JP2005009191A - 耐水性化粧パネルおよびその製造方法 - Google Patents

耐水性化粧パネルおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顧客の希望に応じた絵柄を印刷する一品製作においても安価に製造することができると共に、耐水性を有する耐水性化粧パネルおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】基板上面14にインクジェットによりダイレクト印刷された印刷層16を有し、印刷層16は塗布された接着剤18によりフィルム20で被覆され、基板周縁には印刷層16への浸水防止手段が施されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室、洗面所、脱衣所、トイレおよびキッチン等の壁面や床、天井等に使用される耐水性化粧パネルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自宅においても銭湯と同じようにリラックスして入浴できるように、浴室の壁面に絵柄が印刷された化粧パネルを張り付け、浴室をデザインすることがなされている。このように浴室等に用いられる化粧パネルは、絵柄のインクが落ちないように耐水性をもたせる必要があり、従来から種々改良がされてきている。従来の耐水性化粧パネルの一例を図5に示す(特許文献1参照)。
【0003】
図5は、従来の耐水性化粧パネルの構成を示す側面断面図である。図示する耐水性化粧パネル100は、絵柄が印刷された化粧シート102を基板104に貼り合わせて成形されているものである。詳しくは、先ず印刷フィルム106上にグラビア印刷により絵柄の印刷層108を印刷し、印刷層108の上から表面保護層110を重ねて化粧シート102を成形した後、この化粧シート102と、表面にシーラー層114が設けられた基板104とを接着剤116により貼り合わせて耐水性化粧パネル100を成形しているものである。
【0004】
このように成形された耐水性化粧パネル100は、印刷層108が印刷フィルム106と表面保護層110により被覆されていることから印刷層108のインクが落ちることなく絵柄は維持される。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−115094号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自宅の浴室等をデザインする場合、顧客は、市販された絵柄の化粧パネルよりも、顧客自身の好きな絵柄を印刷した化粧パネルにより浴室等をデザインしたいという要望がある。しかしながら、上述する方法においては、一品製作をするとコストがかかり、高価となる。すなわち、図5に示す化粧パネル100を成形する際のグラビア印刷は、絵柄の製版をつくり製版にインクをつけて印刷するものであるから、量産する場合には適しているが、一品製作の場合には、一品一品製版をつくる必要があることからコストがかかってしまう。
【0007】
そこで、本発明者は、顧客が独自にデザインした化粧パネルを安価に製造する方法を種々検討した結果、製版等をつくることなく印刷を行うことができるインクジェット印刷に応用して化粧パネルを製造することに思い至った。
しかしながら、インクジェット印刷はインクが落ちやすく耐水性に問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、この課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、顧客の希望に応じた絵柄を印刷する一品製作においても安価に製造することができると共に、耐水性を有する耐水性化粧パネルおよびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、基板上面にインクジェットによりダイレクト印刷又は転写印刷された印刷層を有し、該印刷層は塗布された接着剤によりフィルムで被覆され、該基板周縁には該印刷層への浸水防止手段が施されていることを特徴とする。なお、周縁とは、基板の外周縁のみをいうものではなく、基板に開口部が設けられている場合、開口部の周縁(内周縁)も含むものである。そして、本発明においては、外周縁および/または内周縁に浸水防止手段が設けられている。
また、前記基板上面の周縁の一部または全周に、前記印刷層の無い余白部が設けられ、該余白部に前記接着剤が塗布充填されて、前記浸水防止手段が施されていることを特徴とする。
また、前記フィルムは、前記基板の縁部で折り曲げられ、前記基板の側面に接着剤で貼り付けられて、前記浸水防止手段が形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、基板上面にインクジェットによりダイレクト印刷又は転写印刷された印刷層を有し、該印刷層がトップコート層により被覆され、該基板周縁には該印刷層への浸水防止手段が施されていることを特徴とする。
