所定の隙間G1を維持するように供給量を調整する。
S1209において、印刷が終了し、スキージ3が上昇する。これと同時期に気体供給量を減少させ、所定の隙間G1を維持するように供給量を調整する。
S1210において、気体供給を停止する。気体供給を停止することで、スクリーン製版100とワーク6との隙間が初期隙間G0に戻る。
S1211において、テーブル10を下降させ、スクリーン製版100と上記テーブル10との間の空間の略密封を解除する。
S1212において、ワーク6を搬出して印刷を印刷動作を終了する。
【0058】
以上のような構成とすることにより、印刷精度を高くすることができ、また、従来の加工パターンに比較し、スクリーン版を小さく製作でき、スクリーン版のコストを抑えることができ、スクリーン版の寿命を長くすることができると共に、より実際の製品化に即した装置を提供することができる。
また、エアー供給を開始すると、スクリーン1は、スキージ3で押えつけられている位置から大きく立ちあがるため、スクリーンの版離れ速度を早くすること、或いは/及び一定にすることができる。
【0059】
以上のように、本実施の形態1におけるスクリーン印刷機は、スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、スクリーン製版100のスクリーン1上を摺動することでスクリーン1のパターン孔にインク8を供給するスクレッパ2と、スクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン1上を摺動し、上記スクレッパ2によりスクリーン1のパターン孔に供給されたインク8を用いてワーク6にスクリーン印刷するスキージ3と、スクリーン製版100とテーブル10との間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部とを備えている。
そして、上記押し上げ部は、上記スクレッパ2がスクリーン1上を摺動する場合に、上記気体を供給せず、上記スキージ3がスクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン1上を摺動する場合に、気体を供給することでスクリーン1を押し上げる。
【0060】
実施の形態2.
実施の形態2におけるスクリーン印刷機は、2つのスキージを用いて、往復印刷をおこなうスクリーン印刷機について説明する。
図13は、実施の形態2におけるスクリーン印刷の状態を示す図である。
図13において、スキージユニット4は、さらに、スキージ7を昇降可能に支持し、スクレッパ2を備えていない。
スクリーン製版100とテーブル10との間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部については、実施の形態1と同様である。
第1と第2のスキージとして、スキージ3,7は、インク8を押圧しながら移動してワーク6にスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに向かい合うように配置されている。
図13(a)の往路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの一方、ここでは、スキージ3が、スクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン上を摺動する。
図13(b)の復路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの他方、ここでは、スキージ7が、スクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン上を摺動する。
ここで、上記押し上げ部は、上記第1と第2のスキージ3,7がスクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン上を移動する場合に、気体を供給することでスクリーン1を押し上げている。スクリーン1を押し上げていることにより、スクリーン1とワーク6との間の所定の隙間Gを維持し、さらに、少ない隙間で印刷後の版離れをおこなわせることができる。
その他の構成については、実施の形態1と同様である。
【0061】
実施の形態3.
