JP2005011473A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチセッションディスクにおけるマウント処理時間を短縮すると共に常に正しいディスク情報の設定が行われる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】ホストコンピュータ12から装置にディスクの取り出し要求があった場合には、取り出し動作を行う前に、また、書き込みや消去の要求があった場合には、ホストコンピュータ12の要求する動作を行った後にディスク1のディスクIDと最終リードアウトの最終アドレス及びディスク1の管理情報を不揮発性メモリ11に保存する。装置に再び同じディスクがセットされた場合は、不揮発性メモリ11に保存しておいたディスク情報を用いて設定し、その際、装置にセットされたディスクが以前セットされたものと同じディスクであるかどうかを判断する。
【選択図】 図1
【解決手段】ホストコンピュータ12から装置にディスクの取り出し要求があった場合には、取り出し動作を行う前に、また、書き込みや消去の要求があった場合には、ホストコンピュータ12の要求する動作を行った後にディスク1のディスクIDと最終リードアウトの最終アドレス及びディスク1の管理情報を不揮発性メモリ11に保存する。装置に再び同じディスクがセットされた場合は、不揮発性メモリ11に保存しておいたディスク情報を用いて設定し、その際、装置にセットされたディスクが以前セットされたものと同じディスクであるかどうかを判断する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチセッションディスクのマウント処理時間を短縮できる光ディスク装置に係り、特に、ディスク情報が常に正しくセットされる光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトディスク(以下、CDという)などの記録媒体はセッションという単位で構成されており、セッションは図11のようにデータの記録位置を示す領域であるリードインエリア(LIA)、プログラムエリア、終端を示すリードアウトエリア(LOA)の3領域から成っている。このセッションが、ディスク上に1つだけ存在するようなCDをシングルセッションCDと呼び、複数のセッションが存在するディスクをマルチセッションCDと呼ぶ。
CDのディスク情報は、リードインおよびトラックの所定の位置に記録されている。シングルセッションのディスクの場合、リードインは1つであるが、マルチセッションの場合はセッションが複数あるので、リードインも複数存在する。ディスク情報を知るためには、全てのセッション情報を知る必要がある。しかし、マルチセッションのディスクの場合は最初のセッションから順に次のセッションにサーチし、次にセッションがあれば、さらに次へとサーチしていかなければならないので、シーク動作が頻繁に発生してしまい、結果として、マウント処理時間が長くかかってしまう。
このような問題に対して、特開平10−293620号公報のCD−ROMサスペンド/レジューム方式およびCD−ROMサスペンド/レジュームプログラムを記録した記録媒体では、ディスクのマウント処理時間を短縮化しようとする技術が開示されている。これは、サスペンド状態からレジュームする場合に関する技術で、装置の動作としては、サスペンドする直前にディスク管理情報を装置のメモリに保存しておき、レジューム時はメモリに保存されているディスク情報のデータを読み出し、マウント処理を省くというものである。
【特許文献1】特開平10−293620号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ノート型PC(Personal Computer)等の中に組み込まれる装置などのように、ホストコンピュータがサスペンド状態でも装置からディスクを簡単に取り出すことが可能な構成になっているものがある。この点、特開平10−293620号公報の技術では、サスペンド中にディスクが取り出され、装置の中にディスクが無い状態になっていても、レジューム時にはサスペンド前に装置に挿入されていたディスクのディスク情報がセットされてしまうという不具合が生じ得る。
また、CD−R等の書き替え不可のディスクと異なり、CD−RW、DVD+RWなどの書き替え可能なディスクの場合では、データの消去、上書きが可能なので、他の装置に入れられ操作されたディスクの場合、最終リードアウトまでのデータが書き替えらている可能性がある。つまり、書き替え可能なディスクの場合は、たとえ同じディスクIDを持つディスクが装置に挿入されても、そのディスクの管理情報は不揮発性メモリに保存されているディスク管理情報とは異なっている可能性がある。このため、書き換え可能なディスクの場合に上述のようなマウント処理の省略をすると、誤ったディスク管理情報が設定されてしまう。
また、CD−RWの場合は、簡易消去と呼ばれるディスクの消去方式がある。これは、簡易的に光ディスクの消去を可能にするもので、ディスクの全面を消去せずに、ディスクの管理情報が書かれているPMA(Program Memory Area)、最初のセッションのTOC(Table Of Contents)と最初のトラックのPre−gapを消去する方法である。この方式では、2セッション以降のリードイン、リードアウト共に消去の対象とならない。従って、他の装置にディスクがセットされ、そこで簡易消去が行われ、その後再び装置にディスクがセットされた場合に上述のようなマウント処理の省略をすると、ブランクディスクにも関らず、最終リードアウトは消去されずに残っているので、誤ったディスク管理情報がセットされてしまう。