また、前記基板上面の周縁の一部または全周に、前記印刷層の無い余白部が設けられ、該余白部に前記トップコート層が塗布充填されて、前記浸水防止手段が施されていることを特徴とする。
また、前記トップコート層が、前記基板の側面を被覆した前記浸水防止手段が形成されていることを特徴とする。
なお、浸水防止手段として、例えば、前記基板上面の周縁の一部または全周に、前記印刷層の無い余白部が設けられ、該余白部に前記接着剤またはトップコート層が塗布充填されてなる浸水防止手段(以下、第1の浸水防止手段)と、前記フィルムまたはトップコート層が、前記基板の側面に設けられてなる浸水防止手段(以下、第2の浸水防止手段)を単独あるいは併用することが可能である。
【0011】
また、インクジェット印刷機により基板上面に印刷層を形成し、該印刷層の上に接着剤を塗布しフィルム層を形成し、該基板周縁に該印刷層への浸水防止手段を形成することを特徴とする。
また、インクジェット印刷機により基板上面に印刷層を形成し、該印刷層の上にトップコート層が設けられ、該基板周縁に該印刷層への浸水防止手段を形成することを特徴とする。
また、前記インクジェット印刷機が、前記基板上面の周縁の一部または全周に余白を設けて印刷することを特徴とする。
また、前記インクジェット印刷機はコンピュータにより制御可能であり、該コンピュータに入力された画像データをもとに、前記印刷層を形成することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる耐水性化粧パネルの好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる耐水性化粧パネルの一実施形態の構成を示す平面図および側面断面図である。
本実施形態の耐水性化粧パネル10は、基板12と、基板12の上面14にインクジェットにより絵柄がダイレクト印刷された印刷層16と、印刷層16の上に塗布された接着剤18と、接着剤18により印刷層16上を被覆するフィルム20とを備えている。
【0013】
本実施形態の基板12は、発泡ウレタン22の上面側(印刷面側)にガラス繊維強化プラスチック(FRP)24が積層された二層の複合化パネルを平面矩形状に形成したものである。この基板12のFRP面には印刷層16が設けられている。印刷層16は、インクジェット印刷機(図示しない)により基板上面14に絵柄がダイレクトに印刷されたものである。
【0014】
なお、基板の材質や構造としては、その用途に応じて適宜選択できる。基板の材質としては、プラスチック、セメント系、金属系、木質系などが用いられ、本実施形態で示すように複合化パネルは好適に使用できる。もちろんインクジェットにより直接印刷することができる材質である必要がある。このため、インクが付着しやすいように、インクの浸透性を有する紙、ダンボール、スレート板等も好適に使用できる。
【0015】
また、基板12にプライマー処理(アンダーコート)やコロナ処理、プラズマ処理等の表面処理を施し、インキの接着性の向上させることもできる。例えば、プライマー処理のコーティング剤として、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系のものにシランやイソシアネート等の反応基を添加した処理剤により基板上面をコーティングすることにより、インクジェット印刷に用いるインクが水性インクや溶剤系のインクであっても好適に印刷を行うことができる。
なお、本実施形態においては、製造の簡素化を図る等の目的で、表面処理を施さなくても多くの基材に強固に付着しやすいUV硬化型の顔料系インクを用いている。
【0016】
本発明においては、化粧パネル10の絵柄をインクジェットにより印刷することにより、従来用いられていたグラビア印刷等のように製版をつくる必要がないことから、一品製作をした場合においてもコスト高となることがない。このため、顧客が希望する絵柄が印刷された化粧パネルを廉価に成形することができる。また、基板上面14にダイレクトに印刷することによって、従来の化粧パネル100から印刷フィルム層を一層省くことができることから、製造の工程を簡略化することができる。
なお、本実施形態のインクジェット印刷機は、コンピュータにより制御可能であり、コンピュータに入力された画像データをもとに基板上面14に印刷する。
【0017】
基板上面14に設けられた印刷層16は、印刷層16に塗布された接着剤18により貼着した非透水性フィルム20で被覆されている。これにより、印刷層16に直接水分が触れることが防止されている。
しかしながら、基板12の上面14をフィルム20で被覆した場合、フィルム20と基板12との貼り合わせの隙間から印刷層16内へ浸水するおそれがある。このため、本発明においては、フィルム20と基板12との隙間から浸水しないように、基板12の周縁に浸水防止手段を設けている。以下に、本実施形態の耐水性化粧パネルにおける浸水防止手段の構成について詳しく説明する。
