JP2005006102A - データ処理装置 - Google Patents
データ処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005006102A JP2005006102A JP2003168129A JP2003168129A JP2005006102A JP 2005006102 A JP2005006102 A JP 2005006102A JP 2003168129 A JP2003168129 A JP 2003168129A JP 2003168129 A JP2003168129 A JP 2003168129A JP 2005006102 A JP2005006102 A JP 2005006102A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- processing
- job
- post
- change
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Storing Facsimile Image Data (AREA)
Abstract
【課題】ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置の提供。
【解決手段】入力されたデータを処理するデータ処理装置。入力されたデータの処理が完了した後に、そのデータをどのように後処理するかの設定を受け付ける設定受付手段4と、設定受付手段4が受け付けた設定の後処理を実行する手段8,12とを備える構成である。
【選択図】 図1
【解決手段】入力されたデータを処理するデータ処理装置。入力されたデータの処理が完了した後に、そのデータをどのように後処理するかの設定を受け付ける設定受付手段4と、設定受付手段4が受け付けた設定の後処理を実行する手段8,12とを備える構成である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置又はファクシミリ装置等、入力されたデータを処理するデータ処理装置に関し、特に、ネットワーク等の通信経路に接続されて機能するプリンタ装置又は画像通信装置に関し、詳しくは、入力されたジョブデータを処理する為に、補助記憶装置に一時的に記憶し、その記憶したジョブデータの出力処理が完了したものについての最終処理(後処理)の状況が確認可能なデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿の画像をスキャナ装置により電子的に走査して読み取り、このスキャナ装置から出力された画像データを、プリンタ装置から記録出力するデジタル複写機が商品化されている。最近では、外部機器との通信を行い、画像データの送信、受信を行なう通信機能(ファクシミリ機能、プリンタ機能等)を搭載したディジタル複合機へと進化している。また、ディジタル複合機として処理する画像データを一時的に記憶する記憶装置も搭載され、大量の画像データ及び複数のジョブを効率よく処理することが出来るように改良されて来ている。
【0003】
一方、画像データを記憶する記憶装置には、半導体メモリから構成されるもの、ハードディスク装置等の磁気記憶媒体からなるものなど様々なタイプがある。これら記憶装置においては、記憶容量、コスト、書き込み、読み出し速度、揮発性及び不揮発性等の面で、画像データを記憶する環境が異なっている。
特にハードディスク装置等の磁気記憶装置においては、FAT(File Allocation Table)という管理データによりディスク(記憶媒体)を小さな領域単位に分割して各領域を管理している。ディスク(記憶媒体)の各領域にデータを記憶した際に、そのFATデータを更新しておき、各領域に記憶されたデータを必要に応じて読み出す際に、このFATデータに基づき読み出している。
【0004】
現在、このハードディスク装置は、記憶容量の大きさ、価格(部品コスト)、データの転送速度等の面で、半導体メモリの補助記憶装置としてディジタル複合機に搭載されている。そして、半導体メモリ上である程度のジョブデータを処理する一方で、新たに入力されて来るジョブデータを一時的に記憶させておき、処理の順番が来た段階で半導体メモリ上に読み出して処理するような構成となっている。これは画像データを処理するシステム(ディジタル複合機)として、大量のジョブデータを停滞させることなく効率よく処理することが出来る処理システムとして市場に提案するものである。また、最近では、ハードディスク装置は、システム(デジタル複合機)に入力されたデータを蓄積しておき、後に、その蓄積したデータを再度出力処理する機能の為に搭載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−284572号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、機密性の高い文書データをこのようなディジタル複合機で処理する場合、機密保護の面で問題がある。例えば、ハードディスク装置の各領域に一時的に記憶されたジョブデータ(画像データ)は、不要となった段階でFATデータが更新される。この状態で新たな画像データを記憶する際に、そのFATデータに基づき、不要となった画像データが記憶されている領域に、新たな画像データが上書きされたり、また、不要な領域として強制的に消去されたりしない限り、元の画像データは、データとして残っているからである。
【0007】
そこで、特許文献1などに記載されているように、ディジタル複合機において処理が完了した段階で、ハードディスク装置に記憶されている画像データの領域を強制的に消去したり、乱数により発生させた非周期的なパターン画像を上書きしたりして、画像データとして再現が出来ないようにすることが考えられている。
しかし、ディジタル複合機は、他のジョブデータの処理を行う為、ジョブデータの消去を優先すると、その他のジョブデータの処理に影響を与えたり、また、新たに入力されたジョブを優先させると、印刷処理が終了したジョブデータが消去されずに磁気記憶媒体に保存された状態となる。従って、上述した方法は、機密保護の観点から十分な対処法でなく、更に、これらの状況を操作者が認識する手段を備えていないという問題がある。
【0008】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ処理装置は、入力されたデータを処理するデータ処理装置において、前記データの処理が完了した後に該データをどのように後処理するかの設定を受け付ける設定受付手段と、該設定受付手段が受け付けた設定の後処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
このデータ処理装置では、入力されたデータを処理する。設定受付手段が、データの処理が完了した後にそのデータをどのように後処理するかの設定を受け付け、実行する手段が、設定受付手段が受け付けた設定の後処理を実行する。
これにより、ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置を実現することが出来る。また、処理するデータの内容(取り扱い方法)に応じて事前に設定が出来るので、設置先におけるデータの取り扱い環境に応じてデータの最終処理内容を選択することが出来る。