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、マルチセッションディスクにおけるマウント処理時間を短縮すると共に常に正しいディスク情報の設定が行われる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、光ディスクに対してデータの再生又は記録を行うデータ再生記録手段と、前記記録媒体がシングルセッションであるかマルチセションであるかを判別するセッション判別手段と、前記記録媒体のマウント時にディスクIDを検出するID検出手段と、検出したディスクIDを保存しておく不揮発性メモリとを備えた光ディスク装置において、マルチセッションの記録媒体がセットされている状態において、ホストコンピュータから装置に前記記録媒体の取り出し要求があった場合には、取り出し動作を行う前に、また、書き込みや消去の要求があった場合には、ホストコンピュータの要求する動作を行った後に前記記録媒体のディスクIDと最終リードアウトの最終アドレス及び前記記録媒体の管理情報を前記不揮発性メモリに保存し、装置が前記記録媒体をマウントする場合は、セットされた該記録媒体のディスクIDを確認し、該ディスクIDと一致するものが前記不揮発性メモリに保持されているディスクIDの中にあるかを判断し、一致するディスクIDがあった場合は、前記不揮発性メモリにディスクIDと併せて記録されている最終セッションの最終データアドレスに所定数足したアドレスにアクセスし、アクセスした結果、データが無かった場合は、前記不揮発性メモリに保持されている記録媒体の情報を採用し、マウント処理を省くことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記記録媒体は1度だけの書き込みが可能な記録媒体である光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記記録媒体が書き替え可能である場合は、前記不揮発性メモリに保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、該最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するかの確認を行う光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、最初のセッションのリードインにデータが記録されているかの確認を行う光ディスク装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る光ディスク装置100のブロック図である。光ディスク装置100はこの例ではCD−R/RW規格の記録媒体に対応したドライブ装置であり、図1中の点線で囲まれた部分に相当する。光ディスク装置100は記録媒体としてのディスク1を回転させるスピンドルモータ2と、ディスク1にレーザーを照射してデータの再生又は記録を行う光ピックアップ4を備えている。スピンドルモータ2の回転制御は回転制御系3で行い、光ピックアップ4の制御は光ピックアップ制御系8で行う。
粗動モータ5は光ピックアップ制御系8をディスクの半径方向に移動させるモータで、粗動モータ5の制御を行うのが粗動モータ制御系6である。また、信号処理系7は光ピックアップ4からの信号の処理や、ディスク1に記録を行う為のデータの送受信を行う。コントローラ9は装置全体の制御を行うもので、ディスク1がシングルセッションであるかマルチセションであるかを判別する手段と、ディスクマウント時にディスクIDを検出する手段とを含んでいる。不揮発性メモリ11はコントローラ9を動かすためのプログラムが記録されており、この他にも、ディスクID、ディスクの所定位置のStart・Endアドレス等の情報を記憶させておくためのものであり、バッファメモリ10は再生・記録用のデータを一時的に保存しておくためのものである。このように構成された光ディスク装置100はホストコンピュータ12によって記録・再生等の制御が行われる。
【0006】
ここで、光ディスク装置100における第1の動作例について説明する。第1の動作例では、ホストコンピュータからディスクの取り出し、データの書き込み、データの消去の要求があった場合の処理と、装置にディスクがマウントされた場合の処理を行う。ホストコンピュータからディスクの取り出し要求があった場合の処理動作のフローチャートを図2に示し、ホストコンピュータから書き込み又は消去の要求があった場合の処理動作のフローチャートを図3に示し、装置にディスクがセットされた時の処理動作のフローチャートを図4に示す。
図2に示すように、ホストコンピュータからディスクの取り出し要求があった場合は(ステップS1)、装置はディスクがマルチセッションのディスクであるかを判断し(ステップS2)、マルチセッションのディスクでないと判断した場合にはステップS4へ進み、マルチセッションのディスクであると判断した場合にはディスクの媒体情報を図1で説明した不揮発性メモリ11に保存し(ステップS3)、ステップS4へ移る。ステップS4では、ディスクの取り出しを実行する。
なお、不揮発性メモリ11に保存する媒体情報は、ディスクIDと、最終セッションの最終データアドレスとディスク管理情報で、このディスク管理情報は、各セッションのTOC(Table Of Contents)情報、PMA(Program Memory Area)情報(記録型ディスクの場合)等から得られる情報で、例として、最終セッションの状態(OpenセッションかCloseセッションか)、ディスクステータス(CompleteDiscかInCompleteDiscか)、各セッションに含まれるトラック数、ディスクタイプコード(CD−DA or CD−ROM or CD−ROM XAなど)各トラックのスタートアドレス等が挙げられる。このときに不揮発性メモリ11に保存される情報の例を図5に示す。
【0007】
ここで、TOC(Table Of Contents)について説明する。CDの構造の最小ブロックをフレームという。フレームには図6に示すようにデータ、誤り訂正用の情報(パリティ)の他にサブコードが含まれる。サブコードの8ビットの各ビットは、それぞれP、Q、R、S、T、U、V、Wビットと名づけられており、Qサブコードはディスクの索引で、記録された曲のチャンネル数(2または4)、エンファシスの有無、トラック番号、インデックス番号といった情報が格納されている。TOCはリードインエリアのQサブコードチャネルにあり、トラック数、そのセッションの全てのトラックの開始位置、CD全体の長さ情報が含まれている。
図3に示すように、ホストコンピュータからの要求が書き込み又は消去の処理である場合(ステップS5)、ステップS6に移って装置は書き込み又は消去処理を行い、その後、ステップS7に進んでマルチセッションのディスクであるかどうかを判断する。ディスク取り出しの場合と異なるのは、ホストコンピュータからの要求の処理を行った後にマルチセッションのディスクかどうかの確認を行っている点である。これは、書き込みによってマルチセッションのディスクになるものや、消去によってマルチセッションのディスクでなくなる場合がある為である。フローに戻ってステップS7でマルチセッションのディスクでないと判断した場合にはフローを終了し、マルチセッションのディスクであると判断した場合にはステップS8へ移って不揮発性メモリ11にディスクID及びディスク情報を保存し、フローを終了する。