【0018】
本実施形態においては、図1(a) および図1(c) に示すように、基板上面14に印刷される印刷層16が、基板12の長辺縁部12a,12aよりも若干内側に印刷層16の端部16a,16aが位置するように印刷され、基板上面14には、長辺縁部12a,12aに沿って所定幅印刷されていない余白部28,28が形成されている。
この余白部28は、印刷層16よりも凹んだ凹部に形成されているため、図1(c) に示すように、基板上面14に接着剤18が塗布されると、余白部28内に接着剤18が塗布充填される。そして、この接着剤18の上からフィルム20が被覆されると、余白部28に充填された接着剤のシール層18a,18aが印刷層16の端部16a,16aを覆う。
【0019】
本実施形態の接着剤18は、基板上面14に印刷された印刷層16が見えるように透明であると共に、印刷層16への浸水を防止するために樹脂製の接着剤が用いられている。具体的には、例えば被着材表面または環境の水分と反応する湿気硬化型のホットメルト接着剤が有効であり、本実施形態においては、紫外線吸収剤を含んだウレタン系の接着剤を用いている。
このため、樹脂製の接着剤により形成された上記シール層18aが、印刷層16の端部16a,16aを覆うことで、第1の浸水防止手段として印刷層16内への浸水を防止する。これにより、フィルム20が、フィルム20の長辺縁部20a,20aが基板12の長辺縁部12a,12a上に位置するように被覆されていても、接着した基板上面14とフィルム20との貼り合わせの隙間から浸水することがない。
【0020】
なお、上記余白部28は、幅が2mm未満だと防水効果が不十分であり、5mmを越えても防水効果は大して増大しないことから、余白部28の幅は2〜5mm程度に設けられていることが好ましい。
しかし、例えば印刷する絵柄が複数のパネルにわたって印刷される場合には、パネルとパネルとの間の切れ目をなるべく小さくし、絵の連続性をもたせることが望まれる。このため、本実施形態における基板12の短辺側には、余白部28を設けずに浸水を防止する第2の浸水防止手段が設けられている。
【0021】
本実施形態の化粧パネル10における第2の浸水防止手段は、図1(a) および図1(b) に示すように、フィルム20を基板12の縁部12b,12bで折り曲げ、基板12の側面12c,12cに貼り付けて印刷層16への浸水を防止しているものである。詳しくは、フィルム20の短辺側端部20b,20bを、基板の短辺縁部12b,12bで折り曲げ、基板12の短辺側側面12c,12cに塗布された接着剤18b,18bにより基板12の側面12c,12cに貼り付けられている。
これにより、基板12の側面12c,12cに塗布された接着剤18b,18bとフィルム20b,20bにより印刷層16への浸水が防止されている。
【0022】
なお、非透水性フィルム20としては、透明で基板12にフィットし耐久性を有するフィルムが適しており、本実施形態においては、耐候性をもたせるため紫外線吸収剤を含んだポリエチレンテレフタレート(PET)が使用されている。
【0023】
上記のように、インクジェットにより印刷された印刷層16をフィルム20および浸水防止手段により防水することで耐水性を有する化粧パネルを成形することができる。
そして、本発明の化粧パネル10は、コンピュータにより制御可能なインクジェット印刷機により印刷するものであるから、オンデマンドで顧客独自の化粧パネルを製造することが可能である。以下に、本実施形態の化粧パネルの製造方法について説明する。
【0024】
先ず、顧客が提供する基板12に印刷したい絵柄や図柄を、コンピュータに取り込む。このとき、それがデジタル写真画像等の画像データの場合はそのままコンピュータに入力し、紙などに描かれた絵柄等であればスキャナ等で読み込んでコンピュータに入力する。
そして、この画像データを、印刷する基板12の大きさ、解像度、余白部28の大きさ等に合うようにコンピュータにより処理して印刷用のデータに変換し、この印刷用のデータをもとにインクジェット印刷機により印刷を行う。
【0025】
基板上面14に印刷層16が設けられると、印刷層16の上から接着剤18を塗布し、ラミネートマシンにより接着剤18の上からフィルム20を被覆する。このとき、フィルム20の短辺側端部20bが、基板12の縁部12bで折り曲げられ基板側面12cに貼り付けられて短辺側からの浸水が防止される。また、基板12の長辺縁部12a,12aに沿った余白部28に充填された接着剤18により形成されたシール層により長辺側からの浸水が防止される。
そして、このようにして製造された化粧パネル10を、浴室の側壁に並べて張り、必要に応じて隣接する化粧パネル10,10の隙間に目地30を設け(なお、目地は化粧パネルの周囲に設けられる)、浴室の側壁が形成される。