【0011】
本発明に係るデータ処理装置は、データ毎の前記後処理の内容を表示する手段を更に備えることを特徴とする。
【0012】
このデータ処理装置では、表示手段が、データ毎の後処理の内容を表示するので、処理されたデータが、その後どう後処理されるのか確認することが出来、利用者にとっても安心(有効)である。
【0013】
本発明に係るデータ処理装置は、前記後処理は、保存先を定めたデータの保存、又は異なるデータを上書きする回数を定めたデータの無効化であることを特徴とする。
【0014】
このデータ処理装置では、後処理は、保存先を定めたデータの保存、又は異なるデータを上書きする回数を定めたデータの無効化であるので、処理が完了したデータの内容(重要性:あとで活用、機密性:漏洩防止、データ保護など)に応じて、その後の処理内容を確認したり、必要に応じて変更したりすることが出来、利用者にとって有効である。
【0015】
本発明に係るデータ処理装置は、前記設定受付手段が受け付けた設定による後処理の変更を受け付ける変更受付手段を更に備えることを特徴とする。
【0016】
このデータ処理装置では、変更受付手段が、設定受付手段が受け付けた設定による後処理の変更を受け付けるので、処理が完了したデータの、その後の後処理内容を確認した上で、希望する内容と違う場合には、その内容を変更することが出来、利用者にとって有効である。
【0017】
本発明に係るデータ処理装置は、前記変更受付手段は、後処理が開始される迄は、該後処理の変更を受け付け可能とすべくなしてあることを特徴とする。
【0018】
このデータ処理装置では、変更受付手段は、後処理が開始される迄は、その後処理の変更を受け付け可能であるので、処理が完了してデータに対する後処理が開始される迄の間に必要に応じて変更が可能であり、利用者にとっても有効である。
【0019】
本発明に係るデータ処理装置は、前記変更受付手段は、設定された後処理がデータの保存であるときは、該データの保存先の変更を受け付けるべくなしてあることを特徴とする。
【0020】
このデータ処理装置では、変更受付手段は、設定された後処理がデータの保存であるときは、そのデータの保存先の変更を受け付ける。これにより、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施され、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、データの保存先を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり利用者にとっても有効である。
【0021】
本発明に係るデータ処理装置は、前記変更受付手段は、設定された後処理がデータの無効化であるときは、該データに異なるデータを上書きする回数の変更を受け付けるべくなしてあることを特徴とする。
【0022】
このデータ処理装置では、変更受付手段は、設定された後処理がデータの無効化であるときは、そのデータに異なるデータを上書きする回数の変更を受け付ける。これにより、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施されるので、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、異なるデータを上書きする回数を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり、利用者にとっても有効である。特にデータの機密性に応じてデータの処理内容を一時的に変更出来るので有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るデータ処理装置の実施の形態であるディジタル複合機の要部構成を示すブロック図である。このディジタル複合機1は、CCD2a(Charge Coupled Device)により原稿の画像を読み取る画像読取部2と、タブレット、入力キーからなる入力部4a及びLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部4bを有する操作部4と、ネットワークNWを通じてパーソナルコンピュータ3,5からデータを受信する通信部10とを備えている。
【0024】
このディジタル複合機1は、また、画像読取部2及び通信部10からのデータをメモリ6aに一旦記憶し、記憶したデータに基づき印字部6bにより用紙に画像を形成する画像形成部6と、メモリ6aからのデータを記憶し、また、記憶しているデータをメモリ6aに出力するハードディスク12と、上述した各部を制御する機器制御部8と、機器制御部8により制御されている各部に関する情報を管理する管理部14とを備えている。
【0025】
(コピーモード)
本実施の形態であるディジタル複合機1が複写機として使用される場合、ディジタル複合機1は、画像読取部2が読み取った原稿の画像データを、画像形成部6が用紙に複写して出力する。
画像読取部2は、CCD2aが、読み取り位置にセットされた原稿の画像を電子的に読み取る。CCD2aが読み取った原稿の画像データは、揮発性のメモリ6a上に出力画像として形成され、一旦ハードディスク12へ記憶される。原稿が複数ある場合は、この読み取り及び記憶の動作が繰り返される。
【0026】
その後、ディジタル複合機1は、操作部4から指示された処理モードに基づいて、ハードディスク12に記憶した画像データを適切なタイミングで順次読み出して、揮発性のメモリ6aに送る。そして、印字部6bへの書き込みタイミングに合わせて、画像データをメモリ6aから印字部6bへ転送する。
また、ディジタル複合機1は、読み取った画像データを複数枚印字する場合も、同様に出力画像としてページ単位でハードディスク12に記憶し、出力するモードに合わせて、ハードディスク12から揮発性メモリ6aに送り、出力枚数の分だけ繰り返し、印字部6bへの書き込みタイミングに合わせて、印字部6bへ転送する。
【0027】
(プリンタモード)
本実施の形態であるディジタル複合機1がプリンタとして使用される場合、ディジタル複合機1は、通信部10が受信した画像データを、メモリ6a等を介して画像形成部6が用紙に出力する。
通信部10は、通信ケーブル等によりネットワークNWと接続されており、ネットワークNW上に接続されたパーソナルコンピュータ3,5等の機器から画像データを受信する。ディジタル複合機1は、通信部10が受信した画像データを、出力する画像データとしてページ単位にメモリ6aに送り、一旦ハードディスク12に記憶する。そして、ディジタル複合機は、再びハードディスク12から揮発性のメモリ6aに送り、複写機として使用される場合と同様にして、印字部6bへ転送する。
【0028】
(画像送信モード)
また、本実施の形態であるディジタル複合機1がネットワークスキャナとして使用される場合、ディジタル複合機1は、画像読取部2が読み取った原稿の画像データを、通信部10が、ネットワークNWを介して任意のパーソナルコンピュータ3,5へ送信することが出来る。この場合も、画像読取部2が備えるCCD2aにより原稿の画像を電子的に読み取る。