【0008】
セットされたディスクのマウント処理を行う場合の処理動作を図4のフローチャートに示す。装置にディスクがセットされると、まず、ディスクIDがあるかないかを確認する(ステップS9)、ディスクIDが無い場合はステップS13へ進んで通常のマウント処理を行ってフローを終了し、ディスクIDがある場合はステップS10へ進んで不揮発性メモリ11に保存されているディスクIDのリストを検索し、一致するディスクIDがあるかないかを調べる。一致するディスクIDが無ければステップS13で通常のマウント処理を行ってフローを終了し、一致するディスクIDがあればステップS11へ移ってディスクIDと一緒に不揮発性メモリ11に保存されている最終セッションの最終データアドレスに所定数足したアドレス(以降、アドレス(X)という)にアクセスし、データの有無を判断する。
例えば、最終アドレスに足し込む数を100に設定する、次にセッションがあった場合はリードインにアクセスすることになるが、セッションがない場合は、リードエラーが発生する。この場合のデータ有無は、アドレス(X)を読み、TOC情報が読めたかどうかで判断すれば良い。ステップS11において、データがあった場合には、ディスクは、他の装置等に挿入され、記録されることにより、ディスク構成が変わったと判断し、ステップS13へ移って通常のマウント処理を行ってフローを終了し、データが無かった場合は、不揮発性メモリ11に保存されているディスク情報は信頼できると判断し、不揮発性メモリ11に保存されているディスク情報を読み出(ステップS12)し、その後フローを終了する。
このように、光ディスク装置100における第1の動作例では、マウントに時間がかかるマルチセッションのディスクのディスク情報を不揮発性メモリ11に保存しておき、装置に再び同じディスクがセットされた場合は、不揮発性メモリ11に保存しておいたディスク情報を用いて設定し、その際、装置にセットされたディスクが以前セットされたものと同じディスクであるかどうかを判断しているので、マルチセッションディスクのマウント時間を短縮しつつ、常に正しいディスク情報の設定が行われる。
【0009】
次に、光ディスク装置100における第2の動作例について説明する。第2の動作例では、CD−Rのように1度だけの書き込みが可能な記録媒体が使用された場合にも対応できる処理を行うようにしている。図7は第2の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、まず、ホストコンピュータからの要求が書き込み又は消去処理であるかどうかを判断し(ステップS21)、書き込み又は消去処理でない場合は再びステップS21の判断を繰り返し、書き込み又は消去処理である場合はステップS22へ進んで書き込み又は消去処理を行い、その後、マルチセッションのディスクかどうかを判断する(ステップS23)。
マルチセッションのディスクでない場合はそのままフローを終了し、マルチセッションのディスクである場合は、ステップS24に移って書き替え可能なディスクかどうかを判断し、書き替え可能なディスクであればフローを終了し、書き替え可能なディスクでなければ、ステップS25へ進んで不揮発性メモリ11にディスクID、ディスク情報等の保存を行ってフローを終了する。書き替え可能なディスクの場合は、マルチセッションディスクであっても、ディスクID、ディスク情報を不揮発性メモリに保存しないので、装置にマルチセッションの書き替え可能なディスクが入ってきた場合に、マウント時間の短縮化が行われることはない。
書き替え可能な記録媒体の場合は、同じディスクIDでも、他の装置で書き替えられている可能性があるので、書き替え不可の記録媒体に限定することで、書き替え可能なディスクの場合に、誤ったディスク情報が設定されるという不具合を解消している。
【0010】
次に、光ディスク装置100における第3の動作例について説明する。第3の動作例では、ディスクが書き替え可能である場合に、不揮発性メモリ11に保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、その最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するかの確認を行うようにしている。図8は第3の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、ディスクがセットされると、まず、ディスクIDがあるかないかを確認し(ステップS31)、ディスクIDがない場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了する。ディスクIDがある場合は、ステップS32へ移って不揮発性メモリ11に保存されているディスクIDのリストを検索し、一致するディスクIDがあるかないかを調べる。
一致するディスクIDがない場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了する。同じディスクIDが見つかった場合は、ステップS33へ進んでディスクIDと一緒に不揮発性メモリ11に保存されている最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、そこがリードアウト領域であるか否かを判断する。リードアウト領域でない場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了する。不揮発性メモリ11に保存されているアドレスがリードアウトである場合は、ステップS34へ進んでアドレス(X)にアクセスし、データの有無を判断する。
データがあった場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了し、データが無かった場合は不揮発性メモリ11のディスク情報は有効と判断し、ディスクのマウント処理を省き(ステップS35)、フローを終了する。尚、アクセスした結果、そこがリードアウト領域であるかの確認はQサブコードを見て、トラック番号が“AA”かどうかで判断すればよい(データ領域の場合はトラック番号が返る)。このように、第3の動作例では、書き替え可能なディスクの場合でもマルチセッションディスクのマウント処理時間を短縮することができる。