【0026】
なお、本実施形態においては、第1の浸水防止手段が設けられている辺と、第2の浸水防止手段が設けられている辺とが混在する形態に設けられているものであるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
例えば、全辺が第1の浸水防止手段により防水されている化粧パネルであっても良い。この場合、フィルムを折り曲げて基板の側面に貼り付ける必要がないことから、製造が容易で安価に製造できる。
また、全辺が第2の浸水防止手段により防水されているものであっても良い。この場合は、大きな1枚の原画を多数のパネルに分割して印刷しても、切れ目ができず好都合である。
【0027】
さらに、図2に示すように、基板12の周縁全周に余白部28を設けて、印刷層16の端部16aを接着剤のシール層18aにより覆うと共に、フィルム20の端部20b・・を折り曲げて基板12の側面12c・・に貼り付けて設けることでも良い。このように、第1の浸水防止手段と第2の浸水防止手段とを組み合わせることでより強固に防水することが可能である。
【0028】
次に、本発明にかかる耐水性化粧パネルの第3の実施形態の構成を示す。
図3に示す耐水性化粧パネル32は、インクジェット印刷機により印刷された印刷層16を、コーティング剤によりトップコートされているものである。
この耐水性化粧パネル32には、印刷層16とトップコート層34との間から浸水するのを防ぐため、基板の周縁に浸水防止手段が形成されている。
【0029】
図3(a) に示すように、基板上面14には、図1と同様、基板の周縁の一部に印刷されていない余白部28,28が形成されている。そして、印刷層16の上からコーティング剤が塗布されると、図3(c) に示すように、コーティング剤が余白部28,28に充填されてシール層34a,34aが形成される。
本実施形態では、非透水性のコーティング剤としてイソシアネート反応基が添加されたウレタン樹脂が用いられ、印刷層16の端部16aを覆う。このため、樹脂製のコーティング剤により形成されたシール層34aが、印刷層16の端部16a,16aを覆うことで、第1の浸水防止手段として印刷層16への浸水を防止している。
【0030】
また、図3(b) に示すように、余白部28が設けられていない基板12周縁においても、コーティング層34を基板の側面12cまで被覆する第2の浸水防止手段により、印刷層16への浸水を防止している。
このように、印刷層16の被覆をコーティング剤により行う場合においても、図1に示す化粧パネル10同様、基板12の周縁に浸水防止手段を設けることで、耐水性を備えた化粧パネルを形成することができる。
【0031】
図4は、本発明にかかる耐水性化粧パネルの第4の実施形態の構成を示す平面図および側面断面図である。
図4(a) に示すように、機器の取り付け等により開口部42を設けた化粧パネルを製造する場合がある。このような場合、開口部42を設けた周縁から浸水するおそれがある。このため、図4の化粧パネル40は、開口部42の周縁に浸水防止手段が形成され印刷層16への浸水が防止されている。
すなわち、基板上面50に印刷する際に、インクジェット印刷機を制御するコンピュータに開口部42の位置を入力し、開口部42の周縁に余白部48が形成されるように設定して印刷を行う。これにより、基板上面50の開口部42の周縁には、印刷層44が設けられていない余白部48が形成される。そして、図4(b) に示すように、印刷層44上に塗布された接着剤52が、凹部状の余白部48に塗布充填されることによりシール層52aで印刷層44の開口部端部44aを覆い、接着剤52上にフィルム46を設けることで開口部42を有する耐水性の化粧パネル40を製造することができる。
【0032】
なお、開口部42の周縁に設けられる浸水防止手段は、上記の構成に限定されるものではなく、開口部42が設けられた基板54の側面に接着剤52を塗布し、フィルムを開口部42の端部で折り曲げ、開口部42の側面に沿って貼り付けられていることでも良い。また、フィルムにより印刷層44を被覆するものについて限定されるものではなく、図3で説明したように、コーティング剤によりトップコート層を設けることであっても良い。
【0033】
また、図1〜図4に示す耐水性化粧パネルにおいては、インクジェット印刷機により基板上面にダイレクトに印刷しているものであるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく転写印刷により印刷層を形成することでも良い。すなわち、先ず、転写シートにインクジェット印刷機により絵柄を印刷し、この転写シートを基板上面に被せて加熱および加圧して印刷層を基板上面に転写することでも良い。
また、インクジェット印刷機によりフィルムに印刷し、該印刷フィルムを基板に張りつけることでも良い。
【0034】