【0029】
ディジタル複合機1は、画像読取部2が読み取った原稿の画像データを、揮発性のメモリ6a上に出力画像として形成し、一旦ハードディスク12に記憶する。そして、一旦記憶した画像データを、再びハードディスク12から揮発性のメモリ6aに送り、操作部4を介して指示された送信先との通信を確立させた上で、通信部10から目的の送信先へと送信する。
更に、通信部10は、ネットワークNW以外に電話回線と接続されており、本実施の形態であるディジタル複合機1は、ファクシミリ装置として使用される場合にも、同様の動作を行なう。
【0030】
(画像記憶部)
尚、ここでは、画像データを一時的に保存する記憶装置として、ハードディスク12を備えたディジタル複合機1として説明しているが、これに限らず、装置本体から取り外されても、保存された画像データを保持することが出来る不揮発性のメモリや、バックアップ機能の付いたメモリ、磁気記憶媒体を用いたその他の記憶装置(媒体)等を備えている場合についても、同様に適用することが可能である。
【0031】
(その他構成部)
また、本実施の形態であるディジタル複合機1の各構成部は、機器制御部8により制御され、操作部4に設けられたタブレット、入力キー群などの入力部4aからの操作指示を監視すると共に、表示部4bにより、ディジタル複合機1の状態に関する情報等、利用者に通知すべき情報を的確に案内表示する。また、管理部14は、機器制御部8により管理されている各構成部に関する情報を管理しており、これらの情報に基づき、機器制御部8がディジタル複合機1全体の動作を制御する。
【0032】
(操作パネル)
図2は、操作部4を詳細に示す説明図である。
操作部4(操作パネル)は、図1でも説明したように入力部4aおよび表示部4bを備えている。表示部4bは、ドットマトリックスタイプの液晶パネル21により構成されており、本実施の形態であるディジタル複合機1として、使用者に対して報知すべき情報を詳細に案内表示する。また、この液晶パネル21の画面上には、透明なタッチパネルが設けられており、液晶パネル21上に表示される情報に従ってタッチパネルを操作すると、その操作情報が指示情報として入力され、入力部4aの一部としても機能する。
【0033】
入力部4aは、他に、液晶パネル21に隣接して配置されたキー群を備え、コピースタートを指示する為のスタートキー16、実行中の処理を中断させる為のクリアオールキー17、指示したモードの内容をクリアするクリアキー18、コピー枚数などを指示する為のテンキー22、モード毎の切換キー23a,23b,23c、及びユーザ設定キー24等が含まれる。
また、ジョブ状況キー23dの操作により、現在のジョブの処理状況と印刷が完了した過去の印刷状況とが確認可能である。
【0034】
(プリントジョブ管理)
図3は、表示パネル21の表示画面の例を示す説明図である。
本実施の形態であるディジタル複合機1が備える操作パネル(図2)上のジョブ状況キー23dを押下することにより、ジョブ管理モードとなり、表示パネル21の表示画面が図3のように遷移する。
【0035】
ジョブ管理モードは、プリント、E−MAIL/FTP、ファクスの各モードが、キー25a,25b,25cにより選択可能であり、図3では、プリントモードが選択されている。ディジタル複合機1に送信されたプリントジョブは、印刷が終了する迄、このジョブ管理モードで管理され、ユーザ名、通常印刷・割り込み印刷・親展印刷の種別を表すモード、印刷枚数(ジョブの枚数)、印刷部数及び現在の出力状況が表示される。複数のジョブが存在する場合には、上下キー23dの操作により、画面をスクロールさせ、全ジョブの管理が可能な構成となっている。
【0036】
また、各ジョブの最後には、各ジョブの処理が完了したときに行われる最終処理(後処理)の内容を表すアイコンが表示されている。
ここで、プリントジョブの最終処理について説明する。プリントジョブが指示された条件で出力処理されると、以降、そのジョブデータを「保存する」か「削除する」か事前に設定されており、ジョブデータの内容などから使用者がどちらにするか決定するものである(ジョブ1,2,3は「削除する」であり、ジョブ4は「保存する」である)。
【0037】
ディジタル複合機1が処理したジョブデータを、その処理の完了後に最終的にどのように処理するのか、初期モードとして登録することが出来る。尚、最終処理モードとして、「保存する」モードは、ディジタル複合機1が処理した後でのデータの有効活用を考慮した機能であり、「削除する」モードは、ディジタル複合機1の設置先におけるデータの保護を優先的に考慮した機能である。
設置先における画像データの利用方法やデータの保護など、データに対する考え方に応じて、ディジタル複合機1がデータの出力処理を完了した時点で、どのように最終的に処理すべきか、事前に設定しておくこととなる。(「保存」又は「削除」)
【0038】
ここでは、初期モードとして「削除する」が選択されているので、受け付けたジョブは基本的に処理後に削除される。しかし、使用者が必要に応じてデータの保存を望むのであれば、「保存する」に変更することは可能である。
その手法としては、図3に示すように、希望するジョブ(ここではジョブ1)を選択した状態で、画面右中央の「詳細」キー29を押圧すると、図4に示すような画面に変わり、ジョブ1の詳細情報が表示される。
【0039】
この詳細表示情報の右下にあるデータ「保存」キーを操作して、ジョブデータの最終処理を「データ削除」から「データ保存」に切り替える。そして、表示画面右上の「OK」キーを操作することで、ジョブ4はジョブ終了後の最終処理が「データ保存」として確定され、図5に示すように、表示画面が遷移する(ジョブ1のアイコンが「データ保存」に変わっている)。
【0040】
また、「保存する」モードにおいてはジョブデータの保存先も事前に設定することが出来る。図4に示す「保存先」キーを押圧すると、図7に示すように、標準の保存先「共有」と共に、それ以外の保存先「個人A」「個人B」「機密」等が一覧表示され、その中から任意に保存先を設定することが可能である。このデータの保存先の設定・変更は、ディジタル複合機1に指示したジョブの処理が完了し、最終処理が開始される迄に行う。(処理が完了したデータの保存先についても、予め設定しておくことが可能である。)
【0041】
一方、「削除する」モードにおいては、ジョブデータの削除(無効化)の条件が事前に設定されている。図4に示す「削除条件」キーを押圧すると、図6に示すような画面に変わり、標準の消去回数(ハードディスクにおけるデータ上書き回数)を1回からN回の間で、任意に設定変更することが可能である。このデータの削除の条件の設定・変更は、ディジタル複合機1に指示したジョブの処理が完了し、最終処理が開始される迄に行う。(処理が完了したデータの削除の条件(異なるデータを繰り返し上書きする消去回数)についても、予め設定しておくことが可能である。)
【0042】
(その他のジョブ変更操作)
更に、図3又は図5に示すようなジョブリスト表示画面上において、「優先」キー27を押圧することにより、選択しているジョブを優先的に印刷させることが可能であり、「中止/削除」キー28を押圧することにより、選択しているジョブの処理をキャンセルさせることが出来る。ここで、「中止」は、処理中のジョブを中止してしまうことであり、「削除」は、待機中にあるジョブを中断してクリアしてしまうことである。