実施の形態3におけるスクリーン印刷機は、2つのスキージとスクレッパとを用いて、往復印刷をおこなうスクリーン印刷機について説明する。
図14は、実施の形態3におけるスクリーン印刷の状態を示す図である。
図14において、スキージユニット104は、スキージ103,107、スクレッパ102を昇降可能に支持している。
スクリーン製版100とテーブル10との間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーン1を押し上げる押し上げ部については、実施の形態1と同様である。
スクレッパ102は、上記押し上げ部により押し上げられて上記ワーク6と非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーン1のパターン穴にインクを供給する。
第1と第2のスキージとして、スキージ103,107は、上記スクレッパ102の移動方向に対し上記スクレッパ102の前後に、インクを押圧しながら移動してワーク6にスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに離れる方向になるように配置されている。すなわち、正面から見て、逆ハの字形に配置され、中央にスクレッパ102を1つ配置している。
【0062】
図14(a)の往路において、上記第1のスキージとして、スキージ103が、スクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン上を移動し、上記スクレッパ102が上記スキージ103の後方で上記押し上げ部により押し上げられて上記ワーク6と非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーン1のパターン穴にインク108を供給する。終了後、スキージ103とスクレッパ102が一端、上昇し、往路の移動方向に移動してからスキージ107とスクレッパ102が下降することでインクを持ち替える。
図14(b)の復路において、上記第2のスキージとして、スキージ107が、スクリーン1をワーク6に押圧しながらスクリーン上を移動し、上記スクレッパ102が上記スキージ107の後方で上記押し上げ部により押し上げられて上記ワーク6と非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーン1のパターン穴にインク109を供給する。終了後、スキージ107とスクレッパ102が一端、上昇し、復路の移動方向に移動してからスキージ103とスクレッパ102が下降することでインクを持ち替える。
すなわち、1つのスクレッパ102により往路復路両方について、前方のスキージで印刷しながら、前方のスキージにより印刷されることによってワーク6にインクが転写され空洞となったパターン孔に後続のスクレッパ102がインクを次回の印刷のために充填或いはふたをしていくことができる。
また、スクレッパ102は、上記押し上げ部により押し上げられて上記ワーク6と非接触となっているスクリーン上を摺動することで、ワーク6に接触し、印刷むらが起こすことがない。
【0063】
図15は、従来技術との比較を示す図である。
スクリーンを押し上げ部により押し上げない従来の技術では、図15の上図のようにスクリーン1は、枠5とスキージ107との間で直線的に引き伸ばされる。そして、スキージの位置により直線的に引き伸ばされるスクリーン1のテーブル10或いはワーク6との角度が変化する。すなわち、スクレッパ102がスクリーン1と接触する高さ位置が変化する。
図15に示すように、スクリーンを押し上げ部により押し上げないで、本実施の形態のように、前方のスキージにより印刷されることによってワーク6にインクが転写され空洞となったパターン孔に後続のスクレッパ102がインクを次回の印刷のために充填或いはふたをしていこうとすると、スクリーン1は、枠5とスキージ107との間で直線的に引き伸ばされているため、スクレッパ102がスクリーン1に届かない場合が生じてしまう。したがって、十分なコーティングができないことになる。
その点、本実施の形態のように、スクリーン1は、スキージ107で押えられながらも押し上げ部により押し上げることにより、スクレッパ102がスクリーン1に届かない場合が生じることなく、十分なコーティングができる。
【0064】
実施の形態4.
実施の形態1では、スキージによるスクリーンの押圧とは別に、スクレッパ単独でコーティングする場合、枠5だけでスクリーン1を押えることになるので、スクリーン1の上側への撓み量が大きくなり、それだけスクリーン1を引き伸ばすことになるためスクリーン1の劣化を早めてしまうという理由で、エアー供給はおこなわずにコーティングしていた。
しかし、スクリーン枠内寸法が1000mm、2500mm、それ以上と大きくなるにつれて、スクリーン1が自重で撓んでしまう。或いは、インクの重みで撓んでしまう。撓んでしまった状態のまま、スクレッパ単独でコーティングする場合、スクレッパがスクリーンに接触しない箇所が生じてしまい、十分なコーティングができない。
【0065】
図16は、実施の形態4におけるコーティングの状態を示す図である。
従来、撓んでしまったスクリーンの撓み量に合わせてスクレッパのスクリーンに接触する先端形状を扇形等に形成していた。しかし、これでも、完全同一な形状にスクレッパのスクリーンに接触する先端形状を形成することは難しく、スクレッパがスクリーンに接触しない箇所が生じてしまう可能性があった。
実施の形態4では、スクリーン1を引き伸ばすことになっても確実なコーティングをおこなうため、エアー供給によりスクリーン1を押し上げることにより、スクレッパ102がスクリーン1に届かない場合が生じることなく、十分なコーティングができるようにする。
【0066】
スクリーン製版100とテーブル10との間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーン1を押し上げる押し上げ部については、実施の形態1と同様である。スクリーンが、パターンが形成された部分を有する点についても実施の形態1と同様である。