【0011】
次に、光ディスク装置100における第4の動作例について説明する。第4の動作例では、最初のセッションのリードインにデータが記録されているかの確認を行うようにしている。図9は第4の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、装置にディスクがセットされると、まず、ステップS41でディスクIDがあるかないかを確認し、ディスクIDがない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。ディスクIDがある場合は、ステップS42へ進んで不揮発性メモリ11に保存されている、ディスクIDのリストを検索し、一致するディスクIDがあるかを調べる。
一致するディスクIDがない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。同じディスクIDが見つかった場合は、ステップS43へ進んでディスクIDと一緒に不揮発性メモリ11に保存されている最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、そこがリードアウト領域であるか否かを判断する。リードアウト領域でない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。不揮発性メモリに保存されているアドレスがリードアウトである場合は、ステップS44へ進んでアドレス(X)にアクセスし、データの有無を判断する。ここでデータがある場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。データが無い場合は、ステップS45へ進んで、今度は、最初のセションのリードインにアクセスし、リードインにデータがあるかないかを調べる。
ステップS45の確認の結果、データがない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。リードインにTOCがあった場合にはじめて不揮発性メモリ11のディスク情報は有効と判断し、ステップS46に移って揮発性メモリ11にあるディスク管理情報を用いて設定し、ディスクのマウント処理を省いてフローを終了する。ディスクが他の装置にセットされ、簡易消去されていた場合はリードインにTOCデータが無いので、誤ったディスク情報が設定される不具合が解消されている。なお、最初のセッションのリードイン終了時間は、99:59:74と決まっているので(図10参照)、その手前をアクセスすればよい。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、マウントに時間がかかるマルチセッションの記録媒体のディスク情報を不揮発性メモリに保存しておき、装置に再び同じ記録媒体がセットされた場合は、不揮発性メモリに保存しておいたディスク情報を用いて設定し、その際、装置にセットされた記録媒体が以前セットされたものと同じ記録媒体であるかどうかを判断しているので、マルチセッションの記録媒体のマウント時間を短縮しつつ、常に正しいディスク情報の設定が行われる。
請求項2によれば、1度だけの書き込みが可能な記録媒体に限定しているので、書き替え可能な記録媒体に対して誤ったディスク情報を設定するという不具合を解消できる。
請求項3によれば、記録媒体が書き替え可能である場合に、不揮発性メモリに保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、その最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するかの確認を行うので、書き替え可能な記録媒体の場合でもマルチセッションの記録媒体のマウント処理時間を短縮することができる。
請求項4によれば、最初のセッションのリードインにデータが記録されているかの確認を行うので、他の装置で簡易消去された場合に、誤ったディスク情報を設定するという不具合を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスク装置100のブロック図である。
【図2】光ディスク装置100における第1の動作例(Eject要求時)を示すフローチャートである。
【図3】光ディスク装置100における第1の動作例(Write/Erase要求時)を示すフローチャートである。
【図4】光ディスク装置100における第1の動作例(マウント時)を示すフローチャートである。
【図5】不揮発性メモリに保存する例を示す図である。
【図6】フレームの構成を示す図である。
【図7】光ディスク装置100における第2の動作例を示すフローチャートである。
【図8】光ディスク装置100における第3の動作例を示すフローチャートである。
【図9】光ディスク装置100における第4の動作例を示すフローチャートである。
【図10】最初のセッションのリードインエリアを示す図である。
【図11】シングルセッションとマルチセッションの違いを示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3 回転制御系、4 光ピックアップ、5 粗動モータ、6 粗動モータ制御系、7 信号処理系、8 光ピックアップ制御系、9 コントローラ、10 バッファメモリ、11 不揮発性メモリ、12 ホストコンピュータ、100 光ディスク装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチセッションディスクのマウント処理時間を短縮できる光ディスク装置に係り、特に、ディスク情報が常に正しくセットされる光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトディスク(以下、CDという)などの記録媒体はセッションという単位で構成されており、セッションは図11のようにデータの記録位置を示す領域であるリードインエリア(LIA)、プログラムエリア、終端を示すリードアウトエリア(LOA)の3領域から成っている。このセッションが、ディスク上に1つだけ存在するようなCDをシングルセッションCDと呼び、複数のセッションが存在するディスクをマルチセッションCDと呼ぶ。