【0043】
(ジョブ完了リスト)
図3に示す画面で、画面右上のキー26を押下することにより、図8に示すような画面に変わる。この画面では、印刷が完了した全ての印刷ジョブの経過状況を確認することが出来る。このジョブ完了リストも、プリント、E−MAIL/FTP、ファクスのモード別に管理され、ユーザ名、印刷指示を行った日時、印刷枚数、印刷部数、状況が管理される。
【0044】
この画面で示される状況は、ディジタル複合機1内のメモリ状態を示し、ジョブ1,2のジョブデータは、ハードディスク12等の記憶手段に残っている状態にあり、20:00に一括して削除されることが分かる(時間指定削除)。また、ジョブ3のジョブデータは、ハードディスク12等の記憶手段から消去されていることが確認出来る。更に、ジョブ4は、印刷開始までの指示により、ジョブデータが保存場所に保存されており、次回の印刷などの処理に活用することが出来ることが分かる。尚、このデータは、使用者からの削除指示がある迄、ドキュメントファイリング機能として所定のフォルダに保持される。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係るデータ処理装置によれば、ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置を実現することが出来る。また、処理するデータの内容(取り扱い方法)に応じて事前に設定が出来るので、設置先におけるデータの取り扱い環境に応じてデータの最終処理内容を選択することが出来る。
【0046】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理されたデータが、その後どう後処理されるのか確認することが出来、利用者にとっても安心(有効)である。
【0047】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了したデータの内容(重要性:あとで活用、機密性:漏洩防止、データ保護など)に応じて、その後の処理内容を確認したり、必要に応じて変更したりすることが出来、利用者にとって有効である。
【0048】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了したデータの、その後の後処理内容を確認した上で、希望する内容と違う場合には、その内容を変更することが出来、利用者にとって有効である。
【0049】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了してデータに対する後処理が開始される迄の間に必要に応じて変更が可能であり、利用者にとっても有効である。
【0050】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施され、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、データの保存先を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり利用者にとっても有効である。
【0051】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施されるので、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、異なるデータを上書きする回数を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり、利用者にとっても有効である。特にデータの機密性に応じてデータの処理内容を一時的に変更出来るので有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ処理装置の実施の形態であるディジタル複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す操作部を詳細に示す説明図である。
【図3】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図4】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図5】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図6】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図7】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図8】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディジタル複合機
2 画像読取部
2a CCD
4 操作部
2a 入力部
2b 表示部
6 画像形成部
6a メモリ
6b 印字部
8 機器制御部
10 通信部
12 ハードディスク
14 管理部
16 スタートキー
17 クリアオールキー
18 クリアキー
21 液晶パネル
22 テンキー
23d ジョブ状況キー
24 ユーザ設定キー
27 「優先」キー
28 「中止/削除」キー
29 「詳細」キー
NW ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置又はファクシミリ装置等、入力されたデータを処理するデータ処理装置に関し、特に、ネットワーク等の通信経路に接続されて機能するプリンタ装置又は画像通信装置に関し、詳しくは、入力されたジョブデータを処理する為に、補助記憶装置に一時的に記憶し、その記憶したジョブデータの出力処理が完了したものについての最終処理(後処理)の状況が確認可能なデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿の画像をスキャナ装置により電子的に走査して読み取り、このスキャナ装置から出力された画像データを、プリンタ装置から記録出力するデジタル複写機が商品化されている。最近では、外部機器との通信を行い、画像データの送信、受信を行なう通信機能(ファクシミリ機能、プリンタ機能等)を搭載したディジタル複合機へと進化している。また、ディジタル複合機として処理する画像データを一時的に記憶する記憶装置も搭載され、大量の画像データ及び複数のジョブを効率よく処理することが出来るように改良されて来ている。
【0003】
一方、画像データを記憶する記憶装置には、半導体メモリから構成されるもの、ハードディスク装置等の磁気記憶媒体からなるものなど様々なタイプがある。これら記憶装置においては、記憶容量、コスト、書き込み、読み出し速度、揮発性及び不揮発性等の面で、画像データを記憶する環境が異なっている。
特にハードディスク装置等の磁気記憶装置においては、FAT(File Allocation Table)という管理データによりディスク(記憶媒体)を小さな領域単位に分割して各領域を管理している。ディスク(記憶媒体)の各領域にデータを記憶した際に、そのFATデータを更新しておき、各領域に記憶されたデータを必要に応じて読み出す際に、このFATデータに基づき読み出している。