なお、本発明にかかる化粧パネルの技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。
本実施形態においては、基板の形状が四角形のものについて説明しているが、これに限定されるものではなく、多角形または円形等であっても良い。また、本実施形態は、通常1〜2m角の基板を用いているが、これに限定されるものではなく、風呂場のタイル等のように小さいものでもよく、また数m角の大きいものであっても良い。
【0035】
また、本発明に用いられるフィルムの素材や接着剤の組成、トップコートのコーティング剤の組成等は本実施形態のものに限定されるものではない。
例えば、非透水性フィルムとして、ポリプロピレン、アクリル等を用いることでも良く、接着剤として、ポリエステル系やアクリル系、エポキシ・ウレタン系、オレフィン系等の反応硬化性ホットメルトが使用されていることであっても良い。
また、トップコートする非透水性コーティング剤として、イソシアネート反応基が添加されたウレタン樹脂や、ポリアミン反応基が添加されたエポキシ樹脂等が用いられることであっても良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明による耐水性化粧パネルによれば、上述したように、基板上面に設けられる印刷層がインクジェットにより印刷されていることにより、一品製作の際もコスト高とならずに成形できると共に、該印刷層がフィルムまたはトップコート層により被覆され浸水防止手段により防水されていることから耐水性を備えている等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる耐水性化粧パネルの一実施形態の構成を示す平面図および側面断面図である。
【図2】本発明にかかる耐水性化粧パネルの第2の実施形態の構成を示す平面図および側面断面図である。
【図3】本発明にかかる耐水性化粧パネルの第3の実施形態の構成を示す平面図および側面断面図である。
【図4】本発明にかかる耐水性化粧パネルの第4の実施形態の構成を示す平面図および側面断面図である。
【図5】従来の耐水性化粧パネルの構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10 耐水性化粧パネル
12 基板
14 上面
16 印刷層
18 接着剤
20 フィルム
28 余白部
34 トップコート層
42 開口部

Claims (10)

  1. 基板上面にインクジェットによりダイレクト印刷又は転写印刷された印刷層を有し、該印刷層は塗布された接着剤によりフィルムで被覆され、該基板周縁には該印刷層への浸水防止手段が施されていることを特徴とする耐水性化粧パネル。
  2. 前記基板上面の周縁の一部または全周に、前記印刷層の無い余白部が設けられ、該余白部に前記接着剤が塗布充填されて、前記浸水防止手段が施されていることを特徴とする請求項1記載の耐水性化粧パネル。
  3. 前記フィルムは、前記基板の縁部で折り曲げられ、前記基板の側面に接着剤で貼り付けられて、前記浸水防止手段が形成されていることを特徴とする請求項1記載の耐水性化粧パネル。
  4. 基板上面にインクジェットによりダイレクト印刷又は転写印刷された印刷層を有し、該印刷層がトップコート層により被覆され、該基板周縁には該印刷層への浸水防止手段が施されていることを特徴とする耐水性化粧パネル。
  5. 前記基板上面の周縁の一部または全周に、前記印刷層の無い余白部が設けられ、該余白部に前記トップコート層が塗布充填されて、前記浸水防止手段が施されていることを特徴とする請求項4記載の耐水性化粧パネル。
  6. 前記トップコート層が、前記基板の側面を被覆した前記浸水防止手段が形成されていることを特徴とする請求項4記載の耐水性化粧パネル。
  7. インクジェット印刷機により基板上面に印刷層を形成し、該印刷層の上に接着剤を塗布しフィルム層を形成し、該基板周縁に該印刷層への浸水防止手段を形成することを特徴とする耐水性化粧パネルの製造方法。
  8. インクジェット印刷機により基板上面に印刷層を形成し、該印刷層の上にトップコート層が設けられ、該基板周縁に該印刷層への浸水防止手段を形成することを特徴とする耐水性化粧パネルの製造方法。
  9. 前記インクジェット印刷機が、前記基板上面の周縁の一部または全周に余白を設けて印刷することを特徴とする請求項7または8記載の耐水性化粧パネルの製造方法。
  10. 前記インクジェット印刷機はコンピュータにより制御可能であり、該コンピュータに入力された画像データをもとに、前記印刷層を形成することを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項記載の耐水性化粧パネルの製造方法。
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