スクレッパ302は、上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給する。上記スクレッパ302は、スクリーン1を上記ワーク6に接触させない位置で移動する。接触させない位置とは、例えば、スクリーン1がワーク側に撓んでいる場合は、撓まない場合でのスクリーン1の水平位置とワークとの間の位置、スクリーン1が撓まない場合は、スクリーン1の水平位置、スクリーン1がワーク側とは反対側に押し上げられ撓んでいる場合は、スクリーン1の水平位置よりもワーク側とは反対側に押し上げられている位置が想定される。
上記パターンが形成された部分は、上記スクレッパ302が移動する位置以上に上記スクレッパ側に押し上げられているように調整する。
【0067】
以上のように、実施の形態4では、スクリーン1を引き伸ばすことになっても確実なコーティングをおこなうため、エアー供給によりスクリーン1を押し上げることにより、スクレッパ102がスクリーン1に届かない場合が生じることなく、十分なコーティングができる。また、かかる場合、スクレッパの先端形状をスクリーン面に沿って水平にすることができる。
【0068】
【発明の効果】
スクリーン印刷において、スクリーン1とワーク6との間のガス圧をスクリーン1のスキージ印刷面側のガス圧と比較し高くすることにより、スクリーン1を用いてスキージによりワーク6に印刷時にガス圧の差圧によりワーク6からスクリーン1を離していくことにより、スクリーンメッシュと基板との隙間を従来より少なくして印刷することが可能となり、スクリーンの版の寿命が向上し、印刷精度が向上した。さらに、実際の工業製品として製品化するには密閉化の構成、装置の制御方法、印刷の仕方等のより実際の製品化に即した装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるスクリーン印刷機のテーブル部とスクリーン製版部との構成を示す図である。
【図2】実施の形態1におけるスクリーン印刷機のテーブル部とスクリーン製版部との断面図である。
【図3】テーブル部の上面図である。
【図4】スクリーン受け部付近の上面図である。
【図5】摺動パッキンの形状を示す図である。
【図6】別の摺動パッキンの形状を示す図である。
【図7】スクリーン受け部とスクリーン製版とのシール機構の別の構成を示す図である。
【図8】テーブルとスライドプレートのシール機構の別の構成を示す図である。
【図9】テーブルとスライドプレートのシール機構の別の構成を示す図である。
【図10】実施の形態1における印刷の状態を示す図である。
【図11】スキージの位置と、エアー供給量及びスクリーンとワークとの隙間との関係を示す図である。
【図12】実施の形態1におけるスクリーン印刷機の動作のフローチャート図である。
【図13】実施の形態2におけるスクリーン印刷の状態を示す図である。
【図14】実施の形態3におけるスクリーン印刷の状態を示す図である。
【図15】従来技術との比較を示す図である。
【図16】実施の形態4におけるコーティングの状態を示す図である。
【符号の説明】
1 スクリーン、2 スクレッパ、3 スキージ、4 スキージユニット、5枠、6 ワーク、8 インク、10 テーブル、11 ばねサポート、12 ばねサポート取り付け板、13 テーブル支持部、14 コネクタサポート、100 スクリーン製版、102 スクレッパ、103,107 スキージ、104 スキージユニット、108,109 インク、121 開口部、122 供給コネクタ、131 スクリーン受け部、132 スライドプレート、133 凸部、134 あて板、135 シリンダサポート、136 溝、141 スポンジ、142 スポンジ、143 摺動パッキン、150 ばね材、151 シリンダ、152 アジャスタボルト、153 シリンダ。

Claims (20)

  1. スクリーン製版を用いてスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    上記スクリーン製版に対向して配置するテーブルと、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
    を備え、
    上記スクリーン密封部は、
    上記スクリーン製版を取りつけ、上記スクリーン製版の形状に合わせて環状に形成され、さらに、上記スクリーン製版が取りつけられる側の面に溝が環状に形成されたスクリーン受け部と、
    上記スクリーン受け部に形成された溝に配置され、上記スクリーン受け部と上記スクリーン製版とで挟まれた空間に対し上記溝を境に上記溝の内側と外側とを略密閉する弾性体と
    を有することを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 上記弾性体は、上記スクリーン受け部から上記スクリーン製版を取り外した場合にも、上記溝から外れないように配置されたことを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷機。
  3. 上記弾性体は、上記スクリーン受け部から上記スクリーン製版を着脱する場合に、上記スクリーン製版と接触しないように縮み、上記スクリーン製版を取りつけた場合に上記スクリーン製版と接触するように膨らむことを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷機。
  4. スクリーン製版を用いてスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    上記スクリーン製版に対向して配置するテーブルと、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
    を備え、
    上記スクリーン密封部は、
    上記テーブルの側面の形状に合わせて環状に形成され、上記テーブルの側面に沿って、上記テーブルの側面と非接触で移動自在に配置された中空部材と、