【0004】
現在、このハードディスク装置は、記憶容量の大きさ、価格(部品コスト)、データの転送速度等の面で、半導体メモリの補助記憶装置としてディジタル複合機に搭載されている。そして、半導体メモリ上である程度のジョブデータを処理する一方で、新たに入力されて来るジョブデータを一時的に記憶させておき、処理の順番が来た段階で半導体メモリ上に読み出して処理するような構成となっている。これは画像データを処理するシステム(ディジタル複合機)として、大量のジョブデータを停滞させることなく効率よく処理することが出来る処理システムとして市場に提案するものである。また、最近では、ハードディスク装置は、システム(デジタル複合機)に入力されたデータを蓄積しておき、後に、その蓄積したデータを再度出力処理する機能の為に搭載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−284572号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、機密性の高い文書データをこのようなディジタル複合機で処理する場合、機密保護の面で問題がある。例えば、ハードディスク装置の各領域に一時的に記憶されたジョブデータ(画像データ)は、不要となった段階でFATデータが更新される。この状態で新たな画像データを記憶する際に、そのFATデータに基づき、不要となった画像データが記憶されている領域に、新たな画像データが上書きされたり、また、不要な領域として強制的に消去されたりしない限り、元の画像データは、データとして残っているからである。
【0007】
そこで、特許文献1などに記載されているように、ディジタル複合機において処理が完了した段階で、ハードディスク装置に記憶されている画像データの領域を強制的に消去したり、乱数により発生させた非周期的なパターン画像を上書きしたりして、画像データとして再現が出来ないようにすることが考えられている。
しかし、ディジタル複合機は、他のジョブデータの処理を行う為、ジョブデータの消去を優先すると、その他のジョブデータの処理に影響を与えたり、また、新たに入力されたジョブを優先させると、印刷処理が終了したジョブデータが消去されずに磁気記憶媒体に保存された状態となる。従って、上述した方法は、機密保護の観点から十分な対処法でなく、更に、これらの状況を操作者が認識する手段を備えていないという問題がある。
【0008】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ処理装置は、入力されたデータを処理するデータ処理装置において、前記データの処理が完了した後に該データをどのように後処理するかの設定を受け付ける設定受付手段と、該設定受付手段が受け付けた設定の後処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
このデータ処理装置では、入力されたデータを処理する。設定受付手段が、データの処理が完了した後にそのデータをどのように後処理するかの設定を受け付け、実行する手段が、設定受付手段が受け付けた設定の後処理を実行する。
これにより、ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置を実現することが出来る。また、処理するデータの内容(取り扱い方法)に応じて事前に設定が出来るので、設置先におけるデータの取り扱い環境に応じてデータの最終処理内容を選択することが出来る。
【0011】
本発明に係るデータ処理装置は、データ毎の前記後処理の内容を表示する手段を更に備えることを特徴とする。
【0012】
このデータ処理装置では、表示手段が、データ毎の後処理の内容を表示するので、処理されたデータが、その後どう後処理されるのか確認することが出来、利用者にとっても安心(有効)である。
【0013】
本発明に係るデータ処理装置は、前記後処理は、保存先を定めたデータの保存、又は異なるデータを上書きする回数を定めたデータの無効化であることを特徴とする。
【0014】
このデータ処理装置では、後処理は、保存先を定めたデータの保存、又は異なるデータを上書きする回数を定めたデータの無効化であるので、処理が完了したデータの内容(重要性:あとで活用、機密性:漏洩防止、データ保護など)に応じて、その後の処理内容を確認したり、必要に応じて変更したりすることが出来、利用者にとって有効である。
【0015】
本発明に係るデータ処理装置は、前記設定受付手段が受け付けた設定による後処理の変更を受け付ける変更受付手段を更に備えることを特徴とする。
【0016】
このデータ処理装置では、変更受付手段が、設定受付手段が受け付けた設定による後処理の変更を受け付けるので、処理が完了したデータの、その後の後処理内容を確認した上で、希望する内容と違う場合には、その内容を変更することが出来、利用者にとって有効である。
【0017】
本発明に係るデータ処理装置は、前記変更受付手段は、後処理が開始される迄は、該後処理の変更を受け付け可能とすべくなしてあることを特徴とする。
【0018】
このデータ処理装置では、変更受付手段は、後処理が開始される迄は、その後処理の変更を受け付け可能であるので、処理が完了してデータに対する後処理が開始される迄の間に必要に応じて変更が可能であり、利用者にとっても有効である。
【0019】
本発明に係るデータ処理装置は、前記変更受付手段は、設定された後処理がデータの保存であるときは、該データの保存先の変更を受け付けるべくなしてあることを特徴とする。
【0020】
このデータ処理装置では、変更受付手段は、設定された後処理がデータの保存であるときは、そのデータの保存先の変更を受け付ける。これにより、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施され、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、データの保存先を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり利用者にとっても有効である。
【0021】
本発明に係るデータ処理装置は、前記変更受付手段は、設定された後処理がデータの無効化であるときは、該データに異なるデータを上書きする回数の変更を受け付けるべくなしてあることを特徴とする。
【0022】
このデータ処理装置では、変更受付手段は、設定された後処理がデータの無効化であるときは、そのデータに異なるデータを上書きする回数の変更を受け付ける。これにより、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施されるので、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、異なるデータを上書きする回数を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり、利用者にとっても有効である。特にデータの機密性に応じてデータの処理内容を一時的に変更出来るので有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るデータ処理装置の実施の形態であるディジタル複合機の要部構成を示すブロック図である。このディジタル複合機1は、CCD2a(Charge Coupled Device)により原稿の画像を読み取る画像読取部2と、タブレット、入力キーからなる入力部4a及びLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部4bを有する操作部4と、ネットワークNWを通じてパーソナルコンピュータ3,5からデータを受信する通信部10とを備えている。