CDのディスク情報は、リードインおよびトラックの所定の位置に記録されている。シングルセッションのディスクの場合、リードインは1つであるが、マルチセッションの場合はセッションが複数あるので、リードインも複数存在する。ディスク情報を知るためには、全てのセッション情報を知る必要がある。しかし、マルチセッションのディスクの場合は最初のセッションから順に次のセッションにサーチし、次にセッションがあれば、さらに次へとサーチしていかなければならないので、シーク動作が頻繁に発生してしまい、結果として、マウント処理時間が長くかかってしまう。
このような問題に対して、特開平10−293620号公報のCD−ROMサスペンド/レジューム方式およびCD−ROMサスペンド/レジュームプログラムを記録した記録媒体では、ディスクのマウント処理時間を短縮化しようとする技術が開示されている。これは、サスペンド状態からレジュームする場合に関する技術で、装置の動作としては、サスペンドする直前にディスク管理情報を装置のメモリに保存しておき、レジューム時はメモリに保存されているディスク情報のデータを読み出し、マウント処理を省くというものである。
【特許文献1】特開平10−293620号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ノート型PC(Personal Computer)等の中に組み込まれる装置などのように、ホストコンピュータがサスペンド状態でも装置からディスクを簡単に取り出すことが可能な構成になっているものがある。この点、特開平10−293620号公報の技術では、サスペンド中にディスクが取り出され、装置の中にディスクが無い状態になっていても、レジューム時にはサスペンド前に装置に挿入されていたディスクのディスク情報がセットされてしまうという不具合が生じ得る。
また、CD−R等の書き替え不可のディスクと異なり、CD−RW、DVD+RWなどの書き替え可能なディスクの場合では、データの消去、上書きが可能なので、他の装置に入れられ操作されたディスクの場合、最終リードアウトまでのデータが書き替えらている可能性がある。つまり、書き替え可能なディスクの場合は、たとえ同じディスクIDを持つディスクが装置に挿入されても、そのディスクの管理情報は不揮発性メモリに保存されているディスク管理情報とは異なっている可能性がある。このため、書き換え可能なディスクの場合に上述のようなマウント処理の省略をすると、誤ったディスク管理情報が設定されてしまう。
また、CD−RWの場合は、簡易消去と呼ばれるディスクの消去方式がある。これは、簡易的に光ディスクの消去を可能にするもので、ディスクの全面を消去せずに、ディスクの管理情報が書かれているPMA(Program Memory Area)、最初のセッションのTOC(Table Of Contents)と最初のトラックのPre−gapを消去する方法である。この方式では、2セッション以降のリードイン、リードアウト共に消去の対象とならない。従って、他の装置にディスクがセットされ、そこで簡易消去が行われ、その後再び装置にディスクがセットされた場合に上述のようなマウント処理の省略をすると、ブランクディスクにも関らず、最終リードアウトは消去されずに残っているので、誤ったディスク管理情報がセットされてしまう。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、マルチセッションディスクにおけるマウント処理時間を短縮すると共に常に正しいディスク情報の設定が行われる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、光ディスクに対してデータの再生又は記録を行うデータ再生記録手段と、前記記録媒体がシングルセッションであるかマルチセションであるかを判別するセッション判別手段と、前記記録媒体のマウント時にディスクIDを検出するID検出手段と、検出したディスクIDを保存しておく不揮発性メモリとを備えた光ディスク装置において、マルチセッションの記録媒体がセットされている状態において、ホストコンピュータから装置に前記記録媒体の取り出し要求があった場合には、取り出し動作を行う前に、また、書き込みや消去の要求があった場合には、ホストコンピュータの要求する動作を行った後に前記記録媒体のディスクIDと最終リードアウトの最終アドレス及び前記記録媒体の管理情報を前記不揮発性メモリに保存し、装置が前記記録媒体をマウントする場合は、セットされた該記録媒体のディスクIDを確認し、該ディスクIDと一致するものが前記不揮発性メモリに保持されているディスクIDの中にあるかを判断し、一致するディスクIDがあった場合は、前記不揮発性メモリにディスクIDと併せて記録されている最終セッションの最終データアドレスに所定数足したアドレスにアクセスし、アクセスした結果、データが無かった場合は、前記不揮発性メモリに保持されている記録媒体の情報を採用し、マウント処理を省くことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記記録媒体は1度だけの書き込みが可能な記録媒体である光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記記録媒体が書き替え可能である場合は、前記不揮発性メモリに保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、該最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するかの確認を行う光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、最初のセッションのリードインにデータが記録されているかの確認を行う光ディスク装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る光ディスク装置100のブロック図である。光ディスク装置100はこの例ではCD−R/RW規格の記録媒体に対応したドライブ装置であり、図1中の点線で囲まれた部分に相当する。光ディスク装置100は記録媒体としてのディスク1を回転させるスピンドルモータ2と、ディスク1にレーザーを照射してデータの再生又は記録を行う光ピックアップ4を備えている。スピンドルモータ2の回転制御は回転制御系3で行い、光ピックアップ4の制御は光ピックアップ制御系8で行う。