    上記中空部材の内側に取り付けられ、上記テーブルの側面に沿って、上記テーブルの側面と接触して上記中空部材と共に移動し、上記テーブルの側面と自己が接触する位置で移動方向の前後を略密閉する弾性体と
    を有することを特徴とするスクリーン印刷機。
  5. 上記弾性体は、上記テーブルの側面の内側に向かって上記スクリーン製版の方向に傾斜した凸部を有し、上記凸部の略先端部が上記テーブルの側面と接触することを特徴とする請求項4記載のスクリーン印刷機。
  6. 上記スクリーン密封部は、さらに、上記弾性体が有する上記凸部と上記中空部材とに挟まれる位置に配置された第2の弾性体を有することを特徴とする請求項5記載のスクリーン印刷機。
  7. 上記スクリーン密封部は、さらに、
    上記中空部材の上面に配置された第2の弾性体と、
    上記スクリーン製版を取りつけ、上記スクリーン製版の形状に合わせて環状に形成され、さらに、上記スクリーン製版が取りつけられる側の面に溝が環状に形成されたスクリーン受け部と、
    環状に形成され、上記スクリーン受け部に取り付けられ、上記スクリーン受け部の内側に環状に形成された凸部を有し、上記凸部が上記第2の弾性体を上記中空部材の上面と狭持するスクリーン受け補助部と
    を有することを特徴とする請求項4記載のスクリーン印刷機。
  8. スクリーン製版を用いてスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    上記スクリーン製版に対向して配置するテーブルと、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
    を備え、
    上記スクリーン密封部は、
    上記テーブルの側面の形状に合わせて環状に形成され、上記テーブルの側面に沿って、上記テーブルの側面と非接触で移動自在に配置された中空部材と、
    環状に形成され、上記中空部材の上面と上記テーブルの上面とに接触し、上記中空部材と上記テーブルとの間に撓みをもって取り付けられ、上記テーブルの側面側と上記テーブルの上面側とを略密閉する弾性体と
    を有することを特徴とするスクリーン印刷機。
  9. スキージとスクリーン製版とを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークを配置するテーブルと、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の略密封された空間に気体を供給する供給部と
    を備え、
    上記供給部は、上記スキージの位置に基づいて、上記スクリーン製版のスクリーンと上記テーブルに配置されるワークとの間の隙間を所定の大きさ以上に保つように供給する気体の供給量を制御することを特徴とするスクリーン印刷機。
  10. スクリーン製版を用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークを配置するテーブルと、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封部と
    を備え、
    上記テーブルは、上記テーブルに配置されるワークの外側から上記ワークの側面を囲むように、上記スクリーン製版に向かって気体を供給する長穴状の開口部を形成したテーブル面を有することを特徴とするスクリーン印刷機。
  11. スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部と、
    インクを押圧しながら移動してワークにスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに向かい合うように配置された第1と第2のスキージを備え、
    往路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの一方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、
    復路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの他方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、
    上記押し上げ部は、上記第1と第2のスキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動する場合に、気体を供給することでスクリーンを押し上げることを特徴とするスクリーン印刷機。
  12. スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部と、
    上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給するスクレッパと
    を備えていることを特徴とするスクリーン印刷機。
  13. 上記スクリーン印刷機は、さらに、上記スクレッパの移動方向に対し上記スクレッパの前後に、インクを押圧しながら移動してワークにスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに離れる方向になるように配置された第1と第2のスキージを備え、
    往路において、上記第1のスキージが、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動し、上記スクレッパが上記第1のスキージの後方で上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給し、
    復路において、上記第2のスキージが、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動し、上記スクレッパが上記第2のスキージの後方で上記押し上げ部により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給することを特徴とする請求項12記載のスクリーン印刷機。