【0024】
このディジタル複合機1は、また、画像読取部2及び通信部10からのデータをメモリ6aに一旦記憶し、記憶したデータに基づき印字部6bにより用紙に画像を形成する画像形成部6と、メモリ6aからのデータを記憶し、また、記憶しているデータをメモリ6aに出力するハードディスク12と、上述した各部を制御する機器制御部8と、機器制御部8により制御されている各部に関する情報を管理する管理部14とを備えている。
【0025】
(コピーモード)
本実施の形態であるディジタル複合機1が複写機として使用される場合、ディジタル複合機1は、画像読取部2が読み取った原稿の画像データを、画像形成部6が用紙に複写して出力する。
画像読取部2は、CCD2aが、読み取り位置にセットされた原稿の画像を電子的に読み取る。CCD2aが読み取った原稿の画像データは、揮発性のメモリ6a上に出力画像として形成され、一旦ハードディスク12へ記憶される。原稿が複数ある場合は、この読み取り及び記憶の動作が繰り返される。
【0026】
その後、ディジタル複合機1は、操作部4から指示された処理モードに基づいて、ハードディスク12に記憶した画像データを適切なタイミングで順次読み出して、揮発性のメモリ6aに送る。そして、印字部6bへの書き込みタイミングに合わせて、画像データをメモリ6aから印字部6bへ転送する。
また、ディジタル複合機1は、読み取った画像データを複数枚印字する場合も、同様に出力画像としてページ単位でハードディスク12に記憶し、出力するモードに合わせて、ハードディスク12から揮発性メモリ6aに送り、出力枚数の分だけ繰り返し、印字部6bへの書き込みタイミングに合わせて、印字部6bへ転送する。
【0027】
(プリンタモード)
本実施の形態であるディジタル複合機1がプリンタとして使用される場合、ディジタル複合機1は、通信部10が受信した画像データを、メモリ6a等を介して画像形成部6が用紙に出力する。
通信部10は、通信ケーブル等によりネットワークNWと接続されており、ネットワークNW上に接続されたパーソナルコンピュータ3,5等の機器から画像データを受信する。ディジタル複合機1は、通信部10が受信した画像データを、出力する画像データとしてページ単位にメモリ6aに送り、一旦ハードディスク12に記憶する。そして、ディジタル複合機は、再びハードディスク12から揮発性のメモリ6aに送り、複写機として使用される場合と同様にして、印字部6bへ転送する。
【0028】
(画像送信モード)
また、本実施の形態であるディジタル複合機1がネットワークスキャナとして使用される場合、ディジタル複合機1は、画像読取部2が読み取った原稿の画像データを、通信部10が、ネットワークNWを介して任意のパーソナルコンピュータ3,5へ送信することが出来る。この場合も、画像読取部2が備えるCCD2aにより原稿の画像を電子的に読み取る。
【0029】
ディジタル複合機1は、画像読取部2が読み取った原稿の画像データを、揮発性のメモリ6a上に出力画像として形成し、一旦ハードディスク12に記憶する。そして、一旦記憶した画像データを、再びハードディスク12から揮発性のメモリ6aに送り、操作部4を介して指示された送信先との通信を確立させた上で、通信部10から目的の送信先へと送信する。
更に、通信部10は、ネットワークNW以外に電話回線と接続されており、本実施の形態であるディジタル複合機1は、ファクシミリ装置として使用される場合にも、同様の動作を行なう。
【0030】
(画像記憶部)
尚、ここでは、画像データを一時的に保存する記憶装置として、ハードディスク12を備えたディジタル複合機1として説明しているが、これに限らず、装置本体から取り外されても、保存された画像データを保持することが出来る不揮発性のメモリや、バックアップ機能の付いたメモリ、磁気記憶媒体を用いたその他の記憶装置(媒体)等を備えている場合についても、同様に適用することが可能である。
【0031】
(その他構成部)
また、本実施の形態であるディジタル複合機1の各構成部は、機器制御部8により制御され、操作部4に設けられたタブレット、入力キー群などの入力部4aからの操作指示を監視すると共に、表示部4bにより、ディジタル複合機1の状態に関する情報等、利用者に通知すべき情報を的確に案内表示する。また、管理部14は、機器制御部8により管理されている各構成部に関する情報を管理しており、これらの情報に基づき、機器制御部8がディジタル複合機1全体の動作を制御する。
【0032】
(操作パネル)
図2は、操作部4を詳細に示す説明図である。
操作部4(操作パネル)は、図1でも説明したように入力部4aおよび表示部4bを備えている。表示部4bは、ドットマトリックスタイプの液晶パネル21により構成されており、本実施の形態であるディジタル複合機1として、使用者に対して報知すべき情報を詳細に案内表示する。また、この液晶パネル21の画面上には、透明なタッチパネルが設けられており、液晶パネル21上に表示される情報に従ってタッチパネルを操作すると、その操作情報が指示情報として入力され、入力部4aの一部としても機能する。
【0033】
入力部4aは、他に、液晶パネル21に隣接して配置されたキー群を備え、コピースタートを指示する為のスタートキー16、実行中の処理を中断させる為のクリアオールキー17、指示したモードの内容をクリアするクリアキー18、コピー枚数などを指示する為のテンキー22、モード毎の切換キー23a,23b,23c、及びユーザ設定キー24等が含まれる。
また、ジョブ状況キー23dの操作により、現在のジョブの処理状況と印刷が完了した過去の印刷状況とが確認可能である。
【0034】
(プリントジョブ管理)
図3は、表示パネル21の表示画面の例を示す説明図である。
本実施の形態であるディジタル複合機1が備える操作パネル(図2)上のジョブ状況キー23dを押下することにより、ジョブ管理モードとなり、表示パネル21の表示画面が図3のように遷移する。
【0035】
ジョブ管理モードは、プリント、E−MAIL/FTP、ファクスの各モードが、キー25a,25b,25cにより選択可能であり、図3では、プリントモードが選択されている。ディジタル複合機1に送信されたプリントジョブは、印刷が終了する迄、このジョブ管理モードで管理され、ユーザ名、通常印刷・割り込み印刷・親展印刷の種別を表すモード、印刷枚数(ジョブの枚数)、印刷部数及び現在の出力状況が表示される。複数のジョブが存在する場合には、上下キー23dの操作により、画面をスクロールさせ、全ジョブの管理が可能な構成となっている。
【0036】
また、各ジョブの最後には、各ジョブの処理が完了したときに行われる最終処理(後処理)の内容を表すアイコンが表示されている。