粗動モータ5は光ピックアップ制御系8をディスクの半径方向に移動させるモータで、粗動モータ5の制御を行うのが粗動モータ制御系6である。また、信号処理系7は光ピックアップ4からの信号の処理や、ディスク1に記録を行う為のデータの送受信を行う。コントローラ9は装置全体の制御を行うもので、ディスク1がシングルセッションであるかマルチセションであるかを判別する手段と、ディスクマウント時にディスクIDを検出する手段とを含んでいる。不揮発性メモリ11はコントローラ9を動かすためのプログラムが記録されており、この他にも、ディスクID、ディスクの所定位置のStart・Endアドレス等の情報を記憶させておくためのものであり、バッファメモリ10は再生・記録用のデータを一時的に保存しておくためのものである。このように構成された光ディスク装置100はホストコンピュータ12によって記録・再生等の制御が行われる。
【0006】
ここで、光ディスク装置100における第1の動作例について説明する。第1の動作例では、ホストコンピュータからディスクの取り出し、データの書き込み、データの消去の要求があった場合の処理と、装置にディスクがマウントされた場合の処理を行う。ホストコンピュータからディスクの取り出し要求があった場合の処理動作のフローチャートを図2に示し、ホストコンピュータから書き込み又は消去の要求があった場合の処理動作のフローチャートを図3に示し、装置にディスクがセットされた時の処理動作のフローチャートを図4に示す。
図2に示すように、ホストコンピュータからディスクの取り出し要求があった場合は(ステップS1)、装置はディスクがマルチセッションのディスクであるかを判断し(ステップS2)、マルチセッションのディスクでないと判断した場合にはステップS4へ進み、マルチセッションのディスクであると判断した場合にはディスクの媒体情報を図1で説明した不揮発性メモリ11に保存し(ステップS3)、ステップS4へ移る。ステップS4では、ディスクの取り出しを実行する。
なお、不揮発性メモリ11に保存する媒体情報は、ディスクIDと、最終セッションの最終データアドレスとディスク管理情報で、このディスク管理情報は、各セッションのTOC(Table Of Contents)情報、PMA(Program Memory Area)情報(記録型ディスクの場合)等から得られる情報で、例として、最終セッションの状態(OpenセッションかCloseセッションか)、ディスクステータス(CompleteDiscかInCompleteDiscか)、各セッションに含まれるトラック数、ディスクタイプコード(CD−DA or CD−ROM or CD−ROM XAなど)各トラックのスタートアドレス等が挙げられる。このときに不揮発性メモリ11に保存される情報の例を図5に示す。
【0007】
ここで、TOC(Table Of Contents)について説明する。CDの構造の最小ブロックをフレームという。フレームには図6に示すようにデータ、誤り訂正用の情報(パリティ)の他にサブコードが含まれる。サブコードの8ビットの各ビットは、それぞれP、Q、R、S、T、U、V、Wビットと名づけられており、Qサブコードはディスクの索引で、記録された曲のチャンネル数(2または4)、エンファシスの有無、トラック番号、インデックス番号といった情報が格納されている。TOCはリードインエリアのQサブコードチャネルにあり、トラック数、そのセッションの全てのトラックの開始位置、CD全体の長さ情報が含まれている。
図3に示すように、ホストコンピュータからの要求が書き込み又は消去の処理である場合(ステップS5)、ステップS6に移って装置は書き込み又は消去処理を行い、その後、ステップS7に進んでマルチセッションのディスクであるかどうかを判断する。ディスク取り出しの場合と異なるのは、ホストコンピュータからの要求の処理を行った後にマルチセッションのディスクかどうかの確認を行っている点である。これは、書き込みによってマルチセッションのディスクになるものや、消去によってマルチセッションのディスクでなくなる場合がある為である。フローに戻ってステップS7でマルチセッションのディスクでないと判断した場合にはフローを終了し、マルチセッションのディスクであると判断した場合にはステップS8へ移って不揮発性メモリ11にディスクID及びディスク情報を保存し、フローを終了する。
【0008】
セットされたディスクのマウント処理を行う場合の処理動作を図4のフローチャートに示す。装置にディスクがセットされると、まず、ディスクIDがあるかないかを確認する(ステップS9)、ディスクIDが無い場合はステップS13へ進んで通常のマウント処理を行ってフローを終了し、ディスクIDがある場合はステップS10へ進んで不揮発性メモリ11に保存されているディスクIDのリストを検索し、一致するディスクIDがあるかないかを調べる。一致するディスクIDが無ければステップS13で通常のマウント処理を行ってフローを終了し、一致するディスクIDがあればステップS11へ移ってディスクIDと一緒に不揮発性メモリ11に保存されている最終セッションの最終データアドレスに所定数足したアドレス(以降、アドレス(X)という)にアクセスし、データの有無を判断する。
例えば、最終アドレスに足し込む数を100に設定する、次にセッションがあった場合はリードインにアクセスすることになるが、セッションがない場合は、リードエラーが発生する。この場合のデータ有無は、アドレス(X)を読み、TOC情報が読めたかどうかで判断すれば良い。ステップS11において、データがあった場合には、ディスクは、他の装置等に挿入され、記録されることにより、ディスク構成が変わったと判断し、ステップS13へ移って通常のマウント処理を行ってフローを終了し、データが無かった場合は、不揮発性メモリ11に保存されているディスク情報は信頼できると判断し、不揮発性メモリ11に保存されているディスク情報を読み出(ステップS12)し、その後フローを終了する。
このように、光ディスク装置100における第1の動作例では、マウントに時間がかかるマルチセッションのディスクのディスク情報を不揮発性メモリ11に保存しておき、装置に再び同じディスクがセットされた場合は、不揮発性メモリ11に保存しておいたディスク情報を用いて設定し、その際、装置にセットされたディスクが以前セットされたものと同じディスクであるかどうかを判断しているので、マルチセッションディスクのマウント時間を短縮しつつ、常に正しいディスク情報の設定が行われる。
【0009】