  14. 上記スクレッパは、スクリーンを上記ワークに接触させない位置で移動し、
    上記スクリーンは、パターンが形成された部分を有し、
    上記パターンが形成された部分は、上記スクレッパが移動する位置以上に上記スクレッパ側に押し上げられていることを特徴とする請求項12記載のスクリーン印刷機。
  15. スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷機において、
    スクリーン製版のスクリーン上を摺動することでスクリーンのパターン孔にインクを供給するスクレッパと、
    スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、上記スクレッパによりスクリーンのパターン孔に供給されたインクを用いてワークにスクリーン印刷するスキージと、
    スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ部と
    を備え、
    上記押し上げ部は、上記スクレッパがスクリーン上を摺動する場合に、上記気体を供給せず、上記スキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する場合に、気体を供給することでスクリーンを押し上げることを特徴とするスクリーン印刷機。
  16. スキージとスクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
    上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークをテーブルに配置する配置工程と、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封工程と、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の略密封された空間に気体を供給する供給工程と
    を備え、
    上記供給工程は、上記スキージの位置に基づいて、上記スクリーン製版のスクリーンと上記テーブルに配置されるワークとの間の隙間を一定に保つように供給する気体の供給量を制御することを特徴とするスクリーン印刷方法。
  17. スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
    上記スクリーン製版に対向して配置され、上記ワークをテーブルに配置する配置工程と、
    上記スクリーン製版と上記テーブルとの間の空間を略密封するスクリーン密封工程と
    上記テーブルのテーブル面に形成された長穴状の開口部から、上記テーブルに配置されるワークの外側から上記ワークの側面を囲むように、上記スクリーン製版に向かって気体を供給する供給工程と
    を備えたことを特徴とするスクリーン印刷方法。
  18. スクリーン製版と、テーブルと、インクを押圧しながら移動してワークにスクリーン印刷する押圧面を有し、上記押圧面がインクを押圧しながら移動する方向が互いに向かい合うように配置された第1と第2のスキージとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
    往路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの一方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する第1の摺動工程と、
    第1の摺動工程後、復路において、進行方向前方に位置する上記第1と第2のスキージのうちの他方が、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する第2の摺動工程と、
    第1と第2の摺動工程により、上記第1と第2のスキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を移動する場合に、スクリーン製版とテーブルとの間の略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ工程と
    を備えたことを特徴とするスクリーン印刷方法。
  19. スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
    スクリーン製版とテーブルとの間の空間を略密封し、略密封された空間に気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ工程と、
    上記押し上げ工程により押し上げられて上記ワークと非接触となっているスクリーン上を摺動し、スクリーンのパターン穴にインクを供給する供給工程と
    を備えていることを特徴とするスクリーン印刷方法。
  20. スクリーン製版とテーブルとを用いてワークにスクリーン印刷をおこなうスクリーン印刷方法において、
    スクレッパによりスクリーン製版のスクリーン上を摺動することでスクリーンのパターン孔にインクを供給する供給工程と、
    スキージにより、スクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動し、上記スクレッパによりスクリーンのパターン孔に供給されたインクを用いてワークにスクリーン印刷する印刷工程と、
    上記供給工程によりスクレッパがスクリーン上を摺動する場合に、スクリーン製版とテーブルとの間の略密封された空間に気体を供給せず、上記印刷工程によりスキージがスクリーンをワークに押圧しながらスクリーン上を摺動する場合に、気体を供給することでスクリーンを押し上げる押し上げ工程と
    を備えたことを特徴とするスクリーン印刷方法。
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