ここで、プリントジョブの最終処理について説明する。プリントジョブが指示された条件で出力処理されると、以降、そのジョブデータを「保存する」か「削除する」か事前に設定されており、ジョブデータの内容などから使用者がどちらにするか決定するものである(ジョブ1,2,3は「削除する」であり、ジョブ4は「保存する」である)。
【0037】
ディジタル複合機1が処理したジョブデータを、その処理の完了後に最終的にどのように処理するのか、初期モードとして登録することが出来る。尚、最終処理モードとして、「保存する」モードは、ディジタル複合機1が処理した後でのデータの有効活用を考慮した機能であり、「削除する」モードは、ディジタル複合機1の設置先におけるデータの保護を優先的に考慮した機能である。
設置先における画像データの利用方法やデータの保護など、データに対する考え方に応じて、ディジタル複合機1がデータの出力処理を完了した時点で、どのように最終的に処理すべきか、事前に設定しておくこととなる。(「保存」又は「削除」)
【0038】
ここでは、初期モードとして「削除する」が選択されているので、受け付けたジョブは基本的に処理後に削除される。しかし、使用者が必要に応じてデータの保存を望むのであれば、「保存する」に変更することは可能である。
その手法としては、図3に示すように、希望するジョブ(ここではジョブ1)を選択した状態で、画面右中央の「詳細」キー29を押圧すると、図4に示すような画面に変わり、ジョブ1の詳細情報が表示される。
【0039】
この詳細表示情報の右下にあるデータ「保存」キーを操作して、ジョブデータの最終処理を「データ削除」から「データ保存」に切り替える。そして、表示画面右上の「OK」キーを操作することで、ジョブ4はジョブ終了後の最終処理が「データ保存」として確定され、図5に示すように、表示画面が遷移する(ジョブ1のアイコンが「データ保存」に変わっている)。
【0040】
また、「保存する」モードにおいてはジョブデータの保存先も事前に設定することが出来る。図4に示す「保存先」キーを押圧すると、図7に示すように、標準の保存先「共有」と共に、それ以外の保存先「個人A」「個人B」「機密」等が一覧表示され、その中から任意に保存先を設定することが可能である。このデータの保存先の設定・変更は、ディジタル複合機1に指示したジョブの処理が完了し、最終処理が開始される迄に行う。(処理が完了したデータの保存先についても、予め設定しておくことが可能である。)
【0041】
一方、「削除する」モードにおいては、ジョブデータの削除(無効化)の条件が事前に設定されている。図4に示す「削除条件」キーを押圧すると、図6に示すような画面に変わり、標準の消去回数(ハードディスクにおけるデータ上書き回数)を1回からN回の間で、任意に設定変更することが可能である。このデータの削除の条件の設定・変更は、ディジタル複合機1に指示したジョブの処理が完了し、最終処理が開始される迄に行う。(処理が完了したデータの削除の条件(異なるデータを繰り返し上書きする消去回数)についても、予め設定しておくことが可能である。)
【0042】
(その他のジョブ変更操作)
更に、図3又は図5に示すようなジョブリスト表示画面上において、「優先」キー27を押圧することにより、選択しているジョブを優先的に印刷させることが可能であり、「中止/削除」キー28を押圧することにより、選択しているジョブの処理をキャンセルさせることが出来る。ここで、「中止」は、処理中のジョブを中止してしまうことであり、「削除」は、待機中にあるジョブを中断してクリアしてしまうことである。
【0043】
(ジョブ完了リスト)
図3に示す画面で、画面右上のキー26を押下することにより、図8に示すような画面に変わる。この画面では、印刷が完了した全ての印刷ジョブの経過状況を確認することが出来る。このジョブ完了リストも、プリント、E−MAIL/FTP、ファクスのモード別に管理され、ユーザ名、印刷指示を行った日時、印刷枚数、印刷部数、状況が管理される。
【0044】
この画面で示される状況は、ディジタル複合機1内のメモリ状態を示し、ジョブ1,2のジョブデータは、ハードディスク12等の記憶手段に残っている状態にあり、20:00に一括して削除されることが分かる(時間指定削除)。また、ジョブ3のジョブデータは、ハードディスク12等の記憶手段から消去されていることが確認出来る。更に、ジョブ4は、印刷開始までの指示により、ジョブデータが保存場所に保存されており、次回の印刷などの処理に活用することが出来ることが分かる。尚、このデータは、使用者からの削除指示がある迄、ドキュメントファイリング機能として所定のフォルダに保持される。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係るデータ処理装置によれば、ジョブデータの保存状況及び消去状況を把握することが出来、ジョブデータの有効活用、又はジョブデータの機密保護を達成することが出来るデータ処理装置を実現することが出来る。また、処理するデータの内容(取り扱い方法)に応じて事前に設定が出来るので、設置先におけるデータの取り扱い環境に応じてデータの最終処理内容を選択することが出来る。
【0046】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理されたデータが、その後どう後処理されるのか確認することが出来、利用者にとっても安心(有効)である。
【0047】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了したデータの内容(重要性:あとで活用、機密性:漏洩防止、データ保護など)に応じて、その後の処理内容を確認したり、必要に応じて変更したりすることが出来、利用者にとって有効である。
【0048】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了したデータの、その後の後処理内容を確認した上で、希望する内容と違う場合には、その内容を変更することが出来、利用者にとって有効である。
【0049】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了してデータに対する後処理が開始される迄の間に必要に応じて変更が可能であり、利用者にとっても有効である。
【0050】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施され、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、データの保存先を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり利用者にとっても有効である。
【0051】
本発明に係るデータ処理装置によれば、処理が完了した画像データは、基本的に予め設定された後処理が施されるので、毎回所定の指示を行う必要もなく操作性が向上する。また、異なるデータを上書きする回数を一時的に変更したいときにも、変更が可能であり、利用者にとっても有効である。特にデータの機密性に応じてデータの処理内容を一時的に変更出来るので有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ処理装置の実施の形態であるディジタル複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す操作部を詳細に示す説明図である。