次に、光ディスク装置100における第2の動作例について説明する。第2の動作例では、CD−Rのように1度だけの書き込みが可能な記録媒体が使用された場合にも対応できる処理を行うようにしている。図7は第2の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、まず、ホストコンピュータからの要求が書き込み又は消去処理であるかどうかを判断し(ステップS21)、書き込み又は消去処理でない場合は再びステップS21の判断を繰り返し、書き込み又は消去処理である場合はステップS22へ進んで書き込み又は消去処理を行い、その後、マルチセッションのディスクかどうかを判断する(ステップS23)。
マルチセッションのディスクでない場合はそのままフローを終了し、マルチセッションのディスクである場合は、ステップS24に移って書き替え可能なディスクかどうかを判断し、書き替え可能なディスクであればフローを終了し、書き替え可能なディスクでなければ、ステップS25へ進んで不揮発性メモリ11にディスクID、ディスク情報等の保存を行ってフローを終了する。書き替え可能なディスクの場合は、マルチセッションディスクであっても、ディスクID、ディスク情報を不揮発性メモリに保存しないので、装置にマルチセッションの書き替え可能なディスクが入ってきた場合に、マウント時間の短縮化が行われることはない。
書き替え可能な記録媒体の場合は、同じディスクIDでも、他の装置で書き替えられている可能性があるので、書き替え不可の記録媒体に限定することで、書き替え可能なディスクの場合に、誤ったディスク情報が設定されるという不具合を解消している。
【0010】
次に、光ディスク装置100における第3の動作例について説明する。第3の動作例では、ディスクが書き替え可能である場合に、不揮発性メモリ11に保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、その最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するかの確認を行うようにしている。図8は第3の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、ディスクがセットされると、まず、ディスクIDがあるかないかを確認し(ステップS31)、ディスクIDがない場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了する。ディスクIDがある場合は、ステップS32へ移って不揮発性メモリ11に保存されているディスクIDのリストを検索し、一致するディスクIDがあるかないかを調べる。
一致するディスクIDがない場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了する。同じディスクIDが見つかった場合は、ステップS33へ進んでディスクIDと一緒に不揮発性メモリ11に保存されている最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、そこがリードアウト領域であるか否かを判断する。リードアウト領域でない場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了する。不揮発性メモリ11に保存されているアドレスがリードアウトである場合は、ステップS34へ進んでアドレス(X)にアクセスし、データの有無を判断する。
データがあった場合はステップS36へ移って通常のマウント処理を行い、フローを終了し、データが無かった場合は不揮発性メモリ11のディスク情報は有効と判断し、ディスクのマウント処理を省き(ステップS35)、フローを終了する。尚、アクセスした結果、そこがリードアウト領域であるかの確認はQサブコードを見て、トラック番号が“AA”かどうかで判断すればよい(データ領域の場合はトラック番号が返る)。このように、第3の動作例では、書き替え可能なディスクの場合でもマルチセッションディスクのマウント処理時間を短縮することができる。
【0011】
次に、光ディスク装置100における第4の動作例について説明する。第4の動作例では、最初のセッションのリードインにデータが記録されているかの確認を行うようにしている。図9は第4の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、装置にディスクがセットされると、まず、ステップS41でディスクIDがあるかないかを確認し、ディスクIDがない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。ディスクIDがある場合は、ステップS42へ進んで不揮発性メモリ11に保存されている、ディスクIDのリストを検索し、一致するディスクIDがあるかを調べる。
一致するディスクIDがない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。同じディスクIDが見つかった場合は、ステップS43へ進んでディスクIDと一緒に不揮発性メモリ11に保存されている最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、そこがリードアウト領域であるか否かを判断する。リードアウト領域でない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。不揮発性メモリに保存されているアドレスがリードアウトである場合は、ステップS44へ進んでアドレス(X)にアクセスし、データの有無を判断する。ここでデータがある場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。データが無い場合は、ステップS45へ進んで、今度は、最初のセションのリードインにアクセスし、リードインにデータがあるかないかを調べる。
ステップS45の確認の結果、データがない場合はステップS47へ進んで通常のマウント処理を行って、フローを終了する。リードインにTOCがあった場合にはじめて不揮発性メモリ11のディスク情報は有効と判断し、ステップS46に移って揮発性メモリ11にあるディスク管理情報を用いて設定し、ディスクのマウント処理を省いてフローを終了する。ディスクが他の装置にセットされ、簡易消去されていた場合はリードインにTOCデータが無いので、誤ったディスク情報が設定される不具合が解消されている。なお、最初のセッションのリードイン終了時間は、99:59:74と決まっているので(図10参照)、その手前をアクセスすればよい。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、マウントに時間がかかるマルチセッションの記録媒体のディスク情報を不揮発性メモリに保存しておき、装置に再び同じ記録媒体がセットされた場合は、不揮発性メモリに保存しておいたディスク情報を用いて設定し、その際、装置にセットされた記録媒体が以前セットされたものと同じ記録媒体であるかどうかを判断しているので、マルチセッションの記録媒体のマウント時間を短縮しつつ、常に正しいディスク情報の設定が行われる。
請求項2によれば、1度だけの書き込みが可能な記録媒体に限定しているので、書き替え可能な記録媒体に対して誤ったディスク情報を設定するという不具合を解消できる。
請求項3によれば、記録媒体が書き替え可能である場合に、不揮発性メモリに保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、その最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するかの確認を行うので、書き替え可能な記録媒体の場合でもマルチセッションの記録媒体のマウント処理時間を短縮することができる。
請求項4によれば、最初のセッションのリードインにデータが記録されているかの確認を行うので、他の装置で簡易消去された場合に、誤ったディスク情報を設定するという不具合を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスク装置100のブロック図である。
【図2】光ディスク装置100における第1の動作例(Eject要求時)を示すフローチャートである。
【図3】光ディスク装置100における第1の動作例(Write/Erase要求時)を示すフローチャートである。
【図4】光ディスク装置100における第1の動作例(マウント時)を示すフローチャートである。
【図5】不揮発性メモリに保存する例を示す図である。
【図6】フレームの構成を示す図である。
【図7】光ディスク装置100における第2の動作例を示すフローチャートである。
【図8】光ディスク装置100における第3の動作例を示すフローチャートである。
【図9】光ディスク装置100における第4の動作例を示すフローチャートである。
【図10】最初のセッションのリードインエリアを示す図である。
【図11】シングルセッションとマルチセッションの違いを示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3 回転制御系、4 光ピックアップ、5 粗動モータ、6 粗動モータ制御系、7 信号処理系、8 光ピックアップ制御系、9 コントローラ、10 バッファメモリ、11 不揮発性メモリ、12 ホストコンピュータ、100 光ディスク装置
Claims (4)
- 光ディスクに対してデータの再生又は記録を行うデータ再生記録手段と、前記記録媒体がシングルセッションであるかマルチセションであるかを判別するセッション判別手段と、前記記録媒体のマウント時にディスクIDを検出するID検出手段と、検出したディスクIDを保存しておく不揮発性メモリとを備えた光ディスク装置において、
マルチセッションの記録媒体がセットされている状態において、ホストコンピュータから装置に前記記録媒体の取り出し要求があった場合には、取り出し動作を行う前に、また、書き込みや消去の要求があった場合には、ホストコンピュータの要求する動作を行った後に前記記録媒体のディスクIDと最終リードアウトの最終アドレス及び前記記録媒体の管理情報を前記不揮発性メモリに保存し、
装置が前記記録媒体をマウントする場合は、セットされた該記録媒体のディスクIDを確認し、該ディスクIDと一致するものが前記不揮発性メモリに保持されているディスクIDの中にあるかを判断し、一致するディスクIDがあった場合は、前記不揮発性メモリにディスクIDと併せて記録されている最終セッションの最終データアドレスに所定数足したアドレスにアクセスし、アクセスした結果、データが無かった場合は、前記不揮発性メモリに保持されている記録媒体の情報を採用し、マウント処理を省くことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記記録媒体は1度だけの書き込みが可能な記録媒体であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 前記記録媒体が書き替え可能である場合は、前記不揮発性メモリに保存された最終セッションの最終データアドレスにアクセスし、該最終データアドレスのデータがリードアウトデータと一致するか否かの確認を行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 最初のセッションのリードインにデータが記録されているか否かの確認を行うことを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
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JP2003177250A JP2005011473A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 光ディスク装置 |
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JP2003177250A Pending JP2005011473A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 光ディスク装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2007074618A1 (ja) * | 2005-12-28 | 2009-06-04 | パイオニア株式会社 | 最終領域検索装置、情報再生装置、最終領域検索方法、最終領域検索処理プログラム |
US8125871B2 (en) | 2006-01-12 | 2012-02-28 | Sony Corporation | Recording apparatus, recording method and recording program |
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2003
- 2003-06-20 JP JP2003177250A patent/JP2005011473A/ja active Pending
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