【図3】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図4】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図5】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図6】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図7】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【図8】図2に示す表示パネルの表示画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディジタル複合機
2 画像読取部
2a CCD
4 操作部
2a 入力部
2b 表示部
6 画像形成部
6a メモリ
6b 印字部
8 機器制御部
10 通信部
12 ハードディスク
14 管理部
16 スタートキー
17 クリアオールキー
18 クリアキー
21 液晶パネル
22 テンキー
23d ジョブ状況キー
24 ユーザ設定キー
27 「優先」キー
28 「中止/削除」キー
29 「詳細」キー
NW ネットワーク
Claims (7)
- 入力されたデータを処理するデータ処理装置において、
前記データの処理が完了した後に該データをどのように後処理するかの設定を受け付ける設定受付手段と、該設定受付手段が受け付けた設定の後処理を実行する手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置。 - データ毎の前記後処理の内容を表示する手段を更に備える請求項1記載のデータ処理装置。
- 前記後処理は、保存先を定めたデータの保存、又は異なるデータを上書きする回数を定めたデータの無効化である請求項1又は2記載のデータ処理装置。
- 前記設定受付手段が受け付けた設定による後処理の変更を受け付ける変更受付手段を更に備える請求項1乃至3の何れかひとつに記載のデータ処理装置。
- 前記変更受付手段は、後処理が開始される迄は、該後処理の変更を受け付け可能とすべくなしてある請求項4記載のデータ処理装置。
- 前記変更受付手段は、設定された後処理がデータの保存であるときは、該データの保存先の変更を受け付けるべくなしてある請求項4又は5記載のデータ処理装置。
- 前記変更受付手段は、設定された後処理がデータの無効化であるときは、該データに異なるデータを上書きする回数の変更を受け付けるべくなしてある請求項4乃至6の何れかひとつに記載のデータ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168129A JP2005006102A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | データ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168129A JP2005006102A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | データ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005006102A true JP2005006102A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34093728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003168129A Pending JP2005006102A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | データ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005006102A (ja) |
-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003168129A patent/JP2005006102A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8879109B2 (en) | Image processing device | |
US7669060B2 (en) | Data processing apparatus | |
US7716432B2 (en) | Data processing apparatus and image forming apparatus for managing a data deletion history | |
JP3924227B2 (ja) | 画像処理装置 | |
US7471408B2 (en) | Image processing device | |
JP5663446B2 (ja) | 画像形成装置及びジョブ制御プログラム | |
JP4126208B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP4082983B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2004304291A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP4272846B2 (ja) | デジタル画像処理装置 | |
JP4082984B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP4141196B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2005006102A (ja) | データ処理装置 | |
JP2004260482A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP2004214954A (ja) | 画像処理方法及び画像処理装置 | |
JP4324356B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP4141315B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2006211229A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6217186B2 (ja) | 画像データ処理装置 | |
JP2004056347A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2002335381A (ja) | 画像形成装置 |